JP6216010B1 - セグメントの構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で迅速に接合できるセグメントの構造を提供する。【解決手段】シールドトンネルの覆工を構成するセグメントの構造であって、セグメントのセグメント継手面には、オス継手とメス継手を備え、メス継手は、対向する二枚の板体の先端の対向する面に爪を設けて構成し、両爪は、板体が変形しても弾性によって元の状態に戻るように構成し、オス継手は、メス継手の二枚の板体間に挿入して係合する板体であり、メス継手の前記爪が挿入可能な係合窓を開口して構成し、係合窓は、トンネル軸方向にメス継手の幅よりも広い空間を形成し、係合窓の内部でメス継手がトンネル軸方向に移動可能に構成し、セグメント継手面は、オス継手に沿って形成したオス継手収納室と、メス継手に沿って形成したメス継手収納室を有し、オス継手収納室は、メス継手の移動方向に連続する、挿入空間と係止空間と、を有することを特徴とする、セグメントの構造。【選択図】図1

Description

本発明はシールドトンネルに使用するセグメントの構造に関するものである。
シールドトンネルは、シールド掘進機の鋼殻の後方で組み立てたセグメントリングに反力を取ってシールドジャッキによってシールド掘進機を押し出して構築するものである。
その場合に複数の円弧状のセグメントを組み立ててセグメントリングを構成するから、安価なセグメントであること、組み立てが容易であることが要求される。
従来の内面平滑型セグメント用継手においては、種々のものが実績を有している。
しかし、従来のものには以下のような問題点があった。
(1)セグメント継手と、リング継手がまったく別の構造であり、このように別部材を製造するのであるから、高価なものとなる。
(2)さらにいずれの継手もその構造が複雑であるために、継手の部材自体が高価なものとなる。
(3)リング継手のリング間結合力が小さい。
(4)リング継手間の結合力が小さい結果、大深度、高水圧下ではKセグメントが押し出されてセグメントリングから抜け出る可能性がある。
このような問題点を解決するために、以下の特許文献1に記載のセグメントの構造が発明された。
特開2015−137525
上記の特許文献1に記載されたセグメントの構造はオス継手とメス継手を備えるものであり、メス継手は対向する爪板より構成し、オス継手はメス継手の爪板が挿入可能な係合窓を開口したものである。
しかし、特許文献1に記載されたセグメントの構造は、メス継手は弾性によってオス継手に嵌合するものであるため、メス継手とオス継手収納室の壁との間には空隙を有する。
このため、継手に対して曲げ方向の力が作用すると、爪板が係合窓から外れて、嵌合が解除されて曲げ抵抗がない状態になるおそれがある(図8)。
上記のような課題を解決する本願の第1発明は、シールドトンネルの覆工を構成するセグメントの構造であって、前記セグメントのセグメント継手面には、オス継手とメス継手を備え、前記メス継手は、対向する二枚の板体の先端の対向する面に爪を設けて構成し、前記両爪は、前記板体が変形しても弾性によって元の状態に戻るように構成し、前記オス継手は、前記メス継手の前記二枚の板体間に挿入して係合する板体であり、前記メス継手の前記爪が挿入可能な係合窓を開口して構成し、前記係合窓は、トンネル軸方向に前記メス継手の幅よりも広い空間を形成し、前記係合窓の内部で前記メス継手がトンネル軸方向に移動可能に構成し、前記セグメント継手面は、前記オス継手に沿って形成したオス継手収納室と、前記メス継手に沿って形成したメス継手収納室を有し、前記オス継手収納室は、前記メス継手の移動方向に連続する、挿入空間と係止空間と、を有し、前記挿入空間の上下の間隔は、対向する前記メス継手間に前記オス継手を挿入した際に、前記メス継手の前記爪が前記オス継手に接して、前記メス継手が上下に開くことができる間隔であり、前記係止空間の上下の間隔は、対向する前記メス継手の前記二枚の板体と、前記メス継手間に挿入したオス継手と、を合わせた厚さと略同一であることを特徴とする、セグメントの構造を提供する。
本願の第2発明は、第1発明のセグメントの構造において、前記係止空間は、前記オス継手収納室の奥行き方向端面から、前記オス継手と係合した前記メス継手の爪の少なくとも半分の長さまで形成することを特徴とする、セグメントの構造を提供する。
本願の第3発明は、第2発明のセグメント構造において、前記オス継手と係止する前記メス継手の上方の前記メス継手の上面と、下方の前記メス継手の下面には、前記オス継手収納室の入口の位置に凸片を設け、前記係止空間の前記凸片に対応する位置の上下の間隔は、上方の前記メス継手の凸片の上面と、下方の前記メス継手の凸片の下面との間隔と略同一であることを特徴とする、セグメントの構造を提供する。
本願の第4発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかのセグメントの構造において、対向する前記メス継手の先端部を面取りして前記メス継手の先端方向に前記メス継手の前記爪の間隔が広がる斜面として形成することを特徴とする、セグメントの構造を提供する。
本願の第5発明は、第1発明乃至第3発明のいずれかのセグメントの構造において、前記オス継手の前記オス継手収納室入口側の先端部をクサビ状とし、前記オス継手の先端方向に狭まる斜面として形成することを特徴とする、セグメントの構造を提供する。
本願の第6発明は、第1発明乃至第5発明のいずれかのセグメントの構造において、前記セグメントのリング継手面のシールドジャッキ加圧面には、オスリング継手と、前記オスリング継手を収納するオスリング継手収納室を設け、前記セグメントの前記シールドジャッキ加圧面と逆の面には、前記オスリング継手に対応するメスリング継手と、前記メスリング継手を収納するメスリング継手収納室を設け、前記メスリング継手は、対向する二枚の板体の先端に爪を設けて構成し、前記両爪は、前記板体が変形しても弾性によって元の状態に戻るように構成し、前記オスリング継手は、前記メスリング継手の前記二枚の板体間に挿入して係合する板体であり、前記メスリング継手の前記爪が挿入可能な係合窓を開口して構成し、前記オスリング継手収納室の上下の間隔は、対向する前記メスリング継手間に前記オスリング継手を挿入した際に、前記メスリング継手の前記爪が前記オスリング継手に接して、前記メスリング継手が上下に開くことができる間隔であることを特徴とする、セグメントの構造を提供する。
本願の第7発明は、第6発明のセグメントの構造において、対向する前記メスリング継手の先端部を面取りして前記メスリング継手の先端方向に前記メスリング継手の前記爪の間隔が広がる斜面として形成することを特徴とする、セグメントの構造を提供する。
本願の第8発明は、第6発明又は第7発明のセグメントの構造において、前記オスリング継手の前記オスリング継手収納室入口側の先端部をクサビ状とし、前記オスリング継手の先端方向に狭まる斜面として形成することを特徴とする、セグメントの構造を提供する。
本発明のセグメントの構造は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
(1)オス継手収納室の係止空間の上下の間隔を、メス継手の二枚の板体とオス継手の板体とを合わせた厚さと略同一とすることにより、メス継手に曲げが作用したときの爪板の抜け出しがなくなる。
(2)オス継手もメス継手も簡単な構造であるため、継手自体が安価であり、作動も正確である。
(3)セグメント間の接合をこれらの継手だけで行うため、シールドトンネルの内面は平滑であり、二次覆工を省略できる。
本発明のセグメントの構造の実施例の説明図。 セグメント継手の嵌合工程の説明図。 セグメントの爪と係合窓との関係の説明図。 スライドによるセグメント継手の嵌合の説明図。 係止空間の奥行きの説明図。 リング継手の説明図。 継手とシールドジャッキの関係の説明図。 従来の継手の実施例の説明図。
以下、図面を参照にしながら本発明のセグメントの構造の好適な実施の形態を詳細に説明する。
なお、セグメント間の継手は「セグメント継手」と、セグメントリング間の継手は「リング継手」と称する。
そして、セグメント間の接合面は「セグメント継手面」、セグメントリング間の接合面は「リング継手面」と称する。
[1]セグメントの構造。
<1>本発明のセグメントの接合の方法。
本発明のセグメントは、二段階でセグメントを接合する構造である。
まず新たなセグメントを円周方向にスライドさせて先行して設置したセグメントのセグメント継手と嵌合する。
そして、次の工程でセグメントをトンネル軸方向にスライドさせて先行して完成しているセグメントリングと接合する。
そのためにはセグメントにはセグメント継手面にセグメント継手を設け、リング継手面にリング継手を設ける。
セグメント継手はオス継手1とメス継手2からなり、リング継手はオスリング継手3とメスリング継手4からなる(図1)。
<2>メス継手。
セグメント継手のメス継手2は、対向する板体21とその先端に設けた爪22によって構成する(図2)。
メス継手2はセグメント継手面内に形成したメス継手収納室5の内部に配置し、先端をセグメント継手面から突設する。
爪22は板体21の先端に対向して位置しており、板体21が変形しても弾性によって元の形状に戻る継手である。
そのために、メス継手2の爪22の間にオス継手1の先端を挿入すると、爪22の間隔が押し広げられ、さらにそのまま押し込むとオス継手1に開口した係合窓11にメス継手2の爪22が落ち込んで嵌合が完了する(図2)。
<3>オス継手。
セグメント継手のオス継手1は、メス継手2の板体21および板体21先端に位置する爪22間に挿入する板体である。
オス継手1はセグメント継手面内に形成し、オス継手1の上下面に沿って形成したオス継手収納室6の内部に配置する。
オス継手1のうち、オス継手収納室6内部に位置する部分の一部にはメス継手2の爪22が挿入して嵌合することが可能な係合窓11を開口する(図2)。また、図2のように、オス継手1の端部とオス継手収納室6の奥行き方向端面との間に間隔を設けてそこを係合窓11としてもよい。
<4>係合窓の幅。
セグメント継手においてメス継手2の爪22が嵌合する係合窓11の幅は、メス継手2の爪22の幅よりも、少なくともメス継手2がトンネル軸方向に移動する距離Lだけ広く形成してある(図3)。
この場合の「幅」とは、円弧状のセグメントをその円弧を下にして寝かした状態における水平方向の長さである。
図3に示すように、爪22の幅よりも係合窓11の幅が少なくとも距離Lだけ広く構成することによって、爪22が係合窓11に嵌合した後にも両者はトンネルの軸方向にスライドが可能である。
<5>オス継手収納室。
オス継手収納室6は、上下の間隔の大きい挿入空間61と、上下の間隔の小さい係止空間62とを有する(図4)。
ここで「上下」の方向はセグメントをその円弧を下にして寝かした状態における鉛直方向である。
挿入空間61と係止空間62は、メス継手2の移動方向に連続している。
<6>挿入空間の間隔。
挿入空間61は、対向するメス継手2の爪22の間にオス継手1の先端を挿入した際に、爪22がオス継手1に接して押し広げられて、メス継手2が上下に開く間隔に構成する。
このように構成することにより、メス継手2の爪22が上下方向に十分に開いて、オス継手1とメス継手2が容易に嵌合できる。
<7>係止空間の間隔。
前述の挿入空間61の間隔では、メス継手2の爪22が係合窓11に嵌合すると、メス継手2と挿入空間61の壁面との間には間隙が生じる。
セグメントは、セグメント継手の嵌合後、トンネルの軸方向にスライドさせる。
このため、スライド方向のオス継手収納室6に係止空間62を形成する(図4)。
係止空間62の上下の間隔は、メス継手2の2枚の板体21と、メス継手2間に収納したオス継手1とを合わせた厚さと略同一に構成する。
このように構成することにより、セグメントをスライドさせると、メス継手2がス係止空間62の壁面とオス継手1との間に挿入して配置され、継手に対して曲げ方向の力が作用しても、メス継手2が変形して爪22が係合窓11から外れることがない。
係止空間62は、スライドしてメス継手2を挿入しやすい構成とするために、挿入空間61側の面を斜面621として構成する(図4)。
<8>係止空間の奥行き。
係止空間62は、メス継手2の爪22が係合窓11から外れることを防止するものである。
このため、係止空間62は、オス継手収納室6の奥行き方向の端面から少なくともメス継手2の爪22の長さの2分の1程度以上あれば、爪22が係合窓11から外れることを防止できる(図5a)。
また、このとき、上方のメス継手2の上面と、下方のメス継手2の下面に、オス継手収納室6の入口の位置に凸片23を設けるとともに、オス継手収納室6の凸片23に対応する位置に凸部63を形成し、オス継手収納室6の上下の間隔を上方のメス継手2の凸片23の上面と、下方の前記メス継手2の凸片23の下面との間隔と略同一としてもよい(図5b)。凸片23と凸部63はトンネルの半径方向のせん断抵抗を有するものである。
<9>面取り。
メス継手2の爪22の間にオス継手1を挿入しやすい構成とするために、メス継手2の先端部の爪22の面は間隔が広がる斜面24として構成してある(図2)。
斜面24により、対向する爪22の端部の間隔がオス継手1の高さよりも大きくすることで爪22の間にオス継手1が挿入しやすく、また、オス継手1によりこの斜面24に沿ってメス継手2が広がることにより、両者の嵌合が容易となり、最終的に爪22がオス継手1の係合窓11に嵌合することになる。
メス継手2ではなくオス継手1の先端をクサビ状とし、先端方向に狭まる斜面12として構成してもよい。斜面12によりオス継手1の高さを対向する爪22の端部の間隔よりも狭くすることで爪22の間にオス継手1が挿入しやすく、斜面12に沿ってメス継手2が広がることで両者の嵌合が容易となる。
<10>リング継手。
リング継手は、オスリング継手3と、メスリング継手4からなる。
メスリング継手4は、メス継手2と同形状であり、対向する板体41とその先端に設けた爪42によって構成する(図6)。
メスリング継手3はリング継手面内に形成したメス継手収納室7の内部に配置し、先端をリング継手面から突設する(図1)。
爪42は板体41の先端に対向して位置しており、板体41が変形しても弾性によって元の形状に戻る継手である。
そのために、メスリング継手4の爪42の間にオスリング継手3の先端を挿入すると、爪42の間隔が押し広げられ、さらにそのまま押し込むとオスリング継手3に開口した係合窓31にメスリング継手4の爪42が落ち込んで嵌合が完了する。
<11>オスリング継手。
オスリング継手3は、メスリング継手4の板体41および板体41先端に位置する爪42間に挿入する板体である。
オスリング継手3は、リング継手面内に形成したオスリング継手収納室8の内部に配置する(図1)。
オスリング継手3の一部にはメスリング継手4の爪42が挿入して嵌合することが可能な係合窓31を開口する(図5)。オスリング継手3の端部とオスリング継手収納室8の奥行き方向端面との間に間隔を設けてそこを係合窓31としてもよい。
係合窓31の幅は、メスリング継手4の爪42が嵌合できる幅であればよい。
<12>リング継手の面取り。
リング継手はセグメント継手と同様に、メスリング継手4の爪42の間にオスリング継手3を挿入しやすい構成とするために、メスリング継手4の先端部の爪42の面は間隔が広がる斜面43として構成してある(図6a)。
斜面43により、対向する爪42の端部の間隔がオスリング継手3の高さよりも大きくすることで爪42の間にオスリング継手3が挿入しやすく、また、オスリング継手3によりこの斜面43に沿ってメスリング継手4が広がることにより、両者の嵌合が容易となり、最終的に爪42がオスリング継手3の係合窓31に嵌合することになる。
メスリング継手4ではなくオスリング継手3の先端をクサビ状とし、先端方向に狭まる斜面32として構成してもよい(図6b)。
斜面32によりオスリング継手3の高さを対向する爪42の端部の間隔よりも狭くすることで爪42の間にオスリング継手3が挿入しやすく、斜面32に沿ってメスリング継手4が広がることで両者の嵌合が容易となる。
<13>シールドジャッキとの関係。
シールド掘進機は、セグメントのリング継手面を加圧して前進する構造である。
したがってセグメントの加圧面にオスリング継手3、あるいはメスリング継手4が突出していては不都合である。
そのために、加圧面にはオスリング継手収納室8に収納した状態でオスリング継手3を設置し、反対側ではメスリング継手収納室7からメスリング継手4を突出させて構成する。(図7)
<14>継手の設置位置。
セグメントのセグメント継手面には前記したオス継手1、メス継手2を配置し、リング継手面には前記したオスリング継手3、メスリング継手4を配置する。
その場合に、1枚のセグメントと、隣接するセグメントのオス継手1とメス継手2、オスリング継手3とメスリング継手4が相互に嵌合できる位置に配置することは当然である。
[2]セグメントの組み立て。
次に本発明のセグメントを組み立てる場合について説明する。
<1>セグメント継手の嵌合。
新たなセグメントをシールド掘進機の鋼殻内で、円周方向にスライドさせて、そのセグメント継手面を、既設のセグメントのセグメント継手面に当接させる。
前記したようにオス継手収納室6の挿入空間61は、対向するメス継手2の爪22の間にオス継手1の先端を挿入した際に、爪22がオス継手1に接して押し広げられて、メス継手2が上下に開く間隔に構成してあるので、オス継手1はメス継手2の爪22の間隔を広げて挿入して両者の嵌合が可能となる。
こうして既設のセグメントのメス継手2と、新たなセグメントのオス継手1とが嵌合し、同時に既設のセグメントのオス継手1と、新たなセグメントのメス継手2とが嵌合する。
<2>リング継手の嵌合。
次に、セグメントをトンネルの軸方向にスライドさせる。
セグメント継手面のオス継手1の係合窓11の幅は、メス継手2の幅よりもスライド距離Lだけ広く形成してある。
したがってセグメント継手においてセグメントが接合した後にも、メス継手2はオス継手1の係合窓11の内部で、トンネルの軸方向に一定距離Lだけスライドが自在である。距離Lだけ移動することによりと、メス継手2は係止空間62に移動する。
また、この距離Lだけトンネルの軸方向にスライドすることにより、リング継手面に突設したメスリング継手4を、先行するセグメントリングの端面のオスリング継手3に嵌合することができる。
このように新たなセグメントは、まずセグメント継手の嵌合、次にリング継手の嵌合を行って接合が完了する。
このとき、セグメント継手が位置するオス継手収納室6の係止空間62の上下の間隔は、メス継手2の2枚の板体21と、メス継手2間に収納したオス継手1とを合わせた厚さと略同一に構成されており、メス継手2が変形し、爪22が係合窓11から外れることがない。
1:オス継手
11:係合窓
12:斜面
2:メス継手
21:板体
22:爪
23:凸片
24:斜面
3:オスリング継手
31:係合窓
32:斜面
4:メスリング継手
41:板体
42:爪
43:斜面
5:メス継手収納室
6:オス継手収納室
61:挿入空間
62:係止空間
621:斜面
63:凸部
7:メスリング継手収納室
8:オスリング継手収納室

Claims (8)

  1. シールドトンネルの覆工を構成するセグメントの構造であって、
    前記セグメントのセグメント継手面には、オス継手とメス継手を備え、
    前記メス継手は、対向する二枚の板体の先端の対向する面に爪を設けて構成し、前記両爪は、前記板体が変形しても弾性によって元の状態に戻るように構成し、
    前記オス継手は、前記メス継手の前記二枚の板体間に挿入して係合する板体であり、前記メス継手の前記爪が挿入可能な係合窓を開口して構成し、
    前記係合窓は、トンネル軸方向に前記メス継手の幅よりも広い空間を形成し、前記係合窓の内部で前記メス継手がトンネル軸方向に移動可能に構成し、
    前記セグメント継手面は、前記オス継手に沿って形成したオス継手収納室と、前記メス継手に沿って形成したメス継手収納室を有し、
    前記オス継手収納室は、前記メス継手の移動方向に連続する、挿入空間と係止空間と、を有し、
    前記挿入空間の上下の間隔は、対向する前記メス継手間に前記オス継手を挿入した際に、前記メス継手の前記爪が前記オス継手に接して、前記メス継手が上下に開くことができる間隔であり、
    前記係止空間の上下の間隔は、対向する前記メス継手の前記二枚の板体と、前記メス継手間に挿入したオス継手とを合わせた厚さと略同一であることを特徴とする、
    セグメントの構造。
  2. 請求項1に記載のセグメントの構造において、
    前記係止空間は、前記オス継手収納室の奥行き方向端面から、前記オス継手と係合した前記メス継手の爪の少なくとも半分の長さまで形成することを特徴とする、
    セグメントの構造。
  3. 請求項2に記載のセグメント構造において、
    前記オス継手と係止する前記メス継手の上方の前記メス継手の上面と、下方の前記メス継手の下面には、前記オス継手収納室の入口の位置に凸片を設け、
    前記係止空間の前記凸片に対応する位置の上下の間隔は、上方の前記メス継手の凸片の上面と、下方の前記メス継手の凸片の下面との間隔と略同一であることを特徴とする、
    セグメントの構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のセグメントの構造において、
    対向する前記メス継手の先端部を面取りして前記メス継手の先端方向に前記メス継手の前記爪の間隔が広がる斜面として形成することを特徴とする、
    セグメントの構造。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のセグメントの構造において、
    前記オス継手の前記オス継手収納室入口側の先端部をクサビ状とし、前記オス継手の先端方向に狭まる斜面として形成することを特徴とする、
    セグメントの構造。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のセグメントの構造において、
    前記セグメントのリング継手面のシールドジャッキ加圧面には、オスリング継手と、前記オスリング継手を収納するオスリング継手収納室を設け、
    前記セグメントの前記シールドジャッキ加圧面と逆の面には、前記オスリング継手に対応するメスリング継手と、前記メスリング継手を収納するメスリング継手収納室を設け、
    前記メスリング継手は、対向する二枚の板体の先端に爪を設けて構成し、前記両爪は、前記板体が変形しても弾性によって元の状態に戻るように構成し、
    前記オスリング継手は、前記メスリング継手の前記二枚の板体間に挿入して係合する板体であり、前記メスリング継手の前記爪が挿入可能な係合窓を開口して構成し、
    前記オスリング継手収納室の上下の間隔は、対向する前記メスリング継手間に前記オスリング継手を挿入した際に、前記メスリング継手の前記爪が前記オスリング継手に接して、前記メスリング継手が上下に開くことができる間隔であることを特徴とする、
    セグメントの構造。
  7. 請求項6に記載のセグメントの構造において、
    対向する前記メスリング継手の先端部を面取りして前記メスリング継手の先端方向に前記メスリング継手の前記爪の間隔が広がる斜面として形成することを特徴とする、
    セグメントの構造。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のセグメントの構造において、
    前記オスリング継手の前記オスリング継手収納室入口側の先端部をクサビ状とし、前記オスリング継手の先端方向に狭まる斜面として形成することを特徴とする、
    セグメントの構造。
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