JP6517129B2 - 連結具、及び、セグメントの連結方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネル覆工用のセグメント同士を互いに連結固定するための連結具、及び、この連結具を用いてセグメント同士を連結する方法に関する。
上下水道、共同溝、道路、鉄道等の管路として用いられるシールドトンネルは、シールド工法により形成される。
シールド工法では、例えば、地山に発進立坑と到達立坑とを構築し、発進立坑から到達立坑へ向けてシールド掘進機で地山を掘削しながら、シールド掘進機の後部で次々にトンネル覆工用のセグメント(以下、単に「セグメント」と称する)をトンネル周方向に組み立ててセグメントリングを構築すると共に、隣接するセグメントリング同士をトンネル軸方向で連結することで円筒状の覆工体を構築する。換言すれば、前述の覆工体は、複数のセグメントをトンネル周方向及びトンネル軸方向に連結させることによって構築される。
この点、特許文献1には、セグメントリング同士の連結に用いられる連結具の一例が開示されている。
特許文献1に開示の連結具は、コンクリート製などの部材同士を連結するものであって、一方の部材に設けられる雄型連結金具と、他方の部材に固着される雌型連結金具とを備えている。雄型連結金具は、前記一方の部材の接合端面から突出する板状の連結片を有する。雌型連結金具には、雄型連結金具の連結片が挿入される偏平状の連結片挿入室が形成されている。また、雌型連結金具には、連結片挿入室に挿入された連結片を挟み込んで当該連結片の抜けを阻止する一対の係止部材が設けられている。
特開2001−254712号公報
ところで、セグメント同士を連結するための連結具については、その構造の簡素化(例えば、構成部品の個数を減らすこと)が望まれている。
この点、特許文献1に開示のような連結具は、その構成部品の個数が多く、また、複雑な構造であるため、構造の簡素化が求められていた。
本発明は、このような実状に鑑み、簡素な構成の連結具を提供することを目的とする。
そのため本発明の第1態様における連結具は、トンネル周方向で互いに相対する連結面を有するトンネル覆工用のセグメント同士を互いに連結固定するためのものであり、一方のセグメントの連結面からトンネル周方向に沿うように突出し、かつ、係合孔が貫通形成された凸状部材と、他方のセグメントの連結面に凹設されて前記凸状部材を挿入可能な開口部であって、切羽側の部分である第1の内部空間と坑口側の部分である第2の内部空間とからなる内部空間を有する前記開口部と、前記他方のセグメントに設けられて、前記第2の内部空間内に前記凸状部材が挿入された状態で前記係合孔に係合可能な係合部材と、前記他方のセグメントに設けられ、前記第2の内部空間に面して開口し、かつ、前記係合部材の少なくとも基端部を収容可能な有底筒状の収容部材と、前記収容部材内におけるその底部と前記係合部材の基端部との間に介装されて前記係合部材を前記収容部材内から前記第2の内部空間側へ付勢する付勢部材と、を備える。
本発明の第2態様におけるセグメントの連結方法は、前記付勢部材からの付勢力により、前記係合部材の先端部を前記収容部材から前記第2の内部空間内に突出させること、前記第2の内部空間内に挿入される前記凸状部材によって前記係合部材を前記付勢力に抗して押圧すること、及び、この押圧された係合部材の先端部が、前記付勢力によって前記係合孔に挿入されて、前記係合部材が前記係合孔に係合すること、を含む。
本発明の第3態様におけるセグメントの連結方法では、前記連結具は、前記係合部材の先端部と、この先端部に相対する前記開口部の内面との間に介装される介装部材を更に備える。前記第3態様におけるセグメントの連結方法は、前記係合部材の先端部と前記内面との間に前記介装部材を配置すること、前記第2の内部空間内に挿入される前記凸状部材によって前記介装部材を押圧して前記介装部材を前記係合部材の先端部から離間させると共に、前記凸状部材によって前記係合部材を前記付勢部材からの付勢力に抗して押圧すること、及び、この押圧された係合部材の先端部が、前記付勢力によって前記係合孔に挿入されて、前記係合部材が前記係合孔に係合すること、を含む。
本発明の第4態様におけるセグメントの連結方法は、前記一方のセグメントの連結面を前記他方のセグメントの連結面に近づけて前記第1の内部空間内に前記凸状部材を挿入すること、及び、前記凸状部材を前記第1の内部空間内から前記第2の内部空間内にトンネル軸方向に移動させて、前記第2の内部空間内にて前記係合孔に前記係合部材を係合させること、を含む。
本発明によれば、一方のセグメントの凸状部材が他方のセグメントの開口部に挿入された状態で、凸状部材の係合孔に係合部材が係合する。これにより、凸状部材の係合孔と係合部材との係合でセグメント同士を連結固定することができるので、連結具を簡素な構成とすることができる。また、凸状部材の係合孔に係合部材が係合することで、凸状部材の開口部からの抜けを容易に阻止することができる。
本発明の第1実施形態におけるセグメントの概略構成を示す図 前記第1実施形態における連結具の概略構成を示す図 前記第1実施形態におけるセグメントの連結方法を示す図 前記第1実施形態におけるセグメントの連結方法を示す図 本発明の第2実施形態における連結具の概略構成を示す図 前記第2実施形態におけるセグメントの連結方法を示す図 本発明の第3実施形態における連結具の概略構成を示す図 前記第3実施形態におけるセグメントの連結方法を示す図 前記第3実施形態におけるセグメントの連結方法を示す図 前記第3実施形態におけるセグメントの連結方法を示す図 本発明の第4実施形態における連結具の概略構成を示す図 前記第4実施形態における連結具の概略構成を示す図 前記第4実施形態におけるセグメントの連結方法を示す図 前記第4実施形態におけるセグメントの連結方法を示す図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1(A)は、本発明の第1実施形態におけるセグメントの概略構成を示す斜視図である。図1(B)は、本実施形態におけるセグメントの概略構成を示す平面図であり、セグメントを地山側から見た図である。図2(A)は、本実施形態における連結具の概略構成を示す断面図である。図2(B)は図2(A)のI−I断面図である。図2(C)は、連結具を構成する雌型継手部の正面図である。
シールド工法では、シールド掘進機(図示せず)の掘進に伴って、円弧状のセグメント(例えば図1に示すセグメント1)をトンネル周方向に組み立ててセグメントリング(図示せず)を構築すると共に、隣接するセグメントリング同士をトンネル軸方向で連結することで円筒状の覆工体を構築する。この覆工体を構成するセグメント(例えば図1に示すセグメント1)は、主にコンクリートからなるRCセグメント、主に鋼材からなる鋼製セグメント、主にコンクリートと鋼材とからなる合成セグメントであり得る。
本実施形態では、隣接するセグメント同士を連結固定するための連結具において、特にセグメントリング同士を連結固定するための連結具について説明する。すなわち、本実施形態における連結具は、トンネル軸方向で互いに相対する連結面を有するセグメント同士を互いに連結固定するためのものである。
また、以下の説明では、円弧状のセグメントのうち、シールドトンネルの覆工体の内面(内壁面)を構成する表面を「内面」と称する一方、シールドトンネルの覆工体の外面(地山側表面)に対応する表面を「外面」と称する。
図1及び図2に示すように、セグメント1には、その切羽側端面に複数(図1では4つ)の雌型継手部2が設けられており、また、坑口側端面に複数(図1では4つ)の雄型継手部3が設けられている。尚、図1には、4つの雌型継手部2と4つの雄型継手部3とが設けられたセグメント1を図示しているが、セグメント1に設けられる雌型継手部2及び雄型継手部3の個数はこれに限らない。また、本実施形態では、セグメント1がコンクリート製であるとして以下説明するが、セグメント1の種類はこれに限らない。
図2に示すセグメント11は、既設のセグメントリング(図示せず)を構成するものであり、例えば前述のセグメント1と同様の構成である。また、図2に示すセグメント12は、既設のセグメントリング(図示せず)に連結されるものであり、例えば前述のセグメント1と同様の構成である。ここで、セグメント12が本発明の「一方のセグメント」に対応する。また、セグメント11が本発明の「他方のセグメント」に対応する。
本実施形態における連結具40は、互いに相対する連結面11a,12aを有するセグメント11,12同士を互いに連結固定するためのものである。
連結具40は、セグメント11に設けられた雌型継手部2と、セグメント12に設けられた雄型継手部3とを備える。
セグメント11の雌型継手部2は、開口部20、係合部材21、収容部材22、及び、コイルばね23を含んで構成される。
開口部20は、セグメント11の連結面11aに凹設されており、直方体状の内部空間20aを有している。開口部20は、後述する板状部材30のうち先端部30bを含む露出部分を挿入可能である。
係合部材21は棒状であり、その断面形状が円形状である。尚、係合部材21の断面形状は円形状に限らず、例えば、楕円形状、又は、矩形状であってもよい。係合部材21は例えば樹脂製である。
収容部材22は有底筒状であり、開口部20の内部空間20aに面して開口している。収容部材22はトンネル径方向に延在しており、その底部22aが内部空間20aよりもトンネル径方向内側(セグメント11の内面側)に位置している。収容部材22は例えば樹脂製である。
収容部材22は、係合部材21の少なくとも基端部21aを収容可能である。
コイルばね23は、本発明の「付勢部材」に対応するものである。コイルばね23は、収容部材22内におけるその底部22aと係合部材21の基端部21aとの間に介装されている。コイルばね23は、その弾性力により、係合部材21を収容部材22内から内部空間20a側へ付勢する。
係合部材21の先端部21bには傾斜面21cが形成されている。傾斜面21cは、セグメント11の連結面11aから離れるほど、コイルばね23から離れるように傾斜している。換言すれば、傾斜面21cは、セグメント11の連結面11aから離れるほど、トンネル径方向外側(セグメント11の外面側)に向かうように傾斜している。
セグメント12の雄型継手部3は、矩形状の板状部材30によって構成されている。ここで、板状部材30は、本発明の「凸状部材」に対応するものである。
板状部材30は、セグメント12の連結面12aから垂直に突出して延在している。板状部材30には、その厚さ方向(トンネル径方向)に板状部材30を貫通する係合孔31が形成されている。係合孔31は係合部材21を挿入可能な大きさである。尚、本実施形態では、係合孔31の断面形状が、トンネル周方向を長軸とする楕円形状であるが、係合孔31の断面形状はこれに限らず、例えば、円形状又は矩形状であってもよい。板状部材30は例えば金属製である。
板状部材30は、その基端部30aがセグメント12内に固定されており、先端部30bが連結面12aから坑口側に向けて突出している。板状部材30の先端部30bにおけるトンネル径方向内側の部分には傾斜部30cが形成されている。傾斜部30cは、前述の傾斜面21cに対応して傾斜している。傾斜部30cは、連結面12aから離れるほど、トンネル径方向外側(セグメント12の外面側)に向かうように傾斜している。
ここで、図2(A)及び(B)に一点鎖線の矢印で示されているセグメント12の板状部材30の内部空間20a内での移動方向αが、本発明の「凸状部材の内部空間内での移動方向」に対応するものである。また、図2(A)及び(B)において、紙面左側から右側に向かうこと(すなわち、切羽側から坑口側に向かうこと)が、本発明の「凸状部材の内部空間内での移動方向における手前側から奥側に向かうこと」に対応する。
ゆえに、係合部材21の先端部21bに形成された傾斜面21cは、開口部20に挿入される板状部材30の内部空間20a内での移動方向αにおける手前側から奥側に向かうほど(すなわち、切羽側から坑口側に向かうほど)、コイルばね23から離れるように傾斜している(図2(A)参照)。
また、本実施形態では、板状部材30のうち、板状部材30が開口部20内に挿入されるときに係合部材21の先端部21bに接触可能な領域の少なくとも一部に、傾斜部30cが形成されている。傾斜部30cは、板状部材30の内部空間20a内での移動方向αにおける手前側から奥側に向かって(すなわち、切羽側から坑口側に向かって)先細になるように傾斜している(図2(A)参照)。
次に、セグメント11,12同士を連結する方法について、図3及び図4を用いて説明する。
図3及び図4は、連結具40を用いるセグメント11,12の連結方法を示す。
セグメント12をセグメント11に連結するに先立って、セグメント11の雌型継手部2では、コイルばね23からの付勢力により、係合部材21の先端部21bが収容部材22から内部空間20a内に突出している(図3(A)参照)。尚、本実施形態では、このときに、開口部20のトンネル径方向外側の内壁20bに係合部材21の先端部21bが接触するが、この他、当該接触がなくとも、開口部20のトンネル径方向外側の内壁20bの近傍に係合部材21の先端部21bが位置すればよい。
セグメント11,12の連結時には、図3(A)、(B)、及び、図4(A)に示すように、セグメント12の連結面12aをセグメント11の連結面11aに近づけて、セグメント12の雌型継手部2の開口部20の内部空間20a内にセグメント11の雄型継手部3の板状部材30を挿入しつつ、板状部材30によってセグメント12の雌型継手部2の係合部材21をコイルばね23からの付勢力に抗して押圧する。これにより、係合部材21が、板状部材30をかわすように収容部材22内に収容される(図4(A)参照)。このときに、板状部材30の傾斜部30cと係合部材21の傾斜面21cとが接触しながら板状部材30が係合部材21を押圧するので(図3(B)及び図4(A)参照)、係合部材21をスムーズに収容部材22内に収容することができる。
この内部空間20a内への板状部材30の挿入を更に継続すると、図4(B)に示すように、係合部材21の先端部21bが、コイルばね23からの付勢力によって、板状部材30の係合孔31に挿入されて、係合部材21が板状部材30の係合孔31に係合する。
このようにして、連結具40を介して、セグメント11,12同士が連結固定される。
本実施形態によれば、互いに相対する連結面11a,12aを有するトンネル覆工用のセグメント11,12同士を互いに連結固定するための連結具40は、セグメント12(一方のセグメント)の連結面12aから垂直に突出し、かつ、係合孔31が貫通形成された板状部材30(凸状部材)と、セグメント11(他方のセグメント)の連結面11aに凹設されて板状部材30(凸状部材)を挿入可能な開口部20と、セグメント11(他方のセグメント)に設けられて、開口部20内に板状部材30(凸状部材)が挿入された状態で係合孔31に係合可能な係合部材21と、を備える。これにより、板状部材30の係合孔31と係合部材21との係合でセグメント11,12同士を連結固定することができるので、連結具40を簡素な構成とすることができる。また、板状部材30の係合孔31に係合部材21が係合することで、雌型継手部2からの雄型継手部3の抜けを容易に阻止することができる。
また本実施形態によれば、開口部20は直方体状の内部空間20aを有し、係合部材21は棒状である。連結具40は、セグメント11(他方のセグメント)に設けられ、内部空間20aに面して開口し、かつ、係合部材21の少なくとも基端部21aを収容可能な有底筒状の収容部材22と、収容部材22内におけるその底部22aと係合部材21の基端部21aとの間に介装されて係合部材21を収容部材22内から内部空間20a側へ付勢するコイルばね23(付勢部材)と、を更に備える。これにより、連結具40の雌型継手部2を簡素な構成とすることができる。
また本実施形態によれば、係合部材21の先端部21bには傾斜面21cが形成されており、この傾斜面21cは、セグメント11(他方のセグメント)の連結面11aから離れるほど、コイルばね23(付勢部材)から離れるように傾斜している。これにより、板状部材30の先端部30bの傾斜部30cと係合部材21の傾斜面21cとが接触しながら板状部材30が係合部材21を押圧するので(図3(B)及び図4(A)参照)、係合部材21をスムーズに収容部材22内に収容することができる。
また本実施形態によれば、板状部材30(凸状部材)は、その先端部30bに、傾斜面21cに対応して傾斜する傾斜部30cを有する。これにより、板状部材30の先端部30bの傾斜部30cと係合部材21の傾斜面21cとが接触しながら板状部材30が係合部材21を押圧するので(図3(B)及び図4(A)参照)、係合部材21をスムーズに収容部材22内に収容することができる。
また本実施形態によれば、係合部材21の先端部21bには傾斜面21cが形成されており、この傾斜面21cは、開口部20に挿入される板状部材30(凸状部材)の内部空間20a内での移動方向αにおける手前側から奥側に向かうほど、コイルばね23(付勢部材)から離れるように傾斜している。これにより、板状部材30の先端部30bの傾斜部30cと係合部材21の傾斜面21cとが接触しながら板状部材30が係合部材21を押圧するので(図3(B)及び図4(A)参照)、係合部材21をスムーズに収容部材22内に収容することができる。
また本実施形態によれば、板状部材30(凸状部材)のうち、板状部材30(凸状部材)が開口部20内に挿入されるときに係合部材21の先端部21bに接触可能な領域の少なくとも一部には、傾斜部30cが形成されており、この傾斜部30cは、板状部材30(凸状部材)の内部空間20a内での移動方向αにおける手前側から奥側に向かって先細になるように傾斜している。これにより、板状部材30の先端部30bの傾斜部30cと係合部材21の傾斜面21cとが接触しながら板状部材30が係合部材21を押圧するので(図3(B)及び図4(A)参照)、係合部材21をスムーズに収容部材22内に収容することができる。
また本実施形態によれば、収容部材22とコイルばね23(付勢部材)とが、セグメント11(他方のセグメント)において、開口部20よりもトンネル径方向内側に位置する。これにより、例えばセグメント11,12同士が誤連結されて、連結具40の雌型継手部2から雄型継手部3を分離させる必要があるときに、セグメント11のうち収容部材22に近い部分のコンクリートをトンネルの内側からはつり取って、収容部材22及びコイルばね23をトンネルの内側から撤去することで、板状部材30の係合孔31から係合部材21を離脱させることができる。
また本実施形態によれば、連結具40を用いてセグメント11,12同士を連結する方法は、コイルばね23(付勢部材)からの付勢力により、係合部材21の先端部21bを収容部材22から内部空間20a内に突出させること(図3(A)参照)、内部空間20a内に挿入される板状部材30(凸状部材)によって係合部材21をコイルばね23(付勢部材)からの付勢力に抗して押圧すること(図3(A)、(B)、及び、図4(A))、及び、押圧された係合部材21の先端部21bが、コイルばね23(付勢部材)からの付勢力によって係合孔31に挿入されて、係合部材21が係合孔31に係合すること(図4(B))、を含む。これにより、簡素な構成で、かつ、自動的に、セグメント11の雌型継手部2とセグメント12の雄型継手部3とを連結固定することができる。
尚、本実施形態では、板状部材30の先端部30bに傾斜部30cを設けているが、この傾斜部30cを省略してもよい。また、係合部材21の先端部21bに傾斜面21cを設けているが、この傾斜面21cを省略してもよい。
図5(A)は、本発明の第2実施形態における連結具40’の概略構成を示す断面図である。図5(B)は図5(A)のII−II断面図である。図5(C)は図5(B)のIII−III断面図である。
前述の第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態における連結具40’は、トンネル軸方向で互いに相対する連結面11a,12aを有するセグメント11,12同士を互いに連結固定するためのものである。
連結具40’は、セグメント11に設けられた雌型継手部2’と、セグメント12に設けられた雄型継手部3’とを備える。
セグメント11の雌型継手部2’は、前述の開口部20、係合部材21、収容部材22、及び、コイルばね23に加えて、管状部材24と、プラグ25と、介装部材26とを含んで構成される。
係合部材21の先端部21bには、図示しない雌ねじ部が凹設されており、この雌ねじ部に、頭部が鍋状に湾曲したナベ小ねじ21dが螺合している。
管状部材24は、例えば金属製であり、トンネル径方向に延在し、かつ、開口部20の内部空間20aとトンネル内空間100とを連通可能である。管状部材24内には収容部材22が設けられている。それゆえ、本実施形態では、収容部材22及び管状部材24が開口部20の内部空間20aよりもトンネル径方向内側(セグメント11の内面側)に位置している。
プラグ25は、管状部材24のトンネル径方向内側の開口端部24aに挿入されており、この開口端部24aを閉口している。プラグ25は例えば樹脂製である。
開口部20では、そのトンネル径方向外側の部分を構成する板状部材61と、トンネル径方向内側の部分を構成する板状部材62と、板状部材61,62間に介装されて側壁を構成する板状部材63によって、内部空間20aが区画形成されている。板状部材62には、収容部材22の内部空間20a側の端部を挿入可能な貫通孔62aが形成されている。
板状部材61の内部空間20a側の面(内面)には凹部61aが形成されており、この凹部61a内には、前述のナベ小ねじ21dが取り付けられた係合部材21の先端部21bを挿入することができる。
介装部材26は、係合部材21の先端部21bと、この先端部21bに相対する開口部20の内面(本実施形態では凹部61a及びその近傍)との間に介装される。介装部材26は例えば直方体状(好ましくは立方体状)であり、例えば樹脂製である。尚、介装部材26の形状はこれに限らず、例えば、円柱状であってもよい。
介装部材26は、板状部材30の内部空間20a内への挿入によって板状部材30で押圧されることにより、内部空間20a内を移動可能である。尚、本実施形態では、介装部材26は、板状部材30の内部空間20a内への挿入によって板状部材30で押圧されることにより、トンネル軸方向に(詳しくは切羽側から坑口側に)内部空間20a内を移動可能である。
本実施形態では、内部空間20a内における介装部材26のトンネル軸方向での移動(詳しくは切羽側から坑口側への移動)を案内するための一対の板状のガイド部材65が板状部材62に設けられている。これらガイド部材65は各々がトンネル軸方向に延びており、ガイド部材65間の間隙(溝部)に介装部材26が配置されている。
介装部材26のうち、係合部材21の先端部21bに対向する側の表面には、例えば円錐状の凹部26aが形成されている。この凹部26a内には、係合部材21の先端部21bに取り付けられたナベ小ねじ21dが位置し得る。このように凹部26a内にナベ小ねじ21dが位置することで、板状部材30が内部空間20a内に挿入される前に(すなわち、雌型継手部2’と雄型継手部3’との連結固定に先立って)介装部材26が内部空間20aを移動することを抑制することができる。
介装部材26は、係合部材21の先端部21bと、開口部20の内面(本実施形態では凹部61a及びその近傍)との間に介装されている状態で、コイルばね23からの付勢力により、係合部材21を介して、開口部20の内面(本実施形態では凹部61a及びその近傍)の側に押圧される。これにより、板状部材30が内部空間20a内に挿入される前に(すなわち、雌型継手部2’と雄型継手部3’との連結固定に先立って)介装部材26が内部空間20aを移動することを抑制することができる。
セグメント12の雄型継手部3’を構成する板状部材30は、その先端部30bに面取り部30dが形成されている。
次に、セグメント11,12同士を連結する方法について、図6を用いて説明する。
図6は、本実施形態における、連結具40’を用いるセグメント11,12の連結方法を示す。
セグメント12をセグメント11に連結するに先立って、セグメント11の雌型継手部2’では、係合部材21の先端部21bと開口部20の内面(本実施形態では凹部61a及びその近傍)との間に介装部材26を配置する(図6(A)参照)。
セグメント11,12の連結時には、図6(A)及び(B)に示すように、セグメント12の連結面12aをセグメント11の連結面11aに近づけて、セグメント12の雌型継手部2’の開口部20の内部空間20a内にセグメント11の雄型継手部3’の板状部材30を挿入しつつ、板状部材30によってセグメント12の雌型継手部2’の介装部材26をトンネル軸方向に(本実施形態では切羽側から坑口側に(すなわち、前述の移動方向αにおける手前側から奥側に))押圧する。これにより、介装部材26が、トンネル軸方向に(詳しくは切羽側から坑口側に)内部空間20a内を移動する。この移動時に、板状部材30の先端部30bと係合部材21の先端部21bとが接触しながら板状部材30が係合部材21をコイルばね23からの付勢力に抗して押圧するので、係合部材21が収容部材22内に収容されたままの状態で、介装部材26を係合部材21の先端部21bからスムーズに離間させることができる。
この内部空間20a内への板状部材30の挿入を更に継続すると、図6(C)に示すように、係合部材21の先端部21bが、コイルばね23からの付勢力によって、板状部材30の係合孔31に挿入されて、係合部材21が板状部材30の係合孔31に係合する。
このようにして、連結具40’を介して、セグメント11,12同士が連結固定される。
特に本実施形態によれば、連結具40’は、係合部材21の先端部21bと、この先端部21bに相対する開口部20の内面(本実施形態では凹部61a及びその近傍)との間に介装される介装部材26を備える。介装部材26は、内部空間20a内に挿入される板状部材30(凸状部材)で押圧されることにより、内部空間20a内を移動可能である。これにより、セグメント11,12同士の連結固定時に板状部材30の先端部30bが係合部材21の延在方向に対して略垂直に係合部材21に衝突することを抑制することができるので、係合部材21の破損などを抑制することができる。
また本実施形態によれば、介装部材26は、係合部材21の先端部21bと、開口部20の内面(本実施形態では凹部61a及びその近傍)との間に介装されている状態で、コイルばね23(付勢部材)からの付勢力により、係合部材21を介して、開口部20の内面(本実施形態では凹部61a及びその近傍)の側に押圧される。これにより、板状部材30が内部空間20a内に挿入される前に(すなわち、雌型継手部2’と雄型継手部3’との連結固定に先立って)介装部材26が内部空間20aを移動することを抑制することができる。
また本実施形態によれば、連結具40’は、セグメント11(他方のセグメント)に設けられて、トンネル径方向に延在し、かつ、内部空間20aとトンネル内空間100とを連通可能な管状部材24と、管状部材24のトンネル径方向内側の開口端部24aを閉口するプラグ25と、を備える。管状部材24内に収容部材22が設けられている。これにより、例えばセグメント11,12同士が誤連結されて、連結具40’の雌型継手部2’から雄型継手部3’を分離させる必要があるときに、プラグ25を管状部材24からトンネルの内側に除去して、更に、収容部材22及びコイルばね23をトンネルの内側から管状部材24内を介して撤去することで、板状部材30の係合孔31から係合部材21を離脱させることができる。
また本実施形態によれば、連結具40’を用いてセグメント11,12同士を連結する方法は、係合部材21の先端部21bと開口部20の内面(本実施形態では凹部61a及びその近傍)との間に介装部材26を配置すること(図6(A)参照)、内部空間20a内に挿入される板状部材30(凸状部材)によって介装部材26を押圧して介装部材26を係合部材21の先端部21bから離間させると共に、板状部材30(凸状部材)によって係合部材21をコイルばね23(付勢部材)からの付勢力に抗して押圧すること(図6(B)及び(C)参照)、及び、押圧された係合部材21の先端部21bが、コイルばね23(付勢部材)からの付勢力によって板状部材30(凸状部材)の係合孔31に挿入されて、係合部材21が板状部材30(凸状部材)の係合孔31に係合すること(図6(C)参照)、を含む。これにより、簡素な構成で、かつ、自動的に、セグメント11の雌型継手部2’とセグメント12の雄型継手部3’とを連結固定することができる。
尚、本実施形態における管状部材24及びプラグ25を、前述の第1実施形態の雌型継手部2が備えてもよいことはいうまでもない。
図7(A)は、本発明の第3実施形態における連結具40”の概略構成を示す断面図である。図7(B)は図7(A)のIV−IV断面図である。図7(C)は図7(B)のV−V断面図である。
前述の第2実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態における連結具40”は、トンネル周方向で互いに相対する連結面11a”,12a”を有するセグメント11”,12”同士を互いに連結固定するためのものである。
連結具40”は、セグメント11”に設けられた雌型継手部2”と、セグメント12”に設けられた雄型継手部3”とを備える。
セグメント12”の雄型継手部3”を構成する板状部材30は、セグメント12”の連結面12a”から垂直に突出して延在している。板状部材30は、その基端部30aがセグメント12”内に固定されており、先端部30bが連結面12a”からトンネル周方向に沿うように突出している。板状部材30には、その厚さ方向(トンネル径方向)に板状部材30を貫通する係合孔31が形成されている。係合孔31は係合部材21を挿入可能な大きさである。尚、本実施形態では、係合孔31の断面形状が、トンネル軸方向を長軸とする楕円形状であるが、係合孔31の断面形状はこれに限らず、例えば、円形状又は矩形状であってもよい。
セグメント11”の雌型継手部2”は、前述の開口部20、係合部材21、収容部材22、コイルばね23、管状部材24、プラグ25、及び、介装部材26を含んで構成される。
開口部20は、セグメント11”の連結面11a”に凹設されており、2つの内部空間20a−1,20a−2からなる内部空間20aを有している。
内部空間20aのうち切羽側の部分は、直方体状の第1の内部空間20a−1である。第1の内部空間20a−1には、セグメント11”,12”同士の連結固定時に、最初に板状部材30の先端部30bが挿入される部分である。
内部空間20aのうち坑口側の部分は、直方体状の第2の内部空間20a−2である。第2の内部空間20a−2は、そのトンネル径方向外側に位置する板状部材61”と、トンネル径方向内側に位置する板状部材62”と、板状部材61”,62”間に介装されて側壁を構成する板状部材63”によって区画形成されている。板状部材62”には、収容部材22の第2の内部空間20a−2側の端部を挿入可能な貫通孔62a”が形成されている。
板状部材61”の第2の内部空間20a−2側の面(内面)には凹部61a”が形成されており、この凹部61a”内には、前述のナベ小ねじ21dが取り付けられた係合部材21の先端部21bを挿入することができる。
介装部材26は、板状部材30が第1の内部空間20a−1から第2の内部空間20a−2に挿入されることによって、板状部材30で押圧されることにより、内部空間20a内(特に、第2の内部空間20a−2内)を移動可能である。尚、本実施形態では、介装部材26は、板状部材30が第1の内部空間20a−1から第2の内部空間20a−2に挿入されることによって板状部材30で押圧されることにより、トンネル軸方向に(詳しくは切羽側から坑口側に)内部空間20a内(特に、第2の内部空間20a−2内)を移動可能である。
本実施形態では、内部空間20a内(特に、第2の内部空間20a−2内)における介装部材26のトンネル軸方向での移動(詳しくは切羽側から坑口側への移動)を案内するための板状のガイド部材65”が板状部材62”に設けられている。このガイド部材65”にはトンネル軸方向に延びる溝部65a”が形成されており、この溝部65a”内に介装部材26が配置されている。
本実施形態では、板状部材63”に凹部63a”が形成されており、この凹部63a”に介装部材26を収容することが可能である。
次に、セグメント11”,12”同士を連結する方法について、前述の図7に加えて、図8〜図10を用いて説明する。
図8〜図10は、本実施形態における、連結具40”を用いるセグメント11”,12”の連結方法を示す。
セグメント12”をセグメント11”に連結するに先立って、セグメント11”の雌型継手部2”では、係合部材21の先端部21bと開口部20の内面(本実施形態では凹部61a”及びその近傍)との間に介装部材26を配置する(図7(A)及び(C)参照)。
セグメント11”,12”の連結時には、まず、図8(A)及び(B)に示すように、セグメント12”の連結面12a”をセグメント11”の連結面11a”に近づけて、セグメント12”の雌型継手部2”の開口部20の第1の内部空間20a−1内にセグメント11”の雄型継手部3”の板状部材30を挿入する。
次に、図8(B)及び図9(A)に示すように、雄型継手部3”の板状部材30を第1の内部空間20a−1内から第2の内部空間20a−2内に移動させつつ、板状部材30によってセグメント12”の雌型継手部2”の介装部材26をトンネル軸方向に(本実施形態では切羽側から坑口側に(換言すれば、後述する図12に示す移動方向βにおける手前側から奥側に))押圧する。これにより、介装部材26が、トンネル軸方向に(詳しくは切羽側から坑口側に)内部空間20a内(特に、第2の内部空間20a−2内)を移動する。この移動時に、板状部材30と係合部材21の先端部21bとが接触しながら板状部材30が係合部材21をコイルばね23からの付勢力に抗して押圧するので、係合部材21が収容部材22内に収容されたままの状態で、介装部材26を係合部材21の先端部21bからスムーズに離間させることができる。
この第2の内部空間20a−2内での板状部材30の移動を更に継続すると、図9(B)に示すように、係合部材21の先端部21bが、コイルばね23からの付勢力によって、板状部材30の係合孔31に挿入されて、係合部材21が板状部材30の係合孔31に係合する(図10参照)。
このようにして、連結具40”を介して、セグメント11”,12”同士が連結固定される。
特に本実施形態によれば、連結具40”は、係合部材21の先端部21bと、この先端部21bに相対する開口部20の内面(本実施形態では凹部61a”及びその近傍)との間に介装される介装部材26を備える。介装部材26は、第2の内部空間20a−2内に挿入される板状部材30(凸状部材)で押圧されることにより、第2の内部空間20a−2内を移動可能である。これにより、セグメント11”,12”同士の連結固定時に板状部材30が係合部材21の延在方向に対して略垂直に係合部材21に衝突することを抑制することができるので、係合部材21の破損などを抑制することができる。
また本実施形態によれば、介装部材26は、係合部材21の先端部21bと、開口部20の内面(本実施形態では凹部61a”及びその近傍)との間に介装されている状態で、コイルばね23(付勢部材)からの付勢力により、係合部材21を介して、開口部20の内面(本実施形態では凹部61a”及びその近傍)の側に押圧される。これにより、板状部材30が第2の内部空間20a−2内に挿入される前に(すなわち、雌型継手部2”と雄型継手部3”との連結固定に先立って)介装部材26が第2の内部空間20a−2を移動することを抑制することができる。
また本実施形態によれば、連結具40”を用いてセグメント11”,12”同士を連結する方法は、係合部材21の先端部21bと開口部20の内面(本実施形態では凹部61a”及びその近傍)との間に介装部材26を配置すること(図7参照)、第2の内部空間20a−2内に挿入される板状部材30(凸状部材)によって介装部材26を押圧して介装部材26を係合部材21の先端部21bから離間させると共に、板状部材30(凸状部材)によって係合部材21をコイルばね23(付勢部材)からの付勢力に抗して押圧すること(図8(B)、図9(A)及び(B)参照)、及び、押圧された係合部材21の先端部21bが、コイルばね23(付勢部材)からの付勢力によって板状部材30(凸状部材)の係合孔31に挿入されて、係合部材21が板状部材30(凸状部材)の係合孔31に係合すること(図9(B)及び図10)、を含む。これにより、簡素な構成で、かつ、自動的に、セグメント11”の雌型継手部2”とセグメント12”の雄型継手部3”とを連結固定することができる。
図11(A)は、本発明の第4実施形態における連結具40”の概略構成を示す断面図である。図11(B)は図11(A)のVI−VI断面図である。図12(A)は図11(B)のVII−VII断面図である。図12(B)は図11(B)のVIII−VIII断面図である。
前述の第3実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、介装部材26が存在せず、係合部材21の構成が前述の第1実施形態と同様である。
すなわち、本実施形態では、係合部材21の先端部21bには傾斜面21cが形成されている。傾斜面21cは、切羽側から坑口側に向かうほど、コイルばね23から離れるように傾斜している。換言すれば、傾斜面21cは、切羽側から坑口側に向かうほど、トンネル径方向外側(セグメント11”の外面側)に向かうように傾斜している。
板状部材30は、その先端部30bを含む露出部分におけるトンネル径方向内側の部分であって、かつ、坑口側の部分に、傾斜部30c’が形成されている。傾斜部30c’は、前述の傾斜面21cに対応して傾斜している。傾斜部30c’は、坑口側に向かうほど、トンネル径方向外側(セグメント12”の外面側)に向かうように傾斜している。
ここで、図12(A)及び(B)に一点鎖線の矢印で示されているセグメント12”の板状部材30の第2の内部空間20a−2内での移動方向βが、本発明の「凸状部材の内部空間内での移動方向」に対応するものである。また、図12(A)及び(B)において、紙面左側から右側に向かうこと(すなわち、切羽側から坑口側に向かうこと)が、本発明の「凸状部材の内部空間内での移動方向における手前側から奥側に向かうこと」に対応する。
ゆえに、係合部材21の先端部21bに形成された傾斜面21cは、開口部20に挿入される板状部材30の第2の内部空間20a−2内での移動方向βにおける手前側から奥側に向かうほど(すなわち、切羽側から坑口側に向かうほど)、コイルばね23から離れるように傾斜している(図12(B)参照)。
また、本実施形態では、板状部材30のうち、板状部材30が開口部20内に挿入されるときに係合部材21の先端部21bに接触可能な領域の少なくとも一部に、傾斜部30c’が形成されている。傾斜部30c’は、板状部材30の第2の内部空間20a−2内での移動方向βにおける手前側から奥側に向かって(すなわち、切羽側から坑口側に向かって)先細になるように傾斜している(図12(A)参照)。
次に、セグメント11”,12”同士を連結する方法について、前述の図11及び図12に加えて、図13及び図14を用いて説明する。
図13及び図14は、連結具40”を用いるセグメント11”,12”の連結方法を示す。
セグメント12”をセグメント11”に連結するに先立って、セグメント11”の雌型継手部2”では、コイルばね23からの付勢力により、係合部材21の先端部21bが収容部材22から第2の内部空間20a−2内に突出している(図11(A)及び図12(B)参照)。尚、本実施形態では、開口部20の板状部材61”の近傍に係合部材21の先端部21bが位置し得る。
セグメント11”,12”の連結時には、まず、図13(A)及び(B)に示すように、セグメント12”の連結面12a”をセグメント11”の連結面11a”に近づけて、セグメント12”の雌型継手部2”の開口部20の第1の内部空間20a−1内にセグメント11”の雄型継手部3”の板状部材30を挿入する。
次に、図13(B)及び図14(A)に示すように、雄型継手部3”の板状部材30を第1の内部空間20a−1内から第2の内部空間20a−2内に移動させつつ、板状部材30によってセグメント12”の雌型継手部2”の係合部材21をコイルばね23からの付勢力に抗して押圧する。これにより、係合部材21が、板状部材30をかわすように収容部材22内に収容される。このときに、板状部材30の傾斜部30c’と係合部材21の傾斜面21cとが接触しながら板状部材30が係合部材21を押圧するので、係合部材21をスムーズに収容部材22内に収容することができる。
この第2の内部空間20a−2内での板状部材30の移動を更に継続すると、図14(A)及び(B)に示すように、係合部材21の先端部21bが、コイルばね23からの付勢力によって、板状部材30の係合孔31に挿入されて、係合部材21が板状部材30の係合孔31に係合する。
このようにして、連結具40”を介して、セグメント11”,12”同士が連結固定される。
特に本実施形態によれば、係合部材21の先端部21bには傾斜面21cが形成されており、この傾斜面21cは、開口部20に挿入される板状部材30(凸状部材)の第2の内部空間20a−2内での移動方向βにおける手前側から奥側に向かうほど、コイルばね23(付勢部材)から離れるように傾斜している。これにより、板状部材30の傾斜部30c’と係合部材21の傾斜面21cとが接触しながら板状部材30が係合部材21を押圧するので、係合部材21をスムーズに収容部材22内に収容することができる。
また本実施形態によれば、板状部材30(凸状部材)のうち、板状部材30(凸状部材)が開口部20内に挿入されるときに係合部材21の先端部21bに接触可能な領域の少なくとも一部には、傾斜部30c’が形成されており、この傾斜部30c’は、板状部材30(凸状部材)の第2の内部空間20a−2内での移動方向βにおける手前側から奥側に向かって先細になるように傾斜している。これにより、板状部材30の傾斜部30c’と係合部材21の傾斜面21cとが接触しながら板状部材30が係合部材21を押圧するので、係合部材21をスムーズに収容部材22内に収容することができる。
また本実施形態によれば、連結具40”を用いてセグメント11”,12”同士を連結する方法は、コイルばね23(付勢部材)からの付勢力により、係合部材21の先端部21bを収容部材22から第2の内部空間20a−2内に突出させること(図11(A)及び図12(B)参照)、第2の内部空間20a−2内に挿入される板状部材30(凸状部材)によって係合部材21をコイルばね23(付勢部材)からの付勢力に抗して押圧すること、及び、押圧された係合部材21の先端部21bが、コイルばね23(付勢部材)からの付勢力によって係合孔31に挿入されて、係合部材21が係合孔31に係合すること(図14(A)及び(B))、を含む。これにより、簡素な構成で、かつ、自動的に、セグメント11”の雌型継手部2”とセグメント12”の雄型継手部3”とを連結固定することができる。
尚、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
尚、出願当初の請求項は以下の通りであった。
[請求項1]
互いに相対する連結面を有するトンネル覆工用のセグメント同士を互いに連結固定するための連結具であって、
一方のセグメントの連結面から垂直に突出し、かつ、係合孔が貫通形成された凸状部材と、
他方のセグメントの連結面に凹設されて前記凸状部材を挿入可能な開口部と、
前記他方のセグメントに設けられて、前記開口部内に前記凸状部材が挿入された状態で前記係合孔に係合可能な係合部材と、
を備える連結具。
[請求項2]
前記凸状部材は板状部材であり、
前記開口部は直方体状の内部空間を有し、
前記係合部材は棒状であり、
前記連結具は、
前記他方のセグメントに設けられ、前記内部空間に面して開口し、かつ、前記係合部材の少なくとも基端部を収容可能な有底筒状の収容部材と、
前記収容部材内におけるその底部と前記係合部材の基端部との間に介装されて前記係合部材を前記収容部材内から前記内部空間側へ付勢する付勢部材と、
を更に備える、請求項1に記載の連結具。
[請求項3]
前記係合部材の先端部には傾斜面が形成されており、
前記傾斜面は、前記開口部に挿入される前記凸状部材の前記内部空間内での移動方向における手前側から奥側に向かうほど、前記付勢部材から離れるように傾斜している、請求項2に記載の連結具。
[請求項4]
前記凸状部材のうち、前記凸状部材が前記開口部内に挿入されるときに前記係合部材の先端部に接触可能な領域の少なくとも一部には、傾斜部が形成されており、
前記傾斜部は、前記凸状部材の前記内部空間内での移動方向における手前側から奥側に向かって先細になるように傾斜している、請求項2又は請求項3に記載の連結具。
[請求項5]
前記連結具は、前記係合部材の先端部と、この先端部に相対する前記開口部の内面との間に介装される介装部材を更に備え、
前記介装部材は、前記内部空間内に挿入される前記凸状部材で押圧されることにより、前記内部空間内を移動可能である、請求項2に記載の連結具。
[請求項6]
前記介装部材は、前記係合部材の先端部と前記内面との間に介装されている状態で、前記付勢部材からの付勢力により、前記係合部材を介して、前記内面側に押圧される、請求項5に記載の連結具。
[請求項7]
前記連結具は、前記係合部材の先端部と、この先端部に相対する前記開口部の内面との間に介装される介装部材を更に備え、
前記介装部材は、前記係合部材の先端部と前記内面との間に介装されている状態で、前記付勢部材からの付勢力により、前記係合部材を介して、前記内面側に押圧される、請求項2に記載の連結具。
[請求項8]
前記収容部材と前記付勢部材とが、前記他方のセグメントにおいて、前記開口部よりもトンネル径方向内側に位置する、請求項2〜請求項7のいずれか1つに記載の連結具。
[請求項9]
前記連結具は、
前記他方のセグメントに設けられて、トンネル径方向に延在し、かつ、前記内部空間とトンネル内空間とを連通可能な管状部材と、
前記管状部材のトンネル径方向内側の開口端部を閉口するプラグと、
を更に備え、
前記管状部材内に前記収容部材が設けられている、請求項8に記載の連結具。
[請求項10]
請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載の連結具を用いてセグメント同士を連結する方法であって、
前記付勢部材からの付勢力により、前記係合部材の先端部を前記収容部材から前記内部空間内に突出させること、
前記内部空間内に挿入される前記凸状部材によって前記係合部材を前記付勢力に抗して押圧すること、及び、
前記押圧された係合部材の先端部が、前記付勢力によって前記係合孔に挿入されて、前記係合部材が前記係合孔に係合すること、
を含む、セグメントの連結方法。
[請求項11]
請求項5〜請求項7のいずれか1つに記載の連結具を用いてセグメント同士を連結する方法であって、
前記係合部材の先端部と前記内面との間に前記介装部材を配置すること、
前記内部空間内に挿入される前記凸状部材によって前記介装部材を押圧して前記介装部材を前記係合部材の先端部から離間させると共に、前記凸状部材によって前記係合部材を前記付勢部材からの付勢力に抗して押圧すること、及び、
前記押圧された係合部材の先端部が、前記付勢力によって前記係合孔に挿入されて、前記係合部材が前記係合孔に係合すること、
を含む、セグメントの連結方法。
1 セグメント
2,2’,2” 雌型継手部
3,3’,3” 雄型継手部
11,12,11”,12” セグメント
11a,12a,11a”,12a” 連結面
20 開口部
20a 内部空間
20a−1 第1の内部空間
20a−2 第2の内部空間
20b 内壁
21 係合部材
21a 基端部
21b 先端部
21c 傾斜面
21d ナベ小ねじ
22 収容部材
22a 底部
23 コイルばね
24 管状部材
24a 開口端部
25 プラグ
26 介装部材
26a 凹部
30 板状部材(凸状部材)
30a 基端部
30b 先端部
30c,30c’ 傾斜部
30d 面取り部
31 係合孔
40,40’,40” 連結具
61〜63,61”〜63” 板状部材
65,65” ガイド部材
61a,61a” 凹部
62a,62a” 貫通孔
63a” 凹部
65a” 溝部
100 トンネル内空間

Claims (8)

  1. トンネル周方向で互いに相対する連結面を有するトンネル覆工用のセグメント同士を互いに連結固定するための連結具であって、
    一方のセグメントの連結面からトンネル周方向に沿うように突出し、かつ、係合孔が貫通形成された凸状部材と、
    他方のセグメントの連結面に凹設されて前記凸状部材を挿入可能な開口部であって、切羽側の部分である第1の内部空間と坑口側の部分である第2の内部空間とからなる内部空間を有する前記開口部と、
    前記他方のセグメントに設けられて、前記第2の内部空間内に前記凸状部材が挿入された状態で前記係合孔に係合可能な係合部材と、
    前記他方のセグメントに設けられ、前記第2の内部空間に面して開口し、かつ、前記係合部材の少なくとも基端部を収容可能な有底筒状の収容部材と、
    前記収容部材内におけるその底部と前記係合部材の基端部との間に介装されて前記係合部材を前記収容部材内から前記第2の内部空間側へ付勢する付勢部材と、
    を備える、連結具。
  2. 前記第1の内部空間内に挿入されて前記第1の内部空間内から前記第2の内部空間内に移動される前記凸状部材の前記係合孔に前記係合部材が前記第2の内部空間内にて係合可能である、請求項1に記載の連結具。
  3. 前記収容部材と前記付勢部材とが、前記他方のセグメントにおいて、前記第2の内部空間よりもトンネル径方向内側に位置する、請求項1又は請求項2に記載の連結具。
  4. 前記連結具は、前記係合部材の先端部と、この先端部に相対する前記開口部の内面との間に介装される介装部材を更に備え、
    前記介装部材は、前記第2の内部空間内に挿入される前記凸状部材で押圧されることにより、前記第2の内部空間内を移動可能である、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の連結具。
  5. 前記第2の内部空間内における前記介装部材のトンネル軸方向での移動を案内するガイド部材を更に備える、請求項4に記載の連結具。
  6. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の連結具を用いてセグメント同士を連結する方法であって、
    前記付勢部材からの付勢力により、前記係合部材の先端部を前記収容部材から前記第2の内部空間内に突出させること、
    前記第2の内部空間内に挿入される前記凸状部材によって前記係合部材を前記付勢力に抗して押圧すること、及び、
    この押圧された係合部材の先端部が、前記付勢力によって前記係合孔に挿入されて、前記係合部材が前記係合孔に係合すること、
    を含む、セグメントの連結方法。
  7. 請求項4又は請求項5に記載の連結具を用いてセグメント同士を連結する方法であって、
    前記係合部材の先端部と前記内面との間に前記介装部材を配置すること、
    前記第2の内部空間内に挿入される前記凸状部材によって前記介装部材を押圧して前記介装部材を前記係合部材の先端部から離間させると共に、前記凸状部材によって前記係合部材を前記付勢部材からの付勢力に抗して押圧すること、及び、
    この押圧された係合部材の先端部が、前記付勢力によって前記係合孔に挿入されて、前記係合部材が前記係合孔に係合すること、
    を含む、セグメントの連結方法。
  8. 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の連結具を用いてセグメント同士を連結する方法であって、
    前記一方のセグメントの連結面を前記他方のセグメントの連結面に近づけて前記第1の内部空間内に前記凸状部材を挿入すること、及び、
    前記凸状部材を前記第1の内部空間内から前記第2の内部空間内にトンネル軸方向に移動させて、前記第2の内部空間内にて前記係合孔に前記係合部材を係合させること、
    を含む、セグメントの連結方法。
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