JP5722816B2 - 連結継手、調芯部材及びセグメント - Google Patents

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Description

本発明は、トンネル等の空間を構築する際に、セグメント同士を連結させるために好適なセグメントの連結継手、連結継手の一方に配置される調芯部材、及び連結継手を備えたセグメントに関する。
トンネル等の空間を構成するセグメント同士を連結させる連結継手は、雄型部材と雌型部材とで構成され、連結するセグメントの互いの連結面の一方に雄型部材を装着し、他方に穴部を有する雌型部材を装着し、雄型部材に形成された胴部を雌型部材の穴部に挿入し、両者を係合させて連結されるものである。
連結継手において、雄型部材の挿入方向における、雄型部材の係合部の軸芯と雌型部材の被係合部の軸芯とが一致した状態で両者が係合される場合には、係合部と被係合部との係合は確実なものとなる。しかしながら、雄型部材を挿入する際において、雄型部材の係合部の軸芯と雌型部材の被係合部の軸芯とを完全に一致させることは容易ではなく、係合部の軸芯が被係合部の軸芯から多少ずれた状態で雄型部材が挿入されることが多い。そうなると、挿入の過程で雄型部材の係合及び胴部や雌型部材の被係合部が損傷することととなり、雄型部材と雌型部材との係合状態が不十分となる虞がある。
雄型部材の係合部の軸芯と雌型部材の被係合部の軸芯とを連結完了時点で一致させてセグメント同士の連結精度を向上させるために、セグメントの両方の連結面に互いに嵌合可能な凸部と凹部とを設けることがある。また、特許文献1に示されるように、雄型部材と雌型部材とが係合された状態におけるせん断応力を向上させる目的で、雄型部材の挿入胴部の外周中途部に円錐状の部材を配置したものも存在する(特許文献1参照)。
特開2004−176332号公報
特許文献1に示される雄型部材に配置された円錐状の部材は、雄型部材と雌型部材とが係合した際に他方のセグメントの連結面の穴部に接触するものであるため、雌型部材の被係合部に対して雄型部材の係合部を挿入の初期段階から調芯することができなかった。
本発明は、低コストで調芯が可能であると共にせん断応力の強化が可能な連結継手、調芯部材、及び連結継手を備えたセグメントを提供することを目的としている。
本発明の連結継手の第1特徴構成は、空間構築用のセグメント同士を連結固定するために当該セグメントの連結面に装着される連結継手であって、
前記連結面の一方に配置される雄型部材と、前記連結面の他方に配置され前記雄型部材を挿入可能な雌型部材と、前記雄型部材の胴部に貫通された状態で前記胴部に対して移動可能な内径を備えた貫通孔部と、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される際の挿入経路途中の内周面で係止される外周面形状を備えた係止面部とを有する調芯部材を備え、
前記雄型部材の胴部の先端側に備えられる係合部を、前記雌型部材に形成され前記雄型部材を挿入可能な穴部の底部側に形成される被係合部に係合させることによりセグメント同士を連結固定可能であり、
前記調芯部材は、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される前の状態で前記胴部に貫通され、かつ前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される際に前記係合部よりも先に前記挿入経路途中の内周面と接触するように、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される際の挿入軸方向に対する前記調芯部材の外縁と前記係合部の外縁とを結ぶ共通接線の傾きが、前記挿入軸方向に対する前記挿入経路の内縁の接線の傾きよりも大きくなるように形成および位置される点にある。
隣接するセグメントは、連結面の一方に配置される雄型部材の胴部の先端側に設けられた係合部と、雌型部材の穴部の底部側に設けられた被係合部に係合させることで連結固定される。ここで、通常、雄型部材の胴部を雌型部材に挿入し易くするため、雌型部材の穴部の入口近傍の径は雄型部材の胴部の径よりも大きく設定されている。このため、雄型部材の胴部と雌型部材の穴部との間で芯ずれが許容されることとなる。
しかし、本構成では、雄型部材の胴部に貫通された状態で胴部に対して移動可能な内径を備えた貫通孔部と、雄型部材が雌型部材に挿入される際の挿入経路途中の内周面で係止される外周面形状を備えた係止面部とを有する調芯部材が、雄型部材が雌型部材に挿入される前の状態で胴部に貫通され、かつ雄型部材が雌型部材に挿入される際に係合部よりも先に挿入経路途中の内周面と接触するように形成および位置されている。これにより、雄型部材は係合部が雌型部材に当接する前に調芯部材によって調芯され、その後に係合部と被係合部とが係合する。その結果、雄型部材と雌型部材とが安定的に係合され、セグメントの連結状態がより確実なものとなる。
また、雄型部材の胴部に貫通された状態の調芯部材は、雌型部材に雄型部材を挿入する際の目印になり、困難な雄型部材と雌型部材の調芯を容易に行うことができる。また、セグメント同士の連結後には、調芯部材を連結継手のせん断方向の力に対する抵抗として機能させることができ、連結継手によるセグメントの連結状態を安定的に維持することができる。
またこの構成により、係合部の外周側と挿入経路の内周側との間の距離が大きくなる一方、調芯部材の外周側と挿入経路の内周側との間の距離は小さくなる。これにより、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される際の挿入経路途中において前記穴部の内周面に前記係合部よりも先に調芯部材の係止面部が確実に接触することとなる。その結果、雌型部材の穴部に対して雄型部材の胴部が確実に案内されて調芯される。
本発明の連結継手の第特徴構成は、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される前の状態において、前記調芯部材が前記係合部の外周を覆って配置される点にある。
この構成により、調芯部材が確実に係合部よりも先に雌型部材の穴部の内周面に接触する。したがって、雌型部材の穴部に対して雄型部材の胴部が確実に調芯される。
本発明の連結継手の第特徴構成は、前記雄型部材は、前記胴部が筒状であって、前記胴部の挿入側端部から基部に向けて形成される複数のスリットと、前記挿入側端部において外径方向に突出して形成される前記係合部と、を備え、
前記雌型部材は、前記被係合部に内径が前記係合部の外径よりも小さい小径部を備え、前記小径部と前記穴部の底部との間に内径が前記係合部の外径より大きい大径部を備える点にある。
この構成により、雄型部材の係合部は胴部の挿入側端部から基部に向けて形成される複数のスリットによって縮径方向への変形が容易になる。また、雄型部材の挿入側端部において外径方向に突出して形成され係合部が、被係合部の小径部の内面に当接した際に縮径方向へ変形され、その後さらに雄型部材が挿入されることで、係合部が被係合部と穴部の底部との間の大径部において元の径に戻される。これにより、係合部と被係合部とを確実に係合させることができる。
本発明の連結継手の第特徴構成は、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される前の状態において、前記調芯部材が前記雄型部材に対して姿勢を保持可能に仮固定されてある点にある。
調芯部材は、雄型部材の胴部に貫通されて配置されており、胴部の軸芯方向に移動可能に構成されているため、雄型部材が雌型部材に挿入される前の状態において、胴部の軸芯方向に調芯部材が移動する場合が考えられる。そうなると、調芯部材が雄型部材の挿入経路途中の内周面に当接するタイミングが遅れ、係合部と被係合部とが係合する前に調芯部材が挿入経路途中の内周面に当接しない場合も想定される。その場合には、調芯部材が機能しなくなる。
しかし、本構成のように、雄型部材が雌型部材に挿入される前の状態において、調芯部材が雄型部材に対して姿勢を保持可能に仮固定されてあると、調芯部材を雄型部材の挿入経路途中の内周面に確実に当接させることができるため、係合部と被係合部との調芯を安定的に行うことができる。
本発明の調芯部材の特徴構成は、空間構築用のセグメント同士を連結面の一方に配置される雄型部材が連結面の他方に配置される雌型部材に挿入させることにより連結固定する際に、前記雄型部材を調芯するための調芯部材であって、
前記雄型部材および前記雌型部材は、前記雄型部材の胴部の先端側に備えられる係合部を、前記雌型部材に形成され前記雄型部材を挿入可能な穴部の底部側に形成される被係合部に係合させることにより連結可能であり、
前記胴部に貫通された状態で移動可能な内径を備えた貫通孔部と、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される際の挿入経路途中の内周面に係止される外周面形状を備えた係止面部とを有し、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される際に前記係合部よりも先に前記挿入経路途中の内周面と接触するように、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される際の挿入軸方向に対する前記調芯部材の外縁と前記係合部の外縁とを結ぶ共通接線の傾きが、前記挿入軸方向に対する前記挿入経路の内縁の接線の傾きよりも大きくなるように形成され、かつ前記胴部に貫通されて配置可能な点にある。
隣接するセグメントは、連結面の一方に配置される雄型部材の胴部の先端側に設けられた係合部と、雌型部材の穴部の底部側に設けられた被係合部に係合させることで連結固定される。ここで、通常、雄型部材の胴部を雌型部材に挿入し易くするため、雌型部材の穴部の入口近傍の径は雄型部材の胴部の径よりも大きく設定されている。このため、雄型部材の胴部と雌型部材の穴部との間で芯ずれが許容されることとなる。
しかし、本構成の調芯部材は、雄型部材に胴部に貫通された状態で移動可能な内径を備えた貫通孔部と、雄型部材が雌型部材に挿入される際の挿入経路途中の内周面に係止される外周面形状を備えた係止面部とを有し、雄型部材が雌型部材に挿入される際に係合部よりも先に挿入経路途中の内周面と接触するように形成され、かつ胴部に貫通されて配置可能である。これにより、調芯部材を雄型部材の胴部に貫通された状態で配置することで、雄型部材の係合部が雌型部材に当接する前に当該調芯部材によって雄型部材を調芯させることができ、その後に係合部と被係合部とを係合させることができる。その結果、雄型部材と雌型部材とが安定的に係合され、セグメントの連結状態がより確実なものとなる。
本発明の空間構築用のセグメントの特徴構成は、上記特徴構成1〜のいずれかを有する連結継手を備えた点にある。
この構成により、セグメント同士の連結を確実にすることができ、安定したトンネル構築を実現することができる。
雄型部材及び雌型部材が装着されたセグメントの斜視図 セグメントの連結面の対向位置に配置された雄型部材及び雌型部材を示す断面図 雄型部材と雌型部材との係合動作を示す図 雄型部材と雌型部材との係合動作を示す図 雄型部材と雌型部材との係合動作を示す図 雄型部材と雌型部材との係合動作を示す図 雄型部材の分解斜視図 第2実施形態の連結継手における雄型部材と雌型部材との係合動作を示す図 第2実施形態の連結継手における雄型部材と雌型部材との係合動作を示す図 第2実施形態の連結継手における雄型部材と雌型部材との係合動作を示す図 別実施形態の連結継手における雄型部材の断面図 別実施形態の連結継手における雄型部材の断面図 別実施形態の連結継手における雄型部材の断面図 別実施形態の連結継手における雄型部材の断面図 別実施形態の連結継手における雄型部材の断面図 別実施形態の連結継手における雄型部材の断面図 別実施形態の連結継手における雄型部材と雌型部材との係合動作を示す図 別実施形態の連結継手における雄型部材と雌型部材との係合動作を示す図 別実施形態の連結継手における雄型部材と雌型部材との係合動作を示す図 別実施形態の連結継手における雄型部材の分解斜視図
以下、本発明に係るトンネル構築用のセグメントの連結継手を図面に基づいて説明する。
本発明のセグメントの連結継手は、セグメントの一方の連結面に配設される雌型部材と、セグメントの他方の連結面に配設される雄型部材とを備え、雄型部材と雌型部材とを係合させることで隣り合うセグメント同士を連結させるものである。
〔第1実施形態〕
図1及び図2に示すように、セグメント1の連結継手は、セグメント1の一方に連結面1aに配設される雄型部材10と、セグメント1の他方の連結面1bに配設される雌型部材20と、を備える。雄型部材10は、一端に雌型部材20に挿入される胴部11が形成され、他端にセグメント1内に埋め込まれるアンカー部12が設けられた継手部材である。雌型部材20は、一端に穴部21を有する本体部22が設けられ、他端にセグメント1のコンクリートに対するアンカー部23が設けられた継手部材である。
図3及び図7に示すように、雄型部材10の胴部11は筒状に形成されている。胴部11には、挿入軸芯方向(長手方向)に沿ってスリット11aが均等に形成されており、胴部11の挿入側端部11bには、雌型部材20に係合される係合部13を備える。係合部13は、胴部11の挿入側端部11bにおいて外径方向に突出して形成されている。
雌型部材20の本体部22には、雄型部材10の胴部11が挿入可能な断面が円形の穴部21が形成されている。穴部21は、開口側から底部24に向けて徐々に縮径される第1穴部25と、第1穴部25の最小径部(小径部)よりも大径の第2穴部(大径部)26が連続して構成されている。第1穴部25の最小径部を含む第2穴部26側の端部が雄型部材10の係合部13に対応する被係合部28となる。
雄型部材10の胴部11の外周には調芯部材30が配置されている。調芯部材30は、円柱状の形状であって、胴部11に貫通された状態で胴部11に対して移動可能な内径を備えた貫通孔部31を有する。調芯部材30は雄型部材10の係合部13よりも大径であって、係合部13に近接配置される。調芯部材30の外周面には、雄型部材10が雌型部材20に挿入される際の挿入経路途中の内周面で嵌合して係止されるよう、テーパ状の係止面部33が形成されている。
雄型部材10の胴部11の基部11cと調芯部材30との間の胴部11の外周には発泡材34が取付けられており、この発泡材34によって調芯部材30が係合部13に近接する位置(胴部11の挿入側端部11bの位置)に保持される。ただし、この発泡材34は、雄型部材10が雌型部材20に挿入される前の調芯部材30の位置を保持するために配置されているのみであって、雄型部材10が雌型部材20に挿入されて調芯部材30が挿入経路途中の内周面から反力を受けると、発泡材34が潰されて胴部11の軸芯方向における調芯部材30の移動が許容される。
本実施形態では、セグメント1の連結面1bに、雌型部材20の穴部21への導き用として断面円形の導入孔6が形成されている。導入孔6は、セグメント1の連結面1bから雌型部材20の穴部21の開口端部まで傾斜して延びる内周面6aを有している。
雄型部材10と雌型部材20とは、接合すべき両セグメント1,1の連結面1a,1bが当面したときに、雄型部材10の係合部13が雌型部材20の被係合部28に係止することで両者が係合するよう構成されている。
雄型部材10、雌型部材20、及び調芯部材30によるセグメント1,1同士の接合は、以下の手順で行われる。まず、図3に示すように、雄型部材10の胴部11と、雌型部材20の穴部21とが対向するように、接合すべき両セグメント1、1の連結面1a、1bを対向させる。この時点では、雄型部材10の係合部13の軸芯と雌型部材20の被係合部28の軸芯とは多少ずれている。
次に、雄型部材10が配設されたセグメント1を雌型部材20が配設されたセグメント1に近づけ、雄型部材10の胴部11をセグメント1の導入孔6に挿入し、雄型部材10の係合部13を雌型部材20の穴部21に挿入する。図4に示すように、係合部13が挿入経路途中(導入孔6及び穴部21の内周面)に当接する前に、導入孔6の内周面6aに調芯部材30の外周の係止面部33の一部が当接する。そして、更に導入孔6の内周面6aに調芯部材30の外周の係止面部33の全周が当接するようにセグメント1が移動することで、雄型部材10は雌型部材20に対して調芯される。
図5に示すように、調芯部材30が導入孔6の内周面6aに嵌合して係止された状態で、雄型部材10の係合部13が雌型部材20の穴部21に挿入される。調芯部材30が挿入経路途中の内周面から反力を受けると、発泡材34が胴部11の軸方向に潰されて胴部11の軸芯方向における調芯部材30の移動が許容される。
雄型部材10の係合部13は、被係合部28の内周面に当接することにより縮径され、係合部13の弾性力が高められる。
その後、更に雄型部材10を挿入すると、係合部13が被係合部28の内周面と当接しなくなり、縮径された係合部13は弾性力を受けて元の外周に戻る方向に拡径され、係合部13が雌型部材20の被係合部28に係止されることになる(図6)。
このように、貫通孔部31と係止面部33とを有する調芯部材30が、雄型部材10が雌型部材20に挿入される前の状態で胴部11に貫通され、かつ雄型部材10が雌型部材20に挿入される際に係合部13よりも先に挿入経路途中の内周面と接触するように形成および位置されている。したがって、雄型部材10が雌型部材20に挿入される際の挿入経路途中において、調芯部材30の係止面部33が係合部13よりも先に接触し係止されることで、雄型部材10と雌型部材20とは調芯部材30によって先に調芯され、その後に貫通孔部31が胴部11の軸芯方向に移動し、係合部13と被係合部28とが係合する。これにより、雄型部材10の係合部13の軸芯と雌型部材20の被係合部28の軸芯とを一致させる方向に調芯することができ、雄型部材10の係合部13と雌型部材20の被係合部28とが安定的に係合される。その結果、セグメント1,1の連結状態がより確実なものとなる。
また、本実施形態では、雄型部材10が雌型部材20に挿入される際の挿入軸Oの方向に対する調芯部材30の外縁と係合部13の外縁とを結ぶ共通接線の傾きαが、挿入軸Oの方向に対する穴部21を含む挿入経路の内縁の接線の傾きβよりも大きくなるよう設定してある。
こうすると、係合部13の外周側と挿入経路の内周側との間の距離が大きくなる一方、調芯部材30の外周側と挿入経路の内周側との間の距離は小さくなる。これにより、雄型部材10が雌型部材20に挿入される際の挿入経路途中において係合部13よりも先に調芯部材30の係止面部33が確実に接触することとなる。その結果、雌型部材20の穴部21に対して雄型部材10の胴部11が確実に案内されて調芯される。
なお、本実施形態では、セグメント1の導入孔6と雌型部材20の穴部21とで挿入経路が形成されているが、雌型部材20の穴部21がセグメント1の連結面1bまで延設されることで穴部21のみで挿入経路が構成されるようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
図8〜図10に示す本実施形態では、第1実施形態とは異なり、雄型部材10の胴部11及び係合部13は中実の部材であり、雌型部材20の被係合部28は縮径可能に構成されている。また、挿入経路は断面円形の穴部21のみで構成されている。被係合部28は、係止部材28a、28bが二枚一対で構成され、挿入される雄型部材10の係合部13を挟んで対向するように設けられている。付勢部材Sが各係止部材28a,28bと穴部21を形成するケースとの間に介装されている。付勢部材Sは、係止部材28a,28bが互いに離間する方向に移動したときに、係止部材28a,28bを元の位置に戻す方向に付勢している。
雄型部材10、雌型部材20、及び調芯部材30によるセグメント1,1同士の接合は、以下の手順で行われる。
まず、図8に示すように、雄型部材10の胴部11と、雌型部材20の穴部21とが対向するように、接合すべき両セグメント1、1の連結面1a、1bを対向させる。
次に、セグメント1,1を近づけて雄型部材10の係合部13を雌型部材20側の導入孔6に挿入させる。図9に示すように、導入孔6の内周面6aに円柱状の形状の調芯部材30の外周のテーパ状の係止面部33が当接する。これにより、雄型部材10は雌型部材20に対して調芯される。その後、調芯部材30が導入孔6の内周面6aに嵌合して係止された状態で、雄型部材10の係合部13が雌型部材20の穴部21に挿入される。
係合部13が被係合部28の内周面に当接すると、被係合部28の係止部材28a,28bが互いに離間する方向に移動する。
その後、係合部13が被係合部28の内周面と当接しなくなると、被係合部28の係止部材28a,28bが付勢部材Sの付勢力により元の位置に戻り、係合部13が雌型部材20の被係合部28に係止することになる(図10)。
〔別実施形態〕
(1)図11に示すように、調芯部材30は、雄型部材10の係合部13を覆う形状に構成してもよい。こうすると、挿入経路途中において内周面に係合部13よりも先に調芯部材30が当接することとなり、雌型部材20に対する雄型部材10の調芯を確実に行うことができる。
(2)図12に示すように、雄型部材10の係合部13を覆う形状に構成した調芯部材30は、その内周面に、係合部13の外周面に向けて突出する爪部32を設けてもよい。こうすると、調芯部材30の内周面の爪部32が係合部13に掛かることとなり、胴部11に対する調芯部材30の姿勢が仮保持されることとなる。
(3)図13に示すように、雄型部材10の係合部13を覆う形状に構成した調芯部材30は、その内周面と胴部11との間に外径方向に弾性反発する弾性部材38(例えばOリング)を配置してもよい。こうすると、調芯部材30が弾性部材38よって保持されるため、胴部11に対する調芯部材30の姿勢が仮保持されることとなる。
(4)図14に示すように、係合部13に近接配置される調芯部材30は、その内周面に胴部11に向かって突出する突起部35を形成してもよい。こうすると、調芯部材30の内周面の突起部35が胴部11に係止することとなって、胴部11に対する調芯部材30の姿勢が仮保持されることとなる。
(5)図15に示すように、係合部13に近接配置される調芯部材30は、係合部13の側の端部に係合部13の位置のスリット11aに挿入可能な突起部36を複数設けてもよい。こうすると、調芯部材30の突起部36が係合部13の位置のスリット11aに挿入され、調芯部材30が係合部13に保持されるようになる。その結果、胴部11に対する調芯部材30の姿勢が仮保持される。
(6)図16に示すように、係合部13に近接配置される調芯部材30は、第1実施形態で用いた発泡材に代えて、調芯部材30を係合部13に向けて付勢するスプリング等の弾性材37を胴部11の基部11cと調芯部材30との間に配置してもよい。こうすると、弾性材37によって調芯部材30の姿勢が仮保持される。また、調芯部材30が挿入経路途中の内周面に当接した場合も、弾性材37が縮むことで雄型部材10の胴部11の軸芯方向への移動可能も許容される。
(7)図17〜図20は、第1実施形態の雌型部材20の別形態にした実施形態を示すものである。雌型部材20の本体部22には、雄型部材10の胴部11が挿入可能な断面が円形の穴部21が形成されている。穴部21は、その底部24に向けて雄型部材10の係合部13の径より大きい第1穴部51と、雄型部材10の係合部13の径より大きく第1穴部51より小径の第2穴部26とが連続する。第1穴部51と第2穴部26との間には、第1穴部51の端部から径方向内方に延設される載置部27が形成されており、この載置部27に被係合部としての環状部材28が径方向へ移動可能な状態で載置される。環状部材28の外径は、第1穴部51よりも小径で、かつ第2穴部26よりも大径になるよう設定されている。環状部材28の内径は、第2穴部26よりも小径になるよう設定されている。環状部材28の内周面は、第2穴部26に向けて徐々に縮径されるよう傾斜しており、雄型部材10の係合部13の外径よりも小さい小径部を有する。
第1穴部51には円筒状の蓋体29が配置され、蓋体29の外周面にはねじ溝が形成されており、第1穴部40の内周面に形成されたねじ溝と蓋体29とが螺合することで、蓋体29は第1穴部51に固着される。蓋体29と載置部27の間に形成される空間によって環状部材28は載置部27の所定位置に保持されることになる。ただし、環状部材28は、穴部21の軸芯方向への移動が規制されているに過ぎず、穴部21の径方向への移動は許容される。
雄型部材10、雌型部材20、及び調芯部材30によるセグメント1,1同士の接合は、以下の手順で行われる。
まず、図17に示すように、雄型部材10の胴部11と、雌型部材20の穴部21とが対向するように、接合すべき両セグメント1、1の連結面1a、1bを対向させる。
次に、セグメント1,1を近づけて雄型部材10の胴部11の挿入側端部11bを断面が円形の導入孔6に挿入させる。このとき、図18に示すように、導入孔6の内周面6aに円柱状の形状の調芯部材30の外周のテーパ状の係止面部33が当接する。これにより、雄型部材10は雌型部材20に対して調芯される。その後、調芯部材30が導入孔6の内周面6aに係止された状態で、雄型部材10の胴部11と係合部13とが雌型部材20の穴部21に挿入される。
ここで、仮に、係合部13の軸芯と被係合部28の軸芯とがずれている場合には、係合部13は雌型部材20の蓋体29の内周面の一部のみに接した状態になる。さらに、雄型部材10が雌型部材20に挿入されると、係合部13が被係合部28の内周面に一部にのみ当接する。被係合部28は穴部21の径方向に一体的に移動可能に保持されているので、係合部13の押圧力を受けた被係合部28を係合部13と適正に係合可能な位置に移動させることができる。
また、雄型部材10の係合部13は、被係合部28の内周面に当接することにより縮径され、係合部13の弾性力が高められる。
その後、係合部13が被係合部28の内周面と当接しなくなると、縮径された係合部13は弾性力を受けて元の外周に戻る方向に拡径され、係合部13が雌型部材20の被係合部28に係止することになる(図19)。
雄型部材10の係合部13が雌型部材20の被係合部28に当接した際に、被係合部28を穴部21の径方向に一体的に移動させることで係合部13と被係合部28との軸芯のずれを吸収することができる。その結果、雄型部材10と雌型部材20の係合状態が安定的に維持され、セグメント1,1同士の連結を強固にすることができる。
本実施形態では、セグメント1の導入孔6と雌型部材20の穴部21とで挿入経路が形成されているが、雌型部材20の穴部21がセグメント1の連結面1bまで延設されることで穴部21のみで挿入経路が構成されるようにしてもよい。
なお、本実施形態において、環状部材28として汎用部材としてのワッシャを使用することも可能である。
雄型部材10に対する調芯部材30の保持方法は、上記実施形態において示した方法に限定されるものではなく、例えば接着剤等を用いて保持してもよい。
上記の実施形態では、挿入経路の断面が円形であり、調芯部材30の断面の外周形状も円形であって、挿入経路で調芯部材30が嵌合して係止されている例を示したが、挿入経路及び調芯部材30の断面形状は円形に限定されず、多角形など他の形状であってもよい。また、断面が円形の挿入経路に対して調芯部材30の断面の外周形状を多角形にするなど挿入経路の断面と調芯部材の断面とは異なる形状同士であってもよく、調芯部材30が挿入経路で係止される形状であればこれらに限定されるものではない。
1 セグメント
1a,1b 連結面
10 雄型部材
11 胴部
11b 挿入側端部
13 係合部
20 雌型部材
21 穴部
22 本体部
28 被係合部
30 調芯部材
31 貫通孔部
33 係止面部

Claims (6)

  1. 空間構築用のセグメント同士を連結固定するために当該セグメントの連結面に装着される連結継手であって、
    前記連結面の一方に配置される雄型部材と、前記連結面の他方に配置され前記雄型部材を挿入可能な雌型部材と、前記雄型部材の胴部に貫通された状態で前記胴部に対して移動可能な内径を備えた貫通孔部と、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される際の挿入経路途中の内周面で係止される外周面形状を備えた係止面部とを有する調芯部材を備え、
    前記雄型部材の胴部の先端側に備えられる係合部を、前記雌型部材に形成され前記雄型部材を挿入可能な穴部の底部側に形成される被係合部に係合させることによりセグメント同士を連結固定可能であり、
    前記調芯部材は、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される前の状態で前記胴部に貫通され、かつ前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される際に前記係合部よりも先に前記挿入経路途中の内周面と接触するように、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される際の挿入軸方向に対する前記調芯部材の外縁と前記係合部の外縁とを結ぶ共通接線の傾きが、前記挿入軸方向に対する前記挿入経路の内縁の接線の傾きよりも大きくなるように形成および位置される連結継手。
  2. 前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される前の状態において、前記調芯部材が前記係合部の外周を覆って配置される請求項1に記載の連結継手。
  3. 前記雄型部材は、前記胴部が筒状であって、前記胴部の挿入側端部から基部に向けて形成される複数のスリットと、前記挿入側端部において外径方向に突出して形成される前記係合部と、を備え、
    前記雌型部材は、前記被係合部に内径が前記係合部の外径よりも小さい小径部を備え、前記小径部と前記穴部の底部との間に内径が前記係合部の外径より大きい大径部を備える請求項1又は2に記載の連結継手。
  4. 前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される前の状態において、前記調芯部材が前記雄型部材に対して姿勢を保持可能に仮固定されてある請求項1〜のいずれか一項に記載の連結継手。
  5. 空間構築用のセグメント同士を連結面の一方に配置される雄型部材が連結面の他方に配置される雌型部材に挿入させることにより連結固定する際に、前記雄型部材を調芯するための調芯部材であって、
    前記雄型部材および前記雌型部材は、前記雄型部材の胴部の先端側に備えられる係合部を、前記雌型部材に形成され前記雄型部材を挿入可能な穴部の底部側に形成される被係合部に係合させることにより連結可能であり、
    前記胴部に貫通された状態で移動可能な内径を備えた貫通孔部と、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される際の挿入経路途中の内周面に係止される外周面形状を備えた係止面部とを有し、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される際に前記係合部よりも先に前記挿入経路途中の内周面と接触するように、前記雄型部材が前記雌型部材に挿入される際の挿入軸方向に対する前記調芯部材の外縁と前記係合部の外縁とを結ぶ共通接線の傾きが、前記挿入軸方向に対する前記挿入経路の内縁の接線の傾きよりも大きくなるように形成され、かつ前記胴部に貫通されて配置可能な調芯部材。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の連結継手を備えた空間構築用のセグメント。
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