JP2016142280A - 連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置 - Google Patents

連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置 Download PDF

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Abstract

【課題】雌型連結部材と雄型連結部材の連結をより確実に行うことができる連結具を提供する。
【解決手段】雄型係止部材23を雌型係止部材12間に挿入することにより、雌型係止部材12により構成される係止穴が拡径した後に係止穴が縮径し、雌型係止部材12の係止部12bと、雄型係止部材23の係止部23bとが噛合するようにした連結具であって、雌型係止部材12の奥側に、雌型連結部材1の軸方向に移動可能で、その内径が変化する係合部材16を設け、雄型係止部材23の先部に、係合部材16が係合できる係合溝25を設け、雌型連結部材1と雄型連結部材2の連結時に、係合部材16が係合溝25に係合するようにした。又は、係合部材16の内周部が、雄型係止部材23をと雌型係止部材12との連結時に、雄型係止部材23の外周面に圧接するようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置に関する。
従来、部材相互を連結する連結具として図14に示すように、内部にテーパ穴101を形成するとともに、そのテーパ穴101の内面に軸方向に沿った摺動案内突条を周方向に分割して複数形成したケーシング103と、外面をテーパ穴101に沿うテーパ面102に形成するとともに内面に雌ねじ104を形成した雌形係止部材(楔ナット)105と、この楔ナット105を押圧する圧縮バネ106とで構成された雌型連結部材107と、楔ナット105の雌ねじ104と噛合する雄ねじ108を刻設した雄型係止部材109を先部に有する雄型連結部材110とからなる連結具が知られている。
そして、この連結具における連結に際しては、その雌型連結部材107を回転することなく該雌型連結部材107に雄型係止部材109を挿入することにより、分割された楔ナット105の雌ねじ104が雄型係止部材109の雄ねじ108に係合してその楔ナット105が圧縮バネ106に抗して大径側へ押され、複数個の楔ナット105で形成される雌ねじ孔の内径が拡径して雄形係止部材109を雌型連結部材107の所定位置まで挿入でき、その挿入が終ると、圧縮バネ106の付勢力によって楔ナット105の雌ねじ104が雄型係止部材109の雄ねじ108に噛合し、雌型連結部材107と雄型連結部材108の連結が行われるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−145023号公報
ところで、楔ナット105の雌ねじ104又は雄型係止部材109の雄ねじ108にごみ等が付着していると、雌ねじ104と雄ねじ108が噛み合う前に、雄型係止部材109に抜け方向への力が作用した場合、雄型係止部材109が抜けてしまい、両連結部材107,110の連結が解除されてしまう恐れがある。
そこで本発明は、前記問題点を解決した連結具及びそれを用いたコンクリート部材の連結装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、雌型連結部材内に先端部が開口する収納室を設け、該収納室内に、内面側に連続する係止山からなる係止部を刻設した雌型係止部材を設けるとともに、
雄型連結部材の先部に、連続する係止山からなる係止部を刻設した雄型係止部材を設け、
該雄型係止部材を前記雌型係止部材間に挿入することにより、前記雌型係止部材により構成される係止穴が拡径した後に該係止穴が縮径し、前記雌型係止部材の係止部と、前記雄型係止部材の係止部とが噛合するようにした連結具であって、
前記雌型係止部材の奥側に、雌型連結部材の軸方向に移動可能で、内径が変化する係合部材を設け、
前記雄型係止部材の先部に、前記係合部材が係合できる係合溝を設け、
前記雌型連結部材と雄型連結部材の連結時に、前記係合部材が係合溝に係合することを特徴とする連結具である。
請求項2記載の発明は、雌型連結部材内に先端部が開口する収納室を設け、該収納室内に、内面側に連続する係止山からなる係止部を刻設した雌型係止部材を設けるとともに、
雄型連結部材の先部に、連続する係止山からなる係止部を刻設した雄型係止部材を設け、
該雄型係止部材を前記雌型係止部材間に挿入することにより、前記雌型係止部材により構成される係止穴が拡径した後に該係止穴が縮径し、前記雌型係止部材の係止部と、前記雄型係止部材の係止部とが噛合するようにした連結具であって、
前記雌型係止部材の奥側に、雌型連結部材の軸方向に移動可能で、内径が変化する係合部材を設け、
該係合部材の内周部が、前記雄型係止部材と前記雌型係止部材との連結時に、前記雄型係止部材の外周面に圧接することを特徴とする連結具である。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の連結具において、雌型係止部材を先端側に付勢する付勢手段を設け、前記係合部材を、前記雌型係止部材と前記付勢手段との間に設けたことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、前記請求項1乃至3の何れか1項に記載の連結具を用い、
前記雌型連結部材を、連結すべき一方のコンクリート部材に固設し、前記雄型連結部材を連結すべき他方のコンクリート部材に固設したことを特徴とするコンクリート部材の連結装置である。
請求項5記載の発明は、請求項4項記載のコンクリート部材の連結装置において、前記コンクリート部材が、シールドセグメントであることを特徴とするである。
本発明は、雌型係止部材の奥側に係合部材を設け、雄型係止部材の先部に、前記係合部材が係合できる係合溝を設け、雌型連結部材と雄型連結部材の連結時に、係合部材が係合溝に係合、又は、係合部材の内周部が、前記雄型係止部材と前記雌型係止部材との連結時に、前記雄型係止部材の外周面に圧接するようにしたことにより、雌型係止部材の係止部と、雄型係止部材の係止部とが噛合していない状態でも、係合部材と雄型係止部材が係合することで、雄型連結部材が抜け方向に移動した場合に、雄型連結部材と共に係合部材が先端部側(収納室の開口側)へ移動し、これにより、雌型係止部材が収納室の開口側へ移動して、係止穴を縮径し、雌型係止部材の係止部と雄型係止部材の係止部とが噛合し、シールドセグメント等の連結する部品同士の連結状態が解除されることを抑制できる。
本発明の実施例1に係る雌型連結部材の半面を断面とした部分断面図。 本発明の実施例1に係る雄型連結部材の半面を断面とした部分断面図。 本発明の実施例1における雌型連結部材と雄型連結部材の連結状態を示す半面を断面とした部分断面図。 図1のA−A線拡大断面図。 図1のA−A線断面図の他例。 本発明の実施例1に用いる係合部材の一例を示す図。 本発明の実施例1に用いる係合部材の他例を示す図。 本発明の実施例1に用いる係合部材の他例を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図。 本発明の実施例1に用いる係合部材の他例を示す図。 本発明の実施例1に用いる係合部材の他例を示す図。 本発明の実施例1に用いる係合部材の他例を示す図。 本発明の実施例2に係る雌型連結部材の半面を断面とした部分断面図。 本発明の実施例3に係る雌型連結部材の半面を断面とした部分断面図。 従来の連結具を示す側断面図。
発明を実施するための形態を図1乃至図13に示す実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
図1乃至図11は、本発明の実施例1を示す。
図1は、本実施例1の雌型連結部材1の半面を断面とした部分断面図を示し、図2は、雌型連結部材1と連結する雄型連結部材2の半面を断面とした部分断面図を示すものである。
雌型連結部材1は、ケーシング3を有し、該ケーシング3は、筒状、例えば円筒状に形成され、その内部に収納室4が形成されている。該収納室4の先部は、その内周面を先端部4a側から後方(奥部)にかけて内径が徐々に拡大するテーパ面にしてなる円錐状のテーパ穴5に形成され、収納室4の中間部は付勢手段収納部6に形成されている。ケーシング3の後部の内周面には雌ねじ3aが刻設されている。
収納室4の先部には挿入部7が形成され、挿入部7の先端部は開口し、その内周壁には雌ねじ7aが刻設されている。
テーパ穴5内には、ケーシング3の軸芯X−X方向に沿った摺動案内突条11が、図4に示すように周方向に分割して複数形成されている。また、テーパ穴5内には、図4に示すように周方向に複数に分割してなる楔状の雌型係止部材12が、摺動案内突条11相互間においてケーシング3の軸芯X−X方向に摺動可能に配設されている。以下において、雌型係止部材12を楔ナット12ともいう。摺動案内突条11は設けなくてもよい。
更に、楔状の雌型係止部材12の外面は、テーパ穴5のテーパ面に沿った、すなわち、先端部4a側から後方にかけて外径が徐々に拡大するテーパ面12aに形成されている。更に、各雌型係止部材12の内周面には、係止山及び係止溝からなる係止部12bが、ケーシング3の軸芯X−Xを中心とする螺旋の一部で、かつ、軸芯X−Xに沿った方向に刻設されている。この螺旋状の係止部12bは、螺旋状に形成されていれば、その断面形状としては任意の形状のねじ山を用いることができ、軸方向断面が不等辺三角形状、二等辺三角形状、直角三角形等の形状のものを用いることができる。なお、係止部12bは、その係止山と係止溝を螺旋状に形成することなく、軸心X−Xを中心とする環状に形成された係止山及び係止溝を軸心方向に並設して形成してもよい。
上記により、複数個の楔ナット12により、図4に示すように、係止穴12cが形成され、各楔ナット12がテーパ面に沿って後退することにより、その係止穴12cが拡径され、先方へ移動することにより、その係止穴12cが縮径するようになっている。
なお、楔ナット12の数を、本実施例においては、図4に示すように3個としたが、図5に示すように1個でも複数でもよく任意に設定することができる。また、隣接する楔ナット12同士の一部を相互に結合して一体に形成するとともに、楔ナット12同士の一部を相互に結合した状態で前後方向に移動でき、先方へ移動すると係止穴12cが縮径し、後方に移動すると係止穴12cが拡径するようにしてもよい。また、雌型連結部材1の製造時においては、隣接する楔ナット12同士の一部を相互に結合し一体に形成し、係止穴12c内に後述する雄型係止部材23が挿入された際に、楔ナット12が複数に分離
するようにしてもよい。
楔ナット12の後端には、各楔ナット12に共通して係合する付勢手段受け(バネ受け)13が配置されている。この付勢手段受け13の枚数は、1枚でも複数でもよい。
ケーシング3の後部の雌ねじ3aには、中心部にねじ穴14aを形成した蓋板14が螺着されている。付勢手段収納部6内における付勢手段受け13の後側には、軸芯X−X方向に移動可能な係合部材16が設けられている。
係合部材16と蓋板14の間には付勢手段15が設けられている。該付勢手段15は、コイルバネ、ゴム、樹脂、ウレタンなどの弾性部材で形成される。本実施例1ではコイルバネを使用して圧縮状態で収納されている。該付勢手段15の付勢力により、係合部材16と付勢手段受け13を介して、各楔ナット12は常時先端部4a方向へ付勢されている。
係合部材16は、内側に穴又は円弧状の切欠き16aを有し、後述する雄型係止部材23が、穴又は切欠き16aに圧挿された際には、その圧により、係合部材16における穴又は切欠き16aが拡径できるとともに、拡径した際には、穴又は切欠き16aが縮径する方向への復元力が生じるように構成されている。また、係合部材16は、付勢手段受け13と当接できる大きさに設定されている。
係合部材16としては、任意の形状のものを用いることができるが、例えば、図6〜11に示すものを用いることができる。図6に示す止め輪16Aは、中心部にC状の切欠き16aが形成されたものである。また、図7に示す止め輪16Bは、中心部に略半円状の切欠き16aが形成され、その切欠き16aに突出する3個の爪部16bを有するE状に形成されたものである。また、図8〜10に示すプッシュナット16C,スピードナット16D,止め輪16Eは、環状で、中心部に穴16aが形成され、その穴16aに突出するとともに後方に傾斜した複数の爪部16cを有するものである。また、図11に示す係合部材16Fは、断面が四角形等に形成されたバネ材を曲折して一体に形成されたもので、基部17aと、基部17aの端部に連結するとともに係合溝25に係合する一対の円弧状の係合部17bと、係合部17bの端部から外側方向に拡径する一対の拡径部17cとからなるクイックファスナー状のものであり、両円弧状の係合部17bと17bの間に切欠き16aが形成されている。
なお、付勢手段受け13は設けず、係合部材16が楔ナット12に当接し、付勢手段受け13を兼ねるようにしてもよい。
蓋体14には、蓋体14から後方向に突出するアンカーバー18が螺着して固設されている。アンカーバー18の後側には、抜け止め部18aが外周側へ突出して設けられている。
前述の雌型連結部材1は、一方の連結する部品、例えばコンクリート部材であるシールドセグメントに、ケーシング3の先端部4a側の面3cがシールドセグメントの接合面と面一になるように埋設して固設されている。
次に、雄型連結部材2について説明する。
雄型連結部材2は、変形できる部材、例えば、発泡スチロール、ゴム等の弾性材、樹脂、ダンボールで形成された調整部材21を有する。調整部材21は、内周面及び外周面が円形の円筒状に形成され、この調整部材21内には、外面が円形に形成された連結体22が設けられている。この連結体22は、金属製で、軸方向の両端(先端と後端)が開口する中空部22aが形成され、内周面に雌ねじ22bが形成されている。なお、調整部材21の外周面は、円形以外にも四角形や六角形等の多角形など任意の形状に形成することができる。
連結体22における雌ねじ22bの先部には、図2に示すように、雄型係止部材23の奥側に設けられ、かつ、外周に雄ねじ23cが刻設された雄ねじ体23aが螺着されている。
雄型係止部材23は、連結体22の先端より突出しており、その先部(前側)には、先部が縮径するドーム状の案内部24が形成されている。すなわち、先部に雌型係止部材12を押移動する曲面が形成され、その後部、かつ、連結体22より突出する先部には、楔ナット12の係止部12bと係合する係止部23bが形成されている。本実施例では、雄型係止部材23の係止部23bとして、螺旋状の係止山及び係止溝からなる係止部23bが刻設したものを用いた。
なお、雄型係止部材23の係止部23bは、楔ナット12の係止部12bに対応した形状であれば任意の形状のものを用いることができ、例えば、軸芯Y−Y方向断面を、不等辺三角形状や、二等辺三角形状、直角三角形等に形成し、これを螺旋状に形成したり、又は、軸心Y−Yを中心とする環状に形成された係止山及び係止溝を軸心方向に並設させて形成したものを用いることができる。
雄型係止部材23には、その案内部24と係止部23bとの間に位置して、係合部材16の穴又は切欠き16aの周縁が嵌入係合できる係合溝25が形成されている。両連結部材1と2が非連結状態において、係合部材16における穴又は切欠き16aの内径は、係合溝25の底部における外径と同じか小さく設定されている。係合溝25の軸芯Y−Y方向の幅は、係合部材16における軸心X−X方向の厚み(幅)よりも所定量大きく設定され、その幅は、係止部23のピッチPと係合部材16における軸心X−X方向の厚み(幅)に応じて任意に設定することができる。
連結体22の後部には、図2に示すように、アンカーバー30が螺着して固設されている。該アンカーバー30の後端には抜け止め部30aが設けられている。また、アンカーバー30の外周には、ゴム等の弾性材もしくは金属からなる空間保持用のパイプ31が設けられている。空間保持用のパイプ31の前側端部は、調整部材21の後側の係止部21aに係止し、後側端部は、アンカーバー30の抜け止め部30aに設けられたゴム等の弾性材からなる座部材32に係止している。アンカーバー30と空間保持用のパイプ31との間には空隙33が設けられている。
なお、空間保持用のパイプ31と空隙33を設けることなく、アンカーバー30における空間保持用のパイプ31に相当する部分の外周全体にゴム等の弾性材を設けてもよい。例えば、調整部材21を抜け止め部30aの近傍まで延在させて形成しても良い。
調整部材21、アンカーバー30、空間保持用パイプ31は、他方の連結する部品、例えば、コンクリート部材であるシールドセグメントに、連結体22の前端面22dがシールドセグメントの接合面と面一になるように埋設して固設されるもので、その調整部材21、空隙保持用パイプ31、抜け止め部30aの外部にはコンクリートが打設される。
また、一方のシールドセグメントにおける接合面には、シール材が突出して設けられ、他方のシールドセグメントにおける接合面にも、シール材が突出して設けられている。
他方の連結する部品に設けられた雄型連結部材2は、変形できる部材からなる調整部材21と空隙33と空隙保持用パイプ31と座部材32の相互作用により、アンカーバー30の抜け止め部30aを中心として、その軸芯Y−Yと直交する方向に変位できるようになっている。
前記の楔ナット12の係止部12bと、雄型係止部材23の係止部23bの係止山間の間隔(ピッチ)は、所望に形成するもので、JISに規定する細目ねじの呼び径に対するねじピッチとしてもよく、また、JISに規定する細目ねじの呼び径に対するねじピッチよりも小さくしてもよい。
本実施例では、例えば、呼び径がM30(mm)の場合に、ピッチを0.3mm〜0.8mm、望ましくは0.5mmに設定する。
次に本発明をシールドセグメントに適用した例に基づいて連結操作を説明する。
先ず、雌型連結部材1の軸芯X−Xと雄型連結部材2の雄型係止部材23の軸芯Y−Yとが略同軸上に位置した状態で、一方のシールドセグメントと他方のシールドセグメントを相対的に近接させ、雄型係止部材23を雌型係止部材1の挿入部7の開口より挿入する。
雄型係止部材23を、雌型連結部材1における挿入部7から挿入すると、雄型係止部材23が各楔ナット12を付勢手段15の付勢力に抗して奥部へ後退させ、各楔ナット12で形成される係止穴12cを拡径し、各楔ナット12の係止山を乗り越えつつ進入する。同時に、係合部材16の穴又は切欠き16aを拡径させて、穴又は切欠き16a内に、雄型係止部材23が挿通される。
雌型連結部材1におけるケーシング3の先端面、すなわち、一方のシールドセグメントの接合面と、雄型連結部材2における連結体22の先端面、すなわち他方のシールドセグメントの接合面が接して雄型連結部材2の挿入が停止されると、各楔ナット12、付勢手段受け13、係合部材16は、付勢手段15の付勢力によって先端部4a側へ押戻される。
これにより、係合部材16は、その復元力により係合溝25と嵌入係合し、その後、各楔ナット12の係止部12bが雄型係止部材23の係止部23bに噛合し、シールドセグメント同士を連結させることができる。
本実施例1の雌型連結部材1と雄型連結部材2は、上記のような構造を有しているため、次のような作用、効果を奏する。
係合部材16を、楔ナット12と付勢手段15の間に設け、雄型係止部材23に形成した係合溝25の幅を、係合部材16の厚みよりも所定量大きくしたことにより、雄型係止部材23を収納室4の所定位置まで挿入した際に、ごみ等の付着により、各楔ナット12の係止部12bが雄型係止部材23の係止部23bに噛合していない場合においても、係合部材16と係合溝25を係合させることができる。
各楔ナット12の係止部12bが雄型係止部材23の係止部23bに噛合していない状態でも、係合部材16と係合溝25が係合していれば、雄型連結部材2が抜け方向に移動した場合に、雄型係止部材23と共に係合部材16が先端部4a側へ移動し、この係合部材16に押されて楔ナット12が先端部4a側へ移動し、係止穴12cが縮径して、楔ナット12の係止部12bが雄型係止部材23の係止部23bに噛合し、シールドセグメント等の連結する部品同士の連結状態が解除されることを抑制できる。
また、雌型連結部材1の軸芯X−Xと雄型係止部材23の軸芯Y−Yが、相互に非同芯状態(目違い状態)となっている場合においても、雄型連結部材2は、変形できる部材からなる調整部材21と空隙33と空隙保持用パイプ31と座部材32の相互作用により、アンカーバー30の抜け止め部30aを中心として、雄型係止部材23の軸芯は、雄型連結部材2の軸芯Y−Yと直交する方向に変位でき、雄型係止部材23を、雌型連結部材1の係止穴12c内に挿入することが出来る。
これにより、連結後において、シールドセグメント間にこれらを離間する方向に大きな外力が作用したとしても、シールドセグメント間の目開きを最小限に抑えることが出来、シールドセグメント間からの漏水することを防止できる。また、目開きを小さくすることができるため、シールドセグメント間に設けるシール材を小さくすることができ、製造コストを低減できる。
なお、上記実施例1においては、雌型連結部材1を、その先端部4a側の面3cを、シールドセグメントの接合面と面一になるように埋設し、また、雄型連結部材2の連結体22の前端面22dがシールドセグメントの接合面と面一となるように埋設したが、先端部4a側の面3cと前端面22bのいずれか一方を、接合面より突出させ、他方を前方が開口するように埋没させてもよい。
[実施例2]
上記実施例1においては、係合部材16を、付勢手段15とは別体に構成したが、図12に示すように、係合部材と付勢部材を一体とした係合部材35としてもよい。
係合部材35としては、例えば、コイルばねの先端側部を縮径させて縮径部35aを形成し、この縮径部35aを、上記実施例1と同様の係合溝25に係合させるようにしてもよい。なお、上記実施例1の付勢手段受け13は設けても設けなくてもよい。
その他の部材については、上記実施例1と同様の構造を有するため、その説明を省略し、同様の部材については上記実施例1と同様の符号を付す。
また、本実施例2においても、上記実施例1と同様の作用、効果を奏する。
[実施例3]
上記実施例1,2においては、雄型連結部材2に、調整部材21、アンカーバー30、空間保持用パイプ31等を設けることにより、雄型係止部材23を、雄型連結部材2の軸芯Y−Yと直交する方向に変位できるようにしたが、雄型連結部材2に、調整部材21、アンカーバー30、空間保持用パイプ31等を設けず、雌型連結部材1に、雄型連結部材2における調整部材21、アンカーバー30、空間保持用パイプ31等と同様の効果を奏する部材を設けることにより、アンカーバーの抜け止め部を中心として雌型連結部材をその軸芯X−Xと直交する方向に変位できるようにしてもよい。
例えば、図13に示すように、雌型連結部材41のケーシング3の外周には、変形できる部材、例えば、発泡スチロール、ゴム等の弾性材、樹脂、ダンボールで形成された円筒状の調整部材42を設け、該調整部材42の後側には後方に突出する係止部42aを設ける。
また、アンカーバー18の外周には、ゴム等の弾性材もしくは金属からなる空間保持用のパイプ43を設ける。空間保持用のパイプ43の前側端部は、調整部材42の係止部42aに係止し、後側端部は、アンカーバー18の抜け止め部18aに設けられたゴム等の弾性材からなる座部材44に係止している。アンカーバー18と空間保持用のパイプ43との間には空隙45が設けられている。
なお、空間保持用のパイプ43と空隙45を設けることなく、アンカーバー18における空間保持用のパイプ43に相当する部分の外周全体にゴム等の弾性材を設けてもよい。例えば、調整部材42を奥側まで延在させて形成しても良い。
調整部材42、アンカーバー18、空間保持用パイプ43は、一方の連結部材、例えば、シールドセグメントに、ケーシング3の前端面がシールドセグメントの接合面と面一になるように埋設して固設されるもので、その調整部材42、空隙保持用パイプ43、抜け止め部18aの外部にはコンクリートが打設されている。
その他の部材については、上記実施例1,2と同様の構造を有するため、その説明を省略し、同様の部材については上記実施例1、2と同様の符号を付す。
一方の連結部材に設けられた雌型連結部材41は、変形できる部材からなる調整部材42と空隙45と空隙保持用パイプ43と座部材44の相互作用により、アンカーバー18の抜け止め部18aを中心として、その軸芯X−Xと直交する方向に変位できるようになっている。
また、本実施例3においても、上記実施例1,2と同様の作用、効果を奏する。
[実施例4]
上記実施例1乃至3においては、雌型連結部材又は雄型連結部材のいずれか一方のみをその軸芯X−X又はY−Yと直交する方向に変位できるようにしたが、雌型連結部材及び雄型連結部材の双方をその軸芯X−X及びY−Yと直交する方向に変位できるように、雄型連結部材2に、調整部材21、アンカーバー30、空間保持用パイプ31等を設け、かつ、雌型連結部材1、41に調整部材42、空隙45、空隙保持用パイプ43等を設けても良い。
その他の部材については、上記実施例1乃至3と同様の構造を有するため、その説明を省略する。
また、本実施例4においても、上記実施例1乃至3と同様の作用、効果を奏する。
[実施例5]
上記実施例1乃至4においては、雄型係止部材23に係合溝25を形成したが、係合溝25を形成せず、係合部材16の内周部が、その復元力によって、雄型係止部材23に圧接し、雄型係止部材23と係合部材16とが係合するようにしてもよい。
例えば、図8〜10に示す環状のプッシュナット16C,スピードナット16D,止め輪16Eの爪部16cの先部が、その復元力によって、雄型係止部材23の外周面に圧接して係合するようにする。
その他の部材については、上記実施例1乃至4と同様の構造を有するため、その説明を省略する。
また、本実施例5においても、上記実施例1乃至4と同様の作用、効果を奏する。
[実施例6]
上記実施例1乃至5においては、雌型連結部材1,41と雄型連結部材2をコンクリートに埋設したが、雌型連結部材1,41と雄型連結部材2を、コンクリートを用いないスチールセグメントなどの連結する部品に取付けるようにしてもよい。
例えば、上記実施例1乃至5における雌型連結部材1,41と雄型連結部材2アンカーバー18,30を設けないとともに、雌型連結部材1,41又は/及び雄型連結部材2の調整部材21,42を、前側が開口する収納部材内に収納し、この収納部材をスチールセグメント等の連結する部品に固設し、雌型連結部材1,41と雄型連結部材2の少なくとも一方を、その軸芯X−X又はY−Yと直交する方向に変位できるようにしてもよい。
その他の部材については、上記実施例1乃至5と同様の構造を有するため、その説明を省略する。
また、本実施例6においても、上記実施例1乃至5と同様の作用、効果を奏する。
[その他の実施例]
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
1、41 雌型連結部材
2 雄型連結部材
4 収納室
12 雌型係止部材
12b雌型係止部材の係止部
15 付勢手段
16,16A〜16F 係合部材
23 雄型係止部材
23b 雄型係止部材の係止部
25 係合溝

Claims (5)

  1. 雌型連結部材内に先端部が開口する収納室を設け、該収納室内に、内面側に連続する係止山からなる係止部を刻設した雌型係止部材を設けるとともに、
    雄型連結部材の先部に、連続する係止山からなる係止部を刻設した雄型係止部材を設け、
    該雄型係止部材を前記雌型係止部材間に挿入することにより、前記雌型係止部材により構成される係止穴が拡径した後に該係止穴が縮径し、前記雌型係止部材の係止部と、前記雄型係止部材の係止部とが噛合するようにした連結具であって、
    前記雌型係止部材の奥側に、雌型連結部材の軸方向に移動可能で、内径が変化する係合部材を設け、
    前記雄型係止部材の先部に、前記係合部材が係合できる係合溝を設け、
    前記雌型連結部材と雄型連結部材の連結時に、前記係合部材が係合溝に係合することを特徴とする連結具。
  2. 雌型連結部材内に先端部が開口する収納室を設け、該収納室内に、内面側に連続する係止山からなる係止部を刻設した雌型係止部材を設けるとともに、
    雄型連結部材の先部に、連続する係止山からなる係止部を刻設した雄型係止部材を設け、
    該雄型係止部材を前記雌型係止部材間に挿入することにより、前記雌型係止部材により構成される係止穴が拡径した後に該係止穴が縮径し、前記雌型係止部材の係止部と、前記雄型係止部材の係止部とが噛合するようにした連結具であって、
    前記雌型係止部材の奥側に、雌型連結部材の軸方向に移動可能で、内径が変化する係合部材を設け、
    該係合部材の内周部が、前記雄型係止部材と前記雌型係止部材との連結時に、前記雄型係止部材の外周面に圧接することを特徴とする連結具。
  3. 雌型係止部材を先端側に付勢する付勢手段を設け、前記係合部材を、前記雌型係止部材と前記付勢手段との間に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の連結具。
  4. 前記請求項1乃至3の何れか1項に記載の連結具を用い、
    前記雌型連結部材を、連結すべき一方のコンクリート部材に固設し、前記雄型連結部材を連結すべき他方のコンクリート部材に固設したことを特徴とするコンクリート部材の連結装置。
  5. 前記コンクリート部材が、シールドセグメントであることを特徴とする請求項4項記載のコンクリート部材の連結装置。
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