JP3287268B2 - フィルムキャリア - Google Patents

フィルムキャリア

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JP3287268B2
JP3287268B2 JP13591997A JP13591997A JP3287268B2 JP 3287268 B2 JP3287268 B2 JP 3287268B2 JP 13591997 A JP13591997 A JP 13591997A JP 13591997 A JP13591997 A JP 13591997A JP 3287268 B2 JP3287268 B2 JP 3287268B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロフィルム
リーダー、同リーダープリンター等のフィルム投影装置
に搭載され、ロール状フィルムとシート状フィルムの両
者が使えるフィルムキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロフィルムに記録された情報を拡
大投影し閲覧するリーダー、さらにはその情報を必要に
応じてプリントアウトもするリーダープリンターがマイ
クロフィルム機器として広く用いられている。
【0003】一方、マイクロフィルムはロール状フィル
ムとシート状フィルムの2種類に大別される。
【0004】ロール状フィルムは長尺のフィルムに長手
に沿って多数の情報駒(コマ)を記録したロール巻きの
フィルムであり、供給リールに巻回したオープンリール
式と、供給リールとともにカートリッジに格納したカー
トリッジ式がある。
【0005】シート状フィルムには、シート状フィルム
面に縦横マトリックスに多数の情報駒を記録したマイク
ロフィッシュフィルムをはじめ、アパーチュアカード、
ジャケット等が含まれる。
【0006】フィルムキャリアは、マイクロフィルムリ
ーダー、同リーダープリンター等のフィルム投影装置に
搭載され、ロール状フィルムについて供給リールと巻取
りリール間で送給・巻戻し走行させてフィルムに記録さ
れた任意の情報駒を検索して投影光路部に位置させるロ
ール状フィルムキャリア(以下、ロールキャリアと記
す)と、シート状フィルムについて縦横に二次元位置移
動させてフィルムに記録された任意の情報駒を検索して
投影光路部に位置させるシート状フィルムキャリア(以
下、フィッシュキャリアと記す)がある。
【0007】従来、特開平4−125622号公報にお
いてオープンリール式ロール状フィルムとシート状フィ
ルムの両方が使えるフィルムキャリアが開示されてい
る。このフィルムキャリアは、ロール状フィルムを使用
するときはフィッシュキャリアが待避することによって
ロールキャリアのフィルム搬送路が投影ガラスの両側に
位置するように移動しロール状フィルムが使用可能にな
る。また、ロール状フィルムがキャリアの搬送部分に存
在しないときにフィッシュキャリアを投影位置に移動す
るのに連動して上述した搬送路が待避しシート状フィル
ムが使えるようになる。
【0008】また、特開平4−124621号公報には
ロールキャリアとその前端部にフィッシュキャリアが左
右方向に移動自在に設けられ、ロールキャリア部とシー
ト状フィルムが前後方向に一体的に移動するフィルムキ
ャリアが開示され、これもまたロール状フィルムとシー
ト状フィルムの両者が使用できるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ロール状フィルムとシ
ート状フィルムの両者が使えるようにした上記従来例の
フィルムキャリアにおいては、例えばロール状フィルム
を使用しながらフィッシュフィルムも使用することがで
きない。したがって、フィッシュなどのシート状フィル
ムにてインデックスを検索し、ロール状フィルムでその
駒を検索するというような使い方ができなかった。
【0010】また、ロール状フィルムとシート状フィル
ムを切り換えるときフィルムの搬送路の切換が必要とな
り、ロールキャリア部分の機構が複雑となってしまう。
【0011】また、ロールキャリアとフィッシュキャリ
アが前後方向に連なって移動するフィルムキャリアにお
いてはロールキャリア部がフィッシュキャリアの奥側に
位置することとなり、操作する部分が操作者から遠くに
位置することになる。そして、操作者とロールキャリア
の間にフィッシュキャリアが存在しその操作性に問題が
生じてしまう。また、シート状フィルムの検索時にロー
ルキャリアまで動かすことになり、操作質量が大きくな
ってしまう。
【0012】本発明は同じくロール状フィルムとシート
状フィルムの両者が使えるようにしたフィルムキャリア
であるが、上記従来キャリアの問題点を解消したもの、
即ちロール状フィルムを装填したままでシート状フィル
ムを使え、また逆にシート状フィルムを装填したままで
ロール状フィルムを使用でき、ロールキャリアとフィッ
シュキャリアのキャリア切換の操作を簡略単純化し操作
性の向上も実現したものを提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とするフィルムキャリアである。
【0014】(1)フィルム投影装置に搭載され、ロー
ル状フィルムとシート状フィルムを使用可能なフィルム
キャリアであり、ロール状フィルムを保持し供給リー
ルと巻取りリール間で送給・巻戻し走行させてフィルム
に記録された任意の駒を検索できるロールキャリアと、
シート状フィルムを保持しフィルムに記録された任意
の駒を検索できるフィッシュキャリアと、上記のロール
キャリアとフィッシュキャリアを夫々所定の待避位置と
使用位置との間を同一平面上で任意に移動させるための
ガイド部を設けた台座部と、からなることを特徴とする
フィルムキャリア。(2)上記ロールキャリアにより検索を実行する時は上
記フィッシュキャリアを同一平面上で待避位置に移動
し、上記ロールキャリアを使用位置に移動し、上記フィ
ッシュキャリアにより検索を実行する時は上記ロールキ
ャリアを同一平面上で待避位置に移動し上記フィッシュ
キャリアを使用位置に移動することを特徴とする(1)
に記載のフィルムキャリア。
【0015】(3)上記ロールキャリアとフィッシュキ
ャリアのいずれか一方のキャリアをその所定の待避位置
から使用位置に移動しようとするとき、他方のキャリア
が所定の待避位置にいないときには該他方のキャリアを
構成する部材の一部によって上記一方のキャリアの使用
位置への移動が禁止されることを特徴とする(2)に記
載のフィルムキャリア。
【0016】(4)上記ロールキャリアの重心をロール
キャリア移動用ガイド部の近傍に位置させたことを特徴
とする(1)または(2)または(3)に記載のフィル
ムキャリア。
【0017】〈作 用〉 a.本発明は、ロールキャリアとフィッシュキャリアを
夫々独立して同一平面を移動するように構成したことに
より、夫々のキャリア切換の操作を簡略単純化し、誤操
作を未然に防ぐことができるようになった。
【0018】b.ロール状フィルムを装填したままでシ
ート状フィルムを使用でき、またはシート状フィルムを
装填したままでロール状フィルムを使用でき、ロール状
とシート状の両方のフィルムを切換可能に同時に保持す
ることが可能になったので、シート状フィルムとロール
状フィルムを適宜切り換えて効率よく検索作業が行える
ようになった。
【0019】c.ロールキャリアとフィッシュキャリア
のどちらか一方のキャリアを使用位置に移動しようとし
たとき、他方のキャリアが所定の待避位置にない場合に
は他方のキャリアを構成する部材の一部によって使用位
置への移動が妨げられるようにしたことにより、特別な
ロック機構などを設けること無しに、誤操作等によるト
ラブルを回避することができる。
【0020】d.ロールキャリアのフィルム巻取り部に
ロールキャリアを構成するのに必要な部品を集中的に配
置することにより、ロールキャリアの重心をロールキャ
リア移動用に設けた台座部のガイド部の近傍に位置さ
せ、ロールキャリア移動用に設けた取っ手によるキャリ
ア移動にモーメントの発生をおさえ、ロールキャリアの
スムーズな移動を実現した。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した一実施例のフ
ィルムキャリアAを説明する。
【0022】図1において、フィルムキャリアAは、台
座部100と、該台座部100に搭載させたロールキャ
リア200およびフィッシュキャリア300とからな
る。
【0023】a)台座部100 台座部100は矩形の台板であり、その上面(テーブル
面)101にロールキャリア200とフィッシュキャリ
ア300をそれぞれ可動に搭載・保持させてある。
【0024】102は該台座部100のテーブル面10
1の所定の位置に設けたアパーチュア部(フィルム照明
部)である。
【0025】フィルムキャリアAは、マイクロフィルム
リーダー、同リーダープリンター等の不図示のフィルム
投影装置本体のフィルムキャリア装着部に所定に位置決
めして台座部100を装置本体側に対して固定手段でし
っかりと定着することで装置本体に組付けて搭載され
る。
【0026】フィルムキャリアAがフィルム投影装置本
体に所定に組み付けられた状態において、台座部100
のテーブル面101のアパーチュア部102に装置本体
側の上下方向のフィルム投影光路Oが対応し、アパーチ
ュア部102の下側に装置本体側の不図示のフィルム照
明手段が位置し、アパーチュア部102の上側に装置本
体側の投影レンズ鏡筒Lが位置する。
【0027】装置本体側の投影レンズ鏡筒Lは不図示の
ホルダに上下動自由に保持され、自重或は比較的弱いば
ね部材で常時下降付勢させてある。
【0028】ロールキャリア200は台座部100のテ
ーブル面101上を台座部100の右辺103をガイド
部として前後方向Y−Yに不図示の手前側と奥側のスト
ッパー部で規定される所定の前後方向距離範囲内におい
てスライド移動操作自由に搭載させてある。
【0029】フィッシュキャリア300は台座部100
のテーブル面101上を台座部100の前辺104をガ
イド部として左右方向X−Xに不図示の左側と右側のス
トッパー部で規定される所定の左右方向距離範囲内にお
いてスライド移動操作自由に搭載させてある。
【0030】b)ロールキャリア200 ロールキャリア200において、201はロール状フィ
ルムを装填保持させるフィルム供給部であり、該フィル
ム供給部のケーシング(ハウジング)内には供給軸20
2をフィルム巻戻し方向に回転駆動するためのフィルム
巻戻しモーターなどが収められている。
【0031】供給軸202は該フィルム供給部201の
ケーシングの前面側において前方に突出しており、この
供給軸202に本例の場合はオープンリール式ロール状
フィルム(以下、オープンリールと記す)203が装着
される。
【0032】204は第1のフィルムガイドローラーで
あり、フィルム速度を検出する不図示のエンコーダーが
取り付けられている。
【0033】205はフィルムを初期ロードするための
つまみである。
【0034】206はフィルムをガイドするガイド部材
であり、投影レンズ鏡筒Lを投影ガラス部207の上に
すくい上げて載せるためのガイド部も兼ねている。
【0035】投影ガラス部207は上下2枚のガラス板
で構成されており、上記のフィルムガイド部材206は
その2枚のガラス板も保持する。その上下2枚のガラス
板の下側のガラス板は上側のガラス板に対してフィルム
の搬送速度によって上下動制御され、フィルムを閲覧す
るフィルム停止時もしくは流し読みするフィルム低速域
では上側のガラス板との間にフィルムを挟み込むように
持ち上げられる。
【0036】208は投影ガラス部207を中にして第
1のフィルムガイドローラー204とは反対側に配設し
た第2のフィルムガイドローラーである。
【0037】210はフィルム巻取り部、211はこの
フィルム巻取り部に具備させたフィルム巻取りリールで
ある。フィルム巻取り部210のケーシング内にはフィ
ルム巻取りリール211をフィルム巻取り方向に回転駆
動するフィルム巻取りモーター、前記投影ガラス部20
7の下側のガラス板を上下作動させるソレノイド、そし
てフィルムキャリアの動作をコントロールするコントロ
ールPCBなどが収められている。
【0038】209は第2のフィルムガイドローラー2
08から巻取りリール211にフィルムを導くフィルム
ガイドである。
【0039】212はフィルム巻取り部210の下面側
に一体に設けたスライダーであり、台座部右辺103に
係合させてあり、この台座部右辺103に沿って滑走す
る。ロールキャリア200はこの台座部右辺103をガ
イド部として、このガイド部103に係合の上記スライ
ダー212により台座部100のテーブル面101上を
前後方向Y−Yに不図示の手前側と奥側のストッパー部
で規定される所定の前後方向距離範囲内においてスライ
ド移動操作自由に搭載させてある。
【0040】213はフィルム巻取り部210のケーシ
ングの前面側に設けた、ロールキャリア200を前後方
向Y−Yに移動操作するための取っ手部である。
【0041】214はフィッシュキャリア300との突
き当て部である。
【0042】c)フィッシュキャリア300 フィッシュキャリア300において、301は第1の枠
体、302はこの第1の枠体の前辺側に該枠体と一体に
設けたスライダーであり、台座部前辺104に係合させ
てあり、この台座部前辺104に沿って滑走する。フィ
ッシュキャリア300はこの台座部前辺104をガイド
部として、このガイド部104に係合の上記スライダー
302により台座部100のテーブル面101上を左右
方向X−Xに不図示の左側と右側のストッパー部で規定
される所定の左右方向距離範囲内においてスライド移動
操作自由に搭載させてある。
【0043】303は上記第1の枠体301上に配設し
た第2の枠体である。その左右辺側を第1の枠体301
側の前後方向ガイド部304・304に係合させてあ
り、第1の枠体301上を前後方向Y−Yに不図示の手
前側と奥側のストッパー部で規定される所定の前後方向
距離範囲内においてスライド移動操作自由である。
【0044】305は第2の枠体303に具備させた投
影ガラス部である。上下2枚のガラス板で構成され、そ
の上下2枚のガラス板間にシート状フィルムが挟み込み
保持される。
【0045】306は第2の枠体303に具備させた取
っ手部である。この取っ手部306により、第1の枠体
301即ちフィッシュキャリア300の全体を台座部前
辺104をガイド部として、このガイド部104に係合
のスライダー302を滑走させて台座部100のテーブ
ル面101上を左右方向X−Xにスライド移動操作する
ことができる。また、この取っ手部306により、第2
の枠体303を第1の枠体301上において前後方向Y
−Yにスライド移動操作することができる。
【0046】図には機構構成を省略したけれども、図1
において、第2の枠体303を2点鎖線示のように第1
の枠体301上を前後方向Y−Yの手前側に手前側スト
ッパー部で受け止められるまで十分に引き出し移動する
ことで、投影ガラス部305を構成する上下2枚のガラ
ス板の上側ガラス板が下側ガラス板上からワニ口のよう
に開き回動する機構構成になっている。そして、この上
側ガラス板開き回動状態において、下側ガラス板上にシ
ート状フィルムを載置し、第2の枠体303を第1の枠
体301上を前後方向Y−Yの奥側にスライド移動操作
すると上側ガラス板が下側ガラス板に対して閉じ回動し
てシート状フィルムがこの上下2枚のガラス板間に挟み
込まれて保持される。
【0047】307は第1の枠体301の右辺側の略中
央部に設けた、投影レンズ鏡筒Lを投影ガラス部305
の上にすくい上げて載せるためのガイド部である。
【0048】308・309は第1の枠体301に設け
られた、ロールキャリア200との突き当て部である。
【0049】d)キャリア切換 .図1は、ロールキャリア200と、フィッシュキャ
リア300の何れもが夫々、投影ガラス部207または
305が装置本体のフィルム投影光路Oに対して所定に
対応位置する「使用位置」からは離なされた所定の「待
避位置」にある状態を示している。
【0050】本例において、ロールキャリア200の所
定の待避位置は台座部100のテーブル面101上の前
後方向Y−Yにおける図示の奥側位置である。この待避
位置においてロールキャリア200は不図示の奥側スト
ッパー部に受け止められてそれ以上の奥側への移動は阻
止されている。
【0051】またフィッシュキャリア300の待避位置
は台座部100のテーブル面101上の左右方向X−X
における図示の左側位置である。この待避位置において
フィッシュキャリア300は不図示の左側ストッパー部
材に受け止められてそれ以上の左側への移動は阻止され
ている。
【0052】.図2はロールキャリア200を図1の
所定の待避位置から使用位置に移動させた状態を示して
いる。
【0053】即ち、図1のように、ロールキャリア20
0と、フィッシュキャリア300の何れもが所定の待避
位置にある状態において、ロールキャリア200をその
フィルム巻取り部210のケーシングの前面側に設けた
取っ手部213を握って台座部100のテーブル面10
1上を手前側に、不図示の手前側ストッパー部に受け止
められるまで引き移動操作する。これによりロールキャ
リア200はその投影ガラス部207が装置本体のフィ
ルム投影光路Oに所定に対応した状態の使用位置に移動
される。
【0054】この場合において、ロールキャリア200
のフィルム供給部201はその底部を台座部100のテ
ーブル面101から浮かせて配設して台座部100のテ
ーブル面101との間にはフィッシュキャリア300が
くぐれるすき間部aを具備させてあり、ロールキャリア
200を前後方向Y−Yにおける手前側に引き移動した
とき、フィッシュキャリア300が所定の待避位置に位
置している限りにおいては、ロールキャリア200のフ
ィルム供給部201はフィッシュキャリア300の上を
干渉することなく移動通過する。
【0055】また、ロールキャリア200の待避位置か
ら使用位置への移動過程において、投影レンズ鏡筒Lの
下端がフィルムガイド部206によりすくわれて投影ガ
ラス部207の上側ガラス板の上に乗り上がり、ロール
キャリア200が所定の使用位置へ移動し終わった状態
においては、投影レンズ鏡筒Lは図2の2点鎖線示のよ
うに投影ガラス部207の上側ガラス板上の所定位置に
下端が上側ガラス板上面に密着した状態で乗った状態に
なる。
【0056】このようにロールキャリア200をその待
避位置から使用位置に移動させて、フィルム供給部20
1の供給軸202にオープンリール203(フィルム供
給リール)を装着支持させ、フィルム先端部を第1のフ
ィルムガイドローラー204に係合させ、初期ロードつ
まみ205を押す。
【0057】そうすると、第1のフィルムガイドローラ
ー204がフィルム給送方向に回転駆動され、投影ガラ
ス部207の下側ガラス板が下降動して上側ガラス板と
の間が所定に大きく開き、フィルム巻取り部210のフ
ィルム巻取りリール211がフィルム巻取り方向に回転
駆動され、オープンリール203側のフィルムが第1の
フィルムガイドローラー204により引き出されて、投
影ガラス部207を構成している上下2枚のガラス板の
すき間、第2のフィルムガイドローラー208、フィル
ムガイド209を通って巻取りリール211側に給送さ
れ、フィルム先端側のリードフィルム部分が巻取りリー
ル211のコアに巻き付き状態になって、フィルム供給
部201側のオープンリール203からフィルム巻取り
部210側のフィルム巻取りリール211へのフィルム
の掛け渡しが自動的になされる(フィルムの初期ロー
ド)。
【0058】上記のフィルム初期ロード以後は不図示の
操作ノブを操作して、操作ノブをフィルム送給方向に操
作すると、フィルム巻取り部210側のフィルム巻取り
モーターが駆動されてフィルム巻取りリール211がフ
ィルム巻取り方向に回転駆動され、フィルムはオープン
リール203側からフィルム巻取りリール211側に送
給走行(正走行)する。また操作ノブをフィルム巻戻し
方向に操作すると、フィルム供給部201側のフィルム
巻戻しモーターが駆動されてオープンリール203がフ
ィルム巻戻し方向に回転駆動され、フィルムはフィルム
巻取りリール211側からオープンリール203側に巻
戻し走行(逆走行)する。フィルムの正逆の走行速度は
操作ノブで高速・低速の任意に制御できる。
【0059】投影ガラス部207の上下2枚のガラス板
は、フィルムの上記の正逆走行時は下側のガラス板が下
降動されて上側ガラス板との間が所定に大きく開いた状
態に保たれ、走行するフィルムとガラス板との摺擦が防
止される。またフィルムの走行が停止された時や流し読
みするフィルム走行低速域では下側のガラス板は上側の
ガラス板との間にフィルムを挟み込むように持ち上げ移
動される。
【0060】そして、操作ノブを操作してフィルムを巻
取りリール211とオープンリール203との間で正走
行操作または逆走行操作して所望のフィルム駒部分を投
影ガラス部207に対応している投影光路Oの位置に検
索位置させて、フィルムを停止させることで、そのフィ
ルム駒の画像情報が装置本体の不図示のリーダースクリ
ーンに静止拡大像として投影されて閲読することができ
る。またプリンター部を作動させてその画像情報のハー
ドコピーを出力させることができる。
【0061】使用位置にある上記のロールキャリア20
0は取っ手部213を握って奥側に押し移動すること
で、再び所定の待避位置に戻すことができる。投影レン
ズ鏡筒Lはこのロールキャリア200の戻し移動過程で
投影ガラス部207の上からフィルムガイド部206を
滑り下って台座部テーブル面101のアパーチュア部1
02の上側に位置した状態に復帰する。
【0062】本例のロールキャリア200は、その重心
を該ロールキャリア移動用ガイド部103の近傍に位置
させて、取っ手部213によるロールキャリア移動にモ
ーメントの発生をおさえ、ロールキャリア200のスム
ーズな前後方向移動操作を実現している。
【0063】即ち、ロールキャリア200は、その移動
用ガイド部103側とは反対側であるフィルム供給部2
01にはフィルム巻戻しモーターなどのほかは内蔵され
ておらず、移動用ガイド部103側であるフィルム巻取
り部210に、フィルム巻取りモーター、投影ガラス部
207の下側ガラス板を作動させるソレノイド、キャリ
アの動作をコントロールするコントロールPCBなどを
内蔵させることで、該フィルム巻取り部210にロール
キャリア200の質量を集中的に集めた構成にして、ロ
ールキャリア200の重心をロールキャリア移動用に設
けた台座部のガイド部103の近傍に位置させ、ロール
キャリア移動用にフィルム巻取り部210に設けた取っ
手部213によるロールキャリア移動にモーメントの発
生をおさえ、ロールキャリア200のスムーズな前後方
向移動操作を実現した。
【0064】ロールキャリア200のフィルム供給部2
01に対するロール状フィルムの装着・初期ロード作業
はロールキャリア200を図2の使用位置に移動させた
状態時にも行なえる。
【0065】.図3はフィッシュキャリア300をそ
の所定の待避位置から使用位置に移動させた状態を示し
ている。
【0066】即ち、図1のように、ロールキャリア20
0と、フィッシュキャリア300の何れもが所定の待避
位置にある状態において、フィッシュキャリア300を
第2の枠体303に設けた取っ手部306を握って台座
部100のテーブル面101上を右側に移動操作する。
【0067】これによりフィッシュキャリア300はそ
の投影ガラス部305が装置本体のフィルム投影光路O
に所定に対応した状態の使用位置に移動される。
【0068】また、フィッシュキャリア300の待避位
置から使用位置への移動過程において、投影レンズ鏡筒
Lの下端が第1の枠体301の右辺側の略中央部に設け
たガイド部307によりすくい上げられて、投影レンズ
鏡筒Lは図3の2点鎖線示のように投影ガラス部305
の上側ガラス板上面に密着した状態で乗った状態にな
る。
【0069】そして、取っ手部306により、第1の枠
体301即ちフィッシュキャリア300の全体を台座部
前辺104をガイド部としてこのガイド部104に係合
のスライダー302を滑走させて台座部100のテーブ
ル面101上を左右方向X−Xにスライド移動操作し、
また第2の枠体303を第1の枠体301上において前
後方向Y−Yにスライド移動操作することで、投影ガラ
ス部305を投影光路Oに対して二次元移動操作して投
影ガラス部305を構成している上下2枚のガラス板間
に挟み込ませてセットしてあるシート状フィルムの所望
のフィルム駒部分を投影光路Oの位置に検索位置させる
ことで、そのフィルム駒の画像情報が装置本体の不図示
のリーダースクリーンに静止拡大像として投影されて閲
読することができる。またプリンター部を作動させてそ
の画像情報のハードコピーを出力させることができる。
【0070】投影レンズ鏡筒Lは上記二次元移動操作さ
れる投影ガラス部305の上側ガラス板の上面に乗って
下端が常に上側ガラス板上面に密着した状態に保たれ
る。
【0071】使用位置にある上記のフィッシュキャリア
300は取っ手部306を握って左側にスライド移動す
ることで、再び所定の待避位置に戻すことができる。投
影レンズ鏡筒Lはこのフィッシュキャリア300の戻し
移動過程で投影ガラス部305の上からフィルムガイド
部307を滑り下って台座部テーブル面101のアパー
チュア部102の上側に位置した状態に復帰する。
【0072】上記とのように、ロールキャリア20
0とフィッシュキャリア300はそれぞれ個別に所定の
待避位置と使用位置間を移動操作できる。
【0073】即ち、ロールキャリア200とフィッシュ
キャリア300を夫々独立して台座部100の同一平面
を移動するように構成したことにより、夫々のキャリア
切換の操作を簡略単純化し、誤操作を未然に防ぐことが
できるようになった。
【0074】そして、ロールキャリア200にロール状
フィルムを装填したままで、フィッシュキャリア300
に装填したシート状フィルムを使用でき、またはフィッ
シュキャリア300にシート状フィルムを装填したまま
で、ロールキャリア200に装填したロール状フィルム
を使用でき、ロール状とシート状の両方のフィルムを切
換可能に同時に保持することが可能になったので、シー
ト状フィルムとロール状フィルムを適宜切り換えて効率
よく検索作業が行えるようになった。
【0075】.本実施例のフィルムキャリアAにおい
て、ロールキャリア200はフィッシュキャリア300
が所定の待避位置にある状態において所定の待避位置か
ら使用位置に移動することができるけれども(図1→図
2)、フィッシュキャリア300が使用位置にあった
り、所定の待避位置から許容外にずれている状態にある
ときは、ロールキャリア200はフィッシュキャリア3
00の突き当て部308・309に干渉して使用位置に
移動してくることができない。
【0076】また、フィッシュキャリア300はロール
キャリア200が所定の待避位置にある状態において所
定の待避位置から使用位置に移動することができるけれ
ども(図1→図3)、ロールキャリア200が使用位置
にあったり、所定の待避位置から許容外にずれている状
態にあるときは、フィッシュキャリア300はロールキ
ャリア200の突き当て部214に干渉して使用位置に
移動してくることができない。
【0077】図4はフィルムキャリアAの部分正面図で
あり、ロールキャリア200の突き当て部214と、フ
ィッシュキャリア300の突き当て部308・309と
の詳細な位置関係を示している。これは図1に示したよ
うにロールキャリア200とフィッシュキャリア300
の両者ともに待避位置にある時の関係を示している。ま
た、図5はフィルムキャリアAの部分上面図であり、フ
ィッシュキャリア300の突き当て部308・309と
ロールキャリア200の突き当て部214の移動したと
きの軌跡が夫々308′・309′、214′で示され
ている。すなわち、ロールキャリア200の位置がフィ
ッシュキャリア300の突き当て部308の延長線30
8′を越えていればロールキャリア200が使用位置に
いなくてもフィッシュキャリア300は使用位置に移動
できない。また、フィッシュキャリア300がロールキ
ャリア200の突き当て部214の延長線214′を少
しでも越えていればロールキャリア200は使用位置に
移動できない。
【0078】即ち、ロールキャリア200とフィッシュ
キャリア300のどちらか一方のキャリアを使用位置に
移動しようとしたとき、他方のキャリアが所定の待避位
置にない場合には該他方のキャリアを構成する部材の一
部によって使用位置への移動が妨げられるようにしたこ
とにより、特別なロック機構などを設けること無しに、
誤操作等によるトラブルを回避することができる。
【0079】なお、実施例のフィルムキャリアAにおい
て、ロールキャリア200はロール状フィルムとしてオ
ープンリール式ロール状フィルムとカートリッジ式ロー
ル状フィルムの両方を選択的に装着使用することができ
る構成にすることができる。またロール状フィルムの所
望駒の検索は自動検索方式にすることもできる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ロールキ
ャリアとフィッシュキャリアとによりロール状フィルム
とシート状フィルムの両者が使えるようにしたフィルム
キャリアについて、ロール状フィルムを装填したままで
シート状フィルムを使え、また逆にシート状フィルムを
装填したままでロール状フィルムを使用でき、ロールキ
ャリアとフィッシュキャリアのキャリア切換の操作を簡
略単純化し操作性の向上も実現した。特に、ロールキャ
リアとフィッシュキャリアとを同一平面上で移動する構
成としたので、構成が簡略化されるし、操作性が格別に
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロールキャリアとフィッシュキャリアが共に所
定の待避位置にある状態時の一実施例のフィルムキャリ
アの斜視図
【図2】ロールキャリアが使用位置にある状態時のフィ
ルムキャリアの斜視図
【図3】フィッシュキャリアが使用位置にある状態時の
フィルムキャリアの斜視図
【図4】フィルムキャリアの部分正面図
【図5】フィルムキャリアの部分上面図
【符号の説明】
A フィルムキャリアの全体符号 O フィルム投影光路 L 投影レンズ鏡筒 100 台座部 101 テーブル面 102 アパーチュア部(フィルム照明部) 103 ロールキャリアガイド部 104 フィッシュキャリアガイド部 200 ロールキャリア 201 フィルム供給部 202 供給軸 203 オープンリール式ロール状フィルム(フィル
ム供給リール) 204 第1のフィルムガイドローラー 205 初期ロードつまみ 206 フィルムガイド 207 投影ガラス部 208 第2のフィルムガイドローラー 209 フィルムガイド 210 フィルム巻取り部 211 フィルム巻取りリール 212 スライダー 213 ロールキャリア移動用取っ手部 214 突き当て部 300 フィッシュキャリア 301 第1の枠体 302 スライダー 303 第2の枠体 304 前後方向ガイド部 305 投影ガラス部 306 フィッシュキャリア操作用取っ手部 307 投影レンズ鏡筒ガイド部材 308・309 突き当て部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム投影装置に搭載され、ロール状
    フィルムとシート状フィルムを使用可能なフィルムキャ
    リアであり、 ロール状フィルムを保持し供給リールと巻取りリール
    間で送給・巻戻し走行させてフィルムに記録された任意
    の駒を検索できるロールキャリアと、 シート状フィルムを保持しフィルムに記録された任意
    の駒を検索できるフィッシュキャリアと、 上記のロールキャリアとフィッシュキャリアを夫々所定
    の待避位置と使用位置との間を同一平面上で任意に移動
    させるためのガイド部を設けた台座部と、 からなることを特徴とするフィルムキャリア。
  2. 【請求項2】 上記ロールキャリアにより検索を実行す
    る時は上記フィッシュキャリアを同一平面上で待避位置
    に移動し、上記ロールキャリアを使用位置に移動し、上
    記フィッシュキャリアにより検索を実行する時は上記ロ
    ールキャリアを同一平面上で待避位置に移動し上記フィ
    ッシュキャリアを使用位置に移動することを特徴とする
    請求項1に記載のフィルムキャリア。
  3. 【請求項3】 上記ロールキャリアとフィッシュキャリ
    アのいずれか一方のキャリアをその所定の待避位置から
    使用位置に移動しようとするとき、他方のキャリアが所
    定の待避位置にいないときには該他方のキャリアを構成
    する部材の一部によって上記一方のキャリアの使用位置
    への移動が禁止されることを特徴とする請求項2に記載
    のフィルムキャリア。
  4. 【請求項4】 上記ロールキャリアの重心をロールキャ
    リア移動用ガイド部の近傍に位置させたことを特徴とす
    る請求項1または2または3に記載のフィルムキャリ
    ア。
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