JP3284057B2 - スライドファスナー又はそのチェーンの製造方法 - Google Patents

スライドファスナー又はそのチェーンの製造方法

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JP3284057B2 JP18537496A JP18537496A JP3284057B2 JP 3284057 B2 JP3284057 B2 JP 3284057B2 JP 18537496 A JP18537496 A JP 18537496A JP 18537496 A JP18537496 A JP 18537496A JP 3284057 B2 JP3284057 B2 JP 3284057B2
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F3/00Brightening metals by chemical means
    • C23F3/04Heavy metals
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    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/42Making by processes not fully provided for in one other class, e.g. B21D53/50, B21F45/18, B22D17/16, B29D5/00

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅又は銅合金製の
務歯を有するスライドファスナー又はそのチェーンの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、銅
又は銅合金製の務歯を有するスライドファスナー又はそ
のチェーンにおいては、銅又は銅合金製の務歯は、一般
に図1に示すように、務歯の形状に対応する所定の断面
形状を有する銅又は銅合金製の線状材1から多数の務歯
部材2を所定の厚みに順次切断し、次いで、図2に示す
ように、切断された務歯部材の両面にフォーミングパン
チにより噛合凹部3及び噛合凸部4を成形して形成され
ており、このように切断・成形された務歯2はファスナ
ーテープ5の長手方向縁部に沿って定間隔に順次取り付
けられる。そのため、上記線状材1の切断過程で務歯2
の外面2aに生じた凹凸状のぎざぎざの痕跡や周縁部2
bに生じたバリ状部分などの切断痕跡が残存し、務歯の
手触りが悪く、また、このような務歯2を取り付けたス
ライドファスナーを噛合したり解離したりする時にスラ
イダーの摺動が円滑でないという問題があった。また、
務歯が銅又は銅合金製であるため、耐食性が無く、務歯
の外面が酸化して変色し易いという問題があった。
【0003】務歯の手触りやスライダーの摺動性を良く
する方法又は耐食性を良くする方法としては、務歯外面
の凹凸部分を化学的に研磨する化学研磨処理法が知られ
ている。化学研磨処理を行う場合、一般に過酸化水素及
び硫酸を含有する化学研磨液が用いられ、この化学研磨
液に、銅又は銅合金製の務歯がファスナーテープの長手
方向縁部に定間隔に取り付けられたスライドファスナー
チェーン全体を浸漬して化学研磨処理が行われる。この
ような化学研磨処理によれば、銅又は銅合金製務歯表面
に酸化物が形成され、この酸化物が酸に溶解することに
よって、務歯外面の凹凸状の切断痕跡を平滑化させるこ
とができる。
【0004】しかしながら、銅又は銅合金製の線状材か
ら多数の務歯部材を切断し、フォーミングパンチで噛合
凹部及び噛合凸部を成形する際に、パンチ、ダイ等の機
械的手段を使用する関係上、切削油、潤滑油(マシンオ
イル)等が務歯部材の外面に付着し、このために化学研
磨にむらが生じ易いという問題がある。このため、化学
研磨処理に先立って、アルカリ水溶液による脱脂処理を
行うことが必要となる。また、化学研磨液は酸性液であ
るため、脱脂処理後、化学研磨処理前に中和処理を行う
必要がある。さらに、銅又は銅合金製務歯を過酸化水素
を含有する処理液で化学研磨した場合、務歯外面に生成
した酸化銅(CuO)の皮膜を除去する酸洗工程が必要
になってくる。
【0005】従って、銅又は銅合金製務歯を有するスラ
イドファスナーチェーンを化学研磨処理する場合、ま
ず、ファスナーチェーンをアルカリ脱脂し、水洗した
後、中和(硫酸)処理し、水洗し、ついで化学研磨液に
浸漬して研磨処理を行い、水洗した後、さらに酸洗い
(硫酸)し、水洗するという一連の工程が必要となる。
このように工程数が多いため、それに要する材料費、エ
ネルギー等が多大なものとなり、コスト面で問題があっ
た。また、このように工程数が多いため、予め染色した
ファスナーテープの色落ちや材質の劣化が生じ易くなる
などの問題も派生していた。さらにまた、前記のような
過酸化水素を含有する処理液による化学研磨の場合、処
理の際に過酸化水素の分解により気泡が生じ、発生した
気泡が被処理物である務歯外面に付着し、このために化
学研磨にむらを生じることがあるという問題があった。
【0006】従って、本発明の目的は、前記したような
従来の問題を解決し、従来の化学研磨処理に比べて極め
て少ない工程で、従って生産性良くかつ低コストで、外
面の平滑性に優れた高光沢の銅又は銅合金製務歯を有す
るスライドファスナー又はそのチェーンを製造できる方
法を提供することにある。さらに本発明の目的は、ファ
スナーテープに対する務歯の付着強度や耐食性、摩擦堅
牢度、洗濯堅牢度、溶剤堅牢度等に優れた手触りの良い
光沢のある務歯を有し、しかもファスナーテープの色落
ち、材質の劣化を生じないスライドファスナー又はその
チェーンの製造方法を提供することにある。本発明の他
の目的は、務歯外面の平滑化処理と共に防錆処理及び/
又は塗装処理あるいは鍍金処理を一連の工程で短時間に
行え、耐食性、塗膜の密着性、耐候性等に優れたスライ
ドファスナー又はそのチェーンを製造できる方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的な態様に
よれば、前記目的を達成するために、銅又は銅合金製の
線状体より切断成形した多数の務歯部材をファスナーテ
ープの長手方向縁部に沿って定間隔に取り付けて製造し
たスライドファスナー又はそのチェーンの務歯を、脱脂
工程を経ることなくそのまま、過酸化水素 50〜25
0g/l、硫酸10〜150g/l、リン酸 0.5〜
5g/l、界面活性剤 0.01〜2g/l及び脂肪族
アルコール 1〜100g/lを含有する酸性水溶液か
らなる酸処理液に浸漬し、務歯外面を酸処理して平滑化
することを特徴とするスライドファスナー又はそのチェ
ーンの製造方法が提供される。本発明の方法は、Cu
60〜100%、Zn 0〜35%、Ni 0〜15
%、及び不可避的不純物の組成を有する銅又は銅合金か
らなる務歯に好適に適用できる。
【0008】さらに本発明によれば、スライドファスナ
ーの務歯の耐食性、耐候性、耐久性等を向上させるため
に、前記のように酸処理したスライドファスナー又はそ
のチェーンの務歯を防錆液に浸漬して、務歯外面にさら
に防錆処理を施したり、また防錆処理した務歯外面にさ
らにクリヤ塗装を施すことができ、あるいはまた、前記
のように酸処理した務歯外面にさらに鍍金を施すことが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のスライドファスナー又は
そのチェーンの製造方法は、銅又は銅合金製の線状体よ
り切断成形した多数の務歯部材をファスナーテープの長
手方向縁部に沿って定間隔に取り付けて製造したスライ
ドファスナー又はそのチェーンの務歯を、過酸化水素、
硫酸、リン酸、界面活性剤及び脂肪族アルコールを含有
する酸処理液に浸漬し、務歯外面を酸処理するものであ
り、それによって従来の脱脂、中和、化学研磨及び酸洗
の一連の工程を上記酸処理の単一工程で行うことを特徴
とするものである。すなわち、本発明は、銅又は銅合金
製務歯の平滑化処理に以下のように化学研磨の原理を採
用しつつも、従来の化学研磨処理の概念とは大きく異な
る新しいスライドファスナー又はそのチェーンの銅又は
銅合金製務歯の処理方法を提供するものである。以下、
本発明の方法の作用について詳細に説明する。
【0010】まず、過酸化水素、硫酸及びリン酸による
銅又は銅合金製務歯外面の平滑化の原理を説明する。銅
又は銅合金製の務歯は、下記反応式(1)〜(3)で示
されるように、酸化性の環境においてまず酸化物を形成
し、それが酸に溶解することによって表面の平滑化が行
われる。
【化1】H22 →H2 O+O ・・・(1)
【0011】
【化2】Cu+O→CuO ・・・(2)
【0012】
【化3】 CuO+H2 SO4 →CuSO4 +H2 O ・・・(3) 微細なぎざぎざの凹凸のある金属面を処理液に浸すと、
上記反応に従って処理液との界面に溶解反応で生じた酸
化銅の拡散層(酸化皮膜)が形成され、金属はこの拡散
層を通して処理液中に塩として溶解する。この段階での
拡散速度は拡散層の厚さに反比例するので、拡散層の厚
さが見かけの金属表面に対して一様であるとすれば、凸
部では薄く、凹部では厚くなり、逆に拡散速度は凸部で
は速く、凹部では遅くなるので平滑化が行われることに
なる。
【0013】しかしながら、硫酸による酸化皮膜の溶解
速度は遅いため、前記反応式(1)及び(2)による酸
化銅の形成速度と反応式(3)による酸化皮膜の溶解速
度がアンバランスになり易い。この際、酸化皮膜を強力
に溶解するリン酸が存在することにより、下記反応式
(4)で示される反応が生起し、酸化皮膜の溶解反応が
著しく促進される。
【化4】 3CuO+2H3 PO4 →Cu3 (PO42 +3H2 O ・・・(4) しかしながら、酸化皮膜の溶解反応が急激な場合、前記
したような凸部で速く、凹部で遅くなるような酸化皮膜
の溶解速度が得られ難く、金属表面の凸部及び凹部のい
ずれも同じような速度で溶解してしまう。従って、リン
酸の添加量は或る程度の量以下に限定される。また、硫
酸濃度を上げて前記式(3)の反応を促進させようとし
ても、良好な平滑度の光沢面を得ることができず、その
ため、通常、過酸化水素−硫酸−リン酸系の処理液の場
合、硫酸濃度を低くする必要があった。ところが、硫酸
濃度が低い場合、前記式(3)で示される反応が進行し
難いため、金属表面に生成した酸化銅(CuO)の皮膜
が溶解し難く、結果的に前記式(2)の反応も進行し難
くなり、研磨速度が遅くなる。従って、処理後、被処理
物を再度希硫酸に浸漬して酸洗し、酸化銅の皮膜を溶解
させて除去しなければならなかった。
【0014】また、過酸化水素−硫酸−リン酸系の処理
液の場合、前記したように硫酸濃度を低くせざるを得な
いため、酸化皮膜の下部(金属表面)は酸化、溶解され
難くなり、このため深さ方向ばかりでなく凸部の横方向
への反応も進み難いと考えられる。特に、凸部間の隙間
に油が付着している場合、この油が前記したような反応
のバリヤー層として働き、その部分において酸化皮膜の
形成反応及び溶解反応が抑制される。そのため、務歯表
面の油が付着した部分は研磨されないか、あるいはその
速度が遅くなり、結果として平滑ムラとなり、良好な平
滑度の光沢面が得られ難くなる。そのため、従来は予め
脱脂処理して務歯表面に付着している油を除去すること
が必要であった。
【0015】これに対して、本発明で用いる酸処理液
は、過酸化水素、硫酸及びリン酸の他に、界面活性剤及
び脂肪族アルコールを含有している。この脂肪族アルコ
ールは、過酸化水素の自己分解を抑制し、液組成を安定
に維持できる効果を有する他に、金属表面の凹部よりも
凸部の酸化銅の皮膜が早く溶解するのを助長する作用を
有する。そのため、硫酸濃度を高くしても良好な平滑度
の光沢面が得られる。また、硫酸濃度を高くできるた
め、前記式(3)で示される反応が速やかに進行し、酸
化銅の皮膜が形成されるや直ちに溶解し、また前記式
(4)で示される反応と相俟って、金属表面の凸部の酸
化銅の溶解反応が速やかに進行する。その結果、前記式
(1)及び(2)で示される銅酸化物の形成反応も速や
かに進行する。このようにして、金属表面の平滑化の速
度が著しく早くなり、本発明の処理後に別途酸洗工程を
行う必要がなくなる。
【0016】また、本発明で用いる酸処理液は、金属表
面上に酸化物皮膜が形成される同時にこれを溶解してい
くために、深さ方向ばかりでなく、凸部の横方向にも前
記したような反応が速やかに進行するものと考えられ
る。従って、凸部間の隙間に油が付着していても、凸部
の横方向からも化学研磨が行われるため、油を浮き出さ
せながら凸部の研磨が進行するものと考えられる。その
結果、金属表面に油が付着していてもその部分が平滑ム
ラとなることはない。また、界面活性剤が存在すること
も金属表面からの油の遊離を促進するのに効果的に作用
するものと考えられる。その結果、上記処理に先立って
予め金属表面に脱脂処理を行わなくても、良好な平滑度
の光沢面を得ることができる。
【0017】前記のように、本発明の酸処理液中で銅又
は銅合金製務歯を処理した場合、化学研磨の反応速度が
かなり早くなり、このとき過酸化水素の分解によって酸
素の微細な気泡が発生し、この気泡が金属表面に付着す
る。この気泡が金属表面から速やかに除かれない場合、
気泡が付着した箇所は化学研磨されないため、平滑ムラ
となる(金属表面が荒れた状態になる)。しかしなが
ら、本発明の酸処理液中には界面活性剤が存在している
ため、この界面活性剤の作用により処理液の表面張力が
低下し、金属表面に付着した気泡は速やかに除去され
る。そのため、平滑ムラを生ずることなく、良好な光沢
面が得られる。
【0018】以上のように、本発明の酸処理液で銅又は
銅合金製務歯を処理した場合、前記したような各成分の
作用が有機的関連をもって巧みに組み合わされて発揮さ
れるため、従来のような脱脂、中和、酸洗等の各工程が
不要となり、前記酸処理液中に浸漬する単一の工程によ
り、極めて短時間に、線状材からの切断成形の際に生じ
た務歯外面の切断痕跡を平滑化できる。従って、手触り
の良好な高光沢の務歯を有するスライドファスナー又は
そのチェーンを生産性良く製造できると共に、工程数が
大巾に減少するため、それに要する材料費及びエネルギ
ー費も大巾に削減され、コスト的にも極めて有利とな
る。また、被処理物たる銅又は銅合金製務歯を予めファ
スナーテープの長手方向縁部に沿って定間隔に取り付け
た状態で本発明の酸処理を行っても、その処理は前記し
たように単一工程で極めて短時間に行われるため、ファ
スナーテープの色落ち、あるいは材質の劣化は極力低く
抑えられ、処理後のスライドファスナーとしての充分な
品質が保持される。
【0019】さらに、本発明による酸処理は、被処理物
を単に本発明の酸処理液中に浸漬するだけで済み、しか
も工程数も少ないため、連続状スライドファスナーチェ
ーンの状態で処理できるだけでなく、スライドファスナ
ーを使用する顧客の要望に応じて所定の長さのスライド
ファスナーをステンレス製ハンガー等適当な治具にセッ
トし、手作業にて容易に処理することもでき、多品種少
量生産方式にも対応できるという利点がある。また、本
発明による前記酸処理後、務歯外面に防錆処理、クリヤ
塗装、あるいは鍍金を施すことにより、耐食性、塗膜の
密着性、耐候性等に優れた製品が得られる。なお、本発
明の方法によれば、銅又は銅合金製務歯がファスナーテ
ープの長手方向縁部に沿って定間隔に取り付けられたス
ライドファスナーチェーン又はスライドファスナーの状
態で処理されるため、ファスナーテープの縁部を抱き込
んでいる務歯の股部内面には処理液が浸透し難く、その
結果、務歯の股部内面は殆ど化学研磨されないため、フ
ァスナーテープに対する務歯の付着強度が低下すること
はない。
【0020】以下、本発明の各工程について詳細に説明
する。まず、本発明の酸処理工程は、銅又は銅合金製の
務歯を有するスライドファスナーチェーン又はスライド
ファスナーを酸処理液に浸漬させることにより、務歯外
面を迅速に酸化・溶解させて平滑化するとともに、務歯
外面に付着している切削油、潤滑油を除去するという、
従来の化学研磨処理の脱脂・化学研磨・酸洗を同時に行
う工程である。処理時間は一般に10秒〜3分が適当で
あり、温度は50℃以下である。50℃を越えると過酸
化水素が分解し易くなる。酸処理液としては、前記した
ように過酸化水素、硫酸、リン酸、界面活性剤及び脂肪
族アルコールを含有する酸性水溶液を用いる。各成分の
濃度は、過酸化水素は50〜250g/l、硫酸は10
〜150g/l、リン酸は0.5〜5g/l、界面活性
剤は0.01〜2g/l、脂肪族アルコールは1〜10
0g/lの範囲にあることが好ましい。これら各成分の
濃度は、前記した務歯外面の平滑化処理性、及びファス
ナーテープの色落ち、材質劣化等を考慮して選定された
ものである。
【0021】前記界面活性剤としては、高級アルコール
硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アル
キルナフタレンスルホン酸塩、ホルマリン縮合のナフタ
レンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アル
キルホスフェート塩、ポリオキシエチレンスルフェート
塩などのアニオン界面活性剤、アルキルアミン塩、ポリ
オキシエチレンアルキルアミンなどのカチオン界面活性
剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンエーテル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、脂肪酸ポ
リオキシエチレンアミド、脂肪酸エタノールアミドなど
の非イオン界面活性剤、及びアルキルベタインなどの両
性界面活性剤が挙げられるが、これらの中でもポリオキ
シエチレンオレイルエーテル、ブチルナフタレンスルホ
ン酸ソーダ、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
エーテル、ポリオキシエチレンステアリルアミンなどが
好ましい。
【0022】前記脂肪族アルコールとしては、メチルア
ルコール、エチルアルコール、エチレングリコール、プ
ロピレングリコールなどの炭素数5以下の低級脂肪族ア
ルコール又は多価アルコールを好適に用いることができ
る。
【0023】本発明の方法で処理される銅又は銅合金製
務歯としては、前記した組成を有する銅又は銅合金製の
ものは全て用いることができ、例えば、Cu 65〜1
00%、Zn 0〜35%及び不可避的不純物の組成を
有する真鍮、Cu 60〜70%、Zn 20〜25
%、Ni 10〜15%、及び不可避的不純物の組成を
有する洋白などを好適に用いることができる。
【0024】前記銅又は銅合金製務歯を取り付けるファ
スナーテープとしては、ポリエステル、綿、アセテー
ト、ナイロン、ポリエステル/綿混紡など種々の材質の
繊維から織編成されたテープを用いることができるが、
特に酸性液に対して抵抗性のあるポリエステルやポリエ
ステル/綿混紡の材質のものが、本発明の処理によって
色落ち、品質劣化等が殆んど生じないため好ましい。但
し、線製ファスナーテープの場合には、使用する染料に
よっては色落ちして変色し易いものがあるので、染料の
選定には注意を払う必要がある。
【0025】前記した酸処理を行った後、ファスナーチ
ェーンに付着した酸処理液を除去するために水洗工程を
行う。水洗を好適に行うためには、まず酸処理後のファ
スナーチェーンに付着した酸処理液を真空脱水法により
除去し、酸処理液の水洗槽への持ち込みを少なくする。
該真空脱水後に行う水洗工程は、スプレー洗浄・脱水・
浸漬洗浄・脱水のサイクル洗浄により短時間で効果的な
水洗洗浄を行うことができる。その他の浸漬洗浄方式も
用いることができる。なお、以下の説明においては、前
記真空脱水及び水洗洗浄を含めて単に水洗工程と表示す
る。
【0026】さらに本発明によれば、前記酸処理工程及
び水洗工程を行ったスライドファスナーチェーンの務歯
は、さらに防錆処理(防錆工程+水洗工程+乾燥工程)
を行い、あるいはさらにクリヤ塗装処理(塗装工程+乾
燥工程)又は鍍金処理を行い、耐食性、耐候性等を向上
させることができる。
【0027】防錆工程は、前記酸処理によって平滑にさ
れた務歯表面の再度の酸化物生成を防ぎ、あるいはまた
クリヤ塗装工程での塗膜の密着性を良くするための工程
である。すなわち、務歯の噛合凹部に前記酸処理液が残
留した場合、乾燥によって凝縮され、務歯表面への塗膜
の密着性が悪くなるため、クリヤ塗装を行う場合には、
塗装処理に先立って防錆処理を施すことが好ましい。こ
の防錆工程は、従来公知のベンゾトリアゾール系水溶
液、リン酸エステル系水溶液、又はその他の防錆液に浸
漬又はスプレーすることにより行う。務歯の濡れ性を良
くするために、前記したような界面活性剤を添加するこ
ともできる。防錆剤の濃度は0.1〜5重量%が適当で
ある。濃度が高すぎると、テープの繊維間に防錆剤の白
粉が残存する可能性があり、外観上好ましくない。ま
た、浸漬法により防錆処理を行う場合、処理条件は50
℃以下、好ましくは室温で10秒乃至1分程度が適当で
ある。
【0028】前記防錆工程は、次工程で直ちに鍍金処理
等を行う場合には行う必要が無く、また、その他の次工
程の場合でも、わずかの酸化物生成が問題にならない場
合には省くことができる。鍍金処理は従来公知の種々の
方法で行うことができる。また、防錆工程後の水洗工程
は、防錆剤がファスナーテープに悪影響を及ぼさない場
合、省くことができる。乾燥工程は、熱風又はその他の
熱源により、ファスナーテープの染色堅牢度に影響を与
えない150℃以下の温度で行うことが好ましい。
【0029】クリヤ塗装工程は、ファスナーチェーンの
銅又は銅合金製務歯部だけにロールコーター又はその他
の方法でクリヤ塗料を塗布して行い、それにより務歯の
耐食性を高めることができる。塗膜乾燥工程は、前記防
錆工程後の乾燥工程と同様に行う。前記した本発明の酸
処理によって鏡面状の高光沢表面を付与された務歯に、
直ちに防錆処理・クリヤ塗装の一連の耐食処理を行える
ため、銅又は銅合金製務歯表面に密着性のよい塗膜が形
成され、著しく耐食性が向上すると共に、スライドファ
スナーとして使用したときの摩擦堅牢度等にも優れたも
のとなる。
【0030】また、最終工程として、一般のスライドフ
ァスナーと同じく摺動抵抗を軽くするため務歯部分にワ
ックス掛けをしても良い。この工程は、摺動抵抗が充分
に軽い場合は、省いてもよい。前記の一連の工程は、各
工程ごとにバッチ処理をしてもよいし、任意の工程単位
で連続処理をしてもよく、さらに、最初から最後の工程
まで連続処理をしても同様の品質の製品が得られる。
【0031】
【実施例】以下に実施例を示して本発明について具体的
に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるもので
ないことはもとよりである。
【0032】実施例1 85%Cu−15%Znの銅合金からなる務歯を有する
ファスナーチェーンを、30℃の酸処理液中に2分間浸
漬して酸処理を行った。酸処理液としては、界面活性剤
としてポリオキシエチレンオレイルエーテルを1g/
l、過酸化水素 80g/l、硫酸 20g/l、リン
酸 0.5g/l、及びメチルアルコールを20g/l
含有する酸性水溶液を使用した。次に、次工程での水洗
洗浄を容易にするために、ファスナーテープに含まれた
酸処理液を真空脱水により除去した。その後、水洗工程
として、ファスナーチェーンに水を強力にスプレーした
後、直ちに真空脱水し、続いて水に浸漬した後、直ちに
真空脱水を行った。ファスナーテープに含まれた酸処理
液を充分に除去するために、スプレー、脱水、浸漬、脱
水からなる前記の水洗工程を3回行った。
【0033】前記実施例1により得られた製品及び処理
前のファスナーチェーンの務歯の表面状態を、レーザー
テック社製走査型レーザー顕微鏡1LM−21で測定し
た。測定は、務歯表面の長さ0.7mm、幅0.1mm
の範囲の面について行った。その結果を、長さ方向に1
00倍、幅方向に250倍、高さ方向に2,500倍に
拡大した鳥瞰図として図3に示す。図3の(A)は処理
前、(B)は前記処理後の務歯表面の状態を示してい
る。前記測定結果に基づいて、本発明の酸処理前及び処
理後のファスナーチェーンについて、務歯表面の凹凸深
さの分布を計算した。その結果に基づいて求めた務歯表
面の凹凸の深さの最大値と平均値を表1に示す。
【表1】
【0034】また、光沢度については、ファスナーチェ
ーンの務歯の寸法が、幅1mm、長さ3mmと極めて小
さいため測定することができないので、代替として85
%Cu−15%Znの銅合金の板材について前記実施例
1の酸処理を行い、酸処理前と処理後の光沢度を測定し
た。光沢度の測定は、JIS Z−8741に準じて2
0度鏡面光沢を村上色彩技術研究所製GM−26D光沢
度計で測定し、光沢度の増加量は、酸処理前と処理後と
の光沢度差により求めた。その結果を表2に示す。
【表2】
【0035】実施例2 前記実施例1と同様に、85%Cu−15%Znの銅合
金からなる務歯を有するファスナーチェーンを、30℃
の酸処理液中に2分間浸漬して酸処理を行った後、水洗
した。酸処理液としては、実施例1と同じ酸処理液を使
用した。水洗工程も実施例1と同様に行った。次に、酸
処理したファスナーチェーンを1,1,1−ベンゾトリ
アゾールを1g/l含有する水溶液に常温で30秒間浸
漬し、防錆処理を行った。次いで、脱水した後、ファス
ナーチェーンを乾燥機中にいれ、130℃の熱風を吹き
付けて3分間処理することにより乾燥した。さらに、フ
ァスナーチェーンの務歯表面にロールでアクリル−ウレ
タン系のクリヤ塗料を塗布した後、110℃で10分間
熱風乾燥することにより、クリヤ塗装を行った。同様に
して、ファスナーチェーンの裏面にもクリヤ塗装を行っ
た後、務歯表面にワックスを塗布して製品とした。
【0036】前記実施例2により得られた製品の務歯に
ついて、表3に示す各種の耐食性試験を行い、表3に示
す結果を得た。なお、表3に示した数値は、務歯表面の
面積に対し腐食した部分の面積の割合(%)を示してい
る。各試験は、酸性汗堅牢度試験及びアルカリ性汗堅牢
度試験についてはJIS−L−0848(A−工法)に
従って、塩水噴霧試験はJIS−H−8610、耐光性
試験はJIS−L−0841、耐候性試験はJIS−D
−0205に従ってそれぞれ行った。亜硫酸ガス曝露試
験は、デシケータの中に亜硫酸水素ナトリウム35%溶
液が10ml入っているビーカーを入れ、このデシケー
タ内にハンガーで吊り下げた状態で被試験物を入れて行
い、また、アンモニアガス曝露試験は、デシケータの中
にアンモニア水28%溶液が10ml入っているビーカ
ーを入れ、このデシケータ内にハンガーで吊り下げた状
態で被試験物を入れて行った。
【表3】
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法によれば、
前記酸処理液中に浸漬する単一の工程により、極めて短
時間に、線状材からの切断成形の際に生じた務歯外面の
切断痕跡を平滑化できる。従って、手触りの良好な高光
沢の務歯を有するスライドファスナー又はそのチェーン
を生産性良く製造できると共に、工程数が大巾に減少す
るため、それに要する材料費及びエネルギー費も大巾に
削減され、コスト的にも極めて有利となる。また、被処
理物たる銅又は銅合金製務歯を予めファスナーテープの
長手方向縁部に沿って定間隔に取り付けた状態で本発明
の酸処理を行っても、その処理は前記したように単一工
程で極めて短時間に行われるため、ファスナーテープの
色落ち、あるいは材質の劣化は極力低く抑えられ、処理
後のスライドファスナーとしての充分な品質が保持され
る。
【0038】さらに、本発明による酸処理は、被処理物
を単に本発明の酸処理液中に浸漬するだけで済み、しか
も工程数も少ないため、連続状スライドファスナーチェ
ーンの状態で処理できるだけでなく、スライドファスナ
ーを使用する顧客の要望に応じて所定の長さのスライド
ファスナーをステンレス製ハンガー等適当な治具にセッ
トし、手作業にて容易に処理することもでき、多品種少
量生産方式にも対応できるという利点がある。また、本
発明による前記酸処理後、務歯外面に防錆処理、クリヤ
塗装、あるいは鍍金を施すことにより、耐食性、塗膜の
密着性、耐候性等に優れた製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】銅又は銅合金製の線状材から務歯を切断した状
態を示す概略部分斜視図である。
【図2】線状材から切断成形した銅又は銅合金製務歯を
ファスナーテープの長手方向縁部に沿って取り付けた状
態を示す概略部分斜視図である。
【図3】本発明による酸処理前(A)及び処理後(B)
の務歯の走査型レーザー顕微鏡により測定した表面状態
の拡大図である。
【符号の説明】
1 線状材 2 務歯 3 噛合凹部 4 噛合凸部 5 ファスナーテープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 22/00 - 22/86 B21D 53/54

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅又は銅合金製の線状体より切断成形し
    た多数の務歯部材をファスナーテープの長手方向縁部に
    沿って定間隔に取り付けて製造したスライドファスナー
    又はそのチェーンの務歯を、脱脂工程を経ることなくそ
    のまま、過酸化水素 50〜250g/l、硫酸 10
    〜150g/l、リン酸 0.5〜5g/l、界面活性
    剤 0.01〜2g/l及び脂肪族アルコール 1〜1
    00g/lを含有する酸性水溶液からなる酸処理液に浸
    漬し、務歯外面を酸処理して平滑化することを特徴とす
    るスライドファスナー又はそのチェーンの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記務歯がCu 60〜100%、Zn
    0〜35%、Ni0〜15%、及び不可避的不純物の
    組成を有する銅又は銅合金からなることを特徴とする請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 酸処理したスライドファスナー又はその
    チェーンの務歯を防錆液に浸漬して、務歯外面にさらに
    防錆処理を施すことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 防錆処理した務歯外面にさらにクリヤ塗
    装を施すことを特徴とする請求項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 酸処理した務歯外面にさらに鍍金を施す
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
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