JPH0824012A - 光沢研磨処理されたスライドファスナーチェーン及びその製造方法 - Google Patents
光沢研磨処理されたスライドファスナーチェーン及びその製造方法Info
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- JPH0824012A JPH0824012A JP6196840A JP19684094A JPH0824012A JP H0824012 A JPH0824012 A JP H0824012A JP 6196840 A JP6196840 A JP 6196840A JP 19684094 A JP19684094 A JP 19684094A JP H0824012 A JPH0824012 A JP H0824012A
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- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23F—NON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ファスナーテープの一方の縁部に差し込んで
付着されたエレメントの付着強度が良好で、且つ外部表
面だけ光沢研磨処理されたスライドファスナーチェーン
を簡単に低廉な工程で製造すること。 【構成】 本発明は銅又は銅系合金製のエレメントが、
ファスナーテープの一方の縁部に従方向に従って、等間
隔に付着されてなるファスナーチェーンにおいて、前記
エレメントの外部表面は化学光沢研磨処理されてあり、
その内部脚部は化学研磨処理されていないことを特徴と
する光沢研磨処理されたスライドファスナーチェーンを
提供する。このようなファスナーチェーンは、銅又は銅
系合金製のエレメントが、ファスナーチェーン上に付着
されてなるスライドファスナーチェーンを脱脂し、水洗
した後、化学研磨処理液中に浸漬させ化学研磨処理し、
そして水洗、脱水、乾燥させる一連の工程からなる光沢
研磨処理されたスライドファスナーチェーンの製造方法
により製造することができる。
付着されたエレメントの付着強度が良好で、且つ外部表
面だけ光沢研磨処理されたスライドファスナーチェーン
を簡単に低廉な工程で製造すること。 【構成】 本発明は銅又は銅系合金製のエレメントが、
ファスナーテープの一方の縁部に従方向に従って、等間
隔に付着されてなるファスナーチェーンにおいて、前記
エレメントの外部表面は化学光沢研磨処理されてあり、
その内部脚部は化学研磨処理されていないことを特徴と
する光沢研磨処理されたスライドファスナーチェーンを
提供する。このようなファスナーチェーンは、銅又は銅
系合金製のエレメントが、ファスナーチェーン上に付着
されてなるスライドファスナーチェーンを脱脂し、水洗
した後、化学研磨処理液中に浸漬させ化学研磨処理し、
そして水洗、脱水、乾燥させる一連の工程からなる光沢
研磨処理されたスライドファスナーチェーンの製造方法
により製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光沢研磨処理されたスラ
イドファスナーチェーン及びその製造方法に関し、更に
詳細には銅又は銅系合金製のエレメント(ジッパーの
歯)が付着されているファスナーチェーンを光沢研磨処
理して得たスライドファスナーチェーン及びその処理方
法に関するものである。
イドファスナーチェーン及びその製造方法に関し、更に
詳細には銅又は銅系合金製のエレメント(ジッパーの
歯)が付着されているファスナーチェーンを光沢研磨処
理して得たスライドファスナーチェーン及びその処理方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属製のスライドファスナーチェーン
は、繊維織物等から作られたファスナーテープの一方の
縁部に、このテープの従方向に従って、等間隔に金属製
エレメントを連続に付着させて製造される。
は、繊維織物等から作られたファスナーテープの一方の
縁部に、このテープの従方向に従って、等間隔に金属製
エレメントを連続に付着させて製造される。
【0003】従来、このような金属製エレメントの付着
作業は、機械的な切断、プレス加工等の工程により遂行
されたので、最終製品においてエレメントの表面感触が
粗いという問題があった。更に、金属製エレメントが、
銅又は銅合金から成っている銅系ファスナーの場合は、
エレメントを構成している銅又は銅合金が、空気中で容
易に酸化して変色する問題も発生した。エレメントの表
面感触を改善する方案としては、 1)エレメントを機械的に表面加工する方法(“面取
り”による方法と通称する); 2)エレメントを研磨布又は銅線ブラシでバフ(Buf
fing)研磨する方法 等が知られている。
作業は、機械的な切断、プレス加工等の工程により遂行
されたので、最終製品においてエレメントの表面感触が
粗いという問題があった。更に、金属製エレメントが、
銅又は銅合金から成っている銅系ファスナーの場合は、
エレメントを構成している銅又は銅合金が、空気中で容
易に酸化して変色する問題も発生した。エレメントの表
面感触を改善する方案としては、 1)エレメントを機械的に表面加工する方法(“面取
り”による方法と通称する); 2)エレメントを研磨布又は銅線ブラシでバフ(Buf
fing)研磨する方法 等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般的にエレ
メントの付着作業は、高速でエレメントを切断、プレス
形成することにより行い、又、各々のエレメントは数m
m程度でその大きさが非常に小さいため、機械的に強い
面取りをすると、エレメント形成が損傷されるので、前
記の面取りによる方法によっては表面感触が充分に改善
されたファスナーチェーンを得ることが出来ない。
メントの付着作業は、高速でエレメントを切断、プレス
形成することにより行い、又、各々のエレメントは数m
m程度でその大きさが非常に小さいため、機械的に強い
面取りをすると、エレメント形成が損傷されるので、前
記の面取りによる方法によっては表面感触が充分に改善
されたファスナーチェーンを得ることが出来ない。
【0005】又、研磨布によるバフ研磨方法によると、
相当な程度に表面感触が改善されたファスナーチェーン
を得ることはできるが、バフ研磨によって発生した粉塵
がエレメントとかファスナーチェーンに付着し、テープ
を汚染する問題が発生する。
相当な程度に表面感触が改善されたファスナーチェーン
を得ることはできるが、バフ研磨によって発生した粉塵
がエレメントとかファスナーチェーンに付着し、テープ
を汚染する問題が発生する。
【0006】更に、研磨布で研磨する時、エレメントに
光沢を与える為、研磨剤等を使用すると、この研磨剤が
ファスナーテープ上に浸透、付着しテープを一層汚染す
る問題が発生する。
光沢を与える為、研磨剤等を使用すると、この研磨剤が
ファスナーテープ上に浸透、付着しテープを一層汚染す
る問題が発生する。
【0007】又、エレメントはテープの一方の縁部に付
着されているので、エレメントをバフ研磨処理する時、
テープの一部にもバフ剤が触れテープが損傷される問題
が発生する恐れもある。
着されているので、エレメントをバフ研磨処理する時、
テープの一部にもバフ剤が触れテープが損傷される問題
が発生する恐れもある。
【0008】前記した如きの方法などをさらに改善した
方法としては、エレメントのみを単独にバレル研磨、又
は化学研磨処理した後、ファスナーテープに付着する方
法が提案されている。この方法は金属材料をプレス切断
により形成した金属製エレメントを、予め研磨処理した
後ファスナーテープに付着する方法であり、該方法によ
ると、相当に表面感触が良好で、且つある程度光沢のあ
るファスナーチェーンを得ることができる。
方法としては、エレメントのみを単独にバレル研磨、又
は化学研磨処理した後、ファスナーテープに付着する方
法が提案されている。この方法は金属材料をプレス切断
により形成した金属製エレメントを、予め研磨処理した
後ファスナーテープに付着する方法であり、該方法によ
ると、相当に表面感触が良好で、且つある程度光沢のあ
るファスナーチェーンを得ることができる。
【0009】しかしながら、この方法によれば、各々の
エレメントを予め研磨処理した後、テープに付着しなけ
ればならないので、従来の方法に比べ工程が煩雑にな
り、そのため、コストが高くなる。
エレメントを予め研磨処理した後、テープに付着しなけ
ればならないので、従来の方法に比べ工程が煩雑にな
り、そのため、コストが高くなる。
【0010】一方、エレメントをテープ上に植え付ける
工程においては、エレメントの内側脚部がテープの一方
の縁部を包囲した状態に差し込み付着した状態で、エレ
メントを加圧結束させることになる。従って、このよう
にテープ上に接触、結合させるエレメントの内側脚部
は、粗い状態になっているものが、エレメントの結合強
度を増加させるのでもっと好ましい。
工程においては、エレメントの内側脚部がテープの一方
の縁部を包囲した状態に差し込み付着した状態で、エレ
メントを加圧結束させることになる。従って、このよう
にテープ上に接触、結合させるエレメントの内側脚部
は、粗い状態になっているものが、エレメントの結合強
度を増加させるのでもっと好ましい。
【0011】ところが、前記した事前処理方法によって
処理されたエレメントは、その外部表面だけでなく内側
脚部も同時に研磨処理されるため、テープに結合させた
ときの付着強度が低下し、最終製品上で使用する時、エ
レメントがテープから容易に脱落する問題が発生し得
る。
処理されたエレメントは、その外部表面だけでなく内側
脚部も同時に研磨処理されるため、テープに結合させた
ときの付着強度が低下し、最終製品上で使用する時、エ
レメントがテープから容易に脱落する問題が発生し得
る。
【0012】更に、テープへの付着工程において、予め
処理されたエレメントの表面光沢面が損傷を受ける恐れ
もある。
処理されたエレメントの表面光沢面が損傷を受ける恐れ
もある。
【0013】本発明は前記のような従来技術の問題点を
解決するために案出したもので、本発明の目的は表面感
触が優秀な銅系スライドファスナーチェーンを提供する
ことにある。
解決するために案出したもので、本発明の目的は表面感
触が優秀な銅系スライドファスナーチェーンを提供する
ことにある。
【0014】本発明の他の目的は、表面光沢が優秀な銅
系スライドファスナーチェーンを提供することにある。
系スライドファスナーチェーンを提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、表面光沢が優秀で、
且つ防錆能力も優秀な銅系スライドファスナーチェーン
を提供することになる。
且つ防錆能力も優秀な銅系スライドファスナーチェーン
を提供することになる。
【0016】さらに、本発明の他の目的は、前記のよう
な特性を示す銅系スライドファスナーチェーンを簡単で
低廉に製造する方法を提供することにある。
な特性を示す銅系スライドファスナーチェーンを簡単で
低廉に製造する方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、本発明は銅又は銅系合金製のエレメント(以
下、“銅系エレメント”と称する)がファスナーテープ
上に付着されてなるスライドファスナーチェーンを脱脂
し、水洗した後、化学研磨処理液中に沈漬させ化学研磨
処理し、そして水洗、脱水、乾燥させる一連の工程でな
る光沢研磨処理されたスライドファスナーチェーンの製
造方法、及びこのような方法により製造されるファスナ
ーチェーンを提供する。
ために、本発明は銅又は銅系合金製のエレメント(以
下、“銅系エレメント”と称する)がファスナーテープ
上に付着されてなるスライドファスナーチェーンを脱脂
し、水洗した後、化学研磨処理液中に沈漬させ化学研磨
処理し、そして水洗、脱水、乾燥させる一連の工程でな
る光沢研磨処理されたスライドファスナーチェーンの製
造方法、及びこのような方法により製造されるファスナ
ーチェーンを提供する。
【0018】本発明の他の実施形態によると、銅系エレ
メントがファスナーテープ上に付着されてなるスライド
ファスナーチェーンを脱脂し、水洗した後、化学研磨処
理液中に沈漬させ化学研磨処理し、そして水洗、脱水し
た後、これをさらに防錆液中に沈漬させ防錆処理し、そ
して水洗、脱水、乾燥させる一連の工程からなる光沢研
磨及び防錆処理されたスライドファスナーチェーンの製
造方法、及びこの方法により製造されたファスナーチェ
ーンが提供される。
メントがファスナーテープ上に付着されてなるスライド
ファスナーチェーンを脱脂し、水洗した後、化学研磨処
理液中に沈漬させ化学研磨処理し、そして水洗、脱水し
た後、これをさらに防錆液中に沈漬させ防錆処理し、そ
して水洗、脱水、乾燥させる一連の工程からなる光沢研
磨及び防錆処理されたスライドファスナーチェーンの製
造方法、及びこの方法により製造されたファスナーチェ
ーンが提供される。
【0019】本発明の第3実施形態によると、銅系エレ
メントがファスナーテープ上に付着されてなるスライド
ファスナーチェーンを脱脂し中和した後、化学研磨処理
液中に沈漬させ化学研磨処理し、そして酸洗し、さらに
防錆液中に沈漬させ防錆処理し、そして水洗、乾燥させ
てクリア(clear)塗装、及び乾燥させる一連の工
程からなる光沢研磨、及び防錆処理されたスライドファ
スナーチェーンの製造方法及びこの方法により製造され
たファスナーチェーンが提供される。
メントがファスナーテープ上に付着されてなるスライド
ファスナーチェーンを脱脂し中和した後、化学研磨処理
液中に沈漬させ化学研磨処理し、そして酸洗し、さらに
防錆液中に沈漬させ防錆処理し、そして水洗、乾燥させ
てクリア(clear)塗装、及び乾燥させる一連の工
程からなる光沢研磨、及び防錆処理されたスライドファ
スナーチェーンの製造方法及びこの方法により製造され
たファスナーチェーンが提供される。
【0020】本発明の方法により得られるファスナーチ
ェーンは、金属製エレメントの表面部は均一に光沢処理
されながら、このエレメントの内部脚部を全く化学研磨
処理されなくファスナーテープの縁部に強固に付着され
ていることになる。
ェーンは、金属製エレメントの表面部は均一に光沢処理
されながら、このエレメントの内部脚部を全く化学研磨
処理されなくファスナーテープの縁部に強固に付着され
ていることになる。
【0021】本発明の方法に採用されている各工程で使
用された処理液、又は処理水は強制的に除去することが
でき、また洗浄水の脱水は真空脱水法によるのが好まし
い。
用された処理液、又は処理水は強制的に除去することが
でき、また洗浄水の脱水は真空脱水法によるのが好まし
い。
【0022】本発明で使用される化学研磨液としては、
過酸化水素を含有するものが好ましい。
過酸化水素を含有するものが好ましい。
【0023】本発明の方法において最も特徴的な工程
は、脱脂工程及び化学研磨処理工程であり、其の他の工
程は必要によって付加されるものである。本発明におい
て、防錆及びクリア塗装工程は必須的なものではなく、
防錆効果を得るため付加される選択的な工程である。
又、必要によっては、本発明の方法により処理されたフ
ァスナーチェーンにワックス処理をさらに付加すること
ができる。
は、脱脂工程及び化学研磨処理工程であり、其の他の工
程は必要によって付加されるものである。本発明におい
て、防錆及びクリア塗装工程は必須的なものではなく、
防錆効果を得るため付加される選択的な工程である。
又、必要によっては、本発明の方法により処理されたフ
ァスナーチェーンにワックス処理をさらに付加すること
ができる。
【0024】以下、本発明の方法を構成する各工程をさ
らに詳細に記述する。 1)脱脂工程 本工程は、アルカリ脱脂清浄法又はその他の清浄法を使
用して遂行することができる。本工程においては、脱脂
液をファスナーエレメントの上にスプレーするか、又は
ファスナーチェーンを脱脂液中に浸漬させる方法が使用
可能であり、浸漬させる方法においては脱脂液を攪拌す
ることにより脱脂清浄効果を高めることができる。
らに詳細に記述する。 1)脱脂工程 本工程は、アルカリ脱脂清浄法又はその他の清浄法を使
用して遂行することができる。本工程においては、脱脂
液をファスナーエレメントの上にスプレーするか、又は
ファスナーチェーンを脱脂液中に浸漬させる方法が使用
可能であり、浸漬させる方法においては脱脂液を攪拌す
ることにより脱脂清浄効果を高めることができる。
【0025】脱脂工程後、次の工程に移行する前に、真
空脱水法によりファスナーチェーンに付着された脱脂液
を除去し、脱脂液が次の工程に付いて行くのを最小化
し、次の各薬品処理工程が終わった後にも、本脱脂工程
でのように真空脱水をする。各真空脱水後に行う水洗工
程はスプレー洗浄、脱水、浸漬洗浄、脱水のサイクル洗
浄により短時間に効果的な水洗洗浄を行うことが出来
る。その他の浸漬洗浄方法も使用することができる。以
下の各薬品処理後にも前記の水洗洗浄を行う。以下の説
明では前記した真空脱水及び水洗洗浄を含めて単純に水
洗洗浄と表示する。
空脱水法によりファスナーチェーンに付着された脱脂液
を除去し、脱脂液が次の工程に付いて行くのを最小化
し、次の各薬品処理工程が終わった後にも、本脱脂工程
でのように真空脱水をする。各真空脱水後に行う水洗工
程はスプレー洗浄、脱水、浸漬洗浄、脱水のサイクル洗
浄により短時間に効果的な水洗洗浄を行うことが出来
る。その他の浸漬洗浄方法も使用することができる。以
下の各薬品処理後にも前記の水洗洗浄を行う。以下の説
明では前記した真空脱水及び水洗洗浄を含めて単純に水
洗洗浄と表示する。
【0026】2)中和工程 本工程は、稀硫酸または稀硫酸を含有する溶液、又はそ
の他の酸溶液にファスナーチェーンを浸漬させることに
より行う。この中和工程によりファスナーチェーンに残
留する脱脂液のアルカリ成分を中和し、後続する化学研
磨工程における酸化反応が均一に行われるようにして、
製品の外観状態を良くする。この工程は、エレメント表
面の酸化物が少ない場合、又は前記水洗洗液で充分にア
ルカリ成分が除去されている場合には省略できる。
の他の酸溶液にファスナーチェーンを浸漬させることに
より行う。この中和工程によりファスナーチェーンに残
留する脱脂液のアルカリ成分を中和し、後続する化学研
磨工程における酸化反応が均一に行われるようにして、
製品の外観状態を良くする。この工程は、エレメント表
面の酸化物が少ない場合、又は前記水洗洗液で充分にア
ルカリ成分が除去されている場合には省略できる。
【0027】3)化学研磨工程 本工程は、化学研磨液を使用し金属製のエレメント表面
を酸化し、生成酸化物を溶解させることにより表面を滑
らかにする工程である。化学研磨液として、従来公知の
“キリンス浴”、“キリンス浴”の改良浴、クロム酸含
有浴、過酸化水素含有浴、及びその他の化学研磨液を使
用できるが、特に品質、作業性、そして薬品による公害
問題などの面で過酸化水素含有浴が好ましい。
を酸化し、生成酸化物を溶解させることにより表面を滑
らかにする工程である。化学研磨液として、従来公知の
“キリンス浴”、“キリンス浴”の改良浴、クロム酸含
有浴、過酸化水素含有浴、及びその他の化学研磨液を使
用できるが、特に品質、作業性、そして薬品による公害
問題などの面で過酸化水素含有浴が好ましい。
【0028】4)酸洗工程 本工程は、稀硫酸または稀硫酸含有溶液、又はその他の
酸性溶液にファスナーチェーンを浸漬させることにより
行う。この酸洗工程によりエレメント表面の残留酸化物
が除去され、エレメントの表面に光沢面が現れる。この
工程は、前記化学研磨工程において、酸化物が生成され
ないように研磨された時には省略できる。
酸性溶液にファスナーチェーンを浸漬させることにより
行う。この酸洗工程によりエレメント表面の残留酸化物
が除去され、エレメントの表面に光沢面が現れる。この
工程は、前記化学研磨工程において、酸化物が生成され
ないように研磨された時には省略できる。
【0029】酸洗工程後に行う中和工程は、ファスナー
チェーンに残留する酸成分を中和するための工程であ
り、この工程は弱アルカリ性溶液にファスナーチェーン
を浸漬することにより遂行できる。この工程は、酸洗工
程後に行う水洗洗浄工程にて充分に酸成分が除去可能な
場合には省略しても良い。
チェーンに残留する酸成分を中和するための工程であ
り、この工程は弱アルカリ性溶液にファスナーチェーン
を浸漬することにより遂行できる。この工程は、酸洗工
程後に行う水洗洗浄工程にて充分に酸成分が除去可能な
場合には省略しても良い。
【0030】5)防錆工程 本工程は、エレメント表面の酸化物生成を防ぎ、又クリ
ア塗装工程における塗料の密着性を良くする為の工程で
ある。
ア塗装工程における塗料の密着性を良くする為の工程で
ある。
【0031】従来公知の“ベンゾトリアゾール”系の水
溶液、又はその他の防錆液にファスナーチェーンを浸漬
させるとか、又は処理液をエレメント上にスプレーさせ
ることにより行う。この工程は後続工程においてエレメ
ント表面の酸化物の生成が問題にならない場合には省略
できる。又、防錆工程後の水洗洗浄の工程は、防錆剤が
ファスナーテープに悪影響を及ばない場合には省略でき
る。
溶液、又はその他の防錆液にファスナーチェーンを浸漬
させるとか、又は処理液をエレメント上にスプレーさせ
ることにより行う。この工程は後続工程においてエレメ
ント表面の酸化物の生成が問題にならない場合には省略
できる。又、防錆工程後の水洗洗浄の工程は、防錆剤が
ファスナーテープに悪影響を及ばない場合には省略でき
る。
【0032】6)乾燥工程 本工程は、テープの染色堅牢度に影響を及ばない150
℃以下の温度で行い、熱風又はその他の熱により乾燥さ
れる。
℃以下の温度で行い、熱風又はその他の熱により乾燥さ
れる。
【0033】7)クリア塗装工程 本塗装工程は、ファスナーチェーンの金属製エレメント
のみにローラーコーティング機、又はその他の方法で塗
料を塗布してエレメントの耐腐食性を高める。塗料乾燥
工程は、前記の乾燥工程と同様である。又、最終工程と
して一般のスライドファスナーと同一に滑り運動抵抗を
軽くするため、エレメント部分にワックスをかけても良
い。この工程は滑り運動抵抗が充分に少ない場合は省略
しても良い。
のみにローラーコーティング機、又はその他の方法で塗
料を塗布してエレメントの耐腐食性を高める。塗料乾燥
工程は、前記の乾燥工程と同様である。又、最終工程と
して一般のスライドファスナーと同一に滑り運動抵抗を
軽くするため、エレメント部分にワックスをかけても良
い。この工程は滑り運動抵抗が充分に少ない場合は省略
しても良い。
【0034】前記の一連の工程は各工程毎、バチ処理し
ても良く、又は任意の工程単位で連続処理しても良い。
又、最初から最後の工程まで連続処理しても同一品質の
製品が得られる。
ても良く、又は任意の工程単位で連続処理しても良い。
又、最初から最後の工程まで連続処理しても同一品質の
製品が得られる。
【0035】本発明の方法中の必須構成工程である化学
研磨工程において、化学研磨液として過酸化水素含有浴
を使用した場合には、下記化学式で示されるように、銅
または銅系合金製のエレメントが酸化性の条件下で、先
ず酸化物を形成し、それが酸に溶解されつつ表面の平滑
化が成される。
研磨工程において、化学研磨液として過酸化水素含有浴
を使用した場合には、下記化学式で示されるように、銅
または銅系合金製のエレメントが酸化性の条件下で、先
ず酸化物を形成し、それが酸に溶解されつつ表面の平滑
化が成される。
【化1】
【化2】
【化3】
【0036】前記の反応工程において、凹凸のある金属
面を浴に漬けると、化学研磨液との境界面に溶解反応に
て発生した金属化合物拡散層が形成され、金属はこの拡
散層を通じて浴中に移行し、溶解するが、この段階にお
ける拡散速度は、拡散層の厚さに反比例するものであ
り、拡散層の厚さが外観の金属表面に対し同様の模様で
あれば、凹部として厚く、凸部としては薄くなり、逆に
拡散速度は凹部では早く、凸部では遅くなって活性化に
なる。
面を浴に漬けると、化学研磨液との境界面に溶解反応に
て発生した金属化合物拡散層が形成され、金属はこの拡
散層を通じて浴中に移行し、溶解するが、この段階にお
ける拡散速度は、拡散層の厚さに反比例するものであ
り、拡散層の厚さが外観の金属表面に対し同様の模様で
あれば、凹部として厚く、凸部としては薄くなり、逆に
拡散速度は凹部では早く、凸部では遅くなって活性化に
なる。
【0037】前記したように、本発明の光沢研磨処理ス
ライドファスナーチェーンの製造方法によると、銅又は
銅合金から成る金属製エレメントがファスナーチェーン
の一方の縁部に、等間隔に植えられたスライドファスナ
ーチェーンの状態で化学研磨処理される。従って、本発
明の方法で製造されたスライドファスナーチェーンはテ
ープの一方の縁部に付着されたエレメントの内部脚部に
は化学研磨液が浸透し難いので、エレメントの付着強度
が低下しないという特徴がある。
ライドファスナーチェーンの製造方法によると、銅又は
銅合金から成る金属製エレメントがファスナーチェーン
の一方の縁部に、等間隔に植えられたスライドファスナ
ーチェーンの状態で化学研磨処理される。従って、本発
明の方法で製造されたスライドファスナーチェーンはテ
ープの一方の縁部に付着されたエレメントの内部脚部に
は化学研磨液が浸透し難いので、エレメントの付着強度
が低下しないという特徴がある。
【0038】一方、エレメントの表面は、化学研磨の特
徴の一つであるバリ部(粗い部分)及びコーナー部が平
面部よりも化学研磨され易いので、エレメントの外形寸
法の差異を0.01mm以下に抑制しつつ面取りされ表
面感触が良くなる。
徴の一つであるバリ部(粗い部分)及びコーナー部が平
面部よりも化学研磨され易いので、エレメントの外形寸
法の差異を0.01mm以下に抑制しつつ面取りされ表
面感触が良くなる。
【0039】又、エレメントの平面部は、化学研磨によ
るミラー面になって光沢性を持ち、さらに従来方法のよ
うに個々のエレメントを化学研磨処理した後、ファスナ
ーテープの縁部に加圧付着させる場合のように、光沢が
損傷されることも発生しない。
るミラー面になって光沢性を持ち、さらに従来方法のよ
うに個々のエレメントを化学研磨処理した後、ファスナ
ーテープの縁部に加圧付着させる場合のように、光沢が
損傷されることも発生しない。
【0040】さらに、化学研磨処理の後、直ちに防錆剤
処理またはクリア塗装の一連の防錆処理をするため、金
属製エレメントの表面に密着の良い塗膜が形成され耐腐
食性が著しく向上される。従って、スライドファスナー
を使用する時、スライドーの開閉によるエレメントとス
ライドがよく合うことになる。従来の方法により形成さ
れた塗膜はその密度が薄いので剥離されやすいが、本発
明の方法により製造されたファスナーは500回の開閉
試験にもその塗膜が剥離されない。
処理またはクリア塗装の一連の防錆処理をするため、金
属製エレメントの表面に密着の良い塗膜が形成され耐腐
食性が著しく向上される。従って、スライドファスナー
を使用する時、スライドーの開閉によるエレメントとス
ライドがよく合うことになる。従来の方法により形成さ
れた塗膜はその密度が薄いので剥離されやすいが、本発
明の方法により製造されたファスナーは500回の開閉
試験にもその塗膜が剥離されない。
【0041】さらに、従来のように、個々のエレメント
を化学研磨処理した後、テープの縁部に加圧付着させる
製造法においては、エレメント付着時に油脂を使用する
ため、この際、使用された油脂が残留し塗膜の密着度が
低下することが避けられなかったが、本発明の方法によ
ると、ファスナーチェーンの状態で処理するため、この
ような問題は無い。
を化学研磨処理した後、テープの縁部に加圧付着させる
製造法においては、エレメント付着時に油脂を使用する
ため、この際、使用された油脂が残留し塗膜の密着度が
低下することが避けられなかったが、本発明の方法によ
ると、ファスナーチェーンの状態で処理するため、この
ような問題は無い。
【0042】又、本発明の光沢研磨処理スライドファス
ナーチェーンの製造方法は、一連の工程を簡単で、しか
も短時間に処理できるので処理費用を安くし得るとの利
点がある。
ナーチェーンの製造方法は、一連の工程を簡単で、しか
も短時間に処理できるので処理費用を安くし得るとの利
点がある。
【0043】金属の表面研磨手段として化学研磨を使用
できるとのことは周知の事実である。しかし、ファスナ
ーチェーンの状態で化学研磨処理する場合には、処理液
によるファスナーテープの変色、変質という問題があ
る。従って、本発明では、このような問題を解決するた
め、前記した各処理工程後に使用された各処理液の強制
的除去及び水洗脱水を行い、特に脱水時に真空脱水法を
使って各処理液がテープに残留しないようにする。即
ち、本発明の光沢研磨処理チェーンの製造方法は、スラ
イドファスナーチェーンの状態で前記した各処理を行う
ことと、前記の各処理工程後に使用された各処理液の強
制的除去と水洗、脱水をして各処理液がテープに残留し
ないようにすることの組合を特徴としている。
できるとのことは周知の事実である。しかし、ファスナ
ーチェーンの状態で化学研磨処理する場合には、処理液
によるファスナーテープの変色、変質という問題があ
る。従って、本発明では、このような問題を解決するた
め、前記した各処理工程後に使用された各処理液の強制
的除去及び水洗脱水を行い、特に脱水時に真空脱水法を
使って各処理液がテープに残留しないようにする。即
ち、本発明の光沢研磨処理チェーンの製造方法は、スラ
イドファスナーチェーンの状態で前記した各処理を行う
ことと、前記の各処理工程後に使用された各処理液の強
制的除去と水洗、脱水をして各処理液がテープに残留し
ないようにすることの組合を特徴としている。
【0044】又、本発明の方法に使用されるテープの材
質は、ポリエステル系繊維のように酸性液に対し抵抗性
のあるものが好ましい。この材質のテープを使用したフ
ァスナーチェーンを本発明の方法で処理した後のテープ
は、テープ強度及びテープ染色堅牢度が処理前のテープ
と変わらない。
質は、ポリエステル系繊維のように酸性液に対し抵抗性
のあるものが好ましい。この材質のテープを使用したフ
ァスナーチェーンを本発明の方法で処理した後のテープ
は、テープ強度及びテープ染色堅牢度が処理前のテープ
と変わらない。
【0045】しかしながら、綿テープ等は本発明による
処理時に酸が吸収、残留する問題があるので良くない。
処理時に酸が吸収、残留する問題があるので良くない。
【0046】
【実施例】次に本発明の実施例を記載する。しかし、こ
れら実施例は本発明の理解をさらに容易にするために提
供されるものであり、本発明がこれら実施例に限定され
るのではない。
れら実施例は本発明の理解をさらに容易にするために提
供されるものであり、本発明がこれら実施例に限定され
るのではない。
【0047】実施例1 Cu:85%,Zn:15%比率の銅合金から成るエレ
メントを植え付けたファスナーチェーンを、強アルカリ
性洗剤と界面活性剤からなる70℃の脱脂液中に2分間
浸漬してエレメントを脱脂した。
メントを植え付けたファスナーチェーンを、強アルカリ
性洗剤と界面活性剤からなる70℃の脱脂液中に2分間
浸漬してエレメントを脱脂した。
【0048】次に、後続工程である水洗洗浄を容易にす
る為、テープに担持されている脱脂液を真空脱水により
除去した。
る為、テープに担持されている脱脂液を真空脱水により
除去した。
【0049】次は、水洗洗浄工程で、ファスナーチェー
ンに水を強くスプレーした後、直ちに真空脱水し、続い
て水に浸漬した後、即時、真空脱水をした。前記真空脱
水及び水洗洗浄工程は、以下の各処理処理薬品処理後の
各工程毎に行うが、以後これらを単に水洗洗浄と表示す
る。
ンに水を強くスプレーした後、直ちに真空脱水し、続い
て水に浸漬した後、即時、真空脱水をした。前記真空脱
水及び水洗洗浄工程は、以下の各処理処理薬品処理後の
各工程毎に行うが、以後これらを単に水洗洗浄と表示す
る。
【0050】前記の処理後、ファスナーチェーンを常温
の1%硫酸水溶液に30秒間浸漬し、中和した後、前記
の水洗洗浄をした。その後、ファスナーチェーンに化学
研磨処理をした。化学研磨液の処理は過酸化水素及び硫
酸含有の過酸化水素化学研磨液の槽で、40℃で2分間
浸漬した。
の1%硫酸水溶液に30秒間浸漬し、中和した後、前記
の水洗洗浄をした。その後、ファスナーチェーンに化学
研磨処理をした。化学研磨液の処理は過酸化水素及び硫
酸含有の過酸化水素化学研磨液の槽で、40℃で2分間
浸漬した。
【0051】その後、前記の化学研磨処理したファスナ
ーチェーンを常温の2%硫酸水溶液に15秒間浸漬しエ
レメント表面の酸化物を除去した。処理後、前記の水洗
洗浄を行った。
ーチェーンを常温の2%硫酸水溶液に15秒間浸漬しエ
レメント表面の酸化物を除去した。処理後、前記の水洗
洗浄を行った。
【0052】続いて、前記のように酸洗したチェーンに
防錆処理を実施した。防錆液はベンゾトリアゾール系の
変色防止剤を使用し常温で2分間浸漬した。処理後、前
記の水洗洗浄をした。
防錆処理を実施した。防錆液はベンゾトリアゾール系の
変色防止剤を使用し常温で2分間浸漬した。処理後、前
記の水洗洗浄をした。
【0053】その後、前記のように処理したチェーンを
乾燥機中で130℃の熱風により乾燥させた後、クリア
塗装を行った。
乾燥機中で130℃の熱風により乾燥させた後、クリア
塗装を行った。
【0054】クリア塗装は、アクリル系、ウレタン系の
クリア塗料を使用し、エレメント上にローラーコーティ
ングした後、110℃で10分間熱風乾燥した。同じ方
法で更に裏面をクリア塗装し熱風乾燥した後、エレメン
トにワックスを塗布して製品を完成した。製品はエレメ
ントの表面が3μm乃至6μm化学研磨された美しい黄
色光沢を持つようになった。
クリア塗料を使用し、エレメント上にローラーコーティ
ングした後、110℃で10分間熱風乾燥した。同じ方
法で更に裏面をクリア塗装し熱風乾燥した後、エレメン
トにワックスを塗布して製品を完成した。製品はエレメ
ントの表面が3μm乃至6μm化学研磨された美しい黄
色光沢を持つようになった。
【0055】前記実施例1により得られた製品におい
て、エレメントのテープに対する付着強度を試験して表
1の如きの結果を得た。表1においてエレメントの滑り
強度とは、試験されたチェーンのエレメントにテープの
従方向に力を加えたときエレメントが動き始める力を言
う。エレメント引抜強度とは、エレメントをテープの横
方向に引き出すときエレメントがテープから外れるとき
の力を言う。
て、エレメントのテープに対する付着強度を試験して表
1の如きの結果を得た。表1においてエレメントの滑り
強度とは、試験されたチェーンのエレメントにテープの
従方向に力を加えたときエレメントが動き始める力を言
う。エレメント引抜強度とは、エレメントをテープの横
方向に引き出すときエレメントがテープから外れるとき
の力を言う。
【0056】従って、各数値は大きいほど付着強度が強
いと言うことができる。尚、下記表1には、比較のた
め、エレメントだけを取って化学研磨処理した後、テー
プに植え付けたものとバフ研磨処理したものを対比して
記載した。
いと言うことができる。尚、下記表1には、比較のた
め、エレメントだけを取って化学研磨処理した後、テー
プに植え付けたものとバフ研磨処理したものを対比して
記載した。
【0057】又、この製品に対して温水スプレー、耐
候、亜硫酸ガスによる耐腐食性試験を行い、表2に示し
た結果を得た。表2に示した数値は、エレメントの光沢
表面部の面積に対し変色した部分の面積の比率を示して
いる。
候、亜硫酸ガスによる耐腐食性試験を行い、表2に示し
た結果を得た。表2に示した数値は、エレメントの光沢
表面部の面積に対し変色した部分の面積の比率を示して
いる。
【0058】下記の表1及び表2に示された結果から確
認されるように、本発明によれば、エレメントの付着強
度が強く、更に耐腐食性に優れ、表面感触が良い光沢の
あるファスナーチェーンに処理することができる。
認されるように、本発明によれば、エレメントの付着強
度が強く、更に耐腐食性に優れ、表面感触が良い光沢の
あるファスナーチェーンに処理することができる。
【0059】又、前記の各処理後のポリエステルファス
ナーテープにおいて、乾式摩擦、洗濯、溶剤、人工汗の
各堅牢度試験を行い、表3に示した結果を得た。
ナーテープにおいて、乾式摩擦、洗濯、溶剤、人工汗の
各堅牢度試験を行い、表3に示した結果を得た。
【0060】表3に示した数値は、グレイスケール(G
rey Scale)の対比による染料の綿布への移染
度を示しており、数値5は全く移染がないことを示して
いる。
rey Scale)の対比による染料の綿布への移染
度を示しており、数値5は全く移染がないことを示して
いる。
【0061】下記表3に示した結果から確認されるよう
に、本発明の方法によれば、ファスナーチェーンのテー
プに対し悪影響を及ぼすことなく、エレメントだけを効
率良く光沢研磨処理することができる。
に、本発明の方法によれば、ファスナーチェーンのテー
プに対し悪影響を及ぼすことなく、エレメントだけを効
率良く光沢研磨処理することができる。
【0062】実施例2 前記の実施例1において、ファスナーチェーンの縁部に
洋銀を材質としたエレメントを植え付けたチェーンを使
用した点以外は、前記実施例1と同様に処理して美しい
光沢のある銀色の製品を得た。この製品も丹銅製(Go
lden Brass)を使用したエレメントと同様に
テープへの付着強度が強く耐腐食性も良かった。
洋銀を材質としたエレメントを植え付けたチェーンを使
用した点以外は、前記実施例1と同様に処理して美しい
光沢のある銀色の製品を得た。この製品も丹銅製(Go
lden Brass)を使用したエレメントと同様に
テープへの付着強度が強く耐腐食性も良かった。
【表1】
【表2】
【表3】
Claims (10)
- 【請求項1】 銅又は銅系合金製のエレメントが、ファ
スナーテープの一方の縁部に従方向に従って、等間隔に
付着されてなるファスナーチェーンにおいて、 前記エレメントの外部表面は化学光沢研磨処理されてあ
り、その内部脚部は化学研磨処理されていないことを特
徴とする光沢研磨処理されたスライドファスナーチェー
ン。 - 【請求項2】 銅又は銅系合金製のエレメントが、ファ
スナーチェーン上に付着されてなるスライドファスナー
チェーンを脱脂し、水洗した後、化学研磨処理液中に浸
漬させ化学研磨処理し、そして水洗、脱水、乾燥させる
一連の工程からなる光沢研磨処理されたスライドファス
ナーチェーンの製造方法。 - 【請求項3】 処理液の除去及び脱水工程が真空脱水法
によるのを特徴とする請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 前記化学研磨処理液が、過酸化水素を含
有する処理液であることを特徴とする請求項2又は3記
載の方法。 - 【請求項5】 銅又は銅系合金製のエレメントが、ファ
スナーチェーン上に付着されてなるスライドファスナー
チェーンを脱脂し、水洗した後、化学研磨処理液中に浸
漬させ化学研磨処理し、そして水洗、脱水した後、これ
を更に防錆液中に浸漬させ防錆処理し、そして水洗、脱
水、乾燥させる一連の工程からなる光沢研磨及び防錆処
理されたスライドファスナーチェーンの製造方法。 - 【請求項6】 処理液の除去及び脱水が真空脱水法によ
ることを特徴とする請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 前記化学研磨処理液が過酸化水素を含有
する処理液であることを特徴とする請求項5又は6記載
の方法。 - 【請求項8】 銅又は銅系合金製のエレメントが、ファ
スナーチェーン上に付着されてなるスライドファスナー
チェーンを脱脂し中和した後、化学研磨処理液中に浸漬
させ化学研磨処理し、そして酸洗し、さらに防錆液中に
浸漬させ防錆処理した後、水洗、乾燥させクリア塗装及
び乾燥させる一連の工程からなる光沢研磨及び防錆処理
されたスライドファスナーチェーンの製造方法。 - 【請求項9】 処理液の除去及び脱水が真空脱水法によ
ることを特徴とする請求項8記載の方法。 - 【請求項10】 前記化学研磨処理液が過酸化水素を含
有する処理液であることを特徴とする請求項8又は9記
載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR16270/93 | 1993-08-21 | ||
KR1019930016270A KR950005232A (ko) | 1993-08-21 | 1993-08-21 | 광택 연마 처리된 슬라이더 파스너 체인 및 그의 제조방법 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0824012A true JPH0824012A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=19361702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6196840A Pending JPH0824012A (ja) | 1993-08-21 | 1994-08-22 | 光沢研磨処理されたスライドファスナーチェーン及びその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0824012A (ja) |
KR (1) | KR950005232A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0816532A3 (en) * | 1996-06-27 | 1998-01-14 | Ykk Corporation | Method for production of slide fastener or stringers thereof |
WO2006068342A1 (en) * | 2004-12-24 | 2006-06-29 | Qingdao Gyoha En-Tech Plastics Co., Ltd | Eyelet for tarpaulin |
WO2016143138A1 (ja) * | 2015-03-12 | 2016-09-15 | Ykk株式会社 | 金属製ファスナー部材及びそれを備えたファスナー |
-
1993
- 1993-08-21 KR KR1019930016270A patent/KR950005232A/ko not_active Application Discontinuation
-
1994
- 1994-08-22 JP JP6196840A patent/JPH0824012A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0816532A3 (en) * | 1996-06-27 | 1998-01-14 | Ykk Corporation | Method for production of slide fastener or stringers thereof |
US6245251B1 (en) | 1996-06-27 | 2001-06-12 | Ykk Corporation | Method for production of slide fastener or stringers thereof |
WO2006068342A1 (en) * | 2004-12-24 | 2006-06-29 | Qingdao Gyoha En-Tech Plastics Co., Ltd | Eyelet for tarpaulin |
WO2016143138A1 (ja) * | 2015-03-12 | 2016-09-15 | Ykk株式会社 | 金属製ファスナー部材及びそれを備えたファスナー |
JPWO2016143138A1 (ja) * | 2015-03-12 | 2017-10-19 | Ykk株式会社 | 金属製ファスナー部材及びそれを備えたファスナー |
TWI602523B (zh) * | 2015-03-12 | 2017-10-21 | Ykk Corp | Metal zipper parts and zippers with this part |
CN107429325A (zh) * | 2015-03-12 | 2017-12-01 | Ykk株式会社 | 金属制紧固部件和具备该金属制紧固部件的紧固件 |
US10178898B2 (en) | 2015-03-12 | 2019-01-15 | Ykk Corporation | Metallic fastener member and fastener equipped with same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR950005232A (ko) | 1995-03-20 |
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