JP3283224B2 - 外面塗装鋳鉄管の製法および外面塗装鋳鉄管 - Google Patents

外面塗装鋳鉄管の製法および外面塗装鋳鉄管

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JP3283224B2 JP24819697A JP24819697A JP3283224B2 JP 3283224 B2 JP3283224 B2 JP 3283224B2 JP 24819697 A JP24819697 A JP 24819697A JP 24819697 A JP24819697 A JP 24819697A JP 3283224 B2 JP3283224 B2 JP 3283224B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素地との付着性、
耐衝撃性、可撓性などに優れ、耐食性、仕上がり性が良
好な塗膜を、低温焼付が可能な粉体塗料を用いて鋳鉄管
の外面に形成した外面塗装鋳鉄管の製法およびこの製法
によって製造された外面塗装鋳鉄管に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
から、鋳鉄管類は、上下水道、工業用水道、農業用水、
ガス用などの配管材として、幅広く使用されている。鋳
鉄管類は形態により、直管、異形管および押輪などの接
合部品に分けられるが、ここでは総称して鋳鉄管とよ
ぶ。
【0003】鋳鉄管の外面には、エポキシ系、アクリル
系またはポリエステル系の常温乾燥溶剤型防食塗料が塗
装されているが、鋳鉄管内面のエポキシ粉体塗料焼付時
の余熱の有効利用または塗膜の乾燥硬化養生時間の短縮
(養生場所の削減)といった塗装工程の合理化や、塗装
作業環境の改善が望まれている。また、塗装済鋳鉄管の
輸送あるいは埋設時の衝撃による塗膜損傷部の耐食性も
改善の対象となっている。
【0004】そこで、素地との付着性、耐衝撃性、可撓
性などに優れ、耐食性や仕上がり性が良好な塗膜を、低
温焼付が可能な粉体塗料を用いて鋳鉄管の外面に形成す
る方法の開発が望まれている。
【0005】粉体塗料を鋳鉄管に塗装する技術として
は、たとえば特公昭62−28193号公報に、軟化点
が60〜150℃、エポキシ当量が400〜2000の
固形エポキシ樹脂(a)、アミン、アミン・アダクト、
ポリアミド、ポリアミド・アダクト、酸基含有ポリエス
テル、多価カルボン酸、酸無水物、ジシアンジアミド、
イミダゾール類などから選ばれた硬化剤(b)、エポキ
シ樹脂(a)100部(重量部、以下同様)に対して少
なくとも40部のシリカ系無機質充填材(c)、必要に
応じて配合される着色剤・体質顔料(d)からなり、か
つ前記(b)成分の粉砕物に(c)成分の一部および
(または)(d)成分の一部を混合してなる粉体Iの2
0部以下と、前記(a)成分に(c)成分、(d)成分
の残部を混合、溶融混練、粉砕してなる粉体IIの80部
以上とを混合したエポキシ樹脂系粉体塗料が開示されて
いる。
【0006】前記エポキシ樹脂系粉体塗料は、耐水性・
耐沸騰水性・耐塩水性・耐衝撃性・耐摩耗性、可撓性・
平滑性に優れた塗膜を与えるとともに、貯蔵安定性にも
優れ、かつ塗料中の各成分の分散が均一で塗膜性能にバ
ラツキを生じないエポキシ樹脂系粉体塗料がえられるな
どの優れた性能を有する反面、塗装時に鋼板を230℃
に予熱して焼き付けなければならないという欠点を有し
ている。
【0007】前記塗装時の高温予熱の欠点を改善した塗
料として、特公平1−40066号公報には、ポリエポ
キシ化合物とポリカルボキシ化合物とからなる硬化性樹
脂100部に対し、硬化促進剤としてイミダゾリン系化
合物とカルボン酸との反応物0.01〜3部を含有せし
めた粉体塗料用樹脂組成物が開示されている。
【0008】この組成物は低温かつ短時間(実施例では
150〜160℃で15分)で充分に架橋硬化され、し
かも外観に優れた塗膜を与えるという優れたものである
が、素地との充分な付着性がえられず、目的とする充分
な耐食性がえられないという欠点を有している。
【0009】また、特開平7−224234号公報に
は、エポキシ当量が400〜1300のエポキシ樹脂1
00部、有機酸ヒドラジド1〜20部および平均粒子径
5〜50μmの珪石粉10〜100部からなり、要すれ
ばイミダゾール類、イミダゾリン類などを加えてもよい
エポキシ粉体塗料であって、180℃の溶融時間が10
〜180秒、最低粘度が100ポイズ以下、硬化性角が
1.5以上の粘性挙動を示す鋳鉄管内面用エポキシ粉体
塗料が開示されている。
【0010】この粉体塗料は、耐水性などの基本性能を
有しつつ、塗膜内のピンホールの発生を抑制する効果に
優れる塗料であるが、鋳鉄管外面塗装用に使用したばあ
い、耐衝撃性、折り曲げ性が不充分であるという欠点を
有している。
【0011】すなわち、従来の粉体塗料を塗装した鋳鉄
管のばあいには、素地との付着性、耐衝撃性、可撓性な
どに優れ、耐食性、仕上がり性が良好な塗膜を低温で形
成することができないというのが実状である。
【0012】なお、前記鋳鉄管は熱容量が非常に大きい
ため、焼付型塗料にとっては、低温焼付化または内面塗
装時の余熱の利用による省エネルギー対策は重要な課題
である。
【0013】このような低温焼付性を満足するには、粉
体塗料の硬化性を高めることが必要であり、その手法と
しては、たとえば粉体塗料の主剤として用いるエポキシ
樹脂として、固形ビスフェノールA型エポキシ樹脂に、
一部ノボラック型エポキシ樹脂を併用する技術が知られ
ている。
【0014】しかし、このばあいには硬化性は改善され
るが、塗膜物性の低下、たとえば素地との付着性の低下
が起こるという課題を有している。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記従来
の技術の問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発
明を完成するに至った。
【0016】すなわち、本発明は、軟化点が75〜12
8℃でエポキシ当量が600〜2200g/eqのビス
フェノールA型エポキシ樹脂(A)のエポキシ基1当量
に対して、一般式(I):
【0017】
【化2】
【0018】(式中、mは1〜4)で表わされる化合物
であって、平均フェノール性水酸基当量が200〜80
0g/eqの硬化剤(B)のフェノール性水酸基の量が
0.5〜1.2当量であり、かつ、硬化剤(B)に対す
るジシアンジアミド(C)の量が3〜20%(重量%、
以下同様)であり、さらに、イミダゾール系硬化促進剤
および(または)イミダゾリン系硬化促進剤(D)の量
が硬化剤(B)の量に対して0.1〜15.0%である
粉体塗料を鋳鉄管の外面に塗装することを特徴とする外
面塗装鋳鉄管の製法(請求項1)、粉体塗料を鋳鉄管の
外面に塗装する温度が140〜180℃である請求項1
記載の製法(請求項2)、前記粉体塗料が、さらに無機
質充填材(E)をビスフェノールA型エポキシ樹脂
(A)、硬化剤(B)、ジシアンジアミド(C)および
硬化促進剤(D)の合計量に対して0〜100%含有す
る請求項1または2記載の製法(請求項3)、前記粉体
塗料が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)、硬化
剤(B)、ジシアンジアミド(C)および硬化促進剤
(D)を前駆反応させて生成せしめた前駆反応生成物で
あり、該前駆反応生成物がISO 8130−6の方法
で200℃加熱時の塗料のゲルタイムが10〜40秒を
示す請求項1、2または3記載の製法(請求項4)、お
よび請求項1、2、3または4記載の製法によってえら
れた外面塗装鋳鉄管(請求項5)に関する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明において、軟化点が75〜
128℃でエポキシ当量が600〜2200g/eqの
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)のエポキシ基1
当量に対して、一般式(I):
【0020】
【化3】
【0021】(式中、mは1〜4)で表わされる化合物
であって、平均フェノール性水酸基当量が200〜80
0g/eqの硬化剤(B)のフェノール性水酸基の量が
0.5〜1.2当量であり、かつ、硬化剤(B)に対す
るジシアンジアミド(C)の量が3〜20%であり、さ
らに、イミダゾール系硬化促進剤および(または)イミ
ダゾリン系硬化促進剤(D)の量が硬化剤(B)の量に
対して0.1〜15.0%である粉体塗料が使用され
る。
【0022】ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)
は、前記粉体塗料のベース樹脂として使用される成分で
あり、軟化点が75〜128℃、さらには90〜110
℃で、エポキシ当量が600〜2200g/eq、さら
には650〜1100g/eqであり、たとえばビスフ
ェノールA(2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン)とエピクロルヒドリンなどのエピハロヒドリ
ンとを反応させて一旦低分子量のエポキシ樹脂を製造し
たのち、さらにビスフェノールAを付加重合させて所望
の分子量に調整すること(2段法)によりうることがで
きる。
【0023】ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)の
軟化点が75℃未満のばあい、粉体塗料の貯蔵中に粉体
塗料同士の融着が起こりやすく、一方、128℃をこえ
ると、溶融粘度が高くなり、本発明が目的とする低温焼
付または内面塗装時の余熱を利用した塗膜形成(140
〜180℃での塗膜形成)の仕上がり性が低下する。ま
た、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)のエポキシ
当量が600g/eq未満のばあい、一般に分子量が小
さくなり、軟化温度が低くなり、一方、2200g/e
qをこえると、一般的に分子量が大きくなり、軟化温度
が高くなる。
【0024】本発明に用いる粉体塗料のベース樹脂は、
密着性、可撓性および耐薬品性の良好なビスフェノール
A型エポキシ樹脂であって、なおかつ前記のごとき軟化
点およびエポキシ当量のものであるため、密着性、可撓
性および耐薬品性が良好で、貯蔵中に粉体塗料同士の融
着が起こりにくく、また、塗膜形成時には、140〜1
80℃という低温で仕上がり性の良好な粉体塗料をうる
ことができる。
【0025】ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)の
具体例としては、たとえば市販品である東都化成(株)
製のエポトートYD−014(エポキシ当量900〜1
000g/eq、軟化点91〜102℃)、エポトート
YD−017(エポキシ当量1750〜2100g/e
q、軟化点117〜127℃)、エポトートYD−90
4(エポキシ当量900〜1000g/eq、軟化点9
6〜107℃)、エポトートYD−907(エポキシ当
量1300〜1700g/eq、軟化点117〜127
℃)、油化シェルエポキシ(株)製のエピコート100
3F(エポキシ当量700〜800g/eq、軟化点約
96℃)、エピコート1004F(エポキシ当量875
〜975g/eq、軟化点約103℃)、エピコート1
005F(エポキシ当量950〜1050g/eq、軟
化点約107℃)、日本チバガイギー(株)製のアラル
ダイトXAC5007(エポキシ当量600〜700g
/eq、軟化点約90℃)、アラルダイトGT7004
(エポキシ当量730〜830g/eq、軟化点約10
0℃)、アラルダイトGT7097(エポキシ当量16
50〜2000g/eq、軟化点約120℃)などがあ
げられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。これらのうちではエピコート
1003F、エピコート1005Fなどが低温焼付での
仕上がり性(レベリング性)の点から好ましい。
【0026】本発明において使用される一般式(I):
【0027】
【化4】
【0028】(式中、mは1〜4)で表わされるフェノ
ール性水酸基当量が200〜800g/eqの化合物
(硬化剤(B))は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂
(A)の硬化剤として使用される成分である。硬化剤と
して硬化剤(B)を使用するため、硬化塗膜に可撓性を
付与することができる。また、フェノール性水酸基当量
が200〜800g/eqであるため、塗料の軟化点が
高く、貯蔵中にブロッキングがおこりにくいにもかかわ
らず、反応性が高く、低温硬化性が良好となる。前記平
均フェノール性水酸基当量が200g/eq未満のばあ
い、塗料の軟化点が低下し、貯蔵中に粉体塗料同士のブ
ロッキングが起こりやすくなり、800g/eqをこえ
ると、反応性が低下し、低温硬化が困難になる。
【0029】なお、前記一般式(I)で表わされる化合
物には、ビスフェノールAの未反応物が含まれていても
よい。ビスフェノールAが含まれるばあいの含有率は多
いばあいで、一般式(I)で表わされる化合物およびビ
スフェノールAの合計に対して30%である。ビスフェ
ノールAが含まれるばあいも硬化剤(B)(一般式
(I)で表わされる化合物およびビスフェノールAの混
合物)のフェノール性水酸基当量は前記同様200〜8
00g/eqである。
【0030】一般式(I)で表わされる化合物は、たと
えばビスフェノールA型エポキシ樹脂とビスフェノール
Aとの反応によりうることができる。
【0031】一般式(I)におけるmが1未満のものは
原料としてビスフェノール型エポキシ樹脂を使用するた
め存在しえない。一方、mが4をこえると、合成時に反
応が進みすぎやすいため合成が困難である。
【0032】硬化剤(B)の具体例としては、市販品で
ある東都化成(株)製のTH−4100(フェノール性
水酸基当量 約725g/eq、軟化点約110℃)、
油化シェルエポキシ(株)製のエピキュア171(フェ
ノール性水酸基当量 200〜286g/eq、軟化点
約80℃)、エピキュア170(フェノール性水酸基当
量 286〜400g/eq、軟化点約90℃)などが
あげられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。これらのうちではエピキュ
ア170が貯蔵安定性、仕上がり性(レベリング性)の
点から好ましい。
【0033】ジシアンジアミド(C)は、式:
【0034】
【化5】
【0035】で表わされ、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(A)の硬化剤として使用される成分であり、硬化
剤(B)と併用される。ジシアンジアミド(C)を硬化
剤(B)と併用することにより、素地への付着性が向上
し、高い耐食性を有する粉体塗料をうることができる。
【0036】本発明に使用される粉体塗料には、低温焼
付性をよくするために、さらに、イミダゾール系硬化促
進剤および(または)イミダゾリン系硬化促進剤(D)
が含まれる。前記イミダゾール系硬化促進剤およびイミ
ダゾリン系硬化促進剤は、一般式:
【0037】
【化6】
【0038】(式中、R1は水素原子、たとえばメチル
基、エチル基などの炭素数1〜17のアルキル基、フェ
ニル基、R2は水素原子、メチル基)で表わされる化合
物であり、その具体例としては、市販品である四国化成
工業(株)製の2MZ(2−メチルイミダゾール)、2
PZ(2−フェニルイミダゾール)、C11Z(2−ウン
デシルイミダゾール)、C17Z(2−ヘプタデシルイミ
ダゾール)、2MZL(2−メチルイミダゾリン)、2
E・4MZL(2−エチル−4−メチルイミダゾリン)
などがあげられる。これらは1種で用いてもよく2種以
上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは2M
Zが硬化促進機能の点から好ましい。
【0039】本発明に使用される粉体塗料におけるビス
フェノールA型エポキシ樹脂(A)のエポキシ基1当量
に対する硬化剤(B)のフェノール性水酸基の量は0.
5〜1.2当量、さらには0.5〜1.0当量であり、
かつ、硬化剤(B)に対するジシアンジアミド(C)の
量は3〜20%である。また、硬化剤(B)に対するイ
ミダゾール系硬化促進剤および(または)イミダゾリン
系硬化促進剤(D)の量は、0.1〜15.0%、さら
には0.5〜10%である。ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(A)のエポキシ基1当量に対する硬化剤(B)
のフェノール性水酸基の量が0.5当量より少なくなる
と、充分な硬化物がえられず、耐衝撃性などの機械的強
度が不良となる。一方、1.2当量をこえると、未反応
の硬化剤が塗膜中に残存し、硬化性が不良となる。ま
た、硬化剤(B)に対してジシアンジアミド(C)の量
が3%より少なくなると、期待した素地との付着性がえ
られず、耐食性試験でのカソード剥離性が改善されな
い。一方、20%をこえると、硬化収縮ひずみが発生
し、光沢などの塗膜外観に悪影響を及ぼす。さらに、硬
化剤(B)に対する硬化促進剤(D)の量が0.1%よ
り少なくなると、硬化が促進されず、15.0%をこえ
ると、反応性が高くなりすぎ、ブロッキングが発生しや
すくなり、貯蔵安定性が不良となる。
【0040】本発明に使用される粉体塗料には、さらに
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカなどの体質顔料
などの無機質充填材(E)を配合してもよい。
【0041】無機質充填材(E)を配合するばあいの配
合量は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)、硬化
剤(B)、ジシアンジアミド(C)および硬化促進剤
(D)の合計量に対して100%以下、さらには0〜5
0%の範囲が好ましい。無機質充填材(E)の配合量が
100%をこえると、溶融粘度が高くなり、素地との濡
れ性が低下し、このばあいにも付着性が不良となる傾向
が生じる。また、連続塗膜の形成が困難となる傾向が生
じる。
【0042】本発明に使用される粉体塗料には、無機質
充填材(E)以外にカーボンブラック、チタン白、弁柄
など各種焼成着色顔料を配合してもよい。また、溶融時
の流動調整剤、はじき防止剤、石油樹脂などの熱可塑性
樹脂を配合してもよい。
【0043】本発明においては、前記粉体塗料が鋳鉄管
の外面に塗装され、好ましくは140〜180℃で塗膜
が形成され(焼き付けられ)、外面塗装鋳鉄管が製造さ
れる。
【0044】前記鋳鉄管は、一般に75〜2600mm
φで肉厚が一般に10mm以上と厚く、熱容量が大き
く、焼付時の温度を低くすることが省エネルギーの点か
ら重要である。本発明に使用する前記粉体塗料は、たと
えば140℃のばあい8〜16分、160℃のばあい2
〜4分、180℃のばあい1〜2分という低温・短時間
で硬化させることができるため、前記省エネルギーの点
から好ましい。硬化の際には焼付硬化させてもよいが、
鋳鉄管の内面の塗装をエポキシ樹脂粉体塗料などで行な
うばあいには、その余熱で外面塗膜を硬化させることも
できる。
【0045】また、たとえば静電粉体塗装、流動浸漬塗
装などの通常の方法で、通常、膜厚60〜200μmの
塗膜を形成することができる。要すれば塗装前に鋳鉄管
にショットブラスト処理などの塗装前処理を施してもよ
い。後焼するばあいの焼付条件は、通常被塗物温度15
0〜200℃で、5〜20分程度である。
【0046】本発明に使用する粉体塗料の低温硬化性を
よくするために、必要に応じてビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(A)、硬化剤(B)および硬化剤(C)を、
硬化促進剤(D)の存在下で前駆反応させてもよい。
【0047】前駆反応は、粉体塗料の状態にすることが
できる範囲内で予め反応させておくことにより、造膜過
程で反応しきらせにくいために残存する未反応官能基を
できるだけ少なくし、低温焼付可能にするためのもので
ある。換言すれば、反応に関与する官能基の反応度をあ
げて硬化塗膜の性能を最大に発揮させ、低温焼付可能に
するために実施される。この意味で、前駆反応により、
ISO 8130−6の方法で200℃加温時の塗料の
ゲルタイムを10〜40秒に調製するのが好ましい。ゲ
ルタイムが10秒より短くなると反応が進みすぎて溶融
粘度が高くなり、素地との付着性および塗膜外観が不良
となる。一方、40秒をこえると、期待した低温硬化性
が充分でなくなる。
【0048】前駆反応は、塗料製造時、押出機の温度を
85〜110℃にコントロールし、さらに押出機滞留時
間を調整することにより行なうことができる。また、押
出後、40〜80℃程度の温度で熟成させる方法によっ
て行なうこともできる。
【0049】前記のごとき本発明の製法により、鋳鉄管
の外面に付着性、耐衝撃性、可撓性などに優れ、防食
性、仕上がり性が良好な塗膜を低温で焼き付けることに
よって形成することができる。
【0050】このようにして製造された本発明の外面塗
装鋳鉄管は、鋳鉄管の外面に本発明に使用する粉体塗料
からの、通常、厚さ60〜200μmの塗膜を形成した
ものであり、前記のごとき好ましい特性を有するもので
ある。
【0051】本発明の製法の好ましい実施の形態として
は、異形管を例にすると、まず200℃位に予熱された
異形管の内面を粉体塗装し、塗装終了後、必要ならば内
面をマスキングし、軟化点が75〜128℃でエポキシ
当量が600〜2200g/eqのビスフェノールA型
エポキシ樹脂(A)のエポキシ基1当量に対して、一般
式(I):
【0052】
【化7】
【0053】(式中、mは1〜4)で表わされる化合物
であって、平均フェノール性水酸基当量が200〜80
0g/eqの硬化剤(B)のフェノール性水酸基の量が
0.5〜1.2当量であり、かつ、硬化剤(B)に対す
るジシアンジアミド(C)の量が3〜20%であり、さ
らに、イミダゾール系硬化促進剤および(または)イミ
ダゾリン系硬化促進剤(D)の量が硬化剤(B)の量に
対して0.1〜15.0%である粉体塗料を前駆反応さ
せ、えられたISO 8130−6の方法で200℃加
熱時の塗料のゲルタイムが10〜40秒を示す粉体塗料
を約160℃の鋳鉄管の外面に塗装し、140〜160
℃で塗膜を形成する方法があげられる。このばあいには
内外面の粉体塗装を連続した工程で行なうことができる
ため、省エネルギー、省スペースなどの点で、生産性の
向上をはかることができる。
【0054】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。
【0055】なお、以下で用いる原料を表1にまとめて
示す。
【0056】
【表1】
【0057】また、以下で行なう評価方法をまとめて示
す。
【0058】(仕上がり性)後述する実施例、比較例で
製造した塗装ダクタイル鋳鉄部材を使用した。その塗装
ダクタイル鋳鉄部材の塗面を目視により下記の基準で評
価した。
【0059】 ◎:凹凸が少なく平滑 ○:凹凸はあるが平滑 △:かなり凹凸があり、平滑性が劣る ×:凹凸が著しく平滑性が極めて劣る
【0060】(耐食性)後述する実施例、比較例で製造
した塗装ダクタイル鋳鉄部材に、素地に達するまでの1
本のストレート傷(長さ10cm)をいれ、JIS K
5400の9.1の塩水噴霧試験の条件で500時間
後のカソード剥離巾の最大値を下記の基準で評価した。
【0061】 ○:カット傷より片側5mm未満 △:カット傷より片側5mm以上10mm未満 ×:カット傷より片側10mm以上
【0062】(耐衝撃性)後述する実施例および比較例
で製造した塗装ダクタイル鋳鉄部材を使用した。
【0063】塗装ダクタイル鋳鉄部材の塗面側に20℃
でデュポン式衝撃試験(1/2インチ(衝撃部)×50
0g(荷重)×50cm(高さ))を実施し、衝撃部の
塗膜状態を下記の基準で評価した。
【0064】 ○:衝撃部のみ塗膜破損 △:衝撃部の塗膜破損および衝撃部を除いた部位に塗膜
浮き ×:衝撃部の塗膜破損および衝撃部周辺に塗膜剥離
【0065】(硬化性)メチルエチルケトンを含ませた
ガーゼを後述する実施例および比較例で製造した塗膜に
軽くあてて、拭くように10回往復させたのちの塗膜状
態を下記の基準で評価した。
【0066】◎:異常なし ○:塗膜に若干の痕跡があるが、艶の消失がない △:塗膜の溶解は認められないが、艶が消失 ×:塗膜が溶解
【0067】(耐屈曲性)ブリキ板(150×50×
0.3mm)を180ペーパーを用いて研摩したもの
を試験片とした。
【0068】試験片に粉体塗料を塗膜厚が約100μm
となるように塗装し、被塗物温度160℃で10分間焼
き付けた。
【0069】耐屈曲性試験はJIS K 5400の
8.1(耐屈曲性)で屈曲試験器の心棒の直径は10m
mで実施し、下記の基準で評価した。
【0070】 ○:塗膜に割れ・はがれを認めない ×:塗膜に割れ・はがれが発生
【0071】(水質試験)試験片として両側が平らな両
面すり板ガラス(200×70×2mm)を用いた。試
験片に粉体塗料を片面120×70mmの広さで両面お
よび端部に塗装し、雰囲気温度180℃の乾燥炉で15
分間焼き付けた。
【0072】試験はJWWA K−139の方法で行な
い評価した。
【0073】 ○:全項目合格 ×:不合格項目あり
【0074】製造例1(粉体塗料の製造) エピコート1005F 100部、エピキュア170
34部、ヂシアンヂアミド(日本カーバイド(株)製)
3.4部、2MZ(四国化成工業(株)製)0.7部、
三菱カーボンMA100(三菱化学(株)製のカーボン
ブラック)2.0部および硫酸バリウム20.0部、ア
クロナール4F 0.6部をスーパーミキサー((株)
川田製作所製)を用いて粒状の均一混合物にし、ついで
コニーダー(スイスブス社製)を用いてケーシング温度
95℃および軸温度35℃で通過時間が45秒になるよ
うに軸回転速度を調整して、溶融混合と同時に前駆反応
を行なわせた。冷却後、ACM粉砕機(ホソカワミクロ
ン(株)製)を用いて平均粒径35μmになるように粉
砕し、粉体塗料を調製した。
【0075】製造例2(粉体塗料の製造) 製造例1においてコニーダーを用いて押し出したのち、
さらに、この溶融混合物を50℃で24時間保温してI
SO 8130−6の方法で200℃で加温時の塗料の
ゲルタイムが15秒になるように熟成させたのち、平均
粒径が35μmになるように粉砕し、粉体塗料を調製し
た。
【0076】実施例1 ダクタイル鋳鉄部材(70×150×20mm)にショ
ットブラスト処理を施し、SSPC−SP5(ホワイト
メタル)とした。この処理板を焼付炉で板温が170℃
になるまで加熱し、焼付炉から取り出したダクタイル鋳
鉄部材にただちに製造例1でえられた粉体塗料を塗膜厚
が100μmとなるように静電スプレー塗装を行ない、
25℃の室内で放置して硬化塗膜を形成した。なお、ダ
クタイル鋳鉄部材の温度が160℃の時点で塗装を開始
し、塗装終了時の温度は155℃であった。
【0077】実施例2〜8および比較例1〜4 表2記載の組成で製造例1と同様の製造方法で作製した
塗料を用い、実施例1と同様にして塗装ダクタイル鋳鉄
部材を作製し、性能を評価した。結果を表2に示す。
【0078】実施例9 表2記載の組成で製造例2の方法で作製した塗料を用
い、実施例1と同様にして塗装ダクタイル鋳鉄部材を作
製し、性能を評価した。結果を表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】
【発明の効果】本発明の製法により外面塗装鋳鉄管を製
造すると、素地との付着性、耐衝撃性、可撓性などに優
れ、耐食性、仕上がり性が良好な塗膜を低温で焼き付け
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 5/03 C09D 5/03 163/02 163/02 (72)発明者 斎藤 昌彦 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 道浦 吉貞 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 中村 典生 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本 ペイント株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−127771(JP,A) 特開 平1−259075(JP,A) 特開 昭59−222275(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/00 - 7/26 B32B 15/08 C09D 5/03 C09D 163/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟化点が75〜128℃でエポキシ当量
    が600〜2200g/eqのビスフェノールA型エポ
    キシ樹脂(A)のエポキシ基1当量に対して、一般式
    (I): 【化1】 (式中、mは1〜4)で表わされる化合物であって、平
    均フェノール性水酸基当量が200〜800g/eqの
    硬化剤(B)のフェノール性水酸基の量が0.5〜1.
    2当量であり、かつ、硬化剤(B)に対するジシアンジ
    アミド(C)の量が3〜20重量%であり、さらに、イ
    ミダゾール系硬化促進剤および(または)イミダゾリン
    系硬化促進剤(D)の量が硬化剤(B)の量に対して
    0.1〜15.0重量%である粉体塗料を鋳鉄管の外面
    に塗装することを特徴とする外面塗装鋳鉄管の製法。
  2. 【請求項2】 粉体塗料を鋳鉄管の外面に塗装する温度
    が140〜180℃である請求項1記載の製法。
  3. 【請求項3】 前記粉体塗料が、さらに無機質充填材
    (E)をビスフェノールA型エポキシ樹脂(A)、硬化
    剤(B)、ジシアンジアミド(C)および硬化促進剤
    (D)の合計量に対して0〜100重量%含有する請求
    項1または2記載の製法。
  4. 【請求項4】 前記粉体塗料が、ビスフェノールA型エ
    ポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)、ジシアンジアミド
    (C)および硬化促進剤(D)を前駆反応させて生成せ
    しめた前駆反応生成物であり、該前駆反応生成物がIS
    O 8130−6の方法で200℃加熱時の塗料のゲル
    タイムが10〜40秒を示す請求項1、2または3記載
    の製法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の製法に
    よってえられた外面塗装鋳鉄管。
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