JP3282574B2 - 餅搗き兼用パン焼き器 - Google Patents

餅搗き兼用パン焼き器

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JP3282574B2
JP3282574B2 JP00382398A JP382398A JP3282574B2 JP 3282574 B2 JP3282574 B2 JP 3282574B2 JP 00382398 A JP00382398 A JP 00382398A JP 382398 A JP382398 A JP 382398A JP 3282574 B2 JP3282574 B2 JP 3282574B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、パン焼きと餅搗
きとの両方が行える餅搗き兼用パン焼き器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】パンを生地から捏ねて焼き上げるパン焼
き器は従来から知られている。また、もち米を蒸し上げ
て搗く餅搗き機も従来から知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パン焼き器
は毎日使用するものであるのに対して、餅搗き機は、通
常1年のうちで限られた時期(例えば、正月前)にしか
使用されないが、パン焼き器も餅搗き機も加熱および撹
拌(即ち、こねる)を必要とする点で共通な機能を必要
としている。
【0004】そこで、パン焼き器に餅搗き機能を付与す
ることができれば、年間を通じての利用が可能となり、
商品価値が上がることとなる。
【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、1台の器具でパン焼きと餅搗きとの両方が行える
ようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成(請
求項1の発明)では、上記課題を解決するための手段と
して、パン用ホッパーあるいは餅搗き用ホッパーおよび
ボイラーを択一的に収納できるホッパー収納部を有する
本体容器と、該ホッパー収納部の開口を閉蓋する蓋体
と、前記パン用ホッパー内に収納されたパン生地を加熱
するパン用ヒータと、前記ボイラー内に収納された水を
加熱するボイラー用ヒータと、前記パン用ホッパー内に
収納されたパン生地をこねるパン用撹拌手段と、前記餅
搗き用ホッパー内に収納されて蒸し上がったもち米をこ
ねる餅搗き用撹拌手段とを備えた餅搗き兼用パン焼き器
において、前記パン用撹拌手段あるいは餅搗き用撹拌手
段を回転駆動させる撹拌駆動手段を設け、前記ホッパー
収納部へ択一的に収納されたパン用ホッパーあるいは餅
搗き用ホッパーを選択使用することにより、パン焼きあ
るいは餅搗きを行い得るようにしている。
【0007】上記のように構成したことにより、パン焼
き時においては、パン用ホッパーを本体容器のホッパー
収納部の所定位置に収納し、パン用撹拌手段を撹拌駆動
手段に連結した状態で前記パン用ホッパー内にパン生地
を入れ、パン用ヒータにより所定の発酵温度に保ちつつ
前記パン用撹拌手段によってパン生地を所定時間こねた
後、前記パン用ヒータにより所定の焼き上げ温度に加熱
すると、パンが焼き上げられる。また、餅搗き時におい
ては、餅搗き用ホッパーおよびボイラーを本体容器のホ
ッパー収納部の所定位置に収納し、餅搗き用撹拌手段を
撹拌駆動手段に連結した状態で前記ボイラーに所定量の
水を入れ且つ餅搗き用ホッパーに所定量のもち米を入
れ、ボイラー用ヒータによりボイラーを加熱して蒸気を
発生させてもち米を蒸した後、もち米用撹拌手段により
蒸し上がったもち米をこねると、餅が搗き上げられる。
つまり、撹拌駆動手段を共用することにより、パンの焼
き上げも餅搗きも行えることとなるのである。
【0008】請求項2の発明におけるように、前記餅搗
き用ホッパーの開口部に、内蓋を設けるとともに、該内
蓋および前記蓋体に、互いに連通する蒸気排出口を形成
した場合、餅搗き時の蒸し工程における蒸気の排出が容
易に行える。
【0009】請求項3の発明におけるように、前記ホッ
パー収納部に冷却風を供給する冷却ファンを付設した場
合、パン焼き時においては、焼き上がったパンが冷却風
により急速に冷却されることとなり、ふっくらとしたパ
ンが得られる一方、餅搗き時においては、冷却風の供給
により搗き上がった餅の固さ調節が行える。
【0010】請求項4の発明におけるように、前記パン
用撹拌手段および餅搗き用撹拌手段を、前記撹拌駆動手
段により回転駆動される回転軸と、該回転軸に対して着
脱自在とされたパン用撹拌羽根および餅搗き用撹拌羽根
とを備えて構成した場合、パン用撹拌羽根あるいは餅搗
き用撹拌羽根を交換するだけで、1個の撹拌駆動手段の
動力によりパン生地のこね作業あるいは餅搗きを行うこ
とができる。
【0011】請求項5の発明におけるように、前記本体
容器の外壁に、パン焼きおよび餅搗きに必要な操作を選
択設定できる各種キー類を有する操作パネルを設けた場
合、操作パネルにおけるキー類を選択操作することによ
り、パン焼きあるいは餅搗きが行える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の好適な実施の形態について詳述する。
【0013】この餅搗き兼用パン焼き器は、図1ないし
図3に示すように、パン用ホッパー4あるいは餅搗き用
ホッパー5およびボイラー6を収納できるホッパー収納
部2を有する本体容器1と、該ホッパー収納部2の開口
2aを閉蓋する蓋体3とを備えて構成されている。
【0014】前記本体容器1は、外周壁および底壁を構
成する板金製の外ケース7と、内周壁を構成する板金製
の内ケース8と、前記外ケース7と内ケース8との上端
口縁を結合する合成樹脂製の肩部材9とからなってお
り、前記内ケース8内には、前記ホッパー収納部2とな
る上方が開放した板金製の有底容器が配置されている。
前記外ケース7と内ケース8との間には、前記内ケース
8の側方および下方に広がり、後述する撹拌駆動手段C
および冷却ファン45等が配置される空間部10が形成
されている。
【0015】前記ホッパー収納部2の底部2b中央に
は、円形開口11が形成されており、該円形開口11の
口縁には、前記パン用ホッパー4あるいはボイラー6の
底部に設けられた結合部材12あるいは13に対してヘ
リコイド結合される結合部材14がビス止めされてい
る。一方、前記ホッパー収納部2の上端口縁と前記内ケ
ース8の上端口縁との間にはシール用のシールパッキン
15が介設されている。
【0016】前記蓋体3は、前記本体容器1に対してヒ
ンジ(図示省略)を介して開閉自在に取り付けられてお
り、その中央部には、蒸気排出口16が形成されてい
る。また、該蒸気排出口16を囲む部位には、内方に向
かって一体に垂下された円筒部17が形成されており、
該円筒部17には、餅搗き用ホッパー5の開口部5aを
覆う内蓋18の中央部に形成された蒸気排出口19の外
側に前記蓋体3の閉蓋時に圧接され、前記蒸気排出口1
9,16を連通させるとともに前記内蓋18に押圧力を
作用させるシール部材20が埋め込みされている(図3
参照)。
【0017】前記ホッパー収納部2内には、前記パン用
ホッパー4内に収納されたパン生地Dを加熱するパン用
ヒータ21と、前記ボイラー6内に収納された水Wを加
熱するボイラー用ヒータ22とが配置されている。
【0018】前記パン用ヒータ21は、前記パン用ホッ
パー4あるいはボイラー6が前記ホッパー収納部2に収
納された状態においても両者に接触することのない位置
(即ち、ホッパー収納部2の下方部位)においてホッパ
ー収納部2の周壁2cに支持された状態で配置されてお
り(図1および図3参照)、該ホッパー収納部2内の空
気を加熱することとなっている。
【0019】一方、前記ボイラー用ヒータ22は、前記
パン用ヒータ21より上方に位置するように前記ホッパ
ー収納部2の底部2bに対して支持具23を介して支持
されており、前記ボイラー6がホッパー収納部2に収納
された状態において該ボイラー6の底部と接触するが、
前記パン用ホッパー4がホッパー収納部2に収納された
状態においては該パン用ホッパー4の底部に接触しない
ようにされている(図1参照)。
【0020】前記パン用ホッパー4の底部に設けられた
結合部材12の中央部には、図1に示すように、軸受2
4が一体に形成されており、該軸受24には、前記パン
用ホッパー4の底部中央に形成されたガイド穴25を上
方に貫通してパン用ホッパー4内方に延びる回転軸26
が軸支されている。該回転軸26の上端には、前記パン
用ホッパー4内に収納されたパン生地Dをこねるパン用
撹拌羽根27が着脱自在に嵌挿されている。また、前記
回転軸26の下端には、後述する撹拌駆動手段Cにおけ
る駆動側クラッチ40と係脱自在に係合する従動側クラ
ッチ28が設けられている。つまり、前記回転軸26、
パン用撹拌羽根27および従動側クラッチ28は、パン
用撹拌手段Aを構成することとなっている。
【0021】前記ボイラー6の底部に設けられた結合部
材13の中央部には、図3に示すように、軸受29が一
体に形成されており、該軸受29には、前記ボイラー6
の底部中央において一体に突設された上向き円筒部30
の中央部および前記餅搗き用ホッパー5の底部中央に形
成されたガイド穴31,32を上方に貫通して餅搗き用
ホッパー5内方に延びる回転軸33が軸支されている。
該回転軸33の上端には、前記餅搗き用ホッパー5内に
収納されて蒸し上がったもち米Eをこねる餅搗き用撹拌
羽根34が着脱自在に嵌挿されている。また、前記回転
軸33の下端には、後述する撹拌駆動手段Cにおける駆
動側クラッチ40と係脱自在に係合する従動側クラッチ
35が設けられている。つまり、前記回転軸33、餅搗
き用撹拌羽根34および従動側クラッチ35は、餅搗き
用撹拌手段Bを構成することとなっている。符号66は
餅搗き用ホッパー5の底部に設けられた結合部材であ
り、該結合部材66をボイラー6の口縁に係合させるこ
とにより、餅搗き用ホッパー5がボイラー6の上に載置
固定されることとなっている。符号67は餅搗き用ホッ
パー5とボイラー6との間の気密を保持するためのシー
ルパッキンである。
【0022】前記結合部材14の内周側には、前記内ケ
ース8の底部にビス止めされた軸受36が設けられてお
り、該軸受36には、前記結合部材14の内方に向かっ
て延びる環状のガイド部37が一体に突設されている。
該ガイド部37は、前記パン用ホッパー4あるいはボイ
ラー6をセットするに当たってそれらの結合部材12あ
るいは13をガイドするものであり、その上端には、パ
ン用ホッパー4内に収容されたパン生地Dあるいはボイ
ラー6に収容された水Wの温度を検出する温度検出手段
として作用する温度センサー38が設けられている。
【0023】前記軸受36には、一端が前記ホッパー収
納部2内に臨み、他端が前記内ケース8の下方に形成さ
れる空間部10に臨まされた回転軸39が軸支されてい
る。該回転軸39の上端には、前記パン用ホッパー4側
あるいはボイラー6側の回転軸26あるいは33に設け
られた従動側クラッチ28あるいは35に対して係脱自
在に係合する駆動側クラッチ40が設けられている。ま
た、前記回転軸39の下端には、大径のプーリ41が枢
着されている。さらに、前記内ケース8の側方に形成さ
れた空間部10には、前記内ケース8の底部8aから一
体に延設された仕切板42に支持された状態で駆動源と
なるモータ43が配置されている。該モータ43の出力
軸43aは下向きとされ、その下端には、前記プーリ4
1とベルト44を介して共回り可能に連結された小径の
プーリ45が枢着されている。従って、モータ43の回
転力は、プーリ41,45により大きく減速されて回転
軸39へ伝達されることとなっている。つまり、モータ
43、プーリ45、ベルト44、プーリ41、回転軸3
9および駆動側クラッチ40が、前記パン用撹拌手段A
あるいは餅搗き用撹拌手段Bに連結される一つの撹拌駆
動手段Cを構成することとなっている。
【0024】また、前記内ケース3の側方に形成された
空間部10の上部には、前記ホッパー収納部2に冷却風
を供給する冷却ファン46が前記内ケース8の側壁8b
に取り付けられたブラケット48に支持された状態で配
置されている(図1参照)。該冷却ファン46から圧送
される冷却風は、前記内ケース8の側壁およびホッパー
収納部2の周壁2cを貫通するダクト47を介してホッ
パー収納部2内に供給されるようになっている。
【0025】さらに、前記ホッパー収納部2の周壁2c
には、前記パン用ホッパー4の浮き上がりを規制する規
制手段49が設けられている。該規制手段49は、前記
ホッパー収納部2の周壁2cに揺動自在に枢支された一
対のバネ部材50,50からなっており、該バネ部材5
0,50によりパン用ホッパー4の上端口縁に設けられ
た把手支持部51を挟持することにより、パン用ホッパ
ー4の浮き上がりが規制できるようになっている。符号
52は把手、53はホッパー収納部2内の空気温度を検
出する庫内温度センサーである。
【0026】さらにまた、前記本体容器1の外壁(具体
的には、外ケース7)には、パン焼きおよび餅搗きに必
要な操作を選択設定できる各種キー類を有する操作パネ
ル54が設けられている。該操作パネル54には、パン
焼き工程をスタートさせるパンスタートキー55、餅搗
き工程をスタートさせるもちスタートキー56、もち米
を蒸すときに操作する蒸しキー57、つく/こねるを選
択するつく/こねるキー58、停止キー59および液晶
表示装置60が設けられている。
【0027】ついで、この餅搗き兼用パン焼き器におけ
る電気的要素の構成について図4および図5を参照して
説明する。
【0028】制御基板61には、図4に示すように、交
流電源62、温度ヒューズ63、パン用ヒータ21、ボ
イラー用ヒータ22、モータ43、冷却ファン46、庫
内温度センサー53、温度センサー38、蓋開閉スイッ
チ64および操作パネル54における各種キー類55〜
59および液晶表示装置60が接続されており、該制御
基板61は、庫内温度センサー53、温度センサー3
8、蓋開閉スイッチ64および操作パネル54における
各種キー類55〜59からの出力情報に基づいて各種演
算処理を行い、その結果をパン用ヒータ21、ボイラー
用ヒータ22、モータ43、冷却ファン46および液晶
表示装置60に対して制御信号として出力することとさ
れている。符号65はブザーである。
【0029】前記制御基板61および操作パネル54
は、図5に示す各種機能手段を有している。
【0030】図5において、符号66は電源トランス、
67は電源回路、68はバックアップ回路、69はリセ
ット回路、70は庫内温度制御回路、71は生地温度制
御回路、72は発振回路、73はゼロクロス検出回路、
74はブザー回路、75,76はリレー回路、77はト
ライアック回路、78はファンモータ制御回路、79は
モータ制御回路、80,81はヒータ制御回路、82は
蒸しキー57のON操作により閉成する蒸しスイッチ、
83はつくキー58のON操作により閉成するつくスイ
ッチ、84はキー検出回路、85は集積回路(ICI)
である。
【0031】次に、本実施の形態にかかる餅搗き兼用パ
ン焼き器の作用について詳述する。
【0032】(I) パン焼き工程(図6参照) このときには、ホッパー収納部2にパン用ホッパー4を
収納し、その後パン用ホッパー4内にパン生地Dが収容
される(図1参照)。すると、パン用撹拌手段Aの従動
側クラッチ28と撹拌駆動手段Cの駆動側クラッチ40
とが係合して、モータ43の動力が大きく減速されてパ
ン用撹拌羽根27へ伝達されることとなる。
【0033】パンスタートキー55がONされると、パ
ン用ヒータ21に通電されるとともに、モータ43が駆
動開始され、パン用撹拌手段Aのパン用撹拌羽根27に
よりパン生地Dがこねられる。この時、パン用ヒータ2
1は、庫内温度センサー53による検出温度が25℃を
維持できるように小電力通電でON/OFFされる。こ
の時のパン生地Dをこねるに要する時間は15分とされ
る。なお、この時、冷却ファン46は駆動される。
【0034】上記こね時間15分が経過するとモータ4
3の駆動が自動停止されるとともに、パン用ヒータ21
は、庫内温度センサー53による検出温度がパン生地D
の一次発酵温度である28℃を維持できるように小電力
通電でON/OFFされる(一次発酵)。該一次発酵に
要する時間は60分とされる。なお、この時、冷却ファ
ン46は駆動されない。
【0035】上記一次発酵時間60分が経過すると、再
度モータ43の駆動が自動開始され、パン用撹拌手段A
のパン用撹拌羽根27によりパン生地Dがこねられる。
この時、パン用ヒータ21は、庫内温度センサー53に
よる検出温度が25℃を維持できるようにON/OFF
される。この時のパン生地Dをこねるに要する時間は1
8分とされる。なお、この時、冷却ファン46は駆動さ
れる。
【0036】上記こね時間18分が経過すると、モータ
43の駆動が自動停止されるとともに、パン用ヒータ2
1は、庫内温度センサー53による検出温度がパン生地
Dの二次発酵温度である35℃を維持できるように小電
力通電でON/OFFされる(二次発酵)。該二次発酵
に要する時間は約85分とされる。
【0037】上記二次発酵においては、パン生地Dは、
ベンチタイム20分間が経過する間寝かされた後、モー
タ43を2秒間だけ駆動させて、パン用撹拌手段Aのパ
ン用撹拌羽根27によりパン生地Dを撹拌して内部に含
まれるガスを抜き(即ち、ガス抜き)、その後65分間
成形熟成させる。なお、この間、冷却ファン46は駆動
されない。
【0038】上記二次発酵時間85分が経過すると、パ
ン用ヒータ21は、大電力通電され、庫内温度センサー
53による検出温度がパンを焼き上げるに必要な温度で
ある220℃を維持できるようにON/OFFされる
(焼き上げ)。該焼き上げに要する時間は60分とされ
る。なお、この時、冷却ファン46は駆動されない。
【0039】上記焼き上げ時間60分が経過すると、パ
ン用ヒータ21への通電が自動停止されるとともに、冷
却ファン46の駆動が自動開始され、該冷却ファン46
からの冷却風により焼き上がったパンの冷却が行われる
(冷却)。該冷却に要する時間は15分とされる。そし
て、該冷却時間15分が経過すると、ブザー65が吹鳴
してパンの焼き上がりを報知する。
【0040】(II) 自動餅搗き工程 このときには、ホッパー収納部2に、ボイラー6を収納
した後、該ボイラー6に所定量の水Wを入れ、ついでボ
イラー6上に餅搗き用ホッパー5を載せ、該餅搗き用ホ
ッパー5内に所定量のもち米Eを収容する(図1参
照)。すると、餅搗き用撹拌手段Bの従動側クラッチ3
5と撹拌駆動手段Cの駆動側クラッチ40とが係合し
て、モータ43の動力が大きく減速されて餅搗き用撹拌
羽根34へ伝達されることとなる。
【0041】もちスタートキー56がONされると、ボ
イラー用ヒータ22に通電され、ボイラー6内の水Wが
加熱蒸発される。すると、ボイラー6から発生した蒸気
は、餅搗き用ホッパー5内に収容されたもち米E内を通
って、内蓋18および蓋体3の蒸気排出口16,19か
ら排出され、もち米Eを蒸し上げる。
【0042】上記蒸し上げを行って行くと、ボイラー6
内の水Wが蒸発してしまい空炊き状態となる。すると、
温度センサー38がこれを検知してブザー65が2回吹
鳴されると同時にボイラー用ヒータ22への通電が停止
される(蒸し終了)。
【0043】その後、モータ43の駆動が自動開始さ
れ、餅搗き用撹拌手段Bの餅搗き用撹拌羽根34により
餅搗きが開始される。該餅搗きは10分間行われ、10
分経過後にブザー65が吹鳴して餅の搗き上がりを報知
する。その後、モータ43は手動により停止される。
【0044】なお、餅搗き時に、冷却ファン46を駆動
させて冷却風をホッパー収納部2内に供給すれば、搗き
上がった餅の固さを調節することができる。
【0045】(III) 手動餅搗き工程 このときにも、ホッパー収納部2に、ボイラー6を収納
した後、該ボイラー6に所定量の水Wを入れ、ついでボ
イラー6上に餅搗き用ホッパー5を載せ、該餅搗き用ホ
ッパー5内に所定量のもち米Eを収容する(図1参
照)。すると、餅搗き用撹拌手段Bの従動側クラッチ3
5と撹拌駆動手段Cの駆動側クラッチ40とが係合し
て、モータ43の動力が大きく減速されて餅搗き用撹拌
羽根34へ伝達されることとなる。
【0046】蒸しキー57をON操作すると、ボイラー
用ヒータ22に通電され、ボイラー6内の水Wが加熱蒸
発される。すると、ボイラー6から発生した蒸気は、餅
搗き用ホッパー5内に収容されたもち米E内を通って、
内蓋18および蓋体3の蒸気排出口16,19から排出
され、もち米Eを蒸し上げる。
【0047】上記蒸し上げを行って行くと、ボイラー6
内の水Wが蒸発してしまい空炊き状態となる。すると、
温度センサー38がこれを検知してブザー65が2回吹
鳴されると同時にボイラー用ヒータ22への通電が停止
される(蒸し終了)。
【0048】そこで、つく/こねるキー58をON操作
すると、モータ43の駆動が自動開始され、餅搗き用撹
拌手段Bの餅搗き用撹拌羽根34により餅搗きが開始さ
れる。該餅搗きの終了は、餅搗き用ホッパー5内の餅の
出来上がり状態を見て手動にて行う。
【0049】なお、餅搗き時に、冷却ファン46を駆動
させて冷却風をホッパー収納部2内に供給すれば、搗き
上がった餅の固さを調節することができる。
【0050】上記したように、本実施の形態において
は、パン用ホッパー4を用いたパン焼きと、ボイラー6
および餅搗き用ホッパー5を用いた餅搗きとが1台の撹
拌駆動手段Cを共用して行えることとなり、年間を通し
て使用されるパン焼き器を用いて、季節使用とされる餅
搗きを行うことができる。
【0051】ところで、上記実施の形態においては、撹
拌駆動手段Cとパン用撹拌手段Aあるいは餅搗き用撹拌
手段Bとはクラッチを介して連係されるようになってい
るが、パン用撹拌手段Aおよび餅搗き用撹拌手段Bの回
転軸を共用し、該回転軸と撹拌駆動手段Cとを直結する
ようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】本願発明(請求項1の発明)によれば、
パン用ホッパーを用いたパン焼きと、ボイラーおよび餅
搗き用ホッパーを用いた餅搗きとが1台の撹拌駆動手段
を共用して行えるようになっているので、年間通して使
用されるパン焼き器を用いて、季節使用とされる餅搗き
を行うことができることとなり、使用形態の多様化を図
ることができるという優れた効果がある。
【0053】請求項2の発明におけるように、前記餅搗
き用ホッパーの開口部に、内蓋を設けるとともに、該内
蓋および前記蓋体に、互いに連通する蒸気排出口を形成
した場合、餅搗き時の蒸し工程における蒸気の排出が容
易に行える。
【0054】請求項3の発明におけるように、前記ホッ
パー収納部に冷却風を供給する冷却ファンを付設した場
合、パン焼き時においては、焼き上がったパンが冷却風
により急速に冷却されることとなり、ふっくらとしたパ
ンが得られる一方、餅搗き時においては、冷却風の供給
により搗き上がった餅の固さ調節が行える。
【0055】請求項4の発明におけるように、前記パン
用撹拌手段および餅搗き用撹拌手段を、前記撹拌駆動手
段により回転駆動される回転軸と、該回転軸に対して着
脱自在とされたパン用撹拌羽根および餅搗き用撹拌羽根
とを備えて構成した場合、パン用撹拌羽根あるいは餅搗
き用撹拌羽根を交換するだけで、1個の撹拌駆動手段の
動力によりパン生地のこね作業あるいは餅搗きを行うこ
とができる。
【0056】請求項5の発明におけるように、前記本体
容器の外壁に、パン焼きおよび餅搗きに必要な操作を選
択設定できる各種キー類を有する操作パネルを設けた場
合、操作パネルにおけるキー類を選択操作することによ
り、パネル焼きあるいは餅搗きが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる餅搗き兼用パン
焼き器のパン焼き時における使用状態を示す縦断面図で
ある。
【図2】本願発明の状態の形態にかかる餅搗き兼用パン
焼き器のホッパーおよびボイラーを取り除いた状態を示
す縦断面図である。
【図3】本願発明の実施の形態にかかる餅搗き兼用パン
焼き器の餅搗き時における使用状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】本願発明の実施の形態にかかる餅搗き兼用パン
焼き器における電気的要素の構成を示す結線図である。
【図5】本願発明の実施の形態にかかる餅搗き兼用パン
焼き器における制御基板の内容を示すブロック図であ
る。
【図6】本願発明の実施の形態にかかる餅搗き兼用パン
焼き器におけるパン焼き時の各種機器の動作工程を示す
タイムチャートである。
【符号の説明】
1は本体容器、2はホッパー収納部、2aは開口、2b
は底部、2cは周壁、3は蓋体、4はパン用ホッパー、
5は餅搗き用ホッパー、6はボイラー、16は蒸気排出
口、18は内蓋、19は蒸気排出口、21はパン用ヒー
タ、22はボイラー用ヒータ、26は回転軸、27はパ
ン用撹拌羽根、28は従動側クラッチ、33は回転軸、
34は餅搗き用撹拌羽根、35は従動側クラッチ、39
は回転軸、40は駆動側クラッチ、41はプーリ、43
はモータ、43aは出力軸、44はベルト、45はプー
リ、46は冷却ファン、49は規制手段、54は操作パ
ネル、Aはパン用撹拌手段、Bは餅搗き用撹拌手段、C
は撹拌駆動手段、Dはパン生地、Eはもち米、Wは水。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 37/00 301 A21C 13/00 A23L 1/10 102

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パン用ホッパーあるいは餅搗き用ホッパ
    ーおよびボイラーを択一的に収納できるホッパー収納部
    を有する本体容器と、該ホッパー収納部の開口を閉蓋す
    る蓋体と、前記パン用ホッパー内に収納されたパン生地
    を加熱するパン用ヒータと、前記ボイラー内に収納され
    た水を加熱するボイラー用ヒータと、前記パン用ホッパ
    ー内に収納されたパン生地をこねるパン用撹拌手段と、
    前記餅搗き用ホッパー内に収納されて蒸し上がったもち
    米をこねる餅搗き用撹拌手段と、前記パン用撹拌手段あ
    るいは餅搗き用撹拌手段に連結される撹拌駆動手段とを
    備え、前記ホッパー収納部へ択一的に収納されたパン用
    ホッパーあるいは餅搗き用ホッパーを選択使用すること
    により、パン焼きあるいは餅搗きを行い得るようにした
    ことを特徴とする餅搗き兼用パン焼き器。
  2. 【請求項2】 前記餅搗き用ホッパーの開口部には、内
    蓋が設けられており、該内蓋および前記蓋体には、互い
    に連通する蒸気排出口が形成されていることを特徴とす
    る前記請求項1記載の餅搗き兼用パン焼き器。
  3. 【請求項3】 前記ホッパー収納部に冷却風を供給する
    冷却ファンが付設されていることを特徴とする前記請求
    項1および請求項2のいずれか一項記載の餅搗き兼用パ
    ン焼き器。
  4. 【請求項4】 前記パン用撹拌手段および餅搗き用撹拌
    手段は、前記撹拌駆動手段により回転駆動される回転軸
    と、該回転軸に対して着脱自在とされたパン用撹拌羽根
    および餅搗き用撹拌羽根とを備えていることを特徴とす
    る前記請求項1ないし請求項3のいずれか一項記載の餅
    搗き兼用パン焼き器。
  5. 【請求項5】 前記本体容器の外壁には、パン焼きおよ
    び餅搗きに必要な操作を選択設定できる各種キー類を有
    する操作パネルが設けられていることを特徴とする前記
    請求項1ないし請求項4のいずれか一項記載の餅搗き兼
    用パネル焼き器。
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