JP3280658B2 - 雨押さえ部の換気防水構造 - Google Patents
雨押さえ部の換気防水構造Info
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Description
部の換気防水構造に関するものである。さらに詳しく
は、この出願の発明は、建物外壁と階下屋根、たとえば
2階の外壁と1階の屋根、の間等の建物の雨押さえ部に
おける、防水性に優れた新しい換気防水構造に関するも
のである。
うための方策として、屋根棟部において換気することが
試みられている。
け、この開口の上部に換気カバー体を配設し、そのガラ
リ開口を通じて換気するようにした構造が知られてい
る。そして、このような従来の換気構造においては、ガ
ラリ開口や野地開口から雨水が侵入しないようにする防
水手段についても検討されてきている。たとえば、カバ
ー体の内部には水切り板を設け、さらには野地開口には
捨て水切りを配置することなどが試みられている。
外壁と階下の屋根、たとえば2階の外壁と1階の屋根、
の間等の雨押さえ部では、風雨の吹きだまり、そして、
外壁面からの伝い水や外壁面からのはね返り水もあっ
て、建物棟部に比べてはるかに多くの雨量があるため、
多量の雨水の侵入防止には特段の配慮が必要とされてい
る。従来の棟部の換気構造においてもある程度の防止対
策がとられてはいるものの、雨押さえ部に適用するに
は、多量の雨水に対しての防水性の点で充分とは言い難
いのが実情である。
て水切りを配設した従来の構造においても充分ではなっ
た。そこで、この出願の発明は、以上の通りの事情を踏
まえ、雨押さえ部に適用する際に、外壁からの伝い水や
はね返り水、さらには風雨の吹きだまり等による多量の
雨水に対しての防水対策が確実なものとすることができ
る、施工性も良好な雨押さえ部での換気防水構造を提供
することを課題としている。
の課題を解決するものとして、第1には、野地開口に配
設される捨て水切りと、捨て水切りを覆うカバー体と、
カバー体内部に一体化される水切り板とを備え、野地開
口と水切り板開口およびカバー体ガラリ開口を通じて換
気されるようにした、建物雨押さえ部での換気構造であ
って、水切り板には、水切り板開口に向って下方から2
辺が開いたV字状配置で水切り部材が配設されていると
ともに、水切り板開口に対向して、上方に傾斜された捨
て水切りが配設されていることを特徴とする雨押さえ部
の換気防水構造を提供する。
換気防水構造において、水切り板開口と上方に傾斜され
た捨て水切りとの間には、カバー体内面に垂下された水
切り片が配置されていることを特徴とする雨押さえ部の
換気防水構造を提供する。
1または2の換気防水構造において、カバー体上面に
は、ガラリ開口に向って上方から2辺が開いたV字状配
置の伝い水の誘導突起が配設されていることを特徴とす
る雨押さえ部の換気防水構造を、第4には、第1ないし
3のいずれかの換気防水構造において、捨て水切りに
は、排水スペース形成のための上方突起が配設されてい
ることを特徴とする雨押さえ部の換気防水構造を提供す
る。
特徴をもつものであるが、以下に実施例を示し、その実
施の形態について説明する。
の発明の例として、雨押さえ部の換気防水構造における
カバー体の平面概要と、そのA−A断面としての施工状
態を例示したものである。
は、たとえば図2に示したように、野地開口(A)に配
設される捨て水切り(1)と、この捨て水切り(1)を
覆うカバー体(2)と、カバー体(2)にネジ等によっ
て一体化される水切り板(3)とを備えている。カバー
体(2)は、建物の外壁面(B)に取付け固定される外
壁固定部(2B)と、階下の屋根面(C)に固定釘
(4)により取付け固定される屋根固定カバー部(2
C)を有している。
1にも示した水切り板(3)に設けられている水切り板
開口(3A)と、カバー体(2)に設けられているガラ
リ開口(2A)を通じて換気が行われるようになってい
る。
れていることで、当然にも、逆の経路として、カバー体
(2)のガラリ開口(2A)から侵入した雨水が野地開
口(A)から建物内部にまで侵入することが懸念される
ことになる。そこで、この発明の換気防水構造では、こ
のような雨水の侵入を防止するための防水対策として、
まず、カバー体(2)の内部に一体化した水切り板
(3)において、その前方立設片部に水切り板開口(3
A)を設けることで、仮にガラリ開口(2A)より雨水
が侵入しても、この水切り板開口(3A)を通じて雨水
がさらに野地開口(A)へと侵入することを難しくして
いる。
屋根面(C)との隙間からも雨水が吹込み等により侵入
することが考えられるが、カバー体(2)に一体化され
ている水切り板(3)には図2に示したように、屋根瓦
等に当接、密着される防水パッキン(5)が配設されて
いるため、野地開口(A)に向って雨水が侵入すること
を困難にしている。
るかに多量の雨水に対しての防水対策が望まれることか
ら、この出願の第1の発明の雨押さえ部での換気防水構
造においては、図1および図2に例示したように、水切
り板(3)には、水切り板開口(3A)に向って、下方
からV字の2辺が開いた状態の平面配置となるように、
つまりV字状配置で水切り部材(3B)が配設されてい
る。
形状、配置について例示した斜視概要図であるが、たと
えば、この水切り部材(3B)は、断面L字形の板状体
を水切り板(3)上面に固定して、水切り板開口(3
A)に向って、左右のV字両辺が開いた状態で配置する
ことができる。このような水切り部材(3B)のV字状
配設によって、仮に、前記のカバー体(2)のガラリ開
口(2A)より雨水が侵入したとしても、図3に実線矢
印で示したように、雨水は水切り部材(3B)にガイド
されて下方に流下し、点線矢印に示したように水切り板
開口(3A)に向って流れ込むことはない。
ように水切り板(3)の立設片部に設けたこととあいま
って、さらに、このV字状配置の水切り部材(3B)の
作用によって、侵入した雨水が水切り板開口(3A)に
侵入し、ひいては野地開口(A)から建物内部へと侵入
することを効果的に阻止することが可能となる。
うに断面L字形であることは必ずしも必要でなく、水切
り板(3)への配設が加工(施工)作業として容易であ
って、しかも雨水の侵入を阻止できるだけの高さを有す
る板状体、ブロック状体、あるいは突起等であってよ
い。
ために、前記の捨て水切り(1)について、図2に示し
たように、水切り板開口(3A)に対向するように、捨
て水切り(1)を上方に傾斜させている。この捨て水切
り(1)の上方傾斜によって、仮に水切り板開口(3
A)から雨水が吹込み等により侵入したとしても、雨水
が直接野地開口(A)へ侵入することを阻止し、捨て水
切り(1)によって、屋根面に設けたルーフイング上を
流れ落ちるようにすることができる。
さらに大きなものとするために、この出願の第2の発明
においては、図2に示したように、水切り板開口(3
A)と、上方に傾斜された捨て水切り(1)との間に配
置されるように、カバー体(2)の内面に、水切り片
(6)を垂下している。水切り板開口(3A)より吹き
込まれた雨水は、この水切り片(6)に当たって、上方
に傾斜された捨て水切り(1)にしたたり落ちることに
なり、より確実に、野地開口(A)への雨水侵入を防止
することが可能となる。
内部域での防水対策を特徴としているが、雨押さえ部で
は、外壁面(B)からの伝い水をいかにスムーズに排出
させるかも重要な課題となる。
よび図2に例示したように、カバー体(2)の上面にお
いて、ガラリ開口(2A)に向って,上方からV字の左
右2辺が開いた状態のV字状配置で、伝い水の誘導突起
(2D)が配設されている構造とする。この構造におい
ては、誘導突起(2D)が外壁面(B)からの伝い水
を、ガラリ開口(2A)に向かうことのないように、そ
の側方を流れ落ちるようにする。このことによって、雨
水が伝い水として外壁面(B)よりもたらされても、効
果的に雨水のガラリ開口(2A)への侵入を阻止するこ
とが可能となる。
ー体(2)に加工突起として形成されたものであっても
よいし、カバー体(2)に、突起部材が取付け加工され
て形成されたものであってもよい。その形状も、板状、
あるいは棒状等のブロック状体であってもよい。
した場合にも、雨水をカバー体(2)の内部からすみや
かに排水させるために、図1に示した排水口(2E)
を、カバー体(2)のガラリ開口(2A)の下方に設け
ることも有効である。多量の雨水への対策として、考慮
されることになる。
に、カバー体(2)の笠木部材との当接部、もしくは重
なり部には、防水シール(7)が配設される。これは、
雨押さえ部においては、たとえば図4に例示したよう
に、野地開口(A)には、まず捨て水切り(1)が配置
され、カバー体(2)がこれを覆うように配置される
が、換気構造のためのこのカバー体(2)の側部には、
笠木部材(8)が配設されることが考慮される。このよ
うな施工構造においては、換気のためのカバー体(2)
と笠木部材(8)との当接部あるいは重なり部において
雨水の侵入を防止することも考えられねばならない。
その周縁部には防水シール(9)が施されるが、カバー
体(1)においては、前記のとおりの防水シール(防水
パッキン)(7)を設けることが有効となる。
さえ部の換気防水構造として、図2、および図5にも示
したように、捨て水切り(1)において、排水スペース
形成のための上方突起(1A)を配設する。この上方突
起(1A)は、たとえば複数設けることとし、捨て水切
り(1)の上面を流下する水を、排水スペースの確保に
よってスムーズに排出させることを可能とする。
によって限定されることはなく、その細部の形態におい
て様々に可能であることは言うまでもない。
発明によって、外壁からの伝い水やはね返り水、さらに
は風雨の吹きだまり等による多量の雨水に対しての防水
対策が確実なものとすることができる、施工性も良好
な、雨押さえ部での換気防水構造が提供される。
概要図である。
である。
る。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 野地開口に配設される捨て水切りと、捨
て水切りを覆うカバー体と、カバー体内部に一体化され
る水切り板とを備え、野地開口と水切り板開口およびカ
バー体ガラリ開口を通じて換気されるようにした、建物
雨押さえ部での換気構造であって、水切り板には、水切
り板開口に向って下方から2辺が開いたV字状配置で水
切り部材が配設されているとともに、水切り板開口に対
向して、上方に傾斜された捨て水切りが配設されている
ことを特徴とする雨押さえ部の換気防水構造。 - 【請求項2】 請求項1の換気防水構造において、水切
り板開口と上方に傾斜された捨て水切りとの間には、カ
バー体内面に垂下された水切り片が配置されていること
を特徴とする雨押さえ部の換気防水構造。 - 【請求項3】 請求項1または2の換気防水構造におい
て、カバー体上面には、ガラリ開口に向って、上方から
2辺が開いたV字状配置の伝い水の誘導突起が配設され
ていることを特徴とする雨押さえ部の換気防水構造。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの換気防水
構造において、捨て水切りには、排水スペース形成のた
めの上方突起が配設されていることを特徴とする雨押さ
え部の換気防水構造。
Priority Applications (1)
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JP2000120138A JP3280658B2 (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 雨押さえ部の換気防水構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001303734A JP2001303734A (ja) | 2001-10-31 |
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- 2000-04-20 JP JP2000120138A patent/JP3280658B2/ja not_active Expired - Fee Related
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