JPH05156763A - 二重式軒樋構造 - Google Patents
二重式軒樋構造Info
- Publication number
- JPH05156763A JPH05156763A JP32319291A JP32319291A JPH05156763A JP H05156763 A JPH05156763 A JP H05156763A JP 32319291 A JP32319291 A JP 32319291A JP 32319291 A JP32319291 A JP 32319291A JP H05156763 A JPH05156763 A JP H05156763A
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- eaves
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- water
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、建物の軒先に配設されて、主に雨水
等を排水する機能をもつ一次樋8aと、この一次樋8a
からオーバーフローした水を受ける機能をもつ二次樋8
bとからなる二重式軒樋構造に関し、強風豪雨時などに
樋外部へ水滴,飛沫が落下しないようにして、漏水の発
生を確実に防止することを目的とする。 【構成】そこで、一次樋8aの下方を覆いこの一次樋8
aからのオーバーフロー水を受け取る二次樋8dを、建
物側に張り出した張出部8eを有して形成するととも
に、軒先側からの風の吹き込みを防止するための邪魔板
13Aを、流出面1aの位置でこの流出面1aに沿って
配設したことを特徴とする。
等を排水する機能をもつ一次樋8aと、この一次樋8a
からオーバーフローした水を受ける機能をもつ二次樋8
bとからなる二重式軒樋構造に関し、強風豪雨時などに
樋外部へ水滴,飛沫が落下しないようにして、漏水の発
生を確実に防止することを目的とする。 【構成】そこで、一次樋8aの下方を覆いこの一次樋8
aからのオーバーフロー水を受け取る二次樋8dを、建
物側に張り出した張出部8eを有して形成するととも
に、軒先側からの風の吹き込みを防止するための邪魔板
13Aを、流出面1aの位置でこの流出面1aに沿って
配設したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の軒先に配設され
て、主に雨水等を排水する機能をもつ一次樋と、この一
次樋からオーバーフローした水を受ける機能をもつ二次
樋とからなる二重式軒樋構造に関する。
て、主に雨水等を排水する機能をもつ一次樋と、この一
次樋からオーバーフローした水を受ける機能をもつ二次
樋とからなる二重式軒樋構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家屋等の建物の庇部分には、雨
水を流し導くための軒樋が取り付けられている(例えば
実開昭60−6007号公報等参照)。そして、住宅等
において軒樋を建物の天井上に設けるような場合、従
来、図2に示すような二重式の軒樋構造が適用されてい
る。
水を流し導くための軒樋が取り付けられている(例えば
実開昭60−6007号公報等参照)。そして、住宅等
において軒樋を建物の天井上に設けるような場合、従
来、図2に示すような二重式の軒樋構造が適用されてい
る。
【0003】この図2において、1は住宅の屋根部に設
けられた折版屋根、2は住宅の外壁パネル、3はこの外
壁パネル2の上端縁部を覆う化粧カバー、4は外壁パネ
ル2の上端部を取付・固定される外壁受フレーム、5は
折版屋根1の先端付近下面を取付・固定されるタイトフ
レーム、6は外壁2の上端縁部(化粧カバー3)と折版屋
根1の先端上部との間を覆うアクリル鋼板製の庇カバ
ー、7は折版屋根1を上方から覆う設けられるアクリル
鋼板製の折版屋根カバーである。
けられた折版屋根、2は住宅の外壁パネル、3はこの外
壁パネル2の上端縁部を覆う化粧カバー、4は外壁パネ
ル2の上端部を取付・固定される外壁受フレーム、5は
折版屋根1の先端付近下面を取付・固定されるタイトフ
レーム、6は外壁2の上端縁部(化粧カバー3)と折版屋
根1の先端上部との間を覆うアクリル鋼板製の庇カバ
ー、7は折版屋根1を上方から覆う設けられるアクリル
鋼板製の折版屋根カバーである。
【0004】そして、庇カバー6および折版屋根1の先
端部の下方には、二重式の軒樋8が配設されている。こ
の軒樋8は、その両側部を取付部材9,10によりそれ
ぞれ外壁受フレーム4およびタイトフレーム5に取り付
けられて固定されており、折版屋根1の上面に沿って流
れ落ちてきた雨水等の主たる排水機能を受けもつ断面コ
字形状の一次樋8aと、この一次樋8aの下方を覆い一
次樋8aからのオーバーフロー水を受け取る機能をもつ
断面コ字形状の二次樋8bとから構成されている。
端部の下方には、二重式の軒樋8が配設されている。こ
の軒樋8は、その両側部を取付部材9,10によりそれ
ぞれ外壁受フレーム4およびタイトフレーム5に取り付
けられて固定されており、折版屋根1の上面に沿って流
れ落ちてきた雨水等の主たる排水機能を受けもつ断面コ
字形状の一次樋8aと、この一次樋8aの下方を覆い一
次樋8aからのオーバーフロー水を受け取る機能をもつ
断面コ字形状の二次樋8bとから構成されている。
【0005】一次樋8aと二次樋8bとの間には台部材
8cが配設され、一次樋8aと二次樋8bとが上下方向
に適当な間隔をあけ相互に固定されている。また、一次
樋8aからオーバーフローした水は、一次樋8aのタイ
トフレーム5側から二次樋8b内へ流れ落ちるようにな
っている。
8cが配設され、一次樋8aと二次樋8bとが上下方向
に適当な間隔をあけ相互に固定されている。また、一次
樋8aからオーバーフローした水は、一次樋8aのタイ
トフレーム5側から二次樋8b内へ流れ落ちるようにな
っている。
【0006】また、外壁パネル2の上端部(外壁受フレ
ーム4の上端部)から一次樋8aの外壁側へ掛けては、
雨水等を一次樋8aへ案内すべく、塩化ビニル鋼板製の
桁水切り部材11が設けられるほか、一次樋8aからの
オーバーフロー水が流れ落ちる一次樋8aと二次樋8b
との間には、オーバーフロー水に含まれる枯葉等の異物
を阻止するための枯葉止め部材12が設けられている。
ーム4の上端部)から一次樋8aの外壁側へ掛けては、
雨水等を一次樋8aへ案内すべく、塩化ビニル鋼板製の
桁水切り部材11が設けられるほか、一次樋8aからの
オーバーフロー水が流れ落ちる一次樋8aと二次樋8b
との間には、オーバーフロー水に含まれる枯葉等の異物
を阻止するための枯葉止め部材12が設けられている。
【0007】さらに、折版屋根1の先端部から所定間隔
(20mm程度)あけた位置には、庇カバー6の下面から邪
魔板13が、折版屋根1からの雨水等の流出面を覆うよ
うに突設されており、この邪魔板13により、矢印Bに
て示すごとく吹き込んできた風を受けて雨水等が折版屋
根1上に沿って逆流するのを防止している。
(20mm程度)あけた位置には、庇カバー6の下面から邪
魔板13が、折版屋根1からの雨水等の流出面を覆うよ
うに突設されており、この邪魔板13により、矢印Bに
て示すごとく吹き込んできた風を受けて雨水等が折版屋
根1上に沿って逆流するのを防止している。
【0008】このような構成により、折版屋根1上面を
流れてきた雨水や、桁水切り部材11により案内された
雨水は、軒樋8の一次樋8aに流れ落ち、この一次樋8
aにより導かれて排出される。そして、一次樋8a内に
おける雨水等の流量が多くなり、一次樋8aからオーバ
ーフローした場合、そのオーバーフロー水は、枯葉止め
部材12を通過して二次樋8bに流れ落ち、この二次樋
8bにより導かれて排出される。これにより、軒樋8に
おける流量が多くなった場合でも、雨水等が溢れ出るこ
となく確実に案内されて排出される。
流れてきた雨水や、桁水切り部材11により案内された
雨水は、軒樋8の一次樋8aに流れ落ち、この一次樋8
aにより導かれて排出される。そして、一次樋8a内に
おける雨水等の流量が多くなり、一次樋8aからオーバ
ーフローした場合、そのオーバーフロー水は、枯葉止め
部材12を通過して二次樋8bに流れ落ち、この二次樋
8bにより導かれて排出される。これにより、軒樋8に
おける流量が多くなった場合でも、雨水等が溢れ出るこ
となく確実に案内されて排出される。
【0009】また、矢印Aで示すような方向から強い風
が吹き付け、矢印Bで示すように、化粧カバー3,庇カ
バー6と外壁パネル2,桁水切り部材11との間を通っ
て軒樋8の上方に風が吹き込んできた場合、邪魔板13
により、その風の流れが阻止され、折版屋根1上面に沿
って流れてきた雨水等が逆流するのを防止できる。
が吹き付け、矢印Bで示すように、化粧カバー3,庇カ
バー6と外壁パネル2,桁水切り部材11との間を通っ
て軒樋8の上方に風が吹き込んできた場合、邪魔板13
により、その風の流れが阻止され、折版屋根1上面に沿
って流れてきた雨水等が逆流するのを防止できる。
【0010】なお、本来、二次樋8bは、一次樋8aと
排水出口を異にし、二次樋8bの落し口から排水される
ことにより、一次樋8aの詰まりを警告する機能を有し
ている。
排水出口を異にし、二次樋8bの落し口から排水される
ことにより、一次樋8aの詰まりを警告する機能を有し
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
二重式軒樋構造では、タイトフレーム5と軒樋8の二次
樋8bとの間に取付部材10が介設され、この取付部材
10の長さ分だけタイトフレーム5と二次樋8bとの間
に隙間が形成されているため、矢印Bに示すような風が
軒先側から吹き込んだ場合、折版屋根1の端部から流れ
落ちる雨水等が、図中に点線で示すように、吹き上げら
れ水滴,飛沫となって上記隙間から落下し、強風豪雨時
に天井面への漏水が生じる場合があった。
二重式軒樋構造では、タイトフレーム5と軒樋8の二次
樋8bとの間に取付部材10が介設され、この取付部材
10の長さ分だけタイトフレーム5と二次樋8bとの間
に隙間が形成されているため、矢印Bに示すような風が
軒先側から吹き込んだ場合、折版屋根1の端部から流れ
落ちる雨水等が、図中に点線で示すように、吹き上げら
れ水滴,飛沫となって上記隙間から落下し、強風豪雨時
に天井面への漏水が生じる場合があった。
【0012】また、矢印Bのごとく吹き込んできた風
は、折版屋根1の先端部から所定間隔をあけて配設され
た邪魔板13によりその流れに乱れを生じやすく、この
ような乱れを生じると、排水中の水が乱されてしまう。
は、折版屋根1の先端部から所定間隔をあけて配設され
た邪魔板13によりその流れに乱れを生じやすく、この
ような乱れを生じると、排水中の水が乱されてしまう。
【0013】本発明は、このような課題を解決しようと
するもので、強風豪雨時などに樋外部へ水滴,飛沫が落
下しないようにして、漏水の発生を確実に防止した二重
式軒樋構造を提供することを目的とする。
するもので、強風豪雨時などに樋外部へ水滴,飛沫が落
下しないようにして、漏水の発生を確実に防止した二重
式軒樋構造を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の二重式軒樋構造は、所定の流出面からの水
を受け取って排出する一次樋と、該一次樋の下方を覆い
該一次樋からのオーバーフロー水を受け取る二次樋とか
らなり、建物の軒先部分に配設されるものにおいて、前
記二次樋を、建物側に張り出した張出部を有して形成し
たことを特徴としている。
に、本発明の二重式軒樋構造は、所定の流出面からの水
を受け取って排出する一次樋と、該一次樋の下方を覆い
該一次樋からのオーバーフロー水を受け取る二次樋とか
らなり、建物の軒先部分に配設されるものにおいて、前
記二次樋を、建物側に張り出した張出部を有して形成し
たことを特徴としている。
【0015】また、軒先側からの風の吹き込みを防止す
るための邪魔板を、前記流出面の位置で該流出面に沿っ
て配設してもよい。
るための邪魔板を、前記流出面の位置で該流出面に沿っ
て配設してもよい。
【0016】
【作用】上述した本発明の二重式軒樋構造では、二次樋
に建物側へ張り出した張出部が形成されているため、軒
先側からの風により飛散した水滴,飛沫がその張出部に
より受け止められる。
に建物側へ張り出した張出部が形成されているため、軒
先側からの風により飛散した水滴,飛沫がその張出部に
より受け止められる。
【0017】また、邪魔板を一次樋上方の流出面に沿っ
て配設することで、軒先側からの風を乱すことなく、軒
先側からの風の吹き込みが防止される。
て配設することで、軒先側からの風を乱すことなく、軒
先側からの風の吹き込みが防止される。
【0018】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
二重式軒樋構造について説明すると、図1はその断面図
であり、図中、既述の符号と同一の符号は同一部分を示
しているので、その説明は省略する。
二重式軒樋構造について説明すると、図1はその断面図
であり、図中、既述の符号と同一の符号は同一部分を示
しているので、その説明は省略する。
【0019】図1に示すように、本実施例の構造も、従
来構造と同様に、例えばユニット住宅において外壁面を
立ち上げてパラペットとするときに内蔵され、庇カバー
6および折版屋根1の先端部の下方に配設されるもので
あるが、本実施例の二重式軒樋8Aは、折版屋根1の上
面に沿い所定の流出面1aから流れ落ちてきた雨水等を
排水する断面コ字形状の一次樋8a(例えばステンレス
材製)と、この一次樋8aの下方を覆い一次樋8aから
のオーバーフロー水を受け取る二次樋8d(例えば塩化
ビニル鋼板製)とから構成されている。
来構造と同様に、例えばユニット住宅において外壁面を
立ち上げてパラペットとするときに内蔵され、庇カバー
6および折版屋根1の先端部の下方に配設されるもので
あるが、本実施例の二重式軒樋8Aは、折版屋根1の上
面に沿い所定の流出面1aから流れ落ちてきた雨水等を
排水する断面コ字形状の一次樋8a(例えばステンレス
材製)と、この一次樋8aの下方を覆い一次樋8aから
のオーバーフロー水を受け取る二次樋8d(例えば塩化
ビニル鋼板製)とから構成されている。
【0020】ここで、本実施例の二次樋8dは、従来の
断面コ字形状から、図1に示すように、建物側へ張り出
しタイトフレーム5まで到達する張出部8eを有する形
状になっている。そして、このような二次樋8d(張出
部8e)の建物側をタイトフレーム5に直接取り付ける
とともに、二次樋8dの軒先側を取付部材9を介して外
壁受フレーム4に取り付けることによって、本実施例の
二重式軒樋8Aが固定されている。
断面コ字形状から、図1に示すように、建物側へ張り出
しタイトフレーム5まで到達する張出部8eを有する形
状になっている。そして、このような二次樋8d(張出
部8e)の建物側をタイトフレーム5に直接取り付ける
とともに、二次樋8dの軒先側を取付部材9を介して外
壁受フレーム4に取り付けることによって、本実施例の
二重式軒樋8Aが固定されている。
【0021】なお、一次樋8aと二次樋8dとの間に
は、従来と同様に台部材8cが配設され、一次樋8aと
二次樋8dとが上下方向に適当な間隔をあけ相互に固定
されている。また、一次樋8aからオーバーフローした
水は、一次樋8aのタイトフレーム5側から二次樋8d
内へ流れ落ちるようになっている。
は、従来と同様に台部材8cが配設され、一次樋8aと
二次樋8dとが上下方向に適当な間隔をあけ相互に固定
されている。また、一次樋8aからオーバーフローした
水は、一次樋8aのタイトフレーム5側から二次樋8d
内へ流れ落ちるようになっている。
【0022】また、一次樋8aからのオーバーフロー水
が流れ落ちる一次樋8aと二次樋8dとの間には、オー
バーフロー水に含まれる枯葉等の異物を阻止するための
枯葉止め部材12Aが設けられている。本実施例では、
図1に示すように、二次樋8dに張出部8eが形成され
ることにより、一次樋8aの建物側上縁と二次樋8dの
建物側上縁との間隔が広くなっており、この間隔に応じ
て、枯葉止め部材12Aも従来のもの(図2の符号12
参照)よりも大きく形成されたものが用いられている。
が流れ落ちる一次樋8aと二次樋8dとの間には、オー
バーフロー水に含まれる枯葉等の異物を阻止するための
枯葉止め部材12Aが設けられている。本実施例では、
図1に示すように、二次樋8dに張出部8eが形成され
ることにより、一次樋8aの建物側上縁と二次樋8dの
建物側上縁との間隔が広くなっており、この間隔に応じ
て、枯葉止め部材12Aも従来のもの(図2の符号12
参照)よりも大きく形成されたものが用いられている。
【0023】さらに、本実施例においては、軒先側から
の風の吹き込みを防止するための邪魔板13Aが、折版
屋根1の流出面1aの位置でこの流出面1aに沿って配
設されている。
の風の吹き込みを防止するための邪魔板13Aが、折版
屋根1の流出面1aの位置でこの流出面1aに沿って配
設されている。
【0024】上述の構成により、折版屋根1上面を流れ
てきた雨水や、桁水切り部材11により案内された雨水
は、軒樋8Aの一次樋8aに流れ落ち、この一次樋8a
により導かれて排出される。そして、一次樋8a内にお
ける雨水等の流量が多くなり、一次樋8aからオーバー
フローした場合、そのオーバーフロー水は、枯葉止め部
材12Aを通過して二次樋8dに流れ落ち、この二次樋
8dにより導かれて排出される。これにより、従来と同
様に、軒樋8Aにおける流量が多くなった場合でも、雨
水等が溢れ出ることなく確実に案内されて排出される。
てきた雨水や、桁水切り部材11により案内された雨水
は、軒樋8Aの一次樋8aに流れ落ち、この一次樋8a
により導かれて排出される。そして、一次樋8a内にお
ける雨水等の流量が多くなり、一次樋8aからオーバー
フローした場合、そのオーバーフロー水は、枯葉止め部
材12Aを通過して二次樋8dに流れ落ち、この二次樋
8dにより導かれて排出される。これにより、従来と同
様に、軒樋8Aにおける流量が多くなった場合でも、雨
水等が溢れ出ることなく確実に案内されて排出される。
【0025】また、矢印Aで示すような方向から強い風
が吹き付け、矢印Cで示すように、化粧カバー3,庇カ
バー6と外壁パネル2,桁水切り部材11との間を通っ
て軒樋8の上方に風が吹き込んできた場合、邪魔板13
Aにより、その風の流れが阻止され、折版屋根1上面に
沿って流れてきた雨水等が逆流するのを防止できる。
が吹き付け、矢印Cで示すように、化粧カバー3,庇カ
バー6と外壁パネル2,桁水切り部材11との間を通っ
て軒樋8の上方に風が吹き込んできた場合、邪魔板13
Aにより、その風の流れが阻止され、折版屋根1上面に
沿って流れてきた雨水等が逆流するのを防止できる。
【0026】このとき、本実施例では、二次樋2dに建
物側へ張り出した張出部2eが形成されているため、矢
印Cで示すような軒先側からの風により飛散した水滴,
飛沫は、張出部2eにより受け止めることができ、強風
豪雨時に天井面への漏水が発生するのを確実に防止でき
る。なお、張出部2eの張出し寸法としては、60〜1
20mmの範囲が好ましい。
物側へ張り出した張出部2eが形成されているため、矢
印Cで示すような軒先側からの風により飛散した水滴,
飛沫は、張出部2eにより受け止めることができ、強風
豪雨時に天井面への漏水が発生するのを確実に防止でき
る。なお、張出部2eの張出し寸法としては、60〜1
20mmの範囲が好ましい。
【0027】また、邪魔板13Aを一次樋8a上方の流
出面1aに沿って配設することで、従来のごとく軒先側
からの風を乱すことがなくなり、排水中の水が乱される
のを抑制でき、水の飛散量を少なくできる利点もある。
出面1aに沿って配設することで、従来のごとく軒先側
からの風を乱すことがなくなり、排水中の水が乱される
のを抑制でき、水の飛散量を少なくできる利点もある。
【0028】このような構造を、実際に、風速30mか
つ降雨量4mm/(m2・min)の条件下に配置して実験を行な
った結果、軒樋8Aを越える飛沫は観測されず、漏水の
発生を極めて有効に防止できることが確認された。ま
た、本来、二次樋8dは、一次樋8aと排水出口を異に
し、二次樋8dの落し口から排水されることにより、一
次樋8aの詰まりを警告する機能を有しているが、上記
の実験条件で、二次樋8dが受ける飛沫は、0もしくは
極めて微量であるため、落し口から排水されずに二次樋
8d内に滞留し、雨があがった後に換気により乾燥され
てしまう。
つ降雨量4mm/(m2・min)の条件下に配置して実験を行な
った結果、軒樋8Aを越える飛沫は観測されず、漏水の
発生を極めて有効に防止できることが確認された。ま
た、本来、二次樋8dは、一次樋8aと排水出口を異に
し、二次樋8dの落し口から排水されることにより、一
次樋8aの詰まりを警告する機能を有しているが、上記
の実験条件で、二次樋8dが受ける飛沫は、0もしくは
極めて微量であるため、落し口から排水されずに二次樋
8d内に滞留し、雨があがった後に換気により乾燥され
てしまう。
【0029】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更
等があっても、本発明の範囲に含まれる。例えば、上記
実施例では、本発明の構造を、ユニット住宅において外
壁面を立ち上げてパラペットとするときに内蔵する場合
に適用されたが、本発明の構造は、これに限定されるも
のではなく、建物の軒先部分に配設される軒樋であれば
上記実施例と同様に適用され、上述と同様の作用効果が
得られる。
ことなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更
等があっても、本発明の範囲に含まれる。例えば、上記
実施例では、本発明の構造を、ユニット住宅において外
壁面を立ち上げてパラペットとするときに内蔵する場合
に適用されたが、本発明の構造は、これに限定されるも
のではなく、建物の軒先部分に配設される軒樋であれば
上記実施例と同様に適用され、上述と同様の作用効果が
得られる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の二重式軒
樋構造によれば、一次樋の下方を覆う二次樋を、建物側
に張り出した張出部を有して形成するという極めて簡素
な構成により、強風豪雨時などに樋外部へ水滴,飛沫が
張出部で受け止められて落下せず、漏水の発生を確実に
防止できる効果がある。
樋構造によれば、一次樋の下方を覆う二次樋を、建物側
に張り出した張出部を有して形成するという極めて簡素
な構成により、強風豪雨時などに樋外部へ水滴,飛沫が
張出部で受け止められて落下せず、漏水の発生を確実に
防止できる効果がある。
【0031】また、軒先側からの風の吹き込みを防止す
るための邪魔板を、流出面の位置でこの流出面に沿って
配設することにより、軒先側からの風が乱されず、排水
中の水の飛散量を少なくできる効果もある。
るための邪魔板を、流出面の位置でこの流出面に沿って
配設することにより、軒先側からの風が乱されず、排水
中の水の飛散量を少なくできる効果もある。
【図1】本発明の一実施例としての二重式軒樋構造を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】従来の二重式軒樋構造を示す断面図である。
1 折版屋根 1a 流出面 2 外壁パネル 3 化粧カバー 4 外壁受フレーム 5 タイトフレーム 6 庇カバー 7 折版屋根カバー 8A 二重式軒樋 8a 一次樋 8c 台部材 8d 二次樋 8e 張出部 9 取付部材 11 桁水切り部材 12A 枯葉止め部材 13A 邪魔板
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の流出面からの水を受け取って排出
する一次樋と、該一次樋の下方を覆い該一次樋からのオ
ーバーフロー水を受け取る二次樋とからなり、建物の軒
先部分に配設される二重式軒樋構造において、前記二次
樋が、建物側に張り出した張出部を有して形成されてい
ることを特徴とする二重式軒樋構造。 - 【請求項2】 軒先側からの風の吹き込みを防止するた
めの邪魔板が、前記流出面の位置で該流出面に沿って配
設されていることを特徴とする請求項1記載の二重式軒
樋構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32319291A JPH05156763A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 二重式軒樋構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32319291A JPH05156763A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 二重式軒樋構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05156763A true JPH05156763A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18152091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32319291A Pending JPH05156763A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 二重式軒樋構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05156763A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006316493A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Sekisui Chem Co Ltd | 樋装置 |
JP2012067437A (ja) * | 2010-09-21 | 2012-04-05 | Sekisui Chem Co Ltd | 樋装置および樋装置の施工方法 |
JP2020063625A (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | Ykk Ap株式会社 | 屋根構造体 |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP32319291A patent/JPH05156763A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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