JP3279775B2 - マルチ高圧電源装置 - Google Patents

マルチ高圧電源装置

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JP3279775B2 JP28245893A JP28245893A JP3279775B2 JP 3279775 B2 JP3279775 B2 JP 3279775B2 JP 28245893 A JP28245893 A JP 28245893A JP 28245893 A JP28245893 A JP 28245893A JP 3279775 B2 JP3279775 B2 JP 3279775B2
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二郎 田沼
克之 伊藤
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岳彦 大久保
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチ高圧電源装置に
するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチ高圧電源装置は、各種エレクトロ
ニクス装置の電源として重要となってきている。それ
は、近年のエレクトロニクス装置の機能が高度化し、こ
の装置が外見上1つの製品であっても、内部的には複数
のユニットの組み合わせであるためそれら各ユニットが
各々異なる電圧を必要とするようになってきているため
である。
【0003】この様な高圧電源装置の一例として特開昭
64−12862号公報がある。この高圧電源装置は、
出力電圧をA/DコンバータによりA/D変換し、その
値が要求される出力電圧より高電圧であるか低電圧であ
るかにより、この電源装置に入力する入力電力の出力へ
の供給量を制御し出力電圧の電圧値を一定に保つもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなマルチ高圧
電源装置は、複数の出力電圧を出力するために、A/D
コンバータを複数必要とするので、回路が大きくなり電
源回路の小型化を阻害すると共に電源回路のコストを引
き上げる要因となる。即ち、A/Dコンバータはキャパ
シタ或は抵抗等を多数必要とするため、IC化する際の
高密度化の妨げになるのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため本発明の目的
は、1つのA/Dコンバータによる出力電圧制御を可能
としたマルチ高圧電源装置を提供することである
【0006】本発明は、入力した電圧を昇圧する複数の
トランスを備えた電圧変換部と、前記電圧変換部を各々
制御する複数の駆動信号を出力する制御回路とを有し、
複数の高圧電圧を出力するマルチ高圧電源装置におい
て、前記制御回路は、前記電圧変換部の各々の出力端子
からのフィードバック信号を入力して順次切り換え選択
的に信号を出力する第1のスイッチ群と、前記第1のス
イッチ群の出力に接続したA/Dコンバータと、出力電
圧に対応する予め記憶されたデジタル値と、該A/Dコ
ンバータの出力するデジタル値とを演算しパルス幅基準
値を出力する演算部と、前記パルス幅基準値を入力し所
定の周期で該基準値に対応するパルス幅であって、パル
ス周期が前記トランスの2次巻線の線間内容量及び巻線
インダクタンスで決定される共振周期より大きいパルス
信号からなる駆動信号を各々該当する前記電圧変換部に
出力するタイマ回路と、前記パルス幅基準値を各々前記
第1のスイッチ群の選択に対応させて該当する前記タイ
マ回路に切り換えて出力する第2のスイッチ群とから構
成させることを特徴とする。
【0007】
【0008】
【作用】本発明は、A/Dコンバータに入力するフィー
ドバック信号を切り換える第1のスイッチ群と、第1の
スイッチ群に対応してタイマ回路に出力するパルス幅基
準値を切り換える第2のスイッチ群を有するので、1つ
のA/Dコンバータで複数の高圧電圧を制御する様作用
する。
【0009】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を説明するため
のマルチ高圧電源回路の回路図である。
【0010】マルチ高圧電源装置15は、第1の電圧例
えば500Vの電圧を出力する電圧変換部13aと,第
2の電圧例えば300Vの電圧を出力する電圧変換部1
3bと、第3の電圧例えば200Vの電圧を出力する電
圧変換部13cと、これら電圧変換部13a,13b,
及び13cの出力電圧値が所定の値となるように制御す
る制御回路1とから構成される。
【0011】制御回路1は、A/Dコンバータ2と、演
算部4と、発振回路3とを有する。A/Dコンバータ2
は、例えば電圧変換部13aの電圧出力端子9aと接続
され、直流の電圧値を持つフィードバック信号11aを
入力しこの電圧値を示すデジタル値に変換する。演算部
4はそのデジタル値と発振回路3が出力するクロック信
号を入力し、発振回路3の周波数でパルス幅が制御され
る駆動信号10a,10b,及び10cを出力する。
【0012】制御回路1はこの様にこれら電圧変換部1
3a,13b,及び13cの電圧出力端子9a,9b,
及び9cの電圧をそれぞれフィードバック信号11a,
11b,及び11cとして入力し、駆動信号10a,1
0b,及び10cとして各々電圧変換部13a,13
b,及び13cに出力する。
【0013】尚、制御回路1に入力する制御信号5a,
5b,及び5cはそれぞれ駆動信号10a,10b,及
び10cの出力が有効又は無効となるように制御するイ
ネーブル信号である。
【0014】電圧変換部13a,13b,及び13cは
それぞれ同様な回路構成を有する。そのため、電圧変換
部13aを代表として説明すれば、電圧変換部13aは
トランス6a,スイッチ素子7a,及び逓倍電圧回路8
aとから構成される。
【0015】トランス6aは所定の電圧の直流を入力す
るための電圧入力端子12と接続されスイッチ素子7a
によりスイッチングされることにより入力電圧を高電圧
に変換し出力する。トランス6aが出力する電圧値は入
力側のコイルと出力側のコイルの巻線比で決定される。
スイッチ素子7aは、所定の周期の駆動信号10aの制
御によりトランス6aの入力側に接続されトランス6a
の入力側から出力側にエネルギーを伝えると共に、入力
電圧が接続される時間を制限し、トランス6aが出力す
る電力を調整する。逓倍電圧回路8aは、トランス6a
の出力側に出力された高電圧の脈流を平滑し直流として
出力する。
【0016】図2は制御回路1の詳細を説明するための
回路図である。図において、制御回路1は、一端が各々
フィードバック信号11a,11b,及び11cに接続
し他端がワイヤドORすることにより共通に接続された
スイッチ21a,21b,及び21cと、これらスイッ
チ21の共通の他端を入力とするA/Dコンバータ2
と、前述した各電圧変換部13a,13b,及び13c
が出力すべき電圧値をデジタル値で格納した電圧値メモ
リ24a,24b,及び24cと、一端がこの電圧値メ
モリ24a,24b,及び24cに接続し他端がワイヤ
ドORすることにより共通に接続されたスイッチ23
a,23b,及び23cと、A/Dコンバータ2の出力
及びスイッチ23の共通の他端と接続されA/Dコンバ
ータ2が出力するデジタル値と電圧値メモリ24に記録
された値の差に比例した値が出力されると共に、タイミ
ング信号25a,25b,及び25cが出力される演算
部4と、一端がワイヤドORして共通に演算部4の出力
に接続されるスイッチ22a,22b,及び22cと、
各々スイッチ22a,22b,及び22cの他端に接続
されたオートリロードタイマ26a,26b,及び26
cと、演算部4及び各オートリロードタイマ26a,2
6b,及び26cにクロック信号を供給する発振回路3
と、オートリロードタイマ26a,26b及び26cの
出力をそれぞれ一方の入力端子に接続し制御信号5a,
5b及び5cを他方の入力端子に接続して駆動信号10
a,10b,及び10cを出力するAND回路27a,
27b,及び27cとから構成される。
【0017】スイッチ21a,21b,及び21c,2
2a,22b,及び22c,23a,23b,及び23
cは、演算部4のタイミング回路部28が出力するタイ
ミング信号25a,25b,及び25cにより各々対応
するスイッチa〜cのみがオンするよう接続されてい
る。
【0018】A/Dコンバータ2は、例えばスイッチ2
1aにより選択されたフィードバック信号11aを入力
してそのフィードバック信号11aの値に対応するデジ
タル値を出力する。演算部4は、タイミング回路部28
と算術演算部29とから構成される。算術演算部29
は、減算器41及び乗算器43を有する。減算器41は
例えば電圧値メモリ24aの値からA/Dコンバータ2
により出力されるデジタル値を減算する。乗算器43は
減算値に所定の値を乗算しオートリロードタイマ26a
の初期値として出力する。
【0019】オートリロードタイマ26a,26b,及
び26cは乗算器43の出力値を順次デクリメントし0
になるまで論理”H”を出力する。オートリロードタイ
マ26a,26b,及び26cは入力した初期値を格納
しておき、発振回路3のクロック信号が入力される毎に
格納された初期値をリロードして所定のパルス幅のパル
ス信号を出力する。すなわち、オートリロードタイマ2
6a,26b,及び26cは、初期値として入力した値
に相当するパルス幅のパルス信号からなる駆動信号10
a,10b,及び10cを発振回路3の周期で発生す
る。
【0020】AND回路27a,27b,及び27cは
イネーブル信号として入力する制御信号5a,5b及び
5cの論理が”H”のときのみ駆動信号10a,10
b,及び10cを出力する。
【0021】図3は本発明の第1の実施例の動作を説明
するためのタイムチャートである。図3に示すように、
図2に示すタイミング回路部28は順次タイミング信号
25a,25b,及び25cを発生する。各タイミング
信号25a,25b,又は25cは前述したようにスイ
ッチ21a,21b,又は21c,スイッチ22a,2
2b,又は22c,及びスイッチ23a,23b,又は
23cの各々対応するスイッチのみをオンさせる。
【0022】今、タイミング信号25aの論理が”H”
となり、スイッチ21a,22a及び23aがオンとな
ったものとする。
【0023】フィードバック信号11aの電圧即ち電圧
出力端子9aの出力が基準電圧の500Vより低い場合
は、図2に示すA/Dコンバータ2から出力されるデジ
タル値は小さくなるので、減算器41は電圧値メモリ2
4aの値とデジタル値の差として大きな値を出力する。
この差はフィードバック信号11aの電圧が所望の電圧
500Vに比べどれだけ小さいかを表す値である。この
値を拡大して変化量を大きくするために乗算器43によ
り乗算し、オートリロードタイマ26aの初期値を出力
する。
【0024】オートリロードタイマ26aは上記初期値
を入力し格納する。オートリロードタイマ26aは発振
回路3が出力するクロック信号をトリガとして入力され
た初期値を発振回路3のタイミングで読み出し、初期値
をデクリメントしていきその値が0となるまで論理”
H”を出力する。従って、オートリロードタイマ26a
は入力する初期値が大きい程パルス幅の広いパルス信号
からなる駆動信号10aを出力する。即ち、電圧出力端
子9aの出力電圧が基準電圧500Vより小さければ小
さいほどパルス幅の広い駆動信号10aが出力する。オ
ートリロードタイマ26aは発振回路3からクロック信
号を入力するたびにこれを繰り返すことにより、初期値
の入力がない場合でも前に格納した初期値を読み出すこ
とにより駆動信号10aを自動的に出力し続ける。これ
により、制御回路1はフィードバック信号11aの値を
パルス幅変調したパルス出力を行うことが解る。
【0025】尚、駆動信号10aは制御信号5aが論
理”H”のときのみ図2に示すAND回路27aを通し
て出力される。
【0026】図1に示す電圧変換部13aのトランス6
aは、この制御回路1から出力される駆動信号15aの
パルス幅が広いときは入力のオン時間が長くなり、狭い
ときには短くなるため出力側に供給される電力がこの駆
動信号15aのパルス幅によって制御できる。従って、
電圧出力端子9aの出力電圧が500Vより低い場合
は、基準電圧の500Vと出力電圧の差に比例したパル
ス幅の駆動信号10aが出力されるため電圧が上昇し5
00Vに近付く様制御される。
【0027】ここで電圧値メモリ24aに格納された値
の説明をする。駆動信号10aを出力するオートリロー
ドタイマ27aの入力となる初期値は、駆動信号10a
のパルス幅と比例するため0になることは好ましくな
い。なぜなら、初期値が0となるとオートリロードタイ
マ26aからはパルス信号が出力されなくなり、トラン
ス6aへの入力が停止してしまうからである。そのため
電圧値メモリ24aの値は、フィードバック信号11a
が基準電圧の500VのときにA/Dコンバータ2によ
り出力されるデジタル値より若干大きく設定し、その差
は乗算器43及びオートリロードタイマ26aを経由し
て駆動電流10aとして出力された際に電圧出力端子9
aの出力を500Vに維持できるよう調整されている。
【0028】フィードバック信号11aの電圧即ち電圧
出力端子9aの出力電圧が基準電圧の500Vより若干
高い場合は、図2に示すA/Dコンバータ2から出力さ
れるデジタル値は大きくなるので電圧値メモリ24aに
格納された値との差が小さくなり、オートリロードタイ
マ26aから出力される駆動信号10aのパルス幅を小
さくし、図1に示すトランス6aの入力のオン時間を短
くすることにより出力側への電力の供給量を減少させ、
電圧出力端子9aから出力する出力電圧を低下させる。
【0029】フィードバック信号11aの電圧が基準電
圧の500Vより非常に高い場合は、A/Dコンバータ
2から出力されるデジタル値は電圧値メモリ24aに格
納された値より大きくなる。このとき減算器41は0を
出力する。オートリロードタイマ26aは初期値が0と
なるので、パルス信号を出力しなくなる。これにより出
力電圧は急激に低下することになる。
【0030】乗算器43の倍率は、出力のゲインを調整
するものである。倍率を大きくすると、駆動信号10a
のパルス幅の変化量が大きくなるので電力供給の変化量
を大きくし、ゲインを上げることができる。
【0031】以上の説明はタイミング信号25aが有効
である場合であるが、タイミング信号25b及び25c
が論理”H”となった場合も同様である。
【0032】この様に、本発明の第1の実施例ではフィ
ードバック信号11a,11b,又は11c,電圧値メ
モリ24a,24b,又は24c,オートリロードタイ
マ26a,26b,又は26cを選択するスイッチ2
1,22及び23を設けると共にそのスイッチ21,2
2,及び23のうちの1つを選択するタイミング回路部
28を設けたので1つのA/Dコンバータ2や算術演算
部29で電圧制御を行うことができる。又、自動的に所
定の幅のパルス信号を発生することができるオートリロ
ードタイマ26を用いているので、A/Dコンバータ2
及び算術演算部29が他のフィードバック信号11の処
理を行っているときでも、それとは関係なく駆動信号1
0を発生することができるので、複数の電圧出力端子9
を有するマルチ高圧電源装置15でも1つの制御回路1
による制御が可能である。
【0033】ここで、発振回路3の発振周期すなわち駆
動信号10のパルス周期は、トランス6の2次巻線の線
間容量及び巻線インダクタンス分で決定されるトランス
の共振が充分収まってから次の駆動をかけるようにする
ために、上記2次巻線の線間容量及び巻線インダクタン
スによる共振周期より大きくするのが好ましい。
【0034】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
図4は本発明の第2の実施例を説明するためのマルチ高
圧電源回路40の回路図である。
【0035】この実施例は、制御回路としてA/Dコン
バータ55を内蔵したマイクロプロセッサ51(以下C
PU51と言う)を用いるものである。この実施例では
トランス6a,6b,6c,及び6dの駆動時間はプロ
グラムによる計算によって行われる例を示す。同時に、
一つ電圧出力端子から正負両極性の出力電圧を出力する
場合も提示している。
【0036】図において、マルチ高圧電源回路40は、
制御信号5a及び5bとフィードバック信号11a,1
1b,11c,及び11dとを入力し選択信号81a,
81b,81c,及び81dとパルス信号82a及び8
2bとを出力するCPU51と、これらCPU51の出
力81及び82を入力し駆動信号83a,83b,83
c,及び83dを出力するAND回路59a,59b,
59c,及び59dと、電源電圧装置60からの電源の
入力となるトランス6a,6b,6c,及び6dと、こ
れら駆動信号83を入力しトランス6a,6b,6c,
及び6dの入力側電源をオンオフするスイッチ素子7
a,7b,7c,及び7dと、逓倍電圧回路を構成する
ダイオード62a,62b,62c,及び62dと、コ
ンデンサ63a,63b,63c,及び63dと、抵抗
64a,64b,64c,及び64dと、正電圧検知抵
抗65a,65b,67a,及び67bと、負電圧検知
抵抗69a,69b,70a,及び70bを有する。
【0037】CPU51は第1の実施例の制御回路1に
相当するものである。CPU51は、制御信号5a,及
び5bを入力する入力ポート52と、フィードバック信
号11a,11b,11c,又は11dを選択的に順次
入力しデジタル値に変換するA/Dコンバータ55と、
これら入力値及びデジタル値を格納するレジスタ57と
を有する。
【0038】レジスタ57には予め第1の実施例の電圧
値メモリ24aに格納されている値と同様な性格を持つ
値が格納されている。この値は第1の実施例と同様複数
のものを用意しておき、出力する電圧値に応じて切り換
えて用いる他、出力電圧の電圧値を分圧してフィードバ
ックすることにより、出力電圧が所望の電圧値であると
きにフィードバック信号11として入力する電圧値が例
えば2.5Vで一定になるように調整することにより1
つだけの値を用いることもできる。
【0039】CPU51は演算部53及びタイマ部58
を有しレジスタ57に格納された基準電圧値を表す値か
らA/Dコンバータ55により変換されたデジタル値を
減算する。この減算値が第1の実施例のオートリロード
タイマと同様な機能を持つプログラムからなるタイマ部
58にセットされ所定のパルス幅のパルス信号が出力さ
れる。
【0040】CPU51が有する出力ポート56は、A
ND回路59a,59b,59c,及び59dに選択信
号81a,81b,81c,及び81dを出力し駆動信
号83a,83b,83c,及び83dの出力を有効又
は無効に制御する。
【0041】以下、本発明の第2の実施例の動作を説明
する。今、AND回路59aの出力である駆動信号83
aが有効で、所定のパルス幅のパルス信号がスイッチ素
子7aに供給されているものとする。これにより電源電
圧装置60の電圧がトランス6aを介して昇圧され高電
圧が2次コイル側に出力される。出力された電圧はダイ
オード62aにより整流され電圧出力端子73からは正
極性の電圧が出力される。このときの電流経路はコンデ
ンサ63aの上端から負荷75及び抵抗64bを経由し
てコンデンサ63aの下端に至るものとなる。これによ
り、抵抗64aはこのマルチ高圧電源回路40の内部負
荷抵抗として作用する。
【0042】電圧出力端子73の値は、正電圧検知抵抗
65a及び正電圧検知抵抗65bにより分圧され、ここ
に所望の電圧が印加されたときに2.5Vフィードバッ
ク信号11aとして帰還される。従って、帰還されたフ
ィードバック信号11aが2.5Vより大きければ負荷
には所望の電圧より大きい電圧が出力され、小さければ
所望の電圧より小さい電圧が出力されることになる。
【0043】CPU51は所定のタイミングでこのフィ
ードバック信号11aを入力し、A/Dコンバータ55
に入力し、デジタル値に変換し、レジスタ57に格納す
る。このデジタル値はレジスタ57の他の領域に格納さ
れている基準電圧値の2.5Vを示すデジタル値との間
で減算及び乗算がなされ、結果が第1の実施例と同様に
初期値としてタイマ部58に入力される。タイマ部58
は第1の実施例同様に入力された初期値により所定のパ
ルス幅のパルスを出力する。尚、このタイマ部58は第
1の実施例のオートリロードタイマとは異なり、初期値
の格納は行わず、所定のタイミングでレジスタ57から
初期値が入力され、パルス信号を出力する。
【0044】次に、AND回路59bの出力である駆動
信号83が有効であるときについて説明する。このと
きは、電源電圧装置60の電圧がトランス6bを介して
昇圧され高電圧が2次コイル側に出力される。出力され
た電圧はダイオード62bにより整流され電圧出力端子
73からは負極性の電圧が出力される。このときの電流
経路はコンデンサ63bの下端から負荷75及び抵抗6
4aを経由してコンデンサ63bの上端に至るものとな
る。これにより、抵抗64bはこのマルチ高圧電源回路
40の内部負荷抵抗として作用する。
【0045】電圧出力端子73の電圧値は、この負の電
圧値と電源電圧装置61の正の電圧値との間の電圧との
間で、負電圧検知抵抗69a及び負電圧検知抵抗69b
により負荷75に所望の負の極性の電圧が印加されたと
きに+2.5Vのフィードバック信号11bとして帰還
されるように分圧される。従って、帰還されたフィード
バック信号11bが2.5Vより大きければ、先程とは
逆に負荷には所望の負方向の電圧より負の方向に小さい
電圧が出力され、小さければ所望の負方向の電圧より負
の方向に大きい電圧が出力されることになる。
【0046】CPU51は同様にこのフィードバック信
号11bを入力し、A/Dコンバータ55に入力し、デ
ジタル値に変換し、レジスタ57に格納する。このデジ
タル値はレジスタ57の他の領域に格納されている基準
電圧値の2.5Vを示すデジタル値及び電源電圧装置6
1の電圧値との間で加減算及び乗算がなされ、結果が第
1の実施例と同様に初期値としてタイマ部58にセット
される。タイマ部58は第1の実施例と同様に入力され
た初期値により所定のパルス幅のパルスを出力する。
【0047】以上電圧出力端子73から出力する場合に
ついて説明したが、電圧出力端子74から出力をする場
合も同様である。
【0048】本実施例のCPU51のプログラムでは、
制御信号5a,5b,5c及び5dを送出する側の故障
などによって正負両極性の同時駆動制御信号が出力した
場合でも、予め決定されている優先順位に従って片方の
み駆動するように制御している。
【0049】又、図4におけるCPU51がノイズ又は
外乱により暴走した場合はウォッチドッグタイマ50に
より監視を行い、暴走を検知した場合はリセット回路5
4によりリセットを行う。このリセット処理は、一旦全
高圧出力を停止し、その後入力ポート52の状態に合っ
た出力を再度出力する様に制御することによって、暴走
した場合でも復旧可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
出力電圧との誤差をA/Dコンバータによってデジタル
値として検出し、トランスの共振が収まってから、トラ
ンスのインダクタンス特性やキャパシタンス特性等のパ
ラメータによらないスイッチングのタイミングを得るこ
とができ、複数の高電圧を一つの制御回路によって制御
することが可能である。
【0051】又、制御を行う上での演算をデジタルで行
うようにしたため、マイクロプロセッサによる制御ある
いは制御部のロジックIC化も可能であり、小型化、低
価格化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するためのマルチ
高圧電源回路の回路図である。
【図2】制御回路の詳細を説明するための回路図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例の動作を説明するための
タイムチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例を説明するためのマルチ
高圧電源回路の回路図である
【符号の説明】
1 制御回路 2 A/Dコンバータ 3 発振回路 4 演算部 5a 制御信号 5b 制御信号 5c 制御信号 5d 制御信号 6a トランス 6b トランス 6c トランス 6d トランス 7a スイッチ素子 7b スイッチ素子 7c スイッチ素子 7d スイッチ素子 8a 逓倍電圧回路 8b 逓倍電圧回路 8c 逓倍電圧回路 9a 電圧出力端子 9b 電圧出力端子 9c 電圧出力端子 10a 駆動信号 10b 駆動信号 10c 駆動信号 11a フィードバック信号 11b フィードバック信号 11c フィードバック信号 11d フィードバック信号 12 電圧入力端子 13a 電圧変換部 13b 電圧変換部13c 電圧変換部 15 マルチ高圧電源装置 21a スイッチ 21b スイッチ 21c スイッチ 22a スイッチ 22b スイッチ 22c スイッチ 23a スイッチ 23b スイッチ 23c スイッチ 24a 電圧値メモリ 24b 電圧値メモリ 24c 電圧値メモリ 25a タイミング信号 25b タイミング信号 25c タイミング信号 26a オートリロードタイマ 26b オートリロードタイマ 26c オートリロードタイマ 27a AND回路 27b AND回路 27c AND回路 28 タイミング回路部 29 算術演算部 40 マルチ高圧電源回路 41 減算器 43 乗算器 50 ウォッチドッグタイマ 51 CPU 52 入力ポート 53 演算部 54 リセット回路 55 A/Dコンバータ 56 出力ポート 57 レジスタ 58 タイマ部 59a AND回路 59b AND回路 59c AND回路 59d AND回路 60 電源電圧装置 61 電源電圧装置 62a ダイオード 62b ダイオード 62c ダイオード 62d ダイオード 63a コンデンサ 63b コンデンサ 63c コンデンサ 63d コンデンサ 64a 抵抗 64b 抵抗 64c 抵抗 64d 抵抗 65a 正電圧検知抵抗 65b 正電圧検知抵抗 67a 正電圧検知抵抗67b 正電圧検知抵抗 69a 負電圧検知抵抗 69b 負電圧検知抵抗 70a 負電圧検知抵抗 70b 負電圧検知抵抗 73 電圧出力端子 74 電圧出力端子 81a 選択信号 81b 選択信号 81c 選択信号 81d 選択信号 82a パルス信号 82b パルス信号 83a 駆動信号 83b 駆動信号 83c 駆動信号 83d 駆動信号
フロントページの続き (72)発明者 大久保 岳彦 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−87559(JP,A) 特開 昭54−129456(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した電圧を昇圧する複数のトランス
    を備えた電圧変換部と、 前記電圧変換部を各々制御する複数の駆動信号を出力す
    る制御回路とを有し、 複数の高圧電圧を出力するマルチ高圧電源装置におい
    て、 前記制御回路は、 前記電圧変換部の各々の出力端子からのフィードバック
    信号を入力して順次切り換え選択的に信号を出力する第
    1のスイッチ群と、 前記第1のスイッチ群の出力に接続したA/Dコンバー
    タと、 出力電圧に対応する予め記憶されたデジタル値と、該A
    /Dコンバータの出力するデジタル値とを演算しパルス
    幅基準値を出力する演算部と、 前記パルス幅基準値を入力し所定の周期で該基準値に対
    応するパルス幅であって、パルス周期が前記トランスの
    2次巻線の線間内容量及び巻線インダクタンスで決定さ
    れる共振周期より大きいパルス信号からなる駆動信号を
    各々該当する前記電圧変換部に出力するタイマ回路と、 前記パルス幅基準値を各々前記第1のスイッチ群の選択
    に対応させて該当する前記タイマ回路に切り換えて出力
    する第2のスイッチ群とから構成させることを特徴とす
    るマルチ高圧電源装置。
  2. 【請求項2】 前記タイマ回路はオートリロードタイマ
    である請求項1記載のマルチ高圧電源装置。
  3. 【請求項3】 前記タイマ回路は所定のタイミングで記
    憶部から記憶値が入力される請求項1記載のマルチ高圧
    電源装置。
  4. 【請求項4】 前記フィードバック信号は前記出力電圧
    分圧されて各々所定の電圧に変換された値であり、 前記記憶されたデジタル値は各フィードバック信号につ
    いて共通な値である請求項1記載のマルチ高圧電源装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路はマイクロプロセッサによ
    り構成されている請求項1記載のマルチ高圧電源装置。
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