JP3277318B2 - ジャー炊飯器 - Google Patents

ジャー炊飯器

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JP3277318B2 JP18100097A JP18100097A JP3277318B2 JP 3277318 B2 JP3277318 B2 JP 3277318B2 JP 18100097 A JP18100097 A JP 18100097A JP 18100097 A JP18100097 A JP 18100097A JP 3277318 B2 JP3277318 B2 JP 3277318B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャー炊飯器の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なジャー炊飯器は、図8で示すよ
うに、炊飯器本体1と、炊飯器本体1の開口を閉塞する
ための蓋体2とを備えており、樹脂製の外側ケース3と
ともに炊飯器本体1を構成する金属板製の内側ケース4
内には、米などの加熱調理物を貯溜した内鍋5が収納さ
れることになっている。そして、内側ケース4の底面側
には鋳物製の加熱板6が配設されており、加熱用シーズ
ヒータ7が埋設された加熱板6の略中央位置にはサーミ
スタなどの感熱素子8が取り付けられている。また、内
側ケース4の外周囲には保温用ヒータ9が配設されてお
り、直列接続された加熱用シーズヒータ7及び保温用ヒ
ータ9は外側ケース3の操作パネル部10でもって操作
される制御回路部11を通じたうえで動作制御されるこ
とになっている。すなわち、ここでの加熱用シーズヒー
タ7及び保温用ヒータ9は、図9で示すように、炊飯リ
レー12及びトライアック13を介したうえで交流電源
14と接続されている。
【0003】一方、蓋体2は金属板製の内蓋カバー15
及び樹脂製の外蓋カバー16を具備し、かつ、炊飯器本
体1で外蓋カバー16の一端側が揺動可能に支持されて
いることに伴って開閉自在とされたものであり、蓋体2
でもって炊飯器本体1の開口を閉塞した際の内蓋カバー
15は蒸気封止用のパッキン17を介したうえで内鍋5
の上側端縁と接触している。そして、この内蓋カバー1
5の内面上には保温用の蓋ヒータ18が配設されてお
り、図9で示すように、この蓋ヒータ18は加熱用シー
ズヒータ7及び保温用ヒータ9と並列接続され、かつ、
トライアック19を介したうえで交流電源14と接続さ
れている。なお、この蓋ヒータ18は、炊飯中に発生し
て内蓋カバー15の外面上に付着した水分を蒸発させる
際、いわゆる「つゆ飛ばし」時にも使用されることにな
っており、図10のフローチャートで示すように、保温
用ヒータ/蓋ヒータ制御における「つゆ飛ばしモード」
時の保温用ヒータ9はOFFされている。
【0004】さらに、この蓋体2に対しては炊飯中に発
生する蒸気を外部に排出するための蒸気排出機構が設け
られており、この蒸気排出機構は、外蓋カバー16に凹
設された蒸気口21と、蒸気口21内の内蓋カバー15
側に配設された内圧調整用の蒸気弁22と、蒸気口21
の内部に挿入されて蒸気弁22を覆う蒸気口キャップ2
3とから構成されている。そして、蒸気口キャップ23
は、蒸気孔24が形成されたキャップカバー25と、そ
の内面上に立設された円筒形リブ26とを具備してお
り、円筒形リブ26の外周面と、これが対面する蒸気口
21の内周面との間は、ゴム製のO・リング27を用い
たうえで蒸気封止されている。
【0005】さらにまた、この際における蓋体2の外蓋
カバー16には、特開平9−37934号公報で開示さ
れているような所定深さを有する窪み部28が蒸気口2
1に隣接した状態で形成されており、洗浄などが行われ
る際の蒸気口キャップ23は窪み部28内に差し込まれ
た手指などで蒸気口キャップ23を引き上げることによ
って蒸気口21から取り外されるようになっている。な
お、外蓋カバー16の蒸気口21に対して蒸気口キャッ
プ23を取り付ける際には、O・リング27を変形させ
ながら蒸気口キャップ23の円筒形リブ26を蒸気口2
1に対して挿入することが実行される。あるいはまた、
図8中の仮想線で例示するような把手29を蒸気口キャ
ップ23の外面上に設けておき、この把手29を介した
うえで蒸気口キャップ23を引き抜くことによって取り
外すことも行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ジャー炊飯
器が具備する蒸気排出機構については、衛生管理の都合
上、蓋体2の外蓋カバー16に形成された蒸気口21に
蒸気口キャップ23を着脱自在として設けておいたう
え、蒸気口21から取り外した蒸気口キャップ23など
の洗浄を実行することが望ましいのであるが、把手29
を蒸気口キャップ23の外面上に設けるのでは蓋体2の
外蓋カバー16を清掃する際の邪魔となってしまう。ま
た、蒸気口キャップ23を取り外すための窪み部28を
外蓋カバー16に形成しておいたのでは、この窪み部2
8内に塵や埃が貯溜することになり易く、かえって不衛
生な状態を招くことが起こる。
【0007】さらには、蒸気口21に対して蒸気口キャ
ップ23を取り付け、また、取り外すたびごとにO・リ
ング27が変形することになってストレスが加わるた
め、O・リング27の劣化が生じ易くて消耗が著しいと
いう不都合も発生していた。さらにまた、従来構成とさ
れたジャー炊飯器にあっては、加熱用シーズヒータ7及
び保温用ヒータ9に対するトライアック13と、蓋ヒー
タ18に対するトライアック19とを各別に設けておく
必要があるため、部品点数が多くなって回路構成が複雑
となる結果、管理面やコスト面での不都合も生じること
になっていた。
【0008】本発明は、これらの不都合に鑑みて創案さ
れたものであって、容易な取り付け及び取り外しが可能
でありながらも衛生管理上の不都合を生じる恐れのない
蒸気口キャップを具備しており、しかも、部品点数の削
減によるコストダウンを実現することができるジャー炊
飯器の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ジャー炊飯器は、内鍋を収納する炊飯器本体と、炊飯器
本体の開口を閉塞するとともに外蓋カバーを有する蓋体
であり、この蓋体には外蓋カバーに凹設された蒸気口の
底面を押圧付勢する弾性封止部材を介したうえで蒸気口
の内部に挿入されるとともに、一方向に沿って回動操作
された際には弾性封止部材の押圧付勢力に抗して蒸気口
の内部に固定され、かつ、同一向き若しくは他方向向き
に沿って回動操作された際には弾性封止部材の押圧付勢
力でもって突出させられる蒸気口キャップが設けられる
蓋体とを備えて構成されたジャー炊飯器であって、蒸気
口キャップは、外蓋カバーの外表面と対応した外面形状
を有するキャップカバーと、キャップカバーの内面上に
立設された円筒形リブとを具備し、かつ、円筒形リブの
外周面には、円周方向に沿った回動案内溝と、軸心方向
に沿って円筒形リブの自由端から回動案内溝にまで至る
挿入案内溝とが設けられたものであり、弾性封止部材
は、蒸気口キャップの円筒形リブ内に嵌入される本体部
から延出されて蒸気口の底面に当接する延出部を具備し
たものであり、蒸気口は、回動操作される蒸気口キャッ
プの挿入案内溝が挿通し、かつ、その回動案内溝を回動
操作方向に沿って案内する突起片が内周面上に設けられ
ものであることを特徴としている。
【0010】本発明の請求項2に係るジャー炊飯器は、
請求項1に記載したものであって、蒸気口キャップが具
備する円筒形リブの自由端には略半周にわたる切り欠き
部が形成されており、蒸気口の内周面上には、回動操作
された蒸気口キャップの切り欠き部の端面が当接する取
り出し位置決め用の突起片が形成されていることを特徴
とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】図1は本実施の形態に係るジャー炊飯器の
構造を簡略化して示す全体断面図、図2はジャー炊飯器
が具備する各種ヒータの接続状態を示す回路図、図3は
保温用ヒータ及び蓋ヒータの制御手順を示すフローチャ
ートであり、図1は蒸気排出機構を構成する蒸気口キャ
ップが蒸気口によって固定支持された状態を示してい
る。そして、図4は蒸気口と蒸気口キャップとの取り合
い関係を示す説明図、図5は蒸気口キャップを内面側か
ら見た構造を示す平面図、図6は蒸気口を外面側から見
た構造を示す平面図であり、図7は蒸気口キャップ突出
時の蒸気排出機構のみを図示した要部断面図である。な
お、本実施の形態に係るジャー炊飯器の全体構成は従来
の形態と基本的に異ならないので、図1及び図2におい
て図8及び図9と同一になる若しくは相当する部品、部
分については同一符号を付し、ここでの詳しい説明は省
略する。
【0015】本実施の形態に係るジャー炊飯器は、図1
の全体断面図で示すように、樹脂製の外側ケース3及び
金属板製の内側ケース4を具備する炊飯器本体1と、炊
飯器本体1の開口を閉塞する蓋体2とを備えて構成され
たものであり、米などの加熱調理物が貯溜された内鍋5
を収納する内側ケース4の底面側には鋳物製の加熱板6
が配設されている。そして、加熱板6内には加熱用シー
ズヒータ7が埋設されており、この加熱板6の略中央位
置には感熱素子8が取り付けられる一方、内側ケース4
の外周囲には保温用ヒータ9が配設されている。
【0016】また、蓋体2は炊飯器本体1でもって開閉
自在に支持され、かつ、金属板製の内蓋カバー15及び
樹脂製の外蓋カバー16を具備して構成されたものであ
り、炊飯器本体1の開口を閉塞した際における蓋体2の
内蓋カバー15は、炊飯器本体1を構成する内側ケース
4に収納された内鍋4の上側端縁と直接に面接触するこ
とになっている。そして、この内蓋カバー15の内面上
に対しては保温用の蓋ヒータ18が配設されており、図
2の回路図で示すように、この蓋ヒータ18は炊飯器本
体1内の加熱用シーズヒータ7及び保温用ヒータ9と直
列接続されたうえ、単一のトライアック30を介して交
流電源14と接続されている。
【0017】すなわち、一般的なジャー炊飯器にあって
は、保温動作中における内鍋5の上中下それぞれの部位
に対応した発熱量の比率が1:6:2.5となっている
必要がある都合上、従来の形態では、トライアック19
を介したうえで蓋体2内の蓋ヒータ18に対して交流電
源14から相当量の電力を別途に供給しなければならな
かった。しかしながら、本実施の形態に係るジャー炊飯
器においては、炊飯器本体1の具備する内側ケース4内
に収納された内鍋5と蓋体2の内側カバー15とが直接
に面接触しているため、炊飯中の内鍋5から内側カバー
15に対しては相当な熱量が熱伝導によって供給されて
いることになる。
【0018】したがって、本実施の形態に係るジャー炊
飯器においては、内鍋5から内側カバー15へと供給さ
れている熱量分だけ蓋ヒータ18の発熱量が少なくて済
み、かつ、ひいては交流電源14から蓋ヒータ18へと
供給する電力も少なくて済むこととなる結果、図2で示
したように、加熱用シーズヒータ7及び保温用ヒータ9
と蓋ヒータ18とを互いに直列接続しておいたうえ、こ
れらのヒータ7,9,18を単一のトライアック30の
みでもって制御し得ることとなっているのである。な
お、蓋ヒータ18は炊飯中における「つゆ飛ばし」時に
も使用されることになるが、図3のフローチャートで示
すように、保温用ヒータ/蓋ヒータ制御の「つゆ飛ばし
モード」時における保温用ヒータ9は蓋ヒータ18とと
もにONされていることになる。
【0019】さらに、本実施の形態に係るジャー炊飯器
が備える蓋体2に対しては炊飯中に発生する蒸気を外部
に排出するための蒸気排出機構が設けられており、この
蒸気排出機構は、図1,図4及び図7でそれぞれ示すよ
うに、樹脂からなる外蓋カバー16に凹設された蒸気口
31と、蒸気口31内の内蓋カバー15側に配設された
内圧調整用の蒸気弁22と、蒸気口31の内部に挿入さ
れて蒸気弁22を覆う樹脂製の蒸気口キャップ32とか
ら構成されている。そして、蒸気口キャップ32は、蒸
気口31に挿入されたうえで実行される一方向き(例え
ば、時計廻り方向)の回動操作に伴って外面が蓋体2の
外蓋カバー16の外表面と面一状態に固定支持され、か
つ、同一向き(時計廻り方向)若しくは他方向き(例え
ば、反時計廻り方向)の回動操作に伴って外蓋カバー1
6の外表面から浮き上がり状として突出するものとなっ
ている。なお、図4においては、蒸気口キャップ32の
側面形状が示されている。
【0020】すなわち、ここでの蒸気口キャップ32
は、蓋体2の外蓋カバー16に凹設された蒸気口31の
底面を押圧付勢する弾性封止部材である円筒形パッキン
33を介したうえで蒸気口31の内部に挿入されてお
り、一方向きに沿って回動操作された際には円筒形パッ
キン33の押圧付勢力に抗して蒸気口31の内部に固定
され、かつ、同一向き若しくは他方向きに沿って回動操
作された際には円筒形パッキン33の押圧付勢力でもっ
て突出させられるものである。そして、この蒸気口キャ
ップ32は、図4及び図5で示すように、外蓋カバー1
6の外表面と対応した湾曲状の外面形状を有し、かつ、
蒸気孔34が形成された平面視円形状のキャップカバー
35と、キャップカバー35の内面上に立設された円筒
形リブ36とを具備しており、円筒形リブ36の外周面
上には所定幅及び深さを有する回動案内溝37が円周方
向に沿って形成されている。なお、この回動案内溝37
は、円筒形リブ36の高さ方向における略中間位置に設
けられている。
【0021】また、円筒形リブ36の外周面上における
直径方向、例えば、後述するY−Y線と一致する方向の
対向位置ごとには円筒形リブ36の軸心方向に沿って円
筒形リブ36の自由端から回動案内溝37にまで至る所
定幅の挿入案内溝38が形成されている一方、円筒形リ
ブ36の自由端には挿入案内溝38の一方が略中央に位
置してなる切り欠き部39が略半周、例えば、後述する
X−X線で区切られた180°よりも大きめの角度範囲
にわたって形成されている。なお、図5中のX−X線は
炊飯器本体1の前後と一致する方向を示す一方、図5中
のY−Y線は炊飯器本体1の左右と一致する方向、つま
り、その前後とは直交する方向を示しており、これらの
関係は図6においても同様である。
【0022】さらに、弾性封止部材としての円筒形パッ
キン33はゴムなどのような押圧付勢力を発現する素材
を用いたうえで蒸気封止用として作製されたものであ
り、蒸気口キャップ32の円筒形リブ36内に嵌入され
る厚肉状の本体部33aと、この本体部33aから外狭
まりのテーパ形状として延出されたうえで蒸気口31の
底面31aに当接する薄肉状の延出部33bとを具備し
ている。そして、この延出部33bは円筒形リブ36の
自由端側の外部まで突出しており、蒸気口キャップ32
が蒸気口31によって固定支持された際には蒸気口31
の底面31aに当接したうえで内向きに屈曲変形させら
れ、また、蒸気口キャップ32の固定支持が解除された
際には底面31aに対する押圧付勢力を発揮することに
よって蒸気口キャップ32を蒸気口31内から押し出
し、外蓋カバー16の外表面から突出させるものとなっ
ている。
【0023】さらにまた、蓋体2の外蓋カバー16に凹
設された蒸気口31は、内部に挿入されたうえで一方向
きに沿って回動操作された蒸気口キャップ32を固定支
持するとともに、同一向き若しくは他方向きに沿って回
動操作された蒸気口キャップ32を円筒形パッキン33
の発揮する押圧付勢力でもって外部へと突出させるもの
である。そして、この蒸気口31の内周面上における直
径方向、例えば、Y−Y線と一致する方向に沿った対向
位置のそれぞれには、蒸気口キャップ32の円筒形リブ
36に形成された挿入案内溝38が挿通し、かつ、蒸気
口キャップ32の回動操作時における回動案内溝37を
回動操作方向に沿って案内する水平状の突起片40が形
成されている。
【0024】なお、これらの突起片40は、これらが円
筒形リブ36の回動案内溝37に入り込むことにより、
蒸気口キャップ32の外面が外蓋カバー16の外表面と
面一状態になる高さ位置を予め選定したうえで設けられ
ている。そして、突起片40同士を結ぶ直径方向とは直
交する方向の直径方向、例えば、X−X線と一致する方
向に沿った内周面上の所定位置には、蒸気口キャップ3
2を蒸気口31から取り出す際の位置決め用となる垂直
状の突起片41が形成されており、この突起片41の側
面に対しては回動操作された蒸気口キャップ32の円筒
形リブ36に形成された切り欠き部39の端面39aが
当接することになる。
【0025】つぎに、本実施の形態に係る蒸気排出機構
の組み立て時及び分解時、つまり、蒸気口キャップ32
の取り付け時及び取り外し時における作業手順を図4な
いし図7に基づいて説明する。
【0026】まず、蒸気口キャップ32を蒸気口31に
対して取り付ける際のユーザは、図4で示すように、蓋
体2の外蓋カバー16に凹設された蒸気口31の突起片
40と蒸気口キャップ32の円筒形リブ36に形成され
た挿入案内溝38とが合致するよう、すなわち、蒸気口
31及び蒸気口キャップ32のX−X線(図5及び図6
参照)同士が一致するように位置決めして重ね合わせた
うえ、蒸気口キャップ32を上側から押圧して円筒形パ
ッキン33の延出部33bを屈曲変形させながら蒸気口
キャップ32を蒸気口31内へと挿入することを行う。
なお、この際、蒸気口31の内周面上に形成された突起
片41は、その位置関係に基づいたうえで円筒形リブ3
6の切り欠き部39へと入り込むことになるので、蒸気
口キャップ32の蒸気口31に対する挿入が阻害される
ことは起こらない。
【0027】引き続き、蒸気口キャップ32の円筒形リ
ブ36に形成された挿入案内溝38の内奥端に蒸気口3
1の突起片40が当接したことを感知したユーザは、蒸
気口キャップ32を上側から軽く押圧したまま、一方向
き、例えば、時計廻り方向に沿って蒸気口キャップ32
を回動操作することを行う。そのため、回動案内溝37
が突起片40によって案内される蒸気口キャップ32
は、ユーザが回動操作を終了するまで、例えば、蒸気口
31のX−X線に対して蒸気口キャップ32のY−Y線
が一致する略90°の角度位置まで回動操作させられた
うえ、任意位置でもって停止させられる。そして、停止
させられた蒸気口キャップ32は、その円筒形リブ36
の回動案内溝37内に水平状の突起片40が入り込んで
おり、しかも、蒸気口31の底面31aを押圧付勢する
円筒形パッキン33の延出部33bが屈曲変形させられ
ているため、図1で示すように、その外面と外蓋カバー
16の外表面とが面一状態となったままで蒸気口31に
よって固定支持されていることになる。その結果、以上
の手順でもって蒸気排出機構の組み立て、つまり、蒸気
口キャップ32の取り付け作業が完了する。
【0028】さらにまた、蒸気口キャップ32を蒸気口
31から取り外す際のユーザは、取り付け済みの蒸気口
キャップ32を上側から軽く押圧し、指と蒸気口キャッ
プ32の表面との摩擦抵抗により同一向きである時計廻
り方向、若しくは、取り付け時とは逆の他方向き、すな
わち、反時計廻り方向に沿って蒸気口キャップ32を回
動操作することを実行する。そして、蒸気口キャップ3
2の円筒形リブ36に形成された切り欠き部39の端面
39aが蒸気口31の内周面上に形成された突起片41
に当接するまで略90°の角度範囲にわたってユーザが
蒸気口キャップ32を回動操作すると、蒸気口31及び
蒸気口キャップ32のX−X線(図
【0029】その結果、図7で示すように、この際にお
ける蒸気口キャップ32は自動的に蓋体2の外蓋カバー
16の外表面から浮き上がり状として突出することにな
り、突出してきた蒸気口キャップ32のキャップカバー
35に対して手指などを添えたユーザが引き上げること
によって蒸気口キャップ32は外蓋カバー16から取り
出されることになる。そして、以上の手順でもって蒸気
排出機構の分解、つまり、蒸気口キャップ32の取り外
し作業は完了し、蓋体2から取り外された蒸気口キャッ
プ32に対する洗浄が行われることになる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るジャ
ー炊飯器によれば、蓋体に設けられた蒸気口キャップ
が、一方向きの回動操作に伴って外面が外蓋カバーの外
表面と面一状態に固定支持され、かつ、同一向き若しく
は他方向きの回動操作に伴って外蓋カバーの外表面から
突出するものとなっているので、蓋体に対する蒸気口キ
ャップの取り付け及び取り外しがきわめて簡便となって
蒸気口キャップを洗浄することが容易となるばかりか、
外蓋カバーに対する塵埃の貯溜を防止したうえで清掃を
実行し得るため、衛生管理上の優れた効果が得られるこ
とになる。
【0031】そして、この際においては、蓋体の外表面
上に凹凸が生じないために一体感のあるスマートなデザ
インの外観形状を実現できるとともに、蒸気封止用であ
るゴム製パッキンの劣化を防止したうえでの長寿命化を
図ることも可能になる。さらに、炊飯器本体の内部に収
納された内鍋の上側端縁と、閉塞された蓋体の内蓋カバ
ーとを直接に面接触させた構成を採用することにより、
発熱量の有効利用が可能となる結果、部品点数の削減及
びコスト低減が実現できることになり、信頼性の向上を
図ることもできるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るジャー炊飯器の構造を簡略
化して示す全体断面図である。
【図2】ジャー炊飯器が具備する各種ヒータの接続状態
を示す回路図である。
【図3】保温用ヒータ及び蓋ヒータの制御手順を示すフ
ローチャートである。
【図4】取り付け時及び取り外し時における蒸気口と蒸
気口キャップとの取り合い関係を示す側面図である。
【図5】蒸気口キャップを内面側から見た構造を示す平
面図である。
【図6】蒸気口を外面側から見た構造を示す平面図であ
る。
【図7】蒸気口キャップ突出時の蒸気排出機構のみを図
示した要部断面図である。
【図8】従来の形態に係るジャー炊飯器の全体構造を示
す断面図である。
【図9】従来の形態に係るジャー炊飯器が具備する各種
ヒータの接続状態を示す回路図である。
【図10】従来の形態に係るジャー炊飯器が具備する保
温用ヒータ及び蓋ヒータの制御手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 炊飯器本体 2 蓋体 5 内鍋 15 内蓋カバー 16 外蓋カバー 31 蒸気口 32 蒸気口キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−187371(JP,A) 特開 平9−262175(JP,A) 特開 平9−154717(JP,A) 特開 昭60−142820(JP,A) 実開 昭64−55825(JP,U) 実開 昭62−43525(JP,U) 実開 昭61−54714(JP,U) 実開 平6−75317(JP,U) 実開 昭60−142820(JP,U) 実公 平5−16985(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内鍋を収納する炊飯器本体と、炊飯器本
    体の開口を閉塞するとともに外蓋カバーを有する蓋体で
    あり、この蓋体には外蓋カバーに凹設された蒸気口の底
    面を押圧付勢する弾性封止部材を介したうえで蒸気口の
    内部に挿入されるとともに、一方向に沿って回動操作さ
    れた際には弾性封止部材の押圧付勢力に抗して蒸気口の
    内部に固定され、かつ、同一向き若しくは他方向向きに
    沿って回動操作された際には弾性封止部材の押圧付勢力
    でもって突出させられる蒸気口キャップが設けられる蓋
    体とを備えて構成されたジャー炊飯器であって、 蒸気口キャップは、外蓋カバーの外表面と対応した外面
    形状を有するキャップカバーと、キャップカバーの内面
    上に立設された円筒形リブとを具備し、かつ、円筒形リ
    ブの外周面には、円周方向に沿った回動案内溝と、軸心
    方向に沿って円筒形リブの自由端から回動案内溝にまで
    至る挿入案内溝とが設けられたものであり、 弾性封止部材は、蒸気口キャップの円筒形リブ内に嵌入
    される本体部から延出されて蒸気口の底面に当接する延
    出部を具備したものであり、蒸気口は、回動操作される蒸気口キャップの挿入案内溝
    が挿通し、かつ、その回動案内溝を回動操作方向に沿っ
    て案内する突起片が内周面上に設けられたものである
    とを特徴とするジャー炊飯器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したジャー炊飯器であっ
    て、蒸気口キャップが具備する円筒形リブの自由端には略半
    周にわたる切り欠き部が形成されており、 蒸気口の内周面上には、回動操作された蒸気口キャップ
    の切り欠き部の端面が当接する取り出し位置決め用の突
    起片が形成されている ことを特徴とするジャー炊飯器。
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