JP3276245B2 - モータの過負荷検出装置 - Google Patents

モータの過負荷検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モータが回転できな
い状態、あるいは回転しにくい状態になっていることを
検出するための過負荷検出装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の装置において、駆動用のモータが
何らかの理由でロックされて回転できない場合、あるい
は負荷が過大で回転しにくい状態になっている場合に
は、これを検出して速やかに通電を停止する必要があ
る。このための過負荷検出装置は従来から種々のものが
提案されており、電流が定常値に対して大幅に増加する
ことを利用して過負荷を検出するものがよく知られてい
る。
【0003】例えば、特公平2−21967号公報に記
載された自動車用サンルーフの駆動装置においては、検
出される電流値をサンルーフの位置に応じて補正される
比較基準値と比較し、検出値が基準値を越えるとモータ
がロックされたと判定している。図3は電流の変化状態
を例示したものであり、Aはモータ起動時における突入
電流、Bはその後の定常電流、Cはサンルーフの全開あ
るいは全閉位置でモータがロックされている時のロック
電流、Dは比較基準値である。T′は突入電流Aが判定
に影響を与えないように設けられた待ち時間であり、比
較基準値Dは待ち時間T′が経過して電流が落ち着いた
後の定常電流Bを基準として、これより若干高い値に設
定される。
【0004】しかしながら、上記の従来技術では突入電
流Aが落ち着くまでの時間が判定に全く利用されず、時
間T′が経過してからでないと検出が開始されないた
め、検出までの時間遅れが大きくなる。また、定常電流
と異常電流の差が小さい場合は異常時であるにもかかわ
らず異常と判定されない可能性が高い。特に、何らかの
理由で最初からサンルーフがロックされていて移動でき
ないような場合には、図に破線で示すようにロック電流
Cに相当する過大な定常電流Bが流れ続け、これを基準
として比較基準値D′が設定されるために、異常を全く
検出できなくなるという問題が生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこの点に着
目し、検出の遅れを少なくすると共に異常を確実に検出
できるようにすることを目的としてなされたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、モータに流れる電流を検出する電
流検出手段と、検出されたモータ起動時における突入電
流のピーク値を比較基準値として保持すると共に、突入
電流終了までの待ち時間経過後に検出される電流値を逐
次前記比較基準値と比較し、両電流値の差があらかじめ
設定された判定値以下である場合にモータが過負荷状態
になっていると判定する判定手段、とを備えている。
【0007】
【作用】この発明においては、モータ起動時における突
入電流のピーク値を比較基準値として用い、この比較基
準値と突入電流終了までの待ち時間経過後の電流値とを
比較するので、突入電流が落ち着くまで待つ従来技術と
比べて検出の遅れが少なくなる。また負荷の状態に応じ
て適正な比較基準値が設定されるので、最初からモータ
がロックされているような場合でも確実に異常を検出で
きる。なお、異常検出の結果はモータの通電回路の遮断
や警報の発信などに適宜利用されることになる。
【0008】
【実施例】次に図示の一実施例について説明する。図1
は実施例の検出装置が組み込まれており、異常が検出さ
れるとモータ駆動を停止するように構成された駆動制御
回路の結線図、図2は動作時の電流の変化状態を例示し
た図である。なお、図示の回路は一例であり、この発明
は他の構成の回路やマイクロコンピュータを使用して実
施することも可能である。
【0009】図1において、1は操作スイッチ、2は駆
動用のモータ、3及び4はモータ回転方向の切換リレ
ー、5〜8は比較器、Tr1〜Tr7はトランジスタ、
C1,C2はコンデンサ、R1〜R24は抵抗、D1〜
D4はダイオードであり、図示のように接続されて、操
作スイッチ1の操作に応じてモータ2が所定の方向に駆
動されるように構成されている。以下、この装置がパワ
ーウィンドウの駆動装置であるとして説明する。
【0010】操作スイッチ1がUP側に操作されると、
トランジスタTr1がオンしてリレー3が駆動され、モ
ータ2が窓を閉じる方向に回転する。モータ電流は抵抗
R5を流れるので、その大きさに応じた電圧が比較器5
の+側端子に入力されるが、起動時の電流は図2に示す
突入電流Aであって比較器5及び6からはこの電流のピ
ーク値に相当する電圧が出力され、コンデンサC1はこ
の電圧まで瞬時に充電される。また比較器7からも同じ
電圧が出力され、抵抗R9,R10で分圧された電圧が
比較器8の−側端子に入力される。
【0011】一方、比較器8の+側端子には比較器5の
高い出力電圧が入力されるため、比較器8は「H」レベ
ルの出力となるはずである。しかしスイッチ2が操作さ
れた時には、コンデンサC2が充電される短い時間だけ
トランジスタTr5がオンとなり、トランジスタTr6
もオンとなってその期間は比較器8の出力は「L」レベ
ルとなる。このため、トランジスタTr7はオフのまま
となって起動から突入電流が終了するまでの所定の待ち
時間が経過するまでは検出動作は行われず、突入電流自
体を検出して過負荷と誤認する動作が防止されるのであ
る。
【0012】この時間が図2に示す待ち時間Tであり、
この時間Tが経過してトランジスタTr5,Tr6がオ
フした時には、比較器5に入力される電圧は図2に示す
ような低い定常電流Bになっているため、比較器8の出
力は「L」レベルとなり、トランジスタTr7はオフさ
れている。
【0013】ここで、上記の待ち時間Tの経過後に異常
が発生してモータ2がロックされ、あるいはロックに近
い状態となって負荷電流が増加すると、比較器5への入
力電圧が高くなり、比較器8の+側の電圧が抵抗R9,
R10で分圧された電圧よりも高くなると比較器8の出
力は「H」レベルとなる。このため、トランジスタTr
7がオンされ、トランジスタTr1がオフとなってリレ
ー3は消勢され、モータ2の通電回路が遮断されてモー
タ2は停止する。
【0014】すなわちこの実施例では、突入電流Aがそ
のまま比較基準値Dとして比較器6,7により保持され
ていて、これと定常電流Bとが比較されるのであり、過
負荷か否かを判定する判定値は抵抗R9,R10による
分圧比によって設定される。図2においてFはこの判定
値であり、破線B′は定常電流Bが途中から増加して比
較基準値Dとの差が判定値Fよりも小さくなり、異常と
判定される状態になった場合を例示している。
【0015】この例はモータ2が正常に作動した後にロ
ックされたような場合であるが、仮にモータ2が最初か
らロックされていれば、突入電流Aがほぼそのまま比較
基準値Dとなり、定常電流Bもこれと同じ値となる。従
って、定常電流Bと比較基準値Dとの差は当然判定値F
よりも小さくなるので直ちに異常と判定され、モータ2
は回路が速やかに遮断されて停止することになる。
【0016】また、操作スイッチ1をDOWN側に操作
するとトランジスタTr2がオンしてリレー4が駆動さ
れ、モータ2が窓を開く方向に回転するが、以後の動作
は上述したUP側の場合と全く同様に行われる。一方、
操作スイッチ1が操作されていない時には、トランジス
タTr3,Tr4がオンとなってコンデンサC1は放電
され、次の操作に備える状態となっている。
【0017】なお前述の従来技術では、サンルーフの位
置で負荷電流が異なるために位置に応じて比較基準値を
補正しており、位置検出スイッチが必要である。これに
対して、実施例では位置スイッチは不要であり、開時と
閉時共に同じ回路で異常検出できるので、構成が簡単に
なる利点もある。
【0018】上記の実施例はパワーウィンドウの駆動装
置として説明したが、この発明はモータで駆動される各
種の装置、例えば、自動車用であれば前述の従来技術と
同じサンルーフの駆動装置のほか、コーナーポールやア
ンテナの昇降装置などに利用でき、更に自動車以外にお
いても、建物におけるドア開閉装置など各種の用途に適
宜実施することができる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、モータ起動時における突入電流のピーク値を比較
基準値として用いて突入電流終了後の電流値と比較し、
両電流値の差があらかじめ設定された判定値以下である
場合にモータが過負荷状態になっていると判定するよう
にしたものである。
【0020】従って、突入電流が落ち着くまでの時間が
経過してから過負荷の検出を開始していた従来技術と比
べて検出の遅れが少なく、速やかに判定が実施され、ま
た負荷の状態に応じて適正な比較基準値が設定されるの
で、最初からモータがロックされているような場合でも
確実に異常を検出できるのであり、動作が確実で信頼性
の高い過負荷検出装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の回路図である。
【図2】同実施例における電流の変化状態を例示した図
である。
【図3】従来例における電流の変化状態を例示した図で
ある。
【符号の説明】
1 操作スイッチ 2 駆動用モータ 3,4 回転方向切換リレー 5〜8 比較器 Tr1〜Tr7 トランジスタ C1,C2 コンデンサ A 突入電流 B 定常電流 D 比較基準値 F 判定値
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 7/085 H02P 3/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータに流れる電流を検出する電流検出
    手段と、検出されたモータ起動時における突入電流のピ
    ーク値を比較基準値として保持すると共に、突入電流終
    了までの待ち時間経過後に検出される電流値を逐次前記
    比較基準値と比較し、両電流値の差があらかじめ設定さ
    れた判定値以下である場合にモータが過負荷状態になっ
    ていると判定する判定手段、とを備えたことを特徴とす
    るモータの過負荷検出装置。
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