JP2009254114A - ファンモータの故障検出装置、ファンモータの故障検出方法及び筐体冷却装置 - Google Patents

ファンモータの故障検出装置、ファンモータの故障検出方法及び筐体冷却装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電源電流の変動の影響を受けることなくファンモータの拘束による故障が生じたことを確実に検出する。
【解決手段】ファンモータの故障検出装置40を備える筐体冷却装置10は、筐体Bの内部空間の空気と外部空間の空気を熱交換する熱交換器20と、筐体Bの内部空間の空気を熱交換器20に送出する第1ファンモータ31と、筐体Bの外部空間の空気を熱交換器20に送出する第2ファンモータ32と、ファンモータの故障検出装置40とを備えている。故障検出装置40は、制御装置41と、第1及び第2ファンモータ31,32に流れる各電流を計測する第1及び第2電流計測器42,43とを備え、制御装置41により第1及び第2電流計測器42,43により計測される一方の電流値から他方の電流値を減じた値が所定のしきい値を超えたときに一方の電流値が計測された第1または第2ファンモータ31,32の拘束による故障が生じたと判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファンモータの故障検出装置、ファンモータの故障検出方法及びファンモータの故障検出装置を備えた筐体冷却装置に関する。
特許文献1には、筐体内に収容した電子機器を冷却するファンの故障検出装置が開示されている。このファンの故障検出装置は、1台または2台以上のファンに流れる電流を検出する電流検出器と、電流検出器による検出値と正常動作時に1台または2台以上のファンに流れる電流値とを比較して検出値が許容値を超えたときに異常信号を出力する比較器と、異常信号が出力されたとき警報を発する警報器とを備えている。
このファンの故障検出装置では、何れかのファンに断線による故障が発生すると、電流検出器により許容値の下限を超えた電流が検出され、比較器はファンに断線による故障が発生したと判断して異常信号を出力して警報器を作動させる。また、このファンの故障検出装置では、何れかのファンに拘束による故障が発生すると、電流検出器により許容値の上限を超えた電流が検出され、比較器はファンに拘束による故障が発生したと判断して異常信号を出力して警報器を作動させる。
特開平5−292791号公報。
上記のファンの故障検出装置においては、工場等で同じ交流電源からファンとともに複数の電気機器を駆動させることがあり、交流電源からファンに供給される電流は、必ずしも一定でなく他の電気機器の使用状況により変動することがある。このような原因でファンに流れる電流が変動すると、ファンに拘束による故障が発生していなくても、他の電気機器の使用状況によりファンに許容値の上限を超えた電流が流れることで、拘束による故障が発生したと誤検出をすることがあり、これと逆にファンに拘束による故障が発生しても、他の電気機器の使用状況によりファンに許容値の上限を超えた電流が流れないことで、ファンに拘束による故障が発生しても検出できないことがある。本発明はこのような問題を解決することを目的とする。
このため、本発明によるファンモータの故障検出装置は、第1ファンモータと第2ファンモータとが同一の交流電源に対して並列に接続された送風装置に用いるものであって、第1及び第2ファンモータに流れる各電流を計測する第1及び第2電流計測器と、第1及び第2電流計測器により計測される何れか一方の電流値から他方の電流値を減じた値が所定のしきい値を超えたときに一方の電流値が計測された第1または第2ファンモータに拘束による故障が生じたと判断する制御装置とを備えたことを特徴とする。
前項の発明において、制御装置は、第1及び第2ファンモータが正常作動状態において第1及び第2電流計測器により計測される各電流値が互いに異なる場合には両方の正常作動状態における電流値が互いに同一となるように少なくとも一方の電流値に所定の補正係数を乗じて補正電流値を算出する補正手段とを備え、補正電流値を一方または他方の電流値として用いて第1または第2ファンモータの拘束による故障が生じたか否かを判断すること特徴とする。
前各項の発明において、制御装置は、第1及び第2ファンモータの回転開始時に一時的に高くなる開始電流の最大値と回転開始後の通常回転時の通常電流値との差に所定の許容係数を乗じてしきい値を算出するしきい値算出手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明によるファンモータの故障検出方法は、前記ファンモータの故障検出装置を用いることを特徴とする。
また、本発明による筐体冷却装置は、発熱体を収容した筐体に取り付けられてこの筐体の内部空間の空気と外部空間の空気を熱交換する熱交換器と、筐体に取り付けられて筐体の内部空間の空気を熱交換器に送出する送風装置の第1ファンモータと、筐体に取り付けられて筐体の外部空間の空気を熱交換器に送出する送風装置の第2ファンモータとを備えた筐体冷却装置において、前記ファンモータの故障検出装置を備えたことを特徴とする。
本発明に係るファンモータの故障検出装置によれば、第1及び第2ファンモータに流れる各電流を計測する第1及び第2電流計測器と、第1及び第2電流計測器により計測される何れか一方の電流値から他方の電流値を減じた値が所定のしきい値を超えたときに一方の電流値が計測された第1または第2ファンモータに拘束による故障が生じたと判断する制御装置とを備えている。第1及び第2ファンモータに供給される各電流は、交流電源に接続される他の電気機器の電力使用状況により変動することがあるが、この変動は第1及び第2ファンモータにそれぞれ同じように生じるものであるので、一方の電流値から他方の電流値を減じた値はこの変動の影響を受けることがない。よって、第1及び第2ファンモータに供給される各電流の変動による影響を受けることなく各ファンモータの拘束による故障を検出することができる。
制御装置は、第1及び第2ファンモータが正常作動状態において第1及び第2電流計測器により計測される各電流値が互いに異なる場合には両方の正常作動状態における電流値が互いに同一となるように少なくとも一方の電流値に所定の補正係数を乗じて補正電流値を算出する補正手段とを備え、補正電流値を一方または他方の電流値として用いて第1または第2ファンモータに拘束による故障が生じたと判断するようにした請求項2に記載の発明によれば、第1及び第2ファンモータに仕様や規格が異なることで電流の大きさが異なるファンモータを用いることも可能となる。
制御装置は、第1及び第2ファンモータの回転開始時に一時的に高くなる開始電流の最大値と回転開始後の通常回転時の通常電流値との差に所定の許容係数を乗じてしきい値を算出するしきい値算出手段とを備えた請求項3の発明によれば、しきい値を算出するために用いられる開始電流の最大値は、第1及び第2ファンモータが拘束による故障をしたときに流れる電流値と相関関係があるので、個々のファンモータ毎に適切なしきい値を設定することができ第1及び第2ファンモータが拘束による故障が生じたか否かの判断を確実にできるようになる。
また、本発明によるファンモータの故障検出方法によれば、上記のファンモータの故障検出装置を用いているので、上記と同様の効果を得ることができる。
また、本発明による筐体冷却装置によれば、発熱体を収容した筐体に取り付けられてこの筐体の内部空間の空気と外部空間の空気を熱交換する熱交換器と、筐体に取り付けられて筐体の内部空間の空気を熱交換器に送出する送風装置の第1ファンモータと、筐体に取り付けられて筐体の外部空間の空気を熱交換器に送出する送風装置の第2ファンモータとを備えた筐体冷却装置において、前記ファンモータの故障検出装置を備えているので、上記と同様の効果を得ることができるとともに、第1または第2ファンモータが拘束による故障が生じたか否かの判断が確実に行えて、筐体内の発熱体を確実に冷却することができる。
図1〜図3により、本発明によるファンモータの故障検出装置を備えた筐体冷却装置の一実施形態を説明する。この実施形態の筐体冷却装置10は、図1に示すように、発熱体となる制御盤Cを収容した筐体Bの何れかの側面部に取り付けられており、ケーシング11と、熱交換器20と、第1ファンモータ31と第2ファンモータ32とからなる送風装置30と、ファンモータの故障検出装置40とを備えている。なお、この実施形態の筐体冷却装置10は、ファンモータの故障検出装置40を用いたファンモータの故障検出方法により送風装置30の各ファンモータ31,32の故障を検出するものである。
図1に示すように、ケーシング11は、前面と背面の一部が開口した略長方形状をしており、熱交換器20と第1ファンモータ31と第2ファンモータ32とを一体にして筐体Bの側面開口に取り付けるものである。ケーシング11の高さ方向の中間部より少し下側には、ケーシング11内の空間を上下方向に仕切って下部空間S1と上部空間S2とに分ける仕切板12が設けられている。ケーシング11の前面下部には、下部空間S1と筐体Bの内部空間とを連通する開口11aが設けられており、この開口11aには、第1ファンモータ31が取り付けられている。また、ケーシング11の背面で上端から中間部より下側位置には、上部空間S2と筐体Bの外部空間とを連通する開口11bが設けられており、この開口11bの上部には第2ファンモータ32が取り付けられている。
図1に示すように、熱交換器20は、筐体Bの内部空間の空気と外部空間の空気を熱交換するものであり、熱伝導性の高いアルミニウム製の複数の管部材21よりなる。熱交換器20は、ケーシング11の上部空間S2内の前部に配置されており、各管部材21の下端部は仕切板12を貫通して下端の流入口22が下部空間S1に開口しており、各管部材21の上端部はケーシング11の天板を貫通して上端の流出口23が筐体Bの内部空間に開口している。熱交換器20は、各管部材21の流入口22から流入する筐体Bの内部空間の空気を筐体Bの外部空間の空気と熱交換させることで冷却し流出口23から筐体Bの内部空間に還流させる。
送風装置30の第1ファンモータ31は、その前側から筐体Bの内部空間の空気を吸い込んで、熱交換器20の各管部材21内に送出するものである。第1ファンモータ31は、交流電源より供給される電流により回転するものである。
送風装置30の第2ファンモータ32は、その後側から筐体Bの外部空間の空気を吸い込んで、熱交換器20の各管部材21の外周面の間に送出するものである。第2ファンモータ32により熱交換器20の各管部材21の外周面の間に送出された筐体Bの外部空間の空気は、熱交換器20の各管部材21内を通過する筐体Bの内部空間の加熱された空気と熱交換して再び上部空間S2の下半部から排出される。第2ファンモータ32は第1ファンモータ31と並列に接続されて、同一の交流電源から電流が供給されている。第2ファンモータ32は、第1ファンモータ31と同一仕様のものでも、別仕様のものでもよい。
ファンモータの故障検出装置40は、第1及び第2ファンモータ31,32が拘束による故障が生じたことを検出するものであり、制御装置41と、第1及び第2電流計測器42,43とを備えている。制御装置41は、マイクロコンピュータより構成されており、第1及び第2ファンモータ31,32が拘束による故障が生じたことを判断する。制御装置41には、第1及び第2電流計測器42,43が接続されており、第1及び第2電流計測器42,43は、第1及び第2ファンモータ31,32に流れる電流をそれぞれ計測して、計測した各電流を実効値として制御装置41に出力する。制御装置41は、第1及び第2ファンモータ31,32が同一仕様の場合には、第1及び第2電流計測器42,43の一方により計測された電流値から他方により計測された電流値を減じた値が所定のしきい値を超えたときに一方の電流値が計測された第1または第2ファンモータ31,32の拘束による故障が生じたと判断する。なお、制御装置41は、第1及び第2ファンモータ31,32が断線による故障が生じたことも判断するものであり、第1及び第2電流計測器42,43により計測される各電流値が0となったときに第1または第2ファンモータ31,32の断線による故障が生じたと判断する。制御装置41は、メモリ44を内蔵しており、このメモリ44は、第1及び第2ファンモータ31,32における拘束による故障が生じたと判断する上記しきい値を読み書き自在に記憶するものである。制御装置41には、警報器45が接続されており、制御装置41は第1または第2ファンモータ31,32が拘束による故障または断線による故障が生じたと判断したときに、警報器45により第1または第2ファンモータ31,32が故障が生じたことを報知する。なお、警報器45による故障が生じたことの報知は、ランプなどの光や音声により行う。
また、制御装置41は、第1及び第2ファンモータ31,32が正常作動状態に、第1及び第2電流計測器42,43により計測される各電流値f1,f2が互いに異なるときに両方の電流値が互いに同一となるように少なくとも一方(本実施形態では両方)の電流値に所定の補正係数を乗じて補正する補正手段を備えている。この補正手段は、第1及び第2ファンモータ31,32の仕様が異なる場合に、正常作動状態における各電流値をそれぞれ補正電流値として直接比較できるようにするためのものである。なお、第1及び第2ファンモータ31,32の正常作動状態とは、断線及び拘束による故障を生じていない状態をいう。
この補正手段は、補正係数を算出する補正係数算出手段を備えており、第1及び第2ファンモータ31,32が正常作動状態にあるときに図示しない補正ボタンが押されると、この補正係数算出手段は、補正ボタンが押されたときに第1及び第2電流計測器42,43により計測される各電流値f1a,f2aが互いに同一の補正電流値Fとなるような第1及び第2補正係数R1,R2(R1=F/f1a,R2=F/f2a)を算出する。このように補正係数算出手段により算出された補正係数R1,R2を用いて、補正手段は、計測される電流値f1,f2に補正係数R1,R2を乗じた第1及び第2補正電流値F1,F2を算出する。
なお、補正係数算出手段は補正ボタンが押されたときに第1及び第2電流計測器42,43により計測された各電流値f1a,f2aが互いに同一となる補正電流値Fとなるような補正係数を算出しているが、補正ボタンが押されたときの前後の所定時間の平均電流値が前述した同一となる補正電流値Fとなるような補正係数R1,R2を算出するようにしてもよく、このようにすれば、一時的な電流値の変動を受けることなく補正係数R1,R2が算出することができ、補正係数R1,R2の信頼度が増すことになる。
制御装置41は、第1及び第2ファンモータ31,32の回転開始時に一時的に高くなる開始電流の最大値から通常回転時の通常電流値との差に拘束と判断する許容範囲を定める許容係数Pを乗じてしきい値を算出するしきい値算出手段を備えている。第1及び第2ファンモータ31,32の開始電流の最大値は、拘束による故障の際の拘束電流と相関関係がある。しきい値算出手段は、このようなファンモータの特性を利用してしきい値を算出するものであり、以下に第1ファンモータ31のしきい値算出手段について説明する。
しきい値算出手段は、第1ファンモータ31の回転開始時に第1電流計測器42により計測される開始電流の最大値f1bと第1ファンモータ31が回転開始時以後の通常運転時に第1電流計測器42により計測される電流値f1cとの差ΔC1(=f1b−f1c)を算出し、この差ΔC1に拘束による故障と判断する許容範囲を定める許容係数P(0<P≦1)を乗じた値を第1しきい値D1(=ΔC1×P)として算出する。なお、許容係数Pは、拘束による故障と判断する際の許容範囲を定めるものであり、この許容係数Pが0に近ければ、僅かな電流の差でも拘束による故障と判断するので、拘束による故障が生じていなくても拘束による故障と誤って判断するおそれが生じる。また、許容係数Pが1に近ければ、実際に拘束による故障が生じていない僅かな電流の差を故障と判断することはないが、拘束による故障が生じた場合でも誤って拘束による故障と判断しなくなるおそれがある。よって、この許容係数Pは、両方を満足するように適切な中間の値に設定されている。また、上記した補正手段による補正をしているときには、しきい値算出手段により算出された第1しきい値D1に上記第1補正係数R1(=F/f1a)を乗じた第1補正しきい値(しきい値)Da1(=ΔC1×P×R1)を用いる。なお、第2ファンモータ32についてもしきい値算出手段は、第1ファンモータ31と同様の第2しきい値D2(=ΔC2×P)及び第2補正しきい値Da2(=ΔC2×P×R2)を算出するしきい値算出手段が設けられている。
次に、以上のように構成したファンモータの故障検出装置40を用いた筐体冷却装置10の作動について説明する。筐体冷却装置10の運転を開始すると、第1及び第2ファンモータ31,32が回転し、ファンモータの故障検出装置40では、第1及び第2電流計測器42,43により計測される各電流値f1,f2が制御装置41に出力される。筐体冷却装置10内においては、第1ファンモータ31の回転により、筐体Bの内部空間の空気が下部空間S1内を通って熱交換器20の各管部材21内を通過して筐体Bの内部空間に還流する。また、第2ファンモータの32の回転により、筐体Bの外部空間の空気が上部空間S2内の熱交換器20の各管部材21の外周面の間に送出され、熱交換器20の各管部材21内を通過する筐体Bの内部空間の空気と熱交換して上部空間S2の下半部から排出される。これにより、筐体Bの内部空間の加熱された空気は、熱交換器20の各管部材21内を通過するときに筐体Bの外部空間の空気と熱交換されて冷却される。
この作動中に、図2に示すように、ファンモータの故障検出装置40では、制御装置41に第1及び第2電流計測器42,43により計測された第1及び第2ファンモータ31,32の各電流値f1,f2が所定の小時間間隔で入力される。制御装置41は、先ず各ファンモータ31,32の起動時に、しきい値算出手段により、第1及び第2ファンモータ31,32のしきい値を算出する。詳説すると、制御装置41は、回転開始時に第1及び第2電流計測器42,43により計測された開始電流の最大値f1b,f2bを予めメモリ44に記憶する。予め設定された時間が経過すると、制御装置41は、第1及び第2ファンモータ31,32が通常回転状態となったと判断して、メモリ44に記憶された開始電流の最大値f1b,f2bと第1及び第2電流計測器42,43により計測された通常電流値f1c,f2cとの差ΔC1,ΔC2を算出し、これらの差ΔC1,ΔC2に許容係数Pを乗じて第1及び第2しきい値D1,D2を算出してメモリ44に記憶する。
次に、制御装置41は、補正係数算出手段により補正係数R1,R2を算出する。詳説すると、第1及び第2ファンモータ31,32が正常作動状態であるときに操作者が図示しない補正ボタンを押すと、制御装置41は、第1及び第2電流計測器42,43により計測された電流値f1a,f2aが、前述した同一の補正電流値Fとなるような第1及び第2補正係数R1,R2を算出する。また、制御装置41は、しきい値算出手段により算出した第1及び第2しきい値D1,D2に上記の第1及び第2補正係数R1,R2を乗じて第1及び第2補正しきい値Da1,Da2を算出してメモリ44に記憶する。
引き続き、制御装置41は、所定の短い時間間隔で、第1及び第2ファンモータ31,32の拘束の有無の判断を繰り返して行う。これを詳説すると、制御装置41は、補正手段を用いたうえで、第1及び第2電流計測器42,43により計測される各電流値f1,f2にこれら第1及び第2補正係数R1,R2を乗じた第1及び第2補正電流値F1,F2を算出し、第1補正電流値F1から第2補正電流値F2を減じた値F1−F2が第1補正しきい値Da1を超えたか否かの判断をし、第2補正電流値F2から第1補正電流値F1を減じた値F2−F1が所定の第2補正しきい値Da2を超えたか否かの判断をする。第1ファンモータ31に拘束による故障が発生すると、図3のF1に示すように、第1ファンモータ31に流れる電流が上昇する。このとき、図3のF1−F2に示すように、第1補正電流値F1が大きくなってF1−F2の値が第1補正しきい値Da1を超えたときには、第1ファンモータ31の拘束による故障が発生したと判断して警報器45により報知する。同様に、第2ファンモータ32に拘束による故障が発生すると、第2ファンモータ32に流れる電流が上昇し、第2補正電流値F2が大きくなってF2−F1の値が第2補正しきい値Da2を超えたときには、第2ファンモータ32の拘束による故障が発生したと判断して警報器45により報知する。
上述のように説明した本発明のファンモータの故障検出装置40を用いた筐体冷却装置10によれば、ファンモータの故障検出装置40は第1及び第2ファンモータ31,32に流れる各電流を計測する第1及び第2電流計測器42,43と、第1及び第2電流計測器42,43により計測される一方の電流値から他方の電流値を減じた値が所定のしきい値を超えたときに一方の電流値が計測された第1または第2ファンモータ31,32の拘束による故障が生じたと判断する制御装置41とを備えている。第1及び第2ファンモータに31,32に供給される各電流は、交流電源に接続される他の電気機器の電力使用状況により変動することがあるが、この変動は第1及び第2ファンモータ31,32にそれぞれ同じように生じるものであるので、一方の電流値と他方の電流値の差はこの変動の影響を受けることがない。よって、第1及び第2ファンモータ31,32に供給される各ファンモータからみた電源電圧の変動による影響を受けることなく各ファンモータ31,32の拘束による故障を検出することができる。
また、ファンモータの故障検出装置40の制御装置41は、第1及び第2ファンモータ31,32が正常作動状態に第1及び第2電流計測器42,43により計測される各電流値f1,f2が互いに異なるときに両方の電流値が互いに同一となるように少なくとも一方の電流値に所定の補正係数R1,R2を乗じて補正電流値F1,F2を算出する補正手段とを備えている。制御装置41は、この補正電流値F1,F2を一方または他方の電流値として用いて比較することにより、第1または第2ファンモータ31,32の拘束による故障が生じたと判断しているので、第1及び第2ファンモータ31,32に仕様や製品毎のばらつきが異なることで電流の大きさが異なるファンモータを用いたり、第1及び第2ファンモータ31,32をそれぞれ互いに異なる数のファンモータを備えるようにすることも可能となる。本実施形態は、この補正手段による補正電流値F1,F2を一方または他方の電流値として用いて第1または第2ファンモータ31,32の拘束による故障が生じたと判断するものであるが、本発明はこれに限られず、第1及び第2ファンモータ31,32が互いに同一の仕様により電流の大きさが同じであるときには、補正手段を用いることなく各電流値f1,f2を直接比較することにより第1または第2ファンモータ31,32の拘束による故障が生じたと判断することも可能である。
また、制御装置41は、第1及び第2ファンモータ31,32の回転開始時に一時的に高くなる開始電流の最大値f1b,f2bと回転開始後の通常回転時の通常電流値f1c,f2cとの差ΔCに拘束と判断する許容範囲を定める許容係数Pを乗じてしきい値D1,D2を算出するしきい値算出手段を備えている。しきい値を算出するために用いられる開始電流の最大値f1b,f2bは、各ファンモータ31,32が拘束による故障を生じたときに流れる電流値と相関関係があるので、個々のファンモータ31,32毎に適切なしきい値を設定することができ各ファンモータ31,32が拘束による故障が生じたと正確に判断できるようになる。本実施形態は、このしきい値算出手段により算出されるしきい値D1,D2(または第1及び第2補正しきい値Da1,Da2)を用いて第1または第2ファンモータ31,32の拘束による故障が生じたと判断しているが、本発明はこれに限られず、予め設定された一定値のしきい値により第1または第2ファンモータ31,32の拘束による故障が生じたと判断してもよい。
従来の筐体冷却装置に用いられるファンモータには、センサが一体的に取り付けられたセンサ付きファンモータを用い、サーチコイルとマグネットからなるセンサ近傍を金属製の羽根が通過することによる磁束変化により発生するパルス信号によりファンの回転速度の低下を検知し、このようにしてファンモータの拘束による故障を検出するものがあるが、このようなファンモータが故障したときには、ファンモータとともに故障をしていないセンサも取り替えなければならない。これに対し、本発明の筐体冷却装置10であれば、各電流計測器42,43は各ファンモータ31,32と一体のものでなく分離して取り付けられているので、各ファンモータ31,32が故障したときには各電流計測器42,43を残して各ファンモータ31,32だけを取り替えればよく、上記のものと比較して取り替え費用を安く抑えることができる。
本実施形態においては、ファンモータの故障検出装置40は熱交換器20を備えた筐体冷却装置10に用いられているが、本発明はこれに限られるものでなく、第1ファンモータと第2ファンモータとが同一の交流電源に対して並列に接続されてこれらから送出される空気を直接発熱体に送出することで冷却する送風装置に用いるようにしてもよい。
本実施形態においては、ファンモータの故障検出装置40は、送風装置30の1組のファンモータ31,32の拘束による故障を検出するようにしているが、本発明はこれに限られるものでなく、送風装置30のファンモータを第1ファンモータ31A,31B・・,第2ファンモータ32A,32B・・のように2組以上とし、ファンモータの故障検出装置40は、2組以上のファンモータに対応させて第1電流計測器42A,B・・,第2電流計測器43A,B・・として、各ファンモータ31A,31B・・・,32A,32B・・・の拘束による故障を検出するようにしてもよい。
本発明による一実施形態であるファンモータの故障検出装置を用いた筐体冷却装置を示す側断面図である。 第1及び第2ファンモータの正常運転時に流れる電流値を示す図である。 第1ファンモータに拘束による故障したときに第1及び第2ファンモータに流れる電流値を示す図である。
符号の説明
10…筐体冷却装置、20…熱交換器、31…第1ファンモータ、32…第2ファンモータ、40…ファンモータの故障検出装置、41…制御装置、42…第1電流計測器、43…第2電流計測器、B…筐体、C…発熱体(制御盤)。

Claims (5)

  1. 第1ファンモータと第2ファンモータとが同一の交流電源に対して並列に接続された送風装置に用いるものであって、
    前記第1及び第2ファンモータに流れる各電流を計測する第1及び第2電流計測器と、
    前記第1及び第2電流計測器により計測される何れか一方の電流値から他方の電流値を減じた値が所定のしきい値を超えたときに前記一方の電流値が計測された前記第1または第2ファンモータに拘束による故障が生じたと判断する制御装置とを備えたことを特徴とするファンモータの故障検出装置。
  2. 前記制御装置は、前記第1及び第2ファンモータが正常作動状態において前記第1及び第2電流計測器により計測される各電流値が互いに異なる場合には両方の正常作動状態における電流値が互いに同一となるように少なくとも一方の電流値に所定の補正係数を乗じて補正電流値を算出する補正手段とを備え、前記補正電流値を前記一方または他方の電流値として用いて前記第1または第2ファンモータの拘束による故障が生じたか否かを判断すること特徴とする請求項1に記載のファンモータの故障検出装置。
  3. 前記制御装置は、前記第1及び第2ファンモータの回転開始時に一時的に高くなる開始電流の最大値と回転開始後の通常回転時の通常電流値との差に所定の許容係数を乗じて前記しきい値を算出するしきい値算出手段とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のファンモータの故障検出装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のファンモータの故障検出装置を用いるファンモータの故障検出方法。
  5. 発熱体を収容した筐体に取り付けられてこの筐体の内部空間の空気と外部空間の空気を熱交換する熱交換器と、前記筐体に取り付けられて前記筐体の内部空間の空気を前記熱交換器に送出する前記送風装置の前記第1ファンモータと、前記筐体に取り付けられて前記筐体の外部空間の空気を前記熱交換器に送出する前記送風装置の前記第2ファンモータとを備えた筐体冷却装置において、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のファンモータの故障検出装置を備えたことを特徴とする筐体冷却装置。
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