JP2002078353A - クレーン用インバータ装置 - Google Patents

クレーン用インバータ装置

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JP2002078353A
JP2002078353A JP2000253987A JP2000253987A JP2002078353A JP 2002078353 A JP2002078353 A JP 2002078353A JP 2000253987 A JP2000253987 A JP 2000253987A JP 2000253987 A JP2000253987 A JP 2000253987A JP 2002078353 A JP2002078353 A JP 2002078353A
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circuit
control circuit
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crane
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JP2000253987A
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Yoshinobu Asano
義信 浅野
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源の投入および遮断を効果的に行うととも
に、インバータ異常時の主回路遮断機能を損なうことな
く限流抵抗器の損傷を防止したクレーン用インバータ装
置を得る。 【解決手段】 整流回路3の出力側に接続された主接触
器4と、主接触器4を介して接続された平滑コンデンサ
6と、平滑コンデンサ6からの直流電圧を三相交流に変
換するインバータ7と、インバータ7により駆動される
電動機8と、インバータ制御回路9と、各種条件に応じ
てインバータ駆動指令を生成するクレーン制御回路11
と、主接触器4に並列接続された電流抑制回路とを備
え、電流抑制回路は、接点要素10と接点要素10に直
列接続された限流要素5とにより構成され、インバータ
制御回路9は、平滑コンデンサ6の充電期間中のみに接
点要素を投入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、三相交流電源か
らの供給電力を高品質の三相交流電力に変換してクレー
ンを駆動するためのインバータ装置に関し、特にインバ
ータの異常停止時において電流抑制回路内の限流要素に
インバータへの電源機能をもたせたクレーン用インバー
タ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のクレーン用インバータ装置
を概略的に示すブロック構成図であり、整流出力側に主
接触器が挿入された場合の主回路を示している。図3に
おいて、1は三相交流電源に接続された遮断器であり、
通常は投入されており、三相交流電源の供給電力を必要
に応じて遮断する。
【0003】3は遮断器1を介して三相交流電源に接続
された整流回路であり、三相交流電源からの供給電力を
全波整流するためのダイオードブリッジにより構成され
ている。
【0004】4は整流回路3の直流出力側に接続された
主接触器であり、電源投入後に若干遅れて投入される。
5は主接触器4に並列接続された限流抵抗器であり、電
源投入直後の突入電流を抑制する。
【0005】限流抵抗器5は、電源投入時(主接触器4
が投入される前)の平滑コンデンサ6への充電開始時に
おいて、平滑コンデンサ6に瞬時に流れ込む急峻且つ巨
大な突入電流を抑制するための電流抑制回路を構成して
いる。
【0006】6は整流回路3の直流出力電圧に含まれる
脈流波形を滑らかにする平滑コンデンサであり、主接触
器4および限流抵抗器5からなる並列回路を介して整流
回路3の直流出力側に接続されている。
【0007】7は平滑コンデンサ6の出力側に接続され
たインバータであり、周知のように半導体スイッチング
素子群により構成されており、平滑コンデンサ6からの
直流電圧を高品質の三相交流に変換して出力する。
【0008】8はインバータ7の出力側に接続された電
動機であり、インバータ7から出力される三相交流電圧
により駆動されて、クレーン(図示せず)を駆動する。
【0009】9はインバータ7を制御するインバータ制
御回路であり、インバータ7内のスイッチング素子をオ
ンオフ制御する。また、インバータ制御回路9は、イン
バータ7の異常検出時においては、スイッチング素子へ
の出力を中止するとともに、外部に対して異常信号(図
示せず)を出力する。
【0010】11はインバータ制御回路9に関連したク
レーン制御回路であり、各種条件に応じてインバータ制
御回路9に対する駆動指令を生成する。特に、クレーン
用インバータ装置の場合、電動機8の出力が大きいの
で、あらかじめ多くの条件が設定されている。
【0011】クレーン制御回路11は、各種条件に応答
する条件回路12と、条件回路12に接続された接触器
コイル13と、接触器コイル13の励磁により投入され
る接触器接点14と、電源供給端子に挿入された遮断器
15とを備えている。
【0012】なお、ここでは、図示されないが、インバ
ータ装置の主回路には、クレーン駆動制御に必要な各種
条件を検出する周知のセンサ手段(電圧センサなど)が
設けられており、センサ検出信号(各種条件)をインバ
ータ制御回路9およびクレーン制御回路11に入力して
いる。
【0013】インバータ制御回路9は、クレーン制御回
路11からの駆動指令に応じてインバータ7を制御する
とともに、たとえば電圧異常を示す場合には、異常発生
状態と見なして、スイッチング素子への出力を遮断して
異常信号を出力する。
【0014】また、クレーン制御回路11内の条件回路
12は、各種条件がクレーン駆動条件を満たした(クレ
ーン駆動が許可された)場合に、接触器コイル13を励
磁して接触器接点14を投入し、インバータ制御回路9
に駆動指令を出力する。
【0015】一方、クレーン制御回路11内の条件回路
12は、各種条件がクレーン駆動条件を満たさない場合
には、接触器コイル13を消磁して接触器接点14を遮
断する。
【0016】これにより、クレーン制御回路11が遮断
されるとともに、インバータ制御回路9への駆動指令が
遮断される。
【0017】次に、図3に示した従来のクレーン用イン
バータ装置による動作について説明する。まず、遮断器
1を投入すると、三相交流電流が整流回路3に供給さ
れ、整流回路3から全波整流された直流電圧が出力され
る。
【0018】この時点では、インバータ制御回路9は、
まだ主接触器4を投入していないが、整流回路3からの
直流電流は、限流抵抗器5を介して平滑コンデンサ6に
供給され、これにより、平滑コンデンサ6は充電を開始
する。
【0019】平滑コンデンサ6の充電が終了した後、イ
ンバータ制御回路9は、主接触器4に対する投入指令を
出力し、主接触器4を投入させる。主接触器4が投入さ
れると、インバータ7は運転可能な状態となり、以下、
インバータ7からの三相交流出力により電動機8が駆動
される。
【0020】一方、インバータ7の運転中において、た
とえばインバータ7に何らかの異常が発生した場合、イ
ンバータ制御回路9は、インバータ7内の半導体スイッ
チング素子部に対するゲート指令を遮断し、インバータ
7の運転を中止させる。
【0021】また、インバータ制御回路9から出力され
る異常信号により、クレーン制御回路11は、遮断され
て電源から切り離される。
【0022】なお、図3においては、整流回路3の出力
側に主接触器4を挿入した場合を示したが、整流回路3
の三相入力側に接触器が挿入される場合もある。
【0023】図4はたとえば特開昭58−29375号
公報に記載された従来のクレーン用インバータ装置を概
略的に示すブロック構成図であり、整流回路3の三相入
力側に接触器が挿入された場合を示している。
【0024】図4において、前述(図3参照)と同様の
ものについては、同一符号を付して詳述を省略する。2
は整流回路3の三相入力側にそれぞれ挿入された接触器
であり、インバータ制御回路9の制御下でオンオフされ
る。各接触器2は、前述の主接触器4に対応している。
【0025】10は接触器2に並列接続された接点要素
であり、インバータ制御回路の制御下でオンオフされ
る。
【0026】接点要素10は、三相交流入力のうちの二
相に対して、それぞれ個別に設けられている。また、限
流抵抗器5は、一方の接点要素10に対して直列接続さ
れている。
【0027】一方の接触器2に並列接続された限流抵抗
器5(および接点要素10)は、接触器2が投入される
前の電源投入時において、整流回路3を介して充電され
る平滑コンデンサ6への急峻な突入電流を抑制するため
の電流抑制回路を構成している。
【0028】次に、図4に示した従来のクレーン用イン
バータ装置による動作について説明する。
【0029】まず、遮断器1の投入後、接点要素10を
投入し、単相の交流電力を整流回路3に入力する。この
とき、整流回路3から出力される直流電流は、平滑コン
デンサ6に充電される。
【0030】平滑コンデンサ6の充電が完了すると、イ
ンバータ制御回路9は、接触器2に対する投入指令を出
力し、整流回路3への交流入力を三相に切り替える。以
下、前述(図3参照)の従来装置と同様に動作する。
【0031】なお、図4に示した特開昭58−2937
5号公報に記載の従来装置においては、あらかじめ単相
で平滑コンデンサ6に充電する際の状況を監視して、接
点要素10を含む電流抑制回路の異常を検出している。
【0032】しかしながら、電源投入後の負荷側(整流
回路3〜電動機8)の異常に対する保護手段を電流抑制
回路に持たせることについては、特開昭58−2937
5号公報には何ら記載されていない。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】従来のクレーン用イン
バータ装置は以上のように、図3に示す装置では、運転
時にインバータ7に異常が発生した場合に、インバータ
制御回路9がクレーン制御回路11を遮断するものの、
インバータ7には主回路電圧が印加され続けてしまうと
いう問題点があった。
【0034】また、遮断器1が投入された状態で、たと
えば異常検出時などに、インバータ7の入力側に設けら
れた主接触器4を開放すると、主接触器4に並列接続さ
れた限流抵抗器5に電流が流れ、限流抵抗器5に長時間
電流が流れ続けるという問題点があった。
【0035】さらに、図4に示す従来装置では、接触器
2の投入前の起動時に接触器2の後段回路で単相電源を
必要とした場合に、別系統から電源を供給しなければな
らず、また、接点要素10が投入されていても、接点要
素10が接続されている二相からしか電源を供給するこ
とができないという問題点があった。
【0036】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、主回路内の主接触器によりオン
オフされるクレーン用インバータ装置において、主接触
器に並列接続された限流抵抗器(電流抑制回路)に接点
要素を直列接続して、限流抵抗器に流れる電流を遮断可
能に構成することにより、電源の投入および遮断を効果
的に行うとともに、インバータ異常時の主回路遮断機能
を損なうことなく、限流抵抗器の損傷を防止したクレー
ン用インバータ装置を得ることを目的とする。
【0037】また、この発明は、主回路の入力側の接触
器によりオンオフされるクレーン用インバータ装置にお
いて、接触器の投入前であっても、接触器の後段回路で
単相電源を必要とした場合に、電源を供給することので
きるクレーン用インバータ装置を得ることを目的とす
る。
【0038】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るクレーン用インバータ装置は、三相交流電源に接続さ
れた整流回路と、整流回路の直流出力側に接続された主
接触器と、主接触器を介して整流回路の直流出力側に接
続された平滑コンデンサと、平滑コンデンサからの直流
電圧を三相交流に変換するインバータと、インバータか
らの三相交流電圧により駆動される電動機と、インバー
タ内のスイッチング素子をオンオフ制御するとともに、
異常検出時に主接触器を開放するインバータ制御回路
と、各種条件に応じてインバータ制御回路に対する駆動
指令を生成するクレーン制御回路と、主接触器に並列接
続されて、充電開始時の平滑コンデンサへの急峻な突入
電流を抑制するための電流抑制回路とを備えたクレーン
用インバータ装置において、電流抑制回路は、インバー
タ制御回路の制御下でオンオフされる接点要素と、接点
要素に直列接続された限流要素とにより構成され、イン
バータ制御回路は、平滑コンデンサの充電期間中のみに
接点要素を投入するものである。
【0039】また、この発明の請求項2に係るクレーン
用インバータ装置は、三相交流電源に接続された整流回
路と、整流回路の直流出力側に接続された平滑コンデン
サと、平滑コンデンサからの直流電圧を三相交流に変換
するインバータと、インバータからの三相交流電圧によ
り駆動される電動機と、インバータ内のスイッチング素
子をオンオフ制御するとともに、異常検出時に主接触器
を開放するインバータ制御回路と、各種条件に応じてイ
ンバータ制御回路に対する駆動指令を生成するクレーン
制御回路とを備えたクレーン用インバータ装置におい
て、整流回路の三相入力側の任意の2相のみに個別に挿
入されて、インバータ制御回路の制御下でオンオフされ
る第1および第2の接触器と、第1および第2の接触器
に個別に並列接続されて、充電開始時の平滑コンデンサ
への急峻な突入電流を抑制するための第1および第2の
電流抑制回路とを備え、第1および第2の電流抑制回路
は、それぞれ、インバータ制御回路の制御下でオンオフ
される接点要素を含み、第1および第2の電流抑制回路
の少なくとも一方は、接点要素に直列接続された限流要
素を含み、インバータ制御回路は、平滑コンデンサの充
電期間中のみに接点要素を投入するものである。
【0040】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しながら、主回路内の主接触器によりオンオフされる装
置に適用したこの発明の実施の形態1について詳細に説
明する。図1はこの発明の実施の形態1を概略的に示す
ブロック構成図であり、前述(図3参照)と同様のもの
については、同一符号を付して詳述を省略する。
【0041】図1において、10は限流抵抗器5に直列
接続された接点要素であり、インバータ制御回路9の制
御下でオンオフされる継電器により構成されている。こ
の場合、主接触器4に並列接続された電流抑制回路は、
限流抵抗器5および接点要素10からなる直列回路によ
り構成されている。
【0042】前述と同様に、遮断器1は、整流回路3の
入力側の三相交流電源回路内に挿入されており、遮断器
1の後段回路に電源を投入させる。
【0043】平滑コンデンサ6は、遮断器1の後段に接
続された整流回路3の出力により主接触器4を介して充
電され、電流抑制回路は、充電開始時の平滑コンデンサ
への突入電流を抑制するようになっている。
【0044】また、インバータ制御回路9は、平滑コン
デンサ6の充電期間中のみに接点要素10を投入し、イ
ンバータ7の運転中には接点要素10を開放(遮断)す
るとともに、インバータ運転中の異常発生時には主接触
器4を開放するようになっている。
【0045】このように、インバータ運転中に接点要素
10を開放することにより、異常発生時に主接触器4が
緊急遮断されても、限流抵抗器5の損傷を防止するよう
になっている。
【0046】次に、図1に示したこの発明の実施の形態
1による動作について説明する。まず、遮断器1がオン
されて電源が投入された後、インバータ制御回路9は、
接点要素10を投入させる。これにより、整流回路3の
正極性側から、接点要素10および限流抵抗器5を介し
て、平滑コンデンサ6に充電が開始される。
【0047】このとき、限流抵抗器5は、電源投入直後
の充電開始時における平滑コンデンサ6への突入電流を
抑制する。
【0048】平滑コンデンサ6の充電が完了すると、イ
ンバータ制御回路9により、主接触器4が投入されると
ともに接点要素10が開放され、インバータ7は運転可
能な状態となる。
【0049】なお、前述のように、インバータ制御回路
9は、主接触器4、接点要素10のオンオフ制御、イン
バータ7の運転制御を行う。
【0050】ここで、何らかの要因で、運転中のインバ
ータ7に異常が発生した場合には、インバータ制御回路
9は、インバータ7内の半導体スイッチング素子部への
駆動指令を停止させる。
【0051】また、インバータ整流回路9は、クレーン
制御回路11内の条件回路12に異常指令を入力し、接
触器コイル13への回路を遮断して接触器接点14を開
放状態にすることにより、クレーン制御回路11を遮断
する。
【0052】また、インバータ制御回路9は、異常指令
により、主接触器4を開放する。このとき、接点要素1
0は、インバータ7の運転開始時に既に開放されている
ので、インバータ7は主回路から切り離される。
【0053】このように、整流回路3と平滑コンデンサ
6との間の電流抑制回路内に接点要素10を挿入し、電
源投入時の平滑コンデンサ6への充電期間中のみに接点
要素10を投入することにより、異常発生時の主接触器
4の緊急遮断時において、限流抵抗器5、平滑コンデン
サ6およびインバータ7を電源回路から完全に切り離す
ことができる。
【0054】したがって、無駄な通電によって限流抵抗
器5を損傷させることなく、確実にインバータ7を停止
させることができる。また、充電開始時の平滑コンデン
サ6への突入電流の抑制効果を損なうこともない。
【0055】また、インバータ7の異常発生時における
主回路の遮断機能を、インバータ7に備え付けの通常の
主接触器4により流用することができる。
【0056】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、主回路内の主接触器4によりオンオフされるインバ
ータ装置について説明したが、主回路の入力側に挿入さ
れた接触器によりオンオフされるインバータ装置にも適
用することができ、この場合、接触器のオフ時において
も単相電源を取り出すことができる。
【0057】図2は主回路の入力側に接触器を挿入した
この発明の実施の形態2を概略的に示すブロック構成図
であり、前述(図4参照)と同様のものについては、同
一符号を付して詳述を省略する。
【0058】図2において、遮断器1と整流回路3とを
結線する三相交流電源ラインのうちの任意の二相ライン
には、それぞれ接触器2が挿入されている。また、各接
触器2には、電源投入時の突入電流抑制用の限流抵抗器
5と接点要素10とからなる直列回路が並列接続されて
いる。
【0059】ここでは、電流抑制回路として、二相のそ
れぞれに限流抵抗器5を挿入したが、一方のみに限流抵
抗器5を挿入してもよい。
【0060】次に、図2に示したこの発明の実施の形態
2による動作について説明する。まず、接点要素10が
投入された状態で遮断器1が投入されると、任意の二相
の電源電力は、接点要素10および限流抵抗器5を介し
て、整流回路3に供給される。
【0061】このとき、二相のそれぞれに挿入された接
触器2は、オフ状態のままである。残る一相の電源電力
は、遮断器1の出力側から、整流回路3に直接供給され
る。
【0062】こうして、整流回路3に交流電源が入力さ
れると、整流回路3からの直流出力により、平滑コンデ
ンサ6は充電を開始する。
【0063】インバータ制御回路9は、平滑コンデンサ
6への充電がほぼ完了すると、接触器2を閉成(投入)
状態にするとともに、接触器2の投入後に、接点要素1
0を開放(遮断)状態にし、インバータ7の運転が可能
な状態にする。
【0064】なお、限流抵抗器5に直列接続された接点
要素10は、遮断器1の投入時または投入前に閉成(投
入)状態になっており、異常出力時と遮断器1が開放さ
れたときに、開放(遮断)状態になるよう制御される。
【0065】インバータ7を運転している途中に、何ら
かの異常が発生してインバータ7を停止させる場合は、
インバータ7内のスイッチング素子の制御を遮断すると
ともに、接触器2を開放(遮断)状態にする。
【0066】これにより、インバータ7の主回路を完全
に遮断することができる。また、異常指令に応答して、
クレーン制御回路11の内の条件回路12は、接触器コ
イル13への回路を遮断して接触器接点14を開放(遮
断)させ、クレーン制御回路11を遮断する。
【0067】このように、遮断器1と整流回路3との間
の電流抑制回路内に接点要素10を挿入し、電源投入時
の平滑コンデンサ6への充電期間中のみに接点要素10
を投入することにより、異常発生時の主接触器4の緊急
遮断時において、限流抵抗器5および整流回路3を電源
回路から完全に切り離すことができるので、前述と同様
に、限流抵抗器5の損傷を防止することができる。
【0068】また、三相交流電源の二相のみに接触器2
を挿入したので、接触器2が遮断中であっても、電源回
路を複雑化することなく、整流回路3の入力側から単相
電源を任意に取り出すことができる。
【0069】また、インバータ7の異常発生時の主回路
の遮断機能を、通常の備え付けの接触器2により流用す
ることができる。また、二相のみに接触器2を挿入した
ので、整流回路3に対して、三相入力のうちの任意の二
相のみから電源を引出すことができる。
【0070】なお、上記実施の形態1、2では、電流抑
制回路を構成する限流要素として、限流抵抗器5を用い
たが、抵抗器以外の他の限流要素を用いてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、三相交流電源に接続された整流回路と、整流回路
の直流出力側に接続された主接触器と、主接触器を介し
て整流回路の直流出力側に接続された平滑コンデンサ
と、平滑コンデンサからの直流電圧を三相交流に変換す
るインバータと、インバータからの三相交流電圧により
駆動される電動機と、インバータ内のスイッチング素子
をオンオフ制御するとともに、異常検出時に主接触器を
開放するインバータ制御回路と、各種条件に応じてイン
バータ制御回路に対する駆動指令を生成するクレーン制
御回路と、主接触器に並列接続されて、充電開始時の平
滑コンデンサへの急峻な突入電流を抑制するための電流
抑制回路とを備えたクレーン用インバータ装置におい
て、電流抑制回路は、インバータ制御回路の制御下でオ
ンオフされる接点要素と、接点要素に直列接続された限
流要素とにより構成され、インバータ制御回路は、平滑
コンデンサの充電期間中のみに接点要素を投入するよう
にしたので、電源の投入および遮断を効果的に行うとと
もに、インバータ異常時の主回路遮断機能を損なうこと
なく、限流抵抗器の損傷を防止したクレーン用インバー
タ装置が得られる効果がある。
【0072】また、この発明の請求項2によれば、三相
交流電源に接続された整流回路と、整流回路の直流出力
側に接続された平滑コンデンサと、平滑コンデンサから
の直流電圧を三相交流に変換するインバータと、インバ
ータからの三相交流電圧により駆動される電動機と、イ
ンバータ内のスイッチング素子をオンオフ制御するとと
もに、異常検出時に主接触器を開放するインバータ制御
回路と、各種条件に応じてインバータ制御回路に対する
駆動指令を生成するクレーン制御回路とを備えたクレー
ン用インバータ装置において、整流回路の三相入力側の
任意の2相のみに個別に挿入されて、インバータ制御回
路の制御下でオンオフされる第1および第2の接触器
と、第1および第2の接触器に個別に並列接続されて、
充電開始時の平滑コンデンサへの急峻な突入電流を抑制
するための第1および第2の電流抑制回路とを備え、第
1および第2の電流抑制回路は、それぞれ、インバータ
制御回路の制御下でオンオフされる接点要素を含み、第
1および第2の電流抑制回路の少なくとも一方は、接点
要素に直列接続された限流要素を含み、インバータ制御
回路は、平滑コンデンサの充電期間中のみに接点要素を
投入するようにしたので、インバータ異常時の主回路遮
断機能を損なうことなく限流抵抗器の損傷を防止すると
ともに、接触器の投入前であっても、接触器の後段回路
で単相電源を必要とした場合に、電源を供給することの
できるクレーン用インバータ装置が得られる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を概略的に示すブロ
ック構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を概略的に示すブロ
ック構成図である。
【図3】 整流回路の出力側に主接触器を挿入した従来
のクレーン用インバータ装置を概略的に示すブロック構
成図である。
【図4】 整流回路の入力側に接触器を挿入した従来の
クレーン用インバータ装置を概略的に示すブロック構成
図である。
【符号の説明】
2 接触器、3 整流回路、4 主接触器、5 限流抵
抗器(限流要素)、6平滑コンデンサ、7 インバー
タ、8 電動機、9 インバータ制御回路、10 接点
要素、11 クレーン制御回路、12 条件回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相交流電源に接続された整流回路と、 前記整流回路の直流出力側に接続された主接触器と、 前記主接触器を介して前記整流回路の直流出力側に接続
    された平滑コンデンサと、 前記平滑コンデンサからの直流電圧を三相交流に変換す
    るインバータと、 前記インバータからの三相交流電圧により駆動される電
    動機と、 前記インバータ内のスイッチング素子をオンオフ制御す
    るとともに、異常検出時に前記主接触器を開放するイン
    バータ制御回路と、 各種条件に応じて前記インバータ制御回路に対する駆動
    指令を生成するクレーン制御回路と、 前記主接触器に並列接続されて、充電開始時の前記平滑
    コンデンサへの急峻な突入電流を抑制するための電流抑
    制回路とを備えたクレーン用インバータ装置において、 前記電流抑制回路は、 前記インバータ制御回路の制御下でオンオフされる接点
    要素と、 前記接点要素に直列接続された限流要素とにより構成さ
    れ、 前記インバータ制御回路は、前記平滑コンデンサの充電
    期間中のみに前記接点要素を投入することを特徴とする
    クレーン用インバータ装置。
  2. 【請求項2】 三相交流電源に接続された整流回路と、 前記整流回路の直流出力側に接続された平滑コンデンサ
    と、 前記平滑コンデンサからの直流電圧を三相交流に変換す
    るインバータと、 前記インバータからの三相交流電圧により駆動される電
    動機と、 前記インバータ内のスイッチング素子をオンオフ制御す
    るとともに、異常検出時に前記主接触器を開放するイン
    バータ制御回路と、 各種条件に応じて前記インバータ制御回路に対する駆動
    指令を生成するクレーン制御回路とを備えたクレーン用
    インバータ装置において、 前記整流回路の三相入力側の任意の2相のみに個別に挿
    入されて、前記インバータ制御回路の制御下でオンオフ
    される第1および第2の接触器と、 前記第1および第2の接触器に個別に並列接続されて、
    充電開始時の前記平滑コンデンサへの急峻な突入電流を
    抑制するための第1および第2の電流抑制回路とを備
    え、 前記第1および第2の電流抑制回路は、それぞれ、前記
    インバータ制御回路の制御下でオンオフされる接点要素
    を含み、 前記第1および第2の電流抑制回路の少なくとも一方
    は、前記接点要素に直列接続された限流要素を含み、 前記インバータ制御回路は、前記平滑コンデンサの充電
    期間中のみに前記接点要素を投入することを特徴とする
    クレーン用インバータ装置。
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