JPH07194144A - 電力変換装置 - Google Patents
電力変換装置Info
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- JPH07194144A JPH07194144A JP5331045A JP33104593A JPH07194144A JP H07194144 A JPH07194144 A JP H07194144A JP 5331045 A JP5331045 A JP 5331045A JP 33104593 A JP33104593 A JP 33104593A JP H07194144 A JPH07194144 A JP H07194144A
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- JP
- Japan
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- power
- converter
- terminal
- inverter
- control
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、1つの筐体で汎用インバータ単体と
して、また電源回生コンバータ単体として、また二台を
組み合わせて電源回生機能付きインバータとして使用で
きる等、使い勝手が良く、生産性が良い電力変換装置を
提供することにある。 【構成】一般的な汎用インバータ装置の電力変換器の直
流側の正側に端子Bを設け、この端子Bと、平滑コンデ
ンサの正側端子P又はダイオード整流回路の正側出力端
子Aと切り替え接続できる構成とすると共に、電力変換
器をインバータとして制御するソフトと、電源回生コン
バータとして制御するソフトの切り替え設定可能な制御
回路構成とした。
して、また電源回生コンバータ単体として、また二台を
組み合わせて電源回生機能付きインバータとして使用で
きる等、使い勝手が良く、生産性が良い電力変換装置を
提供することにある。 【構成】一般的な汎用インバータ装置の電力変換器の直
流側の正側に端子Bを設け、この端子Bと、平滑コンデ
ンサの正側端子P又はダイオード整流回路の正側出力端
子Aと切り替え接続できる構成とすると共に、電力変換
器をインバータとして制御するソフトと、電源回生コン
バータとして制御するソフトの切り替え設定可能な制御
回路構成とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電動機を可変速駆
動する汎用インバータ装置単体として使用したり、電源
力率1で電源回生機能を有した電圧形PWMコンバータ
装置単体として使用したり、汎用インバータ装置単体と
電圧形PWMコンバータ装置単体を組み合わせて、電源
から負荷側に電力を供給することで交流電動機を可変速
駆動したり、減速時など負荷側の慣性エネルギーを電源
側へ回生する等の機能を有した電源回生機能付きインバ
ータ装置として使用できる電力変換装置に関する。
動する汎用インバータ装置単体として使用したり、電源
力率1で電源回生機能を有した電圧形PWMコンバータ
装置単体として使用したり、汎用インバータ装置単体と
電圧形PWMコンバータ装置単体を組み合わせて、電源
から負荷側に電力を供給することで交流電動機を可変速
駆動したり、減速時など負荷側の慣性エネルギーを電源
側へ回生する等の機能を有した電源回生機能付きインバ
ータ装置として使用できる電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機を可変速制御する汎用インバ
ータ等においては、減速時の回生エネルギーは、平滑コ
ンデンサ間に接続された放電抵抗とトランジスタから成
る回生ユニットを接続して消費させるのが一般的であ
る。しかし、力行,回生を頻繁に行う昇降機やクレーン
等では省エネルギーや電源力率改善の面から回生エネル
ギーを電源側へ戻す回生コンバータ機能付きのインバー
タが普及しつつある。
ータ等においては、減速時の回生エネルギーは、平滑コ
ンデンサ間に接続された放電抵抗とトランジスタから成
る回生ユニットを接続して消費させるのが一般的であ
る。しかし、力行,回生を頻繁に行う昇降機やクレーン
等では省エネルギーや電源力率改善の面から回生エネル
ギーを電源側へ戻す回生コンバータ機能付きのインバー
タが普及しつつある。
【0003】電源回生機能付きインバータの従来例とし
ては、例えば特開昭62−217885号に記載されている。こ
れは1つの筐体内にコンバータ主回路と制御回路、及び
インバータ主回路と制御回路が内蔵された構成となって
いる。なお、インバータ部では、平滑コンデンサ間の直
流電圧を交流電圧に変換し誘導電動機を可変速駆動す
る。一方、コンバータ部では電源電流が正弦波状になる
ように制御すると共に、回生時の電流を電源側に戻して
いる。また他の従来例として、特開昭63−39468号に記
載されている。これは、複数台インバータの共通直流電
源に1台のコンバータを接続し、電源回生を行う構成と
なっている。コンバータ側の制御は直流電圧が一定とな
るように電源電流の振幅指令を与え、電源電圧と同位相
の電流指令とすることで、電源力率が、ほぼ1で力行及
び回生を行っている。この構成はコンバータとインバー
タ部の筐体が分離されている。また、コンバータ部は、
コンバータ専用の主回路と制御回路から構成されてい
る。
ては、例えば特開昭62−217885号に記載されている。こ
れは1つの筐体内にコンバータ主回路と制御回路、及び
インバータ主回路と制御回路が内蔵された構成となって
いる。なお、インバータ部では、平滑コンデンサ間の直
流電圧を交流電圧に変換し誘導電動機を可変速駆動す
る。一方、コンバータ部では電源電流が正弦波状になる
ように制御すると共に、回生時の電流を電源側に戻して
いる。また他の従来例として、特開昭63−39468号に記
載されている。これは、複数台インバータの共通直流電
源に1台のコンバータを接続し、電源回生を行う構成と
なっている。コンバータ側の制御は直流電圧が一定とな
るように電源電流の振幅指令を与え、電源電圧と同位相
の電流指令とすることで、電源力率が、ほぼ1で力行及
び回生を行っている。この構成はコンバータとインバー
タ部の筐体が分離されている。また、コンバータ部は、
コンバータ専用の主回路と制御回路から構成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭62−217885号記
載の従来例は、1つの筐体内でコンバータ主回路と制御
回路、及びインバータ主回路と制御回路から構成されて
おり、電源回生機能付きインバータ専用として使用され
る。このため、この装置を電源回生コンバータ単体や汎
用インバータ単体として使用することはコスト等の面で
得策ではないと考えられる。次に、特開昭63−39468 号
記載の従来例は、1つの筐体内にコンバータ装置のみが
入る構成となっており、回生コンバータ専用として使用
される。このため、この装置を汎用インバータとして使
用することは困難と考えられる。このように、従来の装
置は電源回生機能付きインバータ専用や、電源回生コン
バータ専用の装置となっており、1つの装置で汎用イン
バータとして使用したり、回生コンバータ装置として使
用する等、切り替えて使用できない。
載の従来例は、1つの筐体内でコンバータ主回路と制御
回路、及びインバータ主回路と制御回路から構成されて
おり、電源回生機能付きインバータ専用として使用され
る。このため、この装置を電源回生コンバータ単体や汎
用インバータ単体として使用することはコスト等の面で
得策ではないと考えられる。次に、特開昭63−39468 号
記載の従来例は、1つの筐体内にコンバータ装置のみが
入る構成となっており、回生コンバータ専用として使用
される。このため、この装置を汎用インバータとして使
用することは困難と考えられる。このように、従来の装
置は電源回生機能付きインバータ専用や、電源回生コン
バータ専用の装置となっており、1つの装置で汎用イン
バータとして使用したり、回生コンバータ装置として使
用する等、切り替えて使用できない。
【0005】そこで、本発明の目的は1つの装置で汎用
インバータ単体として使用したり、また、簡単なオプシ
ョン基板を追加することで、電源回生コンバータ単体と
しても使用でき、更に、二台の装置を組み合わせて電源
回生機能付きインバータとしても使用できる等、使い勝
手が良く、生産性が向上する電力変換装置を提供するこ
とにある。
インバータ単体として使用したり、また、簡単なオプシ
ョン基板を追加することで、電源回生コンバータ単体と
しても使用でき、更に、二台の装置を組み合わせて電源
回生機能付きインバータとしても使用できる等、使い勝
手が良く、生産性が向上する電力変換装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の手段として、一般的に生産性が良い汎用インバ
ータの構成を多少変更することで実現される。つまり、
三相交流電源を直流電圧に変換するダイオード整流回路
と,直流電圧を平滑する平滑コンデンサと,電源投入
時、平滑コンデンサへの突入電流を抑制する抵抗とコン
タクタから成る初充電回路と、スイッチング素子と還流
ダイオードが、逆並列接続された三相分の正負アームか
ら成り、直流電圧を交流電圧に変換する電力変換器と、
電力変換器を制御する制御回路から成る一般的な汎用イ
ンバータ装置において、電力変換器の直流側の正側に端
子Bを新たに設け、この端子Bと、平滑コンデンサの正
側端子P又はダイオード整流回路の正側出力端子Aと切
り替え接続できる手段を設けると共に、電力変換器を汎
用インバータとして制御するソフトと、電源回生コンバ
ータとして制御するソフトの切り替え設定可能な制御回
路構成とした。そこで、汎用インバータとして使用する
場合は、端子Bと端子Pを接続して、制御回路のソフト
をインバータ制御に切り替えた装置構成とし、電源回生
コンバータとして使用する場合は、端子Bと端子Aを接
続して、制御回路のソフトを回生コンバータ制御に切り
替えると共に、オプション基板として平滑コンデンサ間
直流電圧と、三相交流電源位相検出回路を設けて、これ
らを基に、コンバータ制御する装置構成とした。更に、
インバータ構成の装置と回生コンバータ構成の装置を組
合せ、各装置の平滑コンデンサ間を接続しコンバータ装
置電力変換器の交流側端子に交流リアクトルを接続する
ことで、電源回生機能付きのインバータ装置構成とし
た。また、電源投入時平滑コンデンサへの突入電流を抑
制する回路として、汎用インバータに内蔵されているダ
イオード整流回路と、抵抗とコンタクタから成る初充電
回路を利用して平滑コンデンサへ初充電するようにし
た。
の第1の手段として、一般的に生産性が良い汎用インバ
ータの構成を多少変更することで実現される。つまり、
三相交流電源を直流電圧に変換するダイオード整流回路
と,直流電圧を平滑する平滑コンデンサと,電源投入
時、平滑コンデンサへの突入電流を抑制する抵抗とコン
タクタから成る初充電回路と、スイッチング素子と還流
ダイオードが、逆並列接続された三相分の正負アームか
ら成り、直流電圧を交流電圧に変換する電力変換器と、
電力変換器を制御する制御回路から成る一般的な汎用イ
ンバータ装置において、電力変換器の直流側の正側に端
子Bを新たに設け、この端子Bと、平滑コンデンサの正
側端子P又はダイオード整流回路の正側出力端子Aと切
り替え接続できる手段を設けると共に、電力変換器を汎
用インバータとして制御するソフトと、電源回生コンバ
ータとして制御するソフトの切り替え設定可能な制御回
路構成とした。そこで、汎用インバータとして使用する
場合は、端子Bと端子Pを接続して、制御回路のソフト
をインバータ制御に切り替えた装置構成とし、電源回生
コンバータとして使用する場合は、端子Bと端子Aを接
続して、制御回路のソフトを回生コンバータ制御に切り
替えると共に、オプション基板として平滑コンデンサ間
直流電圧と、三相交流電源位相検出回路を設けて、これ
らを基に、コンバータ制御する装置構成とした。更に、
インバータ構成の装置と回生コンバータ構成の装置を組
合せ、各装置の平滑コンデンサ間を接続しコンバータ装
置電力変換器の交流側端子に交流リアクトルを接続する
ことで、電源回生機能付きのインバータ装置構成とし
た。また、電源投入時平滑コンデンサへの突入電流を抑
制する回路として、汎用インバータに内蔵されているダ
イオード整流回路と、抵抗とコンタクタから成る初充電
回路を利用して平滑コンデンサへ初充電するようにし
た。
【0007】次に第2の手段としては、第一の手段と異
なる部分は電力変換器の直流側の正側に端子Bを設ける
ことなく、電力変換器の直流側の正側端子と、平滑コン
デンサの正側端子Pが、直接配線された構成の一般的な
汎用インバータ主回路構成とし、制御回路のソフトをイ
ンバータ制御に切り替えた汎用インバータ構成の装置
と、制御回路のソフトを回生コンバータ制御に切り替
え、オプション基板として平滑コンデンサ間直流電圧
と、三相交流電源位相検出回路を設けて、これらを基
に、コンバータ制御する電源回生コンバータ構成の装置
を組合せ、両装置の平滑コンデンサ正負端子間(P−N
端子間)を接続すると共に、電源回生コンバータ装置の
電力変換器交流側出力端子(U−V−W端子)と三相交
流電源との間に交流リアクトルを接続した構成とし、ま
ず、三相交流電源に接続した補助スイッチを入れること
で、ダイオード整流回路と初充電回路を介して平滑コン
デンサを初充電し、この後回生コンバータ側の主電源ス
イッチを入れて、電源回生機能付きインバータ装置とし
て運転する構成とした。
なる部分は電力変換器の直流側の正側に端子Bを設ける
ことなく、電力変換器の直流側の正側端子と、平滑コン
デンサの正側端子Pが、直接配線された構成の一般的な
汎用インバータ主回路構成とし、制御回路のソフトをイ
ンバータ制御に切り替えた汎用インバータ構成の装置
と、制御回路のソフトを回生コンバータ制御に切り替
え、オプション基板として平滑コンデンサ間直流電圧
と、三相交流電源位相検出回路を設けて、これらを基
に、コンバータ制御する電源回生コンバータ構成の装置
を組合せ、両装置の平滑コンデンサ正負端子間(P−N
端子間)を接続すると共に、電源回生コンバータ装置の
電力変換器交流側出力端子(U−V−W端子)と三相交
流電源との間に交流リアクトルを接続した構成とし、ま
ず、三相交流電源に接続した補助スイッチを入れること
で、ダイオード整流回路と初充電回路を介して平滑コン
デンサを初充電し、この後回生コンバータ側の主電源ス
イッチを入れて、電源回生機能付きインバータ装置とし
て運転する構成とした。
【0008】
【作用】第1手段の構成において、主回路の端子Bと端
子Pを接続して、制御回路のソフトをインバータ制御に
切り替えた装置構成とすると、一般的な汎用インバータ
装置構成となり、汎用インバータとして、誘導電動機の
可変速制御ができる。一方、端子Bと端子Aを接続し
て、制御回路のソフトを回生コンバータ制御に設定する
と共に、オプション基板として平滑コンデンサ間直流電
圧と、三相交流電源位相検出回路を設けると、回生コン
バータ装置構成となる。また、インバータ構成の装置と
回生コンバータ構成の装置を組合せた電源回生機能付き
のインバータ装置においては、まず電源を投入するとダ
イオード整流回路と初充電回路を介して平滑コンデンサ
を初充電する。この後コンバータ制御をスタートさせる
ことで、整流電圧より多少大きい電圧で、直流電圧が一
定となるようにコンバータ制御する。一方、インバータ
側は直流電圧が一定に制御されるので負荷となる誘導電
動機の可変速制御(力行,回生)を頻繁に行うことがで
きる。
子Pを接続して、制御回路のソフトをインバータ制御に
切り替えた装置構成とすると、一般的な汎用インバータ
装置構成となり、汎用インバータとして、誘導電動機の
可変速制御ができる。一方、端子Bと端子Aを接続し
て、制御回路のソフトを回生コンバータ制御に設定する
と共に、オプション基板として平滑コンデンサ間直流電
圧と、三相交流電源位相検出回路を設けると、回生コン
バータ装置構成となる。また、インバータ構成の装置と
回生コンバータ構成の装置を組合せた電源回生機能付き
のインバータ装置においては、まず電源を投入するとダ
イオード整流回路と初充電回路を介して平滑コンデンサ
を初充電する。この後コンバータ制御をスタートさせる
ことで、整流電圧より多少大きい電圧で、直流電圧が一
定となるようにコンバータ制御する。一方、インバータ
側は直流電圧が一定に制御されるので負荷となる誘導電
動機の可変速制御(力行,回生)を頻繁に行うことがで
きる。
【0009】次に、第2手段の構成においては、コンバ
ータ側の電力変換器直流側の正側端子と平滑コンデンサ
の正側端子はコンタクタを介さないで直接接続されてい
るので、配線のインダクタンスは小さくでき、アーム短
絡時パワー素子に加わる過電圧を低減できる。しかし、
この構成は主電源を入れた場合、交流リアクトルと電力
変換器の還流ダイオードを介して平滑コンデンサに突入
電流が流れるため還流ダイオードが破損しやすい。そこ
で、まず三相交流電源に接続した補助スイッチを入れる
ことで、汎用インバータ装置に内蔵されたダイオード整
流回路と抵抗とコンタクタから成る初充電回路を介して
平滑コンデンサを初充電する。この後、回生コンバータ
側の主電源スイッチを入れて、コンバータ制御をスター
トさせ、整流電圧より多少大きい電圧で直流電圧が一定
となるようにコンバータ制御する。一方、インバータ側
は直流電圧が一定に制御されるので負荷となる誘導電動
機の可変速制御(力行,回生)を頻繁に行うことができ
る。
ータ側の電力変換器直流側の正側端子と平滑コンデンサ
の正側端子はコンタクタを介さないで直接接続されてい
るので、配線のインダクタンスは小さくでき、アーム短
絡時パワー素子に加わる過電圧を低減できる。しかし、
この構成は主電源を入れた場合、交流リアクトルと電力
変換器の還流ダイオードを介して平滑コンデンサに突入
電流が流れるため還流ダイオードが破損しやすい。そこ
で、まず三相交流電源に接続した補助スイッチを入れる
ことで、汎用インバータ装置に内蔵されたダイオード整
流回路と抵抗とコンタクタから成る初充電回路を介して
平滑コンデンサを初充電する。この後、回生コンバータ
側の主電源スイッチを入れて、コンバータ制御をスター
トさせ、整流電圧より多少大きい電圧で直流電圧が一定
となるようにコンバータ制御する。一方、インバータ側
は直流電圧が一定に制御されるので負荷となる誘導電動
機の可変速制御(力行,回生)を頻繁に行うことができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に示す。図1
は電力変換装置の1つの筐体内の基本構成を示す。一般
的な汎用インバータ構成を基本構成としている。ダイオ
ード整流回路1で、RST端子から入力される交流電圧
を直流電圧に変換し、これを平滑コンデンサ2で平滑し
ている。又コンタクタ3aと突入電流抑制抵抗3bから
構成される初充電回路3は、電源投入時の突入電流を抑
制するもので、電源投入直後はコンタクタが励磁されて
いないのでスイッチが開いており抵抗3bを介して平滑
コンデンサに充電され、ダイオードに流れる突入電流を
抑制している。その後、整流電圧に到達した後にコンタ
クタのスイッチが閉じる。次に、スイッチング素子4a
と還流ダイオード4bから成る電力変換器4は直流電圧
を可変周波数の交流電圧に変換するものであり、制御回
路5により、PWM制御される。また、冷却ファン6は
電力変換器等を冷却するもので電源ラインに接続され
る。以上述べた構成は一般的な汎用インバータ構成であ
るが、次に、本発明の主要部分について述べる。まず、
図1に示すように、電力変換器4の直流側で正極性側に
端子Bを新たに設け、平滑コンデンサの正側端子P又は
ダイオード整流回路と初充電回路の接続端子Aと切り替
え接続できる構成としている。更に、制御回路5はイン
バータ制御ソフトと回生コンバータ制御ソフトが切り替
え設定できるようにしている。そこで、図1に示す装置
を汎用インバータの製品として出荷又は使用する場合
は、端子Bと端子Pを接続して、制御回路5のソフトを
インバータ制御に切り替えた装置構成とする。そこで、
三相電源をRST端子に接続し、UVW端子には負荷と
なる誘導電動機が接続される。電源投入時は初充電回路
により、平滑コンデンサへの突入電流を抑制している。
は電力変換装置の1つの筐体内の基本構成を示す。一般
的な汎用インバータ構成を基本構成としている。ダイオ
ード整流回路1で、RST端子から入力される交流電圧
を直流電圧に変換し、これを平滑コンデンサ2で平滑し
ている。又コンタクタ3aと突入電流抑制抵抗3bから
構成される初充電回路3は、電源投入時の突入電流を抑
制するもので、電源投入直後はコンタクタが励磁されて
いないのでスイッチが開いており抵抗3bを介して平滑
コンデンサに充電され、ダイオードに流れる突入電流を
抑制している。その後、整流電圧に到達した後にコンタ
クタのスイッチが閉じる。次に、スイッチング素子4a
と還流ダイオード4bから成る電力変換器4は直流電圧
を可変周波数の交流電圧に変換するものであり、制御回
路5により、PWM制御される。また、冷却ファン6は
電力変換器等を冷却するもので電源ラインに接続され
る。以上述べた構成は一般的な汎用インバータ構成であ
るが、次に、本発明の主要部分について述べる。まず、
図1に示すように、電力変換器4の直流側で正極性側に
端子Bを新たに設け、平滑コンデンサの正側端子P又は
ダイオード整流回路と初充電回路の接続端子Aと切り替
え接続できる構成としている。更に、制御回路5はイン
バータ制御ソフトと回生コンバータ制御ソフトが切り替
え設定できるようにしている。そこで、図1に示す装置
を汎用インバータの製品として出荷又は使用する場合
は、端子Bと端子Pを接続して、制御回路5のソフトを
インバータ制御に切り替えた装置構成とする。そこで、
三相電源をRST端子に接続し、UVW端子には負荷と
なる誘導電動機が接続される。電源投入時は初充電回路
により、平滑コンデンサへの突入電流を抑制している。
【0011】次に、電源回生コンバータの製品として出
荷又は使用する場合は、端子Bと端子Pを開放し、端子
Bと端子Aを接続して、制御回路5のソフトを回生コン
バータ制御に切り替えると共に、オプション基板として
平滑コンデンサ間直流電圧及び、電源位相検出回路7を
具備する装置構成としている。そこで、UVW端子と三
相電源との間に交流リアクトルを接続しコンバータ制御
するもので、電源投入時は交流リアクトルと電力変換器
の還流ダイオード4bと初充電回路3の突入電流抑制抵
抗3bを介して平滑コンデンサへ初充電するもので還流
ダイオード4bへの突入電流を抑制している。このよう
に簡単に汎用インバータ装置で使用したり、電源回生コ
ンバータとして使用したりできるので使い勝手が良くな
る。また、電源回生コンバータとして使用する場合、一
般的な汎用インバータの筐体や、主回路,制御回路が流
用できるので、生産性が良くなると言う効果もある。
荷又は使用する場合は、端子Bと端子Pを開放し、端子
Bと端子Aを接続して、制御回路5のソフトを回生コン
バータ制御に切り替えると共に、オプション基板として
平滑コンデンサ間直流電圧及び、電源位相検出回路7を
具備する装置構成としている。そこで、UVW端子と三
相電源との間に交流リアクトルを接続しコンバータ制御
するもので、電源投入時は交流リアクトルと電力変換器
の還流ダイオード4bと初充電回路3の突入電流抑制抵
抗3bを介して平滑コンデンサへ初充電するもので還流
ダイオード4bへの突入電流を抑制している。このよう
に簡単に汎用インバータ装置で使用したり、電源回生コ
ンバータとして使用したりできるので使い勝手が良くな
る。また、電源回生コンバータとして使用する場合、一
般的な汎用インバータの筐体や、主回路,制御回路が流
用できるので、生産性が良くなると言う効果もある。
【0012】次に、図1に示す回路を汎用インバータと
して使用した装置と、電源回生コンバータとして使用し
た装置を組み合わせ、電源回生機能付きインバータ装置
とした実施例を図2に示す。インバータ装置側は速度指
令8aに応じて誘導電動機9の可変速制御を行うもの
で、電流検出器10等の検出値を基にインバータ制御し
ている。次にコンバータ装置側は三相電源11と電力変
換器4との間に主電源スイッチ12を介して交流リアク
トル13を接続している。また、直流電圧,電源位相検
出回路7は、R相の電源位相θrと直流電圧Vdcを絶
縁して検出している。また、平滑コンデンサ端子間(P
N間)同士を接続し、主電源スイッチの2次側を両装置
のRST端子に接続している。このような装置構成にお
いて、まず電源を投入すると両装置のダイオード整流回
路1と、コンバータ側の還流ダイオード4bと突入電流
抑制抵抗3bを介して平滑コンデンサを整流電圧まで初
充電するのでダイオード類が破損することはない。次
に、整流電圧より多少大きい直流電圧指令8bに直流電
圧が一致する様にコンバータ制御している。その後、速
度指令を与え誘導電動機を可変速制御する。次に制御回
路5はメモリ内蔵の1チップマイコンから構成されてお
りインバータ制御ソフトが入ったマイコンと、コンバー
タ制御ソフトが入ったマイコンとを任意に選択して取り
付けることで、インバータ制御または、コンバータ制御
に切り替えることができる。インバータ制御ソフトの概
要を図3に示し、コンバータ制御ソフトの概要を図4に
示す。図3は速度センサレスベクトル制御の一例であ
り、速度指令ωr* に速度推定値が一致するように減算
器14の出力である速度偏差をPI補償器15を介して
トルク分電流指令Iq* としている。また、二相のモー
タ電流からId,Iq演算器16で励磁分電流Idとト
ルク分電流Iqを検出し、電流制御器17でId指令に
Id検出値が一致し、Iq指令にIq検出値が一致する
ように回転座標二軸の1次電圧ベクトル成分指令Vd*
とVq* を出力する。また、速度推定器18では、Iq
指令にIq検出値が一致するように速度推定するもの
で、この速度推定値とトルク電流にゲイン19を乗算し
た滑り周波数を加算器20で加算し、1次周波数指令ω
1* としている。またω1* を積分器21で積分し磁束位
相としており、この位相とVd* ,Vq* からPWM信
号発生器22でPWM信号を出力している。次に、回生
コンバータ制御ソフトの概要を図4に示す。速度制御の
代りに直流電圧制御になり、磁束位相の代りに電源電圧
位相に変えることで、基本的にはコンバータ制御ができ
る。この場合、電源電流を検出することになるので、I
qは有効パワー分電流で、Idは無効パワー分電流とな
る。そこで、電源力率1で正弦波状の電源電流とするた
めに、Id=0になるように電流制御を行っている。そ
こで、図2に示すように、汎用インバータ構成の装置
と、電源回生コンバータ構成の装置を組み合わせるだけ
で、簡単に電源回生機能付きインバータ装置を構成でき
るので使い勝手が良くなる。また、一般的な汎用インバ
ータの筐体や、主回路,制御回路が流用できるので、生
産性が良くなると言う効果もある。次に、電源回生機能
付きインバータ装置の他の実施例を図5に示す。図2の
実施例と異なる部分は、コンバータ側のRST端子とU
VW端子を接続した構成にした点である。これにより電
力変換器の還流ダイオード4bとダイオード整流回路1
が並列接続となり、還流ダイオードの定格電流とダイオ
ード整流回路の定格電流を加算したダイオード定格電流
となる。この結果、力行状態(電源から負荷のモータへ
エネルギーを供給している状態)は、ほとんどダイオー
ドを介して電流が流れるので力行状態が多い用途ではコ
ンバータ容量を大きくとれる。また、負荷耐量も大きく
できると言う効果がある。
して使用した装置と、電源回生コンバータとして使用し
た装置を組み合わせ、電源回生機能付きインバータ装置
とした実施例を図2に示す。インバータ装置側は速度指
令8aに応じて誘導電動機9の可変速制御を行うもの
で、電流検出器10等の検出値を基にインバータ制御し
ている。次にコンバータ装置側は三相電源11と電力変
換器4との間に主電源スイッチ12を介して交流リアク
トル13を接続している。また、直流電圧,電源位相検
出回路7は、R相の電源位相θrと直流電圧Vdcを絶
縁して検出している。また、平滑コンデンサ端子間(P
N間)同士を接続し、主電源スイッチの2次側を両装置
のRST端子に接続している。このような装置構成にお
いて、まず電源を投入すると両装置のダイオード整流回
路1と、コンバータ側の還流ダイオード4bと突入電流
抑制抵抗3bを介して平滑コンデンサを整流電圧まで初
充電するのでダイオード類が破損することはない。次
に、整流電圧より多少大きい直流電圧指令8bに直流電
圧が一致する様にコンバータ制御している。その後、速
度指令を与え誘導電動機を可変速制御する。次に制御回
路5はメモリ内蔵の1チップマイコンから構成されてお
りインバータ制御ソフトが入ったマイコンと、コンバー
タ制御ソフトが入ったマイコンとを任意に選択して取り
付けることで、インバータ制御または、コンバータ制御
に切り替えることができる。インバータ制御ソフトの概
要を図3に示し、コンバータ制御ソフトの概要を図4に
示す。図3は速度センサレスベクトル制御の一例であ
り、速度指令ωr* に速度推定値が一致するように減算
器14の出力である速度偏差をPI補償器15を介して
トルク分電流指令Iq* としている。また、二相のモー
タ電流からId,Iq演算器16で励磁分電流Idとト
ルク分電流Iqを検出し、電流制御器17でId指令に
Id検出値が一致し、Iq指令にIq検出値が一致する
ように回転座標二軸の1次電圧ベクトル成分指令Vd*
とVq* を出力する。また、速度推定器18では、Iq
指令にIq検出値が一致するように速度推定するもの
で、この速度推定値とトルク電流にゲイン19を乗算し
た滑り周波数を加算器20で加算し、1次周波数指令ω
1* としている。またω1* を積分器21で積分し磁束位
相としており、この位相とVd* ,Vq* からPWM信
号発生器22でPWM信号を出力している。次に、回生
コンバータ制御ソフトの概要を図4に示す。速度制御の
代りに直流電圧制御になり、磁束位相の代りに電源電圧
位相に変えることで、基本的にはコンバータ制御ができ
る。この場合、電源電流を検出することになるので、I
qは有効パワー分電流で、Idは無効パワー分電流とな
る。そこで、電源力率1で正弦波状の電源電流とするた
めに、Id=0になるように電流制御を行っている。そ
こで、図2に示すように、汎用インバータ構成の装置
と、電源回生コンバータ構成の装置を組み合わせるだけ
で、簡単に電源回生機能付きインバータ装置を構成でき
るので使い勝手が良くなる。また、一般的な汎用インバ
ータの筐体や、主回路,制御回路が流用できるので、生
産性が良くなると言う効果もある。次に、電源回生機能
付きインバータ装置の他の実施例を図5に示す。図2の
実施例と異なる部分は、コンバータ側のRST端子とU
VW端子を接続した構成にした点である。これにより電
力変換器の還流ダイオード4bとダイオード整流回路1
が並列接続となり、還流ダイオードの定格電流とダイオ
ード整流回路の定格電流を加算したダイオード定格電流
となる。この結果、力行状態(電源から負荷のモータへ
エネルギーを供給している状態)は、ほとんどダイオー
ドを介して電流が流れるので力行状態が多い用途ではコ
ンバータ容量を大きくとれる。また、負荷耐量も大きく
できると言う効果がある。
【0013】また、電源回生機能付きインバータ装置の
他の実施例を図6に示す。図2の実施例と異なる部分
は、インバータ側のダイオード整流回路1と初充電回路
3と、コンバータ側のダイオード整流回路1を取外し、
最小限の回路構成とした点である。これにより製品コス
トを低くできる。
他の実施例を図6に示す。図2の実施例と異なる部分
は、インバータ側のダイオード整流回路1と初充電回路
3と、コンバータ側のダイオード整流回路1を取外し、
最小限の回路構成とした点である。これにより製品コス
トを低くできる。
【0014】次に、本発明の他の実施例を図7に示す。
図1の構成と異なる部分は電力変換器4の直流側の正側
に端子Bを設けることなく、電力変換器の直流側の正側
端子と、平滑コンデンサの正側端子Pを直接配線した構
成としている点である。また、一般的な汎用インバータ
と異なる部分は、制御回路5をインバータ制御ソフトと
回生コンバータ制御ソフトが切り替え設定できるように
している点と、オプション基板として平滑コンデンサ間
直流電圧及び、電源位相検出回路7を装着できる装置構
成としている点である。これにより図1と同様に簡単に
汎用インバータ装置で使用したり、電源回生コンバータ
として使用したりできるので使い勝手が良くなる。ま
た、電源回生コンバータとして使用する場合、図1と比
較すると電力変換器の直流側の正側端子と、平滑コンデ
ンサの正側端子P間の配線を短くできるので配線のイン
ダクタンスを小さくできる。この結果、電力変換器のア
ーム短絡時等、パワー素子に加わる過電圧を小さくでき
る。
図1の構成と異なる部分は電力変換器4の直流側の正側
に端子Bを設けることなく、電力変換器の直流側の正側
端子と、平滑コンデンサの正側端子Pを直接配線した構
成としている点である。また、一般的な汎用インバータ
と異なる部分は、制御回路5をインバータ制御ソフトと
回生コンバータ制御ソフトが切り替え設定できるように
している点と、オプション基板として平滑コンデンサ間
直流電圧及び、電源位相検出回路7を装着できる装置構
成としている点である。これにより図1と同様に簡単に
汎用インバータ装置で使用したり、電源回生コンバータ
として使用したりできるので使い勝手が良くなる。ま
た、電源回生コンバータとして使用する場合、図1と比
較すると電力変換器の直流側の正側端子と、平滑コンデ
ンサの正側端子P間の配線を短くできるので配線のイン
ダクタンスを小さくできる。この結果、電力変換器のア
ーム短絡時等、パワー素子に加わる過電圧を小さくでき
る。
【0015】次に、図7に示す回路を汎用インバータと
して使用した装置と、電源回生コンバータとして使用し
た装置を組み合わせ、電源回生機能付きインバータ装置
とした実施例を図8に示す。図2の回路と異なる点はコ
ンバータ装置で電力変換器の直流側の正側端子と、平滑
コンデンサの正側端子Pを直接接続している点である。
このため、電源投入時コンバータ側の還流ダイオード4
bに突入電流が流れ、破損する可能性がある。そこで、
図8の実施例は補助スイッチ23を設けており、まず、
これを投入し、インバータ側のダイオード整流回路1と
初充電回路3により整流電圧まで初充電する。この後、
主電源スイッチ12を入れコンバータ運転する構成とし
ている。図8の実施例は図2と同様に簡単に電源回生機
能付きインバータ装置を構成できるので使い勝手が良く
なる。また、汎用インバータの筐体や、主回路,制御回
路が流用でき、補助スイッチ23も平滑コンデンサ初充
電と冷却ファン駆動用だけなので、電流容量が小さくで
き比較的低価格な装置となる。また、電力変換器の直流
側の正側端子と、平滑コンデンサの正側端子P間の配線
を短くできるので配線のインダクタンスを小さくでき、
アーム短絡時等でも、電力変換器への過電圧を小さくで
きる。
して使用した装置と、電源回生コンバータとして使用し
た装置を組み合わせ、電源回生機能付きインバータ装置
とした実施例を図8に示す。図2の回路と異なる点はコ
ンバータ装置で電力変換器の直流側の正側端子と、平滑
コンデンサの正側端子Pを直接接続している点である。
このため、電源投入時コンバータ側の還流ダイオード4
bに突入電流が流れ、破損する可能性がある。そこで、
図8の実施例は補助スイッチ23を設けており、まず、
これを投入し、インバータ側のダイオード整流回路1と
初充電回路3により整流電圧まで初充電する。この後、
主電源スイッチ12を入れコンバータ運転する構成とし
ている。図8の実施例は図2と同様に簡単に電源回生機
能付きインバータ装置を構成できるので使い勝手が良く
なる。また、汎用インバータの筐体や、主回路,制御回
路が流用でき、補助スイッチ23も平滑コンデンサ初充
電と冷却ファン駆動用だけなので、電流容量が小さくで
き比較的低価格な装置となる。また、電力変換器の直流
側の正側端子と、平滑コンデンサの正側端子P間の配線
を短くできるので配線のインダクタンスを小さくでき、
アーム短絡時等でも、電力変換器への過電圧を小さくで
きる。
【0016】次に、電源回生機能付きインバータ装置の
他の実施例を図9に示す。図8の実施例と異なる部分
は、コンバータ側のダイオード整流回路1と初充電回路
3と、インバータ側のコンタクタ3aを取外し、最小限
の回路構成とした点である。これにより製品コストを更
に低くできる。
他の実施例を図9に示す。図8の実施例と異なる部分
は、コンバータ側のダイオード整流回路1と初充電回路
3と、インバータ側のコンタクタ3aを取外し、最小限
の回路構成とした点である。これにより製品コストを更
に低くできる。
【0017】次に、図1に示す電力変換器の直流側の正
側に接続した端子Bと、平滑コンデンサの正側端子P又
はダイオード整流回路の正側出力端子Aとを切り替え接
続する手段の具体的な実施例を図10に示す。外部接続
端子台24には図1に示す端子B,端子P,端子Aがそ
れぞれ接続されている。そこで汎用インバータで使用す
る場合は、図10に示すように接続バー25等でBとP
の端子間を接続し、インバータ制御用ソフトを内蔵した
1チップマイコンを制御回路基板に装着する。この場
合、1チップマイコンの代わりにメモリ又は制御基板単
位で装着しても良い。なお、オプション基板7は不要で
ある。次に、電源回生コンバータとして使用する場合
は、接続バー25等でBとAの端子間を接続し、回生コ
ンバータ制御用ソフトを内蔵した1チップマイコンを制
御回路基板に装着する。この場合、1チップマイコンの
代わりにメモリ又は制御基板単位で装着しても良い。な
お、オプション基板である直流電圧,電源位相検出回路
7も装着する。このように接続バーの位置を変えたり、
制御基板交換等により、簡単に両者の制御が切り替え可
能となり、使い勝手が良くなる。
側に接続した端子Bと、平滑コンデンサの正側端子P又
はダイオード整流回路の正側出力端子Aとを切り替え接
続する手段の具体的な実施例を図10に示す。外部接続
端子台24には図1に示す端子B,端子P,端子Aがそ
れぞれ接続されている。そこで汎用インバータで使用す
る場合は、図10に示すように接続バー25等でBとP
の端子間を接続し、インバータ制御用ソフトを内蔵した
1チップマイコンを制御回路基板に装着する。この場
合、1チップマイコンの代わりにメモリ又は制御基板単
位で装着しても良い。なお、オプション基板7は不要で
ある。次に、電源回生コンバータとして使用する場合
は、接続バー25等でBとAの端子間を接続し、回生コ
ンバータ制御用ソフトを内蔵した1チップマイコンを制
御回路基板に装着する。この場合、1チップマイコンの
代わりにメモリ又は制御基板単位で装着しても良い。な
お、オプション基板である直流電圧,電源位相検出回路
7も装着する。このように接続バーの位置を変えたり、
制御基板交換等により、簡単に両者の制御が切り替え可
能となり、使い勝手が良くなる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、1つの電力変換装置を
簡単に汎用インバータ装置で使用したり、電源回生コン
バータ装置として使用したり、両装置を組み合わせて電
源回生機能付きインバータ装置で使用したりできるので
非常に使い勝手が良くなる。また、電源回生コンバータ
として使用する場合、一般的な汎用インバータの筐体
や、主回路,制御回路が流用できるので、生産性が良く
なると言う効果もある。
簡単に汎用インバータ装置で使用したり、電源回生コン
バータ装置として使用したり、両装置を組み合わせて電
源回生機能付きインバータ装置で使用したりできるので
非常に使い勝手が良くなる。また、電源回生コンバータ
として使用する場合、一般的な汎用インバータの筐体
や、主回路,制御回路が流用できるので、生産性が良く
なると言う効果もある。
【図1】本発明の一実施例を示す電力変換装置の構成図
である。
である。
【図2】図1の装置構成を組み合わせた電源回生機能付
きインバータの一実施例を示す装置構成図である。
きインバータの一実施例を示す装置構成図である。
【図3】図1に示す装置をインバータ制御する場合のソ
フトウエアのブロック図である。
フトウエアのブロック図である。
【図4】図1に示す装置を回生コンバータ制御する場合
のソフトウエアのブロック図ある。
のソフトウエアのブロック図ある。
【図5】図1の装置構成を組み合わせた電源回生機能付
きインバータの他の実施例を示す装置構成図である。
きインバータの他の実施例を示す装置構成図である。
【図6】図1の装置構成を組み合わせた電源回生機能付
きインバータの他の実施例を示す装置構成図である。
きインバータの他の実施例を示す装置構成図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す電力変換装置の構成
図である。
図である。
【図8】図7の装置構成を組み合わせた電源回生機能付
きインバータの実施例を示す装置構成図である。
きインバータの実施例を示す装置構成図である。
【図9】図7の装置構成を組み合わせた電源回生機能付
きインバータの実施例を示す装置構成図である。
きインバータの実施例を示す装置構成図である。
【図10】本発明の汎用インバータ制御と回生コンバー
タ制御の切り替え手段の具体例を示す装置外観図であ
る。
タ制御の切り替え手段の具体例を示す装置外観図であ
る。
1…ダイオード整流回路、2…平滑コンデンサ、3…初
充電回路、3a…コンタクタ、3b…突入電流抑制抵
抗、4…電力変換器、4a…スイッチング素子、4b…
還流ダイオード、5…制御回路、6…冷却ファン、7…
直流電圧,電源位相検出回路、8a…速度指令、8b…
直流電圧指令、9…誘導電動機、10…電流検出器、1
1…三相電源、12…主電源スイッチ、13…交流リア
クトル、15…PI補償器、16…Id,Iq演算器、
17…電流制御器、22…PWM信号発生器、23…補
助スイッチ、24…外部接続端子台、25…接続バー。
充電回路、3a…コンタクタ、3b…突入電流抑制抵
抗、4…電力変換器、4a…スイッチング素子、4b…
還流ダイオード、5…制御回路、6…冷却ファン、7…
直流電圧,電源位相検出回路、8a…速度指令、8b…
直流電圧指令、9…誘導電動機、10…電流検出器、1
1…三相電源、12…主電源スイッチ、13…交流リア
クトル、15…PI補償器、16…Id,Iq演算器、
17…電流制御器、22…PWM信号発生器、23…補
助スイッチ、24…外部接続端子台、25…接続バー。
フロントページの続き (72)発明者 上総 裕之 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 日立京葉エンジニアリング株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】三相交流電源を直流電圧に変換するダイオ
ード整流回路と,直流電圧を平滑する平滑コンデンサ
と,電源投入時、平滑コンデンサへの突入電流を抑制す
る抵抗とコンタクタから成る初充電回路と,スイッチン
グ素子と還流ダイオードが、逆並列接続された三相分の
正負アームから成り、直流電圧を交流電圧に変換する電
力変換器と、電力変換器を制御する制御回路から成る電
力変換装置において、前記電力変換器の直流側の正側に
端子Bを設け、この端子Bと、前記平滑コンデンサの正
側端子P又は前記ダイオード整流回路の正側出力端子A
と切り替え接続できる手段を具備し、汎用インバータと
して使用する場合は、前記端子Bと端子Pを接続して、
前記制御回路のソフトをインバータ制御に切り替えた装
置構成とし、電源回生コンバータとして使用する場合
は、前記端子Bと端子Aを接続して、前記制御回路のソ
フトを回生コンバータ制御に切り替えると共に、オプシ
ョン基板として平滑コンデンサ間直流電圧と、三相交流
電源位相検出回路を具備し、これらを基に、コンバータ
制御する装置構成としたことを特徴とした電力変換装
置。 - 【請求項2】請求項第1項記載の汎用インバータ構成の
装置と、電源回生コンバータ構成の装置を具備し、両装
置の平滑コンデンサ正負端子間(P−N端子間)を接続
し、電源回生コンバータ装置の電力変換器交流側出力端
子(U−V−W端子)と三相交流電源との間に交流リア
クトルを接続した構成とすることで、電源回生機能付き
インバータ装置構成としたことを特徴とした電力変換装
置。 - 【請求項3】三相交流電源を直流電圧に変換するダイオ
ード整流回路と,電源投入時、平滑コンデンサへの突入
電流を抑制する抵抗とコンタクタから成る初充電回路
と,直流電圧を平滑する平滑コンデンサと,直流電圧を
交流電圧に変換する電力変換器と,電力変換器を制御す
る制御回路から成り、平滑コンデンサ正側端子と電力変
換器直流側の正側端子が接続された一般的な汎用インバ
ータ構成の電力変換装置において、電力変換器を汎用イ
ンバータとして制御するソフトと、電源回生コンバータ
として制御するソフトを切り替え設定可能な制御回路構
成とし、汎用インバータとして使用する場合は、前記制
御回路のソフトをインバータ制御に切り替えた装置構成
とし、電源回生コンバータとして使用する場合は、前記
制御回路のソフトを回生コンバータ制御に切り替えると
共に、オプション基板として平滑コンデンサ間直流電圧
と、三相交流電源位相検出回路を具備し、これらを基
に、コンバータ制御する装置構成としたことを特徴とし
た電力変換装置。 - 【請求項4】請求項3記載の汎用インバータ構成の装置
と、電源回生コンバータ構成の装置を具備し、両装置の
平滑コンデンサ正負端子間(P−N端子間)を接続する
と共に、電源回生コンバータ装置の電力変換器交流側出
力端子(U−V−W端子)と三相交流電源との間に交流
リアクトルを接続した構成とし、まず、三相交流電源に
接続した補助スイッチを入れることで、ダイオード整流
回路と初充電回路を介して平滑コンデンサを初充電し、
この後回生コンバータ側の主電源スイッチを入れる構成
としたことを特徴とした電源回生機能付きインバータ装
置構成の電力変換装置。 - 【請求項5】請求項1に記載した電力変換器の直流側の
正側に接続した端子Bと、平滑コンデンサの正側端子P
又はダイオード整流回路の正側出力端子Aとを切り替え
接続する手段として、これらの端子を電力変換装置の外
部接続端子台に接続し、接続バー等で、BP端子間とB
A端子間の接続をユーザーが任意に切り替え接続できる
構成としたことを特徴とした電力変換装置。 - 【請求項6】請求項1に記載した汎用インバータ制御と
電源回生コンバータ制御を切り替える手段として、汎用
インバータ制御ソフトを格納した1チップマイコン又は
メモリ又は制御回路基板と、電源回生コンバータ制御ソ
フトを格納した1チップマイコン又はメモリ又は制御回
路基板を電力変換装置を使用するユーザが任意に切り替
え装着できる構成としたことを特徴とした電力変換装
置。 - 【請求項7】請求項1から請求項6記載の何れかの電力
変換装置を2セット同一筐体に格納し、各電力変換装置
の前記切替端子A,B,Pを外部から接続、切り替えで
きる構造とし、該端子の接続をユーザが切り替えること
により、各電力変換装置を2セット共コンバータとし
て、あるいはコンバータとインバータ、あるいは2セッ
トともインバータとして使用するようにしたことを特徴
とする電力変換装置。 - 【請求項8】請求項1から請求項6記載の何れかの電力
変換装置を複数台併設し、このうち少なくとも1台をコ
ンバータとして使用し、残りをインバータとして使用す
るように前記切替端子A,B,Pの接続をすると共に、
前記コンバータの直流出力端子と前記インバータの直流
入力端子を互いに接続し、各インバータの出力を各々設
定することで、統合的電力変換装置システムを形成する
ことを特徴とする電力変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5331045A JPH07194144A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5331045A JPH07194144A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 電力変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07194144A true JPH07194144A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18239228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5331045A Pending JPH07194144A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 電力変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07194144A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10162987A (ja) * | 1996-11-26 | 1998-06-19 | Matsushita Electric Works Ltd | インバータ装置 |
JP2002078353A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-03-15 | Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd | クレーン用インバータ装置 |
JP2006238518A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 負荷駆動装置 |
JPWO2005034326A1 (ja) * | 2003-09-30 | 2006-12-14 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
JP2007181316A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Yaskawa Electric Corp | インバータ装置 |
JP2012244756A (ja) * | 2011-05-19 | 2012-12-10 | Nippon Reliance Kk | 電力変換装置 |
KR20160095147A (ko) | 2015-01-19 | 2016-08-10 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 회생 컨버터 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP5331045A patent/JPH07194144A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10162987A (ja) * | 1996-11-26 | 1998-06-19 | Matsushita Electric Works Ltd | インバータ装置 |
JP2002078353A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-03-15 | Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd | クレーン用インバータ装置 |
JPWO2005034326A1 (ja) * | 2003-09-30 | 2006-12-14 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
US7599200B2 (en) | 2003-09-30 | 2009-10-06 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Electric power converter |
JP2006238518A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 負荷駆動装置 |
JP2007181316A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Yaskawa Electric Corp | インバータ装置 |
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