JP2544005Y2 - 電動機構の制御回路 - Google Patents

電動機構の制御回路

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JP2544005Y2 JP1989124076U JP12407689U JP2544005Y2 JP 2544005 Y2 JP2544005 Y2 JP 2544005Y2 JP 1989124076 U JP1989124076 U JP 1989124076U JP 12407689 U JP12407689 U JP 12407689U JP 2544005 Y2 JP2544005 Y2 JP 2544005Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はドアミラー、パワーウインドウ、サンルーフ
などの車両電装用電動機構または電動シャッタ、ブライ
ンド、カーテンなどの民生用電動機構の制御回路に関す
る。
[従来の技術] 被駆動部材を所定位置に停止させるには、通常、停止
位置にリミットスイッチまたは他の検出器を配置してモ
ータを停止させるか、またはストッパやテーパ制動など
の強制制動手段により所定位置に被駆動部材が進出した
とき、モータの過負荷電流を検出してモータ駆動回路を
自動的に解放してモータを停止させることが行なわれて
いる。
[考案が解決しようとする課題] リミットスイッチまたは他の検出器を用いる場合には
位置決め精度を高くすることが困難であり、取付スペー
スも余裕をもたせなければならないという制約がある。
また、モータの過負荷電流検出による場合には、過負荷
電流を電圧変換して基準電圧と比較して制御するが、検
知レベルである基準電圧が固定されているのに対し、モ
ータ電流は組立時のバラツキや部品公差等により増減し
て誤動差を起すことがある。
このような問題を解決するため、例えば、本願出願人
による第7図に示す如くの制御回路が提案されている。
以下、この制御回路についてドアミラーの電動格納モー
タを例に説明すると、モータMの給電回路に直列にダイ
オードD40が介置されている。そして、このダイオードD
40の両端に発生する電圧は抵抗R41,R42にて分圧され、
この分圧点は抵抗R43とコンデンサC8とからなる積分回
路(第2の積分回路)に接続される。また、ダイオード
D40の出力側は、抵抗R44とコンデンサC7とからなる積分
回路(第1の積分回路)に接続され、第1の積分回路の
出力電圧「B」はコンパレータAのプラス端子、第2の
積分回路の出力電圧は「A」はコンパレータAのマイナ
ス端子にそれぞれ接続されている。そして、第2の積分
回路は第1の積分回路よりも時定数が大きく設定されて
いる。従って、モータMに電圧が供給され、該モータM
が定常に回転動作しているときは、電圧「A」の方が電
圧「B」よりも大きいので制御手段50の動作によりその
まま電圧の供給が継続される。
一方、異物との衝突等の理由によりモータMに過大な
電流が流れると、ダイオードD40の両端電圧が急変する
ので、これに伴って、電圧「A」及び電圧「B」もまた
急変することになる。ところが、前記したように第2の
積分回路の方が時定数が大きく設定されているので、立
ち上がりが緩やかとなり、瞬時的に電圧「B」の方が電
圧「A」よりも大きくなる。これにより、コンパレータ
Aの出力は反転し、制御手段50によりスイッチング回路
51を操作して、モータMへの電圧供給を停止させて、モ
ータMを停止させる。これにより、モータMの焼損を防
止することができる。
ところが、例えば、車両のドアミラーを回動させる電
源として用いられるバッテリーは、電源供給が瞬断され
ることが多々あり、このような場合には、コンパレータ
Aが誤動作を引き起こすことがある。即ち、電源回路が
瞬断されるとモータが即時に停止するわけではなく、暫
く惰性で回転する。これにより、逆起電力が発生するの
で、モータMに流れる電流値は瞬時的にゼロアンペアと
なり、ダイオードD40の両端電圧がゼロとなる。従っ
て、コンパレータ出力が不定状態となり、誤動作を引き
起こし、ひいては、異物と衝突していないにも関わらず
回転動作が停止してしまうことがある。
この考案はこのような従来の課題を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、誤動作を
引き起こすこと無く確実に被駆動部材を動作させること
のできる電動機構の制御回路を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案は、可逆モータを含
む電動機構により被駆動部材を回動または直線運動さ
せ、被駆動部材の強制的制動に伴って前記可逆モータに
過電流が流れたときに、電源電圧の供給を停止して安全
を確保する電動機構の制御回路において、前記可逆モー
タの給電回路に直列に接続され、該可逆モータに流れる
電流値を電圧値に変換する抵抗と、前記可逆モータと抵
抗との接続点と、所定の基準電圧供給点との間に介置れ
るダイオードと、前記ダイオードの両端電圧を所定の比
率で分圧する分圧回路と、前記可逆モータと抵抗との接
続点に接続される第1の積分回路と、前記分圧回路の分
圧点に接続される第2の積分回路と、前記第1の積分回
路の積分出力が一方の入力端に接続され、前記第2の積
分回路の積分出力が他方の入力端に接続されるコンパレ
ータと、を有し、前記第2の積分回路は第1の積分回路
よりも時定数が大きく設定され、前記第1の積分回路の
積分出力の方が第2の積分回路の積分出力よりも大きい
と前記コンパレータにて判定されたときに、前記可逆モ
ータへの電源電圧の供給を停止させる手段を有すること
が特徴である。
また、前記可逆モータを駆動させる操作スイッチがオ
ンとされてから、所定時間経過後に、強制的に前記可逆
モータへの電圧供給を停止させると共に、前記基準電圧
の供給を停止させるタイマ手段を具備したことを特徴と
する。
[作用] 上述の如く構成された本考案によれば、異物との接触
等によりモータの回転が停止させた際には、このモータ
に過電流が流れダイオード両端の電圧が上昇するので、
時定数の小さい第1の積分回路の方が時定数の大きい第
2の積分回路よりも瞬間的に大きな信号を出力して、コ
ンパレータ出力が反転する。これにより、過大な電流が
流れたことを検出されてモータへの電圧供給を停止させ
るので、モータの焼損等の問題を解決することができ
る。また、モータに供給される電圧が瞬断した場合にお
いても、ダイオードには基準電圧が供給されており、電
圧の瞬断により即時にダイオード両端の電圧は低下しな
いので、コンパレータが誤動作することはなく、信頼性
が向上する。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。本
実施例では、電動機構として車両用ドアミラーの電動格
納機構を例に挙げており、第4図にそのブロック構成図
を示す。同図に示すように、この電動機構は、駆動・停
止を操作する可倒スイッチ10と、この可倒スイッチ10に
より発生した信号のチャタリングを防止するチャタリン
グ防止回路11と、この信号の波形を平滑化する波形整形
回路12と、モータが格納方向または起立方向の何れの方
向に回動しているかを記憶する動作方向記憶回路13と、
駆動制御回路14と、前記可倒スイッチ10が押された後、
所定時間(例えば、16秒間)経過後に駆動回路の動作を
停止させてモータの焼損を防止すると共に暗電流の対策
として使用されるタイマ手段19と、ドアミラーを回転さ
せるモータに過大電流が流れた時に、これを検出するモ
ータ電流検出回路22と、このモータ電流検出回路22に基
準電圧を供給する基準電圧発生回路21と、電源投入時に
発生する突発電流を前記電流検出回路22が検出しないよ
うに起動時から所定時間(例えば、0.7秒)検出を停止
させる突入時誤検出防止タイマ20と、バッテリー電源を
安定化させる電源安定化回路17と、電源投入時の初期設
定を行う電源投入時初期設定回路18と、駆動回路15と、
モータを含む可倒ユニット16と、から構成されている。
第5図は、第4図に示したブロック図を実際の回路とし
て形成した際の電気回路図であり、第5図における符号
と第4図における符号とが対応している。
(モータ電流検出回路22について) 第1A図は、本考案の一実施例に係るモータ電流検出回
路22の構成を示す回路図であり、同図に示すように、の
電流検出回路22は、モータMに給電する回路に直列に接
続される抵抗R33と、モータMと抵抗R33との接続点に入
力側が接続され出力側が抵抗R35を介して基準電圧発生
回路21(第4図参照)からの基準電圧VDDに接続される
ツェナーダイオードZD2と、このツェナーダイオードZD2
の両端に接続される分圧抵抗R21,R22と、モータMと抵
抗R33との接続点に接続される第1の積分回路(R24,C
7)と、分圧抵抗R21,R22の接続点に接続される第2の積
分回路(R23,C8)と、第1の積分回路の積分結果がマイ
ナス側の入力端子に接続され、第2の積分回路の積分結
果がプラス側入力端に接続されるコンパレータAと、か
ら構成されている。そして、第2の積分回路の方が、第
1の積分回路よりも時定数が大きく設定されている。
第1B図は、基準電圧VDDを印加したときの、コンパレ
ータAに供給される各電圧値を示す説明図であり、マイ
ナス側に供給される電圧「A」は緩やかに立ち上がって
所定値にて安定する。また、プラス側に供給される電圧
「B」は急激に立ち上がって、電圧「A」よりも小さい
値で安定する。即ち、第2の積分回路のほうが第1の積
分回路よりも時定数が大きく設定されているので、電圧
「A」の方が立ち上がりが遅くなる。
第1C図は、モータMに電圧を供給した時の、電圧
「A」の波形、電圧「B」の波形、電圧「C」(モータ
と抵抗R33との接点の電圧)の波形をそれぞれ示す特性
図であり、図示のように、スイッチをオンとしてモータ
Mに電圧を供給すると、突入電圧が流れる。そして、モ
ータMが駆動して電流値が安定すると電圧「B」と電圧
「C」とはほぼ一致し、電圧「A」はこれよりもやや大
きい値となる。即ち、抵抗R21、R22にて分圧されている
分だけ、電圧「B」は小さくなる。その後、モータMが
規制位置に達すると、モータMの回転が強制的に停止さ
れるので、これにより、急激に上昇する過大電流が発生
することになる。そして、前記したように、第2の積分
回路の方が第1の積分回路よりも時定数が大きく設定さ
れているので、電圧「A」の方が緩やかに立ち上がり、
このとき瞬間的に電圧「B」が電圧「A」を上回ること
になる。これにより、コンパレータAは反転することに
なり、この結果が出力される。なお、ダイオードはツェ
ナーダイオードに限定されるものではなく、第3図に示
す如くのダイオードを使用しても良い。
(電源安定化回路17について) 次に、第4図に示す電源安定化回路17について説明す
る。電源安定化回路17は、第5図の符号17に示されるよ
うに、D8,R30,ZD1,C14,C10〜C12の各素子にて構成され
ている。車両の電源は、通常、9V〜16ボルトまで変動し
ており、また、バッテリー端子の緩み、電磁コイルの逆
電圧等さまざまなノイズが重畳され、通常、正サージ+
80V、負サージ−260Vとして考えられている。これらの
過電圧が回路に入ってきた場合、制御用ICを破損する場
合があり、また、変動電圧がそのままICに入ると誤動作
を起こす恐れがある為、回路に印加する電圧を安定化す
る必要があり、この目的で電源安定化回路が搭載されて
いる。
(電源投入時初期設定回路18について) 第4図に示される電源投入時初期設定回路18について
説明すると、該回路18は、前記した電源安定化回路17に
接続されるR31、R32,C13(図5参照)にて構成されるも
のであり、回路の電源を投入した際に、論理ICの出力は
定まっておらず、不安定な動作をするので、電源回路よ
りも遅れて立ち上がる時定数回路を形成し、論理ICのリ
セットピンに接続する。すると、ICの電源が立ち上がっ
てから暫くの間はリセットピンにLレベルが入るので、
出力が確実に規定される。
(タイマー手段19について) タイマ手段19は、モータの焼損を防止するために、可
倒スイッチ10が押されてから16秒経過した後に自動的に
モータへの電圧供給を停止させてモータの焼損を防止す
ると共に、第1A図に示したコンパレータAに供給される
暗電流を防止するために設置されている。以下、これに
ついて詳細に述べると、車両のコントローラには、バッ
テリーに直に接続されて常時通電されている「B」端子
と、アクセサリーモードの「ACC」端子と、イグニッシ
ョンスイッチと連動して通電される「IG」端子の3種類
があり、本回路では、端子「B」に接続することを前提
としている。この場合には、エンジン停止時においても
電流が供給されるので、各ICには常時暗電流が流れるこ
とになる。そこで、バッテリー電圧の低下(いわゆる、
バッテリーが上がること)を防止するために、この暗電
流をできるだけ小さく設定する必要があり、一般的に
は、コントローラに流れる暗電流は、数μA〜1mA程度
にしなければならない。ここで、CMOS論理回路ICでは1m
A以下に押さえるには3個まで使用することができる
が、第1A図に示すコンパレータAを構成するバイポーラ
ICにおいては、3mA程度の電流が流れるため、上記の条
件を満足しない。即ち、第1A図に示す基準電圧VDDを流
し続けると、エンジンを停止したときにおいてもこの電
流が流れ続けるので、バッテリーが上がってしまうこと
がある。従って、この対策としてタイマーオフ時には、
コンパレータAへの通電を停止させることにより、バッ
テリーの上がりを防止するようにしている。
これを図5に示す回路図を参照しながら説明すると、
波形整形回路12の出力信号はIC3 2/2に入力される。IC3
はタイマー用のICとして用いられるものであり、R8とC1
5との乗算により得られる値に対応する時間だけQに
H、QバーにLを出力するものである。つまり、IC3 2/
2のA端子へ立ち上がりパルスが入力されると、R8*C15
(ここでは、16秒に設定している)の間QがHとなり、
後段の低移行R9を経由し、NPNトランジスタTr1をオンと
する。すると、抵抗R13を通り、同様にPNPトランジスタ
Tr2をオンとさせ、リレーRY1〜RY4を動作させる。そし
て、タイマーの時間(16秒)が経過すると、リレーへの
通電はオフされ、動作は停止することになる。また、ド
アミラーに何等かの原因で起立、格納位置に達していな
くても、このタイマー手段19により通電を強制的にオフ
するのでモータの焼損を防止することができる。
また、IC3 2/2のQバー出力は通常Hレベルの信号が
出力されており、タイマーが作動している16秒間だけL
レベルとなる。従って、通常Hレベルの信号が出力され
ている時には、トランジスタTr3のエミッタ−ベース間
には電位差が発生しないので、トランジスタTr3は導通
せず、モータ電流検出回路22(コンパレータIC4 1/2,IC
4 2/2)、基準電圧発生回路21(R35,ZD2の直列回路、R3
6,ZD3の直列回路)への電流供給が停止される。また、
Lレベル信号の出力されている16秒間はトランジスタTr
3が導通され、これにより上記のモータ電流検出回路2
2、基準電圧発生回路21へ電流が供給される。従って、
暗電流によるバッテリー上がりを防止することができる
ようになる。
(チャタリング防止回路11について) 可倒スイッチ10からの信号は、長いリード線を通り、
コントローラに供給されるため、サージ、ノイズを多く
含んでいる。この信号がICに直接入るとICを破壊する恐
れがある。また、スイッチ10オン時、オフ時チャタリン
グ成分を多く含んでいるため、スイッチ10が何回も押さ
れたと判断してしまい誤動作を引き起こしてしまう。そ
こで、第5図の符号11の部分に示すように、抵抗R2とコ
ンデンサC1とによる時定数回路を通すことにより、この
問題を解決する。
(波形整形回路12について) チャタアリング防止回路11から出力された信号は、な
まった形状の波形をなしており、デジタルICへの入力信
号としては不適であるので、波形を整形するものであ
る。波形整形は、第5図符号12の部分に示されるように
DタイプのフリップフロップICを使用し、CK入力の立ち
上がりにてQにL、QバーにHを出力する。そして、Q
バーが抵抗R3,コンデンサC2にて設定された時定数にて
一瞬流れてS入力にHが印加される。すると、ICはセッ
ト状態になり、QはH、QバーはLになり安定する。要
するに、R3,C2にて設定された1ショットマルチバイブ
レータとして動作している。そして、この波形整形回路
12から出力されるパルス信号は、動作方向記憶回路13、
タイマー手段19、及び突入時誤検出防止タイマー20に供
給される。
(動作方向記憶回路13について) 波形整形回路12の出力信号は、IC1 2/2のCKに入力さ
れる。このIC1 2/2はDタイプのフリップフロップ回路
で、QバーをDへ入力してあるため、CKへの入力により
Q,Qバーはそれぞれ1パルス毎にHとLとが入れ替わる
ことになる。即ち、QがH、QバーがLのときパルスが
入ると、QがL、QバーがHとなる。この信号が駆動制
御回路へ供給されてモータの回転方向を決定する。
(突入時誤検出防止タイマ20について) モータに流れる電流は、可倒スイッチ10をオンとした
ときにも大きく変動する。従って、モータ電流検出回路
22において、この過大電流の発生を検出して、モータを
停止させてしまうことになり、これを防止するために、
スイッチ10をオンとしてから所定時間(ここでは、0.7
秒と設定している)だけ、モータ電流検出回路22からの
信号が出なくなるようにするものである。
(駆動制御回路14について) IC2 2/2は、Dタイプのフリップフロップで、待機時
はタイマー手段19のQバーからの信号Hがリセット端子
Rに入力している。また、突入時誤検知防止回路20のQ
出力は待機時はLであり、IC2 2/2はQがL、Qバーが
Hの状態となっている。いま、可倒スイッチ10が押さ
れ、R端子がL、S端子がH(0.7秒)となると、IC2 2
/2はセット状態となり、QがHとなる。すると、R26,R2
7を通り後段のトランジスタヘ電流が流れ、オンとす
る。但し、ダイオードD5 1/2,D7 1/2が接続されている
ため、IC1 2/2のQ,Qバーの論理レベルにより前記トラン
ジスタのいずれかが選択され、片側のみがオンとなる。
ここで、D5 1/2,D7 1/2を用いてAND回路を形成させてい
る。IC1 2/2のQがHのとき、IC2 2/2から出たHレベル
信号はR26、D7 2/2を通りトランジスタTr6をオンとす
る。IC1 2/2のQバーはLであるのでR27を通った電流は
D5 1/2を通り、IC1 2/2に引き込まれてしまうため、ト
ランジスタTr7はオンとならない。
また、可倒スイッチ10をオンとしたときは、比較基準
電圧を越える急激な電圧上昇が発生し、モータ電流検出
回路22からパルス信号が出力され、IC2 2/2のCKピンに
入力される。D入力がLになっているため、QはHから
Lに切り替わる。ところが、突入時誤検知防止回路20か
らは、0.7秒間だけHがS入力に入っているため、この
突入時のパルスは無視される。その後、急激な電圧上昇
があった場合にはこれを検出してモータの駆動を停止さ
せる。
以下、上記の如く構成された本実施例の動作につい
て、第6図に示すタイミングチャートを参照しながら説
明する。図5に示す点線にて囲まれた部分が、HIC回路
にて構成される部分であり、その周囲の2点鎖線にて囲
まれる部分がリレー等を含むコントローラの回路構成図
である。図示のように、コントローラの5番ピン及び4
番ピンにはバッテリーの電源、グランドがそれぞれ接続
され、3番ピンにはイグニッションスイッチIDI及び可
倒スイッチを介して電源が接続されている。即ち、5番
ピン(HICの11番ピン)には常時電源電圧が印加されて
おり、また、3番ピン(HICの14番ピン)にはイグニッ
ション、及び可倒スイッチをオンとしたときに電圧が印
加されることになる。
そして、図6に示す時刻t1にて可倒スイッチをオンと
すると、波形整形回路12(IC1 1/2)からこの時定数分
だけ遅れてHレベル信号が出力され、これにより、時刻
t2にてRユニット、Lユニットの各モータに電圧が供給
されて、左右の各モータが格納方向に回動することにな
る。このとき、駆動用のモータMには突入電流が流れる
が、突入時誤検知防止タイマ20が0.7秒間作動するの
で、各IC2 1/2,IC2 2/2は反転しない。その後、ドアミ
ラーが異物と衝突するか、あるいは規制位置に達した場
合には、モータMの回転が強制的に停止されるので、モ
ータには過大電流が発生し、これによりコンパレータ出
力が反転する(時刻t3,t4)。これにより、駆動制御回
路14IC2 1/2,IC2 2/2の出力がLレベルとなり、モータ
の駆動を停止させる。一方、格納されているドアミラー
を起立位置に復帰させる際には、前記と反対の動作によ
り制御される。
次に、モータMに供給される電圧が瞬断した場合につ
いて説明する。車両に搭載されるバッテリーは、瞬間的
に電圧の供給が途絶えることがあり、モータMを駆動さ
せている際に電圧の瞬断が発生すると、即時にモータM
が停止するわけでなく、惰性で回転することになる。こ
れにより、第1A図に示したコンパレータのプラス側入力
は瞬断の発生と共に、第2図に示す如く、小刻みに上下
に変化する波形となる。ところが、ツェナーダイオード
ZD2の入力電圧は、基準電圧VDDにより供給されるため、
モータ駆動電圧の瞬断があってもすぐに電圧が降下する
ことはなく、第2図の「A」に示す如く、緩やかに減少
する。従って、電源電圧の瞬断により電圧「B」が電圧
「A」よりも上回ることはなく、コンパレータの出力が
反転することもないので、電源電圧の瞬断による誤動作
を引き起こすことは無い。
このようにして、本実施例によれば、第1A図に示した
ように、ツェナーダイオードZD2の両端に分圧抵抗R21、
R22を直列に配置し、R22の両端に第1の積分回路(R2
4、C7)及び第2の積分回路(R23,C8)を配置して、各
積分回路の積分結果をコンパレータの入力端に接続して
いる。そして、急激に電流値が変化したときは、時定数
の違いにより、コンパレータA出力が反転するので、こ
れを検出することによりモータMが規制位置に達したこ
とを認識することができ、この信号を受けてモータMへ
の電圧の供給を停止することができる。従って、モータ
Mに不要な電圧を印加することを回避することができ、
モータの焼損を防止することができるようになる。
また、モータMに供給される電圧が瞬断した場合にお
いても、ツェナーダイオードZD2の入力電圧は基準電圧V
DDとされているので、瞬断より即時に電圧が低下するこ
とはなく、従ってコンパレータ出力が反転することも無
い。これにより、電源の瞬断による誤動作を防止するこ
とができ、信頼性の高い電動機構の制御回路を提供する
ことができる。
[考案の効果] 以上説明したように、本願考案によれば、モータが異
物と衝突して電流値が急激に上昇すると、ダイオード両
端の電圧も上昇し、時定数を小さく設定した第1の積分
回路出力が、時定数を大きく設定した第2の積分回路出
力を瞬時的に上回るので、コンパレータ出力が反転し、
これにより電圧の供給を停止するので、モータの焼損等
のトラブルの発生を回避することができる。また、モー
タに供給される電圧が瞬断された場合においても、ダイ
オードには基準電圧が供給されており、電圧の瞬断によ
り即時にダイオード両端の電圧は低下しないので、コン
パレータが誤動作することはなく、信頼性が向上すると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1A図は、本考案の一実施例に係るモータの電流検出回
路の回路構成図、第1B図は、ツェナーダイオードに基準
電圧VDDを印加した時のコンパレータ入力波形を示す特
性図、第1C図は、モータ電圧を供給してから規制位置に
達するまでのコンパレータ入力電圧の変動を示す特性
図、第2図はモータに供給される電圧が瞬断されたとき
のコンパレータ入力電圧の変動を示す特性図、第3図は
第1A図の変形例を示す回路図、第4図は本実施例の構成
を示すブロック図、第5図は本実施例の回路構成図、第
6図は本実施例の動作を示すタイミングチャート図、第
7図は従来におけるモータ電流検出回路の回路構成図、
第8図は第7図に示す回路にてモータ電圧が瞬断された
時のコンパレータ入力電圧の変動を示す特性図である。 10……可倒スイッチ、11……チャタリング防止回路、12
……波形整形回路 13……動作方向記憶回路、14……駆動制御回路、15……
駆動回路 16……可倒モータ、17……電源安定化回路 18……電源投入時初期設定回路、19……タイマ手段 20……突入時誤検知防止タイマ、21……基準電圧発生回
路 22……モータ電流検出回路

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】可逆モータを含む電動機構により被駆動部
    材を回動または直線運動させ、被駆動部材の強制的制動
    に伴って前記可逆モータに過電流が流れたときに、電源
    電圧の供給を停止して安全を確保する電動機構の制御回
    路において、 前記可逆モータの給電回路に直列に接続され、該可逆モ
    ータに流れる電流値を電圧値に変換する抵抗と、 前記可逆モータと抵抗との接続点と、所定の基準電圧供
    給点との間に介置されるダイオードと、 前記ダイオードの両端電圧を所定の比率で分圧する分圧
    回路と、 前記可逆モータと抵抗との接続点に接続される第1の積
    分回路と、 前記分圧回路の分圧点に接続される第2の積分回路と、 前記第1の積分回路の積分出力が一方の入力端に接続さ
    れ、前記第2の積分回路の積分出力が他方の入力端に接
    続されるコンパレータと、 を有し、 前記第2の積分回路は第1の積分回路よりも時定数が大
    きく設定され、 前記第1の積分回路の積分出力の方が第2の積分回路の
    積分出力よりも大きいと前記コンパレータにて判定され
    たときに、前記可逆モータへの電源電圧の供給を停止さ
    せる手段を有することを特徴とする電動機構の制御回
    路。
  2. 【請求項2】前記可逆モータを駆動させる操作スイッチ
    がオンとされてから、所定時間経過後に、強制的に前記
    可逆モータへの電圧供給を停止させると共に、前記基準
    電圧の供給を停止させるタイマ手段を具備したことを特
    徴とする請求項1記載の電動機構の制御回路。
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