JP3275561B2 - トランスファ装置の高低速切換え機構 - Google Patents

トランスファ装置の高低速切換え機構

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JP3275561B2
JP3275561B2 JP22646794A JP22646794A JP3275561B2 JP 3275561 B2 JP3275561 B2 JP 3275561B2 JP 22646794 A JP22646794 A JP 22646794A JP 22646794 A JP22646794 A JP 22646794A JP 3275561 B2 JP3275561 B2 JP 3275561B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高低速切換え操作を容
易とするトランスファ装置の高低速切換え機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動車に搭載されるトランスファ装
置として、特開平5−213086号公報に示すよう
に、変速機から入力軸に伝達されてきた駆動力を噛み合
いクラッチにより高低速切換えして出力軸へ伝達する高
低速切換え機構を備えた装置が知られている。
【0003】前記高低速切換え機構は、変速機から駆動
力が伝達される入力軸に形成された高速用ギヤと、前記
入力軸と連動する減速機構に形成されて入力軸の回転を
減速して伝達する低速用ギヤと、後輪側と直結している
第1出力軸に軸線方向に移動自在に配設されたスリーブ
とを備えている。このスリーブは、高速位置では前記高
速用ギヤと噛合し、低速位置では前記低速用ギヤと噛合
するとともに、強制的に四輪駆動状態となる4輪駆動ギ
ヤと噛合し、前輪側と直結している第2出力軸を前記第
1出力軸に駆動結合させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高低速切換
え機構を低速位置に切換え操作し、スリーブが低速用ギ
ヤ及び4輪駆動ギヤと噛合する状態で車両が旋回走行し
た場合には、後輪の回転速度と比較して前輪の回転速度
が上回るので、4輪駆動ギヤとスリーブの噛み合い部分
にこもりトルクが発生する。このこもりトルクの発生に
より4輪駆動ギヤとスリーブの噛み合い部分の歯面間の
摩擦力が増大するので、低速位置から高速位置へのシフ
ト切換え操作が容易に行うことができないおそれがあ
る。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、車両が旋回走行する場合に噛み合いクラッチにこ
もりトルクが発生しても、容易にシフト切換え操作を行
うことが可能なトランスファ装置の高低速切換え機構を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
のトランスファ装置の高低速切換え機構は、変速機から
駆動力が伝達される入力軸に形成された高速用ギヤと、
前記入力軸と連動する減速機構に形成されて入力軸の回
転を減速して伝達する低速用ギヤと、後輪側と直結して
いる第1出力軸に軸線方向に移動自在に配設され、且つ
高速位置では前記高速用ギヤと噛合するドグ歯を有する
とともに、低速位置では前記低速用ギヤと噛合するドグ
歯及び強制的に四輪駆動状態となる4輪駆動ギヤと噛合
して前輪側と直結している第2出力軸を前記第1出力軸
に駆動結合させるドグ歯を有するスリーブとを備えてな
るトランスファ装置の高低速切換え機構において、前記
スリーブは、前記第1出力軸に軸線方向に移動自在とさ
れて前記高速用ギヤ、低速用ギヤ及び4輪駆動ギヤのそ
れぞれに噛合するドグ歯が形成されたカップリングスリ
ーブと、このカップリングスリーブに同軸に外挿され、
且つシフトレバーから入力される軸線方向の操作力によ
り移動して前記カップリングスリーブを低速位置から高
速位置まで連動させるシフトスリーブと、前記カップリ
ングスリーブの低速位置において前記シフトスリーブに
保持力が付与されて前記4輪駆動ギヤとカップリングス
リーブのドグクラッチの抜けを防止するスリーブ規制ボ
ールとで構成されているとともに、カップリングスリー
ブの低速位置において噛合する前記4輪駆動ギヤ及びカ
ップリングスリーブのドグ歯は、4輪駆動ギヤの回転速
度がカップリングスリーブの回転速度を上回った際に互
いに噛み合う歯面どうしのみが、4輪駆動ギヤから離間
する方向にカップリングスリーブにスラスト力を作用さ
せる軸線と交差する角度をもったテーパ面に形成されて
いることを特徴とする機構である。
【0007】また、請求項2記載のトランスファ装置の
高低速切換え機構は、請求項1記載の機構において、カ
ップリングスリーブの低速位置において噛合する低速用
ギヤ及びカップリングスリーブのドグ歯は、入力軸に駆
動力が伝達される際に互いに噛み合う歯面どうしが、低
速用ギヤからの離間を防止する方向にカップリングスリ
ーブにスラスト力を作用させる軸線と交差する角度をも
ったテーパ面に形成されていることを特徴とする機構で
ある。
【0008】
【作用】本発明の請求項1記載のトランスファ装置の高
低速切換え機構によれば、シフトレバーから入力される
軸線方向の操作力によりシフトスリーブを低速位置まで
移動していくと、このシフトスリーブと連動してカップ
リングスリーブも低速位置まで移動する。この時点で、
シフトレバーに保持力が付与されるスリーブ規制ボール
によりカップリングスリーブの移動が規制されるので、
低速位置において低速用ギヤ及び4輪駆動ギヤと噛合し
ているカップリングスリーブの抜けが確実に防止され
る。
【0009】また、カップリングスリーブを低速位置と
した車両走行中に旋回した場合には、前輪の回転速度が
後輪の回転速度を上回ることによって噛合している4輪
駆動ギヤ及びカップリングスリーブのドグ歯にこもりト
ルクが発生するが、本発明では、こもりトルクの発生に
より軸線と交差する角度をもつテーパ面に形成された歯
面どうしが噛み合い、4輪駆動ギヤから離間する方向に
カップリングスリーブにスラスト力が作用する。このス
ラスト力をスリーブ抜け力として利用してシフトスリー
ブを軸線方向に移動できるので、こもりトルク発生によ
るシフトレバーの操作に悪影響を与えることがなく、し
かも、スリーブ規制ボールの保持力を解除するだけの低
い操作力で容易に低速位置から高速位置へシフトレバー
の切換え操作を行うことできる。
【0010】また、請求項2記載のトランスファ装置の
高低速切換え機構によれば、請求項1記載の作用に加え
て、カップリングスリーブを低速位置として車両が走行
する場合には、低速用ギヤとカップリングスリーブのド
グ歯との互いに噛み合う歯面どうしが軸線と交差する角
度をもつテーパ面に形成されているので、入力軸に伝達
される駆動力によって低速用ギヤからの離間を防止する
方向にカップリングスリーブにスラスト力が作用する。
このスラスト力をスリーブ抜け防止力として前述したス
リーブ抜け力と対抗させることにより、スリーブ規制ボ
ールが負担するカップリングスリーブの抜け防止力を低
減させることができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1に示すものは、FR(フロントエンジン,
リヤドライブ)方式をベースにしたパートタイム四輪駆
動車であり、回転駆動源としてのエンジン10と、前左
〜後右側の車輪12FL〜12RRと、車輪12FL〜12RR
への駆動力配分比を変更可能な駆動力伝達系14と、駆
動力伝達系14による駆動力配分を制御するために油圧
を供給する油圧供給装置16と、油圧供給装置16を制
御するコントローラ18を備えた車両である。
【0012】駆動力伝達系14は、トルクコンバータ等
が組み込まれ、エンジン10からの駆動力を変速する流
体式自動変速機20と、この自動変速機20からの駆動
力を前輪12FL、12FR及び後輪(常時駆動輪)12R
L、12RR側に分割するトランスファ22とを有してい
る。そして、駆動力伝達系14では、トランスファ22
で分割された前輪駆動力が前輪側出力軸24、フロント
ディファレンシャルギヤ26及び前輪側ドライブシャフ
ト28を介して、前輪12FL、12FRに伝達され、一
方、後輪側駆動力がプロペラシャフト(後輪側出力軸)
30、リアディファレンシャルギヤ32及びドライブシ
ャフト34を介して後輪12RL、12RRに伝達される。
【0013】図2はトランスファ22の内部構造を示す
ものであり、トランスファケーシング40内には、入力
軸42及び第1出力軸44が同軸突き合わせ状態で相対
回転可能に配設されている。すなわち、入力軸42は一
端側42aから他端側42bに向かうに従い外径及び内
径が複数段に拡径された円筒部材であり、一端側42a
の内径部42eに自動変速機20の出力軸56が嵌入さ
れ、外径部がフロントケーシング40aにラジアル軸受
46を介して回転自在に支持されている。
【0014】また、第1出力軸44は、入力軸42の内
径部42eに挿入された一端側44dがベアリング45
a、45bを介して配設され、後輪側出力軸30に結合
する他端側が、リアケーシング40bにラジアル軸受4
8を介して回転自在に支持されて相対回転可能に配設さ
れている。そして、これら入力軸42及び第1出力軸4
4に対して平行に、フロントケーシング40a及びリア
ケーシング40bにそれぞれ配設されたベアリング5
0、52を介して第2出力軸54が回転自在に支持され
ている。なお、第2出力軸54は前輪側出力軸24に結
合されている。
【0015】また、入力軸42及び第1出力軸44に
は、副変速機58と2輪ー4輪駆動切換機構60とが設
けられている。副変速機58は、遊星歯車機構62と、
この遊星歯車機構62に同軸的に配設された噛み合いク
ラッチ形式の高低速切換え機構65とで構成されてい
る。遊星歯車機構62は、入力軸42の他端側42bの
外周に形成されたサンギヤ62aと、フロントケーシン
グ40a内部で固定されたインターナルギヤ62bと、
これらサンギヤ62a及びインターナルギヤ62bに噛
合するピニオンギヤ62cと、ピニオンギヤ62cを回
転自在に支持するピニオンキャリア62dとで構成され
ている。
【0016】また、高低速切換え機構65は、第1出力
軸44の軸方向にスライド自在とされたカップリングス
リーブ65aと、カップリングスリーブ65aの縮径部
65a1 に外挿されたシフトスリーブ65bと、前記縮
径部65aの一部に収納されてカップリングスリーブ6
5aの移動規制または解除をするスリーブ規制ボール6
5cと、入力軸42の外周位置に形成されてカップリン
グスリーブ65aと噛合する高速シフト用ギヤ65d
と、ピニオンキャリア62dの内周部に形成されてカッ
プリングスリーブ65aと噛合する低速シフト用ギヤ6
5eと、2輪ー4輪駆動切換機構60の構成部材である
第11スプロケット68に設けられた4輪駆動用ギヤ8
0とで構成されている。
【0017】すなわち、カップリングスリーブ65a
は、図3に示すように、円筒状の縮径部65a1 と、こ
の縮径部65a1 に遊星歯車機構62側の一端部におい
て一体に形成された拡径部65a2 とで構成され、縮径
部65a1 の内周に内歯65a 3 が形成され、拡径部6
5a2 の外周に外歯65a4 が形成されている。また、
縮径部65a1 の円周方向には、所定間隔をあけてガイ
ド孔65a5 が複数貫通して形成されており、これらガ
イド孔65a5 にスリーブ規制ボール65cが収納され
ている。そして、第1出力軸44の外周に設けられた複
数条のキー溝に内歯65a3 がスプライン結合してカッ
プリングスリーブ65aが軸方向にスライド移動するこ
とにより、内歯65a3 と高速シフト用ギヤ65dとが
噛合し、外歯65a4 と低速シフト用ギヤ65eとが噛
合可能とされている。また、縮径部65a1 の他端部の
外周には、シフトスリーブ65bの移動を規制する規制
部材65a7 が配設されている。ここで、縮径部65a
1 がスライド移動する第1出力軸44の外周には、ガイ
ド孔65a5 に収納されているスリーブ規制ボール65
cが嵌まり込む環状の係合溝65a6 が形成されてい
る。
【0018】また、シフトスリーブ65bは、図3に示
すように、その外周面に副変速機レバーのフォーク先端
部84が係合しており、副変速機レバーの操作によって
高速位置H、低速位置L及び中立位置Nまで移動可能と
されている。そして、このシフトスリーブ65bの内周
面には、シフトスリーブ65bが低速位置Lに移動した
際にスリーブ規制ボール65cを係合溝65a6 に押し
込むことが可能であり、且つ縮径部65a1 の外周面を
摺動する環状の突部65b1 が形成されているととも
に、スリーブ規制ボール65cの一部を内部に収納して
カップリングスリーブ65aの移動を許容する収納部6
5b2 が突部65b1 に連続して形成されている。
【0019】そして、副変速機レバーの操作によりシフ
トスリーブ65bを高速位置Hから低速位置Lまで移動
(図3の状態から右方向への移動)させていくと、ガイ
ド孔65a5 内部で転動するスリーブ規制ボール65c
に押圧されてカップリングスリーブ65aもシフトスリ
ーブ65bと同一方向へ移動していく。そして、図4に
示すように、スリーブ規制ボール65cが係合溝65a
6 に入り込んだ時点でカップリングスリーブ6aの移動
が停止し、シフトスリーブ65bの突部65b 1 がスリ
ーブ規制ボール65cを上方から押圧することにより、
係合溝65a6へのスリーブ規制ボール65cの押し込
み動作が行われる。このシルーブ規制ボール65cが係
合溝65a6 に押し込まれることによりカップリングス
リーブ65a6 の抜けが防止され、この状態で低速シフ
ト用ギヤ65eと外歯65a4 とが噛合し、且つ内歯6
5a3 と4輪駆動用ギヤ80とが噛合する。
【0020】また、副変速機レバーの操作によりシフト
レバー65bを低速位置Lから高速位置Hまで移動(図
4の状態から左方向への移動)させていくと、先ず、シ
フトスリーブ65bの左側への移動により、突部65b
1 によるスリーブ規制ボール65cの押し込みが解除さ
れてカップリングスリーブ65a6 が移動可能となる。
そして、シフトスリーブ65bの拡径部65a2 への当
接により、カップリングスリーブ65aも同一方向に移
動していき、図3に示すように、高速シフト用ギヤ65
dと内歯65a3 とが噛合する。
【0021】ここで、シフトスリーブ65bの低速位置
L(図4の状態)において噛合する内歯65a3 及び4
輪駆動用ギヤ80は、図5に示すように、前進駆動力伝
達時の回転方向を矢印F1 とすると、回転伝達側と反対
側の互いの側面は、軸線(シフトスリーブ6b及び第1
出力軸44の軸線)と所定の角度θ1 をもって交差する
テーパ面67a、69aとされて形成されている。ま
た、回転伝達側の互いの側面67b、69bは、軸線に
沿って形成されている。
【0022】また、シフトスリーブ65bの低速位置L
において上記の噛合と同時に噛合する低速シフト用ギヤ
65e及び外歯65a4 は、図6に示すように、前進駆
動力伝達時の回転方向を矢印F1 とすると、回転伝達側
の互いの側面が、軸線と所定の角度θ2 をもって交差す
るテーパ面71a、73aとして形成されている。ま
た、図2に戻って、フロントケーシング40a内部に
は、シフトスリーブ65bが高速シフト位置Hまでスラ
イド移動したことを検出する高速シフト位置センサ86
と、シフトスリーブ65bが低速シフト位置Lまでスラ
イド移動したことを検出する低速シフト位置センサ88
が配設されている。そして、高速シフト位置センサ86
の検出信号SH 、低速シフト位置センサ88の検出信号
L は後述するコントローラ18に随時入力されるよう
になっている。
【0023】2輪ー4輪駆動切換機構60は、前後輪に
対する駆動力配分比を変更する湿式多板摩擦クラッチ
(以下、摩擦クラッチと略称する。)66と、第1出力
軸44に回転自在に配設された第1スプロケット68
と、第2出力軸54と同軸に結合された第2スプロケッ
ト70と、第1及び第2スプロケット68、70間に巻
装さたチェーン72とで構成されている。
【0024】摩擦クラッチ66は、第1スプロケット6
8に結合されたクラッチドラム66aと、このクラッチ
ドラム66aにスプライン結合されたフリクションプレ
ート66bと、第1入力軸44の外周にスプライン結合
されたクラッチハブ66cと、クラッチハブ66cに一
体結合されて前記フリクションプレート66b間に配設
されたフリクションディスク66dと、第1出力軸44
の外周に配設されてクラッチドラム66a側への軸方向
移動によりフリクションプレート66b及びフリクショ
ンディスク66dを当接させる回転部材66eと、クラ
ッチハブ66cに一体結合されクラッチハブcと回転部
材66eとを係合するピン66kと、リアケーシング4
0bの内壁に装着されて軸方向の移動が可能とされたク
ラッチピストン66gと、このクラッチピストン66g
の軸方向の移動を回転部材66eに伝達するスラスト軸
受66fと、クラッチピストン66gとリアケーシング
40bとの内壁間に形成されたシリンダ室66hと、回
転部材66eに対してクラッチピストン66g側へ付勢
力を与えるリターンスプリング66jとで構成されてい
る。
【0025】そして、シリンダ室66hと連通するリア
ケーシング40bに形成された入力ポート74に、油圧
供給装置16からクラッチ圧PC が供給されると、シリ
ンダ室66h内の押圧力発生によりクラッチピストン6
6gが図2の左側へ移動し、このクラッチピストン66
gの移動がスラスト軸受66fを介して回転部材66e
に伝達され、相互に離間していたフリクションプレート
66b及びフリクションディスク66dが、フリクショ
ンディスク66dの移動により当接し、摩擦力によるク
ラッチ圧Pcに応じた締結力が付与される。これによ
り、第1出力軸44の回転駆動力が、摩擦クラッチ66
の締結力に応じた所定のトルク配分比で、第1スプロケ
ット68、チェーン72及び第2スプロケット70を介
して第2出力軸54に伝達されるようになっている。
【0026】また、供給されるクラッチ圧Pcが低下し
てリターンスプリング66jの付勢力によって回転部材
66e及びクラッチピストン66gが図2の右側へ移動
してフリクションプレート66b及びフリクションディ
スク66dが相互に離間すると、第1出力軸44の回転
駆動力は第2出力軸54に伝達されない。また、前記油
圧供給装置16は、図9に示す回路構成によりトランス
ファ22の入力ポート74に所定のクラッチ圧Pcが供
給されるようになっている。
【0027】この油圧供給装置16は、第1出力軸44
と直結して回転駆動する正逆回転形のメインポンプ10
0と、このメインポンプ100と並列配置され、電動モ
ータ(サブモータ)102を動力源として回転駆動する
正回転形のサブポンプ104を油圧源としている。これ
らメインポンプ100及びサブポンプ102は、オイル
タンク105内の作動油をストレーナ106a、108
aを介して吸入し、吐出側の配管106b、108bに
吐出する。また、配管106b、108bを収束する収
束配管110aには、オイルエレメント112が接続さ
れ、このオイルエレメント112の上流側(メインポン
プ100及びサブポンプ104側)に、他端が潤滑系1
14側と接続するリリーフ路116が接続されている。
また、オイルエレメント112の下流側にライン圧調圧
弁118が接続されているとともに、収束配管110a
から分岐する配管110b、110c、110eに、そ
れぞれ電磁開閉弁120、クラッチ圧力調整弁122、
減圧弁124の入力側が接続されている。また、クラッ
チ圧力調整弁122の出力側には、電磁切換弁120か
らのパイロット圧が供給されるとトランスファ22にク
ラッチ圧Pcを供給するパイロット切換弁126の入力
側が接続され、減圧弁124の出力側には、デュティー
制御電磁弁128の入力側が接続されている。なお、オ
イルタンク105内には作動油の温度を検知する温度セ
ンサ130が配設されているとともに、ライン圧調圧弁
118により減圧設定された圧力を検知する油圧スイッ
チ132及びパイロット切換弁126から出力されるク
ラッチ圧Pcを検知する圧力スイッチ134が配設さ
れ、これら検知信号はコントローラ18に出力されるよ
うになっている。そして、この油圧供給装置16は、実
際の車両では、トランスファ22の内部に配設されてい
る。なお、オイルタンク105から作動油を吸引するメ
インポンプ100は、図2に示すように、第1ギヤ13
6a及び第2ギヤ136bを介して第1出力軸44と連
結され、サブポンプ104は、リアケーシング40bに
外付けされた電動モータ102に連結されている。
【0028】次に、図9を参照して油圧供給装置16の
各構成部品を詳述する。正回転駆動をするメインポンプ
100は、吸入配管106cの端部に接続されたストレ
ーナ106aを介してオイルタンク105から作動油を
吸引し、サブポンプ104も、吸入配管108cの端部
に接続されたストレーナ108aを介してオイルタンク
105から作動油を吸引する。そして、収束配管110
aと接続する各ポンプの吐出配管106b、108bに
はそれぞれ逆止弁106d、108dが介挿されている
とともに、メインポンプ100の吐出配管106bとサ
ブポンプ104の吸入配管108cとの間は、バイパス
路140が接続されている。このバイパス路140は、
バイパス配管140aと、このバイパス配管140aに
介挿された3連の逆止弁140bとで構成され、吐出配
管106bが負圧状態となった場合に逆止弁140bが
開状態となり、作動油が破線矢印方向に流れる連通路と
なる。
【0029】オイルエレメント112より上流側の収束
配管110aに接続されたリリーフ路116は、潤滑系
114側に他端が接続されたリリーフ配管116aと、
このリリーフ配管116aに介挿された2連のバネ付き
逆止弁116bとで構成されている。そして、オイルエ
レメント112のフィルタに目詰まりが発生して、オイ
ルエレメント112より上流側の圧力が所定圧以上とな
ると、逆止弁116bが開状態となり、作動油が破線矢
印方向に流れる連通路となる。
【0030】ライン圧調圧弁118は、内部パイロット
及びスプリング形式の減圧弁により構成され、収束配管
110a側に接続する入力ポート118A 、潤滑系11
4側に接続する出力ポート118B 及び固定絞りを介し
て一次圧及び二次圧が供給される内部パイロットポート
118P1、118P2を有する筒状の弁ハウジング内にス
プールが摺動自在に配設され、このスプールを一端側に
付勢するリターンスプリング118aが配設されてい
る。そして、メインポンプ100もしくはサブポンプ1
04で昇圧された供給圧PL は、ライン圧調圧弁118
より所定圧に減圧設定されて電磁切換弁120、クラッ
チ圧力調整弁122、減圧弁124に供給される。な
お、減圧設定した際に出力ポート118B から流れ出た
作動油は、潤滑系114へ戻される。
【0031】また、クラッチ圧力調整弁122は、内
部、外部パイロット及びスプリング形式の圧力調整弁で
構成されており、配管110cと接続する入力ポート1
22A、パイロット切換弁126と接続する出力ポート
122B 、二次圧が固定絞りを介してパイロット圧とし
て供給される内部パイロットポート122P1、デューテ
ィ制御電磁弁128から制御圧が供給される外部パイロ
ットポート122P2を有する筒状の弁ハウジング内にス
プールが摺動自在に配設され、このスプールを一端側に
付勢するリターンスプリング122aが配設されてい
る。このクラッチ圧力調整弁122は、デューティ制御
電磁弁128から制御圧が供給されない場合には、入力
ポート122A と出力ポート122B の連通路が閉塞さ
れて二次圧が出力されないが、デューティ制御電磁弁1
28からパイトッロ制御圧が供給されると、スプールが
移動制御されて出力ポート122B からパイロット制御
圧に応じた二次圧がクラッチ圧Pcとして出力される。
【0032】減圧弁124は、内部パイロット及びスプ
リング形式の二次圧一定形減圧弁により構成されてお
り、配管110eと接続する入力ポート124A 、デュ
ーティ制御電磁弁128と接続する出力ポート12
B 、出力ポート124B からの二次圧が固定絞りを介
してパイロット圧として供給される内部パイロットポー
ト124P と、ドレインポート124H とを有する筒状
の弁ハウジング内にスプールが摺動自在に配設され、こ
のスプールを一端側に付勢するリターンスプリング12
4aが配設されている。そして、内部パイロットポート
124P に供給されるパイロット圧によってスプールが
所定位置に移動制御されることにより、入力ポート12
A から供給された一次圧が、所定圧に減圧調整された
制御圧としてデューティ制御電磁弁128に供給される
ようになっている。
【0033】また、デューティ制御電磁弁128は、3
ポート2位置形に構成され、減圧弁124側に接続され
た入力ポート128A と、ドレイン側に接続されたドレ
インポート128R と、クラッチ圧力調整弁122の外
部パイロットポート122P2と接続する出力ポート12
B と、リターンスプリング127aを有し、弁内部に
配設されたスプールが出力ポート128B とドレインポ
ート128R とを連通させるノーマル位置128bと、
入力ポート128A と出力ポート128B とを連通させ
る作動位置128cとに移動制御される弁である。そし
て、コントローラ18からソレノイド128dに所要デ
ューティ比の励磁電流i0 が供給されると、その励磁電
流i0 がオン状態である区間リターンスプリング128
aに抗してノーマル位置128bから作動位置128c
にスプールが移動制御されることにより、デューティ比
に応じたパイロット制御圧がクラッチ圧調整弁122に
出力される。したがって、クラッチ圧調整弁122は、
デューティ制御電磁弁128から外部パイロットポート
122P2に制御圧が供給されると、パイロット制御圧に
応じたクラッチ圧Pcが吐出され、これに応じた摩擦ク
ラッチ66の締結力が制御されてクラッチPcに応じた
前輪への駆動トルクの配分が行われる。
【0034】また、スプリングオフセット形の電磁切換
弁120は、3ポート2位置に構成され、ライン圧が供
給される入力ポート120A と、パイロット切換弁12
6の外部パイロットポート126P1と接続する出力ポー
ト120B と、ドレインポート120D とを有し、弁内
部に配設されたスプールが入力ポート120A を遮断し
且つ出力ポート120B をドレインポート120D に連
通させるノーマル位置120bと、入力ポート120A
と出力ポート120B とを連通させ且つドレインポート
120D を遮断する作動位置120cとに移動制御され
る弁である。そして、電磁開閉弁120は、コントロー
ラ18から励磁電流i1 がソレノイド120dに出力さ
れると、その励磁電流i1 がオン状態を継続している間
リターンスプリング120aに抗してスプールが移動制
御されて作動位置120cとなり、パイロット切換弁1
26の外部パイロットポート126P1にパイロット制御
圧が供給される。また、コントローラ18からの励磁電
流i1 がオフ状態となると、リターンスプリング120
aの押圧力によってノーマル位置120bに戻され、外
部パイロットポート126P1に供給されていたパイロッ
ト制御圧がドレインポート120D を通じて消圧され
る。
【0035】また、パイロット切換弁126は、図10
にも示すように、クラッチ圧力調整弁122から二次圧
が供給される入力ポート126A 、トランスファ22へ
二次圧を供給する出力ポート126B 、電磁切換弁12
0のソレノイド120dが通電状態であるときに制御圧
が供給される外部パイロットポート126P1、ドレイン
ポート126H を有する筒状の弁ハウジング126i内
に、スプール126eが摺動自在に配設され、さらに、
このスプール126eを一端側に付勢するリターンスプ
リング126aが配設されている弁である。
【0036】そして、このパイロット切換弁126のス
プール126eは、外部パイロットポート126P1にパ
イロット制御圧が供給されない場合には、入力ポート1
26 A と出力ポート126B とが遮断され、且つ出力ポ
ート126B がドレインポート126D に連通する2W
Dモード位置126bに移動制御されるようになってい
る(図10の左側半断面状態)。また、電磁切換弁12
0のソレノイド120dが通電状態(オン状態)となる
と、電磁切換弁120のスプールを第2位置120cに
移動制御して外部パイロットポート126P1に制御圧が
供給され、入力ポート126A と出力ポート126B
が連通する4WDモード位置126cに移動制御される
ようになっている(図10の右側半断面状態)。
【0037】このように、パイロット切替弁126を電
磁切替弁120からのパイロット制御圧で駆動すること
により、高圧のパイロット制御圧でスプル126eを駆
動することができ、スプール126eの摺動通路に塵
埃、切り屑等が付着してスプール126eの摺動抵抗が
大きい場合でも、スプール126eの摺動を確保するこ
とができる。
【0038】一方、コントローラ18は、図1に示すよ
うに、高速シフト位置センサ86、低速シフト位置セン
サ88、2ー4WDモードセンサ90からの検出信号に
基づいて油圧供給装置16への励磁電流i0 、i1 を出
力する装置である。なお、この実施例では、同じコント
ローラ18において、油圧供給装置16が所定の油圧を
保持可能にするための制御も行うようになっており、そ
のために必要な前記油温センサ130および油圧スイッ
チ132,134を備えるとともに、これらのセンサか
らの検出信号に基づく制御信号CS2 もコントローラ1
8から前記油圧供給装置16へ出力されるようになって
いる。
【0039】このコントローラ18は、図11に示すよ
うに、前記駆動力配分制御を行うためのマイクロコンピ
ュータ7と、前述の所定油圧保持制御を行うためのマイ
クロコンピュータ8と、前記マイクロコンピュータ7か
らの制御信号CS0 に応じて前記油圧供給装置16にお
けるデューティ制御電磁弁128のソレノイド128d
に所要デューティ比の励磁電流i0 を供給する駆動回路
31aと、前記マイクロコンピュータ7からの制御信号
CS1 に応じてオン・オフされる励磁電流i1を油圧供
給装置16における電磁切替弁120のソレノイド12
0dに供給する駆動回路31bと、前記マイクロコンピ
ュータ8からのモータ制御信号SM に応じてサブモータ
102をチョッパ制御してモータ制御信号SM に応じた
回転速度に速度制御するモータ駆動回路103とを備え
ている。
【0040】前記マイクロコンピュータ7は、前記各セ
ンサ86、88、90からの検出信号を各検出値として
読み込むためのA/D変換機能を有する入力インタフェ
ース回路7aと、所定のプログラムに従って駆動力配分
制御のための演算・制御処理(図14参照)等を行う演
算処理装置7bと、ROM、RAM等の記憶装置7c
と、前記演算処理装置7bで得られた前輪側トルク配分
を決定するクラッチ圧Pcを指令するデューティ比Dの
制御信号CS0 及びクラッチ圧Pcを出力するか否かを
決定する制御信号CS1 を出力するための出力インタフ
ェース回路7dとを備えている。また、前記マイクロコ
ンピュータ8は、前記各センサ130,132,134
からの検出信号を各検出値として読込むためのA/D変
換機能を有する入力インタフェース回路8aと、演算処
理装置8bと、ROM,RAM等の記憶装置8cと、前
記演算処理装置8bで得られたサブモータ回転速度指令
値を例えばアナログ電圧信号SM として出力するための
D/A変換機能を有する出力インタフェース回路8dと
を備えている。
【0041】そして、マイクロコンピュータ7は、図示
しない演算処理に従って、2ー4WDモードセンサ90
からのモード信号Dn 、高速シフト位置センサ86から
の高速シフト位置検出信号SH 、低速シフト位置センサ
88からの低速シフト位置検出信号SL に基づいて、前
輪側トルク配分指令値T2 を設定し、これに対応するク
ラッチ圧Pcを指定するデューティ比Dを算出し、この
デューティ比Dに対応する指令値の制御信号CS0 を出
力するとともに、制御信号CS1 をオン状態若しくはオ
フ状態に制御し、これら制御信号CS0 及びCS1 をそ
れぞれ前記駆動回路31a、31B に出力する。
【0042】そして、前記駆動回路31aは、前記マイ
クロコンピュータ7から出力されるアナログ電圧信号で
なる制御信号CS0 の指令値に応じたデューティ比Dの
励磁電流を出力する例えばパルス幅変調回路を備えてお
り、制御信号CS0 の指令値に応じたデューティ比の励
磁電流i0 をデューティ制御電磁弁128のソレノイド
128dに出力する。
【0043】また、前記駆動回路31bは、前記マイク
ロコンピュータ7から出力される制御信号CS1 を電磁
切替弁120のソレノイド120dを励磁可能な電流値
の励磁電流i1 に変換して、これを電磁切換弁120の
ソレノイド120dに出力する。また、この実施例のコ
ンロトーラ18で行われる演算処理、すなわち油圧供給
装置16が所定の油圧を供給可能にするための制御は、
例えば、図示されない演算処理によって、油圧スイッチ
132で収束配管110aのオイルエレメント112の
下流側のライン圧PL が設定値以下に低下していること
を検出したときに、サブポンプ104からの吐出圧(油
量)を制御するために、前記油温センサ120からの油
温検出値SY に応じて設定される回転速度指令値を表す
制御信号S M を算出し、これをモータ駆動回路103に
供給することにより、サブモータ102の回転速度を制
御して、油圧供給装置16から出力されるライン圧PL
を所定圧力に維持するものである。ここで、マイクロコ
ンピュータ7の記憶装置7cには、演算処理装置7bの
処理の実行に必要なプログラム及び固定データ等が予め
記憶されているとともに、その処理結果が一時記憶可能
とされている。
【0044】この内、固定データとしては、図12から
図14に示す各制御特性に対応した記憶テーブルを含ん
でいる。図12は、前後輪回転速度差ΔTに対する前輪
側への伝達トルクΔTの制御特性を示したものである。
これによると、駆動力配分を伝達トルクΔTを回転速度
差Δの増加に応じて非線形に増加させている。また、図
13は、パイロット切換弁126のクラッチ圧Pcの変
化に応じて直線的に変化する前輪側への伝達トルクΔT
の値を示している。また、図14は、デューティ制御電
磁弁128のソレノイド128dに供給する励磁電流値
0 のデューティ比Dの増加に応じて非線形に放物線状
に増加するクラッチ圧力調整弁122のクラッチ圧Pc
の値を示している。
【0045】そして、マイクロコンピュータ7で前後輪
の回転速度差ΔNをもとに図12に対応する記憶テーブ
ルを参照することにより伝達トルクΔTが決定される
と、図13、図14に対応する記憶テーブルを順次参照
して、コントローラ18が出力しなければならないデュ
ーティ比Dの値が逆算されるようになっている。そし
て、図14で示すD1 〜D2 の範囲のデューティ比に応
じたクラッチ圧P1 〜P2が摩擦クラッチ66に供給さ
れると、摩擦クラッチ66の締結力に応じた所定のトル
ク配分比が、後輪:前輪=100%:0〜後輪:前輪=
50%:50%まで連続的に変化される。
【0046】次に、副変速機レバーのレンジ選択による
トランスファ22の駆動力伝達経路について説明する。
なお、副変速機レバーは、後2輪駆動Hiレンジ(以
下、2Hレンジと略称する。)、4輪駆動高速レンジ
(以下、4Hレンジと略称する。)、中立レンジ(以
下、Nレンジと略称する)、4輪駆動低速レンジ(4L
レンジ)の4つのモードが設定可能とされ、4Lレンジ
及び4Hレンジが選択されると、コントローラ18に2
ー4WDモードセンサ90から4輪駆動モード信号Dn
が入力されるようになっている。また、レンジ選択パタ
ーンは、2Hレンジ←→4Hレンジ←→Nレンジ←→4
Lレンジに設定可能とされている。
【0047】先ず、Nレンジを選択すると、カップリン
グスリーブ65aは、高速シフト用ギヤ65d、低速シ
フト用ギヤ65e及び4輪駆動用ギヤ80のいずれにも
噛合せず伝達経路が確保されないので、全車輪は駆動し
ない。また、2Hレンジを選択すると、コントローラ1
8に2ー4WDモードセンサ90から2輪駆動モード信
号Dn 及び高速シフト位置センサ86から高速シフト位
置検出信号SH が入力され、コントローラ18は油圧供
給制御を行わず、トランスファ22の入力ポート74に
クラッチ圧Pcは供給されない。そして、カップリング
スリーブ65aの内歯65a3 と高速シフト用ギヤ65
dが噛合するので、入力軸42の駆動力は高速シフト用
ギヤ65d、内歯65a3 、第1出力軸44の伝達経路
によって高速回転駆動力として伝達され、摩擦クラッチ
66のフリクションプレート66b及びフリクションデ
ィスク66dは締結されないので第2出力軸54への伝
達経路が確保されず、車両は高速2輪駆動状態で走行可
能となる。
【0048】また、4Hレンジを選択すると、コントロ
ーラ18に2ー4WDモードセンサ90から4輪駆動モ
ード信号Dn 及び高速シフト位置センサ86から高速シ
フト位置検出信号SH が入力され、コントローラ18は
デューティ比D1 〜D2 の範囲に応じた指令値の制御信
号CS0 をデューティ制御電磁弁128のソレノイド1
28dに出力してクラッチ圧力調整弁122を制御す
る。これにより、クラッチ圧調整弁122からP1 〜P
2 の範囲の二次圧が出力され、切替弁126を介してク
ラッチ圧Pcとして入力ポート74(摩擦クラッチ6
6)に供給される。そして、入力軸42の駆動力は高速
シフト用ギヤ65d、内歯65a3 、第1出力軸44の
伝達経路により高速回転駆動力として伝達され、第1出
力軸44の高速回転駆動力は、所定のトルク配分比で締
結された摩擦クラッチ66、第1のスプロケット68、
チェーン72、第2のスプロケット70、第2出力軸5
4の伝達経路により高速回転駆動力として伝達されるの
で、車両は高速4輪駆動状態で走行可能となる。
【0049】また、4Lレンジを選択すると、コントロ
ーラ18に2ー4WDモードセンサ90から4輪駆動モ
ード信号Dn 及び低速シフト位置センサ88から低速シ
フト位置検出信号SL が入力され、コントローラ18は
油圧供給制御を行わず、トランスファ22の入力ポート
74にクラッチ圧Pcが供給されない。そして、カップ
リングスリーブ65aの外歯65a4 及び低速シフト用
ギヤ65eが噛合し、同時に内歯65a3 及び4輪駆動
用ギヤ80が噛合する。そして、低速シフト用ギヤ65
eは遊星歯車機構62により入力軸42に対して減速回
転しているので、入力軸42の駆動力は、低速シフト用
ギヤ65e、外歯65a4 、内歯64a 3 、第1出力軸
44の伝達経路により減速回転駆動力として伝達され、
同時に、第1出力軸44の低速回転駆動力は、内歯64
3 、4輪駆動用ギヤ80、第1のスプロケット68、
チェーン72及び第2のスプロケット70、第2出力軸
54の伝達経路により減速回転駆動力として伝達される
ので、車両は低速4輪駆動状態で走行可能となる。
【0050】次に、本実施例の高低速切換え機構65に
ついて図3から図8を参照して説明する。副変速機レバ
ーの操作によりシフトスリーブ65bを低速位置Lに移
動させていくと、スリーブ規制ボール65cが係合溝6
5a6 に入り込んだ時点でカップリングスリーブ65a
の移動が停止し、シフトスリーブ65bの突部65b1
がスリーブ規制ボール65cを上方から押圧することに
より、係合溝65a6 へのスリーブ規制ボール65cの
押し込み動作が行われてカップリングスリーブ65aの
移動が規制される(図4参照)。これにより、低速シフ
ト用ギヤ65eと外歯65a4 とが噛合し、且つ内歯6
5a3 と4輪駆動用ギヤ80とが噛合しているカップリ
ングスリーブ65aの抜けを確実に防止することができ
る。
【0051】また、車両が4Lレンジを選択して走行中
に旋回した場合には、後輪の回転速度と比較して前輪の
回転速度が上回るので、内歯65a3 及び4輪駆動用ギ
ヤ80の噛み合い部分に前後輪の回転速度差の発生によ
ってこもりトルクTsが発生する。これにより、4レン
ジから4Hレンジへの切換え操作に影響を与えるおそれ
があるが、図7に示すように、こもりトルクTsの発生
により内歯65a3 及び4輪駆動用ギヤ80は軸線と所
定の角度θ1 をもって交差するテーパ面67a、69が
噛み合うので、内歯65a3 及び4輪駆動用ギヤ80の
噛合状態を解除させようとするスラスト方向の移動力
(スリーブ抜け力)Psが発生する。このように、内歯
65a3 及び4輪駆動用ギヤ80の噛み合い部分にこも
りトルクTsが発生しても、テーパ面67a、69の噛
み合いにより発生するスリーブ抜け力Psを利用するこ
とによって、スリーブ規制ボール65cの押し込み動作
を解除するだけの低い操作力で容易に4レンジから4H
レンジの切換え操作を行うことが可能となる。
【0052】さらに、本実施例では、4レンジを選択し
て走行している際には、外歯65a 4 及び低速シフト用
ギヤ65eの噛み合い部分に、前記スリーブ抜け力Ps
に抗するスラスト方向にスリーブ抜け防止力Peを発生
させて、スリーブ規制ボール65cが負担する抜け防止
力PB を低減させているとともに、4Lレンジから4H
レンジへの切換え操作時には、スリーブ抜け防止力Pe
を発生させずに操作力が容易となる構造としている。
【0053】すなわち、4Lレンジを選択して走行する
際に、カップリングスリーブ65aの抜けを防止してい
るスリーブ規制ボール65cには、図8に示すように、
突部65b1 からの押圧力Pt に保持されながら、前述
したスラスト方向のスリーブ抜け力Psに対抗して抜け
防止力PB を発生している。ここで、自動変速機20の
トルクコンバータからエンジントルクTeが出力軸56
を介して入力軸42に伝達されてくるが、4Lレンジの
選択により噛合する外歯65a4 及び低速シフト用ギヤ
65eは、図6に示したように、軸線と所定の角度θ2
をもって交差するテーパ面71a、73aが噛み合って
いるので、内歯65a3 及び4輪駆動用ギヤ80の噛合
状態を持続させようとするスラスト方向の移動力(スリ
ーブ抜け防止力)Peが発生する。これにより、スリー
ブ抜け力Psに抗するスラスト方向にスリーブ抜け防止
力Peが発生するので、スリーブ規制ボール65cが負
担する抜け防止力PB を低減させることができる。
【0054】また、4Lレンジから4Hレンジへの切換
え操作は自動変速機20がニュートラル状態とされた車
両の停車状態で行われるので、エンジントルクTeは入
力軸42に伝達されず、外歯65a4 及び低速シフト用
ギヤ65eの噛合部分においてスリーブ抜け防止力Pe
が発生しない。したがって、スリーブ抜け力Psのみを
利用することによって、スリーブ規制ボール65cの押
し込み動作を解除するだけの低い操作力を行うことが可
能となる。
【0055】次に、本実施例において使用した内歯65
3 及び4輪駆動用ギヤ80のテーパ面67a、69a
のテーパ角θ1 と、外歯65a4 及び低速シフト用ギヤ
65eのテーパ面71a、73aのテーパ角θ2 の設定
方法について述べる。まず、内歯65a3 及び4輪駆動
用ギヤ80の回転半径をr1 、テーパ面67a、69a
のスラスト方向の摩擦抵抗をμ1 、こもりトルクをTs
とすると、スリーブ抜け力Psは、 Ps=Ts/r1 ・(tanθ1 −μ1 )・cos2θ1 の式で求められる。
【0056】また、外歯65a4 及び低速シフト用ギヤ
65eの回転半径をr2 、テーパ面71a、73aのス
ラスト方向の摩擦抵抗をμ2 、エンジントルクをTeと
すると、スリーブ抜け防止力Peは、 Pe=Te/r2 ・(tanθ2 −μ2 )・cos2θ2 の式で求められる。
【0057】そして、Pe>Psとなるようにテーパ角
θ1 、θ2 を適宜設定する。これにより、自動変速機2
0からエンジントルクTeが入力軸42に伝達されてく
る4Lレンジを選択して走行する際には、スリーブ抜け
防止力Peが発生するのでスリーブ規制ボール65cが
負担する抜け防止力PB を低減させることができ、一
方、4Lレンジから4Hレンジへの切換え操作時には、
自動変速機20からエンジントルクTeが入力軸42に
伝達されてないのでスリーブ抜け防止力Pe=0とな
り、低い操作力でレンジの切換え操作を行うことが可能
となる。
【0058】なお、本実施例では、トルクコンバータ等
が組み込まれている自動変速機20を駆動力伝達系14
の構成部材として説明したが、エンジン10からの駆動
力を選択された歯車比で変速する変速機としても、同様
の作用効果を得ることができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の車両のトランスファ装置の高低速切換え機構は、
シフトレバーから入力される軸線方向の操作力によりシ
フトスリーブを低速位置まで移動していくと、このシフ
トスリーブと連動してカップリングスリーブも低速位置
まで移動し、この時点で、シフトレバーに保持力が付与
されるスリーブ規制ボールによりカップリングスリーブ
の移動が規制されるので、低速位置において低速用ギヤ
及び4輪駆動ギヤと噛合しているカップリングスリーブ
の抜けを確実に防止することができる。
【0060】また、カップリングスリーブを低速位置と
した車両走行中に旋回した場合には、前輪の回転速度が
後輪の回転速度を上回ることによって噛合している4輪
駆動ギヤ及びカップリングスリーブのドグ歯にこもりト
ルクが発生するが、本発明では、こもりトルクの発生に
より軸線と交差する角度をもつテーパ面に形成された歯
面どうしが噛み合い、4輪駆動ギヤから離間する方向に
カップリングスリーブにスラスト力が作用する。したが
って、このスラスト力をスリーブ抜け力として利用して
シフトスリーブを軸線方向に移動できるので、こもりト
ルク発生によるシフトレバーの操作に悪影響を与えるこ
とがなく、しかも、スリーブ規制ボールの保持力を解除
するだけの低い操作力で容易に低速位置から高速位置へ
シフトレバーの切換え操作を行うことできる。
【0061】また、請求項2記載のトランスファ装置の
高低速切換え機構は、請求項1記載の効果に加えて、カ
ップリングスリーブを低速位置として車両が走行する場
合には、低速用ギヤとカップリングスリーブのドグ歯と
の互いに噛み合う歯面どうしが軸線と交差する角度をも
つテーパ面に形成されているので、入力軸に伝達される
駆動力によって低速用ギヤからの離間を防止する方向に
カップリングスリーブにスラスト力が作用する。したが
って、このスラスト力をスリーブ抜け防止力として前述
したスリーブ抜け力と対抗させることにより、スリーブ
規制ボールが負担するカップリングスリーブの抜け防止
力を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る四輪駆動車の概略を示す構成図
である。
【図2】この発明に係るトランスファの構造を示す図で
ある。
【図3】この発明に係る高速位置に切換え操作された高
低速切換え機構を示す図である。
【図4】この発明に係る低速位置に切換え操作された高
低速切換え機構を示す図である。
【図5】この発明に係る低速用ギヤとカップリングスリ
ーブが噛合している状態を示す模式図である。
【図6】この発明に係る高速用ギヤとカップリングスリ
ーブが噛合している状態を示す模式図である。
【図7】高速用ギヤとカップリングスリーブが噛合部分
にこもりトルクが発生した状態を示す模式図である。
【図8】スリーブ規制ボールがシフトスリーブに押し込
まれて係合溝に入り込んでいる状態を示す図である。
【図9】この発明に係る油圧供給装置を示す回路図であ
る。
【図10】この発明に係る油圧供給装置で使用されてい
る切換弁を示す図である。
【図11】この発明に係るコントローラを示すブロック
図である。
【図12】前後輪回転数差に対する前輪側への伝達トル
クの制御特性グラフである。
【図13】油圧供給装置から供給されるクラッチ圧の変
化に応じて変化する前輪側への伝達トルクの制御特性グ
ラフである。
【図14】デューティ比に応じて変化するクラッチ圧の
制御特性グラフである。
【符号の説明】
20 変速機 42 入力軸 44 第1出力軸 62 減速機構 65a カップリングスリーブ 65a3 内歯(高速用ギヤと噛合するスリーブのドグ
歯) 65a4 外歯(低速用ギヤと噛合するスリーブのドグ
歯) 65b シフトスリーブ 65c スリーブ規制ボール 65d 高速用ギヤ 65e 低速用ギヤ 67a 4輪駆動ギヤのテーパ面と噛み合うカップリン
グスリーブドグ歯のテーパ面 69a 4輪駆動ギヤのテーパ面 71a 低速用ギヤのテーパ面 73a 低速用ギヤのテーパ面と噛み合うカップリング
スリーブドグ歯のテーパ面 80 4輪駆動ギヤ H 高速位置 L 低速位置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/28 - 17/36 B60K 23/00 - 23/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機から駆動力が伝達される入力軸に
    形成された高速用ギヤと、前記入力軸と連動する減速機
    構に形成されて入力軸の回転を減速して伝達する低速用
    ギヤと、後輪側と直結している第1出力軸に軸線方向に
    移動自在に配設され、且つ高速位置では前記高速用ギヤ
    と噛合するドグ歯を有するとともに、低速位置では前記
    低速用ギヤと噛合するドグ歯及び強制的に四輪駆動状態
    となる4輪駆動ギヤと噛合して前輪側と直結している第
    2出力軸を前記第1出力軸に駆動結合させるドグ歯を有
    するスリーブとを備えてなるトランスファ装置の高低速
    切換え機構において、 前記スリーブは、前記第1出力軸に軸線方向に移動自在
    とされて前記高速用ギヤ、低速用ギヤ及び4輪駆動ギヤ
    のそれぞれに噛合するドグ歯が形成されたカップリング
    スリーブと、このカップリングスリーブに同軸に外挿さ
    れ、且つシフトレバーから入力される軸線方向の操作力
    により移動して前記カップリングスリーブを低速位置か
    ら高速位置まで連動させるシフトスリーブと、前記カッ
    プリングスリーブの低速位置において前記シフトスリー
    ブに保持力が付与されて前記4輪駆動ギヤとカップリン
    グスリーブのドグクラッチの抜けを防止するスリーブ規
    制ボールとで構成されているとともに、 カップリングスリーブの低速位置において噛合する前記
    4輪駆動ギヤ及びカップリングスリーブのドグ歯は、4
    輪駆動ギヤの回転速度がカップリングスリーブの回転速
    度を上回った際に互いに噛み合う歯面どうしのみが、4
    輪駆動ギヤから離間する方向にカップリングスリーブに
    スラスト力を作用させる軸線と交差する角度をもったテ
    ーパ面に形成されていることを特徴とするトランスファ
    装置の高低速切換え機構。
  2. 【請求項2】 カップリングスリーブの低速位置におい
    て噛合する低速用ギヤ及びカップリングスリーブのドグ
    歯は、入力軸に駆動力が伝達される際に互いに噛み合う
    歯面どうしが、低速用ギヤからの離間を防止する方向に
    カップリングスリーブにスラスト力を作用させる軸線と
    交差する角度をもったテーパ面に形成されていることを
    特徴とする請求項1記載のトランスファ装置の高低速切
    換え機構。
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