JP3275222B2 - 位相同期発振器 - Google Patents

位相同期発振器

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JP3275222B2
JP3275222B2 JP03432494A JP3432494A JP3275222B2 JP 3275222 B2 JP3275222 B2 JP 3275222B2 JP 03432494 A JP03432494 A JP 03432494A JP 3432494 A JP3432494 A JP 3432494A JP 3275222 B2 JP3275222 B2 JP 3275222B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/099Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop
    • H03L7/0991Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop the oscillator being a digital oscillator, e.g. composed of a fixed oscillator followed by a variable frequency divider
    • H03L7/0992Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop the oscillator being a digital oscillator, e.g. composed of a fixed oscillator followed by a variable frequency divider comprising a counter or a frequency divider

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力信号の位相に同期
化させ、且つ安定な出力信号を得ることができる位相同
期発振器に関する。同期多重伝送システム等に於いて
は、主局から従属局へクロック信号を供給し、従属局は
受信したクロック信号に位相同期させたクロック信号を
発生し、そのクロック信号を用いて多重化データの伝送
処理を行うものである。その場合、従属局に於いては、
主局からのクロック信号に位相同期化させてクロック信
号を発生させる位相同期発振器を設けることになる。こ
の位相同期発振器の安定化と小型化とが要望されてい
る。
【0002】
【従来の技術】図11は従来例の説明図であり、101
は発振周波数が固定の発振器、102は位相比較器、1
03はパルスの挿入,削除により位相を制御する位相制
御回路、104はループフィルタ、105,106はM
分周する分周器、107はL分周する分周器である。
【0003】入力信号周波数及び出力信号周波数をf0
とすると、位相比較器102に於いては、f0 /Mの周
波数の信号について位相を比較し、位相比較出力信号を
ループフィルタ104を介して位相制御回路103に加
える。この位相制御回路103は、周波数2Lf0 の発
振器101の出力信号を、Lf0 の周波数としてパルス
の挿入削除を行うことにより、位相を制御するものであ
る。
【0004】図12は位相制御動作の説明図であり、
(a)は発振周波数が固定の発振器101の出力信号、
(b)はパルスの挿入,削除を行わない場合の位相制御
回路103の出力信号、(c)はパルスを挿入した場合
の位相制御回路103の出力信号、(d)はパルスを削
除した場合の位相制御回路103の出力信号を示す。
【0005】即ち、位相比較器102に於いて、それぞ
れM分周した入力信号と出力信号との位相を比較し、出
力信号の位相が遅れている場合は、その位相比較出力信
号に応じて、位相制御回路103に於いて(c)に示す
ようにパルスを挿入することにより、点線位置のパルス
の位相が矢印で示すように進むことになる。又これと反
対に、出力信号の位相が進んでいる場合は、位相比較出
力信号に応じて、位相制御回路103に於いて(d)に
示すようにパルスを削除することにより、点線位置のパ
ルスの位相を矢印で示すように遅らせることになる。こ
のような制御により、入力信号の位相に同期化させた出
力信号を得ることができる(例えば、米国特許第4,8
03,680号〔Rokrgo et al.,"Destuffing Circu
it witha Digital Phase−Locked Loop" 〕参
照)。
【0006】図13は従来例の説明図であり、一次巡回
型のループフィルタ114を設けた場合を示し、111
は発振器、112は位相比較器、113は位相制御回
路、115,116はM分周する分周器、117はL分
周する分周器、118はアップダウン・カウンタ、11
9はカウンタ制御部である。
【0007】ループフィルタ114は、位相比較器11
2の位相比較出力信号が進み位相を示すか遅れ位相を示
すかに応じて、アップダウン・カウンタ118にアップ
カウントさせるか又はダウンカウントさせるかを制御
し、そのカウント内容が予め定めた例えばNとなると、
カウンタ118をリセットし、且つ位相制御回路113
に於けるパルスの挿脱を制御するものである。例えば、
出力信号がN回連続して進み位相であると、カウンタ1
18はリセットされると共に、位相制御回路113に於
いてパルスを削除し、それによって出力信号位相を遅ら
せて、入力信号に出力信号の位相を同期化させるもので
ある(例えば、前記米国特許又は、小川他「ディジタル
位相同期系を用いたスタッフジッタの抑圧」,信学論,
'77/7,Vol.J60−B,No.7,pp461 〜
468 参照)。
【0008】図14は従来例の説明図であり、二次型の
ループフィルタ124を設けた場合を示し、121は発
振器、122は位相比較器、123は位相制御回路、1
25,126はM分周する分周器、127はL分周する
分周器、128は一次型フィルタ、129は二次型フィ
ルタ、130,132,134はアップダウン・カウン
タ、131,133はカウンタ制御部、135はレート
マルチプライヤ、136はオア回路である。
【0009】一次型フィルタ128からオア回路136
を介して位相制御回路123を前述の図13に示す構成
の場合と同様に制御し、二次型フィルタ129により位
相制御回路123に於ける制御を平均化させて、出力信
号のジッタを抑圧しようとするものである(例えば、前
記米国特許参照)。
【0010】又入力信号と出力信号との位相を、多値量
子化位相比較器を用いた位相同期ループ回路も知られて
いる。即ち、入力信号と出力信号との位相の遅れ進みの
判定のみでなく、遅れ量又は進み量を示す位相比較出力
信号を用いて、位相同期化するものである(例えば、鈴
木 他「多値量子化位相比較器を用いた全ディジタル線
形PLL」,信学論, '82/3,Vol.J65−
B,No.3,pp317 〜323 参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ディジタルPLL(位
相同期ループ回路)は、高安定且つ無調整化が可能であ
り、LSI(大規模半導体集積回路)化にも適している
から、小型化することが可能である。又周波数安定度の
高いPLLを構成しようとする場合、ループ帯域幅を狭
くし、又ループ利得を小さくして、伝送路等による入力
信号の変動の影響を排除することが必要である。
【0012】しかし、ループ帯域幅を狭くし、ループ利
得を小さくした場合、そのPLLは周波数追従特性が低
下し、入力周波数が大きく変化した場合には、同期外れ
を生じる場合がある。即ち、広い周波数引込み範囲を有
するPLLを構成することができなくなる。又ループ帯
域幅を狭くした状態で、ループ利得を大きくした場合
は、ダンピング・ファクタが悪くなり、それによって、
出力周波数が安定しなくなる問題がある。
【0013】又反対に、ループ帯域幅を広くした場合
は、伝送路等による入力周波数の僅かな変化にも追従し
てしまう為、高安定なPLLを構成することができなく
なる。即ち、PLLは前述のような相反する特性を持つ
ものであるから、所要の安定度(5×10-9程度)を満
足するものが実現されていない。目標特性としては、周
波数引込み範囲が±20ppm、短期安定度が5×10
-9、ジッタ耐力が1.5UI(Unit Interval )で1
0〜150Hz程度が要望され、且つ小型で高精度な制
御を可能とする為に、リニアな位相差検出、周波数検出
並びに周波数制御を行う必要がある。しかし、前述の各
従来例は、このような要求を満足する特性を得ることは
できなかった。
【0014】又前述のように、高い安定度と広い周波数
引込み範囲との矛盾した条件に於いて、アナログPLL
はその実現の限界を超えたものとなっている。又ディジ
タル回路は、離散的な値を取扱うものであるから、アナ
ログ回路に匹敵するようなリニアな制御を行うことがで
きないとされている。本発明は、ディジタルPLLに於
いて等価的にリニアな制御を可能とし、高安定且つ高精
度の位相同期発振器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の位相同期発振器
は、図1を参照して説明すると、(1)一定の発振周波
数の発振器1の出力信号と入力信号とを加え、前記出力
信号を分周した信号と前記入力信号との位相を比較し
て、前記出力信号の分周比を制御する入力段位相同期ル
ープ回路2と、前記発振器1の出力信号を分周した信号
と前記入力信号との位相を比較して求めた位相比較情報
の一定時間毎の平均値を前記入力信号の平均周波数情報
として出力する平均周波数計算部3と、前記発振器1の
出力信号と、前記平均周波数計算部3からの平均周波数
情報と、前記入力信号とを加え、前記平均周波数情報に
より前記入力信号の周波数と前記発振器1の出力信号を
分周した信号の周波数とをほぼ一致させるように前記発
振器1の出力信号を分周する分周比を制御した後、前記
入力信号と前記発振器1の出力信号を分周した信号との
位相を比較した位相比較出力信号により前記発振器1の
出力信号を分周する分周比を制御して、前記入力信号に
位相同期した信号を出力する出力段位相同期ループ回路
4とを備えている。
【0016】又(2)入力段位相同期ループ回路2は、
発振器1の出力信号を分周する可変分周器5と、この可
変分周器5の分周出力信号と入力信号を分周した信号と
の位相を比較する位相比較器6と、この位相比較器6の
位相比較出力信号を基に可変分周器5の分周比を切替
え、且つ位相比較情報を平均周波数計算部3に加える分
周制御部7とを有するものである。
【0017】又(3)平均周波数計算部3は、入力段位
相同期ループ回路2の分周制御部7からの位相比較情報
による進み制御数又は遅れ制御数をカウンタとする制御
数カウンタ8と、この制御数カウンタ8の所定時間毎の
カウント数を順次記憶する複数段の領域を有するメモリ
9と、このメモリ9の複数段の領域に格納されたカウン
ト数の平均値を求めて入力信号の平均周波数情報とする
平均値算出部10とを有するものである。
【0018】又(4)メモリ9は、制御数カウンタ8の
カウント数を順次格納して平均値を求める為の複数段の
領域の前段に、複数段の領域からなる保護領域を設け、
この保護領域を介して制御数カウンタ8のカウント数
を、平均値を求める為の複数段の領域へシフトして順次
格納する構成とすることができる。
【0019】又(5)平均値算出部10は、前記制御数
カウンタ8のカウント数をメモリ9に入力する毎に、メ
モリ9の複数段の領域に格納されたカウント数の平均値
を求める構成とすることができる。
【0020】又(6)出力段位相同期ループ回路4は、
入力信号又はこの入力信号を分周した信号と、同期化出
力信号又はこの同期化出力信号を分周した信号との位相
を比較する位相比較器11と、発振器1の出力信号を分
周する可変分周器12と、位相比較器11の位相比較出
力信号と平均周波数計算部3からの平均周波数情報とを
基に、可変分周器12の分周比を制御する分周制御部1
3とを備えている。
【0021】又(7)出力段位相同期ループ回路4は、
位相比較器11の位相比較出力信号を一定時間積分して
順次書込むメモリと、このメモリに格納された複数回の
積分値を平均化して平均位相を求める平均位相差算出部
と、この平均位相差算出部からの平均位相差にゲインを
乗じてオフセット値を求めるオフセット算出部と、この
オフセット算出部からのオフセット値を平均周波数計算
部3からの平均周波数情報による中心制御値に加算して
可変分周器13の分周比を制御する制御値とする構成を
備えている。
【0022】又(8)出力段位相同期ループ回路4は、
中心制御値とオフセット値とを加算し、更に正負複数種
類の微小値を、平均位相差に応じて選択して加算し、加
算出力を可変分周器13の分周比を制御する制御値とす
る構成を備えている。
【0023】又(9)出力段位相同期ループ回路4は、
正負複数種類の微小値を、平均位相差算出部からの平均
位相差に対応して選択し、中心制御値とオフセット値と
を加算した値に更に加算し、可変分周器13の分周比を
制御する制御値とする構成を備えている。
【0024】又(10)出力段位相同期ループ回路4
は、入力信号の周波数変化に伴う平均周波数情報による
中心制御値の変化に対して、変化分に1以下の値のゲイ
ンを乗算して加算する構成を備えている。
【0025】又(11)出力段位相同期ループ回路4
は、入力信号にほぼ同期し、位相差が所定値以下に小さ
くなった時に、オフセット値を零とし、平均位相差に対
応して選択した正負複数種類の微小値を中心制御値に監
査する構成を備えている。
【0026】又(12)出力段位相同期ループ回路4
は、位相比較器11の位相比較出力信号を加えるメモリ
を含むループフィルタの時定数を長く且つループゲイン
を低く設定し、平均周波数情報による中心制御値が所定
値以上変化した時に、周波数同期が外れたことを示す周
波数ロックアラーム信号を出力する構成を備えている。
【0027】又(13)出力段位相同期ループ回路4
は、周波数ロックアラーム信号を出力した時に、位相比
較器11及びループフィルタを構成するメモリのデータ
を総てリセットする構成を備えている。
【0028】又(14)出力段位相同期ループ回路4
は、周波数ロックアラーム信号を出力した時に、中心制
御値の更新を継続し、この中心制御値に対応する周波数
と平均周波数情報による周波数との差分が所定値以下と
なった時に、周波数ロックアラーム信号の出力を停止さ
せる構成を備えている。
【0029】又(15)出力段位相同期ループ回路4
は、位相比較器11に於ける位相比較結果が一定値以上
の時に、位相外れ状態と判定し、周波数ロックアラーム
信号を出力するトリガとする構成を備えている。
【0030】又(16)出力段位相同期ループ回路4の
位相比較器11は、入力信号と可変分周器12の出力信
号とをサンプリングクロック信号により同期化した後、
位相を比較して多値量子化する構成を備えている。
【0031】又(17)出力段位相同期ループ回路4の
位相比較器11は、入力信号と可変分周器12の出力信
号との位相比較出力信号を、この位相比較出力信号に対
して順次位相がずれる状態となるサンプリングクロック
信号を用いてサンプリングし、このサンプリングによる
出力信号の合成値を基に、位相差を求める構成を備えて
いる。
【0032】又(18)出力段位相同期ループ回路4
は、ジッタ振幅或いはジッタ周波数を検出するジッタ検
出部を備え、このジッタ検出部により検出したジッタ周
波数が低い場合或いはジッタ振幅が大きい場合は、位相
比較器11の位相比較出力信号を加えるループフィルタ
の時定数を長くし、ジッタ周波数が高い場合或いはジッ
タ振幅が小さい場合は、ループフィルタの時定数を短く
するように制御する構成を備えている。
【0033】又(19)出力段位相同期ループ回路4
は、ジッタ検出部により検出したジッタ周波数或いはジ
ッタ振幅に対応して、ループフィルタの時定数を複数段
階に切替える構成を備えている。
【0034】又(20)ホールドオーバ信号により、平
均周波数計算部3のメモリ9の内容の更新を停止し、且
つ出力段位相同期ループ回路4の位相比較器11に於け
る位相比較動作を停止し、可変分周器12の分周出力周
波数を維持させる構成を備えている。
【0035】
【作用】
(1)入力段位相同期ループ回路2は、発振器1の出力
信号を分周した信号と入力信号との位相を比較し、その
位相比較結果に応じて可変分周器5の分周比を制御し
て、位相を同期化するものである。又平均周波数計算部
3は、位相比較情報を基に入力信号の平均周波数を求め
る。例えば、位相比較情報が継続して進み位相を示す時
は、入力信号の平均周波数が低くなった場合に相当し、
遅れ位相を示す時は、入力信号の平均周波数が高くなっ
た場合に相当することになる。又出力段位相同期ループ
回路4は、発振器1の出力信号を分周した信号と入力信
号との位相を比較して平均位相差を求め、この平均位相
差と平均周波数情報による中心制御値とを基に可変分周
器12の分周比を制御して、入力信号の位相に同期した
出力信号を得るものである。
【0036】(2)又入力段位相同期ループ回路2は、
発振器1の出力信号を可変分周器5により分周し、位相
比較器6に於いて入力信号の位相と比較し、分周制御部
7は、進み位相又は遅れ位相を示す位相比較出力信号を
基に可変分周器5の分周比を制御して、入力信号の位相
に同期化させる。
【0037】(3)又平均周波数計算部3は、分周制御
部7からの位相比較情報を基に、入力信号の平均周波数
を求めるものであり、進み制御数と遅れ制御数とを含む
位相比較情報の中の所定時間内の例えば進み制御数を制
御数カウンタ8によってカウントし、メモリ9に順次格
納し、平均値算出部10に於いてメモリ9に格納された
複数のカウント内容の平均値を求める。この平均値は平
均周波数に対応した値を示す。
【0038】(4)又出力段位相同期ループ回路4は、
可変分周器12により分周した発振器1の出力信号と入
力信号との位相、或いはそれらを更にそれぞれ分周した
信号の位相を位相比較器11に於いて比較し、平均位相
差を求める。分周制御部13は、この平均位相差と、平
均周波数計算部3からの平均周波数情報とを基に、可変
分周器12の分周比を制御し、入力信号の位相に同期化
し、且つジッタを抑圧した出力信号を得ることができ
る。
【0039】
【実施例】図2は本発明の説明図であり、21は発振
器、22は入力段位相同期ループ回路、23は平均周波
数計算部、24は出力段位相同期ループ回路、25は可
変分周器、26は位相比較器、27は分周制御部、28
は進み制御数カウンタ、29はメモリ、29aは平均値
算出領域、29bは保護領域、30は平均値算出部、3
1は位相比較器、32は可変分周器、33は積分回路、
34はメモリ、35は平均位相差算出部、36はオフセ
ット算出部、37は中心制御値処理部、38は加算器、
39は±Δf算出部、40は平均制御部である。
【0040】積分回路33とメモリ34と平均位相差算
出部35とオフセット算出部36と中心制御値処理部3
7と加算器38と±Δf算出部39と平均制御部40と
により、図1の分周制御部13を構成した場合を示し、
又平均周波数計算部23のメモリ29を、複数段の平均
値算出領域29aと複数段の保護領域29bとにより構
成した場合を示す。
【0041】発振器21は、例えば、51.84MHz
の発振周波数を有し、入力信号は、例えば、1.544
MHzの場合を示す。従って、可変分周器25,32
は、例えば、33分周と34分周とに切替える構成を有
するものである。即ち、 51.84MHz÷33=1.571MHz(+17,
428ppm) 51.84MHz÷34=1.525MHz(−12,
496ppm) となり、例えば、10回の33分周に対して34分周を
13回行い、平均化することにより、51.84MHz
を1.544MHzに分周することができる。それによ
って、入力信号に対して、±10,000ppm(±1
%)以上の広い周波数範囲にわたって追従させることが
できる。
【0042】入力段位相同期ループ回路22は、可変分
周器25により分周した発振器21の出力信号と入力信
号との位相を位相比較器26により比較し、その位相比
較出力信号を分周制御部27に加え、分周制御部27は
可変分周器25の分周比を、位相比較出力信号が進み位
相を示す時は34分周、遅れ位相を示す時は33分周に
制御する。1クロック信号毎の位相の進み,遅れを示す
位相比較情報を分周制御部27から平均周波数計算部2
3に加える。
【0043】平均周波数計算部23は、1クロック信号
毎の位相比較情報をメモリに書込んで、平均値を求める
ことも可能であるが、メモリ容量が比較的大きくなるか
ら、一定時間、例えば、0.5秒間計数し、その結果を
メモリ29に加える場合を示している。又0.5秒は、
分周クロック信号で、772,000クロック数とな
り、0.5秒間に於ける分周制御による進み制御数と遅
れ制御数との和は一定の772,000となる。従っ
て、進み制御数のみを進み制御数カウンタ28によりカ
ウントすることにより、分周した発振器21の出力信号
に対する入力信号の位相の状態が判ることになる。な
お、遅れ制御数のみをカウントする遅れ制御数カウンタ
とすることも勿論可能である。
【0044】前述のように、進み制御数カウンタ28に
より、0.5秒間の位相比較情報を計数し、例えば、1
6秒間の平均をとる為に、メモリ29の平均値算出領域
29aを32段構成とする。従って、この場合の制御精
度は、1/51.84〔MHz〕/16〔秒〕=1.2
〔ns〕=0.0012〔ppm〕となる。又メモリ2
9はアドレス制御或いはシフトクロック信号によって3
2段の平均値算出領域29a内に進み制御数カウンタ2
8のカウント内容を順次シフトし、その平均値算出領域
29aのカウント内容を平均値算出部30に於いて加算
した後割算して平均値を求める。
【0045】又入力信号断の場合、ホールドオーバ信号
をメモリ29と±Δf計算部39とに加え、メモリ29
に於ける更新を停止し、且つ±Δf計算部39の±Δf
を零とする。それによって、可変分周器32からその時
点の周波数を維持して出力することができる。又±Δf
は、制御精度の倍数として、例えば、±3(±0.00
12ppm×n,n=3)とすることができる。又入力
信号断と同時にメモリ更新停止の制御が可能の場合は、
保護領域29bを設けなくても平均値算出領域29aの
更新を停止できるが、入力信号断検出によるメモリ更新
停止命令が、外部からソフトウェアの制御によって行わ
れる場合は、平均値算出領域29aの前段に、保護領域
29bを例えば3段(0.5秒毎にカウント内容を書込
むから、3段で1.5秒の長さに相当する)設けて、メ
モリ更新停止の遅延による平均値算出に於ける問題を回
避することができる。
【0046】又平均値算出部30に於いて進み制御数の
平均値を求めることにより、入力信号の平均周波数を求
めることができるもので、例えば、前述のように、進み
制御数と遅れ制御数との和を23とすると、進み制御数
が13の場合に、即ち、16秒間に於ける進み制御数の
平均値が13/23の時に、入力信号の平均周波数は
1.544MHzであることが判る。
【0047】平均値算出部30に於いて求めた値を平均
周波数情報として出力段位相同期ループ回路24に入力
する。出力段位相同期ループ回路24は、中心制御値処
理部37に於いて平均周波数計算部23からの平均周波
数情報を中心制御値とし、加算器38に加える。又位相
比較器31は、可変分周器32の分周出力信号と入力信
号との位相を比較するもので、例えば、1.544MH
zの周波数帯に於ける位相比較ではなく、16分周した
96.5kHzの周波数帯に於いて位相比較を行うこと
ができる。
【0048】又位相比較出力信号を積分回路33に於い
て一定時間、例えば、0.0424秒間積分し、その積
分出力信号をメモリ34に書込む。このメモリ34は、
例えば、12段構成(0.0424秒×12=1.01
76秒)とし、0.0424秒間の積分出力信号を順次
シフトして12回分メモリ34に書込み、その12回分
の積分出力信号を平均位相差算出部35に於いて合計
し、その合計出力信号を1/12として平均位相差とす
る。
【0049】又オフセット算出部36は、平均値位相差
にゲインを乗算して位相同期を行う為のオフセット値を
算出する。このオフセット値を中心制御値処理部37か
らの中心制御値に加算器38に於いて加算し、出力段位
相同期ループ回路24の制御値とする。
【0050】中心制御値の更新時間(0.5秒)に同期
して、最終制御値を求めることになるが、中心位相付近
に於ける位相制御は、低ゲインで頻繁に行う必要がある
為、最終制御値に対して、微小値の±Δf(例えば、±
3=±0.0036ppm)の+Δfか−Δfかを、平
均位相差を算出する毎に選択して加算する。即ち、加算
器38の加算出力信号を、±Δf算出部39を介して平
均制御部40に加え、平均位相差算出部35からの選択
信号に従って、+Δfか−Δfかを選択して、最終制御
値に加算する。この場合、+Δfと−Δfとの2種類の
微小値を用いて選択する場合を示すが、更に多数の異な
る値の微小値を選択できるように構成することも可能で
ある。
【0051】平均制御部40に於いては、平均位相差に
対応した+Δf又は−Δfを選択加算した制御値を平均
化して可変分周器32を制御するものである。この可変
分周器32は、発振器21からの51.84MHzの信
号を33分周又は34分周するものであり、51.84
MHzの1パルス分(19.29ns)のジッタを有す
ることになるが、この場合のジッタ成分は高周波成分の
みとなるから、図示を省略した次段のバンドパス・フィ
ルタ或いはアナログ位相同期ループ回路によって容易に
ジッタを抑圧することができる。
【0052】図3は本発明の実施例の制御値計算の説明
図であり、発振器21の出力信号と入力信号とを入力段
位相同期ループ回路22に加えて位相同期化を行わせ、
その時の位相比較情報を平均周波数計算部23に加えて
入力信号の平均周波数を求め、その平均周波数情報を出
力段位相同期ループ回路24の中心制御値処理部37に
加えて、中心制御値とするものであり、その場合の平均
周波数に対応する値をそのまま中心制御値として処理す
ると、入力信号の切替え等による中心周波数の変化が急
激となる。
【0053】そこで、出力段位相同期ループ回路24内
に於いて41〜45に示す処理を行うものである。即
ち、平均周波数の変化による前回の中心制御値と今回の
中心制御値との差分を求め、その差分の例えば1/8を
ゲイン1とする(41)。この場合、差分を割る値は8
以外の値とすることも可能である。そして、前回の中心
制御値にゲイン1を加算して、今回の中心制御値とする
(42)。従って、入力信号の周波数の急激な変化に対
して、中心制御値を例えば差分の1/8のステップで変
化させることができるから、出力信号の周波数の変化を
滑らかにすることができる。
【0054】又平均位相差算出部35,オフセット算出
部36等により位相誤差を求め(45)、この位相誤差
に対応したゲイン2(オフセット)を中心制御値に加算
して周波数制御値とする(43)。この周波数制御値に
よって可変分周器32の分周比を制御して、発振器21
の出力信号を分周する(44)。又位相誤差が小さくな
る方向の制御が行われる場合のみゲイン1を出力し、位
相誤差が助長される方向の制御が行われる場合は、ゲイ
ン1を零とするように、位相誤差に対応して、点線で示
す経路によってゲイン1を算出する構成を制御すること
ができる。又位相誤差が所定値以下に減少した時はゲイ
ン2を零とすることができる。
【0055】図4は本発明の実施例の分周制御部の要部
説明図であり、22は入力段位相同期ループ回路、23
は平均周波数計算部、31は位相比較器、46は差分算
出部、47はゲイン算出部、48は周波数ロックアラー
ム回路、49はゲイン制御部、50は中心制御値算出
部、51は中心制御値更新部、52は周波数制御値算出
部、53はループフィルタ、54はゲイン算出部、55
は周波数制御値比較部、56,57は初期値計算部、5
8,59はアンド回路、60はオア回路である。
【0056】位相比較器31は、例えば、1.544M
Hzの入力信号を16分周して96.5kHzとし、又
可変分周器32(図2参照)の出力信号を16分周して
96.5kHzとして位相比較を行い、又瞬間位相差が
所定値より大きい場合は、位相同期外れに相当するか
ら、アンロック1信号を出力する構成を有し、又位相比
較出力信号を加えるループフィルタ53は、メモリ34
(図2参照)等を含み、位相比較器31からの位相比較
信号を多値量子化して、平均位相差情報を求め、その平
均位相差情報をゲイン算出部54に加え、又平均位相差
が所定値より大きい場合は、位相同期外れに相当するか
ら、アンロック2信号を出力する。又平均位相差が何れ
の方向かを示す+制御信号と−制御信号との何れかを出
力し、+制御信号をアンド回路58に加え、又−制御信
号をアンド回路59に加える。又±Δf選択信号を出力
する。この±Δf選択信号は平均制御部40(図2参
照)に加えられる。又瞬間位相差等に対応してループフ
ィルタの時定数(ループフィルタ長)の切替制御を行う
構成を備えている。
【0057】又平均周波数計算部23から位相同期外れ
等に基づいたメモリアラーム信号が発生すると、そのメ
モリアラーム信号を周波数ロックアラーム回路48に加
える。又差分算出部46は、平均周波数計算部23から
の平均周波数情報を基に形成した中心制御値と、中心制
御値更新部51に於ける前回の中心制御値との差分を求
め、その差分情報をゲイン算出部47に加える。
【0058】このゲイン算出部47は、差分算出部46
からの差分が8以上の場合に、ゲイン=差分÷8とし、
差分が7以下の場合に、ゲイン=1として出力する。又
差分の正負に応じて、ゲインを中心制御値に加算するか
減算するかを示す+ゲイン制御信号又は−ゲイン制御信
号を出力し、+ゲイン制御信号をアンド回路58に、又
−ゲイン制御信号をアンド回路59にそれぞれ加える。
【0059】又ゲイン算出部47からのゲインが加えら
れるゲイン制御部49は、オア回路60からの制御信号
に応じて、ゲイン=差分÷8をゲイン1信号とするか、
又はゲイン=1をゲイン1信号とするかを選択出力して
中心制御値算出部50に加える。又周波数ロックアラー
ム回路48は、平均周波数計算部23からのメモリアラ
ーム信号により、位相同期外れと判定して周波数ロック
アラーム信号FLAを出力する。
【0060】この周波数ロックアラーム信号FLAによ
り、位相比較器31は位相比較動作を停止し、又ループ
フィルタ53は、メモリ等の内部回路をリセットし、又
ゲイン算出部54は、ゲイン2信号を零とする。このゲ
イン2信号は、ループフィルタ53からの平均位相差
が、例えば、20ns以下を不感帯として零とし、それ
より大きい場合に、平均位相差÷19.29〔ns〕と
する。これは、51.84MHzのクロック信号による
平均位相差を示すカウント数に相当し、図2に於けるオ
フセットに対応する。
【0061】又周波数ロックアラーム信号FLA又は+
サイン制御信号と+制御信号との論理積或いは−サイン
制御信号と−制御信号との論理積がオア回路60からゲ
イン制御部49に加えられ、それにより、ゲイン制御部
49はゲイン算出部47からのゲインを強制的に1とし
て中心制御値算出部50に加える。即ち、アンド回路5
8,59の出力信号が“1”となる場合、制御が発散す
る方向に向かう場合であるから、ゲインを強制的に1と
する。この場合、ゲインを零とすることも可能である
が、同期化する為には、零より1の方が安定化する。
【0062】中心制御値更新部51は、中心制御値算出
部50が前回の中心制御値にゲイン1信号を加算して今
回の中心制御値とした値に更新するもので、この中心制
御値に対して、周波数制御値算出部52に於いてゲイン
算出部54からのゲイン2信号を加算して周波数制御値
とする。この周波数制御値に対して、初期値計算部5
6,57に於いて±Δfを求める。又周波数制御値比較
部55に於いて前回の周波数制御値と今回の周波数制御
値とを比較し、同一の場合は、初期値計算部56,57
に於ける計算は不必要となるから、初期値計算部56,
57に対して初期値計算停止信号を加える。同一以外の
場合は、初期値計算部56,57に於いて+Δf,−Δ
fを計算する。
【0063】図5は本発明の実施例の出力段位相同期ル
ープ回路の概要説明図であり、61はf+Δf算出部、
62はf−Δf算出部、63はセレクタ、64はループ
フィルタ、31は位相比較器(図2及び図3参照)であ
る。平均周波数計算部23に於いて求めた平均周波数を
fとし、前述の初期値計算部56,57に於いて求めた
微小値を+Δf,−Δfとして、f+Δf算出部61と
f−Δf算出部62とに於いて算出したf+Δfとf−
Δfとを、ループフィルタ64からの平均位相差に従っ
てセレクタ63に於いて選択して出力信号とする。この
出力信号と入力信号とを位相比較器31に於いて位相比
較し、ループフィルタ64に於いて前述のように平均位
相差を求める。
【0064】この場合、平均位相差に従って平均周波数
fに微小値の+Δf又は−Δfを加算した出力信号が得
られ、この出力信号に±Δfのジッタ成分を含むことに
なるが、これは前述のように高周波成分のみであるか
ら、図示を省略したフィルタ等によって容易に除去する
ことができる。
【0065】図6は本発明の実施例の位相比較動作説明
図であり、(a)は96.5kHzに分周した出力信
号、(b)は96.5kHzに分周した入力信号、
(c)は位相比較出力信号、(d)は51.84MHz
のサンプリングクロック信号を示し、(e)は位相比較
出力信号を拡大して示し、(f)#1〜#11はサンプ
リングクロック信号を拡大して示す。
【0066】前述のように、発振器11(図2参照)の
出力周波数を51.84MHzとし、入力信号は1.5
44MHzとすると、それらは8kHzを周期として同
期することになり、その間では少しずつ位相がずれる周
波数関係となる。従って、出力段位相同期ループ回路2
4の位相比較器31(図2又は図3参照)に於いて、例
えば、図6の(c)に示す位相比較出力信号が、(e)
に示すように、5nsの位相差を示す場合、51.84
MHzのサンプリングクロック信号(19.29ns)
によりサンプリングすると、(f)#1〜#11に於け
る白丸印で示すようにサンプリングクロック信号の立上
りで位相比較出力信号をサンプリングしない場合と、黒
丸印で示すようにサンプリングクロック信号の立上りで
位相比較出力信号をサンプリングする場合とが生じる。
【0067】従って、サンプリングクロック信号の所定
周期内に於ける位相比較出力信号をサンプリングしてカ
ウントし、そのカウント数を平均位相差とすることがで
きる。それによって、位相差をサンプリングクロック信
号の周期19.29nsより短い例えば数ns或いはそ
れ以下の微小な位相差を求めることが可能となる。即
ち、アナログ処理に於けるリニアな位相比較に相当する
精度で位相差を求めることができる。
【0068】図7は本発明の実施例の位相比較器の説明
図であり、FF1〜FF4はDフリップフロップ、FF
5,FF6はJ−Kフリップフロップ、AND1〜AN
D4はアンド回路である。DフリップフロップFF1〜
FF4には図示を省略した前述のサンプリングクロック
信号を加え、入力信号R1と出力信号V1とをDフリッ
プフロップFF1〜FF4によってサンプリングクロッ
ク信号に同期化するものである。
【0069】アンド回路AND1は、Dフリップフロッ
プFF1の非反転出力信号とDフリップフロップFF2
の反転出力信号とを入力して、入力信号R1の立上りを
検出するものであり、又アンド回路AND3は、Dフリ
ップフロップFF3の非反転出力信号とDフリップフロ
ップFF4の反転出力信号とを入力して、出力信号V1
の立上りを検出するものである。又アンド回路AND1
の非反転出力信号をアンド回路AND2とJ−Kフリッ
プフロップFF6のK端子とに入力し、アンド回路AN
D1の反転出力信号はアンド回路AND4を入力する。
又アンド回路AND3の非反転出力信号をアンド回路A
ND4とJ−KフリップフロップFF5のK端子とに入
力し、反転出力信号をアンド回路AND2に入力する。
【0070】又アンド回路AND2にJ−Kフリップフ
ロップFF6の反転出力信号を入力し、アンド回路AN
D4にJ−KフリップフロップFF5の反転出力信号を
入力するから、アンド回路AND2の出力信号は、入力
信号R1の立上りから出力信号V1の立上りまでの期
間、“1”となる。同様に、アンド回路AND4の出力
信号は、出力信号V1の立上りから入力信号の立上りま
での期間、“1”となる。従って、J−Kフリップフロ
ップFF5の非反転出力信号U1は、出力信号V1に対
して入力信号R1が進み位相で、且つその位相差を示す
信号となる。同様に、J−KフリップフロップFF6K
の非反転出力信号D1は、出力信号V1に対して入力信
号R1が遅れ位相で、且つその位相差を示す信号とな
る。
【0071】J−KフリップフロップFF5,FF6の
非反転出力信号U1,D1を位相比較出力信号として、
図6について説明したように、周期19.29nsのサ
ンプリングクロック信号によってサンプリングすること
により、数ns或いはそれ以下の位相差を検出すること
ができる。又この実施例の位相比較器は、構成が比較的
簡単で且つ解析も容易であるから、高精度で且つ安定に
位相比較を行うことができる。
【0072】図8は本発明の実施例のループフィルタの
制御条件説明図であり、瞬間位相差検出個数と位相差と
ループフィルタ長(ループフィルタの時定数)と最大ワ
ンダとの関係を示し、出力段位相同期ループ回路24の
位相比較器31(図2又は図3参照)に於いて、入力信
号と出力信号との瞬間位相差検出個数、即ち、図6につ
いて説明したように、サンプリングクロック信号による
位相比較出力信号のサンプリング数が、7より小さい場
合、7以上の場合、12以上の場合、136以上の場合
について、ループフィルタ長を0.34s,0.68
s,1.02s及び同期外れとする構成の場合を示す。
【0073】図9は本発明の実施例のループフィルタ長
の制御説明図であり、定常状態、即ち、瞬間位相差検出
個数が+側又は−側に7より小さい場合、ループフィル
タ長を最小の0.34秒とする。又瞬間位相差検出個数
が+側又は−側に136以上の場合は、周波数同期外れ
として、アンロック信号を出力する(図4参照)。又定
常状態から瞬間位相差検出個数が増加して+側又は−側
に7以上となると、ループフィルタ長を0.34秒から
0.68秒に直ちに切替える。その状態から更に瞬間位
相差検出個数が増加して+側又は−側に12以上となる
と、ループフィルタ長を0.68秒から直ちに1.02
秒に切替える。又このループフィルタ長の状態から瞬間
位相差検出個数が減少して、+側又は−側に12より小
さく、且つ7以上となると、前の1.02秒のループフ
ィルタ長を1秒間保持し、瞬間位相差検出個数が+側又
は−側に12以上に増加しなければ、ループフィルタ長
を0.68秒に切替える。同様にして、その状態から瞬
間位相差検出個数が減少して定常状態となった場合も、
前のループフィルタ長を1秒間保持し、定常状態を継続
している場合は、ループフィルタ長を定常状態の0.3
4秒に切替える。この1秒間の保護時間は、システム構
成等に対応して1秒間以外の時間に選定することができ
る。
【0074】又ジッタ周波数は、位相比較器31(図2
又は図4参照)に於いて求めた位相比較出力信号の位相
の進み,遅れの交差回数を計数することにより求めるこ
とができるものであり、例えば、図4に示すループフィ
ルタ53内に、進み位相から遅れ位相に、又は遅れ位相
から進み位相に変化する回数を計数するカウンタを設
け、所定時間内のカウント数を基にジッタ周波数又はワ
ンダ周波数とすることができる。又ジッタ振幅は、位相
差の大きさによって表すことができる。例えば、96.
5kHz毎の位相比較による位相差の最大値をジッタ振
幅とすることができる。
【0075】このようにして求めた位相差によってルー
プフィルタ長を切替えることができるものであり、図8
に示すように、位相差が100nsより小さい時は、ル
ープフィルタ長を0.34sとし、100ns以上の位
相差では0.68s、200ns以上の位相差では1.
02sに切替え、2585sn以上では同期外れと判定
し、アンロック2信号を出力するように構成することが
できる。
【0076】図10はループフィルタ長と振幅との関係
曲線図であり、自然振動は、ループフィルタ長に比例し
て、ピーク・ツウ・ピークの振幅が増大する。又入力ジ
ッタの周波数が10Hzで振幅がピーク・ツウ・ピーク
で1000nsの場合、ループフィルタ長を1.02s
に切替えると、ジッタ振幅はピーク・ツウ・ピークで3
0ns(±15ns)に圧縮されることになる。又入力
ジッタの周波数が10Hzで振幅がピーク・ツウ・ピー
クで600nsの場合、ループフィルタ長を0.34s
とすると、ジッタ振幅はピーク・ツウ・ピークで約48
nsとなり、ループフィルタ長を0.68sとすると、
ジッタ振幅はピーク・ツウ・ピークで約16nsとな
る。
【0077】本発明は、前述の各実施例にのみ限定され
るものではなく、種々付加変更することができるもので
あり、例えば、ループフィルタ53のループフィルタ長
は、複数段構成のフィルタの段数の切替等によって容易
に切替えることが可能であり、又各部の演算機能等は、
マイクロプロセッサの演算機能によって容易に実現可能
である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、入力段
位相同期ループ回路2と平均周波数計算部3と出力段位
相同期ループ回路4とを備え、入力段位相同期ループ回
路2に於いて入力信号の周波数に同期した分周信号が得
られるように可変分周器5の分周比を切替え、その可変
分周器5の制御情報を基に平均周波数計算部3に於いて
入力信号の平均周波数を求め、この平均周波数を中心制
御値として、出力段位相同期ループ回路4に於いて、入
力信号の位相に同期し且つジッタを抑圧した出力信号を
得るものであり、入力信号の周波数及び位相に同期した
出力信号を得ることができる。又ディジタル化により半
導体集積回路化が可能となり、小型化を図ることができ
ると共に、無調整で高安定の位相同期発振器を提供でき
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例の説明図である。
【図3】本発明の実施例の制御値計算の説明図である。
【図4】本発明の実施例の分周制御部の要部説明図であ
る。
【図5】本発明の実施例の出力段位相同期ループ回路の
概要説明図である。
【図6】本発明の実施例の位相比較動作の説明図であ
る。
【図7】本発明の実施例の位相比較器の説明図である。
【図8】本発明の実施例のループフィルタの制御条件説
明図である。
【図9】本発明の実施例のループフィルタ長の制御説明
図である。
【図10】ループフィルタ長と振幅との関係曲線図であ
る。
【図11】従来例の説明図である。
【図12】位相制御動作の説明図である。
【図13】従来例の説明図である。
【図14】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 発振器 2 入力段位相同期ループ回路 3 平均周波数計算部 4 出力段位相同期ループ回路 5 可変分周器 6 位相比較器 7 分周制御部 8 制御数カウンタ 9 メモリ 10 平均値算出部 11 位相比較器 12 可変分周器 13 分周制御部

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の発振周波数の発振器(1)の出力信
    号と入力信号とを加え、前記出力信号を分周した信号と
    前記入力信号との位相を比較して、前記出力信号の分周
    比を制御する入力段位相同期ループ回路(2)と、前記発振器(1)の出力信号を分周した信号と前記入力
    信号との位相を比較して求めた位相比較情報の一定時間
    毎の平均値を 前記入力信号の平均周波数情報として出力
    する平均周波数計算部(3)と、前記発振器(1)の出力信号と、前記平均周波数計算部
    (3)からの平均周波数情報と、前記入力信号とを加
    え、前記平均周波数情報により前記入力信号の周波数と
    前記発振器(1)の出力信号を分周した信号の周波数と
    をほぼ一致させるように前記発振器(1)の出力信号を
    分周する分周比を制御した後、前記入力信号と前記発振
    器(1)の出力信号を分周した信号との位相を比較した
    位相比較出力信号により前記発振器(1)の出力信号を
    分周する 分周比を制御して、前記入力信号に位相同期し
    た信号を出力する出力段位相同期ループ回路(4)とを
    備えたことを特徴とする位相同期発振器。
  2. 【請求項2】 前記入力段位相同期ループ回路(2)
    は、前記発振器(1)の出力信号を分周する可変分周器
    (5)と、該可変分周器(5)の分周出力信号と前記入
    力信号を分周した信号との位相を比較する位相比較器
    (6)と、該位相比較器(6)の位相比較出力信号を基
    に前記可変分周器(5)の分周比を切替え、且つ位相比
    較情報を前記平均周波数計算部(3)に加える分周制御
    部(7)とを有することを特徴とする請求項1記載の位
    相同期発振器。
  3. 【請求項3】 前記平均周波数計算部(3)は、前記入
    力段位相同期ループ回路(2)の前記分周制御部(7)
    からの位相比較情報による進み制御数又は遅れ制御数を
    カウントする制御数カウンタ(8)と、該制御数カウン
    タ(8)の所定時間毎のカウント数を順次記憶する複数
    段の平均値算出領域を有するメモリ(9)と、該メモリ
    (9)の前記平均値算出領域に格納された前記カウント
    数の平均値を求めて前記入力信号の平均周波数情報とす
    る平均値算出部(10)とを有することを特徴とする請
    求項1記載の位相同期発振器。
  4. 【請求項4】 前記メモリ(9)は、前記制御数カウン
    タ(8)のカウント数を順次格納して平均値を求める為
    の複数段の平均値算出領域の前段に、複数段の領域から
    なる保護領域を設け、該保護領域を介して前記制御数カ
    ウンタ(8)のカウント数を、前記平均値算出領域へシ
    フトして順次格納する構成としたことを特徴とする請求
    項3記載の位相同期発振器。
  5. 【請求項5】 前記平均値算出部(10)は、前記制御
    数カウンタ(8)のカウント数を前記メモリ(9)に入
    力する毎に、該メモリ(9)の前記平均値算出領域に格
    納された前記カウント数の平均値を求める構成を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の位相同期発振器。
  6. 【請求項6】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    は、前記入力信号又は該入力信号を分周した信号と、同
    期化出力信号又は該同期化出力信号を分周した信号との
    位相を比較する位相比較器(11)と、前記発振器
    (1)の出力信号を分周する可変分周器(12)と、前
    記位相比較器(11)の位相比較出力信号と前記平均周
    波数計算部(3)からの前記平均周波数情報とを基に、
    前記可変分周器(12)の分周比を制御する分周制御部
    (13)とを備えたことを特徴とする請求項1記載の位
    相同期発振器。
  7. 【請求項7】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    は、前記位相比較器(11)の位相比較出力信号を一定
    時間積分して順次書込むメモリと、該メモリに格納され
    た複数回の積分値を平均化して平均位相差を求める平均
    位相差算出部と、該平均位相差算出部からの平均位相差
    にゲインを乗じてオフセット値を求めるオフセット算出
    部と、該オフセット算出部からのオフセット値を前記平
    均周波数計算部(3)からの平均周波数情報による中心
    制御値に加算して前記可変分周器(12)の分周比を制
    御する制御値とする構成を備えたことを特徴とする請求
    項6記載の位相同期発振器。
  8. 【請求項8】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    は、前記中心制御値と前記オフセット値とを加算し、更
    に正負複数種類の微小値を、平均位相差に応じて選択し
    て加算し、加算出力を前記可変分周器(12)の分周比
    を制御する制御値とする構成を備えたことを特徴とする
    請求項6記載の位相同期発振器。
  9. 【請求項9】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    は、前記正負複数種類の微小値を、前記平均位相差算出
    部からの平均位相差に対応して選択し、前記中心制御値
    と前記オフセット値とを加算した値に更に加算して、前
    記可変分周器(12)の分周比を制御する制御値とする
    構成を備えたことを特徴とする請求項6記載の位相同期
    発振器。
  10. 【請求項10】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    は、前記入力信号の周波数変化に伴う前記平均周波数情
    報による前記中心制御値の変化に対して、変化分に1以
    下の値のゲインを乗算して加算する構成を備えたことを
    特徴とする請求項6記載の位相同期発振器。
  11. 【請求項11】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    は、前記入力信号にほぼ同期し、位相差が所定値以下に
    小さくなった時に、前記オフセット値を零とし、前記平
    均位相差に対応して選択した前記正負複数種類の微小値
    を前記中心制御値に加算する構成を備えたことを特徴と
    する請求項6記載の位相同期発振器。
  12. 【請求項12】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    は、前記位相比較器(11)の位相比較出力信号を加え
    る前記メモリを含むループフィルタの時定数を長く、且
    つループゲインを低く設定し、前記平均周波数情報によ
    る前記中心制御値が所定値以上変化した時に、周波数同
    期が外れたことを示す周波数ロックアラーム信号を出力
    する構成を備えたことを特徴とする請求項6記載の位相
    同期発振器。
  13. 【請求項13】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    は、前記周波数ロックアラーム信号を出力した時に、前
    記位相比較器(11)及び前記ループフィルタを構成す
    るメモリのデータを総てリセットする構成を備えたこと
    を特徴とする請求項11記載の位相同期発振器。
  14. 【請求項14】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    は、前記周波数ロックアラーム信号を出力した時に、前
    記中心制御値の更新を継続し、該中心制御値に対応する
    周波数と前記平均周波数情報による周波数との差分が所
    定値以下となった時に、前記周波数ロックアラーム信号
    の出力を停止させる構成を備えたことを特徴とする請求
    項11記載の位相同期発振器。
  15. 【請求項15】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    は、前記位相比較器(11)に於ける位相比較結果が一
    定値以上の時に、位相外れ状態と判定し、前記周波数ロ
    ックアラーム信号を出力するトリガとする構成を備えた
    ことを特徴とする請求項11記載の位相同期発振器。
  16. 【請求項16】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    の前記位相比較器(11)は、前記入力信号と前記可変
    分周器(12)の出力信号とをサンプリングクロック信
    号により同期化した後、位相を比較して多値量子化する
    構成を備えたことを特徴とする請求項6記載の位相同期
    発振器。
  17. 【請求項17】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    の前記位相比較器(11)は、前記入力信号と前記可変
    分周器(12)の出力信号との位相比較出力信号を、該
    位相比較出力信号に対して順次位相がずれる状態となる
    サンプリングクロック信号を用いてサンプリングし、該
    サンプリングによる出力信号の合成値を基に、位相差を
    求める構成を備えたことを特徴とする請求項15記載の
    位相同期発振器。
  18. 【請求項18】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    は、ジッタの振幅或いはジッタ周波数を検出するジッタ
    検出部を備え、該ジッタ検出部により検出したジッタ周
    波数が低い場合或いはジッタ振幅が大きい場合は、前記
    位相比較器(11)の位相比較出力信号を加えるループ
    フィルタの時定数を長くし、ジッタ周波数が高い場合或
    いはジッタ振幅が小さい場合は、前記ループフィルタの
    時定数を短くするように制御する構成を備えことを特徴
    とする請求項6記載の位相同期発振器。
  19. 【請求項19】 前記出力段位相同期ループ回路(4)
    は、前記ジッタ検出部により検出したジッタ周波数或い
    はジッタ振幅に対応して、前記ループフィルタの時定数
    を複数段階に切替える構成を備えたことを特徴とする請
    求項17記載の位相同期発振器。
  20. 【請求項20】 ホールドオーバ信号により、前記平均
    周波数計算部(3)のメモリ(9)の内容の更新を停止
    し、且つ前記出力段位相同期ループ回路(4)の位相比
    較器(11)に於ける位相比較動作を停止し、可変分周
    器(12)の分周出力周波数を維持させる構成を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の位相同期発振器。
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