JP2964916B2 - ディジタル位相同期回路及びこれを用いたデータ受信回路 - Google Patents

ディジタル位相同期回路及びこれを用いたデータ受信回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル位相同期回路
及びこれを用いたデータ受信回路に関し、特にSDH
(Synchronous Digital Hier
archy)網においてスタッフ同期に用いる完全2次
系DPLL(Digital Phase Locke
d Loop)及びこれを用いたデータ受信回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】SDH網においては、高速側信号の周波
数を調整するために、バイトスタッフィングを用いるポ
インタ操作が採用されている。すなわち、データ送信側
でスタッフパルスを挿入(スタッフ)し、この挿入した
スタッフパルスをデータ受信側で除去(デスタッフ)し
ている。送信されたデータは、受信側に設けられたメモ
リに一旦書込まれ、このデータが受信側の低速側信号で
読出される。
【0003】ところで、このポインタ操作においては、
バイトスタッフィングを行う結果として位相ギャップが
発生する。したがって、高速側クロック信号から低速側
クロック信号を得るためにはポインタ操作、すなわちス
タッフパルスの挿入及び除去によって発生する位相ギャ
ップを抑制する必要がある。そして、この位相ギャップ
の抑制された低速側クロックを用いてメモリの読出しを
行うのである。
【0004】通常、このメモリからデータの読出しを行
う場合には、アナログ方式のPLL(Phase Lo
cked Loop)が用いられる。ところが、PLL
に位相ギャップを持った信号を入力すると、出力側の位
相ギャップを持たない信号との位相比較時に位相誤差が
発生してしまう。この位相誤差を軽減する方法として、
完全2次DPLLを用いてデータ受信回路を構成する方
法がある。これについて図面を参照して説明する。
【0005】図4は完全2次DPLLを用いた従来のデ
ータ受信回路の主要部の構成を示すブロック図である。
同図の完全2次DPLLは、高速側クロック信号を基準
信号とし、低速側クロック信号を送出して図示せぬメモ
リのデータ読出しを行う構成である。上述したように、
送信されたデータは、受信側に設けられたメモリに一旦
書込まれるが、このメモリに書込まれたデータを低速側
信号で読出すのである。つまり、図においては完全2次
DPLLを用いたデータ受信回路が示されているのであ
る。
【0006】図において完全2次DPLLは、特定の繰
返し周波数を有する発振信号である基準クロック信号1
01にパルスを付加又は除去することにより周波数を調
整する周波数調整器1と、周波数調整された基準クロッ
ク信号101をR分周し低速側クロック信号20として
出力するR分周器2と、高速側クロック信号30、低速
側クロック信号20をそれぞれN分周するN分周器3−
1,3−2と、N分周器3−1,3−2の出力同士を位
相比較し、位相差180°に対してどれだけ位相が進ん
でいるかを表す進み位相パルス401と位相差180°
に対してどれだけ位相が遅れているかを表す遅れ位相パ
ルス402とを出力する多値位相比較器4と、この多値
位相比較器4の出力である進み位相のパルス数と遅れ位
相のパルス数との差を1/N1にする(N1分割する)
1次ランダムウォークフィルタ5と、周波数調整器1へ
の制御パルスを得る加減算回路9とからなる1次ループ
を含んで構成されている。
【0007】また、本DPLLは、1次ランダムウォー
クフィルタ5の出力パルス数を1/N2にする(N2分
割する)2次ランダムウォークフィルタ6と、この2次
ランダムウォークフィルタ6の出力を記憶するQカウン
タ7と、低速側クロック信号20に応じていくつかの付
加パルス又は除去パルスを生成し、Qカウンタ7に記憶
された値に応じて付加パルス及び除去パルスのうち系の
中心周波数に相当するパルスを選択して出力するレート
マルチプライヤ8と、1次ランダムウォークフィルタ5
の出力とレートマルチプライヤ8の出力とを加減算し、
周波数調整器1への制御パルスを得る加減算回路9とか
らなる2次ループを含んで構成されている。
【0008】かかる構成において、従来の完全2次系D
PLLを用いたデータ受信回路は、2次ループによって
系の中心周波数、すなわちロック状態での周波数を記憶
して動作し、系の中心周波数を記憶して動作している間
は定常位相誤差を発生しないという特徴がある。つま
り、定常位相誤差は高速側クロック信号30の周波数と
PLLの基準クロック信号101の周波数とがずれてい
る場合にPLLを高速側クロック信号30の周波数にロ
ックさせるために発生するものであり、1次ループによ
り制御パルスを周波数調整器1へ加えている時に発生す
る。しかし、系の中心周波数を記憶して動作している間
は、2次ループが制御パルスを周波数調整器1へ加える
ため、1次ループの制御パルスによる定常位相誤差は発
生しない。なお、同様な構成のDPLLが特開昭62−
154929号公報に記載されている。
【0009】さらに、図5を参照して図4のDPLLの
動作について説明する。同図には高速側クロック信号3
0、低速側クロック信号20、N分周器3−1の出力3
01、N分周器3−2の出力302、多値位相比較器4
の出力401及び402が示されている。なお、説明の
便宜上、N=8とする。
【0010】図中の各信号のうち、(a)はパルスの歯
抜けがない場合の波形、(b)はパルススタッフィング
によってパルスに歯抜けがある場合の波形である。
【0011】図において、高速側クロック信号30にパ
ルスの歯抜けがない場合には、これをN分周するN分周
器3−1からは出力301(a)が出力される。この出
力301(a)は、高速側クロック信号30(a)の8
パルス毎に1発のパルスが現れる信号である。N分周器
3−2はN分周器3−1に対して180°位相がずれた
動作を行うので、その出力302は低速側クロック信号
20の8パルス毎に1発のパルスであり、かつ出力30
1(a)とは位相が180°ずれている。
【0012】つまり、図示せぬメモリへの書込みクロッ
ク信号となる高速側クロック信号と、同メモリの読出し
クロック信号となる低速クロック信号との位相差を18
0°としておくことで、同メモリに対する書込みと読出
しとを交互に行うのである。この位相差が180°の
時、多値位相比較器4からの進み位相パルス401
(a)及び遅れ位相パルス402(a)は共にパルスデ
ューティ比が50[%]となる。よって、位相差が18
0°であれば図中のT1とT2とが等しくなる。
【0013】一方、パルススタッフィングによって高速
側クロック信号30にパルスの歯抜けができた場合につ
いて説明する。図中のクロック信号30(b)に示され
ているようにパルスの歯抜けができると、N分周器3−
1の出力301(b)は本来のパルス位置より遅れた位
置にパルスが現れる波形となる。これに対し、N分周器
3−2の出力302は先述の場合と同様の波形である。
【0014】したがって、多値位相比較器4からの進み
位相パルス401(b)及び遅れ位相パルス402
(b)は共にT1とT2とが等しくなくなり、デューテ
ィ比が50[%]でなくなる。このような場合において
も、本DPLLにおいては、2次ループ内のQカウンタ
7に位相同期状態におけるカウント値を記憶しているた
め、高速側クロック信号30にパルスの歯抜けがあって
も低速側クロック信号20にはパルスの歯抜けがないの
である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の完全2
次系DPLLを用いたデータ受信回路では、高速側クロ
ック信号30が断となった場合、多値位相比較器4で
は、N分周器3−1,3−2の両出力信号の位相比較が
正しく行われず、誤った制御パルスが出力される。1次
ループでは、この誤った制御パルスが1次ランダムウォ
ークフィルタ5を経由して周波数調整器1へ入力され
る。また、2次ループでは、誤った制御パルスが1次ラ
ンダムウォークフィルタ5と2次ランダムウォークフィ
ルタ6とを経由してQカウンタ7に入力される。
【0016】Qカウンタ7では、誤った制御パルスによ
って作られた2次ランダムウォークフィルタ6の出力を
計数し、計数した値を記憶するため、Qカウンタ7は今
まで記憶していた系の中心周波数に相当する計数値を変
更してしまう。レートマルチプライヤ8では、Qカウン
タ7の誤った計数値により付加パルス,除去パルスを生
成し、周波数調整器1へ送出することになる。したがっ
て、周波数調整器1において基準クロック信号と1次ル
ープの制御パルス及び2次ループの制御パルスとで作ら
れるDPLLのフリーラン周波数が系の中心周波数から
外れることとなる。
【0017】そしてDPLLでは、中心周波数から外れ
た周波数を、系の中心周波数と認識して動作するため、
装置外部へ誤った低速側伝送信号を出力するという欠点
があった。
【0018】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的は高速側クロッ
ク信号が断となった場合に、フリーラン周波数が系の中
心周波数から外れることなく、正しい周波数の低速側ク
ロック信号を送出することのできるディジタル位相同期
回路及びこれを用いたデータ受信回路を提供することで
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によるディジタル
位相同期回路は、特定の繰返し周波数を有する発振信号
である基準クロック信号に対してパルスの付加又は除去
を行うことにより周波数を調整する周波数調整手段と、
この周波数調整された基準クロック信号をR分周し低速
側クロック信号として出力するR分周器と、外部から入
力される高速側クロック信号をN分周する第1のN分周
手段と、低速側クロック信号をN分周する第2のN分周
手段と、前記第1及び第2のN分周手段の出力同士を位
相比較し位相進み状態を示す進み位相パルス及び位相遅
れ状態を示す遅れ位相パルスを送出する多値位相比較手
段と、この多値位相比較手段の出力である進み位相のパ
ルス数と遅れ位相のパルス数との差をN1分割する1次
ランダムウォークフィルタと、前記1次ランダムウォー
クフィルタの出力パルス数をN2分割する2次ランダム
ウォークフィルタと、この2次ランダムウォークフィル
タの出力パルスに応じて増減カウントしそのカウント値
を記憶するQカウンタと、前記低速側クロック信号に応
じていくつかの付加パルス又は除去パルスを生成し前記
Qカウンタに記憶された値に応じてこれら付加パルス及
び除去パルスのうち系の中心周波数に相当するパルスを
選択して出力するレートマルチプライヤと、前記1次ラ
ンダムウォークフィルタの出力と前記レートマルチプラ
イヤの出力とを加減算し前記周波数調整手段への制御パ
ルスを得る加減算手段とを含み、 前記周波数調整手段、
前記R分周器、前記第1のN分周手段、前記第2のN分
周手段、前記多値位相比較手段、前記1次ランダムウォ
ークフィルタ及び前記加減算手段によって1次ループを
構成し、 前記2次ランダムウォークフィルタ、前記Qカ
ウンタ、前記レートマルチプライヤ及び前記加減算手段
によって2次ループを構成したディジタル位相同期回路
であって、 前記高速側クロック信号の入力断に応答して
前記Qカウンタのカウント値をリセットする制御手段を
含むことを特徴とする。
【0020】本発明によるデータ受信回路は、上記ディ
ジタル位相同期回路と、前記高速側クロック信号により
受信データが書込まれるメモリとを含むデータ受信回路
であって、前記メモリに書込まれたデータが前記低速側
クロック信号により読出されることを特徴とする。
【0021】
【作用】高速側クロック信号が断となった場合に高速側
クロック障害検出回路から1次ランダムウォークフィル
タ、2次ランダムウォークフィルタ、Qカウンタに対し
てリセット信号を送出する。これにより周波数調整器に
おける基準クロック信号に対するパルスの制御を止め、
基準クロック信号をR分周した信号を低速側クロック信
号として出力するため、低速側クロック信号障害を防ぐ
ことができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0023】図1は本発明によるディジタル位相同期回
路を用いたデータ受信回路の一実施例の構成を示すブロ
ック図であり、図4と同等部分は同一符号により示され
ている。図において、本実施例のデータ受信回路は、周
波数調整器1と、R分周器2と、N分周器3−1及び3
−2と、多値位相比較器4と、1次ランダムウォークフ
ィルタ5と、2次ランダムウォークフィルタ6と、Qカ
ウンタ7と、レートマルチプライヤ8と、加減算回路9
と、高速側クロック障害検出回路10とを含んで構成さ
れている。
【0024】ここで、周波数調整器1、R分周器2、N
分周器3−1及び3−2、多値位相比較器4、1次ラン
ダムウォークフィルタ5並びに加減算回路9は1次ルー
プを構成し、2次ランダムウォークフィルタ6、Qカウ
ンタ7、レートマルチプライヤ8及び加減算回路9は2
次ループを構成している。
【0025】周波数調整器1は、基準クロック信号10
1にパルスを付加又は除去することにより周波数を調整
する。R分周器2は、周波数調整された基準クロック信
号101をR分周して低速側クロック信号を20として
出力する。N分周器3−1,3−2は、高速側クロック
信号30、低速側クロック信号20をそれぞれN分周す
る。多値位相比較器4はN分周器3−1,3−2の出力
を位相比較し、位相差180°に対してどれだけ位相が
進んでいるかを表す進み位相パルス401と位相差18
0°に対してどれだけ位相が遅れているかを表す遅れ位
相パルス402とを出力する。
【0026】1次ランダムウォークフィルタ5はアップ
・ダウンカウンタであり、多値位相比較器4の出力であ
る進み位相パルス401でアップカウントし、遅れ位相
パルス402でダウンカウントする。そして、このフィ
ルタ5は各々のカウント数の差をN1分割し、周波数調
整器1へ制御パルスを送出する。制御パルスは2つあ
り、1つは付加パルス(1次ランダムウォークフィルタ
5でカウント値がプラスを示すパルス)で、もう1つは
除去パルス(1次ランダムウォークフィルタ5でカウン
ト値がマイナスを示すパルス)である。
【0027】2次ランダムウォークフィルタ6はアップ
・ダウンカウンタであり、1次ランダムウォークフィル
タ5と同様に、1次ランダムウォークフィルタ5の制御
パルスをアップ/ダウンカウントし、各々のカウント数
の差をN2分割する。
【0028】Qカウンタ7は、2次ランダムウォークフ
ィルタ6の出力である付加パルス又は除去パルスの数を
計数し、計数した数を記憶する。
【0029】レートマルチプライヤ8は、低速側クロッ
ク信号20により、周波数が異なるいくつかの付加パル
ス又は除去パルスを生成し、Qカウンタ7に記憶された
値に応じてこれらの付加パルス又は除去パルスのうちの
1つを選択し、系の中心周波数に相当する第2の付加パ
ルス又は除去パルスとして周波数調整器1に対して制御
を加える。
【0030】加減算器9は、1次ランダムウォークフィ
ルタ5からの付加パルス(インクリメントパルス1:以
下I1と略す)及び除去パルス(デクリメントパルス
1:以下D1と略す)とレートマルチプライヤ8からの
付加パルス(インクリメントパルス2:以下I2と略
す)及び除去パルス(デクリメントパルス2:以下D2
と略す)を加減演算するものである。そして、この加減
算回路9はある定められた期間の中で、I1とI2とが
出現した場合は付加パルス2個を出力し、D1とD2と
が出現した場合は除去パルス2個を出力し、I1又はI
2が出現した場合は付加パルス1個を出力し、D1又は
D2が出現した場合は除去パルス1個を出力する。ま
た、I1及びD2,I2及びD1又はI2及びD2が出
現した場合は、付加パルス及び除去パルスを出力しな
い。
【0031】以下、高速側クロック障害検出回路10の
動作を説明する。高速側クロック信号30が断となった
とき、N分周器3−1は「0」又は「1」を連続して出
力する状態になる。多値位相比較器4では、N分周器3
−1の出力が「0」の場合は進み位相パルス401を出
力し続ける。逆に、N分周器3−1の出力が「1」の場
合は遅れ位相パルス402を出力し続ける。
【0032】したがって、高速側クロック障害検出回路
10では、進み位相パルス数と遅れ位相パルス数とを積
算し、ある閾値を越えた段階で、高速側クロック障害と
判断する。
【0033】そして、DPLLのフリーラン周波数が系
の中心周波数から外れないように1次ランダムウォーク
フィルタ5、2次ランダムウォークフィルタ6及びQカ
ウンタ7に対しリセット信号100を出力しこれらをリ
セットする。このリセット信号100により、1次ラン
ダムウォークフィルタ5及び2次ランダムウォークフィ
ルタ6では付加パルス及び除去パルスの出力を止め、Q
カウンタ7ではカウント値がリセットされる。
【0034】次に、高速側クロック障害検出回路10の
内部構成について説明する。図2は図1中の高速側クロ
ック障害検出回路の内部構成例を示す回路図である。図
において、本例の検出回路10は、進み位相パルス40
1をイネーブル入力とし3段縦属接続されたD型フリッ
プフロップ(以下、FFと略す)D11〜D13と、遅
れ位相パルス402をイネーブル入力とし3段縦属接続
されたFFD21〜D23と、FFD13のQ出力及び
FFD23のQ出力を入力とするアンド回路100とを
含んで構成されている。なお、各FFはN分周器3−2
の出力302をクロックとして動作する。
【0035】かかる構成において、1段目のFFである
D11及びD21の入力は共に「0」(グランドレベ
ル)である。したがって、3段目のFFであるD13及
びD23のQ出力が「0」になるためには、クロックが
3発必要である。
【0036】ところで、上述したように、高速側クロッ
ク信号30が断となった場合にはN分周器3−1の出力
が「0」又は「1」の連続となる。N分周器3−1の出
力が「0」の場合は進み位相パルス401が出力され続
け、逆に「1」の場合は遅れ位相パルス402が出力さ
れ続ける。
【0037】したがって、高速側クロック信号30が断
となった場合にはFFD11〜D13及びFFD21〜
23のいずれか一方がイネーブル状態、他方がディセー
ブル状態になる。
【0038】ディセーブル状態の場合には、3段目のF
FであるD13(又はD23)のQ出力は「1」のまま
である。これに対し、イネーブル状態の場合には、1段
目のFFであるD11(又はD21)のD入力の「0」
が3段目のFFであるD13(又はD23)のQ出力と
して送出されるまでに3発のクロックが必要である。つ
まり、この検出回路10は3発目のクロックが入力され
て始めてリセット信号100を出力するディジタルモノ
ステーブルマルチバイブレータとして動作することにな
る。すなわち、クロックが3発入力された場合にのみ3
段目のFFであるD13(又はD23)の出力が「0」
になり、このとき始めてアンド回路の出力100、すな
わちリセット信号が「1」から「0」に変化するのであ
る。
【0039】さらに図3の波形図を参照すると、高速側
クロック信号30が時刻t1において断となると、以後
は出力301が断となり、出力302のみが出力され続
ける。このため、進み位相パルス401は「0」のま
ま、遅れ位相パルス402は「1」のままとなる。よっ
て、検出回路10が動作を開始する。そして時刻t2に
おいてFFD11の出力が「0」、時刻t3においてF
FD12の出力が「0」、時刻t4においてFFD13
の出力が「0」になる。この時刻t4においては、リセ
ット信号100が「1」から「0」に変化する。これに
よって、図1中のフィルタ5及び6並びに検出回路10
がリセットされ、周波数調整器1からは基準クロック信
号101がそのまま出力されるのである。
【0040】なお、高速側クロック信号30が正常に入
力されていれば、3段目のFFであるD13又はD23
は、その出力が「0」になる前にディセーブル状態にな
るので、リセット信号100は送出されず「1」のまま
となる。必要であれば、FFの段数を増減しても良い。
この段数の増減によって、検出回路10における検出の
閾値を変化させることができる。
【0041】以上説明したように本例の回路は、高速側
クロック信号が障害となった場合に高速側クロック障害
検出回路から1次ランダムウォークフィルタ、2次ラン
ダムウォークフィルタ及びQカウンタに対してリセット
信号を送出することにより、周波数調整器における基準
クロック信号に対するパルスの制御を止める。これによ
り基準クロック信号をそのままR分周した信号(フリー
ラン周波数の信号)を低速側クロック信号として出力す
るため、低速側クロック信号障害を防ぐことができ、メ
モリからデータを確実に読出すことができる。
【0042】なお、本例ではDPLLをデータ受信回路
に用いた場合について説明したが、この場合に限らず、
種々の用途に利用できることは明白である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、基準クロ
ックが断となったときにリセットを行うことにより、系
の中心周波数から外れないクロックを出力し続けること
ができるという効果がある。これにより、データ受信回
路内のメモリからデータを確実に読出すことができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるデータ受信回路の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1中の高速側クロック障害検出回路の内部構
成例を示す回路図である。
【図3】図1及び図2の動作を示す波形図である。
【図4】従来のデータ受信回路の構成を示すブロック図
である。
【図5】図4の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
1 周波数調整器 2 R分周器 3―1、3―2 N分周器 4 多値位相比較器 5 1次ランダムウォークフィルタ 6 2次ランダムウォークフィルタ 7 Qカウンタ 8 レートマルチプライヤ 9 加減算回路 10 高速側クロック障害検出回路 100 リセット信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−151821(JP,A) 特開 昭63−240216(JP,A) 特開 昭64−32720(JP,A) 特開 平1−284132(JP,A) 牧野、安士、高、「網同期方式」、N TT研究実用化報告、第28巻7号 (1978)、第251頁〜第270頁 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 7/033 H03L 7/06 H04J 3/07

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の繰返し周波数を有する発振信号で
    ある基準クロック信号に対してパルスの付加又は除去を
    行うことにより周波数を調整する周波数調整手段と、こ
    の周波数調整された基準クロック信号をR分周し低速側
    クロック信号として出力するR分周器と、外部から入力
    される高速側クロック信号をN分周する第1のN分周手
    段と、低速側クロック信号をN分周する第2のN分周手
    段と、前記第1及び第2のN分周手段の出力同士を位相
    比較し位相進み状態を示す進み位相パルス及び位相遅れ
    状態を示す遅れ位相パルスを送出する多値位相比較手段
    と、この多値位相比較手段の出力である進み位相のパル
    ス数と遅れ位相のパルス数との差をN1分割する1次ラ
    ンダムウォークフィルタと、前記1次ランダムウォーク
    フィルタの出力パルス数をN2分割する2次ランダムウ
    ォークフィルタと、この2次ランダムウォークフィルタ
    の出力パルスに応じて増減カウントしそのカウント値を
    記憶するQカウンタと、前記低速側クロック信号に応じ
    ていくつかの付加パルス又は除去パルスを生成し前記Q
    カウンタに記憶された値に応じてこれら付加パルス及び
    除去パルスのうち系の中心周波数に相当するパルスを選
    択して出力するレートマルチプライヤと、前記1次ラン
    ダムウォークフィルタの出力と前記レートマルチプライ
    ヤの出力とを加減算し前記周波数調整手段への制御パル
    スを得る加減算手段とを含み、 前記周波数調整手段、前記R分周器、前記第1のN分周
    手段、前記第2のN分周手段、前記多値位相比較手段、
    前記1次ランダムウォークフィルタ及び前記加減算手段
    によって1次ループを構成し、 前記2次ランダムウォークフィルタ、前記Qカウンタ、
    前記レートマルチプライヤ及び前記加減算手段によって
    2次ループを構成したディジタル位相同期回路であっ
    て、 前記高速側クロック信号の入力断に応答して前記Qカウ
    ンタのカウント値をリセットする 制御手段を含むことを
    特徴とするディジタル位相同期回路。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記高速側クロック信
    号の入力が断状態になった時から所定時間経過後にリセ
    ット信号を送出し、前記リセット信号により前記Qカウ
    ンタのカウント値をリセットすることを特徴とする請求
    項1記載のディジタル位相同期回路。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記進み位相パルスを
    イネーブル入力とし前記第2のN分周手段の出力をクロ
    ック入力とし前段出力を後段に入力せしめるように複数
    段接続された第1のFF群と、前記遅れ位相パルスをイ
    ネーブル入力とし前記第2のN分周手段の出力をクロッ
    ク入力とし前段出力を後段に入力せしめるように複数段
    接続された第2のFF群とを含み、前記第1のFF群の
    最終段出力及び前記第2のFF群の最終段出力に応じて
    前記リセット信号を送出することを特徴とする請求項2
    記載のディジタル位相同期回路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のディジ
    タル位相同期回路と、前記高速側クロック信号により受
    信データが書込まれるメモリとを含むデータ受信回路で
    あって、前記メモリに書込まれたデータが前記低速側ク
    ロック信号により読出されることを特徴とするデータ受
    信回路。
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