JP3080805B2 - デジタル・フェイズ・ロックド・ループ回路 - Google Patents

デジタル・フェイズ・ロックド・ループ回路

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JP3080805B2 JP05038022A JP3802293A JP3080805B2 JP 3080805 B2 JP3080805 B2 JP 3080805B2 JP 05038022 A JP05038022 A JP 05038022A JP 3802293 A JP3802293 A JP 3802293A JP 3080805 B2 JP3080805 B2 JP 3080805B2
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    • H03L7/1075Details of the phase-locked loop for assuring initial synchronisation or for broadening the capture range using a variable transfer function for the loop, e.g. low pass filter having a variable bandwidth by changing characteristics of the loop filter, e.g. changing the gain, changing the bandwidth

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば携帯型無線電話
器のモデム等に使用される、デジタル・フェイズ・ロッ
クド・ループ(Digital Phase-Locked Loop ;以下「D
PLL」と記す)回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のDPLL回路について、携帯型無
線電話器のモデムに使用される場合を例にとって説明す
る。
【0003】この種のDPLL回路では、一般に、電話
器内の他の回路で使用されるシステム内部クロック(以
下、単に「内部クロック」と記す)を生成して出力する
機能と、生成した内部クロック(すなわち出力クロッ
ク)の位相を受信信号のクロック成分(すなわち入力ク
ロック)の位相に合わせ込む機能とを有している。
【0004】このようなDPLL回路の一構成例につい
て、図8を用いて説明する。
【0005】同図において、アナログの受信信号S
A は、A/D変換回路705でデジタルの受信信号SD
に変換された後、遅延検波回路706で検波され、さら
に、クロック抽出用狭帯域回路707(以下、「TAN
K回路」と記す)でシンボルレートに相当する受信クロ
ック成分が抽出される。そして、このクロック成分を示
す信号である受信クロック成分抽出信号TNKが、DP
LL回路701に入力される。
【0006】DPLL回路701は、同図に示したよう
に、位相比較器702、ランダム・ウォーク・フィルタ
703および周波数可変発振器704によって構成され
ている。
【0007】位相比較器702は、上述の受信クロック
成分抽出信号TNKと周波数可変発振器704で生成さ
れる内部クロックSCKとを入力し、1サイクルごとに
両信号の位相差を検出する。そして、各サイクルごとの
位相差データを、ランダム・ウォーク・フィルタ703
に対して出力する。
【0008】ランダム・ウォーク・フィルタ703は、
各サイクルごとの位相差データを入力して順次加算し、
これを加算データとして蓄積する。そして、この加算デ
ータの絶対値が所定のしきい値に達すると、周波数変更
信号を出力する。
【0009】周波数可変発振器704は、この周波数変
更信号を入力し、かかる信号値に応じて内部クロックの
周波数を一定期間変更する。この周波数の変化により、
内部クロックの位相が受信クロックの位相と一致する方
向にシフトされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のDP
LL回路701では、上述のランダム・ウォーク・フィ
ルタ703で使用するしきい値や、周波数可変発振器7
04での内部クロックの位相の1回当りのシフト幅は、
常に一定であった。
【0011】しかしながら、かかるしきい値やシフト幅
は、内部クロックの位相と受信クロックの位相とのずれ
の大きさによって、最適値が異なる。すなわち、位相ず
れが大きいときは、この位相ずれを短時間で零に近付け
るために、しきい値を小さめに設定し且つシフト幅を大
きめに設定することが望ましい。一方、位相ずれが小さ
いときは、高精度の位相合わせを実現するために、しき
い値を大きく且つシフト幅を小さくすることが望まし
い。
【0012】ここで、この位相ずれは、一般に、初期の
同期時には大きくなり、連続受信時には小さくなる。従
来のDPLL回路701では、しきい値およびシフト幅
の設定を、連続受信時の位相ずれの大きさに合わせて行
うのが一般的であった。
【0013】このため、連続受信時には高精度の位相合
わせを実現できるものの、初期の同期時の位相合わせを
短時間で行うことができず、したがって、結果的には高
性能のDPLL回路を実現することができなかった。
【0014】本発明は、このような従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであり、位相ずれの大きさに拘らず、
常に高精度の位相合わせを短時間で行うことができるデ
ジタル・フェイズ・ロックド・ループ回路を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題が解決するための手段】本発明によれば出力クロ
ックを生成するとともに、この出力クロックの位相をシ
フトさせて入力クロックの位相に同期させるデジタル・
フェイズ・ロックド・ループ回路において、前記入力ク
ロックの位相と前記出力クロックの位相とを順次比較し
て比較結果を出力する位相比較手段と、この位相比較手
段から入力された前記比較結果を順次加算・蓄積して加
算データとして出力する蓄積部と、この蓄積部から入力
された加算データと外部から入力されたしきい値情報の
示すしきい値との大小関係を判別して判別結果を出力す
る判別部と、外部から入力された位相シフト幅情報に対
応する周波数変更信号を前記判別器から入力された前記
判別結果に応じて出力する周波数変更信号生成部とを有
するフィルタ手段と、前記出力クロックを生成するとと
もに、この出力クロックの周波数を前記フィルタ手段か
ら入力された前記周波数変更信号に応じて変更する発振
手段と、前記入力クロックの振幅がロウからハイに変化
したことを検出して所定時間遅延させることにより入力
クロックの受信の有無を表す動作モード信号の切換えを
所定時間遅延させて発生する動作状態検出手段と、前記
しきい値情報と前記位相シフト幅情報とを出力するとと
もに、前記動作モード信号を受けて、出力する前記しき
い値情報或いは前記位相シフト幅情報の少なくとも一方
を位相同期の状態に応じ、前記入力クロックと前記出力
クロックとの位相の同期が開始されてから所定時間は前
記しきい値が小さいか位相シフト幅が大きくなるように
し、前記所定時間の経過後は前記しきい値が大きいか位
相シフト幅が小さくなるようにするフィルタ係数発生手
段とを備えたことを特徴とするデジタル・フェイズ・ロ
ックド・ループ回路が提供される。
【0016】
【作用】本発明では、動作状態検出手段で入力クロック
の振幅の変化を遅延させることにより動作モード信号の
切換えを所定時間遅延させて発生するようにし、これに
よりフィルタ手段内の判別部で使用されるしきい値と周
波数変更信号生成部で使用されるシフト幅情報とを、フ
ィルタ係数発生手段で位相同期状態に応じて適宜変更し
て設定することとしたので、高精度の位相合せを短時間
で行うとともに確実な動作モードの切換えが可能とな
る。
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、携帯型無
線電話器のモデムに使用される場合を例にとって説明す
る。
【0019】図1は、本実施例に係わるDPLL回路の
構成を概略的に示すブロック図である。同図に示したよ
うに、本実施例のDPLL回路101は、本発明の位相
比較手段としての位相比較器102、フィルタ手段とし
てのランダム・ウォーク・フィルタ103、発振手段と
しての周波数可変発振器104、フィルタ係数発生手段
としてのフィルタ係数発生回路105および動作状態検
出手段としての動作状態検出回路106によって構成さ
れている。
【0020】また、図2〜図6は、それぞれ、上述の各
回路102〜106の内部構成を示す電気回路図であ
る。
【0021】位相比較器102(図2参照)には、モデ
ム内に設けられたTANK回路(図8参照)で生成され
た12ビットの受信クロック成分抽出信号TNKが入力
される。この受信クロック成分抽出信号TNKが示す波
形と実際の受信クロックとの位相関係を図7に示す。こ
のように、受信クロック成分抽出信号TNKは、受信ク
ロックよりも1/8周期ずれた状態で、位相比較器10
2内に入力される。入力された受信クロック成分抽出信
号TNKは、まず、サイン拡張回路201で12ビット
から16ビットに拡張され、その後、サンプリングレジ
スタ202に入力される。
【0022】また、位相比較器102は、内部クロック
SCK(本発明の出力クロック)と、この内部クロック
SCKの8倍の周波数を有する内部クロックSCK8
を、周波数可変発振器104から取り込む。この内部ク
ロックSCKは、3段のフリップフロップ204,20
5,206からなるシフトレジスタ203にデータ入力
される。また、内部クロックSCK8 は、各フリップフ
ロップ204,205,206にシフトクロックとして
入力される。これにより、シフトレジスタ203から
は、内部クロックSCKを3/8周期遅延させた信号が
出力される。以下、この出力信号を、サンプリングクロ
ックACKと記す。このサンプリングクロックACK
は、図7に示したように、受信クロック成分抽出信号T
NKよりも1/2周期ずれた位相を有する。
【0023】サンプリングレジスタ202は、サイン拡
張回路201から入力した16ビットの受信クロック成
分抽出信号TNKを、サンプリングクロックACKの立
ち上がりのタイミングで出力する。
【0024】ここで、図7に示したように、内部クロッ
クSCKの位相が実際の受信クロックの位相と一致する
場合は、サンプリングクロックACKの立ち上がり時の
受信クロック成分抽出信号の値が零となる。したがっ
て、サンプリングレジスタ202の出力値が零のとき
は、受信クロックと内部クロックは同位相である。
【0025】一方、サンプリングクロックACKの位相
が受信クロック成分抽出信号TNKの位相よりも早い場
合(図7で左にずれた場合)は、サンプリングレジスタ
202の出力値は正の値となる。さらに、このときの出
力値のsin-1は、位相のずれ幅に比例する。
【0026】また、サンプリングクロックACKの位相
が受信クロック成分抽出信号TNKの位相よりも遅い場
合(図7で右にずれた場合)は、サンプリングレジスタ
202の出力値は負の値となり、この出力値の絶対値の
sin-1は位相のずれ幅に比例する。
【0027】なお、このサンプリングレジスタ202
は、後述するランダム・ウォーク・フィルタ103で生
成されるクリア信号CLによってクリアされる。
【0028】このように、サンプリングレジスタ202
の出力値TNK′は、位相ずれの幅および方向を示す情
報となる。この出力値TNK′は、ランダム・ウォーク
・フィルタ103に入力される。
【0029】また、この位相比較器102は、入力した
受信クロック成分抽出信号TNKと、シフトレジスタ2
03で生成したサンプリングクロックACKとを、後述
する動作状態検出回路106に対して出力する。
【0030】ランダム・ウォーク・フィルタ103(図
3参照)は、蓄積部310、判別部320、周波数変更
信号生成部330、OR回路340およびしきい値発生
回路350を備えている。
【0031】蓄積部310内の加算器311は、上述の
サンプリングレジスタ202の出力値TNK′とアキュ
ムレータ312の出力値とを加算して出力する。この加
算データは、サンプリングクロックACKの立ち上がり
タイミングにしたがって、アキュムレータ312に格納
される。これにより、サンプリングレジスタ202の出
力値TNK′は、順次加算されてアキュムレータ312
内に蓄積され、判別部320に対して出力される。
【0032】ここで、上述のように、サンプリングレジ
スタ202の出力値は、サンプリングクロックACKの
位相が受信クロック成分抽出信号の位相よりも早い場合
は正の値となり、遅い場合は負の値となる。したがっ
て、蓄積部310の加算データも、サンプリングクロッ
クACKの位相の方が早い場合は正の値となり、遅い場
合は負の値となる。また、サンプリングクロックACK
の位相が変化し、受信クロック成分抽出信号TNK′の
位相よりも早い場合と遅い場合とが混在する場合は、サ
ンプリングレジスタ202の出力値は相殺されるので、
蓄積部310の出力する加算データの値は、零または零
に近い値となる。
【0033】判別部320は、この加算データを蓄積部
310から入力して、しきい値±C(Cは正の値とす
る)との大小関係を比較する。この判別部320は、2
個のコンパレータ321,322を備えている。コンパ
レータ321は、しきい値+Cよりも蓄積部310から
入力した加算データの方が大きい場合にオン(ハイレベ
ル)となる。一方、コンパレータ322は、しきい値−
Cよりも蓄積部310から入力した加算データの方が小
さい場合にオン(ハイレベル)となる。
【0034】ここで、正のしきい値+C(16ビット)
は、後述するパラメータ設定回路105から入力した4
ビットのしきい値情報SELTに基づいて、しきい値発
生回路350で生成される。また、負のしきい値−C
は、正のしきい値+Cを入力したNOT回路323の出
力として得られる。
【0035】このようにして、サンプリングクロックA
CKの位相が受信クロック成分抽出信号の位相よりも遅
い場合はコンパレータ321の出力のみがオンとなり、
速い場合はコンパレータ322の出力のみがオンとな
る。また、上述のように受信クロック成分抽出信号の位
相よりも早い場合と遅い場合とが混在する場合は、加算
データの値は零または零に近い値となるので、通常、コ
ンパレータ321,322は共にオフのままとなる。
【0036】コンパレータ321,322の一方がオン
となると、OR回路340はクリア信号CLを出力す
る。これにより、上述した蓄積部310のアキュムレー
タ312および位相比較器102のサンプリングレジス
タ202(図2参照)がクリアされる。
【0037】周波数変更信号生成部330は、位相シフ
ト幅設定回路331,332を備えている。位相シフト
幅設定回路331は、コンパレータ321がオンのとき
に、周波数変更信号DIV126 をオンにする。また、位
相シフト幅設定回路332は、コンパレータ322がオ
ンのときに、周波数変更信号DIV130 をオンにする。
ここで、周波数変更信号DIV126 ,DIV130 がオン
となる時間は、後述するフィルタ係数発生回路105か
ら入力された4ビットの位相シフト幅情報SELPの値
によって決定される。
【0038】周波数可変発振器104(図4参照)は、
内部クロックSCK等のクロック信号を生成するととも
に、これらの各クロック信号の周波数をランダム・ウォ
ーク・フィルタ103から入力された周波数変更信号D
IV126 ,DIV130 にしたがって変更する。
【0039】図4において、分周回路410は、水晶発
振器等(図示せず)によって供給されるクロック信号O
SCCKを周波数可変発振器104の外部から入力し、
周波数を1/2倍にしたクロック信号OSCCK2 を出
力する。
【0040】分周回路411はこのクロック信号OSC
CK2 を入力し、周波数を1/2n(n=1,2,…,
6)倍にしたクロック信号を、それぞれ出力する。この
分周回路411としては、バイナリカウンタを使用する
ことができる(本実施例ではアップカウンタを使用する
ものとする)。すなわち、バイナリカウンタの1ビット
目は1/2倍のクロック出力として使用することがで
き、同様に、2ビット目は1/22 (=1/4)倍の出
力、3ビット目は1/23 (=1/8)倍の出力という
ように、バイナリカウンタの各ビット出力は、そのまま
分周クロックの出力となる。このバイナリカウンタは、
「0」から「63」までのカウントを行った後、再度
「0」からのカウントを繰り返す。
【0041】また、分周回路412は、1/64(=1
/26 )倍して出力されたクロック信号をNOT回路で
反転して入力し、これをさらに1/2n (n=1,2,
3)倍にしたクロック信号を、それぞれ出力する。この
分周回路412としても、バイナリカウンタを使用する
ことができる。
【0042】なお、分周回路411,412としては、
9ビットのバイナリカウンタの上位6ビットを分周回路
411として使用し、下位3ビットを分周回路412と
して使用することも可能である。
【0043】分周回路411,412の出力は、それぞ
れ、NOT回路で反転されてフリップフロップ回路41
3,414に入力され、かかるフリップフロップ回路4
13,414から内部クロックSCK,SCK2 ,SC
4 ,…,SCK256 として出力される。また、これら
のフリップフロップ回路413,414の駆動クロック
としては、上述の分周回路410の出力クロックOSC
CK2 をNOT回路413で反転させたものが使用され
る。このようなフリップフロップ回路413,414を
用いることにより、各内部クロックSCK,SCK2
SCK4 ,…,SCK256 を、位相を揃えて出力するこ
とができる。
【0044】カウント値検出回路415は、分周回路4
11の各出力クロックを入力する。そして、分周回路4
11の出力信号がクロック信号OSCCK2 の63クロ
ック目に相当する状態となったときに、このカウント値
検出回路415の出力がオン(ハイレベル)となる。例
えば、分周回路411としてアップカウンタを使用する
場合であれば、このアップカウンタの出力値が「111
101」(10進数で「62」)となったときに、カウ
ント値検出回路415の出力がハイレベルとなる。
【0045】カウント値検出回路415の出力は、フリ
ップフロップ416に入力される。また、このフリップ
フロップ416の駆動クロックとしては、分周回路41
0の出力するクロック信号OSCCK2 が使用される。
これにより、カウント値検出回路415の出力は、内部
クロックSCK〜SCK256 と同じタイミングで、AN
D回路417の入力端子Aに入力される。
【0046】このAND回路417の入力端子Bには、
ランダム・ウォーク・フィルタ103から出力された周
波数変更信号DIV126 が入力される。また、かかるA
ND回路417の出力は、分周回路411のクリア入力
となる。これにより、カウント値検出回路415の出力
信号および周波数変更信号DIV126 がともにオン(ハ
イレベル)のときは、AND回路417の出力はハイレ
ベルとなり、分周回路411がクリアされる。すなわ
ち、周波数変更信号DIV126 がオンのとき(サンプリ
ングクロックACKの位相が受信クロック成分抽出信号
の位相よりも遅いとき)は、内部クロックSCK8 の周
期は、クロック信号OSCCK2 の1クロック分だけ短
くなり、63クロック分となる(すなわち、クロック信
号OSCCKで126クロック分となる)。また、内部
クロックSCK4 ,SCK2 ,SCKの周期も、その分
だけ短くなる。これにより、次の内部クロックの開始
(分周回路411,412がアップカウンタの場合はク
ロックの立ち下がり)をその分だけ速くできるので、サ
ンプリングクロックACKの位相を受信クロック成分抽
出信号TNKの位相に近付けることができる。
【0047】このように、カウント値検出回路415に
よるクリア動作を1回行うと、内部クロックSCK
周期を、クロック信号OSCCKの1クロック分だけ
短くすることができる。この内部クロックの周期をクロ
ック信号OSCCKの2クロック分だけ短くしたい場
合には、カウント値検出回路415のデコード値を例え
ば“61”に変更すればよい。
【0048】また、分周回路411の各出力クロック
は、カウント値検出回路418にも入力される。そし
て、分周回路411の出力信号がクロック信号OSCC
2 の64クロック目に相当する状態となったときに、
このカウント値検出回路418の出力がオン(ハイレベ
ル)となる。例えば、分周回路411としてアップカウ
ンタを使用する場合であれば、このアップカウンタの出
力値が「111111」(10進数で「63」)となっ
たときに、カウント値検出回路418の出力がハイレベ
ルとなる。
【0049】このカウント値検出回路418の出力は、
AND回路421の入力端子Aに入力されるとともに、
フリップフロップ419にも入力される。また、このフ
リップフロップ419の駆動クロックとしては分周回路
410の出力するクロック信号OSCCK2 が使用され
るので、カウント値検出回路418の出力をNOT回路
420で反転させた信号は、内部クロックSCK〜SC
256 とほぼ同じタイミングで、AND回路421の入
力端子Bに入力される。また、AND回路420の他の
入力端子Cには、周波数変更信号DIV130 が入力され
る。そして、このAND回路421の出力は、分周回路
411のイネーブル入力となる。
【0050】ここで、周波数変更信号DIV130 がオフ
(ローレベル)のときは、AND回路417の出力は常
にローレベルとなるので、分周回路411は動作状態と
なり、通常のカウント動作を繰り返す。
【0051】一方、周波数変更信号DIV130 がオン
(ハイレベル)のときは、AND回路417の出力レベ
ルは、カウント値検出回路418の出力によって決定さ
れる。すなわち、カウント値検出回路418の出力がオ
フ(ローレベル)のときは、AND回路421の入力端
子Bはハイレベルとなるが、入力端子Aがローレベルと
なるので、AND回路417の出力はローレベルとな
り、分周回路411は動作状態となる。
【0052】また、上述のようにしてカウント値検出回
路418の出力がローレベルからハイレベルに変化する
と、その直後は、AND回路417の入力端子はすべて
ハイレベルとなるのでAND回路421の出力はハイレ
ベルとなり、分周回路411は非動作状態となる。ここ
で、分周回路411が非動作状態となっている間は、こ
の分周回路411の出力値は変化せず、「11111
1」のままである。そして、分周回路410から次のク
ロック信号OSCCK2 が入力されると、AND回路4
21の入力端子Bの入力レベルが反転するので、AND
回路421の出力は再びローレベルとなり、分周回路4
11は動作状態となる。
【0053】すなわち、周波数変更信号DIV130 がオ
ンのとき(サンプリングクロックACKの位相が受信ク
ロック成分抽出信号の位相よりも速いとき)に、分周回
路411の出力値が「111111」となると、この分
周回路411はクロック信号OSCCK2 の1クロック
分だけ停止する。したがって、内部クロックSCK8
周期は、クロック信号OSCCK2 の1クロック分だけ
長くなり、65クロック分となる(すなわち、クロック
信号OSCCKで130クロック分となる)。また、内
部クロックSCK4 ,SCK2 ,SCKの周期も、その
分だけ長くなる。これにより、次の内部クロックの開始
(分周回路411,412がアップカウンタの場合はク
ロックの立ち下がり)をその分だけ遅くすることができ
るので、サンプリングクロックACKの位相を受信クロ
ック成分抽出信号の位相に近付けることができる。
【0054】このように、カウント値検出回路418に
よる分周回路411の停止を1回行うと、内部クロック
SCKの周期を、クロック信号OSCCK の1ク
ロック分だけ長くすることができる。この内部クロック
の周期をクロック信号OSCCKの2クロック分だけ
長くしたい場合には、カウント値検出回路418により
2つのカウント値で分周回路411の停止を2回行うよ
うにすればよい。
【0055】フィルタ係数発生回路105(図5参照)
は、しきい値情報SELTと位相シフト幅情報SELP
とを、ランダム・ウォーク・フィルタ103に対して出
力する。
【0056】ここで、フィルタ係数発生回路105が出
力するフィルタ係数(しきい値情報SELTおよび位相
シフト幅情報SELP)としては、フィルタ係数発生回
路105の内部で生成したもの(以下、「内部フィルタ
係数」と記す)と、このフィルタ係数発生回路105の
外部で生成したもの(以下、「外部フィルタ係数」と記
す)とがある。
【0057】また、内部フィルタ係数が採用される場合
のモードとして、間欠受信モードと連続受信モードとが
ある。間欠受信モードは、初期の同期時(すなわち位相
ずれが大きいとき)に採られるモードである。このとき
は、位相ずれを短時間で零に近付けるために、しきい値
を小さめに設定し、且つ、シフト幅を大きめに設定す
る。また、連続受信モードは、連続受信時(すなわち位
相ずれか小さいとき)に採られるモードである。このと
きは、高精度の位相合わせを実現するために、しきい値
を大きく、且つ、シフト幅を小さく設定する。間欠受信
モードまたは連続受信モードのいずれを選択するかは、
動作モード信号M(1ビット)によって指定される。
【0058】一方、外部フィルタ係数は、図示しないC
PU等によって生成され、外部しきい値情報EXSEL
T(4ビット)および外部位相シフト幅情報EXSEL
P(4ビット)として、フィルタ係数発生回路105に
入力される。内部フィルタ係数と外部フィルタ係数のい
ずれを採用するかは、図示しないCPU等からフィルタ
係数発生回路105に入力される切換信号EXSELに
よって指定される。
【0059】図5において、しきい値情報発生回路51
0は、後述する動作状態検出回路106から入力した動
作モード信号Mに応じて内部しきい値情報を生成し、こ
れを出力する。
【0060】このしきい値情報発生回路510に入力さ
れた動作モード信号Mは、アドレス発生回路511に取
り込まれる。このアドレス発生回路511は、この動作
モード情報Mに応じたアドレス信号を発生させ、出力す
る。ROM(Read Only Memory)512は、アドレス発
生回路511から入力されたアドレス信号に応じた4ビ
ットの記憶情報、すなわち間欠受信モード時の内部しき
い値情報または連続受信モード時の内部しきい値情報を
出力する。
【0061】この内部しきい値情報は、マルチプレクサ
520に入力される。マルチプレクサ520は、この内
部しきい値情報と外部しきい値情報EXSELTとをデ
ータ入力し、切換信号EXSELが内部フィルタ係数を
指定しているときは内部しきい値情報を、外部フィルタ
係数を指定しているときは外部しきい値情報を、それぞ
れ、しきい値情報SELTとして出力する。
【0062】また、位相シフト幅情報発生回路530
は、動作モード信号Mに応じて内部位相シフト幅情報を
生成し、これを出力する。
【0063】この位相シフト幅情報発生回路530に入
力された動作モード信号Mは、アドレス発生回路531
に取り込まれる。アドレス発生回路531が動作モード
情報Mに応じたアドレス信号を出力すると、ROM53
2はこのアドレス信号に応じた4ビットの記憶情報(間
欠受信モード時の内部位相シフト幅情報または連続受信
モード時の内部位相シフト幅情報)を出力する。
【0064】この内部位相シフト幅情報は、マルチプレ
クサ540に入力される。マルチプレクサ540は、こ
の内部位相シフト幅情報と外部位相シフト幅情報EXS
ELPとを入力し、切換信号EXSELが内部フィルタ
係数を指定しているときは内部位相シフト幅情報を、外
部フィルタ係数を指定しているときは外部位相シフト幅
情報を、それぞれ、位相シフト幅情報SELPとして出
力する。
【0065】なお、本実施例では内部フィルタ係数をR
OM512,532に記憶させることとしたが、これに
代えて、ランダムゲートやハードワイアード(布線論
理)などで内部フィルタ係数を生成することとしてもよ
い。
【0066】かかるしきい値情報SELTおよび位相シ
フト幅情報SELPは、上述したように、ランダム・ウ
ォーク・フィルタ103(図3参照)に送られる。
【0067】動作状態検出回路106(図6参照)は、
受信クロック成分抽出信号TNK等の信号を入力し、動
作モード信号Mを生成して出力する。
【0068】図6において、振幅検出回路601は、受
信クロック成分抽出信号TNKを入力して、この信号の
振幅の絶対値を検出する。そして、この振幅の絶対値が
所定値よりも小さい場合は、DPLL回路101内に受
信クロックが入力されていないものと判断して、出力信
号OVERをオフ(ローレベル)にする。一方、受信ク
ロック成分抽出信号TNKの振幅の絶対値が所定値以上
である場合は、DPLL回路101内に受信クロックが
入力されているものと判断し、出力信号OVERをオン
(ハイレベル)にする。この所定値は、通常は、零に近
似する値に設定される。なお、このような動作は、間欠
受信時の位相合わせ込み時間(すなわち、同期の開始か
ら連続モードへの移行間での時間)や受信クロック成分
抽出信号TNKの周期よりも小さい時間単位で繰り返さ
れる。このため、本実施例では、タイミング信号とし
て、上述の周波数可変発振器104(図4参照)から入
力された内部クロックSCK8 を使用している。
【0069】レジスタ602は、振幅検出回路601の
出力信号OVERを入力し、内部クロックSCK8 が与
える立ち上がりタイミング(振幅検出回路601の振幅
検出の次の立ち上がりタイミング)に合わせて、この信
号を出力する。このレジスタ602の出力信号は、NO
T回路603で反転されてAND回路604の一方の入
力端Bに入力される。また、このAND回路604の他
方の入力端Aには、振幅検出回路601の出力信号OV
ERがそのまま入力される。
【0070】このような構成によれば、信号OVERが
ローレベルからハイレベルに変化したとき、AND回路
604の各入力端A,Bの入力レベルは、まず、Aがロ
ーレベルでBがハイレベルの状態からA,Bともにハイ
レベルの状態に変化し、さらに、内部クロックSCK8
で1クロック後に、AがハイレベルでBがローレベルの
状態になる。したがって、このように信号OVERがロ
ーレベルからハイレベルに変化すると、内部クロックS
CK8 と同じパルス幅のクロックが1個出力される。一
方、信号OVERがハイレベルからローレベルに変化し
たときは、AND回路604の出力は何等変化しない。
【0071】遅延回路605は、このクロックを所定時
間(例えば20msec程度)遅延させて出力する。
【0072】一方、信号OVERがハイレベルからロー
レベルに変化したときは、AND回路604の出力は何
等変化しないので、遅延回路605の出力もローレベル
のままである。
【0073】また、振幅検出回路601の出力信号OV
ERは、レジスタ606にも入力される。この信号OV
ERは、上述のレジスタ602と同じタイミングでレジ
スタ606から出力され、NOT回路607で反転され
てNOR回路608の一方の入力端Bに入力される。ま
た、このNOR回路608の他方の入力端Aには、振幅
検出回路601から直接に、出力信号OVERが入力さ
れる。OR回路609は、一方の入力端AからはNOR
回路608の出力信号を入力し、他方の入力端Bからは
リセット信号RSTを入力する。
【0074】このような構成では、信号OVERがロー
レベルからハイレベルに変化したときは、NOR回路6
08の出力は何等変化せず、したがって、OR回路60
9の出力も変化しない。
【0075】一方、信号OVERがハイレベルからロー
レベルに変化したときは、NOR回路608の各入力端
A,Bの入力レベルは、まず、AがハイレベルでBがロ
ーレベルの状態からA,Bともにローレベルの状態に変
化し、さらに、内部クロックSCK8 で1クロック後
に、AがローレベルでBがハイレベルの状態になる。し
たがって、このように信号OVERがハイレベルからロ
ーレベルに変化すると、内部クロックSCK8 と同じパ
ルス幅のクロックが1個出力される。このクロックは、
OR回路609から、そのまま出力される。また、OR
回路609は、リセット信号RSTが入力されたとき
も、そのまま出力する。
【0076】RSラッチ610は、上述の遅延回路60
5の出力をR入力として、またOR回路609の出力を
S入力として、それぞれ取り込む。これにより、RSラ
ッチ610のQ出力は、遅延回路605からクロックが
入力されるとハイレベルからローレベルに変化し、その
後OR回路609からクロック(NOR回路608の出
力クロックまたはリセット信号RST)が入力されると
ローレベルからハイレベルに変化する。
【0077】レジスタ611は、RSラッチ610から
入力された信号を、サンプリングクロックACK(図
2、図7参照)で与えられたタイミングに合わせて、動
作モード信号Mとして出力する。
【0078】このような構成の動作状態検出回路106
によれば、受信クロックがDPLL回路101に入力さ
れていないとき(すなわち、受信クロック成分抽出信号
TNKの振幅の絶対値が所定値未満であるとき)および
受信クロックがDPLL回路101に入力されて同期が
開始されてから所定時間(ここでは約20msec)
は、動作モード信号Mはハイレベルとなり、間欠受信モ
ードが指定される。一方、この所定時間の経過後は、動
作モード信号Mはローレベルとなり、連続受信モードが
指定される。
【0079】以上説明したように、本実施例のDPLL
回路101では、位相の同期が開始されてから約20m
secの間(すなわち間欠受信モード時)とその後(す
なわち連続受信モード時)とで、フィルタ係数(しきい
値およびシフト幅)の設定値を自動的に変更することが
できる。これにより、初期の同期時(すなわち位相ずれ
が大きいとき)にはしきい値が小さめで且つシフト幅が
大きめとなるように設定し、一方、連続受信時(すなわ
ち位相ずれか小さいとき)にはしきい値が大きめで且つ
シフト幅が小さめとなるように設定することができる。
【0080】したがって、本実施例のDPLL回路10
1では、ランダム・ウォーク・フィルタ103で生成さ
れる周波数変更信号DIV126 ,DIV130 のオンとな
る条件やオンとなる期間を位相ずれの大きさに応じて変
更することができるので、高精度の位相合わせを短時間
で行うことが可能となる。
【0081】なお、本発明は以上説明した実施例に限定
されるものでないことはもちろんである。
【0082】例えば、本実施例では、同期の開始から2
0msecの間は位相ずれが大きくその後は位相ずれが
小さいことを利用してフィルタ係数の設定値の変更を行
うこととしたが、位相ずれを直接検出してフィルタ係数
を変更することとしてもよいのはもちろんである。
【0083】また、本実施例では、動作状態検出回路1
06で同期の開始を検出し、この同期の開始時から20
msec後に連続受信モードに移行することとしたが、
外部のCPU等から入力した制御信号に基づいて連続受
信モードへの移行タイミングを決定することとしてもよ
い。例えば、このDPLL回路101を携帯型無線電話
機等の電子機器に搭載した場合には、この機器に対して
使用者が何らかのボタン操作を行ったことを示す制御信
号を入力したときから所定時間経過後に連続受信モード
に移行することとしてもよい。
【0084】さらに、本実施例では動作モード信号Mを
1ビットとして二種類のフィルタ係数を使用したが、こ
の動作モード信号Mを2ビット以上として三種類以上の
フィルタ係数を適宜切り換えて使用することとしてもよ
い。
【0085】さらに、本実施例ではしきい値およびシフ
ト幅を両方変更できる構成としたが、しきい値またはシ
フト幅の一方のみを変更することとしても充分な効果を
得ることができる場合もある。
【0086】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
わるデジタル・フェイズ・ロックド・ループ回路によれ
ば、動作状態検出手段で入力クロックの振幅の変化を遅
延させることにより動作モード信号の切換えを所定時間
遅延させて発生するようにし、これによりフィルタ手段
内の判別部で使用されるしきい値と周波数変更信号生成
部で使用されるシフト幅情報とを、フィルタ係数発生手
段で位相同期状態に応じて適宜変更して設定することと
したので、高精度の位相合せを短時間で行うとともに確
実な動作モードの切換えが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係わるデジタル・フェイズ・ロック
ド・ループ回路の構成を概略的に示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示した位相比較器の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1に示したランダム・ウォーク・フィルタの
内部構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示した周波数可変発振器の内部構成を示
すブロック図である。
【図5】図1に示したフィルタ係数発生回路の内部構成
を示すブロック図である。
【図6】図1に示した動作状態検出回路の内部構成を示
すブロック図である。
【図7】図1に示したデジタル・フェイズ・ロックド・
ループ回路の主な内部信号のタイミングを示すタイミン
グチャートである。
【図8】従来のデジタル・フェイズ・ロックド・ループ
回路の位置構成例を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
101 DPLL回路 102 位相比較器 103 ランダム・ウォーク・フィルタ 104 周波数可変発振器 105 パラメータ設定回路 106 動作状態検出回路 201 サイン拡張回路 202 サンプリングレジスタ 203 シフトレジスタ 310 蓄積部 320 判別部 330 周波数変更信号生成部 350 しきい値発生回路 410,411,412 分周回路 413,414 フリップフロップ回路 415,418 カウント値検出回路 510 しきい値情報発生回路 530 位相シフト幅情報発生回路 520,540 マルチプレクサ 601 振幅検出回路 605 遅延回路 610 RSラッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−270428(JP,A) 特開 昭62−108619(JP,A) 特開 昭62−203422(JP,A) 特開 昭61−265934(JP,A) 特開 平2−56134(JP,A) 特開 平4−96423(JP,A) 実開 昭61−149432(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/06 H03L 7/199

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力クロックを生成するとともに、この出
    力クロックの位相をシフトさせて入力クロックの位相に
    同期させるデジタル・フェイズ・ロックド・ループ回路
    において、 前記入力クロックの位相と前記出力クロックの位相とを
    順次比較して比較結果を出力する位相比較手段と、 この位相比較手段から入力された前記比較結果を順次加
    算・蓄積して加算データとして出力する蓄積部と、この
    蓄積部から入力された加算データと外部から入力された
    しきい値情報の示すしきい値との大小関係を判別して判
    別結果を出力する判別部と、外部から入力された位相シ
    フト幅情報に対応する周波数変更信号を前記判別器から
    入力された前記判別結果に応じて出力する周波数変更信
    号生成部とを有するフィルタ手段と、 前記出力クロックを生成するとともに、この出力クロッ
    クの周波数を前記フィルタ手段から入力された前記周波
    数変更信号に応じて変更する発振手段と、 前記入力クロックの振幅がロウからハイに変化したこと
    を検出して所定時間遅延させることにより入力クロック
    の受信の有無を表す動作モード信号の切換えを所定時間
    遅延させて発生する動作状態検出手段と、 前記しきい値情報と前記位相シフト幅情報とを出力する
    とともに、前記動作モード信号を受けて、出力する前記
    しきい値情報或いは前記位相シフト幅情報の少なくとも
    一方を位相同期の状態に応じ、前記入力クロックと前記
    出力クロックとの位相の同期が開始されてから所定時間
    は前記しきい値が小さいか位相シフト幅が大きくなるよ
    うにし、前記所定時間の経過後は前記しきい値が大きい
    か位相シフト幅が小さくなるようにするフィルタ係数発
    生手段とを備えたことを特徴とするデジタル・フェイズ
    ・ロックド・ループ回路。
  2. 【請求項2】前記フィルタ係数発生手段が、前記入力ク
    ロックと前記出力クロックとの位相ずれが所定値よりも
    大きいときは前記しきい値が小さく、前記位相ずれが前
    記所定値よりも小さいときには前記しきい値が大きくな
    るように、前記しきい値情報を変更して出力することを
    特徴とする請求項1記載のデジタル・フェイズ・ロック
    ド・ループ回路。
  3. 【請求項3】前記フィルタ係数発生手段が、前記入力ク
    ロックと前記出力クロックとの位相ずれが所定値よりも
    大きいときは位相シフト幅が大きく、前記位相ずれが前
    記所定値よりも小さいときには前記位相シフト幅が小さ
    くなるように、前記位相シフト幅情報を変更して出力す
    ることを特徴とする請求項1記載のデジタル・フェイズ
    ・ロックド・ループ回路。
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