JP3263697B2 - 車両用サンルーフリッド構造 - Google Patents
車両用サンルーフリッド構造Info
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- JP3263697B2 JP3263697B2 JP00290092A JP290092A JP3263697B2 JP 3263697 B2 JP3263697 B2 JP 3263697B2 JP 00290092 A JP00290092 A JP 00290092A JP 290092 A JP290092 A JP 290092A JP 3263697 B2 JP3263697 B2 JP 3263697B2
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- sunroof
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、樹脂製のサンルーフ
パネルの周縁部がこれとは熱膨張係数の異なる保持枠に
保持された車両用サンルーフリッド構造に関するもので
ある。
パネルの周縁部がこれとは熱膨張係数の異なる保持枠に
保持された車両用サンルーフリッド構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車には、図3に示した様に、
車体1のルーフパネル2に開口3を形成し、この開口3
をサンルーフリッド4で開閉可能に設けたものがある
(例えば、日産自動車が1991年6月に発行した新型
車解説書「NISSAN セドリック グロリア Y3
2型系車の紹介」のD−52〜D−61頁参照)。
車体1のルーフパネル2に開口3を形成し、この開口3
をサンルーフリッド4で開閉可能に設けたものがある
(例えば、日産自動車が1991年6月に発行した新型
車解説書「NISSAN セドリック グロリア Y3
2型系車の紹介」のD−52〜D−61頁参照)。
【0003】このサンルーフリッド4の構造としては、
例えば図4に示した様に、無機ガラス製の透明なサンル
ーフパネル5の周縁部下面が金属製のリテーナパネル
(保持枠)6に接着剤7で固着され、サンルーフパネル
5の周縁部の上面が樹脂枠8で覆われていると共に樹脂
枠8がサンルーフパネル5の周縁部に接着剤9で固着さ
れている。また、リテーナパネル6と樹脂枠8との間に
はウエザーストリップ10が保持されている。
例えば図4に示した様に、無機ガラス製の透明なサンル
ーフパネル5の周縁部下面が金属製のリテーナパネル
(保持枠)6に接着剤7で固着され、サンルーフパネル
5の周縁部の上面が樹脂枠8で覆われていると共に樹脂
枠8がサンルーフパネル5の周縁部に接着剤9で固着さ
れている。また、リテーナパネル6と樹脂枠8との間に
はウエザーストリップ10が保持されている。
【0004】このサンルーフリッド4は、通常、車体1
の後方に向けて開口3を開いたときにルーフパネル2と
車室内の成形天井等との間の収納空間(図示せず)内に収
納される。
の後方に向けて開口3を開いたときにルーフパネル2と
車室内の成形天井等との間の収納空間(図示せず)内に収
納される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この様なサ
ンルーフリッド4では、サンルーフパネル5に無機ガラ
スを用いているため重量が大きくなるが、この無機ガラ
スに代えてポリカーボネイト等の樹脂材をサンルーフパ
ネル5に用いることにより、軽量化を図ることができ
る。
ンルーフリッド4では、サンルーフパネル5に無機ガラ
スを用いているため重量が大きくなるが、この無機ガラ
スに代えてポリカーボネイト等の樹脂材をサンルーフパ
ネル5に用いることにより、軽量化を図ることができ
る。
【0006】しかしながら、ポリカーボネイト等の樹脂
材は金属製のリテーナパネル6より熱膨張係数が大き
い。このため、ポリカーボネイト等の透明樹脂材を無機
ガラスに代えてサンルーフパネル5に用いた場合には、
外気温度が高くなるとサンルーフパネル5の中央が上方
に膨出変形して、サンルーフパネル5をルーフパネル2
と車室内の成形天井等との間の収納空間(図示せず)内に
収納できなくなる虞もある。
材は金属製のリテーナパネル6より熱膨張係数が大き
い。このため、ポリカーボネイト等の透明樹脂材を無機
ガラスに代えてサンルーフパネル5に用いた場合には、
外気温度が高くなるとサンルーフパネル5の中央が上方
に膨出変形して、サンルーフパネル5をルーフパネル2
と車室内の成形天井等との間の収納空間(図示せず)内に
収納できなくなる虞もある。
【0007】そこで、この発明は、サンルーフパネルに
保持枠の熱膨張係数よりも大きい樹脂材料を用いた場合
において、外気温度が高くなってもサンルーフパネルの
中央が上方に膨出変形することのない車両用サンルーフ
リッド構造を提供することを目的とするものである。
保持枠の熱膨張係数よりも大きい樹脂材料を用いた場合
において、外気温度が高くなってもサンルーフパネルの
中央が上方に膨出変形することのない車両用サンルーフ
リッド構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明は、樹脂製のサンルーフパネルの周縁部が
前記サンルーフパネルとは熱膨張係数の異なる保持枠に
配設され、且つ前記サンルーフパネルの周縁部が板面に
沿う方向にスライド可能に前記保持枠に保持されている
と共に、前記保持枠の周縁部にウエザーストリップが装
着され、前記ウエザーストリップの一部が前記保持枠と
前記サンルーフパネルの周縁部との間に挟持され、前記
保持枠の周縁に上方に向けて突設され且つ周方向に向け
て環状に延びる突部が前記サンルーフパネルに当接させ
られている車両用サンルーフリッド構造であって、前記
サンルーフパネルの外周縁の近傍に下方に向けて突設さ
れ且つ前記サンルーフパネルの周縁に沿って周方向に延
びるシール用突部が形成されていると共に、前記保持枠
の環状に延びる突部と前記シール用突部との間に粘着剤
が周方向の全周に亘って介装されている車両用サンルー
フリッド構造としたことを特徴とする。
め、この発明は、樹脂製のサンルーフパネルの周縁部が
前記サンルーフパネルとは熱膨張係数の異なる保持枠に
配設され、且つ前記サンルーフパネルの周縁部が板面に
沿う方向にスライド可能に前記保持枠に保持されている
と共に、前記保持枠の周縁部にウエザーストリップが装
着され、前記ウエザーストリップの一部が前記保持枠と
前記サンルーフパネルの周縁部との間に挟持され、前記
保持枠の周縁に上方に向けて突設され且つ周方向に向け
て環状に延びる突部が前記サンルーフパネルに当接させ
られている車両用サンルーフリッド構造であって、前記
サンルーフパネルの外周縁の近傍に下方に向けて突設さ
れ且つ前記サンルーフパネルの周縁に沿って周方向に延
びるシール用突部が形成されていると共に、前記保持枠
の環状に延びる突部と前記シール用突部との間に粘着剤
が周方向の全周に亘って介装されている車両用サンルー
フリッド構造としたことを特徴とする。
【0009】
【作用】この様な構成によれば、サンルーフパネルの周
縁部が板面に沿う方向にスライド可能に保持枠に保持さ
れているので、サンルーフパネルと保持枠とが熱膨張係
数の異なる材料から形成されているために、外気温度が
高くなって、サンルーフパネルと保持枠との熱膨張量に
大きな差が生じても、粘着剤が伸縮すると共に、サンル
ーフパネルが保持枠に対して板面に沿う方向にスライド
して熱膨張差を吸収することになる。
縁部が板面に沿う方向にスライド可能に保持枠に保持さ
れているので、サンルーフパネルと保持枠とが熱膨張係
数の異なる材料から形成されているために、外気温度が
高くなって、サンルーフパネルと保持枠との熱膨張量に
大きな差が生じても、粘着剤が伸縮すると共に、サンル
ーフパネルが保持枠に対して板面に沿う方向にスライド
して熱膨張差を吸収することになる。
【0010】しかも、サンルーフパネルの周縁部に下方
に向けて設けられた突部が保持枠に当接させられ、又は
保持枠に上方に向けて設けた突部がサンルーフパネルに
当接させられているので、保持枠に対するサンルーフパ
ネルの上下方向への位置決め及びサンルーフパネルに対
するウエザーストリップの位置決めが突部を基準に正確
且つ簡易に行われることになる。この結果、ウエザース
トリップの一部を挟持させた部分における保持枠とサン
ルーフパネルとの間隔が常に一定になり、この部分にお
けるシール性が常に確実に確保されることになる。
に向けて設けられた突部が保持枠に当接させられ、又は
保持枠に上方に向けて設けた突部がサンルーフパネルに
当接させられているので、保持枠に対するサンルーフパ
ネルの上下方向への位置決め及びサンルーフパネルに対
するウエザーストリップの位置決めが突部を基準に正確
且つ簡易に行われることになる。この結果、ウエザース
トリップの一部を挟持させた部分における保持枠とサン
ルーフパネルとの間隔が常に一定になり、この部分にお
けるシール性が常に確実に確保されることになる。
【0011】
【実施例】次に、この発明の実施例を図1〜図3に基づ
いて説明する。 [第1実施例] 図1,図2は、この発明の第1実施例を示したものであ
る。
いて説明する。 [第1実施例] 図1,図2は、この発明の第1実施例を示したものであ
る。
【0012】図2において、11は自動車の車体、12
は車体11のルーフパネル、13はルーフパネル12に
設けられた開口である。
は車体11のルーフパネル、13はルーフパネル12に
設けられた開口である。
【0013】また、図1において、14はルーフパネル
12に取り付けられ且つ開口13に沿って延びるサンル
ーフフレーム、15はヘッドライニング、16はサンル
ーフフレーム14とヘッドライニング15の縁部同士を
保持するウエルト、14aはサンルーフフレーム14の
縁部に沿って延びるガイドレールである。このガイドレ
ール14aの外周側には周方向に延びる案内溝14bが
形成されている。尚、案内溝14bには図示しないドレ
ンホースが接続されている。
12に取り付けられ且つ開口13に沿って延びるサンル
ーフフレーム、15はヘッドライニング、16はサンル
ーフフレーム14とヘッドライニング15の縁部同士を
保持するウエルト、14aはサンルーフフレーム14の
縁部に沿って延びるガイドレールである。このガイドレ
ール14aの外周側には周方向に延びる案内溝14bが
形成されている。尚、案内溝14bには図示しないドレ
ンホースが接続されている。
【0014】開口13は開閉可能なサンルーフリッド1
7で閉成されている。このサンルーフリッド17は、図
1に示した様に、ポリカーボネイト等の樹脂材から形成
された透光可能なサンルーフパネル18と、サンルーフ
パネル18の外周縁部下方に配設された金属製のリテー
ナ19(保持枠)と、リテーナ19の外周縁部上面に固
着されたウエザーストリップ20を有する。
7で閉成されている。このサンルーフリッド17は、図
1に示した様に、ポリカーボネイト等の樹脂材から形成
された透光可能なサンルーフパネル18と、サンルーフ
パネル18の外周縁部下方に配設された金属製のリテー
ナ19(保持枠)と、リテーナ19の外周縁部上面に固
着されたウエザーストリップ20を有する。
【0015】サンルーフパネル18の外周縁およびその
近傍の部分には、周方向に向けて環状に延び、且つ、下
方に突出するシール用突起21,22がそれぞれ形成さ
れている。しかも、サンルーフパネル18のシール用突
起22より内側の部分には周方向に等ピッチで下方に突
出する突部23が形成され、各突部23には取付ピン部
24が一体に形成されている。
近傍の部分には、周方向に向けて環状に延び、且つ、下
方に突出するシール用突起21,22がそれぞれ形成さ
れている。しかも、サンルーフパネル18のシール用突
起22より内側の部分には周方向に等ピッチで下方に突
出する突部23が形成され、各突部23には取付ピン部
24が一体に形成されている。
【0016】また、リテーナ19はサンルーフパネル1
8の周縁部に沿って方形枠状に形成されている。このリ
テーナ19の内周縁部近傍の部分には、周方向に向けて
環状に延び、且つ、上方に膨出する膨出突部25が取付
ピン部24に対応して設けられている。
8の周縁部に沿って方形枠状に形成されている。このリ
テーナ19の内周縁部近傍の部分には、周方向に向けて
環状に延び、且つ、上方に膨出する膨出突部25が取付
ピン部24に対応して設けられている。
【0017】この膨出突部25の平坦な上壁25aには
各取付ピン部24に対応してピン挿通孔26が夫々形成
され、このピン挿通孔26には取付ピン部24が遊挿さ
れ、取付ピン部24の下端部にはワッシャ状のクリップ
27が装着されている。そして、突部23及びクリップ
27は上壁25aに夫々上下から当接している。また、
サンルーフパネル18の周縁部近傍の部分とリテーナ1
9との間には、例えば一液ウレタン等の粘着材28がシ
ール用突起22と膨出突部25との間に位置させて全周
に亘って介装されている。この粘着剤28は、サンルー
フパネル18とリテーナ19が熱膨張・熱収縮変形した
ときに伸縮して、サンルーフパネル18とリテーナ19
との相対変位を許容すると共に、サンルーフパネル18
とリテーナ19との間のシールをしている。これによ
り、サンルーフパネル18は板面に沿う方向(図では水
平方向)にスライド可能にリテーナ19に保持されてい
る。
各取付ピン部24に対応してピン挿通孔26が夫々形成
され、このピン挿通孔26には取付ピン部24が遊挿さ
れ、取付ピン部24の下端部にはワッシャ状のクリップ
27が装着されている。そして、突部23及びクリップ
27は上壁25aに夫々上下から当接している。また、
サンルーフパネル18の周縁部近傍の部分とリテーナ1
9との間には、例えば一液ウレタン等の粘着材28がシ
ール用突起22と膨出突部25との間に位置させて全周
に亘って介装されている。この粘着剤28は、サンルー
フパネル18とリテーナ19が熱膨張・熱収縮変形した
ときに伸縮して、サンルーフパネル18とリテーナ19
との相対変位を許容すると共に、サンルーフパネル18
とリテーナ19との間のシールをしている。これによ
り、サンルーフパネル18は板面に沿う方向(図では水
平方向)にスライド可能にリテーナ19に保持されてい
る。
【0018】ウエザーストリップ20は、リテーナ19
に固着されたコ字状部29と、コ字状部29の厚肉部2
9aに一体に設けられ且つ開口13の内周面に弾接させ
られた中空シール部30を有する。コ字状部29は、上
記厚肉部29aと、サンルーフパネル18の周縁部上面
に先端が弾接するカバー部29bと、サンルーフパネル
18の周縁部とリテーナ19との間に配設された取付部
29cとからコ字状に形成されている。この取付部29
cの先端部にはサンルーフパネル18の周縁部下面に弾
接するシール用リップ31,31が全周に亘って形成さ
れている。尚、厚肉部29aとサンルーフパネル18の
外周縁との間には、サンルーフパネル18の熱膨張・熱
収縮による伸縮を吸収するための空間32が形成されて
いる。
に固着されたコ字状部29と、コ字状部29の厚肉部2
9aに一体に設けられ且つ開口13の内周面に弾接させ
られた中空シール部30を有する。コ字状部29は、上
記厚肉部29aと、サンルーフパネル18の周縁部上面
に先端が弾接するカバー部29bと、サンルーフパネル
18の周縁部とリテーナ19との間に配設された取付部
29cとからコ字状に形成されている。この取付部29
cの先端部にはサンルーフパネル18の周縁部下面に弾
接するシール用リップ31,31が全周に亘って形成さ
れている。尚、厚肉部29aとサンルーフパネル18の
外周縁との間には、サンルーフパネル18の熱膨張・熱
収縮による伸縮を吸収するための空間32が形成されて
いる。
【0019】また、リテーナ19には、取付部29cと
シール用突起22との間に位置させると共に、案内溝1
4bに対応させて水抜き孔32´が形成されている。
シール用突起22との間に位置させると共に、案内溝1
4bに対応させて水抜き孔32´が形成されている。
【0020】この様な構成によれば、外気温度が高くな
って、サンルーフパネル18と保持枠であるリテーナ1
9とが熱膨張すると、粘着剤28が伸縮すると共に取付
ピン部24がピン挿通孔26内を軸線と直交する方向に
移動して、サンルーフパネル18がリテーナ19に対し
て板面に沿う方向にスライドして熱膨張差を吸収するこ
とになる。
って、サンルーフパネル18と保持枠であるリテーナ1
9とが熱膨張すると、粘着剤28が伸縮すると共に取付
ピン部24がピン挿通孔26内を軸線と直交する方向に
移動して、サンルーフパネル18がリテーナ19に対し
て板面に沿う方向にスライドして熱膨張差を吸収するこ
とになる。
【0021】この際、サンルーフパネル18の周縁部は
空間32内を移動変位する。また、カバー部29b,シ
ール用突起21,シール用リップ31,31等でカバー
部29bとサンルーフパネル18との間からサンルーフ
パネル18の下方へ雨水が侵入するのを防止している
が、仮に雨水がサンルーフパネル18の下方に侵入して
も、この侵入した雨水は水抜き孔32´,案内溝14b
及び図示しないドレンホースを介して排出される。
空間32内を移動変位する。また、カバー部29b,シ
ール用突起21,シール用リップ31,31等でカバー
部29bとサンルーフパネル18との間からサンルーフ
パネル18の下方へ雨水が侵入するのを防止している
が、仮に雨水がサンルーフパネル18の下方に侵入して
も、この侵入した雨水は水抜き孔32´,案内溝14b
及び図示しないドレンホースを介して排出される。
【0022】
【効果】この発明は、以上説明したように、樹脂製のサ
ンルーフパネルの周縁部が前記サンルーフパネルとは熱
膨張係数の異なる保持枠に配設され、且つ前記サンルー
フパネルの周縁部が板面に沿う方向にスライド可能に前
記保持枠に保持されていると共に、前記保持枠の周縁部
にウエザーストリップが装着され、前記ウエザーストリ
ップの一部が前記保持枠と前記サンルーフパネルの周縁
部との間に挟持され、前記保持枠の周縁に上方に向けて
突設され且つ周方向に向けて環状に延びる突部が前記サ
ンルーフパネルに当接させられている車両用サンルーフ
リッド構造であって、前記サンルーフパネルの外周縁の
近傍に下方に向けて突設され且つ前記サンルーフパネル
の周縁に沿って周方向に延びるシール用突部が形成され
ていると共に、前記保持枠の環状に延びる突部と前記シ
ール用突部との間に粘着剤が周方向の全周に亘って介装
されている構成としたので、外気温度が高くなって、サ
ンルーフパネルと保持枠との熱膨張量に大きな差が生じ
ても、サンルーフパネルが粘着剤を伸縮させて保持枠に
対して板面に沿う方向にスライドして熱膨張差を吸収し
て、サンルーフパネルの中央が上方に膨出変形すること
を確実に防止される。
ンルーフパネルの周縁部が前記サンルーフパネルとは熱
膨張係数の異なる保持枠に配設され、且つ前記サンルー
フパネルの周縁部が板面に沿う方向にスライド可能に前
記保持枠に保持されていると共に、前記保持枠の周縁部
にウエザーストリップが装着され、前記ウエザーストリ
ップの一部が前記保持枠と前記サンルーフパネルの周縁
部との間に挟持され、前記保持枠の周縁に上方に向けて
突設され且つ周方向に向けて環状に延びる突部が前記サ
ンルーフパネルに当接させられている車両用サンルーフ
リッド構造であって、前記サンルーフパネルの外周縁の
近傍に下方に向けて突設され且つ前記サンルーフパネル
の周縁に沿って周方向に延びるシール用突部が形成され
ていると共に、前記保持枠の環状に延びる突部と前記シ
ール用突部との間に粘着剤が周方向の全周に亘って介装
されている構成としたので、外気温度が高くなって、サ
ンルーフパネルと保持枠との熱膨張量に大きな差が生じ
ても、サンルーフパネルが粘着剤を伸縮させて保持枠に
対して板面に沿う方向にスライドして熱膨張差を吸収し
て、サンルーフパネルの中央が上方に膨出変形すること
を確実に防止される。
【0023】しかも、サンルーフパネルの周縁部に下方
に向けて設けられた突部が保持枠に当接させられ、又は
保持枠に上方に向けて設けた突部がサンルーフパネルに
当接させられているので、保持枠に対するサンルーフパ
ネルの上下方向への位置決め及びサンルーフパネルに対
するウエザーストリップの位置決めを突部を基準に正確
且つ簡易に行うことができる。この結果、ウエザースト
リップの一部を挟持させた部分における保持枠とサンル
ーフパネルとの間隔を常に一定にできるので、この部分
におけるシール性を常に確実に確保できる。
に向けて設けられた突部が保持枠に当接させられ、又は
保持枠に上方に向けて設けた突部がサンルーフパネルに
当接させられているので、保持枠に対するサンルーフパ
ネルの上下方向への位置決め及びサンルーフパネルに対
するウエザーストリップの位置決めを突部を基準に正確
且つ簡易に行うことができる。この結果、ウエザースト
リップの一部を挟持させた部分における保持枠とサンル
ーフパネルとの間隔を常に一定にできるので、この部分
におけるシール性を常に確実に確保できる。
【図1】この発明にかかるサンルーフリッドの第1実施
例を示す図2のA−Aに沿う断面図である。
例を示す図2のA−Aに沿う断面図である。
【図2】図1のサンルーフリッドを備える自動車の斜視
図である。
図である。
【図3】従来のサンルーフリッドを備える自動車の斜視
図である。
図である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
18…サンルーフパネル 19・・・リテーナ(保持枠) 20・・・ウエザーストリップ 25・・・膨出突部
Claims (1)
- 【請求項1】 樹脂製のサンルーフパネルの周縁部が前
記サンルーフパネルとは熱膨張係数の異なる保持枠に配
設され、且つ前記サンルーフパネルの周縁部が板面に沿
う方向にスライド可能に前記保持枠に保持されていると
共に、前記保持枠の周縁部にウエザーストリップが装着
され、前記ウエザーストリップの一部が前記保持枠と前
記サンルーフパネルの周縁部との間に挟持され、前記保
持枠の周縁に上方に向けて突設され且つ周方向に向けて
環状に延びる突部が前記サンルーフパネルに当接させら
れている車両用サンルーフリッド構造であって、 前記サンルーフパネルの外周縁の近傍に下方に向けて突
設され且つ前記サンルーフパネルの周縁に沿って周方向
に延びるシール用突部が形成されていると共に、前記保
持枠の環状に延びる突部と前記シール用突部との間に粘
着剤が周方向の全周に亘って介装されていること を特徴
とする車両用サンルーフリッド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00290092A JP3263697B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 車両用サンルーフリッド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00290092A JP3263697B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 車両用サンルーフリッド構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05185839A JPH05185839A (ja) | 1993-07-27 |
JP3263697B2 true JP3263697B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=11542232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00290092A Expired - Fee Related JP3263697B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 車両用サンルーフリッド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3263697B2 (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3713155B2 (ja) | 1998-12-28 | 2005-11-02 | 豊田合成株式会社 | スライディングルーフ用ウェザストリップ |
JP4224889B2 (ja) | 1999-05-06 | 2009-02-18 | 株式会社豊田自動織機 | 水抜き構造を有するサンルーフ |
JP4526742B2 (ja) * | 2001-08-09 | 2010-08-18 | 西川ゴム工業株式会社 | リヤドアのデルタ部構造 |
JP2005263169A (ja) | 2004-03-22 | 2005-09-29 | Toyota Industries Corp | 車両のサンルーフパネル |
DE102004041685B3 (de) | 2004-08-26 | 2006-05-04 | Bayer Materialscience Ag | Verbundbauteil |
US7048327B2 (en) * | 2004-09-14 | 2006-05-23 | Webasto Products North America | Cover panel edge seal and cover panel for vehicle roof provided therewith |
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