JPH05185839A - 車両用サンルーフリッド構造 - Google Patents
車両用サンルーフリッド構造Info
- Publication number
- JPH05185839A JPH05185839A JP4002900A JP290092A JPH05185839A JP H05185839 A JPH05185839 A JP H05185839A JP 4002900 A JP4002900 A JP 4002900A JP 290092 A JP290092 A JP 290092A JP H05185839 A JPH05185839 A JP H05185839A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sun
- roof panel
- retainer
- sunroof
- sunroof panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Seal Device For Vehicle (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】サンルーフパネルに保持枠の熱膨張係数よりも
大きい樹脂材料を用いた場合において、外気温度が高く
なってもサンルーフパネルの中央が上方に膨出変形する
ことのないサンルーフリッド構造を提供すること。 【構成】樹脂製のサンルーフパネル18の周縁部を板面
に沿う方向にスライド可能にリテーナ23,43に保持
させたサンルーフリッド構造。
大きい樹脂材料を用いた場合において、外気温度が高く
なってもサンルーフパネルの中央が上方に膨出変形する
ことのないサンルーフリッド構造を提供すること。 【構成】樹脂製のサンルーフパネル18の周縁部を板面
に沿う方向にスライド可能にリテーナ23,43に保持
させたサンルーフリッド構造。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、樹脂製のサンルーフ
パネルの周縁部がこれとは熱膨張係数の異なる保持枠に
保持された車両用サンルーフリッド構造に関するもので
ある。
パネルの周縁部がこれとは熱膨張係数の異なる保持枠に
保持された車両用サンルーフリッド構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車には、図5に示した様に、
車体1のルーフパネル2に開口3を形成し、この開口3
をサンルーフリッド4で開閉可能に設けたものがある
(例えば、日産自動車が1991年6月に発行した新型
車解説書「NISSAN セドリック グロリア Y3
2型系車の紹介」のD−52〜D−61頁参照)。
車体1のルーフパネル2に開口3を形成し、この開口3
をサンルーフリッド4で開閉可能に設けたものがある
(例えば、日産自動車が1991年6月に発行した新型
車解説書「NISSAN セドリック グロリア Y3
2型系車の紹介」のD−52〜D−61頁参照)。
【0003】このサンルーフリッド4の構造としては、
例えば図6に示した様に、無機ガラス製の透明なサンル
ーフパネル5の周縁部下面が金属製のリテーナパネル
(保持枠)6に接着剤7で固着され、サンルーフパネル
5の周縁部の上面が樹脂枠8で覆われていると共に樹脂
枠8がサンルーフパネル5の周縁部に接着剤9で固着さ
れている。また、リテーナパネル6と樹脂枠8との間に
はウエザーストリップ10が保持されている。
例えば図6に示した様に、無機ガラス製の透明なサンル
ーフパネル5の周縁部下面が金属製のリテーナパネル
(保持枠)6に接着剤7で固着され、サンルーフパネル
5の周縁部の上面が樹脂枠8で覆われていると共に樹脂
枠8がサンルーフパネル5の周縁部に接着剤9で固着さ
れている。また、リテーナパネル6と樹脂枠8との間に
はウエザーストリップ10が保持されている。
【0004】このサンルーフリッド4は、通常、車体1
の後方に向けて開口3を開いたときにルーフパネル2と
車室内の成形天井等との間の収納空間(図示せず)内に収
納される。
の後方に向けて開口3を開いたときにルーフパネル2と
車室内の成形天井等との間の収納空間(図示せず)内に収
納される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この様なサ
ンルーフリッド4では、サンルーフパネル5に無機ガラ
スを用いているため重量が大きくなるが、この無機ガラ
スに代えてポリカーボネイト等の樹脂材をサンルーフパ
ネル5に用いることにより、軽量化を図ることができ
る。
ンルーフリッド4では、サンルーフパネル5に無機ガラ
スを用いているため重量が大きくなるが、この無機ガラ
スに代えてポリカーボネイト等の樹脂材をサンルーフパ
ネル5に用いることにより、軽量化を図ることができ
る。
【0006】しかしながら、ポリカーボネイト等の樹脂
材は金属製のリテーナパネル6より熱膨張係数が大き
い。このため、ポリカーボネイト等の透明樹脂材を無機
ガラスに代えてサンルーフパネル5に用いた場合には、
外気温度が高くなるとサンルーフパネル5の中央が上方
に膨出変形して、サンルーフパネル5をルーフパネル2
と車室内の成形天井等との間の収納空間(図示せず)内に
収納できなくなる虞もある。
材は金属製のリテーナパネル6より熱膨張係数が大き
い。このため、ポリカーボネイト等の透明樹脂材を無機
ガラスに代えてサンルーフパネル5に用いた場合には、
外気温度が高くなるとサンルーフパネル5の中央が上方
に膨出変形して、サンルーフパネル5をルーフパネル2
と車室内の成形天井等との間の収納空間(図示せず)内に
収納できなくなる虞もある。
【0007】そこで、この発明は、サンルーフパネルに
保持枠の熱膨張係数よりも大きい樹脂材料を用いた場合
において、外気温度が高くなってもサンルーフパネルの
中央が上方に膨出変形することのない車両用サンルーフ
リッド構造を提供することを目的とするものである。
保持枠の熱膨張係数よりも大きい樹脂材料を用いた場合
において、外気温度が高くなってもサンルーフパネルの
中央が上方に膨出変形することのない車両用サンルーフ
リッド構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明は、樹脂製のサンルーフパネルの周縁部が
前記サンルーフパネルとは熱膨張係数の異なる保持枠に
保持された車両用サンルーフリッド構造において、前記
サンルーフパネルは板面に沿う方向にスライド可能に前
記保持枠に保持されている車両用サンルーフリッド構造
としたことを特徴とする。
め、この発明は、樹脂製のサンルーフパネルの周縁部が
前記サンルーフパネルとは熱膨張係数の異なる保持枠に
保持された車両用サンルーフリッド構造において、前記
サンルーフパネルは板面に沿う方向にスライド可能に前
記保持枠に保持されている車両用サンルーフリッド構造
としたことを特徴とする。
【0009】
【作用】この様な構成によれば、外気温度が高くなっ
て、サンルーフパネルと保持枠とが熱膨張すると、サン
ルーフパネルが保持枠に対して板面に沿う方向にスライ
ドして熱膨張差を吸収する。
て、サンルーフパネルと保持枠とが熱膨張すると、サン
ルーフパネルが保持枠に対して板面に沿う方向にスライ
ドして熱膨張差を吸収する。
【0010】
【実施例】次に、この発明の実施例を図1〜図3に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0011】[第1実施例]図1,図2は、この発明の第
1実施例を示したものである。
1実施例を示したものである。
【0012】図2において、11は自動車の車体、12
は車体11のルーフパネル、13はルーフパネル12に
設けられた開口である。
は車体11のルーフパネル、13はルーフパネル12に
設けられた開口である。
【0013】また、図1において、14はルーフパネル
12に取り付けられ且つ開口13に沿って延びるサンル
ーフフレーム、15はヘッドライニング、16はサンル
ーフフレーム14とヘッドライニング15の縁部同士を
保持するウエルト、14aはサンルーフフレーム14の
縁部に沿って延びるガイドレールである。このガイドレ
ール14aの外周側には周方向に延びる案内溝14bが
形成されている。尚、案内溝14bには図示しないドレ
ンホースが接続されている。
12に取り付けられ且つ開口13に沿って延びるサンル
ーフフレーム、15はヘッドライニング、16はサンル
ーフフレーム14とヘッドライニング15の縁部同士を
保持するウエルト、14aはサンルーフフレーム14の
縁部に沿って延びるガイドレールである。このガイドレ
ール14aの外周側には周方向に延びる案内溝14bが
形成されている。尚、案内溝14bには図示しないドレ
ンホースが接続されている。
【0014】開口13は開閉可能なサンルーフリッド1
7で閉成されている。このサンルーフリッド17は、図
1に示した様に、ポリカーボネイト等の樹脂材から形成
された透光可能なサンルーフパネル18と、サンルーフ
パネル18の外周縁部下方に配設された金属製のリテー
ナ19(保持枠)と、リテーナ19の外周縁部上面に固
着されたウエザーストリップ20を有する。
7で閉成されている。このサンルーフリッド17は、図
1に示した様に、ポリカーボネイト等の樹脂材から形成
された透光可能なサンルーフパネル18と、サンルーフ
パネル18の外周縁部下方に配設された金属製のリテー
ナ19(保持枠)と、リテーナ19の外周縁部上面に固
着されたウエザーストリップ20を有する。
【0015】サンルーフパネル18の外周縁およびその
近傍の部分には、周方向に向けて環状に延び、且つ、下
方に突出するシール用突起21,22がそれぞれ形成さ
れている。しかも、サンルーフパネル18のシール用突
起22より内側の部分には周方向に等ピッチで下方に突
出する突部23が形成され、各突部23には取付ピン部
24が一体に形成されている。
近傍の部分には、周方向に向けて環状に延び、且つ、下
方に突出するシール用突起21,22がそれぞれ形成さ
れている。しかも、サンルーフパネル18のシール用突
起22より内側の部分には周方向に等ピッチで下方に突
出する突部23が形成され、各突部23には取付ピン部
24が一体に形成されている。
【0016】また、リテーナ19はサンルーフパネル1
8の周縁部に沿って方形枠状に形成されている。このリ
テーナ19の内周縁部近傍の部分には、周方向に向けて
環状に延び、且つ、上方に膨出する膨出突部25が取付
ピン部24に対応して設けられている。
8の周縁部に沿って方形枠状に形成されている。このリ
テーナ19の内周縁部近傍の部分には、周方向に向けて
環状に延び、且つ、上方に膨出する膨出突部25が取付
ピン部24に対応して設けられている。
【0017】この膨出突部25の平坦な上壁25aには
各取付ピン部24に対応してピン挿通孔26が夫々形成
され、このピン挿通孔26には取付ピン部24が遊挿さ
れ、取付ピン部24の下端部にはワッシャ状のクリップ
27が装着されている。そして、突部23及びクリップ
27は上壁25aに夫々上下から当接している。また、
サンルーフパネル18の周縁部近傍の部分とリテーナ1
9との間には、例えば一液ウレタン等の粘着材28がシ
ール用突起22と膨出突部25との間に位置させて全周
に亘って介装されている。この粘着剤28は、サンルー
フパネル18とリテーナ19が熱膨張・熱収縮変形した
ときに伸縮して、サンルーフパネル18とリテーナ19
との相対変位を許容すると共に、サンルーフパネル18
とリテーナ19との間のシールをしている。これによ
り、サンルーフパネル18は板面に沿う方向(図では水
平方向)にスライド可能にリテーナ19に保持されてい
る。
各取付ピン部24に対応してピン挿通孔26が夫々形成
され、このピン挿通孔26には取付ピン部24が遊挿さ
れ、取付ピン部24の下端部にはワッシャ状のクリップ
27が装着されている。そして、突部23及びクリップ
27は上壁25aに夫々上下から当接している。また、
サンルーフパネル18の周縁部近傍の部分とリテーナ1
9との間には、例えば一液ウレタン等の粘着材28がシ
ール用突起22と膨出突部25との間に位置させて全周
に亘って介装されている。この粘着剤28は、サンルー
フパネル18とリテーナ19が熱膨張・熱収縮変形した
ときに伸縮して、サンルーフパネル18とリテーナ19
との相対変位を許容すると共に、サンルーフパネル18
とリテーナ19との間のシールをしている。これによ
り、サンルーフパネル18は板面に沿う方向(図では水
平方向)にスライド可能にリテーナ19に保持されてい
る。
【0018】ウエザーストリップ20は、リテーナ19
に固着されたコ字状部29と、コ字状部29の厚肉部2
9aに一体に設けられ且つ開口13の内周面に弾接させ
られた中空シール部30を有する。コ字状部29は、上
記厚肉部29aと、サンルーフパネル18の周縁部上面
に先端が弾接するカバー部29bと、サンルーフパネル
18の周縁部とリテーナ19との間に配設された取付部
29cとからコ字状に形成されている。この取付部29
cの先端部にはサンルーフパネル18の周縁部下面に弾
接するシール用リップ31,31が全周に亘って形成さ
れている。尚、厚肉部29aとサンルーフパネル18の
外周縁との間には、サンルーフパネル18の熱膨張・熱
収縮による伸縮を吸収するための空間32が形成されて
いる。
に固着されたコ字状部29と、コ字状部29の厚肉部2
9aに一体に設けられ且つ開口13の内周面に弾接させ
られた中空シール部30を有する。コ字状部29は、上
記厚肉部29aと、サンルーフパネル18の周縁部上面
に先端が弾接するカバー部29bと、サンルーフパネル
18の周縁部とリテーナ19との間に配設された取付部
29cとからコ字状に形成されている。この取付部29
cの先端部にはサンルーフパネル18の周縁部下面に弾
接するシール用リップ31,31が全周に亘って形成さ
れている。尚、厚肉部29aとサンルーフパネル18の
外周縁との間には、サンルーフパネル18の熱膨張・熱
収縮による伸縮を吸収するための空間32が形成されて
いる。
【0019】また、リテーナ19には、取付部29cと
シール用突起22との間に位置させると共に、案内溝1
4bに対応させて水抜き孔32´が形成されている。
シール用突起22との間に位置させると共に、案内溝1
4bに対応させて水抜き孔32´が形成されている。
【0020】この様な構成によれば、外気温度が高くな
って、サンルーフパネル18と保持枠であるリテーナ1
9とが熱膨張すると、粘着剤28が伸縮すると共に取付
ピン部24がピン挿通孔26内を軸線と直交する方向に
移動して、サンルーフパネル18がリテーナ19に対し
て板面に沿う方向にスライドして熱膨張差を吸収するこ
とになる。
って、サンルーフパネル18と保持枠であるリテーナ1
9とが熱膨張すると、粘着剤28が伸縮すると共に取付
ピン部24がピン挿通孔26内を軸線と直交する方向に
移動して、サンルーフパネル18がリテーナ19に対し
て板面に沿う方向にスライドして熱膨張差を吸収するこ
とになる。
【0021】この際、サンルーフパネル18の周縁部は
空間32内を移動変位する。また、カバー部29b,シ
ール用突起21,シール用リップ31,31等でカバー
部29bとサンルーフパネル18との間からサンルーフ
パネル18の下方へ雨水が侵入するのを防止している
が、仮に雨水がサンルーフパネル18の下方に侵入して
も、この侵入した雨水は水抜き孔32´,案内溝14b
及び図示しないドレンホースを介して排出される。
空間32内を移動変位する。また、カバー部29b,シ
ール用突起21,シール用リップ31,31等でカバー
部29bとサンルーフパネル18との間からサンルーフ
パネル18の下方へ雨水が侵入するのを防止している
が、仮に雨水がサンルーフパネル18の下方に侵入して
も、この侵入した雨水は水抜き孔32´,案内溝14b
及び図示しないドレンホースを介して排出される。
【0022】[第2実施例]図3は、この発明の第2実施
例を示したものである。
例を示したものである。
【0023】図3に示したサンルーフリッド40は、サ
ンルーフパネル18と、サッシュ41と、ウエザースト
リップ42を有する。
ンルーフパネル18と、サッシュ41と、ウエザースト
リップ42を有する。
【0024】サッシュ41は成形加工した方形枠状のリ
テーナ43,44を備え、リテーナ43には周方向に向
けて環状に延び且つ上方に膨出する膨出突部43aが形
成されている。リテーナ44は、上下に延びるL字状部
44aと、L字状部44aの上端部にサンルーフパネル
18側に向けて一体に設けられたカバー部44bと、L
字状部44aの上端部にサンルーフパネル18側とは反
対側に向けて一体に設けられた保持部44cとから略T
字状に形成されている。このL字状部44aは接着剤4
5によりリテーナ43に接着固定されている。
テーナ43,44を備え、リテーナ43には周方向に向
けて環状に延び且つ上方に膨出する膨出突部43aが形
成されている。リテーナ44は、上下に延びるL字状部
44aと、L字状部44aの上端部にサンルーフパネル
18側に向けて一体に設けられたカバー部44bと、L
字状部44aの上端部にサンルーフパネル18側とは反
対側に向けて一体に設けられた保持部44cとから略T
字状に形成されている。このL字状部44aは接着剤4
5によりリテーナ43に接着固定されている。
【0025】リテーナ43の外周縁及びリテーナ44の
保持部44cには互いに接近する方向に延びるフランジ
43b,44dが夫々形成されている。これにより、リ
テーナ43の外周縁部と保持部44cとの間にはアリ溝
46が形成され、このアリ溝46にはウエザーストリッ
プ47の基部が嵌着されている。
保持部44cには互いに接近する方向に延びるフランジ
43b,44dが夫々形成されている。これにより、リ
テーナ43の外周縁部と保持部44cとの間にはアリ溝
46が形成され、このアリ溝46にはウエザーストリッ
プ47の基部が嵌着されている。
【0026】また、サンルーフパネル18の外周縁部は
リテーナ43とリテーナ44のカバー部44bとの間に
配設されている。このサンルーフパネル18の外周縁と
リテーナ44のL字状部44aとの間には、サンルーフ
パネル18の熱膨張・熱収縮による伸縮を吸収するため
の空間48が形成されている。しかも、サンルーフパネ
ル18は、熱膨張による伸縮時に板面に沿う方向にスラ
イド可能に一液ウレタン等の接着剤49でリテーナ43
の膨出突部43aに接着保持されている。
リテーナ43とリテーナ44のカバー部44bとの間に
配設されている。このサンルーフパネル18の外周縁と
リテーナ44のL字状部44aとの間には、サンルーフ
パネル18の熱膨張・熱収縮による伸縮を吸収するため
の空間48が形成されている。しかも、サンルーフパネ
ル18は、熱膨張による伸縮時に板面に沿う方向にスラ
イド可能に一液ウレタン等の接着剤49でリテーナ43
の膨出突部43aに接着保持されている。
【0027】この接着剤49は、サンルーフパネル18
とリテーナ43が熱膨張・熱収縮変形したときに伸縮し
て、サンルーフパネル18とリテーナ49との相対変位
を許容すると共に、サンルーフパネル18とリテーナ4
9との間のシール及び固定をしている。これにより、サ
ンルーフパネル18は板面に沿う方向(図では水平方
向)にスライド可能にリテーナ43に保持されている。
とリテーナ43が熱膨張・熱収縮変形したときに伸縮し
て、サンルーフパネル18とリテーナ49との相対変位
を許容すると共に、サンルーフパネル18とリテーナ4
9との間のシール及び固定をしている。これにより、サ
ンルーフパネル18は板面に沿う方向(図では水平方
向)にスライド可能にリテーナ43に保持されている。
【0028】本実施例によれば、外気温度が高くなっ
て、サンルーフパネル18と保持枠であるリテーナ43
とが熱膨張すると、接着剤49が伸長して、サンルーフ
パネル18がリテーナ43に対して板面に沿う方向にス
ライドして熱膨張差を吸収することになる。この際、サ
ンルーフパネル18の周縁部は空間48内を移動変位す
る。
て、サンルーフパネル18と保持枠であるリテーナ43
とが熱膨張すると、接着剤49が伸長して、サンルーフ
パネル18がリテーナ43に対して板面に沿う方向にス
ライドして熱膨張差を吸収することになる。この際、サ
ンルーフパネル18の周縁部は空間48内を移動変位す
る。
【0029】[第3実施例]図4はこの発明の第3実施例
を示したものである。
を示したものである。
【0030】本実施例は、第1実施例のウエザーストリ
ップ20の構造と第2実施例のリテーナ43の構造を組
み合わせることにより構成した構成となっている。
ップ20の構造と第2実施例のリテーナ43の構造を組
み合わせることにより構成した構成となっている。
【0031】本実施例では、リテーナ43の溝43eに
塗布した接着剤49でサンルーフパネル18とリテーナ
43とが固着されていると共に、サンルーフパネル18
の縁部上側に薄肉の保持部18aが連設されている。
塗布した接着剤49でサンルーフパネル18とリテーナ
43とが固着されていると共に、サンルーフパネル18
の縁部上側に薄肉の保持部18aが連設されている。
【0032】しかも、保持部18aには寸法aだけ一段
低くなった段差面18bが形成され、保持部18aの先
端には下方に突出するシール用突起18cが形成されて
いる。このシール用突起18cの下端は、アール状に丸
く形成されていてウエザーストリップ20の取付部29
c上面に弾接している。
低くなった段差面18bが形成され、保持部18aの先
端には下方に突出するシール用突起18cが形成されて
いる。このシール用突起18cの下端は、アール状に丸
く形成されていてウエザーストリップ20の取付部29
c上面に弾接している。
【0033】また、ウエザーストリップ20のシール用
リップ21は保持部18aの下面に弾接し、ウエザース
トリップ20のカバー部29bは段差面18bに弾接し
ている。このカバー部29bの肉厚は寸法aと略一致さ
せられていて、カバー部29bの上面はサンルーフパネ
ル18の上面と面一になるように設定されている。
リップ21は保持部18aの下面に弾接し、ウエザース
トリップ20のカバー部29bは段差面18bに弾接し
ている。このカバー部29bの肉厚は寸法aと略一致さ
せられていて、カバー部29bの上面はサンルーフパネ
ル18の上面と面一になるように設定されている。
【0034】そして、保持部18aの先端とカバー部2
9bの基部との間には、サンルーフパネル18の熱膨張
・熱収縮による伸縮を吸収するための空間32が形成さ
れている。この結果、カバー部29bの基部とシール用
リップ21との間の寸法bが、サンルーフパネル18の
熱膨張・熱収縮による伸縮を吸収する寸法となる。
9bの基部との間には、サンルーフパネル18の熱膨張
・熱収縮による伸縮を吸収するための空間32が形成さ
れている。この結果、カバー部29bの基部とシール用
リップ21との間の寸法bが、サンルーフパネル18の
熱膨張・熱収縮による伸縮を吸収する寸法となる。
【0035】
【効果】この発明は、以上説明したように、樹脂製のサ
ンルーフパネルの周縁部を板面に沿う方向にスライド可
能に保持枠に保持させたので、サンルーフパネルに保持
枠の熱膨張係数よりも大きい樹脂材料を用いた場合にお
いて外気温度が高くなってもサンルーフパネルの中央が
上方に膨出変形することを確実に防止できる。
ンルーフパネルの周縁部を板面に沿う方向にスライド可
能に保持枠に保持させたので、サンルーフパネルに保持
枠の熱膨張係数よりも大きい樹脂材料を用いた場合にお
いて外気温度が高くなってもサンルーフパネルの中央が
上方に膨出変形することを確実に防止できる。
【図1】この発明にかかるサンルーフリッドの第1実施
例を示す図2のA−Aに沿う断面図である。
例を示す図2のA−Aに沿う断面図である。
【図2】図1のサンルーフリッドを備える自動車の斜視
図である。
図である。
【図3】この発明にかかるサンルーフリッドの第2実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図4】この発明にかかるサンルーフリッドの第3実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図5】従来のサンルーフリッドを備える自動車の斜視
図である。
図である。
【図6】図5のB−B線に沿う断面図である。
18…サンルーフパネル 23,43…リテーナ(保持枠)
Claims (1)
- 【請求項1】 樹脂製のサンルーフパネルの周縁部が前
記サンルーフパネルとは熱膨張係数の異なる保持枠に保
持された車両用サンルーフリッド構造において、 前記サンルーフパネルは板面に沿う方向にスライド可能
に前記保持枠に保持されていることを特徴とする車両用
サンルーフリッド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00290092A JP3263697B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 車両用サンルーフリッド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00290092A JP3263697B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 車両用サンルーフリッド構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05185839A true JPH05185839A (ja) | 1993-07-27 |
JP3263697B2 JP3263697B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=11542232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00290092A Expired - Fee Related JP3263697B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 車両用サンルーフリッド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3263697B2 (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6334646B1 (en) | 1999-05-06 | 2002-01-01 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Movable roof having a drainage structure |
US6490833B1 (en) | 1998-12-28 | 2002-12-10 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Weather strip for movable roof |
JP2003054264A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Nishikawa Rubber Co Ltd | リヤドアのデルタ部構造 |
EP1632681A2 (de) * | 2004-08-26 | 2006-03-08 | Bayer MaterialScience AG | Verbundbauteil |
US7048327B2 (en) * | 2004-09-14 | 2006-05-23 | Webasto Products North America | Cover panel edge seal and cover panel for vehicle roof provided therewith |
US7156455B2 (en) | 2004-03-22 | 2007-01-02 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Sunroof panel for a vehicle |
JP2007008312A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Nishikawa Rubber Co Ltd | ウエザーストリップ |
JP2010105429A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用パネル |
JP2010526718A (ja) * | 2007-05-15 | 2010-08-05 | ピルキントン オートモーティヴ ドイチェラント ゲーエムベーハー | 自動車用の窓ガラスおよび構成部材アセンブリ |
JP2011514866A (ja) * | 2008-03-13 | 2011-05-12 | ピルキントン オートモーティヴ ドイチェラント ゲーエムベーハー | 車両用固定窓ガラスの密閉システム |
JP2011116196A (ja) * | 2009-12-02 | 2011-06-16 | Yachiyo Industry Co Ltd | 車両における樹脂パネルとスティフナとの連結構造 |
JP2012066766A (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用サンシェード |
JP2012096541A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Inalfa Roof Systems Group Bv | 二つの物体を連結するための方法およびこの方法を使用したパネル |
JP2013010436A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Toyota Auto Body Co Ltd | 自動車の車体に対する樹脂ガラスの接着構造 |
US9259994B2 (en) | 2011-11-25 | 2016-02-16 | Pilkington Group Limited | Automotive glazing |
DE102018000844A1 (de) * | 2018-02-02 | 2019-08-08 | Webasto SE | Dichtungsanordnung für einen Dachbereich eines Kraftfahrzeugs |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62182819U (ja) * | 1986-05-12 | 1987-11-20 |
-
1992
- 1992-01-10 JP JP00290092A patent/JP3263697B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62182819U (ja) * | 1986-05-12 | 1987-11-20 |
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6490833B1 (en) | 1998-12-28 | 2002-12-10 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Weather strip for movable roof |
US6334646B1 (en) | 1999-05-06 | 2002-01-01 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Movable roof having a drainage structure |
JP4526742B2 (ja) * | 2001-08-09 | 2010-08-18 | 西川ゴム工業株式会社 | リヤドアのデルタ部構造 |
JP2003054264A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Nishikawa Rubber Co Ltd | リヤドアのデルタ部構造 |
US7156455B2 (en) | 2004-03-22 | 2007-01-02 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Sunroof panel for a vehicle |
EP1632681A2 (de) * | 2004-08-26 | 2006-03-08 | Bayer MaterialScience AG | Verbundbauteil |
EP1632681A3 (de) * | 2004-08-26 | 2006-09-06 | Bayer MaterialScience AG | Verbundbauteil |
US7622177B2 (en) | 2004-08-26 | 2009-11-24 | Bayer Materialscience Ag | Composite component |
US7048327B2 (en) * | 2004-09-14 | 2006-05-23 | Webasto Products North America | Cover panel edge seal and cover panel for vehicle roof provided therewith |
JP2007008312A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Nishikawa Rubber Co Ltd | ウエザーストリップ |
JP2010526718A (ja) * | 2007-05-15 | 2010-08-05 | ピルキントン オートモーティヴ ドイチェラント ゲーエムベーハー | 自動車用の窓ガラスおよび構成部材アセンブリ |
JP2011514866A (ja) * | 2008-03-13 | 2011-05-12 | ピルキントン オートモーティヴ ドイチェラント ゲーエムベーハー | 車両用固定窓ガラスの密閉システム |
US8839589B2 (en) | 2008-03-13 | 2014-09-23 | Pilkington Automotive Deutschland Gmbh | Automotive glazing and component assembly |
JP2010105429A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用パネル |
JP2011116196A (ja) * | 2009-12-02 | 2011-06-16 | Yachiyo Industry Co Ltd | 車両における樹脂パネルとスティフナとの連結構造 |
JP2012066766A (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用サンシェード |
WO2012043412A1 (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | アイシン精機株式会社 | 車両用サンシェード |
EP2623347A1 (en) * | 2010-09-27 | 2013-08-07 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Vehicle sunshade |
US8567858B2 (en) | 2010-09-27 | 2013-10-29 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Vehicle sunshade |
EP2623347A4 (en) * | 2010-09-27 | 2013-12-11 | Aisin Seiki | CAR SUN VISOR |
JP2012096541A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Inalfa Roof Systems Group Bv | 二つの物体を連結するための方法およびこの方法を使用したパネル |
JP2013010436A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Toyota Auto Body Co Ltd | 自動車の車体に対する樹脂ガラスの接着構造 |
US9259994B2 (en) | 2011-11-25 | 2016-02-16 | Pilkington Group Limited | Automotive glazing |
DE102018000844A1 (de) * | 2018-02-02 | 2019-08-08 | Webasto SE | Dichtungsanordnung für einen Dachbereich eines Kraftfahrzeugs |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3263697B2 (ja) | 2002-03-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05185839A (ja) | 車両用サンルーフリッド構造 | |
JP3829664B2 (ja) | 自動車のルーフサイド部構造 | |
US7156455B2 (en) | Sunroof panel for a vehicle | |
US4765677A (en) | Support structure for weatherstripping on a vehicle sun roof | |
US4445721A (en) | Draining mechanism for automotive door | |
EP0436298B1 (en) | A door glass weather-stripping for motor vehicle | |
JPS58189481A (ja) | 窓 | |
JPS5897523A (ja) | 自動車可動屋根のシ−ル部材 | |
US5150542A (en) | Glass runner structure of vehicular door | |
US4158465A (en) | Box-body construction for busses | |
JP2001341591A (ja) | ドアシール構造 | |
US6405499B1 (en) | Panel attaching structure for vehicles | |
JP4147964B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
US6932422B2 (en) | Attachment structure of weather strip for motor vehicle | |
JPS5881820A (ja) | フルプレスドアにおけるドアガラスのガイド部材保持構造 | |
JPS5940958A (ja) | 自動車用ウエザ−ストリツプ | |
JPH0751373Y2 (ja) | 自動車のウェザストリップ取付構造 | |
JPS60213536A (ja) | 自動車用ウエザストリツプ | |
JP2528845Y2 (ja) | サツシユレスドアのウエザーストリツプ構造 | |
JPS5939056Y2 (ja) | 車両用ドアウインドウ | |
JP2542081Y2 (ja) | ウェザーストリップ | |
JP3191501B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP2600429Y2 (ja) | ダッシュサイドトリムの取付構造 | |
JPS5814092Y2 (ja) | 自動車用ウエザストリツプのコ−ナ部構造 | |
JPH0333563Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071221 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081221 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081221 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091221 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |