JP2603586Y2 - 車両用ドアのシール構造 - Google Patents

車両用ドアのシール構造

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JP2603586Y2
JP2603586Y2 JP1993054205U JP5420593U JP2603586Y2 JP 2603586 Y2 JP2603586 Y2 JP 2603586Y2 JP 1993054205 U JP1993054205 U JP 1993054205U JP 5420593 U JP5420593 U JP 5420593U JP 2603586 Y2 JP2603586 Y2 JP 2603586Y2
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sealant
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片岡  浩
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はインナパネルの内側面に
サービスホールカバーを貼着し、かつその内側にドアト
リムを取り付けてなる車両用ドアのシール構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用ドアのインナパネルには
複数の作業穴(サービスホール)が形成されており、こ
の作業穴から車室内に埃や水、冷風などが侵入するのを
防止するため、合成樹脂フォルムよりなるサービスホー
ルカバーがインナパネルに貼着されている(実開昭63
−42427号公報,実開平1−158317号公報,
実開平3−47225号公報)。サービスホールカバー
の室内側にはドアトリムが配置され、ドアトリムはクリ
ップやネジ等によりインナパネルに取り付けられてい
る。サービスホールカバーの貼着用シーラントとして
は、通常ブチルゴムが使用される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記シーラ
ントはインナパネルに形成されたガイド溝に充填されて
いるが、寸法的制約のためにガイド溝をインナパネルの
上辺部に設けることができないことがある。そのため、
ガイド溝を設けずにシーラントをインナパネルの上辺部
に塗布しようとすると、シーラントの位置が安定せず、
シーラントが室内側へはみ出たり、サービスホールカバ
ーを隙間なく貼着できない場合があった。また、インナ
パネルの上辺部にシーラントを塗布しない仕様の場合、
インナパネルの上辺部とサービスホールカバーとの間に
隙間ができ、埃や冷風が室内へ流れ込む恐れがあった。
そこで、本考案の目的は、インナパネルの上辺部にガイ
ド溝を設けることなく、シーラントを小さなスペースに
かつ安定した位置に取り付けることができ、確実なシー
ル性能を発揮できる車両用ドアのシール構造を提供する
ことにある。また、他の目的は、インナパネルの上辺部
にシーラントを塗布しない場合に、埃や冷風が室内へ流
れ込むのを防止できる車両用ドアのシール構造を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、車両用ドアのインナパネルに室内側側面
に、シーラントによってフィルム状のサービスホールカ
バーを貼着し、このサービスホールカバーを間にしてド
アトリムをインナパネルに取り付けた構造において、上
記インナパネルの上辺部に、車体前後方向に延びるシー
ラント位置決め用の凸ビードを一体に形成したものであ
る。
【0005】
【作用】本考案において、サービスホールカバーの上辺
を他の辺部と同様にインナパネルとシーラントによっ
て貼着した場合、シーラントの上辺部を凸ビードによっ
て位置決めできるので、シーラントの位置が安定する。
また、凸ビードはスペースを取らないので、寸法的制約
のあるインナパネルの上辺部にも容易に形成できる。
た、サービスホールカバーの上辺部にシーラントを設け
ない場合でも、上記凸ビードがサービスホールカバーを
介してドアトリムに圧接するので、インナパネルとドア
トリムとの間が確実にシールされる。そのため、冷風や
埃などが室内側へ流れ込むのを防止できる。
【0006】
【実施例】図1〜図3は本考案にかかる車両用ドアのシ
ール構造の第1実施例を示し、インナパネルの上部(ベ
ルトライン部)を除く部位をドアトリムで覆ったセミト
リム構造の例を示す。図において、1は車両用ドアのイ
ンナパネル、2はアウタパネルであり、インナパネル1
とアウタパネル2の上端部の隙間はドアガラス3の導入
溝を構成している。この導入溝の内面にはドアウエザス
トリップ4が取り付けられ、パネル1,2とドアガラス
3との間をシールしている。
【0007】インナパネル1には複数のサービスホール
5が形成されており、これらサービスホール5はドアガ
ラス昇降機構などの部品を組み付ける際の作業穴として
用いられる。インナパネル1の室内側側面には、上記サ
ービスホール5を覆うように1枚の合成樹脂フィルムよ
りなるサービスホールカバー6が貼着されている。即
ち、インナパネル1の上辺部を除く周囲にはガイド溝7
が形成されており、このガイド溝7にブチルゴムよりな
るサービスホールカバー貼着用シーラント8が充填され
ている。なお、シーラント8は予めテープ状に成形した
ものでもよい。インナパネル1の上辺部、即ちベルトラ
イン部1aの下部には車体前後方向に延びる凸ビード9
が一体に形成されている。凸ビード9の前後両端部はシ
ーラント8の両端とほぼ連続する位置に形成され、凸ビ
ード9とシーラント8との間に隙間が生じないようにし
てある。
【0008】サービスホールカバー6の室内側にはドア
トリム10が配置され、インナパネル1にクリップ11
等によって固定されている。ドアトリム10は芯材であ
るトリムボード12の室内側表面を表皮13で覆ったも
のであり、表皮13の周縁部をトリムボード12の裏側
に巻き込んである。ドアトリム10をインナパネル1に
取り付けた状態において、ドアトリム10の上部裏側面
がサービスホールカバー6を介してインナパネル1の凸
ビード9に圧接しており、これによりサービスホール5
から室内への冷風や埃の流入が防止される。また、凸ビ
ード9によってドアトリム10の上端とインナパネル1
との間に隙間δ(図2参照)ができるので、この隙間δ
により表皮13の巻き込み代を確保できるという利点が
ある。
【0009】図4は本考案の第2実施例を示し、セミト
リム構造の他の例である。この実施例では、シーラント
8をインナパネル1の上辺部を含む全周に塗布したもの
である。この場合、凸ビード9がシーラント8の位置決
め用ガイドとなり、凸ビード9に沿ってシーラント8を
塗布することにより、シーラント8を安定した位置に塗
布できる。特に、凸ビード9がシーラント8の上側を位
置規制しているので、シーラント8が室内側へはみ出る
ことがない。他の部分は第1実施例と同様であるため、
説明を省略する。
【0010】図5は本考案の第3実施例を示す。この実
施例は、インナパネルの全面をドアトリムで覆ったフル
トリム構造の例である。インナパネル1は第1実施例と
同様の構造であり、凸ビード9に沿ってシーラント8が
塗布されており、このシーラント8にサービスホールカ
バー6が貼着されている。ドアトリム14はインナパネ
ル1の全面を覆うように形成され、その上端部はドアガ
ラス3の導入溝まで延びている。この場合も、第2実施
例と同様に、シーラント8を安定した位置に塗布でき、
サービスホールカバー6を確実に貼着できる。一般にフ
ルトリム構造の場合、ドアトリム14がサービスホール
カバー6の上端部をインナパネル1へ押し付けていない
ため、インナパネル1の上辺部にシーラント8を設定し
ないと、サービスホールカバー6がシール効果を発揮で
きなくなる。これに対し、本考案では上記のようにシー
ラント8を小さなスペースでかつ安定した位置に塗布で
きるので、サービスホールカバー6を隙間なく貼着で
き、確実なシール効果を発揮できる。
【0011】なお、上記実施例ではインナパネルの上辺
部を除く周囲にシーラント充填用のガイド溝を設けた
が、ガイド溝に変えて全周に凸ビードを設けてもよい。
また、インナパネルをセミトリム構造とフルトリム構造
とに共通使用したが、各構造で個別のインナパネルを用
いてもよい。ただ、共通使用すれば、部品の種類を削減
でき、コストを低減できる。
【0012】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案
よれば、インナパネルの上辺部にシーラント位置決め用
の凸ビードを一体に形成したので、寸法的制約のあるイ
ンナパネルの上辺部にもシーラントを安定した位置に塗
布でき、シーラントが室内側へはみ出るのを防止でき
る。また、インナパネルの上辺部にシーラントを設けな
い場合でも、上記凸ビードがサービスホールカバーを介
してドアトリムに圧接するので、インナパネルとドアト
リムとの間が確実にシールできる。さらに、セミトリム
構造の場合、インナパネルとドアトリムの上端との間に
少なくとも凸ビードの高さ分の隙間ができるので、ドア
トリムの表皮の巻き込み代を確保しやすいという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる車両用ドアのインナパネルの第
1実施例の内側面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】本考案にかかるシール構造の第2実施例の断面
図である。
【図5】本考案にかかるシール構造の第3実施例の断面
図である。
【符号の説明】
1 インナパネル 5 サービスホール 6 サービスホールカバー 7 ガイド溝 8 シーラント 9 凸ビード 10 ドアトリム 14 ドアトリム

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用ドアのインナパネルに室内側側面
    に、シーラントによってフィルム状のサービスホールカ
    バーを貼着し、このサービスホールカバーを間にしてド
    アトリムをインナパネルに取り付けた構造において、 上記インナパネルの上辺部に、車体前後方向に延びるシ
    ーラント位置決め用の凸ビードを一体に形成したことを
    特徴とする車両用ドアのシール構造。
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JPH0718939U JPH0718939U (ja) 1995-04-04
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