JP3259799B2 - ゴルフボールの塗装方法 - Google Patents

ゴルフボールの塗装方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフボールの塗装方
法に関する。さらに詳しくは、本発明は、塗料の塗着効
率が高く、かつ均一な塗膜を形成することができるゴル
フボールの塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボールは、外観をきれいに見せ、
かつボール表面への汚れの付着を防止するために、ボー
ル表面にエナメルペイントとクリアーペイントを塗装す
るか、あるいはクリアーペイントのみを塗装している。
【0003】上記エナメルペイントやクリアーペイント
をそれぞれ1回の塗装でゴルフボールに塗装することが
できる方法としては、従来、エアーガン塗装が採用され
ており、このエアーガン塗装では、エアーガンを上下に
移動させることによって、ゴルフボール全体に塗料(ペ
イント)を塗装することができる。
【0004】しかし、このエアーガン塗装では、塗膜が
不均一になって外観を損なうという問題がある。
【0005】また、被塗物に対して正面から塗料を塗装
するディスク型静電塗装においても、エナメルペイント
やクリアーペイントをそれぞれ1回の塗装で塗装する方
法がある。この静電塗装方法では、ゴルフボールに導電
性がないため、塗装に先立って、ゴルフボール表面にア
ルコールで希釈した4級アンモニウム塩などの導電剤を
塗付し、乾燥後、ゴルフボールを3本の金属針の上にの
せてアースをとり、ゴルフボールに導電性を持たせてい
る。
【0006】そして、上記導電処理を行った後に、ゴル
フボールの表面に帯電した塗料を散布することによっ
て、均一に塗装されたゴルフボールを得ることができ
る。しかし、この方法は、大きい被塗物に対しては良好
な塗装を行うことができるものの、被塗物がゴルフボー
ルのように小さいものでは、塗着効率が悪く、エアーガ
ン方式に比べて2倍以上の塗料を必要とする。
【0007】また、円周上を移動するゴルフボールに対
して帯電した塗料を静電塗装機の中心部より散布して塗
装する方法も考えられている。
【0008】しかし、この方法では、帯電した塗料がゴ
ルフボールを支える金属の針に引き寄せられて、ゴルフ
ボールの下半分がほとんど塗装できないため、全体を均
一に塗装するには、円周を1周した後にゴルフボールの
上下を反転し、さらにもう一回円周上を移動させなけれ
ばならず、塗着効率は良いものの、生産性が低いという
問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ゴルフボールの塗装方法では、塗膜を均一に形成するこ
とができなかったり、塗料の塗着効率が悪かったり、塗
着効率の良いものは生産性に欠けるなどの問題を有して
いた。
【0010】したがって、本発明は、均一な塗膜を形成
することができ、かつ塗料の塗着効率が良く、しかも生
産性が良好なゴルフボールの塗装方法を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、円周上を自転
しながら移動するゴルフボールに帯電した塗料を静電塗
装機のディスクから特定の態様で散布して、1周の塗装
で塗着効率よく、かつ均一な塗膜厚に塗装するものであ
り、その手段を説明すると次の通りである。
【0012】ゴルフボールがその円周上を自転しながら
移動する円の直径は、0.5〜1.5mであることが必
要であり、特に0.7〜1.1mが好ましい。すなわ
ち、上記円の直径が0.5〜1.5mの範囲内にあるこ
とによって、良好な塗装性(均一な塗膜の形成性)およ
び高塗着効率が達成され、円の直径が上記範囲より小さ
い場合は、ゴルフボールに塗料が付着しないために均一
な塗膜が得られにくくなり、また円の直径が上記範囲よ
り大きくなると、塗装効率が低下する。
【0013】塗料を散布するディスクは、20,000
〜40,000rpmで回転していることが必要であ
り、特に25,000〜35,000rpmで回転して
いることが好ましい。すなわち、ディスクが上記範囲の
回転数で回転していることによって、良好な塗装性が確
保され、ディスクの回転数が上記範囲より少ない場合
は、塗料の粒子が大きくなって塗りむらが生じ、ディス
クの回転数が上記範囲より多くなると、塗料の粒子が小
さくなりすぎて、塗料がゴルフボールに到達しにくくな
って塗りむらが発生する。
【0014】また、ディスクに印加する電荷は、60,
000〜130,000Vであることが必要であり、特
に80,000〜100,000Vが好ましい。すなわ
ち、ディスクに印加する電荷が上記範囲内にあることに
よって、良好な塗装性が確保され、ディスクに印加する
電荷が上記範囲より小さい場合は、塗装効率が低下し、
ディスクに印加する電荷が上記範囲より大きくなると、
安全上の問題が生じたり、消費電力が多くなってコスト
が上昇する。
【0015】ディスクの大きさは、直径200mm以
下、特に50〜150mmであることが好ましい。これ
は、ディスクの直径を上記のようにすることによって、
ディスクを前記のような回転数で回転させることが容易
に達成されるからである。また、静電塗装機の本体とデ
ィスクをエアベアリングにより接続しておくことによっ
て、ディスクをより一層安定して前記回転数で回転させ
ることができる。
【0016】1周の塗装で均一な塗膜を得るためには、
上記条件に加えて、ディスクを傾斜させることが好まし
い。すなわち、ディスクを傾斜させておくことによっ
て、塗料の散布領域を広げることができ、ゴルフボール
全体に均一な塗装ができるようになるからである。そし
て、その傾斜の程度としては、ディスクを水平に対して
3〜15°傾けることが好ましい。ディスクの水平に対
する傾きが上記範囲より小さい場合は、塗料の散布領域
を充分に広げることができず、ディスクの水平に対する
傾きが上記範囲より大きくなると、塗料の散布領域が広
くなりすぎて塗着効率が低下したり、塗りむらが発生す
るようになる。
【0017】また、1周の塗装で均一な塗膜を得る手段
として、上記ディスクを傾ける方法とは別に、ディスク
を上下方向に移動させることが好ましい。すなわち、デ
ィスクを上下方向に移動させることによって、塗料の散
布領域を広げることができ、ゴルフボール全体に均一な
塗装ができるようになるからである。そして、このディ
スクを上下方向に移動させる際の移動距離としては、後
記の実施例に示すように、ゴルフボールの位置を0とし
たときに、その位置から上方向へ30cm、下方向へ1
0cmの範囲が好ましい。
【0018】もとより、1周の塗装で均一な塗膜を得る
ために、上記の2手段の併用、つまり、ディスクを傾斜
させ、なおかつディスクを上下方向に移動させること
が、好ましいことはもちろんである。
【0019】
【0020】塗装しようとするゴルフボールは、あらか
じめ4級アンモニウム塩を約1〜2重量%程度の濃度に
なるようにアルコール類で希釈した液でコーティングし
て乾燥させ、ゴルフボールに導電性を付与しておくこと
が好ましい。また、塗装にあたって、ゴルフボールは、
アースされている3本の金属針上にのっていることが好
ましい。
【0021】また、均一な塗膜を得るためには、塗装の
際、ゴルフボールが30〜100rpmで自転している
ことが好ましい。これは、そのような回転数でゴルフボ
ールが自転することによって、ゴルフボールに対して均
一な厚みでの塗装ができるようになり、塗膜の均一性が
向上するからである。
【0022】また、塗装にあたって使用する塗料として
は、たとえばウレタン系、エポキシ系の塗料が挙げられ
るが、その他のものでもよい。
【0023】本発明においては、上記のようなディスク
の電荷、回転数、ゴルフボールの自転、ディスクの傾斜
または上下方向への移動などにより、塗着効率がよく、
かつ(最大膜厚部)/(最小膜厚部)が1.5以下とい
う均一性の高い塗膜を形成することができる。
【0024】ゴルフボールは一般的に7〜60μmの塗
膜厚に塗装されており、本発明は、そのような範囲内の
厚みの塗膜形成にあたって特に顕著な効果を発揮する。
【0025】
【実施例】
実施例1〜15および比較例1〜8 下記の仕様でゴルフボールの表面に塗料を塗装し、その
塗装結果を評価した。
【0026】1.塗装の対象とするゴルフボール ゴム組成物を加硫成形して得られたソリッドコアにアイ
オノマー樹脂を主材とするカバーを被覆したツーピース
ソリッドゴルフボールであって、その表面にディンプル
を432個設けたゴルフボールである。
【0027】2.塗装方式 静電塗装と、比較対照のためのエアーガン塗装の2方式
である。すなわち、実施例1〜15および比較例1〜7
では静電塗装を行い、比較例8ではエアーガン塗装を行
う。
【0028】3.静電塗装 使用した塗装機は、ディスク型静電塗装機であって、そ
の一般型ディスクはゴルフボールより若干上方に設置さ
れ、塗料を斜め下方に散布するタイプのものである。
【0029】上記静電塗装機によりゴルフボールに対し
て塗料を塗装するにあたり、ゴルフボールやディスクに
設定すべき条件を説明する。また、それらの項目を後記
の表1〜表7に記載する必要があるが、それらの表では
スペース上の関係で、それらの項目を正確かつ完全に記
載することが困難なので、簡略化して表示する。それら
の簡略化された表現はそれぞれの項目の説明の後にカッ
コ(括弧)書きで示す。
【0030】3−1 ゴルフボール側の条件 ゴルフボールがその円周上を移動する円の直径(円の直
径) ゴルフボールが自転する回転数(回転数)
【0031】3−2 塗料を散布するディスクの条件 ディスクの回転数(回転数) ディスクの角度(角度)
【0032】ディスクの上下方向への移動位置(上下移
動位置) ゴルフボールの位置を0としたときの上限位置(上) ゴルフボールの位置を0としたときの下限位置(下) なお、この上限位置と下限位置とが同数値であるとき
は、ディスクが上下方向に移動せず、静止状態にあるこ
とを示す。
【0033】ディスクにかける電圧(電圧)
【0034】ディスクの形状(形状) I:一般型ディスク 塗料の散布方向:+50° ただし、塗料の散布方向の角度は、水平を0とし、下向
きを+とする。 J:ハット型ディスク 塗料の散布方向:+15° K:ウェルフィード型ディスク 塗料の散布方向:−8°
【0035】3−3 その他の塗装条件 ・塗料:2液型ウレタン塗料を使用、ただし酸化チタン
などの顔料は含まない。 ・ゴルフボールの移動する速度:5m/min ・ゴルフボールは塗装する前にあらかじめカシュー社製
のプラスラック導電剤NC(商品名)をイソプロアルコ
ールで濃度1重量%に希釈した液をコーティングし、そ
の後、イソプロアルコールが揮発するまで乾燥して、ゴ
ルフボールに塗電性を付与しておく。 ・ゴルフボールはアースをとった3本の鉄製の針の上に
乗せて塗装する。 ・1回の塗装での塗料の量は120mgである。
【0036】4.エアーガン塗装 ・エアーガンをボールの上10cm〜下10cmまで5
m/sでの速度移動しながら塗装する。その際、ボール
を200rpmで自転させる。 ・1回の塗装での塗料の量は120mgである。
【0037】上記のような項目で各条件を設定し、ゴル
フボールに塗料を塗装した。塗装時のゴルフボール側の
条件、ディスクの条件、塗装結果を次の表1〜表7に示
す。なお、塗装結果は、塗膜の均一性と塗料の塗着効率
で評価するが、塗膜の均一性は膜厚比〔(最大膜厚部)
/(最小膜厚部)〕で評価する。
【0038】表1は実施例1〜3および比較例1〜2に
関するものであるが、この表1では円の直径(すなわ
ち、ゴルフボールがその円周上を移動する円の直径)の
相違による塗装結果の相違を示している。そして、その
表示にあたっては、円の直径の小さいものから大きいも
のへの順、つまり、比較例1、実施例1、実施例2、実
施例3、比較例2の順に配置している。表2は塗装時の
ディスクの回転数の相違による塗装結果の相違を示すも
のであり、この表2ではディスクの回転数の小さいもの
から大きいものへの順、つまり、比較例4、実施例4、
実施例2、実施例5、比較例4の順にそれらの塗装時の
条件、塗装結果を示している。
【0039】表3は塗装時のディスクの電圧の相違によ
る塗装結果の相違を示すものであり、この表3では電圧
の小さいものから大きいものへの順、つまり、比較例
5、実施例6、実施例2、実施例7の順にそれらの塗装
時の条件、塗装結果を示している。
【0040】表4は塗装時のディスクの角度の相違によ
る塗装結果の相違を示すものであり、この表4ではディ
スクの角度の小さいものから大きいものへの順、つま
り、比較例6、実施例8、実施例2、実施例9の順にそ
れらの塗装時の条件、塗装結果を示している。
【0041】表5は塗装時のディスクの上下方向への移
動位置を変えた場合を示しており、表6はディスクの形
状と上下方向への移動位置を変えた場合を表し、表7は
ディスクの設置する位置を変えた場合を示している。ま
た、この表7には、エアーガン塗装による比較例8の塗
装結果についても示している。
【0042】なお、各表中において左方向への矢印
(←)は左記と同内容であることを示している。また、
実施例2を表1のみならず、表2、表3、表4および表
7においても記載しているのは、実施例2が本発明で規
定した各種条件に関して、ほぼ中央部の条件を選定して
いて、各種条件の変化に伴う塗装結果の相違を知る上
で、好都合であるためである。
【0043】各表中に記載の塗膜の最大厚、最小厚、膜
厚比、塗着効率はそれぞれ次のようにして求められたも
のである。
【0044】(1) 塗膜の厚みに関して ゴルフボールのディンプルをランダムに5カ所ピックア
ップする。各ディンプルについて、図1のA、B、C、
Dで示す位置で塗膜の厚みを測定し、それらを加算して
平均値を求め、そのディンプルでの塗膜厚とする。そし
て、5カ所のディンプルでの最大厚と最小厚を求め、膜
厚比を(最大膜厚部)/(最小膜厚部)で求める。
【0045】ここで、図1について説明すると、図1は
ゴルフボールの表面部を模式的に示す図であり、図中、
1はディンプルで、図中のA、B、C、Dはそれぞれ下
記の位置を示している。
【0046】A:ディンプルの中心、すなわち、最深部 B:ディンプルのエッジ部 C:ディンプルの中心とエッジ部との中間部 D:ディンプル周囲の表面部
【0047】(2) 塗着効率 使用した塗料の量(塗出量)とゴルフボールに付着した
塗料の量(塗着量)から、塗着効率(R)を次の式によ
って求める。 R(%)=〔(塗着量)/(塗出量)〕×100
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
【表7】
【0055】表1に示す結果から明らかなように、円の
直径(ゴルフボールがその円周上を自転しながら移動す
る円の直径)が0.5〜1.5mの範囲内にある実施例
1〜3は、いずれも、膜厚比〔(最大膜厚部)/(最小
膜厚部)〕が1.5以下の範囲内にあって塗膜の均一性
が高く、しかも比較例1〜2に比べて塗着効率が高かっ
た。
【0056】これに対して、円の直径が0.4mで前記
範囲より小さい比較例1は、膜厚比が1.58であって
1.5を超えており、塗着効率も38%と低い。また、
円の直径が1.6mで前記範囲より大きい比較例2も、
膜厚比が1.67と大きく塗膜の均一性に欠け、塗着効
率も31%と低かった。
【0057】表2に示す結果から明らかなように、ディ
スクの回転数が20,000〜40,000rpmの範
囲内にある実施例4、実施例2および実施例5は、いず
れも、膜厚比が1.5以下であって塗膜の均一性が高
く、また塗着効率も60%を超えていて高かった。
【0058】これに対して、ディスクの回転数が18,
000rpmであって前記範囲より少ない比較例3は、
膜厚比が1.6であって1.5を超えており、またディ
スクの回転数が42,000rpmであって前記範囲よ
り多い比較例4も、膜厚比が1.79であって1.5を
超えており、塗膜の均一性に欠けていた。
【0059】表3に示す結果から明らかなように、ディ
スクの電圧が60,000〜130,000Vの範囲内
にある実施例6、実施例2および実施例7は、いずれ
も、膜厚比が1.5以下であって塗膜の均一性が高く、
また塗着効率も52%以上あって高かった。
【0060】これに対して、ディスクの電圧が45,0
00Vであって前記範囲より低い比較例5は、膜厚比が
1.7であって1.5を超えており、塗膜の均一性に欠
け、しかも塗着効率が37%と低かった。
【0061】表4に示す結果から明らかなように、ディ
スクの角度が3〜15°の範囲内にある実施例8、実施
例2および実施例9は、いずれも、膜厚比が1.5以下
であって塗膜の均一性が高く、また塗着効率も60%を
超えていて高かった。
【0062】これに対して、ディスクの角度が0°であ
って前記範囲より小さい比較例6は、膜厚比が1.55
であって1.5を超えており、またディスクの角度が1
6°であって前記範囲より大きい比較例7も、膜厚比が
1.70であって1.5を超えており、塗膜の均一性に
欠けていた。
【0063】表5〜表7に示す結果から明らかなよう
に、実施例10〜15も、膜厚比が1.5以下であって
塗膜の均一性が高く、また塗着効率も65%を超えてい
て高かった。
【0064】これに対して、エアーガン塗装による比較
例8は、膜厚比が2.26もあって1.5をはるかに超
えており、塗膜の均一性に欠けていた。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゴルフボールに対して、塗料の塗着効率が高く、かつ均
一な塗膜を形成することができる。すなわち、塗着効率
は、従来のエアーガン塗装の2倍近い高効率にまで達す
ることができ、塗膜の均一性は(最大膜厚部)/(最小
膜厚部)が1.5以下という均一性の高いものである。
【0066】また、本発明によれば、ゴルフボールを1
周させるだけで塗装を完了することができ、塗装の生産
性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴルフボールの表面部を模式的に示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ディンプル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 昌俊 大阪府摂津市別府1−22−35 (56)参考文献 特開 平2−207860(JP,A) 特開 平3−30850(JP,A) 特開 昭64−83274(JP,A) 特開 平1−293155(JP,A) 実開 昭63−13169(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 45/00 A63B 37/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径0.5〜1.5mの円周上を自転し
    ながら移動するゴルフボールに対して、60,000〜
    130,000Vの電荷を帯び、かつ20,000〜4
    0,000rpmで回転し、かつ傾斜させたディスクか
    ら塗料を散布して、1周の塗装でゴルフボールの(最大
    膜厚部)/(最小膜厚部)が1.5以下にゴルフボール
    を塗装することを特徴とするゴルフボールの塗装方法。
  2. 【請求項2】 直径0.5〜1.5mの円周上を自転し
    ながら移動するゴルフボールに対して、60,000〜
    130,000Vの電荷を帯び、かつ20,000〜4
    0,000rpmで回転し、かつ上下方向に移動するデ
    ィスクから塗料を散布して、1周の塗装でゴルフボール
    の(最大膜厚部)/(最小膜厚部)が1.5以下にゴル
    フボールを塗装することを特徴とするゴルフボールの塗
    装方法。
JP35159093A 1993-12-29 1993-12-29 ゴルフボールの塗装方法 Expired - Fee Related JP3259799B2 (ja)

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