JP2005319402A - 化粧塗装品およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗装により、螺旋模様や格子模様の塗膜を形成する化粧塗装品の製造方法および該製造方法により製造される化粧塗装品を提供する。
【解決手段】塗料を霧状に吹き出す塗装具を上下に移動させて、0.5〜200rpmで自転する被塗物を該塗料で塗装することにより、化粧塗装品を製造する。また、水平面に対して5〜45度の傾きを持ち、かつ塗料を霧状に吹き出すディスクを有するディスク型塗装具により、0.5〜200rpmで自転しながら該塗装具の周りを移動する被塗物を該塗料塗料を霧状に吹き出しうる塗装具を上下に移動させて、0.5〜200rpmで自転する被塗物を塗装することにより、化粧塗装品を製造する。これらの方法により、螺旋模様や格子模様が形成された化粧塗装物が製造される。
【選択図】なし
【解決手段】塗料を霧状に吹き出す塗装具を上下に移動させて、0.5〜200rpmで自転する被塗物を該塗料で塗装することにより、化粧塗装品を製造する。また、水平面に対して5〜45度の傾きを持ち、かつ塗料を霧状に吹き出すディスクを有するディスク型塗装具により、0.5〜200rpmで自転しながら該塗装具の周りを移動する被塗物を該塗料塗料を霧状に吹き出しうる塗装具を上下に移動させて、0.5〜200rpmで自転する被塗物を塗装することにより、化粧塗装品を製造する。これらの方法により、螺旋模様や格子模様が形成された化粧塗装物が製造される。
【選択図】なし
Description
本発明は、化粧塗装品およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、塗装により、螺旋模様や格子模様を形成する化粧塗装品の製造方法、および該製造方法により得られる化粧塗装品に関する。
近年、プラスチック容器、金属容器、ガラス容器などの表面の装飾性を多様化させることを目的とした様々な加工方法について検討がなされている。たとえば、プラスチックや金属の表面に、木目調、大理石調、陶器調などの塗膜を形成する方法としては、特許文献1などに、高圧空気によって第1の塗料を被塗物に向けて霧状に吹き出しうる第1の塗装具と、低圧空気によって第2の塗料を、第1の塗料の霧状体に混じり合う粒状体で吹き出しうる第2の塗装具からなる塗装具を用いて塗装する方法が開示されている。しかし、特許文献1に記載された方法では、被塗物全体を均一に塗装することは可能であるものの、被塗物に螺旋模様や格子模様などの模様を形成することは不可能であった。
成型品に螺旋模様や格子模様を形成する方法として、格子模様や螺旋模様を施した金型を用いてペットボトルを成型する方法が知られている(たとえば、特許文献2参照)。しかし、このような方法で得られる容器は、凹凸によって容器表面に螺旋状や格子状の模様が形成されるものの、模様の色調がペットボトル自体の色調と同じであるため、多色性およびその意匠には限度があった。
したがって、プラスチック、金属、ガラスなどの表面に、螺旋模様や格子模様の塗膜を形成し、より装飾性に優れた塗装品を得る方法は、これまで見出されていなかった。
本発明は、被塗物の種類に関わらず、多彩な色調で螺旋模様または格子模様の塗装を施すことができる化粧塗装品の製造方法、および該製造方法により得られる化粧塗装品を提供することを目的とする。
本発明は、塗料を霧状に吹き出す塗装具を上下に移動させて、0.5〜200rpmで自転する被塗物を該塗料で塗装する化粧塗装品の製造方法に関する。
塗装具が、圧縮空気によって第1の塗料を霧状に吹き出す塗装具と圧縮空気によって第2の塗料を前記霧状塗料に吹き出す塗装具からなる塗装具であることが好ましい。
また、本発明は、水平面に対して5〜45度の傾きを持ち、かつ塗料を霧状に吹き出すディスクを有するディスク型塗装具により、0.5〜200rpmで自転しながら該塗装具の周りを移動する被塗物を該塗料で塗装する化粧塗装品の製造方法に関する。
さらに、本発明は、前記化粧塗装品の製造方法により製造される化粧塗装品に関する。
本発明の化粧塗装品の製造方法によれば、被塗物の種類に関わらず、螺旋模様または格子模様の塗装を施すことが可能となる。また、塗装具として、圧縮空気によって第1の塗料を霧状に吹き出す塗装具と圧縮空気によって第2の塗料を前記霧状塗料に吹き出す塗装具からなる塗装具を用いることにより、木目調、大理石調、陶器調などの多彩な色調で螺旋模様または格子模様の塗装を行なうことも可能となる。
本発明の第1の化粧塗装品の製造方法は、塗料を霧状に吹き出す塗装具を上下に移動させて、0.5〜200rpmで自転する被塗物を該塗料で塗装するというものである。
被塗物は、とくに限定されるものではなく、木製品、金属製品、プラスチック製品、ゴム製品、加工紙、セラミック製品、ガラス製品などを用いることができる。大きさ、形状などは、とくに限定されるものではない。
塗料は、塗装具から霧状に噴霧されるものであれば、とくに限定されず、被塗物の種類、耐熱性、付着強度や、目的とするデザインによって、適当なものを選択することができる。たとえば、被塗物がガラス製品の場合には、エポキシ樹脂塗料、メラミン樹脂塗料(アクリル樹脂、ポリエステル樹脂などとの併用も可能)、ウレタン樹脂塗料、アルキド樹脂塗料、アクリル−シリコーン塗料などが用いられる。塗料からなる塗膜を強固にガラス製品に接着させるためには、塗膜強度に優れた熱硬化性塗料を用いて、塗膜形成後、焼付けを行なうことが好ましい。これらの塗料には、必要に応じて、カップリング剤などの密着性向上剤を添加することも可能である。また、被塗物がプラスチック製品の場合には、ウレタン樹脂塗料、アクリル−シリコーン塗料、UV塗料などが好ましく用いられる。これらの塗料には、必要に応じて、顔料、染料、アルミニウム、樹脂ビーズなどの着色剤、密着性を向上させるカップリング剤、レベリング剤、消泡剤、スベリ剤などの塗膜形成助剤を添加することも可能である。また、シリカ系顔料、炭酸カルシウム、クレーなどの艶消顔料、有機ベントナイト、水添ひまし油ワックス、ポリアマイド、ワックス系、酸化ポリエチレンなどのチクソ剤などを配合することもできる。
塗装具としては、塗料を霧状に吹き出しうるものであれば、とくに限定されず、たとえば、エヤースプレー、エヤレススプレー、静電スプレーなどを用いることができる。
塗装具としてスプレーガンを用いて、被塗物を塗装するときの実施形態を図1に示す。本発明の第1の化粧塗装品の製造方法においては、塗装具1を上下に移動させながら、塗装を行なう。塗装具1を上下に移動させる方法については、とくに限定されないが、たとえば、図1に示すように、塗装具1を備えた塗装具固定台2を、圧縮空気、電動モーターなどにより動かすことにより、塗装具1を上下に移動させることができる。塗装具1を上下に移動させる高さや上下に動かす速度は、被塗物の大きさや回転速度などにより、決定することができる。
また、本発明の第1の化粧塗装品の製造方法においては、自転しながら移動する被塗物に対して、塗料が吹きつけられるのであるが、被塗物を自転させる方法および被塗物を移動させる方法については、とくに限定されず、たとえば、図1に示すように、実施される。
図1において、被塗物3は、ギア5が取り付けられた被塗物保持具4に逆さに差し込まれて固定されている。被塗物保持具4の下端は、コンベアー7上に固定されたキャップ8に回転可能な状態ではめ込まれている。ギア5はチェーン6と噛み合うようになっているため、被塗物3が被塗物保持具4とともにコンベアー7上をライン進行方向に移動するとともに、被塗物3が回転することとなる。ここで、チェーン6の回転速度を変化させることにより、また、ギア5の歯数を変更することにより、被塗物3の回転速度を調節することができる。このように、被塗物3は自転しながらライン進行方向に移動し、その間に塗装具1から噴出される塗料により塗装される。
被塗物の回転速度は、0.5〜200rpmが好ましく、10〜80rpmがより好ましい。回転速度が0.5rpm未満では螺旋状、格子状に模様を形成することが困難となり、200rpmをこえると被塗物の軸の振れが大きくなり、隣の被塗物と接触するなどの不都合が生じる。
また、被塗物を移動させる速度(ライン速度)は1〜15m/分が好ましく、3〜7m/分がより好ましい。ライン速度が1m/分未満では経済性に劣り、15m/分をこえると、後工程である梱包作業などに支障をきたすことになる。
塗装具と被塗物との距離は、とくに限定されず、塗料が被塗物に届く範囲内で、被塗物の大きさなどにより、適宜決定される。
また、本発明の第1の化粧塗装方法で形成される螺旋状または格子状の模様を、木目調、大理石調、陶器調などにする場合には、図2に示すように、圧縮空気によって第1の塗料を霧状に吹き出す塗装具と圧縮空気によって第2の塗料を前記霧状塗料に吹き出す塗装具からなる塗装具(スプレーガン)を用いることが好ましい。このような塗装具は公知のものであって、特開平9−285743号公報に記載されている。
特開平9−285743号公報に記載された塗装具1は、図2に示すように、塗装具9および塗装具10からなり、圧縮空気によって第1の塗料Aを霧状に吹き出す第1の塗装具9は、操作により開閉する空気開閉弁が介在する空気流路と、塗料開閉弁が介在する塗料流路とをそなえ、空気流路を通って吹き出される圧縮空気によって、塗料流路を通る第1の塗料Aを霧化噴出することができる。同様に、圧縮空気によって第2の塗料Bを前記霧状塗料に混じり合う粒状体で吹き出す第2の塗装具10は、圧縮空気が通る空気流路と、塗料開閉弁が介在する塗料流路とをそなえている。
図3に、図2に示した塗装具1から噴射された塗料の状態を示す。回転する被塗物3に第1の塗装具9により圧縮空気で吹き出された第1の塗料Aの霧状態Asに第2の塗装具10により圧縮空気で吹き出された第2の塗料Bの粒状体Bpが不均一に混じり合う。これにより塗装面12が凹凸にならず密着性に優れ、デザイン性に富む模様を形成することができる。また、図3に示すように、第2の塗装具10は、上から見て、吹き出し軸線10Cが、被塗物3に向かうにつれて、第1の塗装具9の吹き出し軸線9C側に近づくように取り付けられることが好ましい。こうすることにより、第2の塗装具10から吹き出される第2の塗料Bが、第1の塗装具9から吹き出された第1の塗料Aに混じり合う度合いをさらに高めることができる。なお、塗装具9および10の吹き出し軸線9Cおよび10Cの角度を調整することにより、ガラス容器の表面近傍にて交差するような位置から塗装することがより好ましい。
図2に示した塗装具1において、圧縮空気の圧力(霧化圧)は、0.01〜0.50MPaであることが好ましい。圧力が0.01MPaより低いと、塗料がノズルより充分に吹き出すことができなくなる傾向にあり、0.50MPaをこえると、塗料の垂れが生じたり、塗装模様が均一化されない傾向にある。また、塗料流路から塗料を吐出する圧力(吐出圧)は0.05〜0.4MPaであることが好ましい。吐出圧が0.05MPaより低いと、塗料が垂れることなり、0.4MPaをこえると、被塗物表面に均一な模様が形成されない傾向にある。
本発明の第1の化粧塗装品の製造方法において形成される螺旋模様や格子模様は、目的とする模様に合わせて、被塗物の回転速度や塗装具を上下に移動させる速度、塗装具の設置数などによって、調整することができる。
たとえば、図2では、2つの塗装具1を、同じ塗装具支持棒11に設置している。このように、本発明では、複数の同種類の塗装具を同じ場所に設置することもできるが、そのほかに、複数の同種類の塗装具を、複数の異なる場所に設置してもよく、また、複数の異なる種類の塗装具を、同じ場所または異なる複数の場所に設置することも可能である。たとえば、塗装具を一つ用いた場合に形成される模様は螺旋模様であるが、別の塗装具により逆方向に螺旋模様を形成させることにより、格子模様を形成することもできる。なお、本発明において、塗装具からの塗料の吹き出しは、スプレータイマーなどのコンピューターで制御することも可能である。
本発明の第2の化粧塗装品の製造方法は、水平面に対して5〜45度の傾きを持ち、かつ塗料を霧状に吹き出すディスクを有するディスク型塗装具により、0.5〜200rpmで自転しながら該塗装具の周りを移動する被塗物を該塗料で塗装するというものである。
本発明の第2の化粧塗装品の製造方法において、被塗物および塗料は、第1の化粧塗装品の製造方法で用いられる被塗物および塗料と同様のものを用いることができる。
本発明の第2の化粧塗装品の製造方法を、図4を用いて説明する。ここで用いられるディスク型塗装具13は、ディスク14を回転させることにより、ディスク14を介して塗料を周囲に霧状に吹き出すことの可能な塗装具である。ディスク14が傾きを持って設置されているため、被塗物保持具4に固定され、塗装具13の周囲を自転しながら移動する被塗物3に、螺旋模様や格子模様を施すことができる。ディスク14の傾きは、被塗物3の大きさにも左右されるが、水平面に対して5〜45度、好ましくは10〜30度である。傾きが5度未満では螺旋模様や格子模様の間隔が狭くなり、45度をこえると螺旋模様や格子模様の間隔が大きくなることにより、螺旋模様や格子模様が形成されにくくなる。
ディスク型塗装具13と被塗物3との距離やディスク14の大きさは、とくに限定されず、塗料が被塗物3に届く範囲内で、被塗物3の大きさなどにより、適宜決定される。ディスク14の回転速度は、被塗物3との距離に応じ、塗料が届くように設定することができる。たとえば、1000〜40000rpmとすることが好ましい。
本発明の第2の化粧塗装品の製造方法においては、ディスク型塗装具13の周りを被塗物3が自転しながら移動する。被塗物3を自転させる方法や移動させる方法は、第1の化粧塗装品の製造方法と同様である。また、被塗物3を移動させる速度(ライン速度)は1〜15m/分が好ましく、3〜7m/分がより好ましい。ライン速度が1m/分未満では経済性に劣り、15m/分をこえると、後工程である梱包作業などに支障をきたすことになる。
本発明の第2の化粧塗装品の製造方法においては、被塗物3が自転しながらディスク型塗装具13の周りを半周以内移動した場合、被塗物3には、螺旋模様が形成されることになる。また、被塗物3がディスク型塗装具13の周りを半周をこえて移動した場合には、格子模様を形成することが可能となる。ただし、ディスク14の角度と位置(高さ)を調整して、被塗物3がディスク型塗装具13の周りを半周移動したところで、被塗物3に塗料がかからないようにすることにより、半周をこえて移動させて、螺旋模様を形成することもできる。さらに、第2の化粧塗装品の製造方法においても、第1の化粧塗装品の製造方法と同様に、複数の塗装具を用いて、多種多様な模様を形成することができる。
本発明の化粧塗装品の製造方法により、螺旋模様や格子模様の塗膜が形成された化粧塗装品を得ることができる。得られる塗装品については、必要であれば、さらに処理を施すことができる。たとえば、被塗物がガラス製品の場合には、模様状の塗膜を形成したのち、塗膜をより強固にしてガラス製品に接着させるために、焼付けが行なわれる。焼付けは、80〜280℃の温度範囲で行なうことが好ましい。焼付け時間が80℃未満では、耐溶剤性や塗膜硬度が不足する傾向にあり、280℃より高いと塗膜黄変が生じ、塗膜密着強度が劣る傾向にある。また、焼付け時間は、2〜50分であることが好ましい。焼付け時間が短いと耐溶剤性や塗膜硬度が不足する傾向があり、焼付け時間が長いと塗膜黄変が生じ、塗膜密着強度が劣る傾向にある。
化粧塗装においては、通常、塗膜は、下塗り、中塗り、上塗りの工程を経て形成されるが、本発明の化粧塗装品の製造方法における塗装方法は、これらの工程のいずれにおいても用いることができる。本発明にかかわる塗装方法を用いる工程以外の工程で用いられる塗装方法としては、とくに限定されず、たとえば、エヤレススプレー法、エヤースプレー法、静電スプレー法などがあげられる。
本発明の化粧塗装方法は、ガラス容器、プラスチック容器、玩具、家電製品、家具などの塗装に好ましく用いられる。
以下に、本発明を実施例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお実施例中、「部」は重量部を、「%」は重量%を表わす。
[ガラス用塗料(A)の作製]
温度計、還流冷却器、攪拌器、滴下漏斗、窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに酢酸ブチル50部を仕込んだ。また、スチレン5部、メチルメタアクリレート13部、ブチルアクリレート18部、2−ヒドロキシプロピルメタアクリレート14部、アゾビスイソブチロニトリル1部からなるモノマー混合物を均一になるように攪拌し、滴下漏斗に入れた。4つ口フラスコを110℃に加熱し、モノマー混合物を3時間かけて滴下した。不揮発成分が50%となったのを確認したのち、1時間保持後、冷却し、塗装用アクリル樹脂を得た。
温度計、還流冷却器、攪拌器、滴下漏斗、窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに酢酸ブチル50部を仕込んだ。また、スチレン5部、メチルメタアクリレート13部、ブチルアクリレート18部、2−ヒドロキシプロピルメタアクリレート14部、アゾビスイソブチロニトリル1部からなるモノマー混合物を均一になるように攪拌し、滴下漏斗に入れた。4つ口フラスコを110℃に加熱し、モノマー混合物を3時間かけて滴下した。不揮発成分が50%となったのを確認したのち、1時間保持後、冷却し、塗装用アクリル樹脂を得た。
前記アクリル樹脂を固形分で60%、メラミン樹脂(サイメル325、サイテック(株)製)30%、エポキシ樹脂(エピコート1001、ジャパンエポキシレジン(株)製)10%の割合で混合したものに、酸化チタン(CR90、石原産業(株)製)をPWC(Part Weight Content)50%となるようにサンドミルで20分間分散し、固形分50%の白塗料を得た。この白塗料100部に対してシランカップリング剤KBE903(信越化学工業(株)製)3部、希釈シンナー100部を添加し、粘度12秒/20℃(フォードカップ測定による)に調整したガラス用塗料(A)を得た。
[プラスチックおよび金属用塗料(B)の作製]
塗料用アクリル樹脂であるアクリディックA−817(大日本インキ化学工業(株)製、固形分:50%、水酸基価:30mgKOH/g)およびポリイソシアネート硬化剤であるデュラネート24A−100(旭化成工業(株)製、固形分:100%、NCO基:23.5%)を、当量比でOH/NCO=1/1になるように混合したものに、酸化チタン(CR90、石原産業(株)製)をPWC(Part Weight Content)50%となるように分散し、白塗料を得た。この白塗料に希釈シンナー100部を添加し、粘度10秒/20℃(フォードカップ測定による)に調整したプラスチックおよび金属用塗料(B)を得た。
塗料用アクリル樹脂であるアクリディックA−817(大日本インキ化学工業(株)製、固形分:50%、水酸基価:30mgKOH/g)およびポリイソシアネート硬化剤であるデュラネート24A−100(旭化成工業(株)製、固形分:100%、NCO基:23.5%)を、当量比でOH/NCO=1/1になるように混合したものに、酸化チタン(CR90、石原産業(株)製)をPWC(Part Weight Content)50%となるように分散し、白塗料を得た。この白塗料に希釈シンナー100部を添加し、粘度10秒/20℃(フォードカップ測定による)に調整したプラスチックおよび金属用塗料(B)を得た。
実施例1(第1の化粧塗装品の製造方法)
20rpmで回転させながら、ライン速度4.0m/分で移動させているガラス容器(STAGEA 720ml、日本山村硝子(株)製)に、前記塗料(A)を、(株)明治機械製作所製のFA100−P(塗料ノズル口径:0.8mm)を上下に移動させながら吹きつけた。なお、ガラス容器と塗装具との距離は20cmとし、塗装具を上下に移動させる高さは、40cmとした。塗装後、ガラス容器の表面には、螺旋模様の塗膜が形成されていた。
20rpmで回転させながら、ライン速度4.0m/分で移動させているガラス容器(STAGEA 720ml、日本山村硝子(株)製)に、前記塗料(A)を、(株)明治機械製作所製のFA100−P(塗料ノズル口径:0.8mm)を上下に移動させながら吹きつけた。なお、ガラス容器と塗装具との距離は20cmとし、塗装具を上下に移動させる高さは、40cmとした。塗装後、ガラス容器の表面には、螺旋模様の塗膜が形成されていた。
塗膜形成後、170℃で20分間焼付けることにより、螺旋模様の塗膜を強固にガラス容器に接着させることができた。
実施例2
ガラス容器と塗装具との距離を30cmとし、塗膜形成後の焼付けを160℃で20分間行なった以外は、実施例1と同様にして塗装を行なった。螺旋模様の塗膜が強固に接着したガラス容器を得ることができた。
ガラス容器と塗装具との距離を30cmとし、塗膜形成後の焼付けを160℃で20分間行なった以外は、実施例1と同様にして塗装を行なった。螺旋模様の塗膜が強固に接着したガラス容器を得ることができた。
実施例3
ガラス容器に代えてPETボトル(HR500 6P、日本山村硝子(株)製)を用い、塗料として前記塗料(B)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗装を行なった。塗装後、PETボトル表面には、螺旋模様の塗膜が形成されていた。
ガラス容器に代えてPETボトル(HR500 6P、日本山村硝子(株)製)を用い、塗料として前記塗料(B)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗装を行なった。塗装後、PETボトル表面には、螺旋模様の塗膜が形成されていた。
実施例4(第2の化粧塗装品の製造方法)
20rpmで回転させながら、ライン速度5.0m/分で移動させているガラス容器(STAGEA 720ml、日本山村硝子(株)製)に、前記塗料(A)を、ランズバーク・インダストリー(株)製の静電塗装機(ディスクの傾き:15度、ディスクの回転速度:3000rpm)を用いて吹きつけた。なお、ガラス容器と塗装機の距離は30cmとし、ガラス容器は、ディスク型塗装具の周囲を1周移動させた。塗装後、ガラス容器の表面には、螺旋模様の塗膜が形成されていた。
20rpmで回転させながら、ライン速度5.0m/分で移動させているガラス容器(STAGEA 720ml、日本山村硝子(株)製)に、前記塗料(A)を、ランズバーク・インダストリー(株)製の静電塗装機(ディスクの傾き:15度、ディスクの回転速度:3000rpm)を用いて吹きつけた。なお、ガラス容器と塗装機の距離は30cmとし、ガラス容器は、ディスク型塗装具の周囲を1周移動させた。塗装後、ガラス容器の表面には、螺旋模様の塗膜が形成されていた。
塗膜形成後、160℃で20分間焼付けることにより、塗膜を強固にガラス容器に接着させることができた。
実施例5
ガラス容器に代えてPETボトル(HR500 6P、日本山村硝子(株)製)を用い、塗料として前記プラスチックおよび金属用塗料(B)を用いた以外は、実施例4と同様にして塗装を行なった。塗装後、PETボトル表面には、螺旋模様の塗膜が形成されていた。
ガラス容器に代えてPETボトル(HR500 6P、日本山村硝子(株)製)を用い、塗料として前記プラスチックおよび金属用塗料(B)を用いた以外は、実施例4と同様にして塗装を行なった。塗装後、PETボトル表面には、螺旋模様の塗膜が形成されていた。
1 塗装具
2 塗装具固定台
3 被塗物
4 被塗物保持具
5 ギア
6 チェーン
7 コンベアー
8 キャップ
9 第1の塗料の塗装具
10 第2の塗料の塗装具
11 塗装具支持棒
12 塗装面
As 塗料Aの霧状体
Bp 塗料Bの粒状体
9C 塗装具9の吹き出し軸線
10C 塗装具10の吹き出し軸線
13 ディスク型塗装具
14 ディスク
2 塗装具固定台
3 被塗物
4 被塗物保持具
5 ギア
6 チェーン
7 コンベアー
8 キャップ
9 第1の塗料の塗装具
10 第2の塗料の塗装具
11 塗装具支持棒
12 塗装面
As 塗料Aの霧状体
Bp 塗料Bの粒状体
9C 塗装具9の吹き出し軸線
10C 塗装具10の吹き出し軸線
13 ディスク型塗装具
14 ディスク
Claims (4)
- 塗料を霧状に吹き出す塗装具を上下に移動させて、0.5〜200rpmで自転する被塗物を該塗料で塗装する化粧塗装品の製造方法。
- 塗装具が、圧縮空気によって第1の塗料を霧状に吹き出す塗装具と圧縮空気によって第2の塗料を前記霧状塗料に吹き出す塗装具からなる塗装具である請求項1記載の化粧塗装品の製造方法。
- 水平面に対して5〜45度の傾きを持ち、かつ塗料を霧状に吹き出すディスクを有するディスク型塗装具により、0.5〜200rpmで自転しながら該塗装具の周りを移動する被塗物を該塗料で塗装する化粧塗装品の製造方法。
- 請求項1、2または3記載の化粧塗装品の製造方法により製造される化粧塗装品。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008143982A (ja) * | 2006-12-07 | 2008-06-26 | Toshiba Corp | 熱硬化型塗料および塗装方法 |
JP2017177003A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 岩城フィルム化工株式会社 | 棒状体塗装装置 |
CN110404708A (zh) * | 2019-08-30 | 2019-11-05 | 安徽环宇铝业有限公司 | 一种具有输送功能的型材喷涂装置 |
-
2004
- 2004-05-10 JP JP2004139896A patent/JP2005319402A/ja active Pending
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