JP3259235B2 - 石張冠壁及びその固定方法 - Google Patents

石張冠壁及びその固定方法

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茂樹 金田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石張冠壁及びその固定
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の屋上等に設置される機器類
を外観上外部から遮蔽する冠壁は、建物の外壁がPCカ
ーテンウォールであることから、冠壁についてもPC版
が使用されていた。一方、冠壁として、石材による石張
冠壁がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したPC版による
冠壁はコスト高になるため、他の方式である石材を使用
する冠壁について見直しを行い、この方式での開発を進
めた。ところで、従来の石張冠壁は、石材にコンクリー
トを打ち込み、製造するため、製造にそれだけ手間がか
かり、それに伴うコスト高は避けられないという問題点
がある。本発明者は、かかる従来方式の石張冠壁の検討
過程の中で、石張冠壁の構成要素に着目し、その構成要
素を改変することにし、本発明を創案した。
【0004】本発明は、製造が容易で、コスト上有利で
あり、また高所に設置される場合の安全性に優れた石張
冠壁及びその固定方法を提供することを目的とする。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するため
、本発明の石張冠壁は、板状の石材と、該石材の裏張
りをする金属板と、該石材と該金属板とを接合するエポ
キシ樹脂と変成シリコーン樹脂を主成分とする2液混合
型からなる弾性接着材とからなる石張冠壁であって、該
金属板の外表面に補強金物を添接し、前記した石材と、
金属板と、補強金物とを締付けボルトを貫通させて結合
し、該補強金物の端部を折り曲げた折曲げ部に構造物側
に連結する金属線を設けたことにより構成される。補強
金物の添接は、予め金属板に仮付けしておいてもよい
し、また石張冠壁の取付け施工の際に金属板の外表面の
所定位置に設置し、締付けボルトにより止めるようにし
てもよい。なお、本発明の石張冠壁における板状の石材
は、従来の石張冠壁に使用されている天然石材、人造石
材のすべてを使用することができる。また、石材の裏張
りをする金属板は、石材を補強するためのものであり、
耐蝕性を考慮してステンレススチール板を使用すること
が好ましいが、この外に表面処理鋼板等を用いてもよ
い。石材と金属板は、エポキシ樹脂と変成シリコーン樹
脂を主成分とする2液混合型からなる弾性接着材により
接合される。前記の弾性接着材は石材と金属板とを接合
し、石張冠壁として一体化を図り、石材の部分的な脱落
をも防止する。また、前記の弾性接着材は石材と金属板
との剛性、熱膨張係数等の相違を吸収し、衝撃を緩和す
るためのものである。
【0007】また、本発明の石張冠壁の固定方法は、板
状の石材と、該石材の裏張りをする金属板と、該石材と
該金属板とを接合するエポキシ樹脂と変成シリコーン樹
脂を主成分とする2液混合型からなる弾性接着材とから
なる石張冠壁であり、かつ該金属板の外表面に補強金物
を添接し、前記した石材と、金属板と、補強金物とを締
付けボルトを貫通させて結合した石張冠壁を上下に隣接
して固定する固定方法であって、前記石材の上、下の端
部に設けた孔に、構造物側に結合する平板の上面と下面
のうちの一方の面に、又は石張冠壁が上下に隣接する部
位においては双方の面に設けたピンを嵌入して前記石材
係止するとともに、前記補強金物を金属線を介して構
造物側に連結することにより構成される。本発明の石張
冠壁の固定は、石材の上、下の端部に設けた孔にピンを
嵌入し、石張冠壁の動きを拘束することにより行う。ピ
ンは、例えば平板に固定し、ピンを固定した平板を構造
物側に取り付ける。石張冠壁は、構造物側に固定された
平板間で、石材の孔とピンとの芯が合致するように、載
置する。石張冠壁を固定するため、金属板を固定するこ
とがある。その場合、金属板の固定端は、構造物側に係
合し易いように、金属板の下端を折り曲げてL字状に形
成してもよく、また金属板に金属片を溶接により取り付
けてもよい。補強金物を構造物側に連結する金属線は、
ステンレスのなまし線を使用することができる。金属線
の補強金物の側での固定は、補強金物の端部を折り曲
げ、その折曲げ部に設けた孔に取り付けても良く、締付
けボルトにおけるナットにより締め付けて取り付けるよ
うにしても良い。
【0008】
【作用】本発明の石張冠壁は、板状の石材と、該石材の
裏張りをする金属板と、該石材と該金属板とを接合する
エポキシ樹脂と変成シリコーン樹脂を主成分とする2液
混合型からなる弾性接着材とからなるので、石材と金属
板とは弾性的に接合され、前記の弾性接着材の部分で熱
歪み差は吸収され、衝撃は緩和され、また石材にひび割
れが生じても部分的な脱落を防止する。また、補強金物
と締付けボルトにより、石張冠壁はより強度的に一体化
される。本発明の石張冠壁の固定方法は、石材を構造物
側に係止することに加えて、補強金物を金属線を介して
構造物側に連結することにより行うので、石張冠壁の全
体の落下に対してより確実を防止対策が講じられる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の石張冠壁の例を示し、石張冠壁1
は板状の石材2と、石材2の裏張りをする金属板3と、
石材2と金属板3とを接合する弾性接着材4とからな
る。本発明では、金属板3はステンレスプレート、弾性
接着材4はエポキシ樹脂と変成シリコーン樹脂を主成分
とする2液混合型からなる。金属板3の外表面に補強金
物5を添接する。補強金物5と石材2には、締付けボル
ト6を挿通するための孔7a、7bが設けられている。
石材2と金属板3とは、弾性接着材4により接合され、
補強金物5と締付けボルト6とによりさらに一体化を図
る。石材2の上端、下端には、石張冠壁1を係止するピ
ン9を挿入するための孔10が設ける。図1の例では、
金属板3は、その下端を折り曲げてL字状片8に形成し
てある。L字状片8を構造物側13に取り付ける。補強
金物5の上端、下端は折り曲げられ、孔11を設ける。
孔11に金属線12を取付け、補強金物5を構造物側1
3に連結する。
【0010】図2は、石張冠壁1を構造物側13に固定
した状態を示す。構造物側13に、H形鋼の柱14が立
設され、柱14にL形鋼15、16、17を結合し、L
形鋼17にピン9を固定した平板18を結合し、また柱
14にL形鋼24、25、26を結合し、L形鋼26に
ピン22を固定した平板23を結合する。図2のA部と
B部の詳細を図3、図4において示す。
【0011】図3において、図2のA部の詳細を示す。
石張冠壁1の石材2bの上端に設けた孔10にピン9を
挿入し、石材2aの下端に設けた孔10を共通のピン9
を挿入する。ピン9を固定した平板18と、金属板3a
の下端のL字状片8をボルト19によりL形鋼17に固
定する。L形鋼16と17はボルト20により、L形鋼
15と16はボルト21により固定される。また、補強
金属5に設けた孔11に金属線12を固定し、金属線1
2の他端をL形鋼15と16間に挟持して構造物13の
柱14に連結する。かくして、A部において、石張冠壁
1を構造物側13の柱14に固定できる。
【0012】図4において、図2のB部の詳細を示す。
石張冠壁1の石材2bの下端に設けた孔10にピン22
を挿入し、ピン22を固定した平板23をL形鋼24、
25、26とボルト27、28、29により構造物側1
3の柱14に固定する。ステンレスのなまし線の金属線
12の一端を補強金物5の下端の折曲げ部に結合し、他
の一端をL形鋼24、25の間に挟持して固定し、金属
線12を構造物側13の柱14に連結する。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、エポキシ樹脂と変成シ
リコーン樹脂を主成分とする2液混合型からなる弾性接
着材を介して板状の石材と金属板とを積層として石張冠
壁を構成するので、製造が容易で、コスト上有利であ
り、また耐衝撃性に優れ、また高所に設置される場合の
安全性に優れた石張冠壁及びその固定方法を成就でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石張冠壁の例を説明する図である。
【図2】本発明の石張冠壁を固定した例を説明する概略
図である。
【図3】図2のA部の詳細図である。
【図4】図2のB部の詳細図である。
【符号の説明】
1 石張冠壁 2、2a、2b 石材 3、3a、3b 金属板 4 エポキシ樹脂と変成シリコーン樹脂を主成分とする
2液混合型からなる弾性接着材 5 補強金物 6 締付けボルト 7 孔 8 孔 9 ピン 10 孔 11 孔 12 金属線 13 構造物側 14 柱 15 L形鋼 16 L形鋼 17 L形鋼 18 平板 19 ボルト 20 ボルト 21 ボルト 22 ピン 23 平板 24 L形鋼 25 L形鋼 26 L形鋼 27 ボルト 28 ボルト 29 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−100878(JP,A) 特開 昭57−190861(JP,A) 実開 平1−76926(JP,U) 実開 昭54−9519(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/56 - 2/70 E04B 2/88 - 2/96

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の石材と、該石材の裏張りをする金
    属板と、該石材と該金属板とを接合するエポキシ樹脂と
    変成シリコーン樹脂を主成分とする2液混合型からなる
    弾性接着材とからなる石張冠壁であって、該金属板の外
    表面に補強金物を添接し、前記した石材と、金属板と、
    補強金物とを締付けボルトを貫通させて結合し、該補強
    金物の端部を折り曲げた折曲げ部に構造物側に連結する
    金属線を設けたことを特徴とする石張冠壁。
  2. 【請求項2】 板状の石材と、該石材の裏張りをする金
    属板と、該石材と該金属板とを接合するエポキシ樹脂と
    変成シリコーン樹脂を主成分とする2液混合型からなる
    弾性接着材とからなる石張冠壁であり、かつ該金属板の
    外表面に補強金物を添接し、前記した石材と、金属板
    と、補強金物とを締付けボルトを貫通させて結合した石
    張冠壁を上下に隣接して固定する固定方法であって、前
    記石材の上、下の端部に設けた孔に、構造物側に結合す
    る平板の上面と下面のうちの一方の面に、又は石張冠壁
    が上下に隣接する部位においては双方の面に設けたピン
    を嵌入して前記石材を係止するとともに、前記補強金物
    を金属線を介して構造物側に連結することを特徴とする
    石張冠壁の固定方法。
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