JP3259219B2 - 信号用ケーブル装置 - Google Patents

信号用ケーブル装置

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JP3259219B2 JP06536997A JP6536997A JP3259219B2 JP 3259219 B2 JP3259219 B2 JP 3259219B2 JP 06536997 A JP06536997 A JP 06536997A JP 6536997 A JP6536997 A JP 6536997A JP 3259219 B2 JP3259219 B2 JP 3259219B2
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原田哲夫
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茂 安土
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータと種々の
装置によって構成されるある種のシステムにおいて、コ
ンピュータと種々の装置間或は種々の装置間を接続する
ために使用される信号用ケーブル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような、コンピュータとそ
の周辺の装置や、周辺の装置間を接続するための信号用
ケーブル装置として、2組のツイストペア線と2本の導
線を内部に有する信号用ケーブルと、この信号用ケーブ
ルの両端に接続された電気コネクタとを備えている信号
用ケーブル装置が知られている。これは、一般に、IE
EE1394と呼ばれているもので、高速シリアルイン
ターフェースを構成しているものである。
【0003】前記の信号用ケーブル装置の構成をより詳
しく説明すると、それぞれが外部シールド体で覆われた
2組のツイストペア線と、2本の導線とを内部に有し、
かつ、これらのツイストペア線および導線の外部を別の
外部シールド体で覆った構成の信号用ケーブルの両端
に、シールドケースを備えた電気コネクタが設けられ、
2組のツイストペア線および2本の導線がそれぞれの電
気コネクタ内の端子に1対1の関係で接続されると共
に、ツイストペア線の外部シールド体が2本の導線の一
方と同電位とされ、前記別の外部シールド体が電気コネ
クタのシールドケースと同電位とされる構成を有してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の、IEEE13
94と一般に呼ばれている信号用ケーブル装置の製造
は、所定の長さの信号用ケーブルと2個の電気コネクタ
をそれぞれ準備し、信号用ケーブルの両端に電気コネク
タを接続する作業によって行われる。即ち、ツイストペ
ア線を構成している2組(4本)の導線と、2本の導線
の合計6本の導線を電気コネクタの6極の端子に1対1
の関係で相互に接続している。このような作業に際し
て、更に、各ツイストペア線の外部シールド体と2本の
導線のうち一方の導線を同電位とするために、外被を剥
いた信号用ケーブルの端部において、一方の導線の絶縁
被覆を剥いて、各ツイストペア線の外部シールド体との
結線も同時に行う必要があったので、信号用ケーブルと
電気コネクタの接続作業が複雑であり、比較的多くの作
業工数を必要とする問題点があった。
【0005】本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたも
ので、一般にIEEE1394と呼ばれている信号用ケ
ーブル装置であって、信号用ケーブルと電気コネクタと
の接続作業が簡単に、かつ能率良くできる構造の信号用
ケーブル装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的のもとになさ
れた本発明の信号用ケーブル装置は、信号用ケーブル内
の2本の導線のうち、一方の導線を裸導線としたもので
ある。
【0007】即ち本発明は、2組のツイストペア線と2
本の導線を内部に有する信号用ケーブルと、この信号用
ケーブルの両端に接続された電気コネクタとを備えてい
る信号用ケーブル装置において、前記2本の導線が、一
方は裸導線とされ、他方は絶縁被覆導線とされているこ
とを特徴とする信号用ケーブル装置である。
【0008】より具体的には、それぞれが外部シールド
体で覆われた2組のツイストペア線と、2本の導線とを
内部に有し、かつ、これらのツイストペア線および導線
の外部を別の外部シールド体で覆った構成の信号用ケー
ブルの両端に、シールドケースを備えた電気コネクタが
設けられ、2組のツイストペア線および2本の導線がそ
れぞれの電気コネクタ内の端子に1対1の関係で接続さ
れると共に、ツイストペア線の外部シールド体が2本の
導線の一方と同電位とされ、前記別の外部シールド体が
電気コネクタのシールドケースと同電位とされる構成の
信号用ケーブル装置において、前記2本の導線が、一方
は裸導線とされ、他方は絶縁被覆導線とされて、前記裸
導線が信号用ケーブル内で2組のツイストペア線の外部
シールド体と電気的に接触している構造の結果、ツイス
トペア線の外部シールド体と2本の導線のうちの一方の
導線が同電位を形成していることを特徴とする信号用ケ
ーブル装置である。
【0009】
【作用】本発明の信号用ケーブル装置によれば、信号用
ケーブル内で裸導線は2組のツイストペア線の外部シー
ルド体に電気的に接触している構造となる結果、信号用
ケーブルと電気コネクタの接続作業は、通常の導線と端
子の接続作業だけで良く2本の導線のうちの一方の導線
とツイストペア線の外部シールド体との接続作業を不要
にすることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図を参照して
詳細に説明する。
【0011】図1は、実施例で使用した信号用ケーブル
1の断面構造を表す説明図である。信号用ケーブル1は
内部に2組のツイストペア線2と、1本の裸導線3と、
1本の絶縁被覆導線4を有している。それぞれのツイス
トペア線2は、ツイストされた2本の絶縁被覆導線5の
外部が、金属テープ6と金属網7で構成される外部シー
ルド体8で覆われている。これらのツイストペア線2、
裸導線3および絶縁被覆導線4が外部から絶縁テープ9
で押さえられていると共に、その外側が金属テープ10
と金属網11で成る別の外部シールド体12で覆われ、
最外側が絶縁外被13で覆われている。絶縁テープ9
は、ツイストペア線2の外部シールド体8と、絶縁外被
13の内側にある別の外部シールド体12との間を絶縁
している。
【0012】図2は実施例の信号用ケーブル装置14の
外観を表し、図3は組み立て図を表している。信号用ケ
ーブル装置14は前記の信号用ケーブル1を所定の長さ
で切断し、その両端にそれぞれ電気コネクタ15を接続
して構成される。電気コネクタ15は6極の端子16と
シールドケース17とを有している。接続作業は、先
ず、図4に示したように、信号用ケーブル1の両端部の
絶縁外被13を必要な長さに亘って切除し、露出した別
の外部シールド体12を矢示18のように、絶縁外被1
3の外側に折り返すと共に、絶縁テープ9を必要な長さ
に亘って取り除くようにして、ツイストペア線2、裸導
線3および絶縁被覆導線4が外部に引き出された状態に
する。ツイストペア線2の外部シールド体8は、絶縁テ
ープ9の端縁近く(矢示19の位置参照)で切断して取
り除き、端部をツイストされた状態の絶縁被覆導線5の
みとする。次ぎに、各ツイストペア線2の、合計4本の
絶縁被覆導線5と、裸導線3および絶縁被覆導線4を、
それぞれ、電気コネクタ15の所定の端子16に接続す
る。そして、絶縁外被13の外側に折り返された別の外
部シールド体12と電気コネクタ15のシールドケース
17が電気的に接触して同電位となるように結合する。
このような作業を信号用ケーブル1の両端部に対して行
うことで、信号用ケーブル装置14を完成することがで
きる。
【0013】完成した信号用ケーブル装置14は、裸導
線3が信号用ケーブル1内で各ツイストペア線2の外部
シールド体8に接触している構造であるため、外部シー
ルド体8と裸導線3は同電位を形成することになる。従
って、従来行われていたツイストペア線とこれに並走す
る導線との間で、互いに同電位とするための特別の結線
作業は不要である。この結果、ツイストペア線2の絶縁
被覆導線5と、裸導線3および絶縁被覆導線4を電気コ
ネクタ15の端子16に接続する、通常の電線と電気コ
ネクタの接続と同様の作業のみで、信号用ケーブル装置
14を、簡単に、かつ、能率良く製造することができる
ものである。
【0014】
【発明の効果】以上に説明の通り、本発明によれば、信
号用ケーブル内に設けられる2本の導線のうち、1本の
導線を裸導線として、ツイストペア線の外部シールド体
に信号用ケーブル内で電気的に接触して同電位を形成す
るようにしたので、この1本の導線とツイストペア線の
外部シールド体との間を結線する作業を不要にし信号用
ケーブル装置の組み立てを簡単にし、能率の良い製造を
可能にすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の信号用ケーブルの断面構造
を表す説明図である。
【図2】 本発明の実施例の信号用ケーブル装置の中間
部分を省略して示した正面図である。
【図3】 同じく信号用ケーブル装置の中間部分を省略
して示した組み立て図である。
【図4】 信号用ケーブル装置を組み立てる際の、信号
用ケーブルの端部の処理状態を説明する図である。
【符号の説明】
1 信号用ケーブル 2 ツイストペア線 3 裸導線 4 絶縁被覆導線 5 ツイストペア線の絶縁被覆導線 6 金属テープ 7 金属網 8 ツイストペア線の外部シールド体 9 絶縁テープ 10 金属テープ 11 金属網 12 別の外部シールド体 13 絶縁外被 14 信号用ケーブル装置 15 電気コネクタ 16 電気コネクタの端子 17 電気コネクタのシールドケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田哲夫 栃木県鹿沼市さつき町3番3号 住友電 気工業株式会社 関東製作所 内 (72)発明者 野田敦人 東京都八王子市南大沢5−7−1−901 (72)発明者 安土 茂 神奈川県大和市大和南2−6−3 ネー ジュ大和1−B (56)参考文献 特開 平10−208818(JP,A) 実開 平4−6130(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 11/02 H01B 11/04 H01B 11/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2組のツイストペア線2と2本の導線
    3、4を内部に有する信号用ケーブル1と、この信号用
    ケーブル1の両端に接続された電気コネクタ15とを備
    えている信号用ケーブル装置14において、 前記2本の導線3、4が、一方は裸導線3とされ、他方
    は絶縁被覆導線4とされていることを特徴とする信号用
    ケーブル装置。
  2. 【請求項2】 裸導線3は、2組のツイストペア線2
    の外部シールド体8に、信号用ケーブル1内で電気的に
    接触している請求項1に記載の信号用ケーブル装置。
  3. 【請求項3】 それぞれが外部シールド体8で覆われ
    た2組のツイストペア線2と、2本の導線3、4とを内
    部に有し、かつ、これらのツイストペア線2および導線
    3、4の外部を別の外部シールド体12で覆った構成の
    信号用ケーブル1の両端に、シールドケース17を備え
    た電気コネクタ15が設けられ、2組のツイストペア線
    2および2本の導線3、4がそれぞれの電気コネクタ1
    5内の端子16に1対1の関係で接続されると共に、ツ
    イストペア線2の外部シールド体8が2本の導線3、4
    の一方と同電位とされ、前記別の外部シールド体12が
    電気コネクタ15のシールドケース17と同電位とされ
    る構成の信号用ケーブル装置14において、 前記2本の導線3、4が、一方は裸導線3とされ、他方
    は絶縁被覆導線4とされて、前記裸導線3が信号用ケー
    ブル1内で2組のツイストペア線2の外部シールド体8
    と電気的に接触している構造の結果、ツイストペア線2
    の外部シールド体8と2本の導線3、4のうちの一方の
    裸導線3が同電位を形成していることを特徴とする信号
    用ケーブル装置。
  4. 【請求項4】 信号用ケーブル1は、ツイストペア線
    2の外部シールド体8と別の外部シールド体12が絶縁
    されている請求項3に記載の信号用ケーブル装置。
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