JP3259121B2 - シート体取出装置 - Google Patents

シート体取出装置

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JP3259121B2
JP3259121B2 JP24286494A JP24286494A JP3259121B2 JP 3259121 B2 JP3259121 B2 JP 3259121B2 JP 24286494 A JP24286494 A JP 24286494A JP 24286494 A JP24286494 A JP 24286494A JP 3259121 B2 JP3259121 B2 JP 3259121B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、収容容器内に積層して
装填されたシート体を吸着して順次取り出すためのシー
ト体取出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数枚のシート体、例えば、
画像情報が記録されたフイルムをマガジンに積層して収
容し、このマガジン内の前記フイルムを吸着盤により吸
着保持して1枚ずつ取り出して自動現像装置側に送給す
る取出装置が広く使用されている。
【0003】この場合、吸着盤は、マガジンの開口部に
対して一定の位置に臨み、フイルムを吸着後に所望のフ
イルム受け渡し位置に変位動作させるように構成されて
いる。しかも、画像情報等が記録されているフイルム
の、特に、主要な部分に吸着盤の痕跡を残さないため
に、前記吸着盤はフイルム先端で吸着作用を営むことが
好ましいとされている。
【0004】このような観点から、複数枚のフイルムが
積層されたマガジンを略垂直に配置させ、各フイルムを
重力によって落下させてマガジンの下端側の側壁部に当
接させることにより、異なるサイズのフイルムであって
も吸着盤が常に一定の吸着作用をフイルムの所定の場所
で営むことができるように、フイルムの先端を揃える工
夫がなされている。
【0005】ところで、マガジン内に積層されているフ
イルムは、フイルム相互間の静電気等により互いに密着
している場合が多く、複数枚のフイルムが一体的に取り
出されるおそれがある。このため、通常、フイルムの先
端が当接するマガジンの下端側の側壁部に、吸着盤に吸
着されているフイルムに密着した他のフイルムを剥離す
るための捌き部材が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マガジ
ン内へのフイルムの装填状態に不備が生じていたり、フ
イルム取り出し時に二枚以上のフイルムが一体的に取り
出されたりすると、捌き部材の途上にフイルムの先端が
引っ掛かる場合が多い。この状態で、吸着盤がフイルム
の積層位置側に移動してフイルムを吸着しようとする
と、フイルムの先端が捌き部材に引っ掛かっているため
にこのフイルムが傾斜しており、前記吸着盤とフイルム
の間で空気の洩れが生じてしまう。これにより、フイル
ムの吸着不良が発生し易くなり、前記フイルムの取り出
し作業を確実かつ効率的に遂行することができないとい
う問題が指摘されている。
【0007】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、シート体の先端が他の部材等に引っ掛かっていて
も、このシート体を所定の積層位置に確実に戻すことが
できるとともに、簡単な構成からなるシート体取出装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の発明は、収容容器内に積
層して装填されたシート体を吸着して順次取り出すため
のシート体取出装置であって、前記シート体を吸着する
吸着盤と、前記吸着盤を前記シート体に対して進退動作
させる移動機構と、前記シート体の前記収容容器からの
取り出し側の端面と前記吸着盤の間に位置して設けら
れ、前記移動機構の作用下に前記吸着盤と一体的に前記
シート体の積層位置側に移動することにより、前記積層
位置から浮き上がって前記収容容器の端部に引っ掛かっ
ている前記シート体を押圧して前記積層位置に戻し、前
記吸着盤で吸着可能にする押圧手段と、を備えることを
特徴とする。
【0009】本発明の請求項2記載の発明は、前記押圧
手段が、前記吸着盤を保持する保持部材に固定された押
圧部材を備え、前記押圧部材のシート体押圧用端面が、
前記吸着盤のシート体吸着面より前記積層位置のシート
体表面から離間する方向に位置することを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3記載の発明は、また、前
記押圧手段が、前記吸着盤を保持する保持部材に進退自
在に設けられ、前記積層位置から浮き上がっている前記
シート体を弾性体を介して押圧し、前記積層位置に押し
戻す押圧部材を備えることを特徴とする。
【0011】
【0012】
【作用】本発明の請求項1に係るシート体取出装置で
は、押圧手段が、移動機構の作用下に吸着盤と一体的に
シート体側に移動する。その際、シート体の取り出し方
向端面がシート体収容容器の内壁に引っ掛かっている
と、このシート体の先端と吸着盤の間に位置する押圧手
段が前記シート体の先端側を押圧する。このため、先端
側を押圧されたシート体は、正規の積層位置に強制的に
戻された後、押圧手段と一体的に移動する吸着盤により
確実に吸着保持される。
【0013】本発明の請求項2に係るシート体取出装置
では、押圧手段の押圧部材のシート体押圧用端面が、吸
着盤のシート体吸着面よりもシート体表面から離れる方
向に位置しているため、捌き部材およびマガジンストッ
パに引っ掛かっているシート体の先端側を、このシート
体の先端と吸着盤の間に位置する押圧部材が押圧して正
規の積層位置に強制的に戻すことができると同時に、さ
らに、シート体を吸着するためにシート体に接近したと
き、押圧部材の押圧用端面がシート体に接触することが
なく、シート体に損傷を与えない。
【0014】本発明の請求項3に係るシート体取出装置
では、さらに押圧部材が弾性体を介してシート体の表面
に対して進退自在であるため、シート体を正規の積層位
置に確実に戻すことができ、吸着盤で吸引する場合もシ
ート体に損傷を与えない。
【0015】
【0016】
【実施例】本発明に係るシート体取出装置について実施
例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0017】図1において、参照数字10は、本実施例
に係るシート体取出装置を組み込むオートフィーダを示
す。このオートフィーダ10は、積層して装填されたフ
イルム(シート体)Fを吸着して一枚ずつ取り出した
後、他の装置、例えば、自動現像機12に自動的に送り
出す。
【0018】オートフィーダ10は、筐体14を備え、
この筐体14の一部に設けられた傾斜面16に開口部1
8が形成され、複数のフイルムFを積層したマガジンM
が、この開口部18から遮光状態で前記筐体14の内部
に装填自在に構成されている。筐体14の下部隅角部に
は、ポンプ24が配置され、このポンプ24は、後述す
る吸着盤に開口された吸着用孔部を介して空気を吸引す
ることにより、前記吸着盤を負圧状態にする。
【0019】筐体14の後部壁面には、シャッター26
が開口部28を開閉自在に配設される。開口部28は、
自動現像機12側にフイルムFを送り込むために、その
搬送時にのみ開成されるよう構成されている。具体的に
は、シャッター26の変位動作は、図示しないソレノイ
ドあるいはモータ等を介して行うものである。
【0020】筐体14の内部には、第1の実施例に係る
シート体取出装置30が設けられる。図1乃至図3に示
すように、シート体取出装置30は、装填されたフイル
ムFを吸着する第1および第2吸着盤32、34と、こ
の第1および第2吸着盤32、34を前記フイルムFに
対して進退動作させる移動機構36と、該フイルムFの
吸着盤側の先端(取り出し側の端面)と前記第1および
第2吸着盤32、34の間に位置して設けられ、該移動
機構36の作用下に前記第1および第2吸着盤32、3
4と一体的に進退動作することにより、積層位置から持
ち上げられ移動したフイルムFを押圧して前記積層位置
に戻す押圧手段38とを備える。
【0021】図2に示すように、移動機構36は、第1
側板40に固着された第1モータ42を備え、この第1
モータ42の回転軸44にギヤトレイン46を介してチ
ェーン・スプロケット手段48が係合する。このチェー
ン・スプロケット手段48を構成するチェーン50に案
内軸52が固着され、この案内軸52は、その他端部側
が第1側板40の内部に配置されたアーム部材54に係
合しかつその略中央部が屈曲形成された軸部材56を有
する。
【0022】軸部材56は、第1側板40に形成された
案内溝58に係合するとともに、第1側板40の内部に
延在し前記第1側板40に軸60を介して揺動自在に固
着されたフォーク62の案内溝64内を変位自在であ
る。アーム部材54には、軸部材56の上方に位置して
ベアリング65が支持されており、このベアリング65
は、フォーク62の案内溝64内を転動する。フォーク
62は、コイルスプリング66により矢印a方向へ引張
される一方、ストッパ68によりその揺動範囲が規制さ
れる(図1参照)。そして、ストッパ68は、フォーク
62と当接する時、左右のフォーク62の案内溝64と
第1、第2側板40、40aの案内溝が略一致する位置
にある。
【0023】図2に示すように、第2側板40a側は、
第1側板40側と同様に構成されており、同一の構成要
素には同一の参照数字を付してその詳細な説明は省略す
る。
【0024】左右のアーム部材54に角棒体70が一体
的に橋架され、この角棒体70から下方に延在する支持
部材72、74に、コイルスプリング76、78を介し
て第1および第2保持部材80、82が片持ち状でそれ
ぞれ対称的に配置される(図2参照)。第1および第2
保持部材80、82は、角棒体70から下方に突出する
膨出部84に設けられた支点89に支持される。
【0025】第1および第2保持部材80、82には、
第1および第2吸着盤32、34と押圧手段38を構成
する第1および第2押圧部材86、88が固着される。
図2および図4に示すように、第1および第2押圧部材
86、88のフイルム押圧用端面86a、88aは、第
1および第2吸着盤32、34のフイルム吸着面32
a、34aよりもフイルムFから離間する方向(図中、
上方向)に位置する。
【0026】膨出部84の下部側には、ローラ90が回
転並びに進退自在に配設され、図4に示すように、この
ローラ90を支持するブラケット92に検出子94が固
定される。検出子94の上昇位置に対応して膨出部84
に光センサ96が設けられ、この光センサ96が前記検
出子94によりオン/オフ駆動される。
【0027】図1に示すように、筐体14に装着される
マガジンMの下端側の側壁部98には、第1および第2
吸着盤32、34に吸着保持されているフイルムFに密
着した他のフイルムFを剥離するための捌き部材100
が設けられている。この捌き部材100は、フイルムF
に対向する面に突起や凹凸部が形成されている。
【0028】筐体14内には、マガジンMの先端部に係
合してこのマガジンMの離脱を阻止する抜け止め手段1
02が装着される。図5に示すように、抜け止め手段1
02は、第2モータ104を備え、この第2モータ10
4の回転軸106に回転体108が軸着される。回転体
108には、偏心ピン110が固定され、この偏心ピン
110に設けられたローラ112がスライド板114の
係止部116に当接可能である。スライド板114は、
その下端側に係合するスプリング118を介して下方に
引張される一方、その上端側にマガジンMの内部に臨入
自在なストッパ部120が設けられる。
【0029】図1に示すように、マガジンMの下端近傍
には第1ローラ122が配設され、この第1ローラ12
2に近接して第2ローラ124が設けられる。第2ロー
ラ124には変位自在な第3ローラ126が摺接し、こ
の第3ローラ126には、該第3ローラ126が垂直方
向に対して若干斜め方向に変位したときにその変位量を
検出する検出ユニット128が設けられている。第1お
よび第2ローラ122、124には、図示しないが、そ
れぞれベルト車が設けられ、該ベルト車とその下方に配
置された第3モータ130の回転駆動軸に軸着されたベ
ルト車132に丸ベルト134が橋架される。
【0030】第3モータ130のベルト車132には、
他の丸ベルト136が橋架され、この丸ベルト136は
筐体14に設けられた開口部28に近接して配設されて
いるローラ138の図示しないベルト車に懸架されてい
る。ローラ138の上方にはローラ140が設けられ、
このローラ140は上下方向へと変位自在に構成され
た、所謂、アイドルローラとして機能する。筐体14と
自動現像機12の間には、この筐体14の内部から開口
部28を介して前記自動現像機12側へと延在するガイ
ド板142が設けられている。
【0031】次に、このように構成される第1の実施例
に係るシート体取出装置30の動作について、これを組
み込むオートフィーダ10との関連で以下に説明する。
【0032】まず、複数のフイルムFを積層して収納し
ているマガジンMが、傾斜面16に画成された開口部1
8に装填される。その際、図5において、予め、抜け止
め手段102を構成する第2モータ104が駆動され、
偏心ピン110に設けられたローラ112が、回転体1
08の回転作用下に、図5中、二点鎖線に示す位置に変
位される。従って、スライド板114が、ローラ112
に当接する係止部116を介しスプリング118の引張
力に抗して矢印X方向に移動し、ストッパ部120がマ
ガジンMの装填に干渉しない位置に配置される。なお、
マガジンMが装填され、第2モータ104の駆動作用下
にローラ112が実線に示す位置に至り、ストッパ部1
20が矢印Y方向に移動して前記マガジンMの抜け止め
を行う。
【0033】マガジンMの装填が完了した後、移動機構
36を構成する第1モータ42が矢印A1 方向に回転さ
れる(図1参照)。このため、ギヤトレイン46を介し
てチェーン・スプロケット手段48が駆動され、チェー
ン50に固着されている案内軸52が、アーム部材54
とともに案内溝58に沿って、図1中、左下方(矢印Y
方向)に移動する。そして、ポンプ24は、第1モータ
42が矢印A1 方向に回転すると同時に駆動される。
【0034】アーム部材54が矢印Y方向に移動するこ
とにより、ローラ90がマガジンMの最上位のフイルム
Fに当接し(図4参照)、このローラ90が前記アーム
部材54に対して矢印X方向に変位する。そして、ロー
ラ90と一体的にブラケット92に固定された検出子9
4が矢印X方向に変位し、この検出子94が光センサ9
6を駆動する。これにより、フイルムFの位置が検出さ
れ、第1および第2吸着盤32、34が所定の速度に減
速されて最上位のフイルムFに近接する。さらに、第1
および第2吸着盤32、34が最上位のフイルムFに密
着した状態を図示しない圧力センサが検出すると、第1
モータ42が停止される。
【0035】次に、第1モータ42が矢印A2 方向に回
転されることにより、第1および第2吸着盤32、34
にその先端部が保持された最上位のフイルムFは、第1
側板40の案内溝58に沿って矢印X方向に移動する。
アーム部材54が矢印X方向に移動する途中で、軸部材
56がフォーク62の案内溝64に係合してこのフォー
ク62を、図1の実線で示す位置に揺動させ、第1およ
び第2吸着盤32、34に吸着されたフイルムFが第1
ローラ122に到達し、ローラ90と第1ローラ122
とで挟持される。その際、ポンプ24の駆動が停止され
るとともに図示しない電磁弁の駆動により吸着配管系を
リークし、フイルムFの吸着を解除する。
【0036】そこで、第3モータ130が駆動され、丸
ベルト134の周回作用下に第1および第2ローラ12
2、124が矢印B方向に回転されると、第1および第
2吸着盤32、34から離脱したフイルムFは、前記第
1ローラ122とローラ90に挟持されて搬送され前記
第2ローラ124上に移動する。ここで、フイルムF
は、その厚みにより検出ユニット128を介して複数枚
重合であるか否かが判別される。
【0037】次いで、フイルムFは、丸ベルト136を
介して矢印C方向へと回転するローラ138とローラ1
40に挟持されてガイド板142に至り、自動現像機1
2側に搬送される。
【0038】ところで、上記のように、第1および第2
吸着盤32、34でフイルムFをマガジンMから取り出
す際、このフイルムFの先端が捌き部材100に係合
し、前記フイルムFに密着した他のフイルムFを剥離し
ている。このため、該剥離されたフイルムFの先端が、
図6に示すように、捌き部材100の途上に引っ掛かる
ことがある。また、捌き部材100では分離されず、マ
ガジンMのストッパ部120の付近で分離され、このス
トッパ部120に引っ掛かることもある。
【0039】しかしながら、第1の実施例に係るシート
体取出装置30では、フイルムFの先端と第1および第
2吸着盤32、34の間に位置して押圧手段38が設け
られるとともに、この押圧手段38は、第1および第2
保持部材80、82に前記第1および第2吸着盤32、
34と一体的に固着された第1および第2押圧部材8
6、88を備えている。
【0040】従って、フイルムFの先端が捌き部材10
0の途上またはストッパ部120に引っ掛かった状態
で、第1および第2吸着盤32、34がマガジンM側
(矢印Y方向)に移動すると、このフイルムFの先端が
矢印X方向に高くなっているため、押圧手段38を構成
する第1および第2押圧部材86、88が、前記フイル
ムFの先端側を矢印Y方向に押圧する(図7参照)。こ
れにより、捌き部材100の途上に引っ掛かっていたフ
イルムFは、マガジンM内の所定の積層位置に強制的に
戻され、次いで、押圧手段38と一体的に移動する第1
および第2吸着盤32、34がこのフイルムFに当接す
る。
【0041】この場合、図8に示すように、フイルムF
は、マガジンM内の所定の積層位置に戻されており、第
1および第2吸着盤32、34のフイルム吸着面32
a、34aと前記フイルムFの間に間隙が形成されるこ
とがない。このため、第1および第2吸着盤32、34
によるフイルムFの吸着不良が発生することを阻止する
ことができる。
【0042】このように、第1の実施例に係るシート体
取出装置30では、フイルムFが捌き部材100の途上
またはストッパ部120に引っ掛かっていても、第1お
よび第2吸着盤32、34をマガジンM側に移動させる
だけで、第1および第2押圧部材86、88の押圧作用
下にこのフイルムFを前記マガジンM内の所定の積層位
置に戻すことが可能になる。これにより、フイルムFの
吸着不良を阻止して確実かつ効率的なフイルム取り出し
作業が遂行されるという効果が得られる。
【0043】しかも、本実施例では、押圧手段38を構
成する第1および第2押圧部材86、88が、第1およ
び第2吸着盤32、34と一体的に第1および第2保持
部材80、82に固着されている。従って、第1および
第2押圧部材86、88を独立して移動させるための専
用駆動手段が不要になり、構造が一挙に簡素化かつ小型
化するという利点がある。
【0044】さらに、第1および第2押圧部材86、8
8のフイルム押圧用端面86a、88aが、第1および
第2吸着盤32、34のフイルム吸着面32a、34a
よりフイルムFから離間する方向に位置している。この
ため、図8に示すように、第1および第2吸着盤32、
34によるフイルムFの吸着状態において、フイルム押
圧用端面86a、88aが、このフイルムFに接触して
該フイルムFに損傷を与えるという不都合がない。
【0045】また、第1および第2押圧部材86、88
が、フイルムFの先端と第1および第2吸着盤32、3
4の間に位置して設けられているため、捌き部材100
およびストッパ部120に引っ掛かったフイルムFを確
実に押圧してこのフイルムFを所定の積層位置に戻すこ
とができる。なお、第1および第2押圧部材86、88
と捌き部材100の距離を可及的に近接させることによ
り、フイルムFの戻し作業が一層確実に遂行されるとい
う効果がある。
【0046】次いで、第2の実施例に係るシート体取出
装置150について、図9および図10を参照しながら
説明する。
【0047】シート体取出装置150は、マガジンM内
のフイルムFを吸着する第1および第2吸着盤152、
154と、この第1および第2吸着盤152、154を
前記フイルムFに対して進退動作させる移動機構156
と、この移動機構156に、該フイルムFの先端と前記
第1および第2吸着盤152、154の間に位置して設
けられ、該移動機構156の作用下に前記第1および第
2吸着盤152、154と一体的に進退動作することに
より、積層位置から移動したフイルムFを押圧して前記
積層位置に戻す押圧手段158とを備える。
【0048】第1および第2吸着盤152、154は、
第1および第2保持部材160、162に固着されると
ともに、この第1および第2保持部材160、162
に、押圧手段158を構成するブラケット部材164、
166が固定される。ブラケット部材164、166に
は、押圧棒体168、170がスプリング172、17
4を介して進退自在に保持されており、この押圧棒体1
68、170の先端が第1および第2吸着盤152、1
54よりもマガジンM側に突出している。
【0049】このように構成される第2の実施例に係る
シート体取出装置150では、フイルムFが捌き部材1
00の途上およびストッパ部120に引っ掛かっていて
も、第1および第2吸着盤152、154をマガジンM
側に移動させるだけで、スプリング172、174を介
して進退自在な押圧棒体168、170の押圧作用下
に、このフイルムFを前記マガジンM内の所定の積層位
置に確実に戻すことが可能になる。そして、フイルムF
をマガジンMの所定の位置に戻す場合および吸着盤15
2、154でフイルムFを吸着する場合には、押圧棒体
168、170でフイルムFが押圧される。このため、
スプリング172、174の押圧力を、フイルムFを損
傷しない弱い力にすることによって、第1の実施例に係
るシート体取出装置30と同様な効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】本発明に係るシート体取出装置によれ
ば、以下の効果乃至利点が得られる。
【0051】押圧手段が吸着盤と一体的に移動する際、
シート体の取り出し方向端面がシート体収容容器の内壁
に引っ掛かっていると、この押圧手段がシート体の先端
側を押圧してシート体を正規の積層位置に戻す。また、
吸着盤がシート体を吸着するときには押圧手段がシート
体と接触しないため、または接触させる構造の場合でも
弱い弾性力で押圧するため、吸着盤で吸着する直前のシ
ート体は常に、正規の積層位置にあり、吸着盤によりシ
ート体を確実に保持することができ、かつシート体表面
を損傷することがない。さらに、この押圧部材は、吸着
盤の保持部材に一体的に取り付けられており、押圧部材
を駆動するためのモータ等が不要である。従って、簡単
な構造で、シート体の取り出し作業を容易かつ効率的に
遂行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るシート体取出装置を組み
込むオートフィーダの要部概略説明図である。
【図2】第1の実施例に係るシート体取出装置の一部断
面正面図である。
【図3】前記シート体取出装置の要部斜視説明図であ
る。
【図4】前記シート体取出装置の一部断面側面図であ
る。
【図5】前記オートフィーダを構成する抜け止め手段の
縦断説明図である。
【図6】前記シート体取出装置を構成する吸着盤および
押圧手段がフイルムから離間した状態の説明図である。
【図7】前記吸着盤および押圧手段がフイルムに当接し
た状態の説明図である。
【図8】前記吸着盤がフイルムを吸着した状態の説明図
である。
【図9】第2の実施例に係るシート体取出装置の概略説
明図である。
【図10】前記シート体取出装置を構成する吸着盤がフ
イルムを吸着した状態の説明図である。
【符号の説明】
10…オートフィーダ 14…筐体 30…シート体取出装置 32、34…吸
着盤 36…移動機構 38…押圧手段 42…モータ 54…アーム部
材 80、82…保持部材 86、88…押
圧部材 M…マガジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−187427(JP,A) 特開 平7−117881(JP,A) 実開 昭62−191740(JP,U) 実開 昭64−7137(JP,U) 実開 昭58−144351(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収容容器内に積層して装填されたシート体
    を吸着して順次取り出すためのシート体取出装置であっ
    て、 前記シート体を吸着する吸着盤と、 前記吸着盤を前記シート体に対して進退動作させる移動
    機構と、 前記シート体の前記収容容器からの取り出し側の端面と
    前記吸着盤の間に位置して設けられ、前記移動機構の作
    用下に前記吸着盤と一体的に前記シート体の積層位置側
    に移動することにより、前記積層位置から浮き上がって
    前記収容容器の端部に引っ掛かっている前記シート体を
    押圧して前記積層位置に戻し、前記吸着盤で吸着可能に
    する押圧手段と、 を備えることを特徴とするシート体取出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシート体取出装置であっ
    て、前記押圧手段は、前記吸着盤を保持する保持部材に
    固定された押圧部材を備え、 前記押圧部材のシート体押圧用端面は、前記吸着盤のシ
    ート体吸着面より前記積層位置のシート体表面から離間
    する方向に位置することを特徴とするシート体取出装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のシート体取出装置であっ
    て、前記押圧手段は、前記吸着盤を保持する保持部材に
    進退自在に設けられ、前記積層位置から浮き上がってい
    る前記シート体を弾性体を介して押圧し、前記積層位置
    に押し戻す押圧部材を備えることを特徴とするシート体
    取出装置。
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