JP3257132B2 - 導電性を有する積層体 - Google Patents

導電性を有する積層体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装材料などの製造に
用いる積層体に関する。さらに言えば、耐透湿性、耐透
気性、可視光領域において高透明であり、かつ400n
m以下の紫外領域の波長を遮蔽し導電性を有する積層体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、耐透湿ならびに耐透気性を兼ね備
えた包装材料として、透明性を有する基材フィルムの片
面に、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム
などの金属酸化物薄膜を有する積層体を製袋した包装材
料が開発され、実用化されている。
【0003】これは、従来の耐透湿ならびに耐透気性を
兼ね備えた包装材料に用いる積層体が有していた、アル
ミニウム箔層、アルミニウム蒸着層等、不透明な金属薄
膜層に代えて、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウムなどの透明な金属酸化物薄膜を設けることによ
り、前記した特性の他に、内容物の確認ができる、透明
性を付与することができるからである。
【0004】しかしながら、前記透明な金属酸化物薄膜
を設けていた積層体は、紫外線遮蔽機能が殆どないた
め、紫外線により内容物が変質することがある。そこ
で、金属あるいは金属酸化物からなる紫外線吸収剤を、
積層体中の基材フィルムに混入したり、積層体の表面に
コートを行い紫外線遮断性を付与することが考えられる
が、前記紫外線吸収剤は有色のものであり、大きな紫外
線遮断性を得ようと、混入量、あるいはコート量を増や
すと、積層体(包装材料)の可視領域での光線透過率は
低下する。
【0005】他方、金属酸化物薄膜は導電性を有してい
ないため、内容物が軽量な誘電体である場合、静電気の
発生により包装材料から内容物の取り出しが困難になる
おそれがある。そこで、金属あるいは金属酸化物からな
る導電性付与剤を、積層体中の基材フィルムに混入した
り、積層体の表面にコートを行い紫外線遮断性を付与す
ることが考えられるが、前記導電性付与剤も有色のもの
であり、大きな導電性を得ようと、混入量、あるいはコ
ート量を増やすと、積層体(包装材料)の可視領域での
光線透過率は低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
積層体の欠点を解決するためになされたものであって、
その目的とするところは、耐透湿、耐透気性、透明性を
有することは無論のこと、紫外線遮断性に優れ、かつ導
電性を有する積層体を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
透明性を有する基材フィルムの少なくとも片面に50n
m〜150nmの厚さを有する酸化亜鉛を除く第1の金
属酸化物層と、50nm〜200nmの厚さを有する酸
化亜鉛層と、50nm〜200nmの厚さを有する酸化
亜鉛を除く第2の金属酸化物層を順次積層したことを特
徴とする導電性を有する積層体である。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明を前提とし、第2の金属酸化物層上に、さらにヒート
シール性を有する透明樹脂層を設けたことを特徴とする
導電性を有する積層体である。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
係わる透明性を有する基材フィルムとは、通常の包装材
料などに使用されているポリエチレンテレフタレート
(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、二軸
延伸ナイロン(ONy)などであって、平滑性、機械的
強度、寸法安定性があるものである。なお、基材フィル
ム上に形成する薄膜との密着性を維持するため、添加剤
を添加しても良い。厚さは、6μm〜300μm程度
で、包装材料とする場合には12μmから50μmが好
ましい。適時、コロナ処理、低温プラズマ処理、イオン
ボンバード処理、オゾン処理などの物理処理あるいは薬
品などによる化学処理を施してもよい。
【0010】本発明に係わる第1の金属酸化物層とは、
酸化マグネシウム、酸化珪素、酸化アルミニウム等の金
属酸化物を薄膜形成材料として用い、真空蒸着法、スパ
ッタリング法、イオンプレーテイング法などのPVD法
あるいはCVD法等の真空薄膜形成法で設けた層であ
る。前記金属酸化物の中では、生産性、透明性の点から
酸化マグネシウムが好ましい。
【0011】また、第1の金属酸化物層の厚さは、50
nm〜150nmであることが好ましい。つまり、50
nm以下であると、その基材フィルム側からの耐透湿・
耐透気性が不十分であり、逆に150nm以上となると
薄膜形成に時間がかかることや柔軟性を損ない薄膜中に
内部応力によるクラックが生じ、耐透湿・耐透気性が劣
化し易くなる。
【0012】本発明に係わる酸化亜鉛層とは、前記した
透明性を有する基材フィルムの少なくとも片面に、酸化
亜鉛を薄膜形成材料として用い、真空蒸着法、スパッタ
リング法、イオンプレーテイング法などのPVD法ある
いはCVD法等の真空薄膜形成法で設けた層である。
【0013】なお、導電性を有する金属酸化物として
は、他に金属をドープした酸化スズやインジウム―スズ
酸化物等があるが、酸化スズは若干着色しており、イン
ジウム―スズ酸化物はその原材料であるインジウムが高
価であると言う欠点があり、積層体には相応しくない。
【0014】以下、酸化亜鉛層の形成方法を詳述する。
酸化亜鉛は、通常の真空蒸着法でも薄膜形成することが
可能であるが、そのままでは、金属光沢を有する薄膜と
なり、可視領域における光線透過率が低下してしまう場
合があるので、所定の酸素分圧で発生したプラズマ空間
を通過させ、基材上に析出させる反応性蒸着法を用いる
方が好ましい。
【0015】また、酸化亜鉛層の導電性を向上させるた
めには、酸化亜鉛にアルミニウム等の金属をドーパント
として用いることも有効である。つまり酸化亜鉛単独で
は、各種の雰囲気中で高温におかれた場合、真空中でさ
えも、酸化亜鉛中に捕らえられていた吸着酸素が温度の
上昇により、薄膜中で化学吸着状態となり、抵抗値が増
大してしまうが、金属をドーパントとして用いるとこれ
が防げるからである。しかし、ドーパントを含有する
と、光学的吸収端をより低波長側にシフトさせることに
なるため、多量の添加は好ましくない。
【0016】また、酸化亜鉛層の厚さは、50nm〜2
00nmである。酸化亜鉛層の膜厚さが50nm以下で
あると、紫外線の遮蔽能力が十分でなく、また、電気抵
抗値も大きい(数MΩ/□以上)。他方膜厚が200n
m以上であると、内部応力により膜中にクラックが生じ
易くなり、その結果、耐透湿、耐透気性が悪化する恐れ
がある。また、前記膜厚の酸化亜鉛層の導電性は、亜鉛
過剰の状態で良好である。
【0017】また、金属酸化物層形成に先立って、酸化
亜鉛層上に、保護層としてウレタン、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリエステル系などの透明レジューサーからなる透
明樹脂を1μm〜2μm設けても構わない。
【0018】なお、酸化亜鉛層は、空気中の水分あるい
は酸素の吸着により、その性能が著しく劣化する物質で
あり、それを最外層として用いることは困難であるの
で、さらに金属酸化物層を設ける。
【0019】本発明に係わる第2の金属酸化物層とは、
前記第1の金属酸化物層と同様な薄膜形成材料、同様な
真空薄膜形成法で設けた層である。
【0020】また、第2の金属酸化物層の厚さは、最外
表面となることから50nm〜200nmであることが
好ましい。つまり、50nm以下であると、その耐透湿
・耐透気性が不十分であり、逆に200nm以上となる
と柔軟性を損ない薄膜中に内部応力によるクラックが生
じ、耐透湿・耐透気性が劣化してしまう。
【0021】上記した方法で製造した積層体は、必要に
応じて、ヒートシール性を有する透明樹脂層を積層して
もよい。積層方法としては、ドライラミネート法、エク
ストルージョンラミネート法のいずれであっても構わな
い。この層の厚さは、20μm〜100μm程度あれば
十分である。
【0022】
【作用】本発明に係わる積層体は、その層構成中に酸化
亜鉛層を有する。酸化亜鉛は真性格子欠損による半導体
であり、そのエネルギーギャップはおおよそ3.2eV
である。このことより、400nm以下の波長の紫外線
を遮蔽する特性を有する。しかし、酸化亜鉛を単独で薄
膜として透明性を有する基材フィルム上にコートした場
合には、酸化亜鉛自身が各種の雰囲気中で高温におかれ
た場合、真空中でさえも、酸化亜鉛中に捕らえられてい
た吸着酸素が温度の上昇により、薄膜中で化学吸着状態
となることにより、抵抗値が増大してしまう。
【0023】そこで、さらに酸化マグネシウム、酸化珪
素、酸化アルミニウムの少なくとも一種からなる第1の
金属酸化物層と第2の金属酸化物層間に酸化亜鉛層を設
ける。前述したように酸化亜鉛は単独では空気中の水分
や酸素に極めて敏感であり、その性質を保持するために
酸化マグネシウム、酸化珪素、酸化アルミニウムなどの
酸化物で大気と接する層を遮蔽することにより、性質を
保持できると推察できる。
【0024】さらに、金属酸化物層上に、さらにヒート
シール性を有する透明樹脂層を設ければ、これにより積
層体にヒートシール性を付与することができる。
【0025】
【実施例】次に本発明を実験例により具体的に説明す
る。
【0026】〔実験例1〜4〕図1に示すように透明性
を有する基材フィルムとして50μmの厚さのポリエチ
レンテレフタレート(帝人GS)基材上に、0,50,
100,200nm(それぞれ実験例1,2,3,4と
する)の厚さの酸化マグネシウム薄膜からなる第1の金
属酸化物層を反応性真空蒸着法により順次形成した。
【0027】より具体的に説明すると、あらかじめ基材
フィルムと酸化マグネシウムの粉末を所定の位置にセッ
トした真空装置内を1×10-6Torr以下まで排気し
たあと、電子銃で酸化マグネシウムを加熱蒸発させ、1
00nm/minの成膜速度で酸化マグネシウム薄膜
(第1の金属酸化物層)を形成した。
【0028】このようにして作成した積層体について各
種測定をおこなった。酸素透過率は、オクストラン10
/50A(モダンコントロール社製)を用いて20℃、
100%RHの条件で、水蒸気透過率は、パーマトラン
W6(モダンコントロール社製)を用いて、40℃、9
0%RHの条件で測定した。結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】注)総合評価欄に*が着いているものは、
耐環境試験後、酸素透過率及び水蒸気透過率が、50%
以上上昇(悪化)したものである。
【0031】なお、総合評価は、作成直後の酸素透過率
が1.5g/m2 /24h以下、水蒸気透過率が3cc
/m2 /24h以下であって、40℃,90%RH保存
雰囲気中に10日間放置する耐環境試験の後、酸素透過
率、水蒸気透過率の悪化(上昇)が、50%以下の物を
○、それ以上のものを×とする。
【0032】また、光線透過率は、ダブルビーム分光光
度計UV−3100(島津製作所製)を用い空気をレフ
ァレンスとして測定した。実験例1〜5に於ける光線透
過率は、基材フィルムのみの場合と略同じであった。結
果を図5,aに示す。図5より実験例1〜5の積層体
は、400nm以下の紫外線を遮蔽する効果がないこと
がわかる。
【0033】更に、抵抗値は、直流四端子法により測定
したが、いずれの実験例においても抵抗値が非常に大き
く(1010Ω/□以上)、帯電を除去することはできな
かった。
【0034】〔実験例5〜9〕図3(実施例5について
は図2)に示すように実験例1〜4と同様な基材フィル
ム上に、100nmの第1の金属酸化物層と、50nm
の酸化亜鉛層と、0,50,100,200,300n
m(それぞれ実験例5,6,7,8,9とする)の厚さ
の酸化マグネシウム薄膜からなる第2の金属酸化物層を
反応性真空蒸着法により順次形成した。
【0035】より具体的に説明すると、あらかじめ基材
フィルムと酸化マグネシウムと酸化亜鉛の粉末を所定の
位置にセットした真空装置内を1×10-6Torr以下
まで排気したあと、電子銃で酸化マグネシウムを加熱蒸
発させ、100nm/minの成膜速度で酸化マグネシ
ウム薄膜(第1の金属酸化物層)を形成した。次に電子
銃で酸化亜鉛粉末を加熱蒸発させ、第1の金属酸化物層
と同様な成膜条件で50nmの厚みを有する導電性の酸
化亜鉛層を形成した。その際には、酸素ガスを6×10
-4Torr導入し、高周波(13.56MHz)放電に
より酸素プラズマ(500W)を発生させた。さらに、
形成した酸化亜鉛層上に電子銃により、酸化マグネシウ
ムを加熱蒸発させ、100nm/minの成膜速度で酸
化マグネシウム薄膜(第2の金属酸化物層)を形成し
た。
【0036】このようにして作成した積層体について、
実験例1〜4と同様な方法で評価した。酸素透過率、水
蒸気透過率を表1に示す。また、光線透過率を図5,b
に示す。図5より実験例5〜9の積層体は、400nm
以下の紫外線を60%程度遮蔽(40%程度透過)する
効果があることがわかる。更に、抵抗値は、数KΩ/□
以下であり、帯電を除去することができた。なお、実験
例9においては、耐環境試験後、酸素透過率、水蒸気透
過率とも、80%上昇した。
【0037】〔実験例10〜14〕実験例1〜4と同様
な基材フィルム上に、酸化マグネシウム薄膜からなる1
00nmの第1の金属酸化物層と、100nmの酸化亜
鉛層と、0,50,100,200,300nm(それ
ぞれ実験例10,11,12,13,14とする)の厚
さの酸化マグネシウム薄膜からなる第2の金属酸化物層
を実験例5〜9と同様な反応性真空蒸着法により順次形
成した。
【0038】このようにして作成した積層体について、
実験例1〜4と同様な方法で評価した。酸素透過率、水
蒸気透過率を表1に示す。また、光線透過率を図5,c
に示す。図5より実験例10〜14の積層体は、400
nm以下の紫外線を85%程度遮蔽(15%程度透過)
する効果があることがわかる。更に、抵抗値は、数百Ω
/□以下であり、帯電を除去することができた。なお、
実験例14においては、耐環境試験後、酸素透過率、水
蒸気透過率とも、75%上昇した。
【0039】〔実験例15〜19〕実験例1〜4と同様
な基材フィルム上に、酸化マグネシウム薄膜からなる1
00nmの第1の金属酸化物層と、200nmの酸化亜
鉛層と、0,50,100,200,300nm(それ
ぞれ実験例15,16,17,18,19とする)の厚
さの酸化マグネシウム薄膜からなる第2の金属酸化物層
を実験例5〜9と同様な反応性真空蒸着法により順次形
成した。
【0040】このようにして作成した積層体について、
実験例1〜4と同様な方法で評価した。酸素透過率、水
蒸気透過率を表1に示す。また、光線透過率を図5,c
に示す。図5より実験例15〜19の積層体は、400
nm以下の紫外線を85%程度遮蔽(15%程度透過)
する効果があることがわかる。更に、抵抗値は、数百Ω
/□以下であり、帯電を除去することができた。なお、
実験例19においては、耐環境試験後、酸素透過率、水
蒸気透過率とも、90%上昇した。
【0041】〔実験例20〜24〕実験例1〜4と同様
な基材フィルム上に、酸化マグネシウム薄膜からなる1
00nmの第1の金属酸化物層と、300nmの酸化亜
鉛層と、0,50,100,200,300nm(それ
ぞれ実験例20,21,22,23,24とする)の厚
さの酸化マグネシウム薄膜からなる第2の金属酸化物層
を実験例6〜10と同様な反応性真空蒸着法により順次
形成した。
【0042】このようにして作成した積層体について、
実験例1〜4と同様な方法で評価した。酸素透過率、水
蒸気透過率を表1に示す。また、光線透過率を図5,c
に示す。図5より実験例20〜24の積層体は、400
nm以下の紫外線を85%程度遮蔽(15%程度透過)
する効果があることがわかる。更に、抵抗値は、数百Ω
/□以下であり、帯電を除去することができた。なお、
実験例20〜24においては、耐環境試験後、酸素透過
率、水蒸気透過率とも、80〜100%上昇した。
【0043】〔実験例25〜27〕図4に示すように実
験例7,12,17で作成した積層体上に未延伸ポリプ
ロピレン(CPP)60μm(昭和電工製ショーレック
ス アロマーU)を二液硬化型ウレタン系接着剤を用い
てドライラミネートにより積層し、透明樹脂層を設け
た。
【0044】このようにして作成した積層体について、
実験例1〜4と同様な方法で評価した。酸素透過率、水
蒸気透過率を表2に示す。また、光線透過率を図5,c
に示す。図5より実験例25〜27の積層体は、400
nm以下の紫外線を85%程度遮蔽(15%程度透過)
する効果があることがわかる。
【0045】
【表2】
【0046】得られた積層体の水蒸気透過率および酸素
透過率は、実験例7,12,17の結果に比べて高い値
となった。
【0047】
【発明の効果】本発明に係わる積層体は、透明性を有す
る基材フィルムの少なくとも片面に酸化マグネシウム、
酸化珪素、酸化アルミニウムの少なくとも一種からなる
第1の金属酸化物層と酸化亜鉛層と、第2の金属酸化物
層を順次積層しているので、包装材料として利用する場
合には、内容物の確認が可能であり、防湿・防気性を得
ることができることは無論のこと、紫外線遮蔽能力があ
りながら紫外線吸収剤の内容物への移行や包装材表面へ
の浮き出しの危険が全くなく、さらにその導電性によ
り、包装材の帯電による内容物の内壁への付着を防ぐこ
とができる。
【0048】さらに、本発明に係わる積層体は、その片
側に透明粘着性層を設け、建造物のガラスに貼着するこ
とにより、紫外線遮蔽フィルムとしても利用可能であ
る。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実験例に係わる積層体の断面図であ
る。
【図2】本発明の一実験例に係わる積層体の断面図であ
る。
【図3】本発明の一実験例に係わる積層体の断面図であ
る。
【図4】本発明の一実験例に係わる積層体の断面図であ
る。
【図5】光線透過率を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 基材フィルム 2 第1の金属酸化物層 3 酸化亜鉛層 4 第2の金属酸化物層 5 透明樹脂層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明性を有する基材フィルムの少なくとも
    片面に50nm〜150nmの厚さを有する酸化亜鉛を
    除く第1の金属酸化物層と、50nm〜200nmの厚
    さを有する酸化亜鉛層と、50nm〜200nmの厚さ
    を有する酸化亜鉛を除く第2の金属酸化物層を順次積層
    したことを特徴とする導電性を有する積層体。
  2. 【請求項2】第2の金属酸化物層上に、さらにヒートシ
    ール性を有する透明樹脂層を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の導電性を有する積層体。
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