JP6308360B2 - 非水系光硬化型インクジェット組成物収容体及び記録方法 - Google Patents

非水系光硬化型インクジェット組成物収容体及び記録方法 Download PDF

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Description

本発明は、非水系光硬化型インクジェット組成物収容体及び記録方法に関する。
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中で、インク組成物を保存する収容体についても種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、インク組成物の保存時においてはラジカル重合性化合物の硬化反応を抑制し、粘度の増加を抑制するとともに、該インク組成物の使用時においては硬化反応を阻害しない保存容器、及び保存方法を提供することを目的として、遊離の熱重合禁止剤を含まない光硬化型インク組成物を収容する保存容器であって、内部に、ラジカル重合性化合物の硬化反応を抑制する物質を含む固体が配置されてなる、光硬化型インク組成物の保存容器が開示されている。
特開2007−131330号公報
しかしながら、硬化性や密着性に優れるインク組成物は比較的親水性を有する成分を含むことが多く、従来の収容体中で保存すると、吸湿しやすい傾向にある。そして、保存時などにおけるインク組成物の吸湿は異物発生の原因となる。一方で、吸湿を抑制するために、金属蒸着層を収容体表面に形成することも考えられるが、その場合には、収容体の内容物の視認性が低下し、異物の発生などを特定できないという問題が生じる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、インク組成物の硬化性の低下、及び、異物の発生を抑制でき、内容物の視認性が確保できる非水系光硬化型インクジェット組成物収容体及び該収容体を用いた記録方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、所定の構成を有する収容体を用いることにより上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
〔1〕
重合性化合物と、顔料と、顔料分散剤と、を含有し、温度60℃、相対湿度90%における吸湿速度が0.3〜2.0質量%/24時間である非水系光硬化型インクジェット組成物と、
該非水系光硬化型インクジェット組成物を収容し、金属酸化物層を有する部材からなる容器、又は、少なくとも前記非水系光硬化型インクジェット組成物を収容する容器を収容し、金属酸化物層を有する部材からなる包装体と、を備える、
非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
〔2〕
前記重合性化合物が、ラジカル重合性化合物を含む、前項〔1〕に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
〔3〕
前記金属酸化物層が、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、及びセリアからなる群より選ばれる1つ以上の酸化物を含む、前項〔1〕又は〔2〕に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
〔4〕
前記重合性化合物が、2つの非環式炭化水素基に結合した酸素原子、酸素原子を含む複素環基、及び水酸基からなる群より選ばれる1つ以上を有する、前項〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
〔5〕
前記重合性化合物の含有量が、前記非水系光硬化型インクジェット組成物の総量に対し、20質量%以上である、前項〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
〔6〕
前記非水系光硬化型インクジェット組成物が、アシルホスフィンオキシド系化合物をさらに含む、前項〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
〔7〕
前記容器又は前記包装体が、可視光透過性を有する、前項〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
〔8〕
前記容器又は前記包装体の水分透過率が、20g/m・24時間 以下である、前項〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
〔9〕
前項〔1〕〜〔8〕のいずれか1項に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体から、前記非水系光硬化型インクジェット組成物を、インク流路を介して、吐出ノズルに送液する送液工程と、
前記吐出ノズルから、被記録媒体に対して、前記非水系光硬化型インクジェット組成物を吐出する吐出工程と、を有する、記録方法。
〔10〕
前記被記録媒体に付着した前記非水系光硬化型インクジェット組成物に対して、発光ダイオードを用いて、発光ピーク波長が350〜420nmである紫外光を照射して、前記非水系光硬化型インクジェット組成物を硬化させる硬化工程を有する、前項〔9〕に記載の記録方法。
本実施形態の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体の一例を示す分解斜視図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
〔非水系光硬化型インクジェット組成物収容体〕
本実施形態の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体(以下、「収容体」ともいう。)は、重合性化合物と、顔料と、顔料分散剤と、を含有し、温度60℃、相対湿度90%における吸湿速度が0.3〜2.0質量%/24時間である非水系光硬化型インクジェット組成物(以下、「インク組成物」ともいう。)と、該非水系光硬化型インクジェット組成物を収容し、金属酸化物層を有する部材からなる容器、又は、少なくとも前記非水系光硬化型インクジェット組成物を収容する容器を収容し、金属酸化物層を有する部材からなる包装体と、を備える。
本明細書において、「容器」とは、インク組成物を直接的に収容するものをいう。また、「包装体」とは、少なくともインク組成物を直接的に収容する容器を収容するもの、すなわちインク組成物を間接的に収容するものをいう。包装体は少なくとも容器を収容するものであればよく収容体の全体を収容する物であってもよい。「収容体」とは、容器及び必要に応じ用いる容器を保護するケースなどを包含する概念で、インク組成物を直接的又は間接的に収容するものをいう。収容体は、記録装置でインク組成物を使用する前に、インク組成物の保管、輸送に用いるものであり、使用する際には収容体に収容されるインク組成物を記録装置に供給するものである。容器のみからなる収容体つまり容器がそのまま収容体である収容体であってもよい。
収容体の態様としては、以下に限定されないが、例えば、インクカートリッジ、パック、ボトル、タンク、ビン、缶が挙げられる。これらの中でも、汎用されており、かつ、後述の水分透過度及び酸素透過度を所望の値に制御しやすいという観点から、インクカートリッジ、パック、ボトル、タンクが好ましく、パックがより好ましい。
図1に、本実施形態の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体の一例を示す分解斜視図を示す。インクカートリッジ40は、インクが充填されるインクパック70と、インクパック70を内部に収めて保護する本体ケース76と蓋部78からなるカートリッジケース72からなる。インクパック70はインク供給口74を備える。本体ケース76は、切欠き部80及び溝部86を備え、蓋部78は、押さえ部82及び鉤部84を備える。インクカートリッジ40において、インクパック70は本体ケース76及び蓋部84内に収められ、その際、インク供給口74が切欠き部80に嵌め込まれた上で、押さえ部82と切欠き部80とに挟まれることで固定される。また、本体ケース76と蓋部84は、鉤部84が溝部86に嵌合することにより密閉される。なお、インクパック70が本実施形態の「容器」に相当し、カートリッジケース72を含めたカートリッジ全体が収容体に相当する。「包装体」は図示しないが、カートリッジ全体を収容する袋である場合や、カートリッジ内においてインクパック70を収容してカートリッジケース72内に収容される袋である場合がある。あるいはカートリッジケース72が包装体を兼ねていてもよい。包装体も含めたカートリッジ全体を「収容体」と定義してもよい。
収容体の使用態様としては、特に限定されないが、例えば、記録装置とは別体である収容体を記録装置に装着し、装着された状態で、収容体からインク組成物を記録装置に供給するカートリッジのような態様(A)と、記録装置とは別体である収容体から、インク組成物を記録装置のインクタンク等に供給するボトルのような態様(B)と、収容体が予め記録装置の一部として備え付けられた態様(C)と、が挙げられる。なお、態様(A)及び態様(C)の場合には、装着された収容体又は備え付けられた収容体から、インクチューブのような接続部を介して記録装置のヘッドにインク組成物を供給して、記録を行うことができる。また、態様(B)は、収容体から記録装置のインクタンク等にインク組成物を移した後、インクタンクからインクチューブのような接続部を介して記録装置のヘッドにインク組成物を供給して、記録を行うことができる。
〔金属酸化物層〕
容器又は包装体は、金属酸化物層を有する部材からなる。金属酸化物層は、容器又は包装体の外表面及び内表面のいずれか一方の、全部又は一部に形成されていればよい。部材の組成物を包含する面の全体に備えていることが好ましい。金属酸化物層を有することにより、本実施形態の容器又は包装体は水分透過率がより低下し、また、視認性にも優れるものとなる。さらに、水分透過率が低いため、インク組成物が吸湿することに由来する異物の発生を抑制することができる。また、視認性に優れることから、容器又は包装体内で発生した異物の発見も容易となる。
金属酸化物層に含まれる金属酸化物としては、特に限定されないが、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、及びセリアからなる群より選ばれる1つ以上の金属の酸化物が好ましい。このような金属酸化物を含むことにより、容器又は包装体の水分透過率がより低下し、収容されるインク組成物の硬化性及び密着性が維持される傾向にある。金属酸化物層に含まれる金属酸化物は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。また、金属酸化物層は、1層であっても、2層以上で構成されていてもよい。
金属酸化物層の厚さは、好ましくは10〜500nmであり、より好ましくは10〜100nmであり、さらに好ましくは20〜80μmである。金属酸化物層の厚さが10nm以上であることにより、容器又は包装体の水分透過率がより低下し、収容されるインク組成物の硬化性及び密着性が維持される傾向にある。また、金属酸化物層の厚さが500nm以下であることにより、視認性や柔軟性がより向上する傾向にある。
金属酸化物層の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、容器又は包装体を構成する樹脂成形体又は無機成形体表面上に金属酸化物を蒸着する方法、容器又は包装体を構成する樹脂成形体又は無機成形体表面上に金属酸化物を含む液体組成物を塗布乾燥する方法が挙げられる。また、容器又は包装体は、金属酸化物層が容器又は包装体を主に構成する層であってもよい。
〔部材のその他の構成材料〕
容器又は包装体は、金属酸化物層を有する部材からなる。部材の金属酸化物層以外の構成としては、樹脂材料からなる成形体(樹脂成形体)や、無機材料からなる成形体(無機成形体)を用いることができ、それらの表面や内部に金属酸化物層を有するものであってもよい。樹脂成形体又は無機成形体を構成するその他の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド系繊維、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリスチレンのような樹脂;又はガラスのような無機物が挙げられる。なお、上記構成材料は、適当な比率で配合して用いても、複数種重ねて用いてもよい。
部材はフィルムや、箱やボトル状の立体形状を有する部材などとして構成することができ、容器の軽量の点でフィルムが好ましい。上記構成材料のなかで、フィルムとして用いる場合に耐久性のよいフィルム材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド系繊維、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリスチレンなどのプラスチックフィルムが挙げられる。このなかでも、高密度、低密度、又は線状低密度のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド系繊維、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、及びポリスチレンが好ましい。フィルム材料は、積層フィルムであっても、延伸フィルムであってもよい。無機成形体としては、ガラス、金属等が挙げられる。なお、部材は少なくとも金属酸化物層を有する物であればよく、金属酸化物層を主な構成要素とする部材であってもよく、例えば金属酸化物層のみからなる部材であってもよい。
容器又は包装体の金属酸化物層を有する部材の酸素透過度は、好ましくは5.0cc・20μm/(m・day・atm)以下であり、より好ましくは2.0cc・20μm/(m・day・atm)以下であり、さらにより好ましくは1.0cc・20μm/(m・day・atm)以下である。酸素透過度が上記範囲内であることにより、保管中のインク組成物の溶存酸素量が変化しにくくなる傾向にある。なお、酸素透過度は、JIS K 7126(ISO 15105)に定められた方法で測定することができる。
上記酸素透過度を向上させるため、容器又は包装体は、ガスバリア層を有していてもよい。ガスバリア層としては、特に限定されないが、例えば、アルミニウム層のような金属層、エチレンビニルアルコール共重合体層、ポリビニルアルコール層のような有機層が挙げられる。
容器又は包装体の部材の総厚みは、好ましくは50μm以上であり、より好ましくは70μm以上であり、さらに好ましくは100μm以上である。容器又は包装体の総厚みが100μm以上であることにより、収容されるインク組成物の水分含有量及び溶存酸素量が変化しにくく、容器又は包装体の強度が得られる傾向にある。また、容器又は包装体の総厚みは、好ましくは300μm以下であり、より好ましくは200μm以下であり、さらに好ましくは150μm以下である。容器又は包装体の総厚みが200μm以下であることにより、柔軟性がより向上する傾向にある。
容器又は包装体が収容可能なインク組成物の容量は、好ましくは100〜5,000mLであり、より好ましくは100〜4,000mLであり、さらに好ましくは300〜3,000mLであり、特に好ましくは500〜2500mLである。容器又は包装体の容量が上記範囲内であることにより、容器又は包装体の使用開始後、容器又は包装体中のインクの溶存酸素量が殆ど変わらない間に、インク組成物を使い切ることができることや、保管中のインク組成物の溶存酸素量が変化しにくいこと等の有利な効果がある。
容器又は包装体は、可視光透過性を有することが好ましい。「可視光」とは、400〜800nmの波長を有する光をいう。可視光透過率は、上記波長範囲の平均の透過率として、好ましくは40%以上であり、より好ましくは50%以上であり、さらに好ましくは60%以上である。可視光透過率が40%以上であることにより、視認性がより向上する傾向にある。可視光透過率の上限は、特に限定されないが、好ましくは100%以下である。可視光透過率は、金属酸化物層及びその他の構成材料からなる成形体の厚さを厚くすることにより減少し、金属酸化物層及びその他の構成材料からなる成形体の厚さを薄くすることにより上昇する。なお、可視光透過率は、実施例に記載の方法により測定することができる。
容器又は包装体の水分透過率は、好ましくは20g/m・24時間以下であり、より好ましくは10g/m・24時間以下であり、さらに好ましくは5.0g/m・24時間以下である。水分透過率が20g/m・24時間以下であることにより、収容されるインク組成物の硬化性及び密着性が維持でき、異物の発生が抑制される傾向にある。また、容器又は包装体の水分透過率は、好ましくは0.10g/m・24時間以上であり、より好ましくは0.20g/m・24時間以上であり、さらに好ましくは1.0g/m・24時間以上であり、よりさらに好ましくは2.0g/m・24時間以上である。水分透過率が0.10g/m・24時間以下であることにより、部材の設計の自由度が高まる傾向にある。水分透過率は、部材の厚さを薄くすることにより上昇し、厚くすることにより減少する。なお、水分透過率は、実施例に記載の方法により測定することができる。
〔非水系光硬化型インクジェット組成物〕
非水系光硬化型インクジェット組成物は、重合性化合物と、顔料と、顔料分散剤と、を含有し、温度60℃、相対湿度90%における吸湿速度が0.3〜2.0質量%/24時間である。
非水系光硬化型インクジェット組成物の吸湿速度は、0.30〜2.0質量%/24時間であり、好ましくは0.50〜1.5質量%/24時間であり、より好ましくは0.50〜1.0質量%/24時間である。非水系光硬化型インクジェット組成物の吸湿速度が0.3質量%/24時間以上であることにより、硬化性がより向上する。また、非水系光硬化型インクジェット組成物の吸湿速度が2.0質量%/24時間以下であることにより、異物の発生がより抑制される。なお、吸湿速度は、吸湿速度の高い成分の含有量、例えば重合性化合物の含有量を調整すること等により制御することができるが、これに限定されない。吸湿速度は、実施例に記載の方法により測定することができる。
〔非水系〕
本実施形態のインク組成物は、非水系である。具体的には、水の含有量は、好ましくは0〜1.0質量%であり、より好ましくは0〜0.50質量%であり、さらに好ましくは0〜0.30質量%である。あるいは、実質上水を含まないインク組成物である。
〔重合性化合物〕
重合性化合物としては、特に限定されないが、例えば、従来公知の、単官能、2官能、及び3官能以上の多官能のモノマー及びオリゴマーが挙げられる。重合性化合物は1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。以下これら重合性化合物について例示する。
単官能、2官能、及び3官能以上の多官能のモノマーとしては、特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸及びマレイン酸の不飽和カルボン酸;不飽和カルボン酸の塩;不飽和カルボン酸のエステル、ウレタン、アミド及び無水物;アクリロニトリル、スチレン、種々の不飽和ポリエステル、不飽和ポリエーテル、不飽和ポリアミド、並びに不飽和ウレタンが挙げられる。また、単官能、2官能、及び3官能以上の多官能のオリゴマーとしては、特に限定されないが、例えば、直鎖アクリルオリゴマー等の上記のモノマーから形成されるオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレート、オキセタン(メタ)アクリレート、脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート、芳香族ウレタン(メタ)アクリレート及びポリエステル(メタ)アクリレートが挙げられる。
また、他の単官能モノマーや多官能モノマーとして、N−ビニル化合物を含んでいてもよい。N−ビニル化合物としては、特に限定されないが、例えば、N−ビニルフォルムアミド、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、及びアクリロイルモルフォリン、並びにそれらの誘導体が挙げられる。
単官能(メタ)アクリレートとしては、特に限定されないが、例えば、イソアミル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソミリスチル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル−ジグリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、ラクトン変性可とう性(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、及びジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの中でも、フェノキシエチル(メタ)アクリレートが好ましい。
(メタ)アクリレートとしては、ビニルエーテル基を含有するものも挙げられる。このような単官能(メタ)アクリレートとしては、特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1−メチル−2−ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸1−メチル−3−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1−ビニロキシメチルプロピル、(メタ)アクリル酸2−メチル−3−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1,1−ジメチル−2−ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸1−メチル−2−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸6−ビニロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸3−ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸2−ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸p−ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸m−ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸o−ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシイソプロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシイソプロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシイソプロポキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシエトキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシイソプロポキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキシエトキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコールモノビニルエーテル、及び(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコールモノビニルエーテル、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートが挙げられる。これらのなかでも、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートが好ましい。
上記(メタ)アクリレートのうち、2官能(メタ)アクリレートとしては、特に限定されないが、例えば、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジメチロール−トリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのEO(エチレンオキサイド)付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのPO(プロピレンオキサイド)付加物ジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、及びペンタエリスリトール骨格若しくはジペンタエリスリトール骨格を有する3官能以上の(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの中でも、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートが好ましい。そのうち、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール骨格若しくはジペンタエリスリトール骨格を有する3官能以上の(メタ)アクリレートが好ましい。
上記(メタ)アクリレートのうち、3官能以上の多官能(メタ)アクリレートとしては、特に限定されないが、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、グリセリンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、カウプロラクトン変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラ(メタ)アクリレート、及びカプロラクタム変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートが挙げられる。
上記の中でも、2つの非環式炭化水素基に結合した酸素原子(以下、「酸素原子を含む非環式炭化水素基」ともいう)、酸素原子を含む複素環基、及び水酸基からなる群より選ばれる1つ以上を有する重合性化合物が好ましい。本実施形態において、上記の官能基を親水基あるいは親水性基ともいい、このような重合性化合物を親水性重合性化合物ともいう。このような重合性化合物は、比較的吸水性が高い親水基を有するため、本発明が特に有利となる。酸素原子を含む非環式炭化水素基は、酸素原子が有する2つの結合にそれぞれ非環式炭化水素基が結合したものである。2つの非環式炭化水素基は同じものでも異なるものでも良く、それぞれ、1価または2価以上の飽和又は不飽和の非環式炭化水素基であり、非環式炭化水素基あたりの炭素数は1〜8が好ましい。酸素原子を含む複素環基は、酸素原子を複素環を構成する原子として有するものである。複素環は3〜8員環が好ましい。水酸基は重合性化合物の分子内に有する水酸基である。酸素原子を含む非環式炭化水素基を有する重合性化合物としては、例えば、アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル及びジプロピレングリコールジアクリレートが挙げられ、酸素原子を含む複素環基を有する重合性化合物としては、例えば、アクリロイルモルフォリン及びテトラヒドロフルフリルアクリレートが挙げられ、水酸基を有する重合性化合物としては、例えば、4−ヒドロキシブチルアクリレート及び2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレートが挙げられる。酸素原子を含む非環式炭化水素基としては、エーテル結合が挙げられる。
重合性化合物は、好ましくはラジカル重合性化合物を含み、より好ましくは親水性のラジカル重合性化合物を含む。重合性化合物がラジカル重合性化合物を含むことにより、硬化性がより向上する傾向にある。
重合性化合物のHLB(Hydrophile − Lipophile Balance)値は、好ましくは8以上であり、好ましくは9以上であり、好ましくは10以上である。HLB値が8以上である重合性化合物は、比較的吸水性が高いため、本発明が特に有利となる。重合性化合物のHLB値の上限は、特に限定されないが、好ましくは13以下である。なお、本明細書におけるHLB値は、グリフィン法で定義される。
重合性化合物1分子当たりの、分子量に対する親水性基数の比(分子量/親水性基数)は、好ましくは30以上であり、より好ましくは50以上であり、さらに好ましくは90以上である。重合性化合物の分子量/親水性基数が30以上であることにより、基材への密着性がより向上する傾向にある。また、重合性化合物の分子量/親水性基数は、好ましくは250以下であり、より好ましくは200以下であり、さらに好ましくは100以下である。分子量/親水性基数が上記範囲内である重合性化合物を、比較的吸水性が高いため、本発明が特に有利となる。親水性基は、特に限定されないが、例えば、2つの非環式炭化水素基に結合した酸素原子、酸素原子を含む複素環基、及び水酸基があげられる。
重合性化合物1分子当たりの、分子量に対する炭素原子数の比(炭素数/親水性基数)は、好ましくは3以上であり、より好ましくは4以上であり、さらに好ましくは7以上である。重合性化合物の炭素数/親水性基数が3以上であることにより、基材への密着性がより向上する傾向にある。また、重合性化合物の炭素数/親水性基数は、好ましくは13以下であり、より好ましくは12以下であり、さらに好ましくは10以下であり、よりさらに好ましくは8以下である。炭素数/親水性基数が13以下である重合性化合物は、比較的吸水性が高いため、本発明が特に有利となる。
上記の特定の重合性化合物の含有量は、インク組成物の総量に対し、好ましくは10〜90質量%以上であり、より好ましくは20質量%以上であり、さらに好ましくは25質量%以上であり、よりさらに好ましくは45質量%以上である。また、上記の特定の重合性化合物の含有量は、インク組成物の総量に対し、好ましくは85質量%以下であり、より好ましくは80質量%以下であり、さらに好ましくは75質量%以下であり、よりさらに好ましくは70質量%以下である。重合性化合物の含有量が上記であることにより、組成物の吸湿速度を前述の範囲にし易い傾向がある。
また、インク組成物に含む全ての重合性化合物の含有量は、インク組成物の総量に対し、70質量%以上が好ましい。
〔重合開始剤〕
インク組成物は、重合開始剤をさらに含んでもよい。重合開始剤としては、特に限定されないが、例えば、アシルホスフィンオキシド(アシルホスフィンオキサイド)系化合物、チオキサントン系化合物が挙げられる。このなかでも、アシルホスフィンオキシド系化合物が好ましい。アシルホスフィンオキシド系化合物を含むことにより、硬化性が一層向上する傾向にある。
(アシルホスフィンオキサイド系化合物)
アシルホスフィンオキサイド系化合物は酸素阻害を受けやすいが、一方で、アシルホスフィンオキサイド系化合物を用いることにより発光ダイオード(LED)を用いて紫外線を照射した場合の硬化性がより向上する傾向にある。なお、アシルホスフィンオキサイド系化合物及びチオキサントン系化合物の組み合わせにより、UV−LEDによる硬化プロセスにより優れ、インク組成物の硬化性、密着性が一層優れる傾向にある。
アシルホスフィンオキサイド系化合物としては、特に限定されないが、例えば、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−ホスフィンオキサイド、及びビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイドが挙げられる。
アシルホスフィンオキサイド系化合物の市販品としては、特に限定されないが、例えば、IRGACURE 819(ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド)、DAROCUR TPO(2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−ホスフィンオキサイド)が挙げられる。
アシルホスフィンオキサイド系化合物の含有量は、インク組成物の総質量に対し、好ましくは5.0〜15.0質量%であり、より好ましくは6.0〜14.0質量%であり、さらに好ましくは7.0〜10.0質量%である。アシルホスフィンオキサイド系化合物の含有量が5.0質量%以上であることにより、硬化性により優れる傾向にある。また、アシルホスフィンオキサイド系化合物の含有量が15.0質量%以下であることにより、光重合開始剤の溶け残りがなく、且つ光重合開始剤そのものによるインクの着色や塗膜の黄変が少なくなる傾向にある。
(チオキサントン系化合物)
チオキサントン系化合物を含むことにより、表面タック性を低減でき、特に、酸素阻害を受けやすい薄膜時においてインク表面を硬化させドット間の混色、滲みを防止することができる傾向にある。
チオキサントン系化合物としては、特に限定されないが、例えば、チオキサントン、ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、及びクロロチオキサントンからなる群より選ばれた1種以上を含むことが好ましい。なお、特に限定されないが、ジエチルチオキサントンとしては2,4−ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントンとしては2−イソプロピルチオキサントン、クロロチオキサントンとしては2クロロチオキサントンが好ましい。このようなチオキサントン系化合物を含むインク組成物であれば、硬化性、保存安定性、及び吐出安定性により優れる傾向にある。このなかでも、ジエチルチオキサントンを含むチオキサントン系化合物が好ましい。ジエチルチオキサントンを含むことにより、幅広い領域の紫外光(UV光)をより効率良く活性種に変換できる傾向にある。
チオキサントン系化合物の市販品としては、特に限定されないが、例えば、Speedcure DETX(2,4−ジエチルチオキサントン)、Speedcure ITX(2−イソプロピルチオキサントン)(以上、Lambson社製)、KAYACURE DETX−S(2,4−ジエチルチオキサントン)(日本化薬社(Nippon Kayaku Co., Ltd.)製)が挙げられる。
光重合開始剤の合計含有量は、インク組成物の総質量に対し、好ましくは5.0〜20質量%であり、より好ましくは5.0〜15質量%であり、さらに好ましくは7〜13質量%である。重合開始剤の合計含有量が5.0質量%以上であることにより、表面タック性をより低減でき、酸素阻害を受けやすい薄膜時においてインク表面を硬化させドット間の混色、滲みをより防止することができる傾向にある。また、重合開始剤の合計含有量が20質量%以下であることにより、開始剤そのものによるインクの着色が少なく、色相の黄変が少ないことや開始剤の溶け残りがなくなる傾向にある。
〔顔料及び顔料分散剤〕
インク組成物は、顔料と顔料分散剤とを含む。顔料と顔料分散剤は吸湿による異物発生の原因となりやすいため、本発明が特に有利となる。
(顔料)
ブラックインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、No.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B等(以上、三菱化学社(Mitsubishi Chemical Corporation)製)、Raven 5750、Raven 5250、Raven 5000、Raven 3500、Raven 1255、Raven 700等(以上、コロンビアカーボン(Carbon Columbia)社製)、Rega1 400R、Rega1 330R、Rega1 660R、Mogul L、Monarch 700、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900、Monarch 1000、Monarch 1100、Monarch 1300、Monarch 1400等(キャボット社(CABOT JAPAN K.K.)製)、Color Black FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Black FW18、Color Black FW200、Color B1ack S150、Color Black S160、Color Black S170、Printex 35、Printex U、Printex V、Printex 140U、Special Black 6、Special Black 5、Special Black 4A、Special Black 4(以上、デグッサ(Degussa)社製)が挙げられる。
ホワイトインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントホワイト 6、18、21、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、白色の中空樹脂粒子及び高分子粒子が挙げられる。
イエローインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントイエロー 1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、16、17、24、34、35、37、53、55、65、73、74、75、81、83、93、94、95、97、98、99、108、109、110、113、114、117、120、124、128、129、133、138、139、147、151、153、154、167、172、180が挙げられる。
マゼンタインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントレッド 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、40、41、42、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、88、112、114、122、123、144、146、149、150、166、168、170、171、175、176、177、178、179、184、185、187、202、209、219、224、245、又はC.I.ピグメントヴァイオレット 19、23、32、33、36、38、43、50が挙げられる。
シアンインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントブルー 1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:34、15:4、16、18、22、25、60、65、66、C.I.バットブルー 4、60が挙げられる。
また、上記以外の顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメント グリーン 7,10、C.I.ピグメントブラウン 3,5,25,26、C.I.ピグメントオレンジ 1,2,5,7,13,14,15,16,24,34,36,38,40,43,63が挙げられる。
(顔料分散剤)
上記の顔料は、分散性顔料であってもよい。顔料の分散方法としては、たとえば、顔料分散剤を用いて分散させる方法が挙げられる。
顔料分散剤としては、特に限定されないが、例えば、ポリビニルアルコール類;ポリビニルピロリドン類;ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリルニトリル共重合体、アクリル酸カリウム−アクリルニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体に代表されるアクリル系樹脂;スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体に代表されるスチレン−アクリル樹脂;スチレン−マレイン酸共重合体;スチレン−無水マレイン酸共重合体;ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体;ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体;酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体に代表される酢酸ビニル系共重合体、あるいは、これらの塩;にかわ、ゼラチン、ガゼイン、アルブミンに代表されるタンパク質類;アラビアゴム、トラガントゴムに代表される天然ゴム類;サボニンに代表されるグルコシド類;アルギン酸及びアルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸トリエタノールアミン、アルギン酸アンモニウムに代表されるアルギン酸誘導体;メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロースに代表されるセルロース誘導体等が挙げられる。顔料分散剤は、1種を単独で用いても又は2種以上を併用してもよい。
〔重合禁止剤〕
本実施形態のインク組成物は、重合禁止剤を含んでもよい。重合禁止剤としては、特に限定されないが、例えば、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ)、1−o−2,3,5−トリメチルヒドロキノン、2−tert−ブチルヒドロキノンに代表されるヒドロキノン類;カテコール、4−メチルカテコール、4−tert−ブチルカテコールに代表されるカテコール類;フェノール、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、p−メトキシフェノール、クレゾール、ピロガロール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−ブチルフェノール)、及び4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)に代表されるフェノール類;4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−1−オキシルに代表される2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル骨格を有する化合物、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン骨格を有する化合物、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−アルキル骨格を有する化合物、及び2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−アシル骨格を有する化合物に代表されるヒンダードアミン類が挙げられる。なお、重合禁止剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
重合禁止剤の含有量は、インク組成物の総質量に対し、好ましくは0.10〜1.0質量%であり、より好ましくは0.10〜0.50質量%であり、さらに好ましくは0.10〜0.30質量%である。重合禁止剤の含有量が0.10質量%以上であることにより、保存安定性がより向上する傾向にある。また、重合禁止剤の含有量が1.0質量%以下であることにより、硬化性がより向上する傾向にある。
〔記録方法〕
本実施形態の記録方法は、温度60℃、相対湿度90%における吸湿速度が1.5質量%/24時間以上である重合性化合物を含む非水系光硬化型インクジェット組成物を、上記非水系光硬化型インクジェット組成物収容体から、インク流路を介して、吐出ノズルに送液する送液工程と、前記吐出ノズルから、被記録媒体に対して、前記非水系光硬化型インクジェット組成物を吐出する吐出工程と、を有する。
〔送液工程〕
送液工程は、上記非水系光硬化型インクジェット組成物を、非水系光硬化型インクジェット組成物収容体から、インク流路を介して、吐出ノズルに送液する工程である。ここで「インク流路」とは、インクジェット記録装置において、インクを流通させるための流路をいう。インク流路としては、例えば、インクを貯留するインク収容容器からインクジェット式記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給路や、インクジェット式記録ヘッド内においてインクをノズル開口部まで流通させるための流路が挙げられる。また、送液方法としては、従来公知の方法を用いることができる。
〔吐出工程〕
吐出工程は、吐出ノズルから、被記録媒体に対して、非水系光硬化型インクジェット組成物を吐出する工程である。
〔硬化工程〕
本実施形態の記録方法は、硬化工程を更に有していてもよい。硬化工程は、被記録媒体に付着した前記非水系光硬化型インクジェット組成物に対して、LEDを用いて、発光ピーク波長が350〜420nmである紫外光を照射して、前記非水系光硬化型インクジェット組成物を硬化させる工程である。LEDを用いることにより、メタルハライド光源や水銀灯を用いる場合と比較して、インクジェット記録装置の小型化及び高寿命化、並びにインクジェット記録方法の高効率化及び低コスト化が可能となる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
[インク組成物用の材料]
下記の実施例及び比較例において使用したインク組成物用の主な材料は、以下の通りである。
〔重合性化合物〕
(六官能モノマー)
DPHA(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、新中村化学工業社製)
(二官能モノマー)
VEEA(アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル、日本触媒社製)
SR508(ジプロピレングリコールジアクリレート、Sartomer社製)
(単官能モノマー)
ACMO(アクリロイルモルフォリン、興人フィルム&ケミカルズ社製)
PEA(フェノキシエチルアクリレート、大阪有機化学工業社製)
IBXA(イソボルニルアクリレート、大阪有機化学工業社製)
〔界面活性剤〕
BYK3500(シリコーン系界面活性剤、ビックケミー社製)
〔重合禁止剤〕
MEHQ(p−メトキシフェノール、関東化学社製)
LA7RD(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−1−オキシル、ADEKA社製)
〔重合開始剤〕
Irgacure 819(BASF社製)
Speedcure TPO(LAMBSON社製)
Speedcure DETX(LAMBSON社製)
〔顔料〕
PR122(C.I.ピグメントレッド122)
酸化チタン
〔顔料分散剤〕
BYK180(BYK社製)ホワイト顔料用
Solsperse 36000(ルーブリゾール社製)マゼンタ顔料用
[インク組成物の調製]
各材料を下記の表1に示す組成で混合し、十分に撹拌し、各インク組成物1〜6を得た。なお、下記の表1中、数値の単位は質量%であり、合計は100.0質量%である。
〔インク組成物の吸湿速度測定方法〕
7mLのインク組成物を入れたサンプル瓶(13.5mL)を蓋をしない状態で、水50ccの入ったディスポカップ(200mL)の中に静置し、ディスポカップの上部をサランラップ(登録商標)で密閉した。このディスポカップを60℃の恒温槽に24時間静置し、吸湿サンプルを作製した。吸湿後、サンプル瓶を密閉し、カールフィッシャー水分計(平沼産業社製、微量水分測定装置、AQ−2200)を用いて、インク組成物中に含まれる水分量を測定した。吸湿試験前後の水分量の増加分を下記式にて計算し、吸湿速度を求めた。
吸湿速度=(吸湿後の水分量−吸湿前の水分量)/吸湿前のインク組成物の質量×100
Figure 0006308360
〔容器の作製〕
基材として、厚さ80μmの低密度ポリエチレンフィルムを用いた。このPETフィルムの片面に、プラズマ処理器を用いて反応性イオンエッチングによる前処理を施した。この時、電極には高周波電源を用い、アルゴン/酸素混合ガス雰囲気下とした。続いて、インラインで、反応性イオンエッチングによる前処理表面の上に、電子線加熱方式による真空蒸着装置によって、厚み50nmのシリカを蒸着したフィルムを得た。その後、得られたフィルムを用いて、インク組成物を収容する容器1を作製した。
金属酸化物層を有しない厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いて、インク組成物を収容する容器2を作製した。また、厚み50nmのアルミニウムを蒸着したこと以外は上記と同様とし、容器3を作製した。さらに、厚み50nmの酸化アルミニウムを蒸着したこと以外は上記と同様とし、容器4を作製した。
〔水分透過率〕
容器1〜4の水分透過率は、JIS K 7129 プラスチック-フィルム及びシート 水蒸気透過度の求め方(ガスクロマトグラフ法)により測定した。まず、低湿度チャンバと高湿度チャンバとを試験片によって隔離する。ガスクロマトグラフ法は,真空ポンプで低湿度チャンバを排気し,高湿度チャンバに一定の相対湿度に制御したガスを流し,試験片を透過した水蒸気を一定時間計量管に集め,集めた水蒸気量をガスクロマトグラフで測定し,水蒸気透過度を算出する。
〔酸素透過率〕
容器1〜4の酸素透過率は、JIS K 7126 プラスチック-フィルム及びシート ガス透過度試験方法(ガスクロマトグラフ法)により測定した。試験片によって隔てられた一方(低圧側)を真空に保ち,他方(高圧側)に試験ガスを導入し,試験片を通過して低圧側に透過したガス量をガスクロマトグラフ法によって測定しガス透過度を算出する。
〔異物評価〕
インク組成物を上記のように作製した容器にそれぞれ封入し、その容器を温度25℃、相対湿度45%で、所定の期間保管した。保管後のインク組成物を目視で確認し、下記評価基準により、保管による異物の発生を評価した。なお、評価B、Cで異物の発生が見られたインクは、収容体内のインク組成物をろ紙で濾過したところ、異物と見られる残留物がみられた。
A:12ヶ月の放置で異物の発生は認められなかった。
B:6か月の放置で異物の発生は認められなかったが、12ヶ月の放置で異物の発生が認められた。
C:6か月の放置で異物の発生が認められた。
〔硬化性〕
インク組成物を上記のように作製した容器にそれぞれ封入し、その容器を温度60℃、相対湿度90%で、7日間に保管した。保管後の容器を包装体であるインクカートリッジ内に収容し、そのカートリッジをプリンター(PX−G5000、セイコーエプソン社製)に装着した。その後、収容体内のインク組成物を360個のノズルを有するヘッドから吐出し、被記録媒体に付着させた。その後、被記録媒体上のインク組成物に対し積算エネルギー200mJ/cmで紫外光を照射して、膜厚7μmの塗膜を得た。
紫外光照射後のインク組成物の塗膜を、綿棒で擦り、傷の有無又は綿棒の汚れの有無を確認した。傷の有無又は綿棒の汚れの有無に基づいて、下記評価基準により、硬化性を評価した。
A:積算エネルギー150mJ/cmでは傷の有無又は綿棒の汚れが認められなかった。
B:積算エネルギー200mJ/cm照射では傷の有無又は綿棒の汚れが認められなかったが、積算エネルギー150mJ/cmでは傷の有無又は綿棒の汚れが認められた。
C:積算エネルギー200mJ/cm照射でも傷の有無又は綿棒の汚れが認められた。
〔視認性〕
上記のようにして作製した容器の400〜800nmの可視光領域における平均の透過率を、分光光度計(日立製作所社製、製品名U−3300分光光度計)で測定した。得られた透過率に基づいて視認性を評価した。
A:透過率が40%以上であった。
B:透過率が40%未満であった。
(実施例1〜5、比較例1〜7)
上記インク組成物1〜6のいずれかを、容器(パック)1〜4のいずれかに収容し密封することで、容器内にインク組成物を封入した収容体を得た。インク組成物と容器の組み合わせは表2に示すとおりである。
Figure 0006308360
比較例1は、容器が金属酸化物層を有しないため、吸湿により異物の発生が確認された。また、比較例2は、吸湿速度が低いインク組成物を使用したため、硬化性が低下した。さらに、比較例3及び4は、吸湿速度が高いインク組成物を使用したため、異物がより多く発生し、硬化性も低下した。また、比較例5は、容器が金属酸化物層の代わりに金属層を有するため、視認性に劣っていた。また、吸湿速度が低いインク組成物を使用した比較例6は、容器が金属酸化物層を有しないものであったが、比較例1と比べて異物発生は少なかったが硬化性は劣っていた。このことから、温度60℃、相対湿度90%における吸湿速度が0.3〜2.0質量%/24 時間であり硬化性に優れる非水系光硬化型インクジェット組成物を用いる場合に、異物の発生を抑制できる点で本願発明が必要であることがわかった。さらに、組成物7を用いた実施例5は実施例1と比べて硬化性が一層優れていたが、同じく組成物7を用いた比較例7は、比較例1と同様に異物の発生が見られたが残留物として開始剤に由来する異物も見られた。このことからアシルホスフィンオキシド系化合物を含み硬化性に一層優れる組成物を用いる場合に異物を低減できる点で本願発明が特に有用であることがわかった。
40…インクカートリッジ、70…インクパック、72…カートリッジケース、74…インク供給口、76…本体ケース、78…蓋部。

Claims (10)

  1. 重合性化合物と、顔料と、顔料分散剤と、を含有し、温度60℃、相対湿度90%における吸湿速度が0.3〜2.0質量%/24時間である非水系光硬化型インクジェット組成物と、
    該非水系光硬化型インクジェット組成物を収容し、金属酸化物層を有する部材からなる容器、又は、少なくとも前記非水系光硬化型インクジェット組成物を収容する容器を収容し、金属酸化物層を有する部材からなる包装体と、を備える、
    非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
  2. 前記重合性化合物が、ラジカル重合性化合物を含む、請求項1に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
  3. 前記金属酸化物層が、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、及びセリアからなる群より選ばれる1つ以上の酸化物を含む、請求項1又は2に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
  4. 前記重合性化合物が、2つの非環式炭化水素基に結合した酸素原子、酸素原子を含む複素環基、及び水酸基からなる群より選ばれる1つ以上を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
  5. 前記重合性化合物の含有量が、前記非水系光硬化型インクジェット組成物の総量に対し、20質量%以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
  6. 前記非水系光硬化型インクジェット組成物が、アシルホスフィンオキシド系化合物をさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
  7. 前記容器又は前記包装体が、可視光透過性を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
  8. 前記容器又は前記包装体の水分透過率が、20g/m・24時間 以下である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の非水系光硬化型インクジェット組成物収容体から、前記非水系光硬化型インクジェット組成物を、インク流路を介して、吐出ノズルに送液する送液工程と、
    前記吐出ノズルから、被記録媒体に対して、前記非水系光硬化型インクジェット組成物を吐出する吐出工程と、を有する、記録方法。
  10. 前記被記録媒体に付着した前記非水系光硬化型インクジェット組成物に対して、発光ダイオードを用いて、発光ピーク波長が350〜420nmである紫外光を照射して、前記非水系光硬化型インクジェット組成物を硬化させる硬化工程を有する、請求項9に記載の記録方法。
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