JP2001348053A - 包装材料 - Google Patents

包装材料

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JP2001348053A
JP2001348053A JP2000168892A JP2000168892A JP2001348053A JP 2001348053 A JP2001348053 A JP 2001348053A JP 2000168892 A JP2000168892 A JP 2000168892A JP 2000168892 A JP2000168892 A JP 2000168892A JP 2001348053 A JP2001348053 A JP 2001348053A
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JP
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film
silicon oxide
ink
present
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Makoto Ishii
誠 石井
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Fuji Xerox Co Ltd
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

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  • Ink Jet (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクの蒸発抑制効果に優れ、高剛生及び透
明性に優れ、エネルギーの無駄な浪費がなく製造するこ
とができると共に、微生物によって分解されたり、自然
環境中で加水分解される等、環境適性に優れた包装材料
の提供。 【解決手段】 インクジェットヘッド及び/又はインク
タンクを収納保持する包装材料であって、ポリアミノ
酸、デンプン、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリグ
リコール酸、及びビオノールからなる生分解性ポリマー
群より選択される少なくとも一種を含有する生分解性フ
ィルム上に、酸化ケイ素(SiO2)及び酸化アルミニ
ウム(Al23)の少なくとも一方を蒸着させてなるこ
とを特徴とする包装材料である。水蒸気透過度が、0.
95g/mm224hr以下である態様が好ましい。ま
た、前記蒸着された酸化ケイ素(SiO2)及び/又は
酸化アルミニウム(Al23)上に、更に生分解性フィ
ルムを設けてなる態様が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然環境中で加水
分解し、地球を汚さない包装容器あるいは包装袋等の包
装材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットヘッド及び/又は
インクタンクを収納保持する包装材料として、水蒸気透
過度、酸素透過度をできる限り抑えるために、ポリエチ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポ
リプロピレン、ナイロン等の石油化学成品(以下、単に
「石油化学成品」と言う。)からなるフィルムに、アル
ミ箔を挟み込んだ複合フィルムあるいはアルミ蒸着複合
フィルムを使用していた。このように金属アルミニウム
を使用すると、インクの蒸発の抑制効果があるが、今
日、環境問題の観点から、金属アルミニウムを使用した
フィルム材の廃止が望まれている。
【0003】即ち、包装形態において使用される金属ア
ルミニウムは、その生産過程において多量のエネルギー
を必要とし、そのエネルギーの元として石油燃料や石
炭、原子力等のエネルギーを消費する。この金属アルミ
ニウムを再利用することも考えられるが、包装形態とし
て金属アルミニウムを樹脂との複合フィルムとして使用
しているため、再利用が困難であり、結局、金属アルミ
ニウムを廃棄することになり、エネルギーの無駄な浪費
となってしまう。
【0004】アルミニウム元素は、天然中に鉱石として
カオリンAl23・2SiO2・2H2O(含水珪酸アル
ミニウム)やボーキサイト(主成分Al(OH)3やA
23・2H2O)として存在しており、工業的には、
酸化アルミニウム(Al23)は、電気分解によって金
属アルミを得る工程を経ることなく生成され、エネルギ
ー負荷は非常に少ない。
【0005】同様に、ケイ素(Si)は天然中にけい砂
(主成分:酸化ケイ素(SiO2))として存在してお
り、酸化ケイ素(SiO2)を用いることは、酸化アル
ミニウム(Al23)を用いることと同様に、生成に多
大なエネルギーを消費しない。
【0006】また、酸化ケイ素(SiO2)あるいは酸
化アルミニウム(Al23)又は酸化ケイ素(Si
2)及び酸化アルミニウム(Al23)の複合材は、
インクジェットヘッド及び/又はインクタンクからのイ
ンク蒸発抑制効果があり、更に、金属アルミニウムを用
いる場合と異なり、内容物の視認性に優れるという利点
を有している。
【0007】ところで、近年、包装材料に関して環境問
題の観点から、「包装容器リサイクル法」が制定され、
前記石油化学成品を含むプラスチック製包装容器又は包
装袋は、リサイクルを義務付けられている。また、リサ
イクルできない場合には、廃棄排出見込み量分の委託料
金が課金される。
【0008】前記石油化学成品からなるフィルム上に、
酸化ケイ素及び酸化アルミニウムの少なくとも一方を蒸
着させてなる、酸化ケイ素蒸着フィルム、酸化アルミニ
ウム蒸着フィルム、酸化ケイ素及び酸化アルミニウム蒸
着フィルムは、金属アルミニウムを使用していないが、
上記「包装容器リサイクル法」上は、プラスチック包装
材料となり、リサイクル義務があり、リサイクルできな
い場合には、廃棄排出見込み量分が課金されることにな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明は、インクの蒸発抑制効果に優
れ、高剛性及び透明性に優れ、エネルギーの無駄な浪費
がなく製造することができると共に、微生物によって分
解されたり、自然環境中で加水分解される等、環境適性
に優れた包装材料を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。即ち、 <1> インクジェットヘッド及び/又はインクタンク
を収納保持する包装材料であって、ポリアミノ酸、デン
プン、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリグリコール
酸、及びビオノールからなる生分解性ポリマー群より選
択される少なくとも一種を含有する生分解性フィルム上
に、酸化ケイ素(SiO2)及び酸化アルミニウム(A
23)の少なくとも一方を蒸着させてなることを特徴
とする包装材料である。 <2> 水蒸気透過度が、0.95g/mm224hr
以下である前記<1>に記載の包装材料である。 <3> ドライラミネート工法又は押し出しラミネート
工法により作製される前記<1>又は<2>に記載の包
装材料である。 <4> 前記蒸着された酸化ケイ素(SiO2)及び/
又は酸化アルミニウム(Al23)上に、更に生分解性
フィルムを設けてなる前記<1>から<3>のいずれか
に記載の包装材料である。 <5> ガス吸収材を同梱する前記<1>から<4>の
いずれかに記載の包装材料である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の包装材料は、生分解性フィルム上に、酸
化ケイ素(SiO2)及び酸化アルミニウム(Al
23)の少なくとも一方を蒸着させてなり、更に必要に
応じて、蒸着された酸化ケイ素(SiO2)及び/又は
酸化アルミニウム(Al2 3)上に、生分解性フィルム
をラミネートさせてなる。
【0012】本発明の包装材料は、前記生分解性フィル
ムが、ポリアミノ酸、デンプン、ポリ乳酸、ポリカプロ
ラクトン、ポリグリコール酸、及びビオノールからなる
生分解性ポリマー群より選択される少なくとも一種を含
有することを特徴とする。
【0013】本発明の包装材料は、前記生分解性ポリマ
ー群より選択される少なくとも一種を含有する生分解性
フィルムを用いているため、以下のような優れた効果を
有する。 微生物によって完全分解される。 自然環境中で加水分解し、H2O,CO2に生分解され
る。 堆肥化処理を容易に行うことができ、家庭用の生ごみ
処理機、例えば、家庭用コンポスター(商品名)等を使
用することにより、水、腐葉土、栄養分を入れ、約60
℃前後で放置することにより、約2週間で生分解が始ま
る。 水中に漬けた状態での水中試験において、24ヶ月経
過により、分子量保持率が80〜85%まで下がる。 石油化学成品(ポリエチレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ナイロン等)
を燃焼させた時よりも、燃焼カロリーが低く、有毒ガス
を出さない。
【0014】本発明に用いられる前記生分解性ポリマー
の好ましい重量平均分子量について説明する。前記ポリ
アミノ酸の重量平均分子量は、10,000〜200,
000が好ましく、50,000〜100,000がよ
り好ましい。該重量平均分子量が10,000未満であ
ると、実用物性がほとんど発現されない等の問題となる
ことがあり、一方、200,000を超えると、溶融粘
度が高くなりすぎ、成形加工性に劣ることがある。
【0015】前記生分解性ポリマー群のなかでも、水分
解、土壌環元の観点から、ポリ乳酸が特に好ましく用い
られる。
【0016】前記生分解性フィルムの厚さは、目的に応
じて適宜選択することができるが、10〜80μmが好
ましく、20〜30μmがより好ましい。該厚さが10
μm未満であると、水蒸気透過度及び酸素透過度の値
が、著しく低下することがある。一方、該厚さが80μ
mを超えると、内容物を包装する際に、柔軟性に欠ける
ことがある。
【0017】ここで、従来用いられていた石油化学成品
(ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリス
チレン、ポリプロピレン、ナイロン等)からなるフィル
ムと、本発明で用いる生分解性フィルム(例えば、ポリ
乳酸を主原料とした生分解フィルム)とについて、水蒸
気透過度及び酸素透過度の値をそれぞれ示す。低密度ポ
リエチレンフィルムの水蒸気透過度は、24〜48g/
mm2/24hrであり、2軸延伸ポリ乳酸系生分解性
フィルムの水蒸気透過度は、300〜500g/mm2
/24hrであり、低密度ポリエチレンフィルムの方が
優れている。これを解決するために、インクジェットヘ
ッド及び/又はインクタンクを収納保持する際に、イン
クからの水分蒸発を防ぐために、後述する保湿補填材を
同梱することが好ましい。
【0018】一方、低密度ポリエチレンフィルムの酸素
透過度は、7000〜12000g/mm2/24hr
であり、2軸延伸ポリ乳酸系生分解性フィルムの酸素透
過度は、600〜1200g/mm2/24hrであ
り、酸素透過度では、2軸延伸ポリ乳酸系生分解性フィ
ルムの方が優れている。
【0019】本発明の包装材料は、基体となる前記生分
解性フィルム上に、酸化ケイ素(SiO2)及び酸化ア
ルミニウム(Al23)の少なくとも一方を蒸着させて
なる。本発明では、従来使用されていた金属アルミニウ
ムを用いないため、エネルギーの無駄な浪費がなく製造
することができ、更に、透明性に優れるため、内容物を
外から視認することができる。また、酸化ケイ素や酸化
アルミニウムは、高剛性であり、インクの蒸発抑制効果
にも優れる。
【0020】この蒸着によって形成される蒸着層の厚さ
は、目的に応じて適宜選択することができるが、200
〜800Åが好ましく、400〜600Åがより好まし
い。該厚さが200Å未満であると、バリア性が低下す
ることがある。一方、該厚さが800Åを超えると、内
容物を包装する際に、柔軟性に欠けることがある。
【0021】本発明において、必要に応じて前記酸化ケ
イ素(SiO2)及び/又は酸化アルミニウム(Al2
3)上にラミネートされる生分解性フィルムは、前述し
た生分解性フィルムと同様のものを用いることができ
る。このとき、ラミネートされる生分解性フィルムの厚
さは、目的に応じて適宜選択することができるが、10
〜80μmが好ましく、20〜30μmがより好まし
い。該厚さが10μm未満であると、バリア性が低下
し、引っ張り強度も低下することがある。一方、該厚さ
が80μmを超えると、内容物を包装する際に、柔軟性
に欠けることがある。
【0022】基体となる生分解性フィルムに、酸化ケイ
素(SiO2)及び酸化アルミニウム(Al23)の少
なくとも一方を蒸着させた材料に、更に生分解性フィル
ムを重ね合わせた複合フィルムの包装材料は、収納空間
の酸素をなくした真空包装を施すことにより、石油化学
成品(ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リスチレン、ポリプロピレン、ナイロン等)からなるフ
ィルムに、酸化ケイ素(SiO2)及び酸化アルミニウ
ム(Al23)の少なくとも一方を蒸着させた包装材料
とほぼ同等の、水蒸気透過度、酸素透過度を維持するこ
とができる。
【0023】本発明の包装材料は、水蒸気透過度が0.
95g/mm2/24hr以下であることが好ましく、
0.5g/mm2/24hr以下であることがより好ま
しく、0.1g/mm2/24hr以下であることが特
に好ましい。該水蒸気透過度が0.95g/mm2/2
4hrを超えると、バリア性が低下することがある。本
発明において、前記水蒸気透過度は、例えば、JIS
Z 0208によって測定することができる。
【0024】また、本発明の包装材料は、酸素透過度が
0.7g/mm2/24hr以下であることが好まし
く、0.4g/mm2/24hr以下であることがより
好ましく、0.1g/mm2/24hr以下であること
が特に好ましい。該酸素透過度が0.7g/mm2/2
4hrを超えると、ガス透過のバリア性が低下すること
がある。本発明においては、前記酸素透過度は、例え
ば、JIS K 7126によって測定することができ
る。
【0025】本発明の包装材料は、包装容器の形態で使
用してもよく、包装袋の形態で使用してもよい。包装容
器の形態で使用する場合は、例えば、収納凹部を有する
容器の開口面に、本発明の包装材料を覆いかぶせ、容器
のフランジ部分でヒートシールする方法が挙げられる。
また、包装袋の形態で使用する場合には、例えば、本発
明の包装材料をシート状にし、周囲をヒートシールして
袋状にする方法が挙げられる。
【0026】上記のように形成した包装容器や包装袋の
収納空間には、保湿補填材やガス吸収材を同梱させるこ
とが好ましい。前記保湿補填材は、前記収納空間に水分
を補填することで、インクの蒸発を防止することができ
る。前記保湿補填材としては、例えば、ポリエステルフ
ィルムに不織布をラミネートしたフィルムに純水を入れ
たもの、ポリエチレンフィルムに酢酸ビニルをラミネー
トしたフィルムに純水を入れたもの、不織布に吸水性ポ
リマーを包んだもの、不織布に水を含んだ水置換型活性
炭を包んだもの等が挙げられる。
【0027】前記ガス吸収材は、インク中に存在する成
分から蒸発するもの、あるいは変性して蒸発するものを
吸収することができる。インク中には、一般的にインク
の保湿の目的のために、尿素が添加されている。また、
インクの種類によりイソプロピルアルコールが添加され
ている場合もある。尿素は、長期間の間に特に40℃以
上になる環境が長時間継続されると、アンモニアと炭酸
ガスになる傾向がある。これが、インクタンクの物流期
間中に包装容器中に堆積すると、開封時に異臭を放つ場
合がある。特に、アンモニアでこの傾向が強くユーザー
に不快感を与えてしまう。前記ガス吸収材としては、活
性炭を好ましく使用することができる。該活性炭として
は、例えば、グレードX7000/X7100(商品
名:武田薬品工業社製)が挙げられる。
【0028】また、活性炭は水分も吸収するため、水分
の吸収を行わない水置換型活性炭を使用することも好ま
しい。これは、水中にて活性炭に十分の水分を吸着さ
せ、この状態の活性炭を用いるものである。水置換型の
活性炭は、吸着した水分とアンモニア等のガスを交換し
ながら、塩基性ガスや酸性ガスを吸収するタイプのもの
である。これにより、ガスの吸着と、水分の放出による
保湿効果を同時に得ることが可能となり、良好なパッケ
ージ形態を維持することができる。
【0029】次に、本発明の包装材料の製造方法につい
て説明する。ポリ乳酸系重合体のペレット化又はフィル
ムシート化に用いられる押出機としては、単軸、同方向
ニ軸、異方向ニ軸押出機など既知のあらゆる形態を使用
することができる。ペレット化には、混練効果の高い同
方向ニ軸押出機を用いるのが一般的である。フィルムを
得る場合には、Tダイ、Iダイ、丸ダイ等から溶融押出
しした平面状物又は同筒状物を、冷却キャストロールや
水、圧空等により急冷し、必要に応じ、引き続いてロー
ル法、テンター法、チューブラー法等により、一軸又は
ニ軸延伸する。また、丸ダイから溶融押出しし、まだ溶
融状態にある円筒状物に空気を吹き込んで薄肉化する、
いわゆるインフレーション法も好ましく採用することが
できる。
【0030】以下、本発明の包装材料を図面を参照して
説明する。図1は、本発明の包装材料の構成の一例を示
す概略断面図である。図1の包装材料1は、生分解性フ
ィルム2上に、酸化ケイ素及び/又は酸化アルミニウム
3を蒸着させ、更にその上に、生分解性フィルム4を重
ね合わせた構成となっている。生分解性フィルムが、2
層に積層して構成されているために、水蒸気透過、酸素
透過のバリアー性を有する包装材料である。
【0031】図2は、本発明の包装材料の一実施形態を
示す概略図である。図2は、本発明の包装材料1を包装
袋の形態で使用しており、インクタンク5を収納保持し
た状態を示している。本発明の包装材料1は、透明性に
優れるため、内容物を視認することができるという利点
を有する。尚、本発明においては、インクタンクとは、
インクカートリッジを含む概念である。
【0032】図3は、本発明の包装材料の他の一実施形
態を示す概略図であり、図2に記載の包装材料と異な
り、ガス吸収材6を同梱している。ガス吸収材6を同梱
することにより、インクタンク5から発生するアルコー
ルやアンモニア等のガスを吸着することができる。
【0033】図4は、本発明の包装材料を真空状態で使
用した一例を示す概略図である。このように真空包装し
て使用し、収納空間の酸素をなくすことにより、インク
からの水分蒸発やカビの発生を防止することができる。
【0034】図5は、本発明の包装材料を真空状態で使
用した他の一例を示す概略図であり、図4に記載の包装
材料と異なり、ガス吸収材6を同梱している。真空状態
においても、ガス吸収材6を同梱することにより、更に
包装材料の水蒸気透過度、酸素透過度を良好なものにす
ることができる。尚、図2〜図5は、ヒートシールによ
りパッケージされた状態の概略図である。
【0035】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、本発
明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。 (実施例1)基体となる生分解性フィルムとして、ポリ
アミノ酸からなる厚さ20μmのフィルムを形成した。
このフィルム上に、酸化ケイ素(SiO2)を蒸着さ
せ、厚さ500Åの蒸着層を形成した。更に、この蒸着
層上に、上記ポリアミノ酸からなる厚さ30μmのフィ
ルムをラミネートして、シート状の包装材料を作製し
た。得られたシート状の包装材料を用い、周囲をヒート
シールして袋状にし、包装袋を得た。得られた包装袋に
ついて、水蒸気透過度及び酸素透過度を測定した。水蒸
気透過度は、JIS Z 0208により測定し、酸素
透過度は、JIS K 7126によって測定した。そ
の結果、水蒸気透過度は、0.4g/mm224hr、
酸素透過度は、0.35g/mm224hrであった。
【0036】(実施例2)基体となる生分解性フィルム
として、デンプンからなる厚さ20μmのフィルムを形
成した。このフィルム上に、酸化アルミニウム(Al2
3)を蒸着させ、厚さ500Åの蒸着層を形成した。
更に、この蒸着層上に、上記デンプンからなる厚さ30
μmのフィルムをラミネートして、シート状の包装材料
を作製した。得られたシート状の包装材料を用い、周囲
をヒートシールして袋状にし、包装袋を得た。得られた
包装袋について、実施例1と同様に、水蒸気透過度及び
酸素透過度を測定した。その結果、水蒸気透過度は、
0.6g/mm224hr、酸素透過度は、0.75g
/mm224hrであった。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、インクの蒸発抑制効果
に優れ、高剛性及び透明性に優れ、エネルギーの無駄な
浪費がなく製造することができると共に、微生物によっ
て分解されたり、自然環境中で加水分解される等、環境
適性に優れた包装材料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の包装材料の構成の一例を示す概略断
面図である。
【図2】 本発明の包装材料の一実施形態を示す概略図
である。
【図3】 本発明の包装材料の他の一実施形態を示す概
略図である。
【図4】 本発明の包装材料を真空状態で使用した一例
を示す概略図である。
【図5】 本発明の包装材料を真空状態で使用した他の
一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 包装材料 2 生分解性フィルム 3 酸化ケイ素及び/又は酸化アルミニウム 4 生分解性フィルム 5 インクタンク 6 ガス吸収材
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA19 KC07 3E086 AD01 BA04 BA15 BA29 BA40 BB02 BB90 CA31 CA33 4F100 AA19A AA19C AA20A AA20C AJ07B AJ07D AK41B AK41D AK46B AK46D BA03 BA06 BA07 BA10A BA10C BA10D EH66A EH66C EK06 GB15 JD03 JD04 YY00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッド及び/又はインク
    タンクを収納保持する包装材料であって、ポリアミノ
    酸、デンプン、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリグ
    リコール酸、及びビオノールからなる生分解性ポリマー
    群より選択される少なくとも一種を含有する生分解性フ
    ィルム上に、酸化ケイ素(SiO2)及び酸化アルミニ
    ウム(Al23)の少なくとも一方を蒸着させてなるこ
    とを特徴とする包装材料。
  2. 【請求項2】 水蒸気透過度が、0.95g/mm2
    4hr以下である請求項1に記載の包装材料。
  3. 【請求項3】 ドライラミネート工法又は押し出しラミ
    ネート工法により作製される請求項1又は2に記載の包
    装材料。
  4. 【請求項4】 前記蒸着された酸化ケイ素(SiO2
    及び/又は酸化アルミニウム(Al23)上に、更に生
    分解性フィルムを設けてなる請求項1から3のいずれか
    に記載の包装材料。
  5. 【請求項5】 ガス吸収材を同梱する請求項1から4の
    いずれかに記載の包装材料。
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