JP3967123B2 - コンポジット缶 - Google Patents

コンポジット缶 Download PDF

Info

Publication number
JP3967123B2
JP3967123B2 JP2001382048A JP2001382048A JP3967123B2 JP 3967123 B2 JP3967123 B2 JP 3967123B2 JP 2001382048 A JP2001382048 A JP 2001382048A JP 2001382048 A JP2001382048 A JP 2001382048A JP 3967123 B2 JP3967123 B2 JP 3967123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
composite
resin
laminated
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001382048A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003182719A (ja
Inventor
均 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2001382048A priority Critical patent/JP3967123B2/ja
Publication of JP2003182719A publication Critical patent/JP2003182719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3967123B2 publication Critical patent/JP3967123B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンポジット缶に関し、更に詳しくは、ジュース、牛乳、酒、水、その他等の飲料、あるいは、ふりかけ、お茶漬け海苔、その他等の固形食品を充填包装するに適するコンポジット缶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲料あるいは固形食品を充填包装するに適する包装用容器としては、種々のものが開発され、提案されているが、通常、ガラス、瓶、金属缶、合成樹脂成形容器、プラスチックフィルム製袋体、紙製容器、その他等の各種の包装用容器が使用されている。
これらの包装用容器は、充填包装作業適正、内容物の保護適正、製造コスト適正、流通販売適正、その他等の種々の適正を有し、広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、包装用容器等の使用量の増加によって、家庭から出るごみの過半数を容器用容器等の包装物が占めるにいたり、ごみ処理をめぐって環境問題が顕在化している状況である。
このため包装容器等のリデュ−ス、リユ−ス、リサイクル等が、その対策としてあげられ、これらに対して適性のある容器用容器等の包装物が求められるようになってきている。
すなわち、容器用容器等の包装物を、軽量化、小容積化し、ごみの量を減らすこと、更に、包装用容器等を捨てる時に、押し潰したりあるいは折り畳みが可能で、ごみとして嵩張らないようにできること(リデュ−ス)、包装用容器等を回収し再使用できること(リユ−ス)、更には、包装用容器等を分別して収集することで材料としての再利用がし易いこと(リサイクル)等が、包装容器等の包装物の環境対応として求められているものである。
従来、包装用容器等として、ガラス瓶、金属缶等が多く用いられており、回収して再利用化されているが、その回収等において、未だ十分でないという問題点があり、更に、その容器重量が重く、嵩高く、捨てる際に押し潰し、折り畳みにより減量・減容化ができないという環境上の問題点もある。
また、プラスチック成形容器、例えば、ポリエステル成形容器等においても、使用後の排出時点で押し潰したりあるいは折り畳みにより減量・減容化がしずらいという問題点がある。
更に、回収し、再生して他の用途に適用することが試みられているが、回収及び再製品化において、未だ十分であるとは言い得ないという環境上の問題点がある。
また、プラスチックフィルム製袋体、紙製容器等においては、例えば、酸素ガス、水蒸気等に対するパリアー性材料として、アルミニウム箔等が使用されていることから、燃焼ゴミとして廃棄しても、燃焼炉を破壊する等の問題点があり、更に、層間にあるアルミニウム箔等を分別回収することも極めて困難であるという問題点がある。
そこで本発明は、充填包装作業適正、内容物の保護適正、製造コスト適正、流通販売適正、その他等の種々の適正を有し、かつ、ゴミ問題等を引き起こさない包装用容器を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記のような問題点を解決すべく種々研究の結果、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルムと紙との積層材に着目し、まず、筒状コンポジット缶胴部、該筒状コンポジット缶胴部の下端部に取り付けた底蓋部、および、該筒状コンポジット缶胴部の上端部に取り付けたプルタフ付き上蓋部からなるコンポジット缶において、上記の筒状コンポジット缶胴部を、少なくとも、ヒートシール性樹脂層、強度に優れた樹脂フィルム層、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、および、カップ原紙を順次に積層した積層材、または、上記の積層材を構成するカップ原紙の他端に、更に、ヒートシール性樹脂層を順次に積層した積層材を使用し、該積層材をスパイラル巻き状、ラップシ−ル状、あるいは、平巻き状に巻いて筒状コンポジット缶胴部を製造し、また、上記の底蓋部と上蓋部とを、少なくとも、ヒートシール性樹脂層、強度に優れた樹脂フィルム層、カップ原紙、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、および、ヒートシール性樹脂層を順次に積層した積層材で構成し、更にまた、上記のプルタブも、少なくとも、紙基材、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、および、ヒートシール性樹脂層を順次に積層した積層材で構成し、而して、これらの積層材を使用して通常の方法でコンポジット缶を製造し、次いで、そのコンポジット缶内に、飲料あるいは固形食品等の種々の物品を充填包装したところ、酸素ガス、水蒸気等に対する高いパリア性を有して内容物の保護適正、保存適性等に優れ、更に、コンポジット缶の製造作業、内容物の充填包装作業等も容易に行うことができて極めて高い充填包装加工適性を有し、かつ、コンポジット缶を電子レンジにかけても、十分にその電子レンジ適性を有し、また、使用後廃棄処理しても燃焼ゴミとして極めて廃棄処理適正に優れたコンポジット缶を製造し得ることを見出して本発明を完成したものである。
【0005】
すなわち、本発明は、筒状コンポジット缶胴部と該筒状コンポジット缶胴部の下端部に取り付けた底蓋部、および、該筒状コンポジット缶胴部の上端部に取り付けたプルタブ付き上蓋部からなり、更に、上記の筒状コンポジット缶胴部を、少なくとも、ヒートシール性樹脂層、強度に優れた樹脂フィルム層、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、および、カップ原紙を順次に積層した積層材、または、上記の積層材を構成するカップ原紙の他端に、更に、ヒートシール性樹脂層を順次に積層した積層材を使用して構成することを特徴とするコンポジット缶に関し、更に、上記のコンポジット缶において、底蓋部と上蓋部とを、少なくとも、ヒートシール性樹脂層、強度に優れた樹脂フィルム層、カップ原紙、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、および、ヒートシール性樹脂層を順次に積層した積層材で構成することを特徴とするコンポジット缶に関し、更にまた、上記のコンポジット缶において、プルタブを、少なくとも、紙基材、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、および、ヒートシール性樹脂層を順次に積層した積層材で構成することを特徴とするコンポジット缶に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について以下に更に詳しく説明する。
まず、本発明にかかるコンポジット缶の構成についてその具体例を例示して図面を用いて説明すると、図1は、本発明にかかるコンポジット缶の構成を示す概略的断面図であり、図2は、本発明にかかるコンポジット缶について別の形態からなるコンポジット缶の構成を示す概略的断面図であり、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、および、図12は、上記の本発明にかかるコンポジット缶に使用される積層材の層構成あるいは構造の構成を示す概略的断面図あるいは概略的構成図である。
【0007】
まず、本発明にかかるコンポジット缶Aについて、その一例を図示すれば、図1に示すように、筒状コンポジット缶胴部1、 該筒状コンポジット缶胴部1の下端部にヒ−トシ−ル等により取り 付けた底蓋部2、および、該筒状コンポジット缶胴部1の上端部にヒ−トシール等により取り付けた上蓋部3からなり、更に、該上蓋部3には、内容物4等を充填あるいは取り出すための開口部5を有し、かつ、該開口部5を密閉するプルタブ6が、ヒートシール等により取り付けられている構成からなるものである。
【0008】
次にまた、本発明にかかるコンポジット缶について別の形態からなるコンポジット缶Bを例示すると、図2に示すように、筒状コンポジット缶胴部1、該筒状コンポジット缶胴部1の下端部にヒ−トシール等により取り付けた底蓋部2、およぴ、該筒状コンポジット缶胴部1の上端部にヒ−トシール等により取り付けた上蓋部3からなり、更に、該上蓋部3には、内容物4等を取り出すための開口部5を有し、かつ、該開口部5を密閉するプルタブ6が、ヒートシール等により取り付けられ、更に、上記の底蓋部2に、内容物4を充填する充填口7が穿設され、更に、内容物4を充填後に、該充填口7が、充填口シール材8でヒートシール等により再開鎖されている構成からなるものである。
【0009】
上記において、筒状コンポジット缶胴部を構成する積層材として、その一例を挙げれば、図3および図4に示すように、外側から、少なくとも、ヒートシール性樹脂層21、強度に優れた樹脂フィルム層22、無機酸化物の蒸着膜23を有する樹脂フィルム24、および、カップ原紙25を順次に積層した積層材C(図3)、あるいは、上記に例示した積層材Cにおいて、カップ原紙25の他面に、更に、ヒートシール性樹脂層21aを順次に積層した積層材C1(図4)から構成されるものである。
而して、本発明において、上記の積層材を使用して、筒状コンポジット缶胴部を製造するには、従来公知の方法で製造することができ、例えば、スパイラル巻き状の筒状コンポジット缶胴部を製造する例を例示すれば、図5および図6に示すように、まず、上記の積層材C(C1)を使用して、筒状コンポジット缶胴部を形成するための帯状積層材26を製造し、更に、該帯状積層材26に折り返し縁部27を形成し、次いで、該帯状積層材26のヒ−トシ−ル性樹脂層21(21a)がマンドレル27に接するように、スパイラル巻きし、次いで、スパイラル巻きした帯状積層材26の縁部27を熱風によって加熱することにより、重なり部分を熱融着することにより長尺筒状コンポジット缶胴部28を製造し(図5)、しかる後、長尺筒状コンポジット缶胴部28を所望の長さに切断することで、筒状コンポジット缶胴部29を製造することができる(図6)。
その他、本発明においては、筒状コンポジット缶胴部は、図示しないが、例えば、上記の積層材を使用し、上記のようなスパイラル巻き状でなく、例えば、ラップシ−ル状、あるいは、平巻き状等に巻いて、熱融着方式あるいは接着剤による方式等により、ヒ−トシ−ル性樹脂層、カップ原紙等の相互間で接着してシール部等を形成することによって筒状コンポジット缶胴部を製造することができるものである。
上記において、筒状コンポジット缶胴部の内面側にある積層材の端面が露出する場合には、内容物の浸透等を防止するために、例えば、端部の端面をスカイブヘミング加工するとか、あるいは、テープ貼り加工を行う等の端面処理加工を行うことが望ましいものである。
【0010】
次に、上記において、底蓋部と上蓋部とを構成する積層材として、その一例を挙げれば、図7に示すように、外側から、少なくとも、ヒートシール性樹脂層31、強度に優れた樹脂フィルム層32、カップ原紙33、無機酸化物の蒸着膜34を有する樹脂フィルム35、および、ヒートシール性樹脂層31aを順次に積層した積層材Dから構成されるものである。
而して、本発明において、上記の筒状コンポジット缶胴部に、上記の底蓋部あるいは上蓋部を取り付ける方法としては、前記の図1、図2に示すように被せ蓋方式により取り付ける方法で行う他、例えば、図8、図9および図10等に示すように、筒状コンポジット缶胴部1を構成する積層材の先端をカ−ルさせてフランジ部36を形成し、そのフランジ部36の天面に、底蓋部2と上蓋部3を構成する積層材を被せるかあるいは載置してして、その相互間にあるヒ−トシ−ル性樹脂層等を熱融着させて取り付ける方法(図8、図9)、更には、例えば、上記の筒状コンポジット缶胴部1を構成する積層材の下端部、および、上端部を内面側に折り込み、その折り込んだ間隙に、天面とこれに連接する筒状垂下部を有するメンコ状の底蓋部2、および、上蓋部3を、その筒状垂下部38が上記の間隙において筒状コンポジット缶胴部1と重なり合うように挿入し、しかる後、その両者をヒ−トシールしてシール部を形成して取り付ける方法(図10)等により行うことができる。
なお、本発明において、上記のような構成からなる積層材を使用して底蓋部と上蓋部とを形成する代りに、例えば、通常のぶりき、アルミニウム板製の金具蓋を使用し、これを巻き締め形状に巻き締める方法、あるいは、紙製蓋、アルミニウム箔や紙製のシ−ト蓋(メンブラン)、あるいは、樹脂成形蓋等を使用し、これを接着剤を使用して接着させる方法、あるいは、熱融着接合する方法等によって底蓋部と上蓋部とを設けることができる。
【0011】
次に、本発明において、上記のプルタブを構成する積層材としては、その一例を挙げれば、図11に示すように、外側から、少なくとも、紙基材41、無機酸化物の蒸着膜42を有する樹脂フィルム43、および、ヒ−トシール性樹脂層44を順次に積層した積層体Eで構成されるものである。
而して、本発明において、上記のようなプルタブを上蓋部に取り付けるには、図示しないが、例えば、上蓋部に内容物を充填あるいは取り出すための開口部を形成し、次いで、該開口部を密閉するために、上蓋部の外側にあるヒートシール性樹脂層の面と、プルタブの内側にあるヒートシール性樹脂層の面とを対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をヒ一トシールして加熱溶着させることによって取り付けることができる。
なお、本発明において、上記の上蓋部の開口部の切り口端面は、内容物がその瑞面から浸透するのを防止するために、図示しないが、例えば、該上蓋部の開口部の切り口端面にテープ貼り加工等の端面処理加工を施すことができる。
また、本発明において、上記のプルタブを取り付けるための加熱溶着度合いとしては、例えば、貯蔵中あるいは流通販売中においては、強固に固着し、その使用時においては該プルタフを引き剥がすことができる程度の易剥離性を有する程度の強度で加熱溶着していることが望ましい。
【0012】
次にまた、本発明において、上記の充填口シール材を構成する積層材としては、その一例を挙げれば、上記のプルタブを構成する積層材と同様に、図12に示すように、外側から、少なくとも、紙基材51、無機酸化物の蒸着膜52を有する樹脂フィルム53、および、ヒ一トシール性樹脂層54を順次に積層した積層体Fで構成されるものである。
而して、本発明において、上記のような充填口シール材を充填口に取り付けるには、図示しないが、例えば、底蓋部に内容物を充填するための充填口を形成し、次いで、該充填口から内容物を充填した後、該充填口を密閉するために、底蓋部の外側にあるヒ一トシール性樹脂層の面と、充填口シール材の内側にあるヒートシール性樹脂層の面とを対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をヒ一トシールして加熱溶着させることによって取り付けることができる。
おな、本発明において、上記の底蓋部の充填口の切り口端面は、内容物がその端面がら浸透するのを防止するために、図示しないが、例えば、該底蓋部の充填口の切り口端面にテープ貼り加工等の端面処理加工を施すことができる。
また、本発明において、上記の充填口シール材を取り付けるための加熱溶着度合いとしては、例えば、貯蔵中あるいは流通期間中において、強国に固着し、内容物の漏洩等を起こさないように強固に加熱溶善していることが望ましい。
なお、本発明において、上記の底蓋部の充填口から内容物を充填する場合、勿論、プルタブを粘着させてなる上蓋部が、筒状胴部に取り付けられていることは言うまでもないことである。
【0013】
上記に図示した例示のコンポジット缶は、本発明にかかるコンポジット缶の一例を例示したものであり、これによって本発明は限定されるものではないことは言うまでもないことである。
例えば、コンポジット缶の目的、内容物の種類、貯蔵形態、流通・販売形態、用途、その他等により、積層材の層構成、コンポジット缶の形態およぴそのシール形態、その他等を任意に選定して、種々の形態のコンポジット缶を製造することができるものである。
また、図示しないが、本発明においては、上蓋部の上方に、更に、オ−バ−キャップを取り付けることができるものである。
而して、上記のオ−バ−キャップとしては、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、その他等の樹脂を使用し、これを、真空圧空成形、射出成形、その他等の成形法にて成形してなる透明ないし不透明のキャップを使用することができる。
【0014】
次に、本発明において、上記のような本発明にかかるコンポジット缶を構成する材料、製造法等について説明すると、まず、本発明にかかるコンポジット缶を構成する筒状コンポジット缶胴部、底蓋部,上蓋部、プルタブ、充填口シ−ル材等を形成する積層材を製造する材料、製造法等について説明すると、かかる材料としては、種々のものを使用することができる。
まず、本発明において、筒状コンポジット缶胴部、底蓋部,上蓋部、プルタブ、充填口シ−ル材等を形成する積層材の外側および内側等を構成するヒ−トシール性樹脂層としては、熱によって溶融し相互に融着し得るポリオレフイン系樹脂を使用することができ、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、メタロセン触媒(シングルサイト系触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーアクリル酸エチル共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合体、エチレンーメタクリル酸メチル共重合体、エチレンープロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフイン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルポン酸で変性した酸変性ポリオレフイン樹脂、その他等の樹脂を使用することができる。
而して、本発明において、上記のヒ−トシ−ル性樹脂層を形成する方法としては、例えば、上記のような樹脂の1種ないし2種以上を使用し、それを製膜化してなるフィルムないしシートをドライラミネ−ト積層するドライラミネ−ト法、上記の樹脂の1種ないし2種以上を使用し、それを溶融押出積層する溶融押出積層法、あるいは、上記の樹脂の1種ないし2種以上を含む組成物を使用し、それをコ−ティングないし印刷してなるコーティング法あるいは印刷法等を用いて形成することができる。
上記のヒ−トシ−ル性樹脂層の膜厚としては、約5μmないし300μm位、好ましくは、10μmないし100μm位が望ましい。
【0015】
次にまた、本発明において、筒状コンポジット缶胴部、底蓋部,上蓋部、プルタブ、充填口シ−ル材等を形成する積層材を構成する強度に優れた樹脂フィルムについて説明すると、かかる強度に優れた樹脂フィルムとしては、例えば、筒状コンポジット缶胴部、底蓋部および上蓋部を構成する場合、基本素材の一つとなることから、物理的、化学的、その他等において優れた性質を有し、特に、強度を有して強靭であり、かつ、耐熱性を有する樹脂のフィルムないしシートを使用することができ、具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリオレフイン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、フツ素系樹脂、その他等の強靭な樹脂のフィルムないしシート、その他等を使用することができる。
而して、上記の樹脂のフィルムないしシートとしては、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。
そのフィルムの厚さとしては、5μmないし100μm位、好ましくは、10μmないし50μm位が望ましい。
なお、本発明においては、上記のような樹脂のフィルムないしシ−トには、例えば、文字、図形、記号、絵柄、模様等の所望の印刷絵柄を通常の印刷法で表刷り印刷あるいは裏刷り印刷等が施されていてもよい。
勿論、本発明においては、上記の強度に優れた樹脂フィルムは、筒状胴部、プルタブ、充填口シール材等を構成する積層材にも適用することができる。
【0016】
次に、本発明において、筒状コンポジット缶胴部、底蓋部,上蓋部、プルタブ、充填口シ−ル材等を形成する積層材を構成する無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルムについて説明すると、まず、無機酸化物の蒸着膜としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ−ティング法、イオンクラスタ−ビ−ム法等の物理気相成長法(Physical Vapor Deposition法、PVD法)を用いて形成することができる。
本発明において、具体的には、金属の酸化物を原料とし、これを加熱して樹脂フィルムの上に蒸着する真空蒸着法、または、原料として金属または金属の酸化物を使用し、酸素を導入して酸化させて樹脂フィルムの上に蒸着する酸化反応蒸着法、更に酸化反応をプラズマで助成するプラズマ助成式の酸化反応蒸着法等を用いて無機酸化物の非結晶の薄膜を形成することができる。
上記において、蒸着材料の加熱方式としては、例えば、抵抗加熱方式、高周波誘導加熱方式、エレクトロンビ−ム加熱方式(EB)等にて行うことができる。
【0017】
而して、本発明において、上記の無機酸化物の蒸着膜としては、基本的には、金属の酸化物を蒸着した薄膜であれば使用可能であり、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、スズ(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)等の金属の酸化物の蒸着膜を使用することができる。
而して、好ましいものとしては、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)等の金属の酸化物の蒸着膜を挙げることができる。
而して、上記の金属の酸化物の蒸着膜は、ケイ素酸化物、アルミニウム酸化物、マグネシウム酸化物等のように金属酸化物として呼ぶことができ、その表記は、例えば、SiOX 、AlOX 、MgOX 等のようにMOX (ただし、式中、Mは、金属元素を表し、Xの値は、金属元素によってそれぞれ範囲が異なる。)で表される。
また、上記のXの値の範囲としては、ケイ素(Si)は、0〜2、アルミニウム(Al)は、0〜1.5、マグネシウム(Mg)は、0〜1、カルシウム(Ca)は、0〜1、カリウム(K)は、0〜0.5、スズ(Sn)は、0〜2、ナトリウム(Na)は、0〜0.5、ホウ素(B)は、0〜1、5、チタン(Ti)は、0〜2、鉛(Pb)は、0〜1、ジルコニウム(Zr)は0〜2、イットリウム(Y)は、0〜1.5の範囲の値をとることができる。
上記において、X=0の場合、完全な金属であり、透明ではなく全く使用することができない、また、Xの範囲の上限は、完全に酸化した値である。
本発明において、一般的に、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)以外は、使用される例に乏しく、ケイ素(Si)は、1.0〜2.0、アルミニウム(Al)は、0.5〜1.5の範囲の値のものを使用することができる。
本発明において、上記のような無機酸化物の蒸着膜の膜厚としては、使用する金属、または、金属の酸化物の種類等によって異なるが、例えば、50〜4000Å位、好ましくは、100〜1000Å位の範囲内で任意に選択して形成することが望ましい。
また、本発明においては、無機酸化物の蒸着膜としては、使用する金属、または、金属の酸化物としては、1種または2種以上の混合物で使用し、異種の材質で混合した無機酸化物の蒸着膜を構成することもできる。
【0018】
次に、本発明において、上記の無機酸化物の蒸着膜を形成する方法についてその具体例を挙げると、図13は、巻き取り式真空蒸着装置の一例を示す概略的構成図である。
図13に示すように、巻き取り式真空蒸着装置61の真空チャンバ−62の中で、巻き出しロ−ル63から繰り出す樹脂フィルム64は、ガイドロ−ル65、66を介して、冷却したコ−ティングドラム67に案内される。
而して、上記の冷却したコ−ティングドラム67上に案内された樹脂フィルム64の上に、るつぼ68で熱せられた蒸着源69、例えば、金属アルミニウム、あるいは、酸化アルミニウム等を蒸発させ、更に、必要ならば、酸素ガス吹出口70より酸素ガス等を噴出し、これを供給しながら、マスク71、71を介して、例えば、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着膜を成膜化するものである。
次いで、本発明においては、上記において、例えば、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着膜を形成した樹脂フィルム64をガイドロ−ル72、73等を介して巻き取りロ−ル74等に巻き取って、本発明にかかる無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム64を製造することができる。
上記の例示は、その一例を例示するものであり、これによって本発明は限定されるものではないことは言うまでもないことである。
なお、本発明においては、上記のような巻き取り式真空蒸着装置を用いて、まず、第1層の無機酸化物の蒸着膜を形成し、次いで、同様にして、該無機酸化物の蒸着膜の上に、更に、無機酸化物の蒸着膜を形成するか、あるいは、上記のような巻き取り式真空蒸着装置を用いて、これを2連に連接し、連続的に、無機酸化物の蒸着膜を形成することにより、2層以上の多層膜からなる無機酸化物の蒸着膜を形成することができる。
【0019】
次にまた、本発明において、上記の無機酸化物の蒸着膜としては、例えば、化学気相成長法等により形成することができ、具体的には、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition法、CVD法)等を用いて形成することができる。
更に具体的には、樹脂フィルムの一方の面に、有機珪素化合物等の蒸着用モノマ−ガスを原料とし、キャリヤ−ガスとして、アルゴンガス、ヘリウムガス等の不活性ガスを使用し、更に、酸素供給ガスとして、酸素ガス等を使用し、低温プラズマ発生装置等を利用する低温プラズマ化学気相成長法を用いて酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を形成することができる。
上記において、低温プラズマ発生装置としては、例えば、高周波プラズマ、パルス波プラズマ、マイクロ波プラズマ等の発生装置を使用することがてき、而して、本発明においては、高活性の安定したプラズマを得るためには、高周波プラズマ方式による発生装置を使用することが望ましい。
【0020】
具体的に、上記の低温プラズマ化学気相成長法による無機酸化物の蒸着膜の形成法についてその一例を例示して説明すると、図14は、上記のプラズマ化学気相成長法による無機酸化物の蒸着膜の形成法についてその概要を示す低温プラズマ化学気相成長装置の概略的構成図である。
上記の図14に示すように、本発明においては、プラズマ化学気相成長装置81の真空チャンバ−82内に配置された巻き出しロ−ル83から樹脂フィルム84を繰り出し、更に、該樹脂フィルム84を、補助ロ−ル85を介して所定の速度で冷却・電極ドラム86周面上に搬送する。
而して、本発明においては、ガス供給装置87、88および、原料揮発供給装置89等から酸素ガス、不活性ガス、有機珪素化合物等の蒸着用モノマ−ガス、その他等を供給し、それらからなる蒸着用混合ガス組成物を調整しなから原料供給ノズル90を通して真空チャンバ−82内に該蒸着用混合ガス組成物を導入し、そして、上記の冷却・電極ドラム86周面上に搬送された樹脂フィルム84の上に、グロ−放電プラズマ91によってプラズマを発生させ、これを照射して、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を形成し、製膜化する。
本発明においては、その際に、冷却・電極ドラム86は、チャンバ−外に配置されている電源92から所定の電力が印加されており、また、冷却・電極ドラム86の近傍には、マグネット93を配置してプラズマの発生が促進されており、次いで、上記で酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を形成した樹脂フィルム84ををガイドロ−ル94等を介して巻き取りロ−ル95等に巻き取って、本発明にかかる無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルムを製造することができる。
なお、図中、96は、真空ポンプを表す。
上記の例示は、その一例を例示するものであり、これによって本発明は限定されるものではないことは言うまでもないことである。
図示しないが、本発明においては、無機酸化物の蒸着膜としては、無機酸化物の蒸着膜の1層だけではなく、2層あるいはそれ以上を積層した多層膜の状態でもよく、また、使用する材料も1種または2種以上の混合物で使用し、また、異種の材質で混合した無機酸化物の蒸着膜を構成することもできる。
【0021】
上記において、真空チャンバ−内を真空ポンプにより減圧し、真空度1×10-1〜1×10-8Torr位、好ましくは、真空度1×10-3〜1×10-7Torr位に調製することが望ましいものである。
また、原料揮発供給装置においては、原料である有機珪素化合物を揮発させ、ガス供給装置から供給される酸素ガス、不活性ガス等と混合させ、この混合ガスを原料供給ノズルを介して真空チャンバ−内に導入されるものである。
この場合、混合ガス中の有機珪素化合物の含有量は、1〜40%位、酸素ガスの含有量は、10〜70%位、不活性ガスの含有量は、10〜60%位の範囲とすることができ、例えば、有機珪素化合物と酸素ガスと不活性ガスとの混合比を1:6:5〜1:17:14程度とすることができる。
一方、冷却・電極ドラムには、電源から所定の電圧が印加されているため、真空チャンバ−内の原料供給ノズルの開口部と冷却・電極ドラムとの近傍でグロ−放電プラズマが生成され、このグロ−放電プラズマは、混合ガスなかの1つ以上のガス成分から導出されるものであり、この状態において、樹脂フィルムを一定速度で搬送させ、グロ−放電プラブマによって、冷却・電極ドラム周面上の樹脂フィルムの上に、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を形成することができるものである。
なお、このときの真空チャンバ−内の真空度は、1×10-1〜1×10-4Torr位、好ましくは、真空度1×10-1〜1×10-2Torr位に調製することが望ましく、また、基材フィルムの搬送速度は、10〜300m/分位、好ましくは、50〜150m/分位に調製することが望ましいものである。
【0022】
また、上記のプラズマ化学気相成長装置において、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜の形成は、樹脂フィルムの上に、プラズマ化した原料ガスを酸素ガスで酸化しながらSiOX の形で薄膜状に形成されるので、当該形成される酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜は、緻密で、隙間の少ない、可撓性に富む連続層となるものであり、従って、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜のバリア性は、従来の真空蒸着法等によって形成される酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜と比較してはるかに高いものとなり、薄い膜厚で十分なバリア性を得ることができるものである。
また、本発明においては、SiOX プラズマにより樹脂フィルムの表面が、清浄化され、樹脂フィルムの表面に、極性基やフリ−ラジカル等が発生するので、形成される酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜と樹脂フィルムとの密接着性が高いものとなるという利点を有するものである。
更に、上記のように酸化珪素等の無機酸化物の連続膜の形成時の真空度は、1×10-1〜1×10-4Torr位、好ましくは、1×10-1〜1×10-2Torr位に調製することから、従来の真空蒸着法により酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を形成する時の真空度、1×10-4〜1×10-5Torr位に比較して低真空度であることから、樹脂フィルムを原反交換時の真空状態設定時間を短くすることができ、真空度を安定しやすく、製膜プロセスが安定するものである。
【0023】
本発明において、有機珪素化合物等の蒸着モノマ−ガスを使用して形成される酸化珪素の蒸着膜は、有機珪素化合物等の蒸着モノマ−ガスと酸素ガス等とが化学反応し、その反応生成物が、樹脂フィルムの一方の面に密接着し、緻密な、柔軟性等に富む薄膜を形成するものであり、通常、一般式SiOX (ただし、Xは、0〜2の数を表す)で表される酸化珪素を主体とする連続状の薄膜である。
而して、上記の酸化珪素の蒸着膜としては、透明性、バリア性等の点から、一般式SiOX (ただし、Xは、1.3〜1.9の数を表す。)で表される酸化珪素の蒸着膜を主体とする薄膜であることが好ましいものである。
上記において、Xの値は、蒸着モノマ−ガスと酸素ガスのモル比、プラズマのエネルギ−等により変化するが、一般的に、Xの値が小さくなればガス透過度は小さくなるが、膜自身が黄色性を帯び、透明性が悪くなる。
【0024】
また、上記の酸化珪素の蒸着膜は、酸化珪素を主体とし、これに、更に、炭素、水素、珪素または酸素の1種類、または、その2種類以上の元素からなる化合物を少なくとも1種類を化学結合等により含有する蒸着膜からなることを特徴とするものである。
例えば、C−H結合を有する化合物、Si−H結合を有する化合物、または、炭素単位がグラファイト状、ダイヤモンド状、フラ−レン状等になっている場合、更に、原料の有機珪素化合物やそれらの誘導体を化学結合等によって含有する場合があるものである。
具体例を挙げると、CH3 部位を持つハイドロカ−ボン、SiH3 シリル、SiH2 シリレン等のハイドロシリカ、SiH2 OHシラノ−ル等の水酸基誘導体等を挙げることができる。
上記以外でも、蒸着過程の条件等を変化させることにより、酸化珪素の蒸着膜中に含有される化合物の種類、量等を変化させることができる。
而して、上記の化合物が、酸化珪素の蒸着膜中に含有する含有量としては、0.1〜50%位、好ましくは、5〜20%位が望ましいものである。
上記において、含有率が、0.1%未満であると、酸化珪素の蒸着膜の耐衝撃性、延展性、柔軟性等が不十分となり、曲げなとにより、擦り傷、クラック等が発生し易く、高いバリア性を安定して維持することが困難になり、また、50%を越えると、バリア性が低下して好ましくないものである。
更に、本発明においては、酸化珪素の蒸着膜において、上記の化合物の含有量が、酸化珪素の蒸着膜の表面から深さ方向に向かって減少させることが好ましく、これにより、酸化珪素の蒸着膜の表面においては、上記の化合物等により耐衝撃性等を高められ、他方、樹脂フィルムとの界面においては、上記の化合物の含有量が少ないために、樹脂フィルムと酸化珪素の蒸着膜との密接着性が強固なものとなるという利点を有するものである。
【0025】
而して、本発明において、上記の酸化珪素の蒸着膜について、例えば、X線光電子分光装置(Xray Photoelectron Spectroscopy、XPS)、二次イオン質量分析装置(Secondary Ion Mass Spectroscopy、SIMS)等の表面分析装置を用い、深さ方向にイオンエッチングする等して分析する方法を利用して、酸化珪素の蒸着膜の元素分析を行うことより、上記のような物性を確認することができる。
また、本発明において、上記の酸化珪素の蒸着膜の膜厚としては、膜厚50Å〜4000Å位であることが望ましく、具体的には、その膜厚としては、100〜1000Å位が望ましく、而して、上記において、1000Å、更には、4000Åより厚くなると、その膜にクラック等が発生し易くなるので好ましくなく、また、100Å、更には、50Å未満であると、バリア性の効果を奏することが困難になることから好ましくないものである。
上記のおいて、その膜厚は、例えば、株式会社理学製の蛍光X線分析装置(機種名、RIX2000型)を用いて、ファンダメンタルパラメ−タ−法で測定することができる。
また、上記において、上記の酸化珪素の蒸着膜の膜厚を変更する手段としては、蒸着膜の体積速度を大きくすること、すなわち、モノマ−ガスと酸素ガス量を多くする方法や蒸着する速度を遅くする方法等によって行うことができる。
【0026】
次に、上記において、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を形成する有機珪素化合物等の蒸着用モノマ−ガスとしては、例えば、1.1.3.3−テトラメチルジシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、ビニルトリメチルシラン、メチルトリメチルシラン、ヘキサメチルジシラン、メチルシラン、ジメチルシラン、トリメチルシラン、ジエチルシラン、プロピルシラン、フェニルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、その他等を使用することができる。
本発明において、上記のような有機珪素化合物の中でも、1.1.3.3−テトラメチルジシロキサン、または、ヘキサメチルジシロキサンを原料として使用することが、その取り扱い性、形成された連続膜の特性等から、特に、好ましい原料である。
また、上記において、不活性ガスとしては、例えば、アルゴンガス、ヘリウムガス等を使用することができる。
なお、本発明において、無機酸化物の蒸着膜としては、化学気相成長法による酸化珪素の蒸着膜を使用することにより、蒸着膜が屈曲性、耐引っ張り性、折り曲げ性等の加工適性に優れているため、本発明によるスパイラル巻き状のコンポジット缶の製造方法への適性にすぐれているものである。
【0027】
次に、本発明において、上記の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルムを構成する樹脂フィルムについて説明すると、かかる樹脂フィルムとしては、これらが無機酸化物の蒸着膜等を保持する基材であること等から、まず、無機酸化物の蒸着膜等の形成条件に耐え、かつ、その特性を損なうことなくそれらを良好に保持し得ることができること、その他等の条件を充足し得る各種の樹脂フィルムを使用することができる。
本発明において、上記の樹脂フィルムとしては、具体的には、例えば、ポリエチレン系樹脂あるいはポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリルル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト等のポリエステル系樹脂、各種のナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタ−ル系樹脂、セルロ−ス系樹脂、その他等の各種の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
本発明においては、上記の樹脂フィルムの中でも、特に、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、または、ポリアミド系樹脂のフィルムないしシ−トを使用することが好ましいものである。
【0028】
本発明において、上記の各種の樹脂フィルムとしては、例えば、上記の各種の樹脂の1種ないしそれ以上を使用し、押し出し法、キャスト成形法、Tダイ法、切削法、インフレ−ション法、その他等の製膜化法を用いて、上記の各種の樹脂を単独で製膜化する方法、あるいは、2種以上の各種の樹脂を使用して多層共押し出し製膜化する方法、更には、2種以上の樹脂を使用し、製膜化する前に混合して製膜化する方法等により、各種の樹脂のフィルムないしシ−トを製造し、更に、要すれば、例えば、テンタ−方式、あるいは、チュ−ブラ−方式等を利用して1軸ないし2軸方向に延伸してなる各種の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
本発明において、上記の各種の樹脂フィルムの膜厚としては、6〜200μm位、より好ましくは、9〜100μm位が望ましい。
【0029】
なお、上記の各種の樹脂の1種ないしそれ以上を使用し、その製膜化に際して、例えば、フィルムの加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度、その他等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等を添加することができ、その添加量としては、極く微量から数十%まで、その目的に応じて、任意に添加することができる。
上記において、一般的な添加剤としては、例えば、滑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、補強剤、帯電防止剤、顔料、その他等を使用することができ、更には、改質用樹脂等も使用することがてきる。
【0030】
また、本発明において、各種の樹脂フィルムの表面は、無機酸化物の蒸着膜との密接着性等を向上させるために、必要に応じて、予め、所望の表面処理層を設けることができるものである。
本発明において、上記の表面処理層としては、例えば、コロナ放電処理、オゾン処理、酸素ガス若しくは窒素ガス等を用いた低温プラズマ処理、グロ−放電処理、化学薬品等を用いて処理する酸化処理、その他等の前処理を任意に施し、例えば、コロナ処理層、オゾン処理層、プラズマ処理層、酸化処理層、その他等を形成して設けることができる。
上記の表面前処理は、各種の樹脂フィルムと無機酸化物の蒸着膜との密接着性等を改善するための方法として実施するものであるが、上記の密接着性を改善する方法として、その他、例えば、各種の樹脂フィルムの表面に、予め、プライマ−コ−ト剤層、アンダ−コ−ト剤層、アンカ−コ−ト剤層、接着剤層、あるいは、蒸着アンカ−コ−ト剤層、その他等を任意に形成して、表面処理層とすることもできる。
上記の前処理のコ−ト剤層としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレンアルイハポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂あるいはその共重合体ないし変性樹脂、セルロ−ス系樹脂、その他等をビヒクルの主成分とする樹脂組成物を使用することができる。
【0031】
次にまた、本発明において、筒状コンポジット缶胴部、底蓋部,上蓋部、プルタブ、充填口シ−ル材等を形成する積層材を構成するカップ原紙あるいは紙基材としては、これが、コンポジット缶としての成型性、耐屈曲性、あるいは、剛性等を保持させるものであり、例えば、強サイズ性の晒または未晒の紙基材、あるいは、純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加工紙等の各種の紙基材、その他等を使用することができる。
上記において、カップ原紙としては、坪量約80〜600g/m2位のもの、好ましくは、坪量約100〜450g/m2位のものを使用することが望ましいものである。
なお、本発明においては、上記のようなカップ原紙には、例えば、文字、図形、記号、絵柄、模様、その他等の所望の印刷絵柄を通常の印刷法で印刷描画されていてもよい。
【0032】
次にまた、本発明において、プルタブあるいは充填口シール材に使用される紙基材としては、プルタブあるいは充填口シール材としての賦形性、耐屈曲性、剛性等を持たせるものであり、例えば、強サイズ性の晒または未晒の紙基材、あるいは、純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加工紙、その他等の紙基材を使用することができる。
上記において、紙基材としては、坪量約80〜600g/m2位のもの、好ましくは、坪量的100〜450g/m2 位のものを使用することが望ましい。
勿論、本発明においては、紙基材と、上記に挙げた強度に優れた樹脂フィルムとしての各種の樹脂のフィルムないしシート等を積層させてその両者を併用して使用することができる。
【0033】
なお、本発明において、本発明にかかるコポジット缶に適応する上蓋部としては、上記のプルタブ方式以外にも種々の方式を用いることができる。
例えば、筒状コンポジット缶胴部の上端部にヒ−トシ−ル性を有する蓋材により全面にヒ−トシ−ルする方法が上げられる。
更に、該上蓋部の一部を開口し易いように円状に切れ目をいれた層と上層部フィルムを軽接着に積層させた蓋材を用い、コンポジット缶に蓋材をシ−ル後、上層部のフィルムを剥がすことにより開口部を形成する方法が挙げられる。
更にまた、開閉可能なヒンジ部を有するキャップ等を用いることもできる。
【0034】
ところで、本発明において、本発明にかかるコンポジット缶を構成する積層材としては、上記のような材料の他に、更に、必要ならば、例えば、水蒸気、水等のバリア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシート、あるいは、酸素、水蒸気等に対するバリアー性を有するポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリピニルアルコール系樹脂、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物等の樹脂のフィルムないしシート等を使用することができる。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。
上記のフィルムないしシートの厚さとしては、任意であるが、通常、5μmないし300μm位、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
【0035】
また、本発明において、上記の上蓋部の開口部あるいは底蓋部の充填口の切り口端面を処理するために貼り合わせるテープとしては、例えば、上記のような、強度に優れた樹脂フィルム層、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、および、ヒ−トシール性樹脂層等を順次に積層してなるテープを使用することが望ましい。
これを使用することにより、本発明にかかるコンポジット缶は、総て、無機酸化物の薄膜を有する樹脂フィルムを有するコンポジット缶とすることができるという利点を有するものである。
【0036】
更に、本発明においては、通常、包装用容器は、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれることから、包装用容器を構成する包装材料には、厳しい包装適性が要求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピンホール性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛生性、その他等の種々の条件が要求され、このために、本発明においては、上記のような諸条件を充足する材料を更に任意に選択して使用することができ、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン〜アクリル酸エチル共重合体、エチレンーアクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリフテン系樹脂、ポリ塩化ピニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹胎、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ピニルー塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリルースチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリルーブタジエンースチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーポネート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、エチレンー酢酸ビニル共重合体のケン化物、フツ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロース、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシートから任意に選択して使用することができるものである。
その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙等も使用することができる。
本発明において、上記のフィルムないしシートは、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使用することができる。
また、その厚さは、任意であるが、数μmから300μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシートとしては、押出成膜、インフレーション成膜、コーティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0037】
次に、上記の本発明において、上記のような材料を使用して積層材を製造する方法について説明すると、かかる方法としては、通常の包装材料をラミネートする方法、例えば、ウェットラミネーション法、ドライラミネーション法、無溶剤型ドライラミネーション法、押出ラミネーション法、Tダイ押出成形法、共押出ラミネーション法、インフレーション法、共押出インフレーション法、その他等で行うことができる。
而して、本発明においては、上記の積層を行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理、プラズマ処理、火炎処理、その他等の前処理を基材に施すことができ、また、例えば、イソシアネート系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカーコーティング剤、あるいは、ポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系、その他等のラミネート用接着剤等の公知の前処理、アンカーコート剤、接着剤等を使用することができる。
【0038】
次に、本発明において、上記のような積層材を使用してコンポジット缶を製造する方法について説明すると、前述のように、例えば、上記のような積層材を使用し、これから筒状コンポジット缶胴部を製造し、しかる後、該筒状コンポジット缶胴部の底部、頭部等に上蓋部、底蓋部等を取り付けて、種々の形態のコンポジット缶を製造することができる。
また、その形状は、丸型、角形聖、その他等のいずれの形態のものでも製造することができる。
【0039】
本発明において、上記のようにして製造したコンポジット缶は、例えば、ジュース、牛乳、酒、水、その他等の各種の飲料の充填包装に適する紙缶、紙コップ等として、また、ふりかけ、お茶漬け海苔、その他等の固形食品の充填包装に適する紙缶に使用することができる。
更に、本発明にかかるコンポジット缶は、接着剤、粘着剤等の各種の化学品、クリーム、化粧液等の各種の化粧品、医薬、検査薬等の各種の医薬品、洗剤等の各種の雑貨品、その他等の物品の充填包装に使用されるものである。
【0040】
【実施例】
上記の本発明について以下に実施例を挙げて更に具体的に説明する。
実施例1
(1).厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを使用し、これをプラズマ化学気相成長装置の送り出しロ−ルに装着し、次いで、下記に示す条件で、上記の二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムのコロナ処理面に、厚さ200Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した。
(蒸着条件)
蒸着面;コロナ処理面
導入ガス量;ヘキサメチルジシロキサン:酸素ガス:ヘリウム=1.2:5.0:2.5(単位:slm)
到達圧力;5.0×10-5mbar
製膜圧力;7.0×10-2mbar
パワ−;35kW
ライン速度;300m/min
次に、上記で膜厚200Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した直後に、その酸化珪素の蒸着膜面に、グロ−放電プラズマ発生装置を使用し、パワ−9kw、酸素ガス(O2 ):アルゴンガス(Ar)=7.0:2.5(単位:slm)からなる混合ガスを使用し、混合ガス圧6×10-2mbarで酸素/アルゴン混合ガスプラズマ処理を行って、酸化珪素の蒸着膜面の表面張力を54dyne/cm以上向上させたプラズマ処理面を形成した。
(2).次いで、厚さ15μmの二軸延伸ナイロン6フィルムの上に、2液硬化型ポリウレタン系接着剤を塗布し(乾燥状態で5g/m2)、次いで該塗布面に、厚さ60μmの低密度ポリエチレンフィルムを使用し、これをドライラミネートした。
次に、上記の酸化珪素の蒸着膜を有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの酸化珪素の蒸着膜の面に、上記と同様にして、二液硬化型ポリウレタン系接着剤を塗布し(乾燥状態で5g/m2)、次いで該塗布面に、上記の二軸延伸ナイロン6フィルムと低密度ポリエチレンフィルムとの積層体の二軸延伸ナイロン6フィルムの面を対向させて積層し、これをドライラミネートした。
次いで、上記で作成した積層体の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ20μmで押し出しながら、坪量110g/m2)のカップ原紙を、押出サンドラミネートして、筒状コンポジット缶胴部に使用する積層材を製造した。
(3).次に、上記と同様にして、厚さ200Åの酸化珪素の蒸着膜厚を有する厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの酸化珪素の蒸着膜の面に、二液硬化型ポリウレタン系接着剤を塗布し(乾燥状態で5g/m2 )、次いで、厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィルムを使用し、これをドライラミネートした。
次に、上記の酸化珪素の蒸着膜を有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムのポリエチレンテレフタレートフィルムの面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ30μmで押出ながら、坪量250g/m2のカップ原紙を、押出サンドラミネートし、更に、該カップ原紙の面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ15μmに押出ラミネートして、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを積層し、次にまた、該二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ20μmに押出ラミネートして、底蓋部と上蓋部に使用する積層材を製造した。
(4).次にまた、上記と同様にして、厚さ200Åの酸化珪素の蒸着膜を有する厚さ12μmの二延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの酸化珪素の蒸着膜の面に、二液硬化型ポリウレタン系接着剤を塗布し(乾燥状態で5g/m2)、次いで、該塗布面に、厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィルムを使用し、これをドライラミネートした。
次に、上記の酸化珪素の蒸着膜を有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムのポリエチレンテレフタレートフィルムの面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ30μmで押し出しながら、坪量80g/m2の片艶晒クラフト紙を押出サンドラミネートして、プルタブに使用する積層材を製造した。
(5).次に、上記で製造した筒状コンポジット缶胴部に使用する積層材を使用し、まず、その一方の端部を折り返し、次いで、折り返し部及びヒ−トシール性樹脂層を内部にしてスパイラル状に巻き回し、次いで、その重なり部分を熱風によりヒ−トシールして筒状コンポジット缶胴部を製造した。
次に、上記の筒状コンポジット缶胴部の下端部と上端部を内側に折り込み、次いで、該折り込み部に間隙を形成した。
他方、上記で製造した底蓋部および上蓋部に使用する積層材を使用し、予め、天面とこれに隣接する筒状垂下部を有するメンコ状の底蓋部と上蓋部を形成しておき、その筒状垂下部が上記の筒状コンポジット缶胴部の上下の間隙において筒状コンポジット缶胴部と重なり合うように挿入し、しかる後、その両者をヒ一トシールしてシール部を形成して、筒状コンポジット缶胴部の上下に、それぞれ、上蓋部と底蓋部を取り付けて、本発明にかかるコンポジット缶を製造した。
なお、上記の上蓋部を構成する積層材は、予め、内容物を充填し、あるいは、取り出すための開口部を形成し、開口部の切り口端面は、内容物がその端面から浸透するのを防止するために、該上蓋部の開口部の切り口端面にテープ貼り加工等の端面処理加工を施し、次いで、まず、該開口部から内容物を充填包装し、しかる後、該開口部に上記のプルタブを貼り合わせて、本発明にかかるコンポジット缶を使用した包装製品を製造した。
上記の包装製品は、高度のバリア性を有し、内容物の充填包装適性を有し、また、使用後は燃焼ゴミとして廃棄し何らの支障もなかった。
(6).なお、上記の筒状コンポジット缶胴部に使用する積層材として、上記の(2)て製造した積層材に代えて、更に、上記の(2)で製造した積層材を構成するカップ原紙の他面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ20μmに押出ラミネートして、低密度ポリエチレン樹脂層を形成して、筒状コンポジット缶胴部に使用する積層材を製造し、以下、これを使用し、それ以外は、上記の実施例1と全く同様にして、上記の実施例1と同様に本発明にかかるコンポジット缶を製造し、更に、それを使用した包装製品を製造した。
【0041】
実施例2
(1).基材フィルムとして、厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを使用し、まず、上記の2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを巻き取り式の真空蒸着装置の送り出しロ−ルにに装着し、次いで、これを繰り出し、その2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムのコロナ処理面に、アルミニウムを蒸着源に用いて、酸素ガスを供給しながら、エレクトロンビ−ム(EB)加熱方式による真空蒸着法により、下記の蒸着条件により、膜厚200Åの酸化アルミニウムの蒸着膜を形成した。
(蒸着条件)
蒸着チャンバ−内の真空度:2×10-4mbar
巻き取りチャンバ−内の真空度:2×10-2mbar
電子ビ−ム電力:25kW
フィルムの搬送速度:240m/分
蒸着面:コロナ処理面
次に、上記で厚さ200Åの酸化アルミニウムの蒸着膜を形成した直後に、その酸化アルミニウムの蒸着膜面に、上記の実施例1と同様にして、プラズマ処理面を形成して、本発明にかかるバリア性フィルムを製造した。
(2)、次に、厚さ15μmの二軸延伸ナイロン6フィルムの上に、2液硬化型ポリウレタン系接着剤を塗布し(乾燥状態で5g/m2)、次いで、該塗布面に、厚さ60μmの低密度ポリエチレンフィルムを使用し、これをドライラミネートした。
次に、上記の酸化アルミニウムの蒸着膜を有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの酸化アルミニウムの蒸着膜の面に、上記と同様にして、二液硬化型ポリウレタン系接着剤を塗布し(乾燥状態で5g/m2)、次いで、該塗布面に、上記の二軸延伸ナイロン6フィルムと低密度ポリエチレンフィルムとの積層体の2軸延伸ナイロン6フィルムの面を対向させて重ね合わせ、次いで、その両者をドライラミネートした。
次に、上記の酸化アルミニウムの蒸着膜を有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムのポリエチレンテレフタレートフィルムの面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ20μmで押出ながら、坪量280g/m2のカップ原紙を押出サンドラミネートし、更に、該カップ原紙の面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ20μmに押出ラミネートして、筒状コンポジット缶胴部に使用する積層材を製造した。
(3).次に、上記と同様にして、厚さ200Åの酸化アルミニウムの蒸着膜を有する厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの酸化アルミニウムの蒸着膜の面に、二液硬化型ポリウレタン系接着剤を塗布し(乾燥状態で5g/m2)、次いで、該塗布面に、厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィルムを使用し、これをドライラミネートした。
次に、上記の酸化アルミニウムの蒸着膜を有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムのポリエチレンテレフタレートフィルムの面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ30μmで押し出しながら、坪量250g/m2のカップ原紙を押出サンドラミネートし、更に、該カップ原紙の面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ15μmに押出ラミネートして、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを積層し、次にまた、該二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ20μmに押出ラミネートして、底蓋部と上蓋部に使用する積層材を製造した。
(4).次にまた、上記と同様にして、厚さ200Åの酸化アルミニウムの蒸着膜を有する厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの蒸酸化アルミニウムの蒸着膜の面に、二液硬化型ポリウレタン系接着剤を塗布し(乾燥状態で5g/m2)、次いで、該塗布面に、厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィルムを使用し、これをドライラミネートした。
次に、上記の酸化アルミニウムの蒸着膜を有する二軸延伸ポリ工チレンテレフタレートフィルムのポリ工チレシテレフタレートフィルムの面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ30μmで押し出しながら、坪量80g/m2の片艶晒クラフト紙を押出サンドラミネートして、プルタブに使用する積層材を製造した。
(5).厚さ200Åの酸化アルミニウムの蒸着膜を有する厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの酸化アルミニウムの蒸着膜の面に、二液硬化型ポリウレタン系接着剤を塗布し(乾燥状態で5g/m2)、次いで、該塗布面に、厚さ40μmの低密度ポリエチレンフィルムを俵用し、これをドライラミネートした。
次に、上記の酸化アルミニウムの蒸着膜を有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムのポリエチレンテレフタレートフィルムの面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ30μmで押出ながら、坪量220g/m2のカップ原紙を押出サンドラミネートし、更に、該カップ原紙の面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ20μmに押出ラミネートして、充填口シール材に使用する積層材を製造した。
(6).次に、上記で製造した筒状コンポジット缶胴部に使用する積層材を使用し、まず、その一方の端部を折り返し、次いで、折り返し部及びヒ−トシール性樹脂層を内部にしてスパイラル状に巻き回し、次いで、その重なり部分を熱風によりヒ−トシールして筒状コンポジット缶胴部を製造した。
次に、上記の筒状コンポジット缶胴部の下端部と上端部を内側に折り込み、次いで、該折り込み部に間隙を形成した。
他方、上記で製造した底蓋部および上蓋部に使用する積層材を使用し、予め、天面とこれに連接する筒状垂下部を有するメンコ状の底蓋部と上蓋部を形成しておき、その筒状垂下部が上記の筒状胴部の上下の間隙において筒状胴部と重なり合うように挿入し、しかる後、その両者をヒ一トシールしてシール部を形成して、筒状コンポジット缶胴部の上下に、それぞれ、上蓋部と底蓋部を取り付けて、本発明にかかるコンポジット缶を製造した。
なお、上記の上蓋部を構成する積層材には、予め、内容物を取り出すための開口部を形成し、開口部の切り口端面は、内容物がその端面がら浸透するのを防止するために、該上蓋部の開口部の切り口端面にテープ貼り加工等の端面処理加工を施し、次いで、該開口部には、予め、上記のプルタフを貼り合わせおいた。
他方、上記の底蓋部を構成する積層材には、予め、内容物を充填するための充填口を形成し、充填口の切り口端面は、内容物がその端面から浸透するのを防止するために、該底蓋部の充填口の切り口端面にテープ貼り加工等の端面処理加工を施し、次いで、該充填口から内容物を充填し、しかる後該充填口を上記の充填口を密閉する充填口シール材でヒ−トシールして密閉して、本発明にかかるコンポジット缶を使用した包装製品を製造した。
上記の包装製品は、高度のバリア性を有し、内容物の充填包装適性を有し、また、使用後は燃焼ゴミとして廃棄し何らの支障もなかった。
(7).なお、上記の筒状コンポジット缶胴部に使用する積層材として、上記の(2)て製造した積層材に代えて、更に、上記の(2)で製造した積層材を構成するカップ原紙の他面に、低密度ポリエチレンを使用し、これを厚さ20μmに押出ラミネートして、低密度ポリエチレン樹脂層を形成しないで、筒状コンポジット缶胴部に使用する積層材を製造し、以下、これを使用し、それ以外は、上記の実施例1と全く同様にして、上記の実施例1と同様に本発明にかかるコンポジット缶を製造し、更に、それを使用した包装製品を製造した。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルムと紙との積層材に着目し、まず、筒状コンポジット缶胴部、該筒状コンポジット缶胴部の下端部に取り付けた底蓋部、および、該筒状コンポジット缶胴部の上端部に取り付けたプルタフ付き上蓋部からなるコンポジット缶において、上記の筒状コンポジット缶胴部を、少なくとも、ヒートシール性樹脂層、強度に優れた樹脂フィルム層、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、および、カップ原紙を順次に積層した積層材、または、上記の積層材を構成するカップ原紙の他端に、更に、ヒートシール性樹脂層を順次に積層した積層材を使用し、該積層材をスパイラル巻き状、ラップシ−ル状、あるいは、平巻き状に巻いて筒状コンポジット缶胴部を製造し、また、上記の底蓋部と上蓋部とを、少なくとも、ヒートシール性樹脂層、強度に優れた樹脂フィルム層、カップ原紙、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、および、ヒートシール性樹脂層を順次に積層した積層材で構成し、更にまた、上記のプルタブも、少なくとも、紙基材、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、および、ヒートシール性樹脂層を順次に積層した積層材で構成し、而して、これらの積層材を使用して通常の方法でコンポジット缶を製造し、次いで、そのコンポジット缶内に、飲料あるいは固形食品等の種々の物品を充填包装して、酸素ガス、水蒸気等に対する高いパリア性を有して内容物の保護適正、保存適性等に優れ、更に、コンポジット缶の製造作業、内容物の充填包装作業等も容易に行うことができて極めて高い充填包装加工適性を有し、かつ、コンポジット缶を電子レンジにかけても、十分にその電子レンジ適性を有し、また、使用後廃棄処理しても燃焼ゴミとして極めて廃棄処理適正に優れたコンポジット缶を製造し得ることができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコンポジット缶の構成を示す概略的断面図である。
【図2】本発明にかかるコンポジット缶について別の形態からなる包装用容器の構成を示す概略的断面図である。
【図3】本発明にかかるコンポジット缶に使用される積層材の層構成を示す概略的断面図である。
【図4】本発明にかかるコンポジット缶に使用される積層材の層構成を示す概略的断面図である。
【図5】本発明にかかるコンポジット缶の構造についてその構成を示す概略的構成図である。
【図6】本発明にかかるコンポジット缶の構造についてその構成を示す概略的構成図である。
【図7】本発明にかかるコンポジット缶に使用される積層材の層構成を示す概略的断面図である。
【図8】本発明にかかるコンポジット缶の構造についてその構成を示す概略的断面図である。
【図9】本発明にかかるコンポジット缶の構造についてその構成を示す概略的断面図である。
【図10】本発明にかかるコンポジット缶の構造についてその構成を示す概略的断面図である。
【図11】本発明にかかるコンポジット缶に使用される積層材の層構成を示す概略的断面図である。
【図12】本発明にかかるコンポジット缶に使用される積層材の層構成を示す概略的断面図である。
【図13】物理気相成長法による巻き取り式蒸着機の概略的構成図である。
【図14】化学気相成長法による巻き取り式蒸着機の概略的構成図である。
【符号の説明】
1 筒状コンポジット缶胴部
2 底蓋部
3 上蓋部
4 内容物
5 開口部
6 プルタブ
7 充填口
8 充填口シール材
21 ヒートシール性層
22 強度に優れた樹脂フィルム層
23 無機酸化物の蒸着膜
24 樹脂フィルム
25 カップ原紙
21a ヒートシール性樹脂層
31 ヒートシール性樹脂層
32 強度に優れた樹脂フィルム層
33 カップ原紙
34 無機酸化物の蒸着膜
35 樹脂フィルム
31a ヒートシール性樹脂層
41 紙基材
42 無機酸化物の蒸着膜
43 樹脂フィルム
44 ヒートシール性樹脂層
51 紙基材
52 無機酸化物の蒸着膜
53 樹脂フィルム
54 ヒートシール性樹脂層

Claims (4)

  1. スパイラル巻きした積層材の重合縁部を熱融着したスパイラル巻き状の筒状コンポジット缶胴部と、該筒状コンポジット缶胴部の下端部に取り付けた底蓋部、および、該筒状コンポジット缶胴部の上端部に取り付けたプルタブ付き上蓋部からなり、更に、上記の底蓋部が、内容物を充填する充填口と該充填口を閉鎖する充填口シ−ル材とを有する底蓋部からなり、
    また、上記の筒状コンポジット缶胴部が、少なくとも、ポリオレフィン系樹脂層からなるヒートシール性樹脂層、
    2軸延伸ナイロンフィルムまたは2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムからなる強度に優れた樹脂フィルム層、
    酸化珪素または酸化アルミニウムからなる無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、
    および、坪量80〜600g/m 2 の紙原紙からなるカップ原紙を順次に積層した積層材から構成され、
    また、上記の底蓋部と上蓋部とが、少なくとも、ポリオレフィン系樹脂層からなるヒートシール性樹脂層、
    2軸延伸ナイロンフィルムまたは2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムからなる強度に優れた樹脂フィルム層、
    坪量80〜600g/m 2 の紙原紙からなるカップ原紙、
    酸化珪素または酸化アルミニウムからなる無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、
    および、ポリオレフィン系樹脂層からなるヒートシール性樹脂層を順次に積層した積層材で構成されていることを特徴とするコンポジット缶。
  2. 筒状コンポジット缶胴部を構成するカップ原紙が、更に、その表面に、ポリオレフィン系樹脂層からなるヒ−トシ−ル性樹脂層を積層したことを特徴とする上記の請求項1に記載するコンポジット缶。
  3. プルタブが、少なくとも、坪量80〜600g/m 2 の紙原紙からなる紙基材、
    酸化珪素または酸化アルミニウムからなる無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、
    および、ポリオレフィン系樹脂層からなるヒートシール性樹脂層を順次に積層した積層材で構成されていることを特徴とする上記の請求項1〜2のいずれか1項に記載するコンポジット缶。
  4. 充填口シ−ル材が、少なくとも、坪量80〜600g/m 2 の紙原紙からなる紙基材、
    酸化珪素または酸化アルミニウムからなる無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルム、
    および、ポリオレフィン系樹脂層からなるヒートシール性樹脂層を順次に積層した積層材で構成されていることを特徴とする上記の請求項1〜3のいずれか1項に記載するコンポジット缶。
JP2001382048A 2001-12-14 2001-12-14 コンポジット缶 Expired - Fee Related JP3967123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001382048A JP3967123B2 (ja) 2001-12-14 2001-12-14 コンポジット缶

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001382048A JP3967123B2 (ja) 2001-12-14 2001-12-14 コンポジット缶

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003182719A JP2003182719A (ja) 2003-07-03
JP3967123B2 true JP3967123B2 (ja) 2007-08-29

Family

ID=27592547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001382048A Expired - Fee Related JP3967123B2 (ja) 2001-12-14 2001-12-14 コンポジット缶

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3967123B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4354356B2 (ja) * 2004-07-13 2009-10-28 大日本印刷株式会社 チュ−ブ容器
FI120509B (fi) 2008-04-09 2009-11-13 Stora Enso Oyj Liuottavia aineita kestävä nestepakkauskartonki, sen valmistusmenetelmä ja käyttö sekä siitä tehty juomakuppi
JP2009292514A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Japan Tobacco Inc 包装容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003182719A (ja) 2003-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4121619B2 (ja) 透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積層体
JP5045299B2 (ja) 水分吸収性積層体、およびそれを使用した水分吸収性パウチ
JP4569987B2 (ja) 透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材
JP4402414B2 (ja) 積層材およびそれを使用した液体充填包装用小袋
JP3967123B2 (ja) コンポジット缶
JP4028047B2 (ja) 透明バリア性ナイロンフィルム、それを使用した積層体および包装用容器
JP4090571B2 (ja) 透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積層体
JP4028046B2 (ja) 透明バリア性ポリプロピレンフィルム、それを使用した積層体および包装用容器
JP3953597B2 (ja) 透明バリア性フィルム、それを使用した積層体および包装用容器
JP4240581B2 (ja) 透明バリア性フィルムおよびその製造法
JP5073378B2 (ja) 透明バリア性ポリプロピレンフィルムの製造法
JP3820041B2 (ja) 透明バリアフィルムとこれを用いた積層材および包装用容器
JP4357933B2 (ja) 液体小袋包装体
JP5045298B2 (ja) 過酸化水素バリア性フィルム、およびそれを使用した積層材
JP2002179078A (ja) 注出口付き袋
JP3953598B2 (ja) 透明バリア性フィルム、それを使用した積層体および包装用容器
JP2005145491A (ja) ラミネ−トチュ−ブ容器
JP2002210858A (ja) レトルト用パウチ
JP2002144465A (ja) バリア性フィルム
JP3967124B2 (ja) コンポジット缶
JP2000153572A (ja) バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材
JP3998950B2 (ja) 餅用個装包材びそれを使用した餅個装包装体
JP4028220B2 (ja) 包装用容器
JP4911237B2 (ja) 過酸化水素バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材
JP2002166486A (ja) バリア性フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140608

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees