JP2009292514A - 包装容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヒンジリッド型の包装容器2は、略直方体形状をなし、アウタボディ6と、このアウタボディ6に分離帯14を介して分離可能に接続されたヒンジリッド8とを備え、アウタボディ6およびリッド8は凹んだ底壁及びトップ壁をそれぞれ有し、分離帯14がリッド8およびアウタボディ6の双方から分離して除去されたとき、リッド8は、ヒンジ16を中心として回動し、開閉可能となる。
【選択図】図1
Description
従来公知のヒンジリッド型包装容器は、ボックス形状のアウタボディを含み、アウタボディはその上端に開口端を有する。アウタボディはその内部にインナパックを収容し、このインナパックは煙草の束と、この煙草の束を包み込む内包材とを有する。
本発明は、上記の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成で、消費者に対するアピール度を向上させることができる包装容器を提供することにある。
を備え、前記容器本体はその下面から凹んだ底壁及びこの底壁を囲む端周壁を有し、前記ヒンジリッドはその上面から凹んだトップ壁及びこのトップ壁を囲む端周壁を有することを特徴とするものである。
請求項3の本発明の包装容器は、請求項2に記載の包装容器において、前記各端周壁は包装容器の内側への折返しにより形成された二重構造をなし、前記底壁及び前記トップ壁はそれらの外周に、対応する端周壁内に挟み込まれるリムをそれぞれ有することを特徴とする。
請求項5の本発明の包装容器は、請求項1〜4の何れかに記載の包装容器において、前記容器本体及び前記ヒンジリッドはその四隅にラウンドコーナを有することを特徴とする。
請求項2に記載の本発明によれば、本発明に係る包装容器の製造が容易となり製造効率が向上する。
請求項4に記載の本発明によれば、分離帯を引き剥がして除去することによりリッドと容器本体を容易に分離でき開封性にも優れている。
請求項5に記載の本発明によれば、包装容器の角部が面取りされたラウンドコーナとなっているので、よりユニークな外観を有し、消費者へのアピール度が更に向上する。
本発明が適用される包装容器としては特に限定はされないが、例えば、図1〜図3に示すようなフィルタシガレットやシガレット等のたばこ商品のヒンジリッド型パッケージに適用した場合を例に説明する。
このパッケージ2は、角が円弧状に面取りされたラウンドコーナ4を有する略直方体形状をなしており、アウタボディ(容器本体)6と、リッド8とを含む。パッケージ2は、たばこ商品のインナパック10を収容可能な大きさを有し、このインナパック10は例えば、長さが85mmのキングサイズの20本のたばこ商品を内包材により包み込んだものである。より詳しくは、前記内包材は、紙と、この紙の表面に蒸着されたアルミニウムの膜とを含む。前記内包材のアルミニウムの膜はたばこ商品の束を湿気から保護するばかりでなく、たばこ商品の束、すなわち、個々のたばこ商品からの芳香の放出を防止する。内包材には上述したアルミニウム蒸着紙に代えて、積層紙を使用することもでき、この積層紙はその内部に湿気や芳香の通過を防止する遮蔽層を有する。
パッケージ2が製造されたとき、リッド8は、アウタボディ6に対して分離帯14を介して連結された状態にあるが、この分離帯14を引き剥がして除去することにより、アウタボディ6の後壁上縁とリッド8とを接続するヒンジ16を残してアウタボディ6から分離される。
アウタボディ6は、前壁24、2つの側壁26、後壁28および底壁30を有する。底壁30は、前壁24、2つの側壁26および後壁28の下端よりも上方に位置付けられ、アウタボディ6の下部に前記凹所12を形成する。
図1,2から明らかなように、分離帯14は、前壁24,32間を分離可能に連結するフロント部分14f、並びに対応する側の側壁26,34間をそれぞれ分離可能に連結するサイド部分14sを有する。なお、分離帯14は、パッケージ2のそれぞれのラウンドコーナ部分においてもそのラウンドコーナに沿って形成され、全体として連続する帯状体となっている。
図3から明らかなように、インナフレーム40は、アウタボディ6の上端部の開口から部分的に突出した状態で、アウタボディ6の内面、すなわち、アウタボディ6の前壁24および側壁26の内面に接着されている。インナフレーム40は、アウタボディ6の開口を補強するとともに、リッド8の開閉を案内するガイドとしても機能する。このインナフレーム40においても、アウタボディ6のラウンドコーナ4と合致するように、そのコーナ部分は円弧状に面取りされたラウンドコーナとなっている。また、前面フレーム42は、略矩形状の切欠凹所46を有している。切欠凹所46は、インナフレーム40の前面部分を大きく開き、たばこ商品の取り出しを容易にしている。更に、前面フレーム42と側面フレーム44との間のコーナ部分には、側方に僅かに突出した耳片48が設けられている。耳片48は、リッド8が閉じられた際に、リッド8の内面と接触し、リッド8が不用意に開くことを抑える働きをする。
メインブランク50は、図4に示されるように、アウタボディ6の胴体部分となるアウタボディ区域52、リッド8の胴体部分となるリッド区域54および分離帯14となる分離区域56を有している。
ここで、メインブランク50において、第3側壁パネル66,80を区分する2点鎖線Lより右側(図中矢印A方向)の部位は、第1側壁パネル60,74と重ね合わされるべきオーパラップ部分となる。
サブブランク94は、メインブランク50上において図4中鎖線で示される位置にインナパック10とともに配置される。このとき、メインブランク50においては、第3側壁パネル66,80の2点鎖線Lよりも右側部分(図中矢印A方向)が前述したオーバラップ領域となるので、このオーパラップ領域にサブブランク94の対応する側の側面フラップ98が重ならないように、インナパック10およびサブブランク94の位置決めがなされる。つまり、右側の側面フラップ98は、2点鎖線Lよりも左側(図中矢印B方向)の範囲の第3側壁パネル66,80の部分のみと重なるように、左側の側面フラップ98に比べ、その幅方向の寸法が短くなっている。
ボトム部材108は、図7に示すように、四隅が円弧状に丸められた略矩形形状をなし、底壁30を形成する蓋107と、この蓋107の外周縁に形成され、下向きに垂下した外周リム110とを有している。ボトム部材108もまた、帯状の紙材からなるブランク(図示せず)を打ち抜き、絞り成形することにより得られる。
パッケージ2は、サブブランク94を備えたインナパック10の回りにメインブランク50を折り込んで,上下が開口したパッケージ2の中間体を成形した後、この中間体の上下にトップ部材104およびボトム部材108をそれぞれ熱圧着することにより得られる。
次に、中間体116の下端開口よりボトム部材108を挿入し、中間端116の下部内面にボトム部材108における外周リム110の外周面を糊付けする。その後、中間体116の下端外周部を折返し線D1(図4参照)より内方に折返し、ボトム部材108の外周リム110の内周面に熱を加えながら押しつける。このとき、中間体116の内面層を形成するポリエチレンと、ボトム部材108における外周リム110の内周面層を形成するポリエチレンとが溶融し、中間体116の折返しフラップ68とボトム部材108の外周リム110とが熱圧着され、互いに接合される。このように、折返しフラップ68を折返すことにより形成された端周壁11内に外周リム110が挟み込まれる。
このようにして、中間体116の上下両端にトップ部材104からなるトップ壁38およびボトム部材108からなる底壁30を備えたパッケージ2が成形される。
なお、パッケージ2の成形が完了したとき、図1に示されているように、パッケージ2は、リッド8が閉じた状態にある。つまり、リッド8およびアウタボディ6は分離帯体14を介して接続されている。
リッド8とアウタボディ6とが完全に分離されると、リッド8はヒンジ16を中心に回動できるから、図3に示すように、リッド8を開くことができる。これにより、インナパック10の内包材を破いて、中からたばこ商品を取り出すことができる。その後、リッド8を閉じれば、パッケージ2は、たばこのケースとして使われる。
本発明は、上述した一実施例に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本実施例では、リッド8とアウタボディ6との間に分離帯14を設けたが、分離線18だけ設ける形態でも構わない。この場合、分離線18を破断させるだけでリッド8とアウタボディ6とを分離できる。
また、ブランクとして、紙製の基材にポリエチレンを積層させた複合シートを採用したが、この態様に限定されるものではなく、熱圧着できるものであればよい。特に、パッケージのガスバリア性を向上させるために、ポリエチレン層の外層の内側に、更に、ポリエチレンテレフタレートフィルムや無機酸化物蒸着フィルムなどを積層した複合シート材を採用することもできる。
4 ラウンドコーナ
6 アウタボディ(容器本体)
8 リッド
10 インナパック
11 端周壁
12 凹所
13 凹所
14 分離帯
15 端周壁
16 ヒンジ
18 分離線
20 分離線
22 分離線
24 前壁
26 側壁
28 後壁
30 底壁
32 前壁
34 側壁
36 後壁
38 トップ壁
40 インナフレーム
50 メインブランク
94 サブブランク
104 トップ部材
108 ボトム部材
112 帯状ブランク
116 中間体
Claims (6)
- 被収容物を収容した略直方体形状の包装容器において、
上部に開口端を有する容器本体と、
前記容器本体にヒンジを介して設けられ、前記容器本体に対して前記ヒンジを残して分離可能なヒンジリッドと
を備え、
前記容器本体はその下面から凹んだ底壁及びこの底壁を囲む端周壁を有し、
前記ヒンジリッドはその上面から凹んだトップ壁及びこのトップ壁を囲む端周壁を有することを特徴とする包装容器。 - 前記底壁及び前記トップ壁は、対応する端周壁に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
- 前記各端周壁は包装容器の内側への折返しにより形成された二重構造をなし、
前記底壁及び前記トップ壁はそれらの外周に、対応する端周壁内に挟み込まれるリムをそれぞれ有することを特徴とする請求項2に記載の包装容器。 - 前記容器本体及び前記ヒンジリッドを分離可能に接続する分離帯を備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の包装容器。
- 前記容器本体及び前記ヒンジリッドはその四隅にラウンドコーナを有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の包装容器。
- 前記容器本体は、
前記ヒンジリッドが分離され、回動により開かれたとき、その上部に形成される開口端と、
前記開口端から一部が突出して設けられ、前記ヒンジリッドの開閉を案内するインナフレームと
を含むことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の包装容器。
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