JP5077563B2 - ヒンジリッド型パッケージ - Google Patents
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Description
従来公知のヒンジリッド型パッケージは、ボックス形状のアウタボディを含み、アウタボディはその上端に開口端を有する。アウタボディはその内部にインナパックを収容し、このインナパックは煙草の束と、この煙草の束を包み込む内包材とを有する。
本発明は、上記の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成で、消費者に対するアピール度を向上させることができるパッケージを提供することにある。
また、本発明によれば、窪み部への親指のおさまりが良いので、消費者は、この窪み部に親指をかけてリッドをはじき上げることによりパッケージを開くことができ、消費者の手に馴染むパッケージを得ることができる。
請求項3に記載の本発明によれば、インナフレームにより、パッケージ本体の開口端が補強されるとともに、リッドの開閉が円滑に行える。
(実施例1)
本発明が適用されるヒンジリッド型パッケージとしては特に限定はされないが、例えば、図1乃至図3に示すようなフィルタシガレットやシガレット等のたばこ商品のヒンジリッド型パッケージに適用した場合を例に説明する。
アウタボックス10は、上端部が斜めに切り欠かれた箱体である。より詳しくは、アウタボックス10は矩形状の前壁14と、前壁14よりも高さ寸法が長尺の矩形状をなし、前壁14と対向配置された後壁16と、前壁14と後壁16の両側縁を相互に連結する一対の側壁18と、前壁14、後壁16および側壁18の下端に連結された矩形状の底壁20とを備えている。ここで、側壁18の上端縁18aは前壁14の上端と後壁16の上端とを結ぶように傾斜している。そのため、アウタボックス10は、上部に斜めの開口端11を有している。また、後壁16の上端にはヒンジ22が備えられている。より詳しくは、ヒンジ22は両側壁18の上端縁18aの後部間に亘って延び、後壁16とリッド6とを連結している。
更に、この窪み部40には、その湾曲面全域に亘って凹凸加工が施されている。つまり、窪み部40の湾曲面は全面が凹凸面40aからなっている。具体的には、凹凸面40aは多数の突条から形成されており、これら突条は、リッド6の幅方向に窪み部40の湾曲面に沿って延び、そして、上下方向に隣接する突条間には均一な間隔が確保されている。
パッケージ2は、アウタボックス10およびリッド6を成形するメインブランク42と、インナフレーム12を成形するサブブランク44とから形作ることができる。
アウタボックス区域46は、アウタボックス10の前壁14となる前壁パネル50を有しており、前壁パネル50の両側縁には、アウタボックス10の側壁18となる側壁パネル52,52が連なっている。また、前壁パネル50の上縁には、アウタボックス10の底壁20となる底壁パネル54が連なっている。底壁パネル54には、前壁パネル50とは反対側に位置してアウタボックス10の後壁16となる後壁パネル56が連なっている。この後壁パネル56の両側縁には、側壁パネル52に対するインナサイドフラップ58,58が連なっている。更に、各インナサイドフラップ58の下端には、インナボトムフラップ60が連なっており、これらインナボトムフラップ60は底壁パネル54に重ね合わされることで、底壁20の補強をなす。
上述したブランク42,44は、図7,8中一点鎖線で示した折り込み線からそれぞれ折り込まれて、パッケージ本体4およびリッド6がそれぞれ成形され、この折り込み成形により、図1に示すようなリッド6を閉じた状態のパッケージ2が得られる。
この後、インナパック8に対して、インナサイドフラップ58、インナサイドフラップ68、インナボトムフラップ60、底壁パネル54、インナトップフラップ70の折り込みがなされ、インナサイドフラップ58はインナフレーム12またはインナパック8に糊付けされる。
この後、天板パネル66の折り込みを経て、前壁パネル72及びインナフロントフラップ74が折り込み線78に沿い後壁パネル62との間にて前述したインナパック8を挟み付けるように折り込まれると、折り込み線78の中央部78a及びインナフロントフラップ74の凸部80がそれぞれ湾曲形状をなし、しかも、前壁パネル72の窪み癖が付けられていることで、これら中央部78a及び凸部80は後壁パネル62側へ窪み、これに伴い、前壁パネル72に前述した窪み部40が形成される。
この後、側壁パネル52及び側壁フラップ76の折り込みがなされ、これらパネル52及びフラップ76がインナサイドフラップ58,68にそれぞれ糊付けされることで、リッド6を備え且つインナパック8を収容した図1に示すパッケージ2が成形される。
このパッケージ2を購入した消費者は、まず、外包フィルムを開封し、リッド6の前壁36の窪み部40に親指をかけてリッド6を開く。そして露出したインナパック8を開封して中からたばこ商品を取り出す。たばこ商品を取り出した後は、リッド6を閉じることにより、残りのたばこ商品の鮮度の低下を抑えることができる。
(参考例1)
次に、参考例1のヒンジリッド型パッケージ3について説明する。なお、参考例1を説明するにあたり、既に説明した実施例1と同一の機能を発揮する部材および部位には同一の参照符号を付して、これらの説明は省略し、相違する点のみを説明する。
参考例1の場合、リッド6は、その天板34の中央部に後壁32に亘って窪み部41を有している。窪み部41は、実施例1における窪み部40と略同じ形状をなしており、その湾曲面は同じく全面が凹凸面41aからなっている。つまり、参考例1におけるヒンジリッド型パッケージ3は、実施例1における窪み部40が、前壁36から天板34へシフトした形態をなしている。
ここで、リッド区域48においては、天板パネル66と後壁パネル62との間の折り込み線79(図10中一点鎖線で示す。)の中央部79aが、図10でみて下方に凸となるように湾曲している。そして、天板パネル66において、リッド6の窪み部41が形成されるべき領域となる窪み形成部83にはあらかじめ押圧加工による窪み癖が付けられているとともに、凹凸加工により、その全域に前述の多数の突条からなる凹凸面41aが形成してある。また、インナトップフラップ70は、天板パネル66に重ね合わされた際に上述した窪み部41との重なり合いを避けるべく、対応する側縁の一部に窪み形成部83の外縁形状と合致する切欠部70bを備えている。
また、本発明のパッケージは、たばこ商品用のパッケージに限定されるものではなく、たばこ商品の他、菓子などの食品のパッケージなど各種商品にも採用することができる。
3 パッケージ
4 パッケージ本体
6 リッド
8 インナパック
10 アウタボックス
11 開口端
12 インナフレーム
22 ヒンジ
32 後壁
34 天板
36 前壁
38 側壁
40 窪み部
41 窪み部
40a 凹凸面
42 メインブランク
43 メインブランク
44 サブブランク
Claims (3)
- 上部に開口端を有した略直方体状のパッケージ本体と、
前記開口端の後側開口縁にヒンジを介して回動可能に連結され、前記パッケージ本体の開口端部に被せられて前記パッケージ本体を閉じる略直方体状のリッドと
を備え、
前記リッドは、前記ヒンジを介して前記パッケージ本体に連結されている後壁と、前記後壁に連結された天板と、前記天板に連結された前壁と、後壁、天板および前壁の各側縁に連結された2つの側壁と、前記前壁の中央上部に設けられた窪み部とを含み、
前記窪み部は、前記前壁を正面からみて、前記前壁と前記天板の境界縁に2つの頂点部を有し、各辺が外側へ膨出した曲線からなる略三角形形状をなしており、
前記前壁は、この前壁の外面を形成する前壁パネルと、前記前壁パネルの内面に重ね合わされているインナフロントフラップとを含み、
前記インナフロントフラップは、前記天板側の端縁の中央に設けられた湾曲形状の凸部を含み、
前記凸部は、前記窪み部の辺のうち前記天板の上面から膨出した辺の部分の内側に合致している
ことを特徴とするヒンジリッド型パッケージ。 - 前記窪み部には、凹凸加工が施されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジリッド型パッケージ。
- 前記パッケージ本体は、前記開口端から一部が突出して設けられ、前記リッドの開閉を案内するインナフレームを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジリッド型パッケージ。
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