JP3254392B2 - 評価チャート及び画像記録装置 - Google Patents

評価チャート及び画像記録装置

Info

Publication number
JP3254392B2
JP3254392B2 JP30014896A JP30014896A JP3254392B2 JP 3254392 B2 JP3254392 B2 JP 3254392B2 JP 30014896 A JP30014896 A JP 30014896A JP 30014896 A JP30014896 A JP 30014896A JP 3254392 B2 JP3254392 B2 JP 3254392B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
scanning direction
recording apparatus
beams
image recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP30014896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1062705A (ja
Inventor
勝己 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP30014896A priority Critical patent/JP3254392B2/ja
Publication of JPH1062705A publication Critical patent/JPH1062705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3254392B2 publication Critical patent/JP3254392B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザプリンタ、デ
ジタル複写機等の画像記録装置に用いられる評価チャー
ト及び画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像記録を高速に行うために
複数の光ビームを感光体上に一括して走査させて画像記
録を行うマルチビーム方式の画像記録装置がある。この
種の画像記録装置においては、感光体上の副走査方向の
光ビームのピッチを安定に保持することが重要な技術課
題となり、そのために感光体上の副走査方向の光ビーム
のピッチの変位を検知する必要がある。
【0003】特開昭61ー245174号公報及び特開
平3ー225314号公報には、複数の半導体レーザか
らの光ビームをプリズムからなるビーム合成手段で合成
し、この複数の光ビームを回転多面鏡からなる偏向手段
で偏向してfθレンズ等の結像光学系を介して感光体上
に同時に走査させて画像記録を行う画像記録装置におい
て、ビーム合成手段から感光体に対する光書き込みに寄
与しない方向の光ビームを取り出して分割センサ等の検
知手段に導いて光ビームの間隔を検知し、非光書き込み
時間にサーボ制御機構からなる自動制御手段により半導
体レーザとビーム合成手段との間の折り返しミラー(ガ
ルバノミラー)を制御して感光体上の光ビームのピッチ
を制御するようにしたものが記載されている。この画像
記録装置では、実際に光ビームが走査される感光体上で
の光ビームの間隔は検出できない。
【0004】特開平7ー72399号公報には、2つの
三角形状のセンサを非書き込み領域に主走査方向に並設
し、各光ビームを1つづつ点灯させて2つのセンサの光
ビーム検知時間差をそれぞれ計測し、これらの光ビーム
検知時間差から光ビーム間偏差を検出してこれを基準値
と比較することにより副走査方向の光ビームピッチの変
位を検出する画像記録装置が記載されている。また、画
像記録装置においては、組付調整時の光ビームピッチの
初期設定を正確に行う必要があるが、これには大がかり
な測定評価装置が用いられている。
【0005】マルチビーム方式の画像記録装置において
は、各光ビームの書き込みタイミング(各光ビームの感
光体に画像を書き込むタイミング)を制御し、感光体上
の各光ビームの書き出し位置(感光体上の各光ビームに
よる画像の書き込みを開始する位置)を正確に一致させ
る必要がある。
【0006】特開昭56ー104572号公報には、複
数のビームにより記録媒体上を走査して記録媒体上に情
報の記録を行う記録装置において、前記複数のビームの
有効走査領域外にビーム検出器を設け、前記複数のビー
ムの内選択されたビームが点灯した状態で前記ビーム検
出器を通過する如く制御し、前記ビーム検出器の出力を
基に複数のビームを変調するための複数の電気的な変調
信号を生ぜしめ、複数のビームの各配置に対応して前記
変調信号を各々遅延制御することにより複数のビームの
記録媒体上の記録開始位置を一致させるようにしたこと
を特徴とするビーム記録装置が記載されている。
【0007】特開昭57ー67375号公報には、複数
のビームにより記録媒体上を走査して、該記録媒体上に
情報の記録を行うマルチビーム記録装置において、前記
複数のビームが所定位置に到来したことを検出し検出信
号を出力するビーム検出器と、前記ビーム検出器へ前記
複数のビームの1つが入射せしめるように設けられたビ
ーム選択部材と、前記検出信号を分配する分配器とを有
し、前記分配されたビーム検出信号により前記複数のビ
ームの夫々の記録開始を制御することを特徴とするマル
チビーム記録装置が記載されている。
【0008】特開昭61ー137122号公報には、複
数ビームのレーザ光を走査するレーザプリンタ装置にお
いて、個々のビームからの光を光検出器上で重ならない
ように配置し、個々のビームからの検出信号を時刻別に
独立に検出し、その検出信号と走査ビームとの対応によ
って、信号の書きだしを制御して印字することを特徴と
するレーザプリンタ装置が記載されている。
【0009】特開平4ー35453号公報には、複数の
光源と、該複数の光源より射出され、偏向走査される平
行な複数の光ビームが照射される感光体と、該感光体上
の主走査開始側の光走査領域外に配設された光センサ
と、該光センサが光ビームを検知して発生させる同期検
知信号に同期した画素クロックを発生させる画素クロッ
ク発生回路を備えた画像形成装置において、前記光セン
サは前記光源と同数個設けられ、かつ前記光源と前記光
センサは、走査される光ビームが形成する面にそれぞれ
所定の角度を以て配列され、各々の光センサが対応する
光ビームを検知してそれぞれ同期検知信号を発生させる
ようにしたことを特徴とする画像形成装置が記載されて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭61ー24
5174号公報及び特開平3ー225314号公報に記
載されている画像記録装置では、複数の光ビームを回転
多面鏡からなる偏向手段で偏向してfθレンズ等の結像
光学系を介して感光体上に同時に走査させて画像記録を
行う画像記録装置において、プリズムからなるビーム合
成手段から感光体に対する光書き込みに寄与しない方向
の光ビームを取り出して分割センサ等の検知手段に導い
て光ビームの間隔を検知し、サーボ制御機構からなる自
動制御手段により非光書き込み時間に感光体上の光ビー
ムのピッチを制御するので、実際に光書き込みを行う光
ビームとは別の光路を通った光ビームのピッチを検出す
ることになり、実際に光ビームが走査される感光体上で
の光ビームの間隔は検出できない。
【0011】また、上記特開平7ー72399号公報に
記載されている画像記録装置では、2つの三角形状のセ
ンサを非書き込み領域に主走査方向に並設し、各光ビー
ムを1つづつ点灯させて2つのセンサの光ビーム検知時
間差をそれぞれ計測し、これらの光ビーム検知時間差か
ら光ビーム間偏差を検出してこれを基準値と比較するこ
とにより副走査方向の光ビームピッチの変位を検出する
ので、非書き込み領域(有効書き込み領域外)における
光ビームのピッチを検出することになり、実際に光ビー
ムにより書き込みが行われる領域における光ビームのピ
ッチを検出することはできない。
【0012】また、上記画像記録装置においては、組付
調整時の光ビームピッチの初期設定を正確に行う必要が
あるが、これには大がかりな測定評価装置が必要であっ
た。また、従来、半導体レーザの破損や光ビームピッチ
の経時変動などの不具合が生じた場合にはユーザ先での
対応が困難であった。また、特開昭61ー245174
号公報及び特開平3ー225314号公報に記載されて
いる画像記録装置では、自動制御手段により半導体レー
ザとビーム合成手段との間の折り返しミラー(ガルバノ
ミラー)を制御して感光体上の光ビームのピッチを制御
しているが、このように光ビームの角度を直接ミラーで
制御する場合には数〜10秒オーダの高精度な角度制御
が必要になり、十分な精度を確保することが困難であっ
た。
【0013】上記特開昭56ー104572号公報記載
のビーム記録装置は、例えば光源として半導体レーザア
レイを用いた場合など、記録媒体としての感光体上の主
走査方向のビーム間距離が予め分かっている時に適用さ
れるものであり、特定の1ビームのみビーム検出器で検
出してこのビーム検出器の出力により上記特定の1ビー
ムを変調するための変調信号を生ぜしめ、上記ビーム検
出器の出力を上記ビーム間距離に相当する時間だけ遅延
制御して他のビームを変調するための変調信号を生ぜし
めることにより、全てのビームの書き出しタイミングを
制御するものである。
【0014】しかし、このビーム記録装置においては、
半導体レーザアレイの各発光点位置は製造工程上極めて
正確に位置決めされているが、光源から感光体までの間
の光学部品の加工誤差や組み付け時のバラツキにより、
光源と感光体との光学的倍率に微妙なずれが生じ、各ビ
ームの書き出し位置を正確に一致させることは困難であ
った。
【0015】また、上記特開昭57ー67375号公報
記載のマルチビーム記録装置や上記特開昭61ー137
122号公報記載のレーザプリンタ装置、上記特開平4
ー35453号公報記載の画像形成装置では、各ビーム
毎に独立に同期検知信号を得るので、より正確に各ビー
ムの位相制御を行うことができるとともに、光源として
複数の半導体レーザ(レーザダイオードを含む)を用い
た場合でも、比較的正確に各ビームの書き出しタイミン
グを制御することができる。
【0016】しかし、通常、マルチビーム方式の画像記
録装置においては、光源として半導体レーザを用いた場
合は副走査方向に所定のビーム間隔を得るために各光ビ
ームが主走査方向に所定間隔を持つように設定され、ま
た、光源として複数の半導体レーザを用いた場合にも複
数のビームを重ならないように独立に光検出器に入射さ
せるために各光ビームが主走査方向に所定間隔を持つよ
うに設定される場合が多い。
【0017】この場合、画像領域外に設置される、位相
同期信号を検出するための光検出器は感光体上を露光走
査する各光ビームの時間間隔を正確に検出する必要があ
るため、光検出器は感光体の光ビーム照射位置、すなわ
ち、被走査面と光学的に等価な位置に配置する必要があ
る。しかし、光検出器は、感光体上に配置されるのでは
なく、通常は水平走査(主走査)始端側の画像形成領域
外に配置される。この際、部品配置の空間的な制約条件
から光検出器は感光体よりも手前(光源側)に配置され
ることが多い。また、途中に折り返しミラーを用いた場
合でも、同じく部品配置の空間的な制約条件や組み付け
時の誤差により、光検出器を所定位置に正確に位置決め
することは難しい。
【0018】光検出器が被走査面からずれた位置に配置
された場合について以下に説明する。図15は光検出器
51を被走査面52上に配置した場合を示す。主走査方
向の間隔が所定間隔Pmに設定された複数の光ビームB
M1,BM2のうち、先行する第1ビームBM1が光検
出器51に入射して第1の同期検知信号s1が発生した
後に、所定時間間隔をおいて第2ビームBM2が光検出
器51に入射して第2の同期検知信号s2が発生する。
【0019】図16は光検出器51を被走査面52より
ΔZだけずれた位置に配置した場合を示す。主走査方向
の間隔が所定間隔Pmに設定された複数の光ビームBM
1,BM2のうち、先行する第1ビームBM1が光検出
器51に入射して第1の同期検知信号s1が発生した後
に、所定時間間隔をおいて第2ビームBM2が光検出器
51に入射して第2の同期検知信号s2’が発生する。
【0020】この時、2つの同期検知信号s1,s2’
はいずれも第1ビームBM1、第2ビームBM2が光検
出器51の同一位置に到来した時に発生するが、被走査
面52上では、第1ビームBM1は点B、第2ビームB
M2は点B’を通過した時に同期検知信号s1,s2’
が発生することになる。従って、図17に示すように点
Bと点B’の主走査方向の間隔Δxに相当する時間Δt
だけ第2の同期検知信号s2’が第1の同期検知信号s
1よりずれて発生し、第1ビームBM1と第2ビームB
M2の書き出しタイミングがΔtだけずれるので、結果
として第1ビームBM1と第2ビームBM2の書き出し
位置がほぼΔxだけずれてしまうことになる。
【0021】このような各ビームの書き出し位置のずれ
Δxは図18に示すように光検出器51と被走査面52
とのずれ量ΔZに比例して大きくなる。本出願人の代表
的な書き込み光学系の1つについてシミュレーションを
行った結果、主走査方向のビーム間隔Pmを4mmとし
た時、ΔZ:1mm当りのビーム書き出し位置のずれ量
Δxは約20μmであった。
【0022】また、光検出器51を被走査面52に配置
した場合でも、感光体53に照射される光ビームの光強
度分布のバラツキがあると、正確な位相同期信号が得ら
れない。さらに、各光ビームの間に波長差がある場合
は、図19に示すようにfθレンズなどから構成される
走査光学系55の色収差により倍率誤差が発生する。例
えば波長λ1の第1光ビームは図19の実線のように回
転多面鏡54から走査光学系55を介して感光体53に
照射され、波長λ2の第2光ビームは図19の点線よう
に回転多面鏡54から走査光学系55を介して感光体5
3に照射される。
【0023】この時は、正確な同期検知信号が得られた
場合でも、各光ビーム間には上記倍率誤差により水平走
査始端部から水平走査終端部側へ行くに従い次第に大き
くなるような位相ずれ(位相同期ずれ)が発生すること
になる。
【0024】また、マルチビーム方式の画像記録装置に
おいては、光ビーム毎に光量を制御して各光ビームによ
る出力画像を均一なものとする必要がある。これらの光
量制御は、通常、半導体レーザのパッケージ内に内蔵さ
れ半導体レーザの後方出力を検出するフォトダイオード
の出力に基づいて各光ビーム毎に行われる。しかし、複
数の光ビームを用いる場合、各光ビームの光路が異なる
ので、半導体レーザを含む光源部において各光ビームの
光量制御を行っても、感光体露光時の光量は各光ビーム
間で必ずしも均一に制御することができない。また、感
光体露光時のビームスポット径にバラツキがあれば、同
一の光量でも各光ビームの書き込み画像間にバラツキが
生ずることになる。
【0025】本発明の目的は、実際の画像記録が行われ
る領域での副走査方向の光ビームピッチの変位を高精度
で簡易に検知できる評価チャートを提供すること、及
び、実際の画像記録が行われる領域での副走査方向の光
ビームピッチの変位を高精度で簡易に検知できると共に
光ビームピッチの調整を可能とし、さらに実際の画像記
録が行われる領域での副走査方向の光ビームピッチの変
位を自動的に補正することができる画像記録装置を提供
することにある。
【0026】本発明の他の目的は、画像形成領域での光
ビーム間の位相ずれを高感度で簡易に検出することがで
き、かつ、各光ビーム間の光量やビーム径等の特性バラ
ツキを高感度で簡易に検出することができる評価チャー
トを提供すること、及び、画像形成領域での光ビーム間
の位相ずれを高感度で簡易に検出することができ、各光
ビーム間の光量やビーム径等の特性バラツキを高感度で
簡易に検出することができ、光ビーム間の位相ずれを補
正することができ、さらに光ビーム間の位相ずれを自動
的に補正することができる画像記録装置を提供すること
にある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、光源部から射出された複数
の光ビームを偏向手段により偏向して感光体上に同時に
走査させて画像記録を行う画像記録装置の評価チャート
であって、主走査方向に形成されるnドットライン(n
≧2)が前記光ビームの数の整数倍の周期で副走査方向
に繰り返す画像パターンからなる、複数の異なる光ビー
ムの組み合わせで形成される画像パターンを、主走査方
向に複数個隣接して並設して構成された画像評価パター
ンを含むものであり、実際の画像記録が行われる領域で
の副走査方向の光ビームピッチの変位を比較的高精度で
簡易に検知できる。
【0028】請求項2に係る発明は、請求項1記載の評
価チャートにおいて、前記nドットラインが2つの異な
る光ビームの組み合わせで形成される2ドットラインで
あるものであり、実際の画像記録が行われる領域での副
走査方向の光ビームピッチの変位を高精度で簡易に検知
できる。
【0029】請求項3に係る発明は、光源部から射出さ
れた複数の光ビームを偏向手段により偏向して感光体上
に同時に走査させて画像記録を行う画像記録装置におい
て、主走査方向に形成されるnドットライン(n≧2)
が前記光ビームの数の整数倍の周期で副走査方向に繰り
返す画像パターンからなる、複数の異なる光ビームの組
み合わせで形成される画像パターンを、主走査方向に複
数個隣接して並設して構成された画像評価パターンを出
力する画像評価パターン出力機能を備えたものであり、
実際の画像記録が行われる領域での副走査方向の光ビー
ムピッチの変位を比較的高精度で簡易に検知できると共
に副走査方向の光ビームピッチの調整が可能となる。
【0030】請求項4に係る発明は、請求項3記載の画
像記録装置において、前記nドットラインが2つの異な
る光ビームの組み合わせで形成される2ドットラインで
あるものであり、実際の画像記録が行われる領域での副
走査方向の光ビームピッチの変位を高精度で簡易に検知
できると共に光ビームピッチの調整が可能となる。
【0031】請求項5に係る発明は、請求項3または4
記載の画像記録装置において、前記光ビームの副走査方
向のピッチを調整するピッチ調整手段を具備したもので
あり、実際の画像記録が行われる領域での副走査方向の
光ビームピッチの変位を高精度で簡易に検知できると共
に副走査方向の光ビームピッチの調整が可能となる。
【0032】請求項6に係る発明は、請求項5記載の画
像記録装置において、前記光源部から射出される光ビー
ムは主走査方向に所定のビーム間角度が設定され、前記
光源部を光軸回りに回動することにより前記光ビームの
副走査方向のピッチを調整するピッチ調整手段を具備し
たものであり、実際の画像記録が行われる領域での副走
査方向の光ビームピッチの変位を高精度で簡易に検知で
きると共に副走査方向の光ビームピッチの調整が可能と
なる。
【0033】請求項7に係る発明は、請求項5または6
記載の画像記録装置において、前記画像評価パターン出
力機能により出力される画像評価パターンを所定の出力
過程で検出する検出手段を具備し、この検出手段の検出
値と予め設定された基準値との偏差が所定範囲内に収ま
るように前記ピッチ調整手段にて前記光ビームの副走査
方向のピッチを調整するものであり、実際の画像記録が
行われる領域での副走査方向の光ビームピッチの変位を
自動的に補正することができる。
【0034】請求項8に係る発明は、請求項5または6
記載の画像記録装置において、主走査方向に並設され前
記画像評価パターン出力機能により出力される画像評価
パターンを所定の出力過程で検出する2つの検出手段を
具備し、この2つの検出手段の検出値の差分が所定範囲
内に収まるように前記ピッチ調整手段にて前記光ビーム
の副走査方向のピッチを調整するものであり、実際の画
像記録が行われる領域での副走査方向の光ビームピッチ
の変位を自動的に補正することができる。
【0035】請求項9に係る発明は、請求項7または8
記載の画像記録装置において、前記検出手段は前記画像
評価パターンの潜像電位を検出するものであり、実際の
画像記録が行われる領域での副走査方向の光ビームピッ
チの変位を自動的に補正することができる。
【0036】請求項10に係る発明は、光源部から射出
された複数の光ビームを偏向手段により偏向して感光体
上に同時に走査させて画像記録を行う画像記録装置の評
価チャートであって、主走査方向に形成される1ドット
ラインが前記光ビームの数の整数倍の周期で副走査方向
に繰り返し、前記複数の光ビームの各々により形成され
る複数個の1ドットライン画像パターンを、主走査方向
に隣接するように複数個並設して構成された画像評価パ
ターンを含むものであり、画像形成領域での光ビーム間
の位相ずれを高感度で簡易に検出することができ、か
つ、各光ビーム間の光量やビーム径等の特性バラツキを
高感度で簡易に検出することができる。
【0037】請求項11に係る発明は、光源部から射出
された複数の光ビームを偏向手段により偏向して感光体
上に同時に走査させて画像記録を行う画像記録装置にお
いて、主走査方向に形成される1ドットラインが前記光
ビームの数の整数倍の周期で副走査方向に繰り返し、前
記複数の光ビームの各々により形成される複数個の1ド
ットライン画像パターンを、主走査方向に隣接するよう
に複数個並設して構成された画像評価パターンを格納し
たメモリを有し、このメモリから前記画像評価パターン
を読み出して出力する画像評価パターン出力機能を備え
たものであり、画像形成領域での光ビーム間の位相ずれ
を高感度で簡易に検出することができ、各光ビーム間の
光量やビーム径等の特性バラツキを高感度で簡易に検出
することができる。
【0038】請求項12に係る発明は、請求項11記載
の画像記録装置において、前記複数の光ビームの各書き
出しタイミングをそれぞれ独立に制御する位相同期制御
手段を備えたものであり、画像形成領域での光ビーム間
の位相ずれを高感度で簡易に検出することができると共
に、光ビーム間の位相ずれを補正することができる。
【0039】請求項13に係る発明は、請求項12記載
の画像記録装置において、前記画像評価パターン出力時
の前記複数の光ビームに対応する前記複数個の1ドット
ライン画像パターンの各境界部に対する前記感光体の表
面電位を検出する電位検出手段を具備し、この電位検出
手段の検出値に基づいて前記位相同期制御手段にて前記
複数の光ビームの各書き出しタイミングをそれぞれ独立
に補正するものであり、画像形成領域での光ビーム間の
位相ずれを高感度で簡易に検出することができると共
に、光ビーム間の位相ずれを補正することができる。
【0040】請求項14に係る発明は、請求項12記載
の画像記録装置において、前記画像評価パターン出力機
能により出力される画像評価パターンにおける前記複数
の光ビームに対応する前記複数個の1ドットライン画像
パターンの各境界部の濃度を検出する濃度検出手段を具
備し、この濃度検出手段の検出値に基づいて前記位相同
期制御手段にて前記複数の光ビームの各書き出しタイミ
ングをそれぞれ独立に補正するものであり、画像形成領
域での光ビーム間の位相ずれを高感度で簡易に検出する
ことができると共に、光ビーム間の位相ずれを補正する
ことができる。
【0041】請求項15に係る発明は、請求項12記載
の画像記録装置において、前記画像評価パターン出力機
能が操作部からの指示信号により画像評価パターンを出
力するものであり、画像形成領域での光ビーム間の位相
ずれを高感度で簡易に検出することができると共に、光
ビーム間の位相ずれを補正することができる。
【0042】請求項16に係る発明は、請求項12記載
の画像記録装置において、前記画像評価パターン出力機
能は操作部からの指示信号により画像評価パターンを出
力すると共に、操作部からの指示信号により前記複数の
光ビームの各書き出しタイミングを補正するものであ
り、画像形成領域での光ビーム間の位相ずれを高感度で
簡易に検出することができると共に、光ビーム間の位相
ずれを補正することができる。
【0043】請求項17に係る発明は、請求項13また
は14記載の画像記録装置において、操作部からの指示
信号により前記複数の光ビームの各書き出しタイミング
を自動的に補正する手段を備えたものであり、画像形成
領域での光ビーム間の位相ずれを高感度で簡易に検出す
ることができると共に、光ビーム間の位相ずれを自動的
に補正することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】図1は請求項2に係る発明の一実
施形態を説明するための図である。この実施形態は、画
像記録装置に用いられる評価チャートの一実施形態であ
り、光源部から射出された複数(nb本)の光ビームを
偏向手段により偏向して感光体上に同時に走査させて画
像記録を行う画像記録装置、例えば後述する画像記録装
置に使用されるものである。
【0045】この実施形態の評価チャートは、図1に示
すように光源部からの第1の光ビーム(以下第iの光ビ
ームを単に第iビームという)と第2ビームとで感光体
上に主走査方向へそれぞれ形成される2ドットラインが
光源部からの光ビームの数nbの整数倍の周期で副走査
方向に繰り返す画像パターンA1、光源部からの第2ビ
ームと第3ビームとで感光体上に主走査方向へそれぞれ
形成される2ドットラインが光源部からの光ビームの数
nbの整数倍の周期で副走査方向に繰り返す画像パター
ンA2、・・・、光源部からの第nbビームと第1ビー
ムとで感光体上に主走査方向へそれぞれ形成される2ド
ットラインが光源部からの光ビームの数nbの整数倍の
周期で副走査方向に繰り返す画像パターンAnbを複数
個それぞれ主走査方向に隣接して並設して構成された画
像評価パターンであり、各2ドットラインの画像は2つ
の異なる光ビームの各組み合わせで形成される。
【0046】ここに、第1ビーム〜第nbビームは副走
査方向に順次に隣接した光ビームであって感光体上を副
走査方向へ所定のピッチをおいて主走査方向へ走査し、
上記2ドットラインはそれぞれ主走査方向に形成されて
副走査方向に隣接する2ドットラインである。この評価
チャートは各画像パターンA1、A2、・・・、Anb
の副走査方向の繰り返し周期を光ビーム数nbの整数倍
の周期としたので、同一の画像パターンA1、A2、・
・・、Anb内においては常に同一の組合せの2つの光
ビームで形成される。各画像パターンA1、A2、・・
・、Anbの副走査方向の繰り返し周期は画像上ではn
・nb・Poである。ただし、Poは、所定の走査ピッ
チ、例えば400dpiの記録密度では63.5μmで
あり、nは1以上の整数である。
【0047】この評価チャートは、光ビーム数を2とし
た(nb=2とした)場合には図2に示すように第1ビ
ームと第2ビームとの組合せで形成される2ドットライ
ンの画像パターンA1と、第2ビームと第1ビームとの
組合せで形成される2ドットラインの画像パターンA2
とが交互に主走査方向に隣接して並設される。同一の画
像パターンA1、A2はそれぞれ光ビーム数の整数倍
(画像上の実長としては2・n・Po、但しnは2以上
の整数)の周期で副走査方向に繰り返し、同一の画像パ
ターンA1、A2を有する各領域は順序も含めて同じ2
つの光ビームの組合せで形成される。
【0048】ここで、図3に模式的に示すように光ビー
ムB1、B2、・・・、Bnbの副走査方向のピッチが
所定値Poに対して順次にΔP1、ΔP2、・・・、Δ
Pnb-1だけずれたとすると、上述のように隣接する
2つの光ビーム(以下単にビームという)で2ドットラ
インの画像を形成した時、図4に示すように各ビームピ
ッチの大小に応じたライン幅を有する2ドットラインの
画像A1、A2、・・・、Anbが感光体上に形成され
る。
【0049】これらの画像A1、A2、・・・、Anb
が同一周期で副走査方向に繰り返して形成されることに
より、2ドットラインの画像A1、A2、・・・、An
bのライン幅の大小は視覚的には画像濃度の濃淡として
感じられるようになる。図5、図6はその様子を示す。
視覚の特性として、微妙なライン幅の違いを見分けるの
は難しいが、画像濃度の濃淡の検出感度は非常に高く、
特に隣接した領域では僅かの濃度差でも検出することが
できる。このため、オペレータは画像記録装置にて出力
した評価チャートから僅かなビームピッチのずれでも目
視にて検出することができる。
【0050】このように、この実施形態では、主走査方
向に2ドットラインを各2ビームの組合せで形成したの
で、各2ドットラインは各組合せの2ビームのピッチの
大小に応じたライン幅となり、これを副走査方向への繰
り返し画像パターンとすることで各2ドットラインの線
幅の大小は画像濃度の濃淡として知覚されるようにな
る。知覚における濃度差の検出感度は非常に高いので、
実際の画像記録が行われる領域における各隣接ビーム間
(走査間を含む)のビームピッチの変位を目視において
も高精度で簡易に検出することが可能となる。
【0051】また、画像記録装置にて出力される評価チ
ャートの限度見本を作成してこれを実際に画像記録装置
にて出力された評価チャートと比較することにより簡易
にビームピッチの検査の合否の判断を行うことが可能と
なる。さらに、ビームピッチの変位量を振った(変え
た)時の画像記録装置にて出力される評価チャートのサ
ンプルと実際に画像記録装置にて出力された評価チャー
トとを比較することにより、ビームピッチの変位量を定
量的に検出することも可能となる。
【0052】実際に、図2、図6に対応した画像評価パ
ターンをポストスクリプトファイルで作成し、この画像
評価パターンを上記画像記録装置で出力した結果を以下
に示す。 条件 ビーム数nb=2 記録密度 400dpi、600dpi 感光体上のビームスポット径 約70×85μm 画像パターンの主走査方向繰り返し周期 254μm
(400dpi時n=2、 600dpi時n=3) ビームピッチのずれ量ΔP=0、±5μm、±10μ
m。
【0053】図7及び図8は上記の条件で画像濃度の濃
度差ΔI.D(図6における画像A1と画像A2の濃度
差)の測定結果を400dpi時と600dpi時につ
いて示す。図7及び図8から分かるようにビームピッチ
の変位ΔPと濃度差ΔI.Dはほぼリニアな関係であ
り、その比率ΔI.D/ΔPは約0.007(μmのマ
イナス1乗)であった。また、ΔP=±2〜3μmの時
でも目視にてその濃度差を検出することができた。ここ
に、この評価チャートは、通常フロッピーディスク、R
OMなどの各種記録媒体に格納され、この記録媒体から
必要に応じて読み出されて使用され得る画像データを含
むソフトウェアとしての評価チャートである。
【0054】このように、本実施形態の評価チャート
は、請求項2に係る発明の実施形態であって、光源部か
ら射出された複数のビームを偏向手段により偏向して感
光体上に同時に走査させて画像記録を行う画像記録装置
の評価チャートであって、主走査方向に形成される2ド
ットラインが前記ビームの数の整数倍の周期で副走査方
向に繰り返す画像パターンからなる、2つの異なるビー
ムの組み合わせで形成される画像パターンA1、A2、
・・・、Anbを、主走査方向に複数個並設して構成さ
れた画像評価パターンを含むので、僅かなビームピッチ
のずれでも目視にて検出することができ、実際の画像記
録が行われる領域での副走査方向のビームピッチの変位
を高精度で簡易に検知できる。また、評価チャートの限
度見本を作成してこれを実際に画像記録装置にて出力さ
れた評価チャートと比較することにより簡易にビームピ
ッチの検査の合否の判断を行うことが可能となり、さら
に、ビームピッチの変位量を振った時の評価チャートの
サンプルと実際に画像記録装置にて出力された評価チャ
ートとを比較することにより、ビームピッチの変位量を
定量的に検出することも可能となる。
【0055】また、請求項1に係る発明の実施形態は、
上記請求項2に係る発明の実施形態において、上記各2
ドットラインを、前記ビームの数の整数倍の周期で副走
査方向に繰り返す画像パターンからなる、複数の異なる
ビームの各組み合わせで形成されるnドットライン(n
≧2)、例えば3つ以上の所定数のドットラインであっ
て、主走査方向に形成されて副走査方向に順次に隣接す
るnドットラインとしたものであり、上記請求項2に係
る発明の実施形態とほぼ同様な効果を得ることが可能で
ある。
【0056】このように、請求項1に係る発明の実施形
態は、光源部から射出された複数のビームを偏向手段に
より偏向して感光体上に同時に走査させて画像記録を行
う画像記録装置の評価チャートであって、主走査方向に
形成されるnドットライン(n≧2)が前記ビームの数
の整数倍の周期で副走査方向に繰り返す画像パターンか
らなる、複数の異なるビームの組み合わせで形成される
画像パターンを、主走査方向に複数個並設して構成され
た画像評価パターンを含むことを特徴とする評価チャー
トであるので、実際の画像記録が行われる領域での副走
査方向のビームピッチの変位を比較的高精度で簡易に検
知できる。また、評価チャートの限度見本を作成してこ
れを実際に画像記録装置にて出力された評価チャートと
比較することにより簡易にビームピッチの検査の合否の
判断を行うことが可能となり、さらに、ビームピッチの
変位量を振った時の評価チャートのサンプルと実際に画
像記録装置にて出力された評価チャートとを比較するこ
とにより、ビームピッチの変位量を定量的に検出するこ
とも可能となる。
【0057】図9は請求項4〜6に係る発明の一実施形
態を示す。この実施形態は画像記録装置の一実施形態で
あり、複数のビームを発生する光源部1から出射された
複数のビームはそれぞれシリンダレンズ2を介して偏向
手段としての回転多面鏡3に入射する。この回転多面鏡
3に入射した各ビームは、回転多面鏡3の回転により偏
向走査され、fθレンズ4、トロイダルレンズ5からな
る走査光学系及び折り返しミラー6を介して感光体7上
を副走査方向のビームピッチPで同時に露光走査する。
【0058】ここに、光源部1は、通常、光源11、1
2がビデオ制御部8からの画像記録を行うための画像信
号により変調され、画像信号に応じて変調された複数の
ビームを出射する。また、感光体7は、例えば感光体ド
ラムが用いられ、駆動部により副走査方向へ回転駆動さ
れる。この感光体ドラム7は、図示しない作像手段によ
る作像プロセスで画像が形成され、これを記録紙に転写
して定着させる。すなわち、作像手段は、感光体ドラム
7を帯電手段により一様に帯電して上記ビームによる露
光走査で感光体ドラム7上に静電潜像を形成し、この静
電潜像を現像手段で顕像化してトナー像とし、このトナ
ー像を転写手段により記録紙に転写して定着手段により
記録紙上のトナー像を定着させ、この記録紙を画像記録
物として外部へ排出する。
【0059】また、光源部1には、副走査方向のビーム
ピッチを調整するピッチ調整機構が設けられ、このピッ
チ調整機構はモータ制御部9を含む。ビデオ制御部8
は、画像評価パターンを含む評価チャートがROMから
なるメモリに格納され、操作パネル10からの指示によ
りその画像評価パターンを含む評価チャートを内部発生
テストチャートとしてROMから出力する。
【0060】したがって、操作パネル10からの指示に
より当該画像記録装置にて画像評価パターンを含む評価
チャートを出力する場合には、ビデオ制御部8はROM
から画像評価パターンを含む評価チャートを読み出して
光源部1の光源11、12をその評価チャートにより変
調して感光体7に書き込ませる。作像手段は、感光体ド
ラム7を帯電手段にて一様に帯電して光源11、12か
らのビームにより露光走査することで感光体ドラム7上
に評価チャートの静電潜像を形成し、この静電潜像を現
像手段で顕像化してトナー像とし、このトナー像を転写
手段にて記録紙に転写して定着手段にて記録紙上のトナ
ー像を定着させ、この記録紙を外部に排出することで評
価チャートを出力する。
【0061】オペレータはその画像記録装置にて出力し
た評価チャートから僅かなビームピッチのずれでも目視
にて検出することができ、実際の画像記録が行われる領
域での副走査方向のビームピッチの変位を高精度で簡易
に検知できる。そこで、オペレータはその副走査方向の
ビームピッチの変位を無くすように操作パネル10を操
作してモータ制御部9に光源部1を回転させ、副走査方
向のビームピッチをその変位が無くなるように調整す
る。
【0062】ビデオ制御部8のROMに格納されている
画像評価パターンを含む評価チャートは、上記請求項2
に係る発明の一実施形態の評価チャートである。すなわ
ち、ビデオ制御部8のROMに格納されている画像評価
パターンを含む評価チャートは、光源部1からの第1ビ
ームと第2ビームとで感光体7上に形成される2ドット
ラインが光源部1からのビームの数nbの整数倍の周期
で副走査方向に繰り返す画像パターンA1、光源部1か
らの第2ビームと第3ビームとで感光体7上に形成され
る2ドットラインが光源部1からのビームの数nbの整
数倍の周期で副走査方向に繰り返す画像パターンA2、
・・・、光源部1からの第nbビームと第1ビームとで
感光体7上に形成される2ドットラインが光源部1から
のビームの数nbの整数倍の周期で副走査方向に繰り返
す画像パターンAnbを複数個それぞれ主走査方向に隣
接して並設して構成された画像評価パターンであり、各
2ドットラインの画像は2つの異なるビームの各組み合
わせで形成される。
【0063】光源部1においては、図10に示すように
2個の半導体レーザからなる光源11、12はそのpn
接合面を一致させて同一平面上に配置され、各半導体レ
ーザ11、12から射出されたビームはコリメートレン
ズ13、14によりそれぞれ平行光とされ、アパーチャ
部材15、16のスリットを通ることにより所定の光束
径に整形される。
【0064】このアパーチャ部材15、16からのビー
ムのうちアパーチャ部材15からのビームは、1/2波
長板17により偏光方向が90度回転させられ、ビーム
合成手段としてのビーム合成プリズム18に入射してビ
ーム合成プリズム18の斜面18aで内面反射され、ビ
ーム合成プリズム18の偏光ビームスプリッタ面18b
で反射されて基準となるアパーチャ部材16からのビー
ム19とその光軸近傍に合成される。
【0065】この際、ビーム合成プリズム18からのビ
ーム19、20は、主走査方向に所定角度θm隔てて射
出され、半導体レーザ11においてコリメートレンズ1
3との光軸を主走査方向に僅かに偏心させることで光源
部1を光軸回りに回転させることにより、ビーム19、
20間の射出角度の副走査角度成分Δθsが得られて副
走査方向のビームピッチ調整がなされる。光源部1の回
転角をαとすると、Δθs=θm・sinαである。こ
のように副走査方向のビームピッチを光源部1の回転角
αのサイン成分として調整するようにしたので、副走査
方向のビームピッチを1μmの精度で調整するために光
源部1の回転角αを数分のオーダで制御すれば十分であ
る。
【0066】図11はピッチ調整機構を含めた光源部1
を示す。半導体レーザ11、12は支持体21、22に
固定され、基体23の裏面にコリメートレンズ13、1
4と光軸を合わせてネジ24〜27を用いて接合させて
いる。コリメートレンズ13、14は鏡筒に納められた
基体23の嵌合穴23a、23bに各々半導体レーザ1
1、12と位置を合わせて係合・接着される。このよう
に構成された基体23は、各光束の整形用スリット28
a、28bが形成されたアパーチャ部材28(アパーチ
ャ部材15、16を一体に構成したもの)及びビーム合
成プリズム18を裏面より収容・支持したフランジ部2
9を接合して一体化され、光源部1を構成する。
【0067】ステッピングモータ30のシャフトは円筒
部材31に圧入され、円筒部材31の外周に形成された
雄ネジがアクチュエータ32に形成された雌ネジに螺合
される。アクチュエータ32は、フランジ部29のレバ
ー29aに当接し、ステッピングモータ30の回転に応
じて矢視方向に平行移動してフランジ部29のレバー2
9aを押すことにより光源部1を回転させて副走査方向
のビームピッチを調整する。このような副走査方向のビ
ームピッチの調整はサブミクロンオーダの分解能を得る
ことが容易であり、ステッピングモータ30のステップ
数と副走査方向ビームピッチとはリニアな関係となる。
また、モータ制御部9は操作パネル10からの入力信号
によりステッピングモータ30の制御を行う。なお、こ
の実施形態では光源として2個の半導体レーザを使用し
ているが、光源として半導体レーザアレイを用いること
もできる。
【0068】図12は請求項4〜6に係る発明の他の実
施形態を示す。この実施形態は、上記請求項4〜6に係
る発明の一実施形態において、図12に示すような半導
体レーザアレイを有する光源部を用いるようにしたもの
である。この光源部においては、複数の発光点を有する
半導体レーザアレイ33はpn接合面が主走査方向とな
るように配置され、半導体レーザアレイ33から射出さ
れた各ビームは共通のコリメートレンズ34によりそれ
ぞれ平行光束に変換されてアパーチャ部材35のスリッ
トを通ることにより所定の光束径に整形される。
【0069】この際、半導体レーザアレイ33の各発光
点とコリメートレンズ34との配置関係に基づき各ビー
ムが主走査方向に所定角度θmだけ隔てて射出され、ス
テッピングモータ30による光源部の光軸回りの回転に
より各ビーム間の射出角度の副走査角度成分Δθsが得
られて副走査方向のビームピッチ調整がなされる。
【0070】なお、半導体レーザアレイ33の発光点間
隔をΔx、コリメートレンズ34の焦点距離をfcとす
ると、θm≒arcsin(Δx/fc)となる。ま
た、光源部の回転角度をαとすると、Δθs≒θm・s
inαの関係がある。また、光源として半導体レーザア
レイ33を用いた場合には光源からのビームは3以上の
多ビーム化を容易に実現することができる。なお、上記
請求項4〜6に係る発明の各実施形態において、ビデオ
制御部8のROMに格納されている画像評価パターンを
含む評価チャートは上記請求項1に係る発明の一実施形
態の評価チャートとしてもよい。
【0071】このように、上記請求項4〜6に係る発明
の各実施形態は、請求項4に係る発明の実施形態であっ
て、光源部1から射出された複数のビームを偏向手段と
しての回転多面鏡3により偏向して感光体7上に同時に
走査させて画像記録を行う画像記録装置において、主走
査方向に形成される2ドットラインが前記ビームの数の
整数倍の周期で副走査方向に繰り返す画像パターンから
なる、2つの異なるビームの組み合わせで形成される画
像パターンA1、A2、・・・、Anbを、主走査方向
に複数個並設して構成された画像評価パターンを出力す
るビデオ制御部8、ピッチ調整機構及び作像手段による
画像評価パターン出力機能を備えたので、実際の画像記
録が行われる領域での副走査方向のビームピッチの変位
を高精度で簡易に検知できると共に副走査方向のビーム
ピッチの調整が可能となる。また、評価チャートの限度
見本を作成してこれを実際に本実施形態にて出力された
評価チャートと比較することにより簡易にビームピッチ
の検査の合否の判断を行うことが可能となり、ビームピ
ッチの変位量を振った時の評価チャートのサンプルと実
際に本実施形態にて出力された評価チャートとを比較す
ることにより、ビームピッチの変位量を定量的に検出す
ることも可能となる。さらに、特別の測定評価装置を用
いることなしに、場所や時間によらずに必要に応じてビ
ームピッチの変位を検査することができる。
【0072】また、上記請求項4〜6に係る発明の各実
施形態は、請求項5に係る発明の実施形態であって、請
求項4記載の画像記録装置において、前記ビームの副走
査方向のピッチを調整する操作パネル10及びピッチ調
整機構からなるピッチ調整手段を具備したので、請求項
4記載の画像記録装置と同様な効果が得られる上に、ビ
ームピッチの変位を検出した時に即座にビームピッチの
調整を行うことが可能となる。この時、評価チャートの
出力画像の濃淡によりビームピッチの変位の方向も知る
ことができ、また、ビームピッチの変位量を振った時の
評価チャートのサンプルを予め用意しておけばそのサン
プルと実際に本実施形態にて出力された評価チャートと
を比較することにより、ビームピッチの必要な調整量が
定量的に分かるので、効率的なビームピッチ調整が可能
となる。また、光源の劣化・破損による光源部の交換が
ユーザ先にて対応可能となり、ビームピッチの経時変動
が生じた際の対応も可能となる。
【0073】また、上記請求項4〜6に係る発明の各実
施形態は、請求項6に係る発明の実施形態であって、請
求項5記載の画像記録装置において、前記光源部1から
射出されるビームは主走査方向に所定のビーム間角度が
設定され、前記光源部1を光軸回りに回動することによ
り前記ビームの副走査方向のピッチを調整する操作パネ
ル10及びピッチ調整機構からなるピッチ調整手段を具
備したので、請求項5記載の画像記録装置と同様な効果
が得られる上に、副走査方向のビーム間角度を直接制御
する場合に比べて極めて高精度にビームピッチを調整で
き、より高精度なビームピッチの調整が可能となる。
【0074】請求項3に係る発明の実施形態は、上記請
求項4〜6に係る発明の各実施形態において、上記請求
項2に係る発明の実施形態の評価チャートの代りに上記
請求項1に係る発明の実施形態の評価チャートを用いる
ようにしたものであって、上記各2ドットラインを、前
記ビームの数の整数倍の周期で副走査方向に繰り返す画
像パターンからなる、複数の異なるビームの各組み合わ
せで形成されるnドットライン(n≧2)、例えば3つ
以上の所定数のドットラインであって、主走査方向に形
成されて副走査方向に順次に隣接するnドットラインと
したものであり、実際の画像記録が行われる領域での副
走査方向のビームピッチの変位を比較的高精度で簡易に
検知することが可能となると共に副走査方向のビームピ
ッチの調整が可能となる。
【0075】このように、請求項3に係る発明の実施形
態は、光源部1から射出された複数のビームを偏向手段
としての回転多面鏡3により偏向して感光体7上に同時
に走査させて画像記録を行う画像記録装置において、主
走査方向に形成されるnドットライン(n≧2)が前記
ビームの数の整数倍の周期で副走査方向に繰り返す画像
パターンからなる、複数の異なるビームの組み合わせで
形成される画像パターンを、主走査方向に複数個並設し
て構成された画像評価パターンを出力するビデオ制御部
8、ピッチ調整機構及び作像手段による画像評価パター
ン出力機能を備えたので、実際の画像記録が行われる領
域での副走査方向のビームピッチの変位を比較的高精度
で簡易に検知することが可能となると共に副走査方向の
ビームピッチの調整が可能となる。また、評価チャート
の限度見本を作成してこれを実際に本実施形態にて出力
された評価チャートと比較することにより簡易にビーム
ピッチの検査の合否の判断を行うことが可能となり、ビ
ームピッチの変位量を振った時の評価チャートのサンプ
ルと実際に本実施形態にて出力された評価チャートとを
比較することにより、ビームピッチの変位量を定量的に
検出することも可能となる。さらに、特別の測定評価装
置を用いることなしに、場所や時間によらずに必要に応
じてビームピッチの変位を検査することができる。
【0076】図13は請求項7、9に係る発明の一実施
形態を示す。この実施形態では、上記請求項4〜6に係
る発明の一実施形態において、ピッチ制御回路36は操
作パネル10からのピッチ制御指示によりROMから上
述した画像評価パターンを含む評価チャートを読み出し
て光源部1の光源11、12をその評価チャートにより
変調して感光体7に書き込ませる。
【0077】作像手段は、感光体ドラム7を帯電手段に
て一様に帯電して光源11、12からのビームにより露
光走査することで感光体ドラム7上に評価チャートの静
電潜像を形成し、この静電潜像を現像手段で顕像化して
トナー像とし、このトナー像を転写手段にて記録紙に転
写して定着手段にて記録紙上のトナー像を定着させ、こ
の記録紙を外部に排出することで評価チャートを出力す
る。
【0078】検出手段37は作像手段により出力される
画像評価パターンを所定の出力過程で検出し、例えば検
出手段37として感光体7の近傍に配置された表面電位
測定器を用いて感光体ドラム7上の評価チャートの静電
潜像の電位を表面電位測定器37により検出する。この
表面電位測定器37は、感光体7の近傍における主走査
方向の所定位置に配置されて評価チャートの静電潜像に
おける特定の画像パターン領域内の電位を測定し、例え
ば、図2、図6に示すような画像評価パターンの静電潜
像における画像パターンA1の静電潜像の領域の平均電
位を測定する。
【0079】演算手段としての演算回路38は表面電位
測定器37の測定値を予め設定された基準値(例えばビ
ームピッチ偏差がない時の画像パターンA1の領域の平
均電位)と比較し、ピッチ制御回路36は演算回路38
の出力信号によりステッピングモータ30を制御して表
面電位測定器37の測定値と基準値との偏差が所定範囲
内に収まるように光源部1の回転角度を制御することに
より副走査方向のビームピッチを調整する。
【0080】このように、この実施形態は、請求項7に
係る発明の一実施形態であって、請求項5または6記載
の画像記録装置において、ピッチ制御回路36及び作像
手段による前記画像評価パターン出力機能により出力さ
れる画像評価パターンを所定の出力過程で検出する検出
手段37を具備し、この検出手段37の検出値と予め設
定された基準値との偏差が所定範囲内に収まるように演
算回路38、ピッチ制御回路36及びピッチ調整機構か
らなるピッチ調整手段にて前記ビームの副走査方向のピ
ッチを調整するので、実際の画像記録が行われる領域で
の副走査方向のビームピッチの変位を自動的に補正する
ことができる。
【0081】また、この実施形態は、請求項9に係る発
明の一実施形態であって、請求項7記載の画像記録装置
において、前記検出手段37は前記画像評価パターンの
潜像電位を検出する表面電位測定器であるので、実際の
画像記録が行われる領域での副走査方向のビームピッチ
の変位を自動的に補正することができる。
【0082】図14は請求項8、9に係る発明の一実施
形態を示す。この実施形態では、上記請求項4〜6に係
る発明の一実施形態において、ピッチ制御回路39は操
作パネル10からのピッチ制御指示により上述したRO
Mから画像評価パターンを含む評価チャートを読み出し
て光源部1の光源11、12をその評価チャートにより
変調して感光体7に書き込ませる。
【0083】作像手段は、感光体ドラム7を帯電手段に
て一様に帯電して光源11、12からのビームにより露
光走査することで感光体ドラム7上に評価チャートの静
電潜像を形成し、この静電潜像を現像手段で顕像化して
トナー像とし、このトナー像を転写手段にて記録紙に転
写して定着手段にて記録紙上のトナー像を定着させ、こ
の記録紙を外部に排出することで評価チャートを出力す
る。
【0084】検出手段40、41は作像手段により出力
される画像評価パターンを所定の出力過程で検出し、例
えば検出手段40、41として感光体7の近傍に主走査
方向へ並設された2つの表面電位測定器を用いて感光体
ドラム7上の評価チャートの静電潜像の電位を表面電位
測定器40、41により検出する。この表面電位測定器
40、41は、感光体7の近傍における主走査方向の所
定位置に配置されて評価チャートの静電潜像における互
いに異なった組合せのビームにより書き込まれた2つの
画像パターン領域内の電位をそれぞれ測定し、例えば、
表面電位測定器40、41は、図2、図6に示すような
画像評価パターンの静電潜像における画像パターンA1
の静電潜像の領域と画像パターンA2の静電潜像の領域
の各平均電位をそれぞれ測定する。
【0085】演算手段としての演算回路42は表面電位
測定器40、41の各測定値の差分を予め設定された基
準値と比較し、ピッチ制御回路39は演算回路42の出
力信号によりステッピングモータ30を制御して表面電
位測定器40、41の各測定値の差分と基準値との偏差
が所定範囲内に収まるように光源部1の回転角度を制御
することにより副走査方向のビームピッチを調整する。
【0086】このように、この実施形態は、請求項8に
係る発明の一実施形態であって、請求項5または6記載
の画像記録装置において、主走査方向に並設されピッチ
制御回路39及び作像手段による画像評価パターン出力
機能により出力される画像評価パターンを所定の出力過
程で検出する2つの検出手段40、41を具備し、この
2つの検出手段40、41の検出値の差分が所定範囲内
に収まるように演算回路42、ピッチ制御回路39及び
ピッチ調整機構からなるピッチ調整手段にて前記ビーム
の副走査方向のピッチを調整するので、実際の画像記録
が行われる領域での副走査方向のビームピッチの変位を
自動的に補正することができ、ビームピッチの基準値と
の差分からビームピッチの変位を検出する場合に比べて
検出精度が向上してより高精度な自動ビームピッチ補正
ができる。
【0087】また、この実施形態は、請求項9に係る発
明の一実施形態であって、請求項8記載の画像記録装置
において、前記検出手段40、41は前記画像評価パタ
ーンの潜像電位を検出する表面電位測定器であるので、
実際の画像記録が行われる領域での副走査方向のビーム
ピッチの変位を自動的に補正することができ、ビームピ
ッチの基準値との差分からビームピッチの変位を検出す
る場合に比べて検出精度が向上してより高精度な自動ビ
ームピッチ補正ができる。
【0088】請求項7、9に係る発明の他の実施形態
は、上記請求項7、9に係る発明の一実施形態におい
て、上記請求項2に係る発明の実施形態の評価チャート
の代りに上記請求項1に係る発明の実施形態の評価チャ
ートを用いるようにしたものであって、上記各2ドット
ラインを、前記ビームの数の整数倍の周期で副走査方向
に繰り返す画像パターンからなる、複数の異なるビーム
の各組み合わせで形成されるnドットライン(n≧
2)、例えば3つ以上の所定数のドットラインであっ
て、主走査方向に形成されて副走査方向に順次に隣接す
るnドットラインとしたものであり、上記請求項7、9
に係る発明の一実施形態とほぼ同様な効果が得られる。
【0089】請求項8、9に係る発明の他の実施形態
は、上記請求項8、9に係る発明の一実施形態におい
て、上記請求項2に係る発明の実施形態の評価チャート
の代りに上記請求項1に係る発明の実施形態の評価チャ
ートを用いるようにしたものであって、上記各2ドット
ラインを、前記ビームの数の整数倍の周期で副走査方向
に繰り返す画像パターンからなる、複数の異なるビーム
の各組み合わせで形成されるnドットライン(n≧
2)、例えば3つ以上の所定数のドットラインであっ
て、主走査方向に形成されて副走査方向に順次に隣接す
るnドットラインとしたものであり、上記請求項8、9
に係る発明の一実施形態とほぼ同様な効果が得られる。
【0090】なお、上記請求項7、9に係る発明の実施
形態、上記請求項8、9に係る発明の実施形態において
は、検出手段37、40、41は、感光体7上の評価チ
ャートの静電潜像の電位を測定したが、画像評価パター
ン出力機能により出力される画像評価パターンを他の出
力過程で検出してもよく、例えば検出手段37、40、
41として感光体7もしくは記録紙上の画像評価パター
ンのトナー像の濃度を検出する濃度検出手段を用いるよ
うにしてもよい。
【0091】図20は請求項10に係る発明の一実施形
態を説明するための図である。この実施形態は、画像記
録装置に用いられる評価チャートの一実施形態であり、
光源部から射出された複数(nb本)のビームを偏向手
段により偏向して感光体上に同時に走査させて画像記録
を行う画像記録装置、例えば後述する画像記録装置に使
用されるものである。
【0092】この実施形態の評価チャートは、画像記録
装置において、図20に示すように光源部からの第1の
ビームで感光体上に主走査方向へ形成される1ドットラ
インが光源部からのビームの数nbの整数倍の周期で副
走査方向に繰り返す画像パターンA1、光源部からの第
2ビームで感光体上に主走査方向へ形成される1ドット
ラインが光源部からのビームの数nbの整数倍の周期で
副走査方向に繰り返す画像パターンA2、・・・、光源
部からの第nbビームで感光体上に主走査方向へ形成さ
れる1ドットラインが光源部からのビームの数nbの整
数倍の周期で副走査方向に繰り返す画像パターンAnb
を、複数個順次に主走査方向に隣接して並設して構成さ
れた画像評価パターンであり、各1ドットラインの画像
は1つの異なるビームで形成される。
【0093】ここに、第1ビーム〜第nbビームは副走
査方向に順次に隣接したビームであって感光体上を副走
査方向へ所定のピッチをおいて主走査方向へ走査し、上
記1ドットラインはそれぞれ主走査方向に形成されて副
走査方向に隣接する1ドットラインである。1組目の画
像パターンA1、A2、・・・、Anbにおける主走査
方向の最後の画像パターンAnbの次には2組目の画像
パターンA1、A2、・・・、Anbにおける主走査方
向の最初の画像パターンA1が主走査方向に隣接して並
設されるというように複数組の画像パターンA1、A
2、・・・、Anbが主走査方向に隣接して並設され
る。
【0094】この評価チャートは各画像パターンA1、
A2、・・・、Anbの副走査方向の繰り返し周期をビ
ーム数nbの整数倍の周期としたので、同一の画像パタ
ーンA1、A2、・・・、Anb内においては常に同一
のビームで形成される。各画像パターンA1、A2、・
・・、Anbの副走査方向の繰り返し周期は画像上では
n・nb・Psである。ただし、Psは、所定の走査ピ
ッチ、例えば400dpiの記録密度では63.5μm
であり、nは1以上の整数である。
【0095】この評価チャートは、ビーム数を2とした
(nb=2とした)場合には図21に示すように第1ビ
ームで形成される1ドットラインの画像パターンA1
と、第2ビームで形成される1ドットラインの画像パタ
ーンA2とが交互に主走査方向に隣接して並設される。
同一の画像パターンA1、A2はそれぞれビーム数の整
数倍(画像上の実長としては2・n・Ps、但しnは1
以上の整数)の周期で副走査方向に繰り返し、同一の画
像パターンA1、A2を有する各領域は同一のビームで
形成される。
【0096】ここで、図22(a)に示すようにビーム
BM2、・・・、BMnbにより1ドットラインの画像
パターンA1、A2・・・、Anbを副走査方向ピッチ
Psで形成する際に、各ビームの位相同期にずれが生じ
た場合、例えば図22に模式的に示すように本来図22
(b)の点線で示す信号になるはずのビームBM2、・
・・、BMnbの変調信号1・・・nbが図22(b)
の実線で示すようにずれてしまった場合、つまり、後続
のビームBM2、・・・、BMnbの変調信号が早まっ
た場合には、そのずれが図23に示すように主走査方向
に隣接して並設した複数個の画像パターンA1、A2・
・・、Anbの各境界部に縦の黒筋となって画像パター
ンに現われ、また、逆に後続のビームBM2、・・・、
BMnbの変調信号が遅れた場合には、その遅れが主走
査方向に隣接して並設した複数個の画像パターンA1、
A2・・・、Anbの各境界部に縦の白筋となって画像
パターンに現われることになる。これらの黒筋、白筋の
パターンは、本来均一な中間調画像であるはずの画像パ
ターン上に規則的でシャープな濃度変動として知覚され
るので、目視においても非常に敏感に検知される。
【0097】図24及び図25はビームの数nbが2の
場合について、ビーム間に位相ずれが生じた時における
各ビームの変調信号1、2及び画像A1、A2・・・、
Anbを示す。この時は、ビーム間に位相ずれが生ずる
と、各1ドットラインの画像パターンA1、A2・・
・、Anbの境界部に交互に縦の黒筋と縦の白筋とが画
像上に現われることになる。
【0098】実験の結果では、ビームの数nbが2の時
に10μm程度のビーム間位相ずれを容易に検出し得
た。以上述べたように、図20又は図21に示すような
評価パターンを用いることにより、僅かなビーム間の位
相ずれでも目視にて検出することができる。
【0099】次に、感光体上に照射されるビームの間で
光量やビームスポット径などの特性にバラツキが生じた
場合について説明する。図26に模式的に示すように各
ビームBM2、・・・、BMnbによりそれぞれ1ドッ
トラインの画像パターンA1、A2・・・、Anbを形
成する場合に、ビームBM2、・・・、BMnbの光量
が大きい時やビームスポット径が大きい時は1ドットラ
インの画像パターンA1、A2・・・、Anbの線幅が
大きくなり、逆にビームBM2、・・・、BMnbの光
量が小さい時やビームスポット径が小さい時は1ドット
ラインの画像パターンA1、A2・・・、Anbの線幅
が小さくなる。
【0100】本実施形態は、これらが同一周期で副走査
方向に繰り返すように構成したことにより、1ドットラ
インの画像パターンA1、A2・・・、Anbの線幅が
知覚的に画像濃度の濃淡として感じられるようになる。
図26はその様子を示す。知覚の特性として、微妙なラ
イン幅の違いを見分けるのは難しいが、画像の濃淡の検
出感度は非常に高く、特に隣接した領域では僅かな濃度
差でも検知することができる。従って、本実施形態の評
価チャートを用いることにより、ビーム間の画像上での
特性バラツキを目視にて簡易に検出することができる。
【0101】この評価チャートを構成する1ドットライ
ンの画像パターンA1、A2・・・、Anbは、必ずし
も2値的な画像パターンであるとは限らず、図27に模
式的に示すように中間的な濃度の1ドットラインとして
形成してもよい。例えば、ビームnb=2、n=1の場
合は、このように2値的な濃度レベルの1ドットライン
で画像パターンA1、A2・・・、Anbを形成した方
が、効果的にビーム間の位相ずれやビーム間の特性バラ
ツキをより高感度で検出することができる。
【0102】また、評価チャートは、必ずしも連続した
1ドットラインを基本構成とする必要もなく、図28に
示すように不連続な1ドットラインを基本構成としても
よい。さらに、各ビーム単独で形成される不連続な画像
パターンを主走査方向に隣接して並設するようにするこ
とにより、同様の効果が得られる。ここで、請求項10
に係る発明の実施形態としての評価チャートは、通常フ
ロッピーディスク、ROMなどの各種記録媒体に格納さ
れ、必要に応じて読み出されて使用される得る画像デー
タを含むソフトウェアとしての評価チャートである。
【0103】このように、請求項10に係る発明の実施
形態は、光源部から射出された複数のビームを偏向手段
により偏向して感光体上に同時に走査させて画像記録を
行う画像記録装置の評価チャートであって、主走査方向
に形成される1ドットラインが前記ビームの数の整数倍
の周期で副走査方向に繰り返し、前記複数のビームの各
々により形成される複数個の1ドットライン画像パター
ンA1、A2・・・、Anbを、主走査方向に隣接する
ように複数個並設して構成された画像評価パターンを含
むので、1ドットライン画像パターンを各ビームで主走
査方向に形成することにより、各1ドットライン画像パ
ターンは各ビームの光量やスポット径の大小に応じた線
幅となり、この1ドットライン画像パターンを副走査方
向へ繰り返し形成することで、1ドットライン画像パタ
ーンの線幅の大小が画像濃度の濃淡として知覚されるよ
うになる。従って、各ビームにより形成される1ドット
ライン画像パターンの線幅のバラツキを高精度で検出す
ることができる。
【0104】また、各ビームにより形成される1ドット
ライン画像パターンを主走査方向に隣接させて並設した
ことにより、各ビーム間の位相同期ずれがあると、各1
ドットライン画像パターンの境界部において黒筋又は白
筋として画像が現われるので、各ビーム間の位相同期ず
れを容易かつ高精度に検出することができる。また、評
価チャートの限度見本を作成してこれを実際に本実施形
態にて出力された評価チャートと比較することにより、
ビーム間の特性バラツキ及びビーム間の位相同期ずれの
検査を容易に行うことが可能となる。さらに、各ビーム
間の位相同期ずれ量を振った時の評価チャートのサンプ
ルと実際に本実施形態にて出力された評価チャートとを
比較することにより、各ビーム間の位相同期ずれを定量
的に検知することも可能となる。
【0105】図29(a)は請求項11に係る発明の一
実施形態を示す。光源部61から射出された複数のビー
ムは、それぞれシリンダレンズ62を介して偏向手段と
しての回転多面鏡63に入射し、回転多面鏡63により
その回転に伴って偏向走査される。この回転多面鏡63
からの複数のビームはfθレンズ64及びトロイダルレ
ンズ65からなる走査光学系を介して感光体66上を同
時に露光走査する。各ビームは後述するように画像信号
に応じて変調され、図示しない作像手段により顕像化さ
れる。
【0106】感光体66は、例えば感光体ドラムが用い
られ、駆動部により回転駆動される。作像手段は、感光
体66を帯電手段により一様に帯電して感光体66の上
記複数のビームによる露光走査で感光体66上に静電潜
像を形成し、この静電潜像を現像手段で顕像化してトナ
ー像とし、このトナー像を転写手段にて記録紙に転写し
て定着手段により記録紙上のトナー像を定着させ、この
記録紙を外部へ排出することにより、出力画像を得る。
【0107】光源部61は半導体レーザアレイ67とコ
リメートレンズ68からなり、半導体レーザアレイ67
から射出された複数のビームはコリメートレンズ68に
よりそれぞれ平行光とされて光源部61から放射され
る。ここで、半導体レーザアレイ67はその発光点(図
示せず)の配列方向が主走査方向に対して所定角度傾く
ように設定され、各ビームが主走査方向及び副走査方向
に所定の間隔をもって感光体66上の被走査面66aを
露光走査するようになされている。
【0108】また、主走査開始側の非画像形成領域には
同期検知信号を検出するための光検出器69が設けら
れ、この光検出器69は回転多面鏡63からfθレンズ
64及びトロイダルレンズ65からなる走査光学系を介
して入射する複数のビームを検出して同期検知信号を出
力する。位相同期信号発生手段70は光検出器69から
入力される同期検知信号に基づいて各ビームに対応する
位相同期信号を生成し、これをビデオ制御部71に出力
する。
【0109】ビデオ制御部71は位相同期信号発生手段
70からの位相同期信号により、各ビームを変調するた
めの画像信号の出力タイミングを制御することで各ビー
ムの書き出しタイミングを制御し、半導体レーザ(L
D)駆動回路72はビデオ制御部71からの各画像信号
により半導体レーザアレイ67の各発光部を駆動して複
数のビームを発光させる。
【0110】以下、便宜上、光源部61から射出される
ビームの数を3として説明する。図30は光検出器69
の様子を示す。主走査開始側の非画像形成領域に設置さ
れた光検出器69は、主走査方向の間隔が光検出器69
上で干渉しない十分な所定距離Pm(少なくとも光検出
器69の水平方向の幅より大きい距離)とされたビーム
BM1,BM2,BM3が所定の時間差tm(=Pm/
vb、vbはビーム走査速度)をもって順次にトロイダ
ルレンズ65から入射し、このビームBM1,BM2,
BM3を順次に検出する。
【0111】光検出器69は1つで全てのビームBM
1,BM2,BM3を検出して同期検知信号sを位相同
期信号発生手段70へ出力する。位相同期信号発生手段
70は、図30(b)に示すようにセパレータにより構
成され、光検出器69からの同期検知信号sを各ビーム
BM1,BM2,BM3に対応した位相同期信号s1,
s2,s3に分配してビデオ制御部71へ出力する。
【0112】LD駆動回路72に画像信号を供給するビ
デオ制御部71は、上述した請求項10に係る発明の実
施形態の評価チャートが格納されたメモリ(ROM)7
3を有し、操作パネル74からの指示信号により評価チ
ャートをROM73から読み出してLD駆動回路72へ
出力する。ROM73に格納されている評価チャート
は、上述のように主走査方向に形成される1ドットライ
ンがビームの数nbの整数倍の周期で副走査方向に繰り
返し、複数のビームの各々により形成される複数個の1
ドットライン画像パターンA1、A2・・・、Anb
を、主走査方向に隣接するように複数個並設して構成さ
れた画像評価パターンである。
【0113】請求項11に係る発明の他の実施形態で
は、上記請求項11に係る発明の一実施形態において、
光源部61として図29(b)に示すように複数の半導
体レーザ11、12を有する光源部が用いられる。この
光源部61は上述した請求項4〜6に係る発明の一実施
形態における光源部1と同様に構成される。すなわち、
この光源部61では、2個の半導体レーザからなる光源
11、12はそのpn接合面を一致させて同一平面上に
配置され、各半導体レーザ11、12から射出されたビ
ームはコリメートレンズ13、14によりそれぞれ平行
光とされ、アパーチャ部材15、16のスリットを通る
ことにより所定の光束径に整形される。
【0114】このアパーチャ部材15、16からのビー
ムのうちアパーチャ部材15からのビームは、1/2波
長板17により偏光方向が90度回転させられ、ビーム
合成手段としてのビーム合成プリズム18に入射してビ
ーム合成プリズム18の斜面18aで内面反射され、ビ
ーム合成プリズム18の偏光ビームスプリッタ面18b
で反射されて基準となるアパーチャ部材16からのビー
ム19とその光軸近傍に合成される。
【0115】この際、ビーム合成プリズム18からのビ
ーム19、20は、主走査方向に所定角度θm隔てて射
出され、半導体レーザ11においてコリメートレンズ1
3との光軸を主走査方向に僅かに偏心させることで光源
部1を光軸回りに回転させることにより、ビーム19、
20間の射出角度の副走査角度成分が得られて各ビーム
が主走査方向及び副走査方向に所定の間隔をもって感光
体66上を露光走査するようになされる。
【0116】図31は請求項11に係る発明の他の実施
形態における光検出器69の様子を示す。この実施形態
では、上記請求項11に係る発明の一実施形態におい
て、上記光検出器69は各ビームBM1、BM2、BM
3に対応した複数の光検出器691、692、693から
なり、これらの光検出器691、692、693は各ビー
ムBM1、BM2、BM3をそれぞれ独立に検出して各
ビームBM1、BM2、BM3に対応した位相同期信号
s1、s2、s3を発生する。位相同期信号発生手段7
0は省略され、光検出器691、692、693からの位
相同期信号s1、s2、s3はビデオ制御部71に入力
される。
【0117】図32は請求項11に係る発明の他の実施
形態における光検出器69の様子を示す。この実施形態
は各ビームの間隔が予めある程度分かっている場合(半
導体レーザアレイを使用した場合など)に使用されるも
のである。この実施形態では、上記請求項11に係る発
明の一実施形態において、ビデオ制御部71は特定のビ
ーム例えばビームBM1のみが光検出器69通過時に点
灯するようにLD駆動回路72を介して光源部61を制
御する。
【0118】位相同期信号発生手段70は、図32
(b)に示すように遅延回路により構成され、光検出器
69で得られたビームBM1に対応する同期検知信号
s’に所定の遅延時間を与えることにより、各ビームに
対応する位相同期信号s1、s2、s3を得る。ここ
で、所定の遅延時間を与えるとは、各位相同期信号s
1、s2、s3間にtmの時間差を持たせることであ
る。
【0119】このように、請求項11に係る発明の実施
形態は、光源部61から射出された複数のビームを偏向
手段としての回転多面鏡63により偏向して感光体66
上に同時に走査させて画像記録を行う画像記録装置にお
いて、主走査方向に形成される1ドットラインが前記ビ
ームの数の整数倍の周期で副走査方向に繰り返し、前記
複数のビームの各々により形成される複数個の1ドット
ライン画像パターンを、主走査方向に隣接するように複
数個並設して構成された画像評価パターンを出力するビ
デオ制御部71及び作像手段による画像評価パターン出
力機能を備えたので、各ビーム間の位相ずれ及び各ビー
ム間の線幅のバラツキを目視にて高精度に検出可能な評
価パターンをテストチャートとして出力することが可能
になり、上記請求項10に係る発明の実施形態と同様な
効果が得られる上に、特別な測定評価装置を用いること
なしに、場所や時間によらず必要に応じて画像形成領域
でのビーム間の位相ずれや各ビーム間の光量やビーム径
等の特性バラツキを簡易に検出することが可能となる。
特に、画像形成領域外で発生している水平位相ずれでな
く、画像形成領域において実際に画像上で発生している
水平位相ずれを簡易に検知することができる。
【0120】図33は請求項12に係る発明の一実施形
態を示す。この実施形態では、上記請求項11に係る発
明の一実施形態において、位相同期信号発生手段70と
ビデオ制御部71との間に位相同期制御手段75が設け
られる。この位相同期制御手段75は、位相同期信号発
生手段70からビデオ制御部71への位相同期信号s
1、s2、s3を遅延させることにより、各ビームの書
き出しタイミングをそれぞれ独立に制御する。
【0121】ここに、ビーム間に位相ずれが生ずると、
図38に示すように各1ドットライン画像パターンA
1、A2・・・、Anbの境界部に縦の黒筋と縦の白筋
とが画像上に現われることになる。後続のビームの書き
出しタイミングが早い時には例えば図39(a)に示す
ように画像パターンA1、A2・・・、Anbの境界部
に交互に縦の黒筋と縦の白筋とが画像上に現われ、後続
のビームの書き出しタイミングが遅い時には例えば図3
9(b)に示すように画像パターンA1、A2・・・、
Anbの境界部に縦の白筋とが画像上に現われる。
【0122】位相同期制御手段75は、ディレイライ
ン、セレクタなどから構成され、位相同期信号発生手段
70からの位相同期信号s1、s2、s3をそれぞれ独
立に所定の時間だけ遅延させた信号に変換してビデオ制
御部71へ出力する。位相同期制御手段75にて位相同
期信号s1、s2、s3を遅延させる遅延時間は少なく
ともnb−1(ビームの数−1)個の位相同期信号s
2、s3・・・に対して、例えば画素クロック周期Tの
1/mのピッチ(T/m)で可変とされ、位相同期制御
手段75は図34にも示すように操作パネル74から遅
延時間指令信号m1、m2(mは整数)が与えられるこ
とにより、ビームBM1に対応した位相同期信号s1に
対しては基準遅延時間t0、ビームBM2に対応した位
相同期信号s2に対しては基準遅延時間t0+Δt1、
ビームBM3に対応した位相同期信号s3に対しては基
準遅延時間t0+Δt1+Δt2だけ遅延させる。
【0123】ただし、Δt1=(m1/m)・T、Δt
2=(m2/m)・T、Δt3=(m3/m)・Tであ
り、また、遅延時間補正ピッチT/mは各ビーム間の位
相ずれ許容量以下の所定値に設定されている。例えば、
本実施形態にて上述のように評価チャートを実際に出力
して各ビーム間の位相ずれを検出した時には、各ビーム
間の位相同期ずれ量を振った時の評価チャートのサンプ
ルと実際に本実施形態にて出力された評価チャートとを
比較して各ビーム間の位相ずれ量を検知し、操作パネル
74から方向も含めて補正すべき遅延時間をその位相ず
れ量に応じて位相同期制御手段75に指示することによ
り、各ビーム間の位相ずれが調整される。
【0124】また、操作パネル74は位相同期制御手段
75の内蔵するメモリ部75aに遅延時間指令信号m
1、m2を必要に応じて格納させることができ、この時
には位相同期制御手段75は次に画像出力を行う場合に
メモリ部75aから遅延時間指令信号m1、m2を読み
出し、この遅延時間指令信号m1、m2により位相同期
信号s1、s2、s3を遅延させる。
【0125】請求項12に係る発明の他の実施形態で
は、上記請求項12に係る発明の一実施形態において、
光源部61として図33(b)に示すように複数の半導
体レーザ11、12を有する光源部が用いられる。この
光源部61は上述した請求項4〜6に係る発明の一実施
形態における光源部1と同様に構成される。
【0126】このように、請求項12に係る発明の実施
形態は、請求項11記載の画像記録装置において、前記
複数のビームの各書き出しタイミングをそれぞれ独立に
制御する位相同期制御手段75を備えたので、請求項1
1記載の画像記録装置と同様な効果が得られる上に、各
ビーム間の位相ずれが検知された時に即座に操作パネル
74からの指示により各ビームの各書き出しタイミング
をそれぞれ独立に調整して各ビーム間の位相ずれを調整
することができる。
【0127】この時、出力画像の1ドットライン画像パ
ターンA1、A2・・・、Anbの境界部が黒筋となる
か白筋となるるかによって位相同期ずれの方向も知るこ
とができ、また、各ビーム間の位相同期ずれ量を振った
時の評価チャートのサンプルを予め用意しておけば、こ
れらのサンプルと出力画像とを比較することにより必要
な調整量が定量的に分かるので、効率的な調整が可能と
なる。また、半導体レーザの劣化、破損による光源部の
交換を行う際に生ずる位相同期ずれの検査や調整もで
き、ユーザ先にて対応可能となる。また、経時的に発生
した各ビーム間の位相同期ずれに対しても対処可能とな
る。
【0128】また、上記請求項12に係る発明の実施形
態は、請求項15に係る発明の実施形態でもあって、請
求項12記載の画像記録装置において、ビデオ制御部7
1及び作像手段による画像評価パターン出力機能が操作
部としての操作パネル74からの指示信号により画像評
価パターンを出力するので、画像形成領域でのビーム間
の位相ずれを高感度で簡易に検出することができると共
に、ビーム間の位相ずれを補正することができ、オペレ
ータ(サービスマン、ユーザ等)の対応が容易になり、
装置を移動させることなしにユーザ先での対応が容易に
なる。
【0129】また、上記請求項12に係る発明の実施形
態は、請求項16に係る発明の実施形態でもあって、請
求項12記載の画像記録装置において、ビデオ制御部7
1及び作像手段による画像評価パターン出力機能は操作
部としての操作パネル74からの指示信号により画像評
価パターンを出力すると共に、操作部74からの指示信
号により複数のビームの各書き出しタイミングを補正す
るので、画像形成領域でのビーム間の位相ずれを高感度
で簡易に検出することができると共に、ビーム間の位相
ずれを補正することができ、オペレータ(サービスマ
ン、ユーザ等)の対応が容易になり、装置を移動させる
ことなしにユーザ先での対応が容易になる。
【0130】図35(a)は請求項13に係る発明の一
実施形態を示す。この実施形態では、上記請求項12に
係る発明の一実施形態において、作像手段により出力さ
れる画像評価チャートを所定の出力過程で検出する検出
手段が設けられ、この検出手段の検出値に基づいて位相
同期制御手段75にて各ビーム間の位相ずれを補正す
る。上記検出手段は、感光体66上の静電潜像の電位を
検出する、ビーム数nbと同数の表面電位測定器76
1、762、763からなり、感光体66の近傍に主走
査方向に並設するように配置されて作像手段による画像
評価チャート出力時に各1ドットライン画像パターンA
1、A2・・・、Anbの静電潜像の境界部の電位を検
出する。
【0131】位相同期制御手段75は、図36に示すよ
うに位相同期信号発生手段70からの位相同期信号s
1、s2、s3をそれぞれ独立に遅延させてビデオ制御
部71へ出力する遅延制御回路751と、この遅延制御
回路75で位相同期信号s1、s2、s3を遅延させる
遅延時間を算出する遅延時間算出回路752から構成さ
れる。
【0132】ビデオ制御部71は操作パネル74からの
位相同期補正指令信号により上述した評価チャートをR
OM73から読み出してLD駆動回路72へ出力し、光
源部61の半導体レーザアレイ67を変調して感光体6
6に評価チャートを書き込ませる。従って、感光体66
は評価チャートの静電潜像が形成され、表面電位測定器
761、762、763が感光体66上の各1ドットラ
イン画像パターンA1、A2・・・、Anbの静電潜像
の境界部の電位、例えばこれらの境界部の各平均電位V
1、V2、V3をそれぞれ検出する。
【0133】遅延時間算出回路752は、表面電位測定
器761、762、763の測定電位V1、V2、V3
が入力され、これらの測定電位V1、V2、V3の平均
値/V(=(V1+V2+V3)/3)と各電位V1、
V2との差に基づいて遅延時間指令信号m1、m2を出
力する。ここに、m1∝V1−/V、m2∝V2−/V
である。
【0134】遅延制御回路751は、図37に示すよう
なメモリ77及び加算回路78からなるメモリ部751
aを内蔵し、遅延時間算出回路752からの遅延時間指
令信号m1、m2を加算回路78を介してメモリ77に
格納して保持する。遅延制御回路751は、次の通常の
画像出力時には、位相同期信号発生手段70からの位相
同期信号s1、s2、s3をそれぞれ独立にメモリ77
からの遅延時間指令信号m1、m2に基づく所定の時間
t0、t0+Δt1、t0+Δt1+Δt2だけ遅延さ
せた信号s1’、s2’、s3’に変換してビデオ制御
部71へ出力する。
【0135】また、次に、操作パネル74から位相同期
補正指令信号が指令され、遅延時間算出回路752にて
遅延時間指令信号m1’、m2’が出力された時には、
遅延時間算出回路752からの遅延時間指令信号m
1’、m2’は、加算回路78でメモリ部751aに記
憶されている遅延時間指令信号m1、m2と加算され、
その結果m1+m1’、m2+m2’がメモリ77に新
たに格納されて保持される。遅延制御回路751は、次
の通常の画像出力時には、メモリ77からその新たな遅
延時間指令信号m1+m1’、m2+m2’を遅延制御
回路751へ出力する。
【0136】請求項13に係る発明の他の実施形態で
は、上記請求項13に係る発明の一実施形態において、
光源部61として図35(b)に示すように複数の半導
体レーザ11、12を有する光源部が用いられる。この
光源部61は上述した請求項4〜6に係る発明の一実施
形態における光源部1と同様に構成される。
【0137】このように、請求項13に係る発明の実施
形態は、請求項12記載の画像記録装置において、前記
画像評価パターン出力時の前記複数のビームに対応する
前記複数個の1ドットライン画像パターンA1、A2・
・・、Anbの各境界部に対する前記感光体66の表面
電位を検出する電位検出手段としての表面電位測定器7
61、762、763を具備し、この電位検出手段76
1、762、763の検出値に基づいて前記位相同期制
御手段75にて前記複数のビームの各書き出しタイミン
グをそれぞれ独立に補正するので、画像形成領域でのビ
ーム間の位相ずれを高感度で簡易に検出することができ
ると共に、ビーム間の位相ずれを自動的に補正すること
ができる。
【0138】また、上記請求項13に係る発明の実施形
態は、請求項17に係る発明の実施形態でもあって、請
求項13記載の画像記録装置において、操作部としての
操作パネル74からの指示信号により前記複数のビーム
の各書き出しタイミングを自動的に補正する手段として
の電位検出手段761、762、763及び位相同期制
御手段75を備えたので、画像形成領域でのビーム間の
位相ずれを高感度で簡易に検出することができると共
に、ビーム間の位相ずれを自動的に補正することがで
き、オペレータ(サービスマン、ユーザ等)の対応が容
易になり、装置を移動させることなしにユーザ先での対
応が容易になる。
【0139】請求項14に係る発明の各実施形態は、上
記請求項13に係る発明の各実施形態において、それぞ
れ作像手段により出力される画像評価チャートを所定の
出力過程で検出する検出手段として表面電位測定器76
1、762、763の代りに、画像評価チャートの顕像
化されたトナー像(感光体66上のトナー像又は記録紙
上のトナー像)の濃度を検出する濃度計を設けたもので
あり、基本的に上記請求項13に係る発明の各実施形態
と同様である。濃度計の検出値は遅延時間算出回路75
2に入力される。
【0140】このように、請求項14に係る発明の実施
形態は、請求項12記載の画像記録装置において、ビデ
オ制御部71及び作像手段による画像評価パターン出力
機能にて出力される画像評価パターンにおける前記複数
のビームに対応する前記複数個の1ドットライン画像パ
ターンA1、A2・・・、Anbの各境界部の濃度を検
出する濃度検出手段としての濃度計を具備し、この濃度
検出手段の検出値に基づいて前記位相同期制御手段75
にて前記複数のビームの各書き出しタイミングをそれぞ
れ独立に補正するので、画像形成領域でのビーム間の位
相ずれを高感度で簡易に検出することができると共に、
ビーム間の位相ずれを補正することができる。
【0141】また、上記請求項14に係る発明の実施形
態は、請求項17に係る発明の実施形態でもあって、請
求項14記載の画像記録装置において、操作部としての
操作パネル74からの指示信号により前記複数のビーム
の各書き出しタイミングを自動的に補正する手段として
の濃度計及び位相同期制御手段75を備えたので、画像
形成領域でのビーム間の位相ずれを高感度で簡易に検出
することができると共に、ビーム間の位相ずれを自動的
に補正することができ、オペレータ(サービスマン、ユ
ーザ等)の対応が容易になり、装置を移動させることな
しにユーザ先での対応が容易になる。
【0142】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、光源部から射出された複数のビームを偏向手段によ
り偏向して感光体上に同時に走査させて画像記録を行う
画像記録装置の評価チャートであって、主走査方向に形
成されるnドットライン(n≧2)が前記ビームの数の
整数倍の周期で副走査方向に繰り返す画像パターンから
なる、複数の異なるビームの組み合わせで形成される画
像パターンを、主走査方向に複数個並設して構成された
画像評価パターンを含むので、実際の画像記録が行われ
る領域での副走査方向のビームピッチの変位を比較的高
精度で簡易に検知できる。また、評価チャートの限度見
本を作成してこれを実際に画像記録装置にて出力された
評価チャートと比較することにより簡易にビームピッチ
の検査の合否の判断を行うことが可能となり、さらに、
ビームピッチの変位量を振った時の評価チャートのサン
プルと実際に画像記録装置にて出力された評価チャート
とを比較することにより、ビームピッチの変位量を定量
的に検出することも可能となる。
【0143】請求項2に係る発明によれば、請求項1記
載の評価チャートにおいて、前記nドットラインが2つ
の異なるビームの組み合わせで形成される2ドットライ
ンであるので、僅かなビームピッチのずれでも目視にて
検出することができ、実際の画像記録が行われる領域で
の副走査方向のビームピッチの変位を高精度で簡易に検
知できる。また、評価チャートの限度見本を作成してこ
れを実際に画像記録装置にて出力された評価チャートと
比較することにより簡易にビームピッチの検査の合否の
判断を行うことが可能となり、さらに、ビームピッチの
変位量を振った時の評価チャートのサンプルと実際に画
像記録装置にて出力された評価チャートとを比較するこ
とにより、ビームピッチの変位量を定量的に検出するこ
とも可能となる。
【0144】請求項3に係る発明によれば、光源部から
射出された複数のビームを偏向手段により偏向して感光
体上に同時に走査させて画像記録を行う画像記録装置に
おいて、主走査方向に形成されるnドットライン(n≧
2)が前記ビームの数の整数倍の周期で副走査方向に繰
り返す画像パターンからなる、複数の異なるビームの組
み合わせで形成される画像パターンを、主走査方向に複
数個並設して構成された画像評価パターンを出力する画
像評価パターン出力機能を備えたので、実際の画像記録
が行われる領域での副走査方向のビームピッチの変位を
比較的高精度で簡易に検知することが可能となると共に
副走査方向のビームピッチの調整が可能となる。また、
評価チャートの限度見本を作成してこれを実際に本画像
記録装置にて出力された評価チャートと比較することに
より簡易にビームピッチの検査の合否の判断を行うこと
が可能となり、ビームピッチの変位量を振った時の評価
チャートのサンプルと実際に本画像記録装置にて出力さ
れた評価チャートとを比較することにより、ビームピッ
チの変位量を定量的に検出することも可能となる。さら
に、特別の測定評価装置を用いることなしに、場所や時
間によらずに必要に応じてビームピッチの変位を検査す
ることができる。
【0145】請求項4に係る発明によれば、請求項3記
載の画像記録装置において、前記nドットラインが2つ
の異なるビームの組み合わせで形成される2ドットライ
ンであるので、実際の画像記録が行われる領域での副走
査方向のビームピッチの変位を高精度で簡易に検知でき
ると共に副走査方向のビームピッチの調整が可能とな
る。また、評価チャートの限度見本を作成してこれを実
際に本画像記録装置にて出力された評価チャートと比較
することにより簡易にビームピッチの検査の合否の判断
を行うことが可能となり、ビームピッチの変位量を振っ
た時の評価チャートのサンプルと実際に本画像記録装置
にて出力された評価チャートとを比較することにより、
ビームピッチの変位量を定量的に検出することも可能と
なる。さらに、特別の測定評価装置を用いることなし
に、場所や時間によらずに必要に応じてビームピッチの
変位を検査することができる。
【0146】請求項5に係る発明によれば、請求項3ま
たは4記載の画像記録装置において、前記ビームの副走
査方向のピッチを調整するピッチ調整手段を具備したの
で、請求項4に係る発明と同様な効果が得られる上に、
ビームピッチの変位を検出した時に即座にビームピッチ
の調整を行うことが可能となる。この時、評価チャート
の出力画像の濃淡によりビームピッチの変位の方向も知
ることができ、また、ビームピッチの変位量を振った時
の評価チャートのサンプルを予め用意しておけばそのサ
ンプルと実際に本画像記録装置にて出力された評価チャ
ートとを比較することにより、ビームピッチの必要な調
整量が定量的に分かるので、効率的なビームピッチ調整
が可能となる。また、光源の劣化・破損による光源部の
交換がユーザ先にて対応可能となり、ビームピッチの経
時変動が生じた際の対応も可能となる。
【0147】請求項6に係る発明によれば、請求項5記
載の画像記録装置において、前記光源部から射出される
ビームは主走査方向に所定のビーム間角度が設定され、
前記光源部を光軸回りに回動することにより前記ビーム
の副走査方向のピッチを調整するピッチ調整手段を具備
したので、請求項5に係る発明と同様な効果が得られる
上に、副走査方向のビーム間の角度を直接制御する場合
に比べて極めて高精度にビームピッチを調整でき、より
高精度なビームピッチの調整が可能となる。
【0148】請求項7に係る発明によれば、請求項5ま
たは6記載の画像記録装置において、前記画像評価パタ
ーン出力機能により出力される画像評価パターンを所定
の出力過程で検出する検出手段を具備し、この検出手段
の検出値と予め設定された基準値との偏差が所定範囲内
に収まるように前記ピッチ調整手段にて前記ビームの副
走査方向のピッチを調整するので、請求項5または6に
係る発明と同様な効果が得られる上に、実際の画像記録
が行われる領域での副走査方向のビームピッチの変位を
自動的に補正することができる。
【0149】請求項8に係る発明によれば、請求項5ま
たは6記載の画像記録装置において、主走査方向に並設
され前記画像評価パターン出力機能により出力される画
像評価パターンを所定の出力過程で検出する2つの検出
手段を具備し、この2つの検出手段の検出値の差分が所
定範囲内に収まるように前記ピッチ調整手段にて前記ビ
ームの副走査方向のピッチを調整するので、請求項5ま
たは6に係る発明と同様な効果が得られる上に、実際の
画像記録が行われる領域での副走査方向のビームピッチ
の変位を自動的に補正することができ、ビームピッチの
基準値との差分からビームピッチの変位を検出する場合
に比べて検出精度が向上してより高精度な自動ビームピ
ッチ補正ができる。
【0150】請求項9に係る発明によれば、請求項7ま
たは8記載の画像記録装置において、前記検出手段は前
記画像評価パターンの潜像電位を検出するので、実際の
画像記録が行われる領域での副走査方向のビームピッチ
の変位を自動的に補正することができる。
【0151】請求項10に係る発明によれば、光源部か
ら射出された複数のビームを偏向手段により偏向して感
光体上に同時に走査させて画像記録を行う画像記録装置
の評価チャートであって、主走査方向に形成される1ド
ットラインが前記ビームの数の整数倍の周期で副走査方
向に繰り返し、前記複数のビームの各々により形成され
る複数個の1ドットライン画像パターンを、主走査方向
に隣接するように複数個並設して構成された画像評価パ
ターンを含むので、1ドットライン画像パターンを各ビ
ームで主走査方向に形成することにより、各1ドットラ
イン画像パターンは各ビームの光量やスポット径の大小
に応じた線幅となり、この1ドットライン画像パターン
を副走査方向へ繰り返し形成することで、1ドットライ
ン画像パターンの線幅の大小が画像濃度の濃淡として知
覚されるようになる。従って、各ビームにより形成され
る1ドットライン画像パターンの線幅のバラツキを高精
度で検出することができる。また、各ビームにより形成
される1ドットライン画像パターンを主走査方向に隣接
させて並設したことにより、各ビーム間の位相同期ずれ
があると、各1ドットライン画像パターンの境界部にお
いて黒筋又は白筋として画像が現われることにより、各
ビーム間の位相同期ずれを簡易かつ高精度に検出するこ
とができる。また、評価チャートの限度見本を作成して
これと実際に出力した評価チャートとを比較することに
より、ビーム間の特性バラツキ及びビーム間の位相同期
ずれの検査を簡易に行うことが可能となる。さらに、各
ビーム間の位相同期ずれ量を振った時の評価チャートの
サンプルと実際に出力した評価チャートとを比較するこ
とにより、各ビーム間の位相同期ずれを定量的に検知す
ることも可能となる。
【0152】請求項11に係る発明によれば、光源部か
ら射出された複数のビームを偏向手段により偏向して感
光体上に同時に走査させて画像記録を行う画像記録装置
において、主走査方向に形成される1ドットラインが前
記ビームの数の整数倍の周期で副走査方向に繰り返し、
前記複数のビームの各々により形成される複数個の1ド
ットライン画像パターンを、主走査方向に隣接するよう
に複数個並設して構成された画像評価パターンを出力す
る画像評価パターン出力機能を備えたので、各ビーム間
の位相ずれ及び各ビーム間の線幅のバラツキを目視にて
高精度に検出可能な評価パターンをテストチャートとし
て出力することが可能になり、上記請求項10に係る発
明と同様な効果が得られる上に、特別な測定評価装置を
用いることなしに、場所や時間によらず必要に応じて画
像形成領域でのビーム間の位相ずれや各ビーム間の光量
やビーム径等の特性バラツキを簡易に検出することが可
能となる。特に、画像形成領域外で発生している水平位
相ずれでなく、画像形成領域において実際に画像上で発
生している水平位相ずれを簡易に検知することができ
る。
【0153】請求項12に係る発明によれば、請求項1
1記載の画像記録装置において、前記複数のビームの各
書き出しタイミングをそれぞれ独立に制御する位相同期
制御手段を備えたので、請求項11記載の画像記録装置
と同様な効果が得られる上に、各ビームの各書き出しタ
イミングをそれぞれ独立に調整して各ビーム間の位相ず
れを調整することができる。この時、出力画像の1ドッ
トライン画像パターンの境界部が黒筋となるか白筋とな
るるかによって位相同期ずれの方向も知ることができ、
また、各ビーム間の位相同期ずれ量を振った時の評価チ
ャートのサンプルを予め用意しておけば、これらのサン
プルと出力画像とを比較することにより必要な調整量が
定量的に分かるので、効率的な調整が可能となる。ま
た、光源部の交換を行う際に生ずる位相同期ずれの検査
や調整もでき、ユーザ先にて対応可能となる。また、経
時的に発生した各ビーム間の位相同期ずれに対しても対
処可能となる。
【0154】請求項13に係る発明によれば、請求項1
2記載の画像記録装置において、前記画像評価パターン
出力時の前記複数のビームに対応する前記複数個の1ド
ットライン画像パターンの各境界部に対する前記感光体
の表面電位を検出する電位検出手段を具備し、この電位
検出手段の検出値に基づいて前記位相同期制御手段にて
前記複数のビームの各書き出しタイミングをそれぞれ独
立に補正するので、画像形成領域でのビーム間の位相ず
れを高感度で簡易に検出することができると共に、ビー
ム間の位相ずれを自動的に補正することができる。
【0155】請求項14に係る発明によれば、請求項1
2記載の画像記録装置において、前記画像評価パターン
出力機能により出力される画像評価パターンにおける前
記複数のビームに対応する前記複数個の1ドットライン
画像パターンの各境界部の濃度を検出する濃度検出手段
を具備し、この濃度検出手段の検出値に基づいて前記位
相同期制御手段にて前記複数のビームの各書き出しタイ
ミングをそれぞれ独立に補正するので、画像形成領域で
のビーム間の位相ずれを高感度で簡易に検出することが
できると共に、ビーム間の位相ずれを補正することがで
きる。
【0156】請求項15に係る発明によれば、請求項1
2記載の画像記録装置において、前記画像評価パターン
出力機能が操作部からの指示信号により画像評価パター
ンを出力するので、画像形成領域でのビーム間の位相ず
れを高感度で簡易に検出することができると共に、ビー
ム間の位相ずれを補正することができ、オペレータ(サ
ービスマン、ユーザ等)の対応が容易になり、装置を移
動させることなしにユーザ先での対応が容易になる。
【0157】請求項16に係る発明によれば、請求項1
2記載の画像記録装置において、前記画像評価パターン
出力機能は操作部からの指示信号により画像評価パター
ンを出力すると共に、操作部からの指示信号により前記
複数のビームの各書き出しタイミングを補正するので、
画像形成領域でのビーム間の位相ずれを高感度で簡易に
検出することができると共に、ビーム間の位相ずれを補
正することができ、オペレータ(サービスマン、ユーザ
等)の対応が容易になり、装置を移動させることなしに
ユーザ先での対応が容易になる。
【0158】請求項17に係る発明によれば、請求項1
3または14記載の画像記録装置において、操作部から
の指示信号により前記複数のビームの各書き出しタイミ
ングを自動的に補正する手段を備えたので、画像形成領
域でのビーム間の位相ずれを高感度で簡易に検出するこ
とができると共に、ビーム間の位相ずれを自動的に補正
することができ、オペレータ(サービスマン、ユーザ
等)の対応が容易になり、装置を移動させることなしに
ユーザ先での対応が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2に係る発明の一実施形態の評価チャー
トを説明するための図である。
【図2】同評価チャートにおいてビーム数を2とした場
合を示す図である。
【図3】ビームの副走査方向のピッチずれの例を模式的
に示す図である。
【図4】上記評価チャートの出力例を説明するための図
である。
【図5】図1に示す評価チャートの出力例を示す図であ
る。
【図6】図2に示す評価チャートの出力例を示す図であ
る。
【図7】上記評価チャートの出力画像濃度の測定結果を
400dpi時について示す特性図である。
【図8】上記評価チャートの出力画像濃度の測定結果を
600dpi時について示す特性図である。
【図9】請求項4〜6に係る発明の一実施形態を示す概
略図である。
【図10】同実施形態の一部を示す斜視図である。
【図11】同実施形態のビームピッチ調整機構を含む光
源部を示す分解斜視図である。
【図12】請求項4〜6に係る発明の他の実施形態の一
部を示す斜視図である。
【図13】請求項7、9に係る発明の一実施形態を示す
概略図である。
【図14】請求項8、9に係る発明の一実施形態を示す
概略図である。
【図15】画像記録装置において光検出器を被走査面上
に配置した場合を説明するための図である。
【図16】画像記録装置において光検出器を被走査面よ
りずれた位置に配置した場合を説明するための図であ
る。
【図17】同画像記録装置の動作タイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【図18】同画像記録装置における光検出器の被走査面
からのずれとビーム間主走査方向ずれとの関係を示す特
性図である。
【図19】各ビームの間に波長差がある画像記録装置の
一部を示す概略図である。
【図20】請求項10に係る発明の一実施形態を説明す
るための図である。
【図21】同実施形態においてビーム数を2とした場合
を説明するための図である。
【図22】同実施形態を用いた画像記録装置で各ビーム
の位相同期ずれが生じた場合を説明するため図である。
【図23】同実施形態を用いた画像記録装置で後続のビ
ームの変調信号が早まった場合に出力された画像評価チ
ャートを示す図である。
【図24】同実施形態を用いた画像記録装置でビームの
数が2の場合についてビーム間に位相ずれが生じた時に
おける各ビームの変調信号を示すタイミングチャートで
ある。
【図25】同実施形態を用いた画像記録装置でビームの
数が2の場合についてビーム間に位相ずれが生じた時に
出力された画像評価チャートを示す図である。
【図26】同実施形態を用いた画像記録装置で出力され
る画像評価チャートの1ドットライン画像パターンを示
す図である。
【図27】請求項10に係る発明の実施形態としての中
間的な濃度の1ドットラインで構成された画像評価チャ
ートの実施形態を示す図である。
【図28】請求項10に係る発明の実施形態としての不
連続な1ドットラインで構成された画像評価チャートの
実施形態を示す図である。
【図29】請求項11に係る発明の一実施形態と他の実
施形態の一部を示す概略図である。
【図30】請求項11に係る発明の一実施形態を説明す
るための図である。
【図31】請求項11に係る発明の他の実施形態を説明
するための図である。
【図32】請求項11に係る発明の他の実施形態を説明
するための図である。
【図33】請求項12に係る発明の一実施形態と他の実
施形態の一部を示す概略図である。
【図34】同実施形態の一部を示すブロック図及び同実
施形態を説明するためのタイミングチャートである。
【図35】請求項13に係る発明の一実施形態と他の実
施形態の一部を示す概略図である。
【図36】同実施形態の一部を示す概略図である。
【図37】同実施形態の一部を示すブロック図である。
【図38】請求項11に係る発明の一実施形態において
ビーム間に位相ずれが生じた場合に出力された画像評価
チャートを示す図である。
【図39】同実施形態において後続のビームの書き出し
タイミングが早い時及び遅い時に出力された画像評価チ
ャートを示す図である。
【符号の説明】
A1〜Anb 画像パターン 1 光源部 3 回転多面鏡 7 感光体 8 ビデオ制御部 9 モータ制御部 10 操作パネル 30 ステッピングモータ 33 半導体レーザアレイ 36、39 ピッチ制御回路 37、40、41 表面電位測定器 38、42 演算回路 61 電源部 63 回転多面鏡 66 感光体 69 光検出器 70 位相同期信号発生手段 71 ビデオ制御部 72 LD駆動回路 74 操作パネル 75 位相同期制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/10 B41J 2/44 G01M 11/00

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源部から射出された複数の光ビームを偏
    向手段により偏向して感光体上に同時に走査させて画像
    記録を行う画像記録装置の評価チャートであって、主走
    査方向に形成されるnドットライン(n≧2)が前記光
    ビームの数の整数倍の周期で副走査方向に繰り返す画像
    パターンからなる、複数の異なる光ビームの組み合わせ
    で形成される画像パターンを、主走査方向に複数個隣接
    して並設して構成された画像評価パターンを含むことを
    特徴とする評価チャート。
  2. 【請求項2】請求項1記載の評価チャートにおいて、前
    記nドットラインが2つの異なる光ビームの組み合わせ
    で形成される2ドットラインであることを特徴とする評
    価チャート。
  3. 【請求項3】光源部から射出された複数の光ビームを偏
    向手段により偏向して感光体上に同時に走査させて画像
    記録を行う画像記録装置において、主走査方向に形成さ
    れるnドットライン(n≧2)が前記光ビームの数の整
    数倍の周期で副走査方向に繰り返す画像パターンからな
    る、複数の異なる光ビームの組み合わせで形成される画
    像パターンを、主走査方向に複数個隣接して並設して構
    成された画像評価パターンを格納したメモリを有し、こ
    のメモリから前記画像評価パターンを読み出して出力す
    る画像評価パターン出力機能を備えたことを特徴とする
    画像記録装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の画像記録装置において、前
    記nドットラインが2つの異なる光ビームの組み合わせ
    で形成される2ドットラインであることを特徴とする画
    像記録装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の画像記録装置にお
    いて、前記光ビームの副走査方向のピッチを調整するピ
    ッチ調整手段を具備したことを特徴とする画像記録装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像記録装置において、前
    記光源部から射出される光ビームは主走査方向に所定の
    ビーム間角度が設定され、前記光源部を光軸回りに回動
    することにより前記光ビームの副走査方向のピッチを調
    整するピッチ調整手段を具備したことを特徴とする画像
    記録装置。
  7. 【請求項7】請求項5または6記載の画像記録装置にお
    いて、前記画像評価パターン出力機能により出力される
    画像評価パターンを所定の出力過程で検出する検出手段
    を具備し、この検出手段の検出値と予め設定された基準
    値との偏差が所定範囲内に収まるように前記ピッチ調整
    手段にて前記光ビームの副走査方向のピッチを調整する
    ことを特徴とする画像記録装置。
  8. 【請求項8】請求項5または6記載の画像記録装置にお
    いて、主走査方向に並設され前記画像評価パターン出力
    機能により出力される画像評価パターンを所定の出力過
    程で検出する2つの検出手段を具備し、この2つの検出
    手段の検出値の差分が所定範囲内に収まるように前記ピ
    ッチ調整手段にて前記光ビームの副走査方向のピッチを
    調整することを特徴とする画像記録装置。
  9. 【請求項9】請求項7または8記載の画像記録装置にお
    いて、前記検出手段は前記画像評価パターンの潜像電位
    を検出することを特徴とする画像記録装置。
  10. 【請求項10】光源部から射出された複数の光ビームを
    偏向手段により偏向して感光体上に同時に走査させて画
    像記録を行う画像記録装置の評価チャートであって、主
    走査方向に形成される1ドットラインが前記光ビームの
    数の整数倍の周期で副走査方向に繰り返し、前記複数の
    光ビームの各々により形成される複数個の1ドットライ
    ン画像パターンを、主走査方向に隣接するように複数個
    並設して構成された画像評価パターンを含むことを特徴
    とする評価チャート。
  11. 【請求項11】光源部から射出された複数の光ビームを
    偏向手段により偏向して感光体上に同時に走査させて画
    像記録を行う画像記録装置において、主走査方向に形成
    される1ドットラインが前記光ビームの数の整数倍の周
    期で副走査方向に繰り返し、前記複数の光ビームの各々
    により形成される複数個の1ドットライン画像パターン
    を、主走査方向に隣接するように複数個並設して構成さ
    れた画像評価パターンを格納したメモリを有し、このメ
    モリから前記画像評価パターンを読み出して出力する画
    像評価パターン出力機能を備えたことを特徴とする画像
    記録装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の画像記録装置におい
    て、前記複数の光ビームの各書き出しタイミングをそれ
    ぞれ独立に制御する位相同期制御手段を備えたことを特
    徴とする画像記録装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の画像記録装置におい
    て、前記画像評価パターン出力時の前記複数の光ビーム
    に対応する前記複数個の1ドットライン画像パターンの
    各境界部に対する前記感光体の表面電位を検出する電位
    検出手段を具備し、この電位検出手段の検出値に基づい
    て前記位相同期制御手段にて前記複数の光ビームの各書
    き出しタイミングをそれぞれ独立に補正することを特徴
    とする画像記録装置。
  14. 【請求項14】請求項12記載の画像記録装置におい
    て、前記画像評価パターン出力機能により出力される画
    像評価パターンにおける前記複数の光ビームに対応する
    前記複数個の1ドットライン画像パターンの各境界部の
    濃度を検出する濃度検出手段を具備し、この濃度検出手
    段の検出値に基づいて前記位相同期制御手段にて前記複
    数の光ビームの各書き出しタイミングをそれぞれ独立に
    補正することを特徴とする画像記録装置。
  15. 【請求項15】請求項12記載の画像記録装置におい
    て、前記画像評価パターン出力機能が操作部からの指示
    信号により画像評価パターンを出力することを特徴とす
    る画像記録装置。
  16. 【請求項16】請求項12記載の画像記録装置におい
    て、前記画像評価パターン出力機能は操作部からの指示
    信号により画像評価パターンを出力すると共に、操作部
    からの指示信号により前記複数の光ビームの各書き出し
    タイミングを補正することを特徴とする画像記録装置。
  17. 【請求項17】請求項13または14記載の画像記録装
    置において、操作部からの指示信号により前記複数の光
    ビームの各書き出しタイミングを自動的に補正する手段
    を備えたことを特徴とする画像記録装置。
JP30014896A 1996-06-12 1996-11-12 評価チャート及び画像記録装置 Expired - Lifetime JP3254392B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30014896A JP3254392B2 (ja) 1996-06-12 1996-11-12 評価チャート及び画像記録装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15069096 1996-06-12
JP8-150690 1996-06-12
JP30014896A JP3254392B2 (ja) 1996-06-12 1996-11-12 評価チャート及び画像記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1062705A JPH1062705A (ja) 1998-03-06
JP3254392B2 true JP3254392B2 (ja) 2002-02-04

Family

ID=26480205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30014896A Expired - Lifetime JP3254392B2 (ja) 1996-06-12 1996-11-12 評価チャート及び画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3254392B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007334269A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010197072A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置の評価チャート、画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム
US10391589B2 (en) 2015-03-30 2019-08-27 Senju Metal Industry Co., Ltd. Flux applying device

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4080686B2 (ja) * 2000-11-06 2008-04-23 株式会社リコー 画像形成装置
JP4585135B2 (ja) * 2001-03-28 2010-11-24 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよび記録媒体
JP2003015067A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US7333254B2 (en) 2002-03-15 2008-02-19 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning apparatus, illuminant apparatus and image forming apparatus
US7045773B2 (en) 2003-07-18 2006-05-16 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning apparatus for accurately detecting and correcting position of optical beam in subscanning direction, and the method
JP2007078905A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4480662B2 (ja) * 2005-11-09 2010-06-16 京セラミタ株式会社 評価用画像パターンの作成方法および評価チャート
JP5241572B2 (ja) * 2009-03-05 2013-07-17 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP5393636B2 (ja) * 2010-03-12 2014-01-22 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置および速度制御方法
JP5799789B2 (ja) * 2011-12-12 2015-10-28 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体
JP6056802B2 (ja) 2014-03-31 2017-01-11 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び露光位置調整方法
JP6123736B2 (ja) 2014-05-30 2017-05-10 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び露光位置調整方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007334269A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010197072A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置の評価チャート、画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム
US10391589B2 (en) 2015-03-30 2019-08-27 Senju Metal Industry Co., Ltd. Flux applying device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1062705A (ja) 1998-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3254392B2 (ja) 評価チャート及び画像記録装置
US4279472A (en) Laser scanning apparatus with beam position correction
US20010035999A1 (en) Optical scanning apparatus
JPH0876039A (ja) マルチビームレーザ記録装置
US6839074B2 (en) Image forming apparatus with photoconductive body, and computer-readable storage medium
CN104246621B (zh) 图像形成装置
US6239828B1 (en) Image formation device for forming a color image composed of plural colors
CN104252114A (zh) 图像形成设备
JP3229001B2 (ja) 走査光学装置
JP4370110B2 (ja) 画像形成装置
JP2012230180A (ja) 光学装置および光学装置の制御方法
JP2011008238A (ja) 画像形成装置
JP3705633B2 (ja) ラスタ出力スキャナにおける画素位置調節装置及び方法
JP2003039724A (ja) 光量制御方法
JP2977034B2 (ja) 光走査ユニットモジュール
JPS6115119A (ja) レ−ザプリンタ
JP4643159B2 (ja) 光路調整方法
JP4083935B2 (ja) 画像形成装置
JP2005053000A (ja) 画像形成装置
JPH09325288A (ja) マルチビ−ム走査装置
JP2002287055A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JPS61212818A (ja) 画像情報記録方法
JP4585135B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよび記録媒体
JPH1134388A (ja) 画像形成装置
JP3493451B2 (ja) レーザビーム走査装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term