JP6056802B2 - 画像形成装置及び露光位置調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチビーム方式の画像形成装置及び露光位置調整方法に関し、特に複数の光ビームの主走査方向のビームピッチを調整する技術に関する。
従来、画像出力の高速化の要求に対して、感光体に複数の光ビームを一斉に走査させるマルチビーム露光部を備えた画像形成装置がある。このような画像形成装置で高画質を得るためには、感光体に走査される複数の光ビームの主走査方向及び副走査方向のビームピッチ(間隔)を適切に調整することが重要である。
一般に画像形成装置は、マルチビーム露光部単体で粗調整(評価用パターン画像の出力なし)が行われる。その後、マルチビーム露光部を実機に取り付け、各光源の露光開始タイミングを変えながら評価用パターン画像の出力を行い、その評価用パターン画像を調整員が目視で評価することで微調整(感光体等、他ユニットの影響を含めた調整)が行われる。
例えば、副走査方向のビームピッチの調整に関して、複数の光ビームの副走査方向における微小なビームピッチの変化を検知するための評価用画像パターンを出力する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、複数の光ビームの副走査方向における照射位置ズレの確認を容易に行うことができる評価チャートが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、副走査方向の光ビームピッチの変位を高精度で検知できる評価チャートが開示されている(例えば、特許文献3参照)。この評価チャートは、主走査方向に形成されるnドットライン(n≧2)が光ビームの数の整数倍の周期で副走査方向に繰り返す画像パターンからなり、複数の異なる光ビームの組み合わせで形成される画像パターンを、主走査方向に複数個並設して構成された画像評価パターンを含むものである。
特開2007−133056号公報 特開2010−197072号公報 特開平10−62705号公報
従来の画像出力による調整は、主走査方向におけるピッチズレが視認できる評価用画像パターンのズレ量を調整員が目視により確認し、その後、ズレ量に基づいて調整値を画像形成装置に入力することにより対応していた。そのため、調整員による技量差(例えばイエローは他色より視認性が悪く、評価用画像パターンにブルーライトを当てて観察している)による影響が大きく、調整ばらつきによる不良画像が形成されることがあった。
また、評価用画像パターンを出力後に調整及び確認を行う工程をピッチズレがなくなるまで繰り返すため、複数回の調整作業が行われる。そのため、調整時間が長くなり、かつ評価用画像パターンを出力する用紙が増え、コストの増加にも繋がっていた。仮に、画像形成装置を出荷後に、上記の調整及び確認の作業をサービスマンが行う場合には、サービスマンの作業に対する費用がかかる。
さらに、用紙に出力された評価用画像パターンの線幅(評価用画像パターンを構成する線像の重なり具合(黒線)又は離れ具合(白線))を目視により評価するため、画像スジ(黒スジ、白スジ)の影響で正確な作業が行えない。
図11は、複数の光源から射出された各々の光ビームを感光体に露光走査して得られる評価用画像パターンの一例を示す。評価用画像パターンは、例えば感光体の副走査方向に所定のピッチを有し、かつ、複数の光ビームの各々ごとに主走査方向へ周期的に配置された複数の線像を有する。図11の例は、8個の光源(「LD1」〜「LD8」と表記することがある)を有する露光部により、異なる3つの条件A〜Cで露光された評価用画像パターン301〜303を表している。ここでは、LD1による線像とLD8による線像に着目して説明する。
条件A〜CごとのLD1による線像とLD8による線像の間隔は下記である。
・条件Aでは、LD8による露光を行うタイミング(以下、「露光タイミング」と称する)がLD1に対して早いために、LD8の線像とその左側のLD1の線像との間に重なり部301Dが生じ、かつ、LD8の線像とその右側のLD1の線像との間に離間部301Aが生じている。
・条件Bでは、LD8の露光タイミングが適切であり、LD8の線像はその左右のLD1の線像との間に重なり及び離間がなく、LD1の線像と適切な間隔にある。
・条件Cでは、LD8の露光タイミングがLD1に対して遅いために、LD8の線像とその左側のLD1の線像との間に離間部303Aが生じ、かつ、LD8の線像とその右側のLD1の線像との間に重なり部303Dが生じている。
図11の例では条件Bが各光ビームの主走査方向のビームピッチが揃っている。このように、評価用画像パターンの線像の重なり具合又は離れ具合を見ることで、各光源の露光タイミングが適切かどうかを判定できる。
しかし、図12に示すように、矢印で示した判定したい箇所(線像の繰り返しの境界)に、黒スジ304Bのようなプロセスノイズがあると、正確な判定を行うことができない。
上述した特許文献1〜3に係るいずれの技術も、副走査方向のビームピッチの良否の判定を行うための評価用チャートの形成に関するものであって、ビームピッチの自動補正を行うものではない。また、その評価用チャートを用いても、露光後に発生するプロセスノイズ等の影響により、ビームピッチのずれを純粋に判別及び調整できない。そのため、評価用チャートに基づいてビームピッチを調整したとしても、その後のプロセス変動によって不良画像が発生する可能性があった。
上記の状況から、露光後のプロセスノイズ等の影響を受けることなく、複数の光ビームの主走査方向のビームピッチを適切に調整できる手法が望まれていた。
本発明の一態様では、露光部が複数の光ビームを走査することにより、感光体の副走査方向に所定のピッチを設けながら、感光体の主走査方向に沿って複数の静電潜像を周期的に形成する。次に、表面電位検出部により、感光体の表面に形成された複数の静電潜像の電位を主走査方向に沿って検出する。そして、制御部により、表面電位検出部による検出結果に基づいて、露光部における複数の光ビームによる露光のタイミングを算出する。
上記構成では、感光体の主走査方向に形成された複数の光ビームによる現像前の静電潜像の電位に基づいて、複数の光ビームによる露光のタイミングが調整される。
本発明によれば、露光後のプロセスノイズ等の影響を受けることなく、複数の光ビームによる主走査方向のビームピッチを適切に調整できる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す全体構成図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の各部のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るパッチパターン像の説明図である。 第1の実施の形態に係る静電潜像の位置及び静電潜像の電位の一例を示す説明図である。 第1の実施の形態に係る露光タイミングと静電潜像の電位との関係の一例を示すグラフである。 第1の実施の形態に係る露光位置調整処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る諧調パッチパターン像の説明図である。 第2の実施の形態に係る、任意の諧調における静電潜像の位置及び静電潜像の電位の一例を示す説明図である。 第2の実施の形態に係る諧調レベルと静電潜像の電位との関係(感光体静電特性)の一例を条件別に示したグラフである。 第2の実施の形態に係る露光位置調整処理を示すフローチャートである。 複数の光源から射出された複数の光ビームにより露光された複数の線像の一例を示した説明図である。 従来の露光位置調整方法の問題点を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明や各図において、同一要素または同一機能を有する要素には同一の符号を付して示し、重複する説明は省略する。
<1.第1の実施の形態>
[画像形成装置の構成例]
まず、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概要について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置を示す全体構成図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナーを重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。この画像形成装置1は、原稿搬送部10と、用紙収納部20と、画像読取部30と、画像形成部40と、中間転写ベルト50と、2次転写部70と、定着部80とを有する。
原稿搬送部10は、原稿Gがセットされる原稿給紙台11と、複数のローラ12と、搬送ドラム13と、搬送ガイド14と、原稿排出ローラ15と、原稿排出トレイ16とを有している。原稿給紙台11にセットされた原稿Gは、複数のローラ12及び搬送ドラム13によって、画像読取部30の読取位置に1枚ずつ搬送される。搬送ガイド14及び原稿排出ローラ15は、複数のローラ12及び搬送ドラム13により搬送された原稿Gを原稿排出トレイ16に排出する。
画像読取部30は、原稿搬送部10により搬送された原稿G又は原稿台31に載置された原稿の画像を読み取って、画像データを生成する。具体的には、原稿Gの画像がランプLによって照射される。原稿Gからの反射光は、第1ミラーユニット32、第2ミラーユニット33、レンズユニット34の順に導かれて、撮像素子35の受光面に結像する。撮像素子35は、入射した光を光電変換して所定の画像信号を出力する。出力された画像信号は、A/D変換されることにより画像データとして作成される。
また、画像読取部30は、画像読取制御部36を有している。画像読取制御部36は、A/D変換によって作成された画像データに、シェーディング補正やディザ処理、圧縮等の処理を施して、RAM103(図2参照)に格納する。なお、画像データは、画像読取部30から出力されるデータに限定されず、画像形成装置1に接続されたパーソナルコンピュータや他の画像形成装置などの外部装置から受信したものであってもよい。
用紙収納部20は、装置本体の下部に配置されており、用紙のサイズや種類に応じて複数設けられている。この用紙は、給紙部21により給紙されて搬送部23に送られ、搬送部23によって転写位置を有する2次転写部70に搬送される。つまり、搬送部23は、給紙部21から給紙された用紙を2次転写部70へ搬送する機能を果たし、用紙を搬送する搬送経路を形成している。また、用紙収納部20の近傍には、手差部22が設けられている。この手差部22からは、用紙収納部20に収納されていないサイズの用紙やタグを有するタグ紙、OHPシート等の特殊紙が転写位置へ送られる。図1においては、給紙部21により給紙される用紙にSの符号を付している。
画像読取部30と用紙収納部20との間には、画像形成部40と、中間転写ベルト50が配置されている。画像形成部40は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナー画像を形成するために、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kを有する。
第1の画像形成ユニット40Yは、イエローのトナー画像を形成し、第2の画像形成ユニット40Mは、マゼンタのトナー画像を形成する。また、第3の画像形成ユニット40Cは、シアンのトナー画像を形成し、第4の画像形成ユニット40Kは、ブラックのトナー画像を形成する。これら4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1の画像形成ユニット40Yについて説明する。
第1の画像形成ユニット40Yは、ドラム状の感光体41と、感光体41の周囲に配置された帯電部42と、露光部43と、現像部44と、クリーニング部45を有している。感光体41は、不図示の駆動モータによって回転する。帯電部42は、感光体41に電荷を与え感光体41の表面を一様に帯電する。露光部43は、画像読取部30により生成された画像データ又は外部装置から送信された画像データ等に基づいて、感光体41の表面に対して露光走査を行うことにより、感光体41上にスポット形状の静電潜像を形成する。
露光部43は、主走査方向及び副走査方向に一定の距離離間した不図示の複数の光源と、偏向光学系とを有する。各光源は、画像データに基づいてパルス発生部(不図示)から入力されたパルス電流に応じて、光ビームを射出する。複数の光源から射出された光ビームは不図示の偏向光学系により目的の方向へ一斉に偏向される。偏向光学系は、例えば、入射された光ビームを平行光に変換するコリメータレンズ、複数の光ビームを所定のビームピッチに変換するプリズム、入射した光ビームを集光するコリメータレンズ、該コリメータレンズから入射された光ビームを反射するポリゴンミラー、該ポリゴンミラーより入射された光ビームを感光体41の表面に入射する走査レンズ等を用いて構成される。露光部43は、後述するCPU101の指示に従って、主走査方向及び副走査方向に一定の距離離間した複数の光ビームを一斉に偏向して感光体41の表面を主走査方向へ周期的に走査する。
現像部44は、例えばトナーとキャリアからなる2成分現像剤を用いて、感光体41に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させる。これにより、感光体41の表面は、イエローのトナー画像が形成される。
感光体41の露光位置(書き込み位置)と現像部44との間には、感光体41表面の電位を検出する表面電位センサ46が配置されている。表面電位センサ46の検出結果と、後述するトナー付着量検出センサ60の検出結果に応じて、画像形成の各プロセスの制御条件を変更する、いわゆる画像安定化制御が適宜実施される。また、表面電位センサ46は、後述する露光部43の露光タイミングの調整に用いられる。
なお、第2の画像形成ユニット40Mの現像部44は、感光体41にマゼンタのトナーを付着させ、第3の画像形成ユニット40Cの現像部44は、感光体41にシアンのトナーを付着させる。そして、第4の画像形成ユニット40Kの現像部44は、感光体41にブラックのトナーを付着させる。
感光体41上に形成されたトナー画像は、中間転写ベルト50に転写される。中間転写ベルト50は、無端状に形成されており、複数のローラに掛け渡されている。この中間転写ベルト50は、不図示の駆動モータで感光体41の回転(移動)方向とは逆方向に回転駆動する。
クリーニング部45は、トナー画像が中間転写ベルト50に転写された後に、感光体41の表面に残留しているトナーを除去する。
中間転写ベルト50における各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kの感光体41と対向する位置には、1次転写部51が設けられている。この1次転写部51は、中間転写ベルト50にトナーと反対の極性の電圧を印加することで、感光体41上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト50に1次転写する。
そして、中間転写ベルト50が回転駆動することで、中間転写ベルト50の表面には、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kで形成されたトナー画像が順次転写される。これにより、中間転写ベルト50上には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー画像が重なり合いカラーのトナー画像が形成される。
中間転写ベルト50の近傍で、4つの感光体41の用紙搬送方向下流には、トナー付着量検出センサ60が設けられている。トナー付着量検出センサ60は、中間転写ベルト50に付着しているトナー量を検出する。
また、中間転写ベルト50には、ベルトクリーニング装置53が対向している。このベルトクリーニング装置53は、用紙へのトナー画像の転写を終えた中間転写ベルト50の表面を清掃する。
中間転写ベルト50の近傍で、かつ搬送部23の用紙搬送方向下流には、2次転写部70が配置されている。2次転写部70は、中間転写ベルト50の外周面上に形成されたトナー画像を用紙に2次転写する。
2次転写部70は、2次転写ローラ71を有している。2次転写ローラ71は、中間転写ベルト50を挟んで対向ローラ52に圧接されている。2次転写ローラ71と中間転写ベルト50が接触する部分は、2次転写ニップ部72となる。この2次転写ニップ部72が、中間転写ベルト50の外周面上に形成されたトナー画像を用紙Sに転写する転写位置である。
2次転写部70における用紙の排出側には、定着部80が設けられている。この定着部80は、用紙を加圧及び加熱して、転写されたトナー画像を用紙に定着させる。定着部80は、例えば、一対の定着部材である定着上ローラ81及び定着下ローラ82で構成されている。定着上ローラ81及び定着下ローラ82は、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラ81と定着下ローラ82とが接する位置には、圧接部として定着ニップ部が形成される。
定着上ローラ81の内部には、加熱部が設けられている。この加熱部からの輻射熱により定着上ローラ81の外周部が温められる。そして、定着上ローラ81の熱が用紙へ伝達されることにより、用紙上のトナー画像が熱定着される。
用紙は、2次転写部70によりトナー画像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラ81と向き合うように搬送され、定着ニップ部を通過する。したがって、定着ニップ部を通過する用紙には、定着上ローラ81と定着下ローラ82とによる加圧と、定着上ローラ81の熱による加熱が行われる。
定着部80の用紙搬送方向下流には、切換ゲート24が配置されている。切換ゲート24は、定着部80を通過した用紙の搬送路を切り換える。すなわち、切換ゲート24は、片面画像形成における画像形成面を上方に向けて排紙するフェースアップ排紙を行う場合に、用紙を直進させる。これにより、用紙は、一対の排紙ローラ25によって排紙される。また、切換ゲート24は、片面画像形成における画像形成面を下方に向けて排紙するフェースダウン排紙及び両面画像形成を行う場合に、用紙を下方に案内する。
フェースダウン排紙を行う場合は、切換ゲート24によって用紙を下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転して上方に搬送する。これにより、表裏が反転されて画像形成面が下方に向いた用紙は、一対の排紙ローラ25によって排紙される。
両面画像形成を行う場合は、切換ゲート24によって用紙を下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転し、再給紙路27により再び2次転写部70の転写位置へ送られる。
一対の排紙ローラ25の下流側に、用紙を折ったり、用紙に対してステープル処理等を行ったりする後処理装置を配置してもよい。
[画像形成装置の制御系の構成]
次に、画像形成装置1の制御系について、図2を参照して説明する。
図2は、画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。
画像形成装置1は、図2に示すように、例えばCPU(Central Processing Unit)101と、CPU101が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)102と、CPU101の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)103と、を有する。さらに、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)104と、操作表示部105を有する。なお、ROM102としては、例えば、電気的に消去可能なプログラマブルROMが用いられる。
CPU101は、制御部の一例であり、ROM102、RAM103、HDD104及び操作表示部105にそれぞれシステムバス107を介して接続され、装置全体を制御する。また、CPU101は、画像読取部30、画像処理部110、画像形成部40、給紙部21、搬送部23にシステムバス107を介して接続されている。
HDD104は、画像読取部30で読み取って得た原稿の画像の画像データを記憶したり、出力済みの画像データ等を記憶したりする。操作表示部105は、液晶表示装置(LCD)又は有機ELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレイからなるタッチパネルである。この操作表示部105は、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。さらに、操作表示部105は、複数のキーを備え、ユーザのキー操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付けて、入力信号をCPU101に出力する。
画像読取部30によって生成された画像データや、画像形成装置1に接続された外部装置の一例であるPC(パーソナルコンピュータ)120から送信される画像データは、画像処理部110に送られ、画像処理される。画像処理部110は、受信した画像データに対し、必要に応じて、シェーディング補正、画像濃度調整、画像圧縮等の画像処理を行う。
画像形成部40は、画像処理部110によって画像処理された画像データを受け取り、画像データに基づいて露光部43による感光体41への露光及び現像部44による現像等を行い、用紙S上に画像を形成する。
表面電位センサ46(表面電位検出部の一例)は、感光体41表面に形成された静電潜像の電位を主走査方向に検出し、検出結果をCPU101に出力する。表面電位センサ46は、主走査方向及び副走査方向の読み取り幅が数ミリメートル角の大きさであり、複数の静電潜像の各々の電位を面的に検出する。CPU101は、表面電位センサ46から出力される複数の静電潜像の電位の検出結果に基づいて、露光部43における複数の光ビームの露光タイミングを調整する。これにより、複数の光ビームの主走査方向の露光位置が調整され、その結果ビームピッチが調整される。露光タイミングは、例えば露光開始タイミングと露光時間により定義される。本例では、ビームピッチの調整時には、露光時間は一定とする。
通信部108は、例えば外部の情報処理装置であるPC120から送信されるジョブ情報を、通信回線を介して受け取る。そして、受け取ったジョブ情報を、システムバス107を介してCPU101に送る。
なお、本実施の形態では、外部装置としてパーソナルコンピュータを適用した例を説明したが、これに限定されるものではなく、外部装置としては、例えばファクシミリ装置等その他各種の装置を適用することができる。
[光ビームの露光タイミングの調整について]
上述した画像形成装置1では、複数の光ビームの主走査方向の露光タイミングを調整する処理を行う。この露光タイミングを調整する処理は、感光体41に露光位置調整用パターン像を形成し、この露光位置調整用パターン像を構成する静電潜像の電位を表面電位センサ46で検出し、その検出結果を露光タイミング(露光開始タイミング)に反映させることによって行われる。
図3は、第1の実施の形態に係るパッチパターン像を示す。
露光位置調整用パターン像は、図3の左図のように、パッチ状のパターン像(以下、「パッチパターン像」と記述する)PPとして感光体41の表面に形成される。この例では、5個のパッチ61〜65が主走査方向と直交する副走査方向に配置されている。パッチパターン像PPは、トナー像の色に対応した第1〜第4の画像形成ユニット40Y、40M、40C、40Kごとに形成される。
図3の右図は、パッチパターン像PPの一部を拡大した図である。ここでは、説明を簡略化するため、露光部43が主走査方向及び副走査方向に一定の距離離間した2つの光源を有するものとする。2つの光源のうち第1の光源をLD1、第2の光源をLD2と表記する。パッチ61〜65内の斜線部は露光が行われる画素、白地の部分は露光が行われない画素である。画像データ上は、パッチ61〜65内のパターンはすべて同一である。パッチパターン像PPのような露光位置調整用パターンに基づいて、感光体41の副走査方向に所定のピッチを有し、かつ、複数の光ビームの各々ごとに主走査方向へ複数の静電潜像が周期的に形成される。
図4は、第1の実施の形態に係る静電潜像の位置及び静電潜像の電位の一例を示す。
図4左の各図は、図3のパッチパターン像PPに基づいて、露光タイミングの条件を変えて感光体41を露光して形成された静電潜像の例(上面模式図)を示している。図中、矢印は第1条件から第5条件にかけてLD2による静電潜像の位置が変化する方向を表している。主走査方向は矢印の向きと反対の左から右へ向かう方向である。また、図4右の各図は、表面電位センサ46により検出される、主走査方向に並ぶLD2の2つの静電潜像211,212の電位の分布を示している。なお、電位Voは感光体41表面が露光されていない状態の電位、電位Vdは現像バイアス、電位Viは露光後電位である。ただし、静電潜像の電位はこの例に限られない。
図4の例では、パッチ61については、LD2の露光タイミングがLD1の場合よりも10ステップ遅い(第1条件)。1ステップは予め設定された所定距離であり、ステップ数は基準位置から露光開始位置までの距離(すなわち基準の露光タイミングからの遅れ時間又は進み時間)を表している。この第1条件では、図4の左図に示すように、LD1による1段目の静電潜像112と2段目の静電潜像122が、LD2による静電潜像211,212から等距離の位置に存在する。それにより、LD2による静電潜像211,212の電位は、LD1による静電潜像112,122の電位の干渉を強く受ける。このような電位の干渉が発生すると、静電潜像211と静電潜像212がくっついてしまい、現像時の電界が変わって画像品質が下がる。
また、パッチ62については、LD2の露光タイミングがLD1の場合よりも5ステップ遅い(第2条件)。この第2条件では、図4の左図に示すように、LD1による1段目の静電潜像112と2段目の静電潜像122が、LD2による静電潜像211,212から等距離の位置に近い位置ところに存在する。それにより、LD2による静電潜像211,212の電位は、弱いながらLD1による静電潜像112,122の電位の干渉を受けてしまう。
また、パッチ63ついては、LD2の露光タイミングがLD1に合わせて0ステップになっている(第3条件)。この第3条件では、LD1による1段目の静電潜像111,112及び2段目の静電潜像121,122と、LD2による静電潜像211,212のそれぞれの副走査方向の位置が一致する。このような状態の場合には、LD2による静電潜像211,212の電位は、LD1による静電潜像112,122(かつ静電潜像111,121)の干渉を受けない。
また、パッチ64については、LD2の露光タイミングがLD1の場合よりも5ステップ早い(第4条件)。この第4条件では、図4の左図に示すように、LD1による1段目の静電潜像111と2段目の静電潜像121が、LD2による静電潜像211,212から等距離の位置に近いところに存在する。それにより、LD2による静電潜像211,212の電位は、弱いながらLD1による静電潜像111,121の電位の干渉を受けてしまう。
そして、パッチ65については、LD2の露光タイミングがLD1の場合よりも10ステップ早い(第5条件)。この第5条件では、図4の左図に示すように、LD1による1段目の静電潜像111と2段目の静電潜像121が、LD2による静電潜像211,212から等距離の位置に存在する。それにより、LD2による静電潜像211,212の電位は、LD1による静電潜像111,121の電位の干渉を強く受ける。
図5は、第1の実施の形態に係る露光の露光タイミングと静電潜像の電位との関係の一例を示すグラフである。横軸はLD2の露光タイミング[step]、縦軸は静電潜像の電位[−V]を表す。この縦軸の静電潜像の電位は、複数の静電潜像の電位を主走査方向に積分した値を指す。測定点P1〜P5は、第1条件〜第5条件ごとのLD2による静電潜像の電位を表している。特性曲線66は、第1条件〜第5条件ごとに得られた測定点P1〜P5に基づいて算出される近似式に相当する。
近似式(特性曲線66)において静電潜像の電位の積分値の絶対値が最大となる条件のとき、その光源(図5ではLD2)の光ビームによる静電潜像の電位は他の静電潜像の電位からの干渉が最も少ない。そして、静電潜像間の干渉が最も少ないときは、測定対象(LD2)の光ビームによる複数の静電潜像と比較対象(LD1)の光ビームによる複数の静電潜像との主走査方向のビームピッチ(間隔)が揃う最適な露光タイミングである。このように、近似式(特性曲線66)における静電潜像の電位の積分値の絶対値が最大となる条件から、最適な露光タイミングを得ることができる。
なお、図5の例では、第3条件のときが最適な露光タイミングであるが、他の条件のときに最適な露光タイミングとなることもある。また、例えば異なる2つの露光タイミングの中間で静電潜像の電位の積分値の絶対値が最大となる場合が考えられる。この場合には、例えば積分値の絶対値の最大値に近い2つの露光タイミングにおける静電潜像の電位を用いて補間処理を行い、静電潜像の電位の積分値の絶対値が最大となる露光タイミングを算出する。
[画像形成装置の動作]
以下、画像形成装置1の動作を説明する。
図6は、画像形成装置1における露光位置調整処理を示すフローチャートである。CPU101は、ROM102に記録されたプログラムを実行することで、図6に示す処理を実現する。以下の処理は、例えば、画像形成装置の出荷前、又は客先に納入後の故障時等に行われる。
まず、画像形成装置1のCPU101は、操作表示部105から入力される操作信号又は通信部108を介してPC120から送信されるジョブ情報に基づき、露光位置調整に係るジョブ開始を検知する。CPU101は、露光位置調整に係るジョブ開始を検知すると、露光部43の各LDの露光タイミング(図中「発光タイミング」と表記している)の補正量をROM102から読み出してRAM103に設定する(ステップS1)。この補正量は、図4において説明した基準の露光タイミングからの遅れ時間又は進み時間(ステップ数)に相当する。CPU101は、一例としてLD2に第1条件〜第5条件の露光タイミング(図4右図参照)を設定する。
次に、CPU101は、パッチパターン像PP(図4参照)をROM102から読み出してRAM103に設定する(ステップS2)。
次に、CPU101は、パッチパターン像PPに基づいて画像形成部40の露光部43(例えばLD1及びLD2)を制御し、感光体41に第1条件〜第5条件でパッチパターン像PPのパッチ61〜65を形成する(ステップS3)。
次に、CPU101は、表面電位センサ46によりパッチパターン像PPの各パッチ61〜65内の静電潜像の電位を検出し、検出結果をRAM103に保存する(ステップS4)。
そして、CPU101は、全ての条件でパッチパターン像PPの各パッチ内の静電潜像の電位の検出処理が終了したか否かを判定する(ステップS5)。パッチパターン像PPの静電潜像の電位の検出処理が終了していない場合又は他の条件で静電潜像の電位の検出を行う場合(ステップS5のNO)には、ステップS1に戻る。そして、CPU101は、ステップS1〜S5の処理を繰り返す。一方、全ての条件でパッチパターン像PPの静電潜像の電位の検出処理が終了した場合(ステップS5のYES)には、ステップS6へ移行する。
ステップS5の判定処理が終了後、CPU101は、測定対象のLD(例えばLD2)の露光タイミングの補正量と静電潜像の電位の近似式(特性曲線66)(図5参照)を算出する(ステップS6)。
次に、CPU101は、この近似式(特性曲線66)から最適条件を選択する(ステップS7)。図5の例では、最適条件は測定点P3に対応する第3条件である。
そして、CPU101は、選択した最適条件に基づいてLD2の露光タイミングの補正量の最適値を算出する(ステップS8)。図5の例では、補正量の最適値は0ステップである。そして、CPU101は、以降のジョブで画像データに基づいて露光する際に、LD2の露光タイミングをLD1に対して0ステップに設定し、露光を行う。上述した一連の処理を、LD1とLD2(図3、図4参照)、LD1とLD8(図11参照)のように、光ビームが隣接する光源について実施するとよい。
上述した第1の実施の形態では、露光タイミングを変えながら感光体41に主走査方向に形成された複数の光ビームによる現像前の静電潜像の電位に基づいて、複数の光ビームの各々の主走査方向における露光タイミングを調整(補正)する。それゆえ、露光後のプロセスノイズ等の影響を受けることなく、複数の光ビームによる主走査方向のビームピッチを適切に調整できる。
なお、図6の例では、パッチパターン像PPのパッチ61〜65を形成した後にまとめて静電潜像の電位検出を実行したが、パッチ61〜65ごとにパッチ形成して静電潜像の電位検出を実行するようにしてもよい。
<2.第2の実施の形態>
第2の実施の形態は、感光体静電特性(PIDC:Photo- Induced Discharge Curve)を利用した露光位置調整方法に係り、異なる複数の露光タイミングで感光体41の表面に複数の静電潜像を形成する処理を、諧調レベルを変えて行う。
図7は、第2の実施の形態に係る諧調パッチパターン像の説明図である。
本実施の形態に係る露光位置調整用パターン像は、図7の左図に示すように、階調が異なる複数のパッチ状のパターン像(以下、「階調パッチパターン像」と記述する)として感光体41の表面に形成される。この例では、それぞれ階調の異なる個のパッチ61A〜65Aが主走査方向と直交する副走査方向に配置されている。階調パッチパターン像は、第1〜第4の画像形成ユニット40Y、40M、40C、40Kごとに形成される。図7の右図は、階調パッチパターン像の一部を拡大した図である。階調パッチパターン像は各パッチの階調が異なるが、各パッチのパターンそのものは同じである。
図8は、第2の実施の形態に係る、任意の諧調における静電潜像の位置及び静電潜像の電位の一例を示す。
本実施の形態では、異なる複数の階調(図7の階調パッチパターン像)で感光体41の表面に複数の静電潜像を形成する処理を、露光タイミング(図8A〜図8Cの第1条件〜第3条件)を変えて行う。各静電潜像内の四角形は、露光が行われる位置を表している。図8A〜図8Cの第1条件〜第3条件におけるLD1とLD2の露光タイミングは、図4に示した第1条件〜第3条件の場合と同じである。第1条件では主走査方向に隣接する静電潜像の距離が近いため電位が落ちやすく、第3条件では主走査方向に隣接する静電潜像の距離が遠いため電位が落ちにくい。そして、表面電位センサ46より階調及び露光タイミングごとの複数の静電潜像の電位を取得し、露光タイミングごとに階調レベルと複数の静電潜像の電位との関係を示す近似式(感光体静電特性)を算出する。
図9は、諧調レベルと静電潜像の電位との関係(感光体静電特性)の一例を条件別に示したグラフである。横軸は階調レベル、縦軸は静電潜像の電位を表す。
図9に示すように、露光タイミングの条件(第1条件から第3条件)ごとの感光体静電特性76〜78が得られる。感光体静電特性の感度が最も鈍い(曲線の接線の傾きの変化が最も小さい)ときの条件が、露光タイミングの最適条件となるため、CPU101は、この条件を満足する露光タイミングを決定する。図9の例では、第3条件(図8C参照)のときの感光体静電特性が最適条件である。
図10は、第2の実施の形態に係る露光位置調整処理を示すフローチャートである。CPU101は、ROM102に記録されたプログラムを実行することで、図10に示す処理を実現する。
まず、画像形成装置1のCPU101は、露光位置調整に係るジョブ開始を検知すると、露光部43の各LDの露光タイミング(図中「発光タイミング」と表記している)の補正量をROM102から読み出してRAM103に設定する(ステップS11)。CPU101は、LD2に対し第1条件の露光タイミング(図8A右図参照)を設定する。
次に、CPU101は、階調パッチパターン像(図7参照)をROM102から読み出してRAM103に設定する(ステップS12)。
次に、CPU101は、階調パッチパターン像に基づいて画像形成部40の露光部43(例えばLD1及びLD2)を制御し、感光体41に第1条件で階調パッチパターン像のパッチ61A〜65Aを形成する(ステップS13)。
次に、CPU101は、表面電位センサ46により階調パッチパターン像の各パッチ61A〜65A内の静電潜像の電位を検出し、検出結果をRAM103に保存する(ステップS14)。
次に、CPU101は、測定対象のLD(例えばLD2)の第1条件における、階調レベルと静電潜像の電位の近似式(感光体静電特性76)(図9参照)を算出する(ステップS15)。
次に、CPU101は、全ての条件で階調パッチパターン像の各パッチ内の静電潜像の電位の検出処理が終了したか否かを判定する(ステップS16)。全ての条件で階調パッチパターン像の各パッチ内の静電潜像の電位の検出処理が終了していない場合(ステップS16のNO)にはステップS11に戻る。この例では、第2条件及び第3条件での静電潜像の電位の検出処理が終了していないため、CPU101は、ステップS11〜S16の処理を繰り返す。一方、全ての条件で階調パッチパターン像の各パッチ内の静電潜像の電位の検出処理が終了した場合(ステップS16のYES)には、ステップS17へ移行する。
ステップS16の判定処理が終了後、CPU101は、測定対象のLD(例えばLD2)について各条件(第1条件〜第3条件)における階調レベルと静電潜像の電位の近似式(感光体静電特性76〜78)(図9参照)を取得する(ステップS17)。
次に、CPU101は、この近似式(感光体静電特性76〜78)から最適条件を満たす感光体静電特性を選択する(ステップS18)。図9の例では、最適条件は第3条件のときの感光体静電特性78である。
そして、CPU101は、選択した最適条件に基づいてLD2の露光タイミングの補正量の最適値を算出する(ステップS19)。図8,9の例では、補正量の最適値は0ステップである。そして、CPU101は、以降のジョブで画像データに基づいて露光する際に、LD2の露光タイミングをLD1に対して0ステップに設定し、露光を行う。上述した一連の処理を、LD1とLD2(図7、図8参照)、LD1とLD8(図11参照)のように、光ビームが隣接する光源について実施する。
上述した第2の実施の形態によれば、露光タイミングを変えながら感光体41に主走査方向に形成された複数の光ビームによる現像前の階調レベルごとの静電潜像の電位に基づいて、複数の光ビームの各々の主走査方向における露光タイミングを調整(補正)する。それゆえ、露光後のプロセスノイズ等の影響を受けることなく、感光体静電特性を利用して、複数の光ビームによる主走査方向のビームピッチを適切に調整できる。
なお、図9の例では、条件ごとに階調パッチパターン像のパッチ61A〜65Aの形成、静電潜像の電位検出及び感光体静電特性の算出を実行したが、全条件の静電潜像の電位検出が終了後にまとめて各条件について感光体静電特性を算出するようにしてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明した。しかしながら、上記実施の形態による発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した第1及び第2の実施の形態において、電子写真方式の画像形成装置について説明したが、電子写真方式以外にも適用可能である。例えば、本発明は、複数の光源から射出される複数の光ビームを感光体等の像担持体の主走査方向及び副走査方向へ走査する画像形成装置に適用可能である。
また、上述した第1及び第2の実施の形態では、例えば図4及び図8において主走査方向に並んで存在する2つの静電潜像の電位を検出する例を説明したが、3以上の静電潜像の電位を検出して露光タイミングを調整してもよいことは勿論である。
1…画像形成装置、 40…画像形成部、 41…感光体、 43…露光部、 46…表面電位センサ、 61〜65…パッチ、 66…特性曲線、 61A〜65A…パッチ、 76〜78…感光体静電特性、 101…CPU、 102…ROM、 103…RAM、 111,112,121,122,211,212…静電潜像、 PP…パッチパターン像

Claims (2)

  1. 感光体と、
    複数の光ビームを走査することにより、前記感光体の副走査方向に所定のピッチを設けながら、前記感光体の主走査方向に沿って複数の静電潜像を周期的に形成する露光部と、
    前記感光体の表面に形成された複数の静電潜像の電位を主走査方向に沿って検出する表面電位検出部と、
    前記表面電位検出部による検出結果に基づいて、前記露光部における前記複数の光ビームによる露光のタイミングを算出する制御部と、を備え
    前記露光部は、異なる階調のパッチを含むパッチパターン像に基づき複数の階調で前記感光体の表面に複数の静電潜像を形成する処理を、前記露光のタイミングを変えて行い、
    前記制御部は、前記表面電位検出部より前記階調及び前記露光のタイミングごとの前記複数の静電潜像の電位を取得し、前記露光のタイミングごとに前記階調と前記複数の静電潜像の電位の積分値との関係を示す近似式を算出し、各近似式が表す曲線のうちその接線の傾きの変化が最も小さい曲線に対応する露光のタイミングを、一の光ビームにより周期的に形成される前記複数の静電潜像と他の光ビームにより周期的に形成される前記複数の静電潜像との主走査方向の間隔が揃う最適な露光のタイミングとして算出する
    画像形成装置。
  2. 露光部が複数の光ビームを走査することにより、感光体の副走査方向に所定のピッチを設けながら、前記感光体の主走査方向に沿って複数の静電潜像を周期的に形成する処理と、
    表面電位検出部により、前記感光体の表面に形成された複数の静電潜像の電位を主走査方向に沿って検出する処理と、
    制御部により、前記表面電位検出部による検出結果に基づいて、前記露光部における複数の光ビームによる露光のタイミングを算出する処理と、を含み、
    前記露光部により、異なる階調のパッチを含むパッチパターン像に基づき複数の階調で前記感光体の表面に複数の静電潜像を形成する処理を、前記露光のタイミングを変えて行い、
    前記制御部により、前記表面電位検出部より前記階調及び前記露光のタイミングごとの前記複数の静電潜像の電位を取得し、前記露光のタイミングごとに前記階調と前記複数の静電潜像の電位の積分値との関係を示す近似式を算出し、各近似式が表す曲線のうちその接線の傾きの変化が最も小さい曲線に対応する露光のタイミングを、一の光ビームにより周期的に形成される前記複数の静電潜像と他の光ビームにより周期的に形成される前記複数の静電潜像との主走査方向の間隔が揃う最適な露光のタイミングとして算出する
    露光位置調整方法。
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