JP2003039724A - 光量制御方法 - Google Patents
光量制御方法Info
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Abstract
導体レーザの多ビーム化が図られ、複数のラインで走査
する方式が考えられているが、この場合、1走査ごとに
1個のレーザの光量を一定に制御すると、すべての半導
体レーザのビームの光量を一定に保持する制御に時間が
かかる問題があったり、ビームの検出精度が悪化する問
題があった。 【解決手段】 本発明は、1走査間に複数個の半導体レ
ーザの光量を時分割に一定の光量に制御すること、そし
て時分割に複数個の半導体レーザの光量を制御するため
に、ビーム検出器の信号にて動作するカウンタと、前期
カウンタの値から複数のレーザの一つを選択する選択回
路を有することによって解決できる。
Description
査光と電子写真プロセスにより印字するレーザビームプ
リンタ等の記録装置の半導体レーザ駆動方式に関するも
のである。
の露光をオンとオフの2値で行い感光ドラム上に画像を
静電潜像している。このとき、半導体レーザは温度によ
って駆動電流に対する光出力の特性が大きく変動し、温
度が高いほど同一の光出力を得るための駆動電流が大き
くなる。このレーサ゛の光出力が一定でないと、静電潜像後
の画質を一定に保つことが出来なくなったり、感光体上
の書き出し位置を決定するため、ビーム走査上で感光体
の走査線上以外の位置に設けられているビーム検出器の
光検出タイミングが変化し、書き出し位置が変化する不
具合が発生する。
導体レーザの光出力を一定に保つため、半導体レーザの
近傍に設けられたホトディテクタにてレーザの光出力を
検出してフィードバックを行なうAPC(Automatic Pow
er Control)動作が一般に行われている。このAPC動
作は、一般に印字区間外あるいはページ間の短い時間
(数μs〜数百μs)で行われるため、高速動作が要求さ
れる。したがって、レーサ゛の光出力を検出するホトディテ
クタも一般に面積を小さくして高速応答に対応してい
る。
ーザの多ビーム化が図られ、複数のラインを同時走査す
る方式がいろいろ考えられているが、その一つに半導体
レーザを複数用いる方式がある。例えば1列に4つの半
導体レーザが並んだ半導体レーザアレイの構成におい
て、レーザチップ近傍に設けたフォトディテクタにて、
1走査ごとに感光体上の印刷領域以外の領域でビームの
光出力を検出し、基準レベルと比較しレーザの光量を制
御するAPC回路が設けてある。ここで、4つの半導体
レーザのAPC動作は、1走査に1つの半導体レーザの
APC制御を行ない、4走査で半導体レーザアレイのす
べてのレーザの光量をAPC制御する。
においては、すべての半導体レーザのAPC動作が終了
するのに4走査分の時間を要し、印刷速度によっても変
化するが、4走査の時間は数百μsから数十ms程度で
ある。この程度の時間では、半導体レーザの温度変化も
少ないため、光量の変化も少ないので、十分半導体レー
ザの光量変化精度を数%以下に確保することができる。
しかし、更なる高速化、高精細化に伴なってビーム本数
が増え、10ビーム前後からそれ以上のビーム本数にな
り、例えば3×3の2次元で配列された半導体レーザの
場合など、ビーム本数が9本となり、すべてのビームの
APC動作を終了するまで9走査分の時間がかかるた
め、印字パターンによっては、半導体レーザアレイの温
度がその間に変化して、実際のレーザ光量が変化してし
まい、印刷に濃度むらが発生するという問題がある。ま
た特定のレーザのみ発光した場合など、そのレーザのみ
温度が上昇し、光量が他のレーザに対して低下するた
め、ビーム走査上で感光体の走査線上以外の位置に設け
られ、感光体上の書き出し位置を決定するビーム検出器
の光検出タイミングが変化し、書き出し位置が変化する
不具合が発生する。
め、本発明は、1走査間に複数個の半導体レーザの光量
を時分割に一定の光量に制御することによって、半導体
レーザの個数分走査する必要がなくなり、少なくとも半
分以下の時間ですべて半導体レーザの光量を制御するこ
とが可能となる。また、1走査間に光量を制御される複
数個の半導体レーザは、前記ビーム検出器のビーム受光
面内に同時に入射されるn個のビームを発生するn個の
半導体レーザとすることによって、常にビーム検出器に
入射される光量を一定にすることが可能となり、書き出
し位置の変動が少なくなる。
を参照して説明する。
れる例えばレーザビームプリンタの光学系を示すもので
ある。半導体レーザアレイ6は、一例として図7に示す
ようなレーザダイオードが3×3の2次元配列にて9個
で構成されている。半導体レーザアレイ6からは9本の
ビームが出射される。半導体レーザアレイ6より出射し
た9本のビームはコリメータレンズ11を通り、ポリゴ
ンミラー14に達する。ポリゴンミラー14は、駆動モ
ータ15によって、回転変動の少ない高速回転を行って
いる。ここで、ポリゴンミラー14と駆動モータ15で
構成されたスキャナモータ16は、半導体レーザアレイ
6からの9本のビームを偏向し走査する。この偏向走査
された9本のビームは、非球面レンズ13を介して感光
体12上に達し、主走査方向に走査する。この時9本の
ビームが感光体上に斜めに、ある特定のピッチ(600
dpiのときは約40μm)で配置するように半導体レ
ーザアレイ6が角度を持って固定されている。
ンオフ制御し、感光体12が副走査方向に回転すること
によって、図のように感光体上に静電潜像を形成する。
感光体上のビームを一定に絞るため用いられている。
に設けられたハーフミラー2は、半導体レーザアレイ6
の光出力の一部をフォトディテクタ7へ導くためのもの
であり数多くの種類があるが、透明なガラス板に金属を
蒸着させ、その膜厚で反射率と透過率を決めるのが一般
的である。ハーフミラー2とフォトディテクタ7の間に
レンズ3が設けられ、このレンズ3によって、半導体レ
ーザアレイ6より出射されたレーザビームすべての本数
を、ホトディテクタ7の受光面に導くような構成となっ
ている。これによって、半導体レーザアレイ6からの光
出力を各ビーム間のバラツキ無く正確に検出することが
可能となる。レンズ3は、本図では1個用いているが、
光学系の構成やハーフミラー2の位置によっては、複数
個用いても良い。
置を決定するため、ビーム走査上で感光体の走査幅以外
の位置に設けられている。
検出器1内に光を検出するディテクタ2が設けられ、こ
のディテクタ2は高速のPINホトダイオードからな
り、その前面にスリット3が設けられた構成となってお
り、このスリット部を介したディテクタ2の一部がビー
ムの受光面となる。
した例えば9本のレーザビームB1〜B9がθの角度で
走査してきた場合、レーザビームB1、B4、B7はス
リット内に同時に入射し、ディテクタから3ビーム分の
光強度(合成光量)を持った光信号を得て、電圧に変換
される。この電圧波形は非常に歪みの少ない信号を得る
ことが可能となる。この信号と1つの基準レヘ゛ルと比較し
書き出し位置のための制御信号を得る。
B8及びB3、B6、B9のビームの分離は、走査方向
のスリット幅S2が、(走査方向のビームピッチP1―ビ
ーム直径)より狭くすることで分離可能である。
と同じ形状であれば、スリット3を設ける必要はなく、
直接ディテクタ2で検出することが可能である。
ーム配置図の一例を示す。図のように、レーザ6−1か
ら6−9まで9本のレーザが均等に配列されている。こ
こで、図1に示すように、、各ビームの副走査方向間隔
が所定の間隔(600dpiの場合は約42μmとな
る)になるように傾きを持って走査する必要があるた
め、図7の半導体レーザアレイ6は傾きをもって光学系
に取り付けられている。
ムプリンタにおける本発明の制御方式の全体構成を示す
ものである。9は全体的な制御を司る主制御部としての
CPUであり、8は印字データ書込み制御回路であり、
この印字データ書込み制御回路8は、半導体レーザ選択
回路17を介して、イメージデータ書込み用の半導体レ
ーザアレイ6の光変調を行なうレーザ駆動回路5を駆動
制御して、ホストから転送してきたビデオイメージの印
字データを感光体12上の所定の位置に書き込むように
制御している。ビーム検出器1で得られた水平同期信号
は、印字データ書込み制御回路8に送出している。10
は、インターフェイス回路であり、ホストへのステータ
スデータの出力、ホストからのコマンドデータ及び印字
データの受け取り等の制御を行なう。半導体レーザアレ
イ6からの光出力の一部は、光量制御回路4内のフォト
ディテクタにて検出し、レーザの光出力を一定に保つよ
うレーザ駆動回路5を光量制御回路4にて制御する。
路17の一例を示す。半導体レーザ選択回路17は、ビ
ーム検出器1からの信号(ビーム検出信号)によりカウン
タが動作し、そのカウンタ値に応じて選択器により半導
体レーザアレイ6の中のAPC動作を行う複数のレーザ
を選択し、次のビーム検出信号の直前に、タイマにて時
分割にAPC動作を行う複数個のレーザの発光信号を出
すべくレーザ駆動回路へ送る。サンプリング信号はAP
C動作を行うための信号で、光量制御回路4へ送られ
る。このサンプリング信号は、発光信号に対して遅延回
路にて遅れて信号がだされる。
を示す。ビーム検出を行うために、ビーム検出区間の
間、半導体レーザアレイは全発光するように、レーザ変
調信号が出される。ビーム検出後、各ビームごとに書き
出し位置が決定されて、印字を行うべくレーザ変調信号
に印字データが送出される。この印字を行う印字区間後
とビーム検出区間の間にてAPC動作を行うための区間
が設けられている。APC動作を行なうレーザは、その
前のタイミングで得たビーム検出器信号にてカウンタが
動作し、カウンタ値で設定された選択回路で、この区間
に行なう複数個のレーザを決定している。
する。
例を図3に示す。光量検出用のホトディテクタ7からの
出力電流を電圧変換し増幅する増幅器AMP1、この増
幅器AMP1の出力信号とボリュームVRで得られたレ
ーザ光量制御基準電圧との比較し、増幅するための比較
器AMP2、半導体レーザアレイ6のレーザ6−1の光
量制御を行なうときにオンとなるアナログスイッチSW
1、レーザ6−2の光量制御を行なうときにオンとなる
アナログスイッチSW2、コンデンサC1、C2にチャ
ージされた電荷による電圧のインピーダンス変換用増幅
器AMP3、AMP5、ここまでがレーザ6−1、6−
2の光量制御回路4で構成されている。次に、前記レー
ザ6−1、6−2に流す電流を制御するバファアンプA
MP4、AMP6、前記レーザ6−1、6−2をオン、
オフさせるための高速トランジスタTR1、TR2に
て、レーザ6−1、6−2のレーザ駆動回路5が構成さ
れている。ここで、レーザ6−1、6−2の光量を決定
保持し光出力するためのアナログスイッチSW1、SW
2からバッファアンプAMP4、AMP6、レーザ6−
1、6−2までの回路LD1、LD2の回路構成は、レ
ーザ6−3〜6−9も同様の回路LD3からLD9とな
っている。
体的な動作について説明する。まず、図2でも説明した
ように、カウンタ値で設定された複数レーザ選択器によ
って発光するレーザ6−1、6−2、6−3が選択さ
れ、各レーザがタイマ回路によって発光する時間が設定
され、それぞれのレーザは図に示すように時分割に発光
する。まず、変調信号S1によってレーザ6−1の光出
力が可能になる(第1ビーム発光区間)、ここで、コンデ
ンサC1の電荷がチャージされている量だけレーザが光
る。その時、ホトディテクタ7に光が来るので増幅器A
MP1の出力は光量に比例した電圧となり、レーザ光量
制御基準電圧と比較されて比較器AMP2に出力され
る。この時、変調信号S1によってAMP2の比較出力
が安定するための時間(A−Bの区間)がかかるため、図
2に示した遅延回路によって、ある特定の時間(A−B
の区間)をおいて、サンプリング信号T1が供給される
(B−C区間)。アナログスイッチSW1が閉じ、比較器
AMP2からの電圧が出力されるので、抵抗R4を介し
てコンデンサC1にチャージされる。このコンデンサC
1のチャージにより増幅器AMP3の出力電圧が決定
し、バッファアンプAMP4の出力電流も決定し、レー
ザ6−1は目標の光量で発光する。その後、サンプリン
グ信号T1が供給されている間は、上記ホトディテクタ
7のモニタ電流に応じてレーザ6−1が一定の光量で発
光するように制御が行なわれる。
(C点)、その後変調信号S1が停止し(D点)、レーザ6
−1発光が停止する。この時コンデンサC1にはチャー
ジされた電圧が保持され、印刷時には印刷データにした
がって変調信号S1にオンオフ信号を供給することでレ
ーザ6−1の光をオンオフすることが可能となる。
が供給停止した状態にて、複数レーザ選択器によって選
択されたレーザ6−2によって変調信号S2の供給が開
始され、レーザ6−2の光出力が可能になる(第2ビー
ム発光区間)、ここで、コンデンサC2の電荷がチャー
ジされている量だけレーザが光る。この時、フォトディ
テクタ7に光が来るので増幅器AMP1の出力は光量に
比例した電圧となり、レーザ光量制御基準電圧と比較さ
れて比較器AMP2に出力される。この時、変調信号S
2によってAMP2の比較出力が安定するための時間
(D−Eの区間)がかかるため、遅延回路にてある特定の
時間(D−Eの区間)をおいて、サンプリング信号T2が
供給される(E−F区間)。アナログスイッチSW2が閉
じ、比較器AMP2からの電圧が出力されるので、抵抗
R6を介してコンデンサC2にチャージされる。このコ
ンデンサC2のチャージにより増幅器AMP5の出力電
圧が決定し、バッファアンプAMP6の出力電流も決定
し、レーザ6−2は目標の光量で発光する。その後、サ
ンプリング信号T2が供給されている間は、上記ホトデ
ィテクタ7のモニタ電流に応じてレーザ6−2が一定の
光量で発光するように制御が行なわれる。
(F点)、その後変調信号S1が停止し(G点)、レーザ6
−2発光が停止する。この時コンデンサC2にはチャー
ジされた電圧が保持され、印刷時には印刷データにした
がって変調信号S2にオンオフ信号を供給することでレ
ーザ6−2の光をオンオフすることが可能となる。
量が制御され一定の光量を保つように制御される。その
後、ビーム検出のため、全ビームが発光する。
レーザ選択器にて選択したレーザ6−4、6−5、6−
6が上記と同様にAPC動作を時分割で動作する。その
後、次のビーム検出を行う前に、複数レーサ゛選択器にて選
択したレーザ6−7、6−8、6−9が上記と同様にA
PC動作を時分割で動作する。
3回の走査後にすべてのビームのAPC動作が行われる
ことになり、これを繰り返していく。
ーザのAPC動作を行うことについて説明したが、9個
のレーザすべてを1走査間で行ったり、2走査で9個の
レーザを行うために最初5個行い、次に4個行うなど組
み合わせは自由に行っても構わない。
1に入るビームは、B1、B4、B7がほぼ同時であ
り、次のビームB2、B5、B8そしてB3、B6、B
9も同様にほぼ同時に入射する。このため、ビーム検出
器1には、3つのビーム(例えばB1、B4、B7)の
合成光量が入射されるため、3つのビームの内1つでも
検出時に光量が変化してしまうと、合成光量値が変化し
てしまい、一定の基準レベルと比較したときに、合成光
量値が基準レベルを交差する時間がずれてしまう。つま
り、感光体上の書き出し位置がずれてしまい、書き出し
位置精度が悪化し、縦線などの揺れにつながって来る。
そのために、1走査でのAPC動作を行う半導体レーザ
を、ビームB1、B4、B7である6−1、6−4、6
−7とすることで、ビーム検出器1に入ってくる光量を
常に一定に保持することが可能となる。同様に、ビーム
B2、B5、B8(半導体レーザ6−2、6−5、6−
8)、そしてビームB3、B6、B9(半導体レーザ6
−3、6−6、6−9)の組み合わせにて、1走査ごと
にAPC動作を実施することで、精度の高いビーム検出
器の出力を得ることが可能となる。
てのビームを短期間にAPC動作を終了することが可能
となった。また、最適な組み合わせにて半導体レーザの
APC動作を行うことによって位置精度の高いビーム検
出信号を得ることができた。なお、 今回ビーム本数は
3×3の2次元ビームの構成で考えたが、複数のビーム
構成であれば自由である。
一例。
は光量制御回路、5はレーザ駆動回路、6は2次元半導
体レーザアレイ、7はフォトディテクタ、11はコリメ
ータレンズ、13は非球面レンズ、14はポリゴンミラ
ー、12は感光体、17は半導体レーザ選択回路であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】半導体レーザより出射されることにより走
査光を発生する光学系と、該光学系からの走査光により
感光体上に静電潜像を形成する現像系からなる記録装置
であって、半導体レーザビームの配列が一列またはn×
mの複数個で構成され、かつ感光体上に静電潜像するた
めに、ビームがある特定の角度で斜め走査した光走査光
学系で、複数のビームを発生する半導体レーザアレイの
光の一部をフォトディテクタに集光し、該フォトディテ
クタより得た光ビームの光量を電圧変換し、その結果と
比較する比較器と、該比較器の結果を時分割に決定保持
するための保持回路を有する半導体レーザの光量制御方
法において、1走査間に複数個の半導体レーザの光量を
時分割に一定の光量に制御することを特徴とした光量制
御方法。 - 【請求項2】請求項1記載の光量制御方法において、 前記光走査光学系は、時分割に複数個の半導体レーザの
光量を制御するために、ビーム検出器の信号にて動作す
るカウンタと、該カウンタの値から複数のレーザを選択
する選択回路により制御されることを特徴とした光量制
御方法。 - 【請求項3】請求項1または2記載の光量制御方法にお
いて、 前記光学系は前記半導体レーザのビームを感光体上の書
き出し位置を決定するために、半導体レーザの光を検出
するビーム検出器を設けており、1走査間に光量制御さ
れる複数個の半導体レーザは、前記ビーム検出器のビー
ム受光面内に同時に入射されるn個のビームを発生する
n個の半導体レーザであることを特徴とする光量制御方
法。
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