JP3493451B2 - レーザビーム走査装置 - Google Patents

レーザビーム走査装置

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JP3493451B2 JP30981596A JP30981596A JP3493451B2 JP 3493451 B2 JP3493451 B2 JP 3493451B2 JP 30981596 A JP30981596 A JP 30981596A JP 30981596 A JP30981596 A JP 30981596A JP 3493451 B2 JP3493451 B2 JP 3493451B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビーム走査
装置、特に、プリンターやデジタル複写機等に用いられ
るレーザビーム走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザビーム走査光学装置等
に用いられる複数の光源を有した半導体レーザビーム制
御装置の分野では、U.S.Patent.4,20
1,994に記載されているように、複数の走査ビーム
の各々のビーム毎に画像書き出し位置の検出を行なって
各ビーム間の相対位置精度を保つ技術が提案されてい
る。さらに、特開平5−183698号公報には、複数
の走査ビームのうち少なくとも1本のビームにて画像書
き出し位置の検出を行なう技術が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レーザビーム走査装置にあっては、複数の光源からそれ
ぞれ放射されるレーザビーム間で波長差があると、走査
レンズ群の色収差によって書き込み画像の倍率が光ビー
ム毎に異なり、各光ビーム間で主走査方向のビーム位置
誤差が発生し、画像が劣化するという問題があった。こ
の複数の光ビームの波長差による画像倍率差を補正する
ための対策として、各々の光ビーム毎に異なる画像クロ
ックにて描画する技術(特開平5−6078号公報参
照)もあるが、半導体レーザ素子は周囲温度や半導体レ
ーザ素子自身の温度で波長が変動し、かつ、その変動量
も個々の半導体レーザ素子毎に固有であるので、初期状
態では調整できても、使用環境が変わると前記問題が再
び生じ、画像が劣化する心配があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、複数の光源間の
波長差が抑止され、光ビーム間で書き込み画像の倍率差
が小さいレーザビーム走査装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係るレーザビーム走査装置は、
(a)複数のレーザ光源と、(b)前記レーザ光源から
放射された各レーザビームを被走査面上に走査させて画
像形成を行う走査手段と、(c)前記光源を駆動するた
めの駆動回路と、(d)画像形成領域外に配置され、前
記レーザ光源からそれぞれ放射されたレーザビームの少
なくとも一つを検知する単一の光検出素子と、(e)前
記光検出素子がレーザビームを検知してから所定時間後
に前記駆動回路に画像形成信号を送り、かつ、画像形成
信号を送り終えてから次に前記光検出素子がレーザビー
ムを検知するまでの間に一定時間だけ前記レーザ光源を
全て点灯させる制御信号を前記駆動回路に送る制御回路
と、を備えたことを特徴とする。
【0006】また、本発明に係るレーザビーム走査装置
は、前記単一の光検出素子が、前記複数のレーザ光源の
うちの一レーザ光源から放射されたレーザビームを検知
し、前記制御回路が前記光検出素子にて検知させるレー
ザビームのレーザ光源を残して他のレーザ光源を、次に
前記光検出素子がレーザビームを検知する前に点灯終了
させる制御信号を前記駆動回路に送ることを特徴とす
る。
【0007】以上の構成により、画像形成領域外におい
て、画像書き出し位置のタイミングを決めるためのレー
ザビーム点灯の他に、複数のレーザ光源間の温度差を減
少させるためのレーザビーム点灯が行われ、レーザ光源
間の温度差が小さくなる。従って、レーザ光源間の波長
差が抑止される。また、本発明に係るレーザビーム走査
装置は、画像形成領域外に配置された、前記各レーザ光
源間の波長差を検出するための光検出素子をさらに備
え、前記単一の光検出素子が、画像書き出し位置のタイ
ミングを決めるための光検出素子であり、前記制御回路
が、この波長差を検出するための光検出素子に前記レー
ザ光源からそれぞれ放射されたレーザビームを照射させ
ると共に、波長差を検出するための光検出素子からの信
号に基づいて、画像形成領域外で前記駆動回路に制御信
号を送ることを特徴とする。
【0008】また、本発明に係るレーザビーム走査装置
は、前記レーザ光源からそれぞれ放射されたレーザビー
ムを重ね合わせる重ね合わせ手段と、前記重ね合わせ手
段から出射した波長差測定用レーザビームを異なる波長
毎に分離する波長検出手段と、前記波長検出手段にて分
離された複数のレーザビームの角度差を検出する受光素
子とをさらに備え、前記制御回路が前記角度差を検出す
る受光素子からの信号に基づいて画像形成領域外で前記
駆動回路に制御信号を送ることを特徴とする。
【0009】以上の構成により、複数のレーザビームの
波長差が検知されるため、複数のレーザビームの波長差
が小さくなるように、画像形成領域外で個々のレーザ光
源の点灯時間、点灯デューティ又は点灯光量が制御さ
れ、書き込み画像の倍率差が更に確実に小さくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るレーザビーム
走査装置の実施形態について添付図面を参照して説明す
る。各実施形態において、同一部品及び同一部分には同
じ符号を付した。 [第1実施形態、図1〜図3]図1に示すように、レー
ザビーム走査光学装置は、半導体レーザ素子LD1,L
D2と、ハーフミラー4と、ポリゴンミラー5と、走査
レンズ群6と、平面ミラー7と、SOS用光センサ8と
で構成されている。半導体レーザ素子LD1,LD2
は、駆動回路に入力された印字データに基づいて変調
(オン,オフ)制御され、オン時にそれぞれレーザビー
ムを放射する。半導体レーザ素子LD1,LD2から放
射されたレーザビームL1,L2はハーフミラー4によ
り重ね合わされた後、ポリゴンミラー5の偏向面に導か
れる。ポリゴンミラー5の偏向面に導かれるレーザビー
ムL1,L2は、主走査方向については相互に平行であ
るが、副走査方向については僅かに相互にずらすように
設定されている。
【0011】ポリゴンミラー5は矢印a方向に一定速度
で回転駆動される。レーザビームL1,L2はポリゴン
ミラー5の回転に基づいて各偏向面で等角速度に偏向さ
れ、走査レンズ群6に入射する。走査レンズ群6を透過
したレーザビームL1,L2は平面ミラー7で反射され
た後、感光体ドラム10上に集光され、感光体ドラム1
0上を矢印b方向に同時走査する。走査レンズ群6は主
に前記ポリゴンミラー5で等角速度で偏向されたレーザ
ビームを被走査面上(感光体ドラム10)上での主走査
速度を等速に補正、即ち、歪曲収差を補正する機能を有
している。
【0012】感光体ドラム10は一定速度で回転駆動さ
れ、ポリゴンミラー5による矢印b方向への主走査とド
ラム10の回転方向への副走査によってドラム10上に
画像(静電潜像)が形成される。SOS用光センサ8
は、主走査方向上流側の画像形成領域外に配置されてい
る。図2に示すように、半導体レーザビーム制御装置
は、半導体レーザ素子LD1,LD2が、それぞれ駆動
回路11,12を介して画像制御回路16に接続されて
いる。画像制御回路16はCPU15と強制点灯回路1
3,14とで構成されている。画像書き出し位置のタイ
ミングを決めるため、CPU15から制御信号S5が強
制点灯回路13へ入力される。強制点灯回路13は、制
御信号S5に基づいて駆動回路11を介して半導体レー
ザ素子LD1を強制点灯させる。こうして、主走査方向
先端部のレーザビームL1は、SOS用光センサ8に入
射される。
【0013】SOS用光センサ8から出力されるビーム
検出信号はCPU15に入力され、1走査ライン毎に画
像書き出し位置のタイミングを決めるための垂直同期信
号を発生させる。この垂直同期信号に基づいて、図示し
ないビットマップメモリから画像データがCPU15を
介して画像形成信号S1,S2及び画像形成信号S3,
S4として強制点灯回路13,14へそれぞれ入力され
る。強制点灯回路13,14は画像形成信号S1,S2
及びS3,S4に基づいて駆動回路11,12を介して
半導体レーザ素子LD1,LD2をオン,オフ制御す
る。こうして、半導体レーザ素子LD1,LD2から放
射されたレーザビームL1,L2が感光体ドラム10上
に同時照射され、ドラム10上に一回の走査で同時に2
ラインの描画をすることができる。
【0014】ところで、半導体レーザ素子LD1は、画
像書き出しタイミング位置を検出するために画像形成領
域外で強制的に点灯されているので、半導体レーザ素子
LD1とLD2の間に点灯時間に差が生じ、半導体レー
ザ素子LD1自体の温度と半導体レーザ素子LD2自体
の温度で差が生じる。一般に、半導体レーザ素子から放
射されるレーザビームは温度が高くなると、長波長側に
ずれるという性質を有しており、半導体レーザ素子LD
1,LD2間に波長差が生じる。この波長差が大きくな
ると、走査レンズ群の色収差によって書き込み画像の倍
率が光ビーム毎に異なり、各光ビーム間で主走査方向の
ビーム位置誤差が発生し、画像が劣化するという問題が
発生する。
【0015】そこで、この問題を解決するために、第1
実施形態では、画像形成領域が終了してから、次にSO
S用光センサ8がレーザビームL1を検知するまでの間
に一定時間だけ、全ての半導体レーザ素子LD1,LD
2を強制点灯させた。図3に示すように、画像形成領域
が終了した後、所定の時期(A)にCPU15から制御
信号S5,S6がそれぞれ強制点灯回路13,14に入
力される。強制点灯回路13,14は制御信号S5,S
6に基づいて駆動回路11,12を介して半導体レーザ
素子LD1,LD2を強制点灯させる。そして、SOS
用光センサ8が次の半導体レーザ素子LD1から放射さ
れたレーザビームL1を検知する時期(C)までの間
で、かつ、予め設定された時期(B)に、CPU15か
らの制御信号S6によって強制点灯回路14及び駆動回
路12を介して半導体レーザ素子LD2の点灯を終了さ
せる。従って、時期(A)から時期(B)の期間T1は
全ての半導体レーザ素子LD1,LD2が点灯されるこ
とになる。一方、SOS用光センサ8が半導体レーザ素
子LD1から放射された次のレーザビームL1を検知す
る時期(C)に、CPU15からの制御信号S5によっ
て強制点灯回路13及び駆動回路11を介して半導体レ
ーザ素子LD1の点灯を終了させる。
【0016】従って、画像形成領域外で、画像書き出し
位置のタイミングを決めるためのレーザビーム点灯の他
に、半導体レーザ素子LD1,LD2間の温度差を減少
させるためのレーザビーム点灯も行うため、半導体レー
ザ素子LD1自体の温度と半導体レーザ素子LD2自体
の温度差が抑えられる。その結果、半導体レーザ素子L
D1,LD2間の波長差が小さくなり、書き込み画像の
倍率差が抑えられ、描画性能の優れたレーザビーム走査
装置が得られる。
【0017】[第2実施形態、図4及び図5]図4に示
すように、半導体レーザビーム制御装置は、半導体レー
ザ素子LD1,LD2と、駆動回路21,22と、画像
制御回路24と、SOS用光センサ8とで構成されてい
る。主走査方向先端部のレーザビームL1はSOS用光
センサ8に入射される。SOS用光センサ8から出力さ
れるビーム検出信号は画像制御回路24に入力され、画
像制御回路24で1走査ライン毎に画像書き出し位置の
タイミングを決めるための垂直同期信号を発生させる。
【0018】この垂直同期信号に基づいて、図示しない
ビットマップメモリから画像データが画像制御回路24
を介して画像形成信号S1,S2及び画像形成信号S
3,S4として駆動回路21,22にそれぞれ入力され
る。駆動回路21,22は画像形成信号S1,S2及び
S3,S4に基づいて半導体レーザ素子LD1,LD2
をオン,オフ制御する。こうして、半導体レーザ素子L
D1,LD2から放射されたレーザビームL1,L2が
感光体ドラム上に同時照射され、感光体ドラム上に一回
の走査で同時に2ラインの描画をすることができる。
【0019】さらに、このレーザビーム走査装置は、半
導体レーザ素子LD1が画像書き出しタイミング位置を
検出するために画像形成領域外で強制的に点灯されてい
るため、半導体レーザ素子LD1と半導体レーザ素子L
D2の間で温度差が生じるが、これを抑えるため、画像
形成領域が終了してから次のSOS用光センサ8がレー
ザビームL1を検知する前に、半導体レーザ素子LD2
を強制的に点灯させ、かつ終了させている。
【0020】すなわち、図5に示すように、画像形成領
域が終了した後、所定の時期(A)に画像制御回路24
から制御信号S5,S6がそれぞれ駆動回路21,22
に入力される。駆動回路21,22では制御信号S5,
S6に基づいて半導体レーザ素子LD1,LD2を強制
点灯させる。そして、SOS用光センサ8が次の半導体
レーザ素子LD1から放射されたレーザビームL1を検
知する時期(C)までの間で、かつ、SOS用光センサ
8が先の半導体レーザ素子LD1から放射されたレーザ
ビームL1を検知した時期(C)を基準にして予め設定
された期間T2後の時期(D)に、画像制御回路24か
らの制御信号S6によって駆動回路22を介して半導体
レーザ素子LD2の点灯を終了させる。従って、時期
(A)から時期(D)までの期間T3は全ての半導体レ
ーザ素子LD1,LD2が点灯されることになる。
【0021】一方、半導体レーザ素子LD1は、SOS
用光センサ8が次の半導体レーザ素子LD1から放射さ
れたレーザビームL1を検知する時期(C)に、画像制
御回路24からの制御信号S5によって駆動回路21を
介して点灯が終了させられる。従って、画像形成領域外
で、画像書き出し位置のタイミングを決めるためのレー
ザビーム点灯の他に、半導体レーザ素子LD1,LD2
間の温度差を減少させるためのレーザビーム点灯も行う
ため、半導体レーザ素子LD1自体の温度と半導体レー
ザ素子LD2自体の温度差が抑えられる。その結果、半
導体レーザ素子LD1,LD2間の波長差が小さくな
り、書き込み画像の倍率差が抑えられ、描画性能の優れ
たレーザビーム走査装置が得られる。
【0022】[第3実施形態、図6〜図8]第3実施形
態は、さらに、各半導体レーザ素子から放射されるレー
ザビームの波長差を直接検知して、より正確に波長差を
抑える場合について説明する。図6及び図7に示すよう
に、第3実施形態のレーザビーム走査装置は、波長差検
出用光センサ31を残して前記第1実施形態と同様のも
のである。波長差検出用光センサ31は、主走査方向下
流側の画像形成領域外に配置され、受光光量に比例した
電流を出力する。
【0023】二つの半導体レーザ素子LD1,LD2か
ら放射されたレーザビームL1,L2の波長差を検出す
るため、画像制御回路16のCPU15から制御信号S
5,S6が強制点灯回路13,14へ入力される。強制
点灯回路13,14は制御信号S5,S6に基づいて駆
動回路11,12を介して半導体レーザ素子LD1,L
D2を強制点灯させる。こうして、主走査方向後端部の
レーザビームL1,L2はそれぞれ波長差検出用光セン
サ31に入射される。波長差検出用光センサ31では、
入射光量に応じて出力電流を発生させ、この出力電流を
電圧に変換した出力波形信号をCPU15にフィードバ
ックする。CPU15では、この出力波形に基づいてレ
ーザビームL1とL2の間に波長差があるかどうかを検
知する。
【0024】すなわち、出力波形のピーク位置が一つで
ある場合(図8(A)参照)は波長差無し、出力波形の
ピーク位置が二つである場合(図8(B)参照)は波長
差有りと検知する。波長差有りの場合は、ピーク位置の
差Δの量によって波長差の量を検知することができる。
CPU15で波長差有りと検知された場合には、画像形
成領域外での半導体レーザ素子LD1,LD2の点灯時
間、点灯デューティ又は発光エネルギーを制御したり、
半導体レーザ素子LD1,LD2を個々にヒータ等にて
暖める等の温度制御をしたりして、より正確に半導体レ
ーザ素子LD1,LD2間の波長差を抑える。具体的に
は、例えば、CPU15において前記第1実施形態の時
期(B)をずらせて、全ての半導体レーザ素子LD1,
LD2が点灯している期間T1を可変させるように制御
信号S5,S6を強制点灯回路10,14に入力して、
より正確に制御する。
【0025】[第4実施形態、図9及び図10]第4実
施形態は、各半導体レーザ素子から放射されるレーザビ
ームの波長差を光源部分で直接検知する場合について説
明する。第4実施形態のレーザビーム走査光学装置は、
半導体レーザビーム制御装置を残して前記第2実施形態
と同様のものである。
【0026】図9に示すように、半導体レーザビーム制
御装置は、半導体レーザ素子LD1,LD2と、キュー
ブ型ビームスプリッタ41と、波長検出素子42と、波
長差検出用光センサ43と、集光レンズ44,45,4
6とを備えている。ビームスプリッタ41は、半導体レ
ーザ素子LD1,LD2から放射されたレーザビームL
1,L2を重ね合わせるものである。このビームスプリ
ッタ41は三角形のプリズムを2個組み合わせたもので
あり、その合わせ面41aは、半導体レーザ素子LD
1,LD2から放射されるレーザビームL1,L2の進
行方向に対して45度傾斜している。合わせ面41aに
はハーフミラーがコーティングされている。
【0027】波長検出素子42は、ビームスプリッタ4
1から出射した波長差測定用レーザビームを異なる波長
毎に分離するものである。第4実施形態では、波長検出
素子42として三角プリズムを用いたが、この他に、回
折格子等を用いてもよい。波長差検出用光センサ43
は、波長検出素子42によって波長毎に分離されたレー
ザビームの角度差を検出するものである。第4実施形態
では、波長差検出用光センサ43として位置センサを用
いたが、この他に分割センサ等を用いてもよい。集光レ
ンズ44,45は、半導体レーザ素子LD1,LD2か
ら放射された発散光をビームスプリッタ41の合わせ面
41aに集光させるためのものである。
【0028】以上の構成から半導体レーザビーム制御装
置において、半導体レーザ素子LD1,LD2から放射
されたレーザビームL1,L2は、ビームスプリッタ4
1によって重ね合わされた後、ビーム2本のマルチビー
ムとしてポリゴンミラー5に導かれる。ただし、レーザ
ビームL1,L2のそれぞれ一部はポリゴンミラー5に
は進行せず、ビームスプリッタ41及び集光レンズ46
を通った後、波長差測定用レーザビームとして、波長検
出素子42に入射する。波長検出素子42に斜入射した
波長差測定用レーザビームは、波長によって屈折角が異
なるため、波長が異なっていれば、波長毎に分離され、
異なる出射角で波長検出素子42から出射する。この分
離されたレーザビームは波長差検出用光センサ43に入
射し、波長差検出用光センサ43では、分離されたレー
ザビームのそれぞれの照射位置を出力波形信号として画
像制御回路24にフィードバックする(図10参照)。
画像制御回路24では、この出力波形信号に基づいてレ
ーザビームL1とL2の間に出射角度差、言い換えると
波長差があるかどうか検知する。
【0029】すなわち、出力波形のピーク位置が一つで
ある場合は波長差無し、出力波形のピーク位置が二つで
ある場合は波長差有りと検知する。そして、波長差有り
の場合は、ピーク間距離によって波長差の量を検知する
ことができる。画像制御回路24で波長差有りと検知さ
れた場合には、画像形成領域外での半導体レーザ素子L
D1,LD2の発光エネルギーを制御したり、半導体レ
ーザ素子LD1,LD2を個々にヒータ等にて暖める等
の温度制御をしたりして、より正確に半導体レーザ素子
LD1,LD2間の波長差を抑える。具体的には、例え
ば、画像制御回路24において、前記第2実施形態の時
期(D)をずらせて、半導体レーザ素子LD2が点灯し
ている期間T3を可変させるように制御信号S5,S6
を駆動回路21,22に入力して、より正確に制御す
る。あるいは、画像形成領域外での半導体レーザ素子L
D2(あるいはLD1)の駆動電流を増(減)してレー
ザビームL2(あるいはL1)の強度を強(弱)くさせ
るように制御信号S5,S6を駆動回路21,22に入
力して、より正確に制御する。
【0030】[他の実施形態]なお、本発明に係るレー
ザビーム走査装置は前記実施形態に限定するものではな
く、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
光源は1個のチップ内に光源を複数有した半導体レーザ
アレイ素子であってもよく、また、光源の数は3個以上
であってもよい。
【0031】また、図3において画像形成領域外での半
導体レーザ素子LD1,LD2の強制点灯開始時期
(A)を同時期に設定しているが、異なっていてもよい
ことは言うまでもない。例えば、図11に示すように、
半導体レーザ素子LD1の強制点灯開始時期を遅らせ
て、半導体レーザ素子LD1とLD2の強制点灯時間が
略等しくなるように設定してもよい。
【0032】さらに、図6において、SOS用光センサ
8と波長差検出用光センサ31はそれぞれ画像形成領域
外の上流側及び下流側に配置されているが、図12に示
すように、両者を画像形成領域外の上流側に配置しても
よいし、あるいは両者を画像形成領域外の下流側に配置
してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、画像形成信号を送り終えてから次に光検出素子
がレーザビームを検知するまでの間に一定時間だけレー
ザ光源を全て点灯させることにより、画像形成領域外
で、画像書き出し位置のタイミングを決めるためのレー
ザビーム点灯の他に、複数のレーザ光源間の温度差を減
少させるためのレーザビーム点灯を行なうので、レーザ
光源間の波長差が抑止され、書き込み画像の倍率差を小
さくすることができる。その結果、簡素な構成で、各光
ビーム間の主走査方向のビーム位置誤差が小さく、描画
性能の優れたレーザビーム走査装置が得られる。
【0034】さらに、画像形成領域外に各レーザ光源間
の波長差を検出するための光検出素子を設けたり、光源
部分に重ね合わせ手段と波長検出手段と受光素子とを設
けたりすることによって、複数のレーザビーム間の波長
差を直接検知することができ、この波長差を小さくする
ように画像形成領域外で個々のレーザ光源の点灯時間、
点灯デューティ又は点灯光量を制御することにより、書
き込み画像の倍率差をより確実に小さくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザビーム走査装置の第1実施
形態を示す概略構成図。
【図2】第1実施形態のレーザビーム走査装置の半導体
レーザビーム制御装置ブロック図。
【図3】第1実施形態のレーザビーム走査装置のタイミ
ングチャート。
【図4】本発明に係るレーザビーム走査装置の第2実施
形態を示すブロック図。
【図5】第2実施形態のレーザビーム走査装置のタイミ
ングチャート。
【図6】本発明に係るレーザビーム走査装置の第3実施
形態を示す概略構成図。
【図7】第3実施形態のレーザビーム走査装置の半導体
レーザビーム制御装置ブロック図。
【図8】(A)はレーザビームの波長差無しの場合の波
長差検出用光センサの出力波形を示すグラフ、(B)は
レーザビームの波長差有りの場合の波長差検出用光セン
サの出力波形を示すグラフ。
【図9】本発明に係るレーザビーム走査装置の第4実施
形態を示す概略構成図。
【図10】第4実施形態のレーザビーム走査装置の半導
体レーザビーム制御装置ブロック図。
【図11】他の実施形態を示すレーザビーム走査装置の
タイミングチャート。
【図12】別の他の実施形態を示す概略構成図。
【符号の説明】
8…SOS用光センサ 11,12…駆動回路 13,14…強制点灯回路 15…CPU 16…画像制御回路 21,22…駆動回路 24…画像制御回路 31…波長差検出用光センサ 41…ビームスプリッタ 42…波長検出素子 43…波長差検出用光センサ LD1,LD2…半導体レーザ素子 L1,L2…レーザビーム

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレーザ光源と、 前記レーザ光源から放射された各レーザビームを被走査
    面上に走査させて画像形成を行う走査手段と、 前記レーザ光源を駆動するための駆動回路と、 画像形成領域外に配置され、前記レーザ光源からそれぞ
    れ放射されたレーザビームの少なくとも一つを検知する
    単一の光検出素子と、 前記光検出素子がレーザビームを検知してから所定時間
    後に前記駆動回路に画像形成信号を送り、かつ、画像形
    成信号を送り終えてから次に前記光検出素子がレーザビ
    ームを検知するまでの間に一定時間だけ前記レーザ光源
    を全て点灯させる制御信号を前記駆動回路に送る制御回
    路と、 を備えたことを特徴とするレーザビーム走査装置。
  2. 【請求項2】 前記単一の光検出素子が、前記複数のレ
    ーザ光源のうちの一レーザ光源から放射されたレーザビ
    ームを検知し、前記制御回路が前記光検出素子にて検知
    させるレーザビームのレーザ光源を残して他のレーザ光
    源を、次に前記光検出素子がレーザビームを検知する前
    に点灯終了させる制御信号を前記駆動回路に送ることを
    特徴とする請求項1記載のレーザビーム走査装置。
  3. 【請求項3】 画像形成領域外に配置された、前記各光
    源間の波長差を検出するための光検出素子をさらに備
    え、前記単一の光検出素子が、画像書き出し位置のタイ
    ミングを決めるための光検出素子であり、前記制御回路
    が、この波長差を検出するための光検出素子に前記レー
    ザ光源からそれぞれ放射されたレーザビームを照射させ
    ると共に、波長差を検出するための光検出素子からの信
    号に基づいて、画像形成領域外で前記駆動回路に制御信
    号を送ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    レーザビーム走査装置。
  4. 【請求項4】 前記光源からそれぞれ放射されたレーザ
    ビームを重ね合わせる重ね合わせ手段と、前記重ね合わ
    せ手段から出射した波長差測定用レーザビームを異なる
    波長毎に分離する波長検出手段と、前記波長検出手段に
    て分離された複数のレーザビームの角度差を検出する受
    光素子とをさらに備え、前記制御回路が前記角度差を検
    出する受光素子からの信号に基づいて画像形成領域外で
    前記駆動回路に制御信号を送ることを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載のレーザビーム走査装置。
  5. 【請求項5】 複数のレーザ光源と、 前記レーザ光源から放射された各レーザビームを被走査
    面上に走査させて画像形成を行う走査手段と、 前記レーザ光源を駆動するための駆動回路と、 画像形成領域外に配置され、前記レーザ光源からそれぞ
    れ放射されたレーザビームの少なくとも一つを検知する
    単一の光検出素子と、 前記光検出素子がレーザビームを検知してから所定時間
    後に前記駆動回路に画像形成信号を送り、かつ、画像形
    成信号を送り終えてから次に前記光検出素子がレーザビ
    ームを検知するまでの間に前記レーザ光源を点灯させる
    制御信号を前記駆動回路に送る制御回路と、 を備えたことを特徴とするレーザビーム走査装置。
  6. 【請求項6】 複数のレーザ光源と、 前記レーザ光源から放射された各レーザビームを被走査
    面上に走査させて画像形成を行う走査手段と、 前記レーザ光源を駆動するための駆動回路と、 画像形成領域外に配置され、前記複数のレーザ光源のう
    ちの一つのレーザ光源から放射されたレーザビームを検
    知する単一の光検出素子と、 前記光検出素子から出力される検出信号に基づいて、前
    記複数のレーザ光源の画像書き出し位置のタイミングを
    決めるとともに、前記駆動回路に画像形成信号を送り終
    えてから次に前記光検出素子がレーザビームを検知する
    までの間に、前記一つのレーザ光源以外のレーザ光源を
    点灯させる制御信号を前記駆動回路に送る制御回路と、 を備えたことを特徴とするレーザビーム走査装置。
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