JPH11337851A - マルチビーム走査装置および2ビーム光源装置および同期検知装置 - Google Patents

マルチビーム走査装置および2ビーム光源装置および同期検知装置

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JPH11337851A
JPH11337851A JP13953898A JP13953898A JPH11337851A JP H11337851 A JPH11337851 A JP H11337851A JP 13953898 A JP13953898 A JP 13953898A JP 13953898 A JP13953898 A JP 13953898A JP H11337851 A JPH11337851 A JP H11337851A
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JP
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beams
scanning
source device
sub
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JP13953898A
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English (en)
Inventor
Migaku Amada
天田  琢
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被走査面上における光スポットの配列方向を実
質的に副走査方向にして、なおかつ同期検知用に各ビー
ムの個別的な検知を実現する。 【解決手段】2ビーム光源装置10から合成されて放射
される2ビームL1,L2を共通の光学系12,14,
16を介して被走査面18上に導き、被走査面上に、副
走査方向に所定の間隔を有して分離し、かつ実質的に副
走査対応方向に配列した2つの光スポットとして集光せ
しめ、2ラインを同時に光走査するマルチビーム走査装
置において、2ビーム光源装置は、半導体レーザ10
1,102と、カップリングレンズ103,104と、
ビーム合成プリズム105と、同期検知用の各戻りビー
ムL10,L20を検知するフォトデテクタ107,1
08と、光源駆動用回路と同期光検出用回路とを有し、
戻りビームL10,L20をビーム合成プリズム105
により互いに略直交する方向へ分離して、各戻りビーム
を対応するフォトデテクタ107,108に導くように
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マルチビーム走
査装置および2ビーム光源装置および同期検知装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】光走査装置は、光プリンタやデジタル複
写機、レーザファクシミリ等に関連した画像書込手段と
して広く知られている。また、光走査を利用する計測器
やディスプレイの分野への応用も考えられている。従
来、光走査装置は単一のビームを偏向させるシングルビ
ーム方式のものが一般であったが、近来、光走査による
画像書込みの高速化を意図して、複数ビームを同時に偏
向させ、複数ラインの光走査を同時に行う「マルチビー
ム走査装置」が種々提案され、中でも、2ビーム走査に
よるマルチビーム走査装置が実現されつつある。2ビー
ム走査方式の場合においては、被走査面上に副走査方向
に所定の間隔を有する2つの光スポットが形成され、こ
れら2つの光スポットが独立して2ラインを同時走査す
る。この場合、2つの光スポットのそれぞれについて、
光走査開始のための同期をとる必要がある。
【0003】2ビーム走査方式において、2つの光スポ
ットについて光走査開始のための同期をとる方法とし
て、被走査面上に形成される2つの光スポットが「副走
査方向には所定の間隔で分離し、主走査方向には実質的
に同じ位置にある」ように、換言すれば2つの光スポッ
トが実質的に副走査方向に配列するようにし、光走査領
域へ向かう2ビームを共通の光検出器により同時検出す
る方法が提案されている(特開平9−127444
号)。しかし、この方法では、2つの光スポットを正確
に副走査方向に並ばせる必要があるが、これは必ずしも
容易ではなく、2つの光スポットが主走査方向にわずか
にでもずれると、光走査開始に誤差を生じてしまう。別
の方法として、2つの光スポットを主走査方向へ十分離
し、各光スポットを別個に検出する方法が考えられる。
この場合、各光スポットに関して光走査開始の同期を正
確にとることが可能である。しかし、このようにする
と、光偏向器として回転多面鏡を用いる場合、2つの光
スポットに対応するビームは、同じ偏向反射面の異なる
位置で反射されるようになる。マルチビーム走査方式の
場合、光スポットが被走査面上で描く軌跡は、正確な直
線にはならず、僅かながら不可避的に湾曲してしまう。
2つの光スポットを主走査方向へずらして、個々のビー
ムを別個に検出するようにすると、各ビームの反射点が
同一の偏向反射面の異なる位置になるため、2ビームが
走査光学系の異なる位置を通過することになり、これが
ピッチ偏差等の原因になる恐れがある。
【0004】このような理由で、2ビームのマルチビー
ム走査方式においては、各ビームが、被走査面上で実質
的に副走査方向にへ配列するようにし、なおかつ、各ビ
ームを別個に検出できることが好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、被走査面
上における光スポットの配列方向を実質的に副走査方向
にして、なおかつ同期検知用に各ビームを個別的に検知
できる2ビーム光源装置の実現を課題とする。この発明
はまた、上記2ビーム光源装置を用いた同期検知装置の
実現を別の課題とする。
【0006】この発明はさらに、上記同期検知装置を用
いることにより、被走査面上における光スポットの配列
方向を実質的に副走査方向にして、なおかつ同期検知用
に各ビームを個別的に検知でき、光走査開始の同期を精
度良くとることにより、良好なマルチビーム走査を行い
うるマルチビーム走査装置の実現を他の課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の2ビーム光源
装置は「2ビーム光源装置から合成されて放射される2
ビームを共通の光学系を介して被走査面上に導き、該被
走査面上に、副走査方向に所定の間隔を有して分離し、
かつ実質的に副走査方向に配列した2つの光スポットと
して集光せしめ、2ラインを同時に光走査するマルチビ
ーム走査装置における2ビーム光源装置」であって、2
つの半導体レーザと、2つのカップリングレンズと、ビ
ーム合成プリズムと、2つのフォトデテクタと、光源駆
動用回路と、同期光検出用回路とを有する。「2つの半
導体レーザ」は、独立して駆動制御される。「2つのカ
ップリングレンズ」は、2つの半導体レーザからの各ビ
ームを以後の光学系にカップリングする。各カップリン
グレンズを透過したビームのビーム形態は、平行光束も
しくは弱い発散性の光束または弱い集束性の光束である
ことができる。「ビーム合成プリズム」は、カップリン
グされた2ビームを、各ビームの偏光方向の違いを利用
して合成するべく、偏光分離膜を有する。「2つのフォ
トデテクタ」は、同期検知用の各戻りビームを検知す
る。「光源駆動用回路」は、上記2つの半導体レーザを
独立して駆動制御する。「同期光検出用回路」は、上記
2つのフォトデテクタを制御する。即ち、2つのフォト
デテクタの個々により検出信号を発生させる。同期検知
用の2つの戻りビームは、ビーム合成プリズムにより互
いに略直交する方向へ分離され、各戻りビームが対応す
るフォトデテクタに導かれる。同期検知用の2つの戻り
ビームは、マルチビーム走査装置における光偏向器以後
の光路に位置する反射手段により反射されて光源側へ戻
るビームである。光偏向器の偏向反射面自体を上記「反
射手段」として利用できる。
【0008】上記請求項1記載の2ビーム光源装置にお
いて、2つの半導体レーザと、2つのカップリングレン
ズと、2つのフォトデテクタを「主走査対応方向に平行
な、実質的に同一面内」に配備することにより、副走査
対応方向の装置幅を薄型化できる(請求項2)。「主走
査対応方向」は、各半導体レーザから被走査面に至る光
路上で、主走査方向と対応する方向であり、上記光路上
で、副走査方向に対応する方向を「副走査対応方向」と
言う。上記請求項1または2記載の2ビーム光源装置に
おいて「ビーム合成された2ビームの偏光状態を円偏光
状態に変換し、かつ2つの戻りビームの偏光状態を直線
偏光状態に戻すための1/4波長板」を有することがで
きる(請求項3)。各半導体レーザからのビームはそれ
らの偏光状態を利用して、ビーム合成プリズムの偏光分
離膜により合成されるので、合成された2ビームは、そ
の直線偏光の方向が互いに直交した状態にあり、直線偏
光の状態で光走査に供されると、偏光状態の差による反
射率や透過率の差により、各光スポットの光強度が、互
いに異なるように変動して、書き込まれる画像の画質に
影響する虞れがあるが、上記のように1/4波長板を用
いると、光走査に供される2ビームは、共に円偏光状態
であるので、各光スポットの光強度が、互いに異なるよ
うに変動することがない。上記光源駆動用回路と同期光
検出用回路とは、同一の基板上に実装することができる
(請求項4)。このようにすることにより、2ビーム光
源装置のコンパクト化が可能である。この発明の同期検
知装置は「2ビーム光源装置から合成されて放射される
2ビームを共通の光学系を介して被走査面上に導き、該
被走査面上に、副走査方向に所定の間隔を有して分離
し、かつ実質的に副走査方向に配列した2つの光スポッ
トとして集光せしめ、2ラインを同時に光走査するマル
チビーム走査装置において、各ビームによる光走査開始
のための同期をとるために、光走査領域へ向かう2つの
偏向ビームを同期ビームとして個別的に検出するための
装置」であって、上記請求項1〜4の任意の1に記載の
「2ビーム光源装置」と、「反射手段」とを有する。
「反射手段」は、2ビーム光源装置から放射されて光走
査領域へ向かう2ビームを、それぞれ同期検知用の戻り
ビームとして、各戻りビームが対応するフォトデテクタ
に入射するように、所定位置において反射させる手段で
ある。反射手段としては専用のミラーを適宜の位置に配
備して用いても良いが、光源側からの2ビームを偏向さ
せる光偏向器の偏向反射面を反射手段として用いても良
い(請求項6)。光偏向器としては回転多面鏡や回転単
面鏡、回転2面鏡等を利用できる。この発明のマルチビ
ーム走査装置は、「2ビーム光源装置から合成されて放
射される2ビームを共通の光学系を介して被走査面上に
導き、被走査面上に、副走査方向に所定の間隔を有して
分離し、かつ実質的に副走査方向に配列した2つの光ス
ポットとして集光せしめ、2ラインを同時に光走査する
マルチビーム走査装置」であって、同期検知装置とし
て、請求項5または6記載の同期検知装置を有すること
を特徴とする(請求項7)。なお、上記2ビーム光源装
置に1ビーム用の光源装置を組み合わせたり、上記2ビ
ーム光源装置を2以上用いるなどして、3ライン以上を
同時走査するマルチビーム走査装置を実現することもで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1(a)において、2ビーム光
源装置10から合成されて射出した2ビームL1,L2
は、図1(a)の図面に直交する方向である「副走査対
応方向」において互いに重なりあうように合成されてお
り、シリンダレンズ12により副走査対応方向に集束さ
れ、「光偏向器」である回転多面鏡14の偏向反射面1
4Aの近傍に、主走査対応方向に長い線像として結像す
る。偏向反射面14Aにより反射された2ビームは、回
転多面鏡14の等速回転に伴い等角速度的に偏向しつつ
走査結像レンズ16に入射し、同レンズ16の作用によ
り被走査面の実体をなす光導電性の感光体18の周面上
にそれぞれ光スポットとして集光する。被走査面上に集
光した2つの光スポットは副走査方向に所定の間隔を隔
して、実質的に副走査方向に配列している。従って、2
つの光スポットは実質的に同時に2ラインを光走査す
る。さて、2ビームL1,L2は、偏向反射面14Aに
反射されると偏向して光走査領域へと向かうが、回転多
面鏡14が僅かに回転するとき、戻りビームL10,L
20(実質的に副走査対応方向に重なっている)となっ
て2ビーム光源装置10へ戻り、同期検知のために個別
に検知され、この検知の瞬間から所定の時間後に各光ス
ポットによる光走査が開始される。
【0010】図1(b)は同図(a)に示した2ビーム
光源装置10を説明するための図である。2つの半導体
レーザ101,102は、図示されない「光源駆動用回
路」により独立して駆動制御される。即ち、情報信号に
従って発光強度を変調される。半導体レーザ101,1
02から放射される発散性のビームは、それぞれカップ
リングレンズ103,104により以後の光学系に適し
たビーム形態にカップリングされる。ここでは説明の具
体性のため、カップリングレンズ103,104から射
出するビームは「平行光束」になっているものとする。
カップリングされたビームは、ビーム合成プリズム10
5に入射する。ビーム合成プリズム105は偏光分離膜
106を有する所謂「偏光ビームスプリッタ」である。
半導体レーザ101は、放射するレーザビームの偏光方
向が、偏光分離膜106に対してS偏光となるように配
備態位を調整されており、従って、半導体レーザ101
からのビームは偏光分離膜106により反射される。一
方、半導体レーザ102は、放射するレーザビームの偏
光方向が、偏光分離膜106に対してP偏光となるよう
に配備態位を調整されており、従って、半導体レーザ1
02からのビームは偏光分離膜106を透過する。この
ようにして、各半導体レーザ101,102からのビー
ムはビーム合成される。
【0011】なお、カップリングレンズ103,104
の光軸は、互いに偏光分離膜106に関して共役な関係
にある。即ち、一方のカップリングレンズの光軸の「偏
光分離膜106を鏡面とする鏡映像」を作ると、この鏡
映像は他方のカップリングレンズの光軸と重なりあう。
半導体レーザ101,102からのビームが、被走査面
上において副走査方向に分離した2つの光スポットを形
成するように、半導体レーザ101,102のうちの少
なくとも一方は、その発光部を対応するカップリングレ
ンズの光軸上から副走査対応方向に「所定の微小距離」
だけずらされており、このため、合成された2ビームは
「カップリングレンズの合成光軸を含む副走査対応方向
に平行な面」内で、互いに微小角をなしている。ビーム
合成プリズム105から射出した2ビームは、互いに偏
光方向が直交しているので、このままでは偏光特性によ
る反射率や透過率の影響で、2つの光スポットの光強度
変動(シェーディング)が互いに異なり、書込み画像に
影響を与えるおそれもあるので、この実施の形態では、
さらに1/4波長板110を用いて、各ビームが共に円
偏光状態となるようにしている。かくして、ビーム合成
されたビームL1,L2が2ビーム光源装置から射出し
て、図1(b)に示すように、シリンダレンズ12に向
かう。
【0012】さて、偏向反射面により反射された戻りビ
ームL10,L20(シリンダレンズ12を透過するこ
とにより平行光束にもどっている)は、図1(b)に示
すように、1/4波長板110を透過すると、それぞれ
互いに直交する方向へ直線偏光するビームとなり、ビー
ム合成プリズム105に入射する。ビームL2の戻りビ
ームであるビームL10は、偏光分離膜106により反
射され、「フォトデテクタ」をなすフォトダイオード1
07に入射する。ビームL1の戻りビームであるビーム
L20は偏光分離膜106を透過して、フォトダイオー
ド108に入射する。フォトダイオード107,108
は、図示されない同期光検出用回路により制御され、フ
ォトダイオード107,108の出力信号に応じて、ビ
ームL2,L1の同期検知がなされる。
【0013】即ち、図1に即して説明した2ビーム光源
装置は、2ビーム光源装置から合成されて放射される2
ビームを共通の光学系12,14,16を介して被走査
面18上に導き、被走査面18上に、副走査方向に所定
の間隔を有して分離し、かつ実質的に副走査方向に配列
した2つの光スポットとして集光せしめ、2ラインを同
時に光走査するマルチビーム走査装置における2ビーム
光源装置であって、独立して駆動制御される2つの半導
体レーザ101,102と、2つの半導体レーザ10
1,102からの各ビームを以後の光学系にカップリン
グする2つのカップリングレンズ103,104と、カ
ップリングされた2ビームを、各ビームの偏光方向の違
いを利用して合成するべく、偏光分離膜106を有する
ビーム合成プリズム105と、同期検知用の各戻りビー
ムL10,L20を検知する2つのフォトデテクタ10
7,108と、2つの半導体レーザ101,102を独
立して駆動制御する光源駆動用回路と、2つのフォトデ
テクタ107,108を制御する同期光検出用回路とを
有し、同期検知用の2つの戻りビームL10,L20を
ビーム合成プリズム105により互いに略直交する方向
へ分離して、各戻りビームL10,L20を対応するフ
ォトデテクタ107,108に導くように構成されてい
る(請求項1)。また、ビーム合成された2ビームL
1,L2の偏光状態を円偏光状態に変換し、かつ2つの
戻りビームL10,L20の偏光状態を直線偏光状態に
戻すための1/4波長板110を有する(請求項3)。
なお、前述の「シェーディング」を問題にしない場合で
あれば、1/4波長板110を省略できることは言うま
でもない。また、必要に応じて、戻りビームL10,L
20を対応するフォトデテクタ107,108に集光す
るために、各フォトデテクタ107,108の受光面前
方に集光レンズを配備してもよい。上記のように、図1
に即して説明した実施の形態において、2ビーム光源装
置10と回転多面鏡14とは「2ラインを同時に光走査
するマルチビーム走査装置において、各ビームL1,L
2による光走査開始のための同期をとるために、光走査
領域へ向かう2つの偏向ビームを同期ビームとして個別
的に検出するための装置」であって、請求項3に記載の
2ビーム光源装置10と、2ビーム光源装置から放射さ
れて光走査領域へ向かう2ビームL1,L2を、それぞ
れ同期検知用の戻りビームL20,L10として、各戻
りビームが対応するフォトデテクタ108,107に入
射するように、所定位置において反射させる反射手段1
4Aとを有する同期検知装置(請求項5)であり、尚且
つ、反射手段14Aが、光源側からの2ビームを偏向さ
せる光偏向器14の偏向反射面である(請求項6)。そ
して、図1に実施の形態を説明したマルチビーム走査装
置は、2ビーム光源装置10から合成されて放射される
2ビームを共通の光学系12,14,16を介して被走
査面18上に導き、被走査面18上に、副走査方向に所
定の間隔を有して分離し、かつ実質的に副走査対応方向
に配列した2つの光スポットとして集光せしめ、2ライ
ンを同時に光走査するマルチビーム走査装置において、
同期検知装置として、請求項6記載の同期検知装置を有
するもの(請求項7)である。図1の実施の形態を見る
と明らかであるが、従来のマルチビーム走査装置である
と、光源側から光偏向器へ入射するビームの光路と、光
偏向器により偏向されて被走査面へ向かうビームの光路
との間に同期検知手段が配備されていたため、走査結像
レンズ16の光軸と、光源側から光偏向器14に入射す
るビームの光路とのなす角:θは、同期検知手段配備の
ためにある程度以上小さくできなかったが、この発明の
マルチビーム走査装置では、2ビーム光源装置自体に同
期検知機能があるので、上記角:θをぎりぎりまで小さ
くでき、これによりマルチビーム走査装置をコンパクト
化できる。
【0014】図2は、2ビーム光源装置の実施の別の形
態を示している。繁雑を避けるため、混同の虞れがない
と思われるものに就いては、図1におけると同じ符号を
用いた。2つの半導体レーザ101,102は、図示さ
れない「光源駆動用回路」により独立して駆動制御さ
れ、情報信号に従って発光強度を変調される。半導体レ
ーザ101,102から放射される発散性のビームは、
それぞれカップリングレンズ103,104により以後
の光学系に適したビーム形態、例えば「平行光束」に変
換される。カップリングされたビームは、ビーム合成プ
リズム150に入射する。ビーム合成プリズム150は
偏光分離膜151を有する「偏光ビームスプリッタ」で
ある。ビームプリズム150は薄型であり、厚み方向を
副走査対応方向に平行にして配備されている。半導体レ
ーザ101は、放射するレーザビームの偏光方向が偏光
分離膜151に対してS偏光となるように配備態位を調
整され、半導体レーザ101からのビームは偏光分離膜
151により反射されてビームL1として放射される。
半導体レーザ102は、放射するレーザビームの偏光方
向が偏光分離膜151に対してP偏光となるように配備
態位を調整され、半導体レーザ102からのビームは偏
光分離膜151を透過してビームL2として放射され
る。カップリングレンズ103の光軸の「偏光分離膜1
51を鏡面」とする鏡映像を作ると、この鏡映像はカッ
プリングレンズ104の光軸と重なりあう。半導体レー
ザ101,102からのビームが、被走査面上において
副走査方向に分離した2つの光スポットを形成するよう
に、半導体レーザ101,102のうちの少なくとも一
方は、その発光部を対応するカップリングレンズの光軸
上から副走査対応方向に「所定の微小距離」だけずらさ
れている。このため、ビーム合成プリズム150から射
出する「合成」された2ビームL1,L2は「カップリ
ングレンズの合成光軸を含む副走査対応方向(図に示す
ビーム合成プリズム150の厚み方向)に平行な面」内
で、互いに微小角をなしている。
【0015】ビーム合成されたビームL1,L2は、適
宜の反射手段、例えば図1の実施の形態におけると同じ
く回転多面鏡の偏向反射面により反射されて、それぞれ
戻りビームL10,L20となり、ビーム合成プリズム
150に入射する。戻りビームL10,L20は、それ
ぞれ、偏光分離膜151に対してS偏光およびP偏光で
あり、従って、戻りビームL10は偏光分離膜151で
反射されてフォトデテクタであるフォトダイオード10
7に入射して同期光として検知される。また、戻りビー
ムL20は偏光分離膜151を透過してフォトダイオー
ド108に入射して同期光として検知される。即ち、図
2に実施の形態を示す2ビーム光源装置は、図1(a)
に即して説明したのと同様なマルチビーム走査装置にお
ける2ビーム光源装置であって、独立して駆動制御され
る2つの半導体レーザ101,102と、2つの半導体
レーザ101,102からの各ビームを以後の光学系に
カップリングする2つのカップリングレンズ103,1
04と、カップリングされた2ビームを、各ビームの偏
光方向の違いを利用して合成するべく、偏光分離膜15
1を有するビーム合成プリズム150と、同期検知用の
各戻りビームL10,L20を検知する2つのフォトデ
テクタ107,108と、2つの半導体レーザ101,
102を独立して駆動制御する光源駆動用回路(図示さ
れず)と、2つのフォトデテクタ107,108を制御
する同期光検出用回路(図示されず)とを有し、同期検
知用の2つの戻りビームL10,L20をビーム合成プ
リズム150により互いに略直交する方向へ分離して、
各戻りビームL10,L20を対応するフォトデテクタ
107,108に導くように構成されている(請求項
1)。図2に実施の形態を示す2ビーム光源装置はま
た、2つの半導体レーザ101,102と、2つのカッ
プリングレンズ103,104と、2つのフォトデテク
タ107,108を「主走査対応方向に平行な、実質的
に同一面内」に配備することにより、副走査対応方向の
装置幅を薄型化したものである(請求項2)。ビーム合
成プリズム150から射出した2ビームL1,L2は、
互いに偏光方向が直交しているので、このままでは偏光
特性による反射率や透過率の影響で、2つの光スポット
の前記「シェーディング」が互いに異なり、書込み画像
に影響を与えるおそれもある。このシェーディングを問
題にする場合には、図1に説明した実施の形態と同様
に、ビームL1,L2及び戻りビームL10,L20が
入射できるように「1/4波長板」を配備することがで
きる(請求項3)。
【0016】図1や図2に示した2ビーム光源装置で
は、半導体レーザ101,カップリングレンズ103,
フォトダイオード107のグループと、半導体レーザ1
02,カップリングレンズ104,フォトダイオード1
08のグループとが、ビーム合成プリズムの互いに直交
する面に対向するように配備されているので、これらや
光源駆動用回路、同期光検出用回路は別個の基板に配備
される。図3は、請求項4記載の2ビーム光源装置の実
施の1形態を示している。図3(a)は2ビーム光源装
置を主走査対応方向から見た状態であり、従って図の上
下方向が副走査対応方向である。半導体101から放射
されたビームはカップリングレンズ103によりカップ
リングされてビーム合成プリズム152に入射し、同プ
リズム152のプリズム面154で全反射され、偏光分
離膜153により反射されてビームL1として放射され
る。半導体102からのビームはカップリングレンズ1
04によりカップリングされてビーム合成プリズム15
2に入射し、偏光分離膜153を透過してビームL2と
して射出する。図3(b)は、2ビーム光源装置を副走
査対応方向から見た状態を示す。2ビーム光源装置から
放射される2つのビームは、副走査対応方向に分離して
いるので、図(b)においては互いに重なっている。ま
た、戻りビームL10,L20も副走査方向に重なって
いるので、図3(b)においては互いに重なりあって描
かれている。これら戻りビームL10,L20を受光す
るフォトダイオード107,108も、図3(b)にお
いて互いに重なりあって描かれている。このようにする
と、半導体レーザ101,102、フォトダイオード1
07,108を同一の基板120に配備でき、光源駆動
用回路と同期光検出用回路も、同一の基板120上に実
装することができ、従って。2ビーム光源装置をコンパ
クト化することができる。
【0017】この実施の形態においても、シェーディン
グを問題とするなら、ビームL1,L2の偏光状態を円
偏光状態に変換し、かつ戻りビームL10,L20の偏
光状態を直線偏光状態に戻すための1/4波長板を設け
ることができる。図2,図3に示す実施の各形態におい
ても、必要に応じて、戻りビームL10,L20を対応
するフォトデテクタ107,108に集光するために、
各フォトデテクタ107,108の受光面前方に集光レ
ンズを配備してもよい。なお、上に説明した実施の各形
態において、2つの半導体レーザ、2つのカップリン
グ、2つのフォトデテクタやビーム合成プリズム、1/
4波長板や基板等は適宜のホルダで全体を一体に保持し
て全体は適当なケーシングに収納することができる。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば新規な2ビーム光源装置、同期検知装置、マルチビー
ム走査装置を実現できる。この発明の2ビーム光源装置
は、光源装置自体が同期光検知機能を有するので、光源
から光偏向器に至る光学系光路と走査結像光学系の光軸
とのなす角を小さく設定でき、マルチビーム走査装置を
コンパクト化できる。また、この発明の同期検知装置で
は、被走査面上で実質的に副走査方向に並んだ2つの光
スポットに対する戻りビームを個別的に検知でき、各光
スポットによる光走査開始の同期を精度良くとることが
できる。この発明のマルチビーム走査装置は2つの光ス
ポットを実質的に副走査方向へ配列させて2ラインを同
時走査するので、ピッチ偏差等を生じることなく、各光
スポットによる光走査開始のタイミングを正確にとるこ
とができるので、良好なマルチビーム走査を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のマルチビーム走査装置、2ビーム光
源装置、同期検知装置の実施の1形態を説明するための
図である。
【図2】請求項2記載の発明の2ビーム光源装置の実施
の1形態を説明するための図である。
【図3】請求項5記載の発明の2ビーム光源装置の実施
の1形態を説明するための図である。
【符号の説明】
10 2ビーム光源装置 12 シリンダレンズ 14 回転多面鏡 14A 偏向反射面 16 走査結像レンズ 18 感光体 L1,L2 ビーム L10,L20 戻りビーム 101,102 半導体レーザ 103,104 カップリングレンズ 105 ビーム合成プリズム 106 偏光分離膜 107,108 フォトダイオード 110 1/4波長板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2ビーム光源装置から合成されて放射され
    る2ビームを共通の光学系を介して被走査面上に導き、
    該被走査面上に、副走査方向に所定の間隔を有して分離
    し、かつ実質的に副走査方向に配列した2つの光スポッ
    トとして集光せしめ、2ラインを同時に光走査するマル
    チビーム走査装置の2ビーム光源装置であって、 独立して駆動制御される2つの半導体レーザと、 該2つの半導体レーザからの各ビームを以後の光学系に
    カップリングする2つのカップリングレンズと、 カップリングされた2ビームを、各ビームの偏光方向の
    違いを利用して合成するべく、偏光分離膜を有するビー
    ム合成プリズムと、 同期検知用の各戻りビームを検知する2つのフォトデテ
    クタと、 上記2つの半導体レーザを独立して駆動制御する光源駆
    動用回路と、 上記2つのフォトデテクタを制御する同期光検出用回路
    とを有し、 同期検知用の2つの戻りビームを上記ビーム合成プリズ
    ムにより互いに略直交する方向へ分離して、各戻りビー
    ムを対応するフォトデテクタに導くように構成されたこ
    とを特徴とする2ビーム光源装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の2ビーム光源装置におい
    て、 2つの半導体レーザと、2つのカップリングレンズと、
    2つのフォトデテクタを、主走査対応方向に平行な、実
    質的に同一面内に配備することにより、副走査対応方向
    の装置幅を薄型化したことを特徴とする2ビーム光源装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の2ビーム光源装置
    において、 ビーム合成された2ビームの偏光状態を円偏光状態に変
    換し、かつ2つの戻りビームの偏光状態を直線偏光状態
    に戻すための1/4波長板を有することを特徴とする2
    ビーム光源装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の2ビーム
    光源装置において、 光源駆動用回路と同期光検出用回路とを、同一の基板上
    に実装したことを特徴とする2ビーム光源装置。
  5. 【請求項5】2ビーム光源装置から合成されて放射され
    る2ビームを共通の光学系を介して被走査面上に導き、
    該被走査面上に、副走査方向に所定の間隔を有して分離
    し、かつ実質的に副走査方向に配列した2つの光スポッ
    トとして集光せしめ、2ラインを同時に光走査するマル
    チビーム走査装置において、各ビームによる光走査開始
    のための同期をとるために、光走査領域へ向かう2つの
    偏向ビームを同期ビームとして個別的に検出するための
    装置であって、 請求項1〜4の任意の1に記載の2ビーム光源装置と、 該2ビーム光源装置から放射されて光走査領域へ向かう
    2ビームを、それぞれ同期検知用の戻りビームとして、
    各戻りビームが対応するフォトデテクタに入射するよう
    に、所定位置において反射させる反射手段とを有する同
    期検知装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の同期検知装置において、 反射手段が、光源側からの2ビームを偏向させる光偏向
    器の偏向反射面であることを特徴とする同期検知装置。
  7. 【請求項7】2ビーム光源装置から合成されて放射され
    る2ビームを共通の光学系を介して被走査面上に導き、
    該被走査面上に、副走査方向に所定の間隔を有して分離
    し、かつ実質的に副走査方向に配列した2つの光スポッ
    トとして集光せしめ、2ラインを同時に光走査するマル
    チビーム走査装置において、 同期検知装置として、請求項5または6記載の同期検知
    装置を有することを特徴とするマルチビーム走査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014029317A (ja) * 2012-07-03 2014-02-13 Ricoh Co Ltd レーザレーダ装置
JP2014032149A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Ricoh Co Ltd 物体検出装置
EP3125016A3 (en) * 2015-07-27 2017-04-12 Canon Kabushiki Kaisha Optical scanning device and image forming apparatus including the same

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