JPH09230260A - マルチ光ビーム走査光学装置 - Google Patents

マルチ光ビーム走査光学装置

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JPH09230260A
JPH09230260A JP3336096A JP3336096A JPH09230260A JP H09230260 A JPH09230260 A JP H09230260A JP 3336096 A JP3336096 A JP 3336096A JP 3336096 A JP3336096 A JP 3336096A JP H09230260 A JPH09230260 A JP H09230260A
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JP
Japan
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light
deflector
polarization
light beams
light beam
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JP3336096A
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English (en)
Inventor
Makoto Kamioka
誠 上岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源からの各光ビームが光学素子を通過する
際の光量損失を低減し光源の低出力化を図り、更に被走
査面での各光ビームの光量を調整し、高画質で量産性に
優れたマルチ光ビーム走査光学装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 光ビーム3a,3bを出射する2個の光
源2a,2bと、各光源2a,2bを駆動する駆動回路
31と、各光ビーム3a,3bを所定のビーム形状に各
々整形する整形レンズ系22a,22bと、光ビーム3
aの偏光状態を90度回転偏光させる偏光手段であるλ
/2波長板5と、整形された各光ビーム3a,3bを同
一方向の光軸に合わせる光学素子である偏向ビームスプ
リッタ4と、偏向ビームスプリッタ4を通過した各光ビ
ーム3a,3bを同時に偏向する偏向器24と、偏向器
24で偏向された各光ビーム3a,3bを被走査面30
に走査させる走査レンズ系25と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビーム走査をす
ることで画像を形成する電子写真装置等に用いられるマ
ルチ光ビーム走査光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ビーム走査光学装置は、電子写
真プロセスにおける画像書き込みとして用いられ、コン
ピュータやファクシミリ等の出力装置であるレーザビー
ムプリンタ、レーザファクシミリ等に搭載されている。
特に、最近では高速,高解像度を更に向上させるために
複数の光ビームによるマルチ光ビーム走査光学装置の開
発が望まれている。
【0003】以下に従来のマルチ光ビーム走査光学装置
について説明する。図6は従来のマルチ光ビーム走査光
学装置の構成を示す要部斜視図であり、図7は従来のマ
ルチ光ビーム走査光学装置の光ビームの光路を示す平面
模式図である。図6及び図7において、21aは光ビー
ムを出射する半導体レーザからなる第1光源、21bは
第2光源、22a,22bは各光源からの光を整形する
整形レンズ系、23は複数の光源から出射される光ビー
ムの光軸を合わせるためのビームスプリッタ、24はビ
ームスプリッタ23を通過した各光ビームを同時に偏向
する偏向器、25は偏向された光ビームを後述の被走査
面30で集光させ走査する走査レンズ系、26は走査さ
れる光ビームの非画像域に設けられ走査される光ビーム
の同期をとるための同期検出器、27は偏向された光ビ
ームの被走査面に導くためのミラー、28は光学系の各
部品が配設されるハウジング、29aは第1光源21a
の光ビーム、29bは第2光源21bの光ビーム、30
は各光ビームが照射される感光体ドラム等からなる被走
査面、31は第1光源21a、第2光源21bの駆動回
路、32は同期検出回路である。
【0004】以上のように構成された従来のマルチ光ビ
ーム走査光学装置について、以下その動作を説明する。
第1光源21a,第2光源21bから出射された各光ビ
ーム29a,29bは、整形レンズ系22a,22bに
よって、所定の条件に整えられる。ビーム整形された各
光ビーム29a,29bは、ビームスプリッタ23によ
って、光軸が合わされ、偏向器24に入射される。偏向
器24は2つの光ビーム29a,29bの偏向を行い、
更に、偏向された光ビーム29a,29bは走査レンズ
系25によって被走査面30に集光される。一般的に、
走査レンズ系25を通過した走査光学系の光路は、ミラ
ー27によって反射され被走査面30に導かれる。偏向
器24によって走査される2つの光ビーム29a,29
bは、画像領域を走査する手前の位置に設けられた同期
検出器26によって主走査方向の同期がとられ、所定時
間のタイミングをもって画像データに対応した光照射が
行われる。被走査面30が回転することにより、画像形
成ラインが副走査(光ビームが走査する方向に対して垂
直)方向に移動されるため、被走査面30に2次元の光
照射による画像を形成させることができる。このように
して、複数の光ビームにより、被走査面30上に画像を
形成することで、高速かつ高解像度の光ビーム走査光学
装置を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このマルチ光ビーム走
査光学装置は、2つの光ビームをビームスプリッタで光
軸を合わせているため、図7に示すようにビームスプリ
ッタに入射する光ビームは、略半分の光量がビームスプ
リッタを透過又は反射し、残りの略半分の光量が反射又
は透過することになる。従って、光ビームの走査におい
て、有効に活用できる光ビームの光量は約半分となり、
使用する光源は高出力のものが必要とされる。この結
果、装置のコストアップや駆動回路構成の自由度の低
下、及び、光源の発熱による光量の変化や光学系への影
響により、光量制御が複雑になるとともに、光ビームの
発熱等に対する安全対策が必要であるという問題点を有
していた。このため、光学系による光ビームの光量損失
を低減することにより、低出力の光源の使用が要求され
ている。
【0006】本発明は、複数の光源からの光ビームが光
学素子を通過する際の光量損失を低減することで、光源
の低出力化を図り、更に、被走査面での各光ビームの光
量を調整することにより、高画質で量産性に優れたマル
チ光ビーム走査光学装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、光ビームを出射する2個の光源と、各光源
を駆動する駆動回路と、各光ビームを所定のビーム形状
に各々整形する整形レンズ系と、光源からの光ビームを
所定の偏光角に偏光させる偏光手段と、整形された各光
ビームを同一方向の光軸に合わせる光学素子と、光学素
子を通過した各光ビームを同時に偏向する偏向器と、偏
向器で偏向された各光ビームを被走査面で走査させる走
査レンズ系と、を備えたものである。
【0008】これにより、2つの光源から出射される光
ビームを互いに90度回転した直線偏光と、光軸合わせ
に偏光素子を用いて光軸合わせを行う際、各光ビームに
対して光量の損失を低減し、被走査面に有効な光量を確
保することができ、光源の低出化を図ることができる。
この結果、光源の低出力化を図ることができ、光源の低
コスト化や駆動回路構成の自由度の増加,光源の発熱に
よる光学系への影響の抑制,光源の安全性の向上を図る
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のマルチ
光ビーム走査光学装置は、光ビームを出射する2個の光
源と、各光源を駆動する駆動回路と、各光ビームを所定
のビーム形状に各々整形する整形レンズ系と、光源から
の光ビームを所定の偏光角に偏光させる偏光手段と、整
形された各光ビームを同一方向の光軸に合わせる光学素
子と、光学素子を通過した各光ビームを同時に偏向する
偏向器と、偏向器で偏向された各光ビームを被走査面で
走査させる走査レンズ系と、を備えたものであり、各光
ビームを同一方向への光軸に合わせる際、光学素子に入
射される光ビームの偏光を利用することで、合わせられ
る各光ビームの光量損失を低減することができるという
作用を有する。
【0010】請求項2に記載のマルチ光ビーム走査光学
装置は、請求項1において、光学素子が、偏光ビームス
プリッタからなり、偏光手段が、各光ビームの光軸を合
わせる光学素子の前方で各光ビームの偏光状態を互いに
90度回転した直線偏光の状態にする直線偏光手段から
なる構成を備えたものであり、光学素子である偏光ビー
ムスプリッタに入射する際、90度異なる入射角を有す
る2つの光ビームが、互いに90度回転した直線偏光の
状態を有することにより、偏光ビームスプリッタにおい
て、各光ビームが同一の光軸に合わせられる際、各光ビ
ームの光量損失を低減することができるという作用を有
する。
【0011】請求項3に記載のマルチ光ビーム走査光学
装置は、請求項1又は請求項2において、光学素子が、
偏光ハーフミラーからなり、偏光手段が、各光ビームの
光軸を合わせる光学素子の前方で各光ビームの偏光状態
を互いに90度回転した直線偏光の状態にする直線偏光
手段からなる構成を備えたものであり、偏光ハーフミラ
ーに入射する際、90度異なる入射角を有する各光ビー
ムが、互いに90度回転した直線偏向の状態を有するこ
とにより、偏光ハーフミラーにおいて各光ビームが同一
の光軸に合わせられる際、2つの光ビームの光量損失を
低減することができるとともに、偏光ハーフミラーを使
用することにより装置を低コストで実現することができ
るという作用を有する。
【0012】請求項4に記載のマルチ光ビーム走査光学
装置は、請求項2又は請求項3において、直線偏光手段
が、光ビームを直線偏光させる波長板からなる構成を備
えたものであり、各光源の取り付けを同一方向にでき、
光源部分の取り付け部材、構成部品及び駆動回路を共通
化することができるという作用を有する。この結果、装
置の低原価及び量産性を向上させることができる。
【0013】請求項5に記載のマルチ光ビーム走査光学
装置は、請求項1乃至4の内いずれか1において、偏向
器に入射する一方の光ビームの偏光角が、−45度であ
り、他方の光ビームの偏光角が、+45度である構成を
備えたものであり、各光ビームの光軸合わせに対して光
の偏光特性を利用することで、光軸合わせ後、偏向器に
入射する各光ビームの反射率の差を低減することがで
き、被走査面での各光ビームの光量差を低減することが
できるという作用を有する。この結果、高画質の画像を
形成することができる。
【0014】請求項6に記載のマルチ光ビーム走査光学
装置は、請求項1乃至4の内いずれか1において、各光
ビームを同一方向の光軸に合わせる光学素子と各光ビー
ムを同時に偏向する偏向器との間に波長板からなる偏光
素子が配設され、偏向器に入射する各光ビームを円偏光
又は楕円偏光にする構成を備えたものであり、波長板に
よって直線偏光を互いに逆回転の円偏光にすることで偏
向器での反射率を略同等にすることができ、被走査面で
の光量差を低減することができるという作用を有する。
【0015】請求項7に記載のマルチ光ビーム走査光学
装置は、請求項1乃至6の内いずれか1において、駆動
回路が、各光ビームの光量を被走査面上で所定値となる
ように光量補正を行う光量補正手段を備えたものであ
り、互いに異なった方向の直線偏光である2つの光ビー
ムが偏向器により反射される際、偏光角に応じて反射率
の差が生じるため、この差を光量補正手段により補正す
ることにより、被走査面での光量差を低減することがで
きるという作用を有する。
【0016】以下本発明の実施の形態について、図1か
ら図5を用いて説明する。 (実施の形態1)図1(a)は本発明の第1実施の形態
におけるマルチ光ビーム走査光学装置の構成を示す斜視
模式図であり、図1(b)は本発明の第1実施の形態に
おけるマルチ光ビーム走査光学装置の光源から光学素子
までの構成を示す要部斜視図であり、図2は本発明の第
1実施の形態におけるマルチ光ビーム走査光学装置の光
ビームの光路を示す平面模式図である。図1及び図2に
おいて、1は本発明の第1実施の形態におけるマルチ光
ビーム走査光学装置である。22a,22bは整形レン
ズ系、24は偏向器、25は走査レンズ系、26は同期
検出器、27はミラー、28はハウジング、30は被走
査面、31は駆動回路、32は同期検出回路である。こ
れらは従来例と同様のものなので、同一の符号を付して
説明を省略する。従来例と異なるのは、第1光源2a及
び第2光源2bが、半導体レーザからなる光源を用い
て、同一の偏光角で出射方向が90度異なるようにハウ
ジング28に取り付けられている点と、整形レンズ系2
2a,22bにより整形された各光源からの光ビーム3
a,3bが互いに同一方向の光軸を有するように偏光を
行うための光学素子である偏光ビームスプリッタ4と、
整形レンズ系22aと偏光ビームスプリッタ4との間に
光ビーム3aの偏光状態を90度回転し直線偏光にする
偏光手段であるλ/2波長板5と、を備えた点である。
出射される光ビーム3aは半導体レーザによる直線偏光
であり、光ビーム3aがλ/2波長板5を通過すること
により、光ビーム3aの偏光状態が90度偏光された直
線偏光になり、偏光ビームスプリッタ4に入射する。こ
の結果、偏光ビームスプリッタ4に入射する前の各光ビ
ーム3a,3bの偏光状態が、互いに90度異なる直線
偏光にされる。
【0017】以上のように構成された本発明の第1実施
の形態のマルチ光ビーム走査光学装置において、以下に
光ビームの光路における偏光状態について説明する。図
1において、第1光源2a及び第1光源2bから出射さ
れる光ビーム3a,3bは、整形レンズ22a,22b
で所定のビーム条件に合わせられる。第1光源2a、第
2光源2bが半導体レーザ等からなり同一の偏光角を有
するように配設された光源を用いているので、出射され
る光ビーム3a,3bは、一般的に直線偏光である。従
って、図1(b)に示すように、第1光源2aからの光
ビーム3aを偏光素子であるλ/2波長板5等を用いる
ことによって、もう一方の光ビーム3bに対して90度
回転した直線偏光に変換することができる。偏光ビーム
スプリッタ4は偏光の状態によって、全ての光を透過し
たり、あるいは反射することができる光学素子である。
従って、図2に示すように、直線偏光で互いに90度の
偏光方向が異なる光ビーム3a,3bは、所定の偏光ビ
ームスプリッタ4に入射されると、光ビーム3aは偏光
ビームスプリッタ4で100%に近いレベルで反射され
偏向器24に導かれる。一方、光ビーム3bは偏光ビー
ムスプリッタ4を100%に近いレベルで透過し偏向器
24に導かれる。偏向器24に導かれた2つの光ビーム
3a,3bは、偏向器24で偏向され走査レンズ系25
を透過し、被走査面30に走査される。このように、2
つの光ビーム3a,3bを同一方向の光軸に合わせる
際、各光ビーム3a,3bを互いに90度回転方向が異
なる直線偏光に変換した後、偏光ビームスプリッタ4を
通過させることにより、偏向器24に導かれる光ビーム
3a,3bの光量損失を抑えることができる。この結
果、光源の低出力化を図ることができる。
【0018】次に、偏光ビームスプリッタに入射する2
つの光ビームの偏光方向が互いに90度異なる直線偏光
に変換するその他の構成について説明する。図3(a)
は光源の偏光方向が互いに90度傾くようにした光源か
ら偏光ビームスプリッタまでの構成を示す要部斜視図で
あり、図3(b)は光源が円偏光を有する場合に一方の
整形レンズ系の後方にλ/4波長板をもう一方の整形レ
ンズ系の後方に3λ/4波長板を介在させた光源から偏
光ビームスプリッタまでの構成を示す要部斜視図であ
る。図3(a)に示すように、光軸を合わせる2つの光
ビームを90度傾けるには、直線偏光である第1光源2
a,第2光源2bを始めから互いに90度傾く状態で取
り付け設定する。これにより、偏光ビームスプリッタ4
において、1つの光ビームは反射し、他の光ビームはそ
のままの偏光方向で透過するように構成すれば、光軸合
わせ後、偏向器24に入射される光ビーム3a,3bの
光量損失を抑えることができる。又、光源がヘリウム・
ネオンレーザの円偏光タイプであれば、図3(b)に示
すように、λ/4波長板6,3λ/4波長板7をそれぞ
れ光源から出射される光ビーム3a,3bに透過させる
ことで、互いに90度異なる偏光方向を有する直線偏光
が得られ、同様な効果が得られる。
【0019】ここで、本実施例の形態において、2つの
光ビームの光軸を合わせる光学素子としては、偏光ビー
ムスプリッタ4を用いたが、偏光ビームスプリッタ4の
代わりに偏光ハーフミラーを用いても、光学素子の前方
で各光ビーム3a,3bの偏光状態を互いに90度回転
して異なる直線偏光の状態にすることができ、同様の効
果を得ることができるとともに、偏光ハーフミラーを用
いることにより光学系の低価格化を図ることができる。
【0020】以上のように本実施の形態によれば、光源
の低出力化を実現することができるので、光源の低コス
ト化や駆動回路構成の自由度,光源の発熱による光学系
への影響,使用光源の安全性に関して有効なマルチ光ビ
ーム走査光学系を提供することができる。
【0021】(実施の形態2)図4は本発明の第2実施
の形態のマルチ光ビーム走査光学装置における偏光ビー
ムスプリッタを通過した光ビームが偏向器で反射される
状態を示す斜視模式図である。図4において、4は実施
の形態1で説明した偏光ビームスプリッタ、8はポリゴ
ンミラーからなる偏向器である。更に、図1で示す第1
光源2a及び第2光源2bの駆動回路31が、2つの光
源からの光ビーム3a,3bの光量を被走査面30上で
所定値となるように光量補正を行う光量補正手段(図示
せず)を備えている。
【0022】以上のように構成された本発明の第2実施
の形態のマルチ光ビーム走査光学装置について、偏光ビ
ームスプリッタを通過した光ビームが偏向器において反
射される際の反射率について説明する。図4において、
偏光ビームスプリッタ4で2つの光ビーム3a,3bの
光軸が合わせられた後、偏向器8により光ビーム3a,
3bが偏向されるが、偏向器8がポリゴンミラー等の場
合、入射する光ビームが直線偏光の場合、偏光方向によ
り偏向される反射率が異なる。従って、ポリゴンミラー
等からなる偏向器8において、主走査方向に偏光した光
ビームと副走査方向に偏光した光ビームが偏向され、光
量差が生じ高画質な露光ができない可能性がある。この
ような場合、偏向器8の反射特性を把握し、偏向器8の
偏向角に対して駆動回路31の光量補正手段(図示せ
ず)を用いて、光源の出力を調整し光量を補正すること
で、2つの光ビーム3a,3bの光量を被走査面30で
同レベルにすることができる。すなわち、互いに異なっ
た方向の直線偏光である2つの光ビーム3a,3bが偏
向器8により反射される際、偏光角に応じて反射率の差
が生じるため、この差を光量補正手段により補正するこ
とにより、被走査面30での2つの光ビーム3a,3b
の光量差を抑えることができ、高画質の画像を形成する
ことができる。ここで、偏向器8としては、ポリゴンミ
ラーの他、ガルバノミラー,ホログラム素子,モノゴン
ミラー等を用いることができる。
【0023】次に、偏向器での2つの光ビームの反射率
を同一にするその他の方法について説明する。図5
(a)は偏光ビームスプリッタで光軸方向が合わせられ
た後2つの光ビームの偏光が直線偏光から円偏光に変換
されるλ/4波長板を挿入した構成を示す斜視模式図で
あり、図5(b)は偏向器の反射面に主走査方向に対し
て2つの光ビームの偏光角がそれぞれ−45度、+45
度で入射される構成を示す斜視模式図である。図5
(a)において、9は偏光ビームスプリッタ4と偏向器
8の間に配設されたλ/4波長板であり、偏向器8での
2つの光ビーム3a,3bの反射光を等価にするため、
λ/4波長板9は偏光ビームスプリッタ4で光軸方向が
合わされた後、2つの光ビーム3a,3bの偏光を直線
偏光から円偏光に変換する。偏光ビームスプリッタ4を
通過した2つの光ビーム3a,3bの偏光の回転方向は
逆であるが、λ/4波長板9を用いて円偏光とすること
で、偏向器8での反射率は略同等になり、被走査面30
での各光ビーム3a,3bの光量を等価にすることがで
きる。又、図5(b)に示すように、偏向器8の反射面
に主走査方向に対して、2つの光ビーム3a,3bの偏
光角が、それぞれ−45度、+45度で入射される構成
とすれば、偏向器8の偏向面での偏光角度が2つの光ビ
ーム3a,3bとも同一となるため、円偏光に変換した
場合と同じ効果が得られる。
【0024】以上のように本実施の形態によれば、偏光
手段である偏光ビームスプリッタ等を通過した光ビーム
がポリゴンミラー等の偏向器で偏向される際、反射率特
性を把握し、光量補正や2つの光ビームの光軸合わせ後
の光の偏光特性を利用することで、2つの光ビームの光
量が、被走査面上で等価になるように構成したので、実
施の形態1の効果に加えて、光軸合わせ後の各光ビーム
の光量ばらつきを抑えることができ、光源の低出力化を
実現できるとともに高画質の画像特性を得ることができ
る。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光源から
出射する光ビームの光学系における光量損失を低減する
ことができ、更に、各光ビームの光量を被走査面で略等
価になるように構成したので、光源の低出力化及び高画
質化を図ることができる。この結果、光源の低コスト化
や駆動回路構成の自由度の増加,光源の発熱抑制,光ビ
ームの安全性確保が可能な、高画質で量産性に優れたマ
ルチ光ビーム走査光学装置を実現することができるとい
う有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1実施の形態におけるマルチ
光ビーム走査光学装置の構成を示す斜視模式図 (b)本発明の第1実施の形態におけるマルチ光ビーム
走査光学装置の光源から光学素子までの構成を示す要部
斜視図
【図2】本発明の第1実施の形態におけるマルチ光ビー
ム走査光学装置の光ビームの光路を示す平面模式図
【図3】(a)光源の偏光方向が互いに90度傾くよう
にした光源から偏光ビームスプリッタまでの構成を示す
要部斜視図 (b)光源が円偏光を有する場合に一方の整形レンズ系
の後方にλ/4波長板をもう一方の整形レンズ系の後方
に3λ/4波長板を介在させた光源から偏光ビームスプ
リッタまでの構成を示す要部斜視図
【図4】本発明の第2実施の形態のマルチ光ビーム走査
光学装置における偏光ビームスプリッタを通過した光ビ
ームが偏向器で反射される状態を示す斜視模式図
【図5】(a)偏光ビームスプリッタで光軸方向が合わ
せられた後2つの光ビームの偏光が直線偏光から円偏光
に変換されるλ/4波長板を挿入した構成を示す斜視模
式図 (b)偏向器の反射面に主走査方向に対して2つの光ビ
ームの偏光角がそれぞれ−45度、+45度で入射され
る構成を示す斜視模式図
【図6】従来のマルチ光ビーム走査光学装置の構成を示
す要部斜視図
【図7】従来のマルチ光ビーム走査光学装置の光ビーム
の光路を示す平面模式図
【符号の説明】
1 マルチ光ビーム走査光学装置 2a 第1光源(半導体レーザ) 2b 第2光源(半導体レーザ) 3a,3b,29a,29b 光ビーム 4 偏光ビームスプリッタ(光学素子) 5 λ/2波長板(偏光手段) 6,9 λ/4波長板 7 3λ/4波長板 8 偏向器(ポリゴンミラー) 21a 第1光源 21b 第2光源 22a,22b 整形レンズ系 23 ビームスプリッタ 24 偏向器 25 走査レンズ系 26 同期検出器 27 ミラー 28 ハウジング 30 被走査面 31 駆動回路 32 同期検出回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを出射する2個の光源と、前記各
    光源を駆動する駆動回路と、前記各光ビームを所定のビ
    ーム形状に各々整形する整形レンズ系と、前記光源から
    の光ビームを所定の偏向角に偏向させる偏光手段と、整
    形された前記各光ビームを同一方向の光軸に合わせる光
    学素子と、前記光学素子を通過した前記各光ビームを同
    時に偏向する偏向器と、前記偏向器で偏向された前記各
    光ビームを被走査面で走査させる走査レンズ系とを、を
    備えたことを特徴とするマルチ光ビーム走査光学装置。
  2. 【請求項2】前記光学素子が、偏光ビームスプリッタか
    らなり、前記偏光手段が、前記各光ビームの光軸を合わ
    せる前記光学素子の前方で前記各光ビームの偏光状態を
    互いに90度回転した直線偏光の状態にする直線偏光手
    段からなることを特徴とする請求項1に記載のマルチ光
    ビーム走査光学装置。
  3. 【請求項3】前記光学素子が、偏光ハーフミラーからな
    り、前記偏光手段が、前記各光ビームの光軸を合わせる
    前記光学素子の前方で前記各光ビームの偏光状態を互い
    に90度回転した直線偏光の状態にする直線偏光手段か
    らなることを特徴とする請求項1に記載のマルチ光ビー
    ム走査光学装置。
  4. 【請求項4】前記直線偏光手段が、前記光ビームを直線
    偏光させる波長板からなることを特徴とする請求項2又
    は請求項3に記載のマルチ光ビーム走査光学装置。
  5. 【請求項5】前記偏向器に入射する一方の前記光ビーム
    の偏光角が、−45度であり、他方の前記光ビームの偏
    光角が、+45度であることを特徴とする請求項1乃至
    4の内いずれか1に記載のマルチ光ビーム走査光学装
    置。
  6. 【請求項6】前記各光ビームを同一方向の光軸に合わせ
    る前記光学素子と前記各光ビームを同時に偏向する前記
    偏向器との間に波長板からなる偏光素子が配設され、前
    記偏向器に入射する前記各光ビームを円偏光又は楕円偏
    光にすることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか
    1に記載のマルチ光ビーム走査光学装置。
  7. 【請求項7】前記駆動回路が、前記各光ビームの光量を
    前記被走査面上で所定値となるように光量補正を行う光
    量補正手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の
    内いずれか1に記載のマルチ光ビーム走査光学装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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