JP3253723B2 - 1,5‐ベンゾジアゼピン誘導体 - Google Patents

1,5‐ベンゾジアゼピン誘導体

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JP3253723B2 JP02483193A JP2483193A JP3253723B2 JP 3253723 B2 JP3253723 B2 JP 3253723B2 JP 02483193 A JP02483193 A JP 02483193A JP 2483193 A JP2483193 A JP 2483193A JP 3253723 B2 JP3253723 B2 JP 3253723B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は新規な1,5‐ベンゾジアゼピン
誘導体、それらの製造方法、それらを含有した医薬組成
物及び医学上のそれらの用途に関する。特に本発明はガ
ストリン及び/又はコレシストキニン(CCK)の強力
かつ特異的な拮抗剤である化合物に関する。
【0002】このため、本発明は下記一般式(I)の化
合物並びにその薬学上許容される塩及び溶媒和物を提供
する。
【化5】 〔上記式中、Rはフェニル、C3-7 シクロアルキル、
架橋C7-11シクロアルキル又はC1-6 アルキル基を表す
(このアルキル基はヒドロキシ、フェニル、C1-6 アル
コキシカルボニル、C3-7 シクロアルキル又は架橋C
7-11シクロアルキル基で置換されていてもよい);R
は置換又は非置換フェニル基を表す〔置換基は1又は2
のハロ、C1-4 アルキル、ニトロ、シアノ、トリフルオ
ロメチル、トリフルオロメトキシ、C1-4アルキルチオ
又は(CH(Rはヒドロキシ、C1-4 アル
コキシ、CO又はNRである)である〕;
は1又は2のハロゲン原子で場合により置換された
フェニルである;Rは水素又はC1-4 アルキル基を表
す;R及びRは各々独立して水素又はC1-4 アルキ
ル基を表す;Rは水素又はハロゲン原子を表す;mは
0、1又は2である;nは0又は1である〕
【0003】式(I)の化合物は少くとも1つの不斉炭
素原子(即ち、ジアゼピン環の3位を占める炭素原子)
を有し、このため本発明の化合物にすべての立体異性体
及びラセミ体を含めたそれらの混合物が含まれることは
明らかであろう。
【0004】式(I)の化合物において“アルキル”
は、置換基又は置換基の一部として用いられた場合に、
直鎖又は分岐鎖でもよいことを意味する。従って、C
1-6 アルキルとしては、メチル、エチル、n‐プロピ
ル、イソプロピル、n‐ブチル、イソブチル又は tert-
ブチル、n‐ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、
n‐ヘキシル、イソヘキシル、1,3‐ジメチルブチ
ル、3,3‐ジメチルブチル、2,3‐ジメチルブチル
が挙げられる。
【0005】基Rに関して、基又は基の一部としての
3-7 シクロアルキルという語はシクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロ
ヘプチルのような単環式アルキル基を表す。架橋C7-11
シクロアルキルという語はアダマンチル、ノルボルナニ
ル又はノルボルネニルのような基を表す。
【0006】基R、R及びRに関して、C1-4
ルキルという語は3又は4‐シクロアルキル(例えば、
シクロプロピル又はシクロブチル)並びに前記のような
直鎖又は分岐鎖アルキル基を含む。
【0007】式(I)の化合物の定義においてハロゲン
は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素置換基を表す。
【0008】Rが単一の置換基で置換されたフェニル
基である場合、この位置はオルト、パラ又は更に好まし
くはメタ位であってもよい。
【0009】Rがハロゲンである場合、これは好まし
くは塩素又はフッ素である。
【0010】mが1又は2である場合、ハロゲン原子、
例えば塩素又はフッ素は7及び/又は8位であることが
好ましい。
【0011】式(I)の化合物は少くとも1つの不斉炭
素原子(即ち、ジアゼピン環の3位を占める炭素原子)
を有し、本発明の特に好ましい化合物は下記式(Ia)で
示される相対的立体化学性を有する。
【0012】
【化6】 (上記式中、黒ぬりのくさび印結合は基がジアゼピン環
の平面より上にあることを示し、破線結合は基がジアゼ
ピン環の平面より下にあることを示す) Rがヒドロキシル基で置換されたアルキル基を表す場
合、これはヒドロキシで置換されたC3-6 アルキル基で
あることが好ましい。このような基の例としては、2‐
ヒドロキシプロピル、2‐ヒドロキシ‐3‐メチルブチ
ル及び2‐ヒドロキシ‐3,3‐ジメチルブチルが挙げ
られ2‐ヒドロキシ‐3‐メチルブチル及び2‐ヒドロ
キシ‐3,3‐ジメチルブチルが特に好ましい。
【0013】RがC3-7 シクロアルキル基で置換され
たアルキル基を表す場合、これはシクロペンチルのよう
なC3-7 シクロアルキル基で置換されたエチル又は1‐
メチルエチルのようなC2-3 アルキル基であることが好
ましい。
【0014】Rが架橋C7-11シクロアルキル基である
場合、これは例えば1‐アダマンチルもしくは2‐アダ
マンチルのようなアダマンチル基又は2‐ノルボルナニ
ル基である。
【0015】Rが架橋C7-11シクロアルキル基で置換
されたアルキル基である場合、これは架橋C7-11シクロ
アルキル基で置換されたエチル基又は更にはメチル基で
あることが好ましい。適当な架橋シクロアルキル基の例
としては、1‐アダマンチルもしくは2‐アダマンチル
のようなアダマンチル、2‐ノルボルナニル又は5‐ノ
ルボルネニルが挙げられる。最も好ましくはRは1‐
アダマンチルメチルを表す。
【0016】Rがフェニルで置換されたアルキルであ
る場合、これは例えばベンジル又はフェネチルである。
【0017】Rがアルコキシカルボニルで置換された
アルキルである場合、これはメトキシカルボニル又はt
‐ブトキシカルボニルのようなアルコキシカルボニルで
置換されたメチルであることが好ましい。
【0018】式(I)の化合物の好ましい種類として
は、Rがフェニル、アダマンチル、ノルボルナニル、
フェネチル、C4-6 アルキル(例えば、n‐ブチル、3
‐メチルブチル、3,3‐ジメチルブチル、1,3‐ジ
メチルブチル、2,3‐ジメチルブチル)、C3-6 ヒド
ロキシアルキル(例えば、2‐ヒドロキシプロピル、2
‐ヒドロキシ‐3‐メチルブチル、2‐ヒドロキシ‐
3,3‐ジメチルブチル)、架橋C7-10シクロアルキル
基で置換されたC1-2 アルキル(例えば、2‐ノルボル
ナニルメチル、5‐ノルボルネニルメチル、2‐アダマ
ンチルメチル、2‐アダマンチルエチル、2‐(1‐ア
ダマンチル)エチル、1‐アダマンチルメチル)、アル
コキシカルボニルアルキル(例えば、メトキシカルボニ
ルメチルもしくはt‐ブトキシカルボニルメチル)又は
2‐シクロペンチルエチルを表す場合が挙げられる。
【0019】式(I)の化合物の特に好ましい種類とし
ては、Rが3‐メチルブチル、3,3‐ジメチルブチ
ル、2‐ヒドロキシ‐3‐メチルブチル、2‐ヒドロキ
シ‐3,3‐ジメチルブチル、2‐シクロペンチルエチ
ル、5‐ノルボルネニルメチル又は1‐アダマンチルメ
チルである場合が挙げられる。
【0020】式(I)の化合物の更に好ましいクラスと
しては、Rが臭素、塩素、フッ素、メチル、メトキ
シ、メチルチオ、トリフルオロメトキシ、シアノ、ジメ
チルアミノ又は(CHCO(Rは水素又
はエチルである)で場合により置換されたフェニルを表
す場合が挙げられる。最も好ましくは、Rはメトキ
シ、ジメチルアミノ、シアノ、メチルチオ、COH又
はCOで場合により置換されたフェニルを表
す。
【0021】式(I)の化合物の更に好ましい種類とし
ては、Rがフェニル又は好ましくはオルト及び/又は
パラ位においてフッ素で一又は二置換されたフェニルを
表す場合が挙げられる。好ましくは、Rは非置換フェ
ニル又はオルトフルオロフェニルを表す。
【0022】式(I)の化合物の好ましい群は、R
3‐メチルブチル、3,3‐ジメチルブチル、2‐ヒド
ロキシ‐3‐メチルブチル、2‐ヒドロキシ‐3,3‐
ジメチルブチル、2‐シクロペンチルエチル、5‐ノル
ボルネニルメチル又は1‐アダマンチルメチルのような
4-6 アルキルを表し;Rがフェニル又はメトキシ、
シアノ、ニトロ、カルボキシル、エトキシカルボニル、
メチルチオもしくはジメチルアミノで置換されたフェニ
ルを表し、好ましくは置換基はメタ 1位であり;R
がフェニル又はオルトフルオロフェニルを表し;R
水素、塩素又はフッ素を表す化合物並びにそのエナンチ
オマー及び塩である。
【0023】式(I)の化合物の特に好ましい群として
は、Rが3‐メチルブチルであり;Rがメタ位にお
いてメチルチオ又はジメチルアミノ基で場合により置換
されたフェニルであり;Rがフェニル又はオルトフル
オロフェニルであり;Rが水素、塩素又はフッ素であ
り;mが0、1又は2である化合物が挙げられる。
【0024】式(I)の化合物の更に特に好ましい群と
しては、Rが1‐アダマンチルメチルを表す;R
メタ位においてメチル、メトキシ、メチルチオ、ニト
ロ、ジメチルアミノ、エトキシカルボニル又はカルボキ
シル基で場合により置換されたフェニルであり;R
フェニルであり;Rが水素である化合物が挙げられ
る。この群内において特に好ましい化合物としては、R
がジメチルアミノ、エトキシカルボニル又はカルボキ
シル基で場合により置換されたフェニルである化合物が
挙げられる。
【0025】本発明による好ましい化合物としては:N
‐フェニル‐N´‐〔2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチルブチル)‐5‐フ
ェニル‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕
尿素;N‐〔1‐(3,3‐ジメチル‐2‐ヒドロキシ
ブチ‐1‐イル)‐2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フル
オロフェニル)‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H
‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐フェ
ニル尿素;N‐フェニル‐N´‐〔2,3,4,5‐テ
トラヒドロ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3,3‐ジメチ
ルブチル)‐5‐フェニル‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン‐3‐イル〕尿素;N‐フェニル‐N´‐〔2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐2,4‐ジオキソ‐1‐
(1‐アダマンチルメチル)‐5‐フェニル‐1H‐
1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕尿素;N‐
〔2,4‐ジオキソ‐1‐(2‐ヒドロキシ‐3‐メチ
ルブチル)‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒ
ドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐
N´‐フェニル尿素;N‐(3‐ジメチルアミノフェニ
ル)‐N´‐〔2,3,4,5‐テトラヒドロ‐2,4
‐ジオキソ‐1‐(3‐メチルブチル)‐5‐(2‐フ
ルオロフェニル)‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐
3‐イル〕尿素;N‐〔1‐(1‐アダマンチルメチ
ル)‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,
5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐
3‐イル〕‐N´‐(3‐エトキシカルボキシフェニ
ル)尿素;N‐〔1‐(1‐アダマンチルメチル)‐
2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テ
トラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イ
ル〕‐N´‐〔3‐(N,N‐ジメチルアミノ)フェニ
ル〕尿素;N‐〔1‐(1‐アダマンチルメチル)‐
2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テ
トラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イ
ル〕‐N´‐(3‐カルボキシフェニル)尿素;N‐
〔1‐(アダマンタン‐1‐メチル)‐2,4‐ジオキ
ソ‐7‐フルオロ‐5‐(4‐フルオロフェニル)‐
2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾ
ジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐(3‐ジメチルアミ
ノ)フェニル尿素;並びにそれらの(+)エナンチオマ
ー及び塩が挙げられる。
【0026】本発明による特に好ましい化合物として
は:N‐フェニル‐N´‐〔2,3,4,5‐テトラヒ
ドロ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(1‐アダマンチルメチ
ル)‐5‐フェニル‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン
‐3‐イル〕尿素;N‐〔1‐(1‐アダマンチルメチ
ル)‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,
5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐
3‐イル〕‐N´‐(3‐カルボキシフェニル)尿素;
N‐フェニル‐N´‐〔2,3,4,5‐テトラヒドロ
‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチルブチル)‐5‐
フェニル‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イ
ル〕尿素;N‐(3‐ジメチルアミノフェニル)‐N´
‐〔2,3,4,5‐テトラヒドロ‐2,4‐ジオキソ
‐1‐(3‐メチルブチル)‐5‐(2‐フルオロフェ
ニル)‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕
尿素;並びにそれらの(+)エナンチオマー及びそれら
の塩が挙げられる。
【0027】式(I)の化合物の薬学上許容される塩と
しては、例えば薬学上許容される無機又は有機酸から形
成される慣用的な塩と四級アンモニウム酸付加塩が挙げ
られる。適切な塩の例としては塩酸、臭化水素酸、硫
酸、リン酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、酢酸、プロピ
オン酸、コハク酸、グリコール酸、ギ酸、乳酸、マレイ
ン酸、酒石酸、クエン酸、パモ酸、マロン酸、ヒドロキ
シマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香
酸、サリチル酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタ
ンスルホン酸、ナフタレン‐2‐スルホン酸、ベンゼン
スルホン酸等の塩が挙げられる。シュウ酸のような他の
酸はそれ自体薬学上許容されないが、本発明の化合物及
びそれらの薬学上許容される塩を得る上での中間体とし
て用いられる塩の製造に有用かもしれない。
【0028】Rが水素を表す式(I)の化合物は、適
切なカチオンと薬学上許容される塩を形成する。適切な
薬学上許容されるカチオンとしてはアルカリ金属(例え
ば、ナトリウム又はカリウム)及びアルカリ土類金属
(例えば、カルシウム又はマグネシウム)カチオンがあ
る。
【0029】本発明の化合物に関し以下に述べること
は、式(I)の化合物並びにそれらの薬学上許容される
塩及び溶媒和物の双方を含む。
【0030】本発明の化合物はガストリン及び/又はC
CKの強力かつ特異的な拮抗剤である。本発明の化合物
は、例えばモルモット摘出回腸縦筋‐腸管筋叢において
CCK‐A拮抗剤の存在下でCCK‐4の収縮作用を阻
害する本化合物の能力により証明されるように、特にC
CK‐BレセプターにおいてCCKの拮抗剤であること
が示された。
【0031】本発明の化合物は、J.J.Reeves及びR.Stab
les,Br.J.Pharmac.,1985,86,p.677-684 に記載された操
作を用いてラット摘出胃粘膜からのペンタガストリンに
よって刺激酸分泌を阻害するそれらの能力により証明さ
れるように、ガストリンの拮抗剤であることも示され
た。
【0032】本発明の化合物は、また、モルモット摘出
回腸縦筋‐腸管筋叢においてCCK‐8の収縮活性を阻
害するそれらの能力により証明されるように、ガストリ
ン及び/又はCCK‐Bレセプターにおけるそれらの活
性と比較してCCK‐Aレセプターで非常に弱い活性を
有することもわかった。
【0033】モルモット摘出回腸縦筋‐腸管筋叢の調製
及び使用はK-H Buchheit et al,Nauyn-Schmeideberg's
Arch.Pharmacol.(1985)329,p.36-41及びV.L.Lucaites e
t al(1991),J.Pharmacol.Exp.Ther.,256,695-703 に記
載されている。
【0034】CCK‐Bレセプターに対するCCK‐A
レセプターを超える大きな本発明の化合物の親和性もG
Dal Fornos et al,J.Pharmacol.Exp & Ther.,261,1056-
1063(1992)で記載されたCCKレセプター結合アッセイ
を用いて確認された。
【0035】したがって、本発明の化合物はガストリン
又はCCKの効果の改変が治療上有利である哺乳動物、
特にヒト、における障害の治療及び/又は予防に有用で
ある。このため本発明の化合物はCCK及び/又はガス
トリンが関与する中枢神経系障害、例えば不安障害(パ
ニック障害、広所恐怖症、社会恐怖症、単純恐怖症、強
迫障害、後外傷性ストレス障害及び全身性不安障害を含
む)、遅発性ジスキネジア、うつ病、パーキンソン病又
は精神病の治療に有用である。本発明の化合物は、ま
た、胃腸障害、特に胃酸度を低下させることが有利であ
る障害の治療にも有用である。このような障害としては
消化性潰瘍、逆流性食道炎及びゾリンジャー・エリソン
症候群がある。本発明による化合物は、また、過敏性腸
症候群、過剰膵液分泌、急性膵炎、運動性障害、空洞G
細胞過形成、基底部粘膜過形成又は胃腸新生物のような
胃腸障害の治療に有用かもしれない。本発明による化合
物は、また、乱用され投与が中断される薬物もしくは物
質の依存症、ジル・ド・ラ・ツレット症候群又は食欲調
節系の機能不全の治療と下部食道、胃、腸及び結腸の腫
瘍の治療にも有用であろう。本発明の化合物は鎮痛を直
接的誘導し又は麻薬もしくは非麻薬による鎮痛と痛感の
麻酔又は喪失を増強することにも有用である。
【0036】本発明の化合物は、例えばマウスにおける
ブラック‐ホワイトボックス試験及びラット社会的相互
作用モデルのような慣用的薬理試験において不安緩解活
性を示すこともわかった。
【0037】したがって、本発明は特にヒト医学におい
て有用な式(I)の化合物又はその薬学上許容される塩
もしくは溶媒和物を提供する。
【0038】もう1つの面によれば、本発明はガストリ
ン及び/又はCCKの効果の改変が治療上有利である症
状の治療用医薬の製造に関する式(I)の化合物又はそ
の薬学上許容される塩もしくは溶媒和物の使用を提供す
る。
【0039】本発明の更なる面によれば、我々は特にガ
ストリン及び/又はCCKの効果の改変が治療上有利で
ある症状の治療に関するヒトを含めた哺乳動物の治療方
法を提供し、その方法では式(I)の化合物又はその薬
学上許容される塩もしくは溶媒和物の有効量を患者に投
与する。
【0040】治療に関しここで述べることは、確立され
た疾患又は症状の治療ばかりでなく予防にも及ぶことは
当業者にとり明らかであろう。
【0041】治療用に要求される本発明の化合物の量が
治療される症状の性質と患者の年齢及び症状に応じて変
わり、最終的には担当医又は獣医の裁量に委ねられるこ
とも更に明らかであろう。しかしながら、一般に成人治
療に用いられる用量は典型的には0.01〜2000mg
/日、例えば0.01〜500mg/日の範囲内である。
【0042】望ましい用量は好都合には単一用量で又は
適切な間隔で投与される分割用量で、例えば1日当たり
2、3、4回もしくはそれ以上のサブ用量として与えら
れる。
【0043】本発明の化合物は動物においてCCKの機
能に拮抗するため、それらは動物における食物摂取量を
増加させる飼料添加剤として約1〜10mg/kg の1日投
薬量で用いてもよい。
【0044】治療用に本発明の化合物は原料のまま投与
することも可能であるが、活性成分を医薬処方剤として
提供することが好ましい。
【0045】従って、本発明は、式(I) の化合物又はそ
の薬学上許容される塩を、そのための1種以上の薬学上
許容されるキャリアと場合により他の治療及び/又は予
防成分を一緒に含む医薬処方物を更に提供する。キャリ
アは処方剤の他の成分と適合しかつその受容者にとって
有害でないという意味で“許容しうる”ものでなければ
ならない。
【0046】本発明の組成物としては経口、経口腔、非
経口、埋込み又は経直腸投与用に特に処方された形の組
成物がある。経口投与が好ましい。
【0047】経口投与用の錠剤及びカプセルは、結合剤
(例えばシロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビト
ール、トラガカントゴム、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、デンプン又はポリビニルピロリドンの粘滑物);フ
ィラー(例えばラクトース、糖、微結晶セルロース、メ
イズデンプン、リン酸カルシウム又はソルビトール);
滑沢剤(例えば水素添加植物油、ステアリン酸マグネシ
ウム、ステアリン酸、タルク、ポリエチレングリコール
又はシリカ);崩壊剤(例えばポテトデンプン又はデン
プングリコール酸ナトリウム);保湿剤(例えばラウリ
ル硫酸ナトリウム)のような慣用的賦形剤を含有してい
てもよい。錠剤は当業界で周知の方法に従いコートして
もよい。経口液体製剤は、例えば、水性もしくは油性懸
濁液、溶液、乳濁液、シロップ又はエリキシルの形態で
あってもよく、あるいは使用前に水又は他の適切なビヒ
クルで調製される乾燥製品として供してもよい。このよ
うな液体製剤は懸濁化剤、例えばソルビトールシロッ
プ、メチルセルロース、グルコース/糖シロップ、ゼラ
チン、ヒドロキシエチルメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル又は
水素添加食用脂肪;乳化剤、例えばレシチン、モノオレ
イン酸ソルビタン又はアラビアゴム;非水性ビヒクル
(食用油も含む)、例えばアーモンド油、分別化ココナ
ツ油、油性エステル、プロピレングリコール又はエチル
アルコール;および保存剤、例えばp‐ヒドロキシ安息
香酸メチルもしくはプロピル又はソルビン酸のような慣
用的添加剤も含有してよい。本組成物は、例えばカカオ
脂又は他のグリセリドのような慣用的坐薬基剤を含有し
た坐剤として処方してもよい。
【0048】経口腔投与用の組成物は常法で処方される
錠剤又はロゼンジの形をとることができる。
【0049】本発明による組成物は注射又は持続的注入
による非経口投与用に処方してもよい。注射用処方剤は
添加保存剤を含有した前充填シリンジ、バイアル及びア
ンプル又は多用量容器で単位用量形として供してもよ
い。本組成物は油性又は水性ビヒクル中で懸濁液、溶液
又は乳濁液のような形をとってもよく、懸濁化剤、安定
剤及び/又は分散剤のような処方剤を含有してもよい。
一方、活性成分は使用前に適切なビヒクル、例えば無菌
無発熱水との調製のために凍結乾燥することで得られる
粉末形であってもよい。
【0050】本発明による組成物はデポ製剤として処方
してもよい。このような長時間作用処方剤は埋込み(例
えば、皮下又は筋肉内)でも又は筋肉内注射で投与して
もよい。このため例えば、本発明の化合物は(例えば、
許容される油の中でエマルジョンとして)適切なポリマ
ーもしくは疎水性物質又はイオン交換樹脂と共にあるい
は難溶性誘導体として、例えば難溶性塩として処方して
もよい。
【0051】本発明による組成物は活性成分を0.1〜
99%、錠剤及びカプセルの場合好都合には30〜95
%、液体製剤の場合3〜50%、含有する。
【0052】一般式(I)の化合物及びその塩は下記の
一般的方法により製造される。下記において、基R
は他に指摘のないかぎり式(I)の化合物に関して
定義されたとおりである。
【0053】第一の一般的方法(A法)によれば、式
(I)の化合物は、下記式(II)の化合物:
【0054】
【化7】 〔上記式中、Xは基−N=C=O又はNHCOR(R
は場合により置換されたフェノキシ基又は1‐イミダ
ゾール基である)を表す〕を下記式(III)のアミン: HNR (III) とを場合により三級アミン(例えば、トリエチルアミ
ン)のような塩基の存在下で反応させることにより製造
される。この反応は好都合にはハロゲン化炭化水素(例
えば、ジクロロメタン)、エーテル(例えば、テトラヒ
ドロフラン)又はアミド(例えばN,N‐ジメチルホル
ムアミド)のような適切な溶媒中、場合により室温以上
溶媒の還流温度以下の範囲内の温度下で行なわれる。
【0055】A法において特にXが基NHCORであ
りRが1‐イミダゾール基である場合A法、イミダゾ
リド(II)はin site で合成され、式(III)のアミンと
下記式(IV)の化合物:
【0056】
【化8】 とを前記条件下においてカルボニルジイミダゾールの存
在下で混和される。Xが基NHCOR及びRが場合
により置換されたフェノキシ基であるA法において、一
級アミン(III)との反応は三級アミン、例えばトリエチ
ルアミンのような塩基の存在下で実施されることが好ま
しい。
【0057】A法においてXがイソシアネート基−N=
C=Oである場合、一級アミン(III)との反応はハロ炭
化水素、例えば塩化メチレンのような非プロトン溶媒中
で実施されることが好ましい。好都合には、イソシアネ
ートは一級アミン(III)の添加前にその場で形成され
る。
【0058】Rが場合により置換されたフェノキシ基
である式(II)の化合物は、ピリジンのような塩基の存
在下で、対応する場合により置換されたクロロギ酸フェ
ニルと反応させることにより一級アミン(IV)から製造
される。その反応はハロ炭化水素、例えばジクロロメタ
ン、のような溶媒中0〜50℃の温度下で行ってもよ
い。
【0059】Rが1‐イミダゾール基である式(II)
の化合物は、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメ
タン)又はエーテル(例えば、テトラヒドロフラン)の
ような適切な溶媒の存在下、0〜80℃範囲の温度(好
都合には室温)下で式(IV)の化合物をカルボニルジイ
ミダゾールと反応させることにより製造される。
【0060】Xがイソシアネート基−N=C=Oである
式(II)の化合物は、塩化メチレンのような適切な溶媒
中でホスゲン(COCl)と反応させることにより一
級アミン(IV)から製造される。
【0061】もう1つの一般的方法(B法)によれば、
式(I)の化合物は式(IV)の化合物を下記式(V)の
イソシアネート: O=C=N‐R (V) 又は下記式(VI)のカルバモイルクロリド: ClC(O)NHR (VI) と反応させることにより製造される。この反応は好都合
にはハロ炭化水素(例えば、ジクロロメタン)、エーテ
ル(例えば、テトラヒドロフラン)、ニトリル(例え
ば、アセトニトリル)又はそれらの混合液のような適切
な溶媒の存在下、0〜80℃範囲の温度で行われる。
【0062】式(IV)の化合物は下記式(VII)の化合
物:
【0063】
【化9】 (上記式中、WはCH−N又はC=N−NHPhであ
る)を還元することにより製造される。
【0064】WがCH‐Nである式(VII)の化合物
は、炭素もしくは炭酸カルシウムのような担体上のパラ
ジウム又は白金酸化物(IV)のような適切な触媒の存在下
で水素添加により式(IV)の化合物に還元される。この
反応は好都合にはアルカノール(例えば、エタノー
ル)、エステル(例えば、酢酸エチル)又は酢酸のよう
な溶媒の存在下で行われる。
【0065】WがC=N‐NHPhである式(VII)の化
合物は、亜鉛及び酢酸との反応させることにより式(I
V)の化合物に還元される。この反応は0〜50℃の温
度範囲で実施される。
【0066】WがCHNである式(VII)の化合物は、
水素化ナトリウム又はカリウム tert-ブトキシドのよう
な強塩基で処理し、しかる後トリイソプロピルベンゼン
スルホニルアジドで処理することにより、WがCH
ある式(VII)の化合物から製造される。この反応は好都
合にはエーテル(例えば、テトラヒドロフラン)のよう
な溶媒中−78〜20℃の温度範囲で行われる。
【0067】WがC=NNHPhである式(VII)の化合
物は、エーテル、例えばテトラヒドロフランのような適
切な溶媒中で、下記式のo‐フェニレンジアミン(VIII)
と二酸クロリド(IX)とを反応させることにより製造さ
れる:
【0068】
【化10】 WがCHである式(VII)の化合物は、強塩基性条件下
で下記対応化合物(X):
【0069】
【化11】 とYがハロゲン(例えば、塩素又は臭素原子)又はメシ
レート基である化合物RYとを反応させることにより
製造される。従ってこの反応は好都合にはアミド(例え
ば、N,N‐ジメチルホルムアミド)のような適切な非
プロトン溶媒中0℃〜還流温度下で式(X)の化合物を
水素化ナトリウムのような強塩基で前処理することによ
り行われる。
【0070】上記反応経路において基Rがヒドロキシ
ル基を含む場合、これは例えばアリールメチルエーテ
ル、例えばベンジルエーテルのようなエーテルとして保
護された形で存在してもよい。
【0071】式(VIII)の化合物は既知化合物であるか又
は類似方法により製造してもよい。従って例えば、式(V
III)の化合物は下記アミン(XI):
【0072】
【化12】 のアルキル化により製造される。そのためにはアミン
(XI)は場合によりN,N‐ジメチルホルムアミドのよ
うな溶媒中ヨウ化ナトリウムの存在下で化合物R
(Yは塩素又は臭素である)と反応させてもよい。
【0073】Rが基−CH−CH(OH)R
a (R a はC1-4 アルキル基である)を表す式(VII
I)の化合物は、アルカノール、例えばエタノールのよう
な溶媒中p‐トルエンスルホン酸のような酸触媒の存在
下で化合物(XI)を下記エポキシド(XII):
【0074】
【化13】 と反応させることにより製造される。
【0075】Rが場合により置換されたアルキル基で
ある式(VIII)の化合物は、適切なアルデヒド又はケトン
と反応させ、それと同時又はその後反応生成物を還元す
ることにより化合物(XI)から製造してもよい。従って
例えば、Rが1,3‐ジメチルブチルである式(VIII)
の化合物は、メチルイソブチルケトンと反応させ、しか
る後水素化ホウ素ナトリウムと反応させることにより化
合物(XII)から製造される。
【0076】一般に、式(III) 、(V)及び(VI)の化
合物は、既知化合物であるか又は既知化合物の製造に用
いられる方法に従い製造してもよい。
【0077】もう1つの方法(C法)によれば、式
(I)の化合物は慣用的技術を用いてもう1つの式
(I)の化合物に変換してもよい。
【0078】従って、Rがカルボキシル基で置換され
たフェニル基である式(I)の化合物は、Rがアルコ
キシカルボニル基で置換されたフェニル基である対応す
る式(I)の化合物の加水分解により製造される。
【0079】前記プロセスにおいて、中間体II、III 、
V及びVIにおける基R及びRは式(I)で定義され
た基でも又はそれに変換できる基であってもよい。
【0080】前記反応系では前記のように式(X)の
1,5‐ベンゾジアゼピンから始まるいくつかの変更可
能な反応経路を含む。このためもう1つの一般的方法
(D法)によれば、式(I)の化合物は式(X)の化合
物を基R及びNHCONHRを導入する上で役立つ
試薬と、1以上の段階で反応させることにより製造され
る。
【0081】式(I)の化合物は少くとも1つの不斉炭
素原子、即ち置換尿素基が結合するジアゼピン環の炭素
原子を含む。式(I)の化合物の特定エナンチオマーは
キラルHPLCのような慣用的操作を用いてラセミ化合
物を分割することにより得られる。一方、所要エナンチ
オマーは、アミン(IV)から式(I)の化合物を製造す
るための前記のいずれかの方法を用いて式(IV)の対応
エナンチオマーアミンから製造してもよい。アミン(I
V)のエナンチオマーは、R‐カンファールホン酸のよ
うな適切な光学活性酸と塩形成させるような慣用的操作
を用いてラセミアミン(IV)から製造してもよい。
【0082】下記例によって、本発明を説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。製造及び例に
おいては他に指摘のないかぎり以下のように表す:融点
(m.p.)はブッチ(Buchi) m.p.装置で決定されたが、未補
正である。すべての温度は℃である。赤外線スペクトル
はFT‐IR装置においてクロロホルム‐d溶液中で
測定した。プロトン磁気共鳴(H‐NMR)スペクト
ルはクロロホルム‐d中の溶液として300MHz で記
録した。化学シフトは内部標準としてMeSiから低
磁場側にppm(δ)で報告され、シングレット(s)、ダ
ブレット(d)、ダブレットのダブレット(dd)又は
マルチプレット(m)として決定される。カラムクロマ
トグラフィーはシリカゲル(ドイツ,ダルムシュタット
のメルク社)で実施した。溶液は無水硫酸ナトリウムで
乾燥させた。“ペトロール”とはb.p.40〜60℃の石
油エーテルをいう。ジクロロメタンは水素化カルシウム
上で再蒸留した;テトラヒドロフランはナトリウム上で
再蒸留した;エチルエーテルはナトリウム上で再蒸留し
た;酢酸エチルは活性化されたモレキュラーシーブ上で
乾燥させた。下記略号が本明細書で用いられている。E
A=酢酸エチル、CH=シクロヘキサン、P=石油エー
テル40〜60℃、THF=テトラヒドロフラン、DC
M=ジクロロメタン、EE=エチルエーテル、DMF=
N,N‐ジメチルホルムアミド。T.l.c.とはシリカプレ
ート上における薄層クロマトグラフィーに関する。すべ
ての化合物は他に指摘のないかぎりラセミ混合物として
考えられる。
【0083】中間体1 2‐フルオロ‐2´‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)ア
ミノジフェニルアミン 1‐ブロモ‐3‐メチルブタン(4.33ml)を窒素雰
囲気下でジメチルホルムアミド(250ml)中2‐アミ
ノ‐2´‐フルオロジフェニルアミン(7.0g)及び
ヨウ化ナトリウム(5.24g)の溶液に加えた。溶液
を120℃で8時間攪拌し、しかる後室温まで冷却し、
水(300ml)で希釈し、ジエチルエーテル(2×25
0ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を塩水(300
ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で油状物に濃縮し、それ
をフラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA95:5
で溶出)により精製し、黄色油状物として標題化合物
(6.3g)を得た。T.l.c. CH‐EA(9:1)R
f0.75中間体2 2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐1
‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐3‐フェニルヒドラ
ゾノ‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐
ベンゾジアゼピン 中間体1(6.3g)及び2‐フェニルヒドラゾノマロ
ニルジクロリド(6.8g)をTHF(150ml)に各
々溶解し、窒素雰囲気下で−5℃に維持されたTHF
(200ml)含有フラスコ中に滴下した。添加終了後に
溶液を室温まで加温し、しかる後50℃に2時間加熱し
た。溶液を真空下で油状物に濃縮し、それをフラッシュ
クロマトグラフィー(CH‐EA8:2で溶出)により
精製し、黄色固体物として標題化合物(5.8g)を得
た。m.p.104‐105℃;T.l.c.CH‐EA(7:
3)Rf0.59中間体3 3‐アミノ‐2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフ
ェニル)‐1‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン 氷酢酸(50ml)中中間体2(5.8g)の溶液を0℃
に冷却された氷酢酸(20ml)中亜鉛末(6.37g)
の懸濁液に滴下した。混合液を23℃で3時間攪拌し、
しかる後水(200ml)で希釈し、亜鉛からデカントし
た。固体炭酸ナトリウムをpH=9まで加え、混合液を
酢酸エチル(2×300ml)で抽出した。合わせた有機
抽出液を塩水(300ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で
油状物に濃縮し、それをフラッシュクロマトグラフィー
(CH‐EA2:1〜EAの勾配で溶出)により精製
し、白色泡状物として標題化合物(2.8g)を得た。
m.p.125‐6℃;T.l.c. DCM‐メタノール(3
0:1)Rf0.38中間体4 2‐(3,3‐ジメチルブチ‐1‐イル)アミノ‐2´
‐フルオロジフェニルアミン 水素化ホウ素ナトリウム(22.7g)を0℃に冷却さ
れた酢酸(12.8ml)、水(50ml)及びエタノール
(40ml)中2‐アミノ‐2´‐フルオロジフェニルア
ミン(8.0g)、酢酸ナトリウム三水和物(16.3
3g)及び3,3‐ジメチルブチルアルデヒド(5ml)
の混合液に少しずつ加えた。溶液を23℃で30分間攪
拌し、しかる後酢酸エチル(300ml)で希釈した。有
機層を水酸化ナトリウムの10%溶液(3×200ml)
及び塩水(200ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で油状
物に濃縮し、それをフラッシュクロマトグラフィー(C
H‐EA9:1で溶出)により精製し、黄色油状物とし
て標題化合物(7.44g)を得た。T.l.c. CH‐E
A(9:1)Rf0.85中間体5 1‐(3,3‐ジメチルブチ‐1‐イル)‐2,4‐ジ
オキソ‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐3‐フェニル
ヒドラゾノ‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐
1,5‐ベンゾジアゼピン 中間体4(7.73g)及び2‐フェニルヒドラゾノマ
ロニルジクロリド(7.97g)をTHF(100ml)
に各々溶解し、窒素雰囲気下で−5℃に維持されたTH
F(300ml)含有フラスコ中に滴下した。添加終了後
に溶液を室温まで加温し、しかる後50℃に3時間加熱
した。溶液を真空下で油状物に濃縮し、それをフラッシ
ュクロマトグラフィー(CH‐EA8:2で溶出)によ
り精製し、黄色固体物として標題化合物(10.8g)
を得た。m.p.112‐114℃;T.l.c. CH‐EA
(8:2)Rf0.40
【0084】中間体6 3‐アミノ‐1‐(3,3‐ジメチルブチ‐1‐イル)
‐2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐
2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾ
ジアゼピン 氷酢酸(80ml)中中間体5(10.1g)の溶液を0
℃に冷却された氷酢酸(20ml)中亜鉛末(10.8
g)の懸濁液に滴下した。混合液を23℃で2時間攪拌
し、しかる後水(200ml)で希釈し、亜鉛からデカン
トした。固体炭酸ナトリウムをpH=9まで加え、しか
る後溶液を酢酸エチル(3×250ml)で抽出した。合
わせた有機抽出液を塩水(400ml)で洗浄し、乾燥
し、真空下で油状物に濃縮し、それをフラッシュクロマ
トグラフィー(CH‐EA2:1〜酢酸エチルの勾配で
溶出)により精製し、白色泡状物として標題化合物
(5.4g)を得た。m.p.98‐100℃;T.l.c. D
CM‐メタノール(20:0.5)Rf0.3中間体7 2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐3
‐イソシアネート‐1‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)
‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベン
ゾジアゼピン トルエン中のホスゲン(1.93M溶液;7ml)をジク
ロロメタン(3ml)中中間体3(0.2g)の溶液に加
えた。得られた溶液を23℃で5時間攪拌し、しかる後
真空下50℃で3時間かけて濃縮し、白色固体物として
標題化合物(0.21g)を得た。m.p.167‐8℃中間体8 2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐1
‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐3‐(フェニルオキ
シカルボニルアミノ)‐2,3,4,5‐テトラヒドロ
‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン ピリジン(0.137ml)及びクロロギ酸フェニル
(0.21ml)を窒素雰囲気下でジクロロメタン(15
ml)中中間体3(0.3g)の溶液に加えた。得られた
溶液を23℃で30分間攪拌し、しかる後塩酸の1%溶
液(15ml)、炭酸水素ナトリウムの5%溶液(15m
l)及び塩水(20ml)で洗浄した。有機層を乾燥し、
真空下で固体物に乾燥し、それを酢酸エチルで摩砕し、
白色固体物として標題化合物(0.3g)を得た。m.p.
226‐7℃;T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.
75中間体9 1‐(3,3‐ジメチルブチ‐1‐イル)‐2,4‐ジ
オキソ‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐3‐(フェニ
ルオキシカルボニルアミノ)‐2,3,4,5‐テトラ
ヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン ピリジン(0.64ml)及びクロロギ酸フェニル(1.
0ml)を窒素雰囲気下でジクロロメタン(100ml)中
中間体6(1.5g)の溶液に加えた。得られた溶液を
23℃で30分間攪拌し、しかる後塩酸の1%溶液(2
×70ml)、炭酸水素ナトリウムの5%溶液(2×70
ml)及び塩水(100ml)で洗浄した。有機層を乾燥
し、真空下で固体物に濃縮し、それをジエチルエーテル
で摩砕し、白色固体物として標題化合物(1.4g)を
得た。m.p.199‐200℃;T.l.c. CH‐EA
(1:1)Rf0.82中間体10 2‐(3,3‐ジメチル‐2‐ヒドロキシブチ‐1‐イ
ル)アミノ‐2´‐フルオロジフェニルアミン 1,2‐エポキシ‐3,3‐ジメチルブタン(7ml)を
80℃に加熱されたエタノール(30ml)中2‐アミノ
‐2´‐フルオロジフェニルアミン(7.46g)及び
p‐トルエンスルホン酸(0.6g)の混合液に少しず
つ加えた。混合液を80℃で19時間攪拌し、しかる後
真空下で濃縮し、水(100ml)及び酢酸エチル(15
0ml)に分配した。有機層を炭酸水素ナトリウムの5%
溶液(2×100ml)、塩水(150ml)で洗浄し、乾
燥し、真空下で油状物に濃縮し、それをフラッシュクロ
マトグラフィー(CH‐EA80:20で溶出)により
精製し、黄色油状物として標題化合物(3.21g)を
得た。T.l.c. CH‐DCM(1:1)Rf0.25
【0085】中間体11 1‐(3,3‐ジメチル‐2‐ヒドロキシブチ‐1‐イ
ル)‐2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフェニ
ル)‐3‐フェニルヒドラゾノ‐2,3,4,5‐テト
ラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 中間体10(1.8g)及び2‐フェニルヒドラゾノマ
ロニルジクロリド(1.76g)をTHF(35ml)に
各々溶解し、窒素雰囲気下で−15℃に維持されたTH
F(30ml)含有フラスコ中に滴下した。添加終了後に
溶液を室温まで加温し、しかる後50℃に3時間加熱し
た。溶液を真空下で油状物に濃縮し、それをフラッシュ
クロマトグラフィー(CH‐EA8:2で溶出)により
精製し、黄色固体物として標題化合物(2.1g)を得
た。m.p.217‐8℃;T.l.c.CH‐EA(2:1)R
f0.71中間体12 3‐アミノ‐1‐(3,3‐ジメチル‐2‐ヒドロキシ
ブチ‐1‐イル)‐2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フル
オロフェニル)‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H
‐1,5‐ベンゾジアゼピン 亜鉛末(2.17g)を予め0℃に冷却された氷酢酸
(30ml)中中間体11(2.1g)の溶液に少しずつ
加えた。混合液を23℃で20時間攪拌し、しかる後水
(100ml)で希釈し、亜鉛からデカントした。固体炭
酸ナトリウムをpH=9まで加え、混合液を酢酸エチル
(3×100ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を塩
水(200ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で油状物に濃
縮し、それをフラッシュクロマトグラフィー(EAで溶
出)により精製し、白色泡状物として標題化合物(1.
09g)を得た。m.p.104‐5℃;T.l.c. EA‐メ
タノール(20:2)Rf0.66及び0.61中間体13 3‐アミノ‐1‐(3,3‐ジメチル‐2‐ヒドロキシ
ブチ‐1‐イル)‐2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フル
オロフェニル)‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H
‐1,5‐ベンゾジアゼピン(ジアステレオマーI:1
3a及びジアステレオマーII:13b) ジアステレオマー混合物、中間体12をプレパラティブ
HPLC〔カラム・スフェリゾルブ(Column Spherisor
b) 5uCN25×0.46cm〕によりヘキサン/エタ
ノール/イソプロパノール85:10:5及び0.05
%イソプロピルアミン(フラックス2ml/min、検出UV
235nm)で溶出させて分離し、白色固体物として標題
化合物13a(保持時間8.9min)(0.3g)m.p.1
64‐5℃;T.l.c. EA‐メタノール(20:2)R
f0.66及び白色泡状物として標題化合物13b(保
持時間6min)(0.35g)T.l.c. EA‐メタノール
(20:2)Rf0.61を得た。中間体14 2‐(1,3‐ジメチルブチ‐1‐イル)アミノジフェ
ニルアミン 水素化ホウ素ナトリウム(0.4g)を0℃に冷却され
た酢酸(1.7ml)、水(5ml)及びエタノール(4m
l)中2‐アミノジフェニルアミン(0.5g)、酢酸
ナトリウム三水和物(0.5g)及び4‐メチル‐2‐
オキソペンタン(0.25ml)の混合液に少しずつ加え
た。水素化ホウ素ナトリウム(2.0g)及び4‐メチ
ル‐2‐オキソペンタン(3ml)を追加し、溶液を23
℃で30分間攪拌し、しかる後酢酸エチル(100ml)
及び水(100ml)で希釈した。有機層を水酸化ナトリ
ウムの10%溶液(50ml)及び塩水(50ml)で洗浄
し、乾燥し、真空下で濃縮して油状物を得、それをフラ
ッシュクロマトグラフィー(CH‐EA90:10で溶
出)により精製し、黄色油状物として標題化合物(0.
42g)を得た。T.l.c. CH‐EA(90:10)R
f0.79;IR 3420(NH),1599,1514 及び1497(C=C)
cm-1 中間体15 1‐(1,3‐ジメチルブチ‐1‐イル)‐2,4‐ジ
オキソ‐5‐フェニル‐3‐フェニルヒドラゾノ‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン 中間体14(0.42g)及び2‐フェニルヒドラゾノ
マロニルジクロリド(0.46g)をTHF(20ml)
に各々溶解し、窒素雰囲気下で0℃に維持されたTHF
(10ml)含有フラスコ中に滴下した。添加終了後に溶
液を23℃まで加温し、20時間攪拌した。2‐フェニ
ルヒドラゾノマロニルジクロリド(0.13g)を追加
し、攪拌を23℃で1時間しかる後50℃で90分間続
けた。反応混合液を酢酸エチル(200ml)で希釈し
た。有機層を水酸化ナトリウムの10%溶液(60ml)
及び塩水(2×70ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で濃
縮して油状物を得、それをフラッシュクロマトグラフィ
ー(CH‐EA95:5で溶出;極性を90:10まで
増加させる)により精製し、黄色固体物として標題化合
物(0.43g)を得た。T.l.c. CH‐EA(70:
30)Rf0.73;IR 1668,1653(C=O),1591(C=C)
cm-1
【0086】中間体16 3‐アミノ‐1‐(1,3‐ジメチルブチ‐1‐イル)
‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐
テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 亜鉛末(0.55g)を0℃に冷却された氷酢酸(10
ml)中中間体15(0.42g)の溶液に少しずつ加え
た。混合液を23℃で8時間攪拌し、しかる後亜鉛から
デカントし、酢酸エチル(50ml)で希釈し、水酸化ナ
トリウムの10%溶液(60ml)、塩水(2×60ml)
で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮して油状物を得、それ
をフラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA1:1〜
DCM‐メタノール90:10で溶出)により精製し、
白色泡状物として標題化合物(0.22g)を得た。T.
l.c. DCM‐メタノール(90:10)Rf0.5
3;IR 3500-3000 (NH2 ),1703及び1672(C=O),1593(C
=C) cm-1 中間体17 2‐アミノ‐5‐クロロジフェニルアミン 炭酸カリウム(29g)及びヒドロ亜硫酸ナトリウム
(25.3g)を95%エタノール(250ml)及び水
(250ml)中5‐クロロ‐2‐ニトロジフェニルアミ
ン(8g)の懸濁液に1時間かけて少しずつ加えた。混
合液を23℃で20時間攪拌し、しかる後ヒドロ亜硫酸
ナトリウム(1g)を追加し、攪拌を1時間続けた。反
応混合液を濃塩酸でpH4に酸性化し、しかる後水酸化
ナトリウムの10%溶液をpH10になるまで加えた。
溶液を真空下で濃縮し、エチルエーテル(2×250m
l)で抽出した。合わせた有機抽出液を塩水(2×25
0ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮し、黄色固体物
として粗製化合物(7.8g)を得、それをフラッシュ
クロマトグラフィー(P‐EE1:1で溶出)により精
製し、黄色泡状物として標題化合物(4.4g)を得
た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.50;IR
3412 及び3320(NH),1592-1589(C=C) cm-1 中間体18 5‐クロロ‐2‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)アミノ
‐ジフェニルアミン 水素化ホウ素ナトリウム(2g)を0℃に冷却された酢
酸(8ml)、水(15ml)及びエタノール(35ml)中
中間体17(2g)、酢酸ナトリウム三水和物(2.2
8g)及び3‐メチルブチルアルデヒド(2ml)の混合
液に少しずつ加えた。溶液を23℃で30分間攪拌し、
しかる後酢酸エチル(200ml)で希釈した。有機層を
炭酸カリウムの10%溶液(100ml)及び塩水(10
0ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮して油状物を
得、それをフラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA
95:5で溶出)により精製し、黄色油状物として標題
化合物(0.8g)を得た。T.l.c. CH‐EA(1:
1)Rf0.72中間体19 7‐クロロ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチルブチ
‐1‐イル)‐5‐フェニル‐3‐フェニルヒドラゾノ
‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベン
ゾジアゼピン 中間体18(1.15g)及び2‐フェニルヒドラゾノ
マロニルジクロリド(1.17g)をTHF(30ml)
に各々溶解し、窒素雰囲気下で0℃に維持されたTHF
(10ml)含有フラスコ中に滴下した。添加終了後に溶
液を23℃まで加温し、30分間攪拌し、しかる後60
℃で2時間加熱した。溶液を酢酸エチル(150ml)で
希釈し、塩水(2×100ml)で洗浄し、乾燥し、真空
下で濃縮して油状物を得、それをフラッシュクロマトグ
ラフィー(CH‐EA95:5で溶出;極性を70:3
0まで増加させる)により精製し、黄色固体物として標
題化合物(1.12g)を得た。T.l.c. CH‐EA
(1:1)Rf0.61;IR 3452(NH),1664(C=C) cm
-1 中間体20 3‐アミノ‐2,4‐ジオキソ‐7‐クロロ‐5‐フェ
ニル‐1‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐2,3,
4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピ
氷酢酸(14ml)中中間体19(0.6g)の溶液を0
℃に冷却された氷酢酸(14ml)中亜鉛末(0.76
g)の懸濁液に滴下した。混合液を23℃で3時間攪拌
し、しかる後亜鉛からデカントし、酢酸エチル(80m
l)しかる後10%水酸化ナトリウム(100ml)及び
塩水(70ml)で洗浄した。合わせた有機抽出液を乾燥
し、真空下で濃縮して油状物を得、それをフラッシュク
ロマトグラフィー(CH‐EA1:1〜EA‐メタノー
ル27:3の勾配で溶出)により精製し、標題化合物
(0.3g)を得た。T.l.c. DCM‐メタノール(2
7:3)Rf0.5
【0087】中間体21 4‐クロロ‐2‐ニトロジフェニルアミン 4‐クロロ‐2‐ニトロアニリン(5.5g)、ブロモ
ベンゼン(20ml)、炭酸カリウム(1.63g)及び
ヨウ化銅(I)(0.68g)の混合液を180℃に3
6時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、しかる
後酢酸エチル(200ml)及び水(300ml)を加え
た。有機抽出液を塩水(2×150ml)で洗浄し、乾燥
し、真空下で濃縮して粗製化合物を得、それをフラッシ
ュクロマトグラフィー(CH‐EA95:5で溶出)に
より精製し、標題化合物(3.67g)を得た。T.l.c.
CH‐EA(1:1)Rf0.71中間体22 2‐アミノ‐4‐クロロジフェニルアミン 炭酸カリウム(13g)及びヒドロ亜硫酸ナトリウム
(11.4g)を95%エタノール(100ml)及び水
(100ml)中4‐クロロ‐2‐ニトロジフェニルアミ
ン(3.6g)の懸濁液に3時間かけて少しずつ加え
た。混合液を23℃で20時間攪拌した。次いで反応混
合液を濃塩酸(20ml)でpH4に酸性化し、しかる後
水酸化ナトリウムの10%溶液(80ml)をpH=10
まで加え、溶液を酢酸エチル(2×150ml)で抽出し
た。合わせた有機抽出液を塩水(2×150ml)で洗浄
し、乾燥し、真空下で濃縮し、黄色固体物として粗製化
合物(7.8g)を得、それをフラッシュクロマトグラ
フィー(CH‐EA90:10しかる後70:30で溶
出)により精製し、黄色泡状物として標題化合物(2.
37g)を得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf
0.66中間体23 4‐クロロ‐2‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)アミノ
ジフェニルアミン ブロモ‐3‐メチルブタン(0.62ml)を窒素雰囲気
下でジメチルホルムアミド(40ml)中中間体22
(1.00g)及びヨウ化ナトリウム(0.7g)の溶
液に加えた。溶液を120℃で12時間攪拌し、しかる
後23℃で冷却し、酢酸エチル(150ml)で希釈し、
塩水(3×100ml)で洗浄した。合わせた有機抽出液
を乾燥し、真空下で濃縮して油状物を得、それをフラッ
シュクロマトグラフィー(CH‐EA95:5で溶出)
により精製し、黄色油状物として標題化合物(0.74
g)を得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.7
中間体24 8‐クロロ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチルブチ
‐1‐イル)‐5‐フェニル‐3‐フェニルヒドラゾノ
‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベン
ゾジアゼピン 中間体23(0.74g)及び2‐フェニルヒドラゾノ
マロニルジクロリド(0.75g)をTHF(15ml)
に各々溶解し、窒素雰囲気下で0℃に維持されたTHF
(20ml)含有フラスコ中に滴下した。添加終了後に溶
液を23℃まで加温し、30分間攪拌し、しかる後60
℃で2時間加熱した。溶液を酢酸エチル(120ml)で
希釈し、塩水(2×100ml)で洗浄し、乾燥し、真空
下で濃縮して油状物を得、それをフラッシュクロマトグ
ラフィー(CH‐EA95:5で溶出;極性を70:3
0まで増加させる)により精製し、黄色固体物として標
題化合物(0.91g)を得た。T.l.c. CH‐EA
(1:1)Rf0.68中間体25 3‐アミノ‐8‐クロロ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3
‐メチルブチ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,3,
4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピ
0℃の氷酢酸(20ml)中中間体24(0.9g)の溶
液に亜鉛末(1.14g)を少しずつ加えた。混合液を
23℃で1時間攪拌し、しかる後亜鉛からデカントし、
酢酸エチル(150ml)しかる後10%水酸化ナトリウ
ム(150ml)及び塩水(100ml)で洗浄した。合わ
せた有機抽出液を乾燥し、真空下で濃縮して油状物を
得、それをフラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA
1:1〜EA‐メタノール27:3の勾配で溶出)によ
り精製し、標題化合物(0.53g)を得た。T.l.c.
EA‐メタノール(27:3)Rf0.6
【0088】中間体26 4,5‐ジクロロ‐2‐ニトロジフェニルアミン 4,5‐ジクロロ‐2‐ニトロアニリン(5.0g)、
ブロモベンゼン(16ml)、炭酸カリウム(1.17
g)及びヨウ化銅(I)(0.46g)の混合液を15
0℃に36時間加熱した。反応混合液を真空下で濃縮し
て粗製化合物を得、それをフラッシュクロマトグラフィ
ー(CH‐EA90:10で溶出)により精製し、標題
化合物(4.34g)を得た。T.l.c. CH‐EA
(1:1)Rf0.7中間体27 2‐アミノ‐4,5‐ジクロロジフェニルアミン 炭酸カリウム(13.8g)及びヒドロ亜硫酸ナトリウ
ム(12.1g)を95%エタノール(100ml)及び
水(100ml)中4,5‐ジクロロ‐2‐ニトロジフェ
ニルアミン(4.34g)の懸濁液に3時間かけて少し
ずつ加えた。混合液を23℃で20時間攪拌した。次い
で反応混合液を濃塩酸(20ml)でpH=4に酸性化
し、しかる後水酸化ナトリウムの10%溶液(80ml)
をpH=10まで加え、溶液を酢酸エチル(2×120
ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を塩水(2×10
0ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮して粗製化合物
を得、それをフラッシュクロマトグラフィー(CH‐E
A90:10しかる後80:20で溶出)により精製
し、黄色泡状物として標題化合物(2.15g)を得
た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.54中間体28 4,5‐ジクロロ‐2‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)
アミノジフェニルアミン 1‐ブロモ‐3‐メチルブタン(1.2ml)を窒素雰囲
気下でジメチルホルムアミド(70ml)中中間体27
(2.15g)及びヨウ化ナトリウム(1.3g)の溶
液に加えた。溶液を120℃で9時間しかる後23℃で
20時間攪拌した。次いで1‐ブロモ‐3‐メチルブタ
ン(0.5ml)を追加し、攪拌を120℃で8時間続け
た。反応混合液を酢酸エチル(300ml)で希釈し、塩
水(150ml)で洗浄した。合わせた有機抽出液を乾燥
し、真空下で濃縮して油状物を得、それをフラッシュク
ロマトグラフィー(CH‐EA95:5で溶出)により
精製し、黄色油状物として標題化合物(1.72g)を
得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.70中間体29 7,8‐ジクロロ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチ
ルブチ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐3‐フェニルヒド
ラゾノ‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5
‐ベンゾジアゼピン 中間体28(1.72g)及び2‐フェニルヒドラゾノ
マロニルジクロリド(1.53g)をTHF(15ml)
に各々溶解し、窒素雰囲気下で0℃に維持されたTHF
(40ml)含有フラスコ中に滴下した。添加終了後に溶
液を23℃で加温し、45分間攪拌し、しかる後60℃
で1時間30分加熱した。溶液を酢酸エチル(150m
l)で希釈し、塩水(2×100ml)で洗浄し、乾燥
し、真空下で濃縮して油状物を得、それをフラッシュク
ロマトグラフィー(CH‐EA95:5で溶出;極性を
80:20まで増加させる)により精製し、黄色固体物
として標題化合物(1.85g)を得た。T.l.c. CH
‐EA(1:1)Rf0.66中間体30 3‐アミノ‐7,8‐ジクロロ‐2,4‐ジオキソ‐1
‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン 0℃の氷酢酸(15ml)中中間体29(1.0g)の溶
液に亜鉛末(0.65g)を少しずつ加えた。混合液を
23℃で6時間攪拌し、しかる後亜鉛からデカントし、
酢酸エチル(150ml)しかる後10%水酸化ナトリウ
ム(150ml)及び塩水(100ml)で洗浄した。合わ
せた有機抽出液を乾燥し、真空下で濃縮して油状物を
得、それをフラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA
1:1〜EA‐メタノール80:20の勾配で溶出)に
より精製し、標題化合物(0.44g)を得た。T.l.c.
EA‐メタノール(27:3)Rf0.59
【0089】中間体31 4‐フルオロ‐2‐ニトロジフェニルアミン 4‐フルオロ‐2‐ニトロアニリン(5.0g)、ブロ
モベンゼン(20ml)、炭酸カリウム(1.54g)及
びヨウ化銅(I)(0.61g)の混合液を150℃に
30時間加熱した。反応混合液を23℃で冷却し、しか
る後酢酸エチル(200ml)を加えた。有機抽出液を塩
水(100ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で蒸発させて
粗製化合物を得、それをフラッシュクロマトグラフィー
(CH‐EA95:5で溶出)により精製し、標題化合
物(2.4g)を得た。T.l.c.CH‐EA(1:1)R
f0.68中間体32 2‐アミノ‐4‐フルオロジフェニルアミン 炭酸カリウム(9.3g)及びヒドロ亜硫酸ナトリウム
(8.2g)を95%エタノール(70ml)及び水(7
0ml)中4‐フルオロ‐2‐ニトロジフェニルアミン
(2.4g)の懸濁液に3時間かけて少しずつ加えた。
混合液を23℃で20時間攪拌した。次いで反応混合液
を濃塩酸(15ml)でpH4に酸性化し、しかる後水酸
化ナトリウムの10%溶液(50ml)をpH=10まで
加え、濃縮された溶液を酢酸エチル(2×100ml)で
抽出した。合わせた有機抽出液を塩水(2×80ml)で
洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮して粗製化合物を得、そ
れをフラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA90:
10しかる後80:20で溶出)により精製し、黄色泡
状物として標題化合物(1.44g)を得た。T.l.c.C
H‐EA(1:1)Rf0.72中間体33 4‐フルオロ‐2‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)アミ
ノジフェニルアミン 1‐ブロモ‐3‐メチルブタン(1.0ml)を窒素雰囲
気下でジメチルホルムアミド(60ml)中中間体32
(1.44g)及びヨウ化ナトリウム(1.1g)の溶
液に加えた。溶液を120℃で9時間攪拌した。反応混
合液を酢酸エチル(300ml)で希釈し、塩水(3×1
50ml)で洗浄した。合わせた有機抽出液を乾燥し、真
空下で濃縮して油状物を得、それをフラッシュクロマト
グラフィー(CH‐EA95:5で溶出)により精製
し、黄色油状物として標題化合物(0.96g)を得
た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.74中間体34 2,4‐ジオキソ‐8‐フルオロ‐1‐(3‐メチルブ
チ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐3‐フェニルヒドラゾ
ノ‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベ
ンゾジアゼピン 中間体33(0.96g)及び2‐フェニルヒドラゾノ
マロニルジクロリド(1.01g)をTHF(15ml)
に各々溶解し、窒素雰囲気下で0℃に維持されたTHF
(40ml)含有フラスコ中に滴下した。添加終了後に溶
液を23℃で加温し、30分間攪拌し、しかる後60℃
で2時間加熱した。溶液を酢酸エチル(120ml)で希
釈し、塩水(2×100ml)で洗浄し、乾燥し、真空下
で濃縮して油状物を得、それをフラッシュクロマトグラ
フィー(CH‐EA95:5で溶出;極性を80:20
まで増加させる)により精製し、黄色固体物として標題
化合物(1.3g)を得た。T.l.c. CH‐EA(1:
1)Rf0.74中間体35 3‐アミノ‐2,4‐ジオキソ‐8‐フルオロ‐1‐
(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン 0℃の氷酢酸(20ml)中中間体34(1.3g)の溶
液に亜鉛末(1.2g)を少しずつ加えた。混合液を2
3℃で1時間攪拌し、しかる後亜鉛からデカントし、酢
酸エチル(150ml)しかる後10%水酸化ナトリウム
(150ml)及び塩水(100ml)で洗浄した。合わせ
た有機抽出液を乾燥し、真空下で濃縮して油状物を得、
それをフラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA1:
1〜EA‐メタノール80:20の勾配で溶出)により
精製し、標題化合物(0.72g)を得た。T.l.c. E
A‐メタノール(27:3)Rf0.47
【0090】中間体36 2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐1‐(2‐フェニル
エチル)‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,
5‐ベンゾジアゼピン 油中水素化ナトリウム80%分散物(0.13g)を予
め0℃に冷却されたDMF(18ml)中2,4‐ジオキ
ソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1
H‐1,5‐ベンゾジアゼピン(化合物a)(1g)の
溶液に少しずつ加えた。反応液を0℃で20分間攪拌
し、しかる後DMF(2ml)中2‐フェニルエチルブロ
ミド(0.85ml)の溶液を滴下し、混合液を23℃で
15時間攪拌し、しかる後EA(80ml)で希釈し、塩
水(3×100ml)で洗浄し、乾燥し、“真空下”で濃
縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー
(CH‐EA1:1で溶出)により精製し、白色粉末と
して標題化合物(0.85g)を得た。T.l.c. CH‐
EA(1:1)Rf0.27中間体37 3‐アジド‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐1‐
(2‐フェニルエチル)‐2,3,4,5‐テトラヒド
ロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン −70℃に冷却されたTHF(20ml)中中間体36
(0.85g)の溶液を窒素雰囲気下で−70℃に冷却
されたTHF(10ml)中カリウム tert-ブトキシド
(0.3g)の溶液に滴下した。混合液を−70℃で2
0分間攪拌し、しかる後予め−70℃に冷却されたTH
F(15ml)中2,4,6‐トリイソプロピルベンゼン
スルホニルアジド(0.96g)の溶液及び酢酸(0.
14ml)を加えた。反応混合液を23℃で放置し、1.
5時間攪拌し、しかる後酢酸(0.14ml)を追加し、
混合液を2時間攪拌した。酢酸エチル(150ml)を加
え、溶液を炭酸水素ナトリウムの飽和溶液(100ml)
及び塩水(3×100ml)で洗浄し、乾燥し、“真空
下”で濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラ
フィー(CH‐EA90:10で溶出)により精製し、
白色泡状物として標題化合物(0.38g)を得た。T.
l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.57中間体38 3‐アミノ‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐1‐
(2‐フェニルエチル)‐2,3,4,5‐テトラヒド
ロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン エタノール(15ml)及び酢酸エチル(15ml)中中間
体37(0.38g)の溶液を5%Pd/CaCO
(0.25g)の存在下23℃で3時間にわたり水素
下1atm で攪拌した。触媒をセライトパッドで濾去し、
ジクロロメタン(25ml)及びエタノール(25ml)で
洗浄し、有機層を“真空下”で濃縮した。粗製生成物を
フラッシュクロマトグラフィー(DCM‐エタノール9
0:10で溶出)により精製し、白色泡状物として標題
化合物(0.3g)を得た。T.l.c.DCM‐エタノール
(90:10)Rf0.1中間体39 1‐(1‐アダマンチル)メチル‐2,4‐ジオキソ‐
5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐
1,5‐ベンゾジアゼピン 油中水素化ナトリウム80%分散物(0.07g)をD
MF(50ml)中化合物(a)(0.5g)の溶液に少
しずつ加えた。反応混合液を30分間攪拌し、しかる後
DMF(3ml)中メタンスルホン酸1‐アダマンチルメ
チル(0.537g)の溶液を加えた。反応混合液を1
20℃で7時間及び23℃で15時間攪拌し、しかる後
濃縮した。残渣を酢酸エチル(100ml)で希釈し、塩
水(2×30ml)及び水(50ml)で洗浄し、乾燥し、
“真空下”で濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマ
トグラフィー(CH‐EA1:1で溶出)により精製
し、白色泡状物として標題化合物(0.15g)を得
た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.42中間体40 1‐(1‐アダマンチル)メチル‐1‐(2‐フェニル
エチル)‐3‐アジド‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニ
ル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベ
ンゾジアゼピン THF(7ml)中カリウム tert-ブトキシド(0.14
6g)の溶液を窒素雰囲気下で−70℃に冷却されたT
HF(15ml)中中間体39(0.4g)の溶液に滴下
した。混合液を−70℃で20分間攪拌し、しかる後予
め−70℃に冷却されたTHF(7ml)中2,4,6‐
トリイソプロピルベンゼンスルホニルアジド(0.53
g)の溶液及び酢酸(0.14ml)を加えた。反応混合
液を23℃で放置し、15時間攪拌し、しかる後酢酸エ
チル(70ml)を加え、溶液を水(2×50ml)及び塩
水(2×30ml)で洗浄し、乾燥し、“真空下”で濃縮
した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(C
H‐EA70:30で溶出)により精製し、白色泡状物
として標題化合物(0.338g)を得た。T.l.c.CH
‐EA(1:1)Rf0.73
【0091】中間体41 1‐(1‐アダマンチル)メチル‐3‐アミノ‐2,4
‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒ
ドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン エタノール(10ml)及び酢酸エチル(5ml)中中間体
40(0.18g)の溶液を5%Pd/CaCO
(0.2g)の存在下23℃で3時間にわたり水素下
1atm で攪拌し、しかる後触媒をセライトパッドで濾去
し、有機層を“真空下”で濃縮した。粗製生成物をフラ
ッシュクロマトグラフィー(DCM‐メタノール90:
10で溶出)により精製し、白色泡状物として標題化合
物(0.15g)を得た。T.l.c. DCM‐メタノール
(90:10)Rf0.51中間体42 1‐(2,2‐ジメチルエトキシカルボニルメチル)‐
2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テ
トラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 油中水素化ナトリウム80%分散物(0.155g)を
予め0℃に冷却されたDMF(30ml)中化合物(a)
(1.022g)の溶液に少しずつ加えた。反応液を2
3℃で15分間攪拌し、しかる後ブロモ酢酸t‐ブチル
(0.7ml)を加えた。溶液を23℃で1時間攪拌し、
しかる後塩水(100ml)を加え、混合液を酢酸エチル
(3×30ml)で抽出し、乾燥し、“真空下”で濃縮し
た。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(CH
‐EA60:40で溶出)により精製し、白色粉末とし
て標題化合物(1.31g)を得た。T.l.c. CH‐E
A(60:40)Rf0.4中間体43 3‐アジド‐1‐(2,2‐ジメチルエトキシカルボニ
ルメチル)‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン −70℃に冷却されたTHF(6ml)中中間体42
(0.5g)の溶液を窒素雰囲気下で−70℃に冷却さ
れたTHF(6ml)中カリウム tert-ブトキシド(0.
168g)の溶液に滴下した。反応混合液を−70℃で
30分間攪拌し、しかる後予め−70℃に冷却されたT
HF(6ml)中2,4,6‐トリイソプロピルベンゼン
スルホニルアジド(0.556g)の溶液及び酢酸
(0.078ml)を加えた。反応混合液を23℃で放置
し、18時間攪拌し、酢酸エチル(30ml)を加え、溶
液を塩水(3×100ml)、炭酸水素ナトリウムの飽和
溶液(20ml)、塩水(20ml)で洗浄し、乾燥し、
“真空下”で濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマ
トグラフィー(CH‐EA70:30で溶出)により精
製し、白色泡状物として標題化合物(0.5g)を得
た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.36中間体44 3‐アミノ‐1‐(2,2‐ジメチルエトキシカルボニ
ルメチル)‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン エタノール(10ml)及び酢酸エチル(2ml)の混合液
中中間体43(0.354g)の溶液を5%Pd/Ca
CO(0.183g)の存在下23℃で3時間にわた
り水素下1atm で攪拌し、しかる後更に5%Pd/Ca
CO(0.183g)を加え、反応液を15時間攪拌
した。触媒をセライトパッドで濾去し、ジクロロメタン
(9ml)及びメタノール(5ml)で洗浄し、有機層を
“真空下”で濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマ
トグラフィー(DCM‐メタノール96:4で溶出)に
より精製し、白色泡状物として標題化合物(0.33
g)を得た。T.l.c. DCM‐メタノール(95:5)
Rf0.5中間体45 1‐(3,3‐ジメチルブチル)‐2,4‐ジオキソ‐
5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐
1,5‐ベンゾジアゼピン 油中水素化ナトリウム80%分散物(0.100g)を
DMF(60ml)中化合物(a)(0.7g)の溶液に
少しずつ加えた。反応混合液を30分間攪拌し、しかる
後DMF(3ml)中メタンスルホン酸3,3‐ジメチル
ブチル(0.575g)の溶液を加えた。反応混合液を
90℃で50分間、23℃で15時間、90℃で2時間
及び140℃で45分間攪拌し、しかる後濃縮した。残
渣を水(30ml)及び塩水(20ml)で希釈し、酢酸エ
チル(150ml)で抽出した。有機層を水(2×50m
l)及び塩水(50ml)で洗浄し、乾燥し、“真空下”
で濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィ
ー(CH‐EA1:1で溶出)により精製し、白色泡状
物として標題化合物(0.4g)を得た。T.l.c. CH
‐EA(1:1)Rf0.39
【0092】中間体46 3‐アジド‐1‐(3,3‐ジメチルブチル)‐2,4
‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒ
ドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン −70℃に冷却されたTHF(7ml)中カリウム tert-
ブトキシド(0.146g)の溶液を窒素雰囲気下で−
70℃に冷却されたTHF(15ml)中中間体45
(0.4g)の溶液に滴下した。溶液を−70℃で20
分間攪拌し、しかる後予め−70℃に冷却されたTHF
(7ml)中2,4,6‐トリイソプロピルベンゼンスル
ホニルアジド(0.530g)の溶液及び酢酸(0.1
39ml)を加えた。反応混合液を23℃で放置し、18
時間攪拌し、しかる後酢酸エチル(75ml)を加え、溶
液を水(2×50ml)及び塩水(2×30ml)で洗浄
し、乾燥し、“真空下”で濃縮した。粗製生成物をフラ
ッシュクロマトグラフィー(CH‐EA30:70で溶
出)により精製し、白色泡状物として標題化合物(0.
338g)を得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf
0.73中間体47 3‐アミノ‐1‐(3,3‐ジメチルブチル)‐2,4
‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒ
ドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン エタノール(18ml)及び酢酸エチル(7ml)の混合液
中中間体46(0.298g)の溶液を5%Pd/Ca
CO(0.186g)の存在下23℃で1.5時間に
わたり水素下1atm で攪拌し、しかる後更に5%Pd/
CaCO(0.180g)を加え、反応液を1時間攪
拌した。触媒をセライトパッドで濾去し、エタノール
(20ml)で洗浄し、有機層を“真空下”で濃縮した。
粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM‐
メタノール90:10で溶出)により精製し、白色泡状
物として標題化合物(0.205g)を得た。T.l.c.
DCM‐メタノール(90:10)Rf0.46中間体48 1‐(3,3‐ジメチルブチル)‐2,4‐ジオキソ‐
3‐イソシアネート‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐
テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン ジクロロメタン(20ml)中中間体47(0.3g)の
溶液にトルエン(10ml)中COClの1.93M溶
液を加えた。反応混合液を23℃で5時間攪拌し、しか
る後“真空下”50℃で3時間かけて濃縮し、白色泡状
物として標題化合物(0.370g)を得た。IR 221
8(N=C=O),1693,1668(C=O),(C=C) cm-1 中間体49 1‐(3,3‐ジメチルブチル)‐2,4‐ジオキソ‐
5‐フェニル‐3‐フェニルオキシカルボニルアミノ‐
2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾ
ジアゼピン ジクロロメタン(50ml)中中間体47(1g)の溶液
にピリジン(0.46ml)及びクロロギ酸フェニル
(0.7ml)を加えた。反応混合液を23℃で30分間
攪拌し、しかる後塩酸の1%溶液(20ml)、炭酸水素
ナトリウムの5%溶液(20ml)、水(20ml)及び塩
水(20ml)で洗浄し、乾燥し、“真空下”で濃縮し
た。粗製生成物をアセトニトリル(10ml)で摩砕し、
白色粉末として標題化合物(1.2g)を得た。T.l.c.
CH‐EA(1:1)Rf0.8中間体50 1‐〔2‐(1‐アダマンチル)エチル〕‐2,4‐ジ
オキソ‐5‐フェニル‐3‐フェニルオキシカルボニル
アミノ‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5
‐ベンゾジアゼピン ジクロロメタン(10ml)中中間体53(0.1g)の
溶液にピリジン(0.03ml)及びクロロギ酸フェニル
(0.01ml)を加えた。反応混合液を23℃で2時間
攪拌し、しかる後ジクロロメタン(30ml)で希釈し、
塩化アンモニウムの飽和溶液(30ml)及び塩水(40
ml)で洗浄し、乾燥し、“真空下”で濃縮した。粗製生
成物をアセトニトリル(10ml)で摩砕し、白色粉末と
して標題化合物(0.05g)を得た。T.l.c. CH‐
EA(1:1)Rf0.77
【0093】中間体51 1‐〔2‐(1‐アダマンチル)エチル〕‐2,4‐ジ
オキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ
‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 油中水素化ナトリウム80%分散物(0.15g)を予
め0℃に冷却されたDMF(20ml)中化合物(a)
(0.8g)の溶液に少しずつ加えた。反応液を0℃で
15分間攪拌し、DMF(10ml)中2‐(1‐アダマ
ンチル)エチルブロミド(0.8g)の溶液を滴下し、
混合液を23℃で8時間攪拌し、しかる後DMF(20
ml)で希釈し、80℃で1時間加熱し、23℃で2日間
放置した。酢酸エチル(200ml)を加え、溶液を塩水
(3×100ml)で洗浄し、乾燥し、“真空下”で濃縮
した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(C
H‐EA70:30で溶出)により精製し、白色泡状物
として標題化合物(0.45g)を得た。T.l.c. CH
‐EA(1:1)Rf0.42中間体52 1‐〔2‐(1‐アダマンチル)エチル〕‐3‐アジド
‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐
テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン THF(10ml)中カリウム tert-ブトキシド(0.2
g)の溶液を窒素雰囲気下で−70℃に冷却されたTH
F(20ml)中中間体51(0.67g)の溶液に滴下
した。混合液を−70℃で20分間攪拌し、しかる後予
め−70℃に冷却されたTHF(10ml)中2,4,6
‐トリイソプロピルベンゼンスルホニルアジド(0.6
5g)の溶液及び酢酸(0.18ml)を加えた。反応混
合液を23℃で放置し、15時間攪拌し、しかる後EA
(150ml)を加え、溶液を炭酸水素ナトリウムの5%
溶液(80ml)及び塩水(100ml)で洗浄し、乾燥
し、“真空下”で濃縮した。粗製生成物をフラッシュク
ロマトグラフィー(CH‐EA90:10で溶出)によ
り精製し、白色泡状物として標題化合物(0.71g)
を得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.68中間体53 1‐〔2‐(1‐アダマンチル)エチル〕‐3‐アミノ
‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐
テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン エタノール(30ml)及び酢酸エチル(15ml)中中間
体52(0.71g)の溶液を5%Pd/CaCO
(0.7g)の存在下23℃で3時間にわたり水素下
1atm で攪拌した。触媒をセライトパッドで濾去し、メ
タノール(50ml)で洗浄し、有機層を“真空下”で濃
縮した。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー
(DCM‐メタノール90:10で溶出)により精製
し、白色泡状物として標題化合物(0.5g)を得た。
T.l.c. DCM‐メタノール(90:10)Rf0.6
中間体54 1‐(2,3‐ジメチル)ブチル‐2,4‐ジオキソ‐
5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐
1,5‐ベンゾジアゼピン 油中水素化ナトリウム80%分散物(0.06g)をD
MF(10ml)中化合物(a)(0.38g)の溶液に
少しずつ加えた。反応液を23℃で1時間攪拌し、しか
る後メタンスルホン酸2,3‐ジメチルブチル(0.3
2g)を加えた。混合液を23℃で15時間攪拌し、し
かる後水(70ml)を加え、溶液を酢酸エチル(2×5
0ml)で抽出し、合わせた有機層を塩水(2×50ml)
で洗浄し、乾燥し、“真空下”で濃縮した。粗製生成物
をフラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA80:2
0で溶出)により精製し、白色泡状物として標題化合物
(0.23g)を得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)
Rf0.4中間体55 3‐アジド‐1‐(2,3‐ジメチルブチル)‐2,4
‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒ
ドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン THF(10ml)中カリウム tert-ブトキシド(0.1
21g)の溶液を窒素雰囲気下で−70℃に冷却された
THF(20ml)中中間体54(0.33g)の溶液に
加えた。混合液を−70℃で30分間攪拌し、しかる後
予め−70℃に冷却されたTHF(10ml)中2,4,
6‐トリイソプロピルベンゼンスルホニルアジド(0.
349g)の溶液及び20分間後に酢酸(0.06ml)
を加えた。反応混合液を23℃で放置し、24時間攪拌
し、酢酸エチル(50ml)を加え、溶液を炭酸水素ナト
リウムの5%溶液(2×50ml)及び塩水(2×50m
l)で洗浄し、乾燥し、“真空下”で濃縮した。粗製生
成物をフラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA8
0:20で溶出)により精製し、白色泡状物として標題
化合物(0.1g)を得た。T.l.c. CH‐EA(1:
1)Rf0.53
【0094】中間体56 3‐アミノ‐1‐(2,3‐ジメチルブチル)‐2,4
‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒ
ドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン エタノール(15ml)及び酢酸エチル(3ml)中中間体
55(0.19g)の溶液を5%Pd/CaCO
(0.18g)の存在下23℃で4時間にわたり水素
下1atm で攪拌した。触媒をセライトパッドで濾去し、
酢酸エチルで洗浄し、有機層を“真空下”で濃縮した。
粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(EA‐メ
タノール90:10で溶出)により精製し、白色泡状物
として標題化合物(0.95g)を得た。T.l.c. EA
‐メタノール(90:10)Rf0.55中間体57 1‐ブチル‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン 油中水素化ナトリウム80%分散物(0.031g)を
窒素雰囲気下0℃でDMF(18ml)中化合物(a)
(0.3g)の溶液に少しずつ加えた。反応液を23℃
で30分間放置し、しかる後DMF(3ml)中1‐ブロ
モブタン(0.154ml)の溶液を滴下した。混合液を
23℃で2時間攪拌し、しかる後水(30ml)を加え、
溶液を酢酸エチル(2×60ml)で抽出し、合わせた有
機層を乾燥し、“真空下”で濃縮した。粗製生成物をフ
ラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA60:40で
溶出)により精製し、白色泡状物として標題化合物
(0.057g)を得た。T.l.c. CH‐EA(70:
30)Rf0.53中間体58 3‐アジド‐1‐ブチル‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェ
ニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐
ベンゾジアゼピン THF(2ml)中カリウム tert-ブトキシド(0.04
18g)の溶液を窒素雰囲気下で−70℃に冷却された
THF(2ml)中中間体57(0.104g)の溶液に
加えた。混合液を−70℃で30分間攪拌し、しかる後
予め−70℃に冷却されたTHF(10ml)中2,4,
6‐トリイソプロピルベンゼンスルホニルアジド(0.
136g)の溶液及び酢酸(0.019ml)を加えた。
反応混合液を23℃で放置し、24時間攪拌し、酢酸エ
チル(50ml)を加え、溶液を炭酸水素ナトリウムの5
%溶液(10ml)、塩水(10ml)で洗浄し、乾燥し、
“真空下”で濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマ
トグラフィー(CH‐EA80:20で溶出)により精
製し、白色泡状物として標題化合物(0.043g)を
得た。T.l.c. CH‐EA(60:40)Rf0.67中間体59 3‐アミノ‐1‐ブチル‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェ
ニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐
ベンゾジアゼピン エタノール(4ml)及び酢酸エチル(10ml)中中間体
58(0.217g)の溶液を5%Pd/CaCO
(0.18g)の存在下23℃で10時間にわたり水
素下1atm で攪拌した。触媒をセライトパッドで濾去
し、酢酸エチル(3×5ml)及びエタノール(3×5m
l)で洗浄し、有機層を“真空下”で濃縮した。粗製生
成物をフラッシュクロマトグラフィー(EA‐メタノー
ル90:10で溶出)により精製し、白色泡状物として
標題化合物(0.094g)を得た。T.l.c. EA‐メ
タノール(95:5)Rf0.25中間体60 2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐1‐(3‐メチル‐
2‐オキソ)ブチル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 油中水素化ナトリウム80%分散物(0.4g)を予め
0℃に冷却されたDMF(50ml)中化合物(a)(2
g)の溶液に少しずつ加えた。反応液を0℃で15分間
攪拌し、しかる後DMF(10ml)中1‐ブロモ‐3‐
メチル‐2‐オキソブタン(2.6g)の溶液を滴下
し、混合液を0℃で45分間攪拌し、酢酸エチル(45
0ml)を加え、溶液を塩水(4×100ml)で洗浄し、
乾燥し、“真空下”で濃縮した。粗製生成物をフラッシ
ュクロマトグラフィー(CH‐EA1:1で溶出)によ
り精製し、白色泡状物として標題化合物(2.3g)を
得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.19
【0095】中間体61 3‐アジド‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチル‐2
‐オキソ)ブチル‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テ
トラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン THF(10ml)中カリウム tert-ブトキシド(0.1
85g)の溶液を窒素雰囲気下で−70℃に冷却された
THF(20ml)中中間体60(0.5g)の溶液に滴
下した。混合液を−70℃で20分間攪拌し、しかる後
予め−70℃に冷却されたTHF(10ml)中2,4,
6‐トリイソプロピルベンゼンスルホニルアジド(0.
688g)の溶液及び酢酸(0.2ml)を加えた。反応
混合液を23℃で放置し、15時間攪拌し、酢酸エチル
(400ml)を加え、溶液を塩水(3×100ml)で洗
浄し、乾燥し、“真空下”で濃縮した。粗製生成物をフ
ラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA1:1で溶
出)により精製し、泡状物として標題化合物を得た。T.
l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.51中間体62 3‐アミノ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチル‐2
‐オキソ)ブチル‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テ
トラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン エタノール(35ml)中中間体61(0.85g)の溶
液を5%Pd/CaCO(1g)の存在下23℃で2
時間にわたり水素下1atm で攪拌した。触媒をセライト
パッドで濾去し、エタノール(30ml)で洗浄し、有機
層を“真空下”で濃縮した。粗製生成物をフラッシュク
ロマトグラフィー(DCM‐メタノール90:10で溶
出)により精製し、白色泡状物として標題化合物(0.
5g)を得た。T.l.c. DCM‐メタノール(95:
5)Rf0.56中間体63 N‐〔2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチル‐2‐オキ
ソ)ブチル‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒ
ドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐
N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.2ml)を窒素雰囲気下で
乾燥アセトニトリル(15ml)中中間体62(0.43
g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1時間攪拌し、
形成された沈澱物を濾取し、アセトニトリル(30ml)
で洗浄し、白色固体物として標題化合物(0.37g)
を得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.27中間体64 2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)
‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H
‐1,5‐ベンゾジアゼピン 油中NaH80%分散物(0.057g)を乾燥DMF
(15ml)中2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン(0.40g)の溶液に加えた。反応混合液を0
℃で冷却し、15分間攪拌し、乾燥DMF(4ml)中1
‐ブロモ‐3‐メチルブタン(0.23mlg)を加え、
攪拌を2時間続けた。次いで反応混合液を水(100m
l)で希釈し、酢酸エチル(3×100ml)で抽出し、
塩水(2×50ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮し
て油状物(0.75g)を得、それをフラッシュクロマ
トグラフィー(CH‐EA60:40で溶出)により精
製し、白色固体物として標題化合物(0.44g)を得
た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.36中間体65 3‐アジド‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチルブチ
‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラ
ヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 乾燥THF(7ml)中中間体64(0.397g)の溶
液を−78℃で冷却された乾燥THF(6ml)中カリウ
ム tert-ブトキシド(0.154g)に加えた。反応混
合液を30分間攪拌し、しかる後乾燥THF(7ml)中
2,4,6‐トリイソプロピルベンゼンスルホニルアジ
ド(0.49g)の冷却(−78℃)溶液を加えた。5
分間後に氷酢酸(0.07ml)を加え、溶液を23℃で
加温し、24時間攪拌した。反応混合液を酢酸エチル
(40ml)で希釈し、水(20ml)、飽和炭酸水素ナト
リウム溶液(20ml)及び塩水(20ml)で洗浄した。
合わせた有機抽出液を乾燥し、真空下で濃縮して油状物
(0.7g)を得た。フラッシュクロマトグラフィー
(CH‐EA60:40で溶出)による精製で白色固体
物として標題化合物(0.25g)を得た。T.l.c. C
H‐EA(60:40)Rf0.3
【0096】中間体66 3‐アミノ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチルブチ
‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラ
ヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 5%Pd/CaCO(0.61g)を酢酸エチル(6
0ml)及びエタノール(60ml)中中間体65(1.2
1g)の溶液に加え、反応混合液に1atm で3時間30
分にわたり水素添加した。触媒を濾去し、溶媒を真空下
で蒸発させ、淡黄色泡状物として標題化合物(1.14
g)を得た。T.l.c. DCM‐メタノール(95:5)
Rf0.55中間体67 3‐アミノ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチルブチ
‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラ
ヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン(1S)‐
(+)‐10‐カンフルスルホン酸塩 熱酢酸エチル(35ml)に溶解された中間体66(2.
05g)に(1S)‐(+)‐10‐カンホルスルホン
酸を加えた。得られた塩(5b)をシクロヘキサンの滴
下により冷溶液から晶出させた。沈澱物を濾取し、冷シ
クロヘキサンで洗浄し、ジアステレオマー塩の(+)/
(−)3/97混合物及び母液を得た。2‐プロパノー
ルからの再結晶化(2回)で純粋な標題化合物(0.4
9g)を得た。IR 2750-2600 (NH3 ),1736,1713,1700
(C=O) cm-1H‐NMR 9.0-7.4(m),7.5(d),7.45-7.
2(m),7.18(t),6.97(d),5.05(s),4.58(m),3.68(m),3.20
(m),2.72(m),2.42(m),2.22(m),2.0(m),1.2(m),1.0-0.7
(m).中間体68 (−)‐3‐アミノ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メ
チルブチ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,3,4,5
‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 中間体67(0.47g)を酢酸エチルに懸濁し、5%
アンモニア溶液(2×20ml)及び塩水(2×20ml)
で洗浄した。有機層を乾燥し、真空下で濃縮し、白色泡
状物として標題化合物(0.27g)を得た。T.l.c.
DCM‐メタノール(95:5)Rf0.55;〔α〕
D =−114;IR 3377(NH2 ),1705-1670(C=C),1593
cm-1H‐NMR 7.5-7.1(m),6.95(dd),4.55(m),4.2
3(s),3.7(m),1.8(m),1.64-1.4(m),0.92(d),0.89(d).中間体69 3‐アミノ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチルブチ
‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラ
ヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン(1R)‐
(−)‐10‐カンフルスルホン酸塩 中間体67の初回沈澱後に得られた母液を蒸発乾固させ
て固体物(2.19g)を得た。残渣を酢酸エチル(3
0ml)に溶解し、5%アンモニア溶液(20ml)で抽出
し、塩水(20ml)で洗浄し、有機層を乾燥し、真空下
で蒸発させて残渣(1.0g)を得た。酢酸エチル(6
ml)中(1R)‐(−)‐10‐カンフルスルホン酸を
酢酸エチル(5ml)中残渣(1g)の溶液に加え、得ら
れた溶液を0℃で2時間攪拌した。得られた沈澱物を濾
取し、酢酸エチル(20ml)で洗浄し、乾燥し、標題化
合物(0.97g)を得た。H‐NMR 9.0-7.2(m),
7.5(d),7.45-7.2(m),7.18(t),6.97(d),5.04(s),4.6(m),
3.68(m),3.20(m),2.70(m),2.42(m),2.22(m),2.0-1.8
(m),1.7-1.2(m),1.0-0.7(m).中間体70 (+)‐3‐アミノ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メ
チルブチ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,3,4,5
‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 中間体69(0.95g)を酢酸エチル(130ml)に
懸濁し、5%アンモニア溶液(70ml)で洗浄し、23
℃で10分間攪拌した。有機層を分離し、塩水(3×7
0ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮して粗製化合物
を得た。フラッシュクロマトグラフィー(アセトン‐メ
タノール9:1で溶出)による精製で白色泡状物として
標題化合物(0.51g)を得た。〔α〕D
;IR 3375(NH2 ),1715-1661(C=C),1591 cm-1
‐NMR 7.5-7.1(m),6.95(dd),4.6-4.5(m),4.24(s),3.
8-3.65(m),1.8(m),1.62-1.4(m),0.92(d),0.89(d).
【0097】中間体71 3‐アミノ‐2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフ
ェニル)‐1‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン(1R)‐(−)‐10‐カンフルスルホン酸塩 酢酸エチル(15ml)中(1R)‐(−)‐10‐カン
フルスルホン酸(1.685g)の熱溶液を窒素雰囲気
下で予め90℃に加熱された酢酸エチル(7ml)中中間
体3(3.0g)の溶液に30分間かけて滴下した。得
られた溶液を90℃に10分間加熱し、しかる後真空下
で濃縮した。EE‐石油で摩砕された残渣からジアステ
レオマー塩の(+)/(−)50/50混合物(4.6
5g)を得た。2‐プロパノールからの再結晶化で標題
化合物(0.9g)を得た。m.p.216‐7℃;〔α〕
D =+67.8中間体72 3‐(+)‐アミノ‐2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フ
ルオロフェニル)‐1‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)
‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベン
ゾジアゼピン 中間体70(0.85g)を5%アンモニア溶液(50
ml)に溶解し、酢酸エチル(2×40ml)で抽出した。
合わせた有機抽出液を塩水(60ml)で洗浄し、乾燥
し、真空下で濃縮し、白色泡状物として標題化合物
(0.5g)を得た。m.p.125‐6℃;T.l.c. DC
M‐メタノール(30:1)Rf0.38;〔α〕D
+115.2中間体73 2‐(アダマント‐2‐イル)アミノジフェニルアミン 水素化ホウ素ナトリウム(1.873g)を0℃に冷却
された酢酸(2.1ml)、水(8ml)及びエタノール
(6.5ml)中2‐アミノジフェニルアミン(0.61
g)、酢酸ナトリウム三水和物(1.36g)及び2‐
アダマンタノン(0.5g)の混合液に少しずつ加え
た。反応混合液を23℃で1時間攪拌し、しかる後酢酸
エチル(100ml)で希釈した。有機層を水(30m
l)、水酸化ナトリウムの10%溶液(2×25ml)、
水(30ml)及び塩水(20ml)で洗浄し、乾燥し、真
空下で濃縮して残渣を得、それをDCMに溶解し、未反
応固体2‐アダマンタノンを濾去した。濾液を真空下で
濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA9
5:5で溶出)により精製し、黄色固体物として標題化
合物(0.185g)を得た。T.l.c. CH‐EA(9
0:10)Rf0.73中間体74 1‐(アダマント‐2‐イル)‐2,4‐ジオキソ‐5
‐フェニル‐3‐フェニルヒドラゾノ‐2,3,4,5
‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 中間体73(0.96g)及び2‐フェニルヒドラゾノ
マロニルジクロリド(0.89g)をTHF(10ml)
に各々溶解し、窒素雰囲気下で0℃に維持されたTHF
(50ml)含有フラスコ中に滴下した。添加終了後に溶
液を室温まで加温し、しかる後50℃に3時間加熱し
た。反応混合液を真空下で濃縮して油状物を得、それを
フラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA90:10
で溶出)により精製し、黄色固体物として標題化合物
(0.758g)を得た。T.l.c. CH‐EA(80:
20)Rf0.60中間体75 1‐(アダマント‐2‐イル)‐3‐アミノ‐2,4‐
ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒド
ロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 氷酢酸(10ml)中中間体74(0.745g)の懸濁
液を0℃に冷却された氷酢酸(5ml)中亜鉛末(0.9
56g)の混合液に加えた。混合液を23℃で3時間攪
拌し、しかる後水(100ml)で希釈し、亜鉛からデカ
ントした。固体炭酸ナトリウムをpH=9まで加え、混
合液を酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。合わせ
た有機抽出液を乾燥し、真空下で濃縮した。残渣を酢酸
エチルで摩砕し、白色固体物として標題化合物(0.5
1g)を得た。m.p.231‐3℃(分解);T.l.c. D
CM‐メタノール(90:10)Rf0.61
【0098】中間体76 1‐(アダマント‐2‐イル)‐2,4‐ジオキソ‐3
‐イソシアネート‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テ
トラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン トルエン中ホスゲン(1.93M溶液;10ml)をジク
ロロメタン(10ml)中中間体75(0.285g)の
溶液に加えた。得られた溶液を23℃で4時間攪拌し、
しかる後真空下50℃で2.5時間かけて濃縮し、白色
泡状物として標題化合物(0.29g)を得た。IR 2
220(N=C),1697 及び1676(C=O) cm-1H‐NMR 7.5
0-7.15(m),7.05-6.95(m),4.7(s),4.55(m),3.05(m),2.35
(m),1.95-1.1(m).中間体77 2‐(2‐シクロペンチルエチル)アミノ‐2´‐フル
オロジフェニルアミン 水素化ホウ素ナトリウム(17.86g)を0℃に冷却
された酢酸(19.6ml)、水(76ml)及びエタノー
ル(60ml)中2‐アミノ‐2´‐フルオロジフェニル
アミン(6.47g)、酢酸ナトリウム三水和物(4.
24g)及びシクロペンチルアセトアルデヒド(3.5
8g)の混合液に少しずつ加えた。反応混合液を23℃
で1時間30分攪拌し、しかる後酢酸エチル(200m
l)で希釈した。有機層を水(70ml)、水酸化ナトリ
ウムの10%溶液(70ml)及び塩水(50ml)で洗浄
し、乾燥し、真空下で濃縮して残渣を得、それをフラッ
シュクロマトグラフィー(CH‐EA9:1で溶出)に
より精製し、黄色油状物として標題化合物(3.35
g)を得た。T.l.c. CH‐EA(9:1)Rf0.7
中間体78 1‐(2‐シクロペンチルエチル)‐2,4‐ジオキソ
‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐3‐フェニルヒドラ
ゾノ‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐
ベンゾジアゼピン 中間体77(3.30g)及び2‐フェニルヒドラゾノ
マロニルジクロリド(3.25g)をTHF(25ml)
に各々溶解し、窒素雰囲気下で0℃に維持されたTHF
(150ml)含有フラスコ中に滴下した。添加終了後に
溶液を23℃まで加温し、しかる後反応混合液を55℃
に3時間加熱し、真空下で濃縮した。残渣をシクロヘキ
サン/EA/7/3(40ml)に溶解し、沈澱物を濾取
し、シクロヘキサンで洗浄し、黄色固体物として標題化
合物(3.75g)を得た。T.l.c. CH‐EA(1:
1)Rf0.71中間体79 3‐アミノ‐1‐(2‐シクロペンチルエチル)‐2,
4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン 0℃に冷却された亜鉛末(4.70g)の懸濁液に氷酢
酸(50ml)中中間体78(3.70g)を加えた。混
合液を23℃で5時間攪拌し、しかる後水(250ml)
で希釈し、亜鉛からデカントした。固体炭酸ナトリウム
をpH9まで加え、しかる後EA(300ml)を加え、
有機抽出液を乾燥し、真空下で濃縮して残渣を得、それ
をフラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA1:1し
かる後DCM/メタノール9:1で溶出)により精製
し、白色泡状物として標題化合物(2.55g)を得
た。T.l.c. DCM‐メタノール(90:10)Rf
0.63中間体80 1‐(2‐シクロペンチルエチル)‐2,4‐ジオキソ
‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐3‐イソシアネート
‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベン
ゾジアゼピン トルエン中ホスゲン(1.93M溶液、25ml)を乾燥
ジクロロメタン(60ml)中中間体79(0.734
g)の溶液に加えた。得られた溶液を23℃で5時間攪
拌し、しかる後真空下50℃で3時間かけて濃縮し、白
色固体物として標題化合物を得た。T.l.c. DCM‐メ
タノール(90:10)Rf0.63
【0099】中間体81 2‐〔ビシクロ〔2.2.1〕‐5‐ヘプテン‐2‐イ
ルメチル〕アミノジフェニルアミン トルエン(100ml)中2‐アミノジフェニルアミン
(3.06g)の溶液に5‐ノルボルネン‐2‐カルバ
ルデヒド(2ml)を加え、混合液を4Aモレキュラーシ
ーブの存在下で6時間にわたり窒素雰囲気下で還流し
た。溶液をシーブからデカントし、溶媒を蒸発させた。
残渣をメタノール(100ml)に溶解し、水素化ホウ素
ナトリウム(5.70g)を少しずつ加えた。混合液を
23℃で12時間攪拌し、酢酸エチル(100ml)で希
釈し、10%炭酸カリウム溶液(2×100ml)及び塩
水(100ml)で洗浄し、しかる後乾燥し、真空下で濃
縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(C
H‐EA95:5で溶出)により精製し、黄色ガラス質
物として標題化合物(0.92g)を得た。T.l.c. C
H‐EA(95:5)Rf0.56中間体82 1‐〔ビシクロ〔2.2.1〕‐5‐ヘプテン‐2‐イ
ルメチル〕‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐3‐フ
ェニルヒドラゾノ‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1
H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 中間体81(0.85g)及び2‐フェニルヒドラゾノ
マロニルジクロリド(0.87g)を乾燥THF(40
ml)に各々溶解し、THF(10ml)含有フラスコ中に
滴下した。混合液を窒素下で2時間還流し、しかる後そ
れを酢酸エチル(50ml)で希釈し、5%炭酸水素ナト
リウム溶液(50ml)及び塩水(50ml)で洗浄した。
有機層を乾燥し、真空下で濃縮し、フラッシュクロマト
グラフィー(CH‐EA9:1で溶出)により精製し、
黄色泡状物として標題化合物(1.27g)を得た。m.
p.149‐151℃;T.l.c. CH‐EA(8:2)R
f0.34中間体83 3‐アミノ‐1‐〔ビシクロ〔2.2.1〕‐5‐ヘプ
テン‐2‐イルメチル〕‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェ
ニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐
ベンゾジアゼピン 亜鉛末(1.5g)を氷酢酸(20ml)中中間体82
(0.49g)の溶液に加えた。混合液を23℃で12
時間攪拌し、しかる後それをセライトパッドで濾過し
た。濾液を真空下で濃縮し、残渣を酢酸エチル(70m
l)に溶解し、10%水酸化ナトリウム溶液(2×50m
l)及び塩水(2×50ml)で洗浄し、しかる後乾燥
し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー
(EA‐MeOH9:1で溶出)による精製で淡黄色泡
状物として標題化合物(0.26g)を得た。T.l.c.
EA‐MeOH(9:1)Rf0.37中間体84 3‐アミノ‐1‐〔ビシクロ〔2.2.1〕‐5‐ヘプ
チルメチル〕‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン メタノール(20ml)に懸濁された中間体82(0.5
06g)に5%Pd/C(0.271g)及び濃塩酸
(1.6ml)の存在下1気圧で7時間にわたり水素添加
した。次いで混合液をセライトパッドで濾過し、溶媒を
蒸発させた。残渣を酢酸エチル(100ml)に溶解し、
5%水酸化ナトリウム溶液(2×100ml)及び塩水
(100ml)で洗浄した。有機層を乾燥し、真空下で濃
縮し、フラッシュクロマトグラフィー(EA‐MeOH
9:1で溶出)により精製し、白色泡状物として標題化
合物(0.31g)を得た。T.l.c. EA‐MeOH
(9:1)Rf0.55中間体85 2‐〔ビシクロ〔2.2.1〕‐2‐ヘプチル〕アミノ
ジフェニルアミン 乾燥トルエン(200ml)中2‐アミノジフェニルアミ
ン(5.0g)、2‐ノルボルナノン(3.0g)及び
モレキュラーシーブの混合液を120℃に6時間加熱し
た。混合液を室温まで冷却し、濾過し、溶液を真空下で
濃縮した。残渣をエタノール(200ml)に溶解し、し
かる後水素化ホウ素ナトリウム(3.00g)を少しず
つ加えた。得られた混合液を23℃で30分間攪拌し、
水(150ml)で希釈し、酢酸エチル(300ml)で抽
出した。有機層を塩水(2×200ml)で洗浄し、乾燥
し、真空下で濃縮して油状物を得、それをフラッシュク
ロマトグラフィー(CH‐EA9:1で溶出)により精
製し、黄色油状物として標題化合物(3.5g)を得
た。T.l.c. CH‐EA(9:1)Rf0.74
【0100】中間体86 1‐〔ビシクロ〔2.2.1〕‐2‐ヘプチル〕‐2,
4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐3‐フェニルヒドラゾノ
‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベン
ゾジアゼピン 中間体85(3.77g)及び2‐フェニルヒドラゾノ
マロニルジクロリド(3.98g)をTHF(70ml)
に各々溶解し、窒素雰囲気下でTHF(60ml)含有フ
ラスコ中に滴下した。滴下終了後に溶液を50℃に1時
間加熱した。溶液を真空下で濃縮して油状物を得、それ
をフラッシュクロマトグラフィー(CH‐EA8:2で
溶出)により精製し、黄色固体物として標題化合物
(6.0g)を得た。m.p.110‐111℃;T.l.c.
CH‐EA(7:3)Rf0.72及び0.66中間体87 3‐アミノ‐1‐〔ビシクロ〔2.2.1〕‐2‐ヘプ
チル〕‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,
4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピ
亜鉛末(3.26g)を氷酢酸(30ml)中中間体86
(3.0g)の溶液に加えた。混合液を23℃で4時間
攪拌し、しかる後亜鉛からデカントした。溶液を10%
水酸化ナトリウム溶液を用いてpH=9まで塩基性化
し、酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。合わせた
有機抽出液を塩水(150ml)で洗浄し、乾燥し、真空
下で濃縮して残渣を得、それをジエチルエーテルで摩砕
し、白色固体物として標題化合物(1.34g)を得
た。m.p.172‐3℃;T.l.c. EA‐MeOH(9
5:5)Rf0.3中間体88 2‐(2‐アダマンチルメチル)アミノジフェニルアミ
水中酢酸ナトリウム三水和物(6.45g)及び酢酸
(5ml)の溶液をエタノール(130ml)中2‐アダマ
ンタンカルボキサルデヒド(2.6g)及び2‐アミノ
ジフェニルアミン(2.84g)の混合液に加えた。次
いで水素化ホウ素ナトリウム(5.97g)を少しずつ
加えた。得られた混合液を23℃で6時間攪拌し、しか
る後水(80ml)で希釈し、酢酸エチル(2×150m
l)で抽出した。合わせた有機抽出液を塩水(150m
l)で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮して残渣を得、そ
れをフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、黄色
油状物として標題化合物(2.15g)を得た。T.l.c.
CH‐EA(8:2)Rf0.86中間体89 1‐(2‐アダマンチルメチル)‐2,4‐ジオキソ‐
5‐フェニル‐3‐フェニルヒドラゾノ‐2,3,4,
5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン THF(50ml)中2‐フェニルヒドラゾノマロニルジ
クロリド(1.78g)の溶液を窒素雰囲気下でTHF
(50ml)中間体88(2.0g)の溶液に加えた。得
られた溶液を50℃に1時間加熱し、しかる後真空下で
濃縮して残渣を得、それをフラッシュクロマトグラフィ
ー(CH‐EA9:1で溶出)により精製し、黄色固体
物として標題化合物(1.95g)を得た。m.p.135
‐6℃(分解);T.l.c. CH‐EA(8:2)Rf
0.48中間体90 1‐(2‐アダマンチルメチル)‐3‐アミノ‐2,4
‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒ
ドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 亜鉛末(1.84g)を氷酢酸(20ml)中中間体89
(1.9g)の溶液に加えた。混合液を23℃で2時間
攪拌し、しかる後亜鉛からデカントした。溶液を10%
水酸化ナトリウム溶液を用いてpH=9まで塩基性化
し、酢酸エチル(2×80ml)で抽出した。合わせた有
機抽出液を塩水(100ml)で洗浄し、乾燥し、真空下
で濃縮して残渣を得、それをフラッシュクロマトグラフ
ィー(CH‐EA1:1〜EAの勾配で溶出)により精
製し、黄色固体物として標題化合物(0.95g)を得
た。m.p.209‐210℃;T.l.c. EA‐MeOH
(20:1)Rf0.38
【0101】中間体91 5‐フルオロ‐N‐(4‐フルオロフェニル)‐2‐ニ
トロアニリン 2,4‐ジフルオロニトロベンゼン(5.5ml)、4‐
フルオロアニリン(14.2ml)及び炭酸ナトリウム
(5.3g)の混合液を180℃で3時間加熱した。反
応混合液を室温まで冷却し、しかる後DCMで希釈し、
水(50ml)、塩水(2×50ml)で洗浄し、乾燥し、
真空下で蒸発させて粗製化合物(22.6g)を得、そ
れをフラッシュクロマトグラフィーによりCH‐EA
4:1で精製し、橙色固体物として標題化合物(12.
35g)を得た。m.p.115‐6℃;T.l.c. CH‐E
A(10:1)Rf0.52中間体92 4‐フルオロ‐N´‐(4‐フルオロフェニル)‐1,
2‐ベンゼンジアミン 水(200ml)中炭酸カリウム(8.292g)及びヒ
ドロ亜硫酸ナトリウム(6.964g)の溶液を95%
エタノール(350ml)中中間体91(2.502g)
の懸濁液に加えた。混合液を23℃で1時間攪拌し、反
応混合液を濃塩酸でpH=3.5に酸性化し、真空下で
半分容量に濃縮した。水酸化ナトリウムの10%溶液を
pH=10まで加え、溶液を酢酸エチル(200ml)で
抽出した。合わせた有機抽出液を塩水(200ml)で洗
浄し、乾燥し、真空下で濃縮して粗製化合物(2.93
g)を得、それをフラッシュクロマトグラフィーにより
溶離液としてCE‐EA3:2を用いて精製し、褐色油
状物として標題化合物(1.64g)を得た。m.p.83
‐84℃;T.l.c. CH‐EA(2:1)Rf0.35中間体93 N´‐(アダマンタン‐1‐メチル)‐4‐フルオロ‐
N″‐(4‐フルオロフェニル)‐1,2‐ベンゼンジ
アミン エタノール(50ml)中1‐アダマンタンカルボキサル
デヒド(1.223g)及び中間体92(1.64g)
の溶液に水(25ml)中酢酸ナトリウム三水和物(3.
04g)及び氷酢酸(0.04ml)で調製された緩衝液
を加え、混合液を23℃で攪拌した。エタノール(15
ml)を追加して透明溶液を得、水素化ホウ素ナトリウム
(2.8g)を少しずつ加えた。混合液を23℃で20
時間攪拌し、しかる後酢酸エチル(30ml)で希釈し
た。合わせた有機抽出液を炭酸カリウム(30ml)、塩
水(30ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮して赤色
油状物(3.102g)を得、それをフラッシュクロマ
トグラフィー(CH‐EA15:1で溶出)により精製
し、橙色油状物として標題化合物(0.854g)を得
た。T.l.c. CH‐EA(9:1)Rf0.59中間体94 1‐(アダマンタン‐1‐メチル)‐2,4‐ジオキソ
‐7‐フルオロ‐5‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐
フェニルヒドラゾノ‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン 中間体93(0.850g)及びフェニルヒドラゾノマ
ロニルジクロリド(0.565g)をTHF(30ml)
に各々溶解し、窒素雰囲気下で維持されたTHF(30
ml)含有フラスコ中に滴下した。添加終了後に溶液を7
0℃に3時間加熱した。溶液をEA(100ml)で希釈
し、5%炭酸水素ナトリウム溶液(100ml)及び塩水
(100ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮して赤色
泡状物(1.268g)を得、それをフラッシュクロマ
トグラフィー(CH‐EA3:1で溶出)により精製
し、黄色泡状物として標題化合物(0.562g)を得
た。T.l.c. CH‐EA(3:1)Rf0.46中間体95 1‐(アダマンタン‐1‐メチル)‐3‐アミノ‐2,
4‐ジオキソ‐7‐フルオロ‐5‐(4‐フルオロフェ
ニル)‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5
‐ベンゾジアゼピン 亜鉛末(0.673g)を氷酢酸(20ml)中中間体9
4(0.557g)の溶液に加えた。混合液を23℃で
6時間攪拌し、濾過し、蒸発乾固させた。残渣を水(8
0ml)に溶解し、溶液を固体水酸化ナトリウムでpH=
9まで塩基性化し、EA(100ml)で抽出した。合わ
せた有機抽出液を塩水(2×30ml)で洗浄し、乾燥
し、真空下で濃縮して黄色泡状物(0.547g)を
得、それをフラッシュクロマトグラフィー(EA‐メタ
ノール9:1で溶出)により精製し、白色固体物として
標題化合物(0.322g)を得た。m.p.232‐3
℃;T.l.c. EA‐メタノール(9:1)Rf0.56
【0102】中間体96 N‐1‐(アダマンタン‐1‐メチル)‐3‐アミノ‐
5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐
1,5‐ベンゾジアゼピン,(1R)‐(−)‐10‐
カンフルスルホン酸塩 アセトニトリル(10.35ml)中(1R)‐(−)‐
10‐カンフルスルホン酸(13.2g)の溶液をアセ
トニトリル(10.89ml)中中間体41(33g)の
溶液に滴下し、攪拌混合液を室温で一夜放置した。沈澱
物を濾取し、アセトニトリル(80ml)、酢酸エチル
(50ml)及び石油エーテル(50ml)で洗浄し、真空
下で乾燥後に白色固体物として標題化合物(16.17
g)を得た。m.p.270‐2℃中間体97 (+)‐N‐1‐(アダマンタン‐1‐メチル)‐3‐
アミノ‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,
4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピ
酢酸エチル(395ml)中中間体96(6.05g)の
懸濁液を5%水性アンモニア(395ml)と5分間かけ
て混和し、有機層を分離した。水層を酢酸エチル(39
5ml)で洗浄し、しかる後酢酸エチル相を分離した。合
わせた有機抽出液を乾燥し、溶媒を蒸発させ、白色泡状
物として標題化合物(4.1g)を得た。T.l.c. EA
‐メタノール(95:5)Rf0.33;〔α〕D =+
31中間体98 4‐フルオロ‐N´‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐
N″‐フェニル‐1,2‐ベンゼンジアミン ブロモ‐3‐メチルブタン(0.38ml)を窒素雰囲気
下でジメチルホルムアミド(25ml)中5‐フルオロ‐
N´‐フェニル‐1,2‐ベンゼンジアミン(0.64
5g)及びヨウ化ナトリウム(0.476g)の溶液に
加えた。溶液を120℃で10時間攪拌し、しかる後室
温まで冷却し、水(30ml)で希釈し、エチルエーテル
(2×25ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を塩水
(30ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮して赤色油
状物を得、それをフラッシュクロマトグラフィー(CH
‐EA9:1で溶出)により精製し、褐色油状物として
標題化合物(0.467g)を得た。T.l.c. CH‐E
A(2:1)Rf0.78中間体99 2,4‐ジオキソ‐7‐フルオロ‐1‐(3‐メチルブ
チ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐3‐フェニルヒドラゾ
ノ‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベ
ンゾジアゼピン 中間体98(0.454g)及びフェニルヒドラゾノマ
ロニルジクロリド(0.49g)をTHF(15ml)に
各々溶解し、窒素雰囲気下で維持されたTHF(15m
l)含有フラスコ中に滴下した。滴下終了後に溶液を7
0℃に1時間加熱した。溶液をEA(20ml)で希釈
し、5%炭酸水素ナトリウム溶液(20ml)及び塩水
(20ml)で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮して油状物
を得、それをフラッシュクロマトグラフィー(CH‐E
A8:2で溶出)により精製し、黄色泡状物として標題
化合物(0.565g)を得た。T.l.c. CH‐EA
(4:1)Rf0.33中間体100 3‐アミノ‐2,4‐ジオキソ‐7‐フルオロ‐1‐
(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン 亜鉛末(0.822g)を氷酢酸(20ml)中中間体9
9(0.559g)の溶液に加えた。混合液を23℃で
2時間攪拌し、しかる後水酸化ナトリウムの10%溶液
でpH=9まで希釈し、混合液を酢酸エチル(2×30
ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を塩水(30ml)
で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮して褐色油状物(0.
529g)を得、それをフラッシュクロマトグラフィー
(CH‐メタノール19:1で溶出)により精製し、黄
色泡状物として標題化合物(0.323g)を得た。m.
p.125‐6℃;T.l.c. EA‐メタノール(19:
1)Rf0.45
【0103】例1 N‐〔2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフェニ
ル)‐1‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐2,3,
4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピ
ン‐3‐イル〕‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.136ml)を窒素雰囲気
下で乾燥アセトニトリル(10ml)中中間体3(0.4
g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1時間攪拌し、
濾過し、固体物をジエチルエーテルで洗浄し、白色固体
物として標題化合物(0.45g)を得た。m.p.254
‐5℃;T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.65;
IR 3450(NH),1707及び1670(C=O),1601及び1533(C=C)
cm-1H‐NMR 7.459(dd),7.4-7.1(m),7.03(m),6.
989(dd),6.933(bs),6.353(d),5.366(d),4.457(m),3.70
(m),1.6-1.4(m),0.902(d),0.888(d).例2 N‐〔1‐(3,3‐ジメチルブチ‐1‐イル)‐2,
4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン‐3‐イル〕‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.106ml)を窒素雰囲気
下で乾燥アセトニトリル(5ml)中中間体6(0.3
g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1時間攪拌し、
濾過し、固体物をジエチルエーテルで洗浄し、白色固体
物として標題化合物(0.27g)を得た。m.p.271
‐2℃;T.l.c. CH‐EA(7:3)Rf0.32;
IR 3310(NH),1718,1668 及び1639(C=O),1601及び1556
(C=C) cm-1H‐NMR 7.45(dd),7.4-7.10(m),7.06
-6.97(m),6.414(d),5.362(d),4.476-4.373(m),3.757-3.
656(m),1.503(m),0.924(s).例3 N‐〔2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフェニ
ル)‐1‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐2,3,
4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピ
ン‐3‐イル〕‐N´‐(3‐メチルメルカプト)フェ
ニル尿素 3‐メチルメルカプトアニリン(0.065ml)を窒素
雰囲気下でジクロロメタン(10ml)中中間体7(0.
2g)の溶液に加えた。溶液を23℃で3時間攪拌し、
しかる後真空下で濃縮し、アセトニトリルで摩砕し、白
色固体物として標題化合物(0.132g)を得た。m.
p.246‐7℃;T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf
0.58;IR 1711,1691,1680 及び1670(C=O),1595(C
=C) cm-1H‐NMR 7.46(dd),7.4-7.3(m),7.26-7.
10(m),7.04-6.9(m),6.82-6.76(bm),6.257(d),5.333(d),
4.46(m),3.700(m),2.436(s),1.6-1.4(m),0.906(d),0.88
6(d).例4 N‐〔2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフェニ
ル)‐1‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐2,3,
4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピ
ン‐3‐イル〕‐N´‐(3‐ジメチルアミノ)フェニ
ル尿素 トリエチルアミン(0.32ml)及び3‐ジメチルアミ
ノアニリン二塩酸塩(0.24g)を窒素雰囲気下で乾
燥ジメチルホルムアミド(5ml)中中間体8(0.22
g)の懸濁液に加えた。得られた混合液を160℃に2
時間加熱し、しかる後室温まで冷却し、水(20ml)で
希釈し、酢酸エチル(2×20ml)で抽出した。合わせ
た有機抽出液を乾燥し、真空下で濃縮し、アセトニトリ
ルで摩砕し、白色固体物として標題化合物(0.12
g)を得た。m.p.252‐3℃;T.l.c. CH‐EA
(1:1)Rf0.5;IR 3312(NH),1707,1676 及び
1639(C=O),1593及び1558(C=C) cm-1H‐NMR 7.4
5(dd),7.41-7.28(m),7.25-7.1(m),7.134(t),6.981(dd),
6.818(t),6.634(bs),6.599(dd),6.455(dd),6.365(d),5.
359(d),4.509-4.409(m),3.741-3.645(m),2.918(s),1.6-
1.42(m),0.908(d),0.896(d).例5 N‐〔1‐(3,3‐ジメチルブチ‐1‐イル)‐2,
4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン‐3‐イル〕‐N´‐(3‐メチルメルカプト)
フェニル尿素 3‐メチルメルカプトアニリン(0.19ml)を窒素雰
囲気下で乾燥ジメチルホルムアミド(5ml)中中間体9
(0.3g)の溶液に加えた。溶液を160℃に5時間
加熱し、しかる後室温まで冷却し、水で希釈し、酢酸エ
チル(2×20ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を
乾燥し、真空下で濃縮し、アセトニトリルで摩砕し、白
色固体物として標題化合物(0.08g)を得た。m.p.
249‐50℃;T.l.c. CH‐EA(7:3)Rf
0.33;IR 3308(NH),1707,1676 及び1643(C=O),16
07(C=C) cm-1H‐NMR 7.48-7.30(m),7.28-7.10
(m),7.04-6.90(m),6.83(bs),6.29(d),5.34(d),4.41(m),
3.71(m),2.44(s),1.50(m),0.93(s).
【0104】例6 N‐〔1‐(3,3‐ジメチルブチ‐1‐イル)‐2,
4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン‐3‐イル〕‐N´‐(3‐ジメチルアミノ)フ
ェニル尿素 トリエチルアミン(0.43ml)及び3‐ジメチルアミ
ノアニリン二塩酸塩(0.324g)を窒素雰囲気下で
乾燥ジメチルホルムアミド(5ml)中中間体9(0.3
g)の溶液に加えた。溶液を160℃に2時間加熱し、
しかる後室温まで冷却し、水で希釈し、酢酸エチル(2
×20ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を乾燥し、
真空下で濃縮し、アセトニトリルで摩砕し、白色固体物
として標題化合物(0.16g)を得た。m.p.255‐
6℃;T.l.c. CH‐EA(6:4)Rf0.28;I
R 3308(NH),1717(C=O),1637(C=C) cm-1H‐NMR
7.48-7.10(m),6.98(dd),6.81(t),6.66-6.56(m),6.46(d
d),6.34(d),5.36(d),4.41(m),3.70(m).例7A N‐〔1‐(3,3‐ジメチル‐2‐ヒドロキシブチ‐
1‐イル)‐2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフ
ェニル)‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,
5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐フェニル尿
フェニルイソシアネート(0.068ml)を窒素雰囲気
下で乾燥アセトニトリル(5ml)中中間体12(0.2
g)の溶液に加えた。混合液を23℃で20時間攪拌
し、真空下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルで摩砕
し、白色固体物として標題化合物(0.2g)を得た。
m.p.248‐9℃;T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf
0.60及び0.58;IR 3308(NH),1709及び1670(C
=O),1639及び1601(C=C) cm-1H‐NMR 7.66(d),
7.46-7.06(m),7.02-6.9(m),6.8-6.7(bs),6.62(d),5.412
(d),5.402(d),4.492(bd),4.303(bm),3.936(d),3.95-3.8
5(m),3.613(bt),3.48(bs),2.634(bs),2.504(bs),0.918
(s).例7B N‐〔1‐(3,3‐ジメチル‐2‐ヒドロキシブチ‐
1‐イル)‐2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフ
ェニル)‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,
5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐フェニル尿
素(ジアステレオマーI) フェニルイソシアネート(0.0984ml)を窒素雰囲
気下で乾燥アセトニトリル(5ml)中中間体13a
(0.29g)の懸濁液に加えた。混合液を23℃で2
0時間攪拌し、真空下で濃縮し、残渣をジエチルエーテ
ルで摩砕し、白色固体物として標題化合物(0.29
g)を得た。m.p.255‐6℃(分解);T.l.c. CH
‐EA(1:1)Rf0.6;IR 3352,3282及び3253
(NH及びOH),1705及び1680(C=O),1630及び1599(C=C) cm
-1H‐NMR 7.905(dd),7.38-7.24(m),7.24-7.1
(m),7.05(bs),6.98-6.85(m),6.80(bs),5.395(d),4.531
(bd),3.936(bs),3.598(bt),2.521(bs),0.924(s).例7C N‐〔1‐(3,3‐ジメチル‐2‐ヒドロキシブチ‐
1‐イル)‐2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロフ
ェニル)‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,
5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐フェニル尿
素(ジアステレオマーII) フェニルイソシアネート(0.12ml)を窒素雰囲気下
で乾燥アセトニトリル(5ml)中中間体13b(0.3
3g)の懸濁液に加えた。混合液を23℃で3時間攪拌
し、濾過し、固体物をジエチルエーテルで洗浄し、白色
固体物として標題化合物(0.27g)を得た。m.p.2
04‐5℃;T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.5
8;IR 3308(NH及びOH),1718及び1670(C=O),1601(C=
C) cm-1H‐NMR 7.86(d),7.4-7.12(m),7.02-6.9
4(m),6.577(d),5.414(d),4.312(t),3.931(d),3.454(b
s),2.560(bs),0.919(s).例8 N‐〔1‐(1,3‐ジメチルブチ‐1‐イル)‐2,
4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラ
ヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕
‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.1ml)を窒素雰囲気下で
乾燥アセトニトリル(10ml)中中間体16(0.22
g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1時間攪拌し、
真空下で濃縮して油状物を得、それをフラッシュクロマ
トグラフィー(CH‐EA80:20で溶出)により精
製して粗製サンプルを得、それを石油/エチルエーテル
の1/1混合液(30ml)で摩砕して標題化合物(0.
12g)を得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf
0.53;IR 3370(NH),1701及び1670(C=O),1651及び
1601(C=C) cm-1H‐NMR 7.44-7.35(m),7.34-7.2
4(m),7.24-7.15(m),6.982(m),6.538(d),6.529(d),5.328
(d),5.321(d),4.576(m),4.438(q),2.11(m),1.74-1.64
(m),1.64-1.44(m),1.542(d),1.435(d),0.886(d),0.882
(d),0.873(d),0.827(d).例9 N‐〔7‐クロロ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチ
ルブチ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐
テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐
イル〕‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.1ml)を窒素雰囲気下で
乾燥アセトニトリル(9ml)中中間体20(0.2g)
の溶液に加えた。混合液を0℃で2時間攪拌し、濾過
し、固体物を0℃で石油エーテル/エチルエーテル(2
/2ml)で摩砕し、濾過し、石油エーテル/エチルエー
テルの1/1混合液(10ml)で洗浄し、白色固体物と
して標題化合物(0.17g)を得た。T.l.c. CH‐
EA(1:1)Rf0.59;IR 3312(NH),1713及び
1684(C=O),1639及び1605(C=C) cm-1H‐NMR 7.4
5-7.00(m),7.10(m),6.989(dd),6.97(d),6.42(d),5.31
(d),4.51(m),3.59(m),1.58-1.46(m),1.46-1.38(m),0.87
(d),0.85(d).例10 N‐〔8‐クロロ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチ
ルブチ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐
テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐
イル〕‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.1ml)を窒素雰囲気下で
乾燥アセトニトリル(4ml)中中間体25(0.2g)
の溶液に加えた。混合液を0℃で30分間攪拌し、しか
る後石油エーテルを加え、攪拌を1時間続けた。固体物
を濾取し、石油エーテル/エチルエーテルの3/1混合
液(15ml)で洗浄し、白色固体物として標題化合物
(0.22g)を得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)
Rf0.63;IR 3310(NH),1717,1668 及び1641(C=
O) cm-1H‐NMR 7.44-7.35(m),7.32(t),7.25-7.
16(m),7.14(m),7.03(m),6.92(d),6.41(d),5.31(d),4.52
(m),3.62(m),1.60-1.40(m),0.89(d),0.87(d).
【0105】例11 N‐〔7,8‐ジクロロ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3
‐メチルブチ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,3,
4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピ
ン‐3‐イル〕‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.09ml)を窒素雰囲気下
で乾燥アセトニトリル(2.5ml)中中間体30(0.
19g)の溶液に加えた。混合液を0℃で20分間攪拌
し、しかる後蒸発乾固させ、得られた固体物を0℃で1
時間かけて石油エーテル/エチルエーテルの1/1混合
液(10ml)で摩砕し、濾過し、石油エーテル/エチル
エーテルの1/1混合液(15ml)で洗浄し、白色固体
物として標題化合物(0.15g)を得た。T.l.c. C
H‐EA(1:1)Rf0.6;IR 3375(NH),1711,1
684 及び1655(C=O),1599,1547(C=C)cm-1H‐NMR
7.51(s),7.46-7.32(m),7.28-7.14(m),7.05(s),7.06-7.
00(m),6.40(d),5.31(d),4.50(m),3.56(m),1.60-1.40
(m),0.89(d),0.86(d).例12 N‐〔2,4‐ジオキソ‐8‐フルオロ‐1‐(3‐メ
チルブチ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,3,4,5
‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3
‐イル〕‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.1ml)を窒素雰囲気下で
乾燥アセトニトリル(2.5ml)中中間体35(0.2
g)の溶液に加えた。混合液を0℃で30分間攪拌し、
しかる後ジエチルエーテル(5ml)を加え、攪拌を1時
間続けた。得られた固体物を濾取し、石油エーテル/エ
チルエーテルの1/1混合液(10ml)で洗浄し、白色
固体物として標題化合物(0.25g)を得た。T.l.c.
CH‐EA(1:1)Rf0.53;IR 3312(NH),
1718,1670(C=O),1639,1605(C=C)cm-1H‐NMR 7.
44-7.36(m),7.32(t),7.30-7.10(m),7.06-6.9(m),6.35
(d),5.33(d),4.52(m),3.62(m),1.60-1.40(m),0.90(d),
0.87(d).例13 N‐〔2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐1‐(2‐フ
ェニルエチル)‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H
‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐フェ
ニル尿素 フェニルイソシアネート(0.1ml)を窒素雰囲気下で
乾燥アセトニトリル(15ml)中中間体38(0.3
g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1時間攪拌し、
EE(30ml)を加え、形成された沈澱物を0℃で45
分間攪拌した。沈澱物を濾取し、ジエチルエーテル(2
5ml)で洗浄し、白色固体物として標題化合物(0.2
7g)を得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.
45;IR3310(NH),1707,1678(C=O),1643,1603,1556(C
=C)cm-1H‐NMR 7.428(dd),7.36-7.27(m),7.27-
7.12(m),7.07-6.94(m),6.484(d),5.361(d),4.78-4.66
(m),3.98-3.86(m),2.927(m).例14 N‐〔1‐(1‐アダマンチル)メチル‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.039ml)を窒素雰囲気
下で乾燥アセトニトリル(7ml)中中間体41(0.1
3g)の溶液に加えた。混合液を1.5時間攪拌し、形
成された沈澱物を濾取し、アセトニトリル(3ml)で洗
浄し、白色固体物として標題化合物(0.085g)を
得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.23;I
R 3294(NH),1717,1705,1680(C=O),1643(C=C) cm-1
H‐NMR 7.5-6.96(m),7.08(bs),6.50(d),5.31(d),4.
49(d),3.37(d),1.84(m),1.6-1.3(m).例15 N‐〔1‐(2,2‐ジメチルエトキシカルボニルメチ
ル)‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,
5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐
3‐イル〕‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.091ml)を窒素雰囲気
下で乾燥アセトニトリル(16ml)中中間体44(0.
244g)の溶液に加えた。混合液を23℃で2時間攪
拌し、ジクロロメタン(30ml)を加え、有機層を塩水
(2×10ml)で洗浄し、乾燥し、“真空下”で濃縮し
た。粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(DC
M‐メタノール98:2で溶出)により精製し、白色固
体物として標題化合物(0.232g)を得た。T.l.c.
DCM‐メタノール(95:5)Rf0.8;IR 3
431,3395(NH),1745,1684(C=O) cm-1H‐NMR 7.4
-6.95(m),7.1(bs),6.5(d),5.45(d),4.61(dd),1.40(s).
【0106】例16 N‐〔1‐(3,3‐ジメチルブチル)‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.067ml)を窒素雰囲気
下で乾燥アセトニトリル(10ml)中中間体47(0.
190g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1時間攪
拌し、形成された沈澱物を濾取し、アセトニトリル(3
ml)で洗浄し、白色固体物として標題化合物(0.19
8g)を得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.
57;IR 3431,3350(NH),1745,1668(C=O),1599(C=C)
cm-1H‐NMR 7.48-7.26(m),7.26-7.14(m),7.04-
6.96(m),6.523(d),5.352(d),4.511-4.409(m),1.467(t),
0.915(s).例17 N‐〔2,4‐ジオキソ‐1‐(2‐ヒドロキシ‐3‐
メチルブチル)‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テト
ラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イ
ル〕‐N´‐フェニル尿素 メタノール(20ml)及び水(3ml)中中間体63
(0.12g)の溶液に水素化ホウ素ナトリウム(1.
5g)を0℃で少しずつ加え、塩酸の1M溶液を加える
ことでpHを7〜7.5に維持した。反応中にメタノー
ルを追加した。反応混合液を1時間攪拌し、しかる後濃
縮し、酢酸エチル(100ml)で希釈し、塩水(3×7
0ml)で洗浄し、乾燥し、“真空下”で濃縮した。粗製
生成物をジエチルエーテル(5ml)に溶解し、石油エー
テル(10ml)で沈澱させ、白色固体物として標題化合
物(0.07g)を得た。T.l.c. CH‐EA(1:
1)Rf0.36;IR 3337(NH,OH),1701,1647(C=O),
1597,1553(C=C)cm-1H‐NMR 7.6-6.65(m),5.37
(d),5.35(d),3.92(bm),3.48(bm),4.50(dd),3.80(dd),4.
34(dd),3.57(dd),2.50(bm),1.58(m),0.93-0.87(m).例18 N‐〔1‐(3,3‐ジメチルブチル)‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
(3‐トリフルオロメトキシフェニル)尿素 ジクロロメタン(5ml)中3‐トリフルオロメトキシフ
ェニルアミン(0.047g)及び中間体48(0.1
00g)の溶液を窒素雰囲気下23℃で20時間攪拌
し、しかる後“真空下”で濃縮した。粗製生成物をアセ
トニトリル(2ml)で摩砕し、白色固体物として標題化
合物(0.067g)を得た。T.l.c. CH‐EA(6
0:40)Rf0.57;IR 3317(NH),1717,1650(C=
O),1609,1558(C=C) cm-1H‐NMR 7.53(bs),7.46
(dd),7.45-7.30(m),7.30-7.18(m),7.10(t),7.00(dd),6.
88(m),6.77(m),6.66(d),5.35(d),4.44(m),3.70(m),1.54
-1.42(m),0.91(s).例19 N‐〔1‐(3,3‐ジメチルブチル)‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
(3‐シアノフェニル)尿素 ジクロロメタン(10ml)中3‐シアノフェニルアミン
(0.118g)及び中間体48(0.339g)の溶
液を窒素雰囲気下23℃で5時間攪拌し、しかる後“真
空下”で濃縮した。粗製生成物をアセトニトリル(8m
l)で摩砕し、濾過し、アセトニトリル(3ml)で洗浄
し、白色固体物として標題化合物(0.216g)を得
た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.55;IR
3319(NH),2230(C=N),1711,1647(C=O)cm-1H‐NM
R 7.91(bs),7.52-7.30(m),7.30-7.12(m),7.01(dd),6.8
8(d),5.34(d),4.52-4.38(m),3.80-3.68(m),1.51(m),0.9
1(s).例20 N‐〔1‐(3,3‐ジメチルブチル)‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
(3‐メチルチオフェニル)尿素 乾燥DMF(5ml)中中間体49(0.20g)の溶液
に3‐メチルチオフェニルアミン(0.218ml)を加
え、反応混合液を窒素雰囲気下120℃で4時間攪拌し
た。酢酸エチル(50ml)を加え、溶液を水(2×25
ml)及び塩水(25ml)で洗浄し、乾燥し、“真空下”
で濃縮した。粗製生成物をアセトニトリル(4ml)で摩
砕し、白色固体物として標題化合物(0.115g)を
得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.62;I
R 3300(NH),1705,1674,1641(C=O),1607(C=C) cm-1
H‐NMR 7.48-7.10(m),7.02-6.90(m),6.82(s),6.30
(d),5.30(d),4.46(m),3.70(m),2.44(s),1.48(t),0.93
(s).
【0107】例21 N‐〔1‐(3,3‐ジメチルブチル)‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
(3‐N,N‐ジメチルアミノフェニル)尿素 乾燥DMF(8ml)中中間体49(0.20g)の溶液
に3‐N,N‐ジメチルアミノフェニルアミン塩酸塩
(0.177g)及びトリエチルアミン(0.118m
l)を加え、反応混合液を窒素雰囲気下120℃で4時
間攪拌した。酢酸エチル(50ml)を加え、溶液を水
(2×25ml)及び塩水(25ml)で洗浄し、乾燥し、
“真空下”で濃縮した。粗製生成物をフラッシュクロマ
トグラフィー(CH‐EA60:40で溶出)により精
製し、しかる後酢酸エチル及び石油エーテルの混合液で
摩砕し、白色固体物として標題化合物(0.076g)
を得た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.31;
IR 3500(NH),1794,1707,1666(C=O),1607(C=C) cm-1
H‐NMR 7.46-7.10(m),6.99(dd),6.82(t),6.60
(m),6.46(m),6.53(bs),6.31(d),5.31(d),4.47(m),3.69
(m),2.94(s),2.93(s),1.47(m),0.94(s).例22 N‐〔1‐〔2‐(1‐アダマンチル)エチル〕‐2,
4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラ
ヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕
‐N´‐(3‐N,N‐ジメチルアミノフェニル)尿素 乾燥DMF(2ml)中中間体50(0.12g)の溶液
に3‐N,N‐ジメチルアミノフェニルアミン二塩酸塩
(0.084g)及びトリエチルアミン(0.1ml)を
加え、反応混合液を窒素雰囲気下120℃で9時間攪拌
した。酢酸エチル(50ml)を加え、溶液を塩化アンモ
ニウムの飽和溶液(50ml)及び塩水(3×50ml)で
洗浄し、乾燥し、“真空下”で濃縮した。粗製生成物を
アセトニトリル(10ml)で摩砕し、白色固体物として
標題化合物(0.030g)を得た。T.l.c. CH‐E
A(1:1)Rf0.37;IR 3373(NH),1707,1682,
1660(C=O),1595,1580(C=C)cm-1H‐NMR 7.45-6.
35(m),7.34-7.26(m),7.22-7.15(m),7.116(t),6.978(d
d),6.740(bs),6.563(dd),6.44(dd),6.418(d),5.314(d),
4.523-4.420(m),3.721-3.621(m),2.911(s),1.936(bs),
1.672(bq),1.500(d),1.332(t).例23 N‐〔1‐(2,3‐ジメチル)ブチル‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.03ml)を窒素雰囲気下
0℃で乾燥アセトニトリル(3ml)中中間体56(0.
087g)の溶液に加えた。混合液を23℃で放置し、
1時間攪拌し、しかる後石油エーテルを加え、形成され
た沈澱物を4時間攪拌し、濾取し、石油エーテルで洗浄
した。沈澱物を1時間にわたり石油エーテル/ジエチル
エーテルの混合液(1:1;10ml)で摩砕し、濾過
し、白色固体物として標題化合物(0.08g)を得
た。T.l.c. CH‐EA(1:1)Rf0.49;IR
3300(NH),1707,1641(C=O),1558,1541(C=C) cm-1
‐NMR 7.46-7.10(m),6.9(m),6.4(m),5.32(d),5.29
(d),4.61(dd),4.48(dd),3.60(dd),3.42(dd),1.8(m),1.4
(m),0.86(d),0.80(d),0.77(d),0.75(d),0.73(d),0.70
(d).例24 N‐〔1‐ブチル‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐
2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾ
ジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.04ml)を窒素雰囲気下
23℃で乾燥アセトニトリル(10ml)中中間体59
(0.09g)の溶液に加えた。混合液を3時間攪拌
し、ジクロロメタン(30ml)を加え、溶液を水(50
ml)で洗浄し、シリカパッドでの濾過により(DCMで
溶出させて)精製し、白色固体物として標題化合物
(0.1g)を得た。T.l.c. DCM‐メタノール(9
5:5)Rf0.65;IR 3431(NH),1707,1670(C=
O),1599(C=C)cm-1H‐NMR 7.4-7.00(m),6.66(b
s),6.22(d),5.3(d),4.55(m),3.7(m),1.53(m),1.3(m),0.
88(t).例25 N‐〔2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐1‐(3‐メ
チルブチ‐1‐イル)‐2,3,4,5‐テトラヒドロ
‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´
‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.08ml)を窒素雰囲気下
で乾燥アセトニトリル(2ml)中中間体66(0.20
6g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1時間攪拌
し、しかる後ジクロロメタンを沈澱物の完全溶解まで加
えた。有機層を分離し、塩水(3×20ml)で洗浄し、
乾燥し、真空下で濃縮して粗製化合物(0.3g)を
得、それをフラッシュクロマトグラフィー(DCM‐メ
タノール98:2で溶出)により精製し、白色固体物と
して標題化合物(0.06g)を得た。T.l.c. DCM
‐メタノール(95:5)Rf0.87;IR 3440-33
50(NH),1701 及び1680(C=O),1616及び1599(C=C) cm-1
H‐NMR 7.44-7.16(m),7.00(m),6.4(m),5.33(d),
4.53(m),3.68(m),1.6-1.4(m),0.89(d),0.86(d).
【0108】例26 (+)‐N‐〔2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐1‐
(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐2,3,4,5‐テト
ラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イ
ル〕‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.15ml)を窒素雰囲気下
で乾燥アセトニトリル(20ml)中中間体70(0.4
2g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1時間攪拌
し、しかる後沈澱物を濾取し、アセトニトリル(10m
l)で洗浄し、乾燥し、白色固体物として標題化合物
(0.52g)を得た。〔α〕D =+116;T.l.c.
DCM‐メタノール(95:5)Rf0.87;IR 3
308(NH),1703-1674(C=O),1645 及び1601(C=C) cm-1
H‐NMR 7.5-7.1(m),6.98(m),6.58(d),5.34(d),4.53
(m),3.68(m),1.58-1.4(m),0.87(d),0.84(d).例27 (+)‐N‐〔2,4‐ジオキソ‐5‐(2‐フルオロ
フェニル)‐1‐(3‐メチルブチ‐1‐イル)‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン‐3‐イル〕‐N´‐〔3‐(N,N‐ジメチル
アミノ)フェニル〕尿素 3‐(N,N‐ジメチルアミノ)フェニルイソシアネー
ト(0.257g)を窒素雰囲気下で乾燥アセトニトリ
ル(10ml)中中間体72(0.47g)の溶液に加え
た。反応混合液を23℃で1時間攪拌し、形成された沈
澱物を濾取し、エナンチオマー比(+)/(−)=93
/7で白色固体物として標題化合物(0.58g)を得
た。サンプルをHPLCにより精製して、純粋な標題化
合物を得た。m.p.252‐3℃;T.l.c. CH‐EA
(1:1)Rf0.50;〔α〕D=+109.6;I
R(ヌジョール法)3420(NH),1717,1701,1690 及び1649
(C=O),1616及び1560(C=C) cm-1H‐NMR 7.45(d
d),7.42-7.28(m),7.25-7.1(m),6.98(dd),6.82(t),6.60
(m),6.45(dd),6.356(d),5.36(d),4.52-4.38(m),3.80-3.
60(m),2.92(s),1.66-1.4(m),0.90(d),0.89(d).例28 N‐〔1‐(アダマント‐2‐イル)‐2,4‐ジオキ
ソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1
H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
〔3‐(N,N‐ジメチルアミノ)フェニル〕尿素 トリエチルアミン(0.065ml)及び3‐ジメチルア
ミノアニリン二塩酸塩(0.049g)を窒素雰囲気下
でジクロロメタン(5ml)中中間体76(0.1g)の
溶液に加えた。溶液を23℃で3時間攪拌し、しかる後
真空下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(CH
‐EA1:1で溶出)により精製し、白色固体物として
標題化合物(0.052g)を得た。T.l.c. DCM‐
メタノール(95:0.5)Rf0.72;IR 3300
(NH),1713及び1676(C=O),1637及び1610(C=C) cm-1
H‐NMR 7.4-7.1(m),6.99(m),6.80(t),6.62(m),6.56
(dd),6.45(dd),6.31(d),5.31(d),4.52(m),2.91(m),2.32
(m),2.0-1.1(m).例29 N‐〔(2‐シクロペンチルエチル)‐2,4‐ジオキ
ソ‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐2,3,4,5‐
テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐
イル〕‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.044ml)を窒素雰囲気
下でアセトニトリル(5ml)中中間体79(0.154
g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1時間攪拌し
た。得られた固体物を濾取し、アセトニトリル(2ml)
で洗浄し、白色固体物として標題化合物(0.163
g)を得た。m.p.255‐257℃;T.l.c.CH‐EA
(1:1)Rf0.58;IR 3400(NH),1718及び1650
(C=O),1600(C=C) cm-1H‐NMR 7.46(dd),7.4-7.
1(m),7.0(t),6.98(d),6.52(d),5.38(d),4.44(m),3.66
(m),1.84-1.40(m),1.20-1.00(m).例30 N‐〔1‐(2‐シクロペンチルエチル)‐2,4‐ジ
オキソ‐5‐(2‐フルオロフェニル)‐2,3,4,
5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐
3‐イル〕‐N´‐〔4‐(ジメチルアミノ)フェニ
ル〕尿素 トリエチルアミン(0.184ml)及び4‐(ジメチル
アミノ)アニリン(0.138g)を窒素雰囲気下で乾
燥ジクロロメタン(50ml)中中間体80(0.270
g)の溶液に加えた。溶液を23℃で4時間攪拌し、し
かる後ジクロロメタン(20ml)で希釈し、水(20m
l)、5%HCl溶液(20ml)、水(20ml)及び塩
水(15ml)で洗浄した。有機層を乾燥し、真空下で濃
縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(DCM‐
メタノール95:5で溶出)により精製し、白色固体物
として標題化合物(0.077g)を得た。T.l.c. D
CM‐メタノール(9:1)Rf0.81;IR 3304
(NH),1718-1641(C=O),1605-1549(C=C) cm-1H‐N
MR 7.46(dd),7.40-7.10(m),6.98(dd),6.68(d),6.28(b
s),6.07(d),5.32(d),4.41(m),3.66(m),2.91(s),1.84-1.
00(m).
【0109】例31 N‐〔1‐〔ビシクロ〔2.2.1〕‐5‐ヘプテン‐
2‐イルメチル〕‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐
2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾ
ジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.026ml)を乾燥アセト
ニトリル(5ml)中中間体83(0.074g)の溶液
に加え、混合液を窒素下23℃で1時間攪拌した。ジク
ロロメタン(50ml)を沈澱物の完全溶解まで加え、し
かる後溶液を塩水(20ml)で洗浄し、乾燥し、真空下
で濃縮した。残渣をジエチルエーテルで摩砕し、灰白色
固体物として標題化合物(0.0521g)を得た。m.
p.184‐6℃;T.l.c. CH‐EA(7:3)Rf
0.32;IR 3308(NH),1715-1670(C=O),1639-1599(C
=C) cm-1H‐NMR 7.5-7.0(m),6.84(bs),6.80(b
s),6.33(d),6.31(d),6.18-6.10(m),6.12-5.96(m),5.90-
5.84(m),5.64-5.60(m),5.32(d),5.29(d),4.64(m),4.4-
4.2(m),3.8(m),3.45-3.30(m),2.80(bs),2.74(bs),2.6-
0.60(m).例32 N‐〔1‐〔ビシクロ〔2.2.1〕‐5‐ヘプテン‐
2‐イルメチル〕‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐
2,3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾ
ジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐(3‐ニトロフェニ
ル)尿素 乾燥アセトニトリル(10ml)中中間体83(0.07
2g)の溶液に3‐ニトロフェニルイソシアネート
(0.048g)を加え、混合液を窒素下23℃で1時
間攪拌した。得られた沈澱物を濾取し、ジエチルエーテ
ルで洗浄し、乾燥し、標題化合物(0.0712g)を
得た。m.p.195‐7℃;T.l.c. CH‐EA(7:
3)Rf0.24;IR 3300(NH),1713(C=O),1651(C=
O),1556(C=C) cm -1H‐NMR 8.26-6.92(m),6.13-
5.58(m),5.34-5.25(m),4.70-3.83(m),2.80-0.45(m).例33 N‐〔1‐〔ビシクロ〔2.2.1〕‐2‐ヘプチルメ
チル〕‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,
4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピ
ン‐3‐イル〕‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.03ml)を乾燥アセトニ
トリル(10ml)中中間体84(0.088g)の溶液
に加え、混合液を窒素下23℃で1時間攪拌した。得ら
れた沈澱物を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥
し、白色固体物として標題化合物(0.0858g)を
得た。m.p.255‐6℃;T.l.c. CH‐EA(7:
3)Rf0.29;IR 3400-3200(NH),1711 及び1705
(C=C) cm-1H‐NMR 7.50-7.10(m),7.02(m),6.38
(m),6.91(bs),6.42-6.34(m),5.35-5.27(m),4.71-4.61(d
d),4.48(dd),4.38(dd),3.65(dd),3.59(dd),3.37(dd),3.
55(dd),2.3-0.50(m).例34 N‐〔1‐〔ビシクロ〔2.2.1〕‐2‐ヘプチルメ
チル〕‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,
4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピ
ン‐3‐イル〕‐N´‐(3‐メトキシフェニル)尿素 乾燥アセトニトリル(10ml)中中間体84(0.08
83g)の溶液に3‐メトキシフェニルイソシアネート
を加え、混合液を窒素下23℃で1時間攪拌した。得ら
れた沈澱物を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥
し、白色固体物として標題化合物(0.0858g)を
得た。m.p.255‐6℃;T.l.c. CH‐EA(7:
3)Rf0.29;IR 3400-3200(NH),1711 及び1705
(C=C) cm-1H‐NMR 7.5-6.9(m),6.75-6.69(m),
6.60-6.55(m),6.44(m),5.31(m),4.71-4.62(m),4.49(d
d),4.38(dd),3.75(s),3.65(dd),3.59(dd),3.56(dd),3.3
8(dd),2.25-0.6(m).例35 N‐〔1‐〔ビシクロ〔2.2.1〕‐2‐ヘプチル〕
‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐
テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐
イル〕‐N´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.056ml)を窒素雰囲気
下で乾燥アセトニトリル(5ml)中中間体87(0.1
5g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1時間攪拌
し、しかる後濾過した。得られた固体物をジエチルエー
テルで洗浄し、真空下で乾燥し、白色固体物として標題
化合物(0.12g)を得た。m.p.267‐8℃;T.l.
c. CH‐EA(1:1)Rf0.62;IR 3300(N
H),1705,1678 及び1645(C=O),1599及び1556(C=C) c
m-1H‐NMR 7.46-7.12(m),7.026-6.94(m),6.423
(d),6.436(d),5.328(d),5.321(d),4.5-4.4(m),3.459
(s),2.637(s),2.396(m),2.180(m),1.958(m),1.6(m),1.5
4-1.38(m),1.38-1.1(m),0.99(m),0.864(m),
【0110】例36 N‐〔1‐(2‐アダマンチルメチル)‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.063ml)を窒素雰囲気
下で乾燥アセトニトリル(5ml)中中間体90(0.2
g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1時間攪拌し、
しかる後濾過した。得られた固体物をジエチルエーテル
で洗浄し、真空下で乾燥し、白色固体物として標題化合
物(0.22g)を得た。m.p.192‐3℃;T.l.c.
CH‐EA(1:1)Rf0.73;IR 3306(NH),17
17及び1701(C=O),1643及び1620(C=C) cm-1H‐NM
R 7.5-7.14(m),7.00(m),7.049(m),6.47(d),5.33(d),5.
05(m),3.59(m),2.02(m),1.84-1.36(m).例37 N‐〔1‐(1‐アダマンチルメチル)‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
(3‐メトキシフェニル)尿素 3‐メトキシフェニルイソシアネート(0.066ml)
を窒素雰囲気下で乾燥アセトニトリル(10ml)中中間
体41(0.2g)の溶液に加えた。混合液を23℃で
16時間攪拌し、しかる後ジクロロメタン(15ml)で
希釈し、塩水(15ml)で洗浄した。有機溶液を乾燥
し、真空下で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフ
ィー(CH‐EA2:1で溶出)により精製した。得ら
れた固体物を更にジエチルエーテルでの摩砕により精製
し、白色固体物として標題化合物(0.2g)を得た。
m.p.267‐8℃;T.l.c. CH‐EA(2:1)Rf
0.2;IR 3302(NH),1713,1674 及び1641(C=O),1612
及び1558(C=C) cm-1H‐NMR 7.492(dd),7.45-7.
35(m),7.35-7.25(m),7.162(m),7.120(t),7.041(t),6.99
2(dd),6.904(s),6.738(m),6.578(m),6.413(m),5.292
(d),4.496(d),3.744(s),3.382(d),1.857(s),1.66-1.32
(m).例38 N‐〔1‐(1‐アダマンチルメチル)‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
(3‐メチルフェニル)尿素 3‐メチルフェニルイソシアネート(0.064ml)を
窒素雰囲気下で乾燥アセトニトリル(10ml)中中間体
41(0.2g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1
時間攪拌し、しかる後ジクロロメタン(15ml)で希釈
し、塩水(15ml)で洗浄した。有機溶液を乾燥し、真
空下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルで摩砕し、白色
固体物として標題化合物(0.2g)を得た。m.p.24
4‐6℃;T.l.c. CH‐EA(2:1)Rf0.3
2;IR 3300(NH),1715及び1672(C=O),1645及び1616(C
=C) cm-1H‐NMR 7.493(dd),7.45-7.35(m),7.35
-7.25(m),7.21-7.15(m),7.135(t),7.034(m),6.992(dd),
6.854(m),6.751(s),6.318(d),5.293(d),4.498(d),3.384
(d),2.287(s),1.865(s),1.68-1.3(m).例39 N‐〔1‐(1‐アダマンチルメチル)‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
(3‐ニトロフェニル)尿素 乾燥アセトニトリル(8ml)中3‐ニトロフェニルイソ
シアネート(0.082g)の溶液を窒素雰囲気下で乾
燥アセトニトリル(10ml)中中間体41(0.2g)
の溶液に加えた。混合液を23℃で2時間攪拌し、しか
る後ジクロロメタン(15ml)で希釈し、塩水(15m
l)で洗浄した。有機溶液を乾燥し、真空下で濃縮し、
残渣をジエチルエーテルで摩砕し、白色固体物として標
題化合物(0.229g)を得た。m.p.213‐5℃;
T.l.c. CH‐EA(2:1)Rf0.33;IR 329
6(NH),1713及び1645(C=O),1597(C=C) cm-1H‐NM
R 8.25(s),8.15(t),7.64(m),7.52(dd),7.45(m),7.36-
7.29(m),7.24-7.17(m),7.13(t),7.06(d),7.02(dd),5.27
(d),4.51(d),3.40(d),1.86(s),1.66-1.34(m).例40 N‐〔1‐(1‐アダマンチルメチル)‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
(3‐ブロモフェニル)尿素 3‐ブロモフェニルイソシアネート(0.063ml)を
窒素雰囲気下で乾燥アセトニトリル(10ml)中中間体
41(0.2g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1
時間攪拌し、しかる後濾過した。得られた固体物をジエ
チルエーテルで洗浄し、白色固体物として標題化合物
(0.25g)を得た。m.p.254‐6℃;T.l.c. C
H‐EA(2:1)Rf0.53;IR 3290(NH),1717
及び1672(C=O) cm-1H‐NMR 7.56-7.15(m),7.03
-6.88(m),6.99(dd),6.93(dd),6.73(d),5.29(d),4.49-3.
38(m),1.83(m),1.64-1.30(m).
【0111】例41 N‐〔1‐(1‐アダマンチルメチル)‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
(3‐エトキシカルボニルフェニル)尿素 3‐ニトロフェニルイソシアネート(0.1ml)を窒素
雰囲気下で乾燥アセトニトリル(13ml)中中間体41
(0.415g)の溶液に加えた。混合液を23℃で1
時間攪拌し、しかる後ジクロロメタン(20ml)で希釈
し、塩水(20ml)で洗浄した。有機溶液を乾燥し、真
空下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルで摩砕し、白色
固体物として標題化合物(0.407g)を得た。m.p.
246‐8℃;T.l.c. CH‐EA(2:1)Rf0.
37;IR 1709,1690及び1670(C=O) cm-1H‐NM
R 7.93(t),7.64-7.50(m),7.44-7.39(m),7.38(s),7.35-
7.27(m),,7.24-7.14(m),6.89(dd),6.58(d),5.31(d),4.5
0(d),4.34(m),3.38(d),1.85(m),1.61-1.51(m),1.45-1.3
7(m),1.35(t).例42 N‐〔1‐(1‐アダマンチルメチル)‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
〔3‐(N,N‐ジメチルアミノ)フェニル〕尿素 乾燥アセトニトリル(7ml)中3‐(N,N‐ジメチル
アミノ)フェニルイソシアネート(0.122g)の溶
液を窒素雰囲気下で乾燥アセトニトリル(7ml)中中間
体41(0.2g)の溶液に加えた。混合液を23℃で
30分間攪拌し、しかる後ジクロロメタン(20ml)で
希釈し、塩水(20ml)で洗浄した。有機溶液を乾燥
し、真空下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルで摩砕
し、白色固体物として標題化合物(0.221g)を得
た。m.p.263‐5℃;T.l.c. CH‐EA(1:1)
Rf0.52;IR 3300(NH),1717及び1674(C=O) c
m-1H‐NMR 7.48(dd),7.45-7.24(m),7.19-7.10
(m),6.98(dd),6.93(dd),6.61(s),6.58-6.45(m),6.38
(d),5.29(d),4.49-3.37(m),2.92(s),1.87(m),1.63-1.53
(m),1.44-1.34(m).例43 N‐〔1‐(1‐アダマンチルメチル)‐2,4‐ジオ
キソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒドロ‐
1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N´‐
(3‐カルボキシフェニル)尿素 水酸化リチウムの水性0.1M溶液(6.6ml)を予め
0℃に冷却されたTHF(15ml)中例41(0.2
g)の溶液に加えた。溶液を23℃で16時間攪拌し、
しかる後60℃に1時間及び80℃に13時間加熱し
た。溶液を23℃に冷却し、酢酸で中和し、真空下で濃
縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CH‐E
A3:1からDCMまで及び最後にDCM‐MeOH1
0:1までの勾配で溶出)により精製し、白色固体物と
して標題化合物(0.183g)を得たが、これはまだ
痕跡量の無機塩を含有していた。サンプルを更にDCM
への溶解及び10%塩酸での洗浄により精製し、有機層
を乾燥し、真空下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルで
摩砕し、純粋な標題化合物を得た。m.p.260‐70℃
(分解);T.l.c. EA,Rf0.64;IR 3354(NH
及びOH),1701及び1684(C=O) cm-1H‐NMR 9.21
(s),7.9-7.8(m),7.6-7.16(m),7.0-6.9(m),4.99(d),4.30
(d),3.60(d),1.83(s),1.65-1.2(m).例44 N‐〔1‐(アダマンタンメチル)‐2,4‐ジオキソ
‐7‐フルオロ‐5‐(4‐フルオロフェニル)‐2,
3,4,5‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジア
ゼピン‐3‐イル〕‐N´‐(3‐ジメチルアミノ)フ
ェニル尿素 乾燥アセトニトリル(3ml)中3‐ジメチルアミノフェ
ニルイソシアネート(0.043g)の溶液を窒素下で
乾燥アセトニトリル(5ml)中中間体95(0.079
g)の溶液に加え、混合液を23℃で1時間攪拌し、D
CMで希釈し、塩水(30ml)で洗浄し、蒸発させて粗
製化合物(0.145g)を得、それをエチルエーテル
で摩砕し、白色固体物として標題化合物(0.046
g)を得た。m.p.>270℃;T.l.c. CH‐EA
(1:1)Rf0.61;IR 3439,3333(NH),1715(C=
O),1610 及び1590(C=C) cm-1H‐NMR 7.46(dd),
7.38-7.3(m),7.20-7.10(m),7.06-7.00(m),6.78(t),6.69
-6.58(m),6.49(dd),6.27(d),5.26(d),4.49(d),3.28(d),
2.93(s),1.88(bs),1.67-1.30(m).例45 (+)‐N‐〔1‐(アダマンタンメチル)‐2,4‐
ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒド
ロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N
´‐フェニル尿素 フェニルイソシアネート(0.033ml)を乾燥アセト
ニトリル(9ml)中中間体97(0.096g)の溶液
に加えた。混合液を窒素雰囲気下23℃で1時間攪拌
し、しかる後それをジクロロメタン(40ml)で希釈
し、塩水(2×20ml)で洗浄した。有機層を乾燥し、
真空下で濃縮した。酢酸エチルから粗製物質の結晶化に
より白色針状物として標題化合物(0.075g)を得
た。m.p.264‐5℃;T.l.c. CH‐EA(50:5
0)Rf0.77;〔α〕D =+38.4;IR(ヌジ
ョール)3400(NH),1707 及び1653(C=O),1597及び1551(C
=C) cm-1H‐NMR 7.48(d),7.46-7.20(m),7.16
(m),7.04-6.94(m),6.92(s),6.37(d),5.29(d),4.48(d),
3.38(d),1.85(m),1.64-1.30(m).
【0112】例46 (+)‐N‐〔1‐(アダマンチルメチル)‐2,4‐
ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラヒド
ロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕‐N
´‐(3‐エトキシカルボニルフェニル)尿素 3‐エトキシカルボニルフェニルイソシアネート(0.
152ml)を窒素雰囲気下で乾燥アセトニトリル(20
ml)中中間体97(0.490g)の溶液に加えた。混
合液を23℃で1時間攪拌し、しかる後ジクロロメタン
(20ml)で希釈し、真空下で濃縮し、残渣をジエチル
エーテルで摩砕し、白色固体物として標題化合物(0.
543g)を得た。m.p.220‐1℃;〔α〕D =+6
0.8(CHCl,c=1.020);T.l.c. CH
‐EA(2:1)Rf0.35;IR 1709,1670及び16
90(C=O) cm-1H‐NMR 7.93(t),7.64(m),7.44-7.
39(m),7.35-7.27(m),7.24-7.14(m),7.38(bs),6.89(dd),
6.58(d),5.31(d),4.50(d),4.34(q),3.38(d),1.85(m),1.
61(m),1.51(m),1.45(m),1.37(m),1.35(t).例47 (+)‐N‐〔1‐(1‐アダマンチルメチル)‐2,
4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐テトラ
ヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕
‐N´‐(3‐カルボキシフェニル)尿素 ヨウ化アルミニウム(0.137g)を乾燥アセトニト
リル(10ml)中例46(0.10g)の懸濁液に加え
た。反応混合液を80℃で6時間攪拌し、しかる後23
℃に冷却し、ジクロロメタン(30ml)で希釈し、氷
(10g)中に注いだ。水層を塩酸の10%溶液(1m
l)で酸性化し、チオ硫酸ナトリウムの5%溶液(20m
l)で洗浄し、ジクロロメタン(2×25ml)で抽出し
た。集めた有機相を水(30ml)及び塩水(10ml)で
洗浄し、乾燥し、蒸発させて白色固体物(0.118
g)を得た。この物質をシリカゲルによりCH/EA
1:1しかる後EA/メタノール1:1で溶出させて精
製し、標題化合物(41mg)を得た。T.l.c. EA,R
f0.64;IR 3354(NH及びOH),1701及び1684(C=O)
cm-1H‐NMR 9.21(s),7.9-7.8(m),7.6-7.16(m),
7.0-6.9(m),4.99(d),4.30(d),3.60(d),1.83(s),1.65-1.
2(m).例48 N‐〔2,4‐ジオキソ‐7‐フルオロ‐1‐(3‐メ
チルブチ‐1‐イル)‐5‐フェニル‐2,3,4,5
‐テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3
‐イル〕‐N´‐(3‐ジメチルアミノ)フェニル尿素 3‐ジメチルアミノフェニルイソシアネート(0.05
5g)を窒素雰囲気下で乾燥アセトニトリル(5ml)中
中間体100(0.08g)の溶液に加えた。混合液を
23℃で30分間攪拌し、得られた沈澱物を濾取し、エ
チルエーテルで洗浄し、白色固体物として標題化合物
(0.086g)を得た。m.p.249‐51℃;T.l.c.
CH‐EA(1:1)Rf0.5;IR 1705,1672及
び1636(C=O),1607(C=C) cm-1H‐NMR 7.0-7.50
(m),6.81(bt),6.68(dd),6.62-6.46(dd),6.51(bs),6.28
(d),5.31(d),4.54-3.60(m),2.92(s),1.6-1.40(m),0.95-
0.85(d).
【0113】 活性成分をポリエチレングリコールと一緒に適切な溶媒
(例えばエタノール)に分散させる。溶媒を除去する。
こうして得られた粉末を他の賦形剤とブレンドする。そ
のブレンドはゼラチンカプセルを充填するために用いて
も又は適切なパンチを用いて圧縮してもよい。錠剤は慣
用的な技術及びコーティングを用いてコートしてもよ
い。 活性成分をポビドンと一緒に適切な溶媒(例えばエタノ
ール)に分散させる。溶液をラクトース上にスプレー
し、溶媒を除去する。得られた粉末を他の賦形剤とブレ
ンドする。そのブレンドはゼラチンカプセルを充填する
ために用いるか又は適切なパンチを用いて圧縮する。錠
剤は慣用的な技術及びコーティングを用いてコートして
もよい。
【0114】経口液剤 活性成分 70〜100 μg/用量 エタノール 5〜15% サッカリンナトリウム 0.1〜1 % プロピレングリコール q.b. 100 %注射処方剤 活性成分 0.1〜100 μg リン酸ナトリウム 1.50 mg/ml NaOH qs 望ましいpH(範囲3〜
9) グリセロール 10〜500 mg/ml 注射用水 qs 0.5〜10 ml ゴムストッパー(バイアル、シリンジ)及びプラスチッ
ク/金属オーバーシール(バイアルのみ)のあるガラス
(アンプル)中にいれる。不活性ガス雰囲気(例えば窒
素)を容器の空隙中に導入してもよい。
【0115】CCK拮抗活性 本発明の化合物のCCK‐A拮抗及びCCK‐B拮抗活
性はモルモット摘出回腸縦筋‐筋層間神経叢調製品を用
いて調べた。化合物はG Dal Forno et al.,J.Pharmaco
l.Exp & Ther.,261,1056-1063(1992)の操作を用いて試
験し、各化合物に関するpKb値を調べた。本発明の代
表的化合物で得られた結果は下記のとおりであった: CCKレセプター結合 CCK‐Aレセプター(膵臓アッセイ)及びCCK‐B
レセプター(モルモット皮質アッセイ)に関する本発明
の化合物の結合親和性はG Dal Forno et al.,J.Pharmac
ol.Exp & Ther.,261,1056-1063の操作を用いて調べた。
本発明の代表的化合物で調べられたpKi値は下記のと
おりであった: 本発明の化合物は本質的に無毒性かつ治療上有用な用量
である。このため例えば、例45の化合物が不安緩解活
性を示す用量でその化合物がマウス及びラットに経口投
与された場合に不都合な効果は観察されなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 25/18 A61P 25/18 25/22 25/22 25/24 25/24 (72)発明者 デイビッド、トリスト イタリア国ヴェローナ、ヴィア、アレッ サンドロ、フレミング、2、グラクソ、 ソシエタ、ペル、アツィオーニ内 (72)発明者 ジョルジオ、タルツィア イタリア国ヴェローナ、ヴィア、アレッ サンドロ、フレミング、2、グラクソ、 ソシエタ、ペル、アツィオーニ内 (72)発明者 アルド、フェリアーニ イタリア国ヴェローナ、ヴィア、アレッ サンドロ、フレミング、2、グラクソ、 ソシエタ、ペル、アツィオーニ内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 243/12 A61K 31/55 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)の化合物並びにその薬学
    上許容される塩及び溶媒和物。 【化1】 〔上記式中、 Rはフェニル、C3-7 シクロアルキル、架橋C7-11
    クロアルキル又はC1-6 アルキル基を表す(このアルキ
    ル基はヒドロキシ、フェニル、C1-6 アルコキシカルボ
    ニル、C3-7 シクロアルキル又は架橋C7-11シクロアル
    キル基で置換されていてもよい); Rは置換又は非置換フェニル基を表す〔置換基は1又
    は2のハロ、C1-4 アルキル、ニトロ、シアノ、トリフ
    ルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1-4アルキル
    チオ又は(CH(ここで、Rはヒドロキ
    シ、C1-4 アルコキシ、CO又はNRであ
    る)である〕; Rは1又は2のハロゲン原子で場合により置換されて
    いてもよいフェニルである; Rは水素又はC1-4 アルキル基を表す; R及びRは各々独立して水素又はC1-4 アルキル基
    を表す; Rは水素又はハロゲン原子を表す; mは0、1又は2である; nは0又は1である〕
  2. 【請求項2】Rがフェニル、フェネチル、架橋C7-10
    シクロアルキル、C4-6 アルキル、C3-6 ヒドロキシア
    ルキル、架橋C7-10シクロアルキルで置換されたC1-2
    アルキル、アルコキシカルボニルメチル又はC3-7 シク
    ロアルキルで置換されたC2- 3 アルキルを表す、請求項
    1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】Rが3‐メチルブチル、3,3‐ジメチ
    ルブチル、2‐ヒドロキシ‐3‐メチルブチル、2‐ヒ
    ドロキシ‐3,3‐ジメチルブチル、2‐シクロペンチ
    ルエチル、5‐ノルボルネニルメチル又は1‐アダマン
    チルメチルを表す、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】Rが臭素、塩素、フッ素、メチル、メト
    キシ、メチルチオ、トリフルオロメトキシ、シアノ、ジ
    メチルアミノ又は(CHCO(Rは水素
    又はC1-4 アルキルである)で場合により置換されてい
    てもよいフェニルを表す、請求項1〜3のいずれか一項
    に記載の化合物。
  5. 【請求項5】Rがメトキシ、シアノ、ニトロ、メチル
    チオ、ジメチルアミノ、エトキシカルボニル又はカルボ
    キシルで場合により置換されていてもよいフェニルを表
    す、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 【請求項6】Rが場合によりオルト又はパラ位におい
    てフッ素で置換されていてもよいフェニルを表す、請求
    項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】Rが水素、塩素又はフッ素を表す、請求
    項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 【請求項8】下記配置(1a)を有する、請求項1〜7
    のいずれか一項に記載の化合物。 【化2】
  9. 【請求項9】N‐フェニル‐N´‐〔2,3,4,5‐
    テトラヒドロ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(1‐アダマン
    チルメチル)‐5‐フェニル‐1H‐1,5‐ベンゾジ
    アゼピン‐3‐イル〕尿素並びにその(+)エナンチオ
    マー及びその塩。
  10. 【請求項10】N‐〔1‐(1‐アダマンチルメチル)
    ‐2,4‐ジオキソ‐5‐フェニル‐2,3,4,5‐
    テトラヒドロ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐
    イル〕‐N′‐(3‐カルボキシフェニル)尿素、 N‐フェニル‐N´‐〔2,3,4,5‐テトラヒドロ
    ‐2,4‐ジオキソ‐1‐(3‐メチルブチル)‐5‐
    フェニル‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イ
    ル〕尿素、 N‐(3‐ジメチルアミノフェニル)‐N´‐〔2,
    3,4,5‐テトラヒドロ‐2,4‐ジオキソ‐1‐
    (3‐メチルブチル)‐5‐(2‐フルオロフェニル)
    ‐1H‐1,5‐ベンゾジアゼピン‐3‐イル〕尿素、 並びにそれらの(+)エナンチオマー及びそれらの塩。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれか一項に記載さ
    れた化合物と、1種又はそれ以上の生理学上許容される
    キャリア又は賦形剤とを含んでなる、ガストリン及び/
    又はCCKの効果の改変が治療上有利であるような症状
    の治療に用いられる医薬組成物。
  12. 【請求項12】請求項1〜10のいずれか一項に記載さ
    れた化合物の有効量を投与することからなる、ガストリ
    ン及び/又はCCKの効果の改変が治療上有利であるよ
    うな症状のヒトを除く哺乳動物における治療法。
  13. 【請求項13】請求項1に記載された化合物の製造法で
    あって、 下記式(II)の化合物: 【化3】 〔上記式中R、R、R及びmは式(I)で定義さ
    れたとおりである;Xは基−N=C=O又はNHCOR
    (Rは場合により置換されたフェノキシ基又は1‐
    イミダゾール基である)を表す〕を下記式(III)のアミ
    ン: NH (III) (上記式中Rは式(I)で定義された意味を有するか
    又はそれに変換できる基である)と反応させ、 しかる後、必要又は所望であれば得られた化合物をその
    立体化学異性体への分離前又は後のいずれかに本発明の
    他の化合物に変換することからなる方法。
  14. 【請求項14】請求項1に記載された化合物の製造法で
    あって、 下記式(IV)のアミン: 【化4】 を下記式(V)のイソシアネート又は下記式(VI)のカ
    ルバモイルクロリド: O=C=NR (V) ClC(O)NHR (VI) と反応させアシル化し、 しかる後、必要又は所望であれば得られた化合物をその
    立体化学異性体への分離前又は後のいずれかに本発明の
    他の化合物に変換することからなる方法。
  15. 【請求項15】請求項1に記載された化合物の製造法で
    あって、 式(I)の化合物(Rはアルコキシカルボニル基で置
    換されたフェニル基である)を加水分解して式(I)の
    化合物(Rはカルボキシルで置換されたフェニル基で
    ある)を得て、 しかる後、必要又は所望であれば得られた化合物をその
    立体化学異性体への分離前又は後のいずれかに本発明の
    他の化合物に変換することからなる方法。
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