JP3248483B2 - アラーム処理装置 - Google Patents

アラーム処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装置の障害発生を
報知するアラーム処理装置に係わり、詳細には複数のモ
ジュールから構成されている装置の障害発生を報知する
アラーム処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信システムを運用する通信制御装置な
どの装置に障害が発生したときには、できるだけ早くそ
の障害を取り除いてシステムを復旧させる必要がある。
そのために、装置に障害が発生したときにその障害発生
をアラームとして第一報を装置の管理者に通知すること
が行われる。管理者に通知されるアラームとしては、
警報音によって通知するオーディブルアラーム(Audibl
e Alarm)と、警報ランプによって通知するビジブル
アラーム(Visible Alarm)の2種類がある。さらに、
発生した障害の復旧の緊急度を通知するために、これら
のアラームをレベル分けする等して用いられることもあ
る。
【0003】このようなアラームによって装置の管理者
に障害の発生を通知すると、管理者はまず出力されてい
る警報音を停止させる。この警報音の停止には、備え付
けられている停止用のスイッチを押下することで、停止
用の制御命令を装置に送るようになっている。これによ
り、管理者はまず障害が発生したことを認識する。この
管理者による障害発生の認識後の警報音の出力停止状態
を、“アラームカットオフ状態”として装置に表示ある
いは報告することが行われる。この“アラームカットオ
フ状態”は、障害の発生通知は完了しているが発生した
障害が復旧されていないものとして、復旧作業により障
害が取り除かれるまで装置側で記憶しておく必要があ
る。このように障害が発生したことによりアラームの出
力および停止の制御を行うものをアラーム処理装置とす
る。
【0004】ところで近年、装置の多機能化や大容量化
によるハードウェアおよびソフトウェアの規模が増大し
ている。これに伴い、装置を機能単位あるいは設置単位
に、それぞれ中央処理装置(Central Processing Uni
t:以下、CPUと略す。)を中心としたモジュールを
構成単位として分割している。これにより、装置内の処
理の分散化、高速化、最適化が行われている。このよう
な装置内の複数のモジュールで発生したアラームは、各
モジュール単位で管理される。
【0005】図8は、このような従来提案されたアラー
ム処理を行うアラーム処理装置の構成の概要を表わした
ものである。このアラーム処理装置10は、装置全体の
アラーム処理を制御するアラーム処理部11と、例えば
通信制御装置の機能単位に分割されておりそれぞれの障
害発生を監視する複数のモジュール121、122、12
3とを備え、モジュール間バス13によって接続されて
いる。アラーム処理部11は、モジュール間バス13を
介して複数のモジュール121〜123からのアラーム発
生情報を収集するマスタモジュール14と、マスタモジ
ュール14によって収集されたアラームに応じて図示し
ないアラーム発生装置に外部パラレルバス15を介して
警報音の出力および警報ランプの点灯制御を行うアラー
ム出力・停止回路16と、警報音の停止用スイッチ17
とを備えている。
【0006】複数のモジュール121〜123は、例えば
通信制御装置の機能単位に分割されており、各モジュー
ルの管理下で発生したアラームの収集および管理を行う
とともに、収集したアラームをモジュール間バス13経
由でアラーム処理部11に通知する。アラーム処理部1
1では、マスタモジュール14においてモジュール12
1〜123から通知されたアラームを緊急度に応じてまと
め、アラーム出力・停止回路16を制御する。アラーム
出力・停止回路16は、図示しないアラーム発生装置に
対して、発生したアラームの緊急度に応じて警報音の出
力および警報ランプの点灯制御を行う。
【0007】図9は、図8に示したマスタモジュール1
4の構成要部の概要を表わしたものである。マスタモジ
ュール14は、CPU18と、読み出しメモリ(Read O
nlyMemory:以下、ROMと略す。)19と、ランダム
アクセスメモリ(Random Access Memory:以下、RAM
と略す。)20と、モジュール間バス13との接続を行
うためのインタフェース部21とを有している。CPU
18は、アドレスバス、データバスなどのバス22を介
して、ROM19とRAM20とインタフェース部21
と接続されており、ROM19やRAM20に格納され
ているプログラムに基づいて各種処理を行うようになっ
ている。ROM19は、システム起動用のプログラムや
固定的なデータを格納するメモリである。また、RAM
20は、CPU18が動作するためのプログラムと、C
PU18が動作中の作業データを一時的に格納するメモ
リである。マスタモジュール14は、このように所定の
プログラムにしたがって、モジュール間バス13経由で
インタフェース部21を介して通知された各モジュール
のアラームを収集し、その緊急度に応じてバス22を介
して接続されているアラーム出力・停止回路16を制御
することができるようになっている。
【0008】上述したようにマスタモジュール14をア
ラーム処理装置全体の制御を行うモジュールとして位置
付けており、マスタモジュール14の制御下に複数のモ
ジュール121〜123が配置されるようになっている。
これらモジュール121〜123も、図9に示したマスタ
モジュール14の構成要部と同様の構成を有しており、
バス22を介して自モジュールの管理下で発生したアラ
ームの収集を行う。
【0009】これまで述べたようにこのアラーム処理装
置は、複数のモジュール121〜123からのアラームの
発生を収集し、その緊急度に応じて出力した警報音の出
力と警報ランプの点灯とにより、装置の管理者にアラー
ムの発生を認識させる。そこで、管理者は、警報音の停
止用スイッチ18を押下し、アラーム出力・停止回路1
6はマスタモジュール14に警報音の停止命令を送信す
る。この停止命令を受信したマスタモジュール14は、
アラーム出力・停止回路16を制御して、発生中の全て
のオーディブルアラーム出力を停止させる。それととも
に、装置を“アラームカットオフ状態”として検出する
ことで、装置に除去すべき障害があることを記憶するこ
とになる。
【0010】このようにマスタモジュール14は、“ア
ラームカットオフ状態”を検出することで発生したアラ
ームを記憶するが、これ以降に各モジュール121〜1
3から新たなアラームの発生が通知される場合があ
る。この場合は、“アラームカットオフ状態”の検出を
取り消し、新たに発生したアラームの緊急度に応じた警
報音の出力および警報ランプの点灯をアラーム出力・停
止回路16に行わせる。
【0011】マスタモジュール14が制御下の複数のモ
ジュール121〜123から通知されるアラームを収集
し、緊急度に応じて出力するには、例えば特開平4―2
91862号公報「警報優先処理回路」に開示されてい
るように、ハードウェアによるマスクパターンを用いる
ことでアラームの緊急度の優先順位の抽出を短時間で行
うことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のアラ
ーム処理装置では、マスタモジュールが、各制御下のモ
ジュールから自モジュールの管理下で発生したアラーム
の収集および管理をその緊急度に応じてまとめ、警報音
の出力および警報ランプの点灯を行わせるようにしてい
る。これにより、マスタモジュールでは各モジュールの
アラーム情報を記憶するデータベースを必要となる。さ
らに、マスタモジュールが管理している装置全体のアラ
ーム情報と各モジュールにおいて管理されているアラー
ム情報とが一致していることを定期的に確認する必要が
ある。このようなアラーム情報の管理作業および確認作
業による工数増加に加えて、アラーム発生時や復旧時の
作業直後の管理作業は互いの記憶情報の一貫性を維持す
るために概して処理が複雑になり、万が一整合結果が不
整合の場合はシステムとして致命的になるという危険性
がある。
【0013】さらに、マスタモジュール自体に障害が発
生した場合、これを検出することが不可能となるばかり
か、通知されたアラーム自体が信頼性のないものとなっ
てしまうという問題がある。
【0014】また、これまで述べたように装置の多機能
化により、よりモジュール数が増大する傾向にあり、ア
ラーム処理の負荷がマスタモジュールに集中し、発生し
たアラーム通知を取り損なう可能性も生じてしまう。さ
らに、特開平4−291862号公報に開示されている
技術では、モジュールや通知すべきアラームのレベル数
の増加により飛躍的に優先処理回路が複雑になってしま
うという問題がある。
【0015】このように装置の多機能化により、ますま
すアラーム処理の負荷が増大することが予想されるにと
もない、アラーム処理の構成の簡素化と処理の負荷の軽
減とともに発生したアラームの信頼性が望まれる。
【0016】そこで本発明の目的は、アラーム処理の構
成簡素化およびアラーム処理の簡易化とともにアラーム
処理の信頼性を向上するアラーム処理装置を提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)内部の障害発生を検出する障害発生検出手段
と、この障害発生検出手段によって検出された障害の種
類に応じたアラームの発生を指示するアラーム出力情報
を生成するアラーム出力情報生成手段と、このアラーム
出力情報生成手段によって生成されたアラーム出力情報
を送出する送出手段と、所定のアラーム停止指示により
アラームの発生の指示を解除するアラーム発生指示解除
手段とをそれぞれ備えた複数のモジュールと、(ロ)こ
れらモジュールの各送出手段によって送出されたアラー
ム出力情報は通知すべきアラーム種類ごとにワイヤード
オア接続され、複数種類のアラームそれぞれに対応する
アラーム出力情報をパラレルに伝送するための伝送路
と、(ハ)この伝送路を介してモジュールから収集した
アラーム出力情報より対応する種類のアラームを発生す
るアラーム発生手段と、所定の操作によりモジュールに
対してアラーム停止指示を行うアラーム停止手段とを備
えるアラーム処理回路とをアラーム処理装置に具備させ
る。
【0018】すなわち請求項1記載の発明では、複数の
モジュールにはそれぞれ、モジュール内部の障害発生を
検出し、この障害の種類に応じてアラームを出力させる
ようにアラーム出力情報を生成して送出するようにして
いる。これらモジュールから送出されたアラーム出力情
報は、通知すべきアラーム種類ごとにワイヤードオア接
続により認識され、各種類それぞれに対応したアラーム
出力情報をパラレルに伝送する伝送路を介して通知され
る。アラーム処理回路では、この伝送路を介して通知さ
れたアラーム出力情報に基づいて対応するアラーム出力
される。また、このアラームを停止するために所定の操
作を行うことで、モジュール内に通知された停止指示に
より、アラーム出力情報の対応する出力指示を解除する
ことで、アラーム処理回路がアラーム出力を停止するよ
うにしている。
【0019】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
アラーム処理装置で、複数のモジュールは、伝送路とは
異なるバスにより接続されるとともに、複数のモジュー
ルのうち1つに管理端末を備えバスを介して所定のアラ
ーム発生状況を通信することを特徴としている。
【0020】すなわち請求項2記載の発明では、複数の
モジュールのうち1つに管理端末を備えるとともに、各
モジュール間を伝送路とは異なるバスで接続してアラー
ム発生状況を通信するようにすることで、障害発生監視
を行うようにしている。
【0021】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載のアラーム処理装置で、アラーム出力情報
生成手段によって生成されたアラーム出力情報は、複数
種類の緊急度レベルと、ビジブルアラームあるいはオー
ディブルアラームとからレベル分けされた複数種類のア
ラーム発生出力を指示するアラーム出力情報であり、ア
ラーム停止手段によって停止されるアラームが全てのレ
ベルのオーディブルアラームであることを特徴としてい
る。
【0022】すなわち請求項3記載の発明では、発生す
るアラームとして、警報音による通知を行うオーディブ
ルアラームと、警報ランプによる通知を行うビジブルア
ラームによる2系統の障害発生通知を行うようにしてい
る。
【0023】請求項4記載の発明では、(イ)内部の障
害発生を検出する障害発生検出手段と、この障害発生検
出手段によって検出された障害の種類に応じて複数種類
の緊急度レベルとビジブルアラームあるいはオーディブ
ルアラームとからレベル分けされた複数種類のアラーム
の発生を指示するアラーム出力情報を生成するアラーム
出力情報生成手段と、このアラーム出力情報生成手段に
よって生成されたアラーム出力情報を送出する送出手段
と、所定のアラーム停止指示により全てのレベルのオー
ディブルアラームの発生の指示を解除するアラーム発生
指示解除手段をそれぞれ備えた複数のモジュールと、
(ロ)これらモジュールの各送出手段によって送出され
たアラーム出力情報は通知すべきアラーム種類ごとにワ
イヤードオア接続され、複数種類のアラームそれぞれに
対応するアラーム出力情報をパラレルに伝送するための
伝送路と、(ハ)この伝送路を介してモジュールから収
集したアラーム出力情報より対応する種類のアラームを
発生するアラーム発生手段と、所定の操作によりモジュ
ールに対してアラーム停止指示を行うアラーム停止手段
と、この伝送路を介して通知されたアラーム出力情報を
参照して全てのオーディブルアラームの出力指示が無
く、かつ1つあるいは複数種類のビジブルアラームの出
力指示がある状態を検出する状態検出手段と、この状態
検出手段による検出結果を通知する検出結果通知手段と
を備えるアラーム処理回路とをアラーム処理装置に具備
させる。
【0024】すなわち請求項4記載の発明では、複数の
モジュールにはそれぞれ、モジュール内部の障害発生を
検出し、この障害の種類に応じて緊急度のレベルとビジ
ブルアラームあるいはオーディブルアラームとからレベ
ル分けされたアラームを出力させるようにアラーム出力
情報を生成して送出するようにしている。これらモジュ
ールから送出されたアラーム出力情報は、通知すべきア
ラーム種類ごとにワイヤードオア接続により認識され、
各種類それぞれに対応したアラーム出力情報をパラレル
に伝送する伝送路を介して通知される。アラーム処理回
路では、この伝送路を介して通知されたアラーム出力情
報に基づいて対応するアラーム出力される。また、所定
の操作を行うことで、モジュール内に通知された停止指
示により、アラーム出力情報の対応する出力指示を解除
することで、アラーム処理回路が全てのレベルのオーデ
ィブルアラーム出力を停止するようにしている。
【0025】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
アラーム処理装置で、複数のモジュールは、伝送路とは
異なるバスにより接続されるとともに、複数のモジュー
ルのうち1つに管理端末を備えバスを介して所定のアラ
ーム発生状況を通信し、アラーム停止手段によるアラー
ム停止指示は、複数のモジュールのうち1つにのみ入力
されて他のモジュールにはバスを介して通知されること
を特徴としている。
【0026】すなわち請求項5記載の発明では、複数の
モジュールのうち1つに停止指示を通知することで、伝
送路とは異なるバスを介してモジュール間を通信するこ
とができるので、全てのモジュールにアラーム制御信号
を通知させる必要がなくなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
【0028】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0029】図1は、本発明の一実施例におけるアラー
ム処理装置の構成の概要を表わしたものである。このア
ラーム処理装置30は、図示しないアラーム発生装置に
対して外部パラレルバス31を介して警報音の出力およ
び警報ランプの点灯を行わせるアラーム出力・停止回路
32と、アラーム出力・停止回路32が制御する警報音
を停止させるための制御信号を出力するスイッチ33
と、機能単位に分割され各モジュール管理下で発生した
アラームの収集および管理を行う複数のモジュール34
1、342、343とを備えている。アラーム出力・停止
回路32は、外部インタフェース部35と、内部インタ
フェース部36とを有しており、外部インタフェース部
35は図示しないアラーム発生装置と外部パラレルバス
31を介して接続され、内部インタフェース部36は、
内部パラレルバス37を介して複数のモジュール341
〜343それぞれとワイヤード・オア接続されている。
さらに、複数のモジュール341〜343は、モジュール
間バス38を介してそれぞれワイヤード・オア接続され
ている。
【0030】複数のモジュール341〜343それぞれ
は、例えば通信制御装置などの処理の分散化、高速化、
最適化を図る目的で、CPUを中心として機能単位で分
割されたモジュールである。さらに、それぞれ自モジュ
ールで管理下の装置部分のアラーム収集とアラーム管理
を行い、予め各アラームに割り当てられたアラームの緊
急度のレベルごとにアラームの発生の有無をまとめ、内
部パラレルバス37を介してアラーム出力・停止回路3
2に通知することができるようになっている。アラーム
出力・停止回路32は、外部パラレルバス31を介して
図示しないアラーム発生装置に対して警報音の出力と警
報ランプの点灯を行わせる。
【0031】また、このアラーム処理装置30は、モジ
ュール341に図示しない管理端末が接続されており、
管理者はこの管理端末を見て、アラーム処理装置30の
アラーム状況を把握することができる。各モジュールの
アラーム情報は、モジュール間バス38を介して、この
管理端末に伝送される。
【0032】図2は、図1に示したモジュール341
構成要部の概要を表わしたものである。但し、図1に示
すモジュール341〜343の構成は、上述したモジュー
ル341に図示しない管理端末が接続されて各モジュー
ルのアラーム情報を収集する以外は同一とする。ここで
は、モジュール341の構成についてのみ説明する。こ
のモジュール341は、モジュールを制御するCPU3
1と、ROM401と、RAM411と、内部パラレル
バス37と接続されるパラレルインタフェース部421
と、モジュール間バス38と接続されるインタフェース
部431とを有している。CPU391は、アドレスバ
ス、データバスなどのバス441を介して、ROM401
とRAM411とパラレルインタフェース部421とイン
タフェース部431と接続されており、ROM401やR
AM411に格納されているプログラムに基づいて各種
処理を行うようになっている。ROM401は、システ
ム起動用のプログラムや固定的なデータを格納するメモ
リである。RAM411は、CPU391が動作するため
のプログラムと、CPU391が動作中の作業データを
一時的に格納するメモリである。
【0033】モジュール341は、このように所定のプ
ログラムにしたがってバス441を介して自モジュール
の管理下で発生したアラームを収集してアラーム管理を
行う。そして、予め各アラームに割り当てられたアラー
ムの緊急度のレベルごとにアラームの発生の有無をまと
め、内部パラレルバス37を介してアラーム出力・停止
回路32に通知する。さらに、モジュール341は、図
示しない管理端末が接続され、モジュール間バス38を
介して適宜他のモジュールのアラーム情報を収集して表
示し、装置管理者にアラーム発生状況を把握させる。
【0034】パラレルインタフェース部421は、アラ
ーム出力・停止回路32と内部パラレルバス37を介し
て通信するためのインタフェースである。また、インタ
フェース部431は、他のモジュールとモジュール間バ
ス38を介して通信するためのインタフェースである。
【0035】各モジュール341〜343は、アラームの
緊急度を示すレベルごとに、警報音を出力するためのオ
ーディブルアラームと、警報ランプを点灯させるための
ビジブルアラームの2系統をアラーム出力・停止回路3
2に対して通知させることができるようになっている。
【0036】図3は、図1に示したアラーム処理装置に
おける内部パラレルバス37の構成の概要を表わしたも
のである。この内部パラレルバス37は、緊急度のレベ
ルをCR(Critical Alarm)、MJ(Major Alarm)、
MN(Minor Alarm)の3段階に分類されている。さら
に、アラーム出力用にアラームの緊急度レベルごとに、
警報音を出力するオーディブルアラーム(図3の50、
51、52)と、警報ランプを点灯させるビジブルアラ
ーム(図3の53、54、55)との2系統を有してい
るため、アラーム出力用として6本のパラレル線を構成
することになる。その他に装置の管理者がアラームの発
生を認識した後、スイッチ33を押下して警報音を停止
させる操作に伴うアラーム停止制御線56と、図示しな
い管理端末に対してアラーム出力・停止回路32から検
出した“アラームカットオフ状態”を通知するための、
カットオフ状態通知線57とを有している。このような
内部パラレルバス37の構成は、次の通りになる。
【0037】 CRオーディブルアラーム出力線50 MJオーディブルアラーム出力線51 MNオーディブルアラーム出力線52 CRビジブルアラーム出力線53 MJビジブルアラーム出力線54 MNビジブルアラーム出力線55 アラーム停止制御線56 カットオフ状態通知線57
【0038】そして、モジュール341には、CRオー
ディブルアラーム出力線50、MJオーディブルアラー
ム出力線51、MNオーディブルアラーム出力線52、
CRビジブルアラーム出力線53、MJビジブルアラー
ム出力線54、MNビジブルアラーム出力線55、アラ
ーム停止制御線56、カットオフ状態通知線57が接続
される。また、モジュール342、343には、管理端末
が接続されていないので、カットオフ状態通知線57を
除く、CRオーディブルアラーム出力線50、MJオー
ディブルアラーム出力線51、MNオーディブルアラー
ム出力線52、CRビジブルアラーム出力線53、MJ
ビジブルアラーム出力線54、MNビジブルアラーム出
力線55、アラーム停止制御線56がそれぞれ接続され
る。
【0039】このような構成の内部パラレルバス37を
介して各モジュール341〜343から複数レベルのオー
ディブルアラームおよびビジブルアラームを収集したア
ラーム出力・停止回路32は、外部インタフェース部3
5から、アラームの緊急度のレベルごとに警報音を出力
するオーディブルアラームと警報ランプを点灯させるビ
ジブルアラームとの2系統を有する外部パラレルバス3
1を介して図示しないアラーム発生装置を制御する。
【0040】図4は、図1に示したアラーム処理装置に
おける外部パラレルバス31の構成の概要を表わしたも
のである。この外部パラレルバス31は、緊急度のレベ
ルCR、MJ、MNごとに警報音を出力するオーディブ
ルアラーム(図4の60、61、62)と、警報ランプ
を点灯させるビジブルアラーム(図4の63、64、6
5)との2系統を有しており、図示しないアラーム発生
装置に対するアラーム出力制御用として次の通り計6本
のパラレル線で構成されている。
【0041】 CRオーディブルアラーム出力線60 MJオーディブルアラーム出力線61 MNオーディブルアラーム出力線62 CRビジブルアラーム出力線63 MJビジブルアラーム出力線64 MNビジブルアラーム出力線65
【0042】このようにして各モジュール341〜343
から収集された緊急度レベルごとのアラームの発生をア
ラーム出力・停止回路32に通知することで、図示しな
いアラーム発生装置に警報音の出力および警報ランプの
点灯を行わせる。そして、装置の管理者にアラームの発
生を認識させ、スイッチ33を押下させることで警報音
を停止させる。スイッチ33の押下は、内部パラレルバ
ス37を介して全モジュールに分配され、各モジュール
では自モジュール内で発生中のオーディブルアラームが
ある場合、このアラーム出力を停止させる。
【0043】アラーム出力・停止回路32は、各モジュ
ール341〜343から通知されるオーディブルアラーム
の発生状態およびビジブルアラームの発生状態を参照し
て、ビジブルアラームが発生中で、かつオーディブルア
ラームが発生していない状態を検出して、装置が“アラ
ームカットオフ状態”であると判断する。これにより、
装置側で装置の障害発生により収集したアラームを管理
者に通知しているが未だ復旧されていない状態を認識す
ることができる。そして、これをモジュール341に接
続されている管理端末で表示するなどして復旧を促すこ
とで、検出した障害発生情報を失うことがないようにす
ることができる。
【0044】次に、これまで述べた制御を可能とする各
モジュール341〜343およびアラーム出力・停止回路
32それぞれの制御手順の概要について説明する。
【0045】図5は、モジュール341の制御の概要を
表わしたものである。以下では、モジュール341につ
いて説明するが、同一構成の他のモジュール342、3
3も同一制御を実行することができる。モジュール3
1では、図2に示すCPU391がROM401あるい
はRAM411に格納されているプログラムにしたがっ
て、次に述べる処理を実行する。まず、モジュール34
1では、内部パラレルバス37のアラーム停止制御線5
6を監視しており(ステップS70)、スイッチ33の
押下によるアラーム停止指示があったとき(ステップS
70:Y)には、アラーム出力しているオーディブルア
ラームがあるか否かを検出し、アラーム出力しているオ
ーディブルアラームがある場合はそのオーディブルアラ
ーム出力線をインアクティブにして(ステップS7
1)、監視を続ける。一方、ステップS70でスイッチ
33の押下によるアラーム停止指示がないときには、モ
ジュール341の管理下でアラームの発生があるか否か
を検出する(ステップS72)。そして、管理下でアラ
ームの発生が検出されたとき(ステップS72:Y)に
は、発生したアラームの緊急度のレベルを検出する(ス
テップS73)。そして、検出したレベルに対応する内
部パラレルバス37のオーディブルアラーム出力線(図
3の50〜52)とビジブルアラーム出力線(図3の5
3〜55)をアクティブにして(ステップS74)、ア
ラーム出力・停止回路32に警報音の出力および警報ラ
ンプの点灯の制御を指示し、再び内部パラレルバス37
のアラーム停止制御線56の監視を行う。しかし、ステ
ップS72においてアラームの発生がなければ(ステッ
プS72:N)、発生した障害に対して何らかの復旧作
業によりアラーム発生が解除されたか否かを検出する
(ステップS75)。そして、復旧作業によりアラーム
発生が解除されたことが検出されたとき(ステップS7
5:Y)には、対応するオーディブルアラーム出力線お
よびビジブルアラーム出力線をインアクティブにしてア
ラーム出力を解除する(ステップS76)。しかし、ア
ラーム発生の解除が検出されないとき(ステップS7
5:N)には、そのまま内部パラレルバス37のアラー
ム停止制御線56の監視を行う。
【0046】このようにしてアラームの発生が通知され
るアラーム出力・停止回路32は、図示しないCPUを
有しており、磁気ディスクなどの外部記憶装置あるいは
これとは別に設けられたROMなどの所定の記憶装置に
格納されたプログラムに基づいて次のような制御を実行
するようになっている。
【0047】図6は、アラーム出力・停止回路32の制
御の概要を表わしたものである。まず、アラーム出力・
停止回路32は、スイッチ33による警報音の出力停止
指示を監視しており(ステップS80)、これを検出し
たとき(ステップS80:Y)には、内部パラレルバス
37のアラーム停止制御線56をアクティブにして、全
モジュールのオーディブルアラームの停止を指示し(ス
テップS81)、再び監視を続ける。一方、ステップS
80で、スイッチ33による警報音の出力停止指示が検
出されないとき(ステップS80:N)には、各モジュ
ール341〜343から出力される内部パラレルバス37
のオーディブルアラーム出力線50〜52を監視する
(ステップS82)。そして、各モジュールからオーデ
ィブルアラーム出力線がアクティブからインアクティブ
になっているものがあるとき(ステップS82:Y)に
は、外部パラレルバス31の対応するオーディブルアラ
ーム出力線をインアクティブにして図示しないアラーム
発生装置による警報音を停止させる(ステップS8
3)。
【0048】そして、各モジュールからのオーディブル
アラーム出力線50〜52と、ビジブルアラーム出力線
53〜55を参照して、ビジブルアラームのいずれかが
発生中で、かつオーディブルアラームが全て発生してい
ない状態を検出して、装置が“アラームカットオフ状
態”であるか否かを検出する(ステップS84)。“ア
ラームカットオフ状態”が検出されたとき(ステップS
84:Y)には、内部パラレルバス37のカットオフ状
態通知線57をアクティブにして、モジュール341
“アラームカットオフ状態”を通知し、図示しない管理
端末にその旨を表示することで発生した障害除去の復旧
を管理者に促す(ステップS85)。一方、“アラーム
カットオフ状態”が検出されないとき(ステップS8
5:N)には、内部パラレルバス37のカットオフ状態
通知線57をインアクティブにして、モジュール341
に“アラームカットオフ状態”でない旨を通知し、図示
しない管理端末にその旨を表示させる(ステップS8
6)。
【0049】ステップS82で、各モジュールからオー
ディブルアラーム出力線がアクティブからインアクティ
ブになっているものがないとき(ステップS82:N)
には、別モジュールで同レベルのアラームの発生を検出
する(ステップS87)。このときすでにアラーム出力
されているレベルとは別レベルのアラームの発生を検出
しとき(ステップS87:Y)には、通知されたレベル
のアラーム出力を図示しないアラーム発生装置に行って
警報音の出力および警報ランプの点灯を行う(ステップ
S88)。しかし、すでにアラーム出力されているレベ
ルとは同レベルのアラームの発生を検出したり、新たな
アラーム出力が検出されないとき(ステップS87:
N)には、すでにアラーム出力を行っていたりアラーム
出力する必要がないのでそのままオーディブルアラーム
の監視(ステップS80)を行うことになる。
【0050】これまで述べたモジュール341およびア
ラーム出力・停止回路32の制御の概要は一例であり、
ここで説明した制御内容に限定されるものではない。
【0051】次に、このようなアラーム処理の動作につ
いて具体的に説明する。
【0052】ます、モジュール341の管理下で、緊急
度のレベルがCRのアラームが発生した場合について説
明する。CRのアラームが発生すると、モジュール34
1のCPU391は、バス441を介してこれを検出し、
内部パラレルバス37のCRオーディブルアラームとC
Rビジブルアラームをアクティブにする。これにより、
パラレルインタフェース部421のCRオーディブルア
ラーム出力線50とCRビジブルアラーム出力線53を
介してアラーム出力・停止回路32に対してCRレベル
のアラーム発生を通知する。一方、アラーム出力・停止
回路32では内部パラレルバス37のCRオーディブル
アラーム出力線50とCRビジブルアラーム出力線53
と内部インタフェース部36とを介してCRレベルのア
ラーム発生を認識し、外部パラレルバス31のCRオー
ディブルアラーム出力線60とCRビジブルアラーム出
力線63を介して図示しないアラーム発生装置に対して
CRレベルの警報音の出力と警報ランプの点灯を行わせ
る。
【0053】さらに、モジュール342の管理下で緊急
度のレベルがMJのアラームが発生したものとする。M
Jのアラームが発生すると、モジュール342のCPU
392は、バス442を介してこれを検出し、内部パラレ
ルバス37のMJオーディブルアラームとMJビジブル
アラームをアクティブにする。これにより、パラレルイ
ンタフェース部422のMJオーディブルアラーム出力
線51とMJビジブルアラーム出力線54を介してアラ
ーム出力・停止回路32に対してMJレベルのアラーム
発生を通知する。一方、アラーム出力・停止回路32で
は内部パラレルバス37のMJオーディブルアラーム出
力線51とMJビジブルアラーム出力線54と内部イン
タフェース部36とを介してMJレベルのアラーム発生
を認識し、外部パラレルバス31のMJオーディブルア
ラーム出力線61とMJビジブルアラーム出力線64を
介して図示しないアラーム発生装置に対してMJレベル
の警報音の出力と警報ランプの点灯を行わせる。
【0054】さらに、次にモジュール341の管理下で
緊急度のレベルがMJのアラームが発生したものとす
る。MJのアラームが発生すると、モジュール341
CPU391は、バス441を介してこれを検出し、内部
パラレルバス37のMJオーディブルアラームとMJビ
ジブルアラームをアクティブにする。これにより、パラ
レルインタフェース部421のMJオーディブルアラー
ム出力線51とMJビジブルアラーム出力線54を介し
てアラーム出力・停止回路32に対してMJレベルのア
ラーム発生を通知する。しかし、モジュール342から
既にワイヤードオア接続されている内部パラレルバス3
7を介してMJのオーディブルアラームとビジブルアラ
ームの発生が通知されているため、アラーム出力・停止
回路32では新たなアラームの発生を認識することな
く、この通知によるアラーム出力動作は行わない。
【0055】このようなアラーム出力状態では、装置の
管理者はCRアラームとMJアラームの発生を認識し、
警報音を停止させるためにスイッチ33を押下すると、
アラーム出力・停止回路32は内部インタフェース部3
6を介して内部パラレルバス37のアラーム停止制御線
56をアクティブにし、全モジュールに対してオーディ
ブルアラームを停止させる。各モジュールでは、内部パ
ラレルバス37のアラーム停止制御線56を監視してお
り、これがアクティブになったことでモジュール341
のCPU391はCRとMJのオーディブルアラーム出
力線50、51をインアクティブにし、モジュール34
2のCPU392はMJオーディブルアラーム出力線51
をインアクティブにする。そして、アラーム出力・停止
回路32は、CRとMJのオーディブルアラーム出力線
50、51がインアクティブになったことを検出して、
外部パラレルバス31のCRオーディブルアラーム出力
線60とMJオーディブルアラーム出力線61をインア
クティブにし、図示しないアラーム発生装置の警報音の
出力を停止する。
【0056】そして、アラーム出力・停止回路32にお
いて、内部パラレルバス37の各アラーム出力線50〜
55を参照して、ビジブル・アラームが少なくとも1つ
以上発生中で、かつ、オーディブルアラームが1つも発
生していないことを検出条件として、オーディブルアラ
ームのみが出力停止された状態を“アラームカットオフ
状態”として検出する。検出された“アラームカットオ
フ状態”は、内部パラレルバス37のカットオフ状態通
知線57を介して、図示しない管理端末が接続されてい
るモジュール341に通知され、管理者がアラーム発生
状況とともに復旧を促す情報として表示される。
【0057】このような状況で、さらにモジュール34
3の管理下で緊急度のレベルがMNのアラームが発生し
た場合は、モジュール343のCPU393は、バス44
3を介してこれを検出し、内部パラレルバス37のMN
オーディブルアラームとMNビジブルアラームをアクテ
ィブにする。これにより、パラレルインタフェース部4
3のMNオーディブルアラーム出力線52とMNビジ
ブルアラーム出力線55を介してアラーム出力・停止回
路32に対してMNレベルのアラーム発生を通知する。
そして、アラーム出力・停止回路32では内部パラレル
バス37のMNオーディブルアラーム出力線52とMN
ビジブルアラーム出力線55と内部インタフェース部3
6とを介してMNレベルのアラーム発生を認識し、外部
パラレルバス31のMNオーディブルアラーム出力線6
2とMNビジブルアラーム出力線65を介して図示しな
いアラーム発生装置に対してMNレベルの警報音の出力
と警報ランプの点灯を行わせる。それとともに、“アラ
ームカットオフ状態”を解除し、内部パラレルバス37
のカットオフ状態通知線57をインアクティブにして、
図示しない管理端末が接続されているモジュール341
に通知する。これにより、管理者はアラーム発生状況と
ともに“アラームカットオフ状態”が解除されたことを
認識することができる。
【0058】変形例
【0059】上述した本実施例におけるアラーム処理装
置の内部パラレルバス37は、アラーム停止制御線56
をモジュール341、342、343それぞれに接続する
ようにしていた。しかし、本変形例ではモジュール34
1のみにこのアラーム停止制御線56を接続するように
している。その他、アラーム処理装置や各モジュール、
アラーム出力・停止回路は同一構成である。
【0060】図7は、本変形例における内部パラレルバ
ス37の構成の概要を表わしたものである。但し、図3
に示した本実施例の内部パラレルバス37の構成と同一
部分には同一符号を付し、説明を省略する。このよう
に、図3に示す本実施例の内部パラレルバス構成と異な
るのは、モジュール341のみにアラーム停止制御線5
6を接続するようにしているところである。各モジュー
ルへのアラーム停止制御線56によるアラーム停止制御
は、モジュール341からモジュール間バス38を介し
てモジュール342、343にそれぞれ通知させるように
することで、モジュール342、343に内部パラレルバ
ス37のアラーム停止制御線56を接続する必要がなく
なる。
【0061】このように本変形例では、例えばアラーム
出力・停止回路32とモジュール341は同一筐体内に
存在するが、モジュール342やモジュール343が別の
筐体に配置されている構成の場合、アラーム出力・停止
回路32とモジュール342、343との間で接続されて
いるパラレルバスの本数を減らすことができる。しか
し、モジュール341の障害発生時に警報音の停止が不
可能になるため、バスの本数を減らすか、信頼性を維持
するかのトレードオフが必要である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、モジュールごとに内部で発生した障害発生を
検出し、その障害の種類に応じて通知するアラームをワ
イヤードオア接続された伝送路を介して、通知する種類
ごとにパラレルにアラーム処理回路に伝送するようにし
た。これにより、特定のモジュールに故障が発生しても
アラームが発生できなくなる場合が無くなるとともに、
特定のモジュールに負荷が集中することを避けることが
できるという効果がある。さらに、各モジュール間で通
知すべきアラーム出力情報の複雑な制御や、マスタモジ
ュールや各モジュールの管理データベースの整合制御を
行う必要もなくなり、非常に簡素な構成で分割されたモ
ジュール内の障害監視を行うことができるようになる。
【0063】さらに請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加えて、モジュールの1つに管
理端末を備え、伝送路とは別のバスで各モジュール間を
接続するようにしたので、従来のようにマスタモジュー
ルによる装置全体の監視も、簡素化した構成で行うこと
ができる。
【0064】さらに請求項3記載の発明によれば、請求
項1記載あるいは請求項2記載の発明の効果に加えて、
複数の種類の緊急度レベルとビジブルアラームあるいは
オーディブルアラームとからレベル分けされた複数種類
のアラームを出力させ、アラーム停止時にはオーディブ
ルアラームのみを停止させるようにしたので、アラーム
発生時に管理者が発生した障害を認識することができ、
さらにそれに対して適切に対処することを助けることが
できる。
【0065】また請求項4記載の発明によれば、モジュ
ールごとに内部で発生した障害発生を検出し、その障害
の種類に応じて通知するアラームをワイヤードオア接続
された伝送路を介して、通知する種類ごとにパラレルに
アラーム処理回路に伝送するようにした。また、緊急度
レベルとオーディブルアラームおよびビジブルアラーム
によるアラームを発生させ、停止させるときにはオーデ
ィブルアラームのみを停止させるようにするとともに、
伝送路を介して通知されたアラーム出力情報を参照して
全てのオーディブルアラームの出力指示が無く、かつ1
つあるいは複数種類のビジブルアラームの出力指示があ
る状態を検出するようにした。これにより、特定のモジ
ュールに故障が発生してもアラームが発生できなくなる
場合が無くなるとともに、特定のモジュールに負荷が集
中することを避けることができるという効果がある。さ
らに、各モジュール間で通知すべきアラーム出力情報の
複雑な制御や、マスタモジュールや各モジュールの管理
データベースの整合制御を行う必要もなくなり、非常に
簡素な構成で分割されたモジュール内の障害監視を行う
ことができるようになる。さらにまた、アラーム処理装
置内で対処すべき障害を記憶しておくことができるの
で、通知されたアラームに対して対処しないまま障害が
放置される危険性をなくし、信頼性を向上させることが
できるという効果がある。
【0066】また請求項5記載の発明によれば、複数の
モジュールのうち1つに停止指示を通知することで、伝
送路とは異なるバスを介してモジュール間を通信するこ
とができるので、全てのモジュールにアラーム制御信号
を通知させる必要がなくなり、バス本数を減らして構成
を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるアラーム処理装置の
構成の概要を示すブロック図である。
【図2】本実施例におけるモジュール341の構成要部
を示すブロック図である。
【図3】本実施例における内部パラレルバス37の構成
の概要を示すバス構成図である。
【図4】本実施例における外部パラレルバス31の構成
の概要を示すバス構成図である。
【図5】本実施例におけるモジュール341の制御の概
要を示す流れ図である。
【図6】本実施例におけるアラーム出力・停止回路32
の制御の概要を示す流れ図である。
【図7】本発明の変形例における内部パラレルバス37
の構成の概要を示すバス構成図である。
【図8】従来提案されたアラーム処理装置の構成の概要
を示すブロック図である。
【図9】従来のマスタモジュールの構成要部の概要を示
すブロック図である。
【符号の説明】
30 アラーム処理装置 31 外部パラレルバス 32 アラーム出力・停止回路 33 スイッチ 341〜343 モジュール 35 外部インタフェース部 36 内部インタフェース部 37 内部パラレルバス 38 モジュール間バス 391〜393 CPU 401〜403 ROM 411〜413 RAM 421〜423 パラレルインタフェース部 431〜433 インタフェース部 441〜443 バス

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の障害発生を検出する障害発生検出
    手段と、この障害発生検出手段によって検出された障害
    の種類に応じたアラームの発生を指示するアラーム出力
    情報を生成するアラーム出力情報生成手段と、このアラ
    ーム出力情報生成手段によって生成されたアラーム出力
    情報を送出する送出手段と、所定のアラーム停止指示に
    より前記アラームの発生の指示を解除するアラーム発生
    指示解除手段とをそれぞれ備えた複数のモジュールと、 これらモジュールの各送出手段によって送出されたアラ
    ーム出力情報は通知すべきアラーム種類ごとにワイヤー
    ドオア接続され、複数種類のアラームそれぞれに対応す
    るアラーム出力情報をパラレルに伝送するための伝送路
    と、 この伝送路を介して前記モジュールから収集したアラー
    ム出力情報より対応する種類のアラームを発生するアラ
    ーム発生手段と、所定の操作により前記モジュールに対
    してアラーム停止指示を行うアラーム停止手段とを備え
    るアラーム処理回路とを具備することを特徴とするアラ
    ーム処理装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のモジュールは、前記伝送路と
    は異なるバスにより接続されるとともに、前記複数のモ
    ジュールのうち1つに管理端末を備え前記バスを介して
    所定のアラーム発生状況を通信することを特徴とする請
    求項1記載のアラーム処理装置。
  3. 【請求項3】 前記アラーム出力情報生成手段によって
    生成されたアラーム出力情報は、複数種類の緊急度レベ
    ルと、ビジブルアラームあるいはオーディブルアラーム
    とからレベル分けされた複数種類のアラーム発生出力を
    指示するアラーム出力情報であり、前記アラーム停止手
    段によって停止されるアラームが全てのレベルのオーデ
    ィブルアラームであることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載のアラーム処理装置。
  4. 【請求項4】 内部の障害発生を検出する障害発生検出
    手段と、この障害発生検出手段によって検出された障害
    の種類に応じて複数種類の緊急度レベルとビジブルアラ
    ームあるいはオーディブルアラームとからレベル分けさ
    れた複数種類のアラームの発生を指示するアラーム出力
    情報を生成するアラーム出力情報生成手段と、このアラ
    ーム出力情報生成手段によって生成されたアラーム出力
    情報を送出する送出手段と、所定のアラーム停止指示に
    より全てのレベルの前記オーディブルアラームの発生の
    指示を解除するアラーム発生指示解除手段をそれぞれ備
    えた複数のモジュールと、 これらモジュールの各送出手段によって送出されたアラ
    ーム出力情報は通知すべきアラーム種類ごとにワイヤー
    ドオア接続され、複数種類のアラームそれぞれに対応す
    るアラーム出力情報をパラレルに伝送するための伝送路
    と、 この伝送路を介して前記モジュールから収集したアラー
    ム出力情報より対応する種類のアラームを発生するアラ
    ーム発生手段と、所定の操作により前記モジュールに対
    してアラーム停止指示を行うアラーム停止手段と、この
    伝送路を介して通知されたアラーム出力情報を参照して
    全てのオーディブルアラームの出力指示が無く、かつ1
    つあるいは複数種類のビジブルアラームの出力指示があ
    る状態を検出する状態検出手段と、この状態検出手段に
    よる検出結果を通知する検出結果通知手段とを備えるア
    ラーム処理回路とを具備することを特徴とするアラーム
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のモジュールは、前記伝送路と
    は異なるバスにより接続されるとともに、前記複数のモ
    ジュールのうち1つに管理端末を備え前記バスを介して
    所定のアラーム発生状況を通信し、前記アラーム停止手
    段によるアラーム停止指示は、前記複数のモジュールの
    うち1つにのみ入力されて他のモジュールには前記バス
    を介して通知されることを特徴とする請求項4記載のア
    ラーム処理装置。
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