JPH10283015A - プラント監視制御システム - Google Patents

プラント監視制御システム

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Publication number
JPH10283015A
JPH10283015A JP8290997A JP8290997A JPH10283015A JP H10283015 A JPH10283015 A JP H10283015A JP 8290997 A JP8290997 A JP 8290997A JP 8290997 A JP8290997 A JP 8290997A JP H10283015 A JPH10283015 A JP H10283015A
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JP
Japan
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function
plant monitoring
control system
information
monitoring
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JP8290997A
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Mitsuo Katagiri
三津雄 片桐
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のプラント監視制御装置は、その一部の
機能要素が異常となると運転を停止するので、プラント
監視制御装置の機能のうち、異常となった機能要素と無
関係の機能も使用出来なくなる、という問題があった。 【解決手段】 異常発生のうち、予想しうる異常に対し
各々のプラント監視制御機能が有効か無効か、切り替え
て有効化できる方法は何か等を、予め各種機能要素の異
常検知と対応ずけして整理表示した機能実行可否情報テ
ーブルを用意する。各要素機能に異常が発生したとき、
この異常を機能実行可否情報テーブルと対照してそのま
ま実行可能な機能、切り替え、切り外し等すれば実行可
能な機能等の情報を引き出し、その情報から判断される
動作状態へ移行して運単を継続させるようにし、全機能
が一斉にダウンするのを回避するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラント監視制
御システムの構成要素で異常が発生した場合や、操作員
の要求などによるプラント監視制御システムの運転状態
の変更が必要な場合に、これに対応してプラント監視制
御システムの持つ機能を自動的に切り替えて必要な機能
による運転を維持できるようにしたプラントシステムを
監視制御するプラント監視制御システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図2は、例えば特開平6ー110429
号公報に示された従来のプラント監視制御装置に使用さ
れる操作処理のフローチャートの例であり、図において
ステップ100は操作電源の投入、ステップ110は操
作電源投入後のスタートアップ処理、ステップ120は
スタートアップ処理での異常発生検知処理、ステップ1
30は異常検知処理、ステップ140は装置停止処理、
ステップ150はユーザ表示画面データの検査、ステッ
プ160はユーザ画面データの不正検出処理、ステップ
170はユーザ作成画面中の最初に表示すべき画面の表
示処理、ステップ180は上記ユーザ表示画面データの
不正検出処理160によってデータ不正が検出された場
合に表示される第一表示画面である。
【0003】次に動作について説明する。操作電源が投
入されると( ステップ100) 、まず通常のマイクロコ
ンピュータで行われるスタートアップ処理が行われる。
この通常のスタートアップ処理で、異常が発生している
場合は(ステップ120)、所定の異常表示が行われた
後( ステップ130) 、装置が停止される(ステップ1
40)。このスタートアップ処理で異常が発生していな
い場合は、ユーザデータ記録メモリに記録されている前
記ユーザ表示画面データの検査が行われる(ステップ1
50)。そしてこの検査によって不正データが検出され
なかった場合(ステップ160) は、手順をユーザ表示
画面データにもとずくユーザモードに移行させ、まずユ
ーザ作成画面中の最初に表示すべき画面を表示する( ス
テップ170) 。
【0004】しかし、上記検査によってデータ不正が検
出された場合は、手順をシステムモードに移行させる。
手順がシステムモードに移行されると、まず図2に示す
ような、第1画面が表示される。この第1画面い於いて
は、「ユーザ画面データの内容が不正です。画面データ
を再度ダウンロードして下さい。」の旨が表示され、オ
ペレータが確認のボタンを投入すると、次のステップ1
90に示すような、システムモードの基本画面である第
2表示画面を表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のプラント監視制
御装置は以上のように構成されていたので、プラント監
視制御装置の一部の機能要素が異常となると、異常とな
った機能要素と無関係の監視制御機能も含めて、プラン
ト監視制御装置全体が運転を停止し使用出来なくなると
いう問題があった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、監視制御機能のうち、特定の機
能要素の異常発生に影響されることのないものについて
は、当該監視制御機能を自動的に継続させることのでき
る措置を取り、特定の機能要素の異常発生にもかかわら
ず他の機能はこれを維持運用できるようにしたプラント
監視制御システムを得ることを目的とする。
【0007】また、プラント監視制御システムによるプ
ラントシステムの試験運用時などのような、プラントシ
ステム全体の安全性を考慮して特定の監視制御機能の使
用を制限する必要がある場合に、操作員の要求に対応し
て、プラント監視制御機能を使用可能な項目に切り替え
ることの出来るプラント監視制御システムを得ることを
目的とする。
【0008】また、上記異常が解消した場合は、プラン
ト監視制御システムをもとの状態に自動的に復旧するこ
とができるプラント監視制御システムを得ることを目的
とする。
【0009】また、プラントシステムにおいて、不測の
異常が発生した場合に、プラント監視制御機能のうち、
以降の運転継続がプラントシステムに支障のあるものに
ついては、その実行を自動的に抑制することのできるプ
ラント監視制御システムを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るプラント
監視制御システムは、上記課題を解決するために、プラ
ント監視制御のための複数の各種の機能要素を備え、そ
れら機能要素の組み合わせ動作の結果所要のプラント監
視制御機能を得るようにしたプラント監視制御システム
において、機能要素の動作状態が設定された運用モード
における好ましいプラント監視制御機能に適合する範囲
から逸脱したとき、これを異常状態として検知する異常
状態検知部と、異常検知部が検知した各種機能要素の異
常状態を記憶する異常状態記憶部と、各々のプラント監
視制御機能が有効か無効かを各種機能要素の異常検知と
対応ずけた有効機能情報テーブルを有する有効機能情報
部と、特定のプラント監視制御の実行のための要求が操
作員からあった場合にこれを受けつける操作部と、前記
異常状態記憶部に記憶されている各種機能要素の異常状
態と有効機能情報テーブルとを対照し、プラント監視制
御機能のうち、その時点において有効に機能するものと
無効なものとを区分して把握する有効機能判定部と、前
記有効機能判定部が有効と判断した機能の中から、操作
部による実行要求があった場合にこれを踏まえて選択さ
れた制御事項を実行するための選択実行部、とを備えた
構成とした。
【0011】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、有効機能情報テ
ーブルに、特定の要素機能が異常となった場合に起き得
る監視制御機能上の障害と、取るべき措置を当該要素機
能との関連に於いて記述したプログラムを含めるように
した。
【0012】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、特定の監視制御
機能の実行中に、異常状態検知部が異常を検知した場合
は、有効機能判定部において当該監視制御機能が無効と
判定された場合を除き、運転を継続するようにした。
【0013】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、特定の要素機能
が異常となった場合において、有効機能判定部により当
該機能実行が有効でない項目に該当するとされた監視制
御機能はこれを停止するようにした。
【0014】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、特定の監視制御
機能の実行中に、異常状態検知部が異常を検知したと
き、有効機能判定部において当該監視制御機能が無効と
判定された場合は、他の機能要素またはその組み合わせ
の中から、当該監視制御機能を達成できるものを選んで
切り替え実行するようにした。
【0015】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、操作者が運用モ
ードを設定する運用モード設定部と、この運用モードを
記憶する運用モード記憶部とを備え、運用モードの設定
変更の指示があった場合に、この運用モード変更に係る
監視制御機能の有効性を有効機能判定部で判定したうえ
で実行するようにした。
【0016】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、機能実行可否情
報テーブルはプラント監視制御装置の各種運用モード毎
に設定され、運用モード情報にしたがって対応する機能
実行可否情報テーブルを有効化して使用するようにし
た。
【0017】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、異常状態検知部
はプラント監視制御システムの各種運用モード毎に異常
範囲を設定できる基準値データリストを備え、運用モー
ド情報にしたがって対応する基準値データリストを有効
化して使用するようにしている。
【0018】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、有効機能情報部
に有効機能情報テーブルを備えるとともに、異常状態検
出部に基準値データリストを備えた基準データ部を備
え、各種運用モード毎に対応する有効機能情報テーブル
と基準値データリストとを有効化し、これにもとずく情
報を有効機能判定部に送るようにした。
【0019】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、操作部からの、
実行中のプラント監視制御の機能の変更要求は、有効機
能判定部に導かれ、有効機能情報部からの情報にもとず
く有効性の判定を行い、その結果に基ずき実行すること
とした。
【0020】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、異常状態記憶部
は異常状態とともに、復旧状態も記憶する構成としてい
る。
【0021】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、特定の機能要素
の異常が復旧した場合は、元の機能要素の組み合せに戻
して当該監視制御機能を継続するようにした。
【0022】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、特定の機能要素
の異常が復旧した場合は、その機能要素の復旧情報を有
効機能判定部に導き、有効機能情報部からの情報にもと
ずく有効性の判定を行って、有効と判定された場合に実
行機能を元の機能要素の組み合せに戻すようにした。
【0023】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、プラント監視制
御システムの所定の監視制御情報をメニュー形式で表示
する表示機能と、このメニューの中から所定の項目を選
択できる操作機能とを一体化した操作表示部で構成し
た。
【0024】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、操作表示部は、
プラント監視制御システムの所定の監視制御情報をメニ
ュ−形式で表示する表示機能と、このメニューの中から
所定の項目を選択できる操作機能とを一体化したタッチ
パネル形式の表示装置とを含む構成とした。
【0025】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、有効機能情報テ
ーブルは、サーバー装置から引き出される履歴データで
補完されるようにしたものである。
【0026】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、機能要素は外部
信号によって制御される駆動端子と機能要素が制御され
た状態を示す状態信号を出力する端子を備えている。
【0027】また、この発明に係るプラント監視制御シ
ステムは、上記課題を解決するために、機能要素とプラ
ントシステムの間には結合要素が設けられ、必要に応じ
切り離し接続を可能にする構成としている。
【0028】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1に係る
プラント監視制御装置の構成例を示す図である。図1に
おいて、1は、所要のプラント監視制御機能を得るため
の複数の機能要素からなる機能要素部(11、12、1
3、・・・1n)で、それら機能要素の動作または複数
の機能要素の組み合わせ動作により所要のプラント監視
制御機能が得られる。10は、各機能要素と他の機器を
つなぐための接続部である。2は、前記機能要素の動作
状態がプラントの設定された運用モードにおけるプラン
ト監視制御機能に適合する範囲から逸脱したとき、これ
を異常状態として検知する異常状態検知部である。この
判別は、基準データ部21の基準値データリスト(図1
では、基準値データリストは3 つの例を示す) との対比
によって行う。3は、前記異常状態検知部2が検知した
前記各種機能要素の異常状態を記憶する異常情報記憶部
である。
【0029】4は、各々のプラント監視制御機能が有効
に機能するか否かを前記各種機能要素の異常検知と対応
ずけした有効機能情報をテーブル化するとともに、異常
時における対応策を機能要素の異常情報と関連づけて表
示し、プログラム化して使えるようにした有効機能情報
テーブル4m( 図1では、有効機能情報テーブルが3つ
(41、42、43)の例を示す)を備えた有効機能情
報部である。5は、各種機能要素の異常情報と前記有効
機能情報部4の有効機能情報テーブル4mの内容を照し
合せ、プラント監視制御機能のうち、その時点において
有効に機能するものと無効なものを区分して把握すると
ともに、有効機能情報テーブル4mからプログラム化さ
れた対応策を引き出して、プラント監視制御の有効機能
を判定する有効機能判定部である。6は、前記有効機能
判定部5からの判定結果を受け、プラント監視制御機能
を実行するための信号を生成する選択実行部である。7
は、操作員が本システムに関する必要な情報を把握する
ための表示と、特定のプラント監視制御機能の実行のた
めの要求を受け付ける操作部とを兼ねた、操作表示部で
ある。8、運用モードを設定するための運用モード設定
部、9はその運用モード情報を記憶する運用モード記憶
部である。
【0030】次に、動作について説明する。大きなプラ
ントシステムでは、複数の機能要素が幾種類かの監視制
御機能とマトリックス状に絡まって相互に関係してお
り、またバックアップのための機能要素もいろいろな形
で用意されている。このため、ある機能要素に異常が発
生した場合に、直接関係する監視制御機能は、場合によ
り運転停止ということもあり得るが、関連する範囲の把
握や正常でない機能要素切り離し措置、また別の機能要
素への切り替えによる当該機能の継続運転、さらに異常
機能要素に関係ない監視制御機能については選択的に運
転を継続する措置、等を迅速に行う必要がある。
【0031】プラント監視制御システムにおけるこのよ
うな要求に対し、この発明に係るプラント監視制御シス
テムは以下のように動作する。機能要素部1には、例え
ば所定の信頼度をもって制御信号の授受を行うための各
種通信回線、所定の精度と安定度を有する電力を供給す
る各種電源部、プラントの各部分の運転状況を制御し監
視する各種アクチュエータとその運転状態を示す信号か
ら制御状態の確認を行うセンサー、等がある。これらの
機能要素が1つまたは複数種協調して一の監視制御機能
を発揮している。
【0032】異常状態検出部2で検出された機能要素に
係る異常情報は、異常状態記憶部3に記憶されるととも
に、有効機能判定部5に送られ、これを受けた有効機能
判定部5は、その異常情報のもとでとりうる措置を有効
機能情報テーブル4mより引き出すべく、有効機能情報
部4に問いかけを行う。有効機能情報テーブル4mに
は、機能要素の1 つまたは複数が異常になった場合の各
プラント監視制御機能の有効、無効を調べリストに、ま
とめるとともに、異常時における措置方法についてもま
とめてある。従って予め予想される状況下での、プラン
ト監視制御機能のうち有効なものと無効なもの、機能要
素をかえると当該機能を生かすことが出来るもの、およ
びこのような状況のもとでの処置方法等の情報が迅速に
入手できる。この情報を受けて、有効機能判定部5は直
ちに最適な措置方法を決定する。
【0033】有効機能情報テーブル4mに用意されてい
ない不測の異常の場合は、不測の大事故に発展するのを
防止するため、関連する監視制御機能は運転を休止す
る。有効機能判定部5は、有効機能情報部4からの情報
を踏まえ決定された措置策にかかる信号を選択実行部6
に送り、選択実行部6ではこの信号を対象とする機能要
素の制御を行う信号に変換し、所定の機能要素に送りこ
む。またこの時に、操作表示部7でこれら判定情報を表
示し、表示内容を勘案して運転員が割り込み制御などを
行うこともある。この場合もその操作にかかる情報は有
効機能情報部に照会されるが、当該異常状況下で、予定
されたプログラムの範囲であれば、これを受け付けその
操作内容は選択実行部6に送られる。以上のようにし
て、本発明に係るプラント監視制御システムでは機能要
素の異常に対し、予測される範囲で設定された最適な対
応方法を取れるので、機能要素の異常等があった場合
に、被害を必要最小限に食い止めることができる。
【0034】実施の形態2.次に、プラント監視制御シ
ステムの運用モードが変更される場合について説明す
る。運用モードの1例として、通常運転、試験検査運
転、夜間休止運転等がある。これらの違いは、通常運転
ではほぼすべての監視制御機能が利用されるのに対し、
試験検査運転では選択された監視制御機能が利用され
る。この場合、通常運転に比べ厳しい条件のもとでの動
作チェックが行われるなど、通常運転とはかなり違った
状態で監視制御システムが運転されることになる。また
夜間休止運転では、多くの機能は停止するが、一部の機
能については、無人になるため通常の運用時より注意を
払った監視制御を行う必要がある。
【0035】このように、運転条件がかなり違うので、
予め用意する有効機能情報テーブルの内容にも違いが出
てくる。図1において、有効機能情報部4に、このよう
な観点から、それぞれの運用モードに適用する有効機能
情報テーブル41、42、43が用意されている。
【0036】同じような理由から、異常状態検知部2に
おける、異常かどうかの判定基準も動作モード毎必ずし
も同じでない方が良い場合がある。例えば、ある種の機
能についてはオーバロード試験を定期的に行い、動作マ
ージンを確認しすることが重要であると仮定すると、こ
の場合は広範囲にわたるチェックが行われ、異常か正常
かの判定が行われる。一方通常の運用時は、比較的限ら
れた狭い幅の条件下で運転が行われるので、広範囲にわ
たる高性能の機能の維持は必要はない。もし広範囲にわ
たる高性能を機能を要求すると、異常の発生が頻繁とな
り、実害のない異常に翻弄されることになる。つまり、
異常か否かの判定基準は、運用モードによって異なる。
そこで、運用モード毎に判定基準の違う基準データリス
トを用意し運用モードを設定するごとに対応する基準デ
ータリストを切り替えて使用するようにすれば、監視制
御システムとしては基本的には同じ構成と運用法で取り
扱え、構成も簡単になる。図1で、基準データ部21は
かかる基準データリスト21m(図1では21a〜21
i)を備えたものである。
【0037】以上のように、運用モードの設定変更は監
視制御機能の動作に重大な影響を与えるので、運用モー
ド設定部で行うが、設定に先立ち暗証番号を入力しこれ
が認められると設定変更の操作が行えるようにする、等
の管理を行う。
【0038】実施の形態3.次に異常状態が解消された
場合は、異常状態検知部2または操作者による操作表示
部7から連絡を受け、異常情報記憶部3に記憶されてい
る異常情報がリセットされ代わって復旧信号が記憶され
る。このリセット情報は、有効機能判定部5を介して、
有効機能情報部4の有効機能情報テーブル4mからの情
報を引き出し、当該異常解消状態のもとで有効機能の判
断が行われる。このような場合は他に問題が無ければ、
原則的に元の状態に復旧する判断が行われるよう、有効
機能情報テーブルの設定を行っておく。
【0039】また、有効機能情報テーブルは、別に設け
られたサーバー装置から引き出される履歴データで補完
されるようにする。サーバーに貯えた過去の監視制御機
能に関する情報を利用出来るようにするためである。こ
れによって過去のいろいろな場面で遭遇したデータを利
用出来るので、予測されるケースの設定が実際的である
とともに、毎日の状況データの積み上げが将来の監視制
御機能の運用にも役に立つというメリットがある。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明によればプラン
ト監視装置の機能要素の一部に予測し得る範囲内の異常
が発生した場合、その異常状態に応じてプラント監視制
御機能の一部を予めプログラムされた内容の動作状態に
自動的に移行するようにしたので、異常個所に関係の無
いプラント監視制御機能の運転を効率よく継続できるの
で、被害を必要最小限に食い止めることができる。ま
た、有効機能情報テーブルを、別に設けられたサーバー
装置から引き出される履歴データで補完することによっ
て、サーバーに貯えた過去の監視制御機能に関する情報
を利用できるので、予測されるケースの設定が実際的で
あるとともに、毎日の状況データの積み上げが将来の監
視制御機能の運用にも役に立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1〜3に係るプラント
監視装置の構成図である。
【図2】 従来のプラント監視制御装置に使用される操
作処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 機能要素部、 2 異常状態検知部、 21 基準
データ部、3 異常状態記憶部、 4 有効機能情報
部、4m 有効機能情報テーブル、 5 有効機能判定
部、 6 選択実行部、7 操作表示部、 8 運用モ
ード設定部、 9 運用モード記憶部。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種の機能要素を備え、それら機能要素
    の動作またはその組み合わせ動作により所要のプラント
    監視制御機能を得るようにしたプラント監視制御システ
    ムにおいて、前記機能要素の動作状態がプラントの設定
    された運用モードにおけるプラント監視制御機能に適合
    する範囲から逸脱したとき、これを異常状態として検知
    する異常状態検知部と、前記異常状態検知部が検知した
    前記各種機能要素の異常状態を記憶する異常状態記憶部
    と、各々のプラント監視制御機能が有効に機能するか否
    かを前記各種機能要素の異常検知と対応ずけした有効機
    能情報テーブルを有する有効機能情報部と、操作員から
    特定のプラント監視制御機能の実行のための要求を受け
    付ける操作部と、前記異常状態記憶部に記憶されている
    各種機能要素の異常情報と前記有効機能情報部の有効機
    能情報テーブルとを照らし合せ、プラント監視制御機能
    のうち、その時点において有効に機能するものと無効な
    ものを区分して把握する有効機能判定部と、監視制御機
    能のうち有効機能判定部が有効と判断したものの中から
    前記操作部による実行要求を踏まえて選択された事項を
    実行する選択実行部と、プラント監視制御に係る情報を
    表示する表示部、とを備えたことを特徴とするプラント
    監視制御システム。
  2. 【請求項2】 有効機能情報部にある有効機能情報テー
    ブルは、特定の機能要素が異常となった場合に起き得る
    監視制御機能上の障害と取るべき措置とを記述したプロ
    グラムを含むことを特徴とする請求項1に記載のプラン
    ト監視制御システム。
  3. 【請求項3】 特定の監視制御機能の実行中に、異常状
    態検知部が異常を検知した場合は、有効機能判定部にお
    いて当該監視制御機能が無効と判定された場合を除き、
    運転を継続するようにしたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のプラント監視制御システム。
  4. 【請求項4】 特定の監視制御機能の実行中に、異常状
    態検知部が異常を検知した場合に、有効機能判定部にお
    いて当該監視制御機能が無効と判定された場合は、当該
    監視制御機能の運転を停止するようにしたことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のプラント監視制御
    システム。
  5. 【請求項5】 特定の監視制御機能の実行中に、異常状
    態検知部が異常を検知したとき、有効機能判定部におい
    て当該監視制御機能が無効と判定された場合は、他の機
    能要素またはその組み合わせの中から、当該監視制御機
    能を達成できるものを選んで切り替え実行するようにし
    たことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプ
    ラント監視制御システム。
  6. 【請求項6】 運用モードを設定する運用モード設定部
    と、この運用モードの設定を記憶する運用モード記憶部
    とを備え、運用モードの設定変更の指示があった場合
    に、この運用モード変更に係る監視制御機能の有効性を
    有効機能判定部で判定したうえで実行するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか一項に
    記載のプラント監視制御システム。
  7. 【請求項7】 有効機能情報部にある有効機能情報テー
    ブルは、プラント監視制御システムの各種運用モード毎
    に用意され、運用モード情報にしたがって対応する有効
    機能情報テーブルを有効化して使用するようにしたこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか一項に記
    載のプラント監視制御システム。
  8. 【請求項8】 異常状態検知部はプラント監視制御シス
    テムの各種運用モード毎に異常範囲を設定できる基準値
    データリストを基準データ部に備え、運用モード情報に
    したがって対応する基準値データリストを有効化して使
    用するようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求
    項7の何れか1項に記載のプラント監視制御システム。
  9. 【請求項9】 有効機能情報部に有効機能情報テーブ
    ルを有するとともに、異常状態検出部に基準値データリ
    ストを有する基準データ部を備え、各種運用モード毎に
    対応する有効機能情報テーブルと基準値データリストと
    を有効化し、これにもとずく情報を有効機能判定部に送
    るようにしたこを特徴とする請求項1ないし請求項8の
    何れか一項に記載のプラント監視制御システム。
  10. 【請求項10】 操作部からの、実行中のプラント監視
    制御の機能の変更要求は、有効機能判定部に導かれ、有
    効機能情報部からの情報にもとずく有効性の判定を行
    い、その結果に基ずき実行することを特徴とする請求項
    1ないし請求項9の何れか一項に記載のプラント監視制
    御システム。
  11. 【請求項11】 異常状態記憶部は異常状態とともに、
    復旧状態も記憶するよう構成されていることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項10の何れか一項に記載のプラ
    ント監視制御システム。
  12. 【請求項12】 特定の要素機能の異常が復旧した場合
    は、元の要素機能の組み合せに戻して当該機能を継続す
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項11の何れか
    一項に記載のプラント監視制御システム。
  13. 【請求項13】 特定の機能要素の異常が復旧した場合
    は、その機能要素の復旧情報を有効機能判定部に導き、
    有効機能情報部からの情報にもとずく有効性の判定を行
    って、有効と判定された場合に実行機能を元の機能要素
    の組み合せに戻すようにしたことを特徴とする請求項1
    ないし請求項12の何れか一項に記載のプラント監視制
    御システム。
  14. 【請求項14】 操作表示部は、プラント監視制御シス
    テムの所定の監視制御情報をメニュー形式で表示する表
    示機能と、このメニューの中から所定の項目を選択でき
    る操作機能とを一体化して構成したことを特徴とする請
    求項1ないし請求項13の何れか一項に記載のプラント
    監視制御システム。
  15. 【請求項15】 操作表示部は、プラント監視制御シス
    テムの所定の監視制御情報をメニュ−形式で表示する表
    示機能と、このメニューの中から所定の項目を選択でき
    る操作機能とを一体化したタッチパネル形式の表示装置
    とを含むよう構成されていることを特徴とする請求項1
    ないし請求項14の何れか一項に記載のプラント監視制
    御システム
  16. 【請求項16】 有効機能情報テーブルは、別に設けら
    れたサーバー装置から引き出される履歴データで補完さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項
    15の何れか一項に記載のプラント監視制御システム。
  17. 【請求項17】 機能要素は、外部信号によって制御さ
    れる駆動端子と、機能要素が制御された状態を示す状態
    信号を出力する端子とを備えていることを特徴とする請
    求項1ないし請求項16の何れか一項に記載のプラント
    監視制御システム。
  18. 【請求項18】 機能要素とプラントシステムの間には
    結合要素が設けられ、必要に応じ切り離しまたは接続で
    きるよう構成されていることを特徴とする請求項1ない
    し請求項17の何れか一項に記載のプラント監視制御シ
    ステム。
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