JP3972472B2 - 多重伝送を用いたビル監視制御システム - Google Patents

多重伝送を用いたビル監視制御システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多重伝送を用いたビル監視制御システムの改良に係り、特に中央監視制御装置が異常を生じたとき、あるいは多重伝送ラインに短絡異常を生じたときに、システム全体を停止させることなく、稼動できるようにした信頼性の高いビル監視制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
多重伝送を用いたビル監視制御システムは、ビルの空調、照明器具、セキュリティ機器などを無人でスケジュール制御する場合に広く使用されている。図10は、この種のビル監視制御システムの基本構成を示したものである。中央監視制御装置1からは複数の多重伝送ラインL(#1)〜L(#n)が導出されており、それぞれの多重伝送ラインL(#1)〜L(#n)には、アドレスを割り当て、負荷を接続した端末器3が接続されている。通常は中央監視制御装置1から端末器3へはアドレスを指定した伝送信号が送出され、端末器3からは返信信号が送られて、多重伝送ラインL(#1)〜L(#n)の異常や、端末器3の状態が監視されており、端末器3に状態変化が生じたり、所定の時刻になると中央監視制御装置1は、予め設定されているスケジュール制御プログラムに従って、制御対象となる端末器3に制御信号を送出して必要な制御がなされている。
【0003】
そして、このようなビル監視制御システムでは、中央監視制御装置1に異常が生じたり、多重伝送ラインL(#1)〜L(#n)に短絡異常を生じると、アラームを出力する機能は備えているものの、異常原因を解明し、修復しない限り、システム全体は停止し、稼動不能になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもので、中央監視制御装置に異常が生じた場合にも、システム全体を停止させることなく、稼動することができる多重伝送を用いたビル監視制御システムを提供することを第1の目的としている。
【0005】
また、第2の目的は、システム内の多重伝送ラインに短絡異常が生じた場合には、直ちにその多重伝送ラインをシステムから切り離して、他の多重伝送ラインへの悪影響をなくすことを特徴としている。更に、第3の目的は、火災、停電などの外部警報を受けたときに、中央監視制御装置に代わって、多重伝送ラインに接続された端末器に対して必要な制御を迅速に行うことの出来るビル監視制御システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を特徴とする多重伝送を用いたビル監視制御システムを提案している。すなわち、請求項1では、多重伝送ラインのうち、中央監視制御装置と複数の端末器との間に中継監視制御装置を設けて構成され、この中継監視制御装置は、中央監視制御装置が複数の端末器に対して実行するスケジュール時刻制御情報を少なくとも記憶させたスケジュール制御テーブルと、多重伝送ラインを伝送される伝送信号を取り込む多重伝送モニタ手段と、このモニタ手段によって取り込まれた伝送信号によって異常を判別する判別手段と、複数の端末器を接続した多重伝送ラインに対して伝送回線切り換え手段によって接断可能とされた多重伝送制御ドライバとを備えており、上記判別手段が多重伝送ライン上を伝送される伝送信号の異常を判別したときには、中継監視制御装置を中央監視制御装置から切り離し、上記多重伝送制御ドライバを多重伝送ラインに接続して、中央監視制御装置に代わって、複数の端末器との間で、スケジュール時刻制御を実行するバックアップ機能を備えた構成としている。
【0007】
また、請求項2では、多重伝送ラインのうち、中央監視制御装置と複数の端末器との間に中継監視制御装置を設けて構成され、この中継監視制御装置には、多重伝送ラインを伝送される伝送信号を取り込む多重伝送モニタ手段と、このモニタ手段によって取り込まれた伝送信号によって異常を判別する判別手段と、多重伝送ラインに接続された複数の端末器に対して、多重伝送制御を実行するための多重伝送制御ドライバと、多重伝送ラインとの接続を遮断して、複数の端末器を多重伝送ラインより切り離す伝送ライン切り離し手段とを備えており、上記判別手段が多重伝送ライン上を伝送される伝送信号によって異常を判別したときには、中継監視制御装置を中央監視制御装置から切り離して上記多重伝送制御ドライバを多重伝送ラインに接続し、このとき多重伝送制御ドライバが電流を検知したときに短絡とみなして、その多重伝送ラインを、切り離す構成にしている。
【0008】
更に、請求項3では、中央監視制御装置は、その監視制御装置から導出されたすべての多重伝送ラインの正常、短絡異常を表示する伝送回線トラブル表示手段を備えた構成としている。また、請求項4や5では、請求項1〜3のいずれかにおいて、中継監視制御装置は、火災、停電の外部警報信号を入力する外部警報入力部と、外部警報信号の入力時に、実行すべき制御内容を予め記憶させている緊急制御テーブルと更に備えており、上記判別手段は、外部警報入力部より外部警報信号が入力されたときには、緊急制御テーブルに予め記憶されている制御内容に応じた制御を実行して、緊急時に迅速に対応できる構成としており、請求項6では、請求項1〜5において、上記多重伝送モニタ手段は、多重伝送ドライバで構成している。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明のビル監視制御システムの基本構成を示すブロック図である。ビル監視制御システムは、図1に見るように、中央監視制御装置1から複数の多重伝送ラインL(#1)〜L(#n)を導出させており、多重伝送ラインL(#1)〜L(#n)のそれぞれには、負荷に接続され、独立したアドレスを割り当てた端末器3…が接続されており、中央監視制御装置1との間、つまり中継点には、中継監視制御装置2を接続した構成にしている。なお、多重伝送ラインL(#1)には、中継監視制御装置1を設けていないが、このような態様も本発明システムとして含まれる。
【0010】
中央監視制御装置1と各多重伝送ラインL(#1)〜L(#n)に接続した端末器3との間では、通常はアドレスを指定したポーリング方式により送信信号と返信信号が送受されており、中央監視制御装置1は、そこに格納されたスケジュール時刻制御テーブルに従って、端末器3…を制御している。図2は中継監視制御装置を示す図である。
【0011】
中継監視制御装置2は、判別手段を構成するメインCPU20と、ROM21,RAM22、時計IC23で構成された制御部を有しており、この制御部には、多重伝送ラインL(#n)上を伝送される伝送信号を取り込むための多重伝送モニタ手段24と、負荷を接続した端末器3に対して多重伝送制御を行うための多重伝送制御ドライバ25と、多重伝送ラインL(#n)の切り離しと、接続との切り換えをするための伝送回線切り換え手段26とを有している。
【0012】
この伝送回線切り換え手段26は、通常は接点Aを開き、B閉じとなって、多重伝送モニタ手段24を多重伝送ラインL(#n)に接続しており、中央監視制御装置1に異常を生じたと判断したときには、接点Bを開き、A閉じとなって、中央監視制御装置1を多重伝送ラインL(#n)から切り離し、代わって多重伝送制御ドライバ25を多重伝送ラインL(#n)に接続するので、中継監視制御装置2は、中央監視制御装置1に代わって、多重伝送ラインL(#n)に接続された端末器3を制御できるようになっている。
【0013】
ここに、多重伝送モニタ手段24を、端末器3などに設置される多重伝送ドライバで構成すれば、多重伝送ラインL(#n)上を伝送される伝送信号をそのまま取り込むことができ、構成も簡易化できる(請求項6)。なお、27は火災センサ、停電信号などを取り込むための外部警報入力部であり、多重伝送ラインL(#n)とは異なる別の信号線L′によって、外部警報信号入力されると、制御部では、RAM21やROM22などに緊急時の制御プログラムとして格納された緊急制御テーブルを参照して、中央監視制御装置1とは独立した緊急時の制御を迅速に出来るようにしている(請求項4、5)。
【0014】
RAM21やROM22には、管理する端末器に対してスケジュール時刻制御を行うため、図3の(a)に示したようなスケジュール制御テーブルや、図3の(b)に示したように制御情報を格納した制御情報テーブルが格納されており、これらのテーブルは、後述するように、中央監視制御装置1に代わって、管理すべき端末器3に対して監視制御装置となって多重制御を行う場合に使用される。スケジュール制御テーブルは、1年のうちの月、日、曜日毎に作成でき、その日に行われる制御手順を制御データとして時刻順に格納しており、メインCPU20は時計IC23により計時される所定時刻、例えば1分毎にスケジュール時刻データをサーチし、一致したスケジュール時刻の制御情報を、制御情報テーブルを参照して読み出して端末器3を制御する。図3(b)に示した制御情報テーブルは、端末器3のアドレスに、管理すべき端末器3の制御対象となる機器の種別、制御の内容(ON、OFF)を規定している。
【0015】
このスケジュール制御、端末器に対する制御情報を格納したテーブルは、中央監視制御装置1が正常に動作している際に、中央監視制御装置1から転送され、あるいは中央監視制御装置1の作動不能に備えて予め中継監視制御装置2のRAM21やROM22に蓄積される。ついで、本発明システムの基本動作を説明する。
【0016】
中継監視制御装置2は、常時は伝送回線切り換え手段26をB閉じの状態に保持しており、多重伝送ラインL(#n)上を伝送される伝送信号をモニタするだけで、多重伝送ラインL(#n)上に接続された端末器3は、中央監視制御装置1によって制御されている。ところが、多重伝送ラインL(#n)上を伝送される伝送信号に異常を生じると、中継監視制御装置2のメインCPU20はその異常を判別して、伝送回線切り換え手段26を作動して接点Bを開き、Aを閉じる。
【0017】
例えば、多重伝送モニタ手段24が多重伝送ラインL(#n)から取り込んだ伝送信号が所定時間、例えば5秒間、正常な信号がない場合には、中央監視制御装置1は機能しておらず、異常と判断され、伝送回線切り換え手段26は、B閉じ、A開きの状態から、Bを開き、A閉じの状態に切り換え、多重伝送モニタ手段24は多重伝送ラインL(#n)から切り離されて、多重伝送制御ドライバ25が多重伝送ラインL(#n)に接続される。この結果、中央監視制御装置1は多重伝送ラインL(#n)から切り離され、多重伝送ラインL(#n)上の端末器3は、中継監視制御装置2に接続されるので、中継監視制御装置2は、多重伝送ラインL(#n)上に接続された端末器3に対して、中央監視制御装置1に代わってスケジュール時刻制御を実行する。この場合のスケジュール制御は、メインCPU20が時計IC23を参照しながら、スケジュール制御テーブルに格納された制御プログラムを順次実行することによってなされる。
【0018】
図4のステップ100〜105は、中継監視制御装置によって実行されるバックアップ制御の基本動作をフローチャートをもって示すものである。ステップ100では、管理する端末器に対して、スケジュール時刻制御を実行するために必要な情報を中央監視制御装置から転送して受け、あるいは直接入力させてスケジュール制御テーブルを作成する。
【0019】
ステップ101、102では、多重伝送ラインL(#n)の異常を検知し、異常を判別すれば、中央監視制御装置1に代わって、バックアップ制御を行うために伝送回線切り換え手段26を作動して、多重伝送ラインの接続切り換えを行い、ステップ103〜105では、スケジュール制御テーブルを参照して制御を実行している。
【0020】
一方、多重伝送ラインLの短絡は、次のような手順で判別される。すなわち、メインCPU20が多重伝送モニタ手段24によって取り込んだ伝送信号が所定時間、例えば5秒間、正常な信号が入力されないと、異常と判別し、伝送回線切り換え手段26を作動して、接点Bを開き、Aを閉じて、多重伝送制御ドライバ25を多重伝送ラインL(#n)に接続する。そして、このとき多重伝送制御ドライバ25が電流を検知すれば、電流が流れていないはずの伝送ラインL(#n)上に電流が流れているので短絡とみなし、多重伝送制御ドライバ25を多重伝送ラインL(#n)から切り離し、警報を出力する。この結果、中央監視制御装置1には、短絡した多重伝送ラインL(#n)が切り離されたことになるが、短絡が解除されるまで、伝送回線切り換え手段26を作動して、接点B開き、A閉じの状態を保持して、他の多重伝送ラインLへの影響を避け、信頼性を向上させることが望ましい。また、短絡を生じた多重伝送ラインは、多重伝送制御ドライバ25との接続を遮断することが望ましく、その場合には、伝送回線切り換え手段26に代えて、伝送ライン切り離し手段を設けて、接続を遮断保持すればよい。
【0021】
中継監視制御装置2では、このような方法で多重伝送ラインL(#n)の短絡を判別し、短絡した多重伝送ラインを切り離し出来るので、短絡検知手段を別に設けることなく構成を簡略化できる。図5は、以上の基本動作を系統的に示すものである。判別手段が伝送正常と判断すれば、伝送回線切り換え手段26を、接点B閉じの状態に保持し、多重伝送モニタ手段24を多重伝送ラインL(#n)に接続して、多重伝送ラインL(#n)上を伝送される伝送信号がモニタされる。これによって、中央監視制御装置1と端末器3との間で送受される伝送信号、返信信号は中継監視制御装置2に対してスルーとなる。一方、判別手段が伝送異常と判断すれば、伝送回線切り換え手段26を、接点A閉じの状態に切り換えて、多重伝送モニタ手段24を多重伝送ラインL(#n)から切り離し、代わりに多重伝送制御ドライバ25を多重伝送ラインL(#n)に接続する。そして、この状態で多重伝送ラインL(#n)上で電流が流れているかどうかを判別し、電流が検知されれば、多重伝送ラインL(#n)は短絡しているとみなして、その多重伝送ラインL(#n)を短絡が解除されるまで切り離し、電流が検知されていないときには、中央監視制御装置1の異常と判断して、中央監視制御装置1に代わって、図4に示したバックアップ制御を実行する。
【0022】
なお、多重伝送モニタ手段24として、端末器と同様な多重伝送用ドライバを使用する場合には、中継監視制御装置2が、以上のような方法で多重伝送ラインの短絡を判別し、切り離しを行った後も、中継監視制御装置2は、中央監視制御装置1と多重伝送ラインLで接続されているので、自己の管理する多重伝送ラインLを切離したことを、中央監視制御装置1に通知することができ、これを受けた中央監視制御装置1では、通知されたデータをまとめて、表示部に表示するようにしてもよい。
【0023】
請求項3において提案するシステムでは、中央監視制御装置1は、その監視制御装置から導出されたすべての多重伝送ラインの正常、短絡異常を表示する伝送回線監視表示手段を備えているので、管理する多重伝送ラインのそれぞれに設けた中継監視制御装置2から通知された多重伝送ラインの状態を示すデータをまとめて一覧表示することによって、システムにおける多重伝送ラインの状況を簡単かつ迅速に把握できる。
【0024】
図6は、中継監視制御装置2に設けた伝送回線監視表示手段の表示部の一例を示している。表示部には、複数の多重伝送ラインL(#1)〜L(#n)と、中央監視制御装置2との間の中継点には、中継監視制御装置2が設けられた系統図がグラフィック表示されており、図では、便宜上、正常な多重伝送ラインは実線で示され、短絡を生じた多重伝送ラインは太線で示されている(伝送線3)が、色を変えて表示するようにしてもよい。
【0025】
なお、図7は、中央監視制御装置と中継監視制御装置との間で送受される伝送線の状態信号の一例を示している。XXは中継制御装置に割り当てられたアドレス、Yは状態データであり、0は正常、1は短絡を示している。最後に、請求項4、5において提案したビル監視制御システムについて説明する。このシステムの基本構成は、図1に示されているが、中継監視制御装置2には外部警報信号入力部26を設けた点が構成上特徴になっている。このシステムでは、中継監視制御装置2は、火災、停電の外部警報信号を入力する外部警報入力部27と、外部警報信号の入力時に、実行すべき制御内容を予め記憶させている緊急時の制御テーブルとを更に備えており、制御テーブルは、RAM21やROM22に格納されている。このような中継監視制御装置2では、緊急制御テーブルには緊急時に処理すべき制御プログラムが格納されており、メインCPU20で構成された判別手段は、外部警報入力部26より外部警報信号が入力されたときには、中央監視制御装置1とは独立して、緊急時の制御を実行する構成にしたり、更に、中央監視制御装置1に異常が発生したときや、多重伝送ラインL(#n)に短絡が発生したときに限って、外部警報入力部26より外部警報信号が入力されたときに、緊急時の制御を実行できるようにしてもよい。
【0026】
図8には外部警報が入力された際に、中央監視制御装置と中継監視制御装置との間で送受される制御指令信号の一例を示し、図9のステップ200〜204には、外部警報信号を入力した際の緊急時における制御動作手順を流れ図として示している。図9では、ステップ200では、緊急制御テーブルを作成するため、中央監視制御装置1から制御情報を転送しているが、直接制御情報や制御プログラムを入力して緊急制御テーブルを作成するようにしてもよい。なお、管理点は端末器に対応したものである。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような効果が奏される。すなわち、請求項1によれば、中央監視制御装置が異常を生じれば、中継監視制御装置がその代用としてバックアップするので、スケジュール時刻制御を停止することなく、端末器を連続して稼動することが出来る。
【0028】
また、請求項2によれば、多重伝送ラインに短絡が生じれば、その多重伝送ラインを自動的に切離すので、短絡による悪影響を防止できる。特に、請求項2では、判別手段が多重伝送ライン上を伝送される伝送信号の異常を判別したときには、中継監視制御装置を中央監視制御装置から切り離して多重伝送制御ドライバを多重伝送ラインに接続し、このとき多重伝送制御ドライバが電流を検知したときに、その多重伝送ラインを、他の多重伝送ラインから遮断保持する構成にしているので、特別な短絡検知手段を設けることなく、システム構成を簡易化した上で、多重伝送ラインの短絡に対処できる。
【0029】
請求項3によれば、中央監視制御装置には、その監視制御装置から導出されたすべての多重伝送ラインの正常、短絡を表示するので、システム内の伝送回線の状態が一覧的に表示でき、監視が容易となる。また、請求項4、5によれば、中継監視制御装置は、火災、停電などの外部警報信号を入力する外部警報入力部と、外部警報信号の入力時に、実行すべき制御内容を予め記憶させている緊急制御テーブルとを更に備えているので、判別手段は、外部警報入力部より外部警報信号が入力されたときには、中継監視制御装置単位で迅速に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重伝送を用いたビル監視制御システムの基本構成図。
【図2】中継監視制御装置の基本構成図。
【図3】(a)はスケジュール制御テーブル、(b)は制御情報テーブルの一例を示す図。
【図4】本発明のビル監視制御システムにおけるバックアップ制御の基本動作を示すフローチャート。
【図5】本発明のビル監視制御システムにおける基本動作を示すフローチャート。
【図6】伝送回線監視表示手段の表示部の一例を示す図。
【図7】伝送線状態コマンドを示す図。
【図8】警報入力時の制御コマンドを示す図。
【図9】外部警報信号を受けた場合の基本動作を示すフローチャート。
【図10】従来の多重伝送を用いたビル監視制御システムの基本構成図。
【符号の説明】
1 中央監視制御装置
2 中継監視制御装置
24 多重伝送モニタ手段
25 多重伝送制御ドライバ
26 伝送回線切り換え手段
27 外部警報入力部
3 端末器

Claims (6)

  1. 中央監視制御装置から導出させた少なくとも1以上の多重伝送ラインに、それぞれにアドレスを割り当てた複数の端末器を接続し、更に多重伝送ラインのうち、中央監視制御装置と複数の端末器との間に中継監視制御装置を設けて構成された多重伝送を用いたビル監視制御システムであって、この中継監視制御装置は、中央監視制御装置が複数の端末器に対して実行するスケジュール時刻制御に必要な情報を記憶させたスケジュール制御テーブルと、多重伝送ラインを伝送される伝送信号を取り込む多重伝送モニタ手段と、このモニタ手段によって取り込まれた伝送信号の異常を判別する判別手段と、複数の端末器を接続した多重伝送ラインに対して、伝送回線切り換え手段によって接断可能とされた多重伝送制御ドライバとを備え、上記判別手段が多重伝送ライン上を伝送される伝送信号の異常を判別したときには、伝送回線切り換え手段を作動して、中継監視制御装置を中央監視制御装置から切り離し、上記多重伝送制御ドライバを多重伝送ラインに接続して、中央監視制御装置に代わって、複数の端末器との間で、スケジュール時刻制御を実行するようにしたことを特徴とする多重伝送を用いたビル監視制御システム。
  2. 中央監視制御装置から導出させた少なくとも1以上の多重伝送ラインに、それぞれにアドレスを割り当てた複数の端末器を接続し、更に多重伝送ラインのうち、中央監視制御装置と複数の端末器との間に中継監視制御装置を設けて構成された多重伝送を用いたビル監視制御システムであって、この中継監視制御装置は、多重伝送ラインを伝送される伝送信号を取り込む多重伝送モニタ手段と、このモニタ手段によって取り込まれた伝送信号の異常を判別する判別手段と、多重伝送ラインに接続された複数の端末器に対して、多重伝送制御を実行するための多重伝送制御ドライバと、複数の端末器を多重伝送ラインより切り離す伝送ライン切り離し手段とを備え、上記判別手段が多重伝送ライン上を伝送される伝送信号の異常を判別したときには、中継監視制御装置を中央監視制御装置から切り離して上記多重伝送制御ドライバを多重伝送ラインに接続し、このとき多重伝送制御ドライバが電流を検知したときには、伝送ライン切り離し手段を作動して、その多重伝送ラインを切り離しするようにしたことを特徴とする多重伝送を用いたビル監視制御システム。
  3. 請求項1、または2において、中央監視制御装置は、管理するすべての多重伝送ラインの正常、短絡を表示する伝送回線監視表示手段を備えたことを特徴とする多重伝送を用いたビル監視制御システム
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、中継監視制御装置は、火災、停電の外部警報信号を入力する外部警報入力部と、外部警報信号の入力時に、実行すべき制御内容を予め記憶させている緊急制御テーブルと更に備えており、上記判別手段は、外部警報入力部より外部警報信号が入力されたときには、上記緊急制御テーブルに予め記憶されている制御内容を実行する構成としている多重伝送を用いたビル監視制御システム。
  5. 請求項1〜3のいずれかにおいて、中継監視制御装置は、火災、停電の外部警報信号を入力する外部警報入力部と、外部警報信号の入力時に、実行すべき制御内容を予め記憶させている緊急制御テーブルとを更に備えており、上記判別手段は、中央監視制御装置に異常を発生し、あるいは多重伝送ラインに短絡が発生したと判断したときに、外部警報入力部より外部警報信号が入力されたときには、上記緊急制御テーブルに予め記憶されている制御内容を実行する構成としている多重伝送を用いたビル監視制御システム。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、上記多重伝送モニタ手段は、多重伝送ドライバで構成されている多重伝送を用いたビル監視制御システム。
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