JPH10228313A - 監視装置 - Google Patents

監視装置

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JPH10228313A
JPH10228313A JP3096897A JP3096897A JPH10228313A JP H10228313 A JPH10228313 A JP H10228313A JP 3096897 A JP3096897 A JP 3096897A JP 3096897 A JP3096897 A JP 3096897A JP H10228313 A JPH10228313 A JP H10228313A
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slave station
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JP3096897A
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Nobuaki Ishii
伸明 石井
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マンマシンインターフェース部の処理量を低
く抑えながら、かつ、設備機器の故障状況を正確に報知
可能な監視装置を提供する。 【解決手段】 親局4のマンマシンインターフェース部
5に設けられた故障リスト表示部5bは、起動時に設備
機器1から送出される復旧情報と、故障発生時に子局2
から送出される故障情報とに基づいて、故障中の設備機
器1を表示すると共に、各設備機器1の故障状況を登録
リスト領域11へ格納している。子局2が復旧すると、
親局4の子局復旧処理部13は、当該子局2に接続され
ている各設備機器1へ故障状況を問い合わせ、これによ
り判明した故障状況と、登録リスト領域11が記憶して
いる故障状況とを比較する。さらに、子局復旧処理部1
3は、故障状況に相違のある設備機器1について、故障
情報や復旧情報を作成し、故障リスト表示部5bへ送出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種設備機器を特
定の場所で監視する監視装置に関し、特に、各設備機器
が故障しているか否かを報知する監視装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電力施設などのプラントやビルなど、近
代化された施設は多くの設備機器を有している。これら
の施設を円滑に運営するためには、各設備機器を相互に
協調して動作させることが必要となり、特定の場所で一
括して各設備機器の動作状況を監視できると共に当該機
器を制御できる監視制御装置が広く使用されている。
【0003】上記監視制御装置は、例えば、図6に示す
ように、例えば、センサなどの設備機器51…を備えて
おり、各設備機器51のデータは、子局52に収集され
た後、伝送路53を介して、親局54へ伝えられる。親
局54において、データ前処理部(FEP)56は、子
局52と通信して、各設備機器51からのデータを処理
した後、マンマシンインターフェース部(MMI)55
に設けられたマンマシンインターフェース処理部(MM
I処理部)55aは、図示しないモニタへ表示するなど
して、使用者へ各設備機器51の状態を報知する。これ
により、使用者は、親局54にて、各設備機器51の状
態を集中して監視できる。
【0004】これら監視制御装置を用いて設備機器51
を監視する上で、最も重要な情報の1つとして、各設備
機器51が故障しているか否かが挙げられる。設備機器
51が故障している場合、当該設備機器51から得られ
た情報は信頼できない。したがって、設備機器51の故
障を認識せず、該設備機器51からの情報に基づいて判
断した場合、使用者が誤判断する虞れがあるため、非常
に弊害が大きい。また、設備機器51が故障した場合、
使用者は、故障した設備機器51を速やかに修理あるい
は交換して、当該設備機器51を正常に動作させなけれ
ばならない。そこで、各設備機器51が故障しているか
否かを報知するために、上記監視制御装置のMMI55
には、故障リスト表示部55bが設けられている。上記
故障リスト表示部55bは、例えば、故障している設備
機器51をリスト状にモニタへ表示する。これにより、
使用者は、各設備機器51が故障しているか否かを的確
に把握できる。
【0005】ところで、各設備機器51の故障の状態
は、センサが観測する観測値などとは異なり、通常は変
化しない。したがって、上記故障リスト表示部55b
は、各設備機器51の故障の状態を定期的に観測するの
ではなく、故障の発生や復旧があったとき、故障リスト
を更新している。これにより、MMI55や伝送路53
の負荷を軽くできる。なお、故障の発生は、例えば、設
備機器51から得られる観測値を子局52が監視して、
予め定められた正常な範囲にあるか否かによって検出で
きる。また、各設備機器51は、起動時に復旧(起動)
情報を送出する。したがって、設備機器51の復旧は、
当該復旧情報を受信するか否かによって検出できる。
【0006】ここで、上記従来の監視制御装置の各部の
動作について、図7ないし図9のフローチャートに基づ
き説明する。MMI55の指示に応じて、FEP56
は、子局52を介して、現在の設備機器51が観測して
いる値を問い合わせる。この結果、指示を受けた設備機
器51は、観測値などを示す機器情報を子局52へ送出
する。また、故障からの復旧時には、復旧情報が各設備
機器51から子局52へ送出される。
【0007】子局52は、図7に示すように、ステップ
51(以下では、S51のように略称する)にて起動し
た後、設備機器51からのデータを待ち受けている(S
52)。データを受信すると、子局52は、そのデータ
が設備機器51が起動時に送出する復旧情報であるか否
かを判定し(S53)、復旧情報であった場合、当該復
旧情報をFEP56へ送出する(S54)。
【0008】一方、復旧情報ではない場合、すなわち、
設備機器51が子局52へ観測値などを示す機器情報を
送出した場合、子局52は、該機器情報に基づいて、設
備機器51が故障しているか否かを判定する(S5
5)。例えば、上記観測値が所定の範囲内から外れてい
ることを検出した場合など、設備機器51の故障を検出
すると(S56にて、YES の場合)、子局52は、当該
設備機器51の故障情報を生成して、親局54のFEP
56へ送出する(S57)。また、S56にて、故障し
ていないと判定した場合、子局52は、上記機器情報を
FEP56へ転送する(S58)。
【0009】これにより、子局52が正常に動作してい
る間、設備機器51に故障が発生する度に、故障情報が
FEP56へ送出され、故障した設備機器51が復旧す
る度に、復旧情報がFEP56へ送出される。なお、子
局52は、設備機器51の情報を示す機器情報もFEP
56へ送出している。
【0010】また、FEP56は、図8に示すように、
子局52からの機器情報、故障情報、あるいは、復旧情
報などのデータを受信するまで待ち受け(S61)、M
MI55へ転送する(S62)。さらに、図9に示すよ
うに、MMI55がFEP56からのデータを受信する
と(S71)、MMI55の故障リスト表示部55b
は、当該データが故障情報であった場合(S72でYES
の場合)、受信したデータが示す設備機器51を故障リ
ストへ追加して表示する(S73)。また、当該データ
が復旧情報であった場合(S74でYES の場合)、故障
リスト表示部55bは、故障リストからデータが示す設
備機器51を削除する(S75)。なお、データが機器
情報の場合(S76でYES の場合)、MMI55のMM
I処理部55aは、例えば、図示しないモニタへ当該設
備機器51の観測値などを表示する(S77)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の監視制御装置では、子局52が停止している間に、
設備機器51が故障したり、故障から復旧したりした場
合、子局52は、故障情報および復旧情報をFEP56
へ送出できない。したがって、MMI55は、これらの
情報を認識できず、故障リスト表示部55bが表示して
いる故障状況と、実際の故障状況とが一致しなくなると
いう問題点を有している。万が一、両者が一致しなくな
ると、使用者は、各設備機器51が故障しているか否を
誤判断して、不適切に設備機器51を制御する虞れがあ
り、極めて弊害が大きい。
【0012】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
ものであり、その目的は、設備機器とマンマシンインタ
ーフェース部との間を流れるデータ量を低く抑えなが
ら、かつ、現時点における設備機器の故障状況を正確に
報知可能な監視装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る監
視装置は、上記課題を解決するために、各監視対象機器
の故障の状況を示す故障状況データを送信する情報収集
用機器と、上記各情報収集用機器から受け取った故障状
況データに基づいて、各監視対象機器の故障の状況を報
知する報知手段を有し、上記各監視対象機器を監視する
基地局とを備えた監視装置において、以下の手段を講じ
たことを特徴としている。
【0014】すなわち、上記情報収集用機器から報知手
段へ伝送される故障状況データに基づいて、各監視対象
機器の故障状況を保持する記憶手段と、上記情報収集用
機器が故障から復旧した場合、当該情報収集用機器に接
続された各監視対象機器の故障状況と、上記記憶手段か
ら読み出した当該監視対象機器の故障状況とを比較し
て、故障状況が相違する監視対象機器の故障状況データ
を上記報知手段へ送信する復旧時制御手段とを備えてい
る。
【0015】なお、上記記憶手段は、例えば、RAM
( Random access Memory )などの記憶装置を備えてい
る。また、この記憶手段は、例えば、情報収集用機器
内、基地局内あるいは、両者間の伝送路などに設けられ
ており、情報収集用機器から報知手段へ伝送される故障
状況データに基づいて、各監視対象機器の故障状況を保
持している。
【0016】上記構成において、情報収集用機器が正常
に動作している間、当該情報収集用機器は、基地局の報
知手段へ、例えば、各監視対象機器が故障した場合や、
故障から復旧した場合などに、各監視対象機器の故障の
状況を示す故障状況データを送信している。報知手段
は、当該故障状況データに基づいて、例えば、故障して
いる監視対象機器をリスト状に表示するなどして、各監
視対象機器の故障状況を使用者に報知している。また、
当該故障状況データに基づいて、記憶手段は、例えば、
各監視対象機器が故障しているか否かなど、各監視対象
機器の故障状況を更新している。
【0017】情報収集用機器に不具合が発生した場合な
ど、情報収集用機器が停止している間、当該情報収集用
機器は、上記故障状況データを送出できない。したがっ
て、報知手段は、この期間中、当該情報収集用機器に接
続された監視対象機器が故障あるいは復旧しても検出で
きない。また、記憶手段は、上記各監視対象機器の故障
状況を更新できない。したがって、記憶手段は、情報収
集用機器が停止している期間中、停止時点における上記
各監視対象機器の故障状況を保持している。
【0018】情報収集用機器が復旧すると、復旧時制御
手段は、例えば、上記各監視対象機器に故障の状況を問
い合わせるなどして、現在の故障状況を取得する。ま
た、復旧時制御手段は、上記記憶手段から読み出した各
監視対象機器の故障状況と、現在の故障状況とを比較す
る。これより、情報収集用機器が停止している期間中
に、故障状況が変化した監視対象機器を抽出できる。さ
らに、復旧時制御手段は、報知手段へ、故障状況が変化
した監視対象機器の故障状況データを送信する。この結
果、情報収集用機器が停止している期間中に、監視対象
機器が故障あるいは復旧しても、情報収集用機器の復旧
時には、現在の各監視対象機器の故障状況と、報知手段
が報知している故障状況とが一致する。
【0019】それゆえ、従来のように、情報収集用機器
の復旧時において、報知手段が報知する故障状況と実際
の故障状況とが相違しない。この結果、情報収集用機器
が復旧した時点から、報知手段は、正しい故障状況を使
用者に報知でき、誤った報知内容に起因する使用者の誤
判断を防止できる。
【0020】さらに、復旧時において、復旧時制御手段
が報知手段へ送出する故障状況データは、情報収集用機
器の停止中に故障状況が変化した監視対象機器に関する
故障状況データである。したがって、報知手段へ伝えら
れる故障状況データは、情報収集用機器が正常に動作し
ているときに比べて余り増加しない。この結果、報知手
段において、情報収集用機器の復旧時におけるデータ処
理量の増加を抑制できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図5に基づいて説明すると以下の通りである。
【0022】図1に示すように、本実施形態に係る監視
制御装置は、各設備機器(監視対象機器)1…を制御す
ると共に、各設備機器1からのデータを収集する子局
(情報収集用機器)2と、トークンリングなどの伝送路
3を介して子局2…と通信することによって、上記各設
備機器1を集中して監視制御する親局(基地局)4とを
備えている。子局2は、各設備機器1の状態や各設備機
器1から入力される観測値などを取得して、親局4へ送
信すると共に、親局4の指示に基づいて、各設備機器1
を制御できる。
【0023】なお、本実施形態では、上記親局4は、使
用者への入出力を処理しており、例えば、月報や日報な
ど、定期的にデータを収集する機器は、別に設けられて
いる(図示せず)。また、親局4は、例えば、使用者が
図示しないモニタへ表示させている設備機器1の機器情
報などの必要なデータを、子局2を介して設備機器1
へ、その都度問い合わせている。さらに、上記データ収
集用機器も、必要に応じて、設備機器1へ機器情報を問
い合わせている。これにより、親局4あるいはデータ収
集用機器と子局2との間の通信量は、全ての子局2が各
設備機器1の機器情報を常時送出する場合に比べて削減
されている。ただし、故障情報や復旧情報など、親局4
が単独では検出できないデータは、設備機器1あるいは
子局2が送出する。
【0024】上記設備機器1は、例えば、センサやリレ
ー、あるいは、ポンプなどであり、子局2を介して伝え
られる親局4の指示に応じて、例えば、センサの観測
値、あるいは、リレーの導通/遮断の状態などを示す機
器情報を子局2へ送出したり、指示に応じた制御量でポ
ンプの流量を調節したりできる。また、起動時に各設備
機器1は、例えば、信号線のレベルを変化させたり、所
定のデータ列を送出するなどして、当該設備機器1が起
動(復旧)したことを子局2へ通知できる。
【0025】上記子局2は、例えば、CPU(Central
Processing Unit)などのデータ処理装置と、RAM( R
andom access Memory )などの記憶装置と、伝送路3を
介して親局4と通信するための変復調回路となどによっ
て構成されている(何れも図示せず)。これにより、子
局2は、設備機器1から、当該設備機器1の復旧情報や
機器情報などのデータを受け取った場合、伝送路3を介
して親局4へ当該データを送出できる。また、子局2
は、伝送路3を介して、親局4の指示を受け取り、指定
された設備機器1へ伝えることができる。
【0026】さらに、本実施形態に係る子局2は、各設
備機器1が故障しているか否かを判定するためのデータ
ベースを備えている。このデータベースには、例えば、
センサなどの設備機器1が観測値を出力する場合、該設
備機器1が故障している場合に出力される観測値の範囲
などが記録されている。また、リレーなどの場合には、
故障している場合の導通/遮断の組み合わせなどが記録
されている。これにより、子局2は、設備機器1から与
えられた機器情報に基づいて、当該設備機器1が故障し
ているか否かを判定できる。
【0027】また、子局2は、故障から復旧する場合な
ど、自らが起動する場合、復旧情報を親局4へ送出でき
る。さらに、親局4から指示された場合、該子局2が制
御している各設備機器1について故障の有無を判定し、
当該設備機器1の故障の状況を親局4へ通知できる。本
実施形態に係る子局2は、例えば、故障している設備機
器1を示す番号を順次送付するなどして、各設備機器1
の故障状況を通知している。なお、上記番号が送付され
た場合、親局4は、子局2に接続されている設備機器1
のうち、故障を通知されなかった設備機器1は、正常に
動作していると判定する。これにより、子局2は、親局
4へ各設備機器1の故障状況を通知できる。
【0028】一方、親局4は、使用者の入出力を処理す
るマンマシンインターフェース部(MMI)5と、当該
MMI5と子局2との間の通信を処理するデータ前処理
部(FEP)6とを備えている。本実施形態において、
上記MMI5は、例えば、ワークステーションであり、
図示しないCPUなどのデータ処理装置、RAMなどの
記憶装置、モニタなどの表示装置、および、キーボード
やマウスなどの入力装置を備えている(何れも図示せ
ず)。上記ワークステーションは、モトローラ社が提案
したVMEバスを備えており、上記FEP6は、例え
ば、このVMEバスに接続されたVMEカードとして実
現されている。このFEP6は、子局2と同様に、デー
タ処理装置、記憶装置、および変復調回路などを備えて
いる。また、上記VMEバスには、図示しない共用RA
M(図示せず)が接続されている。この共用RAMは、
MMI5とFEP6との双方からアクセスできる。MM
I5とFEP6とは、該共用RAMの所定の領域を参照
あるいは変更することによって互いに通信している。
【0029】上記MMI5には、上記表示装置および入
力装置を用いて、使用者と対話するマンマシンインター
フェース処理部(MMI)5aと、上記表示装置へ故障
している設備機器1をリスト状に表示する故障リスト表
示部(報知手段)5bとが設けられている。なお、MM
I処理部5aおよび故障リスト表示部5b、並びに、F
EP6に設けられたデータ転送部12および子局復旧処
理部13(後述)は、それぞれ、MMI5あるいはFE
P6のデータ処理装置(図示せず)が、所定のプログラ
ムを実行することによって実現される機能モジュールで
ある。
【0030】上記MMI処理部5aは、FEP6より受
け取った設備機器1の機器情報などに基づいて、例え
ば、センサの計測値やポンプの制御量など、各設備機器
1の状態を上記表示装置へ表示できる。また、上記入力
装置によって使用者の指示を認識し、FEP6などを介
して、設備機器1へ伝えることができる。さらに、MM
I処理部5aは、表示装置が表示している設備機器1へ
現在の状態を定期的に問い合わせることができる。これ
により、MMI5は、所望の設備機器1の状態を表示で
きる。
【0031】また、上記故障リスト表示部5bは、例え
ば、図示しない表示装置へ、故障中の設備機器1をリス
ト状に表示できる。故障リスト表示部5bは、FEP6
から、設備機器1の故障情報を受け取った場合、当該設
備機器1をリストへ追加して表示する。同様に、復旧情
報を受け取った場合、復旧した設備機器1は、リストか
ら削除される。この結果、使用者は、故障している設備
機器1を的確に把握できる。
【0032】さらに、本実施形態に係る親局4には、各
設備機器1の故障状況を保持する登録リスト領域(記憶
手段)11が設けられている。この登録リスト領域11
は、例えば、上述したMMI5およびFEP6の共有R
AM上のの一領域として実現されており、MMI5およ
びFEP6双方から自由に参照および変更できる。この
登録リスト領域11には、各設備機器1毎に、当該設備
機器1が故障しているか否かを示すフラグが書き込まれ
ており、所望の設備機器1のフラグを参照することによ
って、当該設備機器1が故障しているか否かを判定でき
る。
【0033】上記登録リスト領域11の内容は、故障リ
スト表示部5bが故障情報あるいは復旧情報をFEP6
から受け取って、故障リストを更新する度に更新され
る。したがって、登録リスト領域11が記憶している各
設備機器1の故障状況と、故障リスト表示部5bが表示
している故障リストとは、常に一致している。
【0034】また、本実施形態に係るFEP6は、MM
I5と子局2との間の通信を処理するデータ転送部12
と、子局2が復旧した場合に、故障リスト表示部5bへ
故障リストを更新させる子局復旧処理部(復旧時制御手
段)13とを備えている。
【0035】上記データ転送部12は、従来と同様に、
MMI5から設備機器1への指示を受信した場合、伝送
路3を介して、指定された子局2へ伝えることができ
る。また、子局2から故障情報、復旧情報、あるいは機
器情報などのデータを受け取った場合、当該データをM
MI5へ転送できる。
【0036】一方、子局復旧処理部13は、子局2の復
旧情報を受信した場合、故障リストを更新するための故
障情報および復旧情報を生成できる。具体的には、子局
2の復旧情報を受信した場合、例えば、当該子局2に接
続されている各設備機器1の故障状況を当該子局2へ問
い合わせるなどして、現在の各設備機器1の故障状況を
取得する。また、子局復旧処理部13は、登録リスト領
域11から、上記各設備機器1の故障状況を読み出す。
さらに、両者を比較して、故障状況が相違している設備
機器1について、故障情報あるいは復旧情報を生成す
る。これにより、子局復旧処理部13は、故障リスト表
示部5bが表示している故障リストを更新できる。
【0037】上記構成において、監視制御装置各部、そ
れぞれの動作について、図2ないし図5に示すフローチ
ャートに基づき、ステップ毎に説明すると、以下の通り
である。
【0038】すなわち、設備機器1は、図2に示すよう
に、起動した場合、例えば、子局2へ接続されている信
号線のレベルを変化させたり、あるいは、予め定められ
たデータ列を送出するなどして、復旧情報(起動)情報
を送出する(S1)。また、設備機器1は、子局2を介
して、データ要求など、FEP6からの指示を受信する
と(S2でYES の場合)、これに基づいて、例えば、セ
ンサの観測値、あるいは、リレーの導通/遮断状態な
ど、設備機器1の機器情報を子局2へ送出する(S
3)。
【0039】また、子局2は、図3に示すように、起動
時において、設備機器1と同様に親局4へ復旧情報を送
出する(S11)。さらに、FEP6の子局復旧処理部
13の指示に応じて、当該子局2に接続された各設備機
器1のうち、故障している設備機器1をFEP6へ送出
する(S12)。
【0040】起動した後、子局2は、設備機器1がデー
タを発信するまで待ち受ける(S13)。なお、FEP
6が設備機器1へ指示を出した場合、子局2は、従来と
同様に、指定された設備機器1へ指示内容を転送してい
る(図示せず)。
【0041】設備機器1からのデータを受信すると(S
13でYES の場合)、子局2は、当該データが復旧情報
であるか否かを判定する(S14)。設備機器1が起動
時に送信する復旧情報であった場合、子局2は、当該設
備機器1が復旧(起動)したことを示す復旧情報をFE
P6へ送出する(S15)。
【0042】一方、受信したデータが、MMI5の指示
などに応じて設備機器1が送出した機器情報だった場合
(S14にて、 NO の場合)、子局2は、この機器情報
と、各設備機器1毎の故障の有無を示すデータベースと
によって、当該設備機器1が故障しているか否かを判定
する(S16)。さらに、故障が発生している場合(S
17にて、YES の場合)、子局2は、当該設備機器1の
故障を示す故障情報をFEP6へ送出する(S18)。
また、故障が発生していない場合(S17にて、 NO の
場合)、上記設備機器1の機器情報がFEP6へ送出さ
れる(S19)。
【0043】これにより、子局2が正常に動作している
場合、各設備機器1の機器情報、復旧情報あるいは故障
情報は、伝送路3を介して、FEP6へ送出される。ま
た、子局2が復旧した場合には、子局2の復旧情報と、
当該子局2に接続されている設備機器1のうち、故障し
ている設備機器1を示すデータ列とがFEP6へ送出さ
れる。なお、本実施形態では、当該データ列は、FEP
6からの問い合わせに応じて送信される。
【0044】一方、親局4のFEP6は、図4に示すよ
うに、子局2からデータを受信するまで待ち受けている
(S21)。なお、図示していないが、FEP6は、使
用者の指示に基づいて、MMI5が設備機器1へ指示す
る場合、従来と同様に、指定された子局2へ指示を転送
している。
【0045】子局2からのデータを受信すると(S21
でYES の場合)、FEP6の子局復旧処理部13は、子
局2の復旧情報か否かを判定する(S22)。子局2の
復旧情報ではない場合、すなわち、設備機器1からの機
器情報、復旧情報あるいは故障情報である場合、FEP
6のデータ転送部12は、当該データをMMI5へ転送
する(S23)。これに基づいて、MMI5は、後述す
るように、設備機器1の機器情報を表示したり、あるい
は、故障リストを更新したりする。
【0046】受信したデータが子局2の復旧情報だった
場合(S22でYES の場合)、子局復旧処理部13は、
当該子局2へ各設備機器1の故障状態を問い合わせる
(S24)。これに基づいて、子局2は、接続されてい
る設備機器1…のうち、故障している設備機器1を知ら
せるなどして、各設備機器1の故障状態を通知する(図
3に示すS12参照)。この結果、子局復旧処理部13
は、復旧した子局2に接続されている各設備機器1が故
障しているか否かを認識できる。
【0047】また、子局復旧処理部13は、登録リスト
領域11から、上記各設備機器1を示すフラグを読み出
す。これにより、各設備機器1が故障しているか否かに
ついて、故障リスト表示部5bが、現在どのように認識
しているかを識別できる。さらに、子局復旧処理部13
は、子局2からの故障状態と、登録リスト領域11から
の故障状態とを比較する(S25)。
【0048】もし、両者が相違している場合(S26に
てYES の場合)、子局2がダウンしている間に設備機器
1が故障あるいは復旧して、子局2がダウンする前と故
障状況が変化したことを示している。この場合、子局復
旧処理部13は、相違している設備機器1について、故
障情報あるいは復旧情報を生成して、MMI5へ送付す
る(S27)。
【0049】例えば、ある設備機器1について、登録リ
スト領域11が故障状態を示しており、子局2からのデ
ータが正常状態を示している場合、子局2がダウンして
いる間に、当該設備機器1が復旧されたことを示してい
る。この場合、図2に示すように、設備機器1は、起動
時に復旧情報を送出しているのであるが、子局2がダウ
ンしているため、当該復旧情報は、MMI5へ伝達され
ていない。したがって、故障リスト表示部5bが表示し
ている故障リスト、および、登録リスト領域11には、
当該復旧情報が反映されていない。この場合、子局復旧
処理部13は、当該設備機器1の復旧情報をMMI5へ
送出する。
【0050】一方、ある設備機器1について、登録リス
ト領域11が正常状態を示しており、子局2からのデー
タが故障状態を示している場合、子局2がダウンしてい
る間に、当該設備機器1が故障したことを示している。
この場合、子局2がダウンしているので、図3に示すS
16ないしS18の処理が行われない。したがって、子
局2が当該設備機器1の故障情報を送出できず、MMI
5は、設備機器1の故障発生を認識していない。したが
って、故障リスト表示部5bが表示している故障リス
ト、および、登録リスト領域11には、当該故障情報が
反映されていない。この場合、子局復旧処理部13は、
MMI5へ当該設備機器1の故障情報を送出する。
【0051】また、MMI5において、図1に示すMM
I処理部5aは、従来と同様に、例えば、キーボードや
マウスなどの入力装置によって、使用者の指示を受け付
けている。指示があると、MMI処理部5aは、FEP
6へ指示を伝える。また、MMI処理部5aは、使用者
の指示に従って、モニタなどの表示装置へ、例えば、セ
ンサの観測値など、設備機器1の状態を表示している。
さらに、MMI処理部5aは、表示している設備機器1
について、その状態をFEP6へ定期的に問い合わせて
いる。FEP6は、子局2を介して、指定された設備機
器1へ問い合わせや指示に応じたデータを送出する。設
備機器1は、指示に応じて、図2のS3に示すように機
器情報を送出する。この機器情報は、図3のS19およ
び図4のS23に示すように、子局2、伝送路3および
FEP6を介して、MMI5へ伝えられる。
【0052】図5に示すように、MMI5がFEP6か
らデータを受信すると(S31にてYES の場合)、MM
I処理部5aは、当該データが故障情報か否かを判定す
る(S32)。故障情報の場合は、S33ないしS34
の処理が行われ、故障リスト表示部5bは、故障リスト
の表示および登録リスト領域11のデータを更新する。
【0053】具体的には、故障情報の場合、故障リスト
表示部5bは、故障情報が示す設備機器1を識別し、登
録リスト領域11において、当該設備機器1のフラグを
ONにする(S33)。この処理は、例えば、登録リス
ト領域11において、当該設備機器1に対応したアドレ
スへ、”1”など、フラグのONを示すデータを書き込
むことによって行われる。さらに、故障リスト表示部5
bは、当該設備機器1を故障リストへ追加して表示する
(S34)。加えて、S35において、故障リスト表示
部5bは、ログメッセージを表示して、使用者に故障情
報を受信したことを報知する。
【0054】一方、S32にて、受信したデータが故障
情報ではない場合、MMI処理部5aは、当該データが
復旧情報であるか否かを判定する(S36)。復旧情報
の場合、S37ないしS39の処理が行われ、故障リス
ト表示部5bは、故障リストの表示および登録リスト領
域11のデータを更新する。
【0055】すなわち、故障リスト表示部5bは、受信
した復旧情報に基づいて、復旧した設備機器1を識別す
る。さらに、登録リスト領域11において、当該設備機
器1に応じたアドレスへ、”0”を書き込むなどして、
当該設備機器1のフラグをOFFにする(S37)。ま
た、故障リスト表示部5bは、S38において、当該設
備機器1を故障リストから削除し、S39において、ロ
グメッセージを表示して、使用者に復旧情報を受信した
ことを報知する。
【0056】この結果、子局2がダウンしている間に、
当該子局2に接続されている設備機器1が故障あるいは
復旧しても、故障リスト表示部5bは、子局2が復旧し
た時点で、現在の各設備機器1の故障状況に一致した故
障リストを表示できる。なお、子局2がダウンしている
間は、設備機器1と親局4とが通信できないので、親局
4は、各設備機器1が観測している値や、故障している
か否かなどを認識できない。
【0057】ところで、S36にて、受信したデータが
復旧情報でもない場合、当該データは機器情報である。
したがって、MMI処理部5aは、これに基づいて、機
器情報が示す設備機器1について表示を更新する。上述
したように、MMI処理部5aは、表示している設備機
器1について、定期的に機器情報を問い合わせているの
で、表示は、所定の周期で更新される。この結果、使用
者は、当該設備機器1の現在の状態を的確に監視できる
(S40)。
【0058】以上のように、本実施形態に係る監視制御
装置は、故障情報および復旧情報など、各設備機器1の
故障の状況を示す故障状況データを送信する子局2と、
上記各子局2から受け取った故障状況データに基づい
て、各設備機器1の故障の状況を報知する故障リスト表
示部5bを有し、上記各設備機器1を監視する親局4と
を備えている。さらに、上記監視制御装置には、子局2
から故障リスト表示部5bへ伝送される故障状況データ
に基づいて、各設備機器1の故障状況を保持する登録リ
スト領域11と、子局2が故障から復旧した場合、当該
子局2に接続された各設備機器1の故障状況と、上記登
録リスト領域11から読み出した故障状況とを比較し
て、故障状況が相違する設備機器1の故障状況データを
上記故障リスト表示部5bへ送出する子局復旧処理部1
3とが設けられている。
【0059】上記構成において、子局2が正常に動作し
ている間、当該子局2は、例えば、各設備機器1が発信
した復旧情報を親局4へ転送したり、設備機器1の故障
の有無を判定して故障情報を親局4へ送出したりして、
各設備機器1の故障状況データを親局4へ送出してい
る。
【0060】故障リスト表示部5bは、上記故障状況デ
ータに基づいて故障している設備機器1を認識し、モニ
タなどの表示装置へリスト状に表示する。また、登録リ
スト領域11は、上記故障状況データに基づいて、例え
ば、フラグとして、各設備機器1の故障の有無を記憶し
ている。故障リスト表示部5bと登録リスト領域11と
の双方は、故障状況データを受信する度に更新されるの
で、登録リスト領域11が故障と記憶している設備機器
1は、故障リスト表示部5bが表示する故障リストに全
て含まれている。また、故障していないと記憶している
設備機器1は、故障リストに含まれていない。
【0061】子局2に不具合が発生した場合など、子局
2が停止すると、停止期間中、子局2は、故障状況デー
タを送出できない。したがって、子局2に接続された設
備機器1が故障あるいは復旧しても、故障リスト表示部
5bは、これら故障状況の変化を検出できず、故障リス
トへ反映できない。同様に、登録リスト領域11も更新
されないので、登録リスト領域11は、子局2が停止し
ている間、子局2停止時点における各設備機器1の故障
状況を保持している。
【0062】なお、親局4に接続されている子局2のう
ち、故障していない子局2は、他の子局2が故障してい
るか否かに関わらず、接続されている設備機器1の故障
状況データを送出できる。したがって、上記故障リスト
および登録リスト領域11において、これらの設備機器
1に対応する部分は、当該設備機器1の故障状況に合わ
せて更新されている。
【0063】子局2が復旧すると、子局復旧処理部13
は、例えば、当該子局2へ各設備機器1の故障状況を問
い合わせるなどして、現在の故障状況を取得する。ま
た、子局復旧処理部13は、上記登録リスト領域11か
ら読み出した故障状況と現在の故障状況とを比較する。
これより、子局2が停止している期間中に、故障状況が
変化した設備機器1を抽出できる。さらに、子局復旧処
理部13は、故障リスト表示部5bへ、故障状況が変化
した設備機器1の故障状況データを送信する。この結
果、子局2が停止している間に、設備機器1が故障ある
いは復旧しても、子局2の復旧時には、現在の各設備機
器1の故障状況と、故障リスト表示部5bが表示してい
る故障状況とが一致する。
【0064】それゆえ、従来のように、子局2の復旧時
において、故障リスト表示部5bが表示する故障状況と
実際の故障状況とが相違しない。この結果、子局2が復
旧した時点から、子局復旧処理部13は、正しい故障状
況を使用者に報知でき、誤った報知内容に起因する使用
者の誤判断を防止できる。
【0065】ここで、実際の故障状況に合わせて故障リ
ストを更新する際、本実施形態に係る監視制御装置にお
いて、処理されるデータ量について説明する。本実施形
態に係る子局復旧処理部13は、子局2が復旧した時点
で設備機器1の故障状況を問い合わせている。したがっ
て、例えば、定期的に各設備機器1へ故障状況を問い合
わせる場合などに比べて、子局2および子局復旧処理部
13が処理するデータ量、並びに、伝送路3を流れるデ
ータ量を削減できる。さらに、子局2が復旧した時点、
すなわち、子局2が設備機器1の故障状況を返答可能に
なった時点で故障状況を問い合わせるので、定期的に問
い合わせる場合に比べて、早期に故障リストを更新でき
る。
【0066】また、子局復旧処理部13は、復旧した子
局2へ問い合わせて、当該子局2に接続されている設備
機器1の故障状況を取得している。残余の子局2へは、
設備機器1の故障状況を問い合わせないので、上記両デ
ータ量を、より低く抑えることができる。
【0067】さらに、子局復旧処理部13は、登録リス
ト領域11を参照することによって、当該子局2に接続
されている設備機器1のうち、子局2が停止している期
間中に故障状況が変化した設備機器1の故障状況データ
を故障リスト表示部5bへ送出している。したがって、
故障リスト表示部5bが処理するデータ量は、全ての設
備機器1の故障状況データを処理する場合に比べて極め
て少ない。
【0068】ところで、故障リスト表示部5bが表示し
ている故障リストに基づいて、故障状況が変化した設備
機器1を調べる際には、当該故障リストへ上記子局2の
各設備機器1が登録されているか否かをそれぞれ判定し
て、故障リストに基づいた当該設備機器1の故障状況を
認識すると共に、実際の故障状況と比較する必要があ
る。ところが、本実施形態において、登録リスト領域1
1は、各設備機器1の故障状況を保持しており、登録リ
スト領域11の故障状況は、故障リストの変化に伴って
更新される。したがって、故障リストに基づいた当該設
備機器1の故障状況を容易かつ高速に取得できる。
【0069】これらの結果、子局2の復旧時において、
故障リスト表示部5bにおけるデータ処理量の増加を抑
制できる。したがって、子局2の復旧時において、故障
リスト表示部5bが必要とする処理能力を従来と略同様
に抑えることができる。
【0070】加えて、本実施形態では、子局2が正常に
動作している間、子局2は、設備機器1に故障が発生し
た時点、および、復旧された時点に、故障情報や復旧情
報などの故障状況データを送出している。したがって、
設備機器1の故障状況を定期的に監視する場合に比べ
て、子局2が正常に動作している間に伝送路3を流れる
データ量は、従来と同様に極めて少ない。
【0071】なお、本実施形態では、登録リスト領域1
1および子局復旧処理部13が親局4内に設けられてい
るが、これに限るものではない。例えば、両部材11・
13を子局2や伝送路3に設けてもよい。この場合は、
本実施形態の効果に加えて、子局2の復旧時において、
故障リスト表示部5bにおけるデータ処理量の増加だけ
でなく、伝送路3における通信量の増加も抑制できる。
【0072】ただし、子局2に設けた場合、子局2の不
具合に伴って、登録リスト領域11が各設備機器1の故
障状況を保持できない虞れがある。したがって、子局2
に設ける場合、登録リスト領域11として、例えば、E
EPROM( ElectricallyErasable PROM )などの不
揮発性の記憶装置を用いる必要がある。また、子局2全
体を交換する場合には、登録リスト領域11から各設備
機器1の故障状況を読み出す手間がかかる。一方、伝送
路3に設けた場合には、子局2および親局4とは別に、
上記両部材11・13を設ける必要がある。
【0073】ところが、本実施形態のように、上記両部
材11・13を親局4に設けた場合は、伝送路3および
子局2の不具合に左右されない。加えて、親局4が予め
備えているワークステーションなどを用いて、両部材1
1・13を実現できるので、ハードウェアの追加が不要
である。
【0074】さらに、登録リスト領域11と故障リスト
表示部5bとの双方が親局4に設けられているので、子
局2や伝送路3に不具合が発生した場合であっても、故
障リストが示す故障状況と、登録リスト領域11が記憶
している故障状況とを一致させることができる。加え
て、登録リスト領域11あるいは子局復旧処理部13
と、故障リスト表示部5bとの間で、例えば、共有メモ
リのように、通信容量の大きな通信方法を使用できる。
また、本実施形態では、上記登録リスト領域11が、M
MI5およびFEP6の共用メモリによって実現されて
いるので、子局復旧処理部13と故障リスト表示部5b
との双方が登録リスト領域11内のフラグを参照あるい
は更新しても、互いの処理速度を低下させない。
【0075】なお、本実施形態では、設備機器1の故障
は、子局2が判定し、設備機器1の復旧は、当該設備機
器1が起動時に送出する復旧情報によって判定している
が、これに限るものではない。例えば、設備機器1が自
らの故障を判定してもよいし、子局2が設備機器1の復
旧を判定してもよい。また、子局2が設備機器1の機器
情報を送出し、親局4が、これに基づいて、設備機器1
の故障発生を判定してもよい。子局2が、設備機器1の
故障を示すデータ、あるいは、設備機器1の復旧を示す
データのうち、少なくとも1つを親局4へ送出するので
あれば、本実施形態と同様の効果が得られる。
【0076】また、本実施形態では、子局2が復旧した
場合、子局2は、従来と同様に、自らが復旧したことを
示す復旧情報を送出し、これに応じて、子局復旧処理部
13が各設備機器1の故障状況を問い合わせているが、
これに限るものではない。例えば、子局2が復旧した場
合、復旧情報の一部として、各設備機器1の故障状況を
一括して送出しても、本実施形態と同様の効果が得られ
る。ただし、本実施形態のように、子局復旧処理部13
が問い合わせる場合、子局2の変更が不要になり、従来
の子局2を用いることができる。したがって、子局2を
変更する場合に比べて容易に同様の効果を得ることがで
きる。
【0077】さらに、本実施形態では、子局2は、子局
復旧処理部13からの問い合わせに応じて、故障してい
る設備機器1を示すデータ列を送出しているが、これに
限るものではない。当該子局2に接続されている全ての
設備機器1について、故障あるいは正常動作を示すデー
タを送出してもよい。ただし、一般に、故障している設
備機器1は、故障していない設備機器1に比べて極めて
少ないので、故障している設備機器1のみを送ることに
よって、伝送路3を流れるデータ量を削減できる。
【0078】なお、本実施形態では、子局2が正常に動
作している期間と同様に、子局2の復旧時において、子
局復旧処理部13が故障情報あるいは復旧情報を故障リ
スト表示部5bへ送出しているが、これに限るものでは
ない。例えば、故障リストに追加あるいは削除する設備
機器1を連続して送出するなど、正常動作時とは異なっ
た形式によって、これらの設備機器1を故障リスト表示
部5bへ指示してもよい。子局復旧処理部13が、故障
リスト表示部5bへ、故障状況が変化した設備機器1に
関する故障状況データを指示するものであれば、本実施
形態と同様の効果が得られる。
【0079】また、本実施形態に係る故障リスト表示部
5bは、故障している設備機器1をリスト状に表示して
いるが、これに限るものではない。例えば、各設備機器
1について、故障の有無を表示してもよい。この場合
は、故障リスト表示部5bの作業領域と登録リスト領域
11とを共用できる。ただし、一般に故障している設備
機器1は、故障していない設備機器1に比べて極めて少
ないので、故障している設備機器1のみを表示した方
が、故障している設備機器1をより的確に使用者へ報知
できる。
【0080】なお、本実施形態では、監視と制御との双
方を行う監視制御装置について説明したが、これに限る
ものではない。本願発明は、監視のみを行う監視装置に
も適用できる。ただし、監視制御装置では、使用者の誤
判断によって設備機器1が不所望に制御される虞れがあ
るので、特に効果が大きい。
【0081】
【発明の効果】請求項1の発明に係る監視装置は、以上
のように、情報収集用機器から報知手段へ伝送される故
障状況データに基づいて、各監視対象機器の故障状況を
保持する記憶手段と、上記情報収集用機器が故障から復
旧した場合、当該情報収集用機器に接続された各監視対
象機器の故障状況と、上記記憶手段から読み出した当該
監視対象機器の故障状況とを比較して、故障状況が相違
する監視対象機器の故障状況データを上記報知手段へ送
信する復旧時制御手段とを備えている構成である。
【0082】それゆえ、情報収集用機器が復旧した時点
から、報知手段は、正しい故障状況を使用者に報知でき
る。したがって、誤った報知内容に起因する使用者の誤
判断を防止できるという効果を奏する。さらに、情報収
集用機器の復旧時における報知手段のデータ処理量の増
加を抑制できるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、監視制
御装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記監視制御装置において、設備機器の動作を
示すフローチャートである。
【図3】上記監視制御装置において、子局の動作を示す
フローチャートである。
【図4】上記監視制御装置の親機において、データ前処
理部の動作を示すフローチャートである。
【図5】上記監視制御装置の親機において、マンマシン
インターフェース部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】従来例を示すものであり、監視制御装置の要部
構成を示すブロック図である。
【図7】上記監視制御装置において、子局の動作を示す
フローチャートである。
【図8】上記監視制御装置の親機において、データ前処
理部の動作を示すフローチャートである。
【図9】上記監視制御装置の親機において、マンマシン
インターフェース部の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 設備機器(監視対象機器) 2 子局(情報収集用機器) 4 親局(基地局) 5b 故障リスト表示部(報知手段) 11 登録リスト領域(記憶手段) 13 子局復旧処理部(復旧時制御手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各監視対象機器の故障の状況を示す故障状
    況データを送信する情報収集用機器と、上記各情報収集
    用機器から受け取った故障状況データに基づいて、各監
    視対象機器の故障の状況を報知する報知手段を有し、上
    記各監視対象機器を監視する基地局とを備えた監視装置
    において、 上記情報収集用機器から報知手段へ伝送される故障状況
    データに基づいて、各監視対象機器の故障状況を保持す
    る記憶手段と、 上記情報収集用機器が故障から復旧した場合、当該情報
    収集用機器に接続された各監視対象機器の故障状況と、
    上記記憶手段から読み出した当該監視対象機器の故障状
    況とを比較して、故障状況が相違する監視対象機器の故
    障状況データを上記報知手段へ送信する復旧時制御手段
    とを備えていることを特徴とする監視装置。
JP3096897A 1997-02-14 1997-02-14 監視装置 Pending JPH10228313A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3096897A JPH10228313A (ja) 1997-02-14 1997-02-14 監視装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001084196A (ja) * 1999-09-14 2001-03-30 Nec Corp ネットワーク管理システム
SG107131A1 (en) * 2000-06-22 2004-11-29 Hitachi Ltd A power plant operation control system and a power plant maintaining and managing method

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JP2001084196A (ja) * 1999-09-14 2001-03-30 Nec Corp ネットワーク管理システム
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