JP3753496B2 - データ通信交換システムにおける障害検出装置及び方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はデータ通信交換システムにおける障害検出装置及び方法に係り、特に複数の通信制御処理装置を内蔵するデータ通信交換システムにおける幾つかの通信制御処理装置を同一のバス上に接続した場合のバス制御装置の障害検出を可能にする障害検出装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、データ通信交換システムの通信制御処理装置においては、設計変更や保守の容易性などから、装置を所定の構成要素ごとにモジュール化し、また、ある一定の単位でバス上に接続し、これらを交換スイッチを介して相互に接続することにより、複数の通信制御処理を分散化することが多くなっている。
【0003】
このような分散処理型のデータ通信交換システムにおいて、何れかの通信制御処理装置で通信異常が発生した場合には、中央制御処理装置に対して通信異常の通知を行ない、これにより中央制御処理装置は、各通信制御処理装置からの通知に起因させて、それぞれの通信制御処理装置に対する障害処理の実施や交換スイッチに対する障害処理を実施している。
【0004】
以下、このような従来のシステムにおける障害検出装置について、図2を参照しながら説明する。
【0005】
図2は、中央制御処理装置と複数の通信制御処理装置がそれぞれのバス上に分散化された状態で接続され、さらに、交換スイッチにも接続することにより、この接続される交換スイッチを介して通信制御処理装置間の通信を可能とする分散処理型のデータ通信交換システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0006】
図2において、従来のデータ通信交換システムは、幾つかのグループ毎に1本のバスに接続された複数の通信制御処理装置11と、バス毎に複数個設けられてそれぞれのバスを制御するバス制御装置12と、バス制御装置12を切り換える複数の交換スイッチ13と、各バス毎にグループ化された複数の通信制御処理装置をバス単位で並列接続する中央制御処理装置14とを備えている。
【0007】
複数の通信制御処理装置11は、データ通信交換システム内に所定の構成要素毎に分散化されて、配置されており、図2では通信制御処理装置11が6個設けられている場合を示している。各通信制御処理装置11には、識別番号#n(n=1、2、…、6)が付与されている。
【0008】
バス制御装置12は、幾つかの通信制御処理装置11がバス上に接続された場合に、そのバス配下の通信制御処理装置におけるデータ通信動作を制御している。図2においては、データ通信交換システムは2個のバス制御装置を備えており、それぞれのバス制御装置12には、このバス制御装置12に属する3個の通信制御処理装置11が接続されている。また、各バス制御装置12には識別番号#n(n=0、1)が付与されている。
【0009】
交換スイッチ13は、#0のバス制御装置12及び#1のバス制御装置12とにそれぞれ接続され、#0のバス制御装置12に属する通信制御処理装置11の識別番号#1、#2、#3と、#1のバス制御装置12の配下の通信制御処理装置11の識別番号#4、#5、#6との相互のデータ転送を交換する交換スイッチである。また、図2では、交換スイッチ13における装置障害発生時を考慮する2個の交換スイッチを実装する冗長構成を示しており、また、識別番号#n(n=0、1)が付与されている。なお、通常は一方が稼働中で、もう一方は待機中となって、交互に起動されるように構成されている。
【0010】
中央制御処理装置14は、データ通信交換システム全体を統合的に管理し、また、交換システム内に配置されている全ての装置を制御するものである。通常、各通信制御処理装置11は、定期的に自分自身の通信制御処理装置11を通信相手として試験データを送出するたびに、この試験データが正常に送信されたか否かを判定する。この判定は、バス制御装置からの応答信号が返送されてきたか否かを判定することにより行なわれる。
【0011】
例えば、識別番号#1の通信制御処理装置11から識別番号#1の通信制御処理装置11に試験データを送信する場合、識別番号#1の通信制御処理装置11からは、識別番号#1の通信制御処理装置11を宛先とする試験データが出力される。この試験データは識別番号#1の通信制御処理装置11を収容する識別番号#0のバス制御装置12を経由し、さらに交換スイッチ13を介して、再び識別番号#0のバス制御装置12を経由して識別番号#1の通信制御処理装置11に供給される。
【0012】
このとき、データが識別番号#1の通信制御処理装置11で受信されると、データを受信した識別番号#1の通信制御処理装置11を収容する識別番号#0のバス制御装置12から、上記と同様に交換スイッチ13を介して、試験データ送信元の通信制御処理装置11を収容している識別番号#0のバス制御装置12に対して応答信号が返送されて、その応答信号が識別番号#1の通信制御処理装置11に供給される。
【0013】
これに対して、試験データが受信されないと応答信号は返送されない。したがって、識別番号#1の通信制御処理装置11は、応答信号が返送されてきたか否かを判定することにより、試験データが正常に送信されたか否かを判定することができる。
【0014】
データが正常に送信されないものと判断された場合には、データ送信が正常でない旨の通知が中央制御処理装置14に対して送信される。この中央制御処理装置14は、例えば識別番号#0のバス制御装置12に属する何れかの通信制御処理装置11から送信異常の通知を受け取ると、識別番号#0のバス制御装置12で障害が発生したものと判断する。
【0015】
すなわち、送信異常の発生要因として、試験データを送信及び受信する通信制御処理装置11の障害、送信異常を検出した通信制御処理装置11を収容しているバス制御装置12の障害、及び交換スイッチ13の障害が考えられるが、バス制御装置12に属する何れかの通信制御処理装置11が送信異常を検出しても、これらのいずれの原因で送信異常が発生したかを判別するのは難しい。
【0016】
しかし、同一のバス制御装置12においては、そのバス制御装置12に属する通信制御処理装置11から送信異常を検出する数が多くなればなるほど、バス制御装置12に障害が発生している可能性は高くなる。このように、バス制御装置12に障害が発生している可能性が高くなればなるほど、当該バス制御装置12と接続されている交換スイッチ13のポートについても障害発生の可能性は高くなる。したがって、交換スイッチ13が冗長構成となっている場合には、稼働中の交換スイッチ13を待機中の交換スイッチ13と切り替えることにより、正常な通信が可能な装置再編成を試みることになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、従来のデータ通信交換システムにおける障害検出装置は、上記交換システムに設けられた特定のバス制御装置12のグループ内の各通信制御処理装置11毎に、試験データ送信時の送信異常の有無を判定し、当該バス制御装置12のグループの全ての通信制御処理装置11で試験データ送信異常を検出すると、当該バス制御装置12に障害が発生したものと判断するようになっている。また、データ通信交換システムの装置構成において、交換スイッチ13が冗長構成となっていた場合には、障害が発生したと認識されたバス制御装置12と接続されている稼働中の交換スイッチ13のポートに障害があるものと判断して、交換スイッチ13の切り替えを行なう。
【0018】
しかしながら、上記構成の従来の障害検出装置の構成によれば、例えば、実際に障害が発生している装置が、特定のバス制御装置12であっても、交換スイッチ13の障害と認識してしまい、交換スイッチ13の切り替えを行なってしまうという問題があった。また、このような状況で交換スイッチ13を切り替える場合には、まず、障害が発生したものと認識されたバス制御装置12に属する通信制御処理装置11以外の通信制御処理装置11において、例えば、交換スイッチ13の切り替え時に現在稼働中の交換スイッチ13内で通信制御処理装置11間の転送中データの紛失が発生したとすると、データの再送処理が多発してしまう等の問題があった。
【0019】
そのため、データ通信交換システム内の何れかの箇所で装置障害が発生した場合に、実際に障害が発生している装置が通信制御処理装置なのか、またはバス制御装置なのか、または交換スイッチなのかをより一層正確に判断し、できる限り不必要な交換スイッチの切り替えを避け、正常な通信に悪影響を及ぼさないようにすることができるデータ通信交換システムにおける障害検出装置及び方法が望まれている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1の本発明は、各々が所定の通信制御処理動作を実行する複数の通信制御処理装置と、これら複数の通信制御処理装置を幾つかの所定の個数ずつ1グループとして1つのバスに接続した処理装置群のそれぞれを管理する複数のバス制御装置と、これら複数のバス制御装置を交換切り換えする交換スイッチと、複数の通信制御処理装置を各グループ毎に並列接続してそれぞれの通信制御処理装置内の障害検出と障害処理とを行なう中央制御処理装置とを備えるデータ通信交換システムにおける障害を検出する障害検出装置において、以下の手段を備えることを特徴とする。
【0021】
すなわち、(1)中央制御処理装置からの通知によりデータ通信交換システム内に実装されている全ての通信制御処理装置を認識し、かつ、管理する、各通信制御処理装置内にそれぞれ設けられた管理手段と、(2−1)管理手段によって得られるデータ通信交換システム内に実装されている、バス制御装置経由、又は、バス制御装置及び交換スイッチ経由の、通信制御処理装置間における試験データの送信動作により、通信制御処理装置間の伝送路状態を判定する、各通信制御処理装置内にそれぞれ設けられた伝送路状態判定手段と、(3−1)伝送路状態判定手段により得られるそれぞれの通信制御処理装置における伝送路状態を総合的に判断する、中央制御処理装置内に設けられた装置状態解析手段とを備え、(2−2)伝送路状態判定手段は、自己が設けられた通信制御処理装置における管理手段の管理内容に基づき、他の通信制御処理装置を宛先とする試験データを送信し、かつ、自己が設けられた通信制御処理装置から他の通信制御処理装置への試験データの伝送路状態を判定して、装置状態解析手段に通知するものであり、(3−2)装置状態解析手段は、異常を示す伝送路状態が与えられる毎に、その異常という試験結果と試験データを伝送させた伝送路とに基づいて、通信制御処理装置、バス制御装置、交換スイッチの中で障害が発生した装置を特定してその装置に係る装置カウント値を更新し、受信した全ての伝送路状態に対する、いずれかの装置カウント値の更新が終了したときに、全ての装置カウント値に基づいて、障害が発生した装置を特定するものであることを特徴とする。
【0022】
また、第2の本発明は、各々が所定の通信制御処理動作を実行する複数の通信制御処理装置と、これら複数の通信制御処理装置を幾つかの所定の個数ずつ1グループとして1つのバスに接続した処理装置群のそれぞれを管理する複数のバス制御装置と、これら複数のバス制御装置を交換切り換えする交換スイッチと、複数の通信制御処理装置を各グループ毎に並列接続してそれぞれの通信制御処理装置内の障害検出と障害処理とを行なう中央制御処理装置とを備えるデータ通信交換システムにおける障害を検出する方法において、以下の各ステップを有することを特徴とする。
【0023】
すなわち、 バス制御装置経由の他の通信制御処理装置への伝送路を規定する、又は、バス制御装置及び交換スイッチ経由の他の通信制御処理装置への伝送路を規定する、伝送路パターンに基づき、その宛先の通信制御処理装置へ試験データを送出する、送信元となる上記各通信制御処理装置が実行する第1ステップと、第1ステップにより送出された試験データに基づいて試験データが正常に送信されたか否かを判定する、試験データの送信元の各通信制御処理装置が実行する第2ステップと、第2ステップにより正常に送信されなかったものと判定された場合に、試験を行なった伝送路パターンに対応する試験結果報告を中央制御処理装置に対して通知する、第2ステップを実行した各通信制御処理装置が実行する第3ステップと、第3ステップにおける通知に基づいて、障害の発生している通信制御処理装置を決定する上記中央制御処理装置が実行する第4ステップとを備え、第4ステップでは、異常を示す伝送路パターンに対応する試験結果報告が通知される毎に、その異常という試験結果と試験データを伝送させた伝送路とに基づいて、通信制御処理装置、バス制御装置、交換スイッチの中で障害が発生した装置を特定してその装置に係る装置カウント値を更新し、通知された全ての試験結果報告に対する、いずれかの装置カウント値の更新が終了したときに、全ての装置カウント値に基づいて、障害が発生した装置を特定することを特徴とする。
【0024】
上記構成においては、各通信制御処理装置の通信制御処理装置間通信状態判定手段により、予め定められた試験する伝送路パターンに対して試験データが送出される。この試験データに基づいて、各通信制御処理装置において、試験データが正常に送信されたか否かが判定される。この判定によって、正常に送信されないという判定結果が得られると、試験を行なった伝送路パターンに対応する試験結果報告が各通信制御処理装置から中央制御処理装置に対して通知される。中央制御処理装置では、各通信制御処理装置からの試験結果報告に基づいて、装置状態解析手段により、障害の発生している装置を決定する。
【0025】
このような構成によれば、各通信制御処理装置からの伝送路状態判定結果により、通信制御処理装置、交換スイッチ、バス制御装置等を含む全ての伝送路状態を総合的に認識することができるので、正確なバス制御装置の障害を判定でき、したがって、交換スイッチの切り替え動作を極力抑えることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な一実施形態について詳細に説明する。
【0027】
図1は、この発明の一実施形態に係る障害検出装置の構成を示すブロック図である。なお、図1は、この発明を、図2の分散処理型のデータ通信交換システムに適用した場合を例にしたものであり、各通信制御処理装置11及び中央制御処理装置14の構成に特徴を有している。図1において、通信制御処理装置11側の特徴については、識別番号#1の通信制御処理装置11を代表例として説明する。
図1において、各通信制御処理装置11は、中央制御処理装置14からの通知によりデータ通信交換システム内に実装されている全ての通信制御処理装置11の実装状態を登録しておく実装状態管理部111と、他の通信制御処理装置11との間で試験データの送受信を行なうための試験データ送受信部112と、実装状態管理部111と試験データ送受信部112とを制御する制御部113とを備えている。また、中央制御処理装置14は、各通信制御処理装置11からの試験結果報告を受けて、その試験結果報告に基づいて装置状態を解析する装置状態解析部141を備えている。
【0028】
上記構成を備えるデータ通信交換システムにおける障害検出装置の動作としての障害検出方法について説明する。
【0029】
この障害検出方法は、予め試験を行なう伝送路パターンに対して各通信制御処理装置より試験データを送出する第1ステップと、第1ステップにより送出された試験データに基づいて試験データが正常に送信されたか否かを各通信制御処理装置において判定する第2ステップと、第2ステップにより正常に送信されなかったものと判定された場合に、試験を行なった伝送路パターンに対応する試験結果報告を各通信制御処理装置から中央制御処理装置に対して通知する第3ステップと、第3ステップにおける通知に基づいて、中央制御処理装置において障害の発生している特定の通信制御処理装置を決定する第4ステップとを備えている。
【0030】
第1のステップにおいて、実装状態管理部111は、自己の通信制御処理装置11のシステム立ち上げ時に中央制御処理装置14から通知されると共に当該データ通信交換システム内に実装されている全ての通信制御処理装置11の実装表(リスト)を受信し、予め定められた試験する伝送路パターンをもとに、試験データを送信する相手の通信制御処理装置11を選択して管理する。
【0031】
試験データ送受信部112は、試験データ送信要求が発生すると、自らの通信制御処理装置11を宛先とする試験データの生成及び送信動作を実行すると共に、実装状態管理部111が管理している伝送路パターンに対応する通信制御処理装置11に対して試験データを生成して送信動作を行なう。また、この試験データ送受信部112は、自通信制御処理装置11を宛先とする試験データが送られてきた場合には、これを受信して、所定の受信処理動作を行なう。
【0032】
制御部113は、実装状態管理部111に対して、試験する伝送路パターンの設定を行ない、また、試験データ送受信部112に対して、定期的に試験データ送信動作の実行指示を行なう。
【0033】
第2ステップにおいて、装置状態解析部141は、各通信制御処理装置11で実施される通信制御処理装置間通信状態判定手段により伝送路の異常を検出した場合に通知される試験結果報告により、その試験結果報告内容を分析し、かつ、総合的に判断し、異常が発生していると思われる装置を決定する。
【0034】
上記構成において、識別番号#0のバス制御装置12に障害が発生した場合の障害検出動作を説明する。まず、各通信制御処理装置11における通信制御処理装置間通信状態判定手段において、伝送路の異常を検出する判定動作について説明する。図3は、各通信制御処理装置11で実行される伝送路の異常を検出する第3ステップの判定動作を示すフローチャートである。
【0035】
この第3ステップの判定動作は、図3のステップS1からステップS10に示され、所定周期毎に制御部113において起動される。この判定動作においてはまず、図示しないテーブル等に登録されている自通信制御処理装置の識別番号を読み出す処理がなされる(ステップS1)。次に、この通信制御処理装置の識別番号が宛先となる試験データを生成する(ステップS2)。なお、この生成する試験データの内容については、試験データ送信元及び、試験データ送信先のそれぞれの通信制御処理装置に識別番号を付した点に意義を有しており、試験データの内容はどのようなものであっても構わない。
【0036】
試験データの生成が終了すると、この試験データが送信されることになる(ステップS3)。この送信された試験データは、自通信制御処理装置11が接続されるバス制御装置12を経由して、交換スイッチ13に転送される。その後、自通信制御処理装置が接続されるバス制御装置12から応答信号が送られてきたか否かを判定することにより、試験データが正常に送信されたか否かを判定する処理がなされる(ステップS4)。なお、試験データ送受信部112は、試験データを受信した場合には、この試験データを廃棄する。
【0037】
応答信号が送られてきた場合は、試験データが正常に送信されたものと判断され、この周期での通信状態判定動作は終了する。これに対し、応答信号が送られてこない場合は、試験データが正常に送信されなかったものと判断される。
【0038】
次に、予め実装状態管理部111が管理している試験対象としての伝送路パターンが読み出される(ステップS5)。この試験対象としての伝送路パターンとしては、障害が発生している装置を解析するために有効と考えられる種々のものが含まれ、例えば試験データの送信異常を検出した通信制御処理装置11を基準とした場合に、同一のバス制御装置12に属する他の通信制御処理装置11との間の伝送路パターンや、異なるバス制御装置12に属する他の通信制御処理装置11との間の伝送路パターン等が考えられ得る。ステップS5において、読み出された伝送路パターンが終了しているか否かが判断され、終了していない場合には読み出された伝送路パターンは有効となる(ステップS6)。
【0039】
次に、有効なものと判断された伝送路パターンに対応する通信制御処理装置11の識別番号を宛先とする試験データを生成し(ステップS7)、この試験データを送信する(ステップS8)。そして、この有効な伝送路パターンに基づく試験データの送信結果は、無条件に試験結果通知メッセージ内に試験結果として設定される(ステップS9)。ここで、当該伝送路パターンに対する試験動作は終了し、再び、ステップS5において、次に試験する伝送路パターンを読み出す処理がなされる。
【0040】
また、ステップS6において、読み出された伝送路パターンが終了したと判断された場合には、試験データの送信異常を検出した通信制御処理装置11における伝送路状態を調査するための、全ての試験パターンが終了したことになる。
【0041】
次に、これまで処理において伝送路パターンごとに試験データの送信結果を設定されると共に、試験結果通知メッセージを内容とする試験結果報告を中央制御処理装置14に対して送信する処理がなされる(ステップS10)。
【0042】
次に、各通信制御処理装置11からの通知される試験結果報告内容の試験結果通知メッセージに基づいて、障害を発生している装置を解析する第4ステップの装置状態判定動作を図4のステップS21からステップS32により説明する。なお、試験結果通知メッセージが各通信制御処理装置11から送られてくると、まず、中央制御処理装置内の試験結果通知メッセージ登録テーブルに登録され、その後、この装置状態の判定動作が実行される。
【0043】
図4は、中央制御処理装置14内の装置状態解析部141において実行される試験結果通知メッセージ解析動作を示すフローチャートである。図4の動作は、各通信制御処理装置11から試験結果通知メッセージが送られてくるたびに実行される。なお、図4においては、バス制御装置12の識別番号を#iで表示し、また、通信制御処理装置11の識別番号を#jで表示している。
【0044】
まず、試験データの送信異常を検出した通信制御処理装置11から試験結果通知メッセージが送られてきた場合に、その試験結果通知メッセージを送ってきた通信制御処理装置11と同じ、識別番号#iのバス制御装置12に接続されている、全ての通信制御処理装置11からの試験結果通知メッセージを、試験結果通知メッセージ登録テーブルから読み出す処理がなされる(ステップS21)。このステップS21で読み出された試験結果通知メッセージにおいて、例えば、各通信制御処理装置11での最も小さい識別番号#jの通信制御処理装置11に対応する試験結果通知メッセージを読み出す処理を行なう(ステップS22)。そして、その識別番号#jの通信制御処理装置11の試験結果通知メッセージが有るか無いかを判定する処理がなされる(ステップS23)。
【0045】
次に、ステップS23において、試験結果通知メッセージが有ると判断された場合には、試験結果通知メッセージの詳細な解析を実施するため識別番号#jの通信制御処理装置11に対応する伝送路パターンが読み出され(ステップS24)、この読み出された伝送路パターンが終了したか否かを判定する処理が行なわれる(ステップS25)。そして、読み出した伝送路パターンが終了していないと判断された場合には、その伝送路パターンと、伝送路パターンにおける試験結果の内容により障害装置を判定する処理がなされる(ステップS26)。
【0046】
次に、上記ステップS26において、障害を発生していると判定された装置に対応する障害カウントが更新され(ステップS27)、再び、ステップS24において、次の伝送路パターンの読み出しが行なわれる。すなわち、上記ステップS27において、障害カウントを更新する装置は、識別番号#jの通信制御処理装置11における一つの試験単位である伝送路パターン毎に障害装置を判定した結果となる。
【0047】
一方、ステップS23において、識別番号#jの通信制御処理装置11の試験結果通知メッセージが有るか無いかを判定した結果、試験結果通知メッセージが無いと判定された場合には、識別番号#jの通信制御処理装置11からは試験結果通知メッセージが通知されていないものとして、次の通信制御処理装置11の判定を行なう処理へと進む。また同様に、ステップS25において、伝送路パターンが終了した場合にも、次の通信制御処理装置11の判定を行なう処理へと進む。
【0048】
次に、現在の識別番号#jの通信制御処理装置11に対する試験結果通知メッセージの解析が終了した場合には、識別番号#jを更新し、次の通信制御処理装置11の試験結果通知メッセージの解析へと進む(ステップS28)。なお、この識別番号#jを更新した際には、実際に識別番号#jの通信制御処理装置11が実装されているかどうかが判定される(ステップS29)。ここで、更新された識別番号#jの通信制御処理装置11が実装されているものと判定された場合には、再びステップS22へ進み、その更新された識別番号#jの通信制御処理装置11の試験結果通知メッセージの解析が行なわれる。
【0049】
逆に、ステップS29において、更新された識別番号#jの通信制御処理装置11が実装されていないものと判定された場合には、現在の識別番号#iのバス制御装置12に属する全ての通信制御処理装置11に対する試験結果通知メッセージの解析処理が終了したことになり、識別番号#iが更新されて、次のバス制御装置12に対する解析処理へと進む(ステップS30)。
【0050】
次に、ステップS30における識別番号#iの更新の際には、実際に識別番号#iのバス制御装置12が実装されているかどうかが判定される(ステップS31)。ここで、更新された識別番号#iのバス制御装置12が実装されているものと判定された場合には、再びステップS21へと進み、更新された識別番号#iのバス制御装置12に属する各通信制御処理装置11に対する試験結果通知メッセージの解析処理がなされる。
【0051】
一方、ステップS31において、更新された識別番号#iのバス制御装置12が実装されていないものと判定された場合には、交換機内に実装されているすべてのバス制御装置12に対する装置状態判定処理が終了したことになり、いままでの解析結果による障害カウント数を基準とした最終的な障害のある装置を決定する(ステップS32)。
【0052】
以下、同様に、試験結果通知メッセージが送られてくるたびに、上述したような判定動作が繰り返される。
【0053】
以上詳述した一実施形態に係るデータ通信交換システムにおける障害検出装置
及び方法によれば、以下のような効果がある。
(1) まず、通信制御処理装置における所定周期での試験データ送信動作により、通常のデータ送信動作とは別個に、装置異常を検出することができるので、例えばシステムに新たな通信制御処理装置等を実装した際に他の装置とは無関係に自由に障害検出を行なうことができる。
(2) また、試験データ送信動作により、送信異常を検出した場合には、他の通信制御処理装置間において試験データの送信動作を行なうが、予め、いくつかの試験する伝送路パターンを用意することにより、その後の装置のある障害を解析する際の有効なデータが収集可能となる。
(3) なお、その試験を行なう伝送路パターンを用意する時においても、交換機内に実装されている通信制御処理装置を管理することにより、有効な伝送路パターンのみが効率よく設定できる。
(4) さらに、有効なデータを解析することにより、交換スイッチ及び、バス制御装置を取りまく伝送路状態を総合的に認識できるので、正確なバス制御装置の障害が判定できるので、交換スイッチの切り替え動作を極力抑えることができる。
【0054】
以上、この発明の一実施形態を詳細に説明したが、この発明は、上述したような実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲でいかなる変形・変更を行なっても構わない。
(1) 例えば、先の実施例では、バス制御装置12から応答信号が返送されたか否かによって、試験データの送信異常を判定する場合を説明した。しかし、この発明は、試験データを受信したか否かを判定することにより、送信異常の有無を判定するようにしてもよい。
(2) また、先の実施形態においては、通信制御処理装置11における伝送路パターンによる試験データの送信時には、送信異常の有無に関係なく、無条件に試験結果通知メッセージを設定し、中央制御処理装置14に通知している場合を説明した。しかし、送信異常が有る場合のみ、中央制御処理装置14に通知してもよい。
(3) また、先の実施形態では、中央制御処理装置14における障害装置の障害カウントの更新では、伝送路パターンごと障害装置を判定し、障害カウントを更新している場合を説明した。しかし、同一と考えられる伝送路パターンが複数存在する場合には、その複数の伝送路パターンを一つの伝送路パターンとして障害カウントを更新してもよい。
(4) さらに、先の実施形態では、中央制御処理装置14における障害装置の障害カウントの更新では、バス制御装置12を一つの基準として、装置状態判定動作を行なう場合を説明した。しかし、通信制御処理装置11を一つの基準として、装置状態判定動作を行なってもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、この発明によれば、各通信制御処理装置からの詳細な伝送路状態を認識でき、かつ、装置障害解析処理に有効なデータを収集できることにより、データ通信交換システム内で現実に障害が発生している箇所を正確に判断することができ、これにより交換スイッチの可能な限り不必要な切り替え動作を避け、正常な通信に悪影響を及ぼさないことを実現する障害検出装置及び方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るデータ通信交換システムにおける障害検出装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】従来の障害検出装置の構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態に係る障害検出装置における通信状態判定動作を示すフローチャートである。
【図4】実施形態に係る障害検出装置における装置状態判定動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 通信制御処理装置
12 バス制御装置
13 交換スイッチ
14 中央制御処理装置
111 実装状態管理部(管理手段)
112 試験データ送受信部(伝送路状態判定手段)
113 制御部(伝送路状態判定手段)
141 装置状態解析部(装置状態解析手段)
【発明の属する技術分野】
この発明はデータ通信交換システムにおける障害検出装置及び方法に係り、特に複数の通信制御処理装置を内蔵するデータ通信交換システムにおける幾つかの通信制御処理装置を同一のバス上に接続した場合のバス制御装置の障害検出を可能にする障害検出装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、データ通信交換システムの通信制御処理装置においては、設計変更や保守の容易性などから、装置を所定の構成要素ごとにモジュール化し、また、ある一定の単位でバス上に接続し、これらを交換スイッチを介して相互に接続することにより、複数の通信制御処理を分散化することが多くなっている。
【0003】
このような分散処理型のデータ通信交換システムにおいて、何れかの通信制御処理装置で通信異常が発生した場合には、中央制御処理装置に対して通信異常の通知を行ない、これにより中央制御処理装置は、各通信制御処理装置からの通知に起因させて、それぞれの通信制御処理装置に対する障害処理の実施や交換スイッチに対する障害処理を実施している。
【0004】
以下、このような従来のシステムにおける障害検出装置について、図2を参照しながら説明する。
【0005】
図2は、中央制御処理装置と複数の通信制御処理装置がそれぞれのバス上に分散化された状態で接続され、さらに、交換スイッチにも接続することにより、この接続される交換スイッチを介して通信制御処理装置間の通信を可能とする分散処理型のデータ通信交換システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0006】
図2において、従来のデータ通信交換システムは、幾つかのグループ毎に1本のバスに接続された複数の通信制御処理装置11と、バス毎に複数個設けられてそれぞれのバスを制御するバス制御装置12と、バス制御装置12を切り換える複数の交換スイッチ13と、各バス毎にグループ化された複数の通信制御処理装置をバス単位で並列接続する中央制御処理装置14とを備えている。
【0007】
複数の通信制御処理装置11は、データ通信交換システム内に所定の構成要素毎に分散化されて、配置されており、図2では通信制御処理装置11が6個設けられている場合を示している。各通信制御処理装置11には、識別番号#n(n=1、2、…、6)が付与されている。
【0008】
バス制御装置12は、幾つかの通信制御処理装置11がバス上に接続された場合に、そのバス配下の通信制御処理装置におけるデータ通信動作を制御している。図2においては、データ通信交換システムは2個のバス制御装置を備えており、それぞれのバス制御装置12には、このバス制御装置12に属する3個の通信制御処理装置11が接続されている。また、各バス制御装置12には識別番号#n(n=0、1)が付与されている。
【0009】
交換スイッチ13は、#0のバス制御装置12及び#1のバス制御装置12とにそれぞれ接続され、#0のバス制御装置12に属する通信制御処理装置11の識別番号#1、#2、#3と、#1のバス制御装置12の配下の通信制御処理装置11の識別番号#4、#5、#6との相互のデータ転送を交換する交換スイッチである。また、図2では、交換スイッチ13における装置障害発生時を考慮する2個の交換スイッチを実装する冗長構成を示しており、また、識別番号#n(n=0、1)が付与されている。なお、通常は一方が稼働中で、もう一方は待機中となって、交互に起動されるように構成されている。
【0010】
中央制御処理装置14は、データ通信交換システム全体を統合的に管理し、また、交換システム内に配置されている全ての装置を制御するものである。通常、各通信制御処理装置11は、定期的に自分自身の通信制御処理装置11を通信相手として試験データを送出するたびに、この試験データが正常に送信されたか否かを判定する。この判定は、バス制御装置からの応答信号が返送されてきたか否かを判定することにより行なわれる。
【0011】
例えば、識別番号#1の通信制御処理装置11から識別番号#1の通信制御処理装置11に試験データを送信する場合、識別番号#1の通信制御処理装置11からは、識別番号#1の通信制御処理装置11を宛先とする試験データが出力される。この試験データは識別番号#1の通信制御処理装置11を収容する識別番号#0のバス制御装置12を経由し、さらに交換スイッチ13を介して、再び識別番号#0のバス制御装置12を経由して識別番号#1の通信制御処理装置11に供給される。
【0012】
このとき、データが識別番号#1の通信制御処理装置11で受信されると、データを受信した識別番号#1の通信制御処理装置11を収容する識別番号#0のバス制御装置12から、上記と同様に交換スイッチ13を介して、試験データ送信元の通信制御処理装置11を収容している識別番号#0のバス制御装置12に対して応答信号が返送されて、その応答信号が識別番号#1の通信制御処理装置11に供給される。
【0013】
これに対して、試験データが受信されないと応答信号は返送されない。したがって、識別番号#1の通信制御処理装置11は、応答信号が返送されてきたか否かを判定することにより、試験データが正常に送信されたか否かを判定することができる。
【0014】
データが正常に送信されないものと判断された場合には、データ送信が正常でない旨の通知が中央制御処理装置14に対して送信される。この中央制御処理装置14は、例えば識別番号#0のバス制御装置12に属する何れかの通信制御処理装置11から送信異常の通知を受け取ると、識別番号#0のバス制御装置12で障害が発生したものと判断する。
【0015】
すなわち、送信異常の発生要因として、試験データを送信及び受信する通信制御処理装置11の障害、送信異常を検出した通信制御処理装置11を収容しているバス制御装置12の障害、及び交換スイッチ13の障害が考えられるが、バス制御装置12に属する何れかの通信制御処理装置11が送信異常を検出しても、これらのいずれの原因で送信異常が発生したかを判別するのは難しい。
【0016】
しかし、同一のバス制御装置12においては、そのバス制御装置12に属する通信制御処理装置11から送信異常を検出する数が多くなればなるほど、バス制御装置12に障害が発生している可能性は高くなる。このように、バス制御装置12に障害が発生している可能性が高くなればなるほど、当該バス制御装置12と接続されている交換スイッチ13のポートについても障害発生の可能性は高くなる。したがって、交換スイッチ13が冗長構成となっている場合には、稼働中の交換スイッチ13を待機中の交換スイッチ13と切り替えることにより、正常な通信が可能な装置再編成を試みることになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、従来のデータ通信交換システムにおける障害検出装置は、上記交換システムに設けられた特定のバス制御装置12のグループ内の各通信制御処理装置11毎に、試験データ送信時の送信異常の有無を判定し、当該バス制御装置12のグループの全ての通信制御処理装置11で試験データ送信異常を検出すると、当該バス制御装置12に障害が発生したものと判断するようになっている。また、データ通信交換システムの装置構成において、交換スイッチ13が冗長構成となっていた場合には、障害が発生したと認識されたバス制御装置12と接続されている稼働中の交換スイッチ13のポートに障害があるものと判断して、交換スイッチ13の切り替えを行なう。
【0018】
しかしながら、上記構成の従来の障害検出装置の構成によれば、例えば、実際に障害が発生している装置が、特定のバス制御装置12であっても、交換スイッチ13の障害と認識してしまい、交換スイッチ13の切り替えを行なってしまうという問題があった。また、このような状況で交換スイッチ13を切り替える場合には、まず、障害が発生したものと認識されたバス制御装置12に属する通信制御処理装置11以外の通信制御処理装置11において、例えば、交換スイッチ13の切り替え時に現在稼働中の交換スイッチ13内で通信制御処理装置11間の転送中データの紛失が発生したとすると、データの再送処理が多発してしまう等の問題があった。
【0019】
そのため、データ通信交換システム内の何れかの箇所で装置障害が発生した場合に、実際に障害が発生している装置が通信制御処理装置なのか、またはバス制御装置なのか、または交換スイッチなのかをより一層正確に判断し、できる限り不必要な交換スイッチの切り替えを避け、正常な通信に悪影響を及ぼさないようにすることができるデータ通信交換システムにおける障害検出装置及び方法が望まれている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1の本発明は、各々が所定の通信制御処理動作を実行する複数の通信制御処理装置と、これら複数の通信制御処理装置を幾つかの所定の個数ずつ1グループとして1つのバスに接続した処理装置群のそれぞれを管理する複数のバス制御装置と、これら複数のバス制御装置を交換切り換えする交換スイッチと、複数の通信制御処理装置を各グループ毎に並列接続してそれぞれの通信制御処理装置内の障害検出と障害処理とを行なう中央制御処理装置とを備えるデータ通信交換システムにおける障害を検出する障害検出装置において、以下の手段を備えることを特徴とする。
【0021】
すなわち、(1)中央制御処理装置からの通知によりデータ通信交換システム内に実装されている全ての通信制御処理装置を認識し、かつ、管理する、各通信制御処理装置内にそれぞれ設けられた管理手段と、(2−1)管理手段によって得られるデータ通信交換システム内に実装されている、バス制御装置経由、又は、バス制御装置及び交換スイッチ経由の、通信制御処理装置間における試験データの送信動作により、通信制御処理装置間の伝送路状態を判定する、各通信制御処理装置内にそれぞれ設けられた伝送路状態判定手段と、(3−1)伝送路状態判定手段により得られるそれぞれの通信制御処理装置における伝送路状態を総合的に判断する、中央制御処理装置内に設けられた装置状態解析手段とを備え、(2−2)伝送路状態判定手段は、自己が設けられた通信制御処理装置における管理手段の管理内容に基づき、他の通信制御処理装置を宛先とする試験データを送信し、かつ、自己が設けられた通信制御処理装置から他の通信制御処理装置への試験データの伝送路状態を判定して、装置状態解析手段に通知するものであり、(3−2)装置状態解析手段は、異常を示す伝送路状態が与えられる毎に、その異常という試験結果と試験データを伝送させた伝送路とに基づいて、通信制御処理装置、バス制御装置、交換スイッチの中で障害が発生した装置を特定してその装置に係る装置カウント値を更新し、受信した全ての伝送路状態に対する、いずれかの装置カウント値の更新が終了したときに、全ての装置カウント値に基づいて、障害が発生した装置を特定するものであることを特徴とする。
【0022】
また、第2の本発明は、各々が所定の通信制御処理動作を実行する複数の通信制御処理装置と、これら複数の通信制御処理装置を幾つかの所定の個数ずつ1グループとして1つのバスに接続した処理装置群のそれぞれを管理する複数のバス制御装置と、これら複数のバス制御装置を交換切り換えする交換スイッチと、複数の通信制御処理装置を各グループ毎に並列接続してそれぞれの通信制御処理装置内の障害検出と障害処理とを行なう中央制御処理装置とを備えるデータ通信交換システムにおける障害を検出する方法において、以下の各ステップを有することを特徴とする。
【0023】
すなわち、 バス制御装置経由の他の通信制御処理装置への伝送路を規定する、又は、バス制御装置及び交換スイッチ経由の他の通信制御処理装置への伝送路を規定する、伝送路パターンに基づき、その宛先の通信制御処理装置へ試験データを送出する、送信元となる上記各通信制御処理装置が実行する第1ステップと、第1ステップにより送出された試験データに基づいて試験データが正常に送信されたか否かを判定する、試験データの送信元の各通信制御処理装置が実行する第2ステップと、第2ステップにより正常に送信されなかったものと判定された場合に、試験を行なった伝送路パターンに対応する試験結果報告を中央制御処理装置に対して通知する、第2ステップを実行した各通信制御処理装置が実行する第3ステップと、第3ステップにおける通知に基づいて、障害の発生している通信制御処理装置を決定する上記中央制御処理装置が実行する第4ステップとを備え、第4ステップでは、異常を示す伝送路パターンに対応する試験結果報告が通知される毎に、その異常という試験結果と試験データを伝送させた伝送路とに基づいて、通信制御処理装置、バス制御装置、交換スイッチの中で障害が発生した装置を特定してその装置に係る装置カウント値を更新し、通知された全ての試験結果報告に対する、いずれかの装置カウント値の更新が終了したときに、全ての装置カウント値に基づいて、障害が発生した装置を特定することを特徴とする。
【0024】
上記構成においては、各通信制御処理装置の通信制御処理装置間通信状態判定手段により、予め定められた試験する伝送路パターンに対して試験データが送出される。この試験データに基づいて、各通信制御処理装置において、試験データが正常に送信されたか否かが判定される。この判定によって、正常に送信されないという判定結果が得られると、試験を行なった伝送路パターンに対応する試験結果報告が各通信制御処理装置から中央制御処理装置に対して通知される。中央制御処理装置では、各通信制御処理装置からの試験結果報告に基づいて、装置状態解析手段により、障害の発生している装置を決定する。
【0025】
このような構成によれば、各通信制御処理装置からの伝送路状態判定結果により、通信制御処理装置、交換スイッチ、バス制御装置等を含む全ての伝送路状態を総合的に認識することができるので、正確なバス制御装置の障害を判定でき、したがって、交換スイッチの切り替え動作を極力抑えることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な一実施形態について詳細に説明する。
【0027】
図1は、この発明の一実施形態に係る障害検出装置の構成を示すブロック図である。なお、図1は、この発明を、図2の分散処理型のデータ通信交換システムに適用した場合を例にしたものであり、各通信制御処理装置11及び中央制御処理装置14の構成に特徴を有している。図1において、通信制御処理装置11側の特徴については、識別番号#1の通信制御処理装置11を代表例として説明する。
図1において、各通信制御処理装置11は、中央制御処理装置14からの通知によりデータ通信交換システム内に実装されている全ての通信制御処理装置11の実装状態を登録しておく実装状態管理部111と、他の通信制御処理装置11との間で試験データの送受信を行なうための試験データ送受信部112と、実装状態管理部111と試験データ送受信部112とを制御する制御部113とを備えている。また、中央制御処理装置14は、各通信制御処理装置11からの試験結果報告を受けて、その試験結果報告に基づいて装置状態を解析する装置状態解析部141を備えている。
【0028】
上記構成を備えるデータ通信交換システムにおける障害検出装置の動作としての障害検出方法について説明する。
【0029】
この障害検出方法は、予め試験を行なう伝送路パターンに対して各通信制御処理装置より試験データを送出する第1ステップと、第1ステップにより送出された試験データに基づいて試験データが正常に送信されたか否かを各通信制御処理装置において判定する第2ステップと、第2ステップにより正常に送信されなかったものと判定された場合に、試験を行なった伝送路パターンに対応する試験結果報告を各通信制御処理装置から中央制御処理装置に対して通知する第3ステップと、第3ステップにおける通知に基づいて、中央制御処理装置において障害の発生している特定の通信制御処理装置を決定する第4ステップとを備えている。
【0030】
第1のステップにおいて、実装状態管理部111は、自己の通信制御処理装置11のシステム立ち上げ時に中央制御処理装置14から通知されると共に当該データ通信交換システム内に実装されている全ての通信制御処理装置11の実装表(リスト)を受信し、予め定められた試験する伝送路パターンをもとに、試験データを送信する相手の通信制御処理装置11を選択して管理する。
【0031】
試験データ送受信部112は、試験データ送信要求が発生すると、自らの通信制御処理装置11を宛先とする試験データの生成及び送信動作を実行すると共に、実装状態管理部111が管理している伝送路パターンに対応する通信制御処理装置11に対して試験データを生成して送信動作を行なう。また、この試験データ送受信部112は、自通信制御処理装置11を宛先とする試験データが送られてきた場合には、これを受信して、所定の受信処理動作を行なう。
【0032】
制御部113は、実装状態管理部111に対して、試験する伝送路パターンの設定を行ない、また、試験データ送受信部112に対して、定期的に試験データ送信動作の実行指示を行なう。
【0033】
第2ステップにおいて、装置状態解析部141は、各通信制御処理装置11で実施される通信制御処理装置間通信状態判定手段により伝送路の異常を検出した場合に通知される試験結果報告により、その試験結果報告内容を分析し、かつ、総合的に判断し、異常が発生していると思われる装置を決定する。
【0034】
上記構成において、識別番号#0のバス制御装置12に障害が発生した場合の障害検出動作を説明する。まず、各通信制御処理装置11における通信制御処理装置間通信状態判定手段において、伝送路の異常を検出する判定動作について説明する。図3は、各通信制御処理装置11で実行される伝送路の異常を検出する第3ステップの判定動作を示すフローチャートである。
【0035】
この第3ステップの判定動作は、図3のステップS1からステップS10に示され、所定周期毎に制御部113において起動される。この判定動作においてはまず、図示しないテーブル等に登録されている自通信制御処理装置の識別番号を読み出す処理がなされる(ステップS1)。次に、この通信制御処理装置の識別番号が宛先となる試験データを生成する(ステップS2)。なお、この生成する試験データの内容については、試験データ送信元及び、試験データ送信先のそれぞれの通信制御処理装置に識別番号を付した点に意義を有しており、試験データの内容はどのようなものであっても構わない。
【0036】
試験データの生成が終了すると、この試験データが送信されることになる(ステップS3)。この送信された試験データは、自通信制御処理装置11が接続されるバス制御装置12を経由して、交換スイッチ13に転送される。その後、自通信制御処理装置が接続されるバス制御装置12から応答信号が送られてきたか否かを判定することにより、試験データが正常に送信されたか否かを判定する処理がなされる(ステップS4)。なお、試験データ送受信部112は、試験データを受信した場合には、この試験データを廃棄する。
【0037】
応答信号が送られてきた場合は、試験データが正常に送信されたものと判断され、この周期での通信状態判定動作は終了する。これに対し、応答信号が送られてこない場合は、試験データが正常に送信されなかったものと判断される。
【0038】
次に、予め実装状態管理部111が管理している試験対象としての伝送路パターンが読み出される(ステップS5)。この試験対象としての伝送路パターンとしては、障害が発生している装置を解析するために有効と考えられる種々のものが含まれ、例えば試験データの送信異常を検出した通信制御処理装置11を基準とした場合に、同一のバス制御装置12に属する他の通信制御処理装置11との間の伝送路パターンや、異なるバス制御装置12に属する他の通信制御処理装置11との間の伝送路パターン等が考えられ得る。ステップS5において、読み出された伝送路パターンが終了しているか否かが判断され、終了していない場合には読み出された伝送路パターンは有効となる(ステップS6)。
【0039】
次に、有効なものと判断された伝送路パターンに対応する通信制御処理装置11の識別番号を宛先とする試験データを生成し(ステップS7)、この試験データを送信する(ステップS8)。そして、この有効な伝送路パターンに基づく試験データの送信結果は、無条件に試験結果通知メッセージ内に試験結果として設定される(ステップS9)。ここで、当該伝送路パターンに対する試験動作は終了し、再び、ステップS5において、次に試験する伝送路パターンを読み出す処理がなされる。
【0040】
また、ステップS6において、読み出された伝送路パターンが終了したと判断された場合には、試験データの送信異常を検出した通信制御処理装置11における伝送路状態を調査するための、全ての試験パターンが終了したことになる。
【0041】
次に、これまで処理において伝送路パターンごとに試験データの送信結果を設定されると共に、試験結果通知メッセージを内容とする試験結果報告を中央制御処理装置14に対して送信する処理がなされる(ステップS10)。
【0042】
次に、各通信制御処理装置11からの通知される試験結果報告内容の試験結果通知メッセージに基づいて、障害を発生している装置を解析する第4ステップの装置状態判定動作を図4のステップS21からステップS32により説明する。なお、試験結果通知メッセージが各通信制御処理装置11から送られてくると、まず、中央制御処理装置内の試験結果通知メッセージ登録テーブルに登録され、その後、この装置状態の判定動作が実行される。
【0043】
図4は、中央制御処理装置14内の装置状態解析部141において実行される試験結果通知メッセージ解析動作を示すフローチャートである。図4の動作は、各通信制御処理装置11から試験結果通知メッセージが送られてくるたびに実行される。なお、図4においては、バス制御装置12の識別番号を#iで表示し、また、通信制御処理装置11の識別番号を#jで表示している。
【0044】
まず、試験データの送信異常を検出した通信制御処理装置11から試験結果通知メッセージが送られてきた場合に、その試験結果通知メッセージを送ってきた通信制御処理装置11と同じ、識別番号#iのバス制御装置12に接続されている、全ての通信制御処理装置11からの試験結果通知メッセージを、試験結果通知メッセージ登録テーブルから読み出す処理がなされる(ステップS21)。このステップS21で読み出された試験結果通知メッセージにおいて、例えば、各通信制御処理装置11での最も小さい識別番号#jの通信制御処理装置11に対応する試験結果通知メッセージを読み出す処理を行なう(ステップS22)。そして、その識別番号#jの通信制御処理装置11の試験結果通知メッセージが有るか無いかを判定する処理がなされる(ステップS23)。
【0045】
次に、ステップS23において、試験結果通知メッセージが有ると判断された場合には、試験結果通知メッセージの詳細な解析を実施するため識別番号#jの通信制御処理装置11に対応する伝送路パターンが読み出され(ステップS24)、この読み出された伝送路パターンが終了したか否かを判定する処理が行なわれる(ステップS25)。そして、読み出した伝送路パターンが終了していないと判断された場合には、その伝送路パターンと、伝送路パターンにおける試験結果の内容により障害装置を判定する処理がなされる(ステップS26)。
【0046】
次に、上記ステップS26において、障害を発生していると判定された装置に対応する障害カウントが更新され(ステップS27)、再び、ステップS24において、次の伝送路パターンの読み出しが行なわれる。すなわち、上記ステップS27において、障害カウントを更新する装置は、識別番号#jの通信制御処理装置11における一つの試験単位である伝送路パターン毎に障害装置を判定した結果となる。
【0047】
一方、ステップS23において、識別番号#jの通信制御処理装置11の試験結果通知メッセージが有るか無いかを判定した結果、試験結果通知メッセージが無いと判定された場合には、識別番号#jの通信制御処理装置11からは試験結果通知メッセージが通知されていないものとして、次の通信制御処理装置11の判定を行なう処理へと進む。また同様に、ステップS25において、伝送路パターンが終了した場合にも、次の通信制御処理装置11の判定を行なう処理へと進む。
【0048】
次に、現在の識別番号#jの通信制御処理装置11に対する試験結果通知メッセージの解析が終了した場合には、識別番号#jを更新し、次の通信制御処理装置11の試験結果通知メッセージの解析へと進む(ステップS28)。なお、この識別番号#jを更新した際には、実際に識別番号#jの通信制御処理装置11が実装されているかどうかが判定される(ステップS29)。ここで、更新された識別番号#jの通信制御処理装置11が実装されているものと判定された場合には、再びステップS22へ進み、その更新された識別番号#jの通信制御処理装置11の試験結果通知メッセージの解析が行なわれる。
【0049】
逆に、ステップS29において、更新された識別番号#jの通信制御処理装置11が実装されていないものと判定された場合には、現在の識別番号#iのバス制御装置12に属する全ての通信制御処理装置11に対する試験結果通知メッセージの解析処理が終了したことになり、識別番号#iが更新されて、次のバス制御装置12に対する解析処理へと進む(ステップS30)。
【0050】
次に、ステップS30における識別番号#iの更新の際には、実際に識別番号#iのバス制御装置12が実装されているかどうかが判定される(ステップS31)。ここで、更新された識別番号#iのバス制御装置12が実装されているものと判定された場合には、再びステップS21へと進み、更新された識別番号#iのバス制御装置12に属する各通信制御処理装置11に対する試験結果通知メッセージの解析処理がなされる。
【0051】
一方、ステップS31において、更新された識別番号#iのバス制御装置12が実装されていないものと判定された場合には、交換機内に実装されているすべてのバス制御装置12に対する装置状態判定処理が終了したことになり、いままでの解析結果による障害カウント数を基準とした最終的な障害のある装置を決定する(ステップS32)。
【0052】
以下、同様に、試験結果通知メッセージが送られてくるたびに、上述したような判定動作が繰り返される。
【0053】
以上詳述した一実施形態に係るデータ通信交換システムにおける障害検出装置
及び方法によれば、以下のような効果がある。
(1) まず、通信制御処理装置における所定周期での試験データ送信動作により、通常のデータ送信動作とは別個に、装置異常を検出することができるので、例えばシステムに新たな通信制御処理装置等を実装した際に他の装置とは無関係に自由に障害検出を行なうことができる。
(2) また、試験データ送信動作により、送信異常を検出した場合には、他の通信制御処理装置間において試験データの送信動作を行なうが、予め、いくつかの試験する伝送路パターンを用意することにより、その後の装置のある障害を解析する際の有効なデータが収集可能となる。
(3) なお、その試験を行なう伝送路パターンを用意する時においても、交換機内に実装されている通信制御処理装置を管理することにより、有効な伝送路パターンのみが効率よく設定できる。
(4) さらに、有効なデータを解析することにより、交換スイッチ及び、バス制御装置を取りまく伝送路状態を総合的に認識できるので、正確なバス制御装置の障害が判定できるので、交換スイッチの切り替え動作を極力抑えることができる。
【0054】
以上、この発明の一実施形態を詳細に説明したが、この発明は、上述したような実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲でいかなる変形・変更を行なっても構わない。
(1) 例えば、先の実施例では、バス制御装置12から応答信号が返送されたか否かによって、試験データの送信異常を判定する場合を説明した。しかし、この発明は、試験データを受信したか否かを判定することにより、送信異常の有無を判定するようにしてもよい。
(2) また、先の実施形態においては、通信制御処理装置11における伝送路パターンによる試験データの送信時には、送信異常の有無に関係なく、無条件に試験結果通知メッセージを設定し、中央制御処理装置14に通知している場合を説明した。しかし、送信異常が有る場合のみ、中央制御処理装置14に通知してもよい。
(3) また、先の実施形態では、中央制御処理装置14における障害装置の障害カウントの更新では、伝送路パターンごと障害装置を判定し、障害カウントを更新している場合を説明した。しかし、同一と考えられる伝送路パターンが複数存在する場合には、その複数の伝送路パターンを一つの伝送路パターンとして障害カウントを更新してもよい。
(4) さらに、先の実施形態では、中央制御処理装置14における障害装置の障害カウントの更新では、バス制御装置12を一つの基準として、装置状態判定動作を行なう場合を説明した。しかし、通信制御処理装置11を一つの基準として、装置状態判定動作を行なってもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、この発明によれば、各通信制御処理装置からの詳細な伝送路状態を認識でき、かつ、装置障害解析処理に有効なデータを収集できることにより、データ通信交換システム内で現実に障害が発生している箇所を正確に判断することができ、これにより交換スイッチの可能な限り不必要な切り替え動作を避け、正常な通信に悪影響を及ぼさないことを実現する障害検出装置及び方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るデータ通信交換システムにおける障害検出装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】従来の障害検出装置の構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態に係る障害検出装置における通信状態判定動作を示すフローチャートである。
【図4】実施形態に係る障害検出装置における装置状態判定動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 通信制御処理装置
12 バス制御装置
13 交換スイッチ
14 中央制御処理装置
111 実装状態管理部(管理手段)
112 試験データ送受信部(伝送路状態判定手段)
113 制御部(伝送路状態判定手段)
141 装置状態解析部(装置状態解析手段)
Claims (3)
- 各々が所定の通信制御処理動作を実行する複数の通信制御処理装置と、これら複数の通信制御処理装置を幾つかの所定の個数ずつ1グループとして1つのバスに接続した処理装置群のそれぞれを管理する複数のバス制御装置と、これら複数のバス制御装置を交換切り換えする交換スイッチと、上記複数の通信制御処理装置を各グループ毎に並列接続してそれぞれの通信制御処理装置内の障害を含む当該システム内の障害検出及び障害処理を行なう中央制御処理装置とを備えるデータ通信交換システムにおける障害検出装置において、
上記中央制御処理装置からの通知により上記データ通信交換システム内に実装されている全ての通信制御処理装置を認識し、かつ、管理する、上記各通信制御処理装置内にそれぞれ設けられた管理手段と、
上記管理手段によって得られる上記データ通信交換システム内に実装されている、上記バス制御装置経由、又は、バス制御装置及び上記交換スイッチ経由の、上記通信制御処理装置間における試験データの送信動作により、通信制御処理装置間の伝送路状態を判定する、上記各通信制御処理装置内にそれぞれ設けられた伝送路状態判定手段と、
上記伝送路状態判定手段により得られる、それぞれの通信制御処理装置における伝送路状態を総合的に判断する、上記中央制御処理装置内に設けられた装置状態解析手段とを備え、
上記伝送路状態判定手段は、自己が設けられた上記通信制御処理装置における上記管理手段の管理内容に基づき、他の上記通信制御処理装置を宛先とする試験データを送信し、かつ、自己が設けられた上記通信制御処理装置から他の上記通信制御処理装置への試験データの伝送路状態を判定して、上記装置状態解析手段に通知するものであり、
上記装置状態解析手段は、異常を示す伝送路状態が与えられる毎に、その異常という試験結果と試験データを伝送させた伝送路とに基づいて、通信制御処理装置、バス制御装置、交換スイッチの中で障害が発生した装置を特定してその装置に係る装置カウント値を更新し、受信した全ての伝送路状態に対する、いずれかの装置カウント値の更新が終了したときに、全ての装置カウント値に基づいて、障害が発生した装置を特定するものである
ことを特徴とするデータ通信交換システムにおける障害検出装置。 - 上記障害検出装置が設けられているデータ通信交換システムは、上記通信制御処理装置を所定の構成要素毎にモジュール化すると共に、一定の単位でバス上に接続し、これらを交換スイッチを介して相互に接続することにより複数の通信制御処理を分散化したバス分散処理型データ通信交換システムであることを特徴とする請求項1に記載のデータ通信交換システムにおける障害検出装置。
- 各々が所定の通信制御処理動作を実行する複数の通信制御処理装置と、これら複数の通信制御処理装置を幾つかの所定の個数ずつ1グループとして1つのバスに接続した処理装置群のそれぞれを管理する複数のバス制御装置と、これら複数のバス制御装置を交換切り換えする交換スイッチと、上記複数の通信制御処理装置を各グループ毎に並列接続してそれぞれの通信制御処理装置内の障害を含む当該システム内の障害検出及び障害処理を行なう中央制御処理装置とを備えるデータ通信交換システムにおける障害検出方法において、
上記バス制御装置経由の他の上記通信制御処理装置への伝送路を規定する、又は、バス制御装置及び上記交換スイッチ経由の他の上記通信制御処理装置への伝送路を規定する、伝送路パターンに基づき、その宛先の上記通信制御処理装置へ試験データを送出する、送信元となる上記各通信制御処理装置が実行する第1ステップと、
上記第1ステップにより送出された試験データに基づいて上記試験データが正常に送信されたか否かを判定する、試験データの送信元の上記各通信制御処理装置が実行する第2ステップと、
上記第2ステップにより正常に送信されなかったものと判定された場合に、上記試験を行なった伝送路パターンに対応する試験結果報告を上記中央制御処理装置に対して通知する、上記第2ステップを実行した上記各通信制御処理装置が実行する第3ステップと、
上記第3ステップにおける通知に基づいて、障害の発生している通信制御処理装置を決定する上記中央制御処理装置が実行する第4ステップとを備え、
上記第4ステップでは、異常を示す伝送路パターンに対応する試験結果報告が通知される毎に、その異常という試験結果と試験データを伝送させた伝送路とに基づいて、通信制御処理装置、バス制御装置、交換スイッチの中で障害が発生した装置を特定してその装置に係る装置カウント値を更新し、通知された全ての試験結果報告に対する、いずれかの装置カウント値の更新が終了したときに、全ての装置カウント値に基づいて、障害が発生した装置を特定する
ことを特徴とするデータ通信交換システムにおける障害検出方法。
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JP06442197A JP3753496B2 (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | データ通信交換システムにおける障害検出装置及び方法 |
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