JP3247963B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3247963B2
JP3247963B2 JP36093392A JP36093392A JP3247963B2 JP 3247963 B2 JP3247963 B2 JP 3247963B2 JP 36093392 A JP36093392 A JP 36093392A JP 36093392 A JP36093392 A JP 36093392A JP 3247963 B2 JP3247963 B2 JP 3247963B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置の現像装置に係り、詳
しくは、乾式現像剤を用いた現像装置における潜像担持
体に向けた装置ハウジング開口の端部からのトナー飛散
の防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一成分や二成分の乾式現像剤を用
いた現像装置においては、潜像担持体に向けたハウジン
グ開口からのトナー飛散の防止のために、種々の技術が
提案されている。例えば、特開昭64ー11278号公
報には、装置ハウジング開口と潜像担持体とが対向する
現像領域において、現像剤からなる磁気ブラシを現像剤
担持体の搬送方向上流側からの気流をブロックするよう
に形成し、搬送方向下流側の気流を現像後の磁気ブラシ
による負圧空間で、装置ハウジング内への吸い込み流に
することにより、トナー飛散を防止する技術が開示され
ている。また、特開平2−139587号公報には、乾
式二成分現像装置のハウジングの少なくとも1か所にフ
ィルタ付き圧抜き穴を設けるととともに現像領域におけ
る装置ハウジング開口の下流側に特定寸法の気流案内板
を設けることにより、簡単な構成でトナーの飛散による
汚染を防止する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の装置
ハウジング開口部からのトナー飛散防止技術によれば、
現像剤担持体上の磁気ブラシからのトナー飛散は十分防
げるが、現像剤担持体の軸方向の端部からのトナー飛散
には十分な効果をあげられなかった。特に、現像剤担持
体として回転により現像領域に現像剤を搬送する現像ロ
ーラを用いる現像装置において、現像剤を担持していな
い現像ローラの端部で気流を発生させるような場合に
は、この装置ハウジング開口端部からのトナー飛散が顕
著であった。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、潜像担持体に向けた
装置ハウジング開口の端部からのトナー飛散を従来に比
して軽減できる現像装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、潜像担持体に向いた装置ハウジ
ング開口に現像剤担持体を用いて乾式現像剤を搬送して
該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置において、
現像担持体の表面における軸方向端部の現像剤が担持さ
れない領域を該開口に露出させ、かつ、該現像剤担持体
及び潜像担持体表面とともに、該開口近傍でほぼ閉じた
空間を形成する部材の、該現像剤担持体軸方向端部であ
って上記領域に対応する箇所に、該空間内の空気を逃が
し得る空気通過部を形成したことを特徴とするものであ
る。請求項2の発明は、請求項1の現像装置において、
上記空気通過部を、上記現像剤担持体に供給する現像剤
を収容する装置ケーシング内の空間内と上記閉じた空間
とを連通させるように形成し、かつ、該装置ケーシング
内の空間の周壁部に内部の空気を排出する空気排出部を
形成したことを特徴とするものである。請求項3の発明
は、請求項1の現像装置において、上記部材の所定箇所
に貫通孔を開設し、又は、上記部材の所定箇所を現像剤
が通過し得ずかつ空気が通過し得る材質で形成して、上
記空気通過部を構成したことを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1の現像装置において、上記
現像剤担持体として、現像剤搬送方向に回転する回転部
材を用い、かつ、上記閉じた空間を形成する部材の、上
記現像剤担持体上の現像剤量を規制する現像剤規制部材
の上記軸方向の端近傍に位置する部分に、上記空気通過
部を形成したことを特徴とするものである。請求項5の
発明は、請求項4の現像装置において、上記部分が、上
記現像剤規制部材を取り付けるために上記軸方向の端部
に設けられた壁部材の一部であることを特徴とするもの
である。請求項6の発明は、請求項4の現像装置におい
て、上記部分が、上記現像剤規制部材の一部であること
を特徴とするものである。請求項7の発明は、請求項4
の現像装置において、上記空気通過部を、上記現像剤担
持体の現像剤を担持する領域の上記軸方向における端近
傍乃至該端よりも該方向外側に形成したことを特徴とす
るものである。請求項8の発明は、請求項4の現像装置
において、上記空気通過部を、上記現像剤担持体により
搬送される現像剤が内部を通過することがない程度に、
該現像剤担持体の軸に垂直な方向で離れた箇所に形成し
た貫通孔で構成したことを特徴とするものである。請求
項9の発明は、請求項1の現像装置において、自由短縁
が潜像担持体表面に近接又は接触するように上記開口の
潜像担持体表面移動方向上流側に取り付けられて上記空
間を形成する入り口シール、又は、上記現像剤担持体の
軸方向端部と該潜像担持体表面との間に介在して上記空
間を形成するサイドシールに、上記空気通過部を形成
し、該空気通路部を直接、又は、少なくともこれ自体が
現像剤を通過し得ずかつ空気を通過し得る材質で形成さ
れていない場合には該材質からなるフィルターを介し
て、装置外に連通させたことを特徴とするものである。
請求項10の発明は、請求項9の現像装置において、上
記貫通孔を、上記入れ口シール又は上記サイドシール
の、上記現像剤担持体上の現像剤に圧接しない箇所に開
設したことを特徴とするものである。請求項11の発明
は、請求項9の現像装置において、上記貫通孔を、上記
現像剤担持体上で搬送されている現像剤で表面が摺擦さ
れる上記入れ口シールの箇所に開設したことを特徴とす
るものである。請求項12の発明は、潜像担持体に向い
た装置ハウジング開口に現像剤担持体を用いて乾式現像
剤を搬送して該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置
において、該現像担持体の表面における軸方向端部の現
像剤が担持されない領域を該開口に露出させ、かつ、
由短縁が潜像担持体表面に近接又は接触するように該開
口の潜像担持体表面移動方向上流側に取り付けられた入
り口シールの全部又は一部を、現像剤が通過し得ずかつ
空気が通過し得る材質で形成し、該材質部分を該領域に
対向させたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明においては、上記開口近傍で形成された
ほぼ閉じた空間を、該空間を形成する部材の現像剤担持
体軸方向の端部に形成した空気通路部を介して装置外部
や現像剤を収容する装置ケーシング内の空間に連通さ
せ、これにより、該閉じた空間内から現像装置外部など
に空気を排出できるものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機(以下、複写機という)の二成分現像装置に適用
した実施例について説明する。図1は本実施例に係る現
像装置の概略構成を示す正面図である。この現像装置1
1は潜像担持体としての感光体10に向けた開口から部
分的に露出するように配設された上現像ローラ12及び
下現像ローラ13を備えた現像器に、トナー補給装置1
4が付設されたものである。現像装置11の現像器内に
は上現像ローラ12,下現像ローラ13の他に、現像器
内に収容している現像剤を撹拌するとともに上現像ロー
ラ12,下現像ローラ13に供給するための撹拌パドル
15と、上現像ローラ12上の現像剤量を規制する規制
ブレード16と、規制ブレード16で規制された現像剤
を横撹拌しながら流下させる横撹拌機構17、上記トナ
ー補給装置14から補給されたトナーを現像器内の現像
剤と混合撹拌する混合ローラ18などが配設されてい
る。また上記トナー補給装置14は収容トナーを撹拌搬
送するアジテータ19と、現像器内の現像剤のトナー濃
度検知結果に基づいて回転され、現像器内にトナーを補
給する補給ローラ20などが配設されているる。ここ
で、現像ローラを2本用いているのは、例えば400mm
/secという比較的速い線速で感光体10を回転する高
速複写においても、高品質の画像を得るのに現像ローラ
のスリーブ線速を、感光体線速の1.2〜2.0倍程度
に抑えることから、現像時間を現像ローラ1本の場合よ
りも長くして感光体10の線速に応じた現像能力(感光
体10上の静電潜像にトナーを付着させる能力)を確保
するためである。
【0008】そして、上記上現像ローラ12回転方向で
上記規制ブレード16の下流側にはシールホルダー22
が設けられ、かつこれに先端縁部を感光体10表面に軽
く圧接させるように入り口シール21が取り付けられ、
これらシールホルダー22及び入り口シール21で現像
器開口の上部が構成されている。この入り口シール21
は例えば厚さ0.2mm〜0.3mmのポリウレタンゴムか
らなる弾性板で構成されている。また下ケーシング26
の先端縁で現像器開口の下部を構成されている。更に上
現像ローラ12及び下現像ローラ13の端部表面に圧接
して現像剤漏れやトナー飛散を防止するため、図3
(a)に示すように、現像器の前後側板24(後側板の
み図示)の感光体10側端面部にサイドシール23が貼
り付けられ、この内側縁で現像器開口の両側部が構成さ
れている。なお、図3(a)中、現像器開口の上下方向
のほぼ中央で側板24から内側に延在している部分は、
サイドシール23を中央で貼り付けるためのシール取付
け部25である。また側板ブレード取付け部28から内
側に延びたブレード取付け部28に上記規制ブレード1
6が取り付けられている。ここで、上現像ローラ12及
び下現像ローラ13が感光体10表面と対向する開口近
傍の空間は、図1及び図3(a)から判るように、感光
体10表面、上現像ローラ12、下現像ローラ13、下
ケーシング26、ブレード取付け部28、入り口シール
21、シールホルダー22、下ケーシング26、及び前
後側板24によって、ほぼ閉じられている。以下、この
空間を開口部密閉空間という。
【0009】また、この現像装置では、現像器の現像剤
収容部内の過剰な圧力上昇を防止するために、該収容部
の上壁に図示しない貫通孔が形成され、これを被覆する
ようにようにトナーを通過させない圧抜きフィルター3
8が設けられている。
【0010】そして、上記上現像ローラ12及び下現像
ローラ13としては、磁力と回転により現像剤を磁気ブ
ラシ状にして搬送する公知の現像ローラ、例えば、複数
の固定磁石を内蔵した回転スリーブを用いた現像ローラ
であり、この現像装置では、装置のコンパクト化のた
め、上現像ローラ12,下現像ローラ13のローラ部の
軸方向の長さを必要最小限度の長さに設定している。す
なわち、図2に示すように、磁気ブラシを形成する巾
(磁気ブラシ巾)を、その軸方向の端が予定している最
大の静電潜像についての潜像域の同方向の端から高々3
mm(図中のA)程度外になるだけに設定されている。例
えば、最大の静電潜像の巾(A3横巾)が297mmに対
して上現像ローラ12,下現像ローラ13内の磁石ロー
ラの長さが305mmにされている。なお、現像ローラの
外周径は補給ローラ20mmになっている。また、一点鎖
線で示すサイドシール23の内側の端が、磁気ブラシ巾
内に入ってしまうと、現像剤溜り、サイドシール23へ
の現像剤乗り上げ、現像剤落ちなどの不具合が発生する
恐れがあるので、サイドシール23の内側端と磁気ブラ
シ巾の外側端との間に例えば0.2mm〜1.0mmの間隔
(図中のB)が生じるようにサイドシール23を設けて
いる。ところが、この間隔Bを生じさせたことによる副
作用として、この間隔Bに対応する上現像ローラ12及
び下現像ローラ13表面上に、これらの回転に伴う気流
が発生し、上述のように感光体10表面等でほぼ閉じら
れた開口部密閉空間内での局所的な圧力上昇を生じて、
現像器開口端部から外部への空気の吹き出しを生じやす
くなる。この吹き出しの気流に現像剤のキャリアから遊
離して浮遊したトナーが乗ってしまうと、現像器開口の
端部から漏れて複写機内のいろいろな箇所に飛散し、ト
ナー汚染を起こす。特に、上現像ローラ12、下現像ロ
ーラ13及び感光体10で囲まれた領域(以下、ローラ
楔領域という)では、両ローラの空気流が合流して空気
圧が高まり、現像器開口端部からの空気の吹き出しを発
生させてトナー飛散を起こしやすい。
【0011】そこで、本実施例では、上記開口部密閉空
間と現像器内の現像剤収容部内とを連通させて、この空
間内の端部での局所的な圧力上昇を軽減し、上記開口部
密閉空間内の現像ローラ軸方向端部での局所的な圧力上
昇による現像器開口端部からのトナー漏れを防止する。
このために本実施例の現像装置においては、図2及び図
3(a)に示すように、上記開口部密閉空間と上記現像
剤収容部内とを仕切る部材である、上現像ローラ12、
下現像ローラ13、規制ブレード16、及びブレード取
付け部28のうち、ブレード取付け部28に開口27を
開設している。この開口27の具体的な形成位置は、現
像ローラ軸方向では規制ブレード16の端近傍が望まし
く、また、現像ローラ軸に垂直な方向では、上現像ロー
ラ12で搬送される現像剤が開口27内に通過しない程
度に上現像ローラ12から離れた位置が望ましい。
【0012】この開口27を形成することにより、図3
(a)に示すように、感光体10表面、上現像ローラ1
2及び下現像ローラ13で囲まれたローラ楔領域から、
開口27を通って現像剤収容部側に空気が流れ得るの
で、この領域の局所的な圧力上昇を軽減できる。ここ
で、現像剤収容器内は、その上壁に設けられた圧抜きフ
ィルター38などで、過剰な圧力上昇が防止されている
ので、上記開口27を介しての空気流入が特に良好に行
える。なお、図中、aで示す空気流は、上記ローラ楔領
域からシール取付け部25の下方を通って開口27に至
るもので、bで示す空気流は、磁気ブラシ巾の端36と
サイドシール23の内側の端との間を通って開口27に
至るものである。
【0013】なお、現像剤収容部内の現像剤が該開口2
7を通って開口部密閉空間内に入り込んだり、該開口2
7を塞ぐだりするのを完全に防止するために、図3
(a)に示すように、例えば現像剤収容部内側に現像剤
のキャリアの侵入を防止し得る剤侵入防止部材29を設
けても良い。この剤侵入防止部材29の材質としてトナ
ーを通過させないものを用いればトナーの侵入も防止で
きる。更に、剤侵入防止部材29をブレード取付け部2
8の壁面に固定するのに代え、剤侵入防止部材29内を
埋めるように設けても良い。
【0014】図4(a)は他の実施例に係る現像装置の
部分斜視図、図4(b)は同現像装置の規制ブレードの
説明図である。この現像装置が、図3の現像装置と異な
る点は、上記開口部密閉空間と上記現像剤収容部内とを
仕切る部材であるブレード取付け部28に開口27を開
設しているのに代え、同様に上記開口部密閉空間と上記
現像剤収容部内とを仕切る部材である規制ブレード16
に両部を連通させるためのブレード開口30を開設して
いる点のみである。このブレード開口30によっても、
図4(a)中にa,bで示すように、上記ローラ楔領域
から、ブレード開口30を通って現像剤収容部側に空気
が流れ得るので、この領域の局所的な圧力上昇を軽減で
きる。なお、ここでも図中、aで示す空気流は、上記ロ
ーラ楔領域からシール取付け部25の下方を通って開口
27に至るもので、bで示す空気流は、磁気ブラシ巾の
端36とサイドシール23の内側の端との間を通って開
口27に至るものである。
【0015】図5は更に他の実施例に係る現像装置の部
分斜視図である。この現像装置は、図3や図4の現像装
置と異なり、上記開口部密閉空間内の局所的な圧力上昇
を軽減するために、該開口部密閉空間を現像剤収容部に
連通させているのに代え、該開口部密閉空間を、トナー
を通過させないフィルターを介して現像装置外部に連通
させる。このために、この現像装置では、サイドシール
23にサイドシール開口31を開設し、このサイドシー
ル開口31を、上現像ローラ12とは反対側の面からサ
イドシール開口31に接続するパイプ32を介してフィ
ルター33に連通させ、このフィルター33を介して現
像装置に空気を排出できるようになっている。このサイ
ドシール開口31の具体的な位置としては、サイドシー
ル開口31が上現像ローラ12上の現像剤に接触しない
箇所に設定することが望ましい。なおフィルター33と
しては、例えば浮遊トナーの粒径(通常5μm〜15μ
m)以下の、多数の小孔を持つ多孔質部材、好ましくは
多孔質弾性部材や、静電吸着を利用したフィルター部材
などを有するものを利用できる。これによれば、図5中
にa,bで示すように、上記ローラ楔領域から、サイド
シール開口31、パイプ32及びフィルター33を通っ
て現像装置外に空気が流れ得るので、この領域の局所的
な圧力上昇を軽減できる。なお、上記サイドシール開口
31部分を例えば浮遊トナーの粒径(通常5μm〜15
μm)以下の、多数の小孔を持つ多孔質部材、好ましく
は多孔質弾性部材や、静電吸着を利用したフィルター部
材などの材質で形成すれば、該サイドシール開口31を
例えばパイプ32で装置外に連通させるだけでトナー飛
散を伴うことなく、上記ローラ楔領域の局所的な圧力上
昇を軽減できる。
【0016】図6(a)は更に他の実施例に係る現像装
置の部分斜視図、図6(b)は同現像装置の入り口シー
ル21の説明図である。この現像装置が、図5の現像装
置と異なる点は、上記開口部密閉空間を現像装置外部と
連通させるのに、サイドシール23にサイドシール開口
31を開設してこのサイドシール開口31をパイプ32
及びフィルター33を介して外部と連通させたのに代
え、入り口シール21に入り口シール開口34を開設し
て、この入り口シール開口34をパイプ32及びフィル
ター33を介して外部と連通させた点のみである。これ
においても、図6(a)中にa,bで示すように、上記
ローラ楔領域から、入り口シール開口34、パイプ32
及びフィルター33を通って現像装置外に空気が流れ得
るので、この領域の局所的な圧力上昇を軽減できる。な
お、ここでもこのように入り口シール21に入り口シー
ル開口34を開設するのに代え、この入り口シール開口
34部分を、上記のようなフィルター機能を有する材質
で形成すれば、該サイドシール開口31を例えばパイプ
32で装置外に連通させるだけでトナー飛散を伴うこと
なく、上記ローラ楔領域の局所的な圧力上昇を軽減でき
る。
【0017】また、図6(d)に示すように、このよう
に外部に連通させる箇所のみならず、入り口シール21
全体をこのようなフィルター機能を有する材質で形成し
ても良い。更に、図6(c)に示すように、外部に連通
させるべき、入り口シール開口34やフィルター機能材
質で形成した部分を、上現像ローラ12上の現像剤が摺
擦する箇所に設定してもよい。これによれば、このよう
な部分のトナー詰まりを防止できる。なお、上述の図6
(d)のように、入り口シール21全体をフィルター機
能を有する材質で形成した場合や、入り口シール開口3
4部分をこのうような材質て形成した場合には、パイプ
32などを設けなくても、上記ローラ楔領域の局所的な
圧力上昇を防止できる。
【0018】以上各実施例では、上記ローラ楔上領域の
局所的な圧力上昇に着目して説明したが、各実施例の構
成によれば、これ以外の端部箇所における局所的な圧力
上昇も軽減できる。
【0019】
【発明の効果】請求項1乃至11の発明によれば、上記
開口近傍で形成されたほぼ閉じた空間を、該空間を形成
する部材の現像剤担持体軸方向の端部に形成した空気通
路部を介して装置外部や現像剤を収容する装置ケーシン
グ内の空間に連通させ、これにより、該閉じた空間内か
ら現像装置外部などに空気を排出できるもので、該閉じ
た空間内で局所的な圧力上昇を軽減できる。従って、こ
のような局所的な圧力上昇による該開口の端部からの現
像剤の飛散を軽減でき、装置清掃などの保守作業の頻度
なども少なくできる。特に、請求項2の発明によれば、
上記空気通過部を、上記現像剤担持体に供給する現像剤
を収容する装置ケーシング内の空間内と上記閉じた空間
とを連通させるように形成し、かつ、該装置ケーシング
内の空間の周壁部に内部の空気を排出する空気排出部を
形成したので、該空気通過部を介しての現像剤を収容す
る装置ケーシング内の空間への空気の排出を良好に行え
る。また、請求項4の発明によれば、上記現像剤担持体
として、現像剤搬送方向に回転する回転部材を用い、か
つ、上記閉じた空間を形成する部材の、上記現像剤担持
体上の現像剤量を規制する現像剤規制部材の上記軸方向
の端近傍に位置する部分に、上記空気通過部を形成した
ので、該現像剤担持体の現像剤を担持していない端部部
分上での、該現像剤担持体回転にともなう気流が発生し
て、上記閉じた空間内が局所的に圧力上昇しようとした
場合にもこれを軽減できる。また、請求項5の発明によ
れば、請求項4の上記部分が、上記現像剤規制部材を取
り付けるために上記軸方向の端部に設けられた壁部材の
一部であるので、規制部材自体に上記空気流通部を形成
するための特別の加工を要せず、該規制部材を例えばア
ルミの押出し部材などの単純でしかもコンパクトな形
状、大きさにできる。また、請求項6の発明によれば、
請求項4の上記部分が、上記現像剤規制部材の一部であ
るので、該現像剤規制部材を取り付けるための壁部材に
上記空気流通部を形成するための特別の加工を要せず、
樹脂の成型品で製造する場合、成型用型やその抜き方向
に余分な制約が加わらなくて済む。また、請求項8の発
明によれば、請求項4の上記空気通過部を、上記現像剤
担持体により搬送される現像剤が内部を通過することが
ない程度に、該現像剤担持体の軸に垂直な方向で離れた
箇所に形成した貫通孔で構成したので、現像剤担持体状
の現像剤量が端部のみで過剰に増大するのを軽減でき
る。また、請求項9の発明によれば、上記閉じた空間か
装置外に空気を排出するにあたって、フィルター機能を
有する部分を通しているので、装置外への現像剤の飛散
を軽減できる。また、請求項10の発明によれば、請求
項9の上記貫通孔を、上記入れ口シール又は上記サイド
シールの、上記現像剤担持体上の現像剤に圧接しない箇
所に開設したので、該貫通孔を介しての装置外部への剤
漏れなどの不具合を軽減できる。また、請求項11の発
明によれば、請求項9の上記貫通孔を、上記現像剤担持
体上で搬送されている現像剤で表面が摺擦される上記入
れ口シールの箇所に開設したので、該貫通孔が現像剤担
持体の現像剤担持力によって常時クリーニングされ、こ
れにより、該貫通孔のつまれによる空気排出効果の低下
を軽減できる。また、請求項12の発明によれば、自由
短縁が潜像担持体表面に近接又は接触するように該開口
の潜像担持体表面移動方向上流側に取り付けられた入り
口シールの全部又は一部を、現像剤が通過し得ずかつ空
気が通過し得る材質で形成したので、特に副作用の問題
も無く、該開口の端部からの現像剤飛散を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る現像装置の概略構成を示す正面
図。
【図2】同現像装置のケーシング開口を感光体側から見
た説明図。
【図3】(a)は同現像装置の部分斜視図。(b)は同
現像装置の同(a)のX−X断面図。
【図4】(a)は他の実施例に係る現像装置の部分斜視
図。(b)は同現像装置の規制ブレードの説明図。
【図5】他の実施例に係る現像装置の部分斜視図。
【図6】(a)は他の実施例に係る現像装置の部分斜視
図。(b)は同現像装置の入り口シールの説明図。
(c)は同現像装置の入り口シールの変形例の説明図。
(d)は同現像装置の入り口シールの他の変形例の説明
図。
【符号の説明】
10 感光体 11 現像装置 12 上現像ローラ 13 下現像ローラ 14 トナー供給装置 15 撹拌パドル 16 規制ブレード 17 横撹拌機構 18 混合ローラ 19 アジテータ 20 補給ローラ 21 入り口シール 22 シールホルダー 23 サイドシール 24 壁側板 25 シール取付け部 26 下ケーシング 27 開口 28 ブレード取付け部 29 剤侵入防止部材 30 ブレード開口 31 サイドシール開口 32 パイプ 33 フィルター 34 シール開口 36 磁気ブラシ端 37 圧抜きフィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−324468(JP,A) 特開 平3−43764(JP,A) 特開 昭63−311284(JP,A) 特開 平4−298772(JP,A) 特開 昭61−140968(JP,A) 実開 昭56−92158(JP,U) 実開 昭62−170953(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/08 - 13/095 G03G 15/08 - 15/095

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体に向いた装置ハウジング開口に
    現像剤担持体を用いて乾式現像剤を搬送して該潜像担持
    体上の潜像を現像する現像装置において、該現像担持体
    の表面における軸方向端部の現像剤が担持されない領域
    を該開口に露出させ、かつ、該現像剤担持体及び潜像担
    持体表面とともに、該開口近傍でほぼ閉じた空間を形成
    する部材の、該現像剤担持体軸方向端部であって上記領
    域に対応する箇所に、該空間内の空気を逃がし得る空気
    通過部を形成したことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】上記空気通過部を、上記現像剤担持体に供
    給する現像剤を収容する装置ケーシング内の空間内と上
    記閉じた空間とを連通させるように形成し、かつ、該装
    置ケーシング内の空間の周壁部に内部の空気を排出する
    空気排出部を形成したことを特徴とする請求項1の現像
    装置。
  3. 【請求項3】上記部材の所定箇所に貫通孔を開設し、又
    は、上記部材の所定箇所を現像剤が通過し得ずかつ空気
    が通過し得る材質で形成して、上記空気通過部を構成し
    たことを特徴とする請求項1の現像装置。
  4. 【請求項4】上記現像剤担持体として、現像剤搬送方向
    に回転する回転部材を用い、かつ、上記閉じた空間を形
    成する部材の、上記現像剤担持体上の現像剤量を規制す
    る現像剤規制部材の上記軸方向の端近傍に位置する部分
    に、上記空気通過部を形成したことを特徴とする請求項
    1の現像装置。
  5. 【請求項5】上記部分が、上記現像剤規制部材を取り付
    けるために上記軸方向の端部に設けられた壁部材の一部
    であることを特徴とする請求項4の現像装置。
  6. 【請求項6】上記部分が、上記現像剤規制部材の一部で
    あることを特徴とする請求項4の現像装置。
  7. 【請求項7】上記空気通過部を、上記現像剤担持体の現
    像剤を担持する領域の上記軸方向における端近傍乃至該
    端よりも該方向外側に形成したことを特徴とする請求項
    4の現像装置。
  8. 【請求項8】上記空気通過部を、上記現像剤担持体によ
    り搬送される現像剤が内部を通過することがない程度
    に、該現像剤担持体の軸に垂直な方向で離れた箇所に形
    成した貫通孔で構成したことを特徴とする請求項4の現
    像装置。
  9. 【請求項9】自由短縁が潜像担持体表面に近接又は接触
    するように上記開口の潜像担持体表面移動方向上流側に
    取り付けられて上記空間を形成する入り口シール、又
    は、上記現像剤担持体の軸方向端部と該潜像担持体表面
    との間に介在して上記空間を形成するサイドシールに、
    上記空気通過部を形成し、該空気通路部を直接、又は、
    少なくともこれ自体が現像剤を通過し得ずかつ空気を通
    過し得る材質で形成されていない場合には該材質からな
    るフィルターを介して、装置外に連通させたことを特徴
    とする請求項1の現像装置。
  10. 【請求項10】上記貫通孔を、上記入れ口シール又は上
    記サイドシールの、上記現像剤担持体上の現像剤に圧接
    しない箇所に開設したことを特徴とする請求項9の現像
    装置。
  11. 【請求項11】上記貫通孔を、上記現像剤担持体上で搬
    送されている現像剤で表面が摺擦される上記入れ口シー
    ルの箇所に開設したことを特徴とする請求項9の現像装
    置。
  12. 【請求項12】潜像担持体に向いた装置ハウジング開口
    に現像剤担持体を用いて乾式現像剤を搬送して該潜像担
    持体上の潜像を現像する現像装置において、該現像担持
    体の表面における軸方向端部の現像剤が担持されない領
    域を該開口に露出させ、かつ、自由短縁が潜像担持体表
    面に近接又は接触するように該開口の潜像担持体表面移
    動方向上流側に取り付けられた入り口シールの全部又は
    一部を、現像剤が通過し得ずかつ空気が通過し得る材質
    で形成し、該材質部分を該領域に対向させたことを特徴
    とする現像装置。
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