JP3247343B2 - 調理鍋 - Google Patents

調理鍋

Info

Publication number
JP3247343B2
JP3247343B2 JP21874998A JP21874998A JP3247343B2 JP 3247343 B2 JP3247343 B2 JP 3247343B2 JP 21874998 A JP21874998 A JP 21874998A JP 21874998 A JP21874998 A JP 21874998A JP 3247343 B2 JP3247343 B2 JP 3247343B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
pot
temperature measurement
pot body
measurement sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21874998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000041832A (ja
Inventor
多喜生 杉本
照子 松原
Original Assignee
株式会社サミー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社サミー filed Critical 株式会社サミー
Priority to JP21874998A priority Critical patent/JP3247343B2/ja
Publication of JP2000041832A publication Critical patent/JP2000041832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3247343B2 publication Critical patent/JP3247343B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鍋本体内部の温
度を精度良く測定し、バーナーの火力を細かく調整する
のに用いられる調理鍋に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、煮物料理は他の料理に比べて火
加減が重要であり、その火力の調整の難しさから、おい
しい煮物料理を作ることは難しいとされている。そこ
で、従来、図6に示すように、コンロ(19)に温度測
定センサ(22)を設けることによって、バーナー(2
1)の火力を調整するものが知られている。
【0003】すなわち、コンロ(19)のバーナー(2
1)の中央部分に上下に伸縮するバネ式の温度測定セン
サ(22)が設けられており、鍋本体(51)をコンロ
(19)の五徳(20)に載置すると、前記温度測定セ
ンサ(22)が鍋本体(51)の底壁(51a)裏面と
接触しつつ所定位置まで収縮する。そして、バーナー
(21)に点火し鍋本体(51)を加熱すると、前記温
度測定センサ(22)が鍋本体(51)の底壁(51
a)裏面から温度を測定して、その温度測定値を制御部
(23)に順次送信する。そして、この温度測定値を受
信した制御部(23)は、温度測定値が予め設定された
温度に達すると、バーナーの火力を弱めたり、あるいは
消火したりする等の制御を行うものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鍋本体
(51)の底壁(51a)は全面に渡ってフラットに形
成されていることにより、鍋本体(51)内部の温度を
測定しくく、温度測定センサ(22)が炎の影響を直接
受けるため、鍋本体(51)内部の温度を精度良く測定
することができないという欠点があった。このため、そ
のような精度の悪い温度測定値では、制御部はせいぜい
バーナー(21)の火力を弱めたり、あるいは消火した
りする等の大まかな制御しかできず、実際の鍋本体(5
1)内部の温度に合わせて、バーナー(21)の火力を
細かく調整することができなかった。
【0005】この発明は、このような欠点を解消するた
めになされたものであって、鍋本体内部の温度を精度よ
く測定することができる調理鍋を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、鍋本体の底壁の中央部ないし中央部近
傍部位が、上向き凸状に屈曲変形されることによって、
鍋本体内部の温度を測定する温度測定センサを収容する
ための凹状の温度測定センサが形成されるとともに、該
温度測定センサ収容部に、バーナーの炎から温度測定セ
ンサに流れてくる熱気を遮断する熱遮断壁が設けられて
いることを特徴とする。
【0007】これによれば、鍋本体内部の温度測定に最
適な位置、すなわち底壁の中央部ないし中央部付近であ
って、底壁よりやや鍋本体内部方向に退入した位置に、
温度測定センサを収容することができる。また、温度測
定センサが温度測定センサ収容部に収容される状態とな
ることにより、バーナーの炎の影響を直接受けることを
防止することができる。このため、鍋内部の温度を精度
良く測定することが可能となる。
【0008】また、バーナーの炎から温度測定センサに
流れてくる少量の熱をも遮断できるので、鍋本体内部の
温度をより精度良く測定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1ないし図5は、この発明に係
る調理鍋を、温度測定センサ(22)が設けられたコン
ロ(19)に適用した実施形態を示す。
【0010】この調理鍋は、金属製の鍋本体(1)及び
鍋蓋(2)と、前記鍋本体(1)の底壁(1a)内面か
ら垂直に立ち上がる態様で設けられた媒体材料収容パイ
プ材(3)と、該パイプ材(3)の上部に脱着可能に取
り付けられるアク取込容器(4)と、前記パイプ材
(3)に脱着可能に固定される2枚の中間棚(5)
(6)とから構成される。
【0011】前記鍋本体(1)は、上面が開口した平面
視円形状の容器で、内部に食材(A)を収容し得るもの
となされている。そして、開口部周縁には、断面L字形
状の蓋受け段(1b)が、前記周縁部を外方に湾曲させ
ることによって形成されており、該蓋受け段(1b)に
鍋蓋(2)を載置することができるようになっている。
すなわち、鍋蓋(2)は鍋本体(1)の側壁(1c)の
内径よりやや大きい外径を有するドーム形状となされて
おり、鍋蓋(2)の中央部に設けられている摘み(2
a)を摘みつつ、鍋蓋(2)の周縁部を前記蓋受け段
(1b)に載置することによって、鍋本体(1)の開口
部を閉鎖し、鍋本体(1)の内部を密閉状態とすること
ができるようになっている。
【0012】このように、鍋蓋(2)をドーム形状とす
ることにより、鍋蓋(2)の内面に結露した温度の低い
水滴は、鍋蓋(2)の内面に沿って流れていき、一旦、
鍋本体(1)の蓋受け段(1b)に溜まった後、鍋本体
(1)の側壁(1c)の内面に沿って流れ、その間に温
度が上昇せしめらつつ煮汁(C)に戻る。そして、鍋本
体(1)の蓋受け段(1b)に溜まる水により、鍋蓋
(2)と鍋本体(1)の密着力が高まり、鍋本体(1)
内部をより確実に密閉することができる。
【0013】また、鍋本体(1)の底壁(1a)の中央
部ないし中央部近傍が、上向き凸状に屈曲変形され、屈
曲変形部(1d)となされることによって、底壁(1
a)裏面に凹状の温度測定センサ収容部(7)が形成さ
れている。このため、鍋本体(1)をコンロ(19)に
載置した際、鍋本体(1)内部の温度測定に最適な位
置、すなわち底壁(1a)の中央部ないし中央部付近で
あって底壁(1a)よりやや鍋本体(1)内部方向に退
入した位置に、温度測定センサ(22)を収容すること
ができる。また、温度測定センサ(22)が凹状の温度
測定センサ収容部(7)に収容される状態となることに
より、温度測定センサ(22)がバーナーの炎の影響を
直接受けることを防止することができる。こうして、温
度測定センサ(22)により、鍋本体(1)内部の温度
を精度良く測定することが可能となる。
【0014】また、この実施形態では、前記屈曲変形部
(1d)の立上り部に、該立上り部から底壁(1a)の
高さ位置まで斜め下方向に傾斜する円錐台状の熱遮断壁
(8)が設けられている。これにより、バーナーの炎か
ら温度測定センサ(22)に流れてくる少量の熱が遮断
され、より精度良く鍋本体(1)内部の温度を測定する
ことができる。
【0015】前記媒体材料収容パイプ材(3)は、上下
端開口の断面円形の金属製中空材からなるものであっ
て、上端部にはアク取込容器(4)が取り付けられると
共に、下端部は前記屈曲変形部(1d)に脱着可能に固
定されている。すなわち、前記屈曲変形部(1d)の上
面には、パイプ材(3)の内径とほぼ同じ外径を有する
パイプ材固定柱(9)が設けられており、パイプ材
(3)の下端開口部を前記パイプ材固定柱(9)に嵌め
込むことによって、パイプ材(3)が前記屈曲変形部
(1d)の上面から垂直に立ち上がる態様で設けられ
る。
【0016】また、媒体材料収容パイプ材(3)の周壁
上部には煮汁を取り込むための煮汁取込口(3a)が、
周壁下部には取り込んだ煮汁を排出するための煮汁排出
口(3b)がそれぞれ周方向に2箇所ずつ設けられてい
る。そして、パイプ材(3)内部の下端部から約1/3
高さの位置において、メッシュ状の区画板(10)が設
けられることにより、パイプ材(3)内部に上区画室
(11)と下区画室(12)とが形成され、前記上区画
室(11)に活性炭(B)が収容されている。
【0017】しかして、鍋本体(1)の底壁(1a)を
バーナーで加熱すると、煮汁は、図1の矢印方向に対流
する。すなわち、鍋本体(1)の底壁(1a)はバーナ
ーにより主に外周部を加熱されるために、その底壁(1
a)の外周部で加熱された煮汁は、鍋本体(1)の側壁
(1c)に沿って上方に向かい、パイプ材(3)のある
中心方向に向かう。そして、その煮汁の一部が前記煮汁
取込口(3a)からパイプ材(3)内部に侵入し、その
まま下方に惰性流動し活性炭(B)を通過して、前記煮
汁排出口(3b)から排出される。後は、図1の矢印方
向の対流を繰り返し、その間に煮汁(C)は活性炭
(B)の作用によって徐々に浄化されていく。特に、鍋
本体の中心軸上に、このような屈曲変形部(1d)やパ
イプ材(5)が設けられることによって、煮汁(C)の
上述のような方向の対流がより一層促進される。
【0018】なお、この実施形態では、媒体材料収容パ
イプ材(3)の内部に活性炭(B)を収容するものとし
たが、これに限らず、遠赤ボール、アメジスト、ヘマタ
イト、トルマリン、麦飯石等を収容し煮汁をまろやかに
するものとしてもよいし、あるいはゼオライト等を収容
し脱臭を行うものとしてもよいし、あるいは鳥殻などの
ダシを収容し食材(A)を味付けするものとしてよい。
【0019】アク取込容器(4)は、図4に示すよう
に、上面が開口した平面視円形の短筒形状となされたも
ので、底板裏面には、前記パイプ材(3)の内径とほぼ
同じ外径を有する円柱状の嵌め込み部(4a)が設けら
れており、この嵌め込み部(4a)を前記パイプ材
(3)の上開口部にはめ込むことによって、アク取込容
器(4)は水平に設置される。
【0020】そして、アク取込容器(4)の周面には、
上下に長い長円形状のアク取込孔(4b)が周方向に複
数個設けられており、煮汁(C)の表面に浮かんでいる
アク(D)は、図1の白抜矢印方向に示すように煮汁
(C)の対流に伴って中心方向に流れ、前記アク取込孔
(4b)からアク取込容器(4)に取り込められるよう
になっている。このため、アク取込容器(4)にある程
度溜まったアク(D)を、アク取込容器(4)の開口部
から玉杓子等ですくうか、あるいはアク取込容器(4)
をパイプ材(3)から取り外すことによって、煮汁表面
に浮かんでいるアク(D)を簡単かつ確実に取り除くこ
とができる。
【0021】前記中間棚(5)(6)は、鍋本体(1)
の内径よりやや小さい外径を有する円盤状の棚で、図5
に示すように、煮汁(C)が通過し得る多数の煮汁通過
孔(13)が厚さ方向を貫通して設けられると共に、中
心部にはパイプ材(3)の外径よりやや大きい外径を有
するパイプ材挿通口(14)が設けられ、該パイプ材挿
通口(14)の周縁部には円筒状のガイド片(15)が
設けられている。そして、前記パイプ材挿通口(14)
にパイプ材(3)を挿通し、前記ガイド片(15)を締
付金具(16)によって内径方向に締め付けることによ
って、中間棚(5)(6)を食材(A)の大きさに応じ
てパイプ材(3)の任意の位置に固定することができる
ようになっている。
【0022】この締付金具(16)は、両端に対向状の
舌片(17a)が形成された帯環状の金具本体(17)
と、両舌片(17a)を挿通するネジ(18)とから構
成されるものである。そして、前記金具本体(17)を
ガイド片(15)の外側に嵌めた状態で、前記ネジ(1
8)を時計方向に回転させて、両舌片(17a)を互い
接近させ、金具本体(17)の直径を小さくさせ、ガイ
ド片(15)を締め付けることによって、中間棚(5)
(6)をパイプ材(3)の任意に位置に固定することが
できる。
【0023】しかして、図1に示すように、パイプ材
(3)に2枚の中間棚(5)(6)を所定距離をあけて
固定すると、鍋本体(1)内部は3段構造となるので、
それぞれの段に食材(A)を分割して載置することがで
きる。このため、食材(A)が上方の食材(A)の重み
によって型くずれを起こすことを防止することができ
る。また、食材(A)の上に他の食材(A)が多量に積
み上げられることがなくなることにより、確実に煮汁を
各食材(A)に接触させつつ対流させることができる。
さらに、中間棚(5)(6)に載置される食材は、バー
ナーの火力により直接加熱されず、煮汁(C)により間
接的に加熱されるため、直接加熱に弱い食材を底壁に載
置せずに中間棚(5)(6)のみに載置すれば、食材が
焦げ付いたりする等の不都合を防止することができる。
【0024】なお、この実施形態では、鍋本体(1)内
部に2枚の中間棚(5)(6)を設けて3段構造とした
が、これに限らず、1枚の中間棚を設け2段構造とした
り、複数枚の中間棚を設け多段構造としたりしてもよ
い。また、中間棚を設けずに、食材(A)全部を鍋本体
(1)の底壁(1a)に載置するものとしてもよい。さ
らに、中間棚(5)(6)は、煮汁(C)が通過し得る
多数の煮汁通過孔(13)が厚さ方向を貫通して設けら
れたものとしたが、これに限らず、金網状に形成された
ものとしてもよい。
【0025】一方、コンロ(19)は、公知の五徳(2
0)及びバーナー(21)に、鍋本体(1)内部の温度
を測定する温度測定センサ(22)と、該温度測定セン
サ(22)及びバーナー(21)を制御する制御部(2
3)とが備えられたものである。
【0026】この温度測定センサ(22)は、上端面に
接触する鍋本体(1)の底壁(1a)の位置に応じて上
下に伸縮するもので、この発明に係る調理鍋を載置した
場合は、図1に示すように、五徳(20)の位置よりや
や上方に突出した状態で、温度測定センサ収容部(7)
に収容される。そして、温度測定センサ(22)は、そ
の上端面に接触している屈曲変形部(1d)から、鍋本
体(1)内部の温度を測定し、その温度測定値を制御部
(23)に順次送信する。
【0027】この制御部(23)は、前記温度測定セン
サ(22)から送信されてきた温度測定値と、予め設定
された温度とに基づいてバーナーの火力を調整すること
を繰り返す、いわゆるフィードバック制御を行うもので
ある。例えば、最初の10分は65度の温度、後の20
分は40度の温度と制御部に設定しておけば、制御部は
その設定に応じて、前記温度測定センサ(22)から送
信されてきた温度測定値を監視しつつ、バーナーの火力
を調整する。
【0028】次に、この発明に係る調理鍋の使用方法に
ついて説明する。
【0029】まず、パイプ材(3)の上区画室(11)
に媒体材料、例えば活性炭(B)を収容した状態で、パ
イプ材(3)の下開口部に前記パイプ材固定柱(9)を
嵌め込み、パイプ材(3)を前記屈曲変形部(1d)の
上面から垂直に立ち上がる態様で設ける。
【0030】そして、鍋本体(1)の底壁(1a)に煮
物料理用の食材(A)を所定量だけ載置した後、下段の
中間棚(6)をパイプ材(3)の所定位置に締付金具
(16)を締め付けることにより固定し、その中間棚
(6)上に食材(A)を所定量だけ載置して、さらに上
段の中間棚(5)についても下段の中間棚(6)と同様
に固定し、食材(A)を所定量だけ載置する。
【0031】そして、アク取込容器(4)を、裏面に設
けられた嵌め込み部(4a)を前記パイプ材(3)の上
開口部に嵌め込むことによって、パイプ材(3)の上部
に水平に取り付けた後、煮汁(C)をアク取込容器
(4)の中間高さの位置まで注ぎ、鍋本体(1)に鍋蓋
をかぶせる。そして、この調理鍋をコンロ(19)の五
徳(20)に載置すると、温度測定センサ(22)が鍋
本体(1)の屈曲変形部(1d)の上面位置まで収縮
し、加熱体制が完了する。
【0032】次に、コンロ(19)のバーナー(21)
に点火し、鍋本体(1)内部を加熱していくと、前記温
度測定センサ(22)は、鍋本体(1)の底壁(1a)
から鍋本体(1)内部の温度を測定し、その温度測定値
を制御部(23)に順次送信する。そして、この制御部
(23)は、前記温度測定センサ(22)から送信され
てきた温度測定値と、予め設定された温度とに基づいて
バーナーの火力を調整することを繰り返すフィードバッ
ク制御を行う。
【0033】また、鍋本体(1)の底壁(1a)は主に
外周側を加熱されるため、その底壁(1a)の外周側で
加熱された煮汁(C)は、図1の矢印方向に示すよう
に、鍋本体(1)の側壁(1c)に沿って上方に向か
い、パイプ材(3)のある中心方向に流れる。そして、
その一部が前記煮汁取込口(3a)からパイプ材(3)
内部に進入し、そのまま下方に惰性流動し活性炭(B)
を通過して、前記煮汁排出口(3b)から排出され、こ
の対流を繰り返している間に、煮汁(C)は活性炭
(B)の作用によって徐々に浄化されていく。
【0034】さらに、煮汁(C)の表面にはアク(D)
が浮かんでくるが、このアク(D)は、図1の白抜矢印
方向に示すように煮汁(C)の対流に伴って中心方向に
流れ、前記アク取込孔(4b)からアク取込容器(4)
に取り込められる。このため、アク取込容器(4)にあ
る程度溜まったアク(D)を、アク取込容器(4)の開
口部から玉杓子等ですくうことによって、煮汁表面に浮
かんでいるアク(D)を簡単かつ確実に取り除くことが
できる。
【0035】こうして、煮物料理が完成したら、まず、
上段の中間棚(5)上にある食材(A)を皿に盛りつけ
た後、上段の中間棚(5)を締付金具(16)を弛めて
パイプ材(3)から取り外し、さらに下段の中間棚
(6)についても上段の中間棚(5)と同様にパイプ材
(3)から取り外すと、食材(A)を型くずれさせずに
簡単に取り出すことができる。
【0036】以上のように、この調理鍋は、鍋本体
(1)の底壁の中央部ないし中央部近傍部位が上向き凸
状に屈曲変形され、鍋本体内の温度を測定する温度測定
センサ(22)を収容するための凹状の温度測定センサ
収容部(10)が形成されていることによって、鍋本体
(1)内部の温度測定に最適な位置、すなわち底壁の中
央部ないし中央部付近であって底壁(1a)よりやや鍋
本体(1)内部方向に退入した位置に、温度測定センサ
(22)を収容することができる。
【0037】また、温度測定センサ(22)が温度測定
センサ収容部(7)に収容される状態となることによ
り、温度測定センサ(22)がバーナー(21)の炎の
影響を直接受けることを防止することができる。
【0038】なお、以上の実施形態では、この調理鍋を
加熱するバーナーを通常のバーナー(21)としたが、
特開平4−353308号に示されるような、炎が旋回
流動しながら上昇し、火炎の鍋本体への接触面積が増大
するコンロバーナーを用いてもよい。これによれば、煮
汁の対流が活発になるため、食材(A)の芯まで効率よ
く熱を伝達することができると共に、煮汁をパイプ材内
部の媒体材料を何回も通過させることができ、本発明の
調理鍋の効果がより有効に発揮される。
【0039】また、コンロ(19)に温度測定センサ
(22)を設け、調理鍋をコンロ(19)の五徳(2
0)に載置した際に、温度測定センサ(22)が鍋本体
(1)の温度測定センサ収容部(7)に収容されるもの
としたが、温度測定センサ収容部(7)に温度測定セン
サ(22)をあらかじめ固定しておいて、その温度測定
センサ(22)により測定した温度測定値を制御部(2
3)あるいは温度表示器に送信するものとしてもよい。
【0040】また、調理鍋を金属製鍋としたが、これに
限られず、例えば土鍋のような陶器製鍋としてもよい。
【0041】
【発明の効果】この発明は、鍋本体の底壁の中央部ない
し中央部近傍部位が、上向き凸状に屈曲変形されること
によって、鍋本体内部の温度を測定する温度測定センサ
を収容するための凹状の温度測定センサ収容部が形成さ
れていることを特徴とするから、鍋本体内部の温度測定
に最適な位置、すなわち底壁の中央部ないし中央部付近
であって、底壁より鍋本体内部方向に退入した位置に、
温度測定センサを収容することができる。また、温度測
定センサが温度測定センサ収容部に収容される状態とな
ることにより、バーナーの炎の影響を直接受けることを
防止することができる。
【0042】このため、鍋本体内部の温度を精度良く測
定することができ、その結果、その精度良く測定された
温度に基づいてバーナーの火力を細かく調整することに
よって、おいしい煮物料理を作ることが可能となる。
【0043】また、バーナーの炎から温度測定センサに
流れてくる少量の熱をも遮断できるので、より正確に鍋
本体内部の温度を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る調理鍋をコンロに
載置した状態を示す全体断面図である。
【図2】図1の調理鍋のI−I線矢視図である。
【図3】パイプ材の区画壁付近の斜視図である。
【図4】アク取込容器の一部切り欠き斜視図である。
【図5】中間棚のパイプ材への固定構造を示す斜視図で
ある。
【図6】従来の調理鍋をコンロに載置した状態を示す全
体断面図である。
【符号の説明】
1・・・鍋本体 2・・・鍋蓋 3・・・媒体材料収容パイプ材(支柱) 4・・・アク取込容器 5、6・・・中間棚 7・・・温度測定センサ収容部 8・・・熱遮断壁 11・・・上区画室 12・・・下区画室 16・・・締付金具 19・・・コンロ 20・・・五徳 21・・・バーナー 22・・・温度測定センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋本体の底壁の中央部ないし中央部近傍
    部位が、上向き凸状に屈曲変形されることによって、鍋
    本体内部の温度を測定する温度測定センサを収容するた
    めの凹状の温度測定センサ収容部が形成されるととも
    に、該温度測定センサ収容部に、バーナーの炎から温度
    測定センサに流れてくる熱気を遮断する熱遮断壁が設け
    られていることを特徴とする調理鍋
JP21874998A 1998-08-03 1998-08-03 調理鍋 Expired - Fee Related JP3247343B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21874998A JP3247343B2 (ja) 1998-08-03 1998-08-03 調理鍋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21874998A JP3247343B2 (ja) 1998-08-03 1998-08-03 調理鍋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000041832A JP2000041832A (ja) 2000-02-15
JP3247343B2 true JP3247343B2 (ja) 2002-01-15

Family

ID=16724825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21874998A Expired - Fee Related JP3247343B2 (ja) 1998-08-03 1998-08-03 調理鍋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3247343B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7472355B2 (ja) 2018-03-12 2024-04-22 パラマウントベッド株式会社 電動家具

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5079593B2 (ja) * 2008-05-16 2012-11-21 リンナイ株式会社 調理鍋
JP2010220749A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Miyao Company Ltd 加熱調理用の容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7472355B2 (ja) 2018-03-12 2024-04-22 パラマウントベッド株式会社 電動家具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000041832A (ja) 2000-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4655192A (en) Cooking apparatus using steam injection at atmospheric pressure
US7059318B2 (en) Multi-purpose stovetop grilling and cooking device
JP2006141978A (ja) 電気圧力炊飯ジャーの炊飯制御装置
US8776673B2 (en) Boilerless steaming oven and method
JP4572253B2 (ja) 調理容器蓋の臭い排出装置
JP3247343B2 (ja) 調理鍋
JP3327845B2 (ja) 調理鍋
JP3248876B2 (ja) 調理鍋
KR20170009080A (ko) 요리 완료를 경보하는 자동 요리 냄비
KR20160140096A (ko) 고압 스팀 조리 용기
JP2000070122A (ja) 調理鍋
KR20110000512U (ko) 직화형 후라이팬
CN215305112U (zh) 一种烹饪装置
JP2000023828A (ja) 炊飯釜
CN215305110U (zh) 一种烹饪装置
JPS6142496Y2 (ja)
JP3684923B2 (ja) シチリン
KR200406414Y1 (ko) 직화 냄비
KR20110092771A (ko) 직화 오븐
KR200279278Y1 (ko) 개량된 찜통
JPH0759652A (ja) 炊飯器
JPH0271024A (ja) ガス調理器
JP2953733B2 (ja) バスケット使用による単身者の温泉たまご器並びにこれに使用する金属ネットバスケット並びに特殊複合バスケット
KR20180083581A (ko) 요리 완료를 경보하는 자동 요리 냄비
KR200353198Y1 (ko) 직화가열식 조리용기

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees